ミカサ(2人に余計な心配をさせるわけにはいかない)

ミカサ(あとで救護室に行こう)

ミカサ「……」

ミカサ(けっこう痛い)

ジャン「おいミカサ」

ミカサ「ジャン…？なにか用事でも？」

ジャン「そんなトコだ。ちょっと来てくれるか」

ミカサ「それは今でなければならないの？」

ジャン「ああ」

アルミン(ジャンがミカサに用事…？)

エレン(あいつら仲良かったのか)

ミカサ「どこに行くの」

ジャン「あそこの部屋だよ」

ミカサ(あそこはたしか救護室)

ミカサ「…私はそんなに分かりやすかっただろうか」

ジャン「ああ？ありえねえくらい無表情だったよ」

ミカサ「そうか。じゃあ何故気付いた？」

ジャン「普通あんなに拳握らねえだろ。最初は何か怒ってるのかと思ったぜ」

ミカサ「ジャンは目ざとい」

ジャン「お褒めに預かり光栄です」

ミカサ「…ふふっ」

ジャン(やべえかわいい)

ジャン「今日は救護担当いねえんだよ」

ミカサ「いい。応急処置なら自分でできる」

ジャン「…くはっ！お前、腕一本でそんなことできるわけないだろ」

ミカサ「…私は冷静じゃなかった」

ジャン「嫌じゃなければ俺がやってやるけど」

ミカサ「ここまで連れてきてくれたあなたを嫌がる理由は無い」

ミカサ「応急処置はあなたに頼もう」

ジャン「まかせろ」

ジャン「こんなもんか」

ミカサ「…」

ジャン「あのさあ、お前たしかに強いけどよ」

ジャン「一応女なんだ。たまには誰かに頼るのも悪くねえと思うぞ」

ミカサ「…善処する」

ジャン「おう」

ジャン「じゃあ行くか」

ミカサ「わかった」

ミカサ「ジャン、今日はありがとう」

ジャン「どういたしまして」



おわり

こんな感じで、普段は仲良い様子のない訓練生を仲良くさせる短いのが
あと２つくらいあります


次→ユミル「本を借りにきた」

ユミル「……わっ！！！」

ベルトルト「うわああああ！！！！」

ユミル「ぶはｗｗｗｗｗｗあはははははｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

ベルトルト「ゆ、ゆみる…」

ユミル「ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗひいｗｗｗｗｗｗｗｗ腹いてえｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

ベルトルト「何してるんだよ…」

ユミル「あー、笑った笑った」

ベルトルト「ユミル、ここは図書室だよ。今は人がいないからいいけど」

ユミル「ああ？人がいねえからやったんだろーが」

ユミル「私は本を返しに来た」

ユミル「同じ作者の本を借りようとすると、そこには目的の本が無い」

ユミル「しょうがないから帰ろうとすると、本を読んでいるベルトルさんが見える」

ベルトルト「あ…ああ、この本…」

ユミル「そう、それ」

ベルトルト「意外だな。ユミルって読書とかするんだ」

ユミル「いや、その作者が好きなんだよ」

ベルトルト「面白いよね」

ユミル「ああ、短編ばかりなのもいい。私たちは忙しいからな」

ベルトルト「いちいち続きが気になってると、訓練にも身が入らないしね？」

ユミル「わかってんじゃん」

ベルトルト「もう少しで読み終わるんだ。あとで渡しに行くよ」

ユミル「いいよ、待ってる。隣いいか？」

ベルトルト「うん」

ユミル「・・・・・・・・・」

ベルトルト「・・・・・・・・・・・」

ユミル(やっぱり暇だ)

ベルトルト(暇そう)

ベルトルト「あの、」

ユミル「あ？」

ベルトルト「ちょっと待っててもらっていい？」

ユミル「はやくしろよ」

ベルトルト「うん」

ベルトルト「お待たせ！」

ユミル「なんだ？そのうっすい本」

ベルトルト「薄いからいいんだよ。これおすすめだから、待ってる間に読んでなよ」

ユミル「おー、気ィきくじゃん。サンキュ」

ベルトルト「あはは、どういたしまして」

(1時間くらいして)


ベルトルト「はー、読み終わった」

ユミル「私はもう読み終わってるけどな」

ベルトルト「ごめんごめん、じゃあコレ、どうぞ」

ユミル「急かして悪かったな」

ベルトルト「ううん、大丈夫だよ」

ユミル「この本も面白かったよ。今度はこの作者の本もチェックしとくわ」

ベルトルト「そう？よかった」

ユミル「……あのさあ、」

ベルトルト「うん？」

ユミル「待ってろ確かこの辺に・・・あー・・・これこれ」

ベルトルト「これは？」

ユミル「読む本なくなるだろ。これも短編集だ。読め」

ベルトルト「ああ！ありがとう」

ユミル「・・・・じゃあ、私はもういくわ」

ベルトルト「うん、また夕食の時に」

ユミル「おう」






おわり

次→アニ「しょうがない、今日は予備を使おう」

ミカサ「アニ、ちょっと待って」

アニ「なんだい…無駄な言い争いはしたくないんだよ」

ミカサ「ちがう、さっき髪留めを拾ったのだが、これはあなたのだろうか」

アニ「あ・・・」

ミカサ「良かった。アニは今日は違うものを付けていたから」

アニ「すまない、助かったよ」

アニ「あと、その…悪かった」

ミカサ「…？何の事？」

アニ「さっきは失礼な対応をした」

ミカサ「…ああ、気にしないで」

ミカサ「あれは普段からの私の行いのせいだ。こちらこそごめんなさい」

アニ「い、いや…」

アニ「えっと…」

ミカサ「・・・・ふふっ」

アニ「笑うなよ」

ミカサ「慌てているアニは珍しかった、つい」

アニ「・・・はは、」

ミカサ「・・・・・アニ、」

アニ「なんだい？」

ミカサ「実は、私はあなたとも対人格闘をやりたかった」

アニ「・・・奇遇だね。私もあんたとやってみたい」

ミカサ「明日の訓練が楽しみだ」

アニ「エレンのときみたいに手加減はしないよ」

ミカサ「安心して、加減をするまでの余裕はないはず」

アニ「違いない」







おわり

おわりです。
ジャンはもうちょっと報われてもいいと思います。

ちょっと前に　ミーナ「アニが起きたら」　っていう話を書いた者です。

今回はベルユミとジャンミカが書きたくてやりました。
ミカサとアニは強い者同士なんだからもうちょっと仲良くした方がいいと思ってます。

１です
まだフランツと付き合ってないハンナの話です

ハンナ→「休暇の日」

ミーナ「ハンナ、今度の休暇のとき、街へ行かない？」

ハンナ「あー…ごめんね。ちょっとやりたいことがあって…」

ミーナ「そっかあ」

ハンナ「ごめん…この前も断っちゃったし」

ミーナ「いいのいいの。でも暇ができたらぜったい言ってね！」

ハンナ「うん、ありがとう」

　(休暇の日)

ハンナ｢準備万端！｣

ハンナ(この前いいとこ見つけたんだよね～)

　(近所の公園)

ハンナ「ついたあ～！」

ハンナ「ちょっと疲れちゃった…。一休みしてから始めようっと」

ハンナ(近所にこんなにいいところがあるなんてね)

ハンナ(人も少ないし、緑もお花も多い！)

ハンナ(ほんと、スケッチに最適だよ)

ハンナ「わあ、このお花かわいい！」

ハンナ「高さも持ってきたイスと同じくらいだし、ここで描こうっと！」

ハンナ「んん…もうちょっと大きいキャンバスでもよかったかな」

ハンナ「このサイズなら1日で描けちゃうかも」

ハンナ「・・・・・・・・・・・」

　　(3時間くらいして)


ハンナ「っはあ…お腹すいた…」

ハンナ「もうお昼ごろかな、お弁当持ってくるべきだったあ…」

ハンナ「まあいっか。門限前に帰れそうだし、帰りに何か買っていこうかな」

ハンナ「・・・・・・・・・・・・」

女の子「おねえさん」

ハンナ「・・・・きゃっ！」

ハンナ「び、びっくりしたあ…。こんにちは」

女の子「こんにちは。何してるの？」

ハンナ「このお花を描いてるんだよ」

女の子「わあ、上手だね」

ハンナ「うふふ、ありがとう」

女の子「見ててもいい？」

ハンナ「いいよ、でも飽きたら言っていいからね」

女の子「飽きないよお」

ハンナ「どうかな～？」

女の子「あはは」

女の子「いつもここにきてるの？」

ハンナ「ううん、この前ちょっとだけ居たけど、ほとんど今日が初めてだよ」

女の子「ふうん」

ハンナ「・・・・・・・・」

女の子「・・・・・・・・」

ハンナ「・・・・・・・・」ｸﾞｳｳ

ハンナ「・・・・・お腹鳴っちゃった」

女の子「あはは、おねえさんお腹すいてるの？」

ハンナ「うん…実は今朝から食べてなくてね…」

女の子「わたしの家近くなんだ、何か持ってくるね！」

ハンナ「ええっ、いいの？」

女の子「いいよお、じゃあ行ってくる！」

ハンナ「ごめんねー…」

ハンナ「・・・・・・・・」

ハンナ「・・・・・・・・結構遅いなあ」

女の子「おねえさあーーーんっ」ﾀｯﾀｯ

ハンナ「あ、おかえり」

女の子「はあ……はあ……」

ハンナ「走ってきてくれたの？ごめんね」

女の子「ありがとうって言ってよお」

女の子「その方が嬉しいもん」

ハンナ「……ありがとう！」

女の子「どういたしまして！」ﾆｺﾆｺ

女の子「そうそう、あのね、お母さんがね、パンを焼いてたの」

女の子「木の実が入ってて、すっごく美味しいんだ！」

ハンナ「ほんとだ。焼き立てだね」

女の子「いただきまあす」

ハンナ「いただきます」

女の子「おいしい？」

ハンナ「……とってもおいしい！」

女の子「えへへ」

ハンナ「絵、描き終わったんだ」

女の子「ほんと?見せて見せて」

ハンナ「いいよ………ジャーン！」

女の子「おおおお！！すごい！きれい！」ｷﾗｷﾗ

ハンナ「えへへ」

ハンナ「この絵、貰ってくれる？」

女の子「いいの！？」

ハンナ「うん、パンのお礼」

女の子「やったあ。ありがとう」

ハンナ「どういたしまして」

女の子「じゃあこの花の名前教えてあげるね！」

ハンナ「知ってるの？実はずっと気になってたんだ」

女の子「うん。これはね、ブッドレアっていうの」

ハンナ「ブッドレア…」

女の子「それで、花言葉は『恋のよかん』なんだって」

ハンナ「へえ、すてき」

女の子「だよねー」

ハンナ「日が暮れてきたね、そろそろ帰ろうか」

女の子「うん。絵、ありがとう！じゃあね！」

ハンナ「ばいばい、気を付けてね」

女の子「ばいばーい」

ハンナ「・・・・・・・」

ハンナ「私も帰ろうっと」

ハンナ「はあ…疲れたあ…」

ハンナ「ずっと座りっぱなしだったからなあ」

ハンナ「絵を描くのは楽しいんだけど、けっこう大荷物なんだよね…」

ハンナ「ふう……」

フランツ「ハンナ？」

ハンナ「あれ、フランツじゃない。出かけてたの？」

フランツ「うん、ちょっとね」

フランツ「それにしても大荷物だね。なにか持つよ」

ハンナ「ああ、ごめ……」

女の子(ありがとうって言ってよお)

女の子(その方がうれしいもん！)

ハンナ「……あ、ありがとう、フランツ」

フランツ「えっ…えっと、どういたしまして」

ハンナ「ふふ、」

ハンナ(フランツって、あまり話した事ないのに、優しいんだなあ…)

ハンナ(恋の訪れ、かあ…)




おわり