勇太「ううぅ」ﾃｸﾃｸ

勇太（六花と凸守に女子の制服着せられてしまった……）

勇太（金髪ロングのウィッグまで……）

勇太（しかも、あいつら俺の制服はどこかに隠して「返してほしくばお菓子を買ってこいデース」だと～）

勇太（帰ったら六花は説教だ。凸守は絶対シメる）

勇太「つーか凸守が言ってた店遠くないか？」

ｵｲ､ｱﾉｺｶﾜｲｸﾈ?

ｷﾝﾊﾟﾂﾋﾞｼﾞｮﾄｶﾚﾍﾞﾙﾀｹｰﾜ

ﾊﾞﾊﾞｶﾅ､ｵﾚﾊﾎﾓﾉﾊｽﾞﾅﾉﾆ、ﾅﾝﾀﾞｺﾉﾑﾈﾉﾀｶﾅﾘﾊ

勇太（は、早くいかないとやばい気がする）ﾃｸﾃｸ

勇太「急がないと」ﾀﾀｯ

ドン

勇太「うわっ」

？？「キャッ」

勇太「す、すいません」

菜摘「い、いえ」

勇太（あ、この人）

菜摘「！」

菜摘（神が導いてくれた）

菜摘（見つけた！私の天使）

菜摘「この出会いは運命です」ﾆｺ

勇太「へ？」

菜摘「一目見た瞬間からわかりました。あなたには精霊の導きが必要だと」

勇太「あ、あのー」

菜摘「大丈夫、恐がらないで、私は精霊の声を聞いて、たくさんの人たちを救ってきた」

菜摘「私は精霊巫女モリサマー。この世界に愛を広める者です」

勇太（なんか変な人に目をつけられたあああ！！）

菜摘（良いじゃないこの娘。少し声が低いけど、そこがまた素敵。絶対にモノにしないと）

勇太（この人って、前にモリサマーを名乗って凸守にちょっかい出してた人だよな？）

勇太（なんで俺に話しかけてくるのかわかんないけど、変に巻き込まれる前に逃げよう）

勇太「いや、あの俺は」

菜摘「おれ？」

勇太（うお！待てよ、男だってバレたら変態扱いされるんじゃ……）