咲「皆がキャラ作ってた」(117)
和「ごめんなさい宮永さん」
優希「ごめんね咲ちゃん」
咲「びっくりしたよ」
咲「全くもう」
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久「せっかくだから皆ぶっちゃけちゃいましょう」
まこ「そうじゃな」
咲「じゃあまずは……」
優希「私から行きます」
優希「もう皆気付いていると思うんだけど」
優希「実は私丁寧語が地なんです」
優希「高校デビューの時に自己紹介でなんとなく「だじぇ」って言ってみたら」
優希「予想外に受けてそのままズルズルと……」
和「中学時代は丁寧語でしたね」
咲「そうだったんだ」
優希「そうだったんです」
優希「本当はすぐにでも辞めたかったんですけど」
久「一度作ったキャラってなかなか崩せないものね」
優希「はい……」
まこ「他には何かあるんか?」
優希「えっと……あ、そうだ」
優希「あとあんまりタコスも好きじゃないです」
優希「むしろ嫌いといいますか」
咲「へえ」
優希「学食にあったのをたまたま食べてみたら」
優希「意外と美味しくて」
和「そうしたら学友が集まってきたんでしたね」
優希「うん。「へー、タコス好きなんだ」って言われて反射的に」
優希「「大好きだじょっ!」って返してしまってそのまま……」
優希「最初は美味しかったんですけど」
優希「ずっと食べてたら美味しいものも美味しくなくなるといいますか」
久「分かるわ」
咲「分かるよ」
優希「皆……」
まこ「あれ? そしたらタコスパワーって何だったんじゃ」
優希「いや、別にタコス関係ないです」
優希「と言いますか集中力オーラスまで全然続きます」
久「キャラ作りの一つね」
優希「はい……。団体戦でいつもご迷惑をお掛けしてすみません」
久「謝らないで、気にしてないわ」
優希「だから実はマホのタコスパワーって何なのか皆目検討もつきません」
優希「私にそんな謎の力は無いので」
優希「むしろ分けて欲しいです」
咲「成る程」
京太郎「ちょっと待ってくれよ」
京太郎「俺の努力は何の意味もなかったのか?」
優希「あ、京太郎くんの作ってくれるタコスは何故かとても美味しいです」
京太郎「そうか。それなら良かった」
咲「…………むむむ」
優希「私はこのぐらいですね」
久「じゃあ次は」
まこ「ワシがいくけぇ」
和「お願いします」
まこ「実はワシな」
まこ「ズラなんじゃ。ほら、この下は丸坊主」
咲「うわっびっくりした」
久「びっくりね」
まこ「しかもこれ生のワカメ」
優希「全く気づきませんでした」
京太郎「俺もだ」
まこ「その日の気分でメカブだったり」
まこ「昆布だったりする」
久「でも何でそんな事を……?」
まこ「うちの雀荘の」
まこ「酔った男性客にバリカンで剃られた」
まこ「あっという間の出来事だった」
まこ「反応するいとまも無かった」
和「そんな、酷い事を……」
まこ「全くじゃ」
まこ「再現しようか」
咲「お願いします」
まこ「アツシボでーす」
男「うーいひっく」バリバリ
まこ「ぎゃーーーー」
まこ「こんな感じやけ」
和「何の脈絡も無いですね」
まこ「全くじゃ」
まこ「まあそれだけなんじゃが」
咲「成る程」
久「ちなみに今は?」
まこ「アラメじゃ」
和「へえ」
京太郎「(分からん)」
アラメwwwwwwwwww
咲「アラメwwwwwwwwwwwwwwwwww」
久「wwwwwwwwwwwwwwwwww」
優希「アラメですかwwwwwwwwwwwwww」
京太郎「(何がそんなに面白いのか分からない)」
久「ふう……。次は私が行こうかしら」
咲「部長のキャラって何だろう」
和「もはやキャラ関係なくてただの暴露大会になってますけどね」
久「わたくし竹井久は、よく女たらしだの言われますが」
久「実は女の子がとても苦手です」
キ
ハ
久「本当は去年も新入部員候補は何人かいたんだけど」
久「私があの子たちに怯えちゃって」
久「その雰囲気を勘付かれたのか」
久「結局入らずじまいだったのよね」
まこ「ワシは入部したがのう」
久「助かってるわ」
まこ「それ程でも」
久「私もこのままじゃいけないと思って」
久「色々頑張って会話したりしているんだけど」
久「何か勘違いされるのよね。例えば風越のキャプテンの」
優希「福路さんですね」
久「自意識過剰かもしれないけど、見る目が怖かったり……」
咲「成る程」
和「それは困りますね」
和「じゃあ何で私たちは大丈夫なんですか?」
久「何でかしらね。波長があったのかも」
咲「えっと……」
和「では私が」
和「私がいつも抱いているぬいぐるみのエトペンですが……」
和「実は」
エトペン「こっちが本体です」
優希「な、」
咲「何だってー」
エトペン「というと少し語弊があるかもしれませんが」
エトペン「そもそも和という人間は存在しません」
エトペン「私の中には人工知能が入っていて思考を担当しています」
和「私はそれを行う超高性能のアンドロイドです」
和「自律も出来ますが」
エトペン「高度な演算処理は私が行います」
優希「初耳です」
エト和「「ごめんなさい」」
優希「気にしてませんよ」
エトペン「それは良かったです」
絶対
和「実はレズなんです」 一同「知ってた」
か
和「実はノンケなんです」 一同「ファッ!?」
のどっちかだと思ってたからワロタ
久「だったらあの打ち筋って」
エトペン「はい。完全にデジタル思考なので当然と言えますね」
エトペン「運営の用意したプログラムという噂……。あながち間違いでもないのです」
エトペン「また、私と和の体が近ければ近い程スペックを発揮するようにプログラミングされているので」
和「私がエトペンを抱いている時はより高度なデジタル打ちが出来るというわけです」
咲「へえ」
咲「あれ? でも何回かエトペンってひどい目にあってなかったっけ」
和「盗まれた挙句引き千切られたあれですか」
エトペン「その時は危険を感じて和に全権を移行しました。間一髪でした」
エトペン「一応データのバックアップはとってありますし」
エトペン「問題は無かったのですが」
エトペン「その後ハギヨシさんに外見を直してもらった際」
エトペン「ハギヨシさん、エトペンの中にメモ翌用紙をいれてまして」
エトペン「自宅で読んだところ」
ハギヨシメモ【外部からの衝撃に耐えられるように強度の高いものに素材を変えておきました。外見や触った時の感触には変化が無いようにしたつもりですがご迷惑でしたらもう一度私に渡してください。直ぐに元どおりに直します】
京太郎「流石ハギヨシさん」
和「そのおかげでのちの絹キックにも耐える事が出来ました」
エトペン「とても感謝しております」
久「ふーむ。他には何かあるのかしら?」
和「ちなみに胸部には甘食が二つ入っています」
まこ「衝撃の事実じゃ」
優希「一つもらっていいかな」
エトペン「良いですとも」
和「以上です」
咲「びっくりすることだらけだったよ」
久「あら。咲は隠していること無いのかしら」
咲「うーん。秘密って程ではないんですけど」
咲「」
和「以上です」
咲「びっくりすることだらけだったよ」
久「あら。咲は隠していること無いのかしら」
咲「うーん。秘密って程ではないんですけど」
咲「強いて言うなら麻雀より本当は囲碁の方が得意ってことかな」
咲「懐かしいなあ。お姉ちゃんと打つと毎回私が勝っちゃうから」
咲「勝負のついたあとの盤面を憂さ晴らしでコークスクリューで荒らしたりしてたっけ」
照【咲が強すぎるのが悪いっ】ゴゴゴ
照【せいっ】バーン
咲【片付けてね】
照【はい……】
咲「あと変な髪型をした男の子と勝負した時は」
咲「初手天元にハンデのつもりでバシって打ったら」
咲「その子の背後霊みたいのが」
咲「「これが神の一手か……」って言って消えていった」
咲「その子が「サイが居なくても俺は負けない」って頑張ってたけど」
咲「十分後には盤面黒一色だった」
咲「あれ? 知らぬ間にオセロしてたっけってくらい」
咲「黒一色だった」
咲「その子は半泣きだった」
咲「風の噂によるとその子は囲碁を辞めちゃったらしい」
咲「「一生掛かっても越えられない壁を知った」んだって」
和「成る程」
久「可哀想ね」
咲「可哀想な事をしたかもしれないです」
まこ「じゃ、まとめるか」
まこ「ワシは丸坊主でズラがワカメ」
久「私は女の子が苦手で」
優希「私は地が丁寧語です」
咲「実は私は囲碁の方が得意で」
エトペン「和の本体は私」
久「やっぱり和のカミングアウトが一番驚いたわね」
咲「そうですね」
京太郎「何か忘れてませんか」
優希「あ、京太郎くんの告白がまだでした」
咲「京ちゃんに隠し事なんかあるかな?」
京太郎「見くびってもらったら困るぜ。俺にも秘密の一つや二つあるんだ」
京太郎「これは俺が見てる夢だったのさーー!!」ババーン!
全員「な、なんだって~~!」
おわり
とかやめてね
京太郎「俺がホモなのは周知の事実だと思うんだけど」
和「そうですね」
咲「中学時代からね」
京太郎「実はつい最近生き別れの妹が居たことが分かりまして」
京太郎「しかも三人も」
久「凄っ」
京太郎「さらに皆麻雀部員」
まこ「何という奇跡」
京太郎「まあ麻雀流行ってるんで不思議じゃないかと」
優希「ということはもしかして私達の知っている人だったりするんですか?」
京太郎「あ、うんそうなんだよ」
京太郎「一人目はほら、決勝で咲が戦った」
和「まさか池田ですか?」
京太郎「いや池田ではなくて」
久「えっでも」
京太郎「天江衣なんだ」
エトペン「いや、おかしいです」
京太郎「ん、何が?」
やべえ池田を一年生だと勘違いしてた……スルーでお願いします
エトペン「天江衣さんは私のデータによると高校二年生のはず」
エトペン「もし血のつながりがあったとしても妹では無いはずでは」
京太郎「あれ? 言ってなかったっけ。実は俺中1の時に留年してるんだよ」
まこ「なんじゃと」
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