シリカ 「PoH……?」 (106)


SAOのシリカとPoHのssです
初投稿です

アリシゼーション編のネタバレが若干あるかと思います

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1394714067


俺はソードアートオンラインという名のデスゲーム内で殺人ギルドを束ねているPoHだ

別に俺自身は人を殺したいわけでは無い

ただ、同じような顔をした人間(日本人)が殺し合いをするのを見たいだけ

そうなるように1層から度重なる工作をしてきた

が、その工作は一人のビーターに妨害され続けている

先日も一人の男を利用して件のビーターを殺そうとしたが、これは“閃光”に防がれた

現在の最前線は75層

100層がクリアされる前に閃光アスナも黒の剣士も必ず殺す


俺はソードアートオンラインという名のデスゲーム内で殺人ギルドを束ねているPoHだ

別に俺自身は人を殺したいわけでは無い

ただ、同じような顔をした人間(日本人)が殺し合いをするのを見たいだけ

そうなるように1層から度重なる工作をしてきた

が、その工作は一人のビーターに妨害され続けている

先日も一人の男を利用して件のビーターを殺そうとしたが、これは“閃光”に防がれた

現在の最前線は75層

100層がクリアされる前に閃光アスナも黒の剣士も必ず殺す

PoH「とは言ったものの、この俺が別の殺人ギルドのMPKにひっかかるとはな……」



 MPKはモンスターを利用したPKだ

 これもかつて俺が考案したPKの方法なのだが、自分がひっかけられるとは思いもしなかった

 58層のサブダンジョンに中層レベルのプレイヤーたちが多く集まっている

 こんな噂を聞きつけて久々にPKするかと来てみたらMPKにひっかかった

 ラフィンコフィンの生き残りであるほかの連中は野暮用で居ない

 つまるところ現在の俺は誰の助けも得ることが出来ないというわけだ


PoH「さっさとこいつらを倒して戻るか」

 
 ここのサブダンジョンはピラミットのような建物の内部が迷宮になっている

 通路の幅も狭く逃げ場は無い

 対してMPKと思われる罠により発生した中層レベルではやや強いゴブリン型のモンスターは

 軽く30を越える

 近い敵を排除した後に転移結晶で外へでる

 冷静な判断をすればノーダメージで脱出できる

 


 はずだった

 転移結晶無効化エリア

 転移結晶が無効化されるダンジョンだった

 愛用のダガーであるメイトチョッパーで片っ端から敵を倒すも敵は次から次へと湧いてくる

 数多の人間の命を奪ってきた俺も焦りを感じていた

 この世界では人間の感情がやや大げさに具現化される

 それ故、俺の額からは滝のような汗が出てきているのだ

 
 そして遂に敵の攻撃がHPを削ってしまった


 HPバーがわずかに減少する

 2発、3発

 じわりじわりと敵の攻撃がバーを減少させていく

PoH「くそっ。距離をとろうにも相手が多すぎる。場所も狭い」

 何十回目のソードスキルを発動させて敵を倒したとき俺のHPバーは半分も減少していた

 

アニメと原作にはちょこっとでてます
web版はモロ出てました

続き

デスゲームとなったこのゲームでHPバーが半分になることはかなり危険な状態だ

通常なら転移をする

しかし、転移が出来ない以上戦うしかない

敵の数が多くヒールアイテムも使う暇が無い

もう1時間以上戦っているのではないか?

武器の強さもあり残る敵も少しとなってきた

あと少しだ

安堵とともに大型のソードスキルを発動させる

が、これが誤りだった


 コンピューター相手でも敵の手の内を読み間違えたら返り討ちにあう

 緊迫した状況下の安堵と焦りが判断を早まらせてしまった

 俺のソードスキルをパリィで防いだ敵が反撃してくる

 ゴブリン型の敵の持つ片手剣によりHPバーは減少し続け遂にその色が赤く染められた

PoH「グアア!」

 システムにより痛みは感じない

 が、敵の攻撃は俺の右手を吹き飛ばし、持っていたダガーが強制的に武装解除された

 死

 今まで多くの人間を殺してきた為に“死”というものに鈍感になっていた

 本当に死ぬのか?

 まだ、あのビーターも殺していないのに?

PoH「くそがああああああ」

 叫びも虚しく敵の武器を持った手が振りかざされる

 残る敵は10もいない

 あともう少しHPがあれば…

 あと一人見方がいれば

???「やああああああああ!」


 死ぬはずだった

 が、突如現れたプレイヤーのダガーが敵の剣を受け止める

 短剣スキルを発動させて敵を倒したそのプレイヤーは残っていた10に満たない敵を倒していく

 そこまで強いというわけでは無いが、この敵10足らずを倒すのには充分だ

???「これで最後!」

 最後の敵がポリゴンとなって四散していく

 俺を助けたプレイヤーはこの戦闘でHPバーを10分の1程度減らしていた

 100以上の敵相手にまだ死んでいない俺の敵ではなさそうだ

???「だ……大丈夫ですか?」

 プレイヤーが話しかけてくる

 ガキだ

 肩に小さな竜が乗っている

 ビーストテイマーか?

シリカ「あ…。あたしはシリカって言います。こっちはピナです」

 聞いてもいないのに自己紹介してきた

 オレンジプレイヤーである以上、圏内には入れないからプレイヤー情報なんて耳に入ってこないが、この幼さでしかもビーストテイマーとなるとそこそこ有名になるのではないか?

 そんなことより今は……

PoH「おい……」

シリカ「え?……はい」

PoH「回復アイテムをよこせ」

シリカ「あっ。そうせすね……」

 ステータスバーを開いて回復結晶を取り出し、渡してくるガキ

 その間、ガキの肩に止まっている竜は俺のことをずっと警戒していた

シリカ「どうぞ……。……っ!」

 回復結晶を渡したガキの表情がこわばる

 無理も無い

 俺のステータスバーは

シリカ「オ……オレンジプレイヤー…」


 オレンジプレイヤー

 それはすなわち殺人者を意味する

 このガキは最初それに気付かずに回復結晶を渡してきた

 それが運のつきだろう

 プラスで言えば、何故か知らないがコイツが一人でいることも不幸なことだ

シリカ「あっ……。あの」

 若干脅えた表情を浮かべるガキ

 ここで殺すか?

 ビーストテイマーでしかもガキ

 殺すにはもってこいだ

 そう思い俺は傍らに落ちていた俺の武器を拾い上げた

PoH「悪いなぁ。俺を助けちまったのが運のツキだ。さて、ガキを殺すのは始めてだ」

シリカ「そんなっ。助けたのに!」

PoH「あ?あ~、そう言うの日本語でなんて言うんだっけな?」

シリカ「…………」

PoH「あ、そうそう。御人好し」

 ガキは震えながらも抵抗しようとダガーを構える

PoH「いいねぇ!その顔!さて、久々の仕事だ。ビーター殺しそこなったからストレス溜まってんだ」

シリカ「あ…あなたはもしかして?」

PoH「そう、ラフィンコフィンのPoHだ。さあて……」




PoH「イッツ ショウ タイム」


 ソードスキルを発動させてガキを殺しにかかる

 PRINCE OF HELL

 俺のこの名が示すようにテメエを地獄へ送ってやる!

 



 はずだった


 が、突如後ろから聞こえた雄叫びに手を止める

PoH「ああん?」

 おそらくMPKによって出現したモンスターはさっきのが最後では無かったのだろう

 少数ではあるが先程と同タイプのモンスターが少数ながら出現している

 今は少数だが、また増殖していくのだろう

 惜しいが引き上げ時だ

PoH「残念だがここまでだ。良かったな運が良くて」

 そういい残して俺はモンスターをかわしながらダンジョンを後にした。

 この調子でモンスターが増えるならガキは近いうちに死ぬだろう

 仮に生き残ったとしても俺が殺す

 閃光やビーター、ここにいる日本人ども全員といっしょに

シリカ「…………うぅ」


 ちょい休憩


 怖かった

 オレンジプレイヤーには依然一度あったことがあったが、そのときはキリトさんがいた

 今回は一人

 しかも、相手はラフィンコフィンのリーダー

 噂には聞いていたが、まさか自分が会うとは思ってもいなかった

 いつものようにかなり年上の男たちからダンジョン攻略に誘われ、ついて行ったもののはぐれてしまった

 迷っていた中で多くのモンスターに囲まれていたポンチョ姿のプレイヤーを見つけたのだ

 そして助けようとした

 かつて自分が助けてもらったように

シリカ「どうしよう……。もう、怖くて圏外に出られないよ」

 圏外に出ればあの男が居る

 次は確実に殺される

 そう思うと怖くて涙が出た

 PoHと出会ってしまったあの場所からどうやって自分が戻ってきたかは思い出せない

 頭が真白だったのだ

 
 
 ずっと泣いているとピナが寄って来て涙を舐めた


ピナ「ピー」

シリカ「……っ!」

 こんな時、慰めてくれるのはピナだ

 ここに来てから怖くて不安ばかりだったが、この子のおかげで……

シリカ「ふふっ。ありがとうピナ」

 そう笑いながらウィンドウを開いてメールを開く

 PoHがこの層に現れたことを知人に知らせ、広める為だ

 それが今の自分に出来る最善のこと

 





 その日の内に58層にPoHが出現したことはアインクラッド中に知れ渡った


 75層

キリト「58層にPoHが出たそうだ」

アスナ「えっ!じゃあ、ラフィンコフィンが……」

キリト「いや、どうも一人で出たらしい。サブダンジョンでプレイヤーが襲われたそうだ」

アスナ「襲われた?その情報が出回ったってことは襲われたプレイヤーは生きてるってこと?」

キリト「どうもそうらしい。襲われた人の名前は出てないけど、女の子だったそうだ」

アスナ「くっ……。ラフコフは壊滅してもPoHが生きている限り……」

キリト「ああ。今すぐにでも討伐に……と言いたいところだが」

アスナ「75層ボスフロアの攻略ね」

キリト「偵察に行ったプレイヤーが帰ってこないことから、今回は相当手ごわいボスと見ていい」

ガチャ

ヒースクリフ「やあ。そろそろ作戦会議を始める。君たちにも参加してもらえると助かる」

キリト「余裕そうな顔だな。今回はアンタでも苦戦するかもしれないぜ」

ヒースクリフ「そうだな。だが、私は死なないよ。少なくともこのゲームがクリアされるまではね」

アスナ「……?」


今日はここまでです

続きです

かなりネタバレがあるかと

 オレンジプレイヤーは圏内に入れない

 故に食料やアイテムの確保は一般プレイヤーよりも困難だ

 モンスタードロップやトレジャーボックスに頼るしかないが、ソレによる収益は不安定極まりない

 大抵のオレンジプレイヤーはオレンジでないプレイヤーと手を組むことでこの問題を解決している

 が、俺PoHを筆頭とするラフィンコフィンの残党はそういった仲間が存在しない

 性格にいえば攻略組によるラフコフ討伐の時にそういった仲間を全て失ったのだ

 最も、

 あのラフィンコフィン討伐自体、俺が仕組んだものだったから自業自得と言えば自業自得である

 
 
 ラフィンコフィンに俺は愛着が無い


 このギルドを結成した目的は“日本人同士の殺し合いを実現させる”というものだったからだ

 ラフィンコフィンはその道具に過ぎない

 俺の工作によって攻略組とラフィンコフィンの全面的な戦争が勃発

 日本人同士の殺し合いが行われた

 黒の剣士が2人の人間を殺した時は腹を抱えて笑ったさ

 日本人に金で買われた母

 母を妊娠させて捨てた韓国人

 東アジアの人間は総じてクズだ

 ゲーム攻略等どうだっていい

 俺はこのアインクラッドに存在する日本人を全て闇へ葬り去る

 たった今、アイテムを略奪しようと下の層へ出かけているラフコフメンバーだって例外では無い

 
PoH「あー。殺してぇ。今日はせっかくの獲物を取り逃がしたしなぁ」

 
 殺し損ねたビーストテイマーを思い出す

 恐怖でゆがんだ顔

PoH「くくっ。ありゃ最高の顔だったなぁ。自分が助けた人間に殺されるってどんな気持ちだろうな」

 


 -大丈夫ですか?

 -オ…オレンジプレイヤー?


PoH「…………」


 -……お母さん……お母さん

 ーお前を売れば金になる……

 -嫌だ!お母さん……


PoH「……あ?なんで今、あんな場面を思い出す?」

 

続きです

かなりネタバレがあるかと

 オレンジプレイヤーは圏内に入れない

 故に食料やアイテムの確保は一般プレイヤーよりも困難だ

 モンスタードロップやトレジャーボックスに頼るしかないが、ソレによる収益は不安定極まりない

 大抵のオレンジプレイヤーはオレンジでないプレイヤーと手を組むことでこの問題を解決している

 が、俺PoHを筆頭とするラフィンコフィンの残党はそういった仲間が存在しない

 性格にいえば攻略組によるラフコフ討伐の時にそういった仲間を全て失ったのだ

 最も、

 あのラフィンコフィン討伐自体、俺が仕組んだものだったから自業自得と言えば自業自得である

 
 
 ラフィンコフィンに俺は愛着が無い


 このギルドを結成した目的は“日本人同士の殺し合いを実現させる”というものだったからだ

 ラフィンコフィンはその道具に過ぎない

 俺の工作によって攻略組とラフィンコフィンの全面的な戦争が勃発

 日本人同士の殺し合いが行われた

 黒の剣士が2人の人間を殺した時は腹を抱えて笑ったさ

 日本人に金で買われた母

 母を妊娠させて捨てた韓国人

 東アジアの人間は総じてクズだ

 ゲーム攻略等どうだっていい

 俺はこのアインクラッドに存在する日本人を全て闇へ葬り去る

 たった今、アイテムを略奪しようと下の層へ出かけているラフコフメンバーだって例外では無い

 
PoH「あー。殺してぇ。今日はせっかくの獲物を取り逃がしたしなぁ」

 
 殺し損ねたビーストテイマーを思い出す

 恐怖でゆがんだ顔

PoH「くくっ。ありゃ最高の顔だったなぁ。自分が助けた人間に殺されるってどんな気持ちだろうな」

 


 -大丈夫ですか?

 -オ…オレンジプレイヤー?


PoH「…………」


 -……お母さん……お母さん

 ーお前を売れば金になる……

 -嫌だ!お母さん……


PoH「……あ?なんで今、あんな場面を思い出す?」

 

続きです

かなりネタバレがあるかと

 オレンジプレイヤーは圏内に入れない

 故に食料やアイテムの確保は一般プレイヤーよりも困難だ

 モンスタードロップやトレジャーボックスに頼るしかないが、ソレによる収益は不安定極まりない

 大抵のオレンジプレイヤーはオレンジでないプレイヤーと手を組むことでこの問題を解決している

 が、俺PoHを筆頭とするラフィンコフィンの残党はそういった仲間が存在しない

 性格にいえば攻略組によるラフコフ討伐の時にそういった仲間を全て失ったのだ

 最も、

 あのラフィンコフィン討伐自体、俺が仕組んだものだったから自業自得と言えば自業自得である

 
 
 ラフィンコフィンに俺は愛着が無い


 このギルドを結成した目的は“日本人同士の殺し合いを実現させる”というものだったからだ

 ラフィンコフィンはその道具に過ぎない

 俺の工作によって攻略組とラフィンコフィンの全面的な戦争が勃発

 日本人同士の殺し合いが行われた

 黒の剣士が2人の人間を殺した時は腹を抱えて笑ったさ

 日本人に金で買われた母

 母を妊娠させて捨てた韓国人

 東アジアの人間は総じてクズだ

 ゲーム攻略等どうだっていい

 俺はこのアインクラッドに存在する日本人を全て闇へ葬り去る

 たった今、アイテムを略奪しようと下の層へ出かけているラフコフメンバーだって例外では無い

 
PoH「あー。殺してぇ。今日はせっかくの獲物を取り逃がしたしなぁ」

 
 殺し損ねたビーストテイマーを思い出す

 恐怖でゆがんだ顔

PoH「くくっ。ありゃ最高の顔だったなぁ。自分が助けた人間に殺されるってどんな気持ちだろうな」

 


 -大丈夫ですか?

 -オ…オレンジプレイヤー?


PoH「…………」


 -……お母さん……お母さん

 ーお前を売れば金になる……

 -嫌だ!お母さん……


PoH「……あ?なんで今、あんな場面を思い出す?」

 

うわ、3連続で投稿しちまってる

 

 今の自分の行動につながる過去の記憶

 再び憤りを感じる

 しかし、なぜ今思い出した

 あの殺し損ねたガキのことを考えた後……

PoH「ばかばかしい。俺はとにかく殺すまでだ」

 

ワイワイガヤガヤ


PoH「……?一般プレイヤーか?ふっ。ナイスタイミングだな」

 久々に人が殺せる

PoH「とりあえずハイディングして近づく。相手の戦力がハッキリした上で殺しにかかるか。俺も今は一人だから警戒するに越したことは無い」

 
 先程の戦闘では敵の数の多さから死に掛けた

 今現在居るこの層のレベル的には相手はあまり高レベルでは無さそうだが油断は禁物だ

 このゲームにおいて情報は何よりの武器となる

 殺しにかかる相手とはいえ、人数くらいは把握しておきたい


PoH「ハイディング完了。さて、近づくか」


 一般プレイヤーに近づく

 夜ということもあるが、森の奥地であるこの場所ではハイディングしなくとも人を目視することは難しい

 もっとも、策敵スキルというやっかいなものがあるため視認されなくともハイディング無しでは糸も容易く俺は発見されるだろう


PoH「相手は5人。見るからにゲーマーってかんじだ。持っている武器や防具は中層レベルプレイヤーってところだろう」


 ならばノーダメージで勝つことだってできる

 俺のレベルは攻略組と同レベルに達している

 中層プレイヤーでは相手にならないレベルだろう

 だが、一つ引っかかることがあった


PoH「俺みたいなオレンジプレイヤーならともかく、一般プレイヤーがなぜこんな場所に?」


 相手のプレイヤーのカーソルは明らかに緑だ

 昼間でも人の来ないこの場所になぜ?

PoH「何かのイベントが発生するのか?いや、このあたりには長いこと居るがそんな話は……」

 殺す予定の相手のこと等どうでもいいが若干の興味が沸いて来た

PoH「ハイディングしながらついていくか。俺のハイディングスキルなら当分気付かれないだろうしな」

 


 


 SAO内において女性プレイヤーは希少な存在であった

 さらに、ログインした人間の殆どがゲーマーだった故に希少な女性プレイヤーでも、美人と呼ばれる人は一握りしか居ない

 例えば攻略組の閃光ことアスナ

 こういった人間はSAO内でかなり有名となり、多くのファンが存在する

 中にはファンクラブが出来、ストーカーまがいの行動をする人間もしばしば

 
 さらに言うと、このゲームにログインしたプレイヤーにはロリコンと呼ばれる人種が多い

 彼らはゲーム内に閉じ込められたこともだが、何よりもロリっ子を拝むことが出来ないことに絶望していた

 そんな時、彼らの前に現れたのがシリカというプレイヤーである

 フェザーリドラを手なずけたことと、その年齢・外見によって彼女は瞬く間に有名となった

 無論、ファンクラブが出来たのは言うまでもないだろう

 
 そんなファンクラブのメンバーの中でも過激なメンバーがいた

 彼らは拝むだけでは物足りずに彼女へ手を出すことを考えていた

 ただ、圏内では手を出すどころか指一本触れることが出来ない

 犯罪防止コードがあるからだ

 そこで彼らは圏外で彼女を襲う計画を企てた

 その打ち合わせのためにわざわざ何のクエストも無い森の奥へやってきたというわけである

 こんな場所なら聞き耳をたてるもの等誰も居ないだろうと過信して



 故人曰く、壁に耳あり障子に目あり……


A「よし、誰も居ないな」

B「ああ。じゃあ早速本題に入ろうぜ」

C「おおっ!遂にあのシリカちゃんがペロペロできるのですなww。ぶひひww」

D「でゅふふ。ペロペロするだけでなくペロペロしてもらうこともできるでござる」

E「お前らマジでキモイぞ」

A「とにかく、明日の計画だ……と言いたいところだが」

B「どうしたんだよ?」

A「いや、俺らの作戦では圏外のある場所、つまり明日行く59層の古代遺跡型ダンジョンにシリカちゃんを誘い出す予定だったんだが、彼女が何故か部屋から出てこない」

E「ひょっとしてばれたか?」

A「そんなはずはない。シリカちゃんがおかしくなったのは今日帰ってきてからだ。その間俺たちは何の打ち合わせもしていない」

E「盗み聞きはされることすらないってことか」

B「じゃあどうするんだよ」

A「なんとかして説得して外へ出す。そのあとは計画通りに……いいな」









 


PoHサイド


 盗み聞きしていたがこれは案外面白い展開になってきた

 やはり日本人はクズだ

 母親を金で買った日本人同様に

 どうも奴らは女性プレイヤーを圏外へ連れ出して騙して破廉恥なことをするらしい

 別にその女性プレイヤーに同情したわけでは無いが、今観察している男性プレイヤーが母を買った男と被り若干の憤りも感じている

 今ここで殺すよりは明日、奴らが計画を実行するときに殺したほうがいいだろう

 そして、助けた女性プレイヤーが安堵した瞬間に、その女性も殺す

PoH「それだ。ソレが一番面白い……それに」

 奴らがターゲットとしている“シリカ”というプレイヤー

 奴らの話している内容から聞き取れる情報の断片から、もしかしたら今日殺しそこなったプレイヤーでは?という推測が出来る

 まず、会話の中にたびたび登場する“竜”というワード

 竜のようなモンスターを持つビーストテイマーは良く知らないがおそらく少ない

 それに、あのガキの外見は過激なロリコンたちを魅了させるのに充分だ

 もしかしたら……

 いつかは必ず殺してやろうと思っていたがこんなにも早くその機会が来ようとは

 思わずニヤけてしまう


PoH「奴らの計画の実行場所と時間も分かったことだし、一旦離れるとすっか。ハイディングももうそろそろ限界だろ」


 こりゃ明日が楽しみだ

 大声で笑いたくなるのを堪えて俺は未だに“シリカ”というプレイヤーの話(相当キモイ内容だった)をする男連中から離れていった


 

 今日はここまで


PoHの設定についてはweb版の設定にしてあります
では続き


翌日

A「だからさ!行こうよシリカちゃん!」


 今朝からずっと部屋の前でクエスト攻略に誘ってくるのは知人の男性プレイヤーの人

 11月7日

 それが今日の日付


シリカ「き…今日は一人でいたい気分なんです!」

 
昨日のあの一件があったというのに外になんて出られるわけが無い

 圏内ならともかく圏外なんて論外だ

 だって圏外には


ーイッツ ショウ タイム


 あの殺人鬼がいるから


A「そんなこと言ったってさ、俺らシリカちゃんいないと士気上がらないし。人数多いほうがクエスト楽だし」

シリカ「じゃあ、他の人誘ってください!」

 
 このAというプレイヤーはあたしのことをいつも気にかけてくれるが、それが善意から来るものとは思えない

 ほかの男性プレイヤー同様にあたしのことをマスコット扱いにしてパーティーに入れようとする魂胆が見え見えだ

 それだけでない

 この男の取り巻きのプレイヤーたちは常に“変な目”で自分を見ている気がしてならない

 パーティーの誘いを断ってもしつこく食い下がってくるし

 癪に障る会話(主に胸とか胸とか胸とか)をふってくるし

 これは噂だが、シリカファンクラブなるものを創設したりしているし

 昨日の一件が無くとも誘いは断っていただろう

 が、しかし


B「獲得アイテムはシリカちゃん優先で配分するからさ!」

C「グフ……オホン……今度何か奢るからさ」

D「デュフ……オホン……きっと楽しいからさ」

E「来てくれると嬉しいな(やっぱCとDはキモ)」


 


 とてもしつこい

 おそらくこのまま断り続けても今日一日中、部屋の前に居座るつもりなのだろう

 そして、それが何日も続き……

 
シリカ「皆さん、いつまでそこにいるんですか?」

一同 「「「「「いつまでも!」」」」」

シリカ「うわぁ……」


 これは諦めるしか無さそうだ

 しかし、圏外には……


シリカ「ク…クエストはどのようなもので、どこでやるんですか?」

A「おお!その気になってくれた?」

シリカ「なってません。クエストの場所次第……ですかね?」

A「場所は59層の古代遺跡型ダンジョンだよ。最近人気で人も多い」


ー人も多い


 人が多いなら“アノ男”も迂闊には出てこれない……と思う、多分

 それなら


シリカ「今日だけです。明日は一日休ませてもらいますから」

A「助かるよ。それにシリカちゃんはどちらにせよ明日は休まなきゃいけなくなるしね」





1時間後

 
シリカ「えっと、今回のクエストってどんなものなんですか?」

A「古代遺跡みたいな場所の中に迷宮があって、そこに隠されてるレアアイテムを探すってやつ」

C「シリカちゃんにはちょっとハードに運動をして……グフフ」

シリカ「うっ(この人何だか嫌だ)」

A「C!今は変なことを言うな?」

シリカ「……今は?」

A「い…いや、なんでもないんだ。それより、ほら急ごう」


 結局、半ば強引に圏外へ連れ出されたわけで

 何か企んでいるように思えるのは気のせいだろうか

 そして、圏外に出たときからずっと嫌な予感がしている

 誰かに見られているような、そんな気が……

 もしかしたら昨日の殺人気が?

 いや、それはありえない

 だってアイツはあたしがこの層にいることすら知らないはずだし

 考えすぎだ

 
シリカ「で、そのレアアイテムというのは?」

A「どうもビーストテイマー限定のアイテムらしくてね?俺らはそれを手に入れてシリカちゃんにプレゼントしようというわけ」

シリカ「えっ?」


 予想外だった

 ただ、しつこい人たちと思っていたのだが案外いい人達なのかもしれない

 いや、でも

 何かひっかかった


ービーストテイマー限定のアイテムらしくて


 何だろう


シリカ「いいんですか?そんなことしてもらって」

B「うん。君にはいつも“お世話”になっているからね」

シリカ「お世話?」

B「あ!いや!とにかく頑張ろうね!」

シリカ「……はい。ピナも頑張ろうね」

ピナ「ピー」



 


今日はここまでだな


遅れました
続きです


59層のこのクエストの難易度は低いと聞いた

現にココに来てからエンカウントしたモンスターはノーダメージで倒している

奴らが“事を起こす場所”である古代遺跡型ダンジョンの一角にハイディングした俺は策敵スキルを利用した

無論、ターゲットである例のビーストテイマー並びに、件の男たちを早期に発見しておく為だ


殺りかたは単純


男たちが例のガキを襲い始めたところで姿を現して助ける

助けた後にそのガキを……


レベル制MMOであるこの世界では低レベルプレイヤーが高レベルプレイヤーを倒すことは不可能だ

故に反撃されたところで俺は一切のダメージも食らうことは無いだろう

一向に減らない俺のHPを見て、絶望に打ちひしがれる相手の顔が思い浮かぶ



別に殺すことが目的では無い

日本人同士が殺しあうのを見るのが目的

だが、やはり自分の手でも殺さなくては何の楽しみも得られない





憎い日本人は俺の手で殺す



ーだ…だいじょうぶですか


あ?


ーそんなっ 助けたのに


なんだ?

なんで今、あのガキの声を思い出したんだ?俺

くそっ

相手はガキであろうと日本人に違いない

ためらう必要は無い

じわりじわりとHPを削って絶望に満ちた顔にしてやる


PoH「この世界に閉じ込められて最初に誓ったことを思い出せ」

ー日本人を絶望の淵に追い込む

PoH「そうだ。それがこの世界での俺の役割だ」

ーだから俺のプレイヤー名は

PoH「Prince of Hell。ここに居るプレイヤー全員を地獄へ叩き落してやる!」


自分の存在意義を再確認したところで策敵スキルによる反応が現れる

プレイヤー6人……と一匹

昨日の連中に間違いは無い

いよいよ久々の殺人劇が繰り広げられよるとするのだ


PoH「クククッ。それじゃあ、始めるとするか……」




  It's show time




昼間はここまで

また夜に来ます


59層ダンジョン



シリカ「最近人気で人も多いと言うわりに、他のプレイヤーが誰も居ませんね?」

 A「えっ……。あぁ、まあ、朝だしさ。本当ならもっと人が居るはずなんだよ」


圏内から出て30分

古代遺跡のような外見を持つダンジョンに入る

この男性プレイヤーの話では最近人気のクエストらしいが、今は人っ子一人現れない

そもそも、人気のクエストというのは昼夜問わずに人が居たりするものなのだが

それにも関わらず人がいないというのは異常である

見方を変えれば、人気のクエストを一人(1パーティー)占め出来てラッキーということなのだろうが、今はもっと人に居て欲しいものだ

人気のクエスト故に人が多く居るという条件だからこそ圏内から出てきたと言うのに……


 シリカ「なんだか気味が悪いです。人気のクエストなのに誰も居ないなんて……」

 A「あ……そんなことない…よ。俺たちラッキーなだけだって!」

 シリカ「運が良いと言えば良いですが……。でも、今はそんな気分では無いというか…」

 B「そ…そんなことよりもさ!もうすぐ例のクエストに到着するから装備の確認を!」

 シリカ「そうですね!ビーストテイマー用のアイテムなんてほとんどポップしませんし、ちょっと楽しみです」


ビーストテイマー自体が希少である為、ビーストテイマー用のアイテムも必然的に希少となる

と言うか無い

それがこのダンジョンのクエストで手に入るというのだから嬉しいことこの上ない

何ヶ月

いや

何年後に終わるかもわからないこの世界での唯一の支えであるピナ

そのピナとの生活を少しでも楽しく出来るアイテムがあるのだとすれば……

手に入れない手は無いだろう

一体どのようなアイテムなのだろう



どんなアイテムなのかを想像するのも楽しいが

それによって喜ぶピナのことを考える方が楽しい


ーアイテムを手に入れたらキリトさんにも教えよっと


そんなことを考えていると顔が赤くなる

かつて自分を救ってくれたひと

そうだ、自分にはあの人がいる

どんなオレンジプレイヤーが来ようとキリトさんがいる限り大丈夫だ

そう思うと気が楽になった


シリカ「どんなアイテムなのかな?楽しみだね」

ピナ「ピー」

ABCDE 「「…………ニヤリ」」


A「あと少しで目的地到着だよ」

シリカ「はいっ!

今日はここでラストです

5分後…

 A「ここだよ」

 シリカ「はい…………っえ?」

何も無い

ただの行き止まりだ

迷路の行き止まり

強いて言えば少し広場のようになってはいるが

それ以外はなにもない

 シリカ「モンスターも出てきませんし、NPCも居ませんよ?」

 A「うん。そういうクエストなんだよ」

 シリカ「へぇ……。じゃあ、あたしは何をすればいいんですか?」

 B「ううん、そうだな」

Bがニヤリと笑う

嫌な予感がする

この世界では感情が表に過剰に出る仕様だ

それによって体中から嫌な汗が出てくる

いや、まだこの人たちは何もしていない

きっと、このあと何らかのクエストが始まるんだ

きっとそうだ

こ…この人たちはワルイヒトジャナイ

 シリカ「ク…クエスト、始めましょう。あたしのためにアイテム取ってくれるんですよね?」

 E「あぁ。そうだなクエストだったな。じゃあ、その準備をしようか」

 シリカ「はい」

 E「今回のクエストは難しいんだ。BとC、説明してやれ」

 B「わかったお」

 C「じゃあまずステータスウィンドウを開いてねww」

ステータスウィンドウを開くクエストとは妙だ

そもそも、装備の確認は先程やった

結晶の確認も……

一体何のために?

 B「そうそう。そこをそうして……」

言われるままにウィンドウを操作していく

見たことも使ったことも無いウィンドウだ

こんな場所があったことすら知らないような

そんなウィンドウの最深部に出てきたウィンドウ

 ー倫理コード解除設定

名前からしてクエストに関係無いことは分かる

そこまでたどり着いたときに彼らは言った

「じゃあ、それ解除して」

ネット環境がやっと整ったので投下!


倫理コード解除設定

この世界に来た当初の年齢が年齢なだけに倫理という言葉はわからないが、これだけ奥にある設定ということは簡単に解除してはいけない設定だということはわかる

 シリカ「この倫理コード解除設定を解除するとどうなるんですか?」

 A「うーん?ここのダンジョンクリアをするためには必要な行動なんだけどな」

 シリカ「じゃあ、Aさんたちも解除するんですよね?」

 A「もちろんするよ。でもそっちが先ね?」

 シリカ「でもこれどういう設定か説明してもらわないと……」

 B「っち。はやく解除しろよ!」

 シリカ「びくっ」

相手の男たちが明らかにイラついてきている

先程まで優しそうに見えたBは舌打ちをして怒鳴る程だ

おかしい

そういえば男たちの言葉に「最近人気で人も多い」というのがあった

あれはー

 シリカ「お…おかしくないですか?ここ、人気のダンジョンって言うわりに人は誰も居ないし。だ……だいたいビーストテイマー限定アイテム獲得クエストがなんで人気なんですか?ビーストテイマーってほんの一握りしか居ないはずなのに」

 A「そ…それは」

 シリカ「それにわけのわからない設定の解除までさせて!一体何を企んで…………っ!?」


ヒュン


 B「ちょっと黙ろうか?」

 シリカ「…………」

Bの持っていた両手剣が首筋を僅かに掠る場所にあった

少しあたったのだろう

HPバーがほんの少しだけ減少していた

見れば他の男たちもそれぞれの武器を構えている

 
 ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ


 シリカ「ど……どういうことですか?」







 B「ものわかりがわりぃな。ここ圏外。俺たち5人。もうわかんだろ?」

 C「5人を同時に相手にしたらシリカちゃん勝てないよね?デュフ」

 D「おとなしく言うこと聞かないと……死ぬよ?」

 E「ってなわけで言うことに従ってもらおうか?はやく倫理コード解除しろ」

 シリカ「そんな!騙したんですか?」

 A「この世界にきて俺たちも溜まってたからな~」

 シリカ「……たまって?」

 B「ははははははは!ガキのシリカちゃんにはわっかんねーか!」

 C「倫理コードを解除するとね?えっちぃことが出来るようになるんだよ?」

 シリカ「……っ!」

 E「そのあとで装備全部解除な」

 シリカ「こ…こんなことして許されると思ってるんですか!」

 A「どうせこのゲームなんてクリア出来っこないんだ。だったら好きなことやったほうが良いだろ?」

 B「童貞で死ぬとか嫌だしな」

 シリカ「クリア出来ます!だって……」

 B「だって?」


だって

だって攻略組には凄く強い人がいるから

あの人なら絶対にクリアしてくれるから


 ピナ「ピーッ!」

あたしを守るようにピナが男たちを威嚇する


 A「うざってえな。あ、そうだ」


そう言うとAは投擲用の矢を取り出した

それに習って他の人も矢を取り出す


 A「この至近距離なら投擲は100パーセント命中する。言うことに従わないんだったらまずその竜を殺すけど?」

 シリカ「!そんなっ!だめ!」

 A「なら従え」













あたしにとってピナは家族同然

もう死んで欲しくない

こうなった以上男たちに従うしか…………

なんで?

なんで?

昨日といい今日といいあたしはこんな目にあうの?


 シリカ「……ひっく。うぅ」

 A「泣いてても何も変わんねーよ?はやくしてくんないかな?」

 シリカ「……ひっく」

 B「あと30秒で従わなかったら竜を殺すからな」


誰か

誰か助けて!

キリトさん!キリトさん助けて!


 B「29……28……27…………」


お願いします!助けてください!


 B「……5……4……3…………ん?っ!」



 ヒュン

 ガッキーン

 
 B「ぐわぁ!」

 A「なんだ!っ!BのHPが半分以上削られてる!」

 シリカ「ひっく…………え?」

 E「何だよこのポンチョ野郎!」

 C「い…今までハイディングしてたのか?」

 ???「うるせえ雑魚共だな。やっぱ日本人ってクズだわ。黙ってみてたけど、俺ほどじゃねーがこれほどのクズだとはな…………」

 B「くそっ!テメエ誰だよ!ぶっ殺してやる!」

 ???「ああ、自己紹介が遅れたな。俺の名前はPrince of Hellだ。テメエら全員地獄に落としてやるよ」

 ABCDE「!?」



PoH「イッツ ショウ タイム」

今日はここまでです

学食で間違えて使用済みのコップ置き場のコップでお茶飲んじまった

うわぁ

久々の投稿です

レポートやら何やらで忙しかったので遅れましたすみません




A「この人数だ!全員で一斉にかかれば瞬殺だろうが!」

B「そ……そうだ!行くぞお前ら!」

CDE「おうっ」

PoH「あ?てめぇらみたいな奴らが何人かかってきても結果は変わらねえぞ?」

A「死ねや!」


一人の男がソードスキルを発動させて突撃してくる

が、それを片手で防御しはじき返す
 
 ガキンッ

A「くっ」

PoH「なんだこりゃ。クソみてぇな筋力パラメーターだな」

A「うわぁ!」

B「囲め囲め!一斉にソードスキルを発動させろ!」

PoH「バトルヒーリングがあるからいくら攻撃されても俺はダメージを食らわないんだけどな…………。まぁ、ちょっと楽しませてくれよ」

BCDE「うおおおおおおおおお!」

 
 スッ

 カカカカカカン


B「グワッ」

C「ウオッ」

D「アーッ!」

E「ウゲッ」

PoH「技もステータスもしょぼすぎるなぁオイ。フィールドのモンスターの方がもっと考えて技出してくるぞ。攻撃が単純すぎて簡単に防げちまうんだって」

A「こ……こいつ。今の一瞬で4人の攻撃を全部はじき返したのか?」

PoH「バーカ。それだけじゃねぇよ」

A「な……。そんな馬鹿な!」

PoH「あーあ。あと一撃で全員お陀仏ってかんじか?」

シリカ「…………全員のHPがほとんど削られてる?」




A「なんだよこいつっ!」

B「ひ……ヒール…………」

PoH「させるかっての」


ガンッ


B「ウワッ」

C「う……腕が吹っ飛んだ」

A「何だよその化け物みたいな速さとパワーは!」

E「化け物だ」

PoH「化け物ねぇ。そうかもしれねぇな。お前らさ、ラフィン・コフィンって名前くらいは聞いたことあるよな?」

A「ま……まさか!」

PoH「ギャハハハハハ!そうだよ。俺がアノPoHだよ。目の前にラフコフのリーダーが立ってるってことは……。もうお前らがこの後どうなるかってのは分かるよな?」

A「そんなっ…………」

シリカ「………………」

B「し……シリカちゃんとPoHはグルだったのか?」

PoH「あー。それは違う。俺は単純にお前らを殺したいだけだからな」

A「ひぃっ」

PoH「おお。いいねぇその顔。それが見たかったんだよ。ああそうだ。転移結晶とか使おうとしても無理だからな。使う前に俺はお前らのHPを0に出来る。さっきのでわかってんだろ?」

E「転移……結晶」

PoH「さて、誰から始末するかな」

E「お前ら!少し時間稼げ!」

PoH「は?」

A「わかんねーけど、策はあるんだろうな!」

E「いいから稼げ!」

ABCD「うおおおおおおおおおおおおお!」

PoH「はぁ。お前ら本当に学習しないな。お望み通り殺してやるよ」


ガキンッ


E「今だっ。コリドーオープン!」

PoH「は?」




コリドークリスタルは回廊結晶と言って任意の場所へ転移することが可能だ

しかも複数人で

ただ、このクリスタルはボスのドロップかトレジャーボックスから入手するしかない為に相当な高額アイテムだった。

こいつらどうやって手に入れたんだ?

トレジャーボックスで運良く手に入れたんだろうか?

まぁ、転移される前に殺してしまえばいいのだからレアアイテムを使ったところで何も変わりはしないのだが…………


E「お……おい殺人鬼。お前、さっきシリカちゃんのこと助けようとしてたよな?」

PoH「……………」

E「なら!」


そう言うと男は俺が助けた少女を無理やり掴んで回廊に放り込もうとする

筋力の数値が男のほうが大きいのだろう

少女は抵抗しながらも回廊に入れられかけている

今までの一連の流れで恐怖から座り込んでしまっていたのと、その座り込んでいた場所が男のすぐ傍だったことが災いした


シリカ「キャア!やめてください!」


ついに少女が完全に転移先に放り込まれてしまう

E「い……急いだほうがいいぞ。転移先は最近1層で軍が見つけた難易度の高いクエストだからな。へへっ。軍の横流し品を裏ルートで手に入れた甲斐があったぜ」

PoH「ちっ」

転移門が閉じるのは時間の問題だ

どうする?

クソ

何で俺がこんなことを

PoH「チッ!」

舌打ちをしてから転移門へとダッシュする

ついでにこの一瞬で横で完全に油断しきっていたプレイヤー2名のHPを0にしておいた


 「う…うあわあああああああ!」

相手の思惑通りになるのも癪だったしな

PoH「残った奴ら。お前ら2度とフィールドに出れると思うなよ。次は確実に殺す………」

一瞬のうちに2名の仲間が殺されたことに驚愕した残りの連中にそう言ってから俺は転移門の中へと飛び込んだ


今日はここまでです

1層の地下迷宮は圏外扱いで
あと、あのめっちゃ強いボスは今だ顕在していたりする設定で


PoH「1層の地下にこんなステージがあるとは知らなかった」


1層の地下らしい迷宮を歩きながらそんなことを呟く

しばしポップするモンスターはそこそこの強さを持っていた

無論、俺の敵では無い

だが、例の少女にしてみればパーティーでも組まないと倒すのは困難を極めるレベルのモンスターである


PoH「はやいところ見つけないとな」


そういえばここは1層の市街地の下に存在するクエストだ

つまりクエストの正規の入り口から出ればそこは思いっきり圏内である

オレンジプレイヤーは面倒臭い手続きを踏まないと圏内には入れない


PoH「何だか面倒なことになっちまったな」


思えば人を殺す以外に労力を使ったのは何年ぶりだろう


キャアアアアアアアアアアアアアアアアア


不意に少女の悲鳴が聞こえた

その声から少女がそれほど離れていない場所に居ることが分かる

悲鳴が通路をこだまして響く中、声のした方へと走る

おそらくは複数のポップしたモンスターに囲まれたのだろう


PoH「くそっ」


久々に全力で走る

ゲームの中だからこそ出せるであろうスピードで少女の下へ駆け寄り、囲んでいるモンスターを片っ端から倒せばよい

そう思いながら少女がいるであろう場所へ繋がる曲がり角を曲がった


PoH「…………なんだよ……これ」



複数のモンスター等存在しなかった

肩にドラゴンを乗せている少女はモンスターに囲まれていなかった

ただし


グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア


見るからにボスである1体のモンスターが少女に襲い掛かっていた



大きな鎌を持った死神のようなモンスターを見ながらどうやってそのモンスターを倒そうか考える

殺人ギルドにいたような奴がボス討伐に参加したわけも無い

ボス級モンスターを相手にする戦闘はこれが初めてだ

ボス級モンスターの弱点だとか、攻撃力だとか、そういった情報は何ひとつ持っていない

それは敵の容姿に怖気づいて座り込んでしまった傍らの少女とて同じことだろう

このゲームで情報は何よりの武器であり生命線だ

情報なしのボス討伐等、無謀過ぎる


PoH「死神みたいな格好しやがって。この世界の死神は俺だけで充分だってんだよ」


無謀でも倒さなくてはいけない

そう決心して敵を見据えた


PoH「…………あ?」

PoH「俺の策敵スキルでも相手のステータスが全く分からない……だと?」


殺人ギルドに所属する上で最も上げるべきスキルは隠蔽である

俺の隠蔽は殺人ギルド内のみならず全プレイヤーの中でも上位に食い込むだろう

だが俺は隠蔽だけでは無く策敵のスキルも上げていた

自慢では無いが策敵スキルも攻略組みに匹敵する程度に習得している

その策敵スキルが役に立たないレベルのモンスターということは…………


PoH「90層クラスのボスてことかよ」


90層レベルのモンスター

最低でもレベルが90でないと倒すのが困難なモンスターである

ソロなら尚更倒すのが難しいだろう

安全マージンを取って、レベルを120くらいにしておかなければ命の危険がある


PoH「本格的にヤバイじゃねぇか。どうすんだよこれ」


自分の武器であるメイトチョッパーを構えて戦闘体勢に入る

が、勝算はほとんど無いように思えた



ゴアアアアアアアアアアアアア


敵が鎌を振りかざしてくる

振りかざした鎌は傍らの少女を狙っていた


シリカ「キャアア」


少女を守るようにこちらも手に持った武器で応じる





PoH「グアアアアアアッ」


敵の攻撃は予想以上に強大だった

こちらの攻撃はいとも簡単に防がれて反動で自分の身体が動かなくなるのを感じる

そして、俺が動かなくなったのをチャンスと見てか、敵は攻撃を続けてきた

鎌による攻撃が当たる

その一撃で俺のHPは半分近くが削られた


PoH「たった……一撃で?」

シリカ「あっ!ぷ……PoHさん!」

PoH「おい!黙って下がってろクソガキ!」


援護しようとしてきた少女に怒鳴りつける

次の攻撃をまともに喰らったら死ぬ

どうにかそれを防ごうと再び態勢を立て直そうとしてふと自分のHPを確認すると


PoH「……HPが少し回復している?」


驚いたが背後から少女の飼いならす竜の鳴き声が聞こえて全てを理解した


PoH「ちんちくりんが…………。回復するのはご主人様だけにしとけよ」

ピナ「ピー!」


しかし、回復したといっても少しだけだ

このままでは後2発程度しか保たない


PoH「どうにかガキが助かる方法は…………。あっ!」


あった

ここから少し離れた場所に迷宮とは違う空気を醸し出すエリアが

おそらく安全エリアだと思われる場所が


PoH「万事休す。これならどうにかなるだろ」


僕のにこちゃんへ
今日も朝早くからおはよう
にこちゃんにならどんな下着だって似合うと思うけど
にこちゃんってあまり大人っぽい下着は履かないよね
やっぱりそれって僕以外の人に見られるのが嫌だからだったりするのかな
ありがとうすごく嬉しいよ
でも、安心して
僕はいつでもどこでも朝から晩までキミの事見てるから
だから大胆な下着を履いてくれても大丈夫だよ?
あぁそういえば昨日は大丈夫だったかな?
何回も転んでたからきっと怪我を……怪我といえば、血が出るよね。
にこちゃんの血なら美味しく飲めるからにこちゃん専用のヴァンパイアになりたいなぁ
あ、そうそう汗とか、排泄物とかだって僕は美味しく食べられる自信があるよ
なんたって、僕はにこちゃんのすべてを愛してるからね
だからにこちゃんが撮影の時とかちょっとトイレ行きたそうな時に
すかさず股下に潜り込んで――とか夢なんだけど
正直それはさせてもらえないかな
スタッフとか汚らわしいクソみたいなやつラも邪魔だし、あいつも――って
ゴメンネにこちゃん
これはにこちゃんに対して愛を呟くための手紙であって
愚痴を言ったりする手紙じゃないよね
でね、つまり何が言いたいかっていうと、
僕は君が好きなんだ大好きなんだ
だからこうして毎日手紙を送っているのに
なんでにこちゃんはいつも捨てたりしちゃうのかな
僕なんてにこちゃんがゴミ箱に捨てたりしたティッシュとかだって
しっかりと回収して保存してるのに
それだけじゃないよ
先月、先々月その前とかのにこちゃんの使い捨てたナプキンだって
僕はちゃんと持ってるんだから
写真を同封してあげたいけど
写真に僅かな証拠が残ったりしたらあれだから同封しません
そうそうナプキンといえば生理だよね
にこちゃんの周期表を確認してみたけど
そろそろ生理が始まるよね
でもさ女の子だし、アイドルだからそういうのって買いづらいと思うんだよね
だから今度僕が入手しておくから安心してね
今度手紙と一緒に置いておくからね
あ、大丈夫だよ
にこちゃんが今まで使ったやつから
にこちゃんがいつも使ってるメーカーはちゃんと解ってるし
大きさとかその他もろもろ全部把握してるから
一応書いておくけど【―――――】ってメーカーだよね?
間違ってたら電話したときにでも違うっていってくれればいいから
そうそう、電話といえば
にこちゃんって電話したとき泣いてたり怒ってたりするけど
僕は出来たら笑って欲しいなって
いや、僕が緊張して無言電話だからかもしれないけど
僕が聞きたいのはっていうか
にこちゃんとしたいのは楽しい恋人との会話とかだしね
だからといってにこちゃんの泣き声や怒鳴り声が嫌いなわけじゃないよ?
むしろ大好きだよ
いつもと違うにこちゃんって感じでもう最高だよ
怒鳴り声なんてゾクゾクしちゃうんだ
ゾクゾクするっていえば、やっぱり[田島「チ○コ破裂するっ!」]だよね
僕はやっぱりにこちゃんを見てするんだけど
にこちゃん最近あんまりしてないよね?
溜め込むのは体に毒だよ?
だから、こんど僕とセックスしようよ
ここまでずっと我慢してきてるんだし
そろそろいいと思うんだよね
あ、アイドルだからダメとかいうのは気にしなくていいからね?
もしやっちゃったからアイドル続けられないとかなら、
僕がしっかりと責任もって君を養ってあげるからさ
養うって言えば同棲だよね
いいなぁ、にこちゃんにいってらっしゃい、おかえりなさいってしてもらいたいなぁ
あぁ、考えただけで僕は理性が吹っ飛んで今にも迎えに行きたくなっちゃうよ
だけど最近警察が見回ってて邪魔だから無理みたいだよゴメンネ
でも安心して欲しいんだ
こうしてキミに手紙を届けられているのは
警察なんかでは僕とキミを裂く事はできない証明なんだよ
西木野なんかも無能すぎて全く役に立ってないしね
だけどね、やっぱり僕とキミの間に割ってはいる奴がいるんだ
そろそろウザイし、僕たちの邪魔になるからどかそうと思うんだけど
大丈夫、にこちゃんに迷惑かけたりしないから
僕がしっかりと責任もって処分しておくからね
あーあなんで手紙って終わりがあるんだろう
それはきっと再現がなければ僕が永遠に語っちゃうからだよね
最後に言うよ、邪魔な奴が消えたら迎えに行くからね、そして結婚しよう
愛してるよ、僕の、僕だけのにこちゃん。

相当遅れました

あと>>95は自分ではありません

それと訂正

>>88

万事休すの使い方がおかしいので

PoH「万事休す。これならどうにかなるだろ」



PoH「これならどうにかなるだろ」で


敵の武器である鎌による攻撃をを自分の武器で何とか食い止める

相手のほうが筋力が上らしく徐々に俺自身の身体が後方へ押しやられて行くのが分かった

そんな中、視界の片隅に未だに安全区域へと逃げない少女の姿が映る


PoH「おい! 何やってんだ! 俺がこいつの攻撃を防いでいる間に早くそこの安全区域に逃げやがれっての!」

シリカ「だ……だって。あたしが逃げたらPoHさんは…………」

PoH「あ? なんだ。そんなことかよ」


この少女が安全区域へと非難した後は勿論のこと俺とモンスターのタイマンになる

そして、敵と密着するような形で戦っている状況で俺も彼女同様に安全区域に逃げることが出来る可能性はかなり低い

敵に背を向けるようにして逃げたら途端に背後からの攻撃でHPをゼロにされるだろうし、相手との距離を取ろうにもこの地下迷宮は狭すぎる

敵の方が速さも力も上回っていて、なおかつ狭いフィールドとあれば逃げること等不可能に近かった

俺に出来ることといえば傍らの少女が安全区域に逃げるまでの時間を稼ぐことだけだ


ウオオオオオオオオオオ


PoH「ぐあっ!」

シリカ「PoHさん!」

PoH「くっそ。油断した」


ちょっとした隙に武器を弾かれてまともに攻撃を受けてしまう

HPのゲージがまたガクッと下がる

あと1回攻撃を食らえば一層の碑の俺の名前に線が引かれることになるだろう





PoH「まあ、それでもいいかもしれねぇな」


再び振り下ろされた敵の鎌を防ぎつつ呟く

このSAOの世界で俺が居なくなろうが悲しむ人間は存在しない

むしろ殺人鬼が消えて安堵する人間がほとんどだろう


PoH「俺はこの世界でちょっと悪い事し過ぎたからな…………。せめて最期に他の人間の為になることをしとかねぇと」

シリカ「もしかして……死ぬつもりですか!」

PoH「五月蝿いガキだなオイ! こっちはテメエの為に必死になってやってんだからよ! とっとと逃げろっての! 早く逃げねえとお前を消すぞ」

シリカ「でも……あたしのために他の人を死なすなんて…………」

PoH「別に良いだろ。俺が死んでも他の人間に損なんてねえし。悲しむ人間だって居やしないしな」

シリカ「そんなことありません! あたしは悲しみますからね!」


そう言った瞬間に少女がダガーを振りかざして加勢してきた

少女の振りかざしたダガーは敵の腕に当たる


PoH「何やってんだクソガキ! 俺でさえ2発耐えるのが限界だってのに、お前じゃ一発でお陀仏しちまうような敵なんだぞ!」

シリカ「クソガキって言わないでください! あと、勝手に死なないでください!」

PoH「あ? お前正気か? クソガ…………」

シリカ「だからクソガキって言わないでください!」


シリカ「あたしはあなたが悪い人には見えません。いえ、大勢の人を殺した悪い人なんでしょうけど、でも、まだ少しは悪くないところもある人なんだと思います」

PoH「自分を殺そうとした人間に対する評価じゃないな」


敵の攻撃が少女に向きそうになったので急いで敵の武器を少女の反対側に押し戻そうとする


シリカ「だって…………。今も含めて2度もあたしのこと助けてくれたから…………。あたし、殺人ギルドのリーダーってどんな化け物みたいな人なんだろうって思ってたんですけど、実際会ったら全然化け物みたいじゃありませんでした」

PoH「………………」

シリカ「化け物なんかじゃなくてちゃんとした人間ですよ。PoHさんって。しかも、ちょっと子供っぽいですね」


少し笑いながら少女は言う

こんな状況で何故笑える?

あと少しで死ぬことが確定しているようなこの状況で


俺がこの世界に来てから見てきた人の表情は恐怖に満ちた顔や憎悪に満ちた顔だった

このように汚れを知らない笑顔を向けられたのは初めてだ

この世界だけでなく生まれてから初めてだったような気がする

もし、俺が普段からこういった顔を見ていたのなら俺は悪には染まらなかったのだろうか?

いや、そんな事は無い

俺は日本人同士が殺しあうのを好んで見ていた

俺は根っこの部分から腐っているのだ

そんな腐った人間とこの少女を心中させるわけにはいかない


シリカ「言っておきますけど、ここから脱出したら自首してもらいますからね? ちゃんと罪は償ってもらいますよ」

PoH「マジで脱出できるとでも思ってんのか? 頭の中お花畑だな」

シリカ「前に一度、あきらめそうになったことがあったんです。でも、ある人に救われて…………。それからあたしは何事もあきらめないようにしようって思って…………」


何故だか知らないがその“あの人”というのが例のビーターの姿と重なる


シリカ「あたしは救われてばかりですから、今度はあたしがPoHさんを救います!」

PoH「そいつはありがたいけどな…………。でもいいや」


そう言いながら俺は大技のソーゾスキルを発動させて相手の鎌を一瞬だけ払って遠ざける

その僅かな隙に敵のHPを僅かながら削っている少女の襟首を掴んで思いっきり安全区域のほうへ投げた


シリカ「え? ちょっと何するんですか!」

PoH「悪いが、俺はもうお前に救われてんだよ…………」


少女が安全区域付近に落下するのを確認すると同時に敵の攻撃が俺の身体に直撃した

HPが一気に減り、そして遂に0になる


PoH「我ながら……ちょっとかっこつけ過ぎた最期だったな…………」

少女は安全区域に入ってひとまず命の危険はなくなったが、ゲームがクリアされるまでずっと安全区域に居なくてはならない

いっそのこと死んでしまったほうが楽だったかもしれない

がしかし、攻略組みにはあの憎ったらしいビーターが居る


PoH「憎んでおいて頼るのもアレだが………。早いところクリアしてくれよ、くそったれのビーターさんよぉ…………」






徐々に意識が薄れていく

薄れ行く意識の中で少女が自分の名前を泣きながら連呼するのが聞こえる


シリカ「PoHさん! なんで! 死なないでください!」

PoH(俺の名前はPoHじゃねえよ。ヴァザゴ・カルザスって名前が…………)


そして、そんな少女の声と共にもう一つのアナウンスのような声も聞こえてくる




-このゲームはクリアされました。繰り返します、このゲームはクリアされました

あと一回の投稿で全て終了です

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年08月14日 (金) 04:15:52   ID: GvbfZxfK

あ〜間に合ってよかったぁ!こやのストーリー俺的に好きです!PoHってなぞばっかなんでちょっと面白いとおもいます!

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