貝積「安価で能力の正体を探る」削板「安価ってなんだ?」(781)

前回
ゴーグル「安価で死亡フラグを回避するっす」

ゴーグル「安価で死亡フラグを回避するっす」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1367247031/-20)



今回は削板が安価を頼りに自分の能力の正体を探るスレです

あまりに無茶な安価は安価下、連続安価は二回まで


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1373980052

貝積「今後学園都市に更なる脅威が降りかかるのは明らか……そこで理事会は遂に君の能力の解明に打って出た」

削板「なぁ、安価ってなんだ?」

貝積「君の酷く繊細な力、世界最高の原石を完全に掌握出来れば有利になる、とさ。あまり乗り気ではないのだがね」

削板「安価って……」

貝積「しかし科学者の大半が匙を投げてしまった今、君の能力をどう解明するのか……」

削板「安……」

貝積「そこで、私は科学者以外の人間に任せてみてはどうかと思うんだ」

削板「」

貝積「これも1つの実験だ。悪いが付き合ってくれるかね?」

削板「お、おう」

貝積「それはよかった。では紹介しよう……」



今日の削板の能力開発担当者は?

すみません安価忘れてました
+2

上条「えー、無能力者こと上条当麻ですが、なぜ俺なんかが能力の解明を?」

貝積「なに、実験の1つさ。勿論お礼はするよ」

上条「精一杯努めさせていただきます」ビシッ

削板「おぅ!で、具体的には何をするんだ?」

貝積「特に決まってない、君達が思う手段でやってくれ」

上条「丸投げですか!?」

貝積「そうとも、だって科学者が投げちゃったし」

削板「分かった!では行くぞ、上条!」

上条「は、はい!」

貝積(こんなので上手く行くのやら……)

~~~~~~~~~~

自宅


削板「改めて、俺は削板軍覇だ。学園都市第七位ってことになってる」

上条「よ、よろしくお願いします」

削板「貝積のおっさんも困ったもんだ、これじゃ何から始めればいいのやら」

上条「ホントですよ……」

削板「とりあえずアレやるか!」

上条「アレ?」


何しよう?+2

削板「おぅ、上条はどうやっても勝てなかった奴っているか?」

上条「勝てなかった奴?うーん……アックアかな」

削板「ほぅ、敗因は?」

上条「単純に身体能力の差だよ。あ、それだと神裂も含まれるかな?」

削板「なるほど、なら鍛えればなんとかなるな!」

上条(あれは人間がいくら鍛えても無理だろ……)

削板「俺は……名前は忘れたが、訳の分からない力に手も足も出ずにやられた」

上条「訳の分からない力?」

削板「あぁ、俺が自分の能力が何なのか分からないのと同様に、ソイツのもそうだった」

上条(魔術師か?でも俺ですらどんなのか見れば分かるのに削板さんが分からないなんて)

削板「1つ言えることは、俺の根性が足りなかったってことだ!」

上条「根性?」

削板「+1」

削板「そして愛情だ!」

上条「あ、愛情!?」

削板「どうも根性だけでは奴には勝てん気がしてな。愛の為に振るう拳は天を裂き、海を割るとか」

上条「えー」

削板「うむ!決まったな!これからは根性と同じく愛情を磨こう!」


愛情を磨く為に何をする?+2


今日はここまで。また後日ゲームシステムを紹介したいと思います

概要

一日毎にパートナーを決め、一緒に能力開発を行う。削板が手応えを感じる毎にパートナーポイント(以下PP)が加算される
これを4日間行い、一番PPの多かった者と本格的に能力開発を行っていく


今考えてるのはここまでです、随時追加していく予定です
では再開

削板「そういやこの前原谷に借りた『ぎゃるげー』ってのがあったな」

上条「ギャルゲー?」

削板「よく分からんが、愛と感動が詰まってるという話だ。丁度いい、やってみよう!」ガサガサ

上条(男二人でギャルゲー……)


ジャンルは?+2
1青春ラブコメ
2ドロドロなヤンデレ
3世紀末純愛ストーリー



テメェラノチハナニイロダァ!?


削板「おぉーー!!これが愛か!」

上条「あれ、思ってたのと違う」

削板「なるほど、確かにこれは他人に勧めたくなるな」

上条「まぁ確かに……」

削板「愛と悲しみを背負う男が強くなる……か」

上条(ギャルゲーじゃねーし)


まだ続ける?+1

すみません、続けるか続けないかでお願いします
再安価+1



ナゼナク?
シヲカクゴシテコノラオウヲメザシタソノココロガコノカレタココロヲヨビモドシタ!


削板「うおおぉぉーー!泣けるぜぇぇぇぇ!」

上条「あぁ、最高にかっこいいよ……」

削板「そうか、お前もそう思うか!」ガシッ

上条「当然だ!男なら誰だって泣くさ!」ガシッ

削板「腹谷、ありがとよ……」



原谷「あ、貸したギャルゲー中身だけ別だった!」


上条PP ☆


今日はここまで。短くてすみません

こんばんわ
では再開します

削板「よーし、愛情の大切さが分かったところで……上条!」

上条「はい?」

削板「お前は愛情を捧げられる人間がいるか?」

上条「ど、どういう意味っすか?」

削板「文字通りの意味だ、俺には愛情というものがいまいちピンと来なくてな。あるいは愛情をもらってる人でもいいぞ」

上条「愛情を、か……」


どんな人を想像した?+1
1家族
2その他異性
3分からない


削板「煮え切らん答えだな、男ならはっきり答えろ!」

上条「お、女の子だよ!ある人からは愛情?てのを貰ってるようなきがするんだ」

削板「ふむ、まさしく愛だな」

上条(自分で言ってて恥ずかしいー、自惚れもいいとこだよ)

削板「やっぱ愛情があると違うか?」

上条「+2」

上条「ああ、愛情をくれるその誰かを守らなきゃならない状況だと何倍も何十倍も力が出る感じがあるな」

削板「ふーむ、愛とは不思議なものだ。この街の科学力を持ってしても解明出来ないのか」

上条「理屈じゃないんでしょきっと」

削板「それもそうだ!あーだこーだ考えるのは性に合わん!」



削板「さて、俺に足りないものは愛だと分かった。じゃあ愛を手に入れるにはどうしたらいいか……何か考えはないか?」

上条「+3」

上条「大切な人を作ることかな。出会いがないなら、合コンにでも行ってみたらどうだ?」

削板「轟魂?何だか響きのいい言葉だな、何だそれ?」

上条「男女が同じ人数集まって話したりとかして仲を深めていくことを言うんだ」

削板「男と女で語らうか……だが女に手を上げるような真似はしたくないな」

上条「拳で語る必要はないと思うけど……」

削板「そうか?なら安心だ!で、その轟魂はいつ開かれるんだ?」

上条「+1」

上条「一週間後、俺がメンバーを集めておくんで」

削板「分かった、一週間後だな!楽しみにしてるぜ!」


上条PP ☆☆


~~~~~~~~~~




削板「ところで上条、お前は俺の能力について何て聞かされてるんだ?」

上条「確か……+2」

上条「なんかすごいパンチが打てるとか」

削板「その通り、俺のパンチはとにかくすごいんだ!なぜすごいのかは俺にも分からん、その“なぜ”を知る為にお前が選ばれたという訳だ」

上条「抽象的過ぎて掴みどころがないですね」

削板「うーむ……」ジー

上条「?」

削板「中々いい体をしている、これならすごいパンチにも耐えられそうだ」

上条「まさか」

削板「百聞は一見にしかず。一度どんなものか、その体で確かめてみろ!」ザッ

上条「ちっ、ちょっと!?」

削板「すごいパーンチ!」


上条はどうなった?+1

上条「うわっ!」パキーン

削板「むっ、何だ今のは?」

上条「あーびっくりしたー」フー

削板「大丈夫なようだが、一体何をしたんだ?」

上条「何って、簡単に言えば“超能力を消した”かな?」

削板(あの男以外にもすごいパンチを止められる人物がいたとは……)

削板「すげーな!そんな能力初めて見たぜ!」

上条「でも能力判定では無能力って扱いなんですけどね」

削板「お前も中々に変わった能力を持つ人間なんだな」

上条「+1」

上条「ははは、まあそういうことになるのかな」

削板「だが俺の能力が消えたってことは上条の能力が消せると判断したということ……つまり、全く説明がつかないという訳ではなさそうだな」

上条「俺自身も俺の能力について不明な点ってのはあるんですけどね」

削板「ではもう一度……」

上条「え、また!?」



削板「やっぱり何度やっても消えるようだ」

上条「ち、ちょっと休憩にしましょうよ」

削板「そうだな!丁度昼時だ、飯にしよう!」


どこで食べる?+2
1家
2外

~~~~~~~~~~

和食屋


上条「な、何だこの値段……」ガクガク

削板「ここの料理が美味くてな、外食の時は必ずここに来るんだ。俺が出すから好きなの選んでくれ」

上条(学生でこんな贅沢なもん食えるとか超能力者パネェ)

削板「時に上条、俺に何か聞きたいことはないか?」

上条「聞きたいこと……?」


聞きたいことはあるか?+2
1ある(内容も一緒に)
2ない


今日はここまで、上条さんの愛情云々はそれぞれのご想像におまかせします

こんにちは
今日は早めからの再開です

上条「どんな女の子が好みです?」

削板「好みの女?うーん……ズバリ、根性のある女だな!」

上条「具体的には?」

削板「苦しいことも決して投げ出さず最後までやり通すような、芯のある女だ!」

上条(どっちかというと男に求められそうな項目だな……)


他に何を聞こう?+2

上条「じゃあ、見た目の好みは?スタイルとかでもいいけど」

削板「特にこれといったものはないかな。強いて言うなら着物の似合う人?」

削板「まぁ、心底惚れた人なら見た目なんざ気にしないわな!」ガハハ

上条(全然分からん、これじゃあ絞りようがないぞ)


他に何を聞こう?+1

上条「女性経験、付き合った事は?」

削板「それなら一杯あるぞ!」

上条「マジで?」

削板「迷子の犬を探すのに付き合ったりジョギングに付き合ったり……あとテスト勉強とか!」

上条「そういうんじゃなくて……」

削板「他に何かあるのか?」

上条(わざとか?それとも天然?)

削板「お、来た来た!ではいただきます!」


~~~~~~~~~~


削板「さーて腹も膨れたし、いっちょ走るか!」

上条「走る?」

削板「おう、上条でもいけるように今日は第七学区一周だ!」

上条「俺も走るの!?」

削板「当然!男ならこれくらいの根性出してみろ!」ダッ



削板「おう、しっかりついて来てるな!」タッタッ

上条「な、何とか……」ゼェゼェ

削板「ところで上条」

上条「?」

削板「+2」

削板「今、お前には守るべきやつがいるのか!」

上条「いきなり何ですか?」

削板「ならそいつが今危機にさらされていると知って、お前は今もそうしてひぃひぃ言ってられるか?」

上条「そ、それは……」

削板「そう!一刻も早くそいつのもとへ向かわなくてはならない!今がその時だと思ってみろ!」

上条「う、うおおおおぉぉぉ!!」ダダダッ

削板「そうだ!もっと根性を搾り出せ!愛する人がお前の助けを今か今かと待ってるぞ!」

上条「今いくぞおおおおおおお!!」

削板「おっしゃあ!俺も本気でいくぜ!すごいダーッシュ!!」ドンッ

上条「早!?」



上条PP ☆☆☆


~~~~~~~~~~


削板「おっと、ちとやりすぎたみたいだな。アイツが来るのを待つか」

削板「……」

削板「むっ?」


削板が何かに気付いた様子。それは……+3

姫神「……」テクテク

削板(何だか陰の薄そうな子だな)

姫神「あっ」

削板(どうした?)


姫神の取った行動は?+2


一旦ここまで

再開


姫神「あの。ちょっと道を聞きたいのですが」

削板「道?……あー、それならそこを右へ曲がって次の信号を……」

姫神「ありがとうございます。では……」

削板「話し方といい声といい、やっぱり陰が薄そうだ」

上条「や……やっと追いついた」ゼェゼェ

削板「よく頑張ったな!ジュースを奢ってやろう!」

上条(えっと、この人の能力解明の為に呼ばれたんだよな?)


~~~~~~~~~~

公園


上条「あー疲れたー」

削板「よくついて来たな、お前は人並み以上の根性があるようだ」

上条「いや、普通あんな速さで走れる人間なんていませんよ」

削板「これも俺の能力の一つらしいぞ、それと日々の鍛錬が合わさって成せる技だ!」

上条「身体能力の上昇?肉体操作系?」

削板「研究者の大半はそう言ってたが、どうも違うらしい」

上条「そんなに難しいことを一般以下の脳の学生に解明させようってのがそもそも間違いなんじゃ……」

削板「ははは、そう言うな!分からんなら分からんで仕方ないさ、俺も分からんしな!」

削板「さて、少しは実験らしいことをしないとな……」


実験内容+2

削板「上条は確か能力を打ち消す能力を持ってたな、なら俺に触ったまま能力が使えるか試してみよう」

上条(やっとそれっぽいことになった)ガシッ

削板「はああああああああああ!!」ゴゴゴゴ


ミテアレ、ナニヤッテルンダロ
ツヨイキヲカンジル…


上条(すげー見られてる、もうちょっと静かにしてほしいな)


どうなった?+1

削板「ぐぐぐぐ……ぶはー!駄目だ、何も起きん!」

上条「うーん、一応異能と判断はしてるみたいだな」

削板「お前のそれ、どういう理屈で成り立ってるんだ?」

上条「さぁ」

削板「俺もだけど、上条のも解明する必要があるんじゃないか?」

上条「もう腕切り落とされるのは勘弁願います」

削板「?」


次の実験内容+1

~~~~~~~~~~

廃ビル


上条「一体何を始めるんですか?」

削板「俺の声でビルを壊せるかの実験だ。ちゃんと許可は取ってるから安心しろ!」

上条(えぇー)

削板「よし、ではいくぞ……」スゥー

削板「根性ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」ボエー


どうなった?+1



パラパラ…


上条「な、なんてこった……柱一つ残らず木っ端微塵とは」ガクガク

削板「うーん、声にも能力が宿るみたいだな。これじゃ普通に話しててうっかり出てしまわないか心配になるな」

上条「こうなると視線にも能力が宿ったりして」

削板「常に目隠しか!それもいい鍛錬になりそうだ!」ガハハ

上条(本当に実践しそうだなこの人)


上条PP ☆☆☆☆


~~~~~~~~~~

夕方


削板「今日はありがとうな、いい実験だった!」

上条「お役に立てた、のかな?」

削板「おう、感謝するぜ!謝礼は貝積のおっさんが家に届けてあるから確認してくれ!」

上条「では、俺はこれで」

上条(謝礼か、一体どんなのかなー)ワクワク



上条PP ☆☆☆☆



コンマで……+1
00-30 +0
31-70 +1
71-99 +2

最終結果



上条PP ☆☆☆☆☆



削板「あの男は中々好感の持てる奴だったな!」

~~~~~~~~~~

二日目


貝積「昨日はどうだったね?何か掴めたかい?」

削板「さっぱりだ。でも今までのような堅苦しいのと違って有意義に取り組めてるよ」

貝積「そうかい、この企画は案外成功かもしれないね」

削板「今日も上条と実験か?」

貝積「いや、今日は別の人に頼んだ。まだパートナーに適している人がいるかもしれないからな」

削板「そうか」

貝積「今日の担当者は……」


担当者+3(研究者、上条以外で)

姫神「やっと。私が必要とされる日が来た……」

削板「あ、昨日の!」

姫神「あ。あの時はどうも」ペコリ

貝積「知り合いか?」

削板「ちょっと道案内した程度だよ」

姫神「姫神秋沙です。今日はよろしくお願いします」

削板「削板軍覇だ!よろしくな!」

貝積「実はこの子も君と同じ“原石”に分類されているそうだ。ひょっとしたら何かヒントを得られるかもな」

削板「そうだったのか!原石同士、仲良くやろうぜ!」

姫神「は。はい」

姫神(この人。暑苦しそう……)

~~~~~~~~~~


姫神「自分の能力が何なのか。分からないんだ」

削板「“原石”っていう天然の能力者自体謎が多いのに更に能力不明ときた、砂漠から砂金を取り出すより難しいんじゃないか?」

姫神「怖くない?自分で得体の知れない能力を持ってるのって」

削板「初めはちょっと怖かったかな、でもそういうもんだと割り切ったら意外と怖くなくなったな!」

姫神「強いんだね」

削板「何、まだ修行の途中さ。これからどんどん強くなるぜ!」

姫神「+1」

姫神「私も微力ながら協力する」

削板「おう、よろしく頼む!ところで、姫神の能力ってどんなのだ?」

姫神「“吸血殺し”。吸血鬼に血を吸わせ、跡形も無く消滅させる能力」

削板「吸血鬼?ホントにいるのか?」

姫神「いる。そのせいで私は村の皆を……」

削板「……言いたくないなら無理すんな」

姫神「ごめん」

削板「さーて、今日はどんなことしてみようか」


何してみる?+2

削板「よし、姫神、俺に乗れ!」サッ

姫神「え?」

削板「肩車で学園都市を一周するんだ!そうすれば何か掴めるかもしれん!」

姫神「か。肩車はちょっと……」

削板「じゃあおんぶするか?だっこでもいいぞ?」

姫神「それ。どうしてもやらなきゃダメ?」

削板「俺の魂が行けと叫んでるんだ、許せ!」

姫神「ひっ!」

削板「安心しろ、皆に見えないように飛ばして行くからよ!!」バビューン


~~~~~~~~~~

一周終了


削板「ふぅー、すまなかったな、姫神……」

姫神「」

削板「ありゃ、気絶しちゃったか。流石にやりすぎたな、反省せねば!」



~~~~~~~~~~

自宅


姫神「……ここは」パチッ

削板「すまなかった!この俺ともあろう者が女子を気絶させるような真似を……この通りだ!!」バッ

姫神「私。役に立てた?」

削板「+1」

削板「ああ!根性が湧いてきたぞ!」

姫神「根性……」

削板「根性があれば何でも出来る!これで謎の解明に一歩進んだ!感謝する!」

姫神「なら。いい」

削板「許してくれるか!ありがとう!」

姫神(私が。超能力者の役に立てた。もう空気とは言わせない)フフフ



姫神PP ☆



削板「実験なんだが……姫神は何が出来る?」

姫神「私に出来ること……+3」

姫神「料理が得意。特に和食」

削板「本当か?俺は和食が何よりも好きなんだ!根性に勝るとも劣らない程にな!」

姫神(根性と和食を同列にしちゃうんだ……)

姫神「材料があれば作ってあげるけど」

削板「おぉ、それは楽しみだ!ちょっと買い物行って来るから待ってろ!」バビューン



姫神「……行っちゃった」

姫神(帰ってくる間にちょっと家の中見て回ろう)

姫神「中は全部和式なんだ。昔住んでた村を思い出すね」

姫神「これは?」


姫神が何か見つけたぞ?+2

姫神「これは……日記かな」ペラ



6月19日

今日も同じ一日だった
同じ電極を体中に刺し、同じ薬を吐くまで飲み、同じ動作をする。そして連中は言う、「今日も成果はなしか」と……
その癖に何かと俺に気を遣ったような口を利く。「具合はどうだ」だの「無理なら少し休もう」だの
でもそれは俺に向けた言葉ではない。“世界最大の原石”に向けた言葉だ。“削板軍覇”は駄菓子についてるおまけの玩具にすぎないんだろう
“俺”自身を見てる人物は限りなく少ない。一人は貝積という男、そして――



姫神「何。これ……」

削板「帰ったぞ!」バンッ

姫神(か。隠さなきゃ!)バタバタ

削板「どうした?」

姫神「な。何でもない」


今日はここまで。削板は昭和臭い印象

原作はいつになったら原石編をやるんだ!?
では再開

~~~~~~~~~~




姫神「――どう?」

削板「うん!最高だ!これならご飯何杯でもいけるぞ!」

姫神(いつかは上条君にも作ってあげたいな……)

削板「おかわりくれ!」

姫神「うん」



削板「腹ごしらえ完了!じゃあそろそろ実験をやろうか」

姫神「どんな実験?」

削板「そうだなー」


実験内容+1

削板「出恵頭というのに付き合ってもらおう!」

姫神「デート!?」

削板「何でも出恵頭とは己を知り相手を知るのによく用いられるそうな。決闘とは違い痛みを伴わないと聞く、これなら姫神でも出来るだろう?」

姫神(デートが何なのか分かってない?)

姫神「あのね。デートっていうのはそんな軽はずみにするようなものじゃないの」

削板「そうか、悪かった。では気合を入れて取り組ませてもらうぞ!」

姫神「……これも実験、だよね?」

~~~~~~~~~~


削板「さぁ、出恵頭開始だ!」

姫神(初めてのデートは上条君と……でもこれは実験だからノーカウントしよう)

削板「えぇー、出恵頭って具体的に何するんだ?」

姫神「デートは……+2」

姫神「(女心という)地雷原に突入し。いかに(ポイントを稼ぎつつボロを出さないように)生き延びて帰るかが問われるの」

削板「そんな命懸けなことだったとは……世の中にはまだまだ根性のある奴がいっぱいいるみたいだ!」

姫神「生半可な覚悟じゃ見えるのは死。それでもやる?」

削板「男に二言はねぇ!一度やると決めたら最後までやり通す!それが俺、削板軍覇だあああああ!!」ドカーン

姫神(爆発した!?)

削板「よし!じゃあ姫神、俺をその地雷原へ案内してくれ!」

姫神(やっぱりやるんだ……)


地雷原へ!(学園都市内限定)+2

~~~~~~~~~~

操車場


削板「ここが第一の地雷原か、一見普通の操車場だが……」

姫神「気をつけてね。油断してると(不満が)爆発するから」

削板「おう!姫神、しっかりついて来い!」


ナニヤッテンノアレ
デートジャネ?
ナゼココヲエランダノカ


削板(従業員も注目している、それほど危険なんだな、出恵頭ってのは)

作業員「あのー、デート中のとこ悪いんだけど仕事に集中出来なくなるから……」

削板「無闇に歩くなーーー!!死にたいのか!?」

作業員「ひぃ!?」

姫神(帰りたい……)

削板「俺は今出恵頭の真っ最中なんだ!悪いが集中させてくれ!」

姫神「すみません。今実験中なんです。終わったらすぐ離れますので」

作業員「そ、そうかい」

削板「すまん姫神、これで集中出来る」

姫神(これも実験これも実験これも……)



姫神「ここのデートは終わり。次に行きましょう」

削板「おう!案内頼む!」


次の地雷原!+1

社会見学かな?(すっとぼけ)

~~~~~~~~~~

病院


削板「病院が地雷原に、だと!?何て酷いことを……」

姫神「削板さんの行動次第でここの患者の運命は大きく変わるわ(大嘘)」

削板「分かった、気をつける」ジリジリ


アノオニイチャンコワイ
ビョウインデミセツケンナ
ウグゥ!?ムネガクルシイ


姫神「削板さん。私のこと忘れてるでしょ」

削板「え?」

姫神「私のこともしっかり気にかけないと(不満が)爆発する恐れがあるのよ」

削板「あ、あぁ。すまない」

姫神(真面目に取り組んでるけど。ものすごい空回りしてる)

ロリ患者「待ってよー!」タタッ

削板「走るなーーー!!」

ロリ患者「ひぃ!?」

削板「うっかり地雷を踏んでしまったらどうする!未来を棒に振るような真似は許さんぞ!!」

ロリ患者「う、うえええ~ん!」


ナカシタ…
コワイニイチャンダ


姫神(あ。空気が変わった。悪い方に)

姫神「もうここはよそう。次で最後」

削板「おぅ、よろしく頼む」


最後の地雷原!+2

~~~~~~~~~~

プラネタリウム


姫神「いい。ここでは絶対叫ばないこと。じゃないと全ての地雷が爆発するわ」

削板「おう、任せとけ」

姫神(やっと普通のデートになった。次は上条君と行きたいな……)

削板「こうやって座って星眺めてるだけでいいのか?」

姫神「うん」

削板「……綺麗だな。こんな星空外じゃ見えないぞ」

姫神(こうやって空を見てると故郷を思い出す……)

削板「なぁ、あれは何してんだ?」


削板が何か見つけた+1

軽く盛っちゃつてるカップル

姫神「あれは心が通じ合った二人にだけ許されること。デートの上級編。私達にはまだ早い」

削板「そうか、もっと出恵頭を重ねないとな」

姫神(恥ずかしげもなく言ってしまうところがすごい。そもそもデートをまだ勘違いしてるみたいだけど)



削板「こうして星を見ると、特に光ってて大きいのと小さくて光の少ないのとがあるよな。一等星とか二等星とか」

姫神「?」

削板「もしかしたら四等星って言われてる奴のが実は一等星より輝いてるなんてこともありえるだろ?ただ遠い場所にあるからそう見えるだけで」

削板「俺が“世界最大の原石”って呼ばれるのもたまたますぐ近くにあるからそう呼ばれるだけで、俺よりもっとすごい“原石”がいるとも考えられないか?」

姫神「……」

削板「“世界最大の原石”なんて誰が決めたんだろうな」



姫神PP ☆☆

~~~~~~~~~~

夕方


削板「今日はありがとな!初めての出恵頭、いい鍛錬になった!」

姫神「そう。それはよかった」

削板「姫神の和食、また食いたいなー」

姫神「高くつくよ?」



姫神PP ☆☆


コンマで……+1
00-30 +0
31-70 +1
71-89 +2
90-99 +3 

最終結果



上条PP ☆☆☆☆☆
姫神PP ☆☆



削板「あまり距離は縮まってない印象だったな」

~~~~~~~~~~

三日目


貝積「昨日はどうだった?原石同士で何か掴めたかい?」

削板「それは分からんが、初めて出恵頭をしたぞ。かなり根性のいる鍛錬だったな!」

貝積「デートを?ほう、君がデートをするとは……」

削板「意外だったか?」

貝積「いや、少し嬉しくてな」

削板「?」

貝積「では、今日の担当だが……」


担当者+4

※223ええんやで(ニッコリ)

蟶?據縺輔s

布束さん

文字化けした

海原「初めまして、自分は海原光貴と申します。本日は学園都市第七位の実験を担当させていただきます。よろしくお願いします」

削板「削板軍覇だ、よろしくな!」

貝積「彼は少し変わった力が使えるそうだ。何か掴めるといいね」



~~~~~~~~~~

削板「変わった力かー、どんなのだ?」

海原「あまり公では説明出来ないことなのでここではちょっと……」

削板「そうか」

海原「……御坂さん!」

削板「?」

海原「はっ、すみません。なんでもありません」

~~~~~~~~~~

自宅


海原「“魔術”というのをご存知ですか?」

削板「魔術?」

海原「ええ、ざっくり言えば学園都市の人間以外が使う超能力といったところでしょうか」

削板(俺が負けたアイツもおかしな力を使ってきたが、それが魔術だってのか?)

海原「+2」


今日はここまで
一等星の件はブラックジャックから少しいただきました

海原……
では再開

海原「これ以上の情報は御坂さんのパンツと引き換えです」

削板「御坂?って、確か超電磁砲の?」

海原「そうです、あなたが魔術の知識を授けるに値するか試させていただきます」

削板「そういうことなら受けて立つ!」

海原「え?」

削板「ちょっと待ってろ!」バビューン

海原「……まずいことになりましたね」

~~~~~~~~~~

公園


削板「お前が御坂美琴だな!」

御坂「!?アンタって確か大覇星祭で選手宣誓した……」

削板「削板軍覇だ!学園都市第三位“超電磁砲”!お前のパンツをいただくぜ!」

御坂「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?///」

削板「安心しろ、無理やり脱がすような根性なしではない。勝負して俺が勝ったらでいい」

御坂「何言ってんだセクハラぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」バリバリバリー

削板「うおぁ!流石は第三位、決して油断は出来ないな……」

御坂「+2」

御坂「私のより根性見せるなら第一位や第二位のパンツ狙いなさいよ!」

削板「それじゃ駄目なんだ。“御坂美琴のパンツ”でなければ意味がないんだ!」ドンッ

御坂「何カッコよくしようとしてんの!?アンタただの変態だからね!?」

削板「変体か、確かに今がその時なのかもしれない。ならば尚更退けん!」

御坂「」

削板「取られたくないなら全力で来い!行くぞ!」

御坂「こっちくんなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


結果はコンマで決まる!?+2
00-40 御坂勝利
40-80 削板勝利
81-99 海原乱入

よく見たら40が二つあった。こりゃうっかり



削板「どうだ、まだやるかい?」ゼェゼェ

御坂「……私の負けよ」

削板「認めるんだな」

御坂「その代わり、このことは誰にも言わないでよ。言ったらただじゃおかないから」ギロッ

削板「安心しろ、人を辱めるようなことは絶対にしない」

御坂(これも立派に辱める行為よ!!)



~~~~~~~~~~

公園の隅っこ


御坂「……はい」つゲコ太パンツ

削板「ありがとう、またいつか勝負しようぜ!」バビューン



御坂「……もうお嫁に行けない」グスン

~~~~~~~~~~

自宅


「手に入れてきたぞ!」

家主の帰宅第一声に自分は驚愕した。声高々に勝利宣言し、振り上げた右手にはカエルのプリントがあしらわれた女性用下着
が握られている

「本当に、取ってきたんですか……?」

「あぁ、女といえど学園都市第三位、熾烈な戦いだったよ。試された理由がよく分かった」

スポーツで勝ったという口ぶりでセクハラを完遂してみせたこの男。自分は彼を甘く見ていたらしい。その一点のミスが、思いを寄せる少女の純潔を汚してしまう結果を招いた
なんて取り返しのつかないことを……自分のせいで彼女は心に傷を負ってしまった。自分が……

「コイツはどうするんだ?」

自責に駆られる自分など露知らず、彼は目の前に例のものを差し出す。無意識のうちに手に取っていた
触り心地のいい綿素材、ほのかな温もり、そして湿り気。子供受けのよさそうな絵柄からは想像つかない艶美な気を纏っている



あぁ、これは自分の“罪”であると同時に“夢”でもあるのでしょう



「どうした?急に黙り込んで」

人懐っこい表情で首を傾げる男。だが今はそれどころではない
本能が危機を感じ、トラウィスカルパンテクウトリの槍が今にも暴発せんと猛り狂っているのだ
“原典”を継ぎしアステカの魔術師『エツァリ』の名に懸けて、何としても制御してみせる!ショチトルを死の淵から救ったあの時のように!

「……これは自分が預かっておきます。後日御坂さんに返しますので」

「そうか、じゃあ頼む」

なんとか抑えることに成功した。だが自分の黒曜石のナイフがいつまた金星の光を反射してしまうか分からない
だからこれは厳重に保管しよう。そして……まずい、また術式が発動してしまいそうだ!



海原PP ☆☆


~~~~~~~~~~


海原「では約束通り本題を。魔術とは“超能力”とは逆に、科学で解明出来ないいわゆる“オカルト”を実現させることを言います」

削板「オカルトを実現、ねぇ」

海原「例えば“火を出す”。これを現実的に行うならばライターを使う、木と木を擦り合わせる等がありますね。これら物理的に可能な手段以外でやってしまうのが魔術です」

削板「学園都市の超能力者も似たようなもんじゃないか?」

海原「問題はそこです。超能力は物事のプロセスを計算し、科学的根拠を持って回答を導き出し初めて“行使”出来ます」

海原「魔術の場合はあるかどうかも分からない伝承を理解し、それを記述や儀式を持ってこの世に“発現”させるんです」

削板「+1」

削板「なるほど、それだと俺の能力は魔術に近くなるな。その理由に、学園都市中の科学者の力を持ってしても俺の能力は解明出来なかったようだし」

海原「この街で魔術に精通してる人物は限られてきますからね。殆どは認知されてませんよ」

削板「それでさ、その魔術でも俺みたいに“説明できない”なんてことってありえるのか?」

海原「伝承や神話は後世に語り継ぐ為にあるもので、それを理解出来るから魔術は使えるのです。魔術に限らず、説明出来ないものを使うのは不可能に近いのではないでしょうか」

削板「だが俺は“説明出来ない力”を使っている。矛盾してないか?」

海原「考えられるのは“無意識のうちに理解している”か、そもそも“説明出来ないということを説明して使っている”か。ある種の開き直りですね」

削板「んん~???」

海原「+1」

海原「まあどちらにしろ他者には到底わかり得ない力ということです。真の意味での“オカルト”なのかもしれませんね」

削板「そうか、難しいなー」

海原「魔術と科学は相容れない存在ですから、だから戦争が起きたりするんですよ」

削板「技術が進歩しても人は変わらないんだな」

海原「どの歴史書を見ても戦争戦争戦争、人間ってのは死んでも治らない生き物のようです」

海原「この連鎖を断ち切るには、人間をやめるしかなさそうですね」クスッ

削板「……」


今日はここまで。最後の方脱線してますね
海原は大好きです

こんばんわ
それでは再開します

海原「説明ばかりでは理解するのも難しいでしょうから、実際に見てみましょう」

削板「何?」

海原「実験ですよ」


実験内容+1

~~~~~~~~~~




海原「今から簡単な攻撃術式を使いますので、それを削板さんの能力で防ぐなり弾くなりしてみてください」

削板「任せろ!」

海原「では……」スッ

削板「何やってんだ?」

海原「術式に必要な文字と方陣を書いてるんです。貴方達で言う演算ですよ……ほら、火の玉が出ました」

削板「おおー!」

海原「行きますよ!」


結果は?+2

削板「邪ッッッ!!」ボッ

海原「うわ!熱ちちちち!!」

削板「うおっ、大丈夫か!?」

エツァリ「え、えぇ何とか……」パラッ

削板「……誰?」

エツァリ(あ、変装用の皮膚が燃えて正体が!)

エツァリ「これが自分の本当の姿です。あまり他人に見られるのはマズイので部屋に戻りましょう」


海原PP ☆☆☆

~~~~~~~~~~

自宅


海原「自分はもともと魔術側の人間ですから科学側の動向を探るといったスパイを担ってたんです」

削板「今は違うと?」

海原「そうですね、今はある男と交わした約束がきちんと果たされてるか監視してるんです。約束を破るようなことをした場合、自分が真っ先に殺すつもりでいますから」

削板「物騒だなぁ、そんな大事な約束なのか」

海原「えぇ、命懸けで守っていただきます」

削板「+1」

削板「約束を守るとはそいつはすごい根性あるな!!!」

海原「そうでなくては困ります。さて、そろそろお昼時ですし食事と致しましょう」

削板「そうだな、さっきの実験で腹が減ったぜ」


どこで食べる?+1
1家
2外

~~~~~~~~~~

メキシコ料理屋


海原「ここは自分の故郷の料理が食べられる数少ない場所なんです」

削板「これはパンか?」

海原「トルティーヤといってとうもろこしで出来たパンです。最近は小麦粉でも作られるみたいですが」

削板「雰囲気もそこらのファミレスと段違いだな」


店員登場!+2


一旦ここまで
ご飯食べてから戻ります

再開



サローニャ「メニューちゃんはお決まりですかー?」

海原「いつものコースで」

サローニャ「かしこまりましたー。お客さん初めてですか?」

削板「おう、そうだが?」

サローニャ「+1」

サローニャ「うちのトルティーヤはお好みのソースちゃんを初めてのお客様に決めてもらっています」

削板「ふーん、じゃあこれで!」

サローニャ「かしこまりましたー、少々お待ちくださいー」

削板「何かあの店員すごい浮いて見えるな」

海原「ロシアから出稼ぎに来てるらしいですよ、苦労してるんですね」

削板「そんな遠い地から……根性のある女だ」



削板「新鮮な感覚だな、こういうのもたまにはいいかもな」モグモグ

海原「喜んでいただけてよかったです」


海原への質問+2

削板「海原はメキシコ人なのか?」

海原「はい、本当はアステカの魔術結社に所属してる魔術師なんですよ」

削板「魔術師って世界中にいるもんなのか」

海原「はい。特に力が強いのがイギリス、イタリア、ロシアの三つですね。学園都市は魔術師達に囲まれてるんです」

海原「それでも拮抗状態を維持出来ているのはその科学技術の高さと統括者の力量があるからなんだと思います」

削板「学園都市のトップか……」


海原への質問+1

削板「何で第三位のパンツなんか欲しがったんだ?」

海原「ぶほっ!?」

サローニャ「だ、大丈夫ですかー!?」

海原「はい、ご心配なく……」

削板「やっぱ何か特別な意味があるのか?」

海原「+2」

海原「好きな人のパンツだったら普通の男性なら欲しがりますよ。いえ特に意味はなかったんですが」

削板「意味がない?」

海原「ええ、冗談のつもりがまさか本当に実行してしまうとは思わなかったので」

削板「いいや、意味がないことなどない!」

海原「え?」

削板「逆に聞こう、この世に意味のないことなんてあるのか?」

削板「例えばそれが意味のない行為だとする、“これには意味がない”と気付いたならそれは意味のあることだと思わないか?」

海原「はぁ」

削板「俺はさ、こうして海原と出会ったのもこのメキシコ料理を食べていることも今海原が噴出したことも、全部に意味があると思うんだ」

削板「そうじゃないと人間なんてやってられないだろ?」

海原(削板軍覇、根性とばかり叫ぶ熱血だと聞いてましたが、意外と哲学めいたことも言うんですね)

削板「だが好きな女だったんなら自分の力で勝ち取るのが男ってもんだろ!」

海原「モラルがあるでしょう」

サローニャ「デザートちゃんお持ちしましたー」

削板「おう姉ちゃん、海原にビシッと言ってやれ!」

サローニャ「?」

海原「もうやめてくださいよ!」



~~~~~~~~~~

昼 


削板「よし、次はどうすっか」


実験内容+1

海原「では、こんなのはどうでしょう?」キラーン

削板「何だ、その黒いナイフ」


ドゴーン!


削板「!?ゴミ箱が塵一つ残らず砕け散った!」

海原「これは金星の光を反射し、対象物を分解する魔術、『トラウィスカルパンテクウトリの槍』といいます」

削板「とら……?」

海原「自分が使ってるのはレプリカですがそれでも十分です。本物は光を当てたもの全てを殺す神に等しい力を持っています」

削板「それを俺に当てると……」

海原「いくら貴方といえど防ぎ切る確証はありません、ですので対象を貴方が纏う能力にしたいと思います」

削板「分かった、どんと来い!」ゴゴゴ

海原「では!」


結果は?+1

削板「どっせい!」ボンッ

海原「防がれた?これは一体どういうことでしょう……」

削板「分解するって聞いたんでな、固まれ固まれーって根性で念じた!」

海原「そうですか、根性ですか」ハァ

海原(本当に根性でどうにかしてしまいそうですね、この人)


海原PP ☆☆☆☆


「ストップ!」

削板「?」


誰かに呼び止められた!+2

姫神「そこの二人。ゴミ箱壊したでしょ」

海原「あっ」

削板「すまん姫神!これも実験のためにどうしても必要だったんだ!ゴミ箱は十分役に立ったぞ!」

姫神「そうじゃない。他の人がゴミを捨てるのに困るでしょ。私とか」つゴミ袋

削板「本当にすまない!お詫びにそのゴミは俺が捨ててやる、待ってろ!」バビューン

姫神「行っちゃった……」

海原「超能力者というのは癖の強い人間ばかりですね」



姫神「今日はあなたが彼の実験担当者?」

海原「貴方もでしたか。ホント、変わったひとです」

姫神「うん」

海原「しかし、実験というには自由過ぎるといいますか、こんなので彼の能力の正体が掴めるのでしょうか」

姫神「いいんじゃないかな。正体が掴めなくても彼が楽しいなら」

海原「?」



海原PP ☆☆☆☆


コンマで……+1
00-50 +0
51-80 +1
81-99 +2

最終結果

上条PP ☆☆☆☆☆
姫神PP ☆☆
海原PP ☆☆☆☆


削板「メキシコ料理また食いたいな!」

~~~~~~~~~~

四日目


貝積「昨日はどうだった?」

削板「世界は広いな、そう実感せずにはいられなかった!」

貝積「そうか……削板、今日の実験担当者なんだが」

削板「?」

貝積「次で担当者を変えるのは最後にしたい。こちらの都合もあって、これまでに選んでもらった三人と今日の担当者で誰が一番いいか決めて欲しい」

削板「分かった。おっさんがそう言うなら仕方ないな」

貝積「すまない。では今日の担当者を紹介しよう」



担当者(上条、姫神、海原以外で)+3


連投は次回からなしでいきます



布束「どうも、削板君」

削板「……科学者か?」

貝積「まぁ科学者と言えばそうなんだが、ここでは君と同じ長点上機の生徒と見て欲しい」

削板「同じ学校の奴だったのか!」

布束「ええ、あなたの話は色々聞いてるわ。私は布束砥信、よろしく」

削板「おう、よろしく!」

貝積(科学者と疑ったときの彼、少しだけ嫌悪感を出していた……)

~~~~~~~~~~


削板「アンタ、学校以外では研究者の仕事してるのか」

布束「そうよ」

削板「……」ジー

布束「?」

削板「アンタ……」


布束の目はどっち?+2
1ギョロ目
2ジト目


今日はここまで

結局ソギーはどこの学校なんだろうね
では再開

削板「なんかお化けみたいだな。寝不足なのか?」

布束「ふん!」バキッ

削板「いて!」

布束「Unfortunately、この目を悪く言う者には一切の例外なくソバットを叩き込むと決めてるの」

削板「そうか、それは悪かった」

布束「分かればよろしい」

削板「で、どんな研究をしてたんだ?俺の勘が正しいならあまりいい内容じゃないだろ」

布束「+2」

布束「……お察しの通りよ。絶対能力者計画の一翼を担っていたわ」

削板「第一位が第三位のクローンを二万体殺すってやつか。どうかしてるぜ」

布束「本当に狂った実験よ。発案者も協力者も被験者も、皆が“真面目に取り組んでた”もの」

削板「でも失敗した、実験に加担していた者の多くは死んだか行方不明になったって聞いたぞ。アンタは無事だったんだな」

布束「Surely、無事に済む訳ないでしょ?大変な目に遭ったわ」

削板「何があった?」

布束「+3」

布束「どこから情報が漏れたのか、長点上機辞めさせられて学校にいけなくなったわ」

削板「そうか……」

布束「それだけで済むならまだしも……」

削板「まだ何かあるのか」

布束「+2」

布束「戸籍では死んでしまったことになってるわ」

削板「死んだって、じゃあIDパスポートは……」

布束「勿論使えないわ。今の私は所謂亡霊よ。まぁ何だかんだで生きていけてるから大して問題はないわ」

布束「でもこの学園都市で光を浴びることは二度とないでしょうね。罰には丁度いいんじゃない」

削板「……」

布束「何、同情してるの?」

削板「+1」

削板「いや、俺の根性でお前を生かせるようにしたいが方法が思いつかない…」

布束「Surprising、あなたは科学者や研究者は好きじゃないって聞いてるけど?」

削板「アンタは元長点上機の生徒で今は“亡霊”だ。科学者じゃない」

布束「無理しなくてもいいのよ」

削板「……まぁ、ゆっくり考えるとするよ」

布束「話が長引いてしまったわ。そろそろ実験……授業を始めましょう」


授業内容+2

布束「あなたの能力を探るのに殆どが物理的方法で実験をしたと思うわ」

削板「確かに」

布束「If、今度は精神的な側面からあなたの能力を探ってみようと思うの」

削板「体を使わない実験か」

布束「その方法は……+3」

布束「なぞなぞよ」

削板「なぞなぞか!任せろ!」

布束「パンはパンでも食べられないパンは?」

削板「すごいパンチ!」

布束「そこへ行けば嘘つきと言われる場所は?」

削板「ない!己が信じればそれは本当のことだ!」

布束「切っても切っても切れないものは?」

削板「腐れ縁!」

布束「熱膨張って知ってる?」



削板「どうだ、これで何か分かったか?」

布束「+1」

布束「ええ、貴方がバカだってことはよくわかったわ」

削板「酷い言いようだな」

布束「発想が90度ずれてるっていうか、問題の意味を理解してる?」

削板「勿論!」

布束「……次に行きましょう」


授業内容+2

布束「じゃあ占いなんてどう?」

削板「占いかー、こんなので何が分かるんだ?」

布束「何でもやってみるものよ。じゃあ始めるわよ」



布束「……結果が出たわ」

削板「どんなのだ?」

布束「+1」

布束「多分、将来病気で逝くでしょうね」

削板「そうか、つまり俺は戦いによって死ぬことはないってことだな!」

布束「そう来たか」

削板「占いってのも案外悪くないかもな」

布束(うーん、これは科学者も匙を投げたくなるわ)


布束PP ☆


今日はここまで

ちょっと遅くなりました
再開

削板「やっぱ体を動かさねぇと何かモヤモヤすんなー」

削板「よし、ここらでいっちょ運動と行こうぜ!」

布束「運動が実験になるの?」

削板「うーん、なるんじゃね?とにかく体を動かしてぇ!」


さぁ運動だ!+1

削板「さぁそうと決まれば外に出よう!」ガシッ

布束「っ!何すんの!?」

削板「走るんだよー!」バンッ



~~~~~~~~~~

街中


オヒメサマダッコ
オヒメサマダッコダ…


布束「離しなさい!蹴り穿つよ!?」ジタバタ

削板「おっと忘れてた、でも途中で止まるのは根性が許さん!故に断る!」

布束「Fuck!何が根性よ!」ジタバタ

削板「+1」

削板「根性は根性だ、それ以外の何物でもない!」ドンッ

布束「」

削板「分かったよ、んじゃあ飛ばすから掴まってろよ!」ズドドド

布束「……!!」ギュッ



削板「ほい、悪かったな!おかげでいい運動に……」

目撃者は語った。フィギュアスケートのような華麗な三回転ジャンプから放たれるソバットは芸術的だったと

削板「ぐおぉ、いい蹴りじゃねぇか……」

布束「+2」

布束「流石に怒った、責任は取って貰うわ」

削板「そ、それはすまん。根性が足りなかった罰だ、何でも言ってみろ!」

布束「ん?今何でもって言ったよね?」

削板「おぅ、男に二言はねぇ!」

布束「+3」

???「お願いします!何でもしますから」

???「ん?今何でもするって言ったよね」

布束「貴方の過去、出来るなら学園都市に来る前の話が聞きたいわ」

削板「そんなのでいいのか!そうだなー、どこから話そうか……」



~~~~~~~~~~

削板過去編


いつの話をしよう?+2
1幼稚園
2小学校
3中学校

俺がまだ幼稚園の頃だったかな。あの時から俺の性格は殆ど変わってねぇ気がするよ



そぎいた「こんじょーっていいことばだよな。なんかちからがあふれてくるぞ!」

???「そうかなぁ?」

そぎいた「いっかいいってみろよ。こんじょー!」

???「こ、こんじょー」

そぎいた「こえがちいさいぞ!もっとこんじょーこめて!」

???「こ、こ、こんじょー!///」

そぎいた「そうだ!ちからがみなぎってくるだろ?」

???「なんかはずかしいよぉ」



昔近所に住んでた奴とは特に根性について熱く語り合ったな!

……何それ

実は今も学園都市にいるぞ

嘘!?


昔近所に住んでた人(上条、姫神、海原以外で)+3
今日はここまで、ソギーの過去はオリジナル色まっしぐらですがご容赦を

ロリのんキター!
では再開

そぎいた「おらー!まだやるかこんじょーなしどもー!」

チビガキ達「お、おぼえてろー!」スタコラ

むぎの「うぅ、ありがと……」グスン

そぎいた「なーに、いいってことよ!」

むぎの「ぐんちゃんけがしてる、はやくせんせいのとこにいこうよ」

そぎいた「こんなのつばつけときゃなおるよ!」ガハハ

むぎの「むー」

そぎいた「それよりもしずり、おまえもうちょっとつよくなったほうがいいぞ。やられっぱなしでなさけなくないか?」

むぎの「でも、こわいよ……」

そぎいた「+1」

なんだこのクッソ可愛い子は むぎのとは一体誰なんだ……

そぎいた「ならこんじょうつけるためによるきもだめしにいくぞ!」

むぎの「えぇー!?いやだいやだー!」

そぎいた「だいじょうぶ、おれがついてるからあんしんしろって!」

むぎの「そういうことじゃ……」



そう言って無理矢理夜の森に連れ出したこともあったな

親御さん心配したんじゃないの?

そいつの親に見つかって小一時間説教食らったよ。そんでじいちゃんに殴られた

(この時既に削板軍覇の人格が出来上がってたのね)


次の話+1
1小学校
2中学校


中学時代、あの時が一番変化が多かったな。大好きだったじいちゃんが死んで、アイツもいなくなって……



削板「学園都市?」

麦野「そう、日本トップレベルの勉強が出来るので有名なね。私、そこに行くことに決めたの」

削板「そうか!やったな沈利!これで強くなれるじゃねぇか!」

麦野「……軍ちゃんも一緒に来ない?」

削板「いや、俺はここでお前の応援してるよ。もう俺に頼らなくてもいいようにな」

麦野「そっか……分かった、私一人でも頑張るから!」

削板「あぁ、沈利の根性見せてやれ!」



そうアイツを見送ったきり、連絡がつかなくなったんだ。今思うと、アイツは俺に何か言いたいことがあったような気がする

わけわからん能力持ってるのに学園都市にはまだ行かなかったのか

>>438
借金のかたとかで行くことになったとかじゃね

それから一ヶ月、ふとソイツの家に行ってみたんだ。そしたら……



削板「何やってんですか!?」

麦野父「君か、見ての通り家のゴミを持っていってもらうところさ」

削板「ゴミってこれ……沈利のランドセルじゃないですか!それに机、ベッド、服、お父さんの似顔絵まで!」

麦野父「沈利は学園都市へ行ってしまったからな、あそこは寮があるし、職員の方々が面倒を見てくださるそうだ。もうこの家に用はないだろう」

削板「はぁ?何言って……」

麦野父「沈利はもう帰ってこない。ならこんなものいつまでも家に置いてあったって邪魔なだけだろ」

麦野母「これで全部片付いたわね。空いた部屋どうしましょうか?」

麦野父「そうだな、ペット用の部屋にするなんてどうだ?結構広いから犬や猫を沢山飼えるぞ」

麦野母「それはいいですね!チワワやトイプードル、猫ならメインクーンとか!」



俺はこの会話で全てを悟った。沈利は学園都市に“捨てられた”んだと

小さい頃は弱くていつもいじめられ、その度に俺が助けていた。そんな沈利が根性出して学園都市に行くって決めた時は心底嬉しかった
アイツに落ち度は一つもない、何年も一緒にいた俺だから分かる。あの時沈利は俺に助けを求めたかったんじゃないのか?
でも言わなかった、言えなかった。これ以上俺に頼りたくないから、心配かけたくなかったから



削板「……が」

麦野父「?」

削板「この根性なしがあああああああああああああああ!!!!」



気が付けば俺はアイツの父親を殴り飛ばし、家を粉々に吹き飛ばしていた
この時からだな、今まで眠っていた“世界最大の原石”が輝きを放ち始めたのは

~~~~~~~~~~




削板「――で、事件を聞きつけた学園都市の連中に、傷害や器物破損の罪を問わない変わりにこっちへ来いと言われ今に至る、と……こんなもんでいいか?」

布束「えぇ、変なことを思い出させてごめんなさい。それで、その幼馴染とは会ってるの?」

削板「いや、相変わらず連絡はない。どこの学校に通ってるのかもな」

布束「そうなの……」

削板「ちょっと話が長くなったな、飯にしようぜ」

布束「agreement、そうしましょう」

昔「こ、こ、こんじょー!///なんかはずかしいよぉ」

今「。出てこなかったら滝壺の×××に焼きごての刑だ。見捨てる気だっていうなら、処女の焼ける匂いでも嗅ぎながら[田島「チ○コ破裂するっ!」]してるんだね!」

何があった

~~~~~~~~~~

和食屋


削板「アンタはどうしてここに来たんだ?」

布束「私?」

削板「おぅ、よかったら聞かせてくれよ」

布束「+2」

布束「置き去り。この言葉で大体想像はつくでしょ?」

削板「そうか、お前も苦労してんだな」

布束「慣れっこよ。そういえばその幼馴染の名前聞いてないけど、よかったら教えてくれる?」

削板「麦野沈利だ」

布束「!」

削板「アイツ、今もいじめられてないか心配だぜ」

布束(麦野、あの『原子崩し』が彼の……)

削板「どうした?」

布束「何でもないわ」

布束(彼には教えない方がいいかもしれないわね。今の彼女のこと……)


布束PP ☆☆☆


~~~~~~~~~~


削板「お次はどんなことするんだ?」

布束「そうね……」


実験内容+2

箱庭作り

布束「これから箱庭作りを行うわ。これは心理療法の一つで、この箱におもちゃを好きなように入れてもらって、そこからあなたの心理を読み取るわ」ゴトッ

削板「青い箱に砂が入ってる……」

布束「ぼんやりしたものでもいいの、あなたがこうしたいと思うように作ってくれていいわ。私は一切口出ししないから」

布束「これが用意したおもちゃの数々、動物植物怪獣乗り物なんでもあるわよ」

削板「そうか、んじゃあやってみるか!」


20分後


削板「出来たぞ!」

布束「どれどれ……」


箱の中身はどんな感じ?+3

布束「この真ん中のは何?」

削板「コップだ」

布束「箱の四隅の怪獣は悪い奴?」

削板「あぁ、今まさにこのコップを奪わんと息を潜めている」

布束「他には何も入ってないみたいだけど?」

削板「必要ないからな!」

布束「そう、分かったわ……これで箱庭療法は終わり」

削板「もう終わりか?で、何か分かったか?」

布束「+2」

布束「前衛的過ぎて判断しかねるわね……」

削板「なーんだ、結局何も分からんだか」ハハハ

布束「あなたにこの手の実験はあまり意味をなさないのかも」

削板「そいつは残念だ!」

布束(……中身のないコップとそれを囲む怪獣達)

布束(Probably、今の彼の状況を指してるんでしょうね)


~~~~~~~~~~

夕方


布束「これで実験は終了ね、お疲れ様」

削板「あぁ、ありがとよ!」

布束「あなたの話が色々聞けてよかったわ」

削板「そっちこそ、これからも頑張れよ!」


布束PP ☆☆☆


コンマで……+1
00-60 +1
61-80 +2
81-99 +3

最終結果

上条PP ☆☆☆☆☆
姫神PP ☆☆
海原PP ☆☆☆☆
布束PP ☆☆☆☆☆


削板「自分の話をしたのは久しぶりだったな」

~~~~~~~~~~

夜 


貝積「お疲れさん、今までで誰と実験するのがよかった?」

削板「正直に言うと誰とやっても楽しかったし、ちょっとは自分の能力を理解出来たような気もするからな……」

貝積「気持ちは分かる。だが決めてもらわければならないのだよ」

削板「うーん……」


上条か布束かどっちだ!?+3までで多かった方を採用

上条

削板「布束砥信だ!布束砥信に頼んでみたい!」

貝積「そうか、分かった。これから実験の時は彼女をパートナーにしてもらおう」

削板「よろしく頼む!」


今日はここまで
パートナーになれなかったからといって出番が無くなるという訳ではないのでご安心を

お待たせしました
ちょいと忙しい日が続いてたもんで来れませんでした
では再開

~~~~~~~~~~

5日目


削板「今日は実験もないし、久々にトレーニングに打ち込めるな!まずはジョギングがてら学園都市5週だ!」

「ちょっと待った!」

削板「お前は……」


コンマで声をかけてきた人物+1
00-49 御坂美琴
50-99 横須賀モツ鍋

横須賀「この野朗、今日こそは一泡吹かせてやる!」

削板「モツ鍋か、よーし来い!全力で相手しやるパーンチ!」

横須賀「ビブルチッ!?」



削板「ふぅ、相変わらずタフな男だ。俺のすごいパンチを三発も受けて立っていられるのはお前くらいだぞ」

横須賀「ど、どうだ?ビビッたろ……」ハァハァ

削板「お前の根性、大したもんだ。よし!」

横須賀「?」


削板「+2」
1明後日の轟魂にお前も来ないか?
2トレーニング再開だ!

削板「明後日の轟魂にお前も来ないか? 」

横須賀「はぁ?合コン?」

削板「そうだ、男と女が互いの心を通わせる神聖な行事らしいぞ!」

横須賀(コイツが合コンに行くとは、ただの暑苦しい脳筋男じゃないんだな)

横須賀(待てよ?もしこの男が女のよさに目覚めれば少しは弱くなるかもしれんぞ……)

横須賀「いいだろう、お前の根性見させてもらうぞ!」


横須賀、轟魂に参戦!

~~~~~~~~~~


削板「よーし走り終わった!次は腕立300回!」シュバババ

「あのー」

削板「102!177!234!」シュババババ

「あのー」

削板「315!369!400!」シュバババ

「あのー」

削板「何ださっきから!気が散るだろ!」


話しかけてきたのは……+1

那由他「す、すみません!」

削板「ん?お前はいつかのチビッ子か」

那由他「お久しぶりです」

削板「相手をしてやりたいが、まずはこいつを500回やらせてくれ」

那由他「ご、500回?」

削板「1からやり直し!」シュバババ


削板「待たせたな、それで俺に何の用だ?」

那由他「+1」

那由他「恋人になってください」

削板「恋人だと?」

那由他「はい」

削板「ははは!恋人か!そうかそうか」

那由他「む、子供扱いしてますね!」

削板「なぁ、恋人ってのはどうやってなるんだ?」

那由他「そ、それは……+2」

那由他「筋肉をつければなれる……とか?」

削板「そうか!ならお前も筋トレするか!」

那由他「え、遠慮します!」

削板「何でだよ、恋人になりたいんだろ?その為に筋肉つけなきゃだめなんだろ?」

那由他「あれは嘘です!」

削板「よーしじゃあ軽く腹筋するか。ほれ、そこへ寝て」



那由他「も、もう無理……」ハァハァ

削板「小学生の女の子にしては根性見せたじゃないか」

那由他「+1」

那由他「そう?じゃあ疲れたから帰るね、バイバイ」

削板「……何だったんだ?」

那由他(やはり『木原』となると簡単に心を許してくれないみたいですね)



~~~~~~~~~~




削板「原谷!このぎゃるげー面白かったぞ!」

原谷「ごめん削板さん、これ実は中身だけ入れ替わってて、削板さんがプレイしたのは『世紀末救世主列伝:ノースセブン』っていうゲームだったんですよ」

削板「そうか?かなり泣ける作品だったぞ!」


原谷を轟魂に誘ってみる?+1

削板「原谷、お前も明後日轟魂に来ないか?」

原谷「合コン!?行く行く!行きます!」

原谷(削板さんが合コンを誘うとは、ちゃんと女の子にも興味あるんだね)

削板「お前以外にモツ鍋も来るぞ」

原谷「えっ」

削板「轟魂かー、楽しみだ」



原谷、轟魂に参戦!




削板「昼飯も済んだし、次は何すっかなー」


何しよう?+1


今日はここまで
やっぱり削板といえばこの二人でしょう

こんばんは
それでは再開

削板「轟魂に向けての準備だ!」

削板「……」

削板「具体的に何すればいいんだ?」

削板「よし、アイツに聞いてみよう」


誰に聞く?+1

削板「そこのねーちゃん!」

フレンダ「ん?」

削板「明後日轟魂をするんだが、それに備えて何をすればいい?」

フレンダ「ご、合コン?そんなの自分で考えなさいよ」

削板「それが俺、轟魂ってのをするの初めてでさ、周りの皆は知ってるって聞いたんだよ」

フレンダ「アンタね、高校生が合コンなんてまだ早過ぎるって訳!」

削板「それだけ難しいのか、轟魂というのは。ならそいつらはかなり出来る奴らのようだな」

フレンダ(変なのに捕まっちゃったよー)

削板「な、轟魂に向けて何をすればいい?」

フレンダ「+1」

フレンダ「まずはその格好をどうにかしたら?そんなんじゃ女の子に引かれるだけよ?」

削板「俺はすごい気に入ってるぞ!根性が腹の底から燃え滾って来るぜ!」

フレンダ「アンタはよくても周りは違うでしょ?合コンを成功させるには相手に合わせるってのも大事なの」

削板「ほうほう」

フレンダ「冠婚葬祭で着る服が違うことも考えなさい。つまりTPOをわきまえろって訳よ」

削板「なるほど!助かったぜ!」

フレンダ(これで開放される……)

削板「+2」

削板「それなら今から服を選ぶんで教えてくれ!」

フレンダ「それくらい自分で決めなさい!」

削板「轟魂はかなりの根性を必要とする行事なんだろ?なら服もキチンとしたのを選ばなくては!」ガシッ

フレンダ「きゃ!ちょ、離しなさい!」

削板「レッツゴー!」バビューン



~~~~~~~~~~

セブンスミスト


フレンダ(なんで私が見ず知らずの男の服を見なきゃならないのよー)

削板「こんなのとかどうだ?」


削板が選んだ服は……+1
1一般受けのいい服
2紋付袴

フレンダ「あ、それいいんじゃない?1回着てみなよ」

削板「着ていいのか?」ヌギヌギ

フレンダ「ここで脱ぐな!あっちに試着室あるから!」

削板「そうか!」

フレンダ(コイツ今までどういう生き方してきたの?)

削板「どうだ?」

フレンダ「うん、似合ってるよ。いかにも好青年って感じ」

削板「ならこれで決まりだ!」

フレンダ(早く帰りたい)

削板「+1」

削板「用も終わったし、君にお礼をしなきゃな」

フレンダ「ホント?じゃああの服とー……」



~~~~~~~~~~

夕方


フレンダ「こんなに買っちゃって大丈夫だった?」

削板「平気平気、折角持ってる金を使わんでどうする」

フレンダ(何か金持ち臭い言い方ね)

削板「今日はありがとよ!これで轟魂の準備はバッチリだ!じゃあな!」ビューン

フレンダ「行っちゃった、てか足早過ぎでしょ」

「何だ、デートでもしてたのか?」

フレンダ「あ、麦野!」

麦野「ふーん、そんなに買ってもらって、アンタも隅に置けないねー」ニヤニヤ

フレンダ「違うよ!これは……いわゆるバイト代って訳よ!」

麦野「バイト代って、まさかアンタ裏で……」

フレンダ「そんないかがわしいことしてなーい!ソイツが合コンに着ていく服を選んだだけ!」

麦野「へー変わった奴だな。どんな男よ」

フレンダ「何か時代錯誤した服着てる暑苦しい男だったわ。何かと根性根性ってうるさいったらありゃしない」

麦野「根性?……ソイツの名前は?」

フレンダ「あ、そういえば聞いてなかったわね。ま、何だっていいじゃない?」

麦野「……まさか」

~~~~~~~~~~

6日目


布束「これからは私が正式にあなたの能力研究を担当させてもらうわ。改めてよろしく」

削板「あぁ、よろしくな」

布束「その格好は何?」

削板「ん?昨日轟魂に備えて買った正装なんだが、どうだ、似合ってるか?」

布束「+1」

布束「誰から教わった?」

削板「誰って、その辺にいた女の子にだけど」

布束「その辺の見ず知らずの女の子に付き合わせたの?」

削板「周りは轟魂を知ってるって言うから聞いてみたんだ」

布束「はぁ……何て言うか、あなた勇敢ね」

削板「そうか?」ハハハ

布束「それじゃ早速実験始めるわよ」

削板「その前に着替えさせてくれ」ヌギヌギ

布束「こ、ここで脱がないの!」


実験の内容+2

布束「お絵かきしましょう」

削板「お絵かき?」

布束「Yes、特に縛りを設けるようなこともないわ、好きに描いていいわよ」

削板「うーん、俺に絵心があるのかどうか……」



削板「とりあえず出来たぞ!」


どんな絵?+2

布束「目がチカチカするわ。とても前衛的で主張性の強い絵ね」

削板「褒めてるのか?」

布束「そう受け取って結構よ。この隅っこのは何?」

削板「ん?あぁちょっと隙間が出来たから何か描こうと思ったけど思いつかなくて……」

布束(この隅っこの方が力が入ってるように感じるわ……)

布束「+1」

布束「拡大してみよう」

削板「そんな見つめなくても」

布束「んー……」



拡大してみたら……+1


繋がり悪いので今日はここまで

布束さん削板化フラグ
では再開

布束(何この気持ち、見てると何だか込み上げて来るものが……これは何?)

布束「こ、根性!?」

削板「何?」

布束「い、いえ、何でもないわ。次に行きましょう」

削板「おう、ドンと来い!」


次の実験は?+2

~~~~~~~~~~

研究所


布束「ここであなたの最大出力を測ってみるわ」

削板「よっしゃ、根性見せてやるぜ!」ゴゴゴゴ

布束「more!もっとよ!あなたの根性はそんなもの?」

削板「まだまだー!」ズゴゴゴ


結果は?+1


バリィ!


削板「あ」

布束「Wow……///」

削板「俺の根性に服がついて来れなかったみたいだな」ガハハ

布束「ガハハじゃない!早くしまいなさい!///」

削板「しまう?」

布束「そこで待ってなさい!着替え持って来るから」タタッ

布束(彼、あっちの方もlevel5なのね……)

布束「実験結果だけど、あなたはまだ最大の力を出し切れてない感じがするわ。脳が自然とストッパーをかけてるんでしょう」

削板「全力でやったんだがなー、どうやってストッパーを外すんだ?」

布束「well……命の危機に晒されるとか、怒りに身を任せるとか?とにかく理性が働いてるうちは外れないでしょうね」

削板「そうか、理性を吹き飛ばす……あの時みたいにか」

布束「もしかしたらあなたの能力は謎のままでないといけない理由があるんじゃない?」

削板「どういうことだ?」

布束「それは私にも分からない。あなた自身ですら知ることを許されないものだとしたら、それはもう超能力の域を超えてるわ」

削板「ふーん」

削板(いつかあの男が言ってたな。お前の力は自分と似ているって……)

布束「となると、この計画そのものが意味をなさなくなってしまうんだけど、考えてもしかたないわね」

削板「そうだ!今出来ることをやりきればいい!」

布束「そうね、出来ることからやっていきましょう」

削板「んじゃあそろそろ昼飯といこうか!」



~~~~~~~~~~

レストラン


ギャーギャー


削板「む、揉め事か?」

布束「みたいね」


何やら揉めているようだ!+2

削板「揉め事とあっちゃあ割り込まずにはいられねぇ」ダッ

布束「余計ややこしく……もう遅いか」

削板「おうおうどうした?」


誰が何に揉めていた?+2

フレンダ「どうして麦野は鯖のよさがわかんない訳!?」

麦野「はぁ?鮭に勝る魚なんてこの世にある訳ないでしょ」

絹旗「まーた始まりましたか」

浜面「この流れは俺がとばっちりを受けるパターン……!」

削板「おうおうどうした?」

フレンダ「誰アンタ……げっ、昨日の!」

麦野「……!」

滝壺「むぎの?」

削板「麦野?お前、まさか沈……」

麦野「お前ら帰るぞ」

絹旗「え?」

麦野「ぼさっとすんな!さっさと帰るぞ!」

フレンダ「ちょっと、急にどうしたの!?」

麦野「うっせぇ!浜面早くしろ!ぶん殴る!」

浜面「殴るの決定!?」

削板「おい、お前沈利なのか!?」

麦野「……人違いよ」

浜面「え、何でアイツ」

麦野「はーまづらぁ!!」

浜面「はい!」



削板「……」

布束「どうしたの?皆帰ってったけど」

削板「いたんだよ、沈利が」

布束「沈利……麦野沈利?」

削板「お前、知ってんのか!?」

布束「ええ……」


今日はここまで

こんな時間からですが再開




布束「彼女、麦野沈利もあなたと同じ超能力者よ。第四位『原子崩し』と呼ばれてるわ」

削板「沈利が超能力者!?アイツそんなすごい奴になってたのか」

布束「超能力者がどんなことをしているか、大方想像はつくでしょ?彼女はその中でも特に苦しい仕事を課せられてるわ。この年齢で経験するには早すぎるような仕事……」

削板「……暗部か」

布束「Yes、何より私は彼女らに一度拘束され、暗闇の中へ閉じ込められたもの」

削板「だったらアイツを止めなきゃ、沈利はあんなこと出来るような人間じゃねぇ!」

布束「どうやって止めるつもり?」

削板「+1」

削板「なんかこう、……………根性でっ!」ガッツ

布束「真面目に考えてる?」

削板「俺は沈利に対して真面目でなかったことなど一度もない!」

布束「だったら尚更……」

削板「ちょっと沈利を探してくる!」ダッ

布束「Wait!あぁもう、知らない」



~~~~~~~~~~

削板「沈利ー!どこだー!」


どっちへ行ったと思う?+1
1表通り
2裏通り

削板「こっちか?」



~~~~~~~~~~

裏通り


削板「くっそー、どこだよ沈利」

削板「!向こうから人の声がするぞ」ダッ


削板が見たのは……+1

「うぎゃあああああ!!」ジュッ

麦野「チッ、てこずらせやがって」

削板「沈利!」

麦野「あ……」

削板「お前、それお前が……?」

麦野「そうだけど、何か問題でも?」

削板「え?」

麦野「私アンタなんか知らないし、付きまとうのやめてくれない?」

削板「+1」

削板「やめない!沈利が人殺しをしているなんて知って放っておけるか!」

麦野「気安く名前で呼ぶな!ここでぶち殺されてぇか!」

削板「どうしたんだよ沈利、お前そんな奴じゃなかっただろ……」

麦野「……アンタの知ってる麦野沈利はここにはいない。分かったらなら消えて」クルッ

削板「待てよ!」ガシッ

麦野「っ、やめて!」バッ

削板「すまん……」

麦野「二度と私の前に姿を見せないで。次は容赦しないから」スタスタ

削板「沈利……」



布束「そう、やっぱり駄目だったのね」

削板「俺の根性なしが、なんであそこで引き止めようとしなかった!」

布束「+1」

布束「本当にね、でもあなたが止めないほうがいいって判断したんでしょ?」

削板「沈利にあそこまで避けられるのは初めてで……」

布束「あんな世界に生きてるんじゃどんな人間も性格が捻れてしまうわよ」

削板「……」

布束「さ、いつまでも悩んでる暇はないわ、実験再開よ」

削板「そうだな」


次の実験+2
今日はここまで

この年齢で経験するには早すぎる・・・?

あれむぎのんって20才以ry

>>592
おや、愉快なオブジェがこんなところに

では再開

布束「では今度は逆に能力を最小限まで抑えてみましょう。これであなたがいかに自分の能力をコントロール出来てるか分かるわ」

削板「力を抑えるか、出すより難しいな……」

布束「はい頑張って!」

削板「むむむ……」


どうなった?+2

削板「むがーーー!」ドゴーン

布束「ちょっと、いきなり爆発させないでよ!」

削板「駄目だ、沈利のことばっか考えちまって根性が出せねぇ」

布束(重症ね……)

布束「仕方ないわね……」


布束が考えた策は?+2

布束「削板君、一度私のことだけを考えて」スッ

削板「ん?」

布束「あの人のことばかり考えてるのがいけないのよ、ほら、私はここにいるでしょ?」ツツー

削板「何やってんだ?」

布束「ちょっとは私のこと見て」

削板「……」

布束「そう、目を合わせて……」


反応が鈍いようだ+2

布束「力みすぎよ、少しは力を抜きなさい」サワサワ

削板「くすぐってぇよ」

布束「押してばかりじゃ彼女は振り向いてくれないわよ?押して駄目なら引いてみるって言葉、知ってる?」サワサワ

削板「そ、そうなのか……」

布束「ここは一度麦野沈利を忘れて、私のことをひたすら考えなさい」

削板「布束布束布束……」ムムム


かなり落ち着いて来たようだぞ?+3


布束「……慣れないことはしないものね」

削板「布束布束布束……」ムムム

布束「もういいわよ、改めてもう一度やってみましょ」

削板「分かった!布束布束……」

布束(私は念仏じゃないわよ)


その結果は?+1

削板「何だろう、この……その……変な気持ち?」モヤモヤ

布束「?」

削板「くそー、常に出てる力を抑えるってのは難しいなー」ボリボリ

布束「常に出てる……蓋の隙間から漏れ出てるって感じかしら?」

削板「そんなところかな」

布束(彼にとってのフルパワーはその蓋を少しずらした程度のものってこと?)

削板「何か今日はこれ以上集中出来そうにねぇ、すまない」

布束「いいわよ、無理する必要はないわ。ゆっくりやっていきましょう」



【削板の能力について】
・意識があるうちはフルパワーを出せない?
・逆に力を完全に抑えることも出来ない?

~~~~~~~~~~

7日目


削板「いよいよ轟魂が始まるな……」

原谷「削板さんが普通の服着てる、だと?」

削板「こいつが轟魂に赴く男の正装と聞いたんでな」

横須賀(これを機に奴を弱体化させてやる……)ククク

原谷(この人こえー)

上条「お待たせ、女の子達はもう店に入ってくれてるから皆も入って」

削板「おし!日頃鍛えてる根性、遺憾なく発揮するぞ!」

原谷「どんな子がいるかなー」ウキウキ

横須賀「ふん」

~~~~~~~~~~

レストラン


上条「それじゃあ皆自己紹介して。まずは俺から、今回の幹事を務めさせていただきます、上条当麻です」

削板「削板軍覇だ!今日は初の轟魂に臨ませてもらう!お互い頑張ろう!」

原谷「原谷矢文です。皆と仲良くなりたいのでよろしくお願いします」

横須賀「横須賀だ、よろしく」


女性陣+4まで一人ずつ(布束、麦野は除く)

神裂「神裂火織と言います、こういうのは苦手なのでご迷惑をおかけするでしょうがどうぞよろしくお願いします」

黒夜「黒夜海鳥だ、精々私を楽しませてみろよ男共」

初春「えっと、初春飾利です。佐天さんの付き添いに来たのですが、緊張してます……」

佐天「佐天涙子でーす!今日は皆で楽しくやりましょう!」

削板(あの神裂という女から只ならぬものを感じるぞ)

原谷(かわいこちゃんにお姉さんに……選り取り見取りじゃないですかー)

横須賀(合コンにしては子供が多すぎねぇか?殆ど中学生に見えるぞ)

上条「えーという訳で皆さん今日はワイワイ楽しく行きましょう、では乾杯!」


まずは誰に話しかけよう?+1

削板「神裂火織殿!共に魂を轟かせよう!」

神裂(魂を轟かせる?)

削板「つかぬことを聞くが、もしかして君は武道の人間とかか?」

神裂「な、なぜそう思うのです?」

削板「他の子達と比べて明らかに雰囲気が違うというか……」

神裂「……年齢のことを言ってるのですか」

削板「そうじゃない、隙がないんだよ。今こうして話しかけてる間も君はいつでも俺を斬れる準備をしてるっていうか……うん、君は強い!」

神裂(これが口説き”というものでしょうか……)

神裂「+1」


今日はここまで
上条さんロリコン疑惑

まだ誰がヒロインか決まった訳ではないぞ?たまたまむぎのんがポジション的においしいってだけで

では再開

神裂「ならば今から戦いましょう」

削板「望むところだ!」

上条「あれ、二人ともどこ行くんだ?」

削板「魂のぶつけ合いに行ってくる!」

神裂「そ、そんなところです」

佐天「きゃー!それってつまりお持ち帰りですか!?早ーい!」

初春「さ、佐天さん!」

原谷(削板さんがお持ち帰り!?しかもこの短時間で!?)

横須賀(早過ぎるぞ削板軍覇!お前という男はそんな軽い奴だったのか?)

~~~~~~~~~~


削板「ここで君と俺の魂を響かせ合うんだな?」

神裂「そ、そのようですね?」



二人はどこにいる?+2

風紀委員第177支部


削板「では行くぞ!」ダッ

神裂「いざっ!」ダッ


ナナセンナナセン
スゴイパンチスゴイパンチ


黒子「ぎゃー!何ですのこれはー!?」

固法「警備員呼んで警備員!」



削板「やっぱり俺の見込んだ通りだ!君、ここの人間じゃないだろ?」ビュン

神裂「そこまで見破るとは、貴方も只者ではないですね」バッ

削板「+1」

削板「おうとも!君とは相性が良さそうだ!」

神裂「そうですか、それは嬉しいですね」

削板「さぁ、もっと語り合おうぜ!」ドンッ

神裂「はい!」ドンッ



黒子「あ、悪夢ですわ……」

その日、風紀委員第177支部に何者かが襲撃したというニュースが報じられた。警備員はスキルアウト達の犯行と見て調べを進めるとかなんとか……



~~~~~~~~~~

削板「しかし本当にすごいなー、あの速さに生身でついて来れるとは、君は何者だ?」

神裂「+1」

神裂「聖人です」

削板「星人?どっか違う星から来たのか!?」

神裂「いえそうではなく、分かりやすく言うと“神の子を模造した人間”という意味です」

削板「神……」

神裂「はい、偶像崇拝の理論によって聖人は神の力の一部を扱うことが出来ます。そして体には膨大なテレズマを持ち、そのお蔭で超人的な身体能力を得ているのです」

削板「???」ポカーン

神裂「理解出来ないのも無理ありません、ですが現に聖人はこの世に存在します。少なくとも20人はいるとか……」

削板「それも魔術が関わってるってのか」

神裂「魔術を知っている?貴方こそ何者ですか」

削板「俺は“世界最大の原石”って呼ばれてる。その力の謎を探るのに魔術って奴を少し聞きかじったんだ」

神裂「原石、ですか……」

削板「何でも天然の能力者って意味らしいが、実際それが超能力かどうかもハッキリしてないんだとよ。君は俺と戦ってみて何か感じたことはなかったか?」

神裂「+3」

神裂「底が見えませんでした。一瞬自分が何と戦っているのか分からなくなる程に」

削板「本当か?」

神裂「戦いにおいてその人にはその人の“色”というものが出てきます。きっと貴方も私の“色”を感じ取ってくれたはずです」

神裂「ですが、貴方の場合様々な“色”が混在しているような気がきがします。それが何なのかまでは分かりませんが……」

削板「色、か……ありがとう!今日はいい轟魂だった、またいつか手合わせ願いたい!」

神裂「はい、喜んで受けて立ちますよ」

削板「さて、これからどうするか」


どうする?+2

削板「一旦元の場所へ戻ろうか」

神裂「そうですね」



~~~~~~~~~~

レストラン


削板「ただいま!初めてにしては中々気持ちのいい一時だった!」

上条「」

佐天「ま、まさか……」

神裂「違います!少し彼と手合わせを……」

黒夜「手合わせか、さぞかし激しかったんじゃないの?」ニヤニヤ

削板「あぁ!そりゃもう女の子とは思えないくらい(攻撃が)激しかったぞ!」

初春「あわわわ///」カァー

原谷(馬鹿なっ!削板さんが、食べた!?)

横須賀(俺はこっちにおいても奴に届かないのか……)

神裂「+1」

神裂「他の皆さんとも手合わせしてみたいです」

上原「「えっ///」」

佐天「だ、駄目ですよ!初春は私だけのものだから!」ギュー

初春「や、やめてください!///」

横須賀(何だこの流れ……)

削板「そうだ、俺も他の奴と手合わせしてぇな!上条とか!」

上条「」


今日はここまで

そろそろ単調な展開を変えたいなー
では再開

~~~~~~~~~~

9日目


削板「な、なんだって!?」


事件が起きたぞ!+2
1魔術師の襲撃
2布束がさらわれた

貝積「謎の力を振るう者が学園都市に現れた。目的は君だと言っている」

削板「なら話は早い、俺が行って片をつける!」

貝積「そうもいかん、君が狙われてるということは“世界最大の原石”が狙われてるということだ。学園都市側は君を出す訳にはいかないと言っている」

削板「でもそれじゃあ関係の無い人間が巻き込まれちまう!」

貝積「今軍隊を使って交戦している。敵は一人だ、物量で押せばいずれ撤退せざるを得なくなるさ」

削板「そいつが軍隊を全滅させたらどうする?また別の人間を犠牲にするのか!」

貝積「君の気持ちも分かる、だが今は我慢してくれ。君を失う訳にはいかないのだよ……」

削板「……ごめん」

貝積「分かってくれたか」


ドスッ


貝積「う、何……を……」ドサッ

削板「ここで俺が行かなきゃ、俺はただの飾りになっちまうんだ」ダッ



~~~~~~~~~~


削板「お前か!」


コンマで襲撃者+1
00-40 オティヌス
41-90 トール
91-99 オッレルス

オティヌス「おや、そちらから出向いてくれるとはありがたい。私としてもあまり事を荒立てたくはないからな」

削板(ひでぇ、300はいるだろう軍隊が……これをあの女一人でやっちまったのか)

削板「お前の目的は俺だろ!ならこれ以上他の人間に手を出すな!」

オティヌス「それも知ってるのか、ならば尚更話が早い。私の元へ来ないか?“最大原石”」

削板「何?」

オティヌス「たかが数年進んだ程度の科学では君の力など解明出来るはずもない。だが私達『グレムリン』なら君の謎を解き明かすことが出来るかもしれない」

削板「グレムリン……」

オティヌス「君も知りたいだろ?自分の力が本当はどんなものなのか」


コンマで……+2
ゾロ目  ついていく
それ以外 ついていかない

削板「断る!お前らがどんな組織だか知らねぇが、こんな強引な方法で近づく奴らについて行く気はねぇ!」

オティヌス「それは残念だ。だがこちらも手ぶらで帰る訳にはいかない」

削板「やるのか」

オティヌス「+2」

オティヌス「お前の代わりを差し出せ。それで今回は諦めよう」

削板「!?」

オティヌス「誰を選んでくるのか楽しみだよ」フフッ

削板「そんなこと、出来る訳……」

オティヌス「では私達の元へ来い」

削板「それも出来ない」

オティヌス「我侭だなぁ、ではどうする?」

削板「お前には意地でも帰ってもらう」

オティヌス「先程も言ったが、私は手ぶらで帰る気はない」

削板「不本意だが、力づくで帰らせる!」
                                     
オティヌス「ふむ、そっちがその気ならこちらも応戦せざるを得ないな。来るがいい」


削板「すごいパンチ!」ドンッ

オティヌス「おやおや、本当に当てる気があるのか?」

削板(そうだよ、わざと外してんだよ!そう簡単に女を殴れるか!)

削板「怪我したくないなら帰っていいんだぞ?」

オティヌス「まさか、寧ろ君と戦いたくなってきたところだよ」ダッ


オティヌスの攻撃+1

オティヌス「これなら君も思う存分力を震えるだろ?」

ゴーレム「オオオオオオオオ!」

削板「地面が、巨人に!」

ゴーレム「ガアアアアアアア!」ドゴン

削板「くっ、すごいパンチ!」ドンッ

オティヌス(彼はまだ“訳の分からない何か”を振り回しているだけのようだ。オッレルスのような“訳を分からなくした力”とは大いに違う)

オティヌス「君は恐ろしくないか?自分がどんな力を振るってるのかが分からないということを」

削板「恐ろしいさ、でもそれに打ち克つ為に今日まで俺は頑張って生きてきた!」

オティヌス「世界最大の原石だともてはやされて、さぞかし苦労しただろう」

削板「もう慣れっこさ!」ダッ

オティヌス「今だってそうさ、世界中の誰もが“最大原石”を求めている。その輝きに秘められた謎に惹かれてね。誰も君のことなんて見ちゃいない」

ゴーレム「オォッ!」シュッ

削板「っ、そんなことあるか!」ガンッ

オティヌス「思い出してみるがいい、寄って来た人間の中に君が“最大原石”であることを知らない人間がいたか?」

削板「そ、それは……」

オティヌス「そう、皆君じゃなく原石に近寄って来たんだ。君はさしずめ宝石を入れる為の箱に過ぎないのさ」

削板「黙れぇ!」グシャッ

ゴーレム「オゴォ……」ボロボロ

オティヌス「ゴーレムが倒れたか、なかなかやるようだな」

削板「俺は削板軍覇だ!人間だ!体もあるし、心もある!」

オティヌス「君がいくらそう思っていても、世界が君を見ない限り君という人間はいないのと同じ」

削板「違う!俺を見ている人間はちゃんといる!貝積のおっさんに布束に……」

オティヌス「そう言い切れるのか?君の持つ不可思議な力を一切除外して君だけを見ている人間はその中にいるか?」

削板「う、うるせぇ……」

オティヌス「いないよ、君が原石を持て余している限りね」

削板「うるせええええええええええええ!!!」



~~~~~~~~~~

病院


削板「ここは……」

貝積「よかった、気が付いたかね。やはり君の力はすごいな、軍隊を壊滅させた侵入者を一人で撃退したんだから」

削板「そう、なのか……全く記憶にねぇや」

布束「あの時はすごかったわよ。あなたの体から何かが沢山飛び出して、いつの間にか敵がいなくなってたもの」

削板「……」

貝積「どうした?」

削板「悪い、席を外してくれ」

布束「?」

削板「頼む」

貝積「……行こう」

布束「そうね」



削板「アイツの言う通りだな」

~~~~~~~~~~

別の場所


オティヌス「そうか、あれが“最大原石”の正体……『無限の可能性』がなければ私はあそこで“生きるのを諦めてしまっていた”かもしれない……」ハァハァ

オティヌス「あれは触ってはいけないものだ。一度封を破れば魔術も科学もタダではすまないぞ。幻想殺しすらその意味を失いかねない程に」

オティヌス「あの少年は飾りなんかではなかった。あの少年だからこそ原石として輝くことが出来たのだ」

オティヌス「となると、これは少々まずいかもしれん。彼が彼を見失ってしまえば……」


今日はここまで。落ち込む削板なんてそうそう見られないぞ!

はまづらさんにはわた滝壺さんがいるからむぎのさんはそぎいたさんとしあわせになればいいと思う

>>704
滝壺乙
では再開

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12日目


貝積「削板君が実験を拒否して3日……彼に何があったんだ」

布束「Probably、侵入者と戦った時からだと思うわ」

貝積「彼が何かを頑なに拒絶するなんて、それ程嫌なことを経験したのか」

布束「誰とも会いたくないの一点張りで、部屋から出てこないの」

布束(大丈夫かしら……)


~~~~~~~~~~

自宅


削板「3321……3322……3323」グッグッ

削板「はぁ、惰性でやってても根性はつかねぇな」ゴロン

削板「俺は何でこんなことやってんだっけ?体も心も強い男になろうとしたんだったか」

削板「でもいくら鍛えたって誰も俺に目を向けようとしない。原石がいつも俺を隠しちまう。こんなこと考えたこともなかった」

削板「俺を気遣ってくれた貝積のおっさんも、根底には俺が原石だってのがあるからなんだろうな」

削板「……いつまでも引きこもってたって変なことばっか考えちまう、たまには外に出よう」


どこへ行く?+1

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ボクシングジム


削板「らぁ!」ドバー

生徒A「アイツ、サンドバッグに穴開けやがったぞ!」

生徒B「グローブつけてんのに、どうなってんだ!?」

削板(いかん、力加減を間違えてしまったか)

削板「すまない、誰かスパーリングしてもらえないか?」

生徒A「え、遠慮しときます」

削板(常に得体の知れない力が俺を包んでるせいでこの拳も意味をなさないのかもな)

削板「……出るか」


どこへ行く?+1

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エンデュミオン


削板「すげーな、どこまで伸びてんだろ」

「宇宙エレベーター、通称『エンデュミオン』」

削板「?」


隣に現れたのは……+1

すみません、映画は見てないので映画以外のキャラでお願いします

再安価+1

なら何故映画ネタ場所を…安価なら布束

>>719
場所くらいならウィキで調べれば大体分かるので


手裏「次の時代に先駆けて宇宙輸送の機関を作ってるって話よ」

削板「へぇー」

手裏「先に先に進むのもいいけど、古くからある伝統のようなものも大事にしていって欲しいわね。忍者とか」

削板「何で忍者?」

手裏「だって忍者だもの」

削板「ふーん」

手裏「信じてないでしょ。ま、忍者は目立っちゃいけないからその反応が普通なんだけどね」

削板「でも忍者って自分を殺さないといけないんだろ?それでいいのか?」

手裏「忍者とはそういうものよ」

削板「君は君なのか?それとも忍者なのか?」

手裏「どっちも自分、両方含めて自分、かな。今こうして話してる自分も、忍者としての使命を全うする自分も、どっちもそうなんだよ」

削板「忍者の存在が自分を覆い尽くしても言い切れるのか?」

手裏「そんなこと言われても、自分は自分だとしか言えないわ。だって私が見てる世界の中心はいつだって私がいるもの。あなたの世界の中心には誰がいる?」

削板「俺……か」

手裏「そう、だから自身を持て少年!」

削板「ありがとう、なんか元気出た気がする!」

削板「なんだか無性にアイツに会いたくなって来たな。どこにいるんだろう」


無性に会いたい人物+1(出会った人物の中で)


今日はここまで

もしかしたらこの話、このスレ内で完結しちゃうかもしれねっす
では再開

神裂「貴方はこの間の……」

削板「おう、何だか急に君に会いたくなってな!」

神裂「な、何故に?」

削板「俺の根性がそう叫んだからだ」

神裂「根性、ですか」

削板「なぁ、+2しようぜ!」

削板「ちょっと話でもしようぜ」



神裂「自分の持つ力に自己の存在がかき消されてるような気がする、ですか……」

削板「俺が力を理解してないせいで力に振り回されてる、そんな感じがするんだ」

神裂「私だって、どうして自分が聖人になってしまったのか分かりません。ですが、私がこうして生まれた以上、私は聖人として生きなければなりません」

神裂「そしてこの力は多くの人間を救う為に使うと決めました。“救われぬ者に救いの手を”、それが私の魔法名ですから」

神裂「今貴方が救いの手を求めているのなら、私は喜んで差し伸べますよ」

削板「聖人か……確かに君はそうだ。力とは別に強くて優しくて、綺麗な人だ」

神裂「ど、どうしたんですか急に?」

削板「思ったことがそのまま口に出ちゃっただけさ」

神裂「面と向かってそう言われる、なんだか照れます///」

削板「+1」

削板「まるでお母さんのようだ」

神裂「お、お母さん、ですか」ガクッ

削板「あぁ!実家の母さんもこれまた肝っ玉のある人でな、スズメバチを素手で掴んだり……」

神裂「わ、私はまだ18歳です!お母さんと呼ばれる年齢ではありません!」

削板「知ってるよ。だからこそ出来た人だなーって言いたいのさ」

神裂(上手いこと言ってごまかそうったって……)

削板「ありがとう!お蔭で悩みが吹っ飛んだよ!」

神裂「そう、それはよかったです」

削板「じゃあな、また轟魂しようぜ!」

神裂「合コン……私は苦手です、アレ」

~~~~~~~~~~


削板「すまなかった!これからは真剣に実験に取り組む!」ドゲザ

布束「いいのよ、あなたにも辛いことがあったんでしょ。もう大丈夫?」

削板「大丈夫だ!よろしく頼む!」

布束「えぇ、こちらこそ」

削板「さぁ、根性出して行くぜ!」



俺達の根性はこれからだ!END



すみません、勝手ながらこれで本編を終わりにさせていただきます
しかし消化不良な点がいくつか残っておりますので、気になるところがあればリクエストをそうぞ
リクエスト+2

皆さんの不満はもっともです、ですのでこういう形ですが伏線ぽい部分はなるだけ消化したいと思います



~~~~~~~~~~


削板「見つけたぞ沈利!」

麦野「もう姿を見せるなって言ったわよねぇ?」

削板「もうやめろよこんなこと!これ以上暗部に関わるなよ!」

麦野「……もっと早くに来てくれれば」ボソッ

削板「何?」

麦野「もうこれ以上つけられるのもウンザリだ、ここで殺してやる!」カッ

削板「!?」



ドーーーーーン!!


削板「これが、沈利の能力」

麦野「私ね、ここに来て強くなったのよ?見たでしょ今の、『原子崩し』って言うの」

削板「あぁ、とんでもねぇ威力だよ。あんなもん正面から受けられたもんじゃねぇ」

麦野「今なら逃げてもいいわよ?」

削板「逃げないさ、沈利を正気に戻すまではな!」ダッ

麦野「っ!」バッ

削板(あの身のこなし、相当戦い慣れしてるぞ。ここでどんな生活してたか想像に難くねぇ)

削板「あの時お前は強くなると言ってここに来た!確かに今のお前なら敵はいないだろう、でもこれがお前の求めてた強さなのかよ!?」

麦野「あぁそうだよ!泣き虫で守られてばっかで親にも呆れられる自分が殺したい程嫌いだったんだよ!研究員共に体をいいように弄られたのは気に入らなかったが、お蔭でこんな力を手に入れた」

麦野「最高さ、男共が泣き喚きながら私に命乞いする瞬間なんざ最高の気分だったさ!」

削板「沈利……」

麦野「テメェはいつまでも昔のままだな。根性根性暑苦しい奴」

削板「お前は強くなったんだな、沈利。同時に変わってしまった、それも悪い方に……」

麦野「なーに偉そうに口利いてんだ?ムカツクんだよ!」ゴバッ

削板「くっ!」ドーン

麦野「止められるもんなら止めてみやがれぇ!」ズドドドド

削板「+1」

削板「あぁ、止めてやるよ!俺の根性でな!!」

削板(あれをやるしかない。これでもしあの時の沈利が戻って来なかったら……いや、戻ってくる!俺が連れ戻す!)

削板「おおおおおおおおおお!!」バッ

麦野「!?」


ドンッ!!!


削板「ぐ、ふ……こ、これが沈利の手に…入れた……力」ドクドク

麦野「な、何で避けなかった!」

削板「避けて欲しかった、か?」

麦野「っ!」ビクッ

削板(力を抑えて自分から攻撃を受ける作戦、成功だな……)

削板「う……どうだ、痛いか?」フラフラ

麦野「痛いのはテメェだろ」

削板「こんなもん、痛いうちにはいるかよ……沈利が今まで受けた傷に比べたら」フーフー

削板「ごめんな、沈利。あの時お前の気持ちを察してやれなくて……」フラフラ

麦野「く、来るな!」

削板「助けて欲しかったんだよな。でも俺が気付くのが遅いせいでお前は一人孤独と戦って来た。そしていつの間にか力を手に入れて、多くのものを傷つけて、ますます逃げ場がなくなったんだな……」

麦野「来ないでよ……」

削板「でもよかった。お前はまた昔の沈利に戻れた、だから今度は見逃さない」ドクドク

麦野「もう戻れないよ」

削板「沈利、もう一回やりなお、そう……」ドサッ

麦野「……軍、ちゃん?」

麦野「そんな、嘘でしょ?軍ちゃん!軍ちゃん!!」



~~~~~~~~~~

病院


削板「……」パチッ

麦野「軍ちゃん!よかった!」ギュッ

削板「沈、利?」

麦野「ごめんなさい、私、本当は軍ちゃんに会えた時、嬉しかったの。で、でも、こんな姿の私なんか、とても見せられなくて、だから……」グスッ

削板「そうだったのか」

麦野「もう私、軍ちゃんと同じ世界に生きていけない。人を沢山殺しちゃったから」

削板「そんなことない」

麦野「え?」

削板「言っただろ?俺はもう見逃さないって、沈利は今俺に助けを求めてる、だから俺は助ける。俺だけは必ずお前の味方だ」

削板「“救われぬ者に救いの手を”、俺を救ってくれた人の言葉さ」ニコッ


麦野「……ありがと」ギュー

削板「そ、そろそろ離してくれないか?ちょっと苦しくなってきたっていうか」

麦野「もう少しこのままでいさせて」

削板「沈利がそう言うなら、いいぞ」

麦野「うん///」



麦野は無事救われた!


麦野編はこれで終了です。他にリクエストがあればどうぞ
リクエスト+2

~~~~~~~~~~

30日目


布束「私ね、思ったの」

削板「何が?」

布束「あなたの能力は、誰も解き明かしちゃいけないんじゃないかって」

削板「それを言ってしまうと今までの実験の意味が……」

布束「これは実験を通しての見解よ。これまで色んな手法を凝らして解明を試みたけど、結局何も分からず仕舞い。これは最早人間が手出し出来る領域を越えてるんじゃないかしら」

布束「研究者にあるまじきことだけど、“説明出来ない何か”として認めないといけない、そんな気がするの」

削板「……俺は何となく、この能力が何なのか分かった気がする」

布束「Really?」


二人の前に現れたのは……+1
1オティヌス
2トール
3オッレルス

オッレルス「そうか、分かったのか」

布束「Guess who!」

削板「お前は、あの時の!」

オッレルス「なら話は早い、君を“保護”する」

削板「保護、だと?」

オッレルス「あの魔神が裸足で逃げ出した程の力、学園都市が放置する筈がない。君は近いうち学園都市に捕まり、兵器として厳重に“保管”されるだろう」

布束「何ですって!?」

オッレルス「だがそれは本来誰も触ってはいけないものなんだよ。あの魔神もそれを知って逃げたんだ」

削板「俺はあの時のことはあまり覚えてないな」

オッレルス「君はね、『パンドラの箱』なんだよ。君の力の正体は知ることを許されない“禁忌”そのものなんだ。そう、“説明してはいけない力”が君の力だ」

布束「パンドラの箱……」

オッレルス「神がこの世界に送ったものがある。それは希望、あるいは絶望、はたまた現世の未来……それが君という箱に納められた結果、原石として輝きを放つようになった」

オッレルス「君が使っていた力は箱から漏れ出た“禁忌”の一部。極めて薄い力のお蔭で世界はことなきを得ていたが、少し前に君は箱を開けてしまった。それが魔神と戦った日だ」

布束「一体何を言ってるの?」

オッレルス「魔神はパンドラの箱の中身を知り、触れてはいけないものであると判断し手を引いた。アレイスターがこの事実を知っていたかどうかは定かでないが、君の力は片方のサイドに置いておくべきではない」

布束「そういうあなたは何者なの?あなたこそ削板君の能力を狙ってるんじゃないの?」

オッレルス「“魔神のなりそこない”とだけ言っとくよ。とにかく一刻も早く彼をこの舞台から降ろし、静かな暮らしをさせてやりたい」

オッレルス「現に箱が開いてしまった日、太平洋の真ん中で大規模な嵐が発生したんだ。完全に開放されれば科学も魔術も滅びるだろうね」

布束「削板君……」

削板「……」

オッレルス「一度負けた相手について行くのは気が引けるか?」






削板「お前、さっきから何言ってんだ?」

オッレルス「え?」

削板「うんたらの箱とか神がどうのとか、そんな大それた力俺が持ってる訳ねぇだろ!考えすぎだ!」

布束「えー」

削板「今までそうじゃないかと思ったことは何度もあった。でも、実験を通して俺は理解した!」

オッレルス「じゃあ、君の能力は一体……」






















削板「根性だッッ!!!」







謎は解明された!HAPPEY END


すごい投げやりな感じですが、これでこのスレの目的は達成されたことでどうか一つお願いします
最後に一つ後日談的なのをやって終わりにしたいと思います
リクエスト+1

後日談


~~~~~~~~~~


貝積「能力の正体が“根性”か、いかにも彼らしいね」

布束「学者連中も信じちゃって大賑わいよ。今までの苦労は何だったんだーってね。もしかしたら彼、超能力者から外されるかもね」

貝積「まぁ、彼は気にしなさそうだしいいんじゃないかな?それより君はこれからどうするんだい?」

布束「Well……特に考えてないわ。まぁ、根性でどうにでも出来るでしょう」

貝積「君も、彼に似てきたね」

布束「そ、そんなことないわよ///」

~~~~~~~~~~


原谷「おはよう二人とも!」

佐天「あ、原谷さんおはよー!」

初春「この間のゲーム、面白かったですよ!」

原谷「そうでしょう、でも本当に面白いのは二週目からでねー」フフフ



美琴「コラァ!私の、パパパ、パン…ツを返せ!!」バチバチ

海原「し、知りませんよそんなこと!大体何で自分が!?」

美琴「第七位から聞いたのよ!欲しがってたのアンタなんだってぇ!?」ビリビリ

海原(何てことをしてくれたんですか、削板さん!!)



佐天「まーた御坂さんあの人追っかけてる」

初春「前は別の人を追っかけてませんでした?」

原谷「乙女心と秋の空って奴さ」

~~~~~~~~~~


神裂「上条当麻、合コンとはかなり体力の使うものなんですね」

上条「え?」

神裂「昨日なんて夜から朝までずっとあの人の相手させられっぱなしでしたよ」

上条「」

神裂「回数を重ねる毎に違った攻め方をしてくるので私も負けじと応戦するのですが」

上条「」

神裂「最終的にお互い疲れ果ててしまい、そのまま……上条当麻?」

上条「」ダラダラ

神裂「鼻血を出して、気を失ってる!?」

~~~~~~~~~~


姫神(あの日記。彼はとても辛い思いをして生きてたのね。それを周りに悟られまいと明るく振舞って……)

姫神(同じ原石として、私が彼の支えにならなきゃ)

姫神「次実験に呼ばれたら。思い切って言ってみよう」フンス

吹寄「何言ってんの?」

姫神「私にだって。出来ることはある」



そんな彼女の思いとは裏腹に、削板の物語は既に幕を閉じてしまった。哀れ、姫神……!

~~~~~~~~~~


横須賀「ご、があああああああああああ!!」

削板「まだまだ根性が足りんな!また今度相手してやる!」バビューン

横須賀「?何を急いでんだ……」



削板「待たせたな!」

麦野「ううん、約束の時間より1時間も早いから大丈夫」

削板「お前から俺をどっかに誘うなんて初めてだよな」

麦野「ま、まぁね」

削板「どこへ連れてってくれるんだ?」

麦野「内緒」ギュッ

削板「沈利から手を繋いだのも初めてだな」

麦野「い、いちいち覚えてなくていい!」

削板「沈利のことなら何一つ忘れはしないさ」

麦野「……いこ///」

削板「おう!」

これで今度こそ終わりです。参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました

次回作ですが、以下の二つを候補にしています


1 ゴーグル君の死亡フラグ回避第二弾
2 10月9日から生き残った垣根の復讐譚


一応どちらもやる予定ですが、どちらから先にやるかアンケートしたいと思います
明日の開始時点で多かった方から始めたいと思います
では

ありがとうございます
それでは2番の方を始めたいと思います
このスレは直にHTML化依頼を出します

新スレ立てました

垣根「殺してやる、第一位……」エイワス「安価は彼をどう導くのか」
垣根「殺してやる、第一位……」エイワス「安価は彼をどう導くのか」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1376559014/)


今後もよろしくお願いします

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