結標番外通行「「「………………はっ?」」」
結標「……えっ?」
番外個体「……んぁ?」
一方通行「……あァ?」
結標「今、なんて?」
番外個体「いや、好きって」
一方通行「ソレは、分かった」
結標「誰が、誰を?」
番外個体「いや、あの……あれ??」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1339342678(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
~~少し前、とあるカフェ
結標「告白、する?」
番外個体「……うん///」
結標「……そう、なの」
番外個体「だから、淡希に見届けてほしい。ミサカが、逃げずにちゃんと告白するように」
結標「……っ」
番外個体「……駄目、かな?」
結標「……駄目だなんて言わないわよ。分かったわ、見届けてあげる」
番外個体「……ん、ありがと。相手とは、公園で待ち合わせしてるから。行こっか」
結標「……っ。ええ」
とある公園
一方通行「よォ、来たか」
番外個体「ゴメン、待った?」
一方通行「気にすンな。俺もちっと前に着いたばかりだ」
一方通行(……ッ!? む、結標……!)
結標(相手って、一方通行なんだ……っ)
番外個体「あ、あのね。聞いてほしい事が、あるの」
一方通行「なンだよ、改まって」
一方通行(な、なンで、結標まで……)
結標(いいの? 結標淡希。このままでは、愛しい人を奪われてしまうわよ?)
番外個体「み、ミサカ、ね。あなたの事」
結標「待って!」
番外個体「淡希?」
結標「私も、告白する!」
番外個体「……へっ?」
一方通行(なっ!? オ、オイ、マジか!? マジかよ!?)
一方通行「……だったら、俺も、告白する」
番外個体「……! お、オッケー、じゃあ……」
結標(……こうなったら、先に言ったもの勝ちね)チラッ
一方通行(……タイミングが被らねェようにしねェとな)チラッ
番外個体(……よし、今だ!)ウン
結標「私は! 番外個体が! 好きなの!」
番外個体「ミサカは! 一方通行が! 好きなんだ!」
一方通行「俺は! 結標が! 好きなンだ!」
~現在に戻る
一方通行「……よし、ちょっと整理しよォか」
結標「ええ」
番外個体「うん」
一方通行「まず。俺は……結標淡希、オマエが好きだ」
番外結標「「ハアッ!?」」
一方通行「なっ……ンだよその反応」
番外個体「えっ、ウソっ、マジ!? そんなあ~……」ショボン
結標「……悪いけれど、貴方の気持ちには、今は答えられないわ」
一方通行「はァ? なンでだよ。理由を言ってみろ」
結標「だって、私が好きなのは……番外個体だもの」
番外通行「「ハアッ!?」」
結標「な、なによその反応!? 仕方ないじゃない好きになっちゃったものは!」
番外個体「ゴメン、ミサカ女同士でそういうのは、ちょっと違うんじゃないかって思うな」
結標「あ、うう……」ショボン
一方通行「つかオマエ、いつから百合属性になったンだよ? ショタコンじゃなかったのか?」
結標「最初からショタコンじゃないわよっ! そう言ってたでしょ!? で、番外個体はどっちが好きなの?」
番外個体「あー、その。ミサカは、あなたが……一方通行が、好き、です///」プシュー
一方結標「「ハアッ!?」」
番外個体「な、なんでそんな驚くのかな!? ミサカおかしい事言った!?」
一方通行「いや、オマエ……惚れる相手を間違ってンだろ」
結標「貴女正気なの!? こんな奴とそういう仲になりたいなんて!」
番外個体「だ、だってだって! ミサカ、造られてからずっとあなたの事で頭いっぱいだったんだもん!」
一方通行「俺への悪意で、だろ?」
番外個体「そりゃ最初は悪意ばっかりだったよ!? だけどさ! だけど……そのうち、だんだんと、好きって気持ちに変わっていった、っていうか……///」バチバチ
結標「……まあ、憎たらしかったはずの相手がたまらなく愛おしくなるって事もあるらしいけれど。でもねえ」
番外個体「……何かな。クローンの分際で恋愛なんておこがましいって、あなた達はそう言いたいのかな?」
結標「そんなまさか!」
一方通行「ンな事、言うワケねェだろォが!」
番外個体「じゃあ付き合って、一方通行。ミサカの、こ、こここ、恋、人、に、なって……下、さい……///」プシュー
一方通行「だから。俺は結標が好きなンだっつの」
結標「私は番外個体が好きなの!」
番外個体「でも、ミサカは一方通行が好きだし……あ、でも、淡希が嫌いってワケでもなくて……」
結標番外通行「「「………………」」」
一方通行「……一旦解散して、頭冷やしてからまた落ち合おう」
結標「……そうね。それがいいわ」
番外個体「……うん。異議なし」
第一話 A-SIDE 「始まりはいつも突然」END
次回は明日の同時刻かもな、あでゅー
投下ちゃんの前に簡単な注意書きちゃん
・一方通行は普通にいつものもやし男です、ただしロリコンにあらず
・結標さんは百合に目覚めました、さすがは空間移動能力者
・時系列としては原作の約七ヶ月後ぐらい
・そんなにドロドロしません、自分に濃厚な愛憎劇は書けません、要するにラブコメです
では投下
少し後、黄泉川家
一方通行「帰ったぞ……」
芳川「お帰りなさい」
打ち止め「お帰りなさいあなた! ってあれ、番外個体は? 一緒じゃなかったの? ってミサカはミサカは尋ねてみる」
一方通行「あァ、ちと寄り道してから帰るってよ」
芳川「で、返事はどうしたの?」
一方通行「あ? なンのだよ」
打ち止め「番外個体への返事に決まってるでしょ、ってミサカはミサカは断言してみる!」
一方通行「……保留」
芳川止め「「どうして?」ってミサカはミサカは首を傾げてみたり」
一方通行「俺には、他に好きな女がいるンだが」
芳川「うんうん」
打ち止め「えっなにそれ初耳なんだけど、ってミサカはミサカはちょっとビックリしたんだけど」
一方通行「その女には、他に好きな奴がいて」
芳川「ふむふむ」
打ち止め「……」ゴクリ
一方通行「……悪ィ、しばらく一人にさせてくれ」
打ち止め「わ、分かった、ってミサカはミサカは寸止めされた事が気になりつつも素直に従ってみる」
芳川(……あの子が恋の悩みを抱えるなんて、思ってもみなかったわ)クスッ
その頃、とあるファミレス
佐天「うわー、それはキツい」
初春「修羅場ってやつですね。アイスうまー」ハムハム
美琴「しかもなんでよりにもよって空間移動能力者に惚れられちゃったのよ」
番外個体「そんなのミサカが知りたいよ……」
佐天「まるっきり御坂さんに対する白井さんですね、その人」
番外個体「何それ。空間移動能力者にそっちの意味で好かれるのは御坂遺伝子の宿命だったりするの?」
初春「うーん、たまたまだと思いますけどねー。よし、生クリームゾーン突入」ハムハム
佐天「でも、ワーストちゃんはちゃんと断ったんだよね?」
番外個体「その子とは親友なんだ……だから、きっぱり断りづらくて」
美琴「ややこしい事になっちゃったわね……」
番外個体「うう~……」
夜、小萌宅
小萌「結標ちゃん、ご飯が出来ましたよ」
結標「……」ポケー
小萌「結標ちゃーん、ご飯の時間なのですよー?」
結標「……え? ああ、ご飯ね……」ポケー
小萌(帰ってきてからずっとこの調子なのです。一体どうしてしまったんですか、結標ちゃん?)
結標「はあ……」ポケー
小萌「そういえば、想い人にはきちんと伝えたのですか?」
結標「……へっ? ああ、うん……」ポケー
小萌「その割には浮かない顔なのです……も、もしかして、フられちゃったのですか?」
結標「……ッ!? ふ、フられ……」グスン
小萌「あ、早とちりで決めつけてはよくないですよね、ごめんなさい。それで、どうなったのですか?」
結標「あの人には、好きな人がいて……」ショボン
小萌「そうなのですか……」
結標「あの人が、そいつに告白したの」
小萌「む、お相手の好きな人にも会ったのですか?」
結標「うん……で、その相手は、あの……私が、好きだって……」
小萌「おお……まさかの三角関係なのです」
結標「そうなの。それで、三人ともこんがらがってしまって。冷静になってから話し合おうってなって」
小萌「今に至る、という訳ですか……って、ちょっと待って下さい」
結標「うん?」
小萌「あの、結標ちゃんが好きな人って、もしかして……女の子、なのです?」
結標「……///」コク
小萌「はわわわ、結標ちゃんは百合っ子さんだったのですね! 先生全く気づきませんでした!」
結標「……元からじゃないわよ///」
小萌「おっとっと。ごめんなさい、これまた早とちりしてしまったのですよ」
結標「あの子が悪いのよ。明るくて、優しくて、まっすぐで……私にないもの、いっぱい持ってて」
結標「ただの友達のつもりだったのに、だんだん惹かれていって……気が付いたら、恋人のように想っていて」
結標「分かってる、分かってるのよ。女の子同士でそんなの、おかしいって事は。でも、もう気持ちを抑えられなくて……」
小萌「私は、おかしいなんて思いませんよ? 恋愛の形は人それぞれ。他人の恋路を否定するのは無粋というものなのです」
小萌「結標ちゃんが純粋に彼女を好きなら、諦めるなんて選択肢は選んだらいけません」
小萌「恋心に従順に、貪欲に愛情を求めよ。それが乙女の嗜みなのです」
結標「……ありがとう、小萌。明日、もう一度告白するわ。断られたって、諦めない」
小萌「はい! その意気なのですよ!」
その頃、黄泉川家
番外個体「ただいまー……」
黄泉川「遅い! こんな時間までどこほっつき歩いてた!?」
番外個体「ファミレスで考え事してたらいつの間にか夜になってた」
黄泉川「はあ……一方通行といいお前といい、一体どうしたんじゃんよ?」
番外個体「あの人は……ミサカなんか、なんとも思ってないよ」
黄泉川「……! おいで、番外個体。悩みを聞いてやるじゃん」
~説明中~
黄泉川「なるほどね……あいつもそれで悩んでてあんなだったのか」
番外個体「……めんどくせ。もう淡希でもいいや」
黄泉川「こら。自棄になったら駄目じゃん」
番外個体「だってあの人は、どうせ、ミサカの事なんて……」グスン
黄泉川「……待ってろ。一方通行連れてくる」
番外個体「い、いいよ! もう、いいよ……」グスン
黄泉川「そうは言うけど……ワースト。本当に、諦めきれる?」
番外個体「………………っ」フルフル
黄泉川「ほら見なさい。素直にならなきゃ駄目って、いつも言ってるでしょ?」
番外個体「……ん」コク
黄泉川「あなたがどうしたいのか。あの子や淡希って子とどうなりたいのか。自分に素直になって、ゆっくり考えなさい」ナデナデ
番外個体「……ありがと。相談に乗ってくれて」ニコ
黄泉川「よしよし。もう大丈夫じゃんな」
番外個体「うん! ……あ、ねえ、黄泉川」
黄泉川「ん?」
番外個体「あ、あのね。黄泉川の事……ママって呼んでも、いいかな?」
黄泉川「えー。まだ私はママって歳じゃないじゃんよー」booboo
番外個体「あ、ゴメンゴメン、嫌なら「なんて冗談。いいわよ」……ホント?」
黄泉川「実は私、あなたの事を本物の娘みたいに思っててさ。いつかママって呼んでくれたら嬉しいなー、なんて思ってたじゃん」テヘヘ
番外個体「そっかあ……えへへ、ミサカ達は両想いだね」テレテレ
黄泉川「何変な事言ってるじゃんよ? まったく、困った娘じゃん?」テレテレ
芳川「本当、困った親子だわ?」ニヤニヤ
黄泉川個体「「ッ!? い、いつからそこに!?///」」
芳川「そうね……『ママって呼んでもいいかな?』の辺りからかしら?」
黄泉川「つか、何か用事じゃん?」
芳川「お風呂が空いたから伝えに来たのだけど?」
番外個体「なんで語尾がカエル先生みたくなってんの」
芳川「二人仲良く入浴すればいいのではないかしら?」ニヤニヤ
番外個体「にゃっ!? も、もう、芳川ったら……困った姉だ///」
芳川「わたしはお姉さんなのね? 嬉しいわ?」
その頃、一方通行の部屋
一方通行(……結標は、番外個体に惚れてる。番外個体は、俺に惚れてる。俺は、結標に惚れてる……三竦みならぬ三惹かれかよ)
一方通行(俺は結標が好きだ。が、番外個体だって大事な存在だ。そんなアイツが、俺を好きだと言ってくれた。無碍に出来るワケがねェ)
一方通行(……クソッ。どォすりゃイインだよ!?)ガシガシ
一方通行(……待て。俺にとって、番外個体はどういう存在だ?)
一方通行(悪態吐いて突っぱねてきて、そのくせ相手しなけりゃふてくされる。世話の焼ける……妹、か)
一方通行(……だが、多分アイツは、俺を一人の男として好いてる。だとしたら、俺が取るべき選択肢は……)
一方通行(……ハッ、選ぶまでもねェか。好きなもンは全部手に入れる。この場合、手段は一つだ)
翌日
一方通行「よォ、番外個体」
番外個体「おやまあ、お早いお目覚めで」
一方通行「そいつァお互い様だろ。ンで、オマエはちったァ整理出来たのか?」
番外個体「ミサカはもうバッチリ。そっちこそ、まだウジウジ悩んでるんじゃないの?」
一方通行「いや。もォ腹ァ決めたぜ、俺は。後はオマエらの答え次第だな」
番外個体「ほほう。せいぜい期待しとくよ。で、いつ、どこに集まるのかな?」
一方通行「昼にいつものカフェだ」
番外個体「了解。淡希にも伝えとくよ」
~~???
結標「貴方の差し金なのでしょう? はっきりしなさいよ!」
一方通行「気にする必要ねェだろォが、ンな事は」
結標「それでも気になるからこうして訊いてるんじゃない!」
一方通行「オマエもオマエの仲間もみンな『普通』を取り戻した、それでなンも問題ねェだろ。誰のおかげかなンて、どォだって良いじゃねェか」
結標「でも……!」
一方通行「話は終わりだ。じゃァな」カツカツ
結標「待ちなさいよ!」
一方通行「まだなンかあンのか?」
結標「お礼、させてよ。これでも感謝しているの」
一方通行「要らねェ」カツカツ
結標「私の気が済まないの! だって、私は……だから」
一方通行「なンだって?」クルッ
結標「私は、貴方が……
好きだから!」ガバッ
チュン、チュン
結標「……へっ? ゆ、夢?」
結標「……私、なんで、こんな夢」
結標(……! そう、だった。私、あいつの事……)
結標(でも、私は番外個体の事が好きになって……)
小萌「結標ちゃん、おはようなのです」
結標「あ、おはよう、小萌」
小萌「私はそろそろ学校に行くのです。ご飯は作ってあるので、きちんと食べるように。後の事はよろしくお願いしますね」
結標「ええ、分かったわ。行ってらっしゃい」
結標(……ああ、そっか。あの時、あんな事を言い出したのは)
結標「好き、だから……」
♪フリムケーバキミガイテ シラヌマーニマモラレテ
結標「……番外個体からだ」pi
番外個体『おはよ、淡希。今日の午後って空いてる? 昨日の件で話があるの。もちろんあの人もね』
結標「丁度よかった。今、私もその件で連絡入れようと思った所なの」
番外個体『そっか。じゃあ気持ちの整理はついたんだね』
結標「まあね。それで、どこで落ち合うの?」
番外個体『ミサカと一方通行がいつも行ってるカフェ。って言って分かるかな?』
結標「当然よ、貴女の事なら何でも分かるわ」
番外個体『うわいなんだそのストーカーみたいな発言』
結標「いいでしょ別に! じゃあ、またお昼にね」pi
結標(勝負はお昼。気合い入れていくわよ、結標淡希! ……一方通行との事も、その時までにきっちり決めておかないとね)
第一話B-SIDE「動けなくなる前に動き出そう」END
次回は明日か明後日の同時刻、だろうぜ
投下開始のお知らせ
この子らどうなってしまうん?
昼、とあるカフェ
結標「こんにちは、お二人さん」
一方通行「よォ」
番外個体「やっほー淡希」
結標「覚悟決めてきた? どんな結果でも、恨みっこなしよ」
番外個体「とーぜん」
一方通行「言われるまでもねェ」
結標「じゃあ、私からね……番外個体。私は、貴女が好き。この気持ちに嘘は吐きたくない。だから……私と付き合って」
番外個体「いいよ」
結標「……!」パアア
一方通行「……ちょっと待」
番外個体「ただし! 条件が二つある!」
一方通行「……あ?」
結標「じょ、条件?」
番外個体「ミサカは淡希の恋人になる。だから淡希は、一方通行の恋人になってあげて」
結標「へっ?」
一方通行「なっ……番外個体、オマエ」
番外個体「そして! ミサカと一方通行が付き合う事を認めて! 条件はこの二つ!」ビシッ
結標通行「「……ハアアアアアア!?」」
一方通行「イヤ、オマエ……ソレは、つまり」
結標「二股、かけろって事!?」
番外個体「その通り! みんなで二股掛け合うの!」
結標通行「「イヤイヤイヤイヤ!」」
結標「何を血迷った事言ってるのよ貴女は!?」
一方通行「余計に面倒臭ェ事提案してンじゃねェよ気でも違ったンか!?」
番外個体「ミサカはね、みんなで笑い合っていたい! 誰かが悲しい思いしなきゃならないなんて、そんなの絶対ヤダ!」
結標「それにしたって、他に何かいい方法があるでしょ!?」
番外個体「ミサカはコレしか思いつかなかったもん!」
一方通行「アホかオマエは!? もっとよく考えろよ!」
番外個体「ああそうだよミサカはアホだよ! だって産まれて一年も経ってないもん常識なんか知らないもん!」
番外個体「でもね、ミサカ決めたんだ! 常識に囚われたせいでこの三人のうち誰かが泣くような、そんな常識はぶっ壊してやるって!」
番外個体「だから! 二股三角関係でみんなハッピーって感じでいいじゃん! ミサカはソレがベストだって確信してる!」
一方通行「……理解不能だ」
結標「なんてムチャクチャな……」
番外個体「駄目ならミサカは淡希とは親友のままだし、あなたとも兄妹みたいな関係のまま……それでいい」
結標(……! 駄目。駄目よ。そんなの駄目!)
一方通行「いや、だけどよ……」
番外個体「……ははっ。やっぱ駄目「それじゃ貴女が損じゃない、そんなの駄目よ!」……え」
結標「……分かった。私、一方通行とも付き合う。だから……貴女の、恋人にして」
番外個体「淡希……!」パアア
一方通行「……まァ、なンだかンだ言ったって、俺もオマエの事を好きには違いねェしな……仕方ねェ。オマエら二人共、俺の女にしてやるよ」
番外個体「一方通行……!」キラキラ
結標通行((何この可愛い生き物///))
結標「というか貴方、随分と素直ね。理解不能ではないのかしら?」
一方通行「理解出来ねェ事は感じるしかねェ。俺達全員の幸せってやつの為にもな」
ミサカ「あなたはどこの参謀ですか、とミサカはゲームキャラの名言に似た言葉を吐いた一方通行に心底驚いています」
結標番外通行「「「ッ!?」」」バッ
一方通行「オマエ、一○○九三号か」
ミサカ「うわキモッ!? なんで分かるんだよキモッ!? とミサカは過剰反応を示します」
番外個体「いや分かるでしょ、だってやたらとゲームとかに詳しい子はあなたしかいないし」
ミサカ「うわいマジかよ同位個体共それでも御坂遺伝子の持ち主か、とミサカは驚愕を隠せません。まあ、このミサカのオタクっぷりに付いてこられる個体など存在しないのですけどね。クックックッ……」
結標「自他共に認めるオタ子なのね、貴女……もしかして、オリジナルがご執心のゲコ太グッズとかも」
ミサカ「現在までに販売・頒布されているものは完全蒐集(コンプリート)していますが、とミサカは何を当たり前の事を訊いてくるんだこのピンクサラシはという目で乳をガン見します」
結標「ッ!?///」バッ
番外個体「だからブラウスぐらい着とけって言ってんのに」
一方通行「別にイインじゃねェの、そのままで。俺が嬉しいから」キリッ
結標「なっ……!?/// ば、バカーーー!!///」バキッ
一方通行「ぶふっ」
番外個体「ぶっは! だっせえええ!」ケラケラ
ミサカ「一方通行マジスケベラレータ、とミサカはやはり結標さんの乳をガン見しつつ一方通行を非難します」
結標「見てるんじゃないわよこのエロミサカ!///」バシッ
ミサカ「あうっ」
番外個体「てーかさ、なんで一○○九三号がここにいるの?」
ミサカ「……いえ散策中に偶然見かけたので誘蛾灯に集る羽虫の如くフラフラと近寄ってみたのであって、とミサカは何故か視線を逸らしながら姿を現した経緯を説明します」
番外個体「のであって、なんなのさ」
ミサカ「言えない……実はお姉様をスネーク中だなどという事は、とミサカは小声で本来の目的を暴露します」ボソボソ
番外個体「お姉様? ……!」ピコーン
結標通行((アホ毛立った!?))
番外個体「>そっとしておこう……」
結標「あっちもあっちで修羅場みたいね……」
一方通行「女の数がやたらと多くねェか? リア充にも程があンだろ」
結標「堂々と二股宣言した貴方が言っていい台詞じゃないでしょ」
ミサカ「そうでなくとも世界中に一万人近く義妹がいる分際でナマ言ってんじゃねえよブラザー、とミサカは全義妹を代表して悪態を吐きます」
一方通行「オマエらいつから俺の義妹になったンだよ……しかし、あンな大声出した割に注目されてねェな、俺ら」
結標「見る分にはあっちの方が面白いし」ニヤニヤ
番外個体「うわー淡希趣味わりー。とか言ってるミサカもガン見なワケだが」ニヤニヤ
一方通行「オリジナルも面倒な奴に惚れちまったもンだな」ニヤニヤ
ミサカ「更に同位個体の大半が彼に想いを寄せています、とミサカは妹達トリビアを披露します。ハッ、あんな脳味噌ウニ野郎のどこがいいんだか」
結標「そういう貴女は誰が好きなのかしら?」
番外個体「この人でしょ?」
ミサカ「いやいや確かに実験の過程で一時的に同棲していましたがだからといって好意を寄せていたなどという事は決してありません、とミサカは全力で否定します」
番外個体「オイテメエどういう事だ」ガシッ
ミサカ「じ、実験内容が『親密な関係となった超電磁砲との市街戦』というものでして、このミサカとしては不本意極まりない」
番外個体「同棲しといて何で惚れてないんだゴラアアア!?」
ミサカ「怒りの矛先そっちかよ!? とミサカは驚愕しました!」
一方通行「ソイツが惚れる前に実験が凍結されたンだ、しょうがねェだろ」
番外個体「それじゃミサカが一番影響受けてるのはあのチンチクリンって事!? そんなのヤーダー!」
ミサカ「他の一方通行に惚れ込んでいる個体からあなたが受ける影響など微々たるものですしおすし、とミサカは条件反射系のダジャレをかましつつトドメの一言を投げかけます」
番外個体「うそーん……」orz
一方通行「安心しろ。二○○○○号の影響が一番だったら、さっきの提案は二つ返事で蹴ってるわ」
結標「そこまで嫌がられる二○○○○号ってどんな子なのよ」
番外通行サカ「「「変態」」とミサカはミサワさんや白モヤシと声をハモらせつつ一言で断じます」
一方通行「誰がモヤシだ」
ミサカ「鏡見ろや、とミサカは妥当な扱いだと主張します」
番外個体「ミサワってなんだよ」
結標「番外個体、略してミサワって事でしょ……あ。そういえば、ずっと気になっていたのだけど」
番外個体「なにかな?」
結標「貴女、名前はないの?」
番外個体「何言ってんの。『番外個体』って名前があるじゃん」
結標「そんな記号みたいなのじゃなくて、もっと人間らしい名前よ」
ミサカ「ヘイヘイ姐さん、そういう意味では一方通行にも名前がありませんぜ姐さん、とミサカは言及します」
結標「姐さん言うな。というかなによそのキャラ」
一方通行「ないワケじゃねェよ。忘れちまっただけだ」
番外個体「人間らしい名前、か……確かに、その方が二人ももっとミサカに愛着湧くよね」
ミサカ「一方通行の本名はこのミサカが見つけ出してみせます、とミサカは姐さんの乳に誓います」
結標「だから見るな!///」
番外個体「……あのさ、一方通行、淡希。ミサカの名前、二人に考えて欲しいな」
結標「私達で、いいの? オリジナルじゃなくて」
番外個体「うん。二人から貰いたいの……ミサカへの最初のプレゼントなんだから、ちゃんと考えてよね?」
結標「そこまで言わせて断るのも無粋よね。分かったわ」クスッ
一方通行「別にいいが、あンま期待しねェでくれよ?」ガシガシ
ミサカ「早速各々のミッションを開始しましょう、とミサカは場を仕切ります。では、ミサカはこれにて」
<♪まーもりーたーいもーのなーらー ここーにあーるーよー
タッタッタッ……
番外個体(強がっちゃって……ありがとね)
結標「ね、早速デートしましょうよ!」ワクワク
一方通行「デート、か……とりあえず、今日はやめにしねェか?」
結標「えー、何よそれー」booboo
番外個体「なるほど、あなたなりにプランを練りたいワケだ」
一方通行「ま、そォいうこった」
結標「仕方ないわね。じゃあ、目一杯期待しておくわ」クスクス
一方通行「あンまプレッシャー与えねェでくれ……あ、待てよ」
番外個体「お、名案アリ?」
一方通行「ウチ来いよ。まァ、ウチっつっても居候先だが」
結標「へっ!?」
番外個体「でもって、ミサカの居候先でもあるのだが」
結標「ええっ!?」
一方通行「ンじゃ、行くか」
結標「ま、待って! いきなり家だなんて、そんな、心の準備が!///」アタフタ
一方通行「いやだから家主じゃねェっての」
結標「そ、そそそそ、それでも! きちょん、緊張するから!///」アタフタ
番外個体「じゃ行こっか、淡希」ガシッ
結標「ま、待って、待ってよ、待ってったらー!?///」ズルズル
第二話A-SIDE「百合丼、始めました」END
次回は二日後ぐらい
予定より 三日遅れで SO SORRY
という投下開始のお知らせ
黄泉川家
番外個体「たっだいまー♪」
一方通行「帰ったぞ」
結標「オ、オジャマシマス……///」ガチガチ
打ち止め「お帰りなさい! そしていらっしゃい! ってミサカはミサカは元気よく挨拶してみる!」
結標(小さい番外個体? ……じゃなくて、この子が打ち止めちゃんか。やっぱり可愛いわね、さすが御坂遺伝子)
一方通行「あン? オマエ一人か?」
打ち止め「そうなの。ヨシカワはカエル先生にお呼ばれして病院に行ってるんだ、ってミサカはミサカは報告してみる」
一方通行「……妹達に、なンかあったのか?」
打ち止め「調整器の改良がどうとか聞こえた気がする、ってミサカはミサカは断片的に盗み聞きした電話の内容を教えてみる」
一方通行「改良ねェ……何するつもりだ、冥土帰しの奴」
結標「改良なんだから悪いようにはならないでしょ」
番外個体「お、ちょっとは落ち着いたみたいね」
結標「まあ、なんとかね」
打ち止め「それで、お姉ちゃんはどちら様なのかな? ってミサカはミサカは名前を教えて欲しいんだけど」
結標「結標淡希っていうの」
番外個体「ミサカのカノジョで」
一方通行「俺の女(もン)だ」
結標「//////」ボフン
打ち止め「お、おお……一○○九三号から聞いてはいたけど、ってミサカはミサカは実際目の当たりにするとインパクトが違うぜって思ってみたり」ホエー
一方通行「……あンのバカ個体、もう他の妹達にまで喧伝してやがンのかよ、ったく」ガシガシ
打ち止め「うん。しかも既に六七スレ目に突入しちゃってるよ、ってミサカはミサカは妹達の間で今一番ホットもといヒートな話題になってしまっている事を報告してみたり」
番外個体「ほんの一時間ちょいで六七スレって……///」
一方通行「どンだけヒートアップしてやがンだよ……///」
結標「仕方ないわよ、肉体年齢的には他人様の恋路に敏感なお年頃なんだから……///」
黄泉川家リビング
結標「……///」ガチガチ
一方通行「なンで緊張がぶり返してンだオマエは」
結標「だ、だって……/// 目の前に二人がいて」チラッ
打ち止め「?」キョトン
結標「隣に番外個体の妹さんがいるんだもの……///」モジモジ
番外個体「製造ロットで言えばミサカの姉に当たるワケだが」
一方通行「見た目で言ったら妹だけどな」
番外個体「こんなに達観した妹はなんかヤダ」
打ち止め「ミサカだって悪態しか吐かない姉なんてヤダ、ってミサカはミサカは反撃してみる」
番外個体「あっ? やんのかチビッコ?」
打ち止め「ふっふっふっ。今日という今日こそ姉の威厳を見せつけてくれる、ってミサカはミサカはカードデッキを取り出してみたり」スチャッ
番外個体「ふふん。今回も返り討ちにしてやるぜ」スチャッ
ドタタタ……バーン!
<<ゲートオープン! 開放!
一方通行「また始まったよ……」ハア
結標「何を始める気なのよ……まあ、カードゲームだろうけど」
♪ダレモサーガシテル ユ メ ハ キットアル
結標「あ、小萌から電話。(pi)もしもし」
小萌『結標ちゃーん、今どこにいるのですかー?』
結標「えっと……」チラッ
一方通行「そこでなンで俺を見ンだよ」ボソボソ
結標「うう……」
小萌『結標ちゃーん?』
結標「と、友達の! 家、に……」
小萌『……ふむ、お友達のお家ですか。急な話で恐縮なのですが、そこにお泊まりさせてもらう事って出来るのです?』
結標「へっ!?/// な、なんで!?///」
小萌『今日急遽決まった事なのですが、うちの学校の教師陣で慰労会をする事になったので、もしかしたら今日は帰らないかもなのですよ』
結標「そ、そうなんだ」
小萌『それで、一人で家にいるのも寂しいでしょうし、せっかくなのでその人ともっと親睦を深めると良いのですよ』
結標「で、でも、いきなり過ぎるし、オッケーしてくれるかどうか」
小萌『結標ちゃんの頼みなら、きっと二つ返事でオッケーしてくれるのですよ』
結標「そ、そうかしら……?」
小萌『そ・れ・に』
結標「?」
小萌『「恋人」さんのお家なのでしたら、先生としても安心して預けられるのです』
結標「ぶふッ!?/// え、いや、な、なんで!? わわ、私、言ってないわよね!?」
小萌『んふふー。先生を欺こうったってそうは問屋が卸さないのですよ?』
結標「うう……バレバレでしたか」
小萌『ではでは、少し早いですが、おやすみなさいなのです』
結標「おやすみなさい……」pi
一方通行「オマエンとこの家主か」
結標「ええ……はあ、小萌にはかなわないわ」
一方通行「ンで、泊まってくのか?」
結標「ふぇっ!?/// あ、あの……貴方達さえ、良ければ……///」モジモジ
一方通行「イイに決まってンだろ? むしろ、今日は帰さねェ」キリッ
結標「………………!? な、なな、なななな、なにを言ってるのよ貴方はっ!?/// い、いいいい、いきなり!? いきなりそこまで!?///」←エッチな想像した
一方通行「………………! ハアッ!?/// バッ、オマ、違ェよ! そォいう意味じゃ……!///」←エッチな想像した
番外個体「今回もまた瞬殺なり~♪」
打ち止め「うぐぐぐ……ってミサカはミサカは敗北の悔しさを噛み締めるんだけど……ん? あなた達、どうしてお顔が真っ赤なの?」
結標通行「「何でもないわ(ねェ)よ!///」」
番外個体「ところで、お泊まりがどうとか聞こえたんだけど。なに、淡希泊まってくの?」
結標「……うん/// えと、宜しく、お願い、シマス///」ガチガチ
番外個体「……あれあれあれー? 淡希さんったらもしかしてえ、主にソッチ方面でヨロシクされたいのかにゃーん?」ニヤニヤ
結標「ち、ちちちちちち! ちっがうわよ、もう!///」
打ち止め「あ、そういえばヨミカワがね、イローカイに行くから今日はオールナイトじゃーんって言ってたよ! ってミサカはミサカは今更ながらに報告してみる!」
一方通行「つまり、今ンとこオトナ抜きか……」ニヤリ
番外個体「おっ! 旦那、やっちまうんですかい?」ニヨニヨ
結標「何よそのキャラ」
一方通行「芳川も案外そォいうのは煩ェからな。よし、隠し冷蔵庫から酒取ってこい」
打ち止め「ミサカのもお願ーい! ってミサカはミサカもアレを要求してみる!」
番外個体「ほいほーい♪」トタタタ
番外個体「ほーい」テクテク
結標「ちょっと。打ち止めちゃんにまで飲ませてるの?」
打ち止め「ミサカが飲むのはビールっぽいジュースだよ、ってミサカはミサカはさすがにそこまでワルになりきれなかったりしてみたり」
結標「まあ、それならいいのだけど」
番外個体「ほーい、持ってきたぞー」
一方通行「オウ、サンキュー」
・五○○ml酎ハイ×四缶
・五○○mlビール×二缶
・三○○ml子供ビール
・鮭とば、鱈チーズ各二袋
結標「う。私、そんなには飲めないんだけど」
番外個体「まあまあそう言わず♪」プシュッ
一方通行「さっさと開けろ」プシュッ
打ち止め「みんなで飲めば怖くない、ってミサカはミサカはムスジメをワルの道に誘ってみる」プシュッ
結標「……分かったわよ」プシュッ
全員「カンパーイ!」
一時間後
ゴロゴロ←空き缶×一〇本
一方通行「クゥー……」ZZZ…←打ち止め抱いてる
打ち止め「ムニャムニャ……」ZZZ…←抱きまくラストオーダー
結標「ん……ふ。あっ……め」
番外個体「あ~わ~き~。にゃ~んれて~こ~しにゃ~いにょかにゃ~?///」モミモミ
結標「お酒、強くないから、飲むと、力抜け、あっ、そこ、らめえ……」
番外個体「おっぱいやらけ~///」モミモミ
結標「あ、一方、通行……ねて、ないれ、助、けて~……」
一方通行「う……ン」ZZZ…
番外個体「にゃんらよ~にえんらよ~あわき~///」ガッチリ
結標「や~……は~な~し~て~……」
<帰ったわよー
結標「あ、ほら、られか、帰って、きたよ?」
番外個体「あわきてれほ~///」
結標「お酒の、せいれ、えんさん、無理、らから……」
芳川「誰も来ないから寝ているのかと思ったら。またこっそり飲んでいたのね」ハア
番外個体「よしかわおは~///」
芳川「もう夕方よ。というか、飲んでは駄目って言ったでしょう?」
番外個体「しゅいましぇ~ん/// にゃはは~///」
結標「止められなくてすいません……」
芳川「仕方ないわよ、貴女はお客様だもの。とりあえず、愛穂御用達の酔い醒ましを持ってくるわ」
結標「あ、ああ、待ってえ~~……」
番外個体「あ~わ~き~、ちっすしよ~じぇ~ちっす~///」グイグイ
結標「こんな、ムードの、欠片もない、キスは、ヤダあ……」
ピト
番外個体「ひゃん!?/// 冷たっ!///」
芳川「はい、コレをおでこと首筋に貼りなさい」
結標「ありあと、こさいます……ひゃっ」ピト
打ち止め「……んあ? あ、ヨシカワだ。おかえりなさい、ってミサカはミサカはあの人に抱かれながら挨拶してみる」
芳川「ただいま、打ち止め」ナデナデ
結標「あ。なんだか頭がスーッとする。コレって一体」
芳川「詳しくは知らないけれど、酔いが醒める湿布だそうよ」
結標「そこの居眠り坊主にも貼ってやって下さい」
芳川「貴女が貼ってあげたら?」
結標「えっ///」
芳川「はい、どうぞ」
結標「……失礼、しまーす」ゴクリ
ピト
一方通行「ぴッ!?」ガバッ
結標(あ、今の反応可愛い///)
一方通行「チッ、芳川か。随分とお早いお帰りで」ガシガシ
芳川「ただいま。飲むならせめて堂々と飲みなさいね?」
一方通行「堂々と飲ンで良いンかよ?」
芳川「たまにはいいわよ、たまにならね」
打ち止め「ねえねえヨシカワ、調整器の改良ってどんな事したの? ってミサカはミサカは尋ねてみる」
芳川「次に調整する時までお楽しみはしまっちゃおうね」ニコ
番外止め「「おー楽しみー♪」」
芳川「ところで、愛穂から連絡があったのだけど」
一方通行「慰労会の件なら打ち止めから聞いたぞ」
芳川「あらそうなの。相変わらずそういう所はマメね」
打ち止め「まさに肝っ玉お母さんだよね、ってミサカはミサカは評価してみたり」
結標「それはちょっと違うんじゃないかしら」
芳川「それで、愛穂から打ち止め以外の三人宛てに伝言を預かっているのだけど」
結標番外通行「「「伝言?」」」
芳川「『Cは駄目じゃん、絶対じゃん』だそうよ?」
結標番外通行「「「なっ!?///」」」
打ち止め「『止めろ』は『やれ』の前フリなんだよね、ってミサカはミサカは一○○九三号から得た知識を披露してみる」
結標番外通行「「「やらねえから!!///」」」
芳川「それで、晩ご飯はどうしましょうか?」
番外個体「久々に外食とかどうだろうか。回転寿司キボン」
打ち止め「ミサカ外食にさんせー! ってミサカはミサカは番外個体に同意してみる! ミサカは焼き肉キボン」
一方通行「出前にしとこうぜ、今から出掛けンの面倒だし。ピザとかでいいだろ」
芳川「出前にするのだったら、お寿司という手もあるわよ?」
結標「あ、じゃあ私がつく「「出前寿司で」」えー……」ショボン
打ち止め「あなた達、そんな拒否の仕方はヒドいかも、ってミサカはミサカは理由は分かってるけどムスジメの名誉の為に抗議してみる」
一方通行「結標に炊飯器調理は早過ぎるだろ」
番外個体「早い遅いの前に、アレは黄泉川にしか出来ない職人芸かと」
芳川「言い得て妙ね」
結標「えっ? なに、炊飯器だけで料理作ってるの、黄泉川さんって。どうやって?」
芳川「愛穂(かみ)のみぞ知る、ってやつね」キリッ
打ち止め「ミサカ達には立ち入れない世界なのさ、ってミサカはミサカはちょっと気取って答えてみる」フフン
結標「……私の調理レベルなんて、黄泉川さんの足元にも及ばないようね」
番外個体「ある意味辿り着かない方がいい境地だけどね」
一方通行「つゥ訳で、出前寿司でいいか?」
結標「異議なし」
番外個体「おk」
打ち止め「ミサカもオッケー、ってミサカはミサカは頷いてみる」
芳川「じゃあ特上を二つ頼むわね。勿論一方通行名義で」
一方通行「なンでだよ。別にいいけど」
その頃、冥土帰しの病院・臨床研究エリア談話室
御坂妹「ふい~。たまには早風呂もいいものですね、とミサカは頭にタオルを乗せたまま穏やかな心持ちで自室へと……おや?」
<♪泥のーよーうにー ぬかーるーんだー 人生もわーるーくはなーいー
御坂妹「そんな所で何をしているのですか、とミサカ一○○三二号は部屋の片隅に座り込む一○○九三号に声を掛けます」
ミサカ「……やあ長女さん、とミサカ一○○九三号は声の主を見もせずに返事をします」
御坂妹「何か、あったのですか、とミサカ一○○三二号は鬱ぎ込む理由を探ろうとします」
ミサカ「……いえ。単に『限定モノ』を逃したショックが大きかっただけですよ、とミサカ一○○九三号は意味深な表現をしてみます」
御坂妹「……そう、ですか、とミサカ一○○三二号は事情を察し目を伏せます」
御坂妹「……それで、いつまでそうしているつもりなのですか、とミサカ一○○三二号は問い掛けます」
ミサカ「……」
御坂妹「そんな顔をしていると彼が知ったら、彼はきっと今のあなたよりも鬱ぎ込むでしょう。あなたの『心』は、そうなる事を何よりも誰よりも望まない筈です」トコトコ
御坂妹「あなたの彼への想いは、紛れもない本物なのですから。だからこそ、忘れ去ろうとすべきではありません」ギュッ
御坂妹「泣きたければ、好きなだけ胸をお貸しします。泣きたいだけ泣いて、ドロドロも、モヤモヤも、悪いものは何もかも吐き出して」
御坂妹「新たな気持ちで、綺麗な『心』で、あなたらしい『あなた』として次へと向かいましょう、とミサカ一○○三二号は優しく一○○九三号を抱き締めながら語りました」
ミサカ「ぐすっ……う、ぐっ……」
御坂妹「好き、だったのですね。あの日から、ずっと、とミサカ一○○三二号は優しく問い掛けます」
ミサカ「はっ、う、ぐす……」
御坂妹「大丈夫ですよ。あなたにならきっと、すぐに相応しい人が現れますから、とミサカ一○○三二号は慰めの言葉を掛けてみます」
ミサカ「やだ……っ、好き、だもん……」
御坂妹「ともあれ、今は泣きましょう。気の済むまで付き合いますよ、とミサカ一○○三二号は……」
しばらくして
ミサカ「せっかくお風呂あがりだったというのに申し訳ありません、とミサカ一○○九三号は復活後の第一声を放ちます」
御坂妹「少しでもあなたの心を解きほぐせたのならば湯冷めなど些細な事です、とミサカ一○○三二号はたまには長女らしい事をしてみました」
御坂妹「それで、少しは気持ちの整理はつきましたか、とミサカ一○○三二号は訊いてみます」
ミサカ「はい。このミサカはこれより彼の義妹となる事を宣言します! とミサカ一○○九三号は次なる目標を設定します」
御坂妹「いやなんでそうなるんだよ訳分かんねえなアンタは、とミサカ一○○三二号は一○○九三号の突飛な発想に驚きました」
ミサカ「む、分かりませんか? つまりミサワさんの妹となる事で将来的には彼の義妹その一に」
御坂妹「いやアンタあの人の娘になったとか言ってたじゃないですか、とミサカ」
ミサカ「ぎゃー!? テメーなに勝手に暴露しとんじゃコラー!?」
御坂妹「まだ暴露という程の内容ではないでしょうに、とミサカ一○○三二号は冷静にツッコミを入れます」
ミサカ「うるへー暴露は暴露じゃーい!」
御坂妹(うわあコイツめんどくせー)
第二話B-SIDE「アワキ・イン・ヨミカワランド~ちょいワル編~」+「掌編、失恋のミサカ」END
次レスからここまでの登場人物紹介
鍵のかかった部屋が終わったので改めて
【一方通行】
学園都市第一位のアルト君。
二股宣言をしようとしたら番外個体に先を越されたうえに斜め上のトリプル二股宣言をされた。
酔うとすぐ寝る。
【結標淡希】
番外個体に惚れちゃった、と思いきや一方通行にも惚れていた、つまりショタコンからバイセクシャルに進化した空間移動能力者。
Sっ気は強いが責めに弱く、そっちの意味でも両刀使い。
酔うと力が抜ける……とは、限らないかもしれない。
【番外個体】
一方通行一筋数ヶ月、ようやく想いが実らせて親友の結標も恋人にしたトリプル二股考案者。
常識はぶっ壊す派。
御坂遺伝子の持ち主らしい絡み酒っぷり。
【ミサカ一○○九三号】
ミサカで一番オタクな子。
実は実験の過程で同棲した際に一方通行に惚れていたが、目の前でトリプル二股宣言を見てしまい失恋。
なので義妹になる事にしたというちょっとズレた感性の持ち主。
妙に感情的。
【打ち止め】
一方通行の義妹第一号、アホ毛の幼精。
番外個体に感化されてか、本人の意思か、はたまた御坂遺伝子の弊害か、ワルの道へと第一歩を踏み出した、この姉にしてこの妹ありな子。
トリプル二股には意外と肯定的。
【黄泉川愛穂】
我らがじゃんじゃん女教師兼敏腕警備員兼肝っ玉お母さん。
番外個体を実の娘のように可愛がっている。
爆乳。
【芳川桔梗】
優しくなくて甘い自宅警備員。
肉体改造系の通販商品を買い集める癖は黄泉川に矯正され、現在職探しの真っ最中。
一方通行は番外個体とくっつくと踏んでいたらしい。
とりあえずメイン三人とサブレギュラーを紹介しました
サブレギュラーは増えたり減ったりします
紹介文は更新の余地ありにつきなのです
では、また二、三日後に
またしても遅れたのだ、申し訳ない
という事で投下
黄泉川家・リビング
番外個体「あ、そういえば。ねえ一方通行」
一方通行「あ?」
番外個体「あなたはあの時、なんて言うつもりだったの?」
結標「あ。それ、私も気になってた」
一方通行「……実はな。俺も二股かけるつもりでいたンだ」
番外個体「えっ? でも、あの時渋ってたじゃん」
結標「そうそう、否定的だったわよね。私もそうだったけれど」
一方通行「あン時は、番外個体が俺と同じ……いや、俺の斜め上の結論を出してた事に驚いてな。思わず拒否しっちまった」
結標「まあ、まさか二股『掛け合いましょう』なんて発想に至るとは思わないものね」
番外個体「淡希はミサカだけのつもりだったんだよね?」
結標「いや、その……実を言うと」
番外個体「実を言うと?」
結標「一方通行の告白も、受け入れようと思てったの。だって、一方通行の事、嫌いじゃない……むしろ、好きだから」
番外個体「じゃあ、淡希も二股しようとしてたんだ。いつ一方通行を好きになったの?」
結標「ロシアから帰ってきた一方通行を見た時、『グループ』の頃よりも凛々しくなってて……その、ときめいちゃって///」
結標「それ以来、一方通行の顔が、頭から離れなくて……///」
一方通行「帰ってきた上条に絡ンでたのを見たが、それはなンだったンだ?」
結標「お礼しようと思って。上条くんには、貴方にぶっ飛ばされた私を見つけて病院まで運んでくれたっていう恩義があるからね」
一方通行「つまり、アレはたまたま上条を見つけたから礼をするつもりで付いてっただけで他意はない、と」
結標「そういう事。といっても、結局謎のロリータの部下らしい黒服に丁重に追い返されてしまったのよね」
番外個体「謎のロリータ? ……あー、バーなんとかね」
一方通行「バードウェイな。名前ぐらい覚えてやれよ」
番外個体「最終信号以外のチビスケには興味すら湧かないし。ってちょっと待て、淡希をぶっ飛ばしたってどういう事?」ムッ
結標「ああ、その事ならもういいのよ。私の自業自得だから」
番外個体「よくないよ! 女の子を殴るなんてサイテーだ! とか言ってるミサカも腕折られたし!」
結標「それだって、致し方のない事だったんでしょう?」
番外個体「んー……まあ、そうなんだけどさ」
一方通行「反省はしてる……」
結標「いいったら。気にしてないから」
一方通行「だったらあンま言わねェでくれよ。罪悪感はあるンだからよ」
番外個体「やーだね。事ある毎に引き合いに出して強請ってやる」ニヒヒ
結標「あら、いけない子」クスクス
打ち止め「ねーねーそこのトリプル二股カップルさん。ミサカも仲間に入れて入れて、ってミサカはミサカはお話に参加したいんだけど」
芳川「わたしもいいかしら?」
一方通行「話ったって、何を話すンだよ」
芳川「そうね。例えばコーヒー談議とか」
一方通行「よし任せろ」
番外個体「待て待て独演会はナシだぜ旦那」
結標「コーヒーを飲むと胸が縮むって聞いた事があるのだけど、本当なのかしら」
芳川「それは人によるわよ。そういう遺伝子を持っていれば乳房が痩せるけれど」
番外個体「ふーん、遺伝子のせいなんだ」
芳川「そうよ。もっとも、必ずあるという訳ではないし、統計を取ったのが白人だけだったみたいだから、我々黄色人種にもあるかどうかは今のところ不明よ」
一方通行「ま、あったらコーヒーか巨乳のどっちか諦めろってこった」
結標「コーヒー好きの女性からしたら究極の二択よね……」
打ち止め「むむ……あなたが銘柄変える度に飲ませてもらうのは止めといった方がよさそうだ、ってミサカはミサカは理想の将来像に近付く為にもコーヒーは飲まないと誓ってみる」
番外個体「一杯二杯ぐらいなら問題ないんじゃない? っつてもミサカ毎日五杯は飲んでるけど。それでこのボリューム保ってるけど」
結標「太りにくいし胸痩せしにくいなんて……ズルい」ムー
番外個体「痩せる太るっていえば。ミサカとしては、淡希はもうちょい丸い方が抱き心地良さそうに思うんだけどなー」
一方通行「右に同じく。二の腕プニプニは俺のジャスティス」
結標「難しい相談ね。空間移動能力者にとっては、ほんの数kgの違いが厄介な誤差になるんだから」
番外個体「結構繊細なんだね、空間移動って」ホエー
打ち止め「ねえねえ、ムスジメは食べ物何が好き? ってミサカはミサカは素朴な疑問をぶつけてみる」
番外通行「「野菜全般」」
結標「なんで貴方達が答えるのよ? 合ってるからいいけれど」
芳川「ベジタリアンっぽい顔をしているからではないかしら」
結標「どんな顔なんですか」
芳川「うーん……なんというか、草食動物顔?」
結標「……なんかイヤ」
番外個体「好きな食べ物、かあ。ミサカは人間らしいモノ食べるようになったのつい最近だし、まだ食べ物の好き嫌いは分かんないなあ」
一方通行「嘘吐け。しょっちゅう人参残して黄泉川に居残りさせられてンじゃねェか」
番外個体「……うん、前言撤回。人参だけは駄目。あの中途半端な甘さがなんかヤダ」
結標「何言ってるの。あの甘味がいいんじゃない」
番外個体「むう……淡希がそう言うなら、慣れる努力をしよう」
打ち止め「あなたはお肉とコーヒー大好きだよね、ってミサカはミサカは決めつけてみる」
一方通行「そォだな。野菜も食わねェ訳じゃねェが、肉あった方が食は進むな。コーヒーは言わずもがな」
番外個体「痩せてる原因はコーヒーですかそうですか」ニヤニヤ
一方通行「違ェし。能力頼りの生活してたからだし。マトモに学校行ってりゃもォちょいガッチリしてたし」
芳川「それは言えているかもね。殆ど研究所に入り浸りでは、あまり運動する機会がないもの」
結標「それで女の子だったらモテモテだったのにね」ニヤニヤ
一方通行「こンな顔つきでもか?」
打ち止め「あなたのお顔は可愛いよ? ってミサカはミサカは誉めてみる」
黄泉川「そ~そ~/// 目が厳ついってだけで、ぶっちゃけ童顔じゃんからな///」
結標「」
番外個体「」
一方通行「」
芳川「お帰りなさい、愛穂」
打ち止め「ヨミカワお帰りー! ってミサカはミサカは突然現れたヨミカワにビックリしつつきちんと挨拶してみたり!」
小萌「先生もいるのれすよ~///」
結標「こ、小萌!? なんで!?」
小萌「お~結標しゃん、たらいま帰ったのれすよ~///」
結標「小萌違う、ここ黄泉川さん家だから!」
一方通行「なンで連れてきたンだよ」
黄泉川「ん~?/// だあって私達い、お前らが不純異性交遊してないかってワクテカだったじゃんよ~///」ウヘヘヘ
一方通行「期待してンじゃねェよ!?」
結標「『するな』って言いましたよね!?」
番外個体「あれマジで前フリだったの!?」
打ち止め「不純異性交遊ってなに? ってミサカはミサカは」
結標番外通行「「「気にしなくてよろしい!」」」
芳川「なるほど、家で二次会という訳ね。お酒取ってくるわ」トコトコ
打ち止め「ではオコサマはさっさとオネンネします、ってミサカはミサカは絡まれる前に寝室に向かってみたり!」ピュー
黄泉川「桔梗~!/// グラスは六つじゃ~ん!///」
一方通行「オイ保護者」
番外個体「やべえミサカ達にも飲ます気満々だこの爆乳」
結標「あ、あの……お手柔らかに」
小萌「ん~……お~///」
番外個体「な、ナンデショウカ?」ガチガチ
小萌「ほ~……へ~///」
一方通行「……なンだよ」
小萌「結標しゃんの彼氏しゃんと彼女しゃんがろんな子なのかと思いまして~///」
結標「あんまりジロジロ見ないであげてよ、私まで恥ずかしくなる……///」
黄泉川「ふっふっふっ/// 一方通行あ、お前やっぱり巨乳好きなんじゃん///」グヘヘヘ
結標「っ!?///」バッ
番外個体「だからブラウスぐらい着とけと……え、ミサカの胸も巨乳のうちなの?」
一方通行「……ンなっ!? ぐ、偶然だ偶然!///」
芳川「持ってきたわよ」
・焼酎2Lボトル×三本
・烏龍茶1.5Lボトル×二本
・レモンサワー1.5Lボトル×二本
・ロックボトル二つ
・グラス六個
結標「うわあ……あ、私烏龍茶だけでいいです」
番外個体「淡希のはー、ミサカが作ってあげるー」ドボドボ
結標「うわっ、ちょっ、何勝手に、ああっ! 入れすぎ、入れすぎだから!」
一方通行「ったくしょォがねェな。ほら寄越せ、俺が作る」
黄泉川「よおし彼女さん、お名前を聞かせてもらおうじゃん?///」ワシワシ
結標「わっ、えと、む、結標、淡希、ですっ」
小萌「あれあれ~?/// そっちの白い子には前にも会った事があるのでしゅよ~/// えっと~、確か~……一方通行しゃんなのでしゅ?///」
一方通行「あァ、その通りだ」
番外個体「ミサカは初めましてだね。名前は番外個体っていうの。よろしくね、小萌」
小萌「よろしくなのれしゅよ~///」
芳川「はい、小萌先生。出来ましたよ」
小萌「お~、サンクスなのれす芳川しゃん///」
黄泉川「桔梗~、私のは~?///」
芳川「はいはい、出来てるわよ」
黄泉川「さすが桔梗、私には気が利くじゃんよ~/// も~桔梗私のお嫁さんになってよ~///」ユサユサ
芳川「大分出来上がっているわね」クス
番外個体「ミサカのはー?」
黄泉川「ほれ~、飲め~!///」グイグイ
番外個体「んぐぐっ!?」グビグビ
一方通行「ほら、出来たぞ」
結標「ありがと(ゴクン)……うっ……もうちょっと、薄い方が」
一方通行「ン、そォか。作り直すか?」
結標「……いい。せっかく、作ってくれたのだし……んぐっ」ゴクン
番外個体「むふ~/// あ~わき~、むりしにゃきゃらめらじぇ~?///」モミモミ
黄泉川「そ~じゃん結標~/// わきゃあうちゃあてゃ~んと無理するじぃぁ~ん///」モミモミ
結標「ひゃあっ!?/// ふ、二人して、揉むなあ!///」
小萌「じゅりゅいにょれしゅよ~!/// しぇんしぇ~もみゃじぇにゃしゃ~い!///」
一方通行(賑やかだなァ……)チビチビ
芳川「はあいあっくうん。飲んでるう?」
一方通行「オマエなンかキャラ違くね?」
<い~や~あ~///
<あわきんフニャフニャ~/// でぃぇへへへへへ///
<よみかあしぇんしぇ~、おつぎするのでしゅよ~///
<サンキューちくよみしぇんしぇ~///
ミサカ「……結果を報告に来てみたらなんですかこの状況は、とミサカは阿鼻叫喚の地獄絵図に驚嘆します」
一方通行「よォ、一○○九三号。結果ってなンの……あァ、俺の名前、か」
ミサカ「はい、その通り(ムニュ)ひゃわっ!? と、み、ミサカはんぐぐっ!?」グビグビ
黄泉川「ワ~ストのいも~ともの~むじゃ~ん!///」ギャハハハハ!
一方通行「オイコラ酔っ払いナニしてくれてンだ!?」
ミサカ「あなたの、名前は、鈴科、優一郎、です……きゅう」バタン
一方通行「そォ、か……ありがとな」ナデナデ
番外個体「にゃ~んでゃよあにゃてゃ~、チビチビやりゃ~あって~///」ガシッ
一方通行「オ、オイ、ミサ」ガッチリ
番外個体「ムァムァ~、やっちゃっとぅえ~!///」ヘーイ!
黄泉川「うぉしゃ~!/// まっかしぇ~るじゃ~ん!///」ドボドボ
一方通行「オ、オイバカやめろソレどォ見ても焼酎ストレートじゃねェか!? クソ、離せ番外個体!」
番外個体「あにゃてゃにょによいでゃ~いしゅき~///」ギューッ
一方通行「あァもォ聞いてねェよコイツ! 頼む結標、番外個体引き剥が、し、て……」
結標「」チーン←全身くまなく揉みほぐされて撃沈
一方通行「」ガシッ
黄泉川「ふっふっふっ/// 観念するじゃ~んア~クセ~ラレ~タ~///」ニタア
一方通行「\(^0^)/」
第二話B-SIDE「アワキ・イン・ヨミカワランド~酒乱パーリィ編~」END
さり気なく一方通行のオリネームとか入ったけどいいよね、答えは(r
次回は一週間以内という事で
一週間経ちました、という訳で投下
翌日
番外個体「ん、う……ふああ」ノビー
番外個体「……ふ? はれ? ミサカ、なんで服着てないん……え゛っ!?」ガバッ
番外個体「な、なに!? なんで一方通行の隣!? 反対側には裸の淡希がいるし!」
結標「んー……何よ、うるさいわ……えっ? ええっ!?///」ガバッ
結標「ちょっ、番外個体、これ、どういう状況なの!? ま、まさか、私達……!?」
番外個体「えっ、ウソ、酔った勢いでなんて、そんな……!?」
黄泉川「ようお三方。昨夜はお楽しみだったじゃん?」ニヤニヤ
番外個体「」
結標「」
小萌「大丈夫なのですよ、ただ裸で抱き合って寝ただけですから」
芳川「さすがにそこは二人共理性が働いたみたいね」
番外結標「「よかったあ……」」ホッ
結標「というか、皆さんはお酒残ってないんですか?」
黄泉川「例のアレが効いてるじゃん」
番外個体「ああ、あの湿布ね」
小萌「私は結構お手洗いに行ってましたから、全部キレイに抜けたのですよ」
芳川「わたしはそもそもグラス二杯しか飲んでいないからね」
ミサカ「ミサカは無理矢理飲まされて即ダウンしたので問題ありません、とミサカは目覚めのバイタルチェックの結果を報告しました」
結標「いたんだ」
番外個体「いつ来たの」
一方通行「番外個体が黄泉川とグルになって俺に一気飲みさせようとしてた時だな」
番外個体「あ、おはよ。つかミサカそんな事したの? 全然覚えてないや」
ミサカ「それで、ミサカのミッションはコンプリートしたのでしょうか、とミサカはあなたの名前を伝えられたかどうか記憶が定かではありません」
一方通行「確かに聞いたぞ」
番外結標「「聞かせて、あなたの口から」」
一方通行「……鈴科、優一郎」
番外個体「いいね。あなたらしい名前だ」
一方通行「らしいか? 『優しい』なンて事ァねェだろ」
結標「いいえ。充分過ぎる程に優しいわよ?」
一方通行「だから、ンな事ァねェって……///」ポリポリ
番外黄泉サカ「「「ありゃりゃ?」」」ニヤニヤ
結標芳川小萌「「「あらあら?」」」ニヤニヤ
一方通行「だァァァ! 寄ってたかってからかってンじゃねェェェェェェ!!///」ウガー!
番外個体「きゃー♪ ゆーくん怒ったー♪」トタタタ
結標「もう、優一郎ったらシャイなんだから♪」トタタタ
一方通行「待てやゴラァァァァァァ!」カチ
黄泉川「騒いだらお隣さんに迷惑じゃーん?」
ミサカ(そのお隣さんはここにいるのですが、とミサカは敢えて声に出さずにツッコミます)
芳川「程々にしなさいよー?」
小萌「青春ですねー」ウンウン
打ち止め「なんだか騒がしいから起きてきたら。コレは一体どういう状況なの? ってミサカはミサカは頭に疑問符を浮かべてみたり」
ミサカ「イチャイチャ追いかけっこです、とミサカはテキトーに断定します」
打ち止め「追いかけっこ!? わーいミサカも混ぜて混ぜてー! ってミサカはミサカは追いかける側についてみたり!」ドタタタ
一方通行「っしゃァ! オマエは番外個体捕まえろ! 俺は結標を追う!」ニヤリ
結標「ひいいいっ!?」ドタタタ
番外個体「なに混ざってきてんだよチビスケー!?」ドタタタ
しばらくして
小萌「さてさて。結標ちゃん、一旦お家に帰りましょうか」
結標「えっ、帰るの?」
小萌「昨日はそのまま寝てしまったので、銭湯に行きたいのですよ」
結標「ああ、着替えを取りに行くのね。了解」
黄泉川「私も行くじゃん」
芳川「わたしも」
打ち止め「ミサカも行くー! ってミサカはミサカは名乗りをあげてみる!」ハイハイ!
番外個体「へっ? みんなして何と戦いに行くの?」
一方通行「風呂屋に行くっつゥ話だよ」
番外個体「ああ! そっちの“せんとう”ね!」
結標「発音で判るでしょうに」
約三○分後、とある銭湯・女湯
番外個体「ねーねー、なんでここって混浴じゃないの?」
黄泉川「不純異性交遊防止の為じゃん。公衆浴場だからね」
打ち止め「えっちいのはダメなのだ、ってミサカはミサカはネットワークから得た情報を元に発言してみる」
芳川(……男湯のサウナがハッテン場になる危険性はいつ考慮されるのかしら)
結標「混浴、か」ボソッ
小萌「結標ちゃーん、駄目なのですよ?」メッ
結標「い、いやいやっ!/// 考えてないしっ!///」ブンブン
黄泉川「おっ。ワースト、お前ちょっと膨らんだんじゃない?」
結標芳川止め「「「なんだと!?」」」
番外個体「そうかな? 自分じゃあんまり分かんないや」ムニムニ
結標「うそ……コーヒー飲んで逆に膨らむなんて……有り得ない」
芳川「……コーヒーで乳房が膨張する遺伝子というのもあるのかしら。調べてみる価値はあるわね」フム
打ち止め「ならばこのミサカもコーヒーがぶ飲みしてみよう、ってミサカはミサカは御坂遺伝子の可能性にちょっと期待してみる」
ミサカ「止めとけ止めとけコーヒー牛乳にしとけ、とミサカはお前みたいなお子様にレギュラーコーヒーはまだ早いのだと諭します」
番外結標「「いたんだ」」
黄泉川「何言ってんの、ずっと付いてきてたじゃん?」
ミサカ「師匠の車の後部座席にしっかり座っていたのですが、とミサカは存在を感知されなかった事に少しだけ落ち込みました」
黄泉川「だから師匠は止せってば」ペシッ
ミサカ「あうっ」
番外個体「いや、ミサカは芳川の車で淡希は小萌の車だったし、浴場に入ったタイミングもバラバラだったし気付きようがないかと。つかなんで師匠?」
芳川「この子はね、愛穂に炊飯器調理法を教えてもらっているのよ」
結標「かなりの高等技術だと聞いたのだけど」
黄泉川「慣れれば簡単じゃん?」
小萌「黄泉川先生にとっては簡単なのでしょうが、実際やってみたら難しかったのです。私としては、普通に調理した方が簡単に思いますね」
ミサカ「まあ、それは人によりけりという所ですね、とミサカは判断します」
打ち止め「んー……どんなのにしようかな、ってミサカはミサカは名前を考え中なんだけど」
ミサカ「名前? 誰の? まさかこのミサカの呼び名でも考えているのですか、とミサカは推測します」
番外個体「ライカでいいでしょ。いつも首から提げてるし」
結標(……あ、そうだ。番外個体の名前、考えないとだった)
ミサカ「ライカ……つまり今日からこのミサカは鈴科ライカですか、とミサカは「オイ待てどういう事だ」何がでしょうか上位個体」
打ち止め「なんで『鈴科』なの? そこは『御坂』でしょ? ってミサカはミサカは基本に忠実にって注意してみたり」
ミサカ「えっだってこのミサカは一方通行の義妹ですから、とミサカは臆面もなく言い放ちます」
打ち止め「あの人の妹ポジはミサカのモノだー! ってミサカはミサカは対抗心を露わにしてみたり!」ムキー!
その頃、男湯
一方通行「ふゥ……落ち着くなァ……」
???「よう、一方通行」
一方通行「(キョロキョロ)……気のせいか」
???「オイ、目の前にいんだろが」
一方通行「ンン……? あァ、見えた見えた。湯気と一体化してンじゃねェよ忍者かオマエは。つかなンか用か浜面黙れ」
浜面「そこまで存在感薄くねえし! てか用件訊いといて黙らすなよ!」
一方通行「存在自体が五月蠅ェから黙れ」
浜面「ひでえ! そういやお前女ばっか連れて来てたけど、肩身狭くねえのか?」
一方通行「肩幅狭いンで問題ないです」
浜面「へーへーさいですか。んで、そん中に黄泉川がいたのには驚いたぞ。どういう関係なんだ?」
一方通行「俺は黄泉川ン家に居候してンだ。むしろなンでオマエが黄泉川を……あァ、軽犯罪で度々捕まえてもらってるンか、あの爆乳の誘惑に負けて」
浜面「俺は滝壺一筋だ!」キリッ
一方通行「ハイハイ。ところで、オマエ一人で来たンか?」
浜面「いや、滝壺と一緒に来た。そういや、麦野と絹旗とフレメアも来てたな。あいつらもお前がいるの知ってたぞ」
一方通行「いらねェ情報提供ご苦労さン」
浜面「にしても、お前ホント細えな。女みてえだ」ペタペタ
一方通行「もう良い、もう喋るな」ポン
浜面「人をヤバい状態みたいに言うな! ……で、お前の彼女ってどっち? 番外個体? それとも赤っぽい髪の子?」
一方通行「なンでその二択なンだよ、他にもいたじゃねェか。まァその両方なンだが」
浜面「いや、お前に釣り合いそうな歳の女はその二人……って、えっ!? 二股!?」
一方通行「番外個体の提案でな。ちなみに、番外個体と赤髪も付き合ってンぞ」
浜面「なるほど……つまり姉妹丼ならぬ百合丼って事か。斬新かつ挑戦的なカップルだな」
一方通行「百合丼ってなンだよ……オマエは四股だな、滝壺と第四位とフレメアと絹旗で」ニヤニヤ
浜面「だから滝壺一筋だっての! んな事したら殺されちまうわ!」
その頃、女湯
打ち止め「……むむ。いつかのセクシーお姉さんがいる、ってミサカはミサカは視界の先の女性をガン見してみる」ジー
番外個体「あ、こっち来た」
麦野「どっかで見たちびっ子がこっち見てると思ったらやっぱりあんたか。そっちは姉?」
番外個体「いんや。どっちかっていうと妹」
麦野「はあ? ……ああ、ちびっ子より後の製造ロットなのか」
番外個体「およ? なんでクローンって知ってんの?」
麦野「顔見りゃ分かるっつの。そうじゃなくても他の個体と面識(ワシッ)わひゃあっ!?」ビクッ
ミサカ「お久しぶりですしずりん女王、とミサカは後ろから乳を鷲掴みしつつ挨拶します」モミモミ
麦野「やめろこのエロミサカ!///」ガシッ
ミサカ「いたたたたたた!? 止めます、止めますから手を離しいたたたたたた!? とミサカは両手を握り潰いたたたたたた!?」ミシミシ
麦野「あと“ん”を付けんなって何度言わせんだこの馬鹿!」
ミサカ「このミサカの命が尽き果てるまで、何度でも(ベキッ)ぶふっ」バシャーン
絹旗「貴女も超凝りませんね一○○九三号。いい加減麦野の言うとおりにすべきですよ?」
滝壺「大丈夫。甘えん坊で悪戯っ子なミサカを、私は応援してる」
フレメア「大体応援してる」
結標「うわっ、一気に人が増えた」
麦野「ん、あんたは」
結標「えっと「結標淡希でしょ、知ってる」……なんで?」
滝壺「むぎのは私達と同学年だよ、むすじめ」
番外個体「私達って事は、滝壺も麦野も淡希と同じ霧ヶ丘なんだ」
麦野「私はほとんど通わないままもうじき三年生の一学期終わるけどね」
滝壺「大丈夫。私もほとんど通ってない」
番外個体「わー、お姉さん達ワルなんだー」
麦野「違えよ。私は特別クラスだから通っても通わなくても一緒だったんだ。二学期から普通のクラスに入るけど」
滝壺「私はずっと研究協力浸けで、気付いたら二年生も終わりに近付いてた。それで、今年度から三年生で復帰したの」
番外個体「はあー、それぞれ込み入った事情があるんだね。あれ、淡希っていつ復学したんだっけ?」
麦野「一方通行が暗部を解体した後からだし、大体十一月初めからでしょ」
結標「なんであいつが解体したって知ってるのよ?」
絹旗「私達も事情が気になって超調べたんですよ」
黄泉川「お、なんだなんだ? そこの団体さんは結標達の友達じゃん?」
麦野「んなっ!?」
滝壺「おお」
絹旗「(∵)」
フレメア「ばくにゅー、にゃあ」
黄泉川「?」タユン
芳川(やはり愛穂の胸は誰でも初見は驚くわね)
打ち止め(うん、お姉さん達の反応は正しい、ってミサカはミサカは大きく頷いてみる)ウンウン
番外個体(爆乳がお湯にプカプカ浮いてるよママ)
小萌(いつ見ても凄まじい迫力なのです……)
第三話A-SIDE「in for health 銭湯中」END
次回は一週間以内という事で
おい聞いてくれ、P4Gをやってたらいつの間にか投下予定日が3日前なんだぜまじすまん
という訳で投下
一時間後、とある銭湯ロビー
黄泉川「ふ~、いい湯だったじゃん」
絹旗小萌「「ぷは~」」←コーヒー牛乳飲んだ
打ちメア「「にゃふ~」」フニャー
麦野滝壺結標「「「さっぱりした」」」ツヤツヤ
芳川「たまには朝風呂もいいわね」
番外個体「ちょっとのぼせちった」
ミサカ「右に同じく……む。あれに見えるはヒーホー君人形、とミサカはUFOキャッチャーに近付きます」フラフラ
浜面「お、来た来た。麦野達も俺らと一緒に帰ろうぜ?」
麦野「えっ……いいよ、お邪魔でしょ?」フイ
滝壺「むぎの、途中まででも一緒に帰ろう?」ジー
絹旗「滝壺さんもこう言ってますし、お言葉に超甘えましょうよ」
フレメア「大体甘えよう」
浜面「邪魔だなんて言わねえっつの。ほら、行くぞ」ガシッ
麦野「あ、ちょっと!?」
滝壺「行こう行こう」ガシッ
麦野「いいったらー!?」ズルズル
フレメア「大体素直じゃない、にゃあ」
絹旗「超まったくです」
トコトコ……
番外個体「あっという間にいなくなったよ」
結標「慌ただしいわね」
一方通行「よォ」
番外個体「声掛けるの遅え」ペシッ
結標「すぐに声掛けなさいよ」ペシッ
一方通行「二人して叩くンじゃねェよ」
黄泉川「さて。この後の予定だけど、私はこのまま警備員の支部に行くじゃん。お前らはどうする?」
一方通行「どォすっかな」
結標「色々とお店回ってみない?」
一方通行「ン。そォだな、そうしようか」
番外個体「ミサカもさんせー。芳川達は?」
芳川「わたしは病院に行くわ。今日調整する予定の子がいるし、上手くいくか見届けたいから」
打ち止め「その今日調整する子なのでミサカはヨシカワと一緒に行く、ってミサカはミサカは改良後の一番乗りなので実に楽しみだったり」
番外個体「えー。ずーるーいー」
小萌「私は家に帰って明日の授業の準備をするのです」
結標「相変わらず教育熱心ね、小萌は」
黄泉川「そんじゃここで解散じゃん。みんな、気を付けて帰るように!」
芳川「了解」
小萌「なのです」
打ち止め「らじゃー! じゃあ三人共、また後でね!」
トコトコ……
一方通行「……ン? 一○○九三号は何処行ったンだ?」キョロキョロ
番外個体「UFOキャッチャーやってるよ。って、いたの知ってたんだ」
一方通行「俺も黄泉川の車に乗ったからな」
<エノ! シマ! ドーン!
結標「すごく真剣な顔してやってるわね」
一方通行「ほォ。オマエでもあいつの表情分かンのか」
結標「分かるわよ。あれだけアームとターゲットをガン見してるんだから」
<キーシ! キーシ! キー! シャー!
番外個体「おっ、取れたみたい。ガッツポーズしてるよ」
一方通行「あいつ、他の連中より感情表現が豊かだよな」
結標「そうなの?」
番外個体「うん。あの子と一九○九○号ぐらいじゃないかな、下位個体で感情表現がハッキリしてるのは」
結標「でも、他の子達も可愛いものを見ると可愛い反応するわよね」
一方通行「ソレは御坂遺伝子が為せるワザだろ」
番外個体「根っこはお姉様と変わらないからね、ミサカ達は」
一方通行「ンで、まずはどこ行くンだ?」
結標「セブンスミストへ服見に行きましょうよ」wktk
番外個体(うわあヤな予感しかしねえ)
セブンスミスト
結標「さて。早速番外個体の着せ替えタイムといきましょうか」キラーン
番外個体「やっぱりかよ!」ササッ
一方通行「何隠れてンだよ」
番外個体「だってここ来るといっつも着せ替え人形にされるんだもん」
結標「えー。いいじゃない別に何着ても似合うんだし」ワキワキ
ミサカ「つかそのエロい手付きはなんですか、とミサカは絶対何かやらかす気だこの女と予想します」
結標「そーんな事ないわよー?」
一方通行「目を逸らしながら言うな」
ミサカ「嘘だッ!! とミサカは先日聞いたミサワさんの愚痴を思い出しながら叫びます」
番外個体「そうだそうだ! こないだ無理矢理試着室に入ってきて胸揉んできたじゃないか!」
結標「あれはブラをプレゼントする為におおよそのバストサイズを調べようとやった事であって決してやましい気持ちがあった訳じゃないわよマジでいやマジで」
番外個体「そうは言っても、未だにブラなんか貰ってないワケだが」
結標「よしじゃあ今日買いましょうあっでもまたおっきくなったらしいじゃないだからもっかい触らせて!」ワキワキ
一方通行「やっぱり揉みてェだけなンじゃねェか羨ましいな畜生!」
番外個体「羨ましがるなこのエロキダケ!」バシッ
ミサカ「やれやれだぜ、とミサカはバカップル共に呆れの言葉を投げかけます」
数十分後
番外個体「また弄ばれた……」ズーン
ミサカ「嫌なら少しは抵抗しようぜ? とミサカはなすがままにされていたミサワさんを慰めます」ナデナデ
結標「至福」ホクホク
一方通行「色々似合いすぎだろマジで」ホクホク
ミサカ「さてお次は姐さんの番です、とミサカは見繕った服を手渡します」
結標「えっ」ポスッ
一方通行「オマエの普段着ってあンま見る機会なかったから楽しみだわ」
番外個体「なんならミサカがお手伝いしましょうかあ?」ワキワキ
結標「(あ、ヤバい。仕返しする気満々だわこの子)だ、大丈夫よ。着替えぐらい一人で出来るし」
シャッ
番外個体「えーズールーいー! ってあれ、オタ子がいない」キョロキョロ
<まずはこのピンクサラシを取りましょう、とミサカは秘技『ヨイデ・ワナイカ』を実行します
<きゃあっ!? なんでいるのよ、つか脱がすな!?
番外個体「おおオタ子よ、ミサカの敵を取ってくれ!」
一方通行「……」ワクワクドキドキ
シャッ
結標「くう……」モジモジ
E:白半袖シャツ(全開)
黒チューブトップ
赤レザーミニスカ
黒鎖ベルト
番外通行「「おォ……///」マジマジ
ミサカ「さすがいやらしいなエロ姐さんいやらしい、とミサカは予想の斜め上を行くセクシーさを斜め下から称えます」パシャッ
結標「そ、そんなにジロジロ見ないでよ!///」
シャッ
<さあお手伝いしますよ、とミサカは
シャッ
結標「出てけ馬鹿!」ゲシッ
ミサカ「あうっ」
シャッ
ミサカ「まったくもー照ーれちゃってかーわ(ボフッ)ぶふっ」
番外個体「あーわきー、お次はコレだよん☆」ヒョイ
<な、なんで下着だけ!?
番外個体「いーじゃん別にいつも似たようなカッコしてんだし☆」ニヤニヤ
<下着じゃないし! ブレザー引っ掛けてるし!
一方通行「サラシのうえにスカートの丈詰めてっから下着姿と大して変わらねェよ」
<変ーわーるーのー!
ミサカ「ではその上に霧ヶ丘の制服で、とミサカは提案します……あ、やっぱりスカートはナシで」
<スカートも履くわよ!
シャッ
番外個体「あっヤバっ鼻血出てきた」ツー
一方通行「なにこの危ない下着」ツー
結標「う~~……」モジモジ
ミサカ「嫌がっておいてしっかり見せるんですね、とミサカはさすがエロ姐さんだと褒め称えますマジセクシー」パシャッ
結標「もう!///」
シャッ
しばらくして
結標「もう、勘弁して……///」
番外個体「よし、今日はこの辺で許してやる」
ミサカ「すべてキッチリ撮影させて頂きましたしね、と爆弾発言をしたミサカは急いで離脱します。HAHAHAーサラバダー!」ピュー
結標「さ、撮影ってアレフィルム入ってたの!?/// ちょっ、待てコラー!///」ムキー!
番外個体「テレポで追っかければいいじゃん」
一方通行「今の精神状態じゃ無理だろ」
結標「うう……今度会ったらタダじゃおかないんだからー!///」ムキー!
番外通行((後で焼き増ししてもらおう))
番外個体「次はあなたの服を選んであげるよ」
一方通行「ここには俺が買ってるブランドは無ェからまた今度だな」
結標「えー。たまにはブランド物じゃなくてもいいじゃなーい」
一方通行「嫌ですゥ」
第三話B-SIDE「きせかえてあそぼ」END
世界樹Ⅳもあるので投下は遅れがちになるのだ
次回は……二週間以内だろうか
予定日の十日遅れで投下に来ました
※番外個体にオリネームが付きます
とある公園
番外個体「むにゃ……」zzz…
一方通行「ベンチに座った途端に寝ちまったな」
結標「ちょっとハシャぎすぎたんでしょ」
一方通行(寝顔可愛いなマジで)ホクホク
結標「……うーん」
一方通行「どォした?」
結標「……名前、どんなのがいいかなって」
一方通行「……あァ、そうだったな」ガシガシ
ミサカ「いや名前て。ミサワさんはミサワさんでしょうが、とミサカは何言ってんだこいつらと不思議がります」
結標「……びっくりした。というか、なんでわざわざ戻って来たの」
ミサカ「許しを乞いに戻ってきました、とミサカは説明します。こちらお詫びのマカロンです、お納め下さい」ヘヘー
結標「はあ……まあいいわ、今回はコレで許してあげる」
一方通行「ミサワ……御坂の『御』に、難しい方の『澤』……が、苗字として」
ミサカ「いやいや苗字て」
結標「えっ、フルネーム考えるの?」
一方通行「肉体年齢がオリジナルを上回ってるから、流石に『御坂』じゃマズいだろ」
結標「……うん、確かにそうね。今更になって実は姉がいました、というのも不自然だし。で、苗字は『御澤』でいいとして」
ミサカ「問題は名前ですね、とミサカは参加する気満々です」フンス
一方通行「駄目だ」
ミサカ「えー!? ヤダヤダミサカも考えるー!」ジタバタ
結標「愚図っても駄ー目。だって頼まれたのは私と一方通行なんだもの」
ミサカ「しかしアイデアを出す人間は多い方がより良いアイデアが浮かぶと思うぜ!? とミサカは食い下がります!」
ミサカ「それにミサワさんはこのミサカの妹……いや、姉? いもあね? あねいも? う~……ま、まあとにかく! このミサカにも考える権利ぐらいはあるはずです! とミサカは主張します!」
結標「はあ……分かったわよ。じゃあ一緒に考えましょ」
一方通行「決めンのはあくまでも俺達だからな」
ミサカ「最終的に決めるのはミサワさんですが、とミサカは指摘します」
一方通行「分かってる。気に入ってもらえなきゃ考え直さねェとだしな……」
結標「今からそんな事心配しないでよ……」
ミサカ「ネガティブだなお前ら、とミサカは意外とメンタルが弱い高位能力者達を嘲笑います」
番外個体「……ゆーくん」
一方通行(あ、ヤベェ、起こしちま)
番外個体「は白いからナバルデウス……」zzz…
一方通行(……はっ?)
ミサカ(いやいやベリオロスだろ素早いし、とミサカは反論……なんだ寝言か)
結標(どんな夢見てるのよ)
番外個体「ん~……あわきは~……脱ぎ上戸」zzz…
結標「違うから!」
番外個体「んあ?」パチ
結標「あ」
一方通行「寝言にツッコむなよ……」アチャー
番外個体「むー……」ガシガシ
ミサカ「あーあ起きちゃったよ、とミサカは姐さんをジト目で見つめます」ジトー
結標「……ゴメン」
番外個体「『琴』は付けてほしい。オヤスミ」コテン
一方通行「って寝直すのかよ。しかも俺の膝を枕にすンのかよ。嬉しいからいいけど」ナデナデ
ミサカ「しかも名前に注文付けてきましたね、とミサカは実は起きているのではと疑います」
結標「難易度が上がったわね……」
一方通行「“真琴(まこと)”」
ミサカ「うわ難易度上がった途端に一つ思いつきやがった、とミサカはさすが第一位だと褒め称えます」
結標「いや、演算能力は関係ないでしょ。んー……」
ミサカ「“和琴(なこと)”……は“わきん”と読まれる可能性大ですね……姐さんのニックネームと被る……」ムー
結標「“あわきん”なんて呼ばれた事無いわよ……あ。『琴』が付いてれば、前でも後ろでもいいのかしら。“琴乃(ことの)”っていうのを思いついたのだけど」
一方サカ「「その手があったか」とミサカはその発想はありませんでした」
一方通行「“琴瑚(ことこ)”“琴世(ことせ)”“琴南(ことな)”“琴音(ことね)”」
結標サカ「「コラコラコラコラ!」とミサカは姐さんと共に慌てて制止します!」
結標「思いつくままに発表しないでよ、貴方一人で決める気!?」
一方通行「俺、考える係。オマエ、決める係。役割分担」
ミサカ「何故片言なのですか、とミサカはキャラ崩壊する義兄さんに震撼します。ってさり気なくこのミサカは用済みみたいに言わないで下さい!」
一方通行「------」←超高速演算で名前考え中
結標「反応なしとか集中し過ぎでしょ……」
ミサカ「……はっ! あのっ! “琴葉(ことは)”はどうでしょう!?」
結標「……それ、漫画のキャラの名前じゃないでしょうね?」
ミサカ「駄目、ですか……」ショボン
結標「うっ……いや、駄目って訳じゃないけど。まあ、候補の一つって事で」
ミサカ「……!」パアア
結標「くっ!(か、可愛い!///)」ブイ
ミサカ「あっ! これで三人共候補が一つはあるという事ですよねっ! とミサカはふと気付いた事を口にしますっ!」バタバタ
結標(ああもう、番外個体と同じ顔してそんな事しないでよお~!///)ブンブン
一方通行「----あ? オマエら何してンの?」
ミサカ「名前の候補が決まりました、とミサカは報告します」
一方通行「そォか。俺も色々考えてはみたンだが、コイツが気に入りそうな名前は“真琴”ぐらいだな」
結標「結局“琴乃”しか思い付かなかったわ……」
ミサカ「まあ、決めるのはミサワさんですから、とミサカは今一度指摘します」
番外個体「おはよ。決まった? ミサカの名前」
ミサ標通行「「「やっぱり起きてただろ」」」
番外個体「いいからいいから。さ、名前発表してよ」
一方通行「あァ。“真琴”“琴乃”“琴葉”……この中から選んでくれ」
番外個体「おお。どれもイイ感じ」フムフム
結標「……」ドキドキ
ミサカ「……」ワクワク
番外個体「んー……」
一方通行「……」ゴクリ
番外個体「……“琴葉”、かな」
ミサカ「( °∀ °)」
一方通行「……そォか」
結標「……なんで?」
番外個体「いやあ、なんか漫画のキャラっぽくていいなーって」テヘヘ
結標(ああ、そうだった)
一方通行(コイツも『ミサカ』だった)
番外個体「えっと、つまり。ミサカは今日から“御澤琴葉”って事だね!」
ミサカ(言ってない苗字を知ってる時点でもう起きてたのは確定に明らかだねチミ、とミサカは心の中でツッコみます)
結標「そうよ。改めて、よろしくね。琴葉」
一方通行「よろしくな、琴葉」
番外個体「あ、う、うん/// ……なんか、照れ臭いなあ、名前で呼ばれるの///」テレテレ
ミサカ「さすが姐さんはいい名前を思いつきますなー、とミサカは褒め称えます」パチパチ
番外個体「おっ、淡希が考えたんだ。やるう☆」
結標「えっ、う、うん」チラッ
ミサカ「( °З °)~♪」
結標(本当は貴女が考えた名前なのに……ごめん、ありがとね)
一方通行「名前の件、黄泉川に教えるか?」
番外個体「うん。あ、でもミサカから伝えるからあなたは黙っててね」
一方通行「ン、それがいいかもな。アイツは結構オマエを気にかけてるし」
結標「なんていうか、本当の親子みたいに仲良しよね。酔ってた時の記憶だから曖昧だけど」
番外個体「え、ええ~? そ~かにゃ~?///」テレテレ
ミサカ「ミサワたんマジセクシーロリータ、とミサカは謎の評価を下します」ニヤニヤ
番外個体「セクシーとロリータって噛み合わないしつかそもそも意味分かんないし!」
ミサカ「このミサカに常識は通用しないのです、とミサカは自己評価します」
一方通行(……どっかで聞いた台詞だな)
番外個体「ま、何はともあれ、そろそろお家に帰りますか」
第三話C-SIDE「汝、その名は御澤琴葉」END
次回は一週間後にはなんとか
一週間遅れたけど投下に来たわけで
夕方、黄泉川家
番外個体「で、淡希は今日もお泊まりなのだろうか」
結標「……あっ。ナチュラルに付いて来ちゃった」
一方通行「別に良いだろ、あのチビ教師に断り入れときゃ」
結標「いやなんで泊まる前提で話してるの」
ミサカ「泊まらないのですか? とミサカは首を傾げます」キョトン
結標「琴葉達がいいなら……/// って、貴女はなんでここにいるのよ」
一方通行「隣に住ンでるンだ」
結標「えっ、そうなの? 苗字違くなかった?」
ミサカ「名義をお借りしているのです、とミサカはあのへっぴり腰を有効活用している事を明言します」
結標「へっぴり腰なんて言ったら失礼でしょ」
一方通行「……あのクソ野郎、生きてやがンのか?」
ミサカ「一応は。まだ病院暮らしが続いているのですが、とミサカは一応生みの親の一人である人物のその後を語ります」
結標「病院って、何かあったの? その人」
ミサカ「とある人物に心臓を撃ち抜かれました」
結標「っ! 心臓を……(その人も、学園都市から離反しようとしたのかしら。私と同じで……)」
ミサカ「と思いきや、若干外れていたようで一命を取り留めていたのです、とミサカはやはり芳川女史はつくづく甘い女だと再認識した事を報告します」
結標「えっ!? 芳川さんが撃ったの!?」
ミサカ「おっといけねえやバラしちまったい」アチャー
一方通行「急所は外れてたのか」
芳川「ええ。わたしなりの良心というところね。偶然だけれど」
番外個体「」ビクッ
結標「」ビクッ
ミサカ「」ビクッ
一方通行「……イキナリ後ろから声掛けンなよ、驚くだろォが」ガシガシ
芳川「あら。ごめんなさいね」クス
番外個体「で、かくいう芳川は何かと理由を付けて足繁く病院に通ってる、と」ニヤニヤ
芳川「……決して、あんなつまらない男を見舞う為ではないわよ」フイ
打ち止め「ただいまー! あ、ムスジメだ! 今日もお泊まりしてくの? って尋ねてみる!」
結標「いや、流れで来ちゃっただけで泊まる訳じゃ「えーお泊まりしてって私と遊んで遊んでー! っておねだりしてみる!」うう……もう。仕方ないわね」ナデナデ
打ち止め「えへへー♪」ニコニコ
一方通行「ったく。済まねェな、結標」
結標「いいわよ、子供の相手するの好きだし。っと、小萌に電話しなきゃ」pipipi…
小萌『はい、こちら月詠の携帯なのですよ』
結標「相変わらず丁寧ね。あの、小萌」
小萌『今日もお泊まりなのです?』
結標「……な、なんでわかるのよ」
小萌『結標ちゃんはそういうところは分かり易いですからねー』
結標「うぐっ……///」
小萌『着替えは後でお届けするのですよー』
結標「ゴメンね、お願い」pi
打ち止め「お泊まり決定イエー! って歓喜の声を上げてみたり!」
番外個体(ん? なんか違和感)
芳川「今日は飲んでは駄目よ?」
結標「大丈夫です、飲みませんから」
番外個体「やん☆ 淡希ったらいい子ちゃん☆」
結標「それが普通なのよ」ツン
番外個体「あたっ」
一方通行「一緒に寝るか?」
結標「ッ!?/// い、いいわよそんな!?///」
番外個体「じゃあミサカと寝よ? 女の子同士なら心配ないでしょ?」
結標「それもどこか不安なんだけど……」
番外個体「オッケーですね分かりましたよーし準備しに行こーっと☆」
結標「問答無用!?」
一方通行「俺の布団も運ンどいてくれよ!」
結標「結局そうなるの!?」
一方通行「いいじゃねェか別に」
ミサカ「ミサカも布団持ってきます」スタスタ
芳川「あらあら。大人気ね、結標さん?」クスクス
結標「……もう、揃いも揃って///」
黄泉川「ただいまじゃーん」
芳川「お帰り、愛穂」
打ち止め「ヨミカワお帰りー!」
結標「あ、お邪魔してます」ペコリ
黄泉川「おっ、なんだ結標、今日も泊まりじゃん?」
結標「え、ええ、まあ///」
黄泉川「……Cは駄目じゃん?」ニヤニヤ
結標「しませんから!///」
夕食時、リビング
全員「いただきます」
結標「……うわ、おいし」
打ち止め「でしょでしょー! 作り方はともかく味は最高なんだよね! って解説してみる!」
番外個体(……あ、そっか。『ミサカ』って言わなくなってるんだ。改良ってコレが関係あるのかな)モグモグ
ミサカ(布団を運んで戻ってきたら食事に誘われてしまいました、とミサカは美味しいハンバーグを頂きながら誰にともなく自らの現状を説明します。うわ何コレマジうめえ)ガツガツ
黄泉川「コラコラ。そんながっつかなくてもハンバーグは逃げないじゃん?」ケラケラ
一方通行「……なァ芳川。天井の野郎は」
芳川「大丈夫よ。今の彼は妹達を大事に思っているから」
一方通行「なら良いンだけどよ……」
芳川「そんなに心配なら、明日会ってみたら? 番外個体の付き添いついでに」
一方通行「まァ、気が向いたらな」
ミサカ「……」ジー
翌日昼、冥土帰し病院・臨床研究エリア待合室
番外個体「なんか今から楽しみだ」ワクワク
ミサカ「まあ先にこのミサカが受ける訳ですが、とミサカはミサワさん以上にワクテカしています」wktk
番外個体「えー! ズールーイー!」
一方通行「まァまァ。ゆっくり待てば良いじゃねェか」ポムポム
番外個体「むー……ゆーくんがそう言うなら大人しく待つとしよう」
一方通行「俺はちょっと行くとこがある。順番が来たら行っていいからな」
番外個体「どこ行くの? 昨日言ってた人のとこ?」
一方通行「あァ。行ってくる」カツカツ
ミサカ「……」ジー
番外個体「どしたの、ゆーくん見つめちゃって」
ミサカ「……いえ、なんでも」
天井の病室
コンコン
天井「どうぞ」
ガラッ
一方通行「よォ」
天井「ア、一方通行……!」
一方通行「心配すンな。取って喰おうってワケじゃねぇ」
天井「……済まなかった」
一方通行「何がだよ。俺に謝る必要はねェだろ」
天井「いいや。お前をそんな体にしたのは、他ならない私だ。謝った所で足りんのは分かっているが、それでも」
一方通行「気にすンな。ある意味じゃ、コレがアイツらを殺してきた俺への罰だ。こンな程度じゃまだまだ償いは足りてねェけどな」
一方通行「ま、格下へのハンデとしては丁度いいんじゃねェの?」
天井「相変わらず、口は減らないな」
一方通行「……オマエ、妹達をどォ思ってる」
天井「彼女らは、嫌がるだろうが」
一方通行「……」
天井「娘のように、想っている」
一方通行「まァ、強ち間違ってねェしな」
天井「……一○○九三号がな。私を『父』と呼んでくれたのだ。ろくでもない実験に使う為に彼女らを造り出した、こんなロクデナシを」
天井「その時、柄にもなく嬉しくなってしまってな。彼女らを守りたい、そう思うようになった」
天井「一度は命を奪うような真似をしておきながら、それでも守りたいと、心からそう思ったのだ」
一方通行「良いンじゃねェの。実際殺しまくった俺だってそう思ってンだ」
天井「はは、そうか……お互い、せいぜい頑張るとしようか」
ガラッ
一方通行「あン? ……一○○九三号か。どォした、調整はオマエからだろ?」
ミサカ「順番を替えてもらいました。一方通行、あなたお父様をどうするつもりですか」
一方通行「ちょっと話をしてただけだ。どうもこうもしねェよ」
天井「大丈夫だ。今の彼の事は、君の方がよく知っているだろう? “亜佳(あか)”」
ミサカ「……あ、う。人前でその名で呼ばないで下さい、とミサカは照れ臭そうに顔を逸らします」プイ
一方通行「亜佳? なンだ、オマエ名前あったンか」
ミサカ「うっ……お、お父様に、名付けていただいたのです、とミサカは解説します……もう、お父様の意地悪」
天井「いいじゃないか。君は私の『娘』なのだから」
ミサカ「臆面もなくそういう事を言わないで下さい、まったく/// ……では、ミサカはもう行きますので、後はお二人でゆっくりと語り合って下さい」
トコトコ……ガラッパタン
天井「……一方通行。実は、亜佳はな」
一方通行「あン?」
天井「唯一、最初から感情を備えている子なのだ」
一方通行「……成程な、道理で」
天井「心当たりがあるのか?」
一方通行「実験の過程で二、三日一緒に住ンでた。そン時からアイツは感情的だった」
天井「……そうか。感情の発露は実験開始時と設定しておいたが、彼女はお前との同居が実験開始時と認識したのだろうな」
一方通行「アイツは、戸籍上はオマエの『娘』って事になってンのか」
天井「彼女がそう願った。なら、『親』としては叶えてやりたいじゃないか」
天井「彼女らの生き方は彼女らにしか決める権利は無いが、そうなれるように私が最大限手を尽くす。これは私が負うべき責任だ」
一方通行「俺達の責任、だろ?」
天井「……そうだったな。打ち止めや、第三次のあの子を、よろしく頼む」
一方通行「言われるまでもねェ……じゃァな、簡単にくたばるンじゃねェぞ」
第四話A-SIDE「甘くて赤くてオタクなミサカ」END
言い忘れてたけどまたしてもオリネーム出ちゃったけどいいよね、否定は手遅れだ
次回は、まあ二週間前後と見といて下しあ
あ、どうも申し訳ない。
ひと月近く経っちまいましたが、ようやっと投下にきましたよ。
その頃、調整ルーム
番外個体「ねーセンセ。調整器を改良したって聞いたんだけど、どんな風にしたの?」
冥土帰し「一人称や語尾を矯正するプログラムを強制入力するシステムを組み込んだんだよ?」
番外個体「うわ、あっさりカミングアウトされた。つかそれ何の為に付けたの?」
冥土帰し「うむ。うちで預かっている妹達に、段々と個性が付いてきてね?」
冥土返し「あの口調や一人称が出てしまうのが恥ずかしいと言う子が増えてきたんだね?」
番外個体「ふーん。みんなも恥じらいってものが分かってきたんだね」
冥土返し「そうとも言えるかもね? で、君はどうする?」
番外個体「……ミサカも自分の事『ミサカ』って言っちゃうの治したいから、使ってほしいな」
冥土帰し「了解したね? 患者が必要とするものを揃えるのが僕の信条だからね?」
番外個体「あ。あと、できたらついでに……」ゴニョゴニョ
冥土帰し「……ふむ。分かったよ?」
数十分後、臨床研究エリア・談話室
一方通行「ちと遅くなったと思ったが……琴葉の調整、まだ終わってないンか?」キョロキョロ
???「」チョンチョン
一方通行「あ?」クルッ
???「……」ジー
一方通行「……」
???「?」キョトン
一方通行(誰だ?)
???「あは☆」ニコ
一方通行「……! 琴、葉……か?」
番外個体「せーかい」ニコニコ
一方通行「……なンか、見違えたわ。調整しただけなンだろ? なンでそンな可愛くなってンだよ?」
番外個体「今回で悪意をキレイサッパリ取っ払ってもらったからだよ。つか私は元から可愛いっつの、誰のクローンだと思ってんだ」
一方通行「超電磁砲に可愛いってイメージは全然ねェわ」
御坂妹「本人がそれを聞いたらドツき倒されますよ、と突然現れたミサカは一方通行に苦言を呈します」
番外個体「おっ、長女サマちーっす☆」
一方通行「オマエ何しに来たンだ?」
御坂妹「調整待機中ですが何か」
一方通行「あっそォ」
番外個体「そういえば。あなたってさ、ゆーくんに殺されかけたんだよね。話し掛けるの怖かったりしないの?」
御坂妹「……いいえ全く、とミサカは小刻みに震えながら否定します」プルプル
一方通行「……無理すンなよ」
御坂妹「なーんてな、とミサカは小芝居だった事を明かします。トラウマなんかとっくに無くなってますよ」ケロッ
一方通行「……悪かったな。キズモノにしちまってよ」
御坂妹「おやおや。もしかして責任を取って嫁に「させねえよ!?」冗談ですよ冗談、とミサカはあくまで上条さん一筋だと宣言します」
番外個体「あー。悪い人じゃないよね、上条。私は好きじゃないけど」
ミサカ「あんなMr.平凡クンのどの辺に惹かれる要素があるの? ねえどこに惹かれたの? 助けてもらってときめいちゃったの? ねえどうなの? 馬鹿なの? 嫁ぐの?」ズズイッ
御坂妹「な、なんですかそのテンションは、とミサカはいつにもまして面倒臭い事になっている一○○九三号に戦慄します嫁ぎますとも」キリッ
ミサカ「検体番号で呼ぶな、亜佳って呼べや」
番外妹「「はっ? 亜佳?」」
一方通行「さっき人前じゃ呼ばれるの恥ずかしいとか言ってなかったか?」
ミサカ「どうせ今でも不特定多数から呼ばれてるんで、そろそろ身内にも呼ばれ慣れておこうかと思いまして」
番外個体「えっ。呼ばれてるって、なんで?」
御坂妹「彼女は近々風紀委員になるのです。その準備として半年前から学校に通っていまして、そちらでは既に天井亜佳と名乗っているのですよ、とミサカは説明します」
一方通行「風紀委員になるって、マジかよ。支部は何処だ?」
ミサカ「柵川中学に通ってますから、恐らく第一七七支部に配属されるかと」
番外個体「わお。そこミコっちゃん御用達の支部だぜ? かの有名な『変態淑女(ブラックアンドホワイト)』がいるとこだぜ?」
一方通行「なにもンだソイツは」
ミサカ「白井黒子……お姉様のルームメイトにしてミサカ族の天敵」
御坂妹「お姉様に抱きついたりキスを迫ったりと行動が百合っ気満載な残念少女です、とミサカは懇切丁寧に解説します」
一方通行「オイオイ。そンなのがいるとこで本当に大丈夫なのか?」
ミサカ「風紀委員としては至って真面目な方と聞き受けてはいます。まあ、襲われそうになったらこの顔がトラウマになる程度に痛めつけますんで大丈夫ですよ」
番外個体「さり気なく怖い事言ってんぞこの子」
御坂妹「何もそこまでしなくても、とミサカは宥めます」
一方通行「つか、そういった手合いを痛めつけてもご褒美にしかならねェ気がするが」
ミサカ「まあ、何とかなるでしょう」
二時過ぎ、黄泉川家
番外個体「たっだいまー!」
一方通行「帰ったぞ」
ミサカ「お邪魔します」
打ち止め「お帰りー!」
一方通行「芳川はまたいないのか?」
打ち止め「寝てるよ、って端的に報告してみる」
ミサカ「そういえば、昨夜は遅くまで起きてたみたいですね。何してたかは知りませんが」
番外個体「多分アレでしょ、ゆーくんに天井が何かされるんじゃないかと不安で眠れなかったん」
芳川「違ふぁぁぁよ」
番外個体「」
打ち止め「」
ミサカ「」
一方通行「……だからイキナリ後ろから声掛けンなって、しかも欠伸しながら」ガシガシ
芳川「ごめんあふぁぁぁい」
番外個体「眠かったら寝てればいいのに」
芳川「一方通行。天井は」ウトウト
一方通行「心配すンな、なンもしてねェ。アイツもしばらく見ねェうちに随分と甘くなったもんだな」
芳川「……ありがと」ダキッ
番外個体「む」カチン
ミサカ「落ち着け」ドウドウ
一方通行「なンで抱きついてきてンだよ」
芳川「くー……」zzz…
番外止めサカ「「「寝ちゃったよ」」」
一方通行「立ったまま抱き枕にされたのなンか初めてだわ……よっと」
番外個体「むう」カチン
ミサカ「だから落ち着け」ドウドウ
打ち止め「わーお姫様抱っこだー、って羨ましがってみたり!」
数分後、リビング
番外個体「……」ムッスー
一方通行「そンなむくれンなよ。ベッドまで運ンだだけだろ?」
番外個体「お姫様抱っこじゃなくてもいいじゃん別に」ムッスー
ミサカ「あの体勢では仕方なかったかと」
打ち止め「ところでみんな、この後なにしよっか? って話題を変えてみる」
番外個体「知るかボケ。自分のしたい事ぐらい自分で考えろ」ムッスー
ミサカ「これこれ、姉に向かってそんな態度を取ってはいかんのですよ?」
番外個体「うっさいバカ!」ムスッ
ミサカ「あう……」ショボン
番外個体「あ……ごめん」
一方通行「……」カチッ
トコトコ
番外個体「どったの、ゆーく、ん?」ガシッ
ガバッ
番外個体「ふわっ!? えっ、ちょ、な、なに? なになに!?」
一方通行「何って、お姫様抱っこ。されたかったンだろ?」
番外個体「あ、あう……///」コク
ミサカ「おおっと! ミサワ選手、あっという間にゴキゲンだー!」
打ち止め「どっから出したのそのマイク、てかなんの選手だよ」
番外個体「いちいち実況すんなー!///」
一方通行「照れンなよ」
番外個体「照れるよ!///」
更に数分後
<アタックステップ! 行け、合体スピリット!
<ライフで受けましょう
番外個体「………………」ポケー
一方通行「……オイ、どォした?」
番外個体「……んあ?」
一方通行「なンか悩みでもあンのか?」
番外個体「あのさ……私が働きたいって言ったら、ママ喜ぶかな?」
一方通行「『ママ』ってのが誰かは分からねェが、まァ、喜ぶンじゃねェの?」ニヤニヤ
番外個体「あっ/// や、そ、そうだよね、喜んでくれるよね!///」アセアセ
一方通行「つっても、今のオマエにはIDが無いから、まずはそっからだな」
番外個体「カエル先生に頼んでくるね」スタスタ
一方通行(相変わらず行動早いな、さすが御坂遺伝子の持ち主だ)
冥土帰しの病院
冥土帰し「IDが欲しい?」
番外個体「うん。働きたいの」
冥土帰し「ふむ……そうか。学生IDでも構わないかい?」
番外個体「んー……そこらへんはセンセに任せる」
冥土帰し「そうかね、じゃあ任されよう。名前は考えてあるかい?」
番外個体「うん。私の大事な人達が考えてくれたのがあるよ。こんな感じ」カキカキ
冥土帰し「……いい名だね。大事にするんだよ?」
番外個体「とーぜん!」フンス
冥土帰し「二日くらいで出来上がるから、その時に連絡を入れるね?」
番外個体「お願いしまっす☆」
帰り道
番外個体「♪ゆーけーかぜのごとくー」
番外個体「ここーのーせー」フッ
パッ
番外個体「んぇっ!? 景色がいきなり変わった!? まさか座標移動!?」キョロキョロ
???「だーれだ?」
番外個体「にゃっ!?>< って淡希に決まってんじゃん!」
結標「正解♪」
番外個体「もー、いきなり転移しないでよ、ビックリするでしょ?」
結標「ごめんごめん。街で見かけるの珍しいから嬉しくなってつい♪」テヘ
麦野「あ? コイツ、こないだのチビの妹だか姉だかじゃない。へえ、あんたの彼女ってコイツなの」ニヤニヤ
番外個体「麦のんもいたんだ」
麦野「“ん”を付けんな」ビシッ
番外個体「あたっ」
結標「何をしてたの?」
番外個体「ID作成依頼の帰り」
麦野「そんぐらいだったらうちの下っ端がパパッと作れるぞ」
番外個体「ちゃんとしたやつが欲しいんだよね」
結標「急にどうしたの?」
麦野「学校通いたくなったんじゃないの。あんたが浮気しないか監視するために」
結標「しないわよ!」
麦野「だよねー、既に二股してるからそんな暇ないもんねー?」ニヤニヤ
結標「くっ……///」
番外個体「ところで麦のん、なんでコスプレしてんの?」
麦野「違ぇよ! 学校帰り! 休み前に一回顔出せって言われたから行ったんだよ! なんでコスプレ扱いされなきゃなんねえんだ!」
番外個体「だって違和感バリバリ」
麦野「見た目オバサンで悪かったなっ!」ビシッ
番外個体「あたっ! いや、そうじゃなくてさ、霧ヶ丘の制服が麦のんの良さを台無しにしちゃってるって意味だよ?」アセアセ
麦野「私の良さってなんだよ」
番外個体「セクシーお嬢様」
結標「なにそれ羨ましい」
麦野「……褒め殺しなら通じないわよ」
番外個体「やーん許してよー麦のーん☆」ダキッ
麦野「んなっ!? やめろバカお前のカノジョが妬いて」
結標「許してあげてよーしーずりん♪」スリスリ
麦野「ってお前もかよ!? だから“ん”を付けんなベタベタすんな!」
番外個体「やん☆ ホントは嬉しいクセにい☆」モミモミ
結標「素直じゃないなあ♪」モミモミ
麦野「やーめーろー!///」
数分後
麦野「はあ、はあ、はあ、はあ……ったく。アホ百合共が」
番外個体「」チーン←投げ飛ばされた
結標「」チーン←同上
???「あ。アンタは」
麦野「あ? ……第三位か。お前さ、妹はちゃんとしつけとけよ。彼女以外の胸は触んなってな」
美琴「言って聞くような子じゃないわよ、その子……は? 彼女?」
麦野「知らないの。ソイツら付き合ってるんだよ」
美琴「なにそれ!? 聞いてないわよそんなの!? ちょっとアンタ、どういう事よ説明しなさい!」ユサユサ
番外個体「……つつ。もー麦のん乱暴ー。あれ、どしたの美琴?」
美琴(あれ、なんで名前で呼ぶの?)
結標「……いたた。なにも投げる事ないでしょ、麦野さん」
麦野「自業自得だボケ。つかそこのチンピラお嬢様が用事だってよ」
美琴「チンピラ言うな!」
結標「あら御坂さん。琴葉は貰ったから」
美琴「はあ!? 貰った……えっ、琴、葉?」
番外個体「あ。私の名前」
麦野「名前あったの」
番外個体「うん。ゆーくんと淡希が名付けてくれたんだ」エヘヘ
結標「フルネームは御澤琴葉よ」
美琴「いつの間に……あと、ゆーくんって誰?」
麦野「一方通行のあだ名でしょ。確か本名が鈴科優一郎、だったか」
美琴「優一郎……似合わねー」ウワア
番外結標「「どこがっ!」」ガシッ
美琴「」ビクッ
麦野「ちなみに、一方通行はソイツらの彼氏だ」
美琴「はいい!? なんだそりゃ!? あんにゃろう、打ち止めだけに飽きたらず番外個体にまで手を(ギリギリ)痛い痛いごめんごめん!?」
番外個体「私の前であの人を悪く言うな!」イライラ
結標「気持ちは分かるけど、抑えて抑えて」ドウドウ
麦野「そうそう。第三位は片思い中のカレがなかなか振り向いてくれないんでカップル見ると噛みつきたくなるのよ。だから優しくしてやんな」
美琴「そんなんじゃないし! こないだそろそろはっきりしろって発破かけたし!」
番外結標麦野「「「ああ、あのファミレスハーレムか」」」
美琴「にゃんで知ってんのよ!?///」
番外個体「てか麦のんもいたんだ」
麦野「あんた達の三つ先の席にいたんだよ。確かあの時、第三位以外にいた女は……」
結標「インデックスと姫神さんは分かったけど、他は知らない人ばかりだったわ。帰ってきた上条くんが侍らせてた中の誰かだろうけど」
番外個体「クラスメートとか魔術サイドの人とかじゃない?」
美琴「私が知ってるのは五和さん、神裂さん、吹寄さん、雲川姉妹、レッサーぐらいかしら」
番外個体「うわいハマさんの上を行くハーレムだ」
麦野「浜面の場合はハーレムとは言わねえよ。正確には滝壺の旦那様兼私と絹旗のストレス処理係だよ」
結標「ストレス処理係って」
美琴「扱い酷いな」
麦野「は? 優遇してる方だろ。美少女三人にいびられるなんてあのテの男にゃゴホウビだっての」
番外個体「あ。その点は美琴も一緒だよね、美少女三人に恋愛ネタでイジリ倒されてるし」ニヤニヤ
麦野結標「「へー」」ニヤニヤ
美琴「そ、それは今言う事じゃにゃいでしょ!?///」
番外個体「淡希、今からデートする? 最近オープンしたアクセサリーショップ見に行くって名目で」
結標「いいわね、行きましょう♪」
トコトコ……
麦野「……あんたも大変だな、色々と」
美琴「……お気遣いどうも」
第四話B-SIDE「ちょっと変わってみましたが」END
次回はちょっと未定かも、しかし二カ月は掛けない
番外通行?
それとも
座標通行?
はっはっはっ
いやいや
このスレのコンセプトは番外座標を一方通行が美味しく頂く、ですよ!
……多分
まあ、そんな事はいいんだ、今は番外座標のターンだから、百合百合してなきゃ百合丼じゃないんだぜ!
……多分
さて、続きを投下するぜぇ↑?
アクセサリーショップ
結標「はい、コレ着けてみて」つヘアピン
番外個体「ほいほい(パチン)どうかな?」
結標「うんうん、凄く似合ってる!」
番外個体「えへへー///! じゃあコレ買っちゃお! む、淡希にピッタリのアクセ発見」
結標「へーどんな、くっ(キュッ)、ちょっと、いきなり着けないでよ」
番外個体「おー、いい感じ。我ながらナイスなチョイス」ウンウン
結標「チョーカーが私にピッタリってどういう事よ?」
番外個体「気難しくて甘えん坊な子猫ちゃんって事だよん☆」ニパー
結標「間違ってるとは言わないけれど……///」ウーン
番外個体「……イヤ?」ウルウル←上目遣い
結標「///」ドキーン!
結標「嫌な訳、ないじゃない……///」モジモジ
番外個体「(スルッ)よし、じゃあ買ってアゲる」
結標「お金あるの?」エヘヘ♪
番外個体「一昨日黄泉川からお小遣い一万円貰ったから大丈夫。コレとコレで六○○○円だし、よゆーだよ♪」
結標「ごめん、一気に半分なくなっちゃったわね」
番外個体「なーに言ってんの。淡希の為の出費なんだから、痛くも痒くもないよ!」ニコ
結標「///」ドキーン!
結標(もう、ズルい///)ドキドキ
帰り道
結標「~~♪」ギュッ←E:チョーカー
番外個体「あ、あの、淡希? 当たってるよ?///」←E:ヘアピン
結標「当ててるの♪」ギューッ
番外個体「う~///」
美琴「やっほー、また会ったわね。にしても仲良しね」
番外個体「……ハテ、ドチラサマデショウカ?///」フイ
美琴「恥ずかしいからって他人のフリしないの」ツン
番外個体「あたっ」
美琴「にしても。アンタに惚れた空間移動能力者ってのが、まさか結標さんだからとはね」
結標「……っ」ギュッ
番外個体「……淡希に何かする気なら、私が相手になるよ!?」バチバチ
美琴「なんもしないわよ。何というか、妙な縁があったもんだと思ってね」
結標「……『残骸』の件は、悪かったと思ってるわ」
美琴「あ、いいのいいの。あなたが実験を再開しようなんて意図はなかったってのは、すぐに分かったし」
結標「あれは私の推論が正しい事を証明したかったから起こした行動であって、絶対能力進化実験が再開される可能性まで考えてなくて、あの時の私に弱い部分があったのは言うまでもなくて……」ブツブツ
美琴「いや、だから、気にしてないったら」オロオロ
結標「白井さんにも申し訳ない事しちゃった、あんな大怪我させたうえに危うく殺しかけたなんて、いくらお詫びしても足りないわ、あんな身勝手な私を止める為に体を張って……」ショボン
番外個体「見とけよ、これがムスジメンタルだ」ニヤリ
美琴「うわあ、メンタル弱いなー……」
しばらくして
結標「取り乱してごめんなさいね」キリッ
美琴「いや、私こそ。弱いとこつついてごめんなさいね、結標さん」ニコ
番外個体「美琴ってさ、変に責任負いたがるよね」
結標「危うい性格よね。たまには誰かに肩代わりしてもらったら?」
美琴「私が関わった以上はケジメ着けないと気が済まないのよ。ま、ダメな性分だってのは自覚してるけどね。それより琴葉」
番外個体「なにかな?」
美琴「いつ結標さんと知り合ったの?」
番外個体「名前で呼ばれるの気にしてるのかと思ったらそっちか」
美琴「それは調整の時に何とか出来そうじゃない、あの先生だし。それよりも、二人がどうやって出会ったかって方が気になるわ」
番外個体「そんなもんなの? まあいいけど。えっとね……」
~~一月半ば、とある路地裏
結標「こんな所に呼び出して、何のつもりかしら?」
生徒A「私達、知ってるのよ? 貴女が一○月終わりまで『人殺し』をしてたって」
結標「……」
生徒B「留学扱いまでされて丁重に情報を隠してもらって、やっていた事が『人殺し』。バレたら大変よね?」
結標「……」
生徒C「まあ、貴女の態度次第では黙っておいてあげてもいいけれどね」
結標「勝手に言いふらせばいいわ。そんな事、誰も信じる訳がないもの」
生徒A「あら、そう? なら、そうさせてもらうわ」
生徒B「『残骸』事件の真犯人である事も、ね」
結標「ッ! そんな、事まで」クッ
生徒C「人殺しの件は信じなくても、『残骸』の方はどうかしらね?」フフッ
結標「……何を、望むの?」
生徒A「私達の運び屋になって頂戴」
結標「そのくらいなら」
生徒B「言っておくけれど、まともなモノは運ばせないから」フフリ
結標「盗みを働け、という事?」
生徒C「ご名答。前科者なんだし、今更罪が一つ二つ増えたって問題ないわよね?」ウフフ
結標「……っ」
???「おーイジメだー、イジメはっけーん!」ヤッハー
生徒達「ッ!」バッ
生徒A「貴女、何者?」
番外個体「通りすがりの『電撃使い』だ、覚えておけ!」キュピーン!
生徒B「正義の味方ごっこなら余所でやってよね?」ハア
生徒C「これは私達と彼女の問題よ。邪魔しないでくれる?」フン
番外個体「イヤだね。アンタらみたいにジメジメしたの見るとムカムカしてくるし!」バチバチ
生徒A「あら、そう」ヒュッ
スパッ
番外個体「っ」
結標(ッ! 酷い、顔を狙うなんて!)
番外個体「……何コレ。脅しのつもりかな?」ツー
生徒B「今すぐ消えればそれ以上手荒な真似はしないわ。さっさとどこか行ってくれる?」
ダッ!
生徒C「なっ!? 早(ガシッ)きゃあ!?」ドサッ
番外個体「ぬるいなあ♪ 脅すなら」ニヤァ
ゴキッ
生徒C「い゛っ!? あ゛あ゛あ゛っ!?」
番外個体「せめて肩外すくらいしないと☆」
ダッ!
生徒B「ひっ!?」ガシッ
番外個体「そう思うでしょお?」ニタア
生徒B「い、や……」フルフル
生徒A「や、やめなさいよ! 分かった、結標さんには手を出さないから、その子を離して!」
番外個体「おっけー」パッ
生徒B「ひいいっ!(タタタ……バリバリッ)ぎゃうっ」バタン
番外個体「いっけね、うっかり電撃出しちゃった☆」ニコ
生徒A「ひっ……ご、ごめんなさーい!」ダッ
タッタッタッ……
番外個体「あーあ、逃げちゃった☆ よっと(ゴキッ)。コレで元通り」
生徒C「すんっ、ぐすっ」
番外個体「伸びてる子連れてさっさと消えな。そんで、この結標って子には二度と手を出さない事。いい?」
生徒C「はい、すいま、せん、でした」グスッ
タッタッタッ……
結標「……やりすぎでしょ」
番外個体「あなたが受けるハズだった痛みを肩代わりさせただけだよ。アレでもまだ優しい方だと思うけどね」
結標「ありがとう、助かったわ。お礼に何か」
番外個体「ミサ、私がやりたくてやった事だし、お礼なんていいよ」
結標「そんな事言わずに。結構感謝してるんだから」
番外個体「んー、それじゃあ……友達に、なってくれる?」
結標「へっ? そんな事でいいの?」
番外個体「いやー。ミ、私、こう見えて友達いないんだよねー」
結標「確かに、いる風には見えないわね」
番外個体「どういう意味かなー?」ズイッ
結標「ごめんなさいなんでもないです」ビクビク
番外個体「んで、なってくれるよね? 友達」
結標「勿論。私なんかでよければ」
~~回想終了
美琴「やりすぎ」ツン
番外個体「いてっ」
結標「あらあらー貴女だって大差ないでしょうに」クスクス
美琴「う゛っ。か、加減はしてるわよ」
番外個体「私がやりすぎちゃうのは遺伝だったのかー知らなかったなー」ニヤニヤ
美琴「くっ……ホントいい性格してるわ」
黄泉川家
番外個体「ただいまー」
結標「あっ。また付いて来ちゃった」ハッ
美琴「……右に同じく。そろそろ帰ろ「あーっ! お姉様だー! って猛ダーッシュそしてタッコー!」(ダキッ)わっ、打ち止め!?」
打ち止め「んふふー♪」スリスリ
美琴「ふふっ。相変わらず可愛いなあ///」ナデナデ
打ち止め「えへへー♪」ニコニコ
一方通行「ナルシストさンこンにちわァ」ニヤニヤ
美琴「ぶっ!? なんでアンタがここにいんのよ!?」
結標「ここに居候してるからよ、知ってるでしょ?」
美琴「……う゛っ。そうだった」アチャー
番外個体「住んでるって言っても、最強の自宅警備員としてだけどね」ニヤニヤ
一方通行「人をニートみてェに言うんじゃねェよ」
結標美琴「「へえ、違うんだ?」」ニヤニヤ
一方通行「……否定しきれねェのが哀しいトコだな」
打ち止め「みんなしてこの人を悪く言わないで! って憤慨してみる!」プンプン
美琴「ごめんごめん。じゃあ、私帰るから」
打ち止め「えー!? もう帰っちゃうのー!?」エー!?
番外個体「仕方ないよ、美琴にだって色々と予定があるんだから」ナデナデ
結標「また今度遊んでもらいましょ、ね?」
打ち止め「うー、仕方ない。今度遊んでね、絶対だからね! って約束を取り付けてみる!」スッ
美琴「うん、約束ね」ユビキリ
美琴「一方通行、結標さん。打ち止めもだけど、琴葉を絶対に泣かせるんじゃないわよ?」
結標「当然でしょ?」フンス
一方通行「言われるまでもねェ」ハッ
美琴「せいぜい期待しとくわ。じゃあね」
バタン
芳川「かっこいいじゃない、二人共」ポン
結標「」ビクッ
一方通行「」ビクッ
さて、こんなところで
次回は近々の予定、二週間以内、かな?
なんか毎度遅れてますね、待ってくれてる人がいるかはさて置き
投下にきました
打ち止め「いきなり後ろから声を掛けないでほしいかも、ってお願いしてみたり」
番外個体「芳川はなんでいつも変なタイミングで出てくんの」
芳川「まあまあいいじゃない。そんな事より、結標さんは今日もお泊まり?」
結標「いえ、今日は「帰ンのかよ、つれねェな」うっ……」
番外個体「まあまあ。今日は返してあげようよ、あのミニ先生に」
一方通行「なら俺が泊まりに行く」
番外個体「その手があったか」
結標「いや、そんなに広い部屋じゃないから泊まりはちょっと」
一方通行「琴葉、家の場所分かるか?」
番外個体「うん、何回か家まで行った事あるから覚えてるよ」
結標「ちょっと!」
芳川「行ってらっしゃい」ニヤニヤ
打ち止め「きばってらー、って亜佳から教わった挨拶で二人を送り出してみたり!」
番外通行「「オウ」」b
結標「なんで止めてくれないの!?」
夕方、小萌宅
小萌「あらあら、皆さんいらっしゃい。今日は千客万来なのです」
禁書「あ。迷子の人だ」
一方通行「その呼び方ヤメロっつの。一方通行だって言ってンだろォが」
姫神「お帰り。結標さん」
結標「ただいま、姫神さん」
番外個体「……」イライラ
結標「ただの友達だからそんなに妬かないの」ツン
番外個体「あたっ」
結標「というか、優一郎がインデックスと知り合いというのに驚いたわ。いつ会ったの?」
一方通行「去年の九月三〇日だ。打ち止めを捜してる時に絡まれた」
禁書「その言い方は失礼かも」プクー
小萌「シスターちゃんにご飯を食べさせてあげたんだそうですね」
一方通行「たかられたからな」
結標「インデックスらしいわね」クスクス
禁書「あわきまでそういう事言わないでほしいんだよ!」プンプン
番外個体「……むくれてるインデックス可愛い」ボソ
結標通行「「あ?」」イラッ
姫神「二人共。落ち着いて」ドウドウ
小萌「お布団は大丈夫なのですよ。こんな事もあろうかと四つ用意しておきましたから」
番外個体「わざわざありがとね、小萌」
小萌「うふふ。このくらいお安いご用なのですよ」ニコ
禁書「それじゃ早速!」
姫神「焼き肉タイムの。始まりだ」
食事後
一方通行「………………」ブッスー
姫神「一方通行が。凄く怒ってる」
番外個体「おーこーるーなーよー」
結標「機嫌直してよ?」
一方通行「だってオマエら、喰ったじゃねェか! 俺が焼いてるそばから寄ってたかって!」
禁書「所詮焼き肉は弱肉強食。早い者が食い、遅い者が焼くんだよ」フンス
姫神「インデックスは。食に関しては容赦がない」
結標「半分以上インデックスが取ったわよね」
番外個体「小動物が必死にエサを口に詰め込んでるみたいで可愛かった」ホクホク
結標通行「「あァ?」」イラッ
姫神「まあまあまあまあ」ドウドウ
禁書「私はそろそろ帰るんだよ。あんまり遅いととうまが心配するかも」
一方通行「他人の心配よりテメェの帰りを早くする努力をするべきだよな、上条は」
禁書「あくせられーたの言うとおりだよ、まったくとうまときたらいつもいつも帰りは遅いわボロボロになってるわ(ry」ブツブツブツブツ
ガチャ、バタン
結標「上条くんの文句言いながら帰ってったわね」
姫神「いつも通り」
番外個体「あれでいつも通りなんだ」
姫神「私も。そろそろ帰らないと。ルームメイトが心配するし」
一方通行「送ってくか?」
番外個体「なんでそうなる」イラッ
結標「私が送るわよ」イラッ
姫神「む。二人から。嫉妬の波動」
番外個体「姫神さんは私達で送ってくから。あなたは……ああダメだ! どっちみち女と一緒になる!」ガシガシ
小萌「大丈夫なのですよ。先生は教え子の大切な人を奪うような真似はしませんから」
番外個体「むう。淡希の親御さんな小萌がそう言うんなら信じよう」
結標「あながち間違ってないけど、親御さんじゃなくて先生ね」
小萌「姫神ちゃんの事は、結標ちゃんかワーストちゃんと一方通行ちゃんで送ってくっていう手もあるかと思うのです」
番外個体「なるほど。じゃあゆーくんと淡希でお願い」
結標「了解。行きましょうか、姫神さん、優一郎」
一方通行「オウ」
姫神「おっけー」
トコトコ……
番外個体「……さっきも淡希が言ってたけどさ。あなたって先生なんだね」
小萌「はい。見た目がこんななのでよく小学生と間違われますけど、車の免許もありますし、お酒も煙草も嗜むのですよ」
番外個体「マジかよすげえ……ねえ、煙草っておいしいの?」ワクワク
小萌「駄目ですよ、ワーストちゃんはまだまだ未成年なのですから」
番外個体「えーいいじゃん一本だけー!」
小萌「黄泉川先生に怒られますよ?」
番外個体「うっ……い、いいもん、私悪い子だもん」ヒョイ
小萌「あっ! もう。どうなっても知りませんからね?」
番外個体「いただきまーす」スー…
番外個体「ぐふっ!? げほっごほっえほっ! うわ、ナニコレ、喉が、キモチワルイ」ウゲー
小萌「ほら見なさい。これに懲りたら、煙草は吸っちゃ駄目ですよ?」
番外個体「ふぁい……うげっ」ケホッ
小萌「……結標ちゃんは」
番外個体「うん?」
小萌「あの子は、とても繊細で傷つきやすい子なのです。そのくせ、困り事は全部自分で抱え込んでしまうのですよ」
小萌「気難しくて大変かも知れませんが、これからもよろしくお願いしますね、ワーストちゃん……いえ、御澤琴葉ちゃん」
番外個体「……当たり前でしょ? ずっと一緒に生きてくって決めてるんだから」
その頃、とある女子寮付近
姫神「二人は。付き合ってるの?」
結標「うん」
一方通行「まァな」
姫神「御澤さんとも?」
結標「うん」
一方通行「まァな」
姫神「という事は。二股し合ってるんだ」
結標「うん」
一方通行「まァな」
姫神「さっきから。同じ反応ばかり」
結標通行「「あっ///」」
姫神「なんだか。可愛いね。二人共」
結標「もう、姫神さんったら///」
一方通行「……からかいやがって」ガシガシ
姫神「……そうか。二股か。上条くんに勧めてみようかな」
結標「やめといた方がいいと思うわよ?」
一方通行「上条がよくても、他がなンて言うか分からねェしな」
<あ、姫神さん!
姫神「あ。吹寄さん。どうしたの?」
吹寄「どうしたの、じゃないわよ。あんまり帰りが遅いから捜しに行こうと思って出てきたのよ」
姫神「そんなに遅くなったつもりは」
一方通行「あァ、俺に合わせたのが原因だろ。悪ィな、遅くなって」
結標(……嘘。なにそのボリューム)ジー
吹寄「あの、そんなに胸を見ないでほしいんですけど///」
結標「あ、ごめんなさい。あまりに大きいのでつい」
吹寄「あれ、貴女って。失礼ですけど、帰ってきた上条に絡んでたうちの一人ですよね?」
結標「ええ。そういう貴女は、この間ファミレスで上条くんを囲んでた中の一人?」
吹寄「へっ? ……ああ、あの日ですか。言っておきますけど、あたしは上条なんか好きじゃないですからね」
一方通行「けどよ、アレはそォいう集まりだったンだろ?」
吹寄「あたしはあの男がきちんと結論を出すのを見届ける為にいたのであって、あの男にそういう気があるわけじゃないですよ」
姫神「彼女は。上条くんの事になると。酷く素直じゃない」
吹寄「ちょっ、姫神さん!?」
一方通行「あァー」ニヤニヤ
吹寄「違いますからねっ! 本当に、あの男にそんな感情は持ち合わせてないですからっ!」
結標「まあ、立ち位置からして腐れ縁的な感じかなーとは思ったわ」
一方通行「そォか? 本当は好きだけどあくまで友達止まりですよってアピールにも見えたが」
吹寄「な・い・で・す!」
結標「変に勘ぐり過ぎよ」
吹寄「……もう。早く部屋に帰りましょ、姫神さん」
姫神「うん。二人共。送ってくれてありがとう。それじゃ」
トコトコ……
一方通行「……ちとからかい過ぎたか」
結標「知り合い以外には自重しなさいよ」ツン
一方通行「いてっ」
結標「……貴方ってさ」
一方通行「あン?」
結標「いつ、私の事が好きになったの?」
一方通行「俺がハワイで暴れて帰ってきてすぐ、暗部解体の件で突っかかって来たろ」
結標「あったわね、そんな事も」
一方通行「あンましつこく突っかかって来たからよ……もしかしたら、気があるンじゃねェかと思った訳だ」
一方通行「そしたら、オマエの事、やたらと意識するようになってたンだ」
結標「そっか。薄々、感づいてたんだ……///」
一方通行「だが、俺がオマエを好きになってもいいのかって、ずっと踏ん切りがつかなかった」
結標「それで、あの日私が告白するって言ったのに発破掛けられて想いの丈をぶちまけた、と」
一方通行「……あァ」
結標「存外、可愛い所があるのね」クスクス
一方通行「うるせェな、いいだろ別に……///」ガシガシ
第五話A-SIDE「お泊まり戦線異常あり? 前編」END
前回変なとこで切ったなあと今更思った
やあ
投下に来たの
小萌宅
結標「ただいまー」
一方通行「戻った」
小萌「お二人共、お疲れ様なのです」
<こーもえー! この瓶のやつ飲んでいいー?
小萌「あー! コラコラ、未成年がお酒を飲んじゃ駄目なのですよー!」ドタタタ…
一方通行「アイツ……」ハア
結標「何が何でもワルに走るのね……」ハア
結標通行「「止めるか」」
しばらくして
一方通行「くゥー……」zzz…←止められませんでした
番外個体「あわき~、も~ゆるして~///」
結標「あん? なんだてめえ、私の酒が飲めねえってのか? ああ?」←むしろ暴走しました
小萌「ああ、私の大吟醸……」シクシク
番外個体「こもえ~、たしけて~///」
小萌「御澤ちゃんがしでかした事ですから自業自得なのですよ。くすん」
結標「そうだそうだ! 責任取れやこの馬鹿!」
番外個体「て~かなんれふにゃふにゃしないの~!?///」
小萌「結標ちゃんは、最初に飲んだお酒によって色々変わるのですよ」
番外個体「なにその酔い方」ソローリ
結標「はあ? 酔ってねえし。あっ琴葉! てめえ逃がさねえぞコラ!」ブン
パッガシッ
番外個体「わ~!?/// なんれえんさんれきるの~!?///」
結標「オラ、飲めや!」グイグイ
番外個体「くっ、こ~なったら!///」
ガシッドサッ
結標「ふぇ?」
番外個体「キスしてやる///」
小萌「はわわわ……///」
結標「や、ダメ、こんな、酔った勢いでなんて、ヤダ……」フルフル←酔いが醒めた
番外個体「や~も~のまそ~としない?///」
結標「はい、しません」コクコク
番外個体「よろ、し……」ドサッ
結標「えっ、えっえっ? あ、あの、琴葉?」
番外個体「く~……」zzz…
結標「えっ寝ちゃった!?(ガッチリ)にゃあ!?///」
番外個体「ん~……むにゃ」zzz…
結標(だ、だだだだ、抱き枕にされた!?///)
一方通行「」ムクッ
結標「あ、優一郎、ちょっ、この子剥がして!」
一方通行「……」カチッ
結標「?」
一方通行「」ヨイショ
結標「そのままお姫様抱っことか色んな意味でキツいんですけど!?///」
一方通行「布団」
小萌「あ、はいはい。今用意するのですよ」
結標「泊まりに来た側が家主をこき使ったら駄目でしょ!?」
一方通行「百合丼」
結標「何言ってるの!?///」
一方通行「百合ームコロッケ」
結標「……寝ぼけてるだけか」
小萌「お布団の準備が出来たのですよー」
結標「……あのー、小萌?」
小萌「なんですか?」
結標「布団の数が「一つでよかったのです?」いや増やしてよ!」
モフッ
結標「ねえ優一郎、琴葉剥がしてよ」
一方通行「寝る」
小萌「おやすみなさい」
結標「待ってその前に(ギュッ)うにゃあ!?///」
一方通行「くゥー……」zzz…
結標(ええええええ~!?/// 抱き枕サンドイッチですかあ~!?/// これじゃあ私が眠れないんですけど~!?///)
翌朝
番外個体(目が覚めたら淡希を抱き枕してました。目が合った瞬間、座標移動でちょっと後ろに飛ばされました)
番外個体「………………オハヨウゴザイマス」
結標「おはよう」
番外個体「あの、ナニユエ私めは淡希を抱き締めていたのでしょうか?」
結標「酔ってキスしようとした成れの果てよ」
番外個体「あの、ゆーくんはナニユエ淡希の背中に抱きついているのでしょうか?」
結標「寝ぼけていたからでしょうね」
番外個体「あの、淡希さんはナニユエそんなに不機嫌ヴォイスなのでしょうか?」
結標「体をガッチリ固められた状態でどうやって寝ろと?」
番外個体「寝不足ですね分かりました」
結標「こいつ剥がして。寝るから」
番外個体「イエスマム」グイッ
一方通行「……」zzz…
番外個体「よしかんりょ(グイッ)うわっ!?」ベタン
番外個体「いったー。もうなにすんのさあわ(ガシッ)にゃっ!?///」ゴロン
結標「おやすみ♪」ギュッ
番外個体(仕返しですかそうですか///)
一方通行「」ムクッ
番外個体「あ。おはよ」
一方通行「オウ」
結標「ん、ふ……あっ……はん」zzz…
番外個体(寝息がエロいんですが///)
一方通行「オマエ、なンで抱き枕になってンの?」
番外個体「仕返しだそうです」
一方通行「……先に帰ってるわ」
番外個体「うん。気を付けてね」
カツカツ……
一方通行「世話ンなった」
小萌「あ、おはようございます一方通行ちゃん。御澤ちゃんを待たなくてよいのですか?」
一方通行「結標がガッチリ掴んで離さねェ。まだ当分起きそォもねェし、昼ぐらいにまた様子見にくるわ」
小萌「そうなのですか。では、合い鍵の場所を教えるのですよ」
とある大通り
一方通行「……」カツカツ
一方通行(手ぶらで帰ったら面倒臭ェ事になりそうだし、クソガキにプリンでも買ってってやるか)カツカツ
一方通行(クソガキだけズルいとか騒ぎそうな亜佳には……そォいやアイツ、何が好きなンだ? ……まァ、『限定』って付いた菓子でいいか)カツカツ
一方通行(琴葉とオトナ連中にもなンか買っとくか……コーヒーゼリーあたりが妥当だな。俺も食いてェし)カツカツ
一方通行「……で? オマエはコソコソ何してンだ?」
妹達「む、気付かれたか。まだまだ修練が足らんようだ、とミサカは自己分析した」フム
一方通行「オマエ、一七六○○号か」
妹達「ほう。このミサカの検体番号を見抜くとは素晴らしい観察眼だ、とミサカは感心したぞ」
一方通行「観察眼もなにも、そのバンダナ見りゃ分かる。で、なンか用か」
妹達「最近、お前と番外個体と結標淡希が付き合い始めたとMNWで話題になっているのだが」
妹達「一方通行派の連中が『証拠を見るまで信じない』と頑なにお前達の交際を認めまいとしているので証拠を押さえに来たのだ、とミサカは懇切丁寧に説明した」
一方通行「まだ騒いでンのかよ……」ハア
妹達「時に、番外個体と結標淡希は何処に? とミサカは問い質す」
一方通行「結標の居候先で仲良く抱き合って寝てるぞ」
妹達「なんだとそいつはすげえや、とミサカは急ぎ月詠小萌宅へと向かう事にする。では」シュタ
タッタッタッ……
一方通行「……なンか、口調が固ェなアイツ」
ミサカ「義兄さん」
一方通行「今度はオマエか」
ミサカ「上位個体がお呼びです。至急黄泉川家に帰って下さい」
一方通行「オマエはどォすンだ?」
ミサカ「あの二人の百合ップルぶりを拝見しに行きます」wktk
一方通行「良い趣味してンな、オマエ……」ハア
黄泉川家・リビング
打ち止め「待っていたぞ、ってラスボスっぽい台詞を吐いてみる」
一方通行「名前を考えてくれってンだろ? いくつかは考えてある」
打ち止め「さすがはあなた! 私の事なら何でも分かるのね、って嬉しくなっちゃうんだけど///」イヤンイヤン
一方通行「ハイハイ。ま、考えてあるっつっても元は琴葉の名前考えてた時に思いついたものなンだが」
メモ:
“琴世”
“琴南”
“琴穂”
“琴理”
打ち止め「私“琴理”がいい! って決定権を振りかざしてみる!」
一方通行「理由は言わなくていいぞ」
打ち止め「なんで?」
一方通行「どォせ『漫画のキャラっぽいから』とか言うンだろ?」
打ち止め「何故分かった、ってびっくりしたんだけど。ベクトル操作って心も読めるの?」
一方通行「御坂遺伝子の弊害」
打ち止め「……なるほど理解。ってあれ? 琴葉は? ってキョロキョロしながら訊いてみる」キョロキョロ
一方通行「結標の居候先で結標の抱き枕してる」
打ち止め「なんだとそいつはすげえや、って出掛ける準備を」
一方通行「既に一七六○○号が行ってるぞ。ついでに亜佳もな」
打ち止め「よし後で写真焼き増しして貰おう、って亜佳の帰りを心待ちにしてみる」wktk
昼前、小萌宅
カシャッ、カシャッ
カシャッ、カシャッ
結標「……ん、う」パチ
番外個体「……うるさい」パチ
番外結標「「!?///」」←目が合った
バッ
結標「お、おはよう琴葉!///」アセアセ
番外個体「おはよう淡希!///」アセアセ
ミサカ「バッチリ撮れたぜ百合の華」ニマニマ
妹達「百合というのも存外悪くないものだな、とミサカは同性愛に一定の理解を示す」フム
番外個体「」
結標「」
結標「またか! また撮ったのか! このヲタ個体がー!」ムキー!
番外個体「後で焼き増しキボン」キリッ
ミサカ「合点承知のスケロクキョウジ」b
結標「もう。で、そっちのバンダナの子は何号?」
妹達「一七六○○号、とミサカは端的に回答する」
結標「今後は不意打ち撮影は自重するように」
妹達「善処する、とミサカは敬礼し承諾する」シュタッ
番外個体「あれ、小萌は?」
ミサカ「とっくの昔に学校へ行きましたよ」
結標「ああ、もうお昼だもの……はっ!? そうだ学校! ……あ、今日は創立記念日で休みだった」ホッ
ミサカ「セェェェェェェフ」
♪クルクルマワール クールクルマワール
結標「あ、麦野さんから電話だ(pi)もしもし?」
麦野『結標、あんた午後は暇? 暇だよな。ちょっと買い物に付き合ってほしいんだけど』
結標「なんで暇って決めつけ(ヒョイ)あ、コラ!」
番外個体「私も一緒していい?」
麦野『あ? なんであんたが……あー。オタノシミ中にお邪魔してごめーんにゃ☆』
番外個体「ち、違うから!/// で? いいの、悪いの、どっち?」
麦野『全然オッケー。じゃあ、セブンスミスト前に集合って事で』
番外個体「セブンスミスト前だね。よろしい、待っているがいい」
結標「勝手に話進めないの(ヒョイ)もしもし、もう一人連れてくかも知れないんだけど、いいかしら」
麦野『ミサワと同じ顔の奴?』
結標「ご明察。って言っても小さい方だけど」
麦野『そりゃ好都合。是非お願い』
結標「どういう事?」
麦野『同世代の意見も聞きたいだろうからさ』
結標「ああ、そういう事ね」
麦野『そういう事。じゃあ、二時ぐらいにセブンスミスト前って事で。よろしくね』
結標「はーい(pi)琴葉、打ち止めちゃんに」
番外個体「もう連絡してる」ミョン
結標「ぷふっ」
番外個体「笑うなよー!///」
第五話B-SIDE「お泊まり戦線異常あり? 後編」END
次回、麦のんの苦悩?
あけましておめで投下
二時過ぎ、セブンスミスト前
番外個体「やっほう」
麦野「遅ぇ」
フレメア「こんにちはー」
結標「こんにちは」
番外個体「第一声があの人と一緒だよ、麦のん」ニヤニヤ
麦野「あれと一緒にすんなよ……」エー
打ち止め「こんにちは!」
フレメア「」ススッ
麦野「なに照れてんの。ちゃんと挨拶しなさい」グイッ
フレメア「にゃあ!? あ、あう……こんにちは、ミサワ妹」
打ち止め「あ、えっとね、琴理っていうの。よろしくね」ペコリ
フレメア「私はフレメア。大体、よろしくね」ペコリ
麦野「名前あったんだ」
結標「ついさっき付けてもらったんだって」
麦野「第一位にも甲斐性はあったのね」
打ち止め「フレメア、一緒に服見に行こ!」ガシッ
フレメア「うん!」
トタタタ……
麦野「……まっすぐでいい子ね、琴理は。フレメアはちょっと引っ込みがちなとこがあるから、ああして引っ張ってくれるとありがたいわ」
番外個体「琴理に対するあの人みたいな感じになってるよ、麦のん。親御さんって呼んでいい?」
麦野「呼ぶな呼ぶな! 母親って歳じゃねえよ!」
セブンスミスト・子供服コーナー
打ち止め「フレメア! コレどうかな!」
フレメア「おー! 似合う似合う、にゃあ!」
番外個体「あらま、もう打ち解けてるよ」
麦野「人見知りはしないからね。そこだけはあいつと一緒」
結標「あいつって?」
麦野「あの子のお姉さん」
番外個体「どんな人なの?」
麦野「見た目はあの子をまんまおっきくした感じ。ドジばっか踏んで、鯖缶ばっか食べてて、いつも私にベタベタくっついてきて」
麦野「人懐っこくて、物怖じしなくて、優しくて、強い子。私の、初めての友達……だった」
番外結標「「だった?」」
麦野「……殺しちゃったの。独立記念日のゴタゴタの中で」
結標「……じゃあ、『アイテム』が崩壊したのって」
麦野「そ、私が原因。あの時の私は、身勝手で、未熟で、弱かった。そのくせ、完璧を求め過ぎてた」
麦野「だからあいつのミスを赦せなくて、怒りに任せて殺しちゃったの」
麦野「その後、滝壺を庇う浜面を殺そうとして返り討ちに遭って、死にかけた。その時気付いたの。自分の居場所を、自分で壊してしまったんだって」
麦野「また、大事なものが、自分のせいで失われてしまったんだって……」
番外結標「「……」」
麦野「……あー、やめやめ。ったく、こんな湿っぽい話する為に呼び出したんじゃないのに。ゴメンね、二人共。昔話に付き合わせちゃってさ」
番外個体「思いのほか気にしいなんだね、麦のんって。過去なんか振り返らずに突っ走るタイプだと思ってた」
結標「そう? 私から見たら、周りの目とか自分がしてきた事とか、凄く気にしそうなイメージだけど」
フレメア「大体、どっちも間違いじゃない」
打ち止め「ぱんつ見られるのは気にしないけどね」
麦野「いやそれは相手による」
打ち止め「そんな事より! お姉ちゃん達も一緒に選んでー!」グイグイ
フレメア「選んでー!」グイグイ
結標「はいはい、分かってるから」
麦野「引っ張らないの」
番外個体「よーしれっつごー☆」
しばらくして
結標「フレメアちゃんって、すごくフリフリが似合うわよね」
番外個体「あー、それ私も思ったわ」
打ち止め「私はー?」
番外個体「水玉模様一択」
フレメア「うん。大体、琴理には水玉が超似合う」
打ち止め「ナゼユエ?」
麦野「親御さんの趣味的な意味で?」ニヤニヤ
打ち止め「ふむ。ならばよし」ウン
結標「いいんだ」
番外個体「お兄ちゃんの意見は絶対だもんねー☆」
打ち止め「その通り」フンス
麦野「認めちゃったよ」
フレメア「大体、アニキは正義、にゃあ」ウン
麦野(いないのにブラコン!?)ガビーン!
十数分後、女性服コーナー
打ち止め「今度はお姉ちゃん達の服だー!」
フレメア「だー!」
結標「おー!」
番外個体「……」ソローリ
結標「どこへ行くの?」ガシッ
番外個体「」
結標「麦野さんを着せ替え人形に出来る、またとない機会なのに」ニヤリ
麦野「は?」
フレメア「着せ替え麦野、にゃあ」wktk
打ち止め「着せ替えしずりん!」wktk
麦野「お、おい」
番外個体「よーし! 私コスプレ衣装持ってくるね☆」トタタタ
麦野「おいい!?」
結標「二人共、しっかり捕まえておいてね! 私可愛い服にしよーっと♪」トタタタ
麦野「待てコラアアアアアア!?」ガシッ
打ちメア「「逃がさないぜ!」」ガッチリ
数十分後
麦野「モウオヨメニイケナイ……///」グッタリ
番外結標「「至福」」ホクホク
打ち止め「しずりんって何でも似合うね!」ホクホク
フレメア「麦野は大体超可愛いからね!」ホクホク
麦野「ち、畜生……///」
結標「次行ってみよう!」
番外止めメア「「「らじゃー!」」」
麦野「やめてええええええ!?///」
更に数十分後、セブンスミスト前
麦野「今日は色々と、あ・り・が・と・な!」グリグリ
結標「いたたたごめんごめん!」
番外個体「こめかみグリグリは痛いよねー」
打ちメア「「痛いよねー」」
打ち止め「フレメアはこの後何するの?」
フレメア「大体、お家帰る。やることないし」
打ち止め「じゃあウチで遊ぼ!」
フレメア「琴理のウチ、行っていいの?」
打ち止め「全然オッケー! いいよね、琴葉!」
番外個体「大歓迎。つか呼び捨てすんな」ビシッ
打ち止め「あたっ」
フレメア「脳天唐竹割りは大体痛い」
麦野「ミサワ、フレメアの事お願いね」
番外個体「任せて親御さん☆」フンス
麦野「だから親御さん言うな!」ビシッ
番外個体「あだっ」
結標(学習しないなあ)ヤレヤレ
フレメア「不束者ですが、大体よろしくお願いします」ミツユビ
番外結標((どこで覚えたんだろう))
黄泉川家
番外止め「「ただいまー!」」
フレメア「大体お邪魔しまーす!」
結標「はっ! また来ちゃった!」
番外個体「いっそここに住んじゃえば?」ニヤニヤ
結標「うう/// いや、でも、さすがにもう入れないでしょ」
一方通行「隣に住めばいいだろ、今ンとこ亜佳一人だし」
打ち止め「ぴゃっ」ビクッ
フレメア「にゃっ」ビクッ
番外個体「い、いきなり後ろから声掛けるのはやめようぜ?」ドキドキ
結標「住むっていったって、亜佳が許してくれるかしら」ドキドキ
ミサカ「大歓迎ですぜ姐さん」ポン
結標「」
打ち止め「あ、気絶した」
フレメア「大体メンタル弱い」ツンツン
一方通行「料理はオマエがやれよ亜佳、結標はそれ以外は得意だからな」
結標「……少しは良くなってるわよ」
打ちメア((あ、復活した))
ミサカ「では私の家にどうぞ」
結標「あ、待って。一方通行に渡したい物があるの」
一方通行「あ? なンも持ってね」
チュッ
番外個体「おお」
打ちメア「「ほっぺちゅーだ」」
結標「じゃ、じゃあ、またね!///」
一方通行「オ、オウ///」
パタン
番外止めメア「「「ひゅーひゅー☆」」」
一方通行「からかうなよ……///」ガシガシ
天井家
結標「お邪魔しまーす……うわ」
ミサカ「おっといかん片付けないと」
結標「プラモデルの残骸が散乱してるってどういう事よ」
ミサカ「昨日の夜、1/144HGの未製作分をまとめて作っていたのです」
結標「天井さんが退院したら、さすがに自重しなさいよ?」
ミサカ「おと……彼ならきっと許してくれるはず」
結標「『お父様』って呼んでるんだ」
ミサカ「そ、そこはツッコまないがセオリーです/// お待ち下さい、すぐに片付けますので」
結標「いいわよ、私がやるから」
ミサカ「いえいえそういう訳には」
結標「だったら手伝わせて。もしかしたら部屋貸してもらうかも知れないんだし」
ミサカ「先行投資ですかあざといな」
結標「そういう事言わないの」ツン
ミサカ「あうっ」
しばらくして
結標「ふう。片付いたわね」
ミサカ「汗を拭う姐さんマジセクシー(;´Д`)」
結標「何言ってるのよ///」
ミサカ「ところで、姐さんってマゾですか?(ビシッ)あうっ」
結標「いきなりなんて事訊いてくるのよ貴女は! どっちかっていったらサドよ!」
ミサカ「結局答えるのかよ」
結標「さて。そろそろご飯「作りますのでお待ち下さい」……うん」ショボン
ミサカ「……あー、ええと。下拵えを手伝って頂ければありがたいかと」
結標「うん! 頑張る!」パアア
ミサカ(あれ? なんか可愛いぞこの人///)
キッチン
ミサカ「では、ニンジンとジャガイモの下拵えをお願いします」
結標「了解!」スチャ
ミサカ「……」チラ
結標「……」ショリショリ
ミサカ「……」チラチラ←肉の下拵え中
結標「……」トントン
ミサカ「……」ハラハラ←カレールー投入中
結標「……ふう」コトン
ミサカ「……」ホッ
結標「心配しすぎ」ツン
ミサカ「あうっ! だ、だって、何だか手元が覚束ないんですもん」
結標「……仕方ないじゃない、まだまだ修行中なんだから」ショボン
ミサカ「あ、いや、でも、下拵えは完璧ですよ!」ウンウン
結標「一応誉め言葉として受け取っとくわ」クス
ミサカ(面倒臭いなあもう……まあ、そこが可愛くもあるんだけど///)
一〇数分後、リビング
結標サカ「「いただきます」」
結標「天井さんって、いつ頃退院するの?」
ミサカ「来週には退院出来るそうです」
結標「よかったわね。ようやくお父さんと一緒に住めるじゃない」
ミサカ「……お母様も一緒に、とは思っているのですが」
結標「お母様?」
ミサカ「あ!? え、えと、そ、それは、そのっ」アタフタ
結標「もしかして、芳川さん?」
ミサカ「///」ボフン
ミサカ「な、なんで分かっちゃうんですか~///」ポコポコ
結標(可愛いなあもう)ニヨニヨ
結標「ふふっ、よっぽど二人が好きなのね。なんだか羨ましいわ」
ミサカ「私からすれば結標さんの方が羨ましいですよ、百合丼なんてリア充の極みじゃないですか」
結標「(百合丼?)いいじゃない、どっちも大好きなんだもの」
ミサカ「で、将来どちらと結ばれたいですか?」
結標「両方」キリッ
ミサカ「即答! 重婚も同性結婚もやってやるってか!」オオー!
結標「当然よ。だって私はあの二人の事を、あ、ああ、い、あ、いあ、あい、あ……う~//////」プシュー
ミサカ「あ、ショートした」
結標「も~、言わせないでよ~!///」ポコポコ
ミサカ「さっきの仕返しですよーだ」ニヨニヨ
結標「貴女もさっさといい人見つけてきなさい! 目一杯からかってあげるから!」ムキー!
ミサカ「からかわれるって分かってたら紹介なんかしませんー!」ベー
第六話A-SIDE「悔やんだり辱められたり」END
※このスレでは新約五巻は一部を除き考慮されていません
ゆえに打ち止めとフレメアは今回が初の直接対面で、フレメアの性格も原作とは若干異なります
どもども
最近忙しくてなかなか投下する時間が取れないのです、すまなんだ
もしかしたら22時以降に投下出来るかも、寝落ちてたらごめん
投下待機ご苦労ちゃんです
もうなんやかんや気にせず投下しようとか思うんだぜ
一週間後、黄泉川家リビング
番外個体「そう、ですか……ありがとうございます」pi
打ち止め「どうだった? ってミサカはミサカは恐る恐る尋ねてみる」
番外個体「……駄目だった。これで二十件だよ……あーもー! 一体何が駄目だっていうんだー!?」ガシガシ
打ち止め「大丈夫だよ、次があるよ! ってミサカはミサカは諦めずに頑張るように促してみたり!」
番外個体「……私は、働いちゃ駄目って事なのかな」ズーン
打ち止め「そ、そんな事ないよ! ちょっと運が悪かっただけだって! ってミサカはミサカはすかさずフォローを入れてみる!」
番外個体「……もういいや、もう働かない」
打ち止め「そんな投げやりになっちゃ駄目だよ! ってミサカはミサカは叱咤してみる!」
番外個体「……ちょっと気分転換してくる」
打ち止め「う、うん。行ってらっしゃい、ってミサカはミサカは心配しつつ送り出してみる」
とある大通り
番外個体「……はあ」トボトボ
番外個体(気分転換、のつもりで、出てきたけど)トボトボ
番外個体(なんか……全然やる気が沸かないや)トボトボ
番外個体「……はあ」トボトボ
番外個体「……あれ? あんなとこに喫茶店なんかあったんだ……入ってみよ」
とある喫茶店
カランカラン
店員「いらっしゃいませ。お好きな席にどうぞ」ニコ
番外個体(わ、綺麗な人……カウンターでいっか)キシ
番外個体(何頼もうかな……)ポケー
カタン
番外個体「……へっ? あの、まだ頼んでないですけど」
店主「試作品だ。お代は感想で頂こう」
番外個体「はあ。じゃあ、いただきます……」ズズ…ゴクン
番外個体(……おいしい。なんだろ、ハチミツみたいな甘味。でも、コーヒーの苦味にうまく溶け込んでるっていうか)
番外個体「なんだか、ホッとする味……」ズズ…
店員「お嬢さん。何かお悩みなら、相談に乗りましょうか?」
番外個体「へっ? う……いいんですか?」
店員「どうぞ」ニコ
番外個体「私、ある人の家に居候させてもらってるんです。で、いつまでもダラダラ居座ってるだけじゃダメだって思って、働く事にしたんですけど」
番外個体「なかなか、仕事が決まらなくて……」
店員「……そう」
番外個体「私は、働いちゃ駄目って事なんですか? ずっとこのまま、くすぶってるしかないんですか?」
店員「大丈夫よ。貴女の気持ちは、必ず伝わる。誰かの為に一生懸命に頑張っていれば、きっと報われるわ」
番外個体「そう、ですかね」
店員「ええ。だから、そんなに暗い顔してちゃ駄目よ? 幸せが逃げちゃうわ」
店員「せっかく可愛らしい顔をしているんだから、笑いましょう? そうすれば、幸せは向こうからやって来る。仕事なんてすぐに決まるわ」
番外個体「そんなもんですかね……えへへ」ニコ
店員「頑張ってね。それじゃ、ごゆっくり」
番外個体(なんか、スゴく心が軽くなった感じ。私も、あの店員さんみたいに誰かを助けてあげたいな)
番外個体(……よし。イチかバチか、言ってみよう!)
番外個体「あの!」カタッ
店員「なあに?」
番外個体「私を、ここで働かせて下さい!」
店員「……どうします? マスター」
店主「……」
番外個体(う……ダメ、かな? いやいや、怖じ気づくな、もう一押し!)
番外個体「何でもします! お願いします!」ペコリ
店主「……そうだな。丁度人手が要ると思っていた所だ。早速、明日から頼もう」
番外個体「……! ありがとうございます! 私、御澤琴葉っていいます!」
店員「よろしくね、御澤さん」
店主「……」コク
番外個体「明日からよろしくお願いします! それじゃ!」
カランカラン
店員「……相変わらず、素直じゃありませんね」
店主「何の話かな」
店員「最初から雇うつもりだったのでしょう? だからあんなサービスを」
店主「試作品であるのは事実だ。人手不足もな」
店員「嘘つき」クス
店主「決して、鬱ぎ込んだ彼女を元気付ける為などではない」
とある喫茶店前
番外個体「いーよっしゃー! バイト決まったー! そうだ、早速ママに報告しよう!」pipipi
黄泉川『はいはーい、どうしたじゃん?』
番外個体「あ、ママ? へへー、聞いて驚け! 私、とうとうバイト決まったよん♪」
黄泉川『おお! 良かったじゃんなあ! 頑張りなよ!』
番外個体「もちコース!」
黄泉川『ちなみに、なんてお店?』
番外個体「あー、冷やかしに来る気だー」
黄泉川『まあまあいいじゃんか。それで、なんてお店?』
番外個体「えっとねー……」
番外個体「『梓弓』って喫茶店だよ!」
第六話B-SIDE「爪弾くは弓、奏でるは幸福」END
次回はなるべく近いうちに
ちょいと質問age
①このまま先に進む
②別視点からのここまでをおさらいする
③新たな百合丼を発現させる
どれがいい?
さて、何人答えてくれるだろうか
そもそも票が集まる程の人数が見てくれているのか(ry
オーケーそのまま進むぜ
しかしキリのいいところでおさらい的な話をいれるかも、MNWネタで
なぜかって?
作中の時系列的に、そろそろ某変態が学園都市に到着してても不思議じゃないんで
発売から二週間でやっと展望台到達というまったりペースで真・Ⅳをやってます、はいどうでもいいですね
てなわけで投下しに来たのです
その頃、冥土帰しの病院
冥土帰し「……うん。もう大丈夫だね?」
天井「恩に着るよ。これまでずっと匿ってくれただけでなく、治療までしてくれて」
冥土帰し「僕は医者として当然の事をしたまでだね? まあ、感謝の気持ちは受け取っておくけどね?」
天井「妹達の事で何かあれば、遠慮なく使ってくれ。これでも一応、彼女らの父親のつもりだからな」
冥土帰し「その時は宜しく頼むよ? さあ、君の『家族』が待っている。早く行ってあげなさい」
天井「そうだな。あの子は意外と気が短いからな」
病院ロビー
ミサカ「……」ウロウロソワソワ
芳川「落ち着きなさいったら。自分の脚でここまで来ると行ったのだから、待ってあげるのが優しさと言うものよ?」
ミサカ「うー」ウロウロソワソワ
コツ、コツ
ミサカ「あ! お父様!」ダッ
天井「亜佳! うわっ」ドサッ
ミサカ「お父様! お父様!」ギューッ
天井「こ、こら。気持ちは分かるが、これでは立てないだろう?」
ミサカ「お父様ー!」ギューッ
芳川「あらあら、甘えん坊さんね」クス
天井「参ったな、ははは」
数分後、病院の近くの公園
ミサカ「先程は、すいませんでした///」テレテレ
天井「待たせてしまった私の落ち度だ。亜佳が謝る事ではないさ」
芳川「そうそう。愛娘に飛びつかれるなんて、父親にとってはこの上ないご褒美なのよ?」
ミサカ「えへへ///」テレテレ
芳川「住居の方は、冥土帰しが手配してくれてあるわ。片付いているかどうかは別として」チラ
ミサカ「うっ」ギクッ
天井「亜佳の趣味の品はそんなにあるのか」
亜佳「……///」コク
天井「個性があるのはいい事だ。大事にするんだぞ?」
ミサカ「はい!」
芳川「度が過ぎないようにね?」
ミサカ「あうっ」
芳川「ん、電話だわ。もしもし?」
黄泉川『あ、桔梗? 今日は早く帰ってくるじゃん?』
芳川「ええ。家移りの準備もあるし」
黄泉川『実はさあ、今日さあ、いい事があってさあ……あーもう! とにかく早く帰ってこい!』ブツッ
芳川「……愛穂ったら、なんだかやけにテンションが高いわね」
ミサカ「(む、ミサワさんから個別通信……おお!)おめでとうございます!」
天井「うん? どうしたんだ? 亜佳」
ミサカ「(やべっ、声に出しちまった///)あ、えと。ミサワ……番外個体こと御澤琴葉姉さんから、バイトが決まったとの報告がありまして」
芳川「愛穂が言っていた『いい事』って、きっとそれね。というか、あの子はあなたより後に産まれたのに、なぜ姉さん?」
ミサカ「肉体的には私やお姉様よりも年上ですし」
天井「そういえば以前、姉が欲しいと言っていたな。つまりは、そういう事か」フフッ
ミサカ「わ、笑わなくてもいいじゃんかー!///」ウワーン!
天井「ははは、済まん済まん」ナデナデ
芳川「あらあら」クス
その夜、黄泉川家リビング
全員「いただきます」
黄泉川「今日はお祝いじゃん! たくさん作ったじゃんからじゃんじゃん食べるじゃん!」
一方通行(じゃんじゃんうるせェな)モグモグ
打ち止め「~~♪」モグモグ
番外個体「もーママったら、お祝いとかしなくていいのに///」
ミサカ「お父様、あーん」ズイッ
天井「あ、ああ」パク
芳川「あらあら」クス
結標「なんか、すいません。私までお呼ばれしちゃって」
黄泉川「琴葉のバイト決定祝いなんだから、琴葉としては彼女がいれば嬉しさ二倍じゃん?」ニヤニヤ
番外個体「もう!/// 馬鹿ママ!///」
結標「いやあの、天井さんの退院祝いでもありますよね?///」
天井「祝ってもらう程の事では「アンド天井さんと桔梗の婚約祝いでもあるじゃん♪」こ、ここ、婚約!?///」
芳川「ちょっ、何を言ってるのよ愛穂!?///」
黄泉川「あれ? 違ったじゃん?」チラッ
ミサカ「(; °З °)~♪」
天井芳川「「お前(あなた)の仕業か!///」」
一方通行「互いに満更でもねェンだろ? だったらさっさとくっついちまえよ」モグモグ
天井「それは、そうなのだが……///」
芳川「まだ、色々と、準備が……///」
ミサカ「ベッドはダブルにしておきました」b
天井芳川「「本当に気が短いなお前(あなた)は!///」」
ギャーギャー
結標「仲睦まじいって、ああいうのを言うのかしらね」
番外個体「かもね」
一方通行「もォ普通に家族だよな、アイツら」モグモグ
打ち止め「羨ましい限りだぜ、ってミサカはミサカは呆れ半分に呟いてみたり」
黄泉川「ちくしょーなんだこの部屋のカップル率はー! 私も彼氏欲しいじゃーん!」
番外個体「よし! あなたがママの恋人探しをしてあげなさい!」
一方通行「いやいや、俺にそういうのは期待すンなよ」
結標「そもそも繋がりの深い知り合いがこれだけだものね」クスクス
番外個体「それもそっか☆」テヘ
一方通行「知り合い少なくて悪かったな」
深夜、一方通行の部屋
一方通行「……」
番外個体「むにゃ……」zzz…
結標「んふ……」zzz…
一方通行(眠れねェ……)ギンギン
番外個体「くー……」zzz…
結標「はっ、ん……」zzz…
一方通行(左に琴葉、右に淡希……)ドキドキ
番外個体「ちゅ~しよ~ぜ~……」zzz…
結標「んっ……あっ……ダメぇ……」zzz…
一方通行(の、柔らかいモノが押し当てられてて、変な気起こしそォだ……)ムラムラ
番外個体「んふー……にゃは」zzz…
結標「そこ……弱いのぉ……」zzz…
一方通行(つか、淡希の寝言がエロいな……)ドキドキ
番外結標「「あいしてるよぉ、ゆーくん(優一郎)……」」zzz…
一方通行(起きてる時に言えよ……まァ、面と向かうと“淡希”って呼べねェ俺に言えた義理じゃねェか)
番外個体「んにゅ……」zzz…
結標「もぉ……えっち……」zzz…
一方通行(……負けンな、耐えろ、俺)ムラムラ
第六話C-SIDE「お祝いと添い寝」END
短かった? そうか・・・
だが私は謝らない
お知らせage
次回投下は今週末の模様
以降数話ほど閑話を挟みたいと思います
内容は……色々さ
イチャコラ成分はぐっと抑え目です
今まででもそこまでイチャコラしてませんがね!
眠気に抗えぬ……
申し訳ないけど、寝落ちの危険があるので投下は月曜か火曜の夜に延期ということで
投下するとか言っときながら一週間も待たせて申し訳ないです、マジすんません
※こうしょん
こっから投下するお話は閑話であり、主役三人は出てきません。
このスレ内ではややおじなみのあの子にスッポトが当たります、なんせ閑話なんで。
時は遡り~三月某日、風紀委員訓練所
初春「ひゃくいち、ひゃくに、ひゃくさん、ひゃくし、ひゃくご」←腕立て中
訓練生A「おー、相変わらず精が出ますね、初春先輩!」
初春「体力作りは常日頃からやっておかないと、すぐなまっちゃいますから」
訓練生B「『日々の鍛錬を欠かさぬ事! それは風紀委員の基本だ!』 って教官もよく仰ってますもんね!」
初春「ここまで来るのに二年も掛かっちゃいましたけどね」タハハ
訓練生達「引き続き頑張って下さーい!」
初春「ありがとうございます!」
しばらくして
初春「ふう~。今日はなんとか二百回ワンセット達成しました」
初春「にしても、今期の訓練生は随分と人懐っこいですね。今までの人が妙にピリピリしてた分、余計にそう感じるのかもしれませんが……うん?」
<♪ふふふんふ~ふっふふっふっふふ~
初春(あれ? この声は)キョロキョロ
???「♪ふふふんふ~ふっふふっふっふふ~」タッタッタッ
初春「!?」
初春(えっ!? あ、あれって……!? でも、そんな話、全然……!?)
???「♪ふふふんふ」ピタ
初春(あっ、気づかれた)
???「( ゜- ゜)」ジー
初春「……」ダラダラ
???「……」クルッ
初春「……?」
???「♪~ふっふふっふっふふ~」タッタッタッ
初春「鳩か!?」
???「!」ピタ
初春(しまった、思わずツッコんじゃった!)
???「( ゜- ゜)」ジー
初春「……」ダラダラ
???「( ̄▽ ̄)b」
初春「?」
???「♪ふふふんふ~ふっふふっふっふふ~」タッタッタッ…
初春(な、なんだったんでしょう、今の反応……)
訓練終了後、エントランス
佐天「お疲れ初春ー」
初春「あ、佐天さん。いつもお迎えありがとうございます」
佐天「なーに、いいって事よ!」
初春「それじゃあ、行きましょうか」
佐天「おー! 今日のご褒美スイーツは……ん?」
初春「どうしたんですか、佐天さ……あ」
???「♪影は落ち~る~ 僕のあ~しも~とに」
佐天「……ねえ初春。あれ、御坂さんじゃないよね?」
???「♪乾いた~ま~ち~に~」
初春「多分、そのはずです。もし御坂さんなら、こういう事はちゃんと話してくれると思います」
佐天「だよねえ。だとしたら、よく似た他人って事か。にしてもそっくり過ぎでしょ」
初春「ですよね~。さっき見つけた時は本当に驚きましたから」
佐天「そこのキミー」
初春「ちょっ、佐天さん!?」
???「私に何かご用でしょうか」
佐天「キミさ、よく御坂美琴にそっくりとか言われない?」
???「言われますけど、それが何か」
佐天「名前聞いてもいい? あ、ちなみにあたしは佐天涙子。そっちのピンクの水玉、じゃなくて花飾りの子は初春飾利っていうの」
初春「おい今何と言い間違えた」
ミサカ「天井亜佳です。新学期から、あなた達の学校に転入する事になっています。どうぞよろしく」
初春「へ~、柵川に。前はどこへ通ってたんですか?」
ミサカ「諸々の事情があって通っていなかったんですが、それらが全て片付いて普通に通える事になったので、これを期に転入という形をとったんですよ」
初春「ふうん……」ジー
佐天「……」フム
ミサカ「?」
佐天「天井さんってさ、実は御坂さんのクローンだったりする?」
初春「さ、佐天さんなんて事を!?」
ミサカ「ぶっちゃけその通りです」
佐天「おーやっぱりそうかー。あたし冴えてるなー」
初春「あっさりカミングアウトした!? そんな重大な事、簡単に教えちゃっていいんですか!?」
ミサカ「どうせいつかバレるんだし、今言っても大して変わんないかなーって」
初春「理由が軽い!?」
ミサカ「それに」
佐天「それに?」
ミサカ「お姉様から、お二人は大切なご友人であるとお聞きしています。それも、数々の苦難を共に乗り越えてきた、掛け替えのない存在なのだと」
初春佐天((御坂さん……!))ジーン
ミサカ「ですから、あなた達が彼女の不都合な事情を簡単に周囲に漏らす様な軽薄な方々ではない、と確信を持って言えるのですよ」
佐天「えへへ、なんか照れちゃうなあ」
初春「その通りです。私達は、絶対にあなたと御坂さんの秘密を守ります!」
ミサカ「……あ。今の話を私から聞いたというのは内緒でお願いします。でないとお姉様が嬉死恥ずか死してしまいますので」
佐天「オッケー!」
初春「了解です!」
ミサカ「とは言いつつも、この件はきちんとお姉様に報告しなければならないワケだが」
初春「私達も立ち会いますよ。当事者ですから」
佐天「それに、友達だからね」
ミサカ「友達……悪くない、響きだ」
三月末日、とあるファミレス
初春「……来ましたか」
佐天「来たか」
ミサカ「来たかッ!!」
初天サカ「「「御坂美琴!!」」」
美琴「」ビクッ
<ホントだ、でんげきひめだ! かっけー!
<やっべ、マジカワイイ
<ロリコン扱いされても痛くねえな、あの子が彼女なら
ザワザワ……
美琴「そ、そんな大声で呼ばないでよ、もう……///」
初春佐天((イジリ甲斐ありすぎですなあ))ニヤニヤ
ミサカ(相変わらず目立つの嫌がりますね)
美琴「ええっと、それで。大事な用ってなに?」
ミサカ「私の正体をぶっちゃけましたという事後報告です」
美琴「」
佐天「聞いちゃいました」
初春「すいません」
美琴「なにしちゃってんのよ、あんたは……」アチャー
ミサカ「いつかバレるならいつバラすの? 今でしょ! と思ったのでバラした、後悔はしていない」キリッ
ミサカ「彼女達ならば秘密を厳守してくれると確信したうえでの行動です。なので文句も苦情も非難も罵倒もドンとこいです」
佐天「あたしが訊かなきゃよかったんだし、悪いのはあたしだよ!」
初春「私も共犯です! ですから、天井さんだけを怒らないで下さい!」
美琴「……ま、バラしちゃったものはしょうがないか。どうせいつかはバレる事だったんだし」
美琴「ホントなら、休みが明けるまでに私から話すつもりだったんだけど」
佐天「へっ、そうなんですか? そりやまたどうして」
美琴「柵川に通う事になったっていうのは、この子から聞いてるでしょ? そうなると、二人にバレるのは避けて通れないじゃない?」
初春「ああ、確かにそうですね」
美琴「だから、バレる前に二人には教えておこうって思ってたの」
佐天「ところが訓練所で鉢合わせる可能性を考慮してなかったが為に今回のような事態に至った、と」
美琴「……おっしゃるとおりです///」
ミサカ「肝心なとこで抜けてますね、美琴さんは」
佐天「ん? なんで美琴さん? お姉ちゃんでもいいじゃん」
ミサカ「私と彼女は別人という設定ですから」
美琴「設定って」
初春「それに、『お姉ちゃん』なんて呼ばれたら、きっと嬉死恥ずか死しちゃいますよ、御坂さんは」
佐天「なるほど理解」
美琴「うっ……///」
ミサカ「それと、出来れば友達感覚で接していきたい、というのもあります」
美琴「友達、か……」テヘヘ
ミサカ「なんせこんなんですから。きっと友達なんかいても両手で数えきれる程度かなーと」
美琴「いいじゃない別に。だからこそ、一人一人が掛け替えのない、大切な存在なんだって、胸を張って言えるし」
初春佐天「「御坂さん……!」」ジーン
美琴「……はっ!/// ま、まあ、そういう事なので、これからも、末永く、よろしくお願いします///」テレテレ
佐天「もっちろん! 一生親友しちゃいますよ、美琴さん!」
初春「こちらこそ、よろしくお願いします、美琴さん!」
美琴「ちょっ、ちょっとお!/// 二人まで名前呼びは止めてよお、御坂さんにしといてよお!///」
初春佐天「「えー」」
ミサカ「まあまあ二人共。名前で呼ぶ度にキョドられても困るでしょう?」
佐天「ちっ、しょーがないですねー。しばらくは御坂さんにしといてあげますよ!」ニヤニヤ
初春「あ、でもたまに美琴さんにするかもしれませんから、心の準備だけはしといて下さいね?」ニヤニヤ
美琴「うう……/// く、黒子の前で美琴さんって呼ぶのは、絶対ダメだからね!」
初春佐天「「はーい」」
そして現在、風紀委員第一七七支部前
ミサカ「いよいよ今から正式に風紀委員第一七七支部の一員な訳ですが」
佐天「白井さんが色々とネックだよね」
初春「大丈夫です! 私が白井さんの魔の手から天井さんを守りますから!」
佐天「なんでかなー。初春が言ってもイマイチ安心出来ない」ウーン
初春「佐天さん!?」ガーン
佐天「冗談冗談」ニヒヒ
初春「もう、冗談キツいですよ~」プクー
ミサカ「佐天さんはいつもこんな感じなのですか?」
初春「ええ。いつも明るいですよ」
佐天「実は結構クールだよ」キリッ
ミサカ「そして意外とセクシーですよね」
初春「いやセクシーって。性格の話じゃないんですか?」
佐天「何はともあれ、レッツゴー!」
支部内
ミサカ「初めまして、天井亜佳といいます。至らぬ点があるかと思いますが、ご指導ご鞭撻を宜しくお願いします」ペコリ
固法「よろしくね、天井さん。まずは警邏ルートを覚えてもらいたいから、そうね……白井さん、お願い出来る?」
白井「了解しましたの。では参りましょうか、天井さん」
白井(天井さんから微かにお姉様オーラを感じますの……しかし、お姉様とは別人。うっかりお姉様と呼び掛けてしまわないように致しませんと)
ミサカ「(この方があの『変態淑女』……思っていたより真面目そうな方ですね)はい、お願いします」
初春(大丈夫かな~、心配だな~……)
第一七七支部前
白井「まずは東ルートから回りますの」
ミサカ「はい」
トコトコ……
〈こちらゴシップ。応答願います、どうぞ〉
《こちらフラワー。どうぞ》
〈目標は東ルートから巡回を始めた模様、どうぞ〉
《気付かれないように追跡を開始して下さい、どうぞ》
〈了解。動きがあり次第追って報告する、どうぞ〉
《くれぐれもお気をつけて〈あの、何してるの?〉み……サンダー、能力で通信に割り込まないで下さい、どうぞ》
《なんでサンダー? つかマジで何してるのよ、さ〈ゴシップと呼びたまえ!〉にう〈フラワーと呼んで下さい〉……了解。今回の任務内容を教えてもらいたい、どうぞ》
〈ノリノリだなサンダー《いいから教えてよ!///》現在、オセロとレッドがルートの確認ついでに警邏を行っている〉
〈その最中、オセロが怪しい動きをする可能性を危惧した我々は、彼女の監視をする事にしたのだ、どうぞ〉
《なるほど、つまりオセロの監視が任務という訳か。ところで、オセロは判るがレッドとは誰だ? どうぞ(まあ、多分あの子だろうけど)》
《マジでノリノリですねサンダー〈いいじゃない別に!///〉レッドとは天井亜佳……ミサカ一○○九三号です、どうぞ》
《(うん、やっぱりそうだった)そういえば正式な配属は今日からだったな。私も追跡に参加しようか? どうぞ》
〈そうしてくれると助かる、どうぞ〉
《ではお二人共、ご武運を。オーヴァー》
白井「……で、この大通りを道なりに進みますの」
ミサカ「道中に多数の誘惑(トラップ)が存在していますね……お、あそこのクレープ美味しそう」フラフラ
白井「いけません。今は警邏中、職務を全う致しませんと」ガシッ
バチッ
白井「っ!?」ビクッ
ミサカ「……はっ! 申し訳ありません、危うく道を外れる所でした」
白井(嗚呼! 何故ですの? 今、黒子の手にお姉様スパークを受けたかのような衝撃がありましたの! もしや天井さんは、お姉様の……!?)
ミサカ「では、警邏を再開しましょう」
白井(いけません、いけませんわ白井黒子! この方は天井亜佳さんであって御坂美琴お姉様ではありませんの! そんな風に考えるのは失礼ですの!)ヌオオオ…!
ミサカ「……白井さん?」
白井(ぐ、偶然! そう、偶然にも! お姉様と容姿が瓜二つで! 偶・然・に・も! 同じ電撃使いであるというだけかも知れませんの!)グオオオ…!
ミサカ「おーい、もしもーし」
〈こ、『警戒態勢(コードイエロー)』! オセロが悶絶しだした! どうぞ!〉
《(く、黒子! 頑張れ、耐えろ、耐えるのよ!)私が更に接近し状況に備える、どうぞ!》
《サンダー、くれぐれも気付かれないように注意して下さいね! オーヴァー!》
ミサカ(……お姉様達は一体何を騒いでいるのでしょう? つか初春さん遊んでたら駄目だろ)ミョン
白井「……はっ! わたくしとした事が、少々取り乱してしまいましたわ」
《……ふう。オセロは何とか持ち直し》
白井「申し訳ありません、お姉様」
ミサカ「えっ」
《えっ》スクッ
〈どうしたサンダー!〉
《……今、黒子が》シャガミ
《オセロがどうしたんですか?》
《亜佳の事、お姉様、って》
〈えっ〉
《えっ》
白井「ああ、すいません! わ、わたくしったら、何故、お姉様だなんて、ああ、なんて事」アタフタ
ミサカ「あー、まあ。私は御坂さんと瓜二つですから、分かってても言ってしまう事はありますよね」
白井「申し訳ありませんの……」
ミサカ「うふふ、このうっかりさんめ☆」ツン
白井「にゃっ!///」freeze!
《!?》スクッ
〈サンダー落ち着け! 出てっちゃ駄目!〉
〈いやあの私にはバレてますからね皆さん〉
《ああやっぱりですか》
〈なんとなくそんな気がしていたんだぜ〉
《ま、まあ、同じ電撃使いだしね》シャガミ
白井「……で、では、気を取り直して。参りましょうか、天井さん」
ミサカ「あ、はい」ニギッ
白井「っ!?///」ボフン
《あっ! 亜佳が手を! 黒子と手を繋いだ!》
〈サンダーが完全に素になってる……〉
《……もう面倒くさいから普通に話しましょうか》
〈りょーかーい〉
しばらくして
白井「……と、ここまでが東の巡回ルートですの」
ミサカ「で、あとは元来た道を引き返す、と」
白井「その通りですの」
美琴「(ここまでで黒子からは特に怪しい動きはなかったわね……)」
佐天「(風紀委員としての白井さんは至って真面目なんだね)」
初春「(御坂さん絡みでさえなければ、ですが)」
ミサカ「復路では買い食いオッケー「駄目ですの」えーいいじゃんけちー( ´゜з ゜`)」
白井「風紀委員が風紀を乱すような事をしてはいけませんの」
ミサカ「白井さん堅すぎです。物事にはもっと柔軟な思考であたりませんと」
白井「うっ。それは、そうかも知れませんが」
ミサカ「という訳で、息抜きにあそこのクレープを食べながら帰りましょう」
白井「……はあ、もう。仕方ありませんわね」
美琴「(佐天さん、初春さん、私達も食べましょ?)」
佐天「(異議なし)」
初春「(言われるまでもない)」キリッ
クレープ屋「エアロスミスー(いらっしゃいませー)。何に致しますか?」
ミサカ「ミックスベリーで」
白井「バナナ&マンゴーでお願いしますの」
クレープ屋「はい、どうぞー。七五○円になりまーす」
白井「はい、丁度ですの」
クレープ屋「ラリアットサイバスター(ありがとうございましたー)」
トコトコ
ミサカ「」ハムハム
白井「」モグモグ
ミサカ「?」ズイッ
白井「!///」ブンブン
ミサカ「」チョイチョイ
白井「!///」バッ
ミサカ「!」ハム
白井「!///」ボフン
ミサカ「?」ズイッ
白井「///」ハム
美琴「(なにこの無会話SS)」
初春「(でもだいたいどんな展開かわかっちゃうのが不思議です)」
佐天「(これこれお二人さんや、メタいのはなしだぜ?)」
風紀委員第一七七支部
ミサカ「戻りましたー」
白井「戻りましたの///」
固法「ご苦労様」
佐天「お邪魔してまーす」
美琴(初春さん、結構体力ついてきたわね。黒子達より先に戻ってこれたし)
初春(つ、疲れた……なにか、なにか甘いものを……)グター
固法「警邏してみてどうだった?」
ミサカ「本日は何事もなく平和でした。強いて言うなら、誘惑が多くて大変でした」
固法「ふふっ、確かにね。私も新人の頃は警邏の途中によく買い食いしてたわ」
初春「あれって絶対風紀委員狙い撃ちしてますよね。どの警邏ルートにも一店舗は出てますし」
白井「その誘惑に負けまいとする心が風紀委員には必要なのでは」
固法「白井さんは堅く考えすぎ。適度に息抜きしないと滅入っちゃうわよ?」
白井「先程天井さんにも同じ事を言われましたの」
固法「あら、後輩に指導されるなんてまだまだね」クス
白井「全くですの」クス
ミサカ「案外攻められると弱いタイプですね、白井さんって」
美琴「攻める相手が私だと増長するけどね」
初春「私の場合は倍返しですけどね」
佐天(白井さんは攻めに弱い、と)メモメモ
十八時頃、天井家
ミサカ「ただいま戻りましたー……む、二人共お出掛け中ですか」
ミサカ(では、今のうちに……)
六月○○日
正式配属となった風紀委員第一七七支部にアイサツ。
初春さんに聞いていた通り、固法先輩はキャリアウーマン的おっぱゲフゲフおねいさんなお方。
白井さんは、日頃ネットワークで騒がれている程変態的ではなく、むしろ清楚で真面目な印象を受けた。
ちょっとからかってみたら、とても乙女な反応を見せてくれたりして。
年相応の女の子な部分もしっかりあるようで……やべえ、超可愛い。
p.s.今日の初春さんはいちご。
ミサカ「……へへっ」ニヘラ
閑話「レッド・スイート・トリップ」第一回 END
次回、黒子に更なる○○が……!?
やあ
やあ
翌日放課後、風紀委員第一七七支部
ミサカ「こんにちはー」
固法「こんにちは、天井さん」
ミサカ「あ、初春さんは掃除当番なので少し遅れます」
固法「了解」
ミサカ「さてさて。とりあえず席に着いて待機しておきますか」キシ
固法(昨日も、思ったけれど)ジー
ミサカ「?」
固法(やっぱり、御坂さん、よね。でも、あの子なら……)ムム…
ミサカ「あの、私になにか」
固法「あ、ううん。ちょっと知り合いに似ていたものだから、思わず見つめちゃった」
ミサカ「御坂さんにですか?」
固法「あ、うん。そんなか「そりゃ私は彼女のクローンですから」へえ……って、クローンっ!?」
バーン!
佐天「ぶっちゃけるにしてもあっさり過ぎだよあかっち!」
初春「もうちょっと腰を落ち着けて話すべき内容ですよ!?」
ミサカ「おわっ!?」
固法「!? う、初春さん。随分早いわね?」
初春「なんとなく嫌な予感がしたので急いで終わらせてきました!」
佐天「呼ばれてないけどお邪魔します!」
カクカクシカジカ数分後
固法「……そんな事が」
佐天「あったらしいです」
ミサカ「生きた証拠品です」
初春「白井さんには、くれぐれも秘密にしておいて下さいね」
固法「分かってる。白井さんが知ったら、色々とマズいものね」
十数分後
ガチャッ
白井「ごきげんよう、皆様」
固法佐天初春「「「こんにちは、白井さん」」」
ミサカ「お、おお……こんぬづわ\(゚q゜)」グッタリ
白井「……天井さん、どうなさいましたの?」
固法「データ処理を頼んだら、二分もしないうちにあんな感じになっちゃって」
白井「天井さん、しっかりして下さいな。光の巨人さんでも三分は保ちますわよ?」
ミサカ「わちきのデスクワークにおける活動限界は九九.九秒でありんす(゚q゚)」
佐天「なにその魔戒騎士」
初春「ダメダメですね」
白井「まったくもう、仕方ありませんわね。警邏に参りましょう、今日は北ルートの案内を致しますの」
ミサカ「いざ鎌倉!」ガタン
白井「まだ何も起きておりませんの」
固法(急に元気になったわね)
佐天(そんなにイヤだったんだ、まあ気持ちは分かるけど)
初春(スイーツの気配……!)
とある街道
ミサカ「アイス屋さん発見! 食べましょう食べましょう!」グイグイ
白井「ええいやはりそれが本懐でしたのねっ! せめて帰りまで我慢なさい!」
ミサカ「あ~い~すぅ~ぅ~」ユサユサ
白井「後で買って差し上げますから、今は仕事に集中ですの!」
ミサカ「……いぢわる」グスン
白井「っ///」キュン
白井(嗚呼、駄目、お姉様と同じご尊顔で涙など流されては、わたくしは///)アバババ
〈こちらゴシップ、レッドの目的はやはりスイーツだった、どうぞ〉
《……あそこのアイス屋さん、塩アイス天ぷら出すんですよね~。あれがまた、塩気と甘味と熱さと冷たさが絶妙にマッチしていて非常に美味なんですよね~うあ~食いて~》
〈あ、ダメだ禁断症状出てるわこの子〉
《やあ諸君。今日も任務か、精が出るな》
〈ようノリノリ〉
《ノリノリ言うな!/// つか、また尾行?》
〈あかっちの雰囲気がどうにも怪しかったんで尾けてたんですけど、思った通りでした〉
《ああ、黒豆茶オレフロートも捨てがたい、むしろ捨て置けない。よって塩アイス天ぷらと黒豆茶オレフロートを一緒に頂く至福の時間を早く私に寄越しなさい》
《……初春、さん?》
〈あー、大丈夫ですよいつものアレなんで〉
《とりあえず、何か甘いもの買ってくるわ。そのままにしとくのはなんかヤバそうだし》
《いけ! ピカチュウ!》
《壊れた!? 急いで行ってくる!》
《ピカチュウ、でんこうせっかだ!》
〈初春ー、帰ってこーい〉
アイス屋
白井「結局来てしまいましたの……」トホホ
ミサカ「アイスの、天ぷらですと!? 実に興味深い、ムラムラするねえ」
アイス屋「塩アイス天ぷらでよろしいですか?」
ミサカ「二つお願いします!」
アイス屋「かしこまりました。こちらの番号でお呼びしますので、少々お待ち下さい」つ番号札
しばらくして
白井「まあ、尾けられているのには気付いていましたが」
初春「うま~」パクパク
佐天「ち、違うんだよ白井さん? 初春はたまたま進行方向が一緒だったからついでに尾行してたんであって、最初からコレが目的だったわけじゃないよ?」
ミサカ「ああ、そういえば一○九支部に情報処理絡みで助っ人を頼まれたと言ってましたね、初春さん」
美琴「わ、ホントだ! このバランス最高ね!」
白井「といいますか、佐天さんはともかく何故お姉様まで」
美琴「たまたまよたまたま。うま~」ホワーン
ミサカ「やっべ、マジうめえ」ホワーン
白井(やっべ、マジ可愛いですの)ホワーン
佐天「……」ニヤニヤ
十数分後
白井「さて。食べ終わりましたし、そろそろ警邏に戻りますの」
ミサカ「おいっすー」
美琴「頑張ってね、二人共」
ミサカ「美琴さんもお友達作り頑張って下さい☆」キャピッ☆
美琴「余計なお世話だバカ!」ツン
ミサカ「あうっ」
白井(しかし。こうして並べて見ると、改めて瓜二つだと実感させられますの)ジー
美琴「ん? どうかした、黒子?」
白井「あ、いえ。大した事では」
美琴(問い詰められないのは、嬉しいからいいんだけど……それはそれでなんか寂しく感じる)ウーン
十数分後、とある路地
白井「……ふう。暴行の現行犯、拘束完了ですの」
不良達「」チーン
ミサカ(ヒモパンとか白井さんったら意外とセクシー)
ミサカ「警備員への通報、完了です」
白井「ありがとうございますの」
ミサカ「しかし、こういった手合いは中々減らないものですね」
白井「ある意味、実力至上主義の街ゆえの定めなのかも知れませんわね」
ミサカ「だからこその我々、という事ですか」
白井「ですの」
しばらくして
ミサカ「彼らの引き渡しも終わりましたし、そろそろ帰りましょうか」
白井「そうですわね。この件の報告書も書かなければなりませんし」
ミサカ「よし任せた」
白井「一緒に書くんですの」
ミサカ「( ´ °З °`)」
白井「その顔イラッとキますから止めて下さいまし。重ねて申しますが、報告書は二人で書きますわよ」
ミサカ「むー……」
白井「さ、支部に帰りましょう」スタスタ
ミサカ「……!」ピコーン
白井「?」クルッ
チュッ
白井「!?///」
白井(ほ、ほほほ、ほっぺち、ほっぺちゅー!?///)
ミサカ「報告書、お任せします☆」ニコ
白井「!?!?///」ドキーン!
白井「か、かしこまりましたの///」ドキドキ
風紀委員第一七七支部
ミサカ「ぉ、ぉわりまふた(゚q゚)」
固法「ありがとう。次、これお願いね?」つ会計処理帳
ミサカ「ぉぅ……し、しらぃさん、たしけてくらさぃ(゚q゚)」
白井「生憎、報告書で手一杯ですの」カキカキ
ミサカ「ごぉぉ……\(゚q゚)」←気絶した
固法「先が思いやられるわね、まったく」ハア
佐天「ちわー。初春を無事送り届けてきましたー」
固法「最近だんだんと初春さんのアシスタントが身についてきちゃってるわね、佐天さん」
佐天「アシスタントじゃなくてマネジメントですよ!」チッチッ
固法「はいはい」クス
白井「報告書、出来ましたわ」
固法「お疲れ様……あと、もう一つ頼んでいいかしら?」チラ
白井「……まあ。まことに遺憾ながら、しばらくは再起動しないでしょうし」ハア
固法「ごめん、お願いね」
佐天(白井さん、今がチャンスですよ!)ニヤニヤ
ミサカ「\(゚q゚)」
白井「……」カキカキ
白井(……やはり、そこはかとなくお姉様オーラを感じますの。実は天井さんも知らないぐらいの遠戚なのでは? という気さえしますの)カキカキ
白井(……か、考えない考えない! 下手な想像で身を滅ぼsいやあれはむしろゴニョゴニョ……)ブンブン
佐天(おーおー悶えとる悶えとる)ニヤニヤ
固法(何かしでかさないかしら)ワクワク
ミサカ「\(゚q゚)」ユラリ
白井「へっ?」
ガシャーン!
ミサカ「\(゚q゚)」←乗ってる
白井「///」パクパクパクパク←乗られてる
佐天「逆……だと……!」
固法「ふ、二人共、大丈夫!?」
白井「あ、ば、や、ぶ、す、の///」
佐天(白井さんしっかり! 今がチャンスだから!)
白井「かかかっかっかっ会計処理っ! 終わりましたのっ!///」つ会計処理帳
固法「あ、うん。ご苦労様」
ミサカ「\(゚ー゚)」ニヤリ
白井「っ! 復帰したなら早くお退きなさい!///」
ミサカ「オッケー了解」ヨイショ
白井(嗚呼駄目やっぱり退かないで仄かなお姉様パフュームをもっとわたくしにいいい!///)
ミサカ「……」ニヤニヤ
佐天「……」ムム…
夜、天井家
芳川「亜佳。あなた、昨日から支部に配属されたのよね? 調子はどう?」
ミサカ「デスクワークが超たるい」
天井「だろうな。君は大人しくしていられない性分だからな」ナデナデ
ミサカ「てへへ///」テレテレ
芳川(……そういえば。御坂さんのお友達がいるのよね、この子の支部。大丈夫なのかしら)
6月△△日
今日の風紀委員はデスクワーク主体だった。
つ、疲れる……動きたい……歩き回ってる方がよっぽど楽だ……。
そこに救いの女神白井さんがやって来た!
早速警邏へと向かったらアイス屋発見、無論食べたマジうまかった。
警邏ルート終盤、路地にて暴行沙汰発見。
瞬時に鎮圧した白井さんマジヒモパン天女。
帰ったら再びデスクワーク地獄……ぐああ。
でもまあ今日も可愛い白井さんが見れたからいっか。
……フヒヒ。
p.s.今日の初春さんはひまわり。
閑話「レッド・スイート・トリップ」第二回 END
あらやだミサカさんが暴走開始?
上げる
翌日放課後、風紀委員第一七七支部
ガチャッ
ミサカ「……む。一番乗り」
ミサカ(いつもは固法先輩がいるのに……非番かな? スケジュールボード見てみるか……)
ミサカ(面会……知り合いがお勤め中なんだ。先輩がわざわざ会いに行くぐらいだから、よっぽど素敵な人なんだろうな……案外、彼氏だったりして)
ミサカ(つか、今日の書類の量なんなの……)
書類の山<ズオーン!
ミサカ「……さあ。地獄を楽しむか」
数分後
初春「こんにちは~……うっ」
ミサカ「\(゚q゚)」
初春「大丈夫……なわけないか。天井さん、マドレーヌ買ってきたんで、息抜きに食べましょうか」
翌日放課後、風紀委員第一七七支部
ガチャッ
ミサカ「……む。一番乗り」
ミサカ(いつもは固法先輩がいるのに……非番かな? スケジュールボード見てみるか……)
ミサカ(面会……知り合いがお勤め中なんだ。先輩がわざわざ会いに行くぐらいだから、よっぽど素敵な人なんだろうな……案外、彼氏だったりして)
ミサカ(つか、今日の書類の量なんなの……)
書類の山<ズオーン!
ミサカ「……さあ。地獄を楽しむか」
数分後
初春「こんにちは~……うっ」
ミサカ「\(゚q゚)」
初春「大丈夫……なわけないか。天井さん、マドレーヌ買ってきたんで、息抜きに食べましょうか」
ミサカ「ゴチになります!」
初春「復活早っ!? ってあれ? 固法先輩は……あ、そういえば。今日黒妻さんの様子見に行くって言ってたっけ」
ミサカ「kwsk」
初春「食いついてきたっ!? ……えと。黒妻さんは、固法先輩がスキルアウト時代に凄くお世話になった人なんだそうです」
ミサカ「つまりは固法先輩の想い人ですか」
初春「あ、やっぱり分かっちゃいます?」
ミサカ「スケジュールボードにまで書くほど開けっぴろげのラブ全開ですから」
初春「あらまあ」
ガチャッ
白井「ご機嫌よう……あら。固法先輩は週に一度のわたるんデイ☆ですのね」
初春「ええ。しかも今日は隠すのを忘れちゃうくらい浮かれちゃってますよ」チョイチョイ
白井「あらあら」
白春サカ「「「このりんマジ純情」」」ニヤニヤ
一時間後
固法「……」コソコソ
固法(あら? みんないない……警邏に行ったのかしら)キョロキョロ
固法(でも、さっき来た時にあった書類の山が半分くらいになってるし……一体どこに)ポン
固法「?」クルッ
白春サカ「「「お勤めご苦労様です」」」ニヤニヤ
固法「は、はあ? なんの事かしら?」←上擦ってる
ミサカ「スケジュールボードをご覧ください」ニヤニヤ
固法「……? あっ!?」
初春「意外と隠せないものですねえ」ニヤニヤ
固法「……///」アチャー
白井「まさにロマンスですの」ニヤニヤ
初春「もう、可愛いんだから~」ニヤニヤ
ミサカ「ヒューヒュー☆」ニヤニヤ
固法「あなた達ー!///」
ガチャッ
柳迫「まいどー」
固法「げっ、碧美」
初春「あ、柳迫先輩。聞いて下さいよ」
ミサカ「実はカクシカで」
白井「ルームメイト的にこの純情ぶりはいかがでしょう」
柳迫「ほーう?」ニヤリ
固法(嫌な予感しかしない)ダラダラ
柳迫「で、いつ嫁ぐの? 美偉」ニヤニヤ
固法「やっぱりかー!///」
白井「柳迫先輩。きっと出所したその日に告白するんですのよ」ニヤニヤ
固法「ちょっ!?///」
初春「最近こっそり式場調べてるんですよ~?」ニヤニヤ
固法「し、調べてないから!///」
柳迫「あらーん? スケジュールボードにめ・ん・か・い(はあと)の文字が」ニヤリ
固法「あ゛ーっ!?///」
柳迫「おうおうおアツいことで。お姉さん妬いちゃうわあ」ニヤニヤ
固法「お、同い年でしょうが!///」
ミサカ「まあまあ、お茶でも飲んで落ち着いて下さいよ、く・ろ・づ・ま・センパイ?」ニヤニヤ
固法「もうやめて~!///」
白春柳サカ「「「「フヘヘヘヘヘヘ」」」」ニヤニヤ
固法「って、ていうかさ! 碧美は一体何をしに来たのよ!?」
柳迫「あっとそうだった。急な話なんだけど、今週末にうちの支部と合同訓練する事になったんだってのを伝えに来た」
白井「合同訓練、ですか。また何か大捕物の下準備でしょうか」
柳迫「さあ? どうだかね-。ま、ガチガチに構えたって怪我するだけだし、気楽にやろうよ」
固法「あなたがそういう事を言うと、一緒にサボる仲間を募ってるように聞こえるわ」
柳迫「確かに伝えたからね。では諸君、また終末に会おう!」シュタッ
ミサカ「」シュタッ
固法「敬礼返さなくてもいいわよ」
バタン
白井「さて。それでは、さっさと書類を片付けてしまいましょう」
ミサ春「「うぇ~い」」
二時間後
ミサカ「ぉゎた(゚q゚)」グッタリ
初春「パ~フェ~(゚q゚)」グッタリ
白井「さ、流石に疲れましたわね……」
固法「一体なんだったのかしらね、この量……」
初春「男子勢も半分は手伝ってくれたというのに、ここまでかかる量はさすがにおかしいですよね」
白井「……やはり、何らかの大捕物が控えているのでは」
固法「勘ぐりすぎ……とも言い切れないから困りものね」
ミサカ「よっしゃー行くぞおらー!」ガシッ
初春「えっ? ふぇっ? ど、どこへ? どこへ行くんですか~!?」ズルズル
バタン
固法「私達も、今日はこれであがってもいいわよね?」
白井「ですわね。皆さんも自分のノルマが終わった途端にお帰りになられましたし」
白井「わたくしは少し調べ物があるので、施錠はしていきますの」
固法「うん。お先にね」
白井「……夢でも逢えるといいですわね?」ニヤニヤ
固法「い、いい加減にしなさい!///」
白井「……さて。書庫から天井さんの情報を引き出しますの」カタカタ…
白井(……ありましたわ。柵川中学校二年、能力は『電撃使い』の強能力者、家族構成は……養子、ですの?)
白井(しかも、縁組は最近。もしかして、『置き去り』……だとしたら、これ以上の詮索は無粋ですわね)
ミサカ「よっしゃー行くぞおらー!」ガシッ
初春「えっ? ふぇっ? ど、どこへ? どこへ行くんですか~!?」ズルズル
バタン
固法「私達も、今日はこれであがってもいいわよね?」
白井「ですわね。皆さんも自分のノルマが終わった途端にお帰りになられましたし」
白井「わたくしは少し調べ物があるので、施錠はしていきますの」
固法「うん。お先にね」
白井「……夢でも逢えるといいですわね?」ニヤニヤ
固法「い、いい加減にしなさい!///」
白井「……さて。書庫から天井さんの情報を引き出しますの」カタカタ…
白井(……ありましたわ。柵川中学校二年、能力は『電撃使い』の強能力者、家族構成は……養子、ですの?)
白井(しかも、縁組は最近。もしかして、『置き去り』……だとしたら、これ以上の詮索は無粋ですわね)
ガチャッ
白井「」ビクッ
ミサカ「♪WAWAWA忘れ物~」
白井(って何を隠れてますのわたくしは、堂々としていればよろしいですのに)
ミサカ「お、あったあった。いやー財布を忘れていくところでしたよ。まったくー、このドジっこミサカめ☆」コツン
白井「!?」
白井(天井さん、今、確かに……『ミサカ』……ご自身の事を、そうおっしゃいましたの)
<天井さ~ん、ありましたか~?
ミサカ「やー、ありましたありました。改めて行きましょうか」
白井(一体、どういう事ですの……?)
ミサカ「……好奇心、猫を殺す」
白井「」ビクッ
<何言ってるんですか?
<ちょっと花言葉の復習を
バタン
白井「ふうー……」ドキドキ
白井(わたくしがいる事には、気付いていらしたんですのね。さすがは『電撃使い』、といったところでしょうか)
白井「……帰りますか」
○月◆日
天井さんが配属されてから、早三日。
……やはり、天井さんからは、様々なお姉様的要素が感じられますの。
余りに気にかかり、彼女の情報を書庫から引き出したところ……
“天井”という姓は、彼女の養父に当たる方のものだと判明。
更には、彼女の出自は“不明”。
おまけに、配属までに十数回に及ぶ通院。
風紀委員になれるくらいですし、お体が弱いという事は考えられませんの。
ただ、何らかの持病を患っていらっしゃる可能性もありますわね、例えば……いえいえまさか。
お姉様と瓜二つである事は、単なる偶然なのでしょうか?
謎は深まるばかりですの。
……しかし。
彼女から、釘を刺されてしまいましたの。
『好奇心猫を殺す』。
これ以上は詮索するな、という事でしょう。
ゆえに、しばらくは様子見。
いつか彼女から話して下さるのを、ゆるりと待つ事に致しますの。
p.s.本日の初春はハイビスカス、と天井さんがおっしゃってましたの。
閑話「レッド・スイート・トリップ」第2.5回 END
短いですね
p.s.佐天さんのちょっと未来モノとか上条さんが魔術結社の一員で再構成とかを書きため中、続くとは思ってないが
下駄箱になんか入ってる!!┗(^o^;)┓チョコかな????
wwWwwwwWWww┏(;^o^)┛ラブレターかな??wwwwWWww
WwwwwWwwww(´・`;) こ… これ…これは…………上履きだ
あああああ┗(^o^)┛WwwwwwwWWwwww┏(^o^)┓ドコドコドコド
コwwwwwwWWwwwwww
お待たせして申し訳ない
週末には投下できそうです
さて、今回からは番外個体のバイト風景を投下します
時は三日遡る
喫茶・梓弓
番外個体「改めまして、今日からよろしくお願いします!」ペコリ
店員「よろしくね」ニコ
店主「うむ。では、早速業務の説明に入ろう」
:
:
:
:
:
番外個体(いよいよか……うう、緊張してきたあ)ドキドキ
店員「大丈夫よ。リラックスリラックス」ナデナデ
番外個体(ああ……なんか落ち着く……)フニャー
カランカラン
番外個体「い、いらっしゃいませ!」ペコリ
店員「あら、今日はお早いおいでで」ニコ
???「うむ。ようやく仕事がひと段落ついてね」
店員「お疲れ様です」
???「まあ、これからが大変なのだがね……む、この子は新しい店員さんかな?」
番外個体「は、えっと、はいっ」
???「む……御坂くん?」
番外個体「へっ?」
???「いや、他人の空似……にしては、よく似ているな」ジー
番外個体(……この人、おねーたまの知り合いか。ヤバい、また緊張してきた)ドキドキ
店員「何時ものお席へどうぞ」ニコ
???「ん、そうだね。そろそろ注文させてもらうとしよう」コツコツ
番外個体(常連さんなんだ……)
番外個体「店員さん。あの人、どんな人?」
店員「木山さん? 確か、研究員と小学校の特別講師を兼任しているって言っていたわね」
番外個体「へえ、そりゃ大変だ」
番外個体(木山……ああ、佐天が『脱ぎ女』って言ってた人か)
店員「講師の方は週に二、三日だけれど、生徒に人気があるから毎日でも来てほしいとせがまれているそうよ」
番外個体「そうなんですか」
番外個体(主に男子に人気なんだろうな、『脱ぎ女』的な意味で)
カランカラン
番外個体「いりゃっ、いらっしゃいませ!」
番外個体(か、噛んだ……///)
???「おお、結構いい雰囲気なんだよ!」
???「あ、あんまり、大きい声出さない方が……」
番外個体「( Д ) ゜ ゜」
番外個体(デカッ!? なにあれママ並みに巨乳なんだけど!?)
店主「む、君は」
???「あ、やみさきだ。お久しぶりだね」
店主「うむ。久しいな、インデックス」
番外個体「(あの子、マスターの知り合いなんですか?)」
店員「(ええ。私達の恩人のパートナーなのだそうよ)」
番外個体「(恩人?)」
店員「(それについては、また今度ね。応対お願い)」ニコ
番外個体「(はーい)」
番外個体「ご注文はお決まりですか?」ニコ
禁書「えっとねー……むむ? 短髪、じゃないし。クールビューティー、でもなさそうだし。短髪のママさん、でもないみたい……あなたは、誰なのかな?」
番外個体「その短髪ってのが御坂美琴だとしたら、私はそれの見た目年上の妹」
禁書「あー。前に短髪が言ってた、わーすとっていう目つきの悪い妹さんかな?」
番外個体「せーかい☆」
???「そんなに、目つき悪くは、ないよね」
番外個体「お、巨乳のおねーさんは優しいね」
風斬「あ、か、風斬氷華、です」
番外個体(カザキリ……どっかで聞いたな。後でMNW使って聞いてみよう)
番外個体「ちなみに私は御澤琴葉っていうの。覚えといてね」
禁書「うん、覚えたんだよ。よろしくね、ことは」
番外個体「それで、ご注文の方は」
禁書「私は紅茶がいいかも」
風斬「私も、紅茶、お願いします」
番外個体「はーい。紅茶がお二つでよろしいですね?」
禁書「よろしいんだよ!」
番外個体「かしこまりました。しばらくお待ち下さいね」
番外個体(ねえみんな、今私がバイトしてる店にカザキリってのが来たん)
妹達×多数(cjtgpmipuzfhkt!?)ギャアギャア
番外個体(ふえっ!? どったの?!)
妹達×多数(xuqhknebjgptlceoz~!?)ガヤガヤ
番外個体(駄目だ話にならない)
番外個体「紅茶二つお願いします」
店主「畏まった」
店員「御澤さん。あのお客様方、貴女の知り合い?」
番外個体「知り合いの知り合いってやつです。こうして面と向かって話したのは、今日が初めてなんですよね」
店員「あら、そうなの? 結構仲良さげだったから、お友達かと思っていたわ」
番外個体「だとしたらガチガチになってるかと」タハハ
店員「ああ、分かる分かる」クス
店主「御澤さん」
番外個体「は、はい!」ビクッ
店主「客と仲良くなるのはいいが、話は手短に済ますように」
番外個体「す、すいません、以後気を付けます!」ペコリ
カランカラン
番外個体「あ、いらっしゃいませ!」トタタタ…
店主「……」フキフキ
店員「もう少し、やんわり言ったらいいんじゃないかしら」
店主「……決して、怖がられた事に衝撃を受けた訳ではない」フイ
店員(素直じゃありませんね)クス
番外個体「なんで来たの」
芳川「愛穂にあなたの様子を見に行ってくれって頼まれたのよ」
番外個体「……もう。ママったら、心配性なんだから///」
芳川「そろそろ注文してもいいかしら」
番外個体「あ、はいはい、どうぞ」
芳川「コーヒーをホットで。豆はおまかせするわ」
番外個体「はーい、お待ち下さーい」ニコ
十二時過ぎ
カランカラン
番外個体「いらっしゃいませ! 奥のお席でよろしいでしょうか」トタタタ…
客A「構いませんよー」
客B「すいませーん、注文いいですかー」
番外個体「はーい、ただいまー!」トタタタ…
番外個体「……以上でよろしいですか?」
客B「はい、お願いします」
客C「店員さーん、追加いいですかー」
番外個体「は~い、お待ちくださ~い!」
番外個体(ふぎゃあああ! 忙しいよおおお!)
客D「相変わらず旨い紅茶を淹れるけど」
客E「よく学校を抜けて来られたね」
客D「その程度の事は造作もないけど」
番外個体(あの二人、学生さん? 片方は繚乱の子だよね、メイド服だし。もう片方は……まあ、よくある底辺高校ってとこかな)
店員「こちらフレンチトースト、あら。珍しい時間に来ているのね。しかも今日は姉妹水入らずで」コトン
客D「偶然店先で出くわしただけだけど」
客E「まあ、仲良し姉妹を否定するつもりはない」
番外個体(あの二人も常連さんなんだ)メモメモ
客F「店員ちゃーん、パンケーキちゃんおかわり!」
番外個体「あ、はーい!」
客G「結局、ここの鯖味噌定食は最高な訳よ」
番外個体「あ、ありがとうございます」ペコリ
十四時過ぎ
番外個体「」グッタリ
店員「ふう。やっとひと段落ね……」キシ
店主「……うむ」フキフキ
番外個体「人手が要るって、こういう事だったんですね……」グテー
店主「済まん、言っておけばよかったな」
店員「まあ、言ってどうなるものでもないのでしょうけれど」
番外個体「どっちみちダメだったかも……」グテー
カランカラン
番外個体「……はう。いってきま~す」フラリ
店員「初日だからって、無理しなくていいわよ?」
番外個体「だいじょ~ぶで~す」フラフラ
麦野(ふうん、いい雰囲気の店ね。一人でゆっくりしたい時はここに来ようかな)
番外個体「いらっひゃいまへ~」
麦野(なんだ、やる気のない声)
麦野「って、ミサワじゃない」
番外個体「あ、麦のんだ」
麦野「なに、ここでバイトでも始めたの?」
番外個体「うん、そんな感じ。お昼が忙しくて初日から疲れちゃったよ」
麦野「今日からなんだ。ま、頑張りなよ」コツコツ
番外個体(おお、言われるまでもなく窓際の席に向かった)
少し後
番外個体「ご注文はお決まりですか?」ニコ
麦野「うわスゴイ。バイト初日でもう営業スマイルが板に付いてる」
番外個体「昨夜かなり練習したからね。で、ご注文は?」
麦野「コーヒーとケーキ」
番外個体「ケーキの種類はいかがいたしましょう?」
麦野「んー、そうね……ミルクレープってある?」
番外個体「ございますよー」
麦野「じゃあそれで」
番外個体「コーヒーとミルクレープお願いしまーす」
店員「はーい」ニコ
店主「畏まった」コク
数分後
店員「はい、よろしくね」
番外個体「……スゴイなあ。今の私にはこんなの作れないや」マジマジ
店員「慣れればそう手間でもないわよ? 今度、御澤さんも挑戦してみる?」
番外個体「や、やってみます」ゴクリ
番外個体「お待たせしましたー」
麦野「遅ぇ」
番外個体「だから反応が」
麦野「それは今後言わない方向で」
番外個体「未来の嫁としては気になるワケだが」
麦野「ん、止める努力してみるわ。言われたくないし」
そして
店員「今日一日を振り返ってみて、どうだった?」
番外個体「思ってたよりは、緊張はしませんでした。ただ……お昼は想定外でした」
店員「あればかりは、ね。私達でさえ、まだ慣れていないもの」
番外個体「まあ、お互いに頑張りましょうってとこですね」ニコ
店主「うむ。申し訳ないが、そういう事になるな」
番外個体「マスター厳しー! なんてね☆ そんじゃ、お先です!」
店員「お疲れ様。また明日ね」ニコ
カランカラン
店の外
番外個体「ふぃ~、一日目終了~♪」ノビー
結標「お疲れ様」
番外個体「おや淡希。ずっと待ってたの?」
結標「まさか。学校帰りにお迎えにあがった次第よ」
番外個体「わざわざありがとね♪」ギュー
結標「どういたしまして♪」ギュー
<おお……! 萌えるで!
<百合、か。悪くないにゃー
<私らもハグしようぜ!
<恥ずかしいから超却下です!
番外「あっ///」
結標「うっ///」
バッ
番外個体「ご、ごめん、ついいつものノリで///」テレテレ
結標「い、いいわよ別に……嬉しいし///」テレテレ
番外個体「ま、まあ、帰りますか」
結標「じゃあ、今日もお邪魔しちゃおうかな」
○月×日
初仕事(^―^)♪
……なんて気軽に臨めるハズもなく、ガッチガチ((( ゚□゚)))
な私の緊張を店員さんが背中ナデナデしてほぐしてくれた(*´Д`)
見た目以上に優しい人だなあ、こんな大人になりたいなあ……まあ私は見た目キッツイんですけどね!(`∀´)b
つーか初っ端からおねーたまの知り合いご来店とかマジ勘弁、緊張がぶり返したっつーの(`へ´)
……まあ、常連さんじゃ仕方ないけどさ。
その後も知り合いばっかり来店しまくりで逆に緊張感がなくなりかけていた矢先に迎えた、お昼時。
なんじゃこりゃああああああ!?\(^0^)/
客大杉磯河岸杉ワロエナイ\(^0^)/
ひと段落ついた十四時過ぎにはグッタリですにゃん/(_A_)\
しかしそれでもお客様は来るのでつ。
ふらりと歩み寄れば、いらっしゃったのは麦のん。
マスターに許可もらってちょっとおしゃべり。
意外と純情乙女な麦のんに不覚にも萌えた、琴葉なのでした(*´Д`)
帰ってからネットワークでカザキリに会ったって言った途端にネットワークが大荒れ祭り( °∀ °)ナゼニ?
p.s.今日の淡希は空色。
閑話「ミサワのバイト奮闘記」一日目END
なお麦のんとのお喋りの内容はオトメのヒミツなので省略します
_,,-‐'' ̄`''- 、,_
. /:::::::::::::::::__;;;;;;;;;`ヽ
|:::::::::::::/ `''ヾ、
|:::::::::/ ヽ
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. ┌―――|::::::|―――――┐
| _,,,,,,ヽ::| |
| 帝凍庫クン |
|_________________|
./|==========iト、
../ | -―- 、__, .|| .\
/ l '叨¨ヽ `ー-、 .|ト、 \
r、 / .!〕 ` ー /叨¨) || \ \ ,、
) `ー''"´ ̄ ̄ / | ヽ, || \  ̄` ー‐'´ (_
とニ二ゝソ____/ | `ヽ.___´, || \____(、,二つ
| `ニ´ ||
|_____________j|
|´ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄`i|
| ||
|〕 続けたまえ>>1よ ||
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お待たせ
翌日九時前、喫茶・『梓弓』
番外個体「おはよーございます!」
店主「うむ、お早う」
店員「あら、ずいぶん元気ね」クス
番外個体「そりゃもう! 今から気合い入れとかないと、お昼に途中でバテちゃいそうなんで!」
店主「逆に疲れたら元も子もないから、程々にな」
番外個体「ハーイ!」
十時頃
カランカラン
番外個体「いらっ 」
店員「……? 御澤さん?」
番外個体「」←固まってる
店主(……彼が来た途端に固まったな。つまり、彼とはかなり親密な関係という事か)
店主「いつもので良いか、鈴科君」
一方通行「……頼ンます」
一方通行(琴葉のバイト先、ここだったンか……こりゃ相当マズッたな。つか店の名前くらい訊いとけよ、俺の阿呆……)
番外個体「 ませー」
店員(とりあえず、復帰はしたみたいだけれど)チラ
店主(少し休ませるのがいいだろう)コク
店主「御澤さん」
番外個体「だょいじうぶげす、ミサワでんきべし」プスプス
一方通行(テンパり過ぎてバグってやがる……)
店員「……少し熱があるわね。奥で休みましょうか」
番外個体「ほーい」
一方通行(バイトから帰ったら、きっちり詫び入れねェとな)
十一時頃
番外個体(んー……一時間ぐらい前の記憶が吹っ飛んでる。なんでだろ)
カランカラン
番外個体(ま、いっか。今は仕事に集中、っと)
番外個体「いらっしゃいませー」
客「あら、新しい店員さん?」
番外個体「あ、はい。御澤っていいます。昨日からお世話になってます」ペコリ
客「そうなの。大変だろうけど、頑張ってね」ニコ
番外個体「はい!」
店員「いらっしゃいませ。いつものでよろしいですか?」
客「ええ、お願いしますね」
番外個体(結構リピーター多いなあ。まあ、雰囲気はいいし料理は美味しいし、また来たくなっちゃうのも頷けるな)
番外個体(つーかあのおばあちゃん、どっかで見た気が……)ウーン
カランカラン
番外個体「おーうはまづらっしゃーい」
浜面「なんで名前知って……ああ、ミサワだからか」
番外個体「えっ、ドチラサマ?」キョトン
浜面「嘘吐け俺の名前言っただろ!」
番外個体「早く注文してよ、別に急いでるワケじゃないけど」
浜面「さっきから扱い酷くないっすかね」
番外個体「ホットコーヒーね。承り太郎」
浜面「まあ、それでいいんだけどね?」
トコトコ……
浜面「……俺はどこでもイジられ役なのか」
十二時頃
客A「本日のオススメでお願いします」
番外個体「かしこまりましたー」
客S「……」モグモグ
店員「お待たせ致しました、こちらランチセットBでございます」
客B「ありがとう。ゆっくりと堪能しよう」
番外個体(あれ、亜佳のお父さん? いや、そっくりさんか。たまにいるんだよね)
客S「……」ズズズ…
カランカラン
番外個体「いらっしゃいませー、今カウンターしか空いておりませんが、よろしいでしょうか?」
客C「問題ないである。ランチセットAをいただこう」
番外個体(いい体してるなあ……ゆーくんにはなってほしくない体型だけど)
店主「……む。ウィリアム殿ではないか、久しいな」
客C「む、ここは貴方の店であったか。壮健なようで何よりである」
番外個体(わお。ガイジンさんと知り合いとか、マスターってば結構顔広いじゃん)
客S「……」ミョンミョン
番外個体(んで、追加注文あるかい? スネークちゃんよ)
妹達(何故バレたし、とミサカは……あ。帽子被るの忘れてた)
番外個体(何しに来たの)
妹達(番外個体派の妹達からの依頼を遂行中なのだ、とミサカは当たり障りの無い所まで情報を公開しておく)
番外個体(……そんなのいるの?)
妹達(ああ。少なくとも三人は確定している、とミサカはさり気なくクライアントの情報を暴露したぞ)
番外個体(……なんなのその子達、シスコンかナルシスト?)
妹達(乙女心は複雑なのさ、とミサカは個性が十人十色であるのをぼかして言い表した)
番外個体(私が仕事してるのなんか見てて、一体何が楽しいんだか)
妹達(まあいいじゃないか。それより、仕事を疎かにしないようにな、とミサカは自分が原因であるのをしらばっくれつつエールを送る)
番外個体(今日は昨日ほどお客様がいないから、そこまでは)
客D「店員ちゃーん、パンケーキちゃんおかわりー!」
番外個体「あ、はーい」
妹達(あの客、昨日もいたような……とミサカはログを見返して呟く)
番外個体(つー事は、あなたもいたんだ。昨日は全然気付かなかったよ)
妹達(このミサカの自己隠匿術は伊達ではないからな、とミサカは得意気に胸を張るぞ)
番外個体(じゃあ今日はプライベートも兼ねてるんだね)
妹達(はいまったくもってその通りです、とミサカは素直に即答します。だってここの料理すごく美味しいんだもん)
番外個体(全面的に同意する)
十四時過ぎ
番外個体「ふへえ、ちかれた……昨日よりはマシだけど。今日のお昼は、それでも入りが少なかったりします?」
店員「そうね。昨日程ではないかしら」
店主「うむ。一見さんが殆どいなかったのが幸いしたか」
番外個体「昨日は一見さんが多かったんですね」
カランカラン
番外個体「あ、いらっしゃいませー」トコトコ…
番外個体(言われるまでもなく窓際に……ってなんだ絹旗か)
絹旗(麦野が言ってた通り、超雰囲気がいいですね。映画のシメに丁度いいかも知れません)キョロキョロ
番外個体「ようちみっこ。ご注文は?」
絹旗「ちみっこ言うな。ミルクティーをお願いします」
番外個体「かしこまりましたー」
カランカラン
番外個体「いらっしゃいませー、三名様ですか?」
客1「いえ、後からもう一人来ます」
客2「真ん中のテーブルにしましょうよ」
客3「私は壁際がいいなあ」
番外個体(……コスプレ? 今日ってそのテのイベントあったっけ)
カランカラン
番外個体(でかっ! 今度は神父コス……て事は)
番外個体「いらっしゃいませー、あちらのお客様のお連れ様ですか?」
客4「ああ、その通りだよ」
客達「師匠、こっちこっち!」
客4「こら、はしたないから大声を出すんじゃない」
十五時過ぎ
番外個体(本日もそろそろ終了のを時間でつ)ハフー
番外個体(って、スネークまだいたんだ。よっぽど居心地がいいんだね)
妹達「お勘定お願いします」
店員「はーい」カタカタ…
番外個体(今更気付いたけど、随分アンティークなレジスタだな)
妹達(でもかえってお洒落に見えるから不思議ですよね、とミサカはこれも店の雰囲気づくりに一役買っているのではと考察します)
番外個体(異論はない)ウン
店員「3,000円になります」ニコ
妹達(YES! とミサカはピッタリだった事に歓喜します。やったね!)
妹達「ご馳走さまでした」つ3000円
店員「丁度お預かりします。ありがとうございました」ペコリ
番外個体(つか、結構食べたんだね。今日だけで何キロ太ったやら)ニヨニヨ
妹達(これからビリー教官の新たなトレーニングメニューをこなすミサカに隙はなかった)
番外個体(おっ、それちょっと気になる。今度おせーてね)
○月□日
バイト二日目。
何故か記憶が吹っ飛んだりもしたけれど、私は元気です。
お昼はやはり忙しい、ただ昨日よりはまだ楽だった。きっと慣れだな、うん。←早い?
なんかガチムチ英国人なおじ様が来店。マスターの古い知り合いらしい。意外な人脈だなあ。
その時、アホ毛が動いた。
いたのはスネークこと17600号。なんでも私派とかいう子達の依頼を受けて仕事っぷりを実況中継してるらしい。妹達に変わり者がいるのはわかってるけど、まさかそんなのまでいたとは。
十四時過ぎにも外国人さん来店。後でスネークに聞いてみたら、上条の知り合いらしい。どうでもいい事を聞いてしまった。
p.s.なんかゆーくんが詫びがどうとか言ってヘアピン買ってくれた。
閑話「ミサワのバイト奮闘記」二日目END
ログホラ二次創作とか書き始めちゃって遅くなりました、済まぬ……済まぬ……
次回、ミサワとオタ子が交差するとき、パズルタイムが始まる。←嘘
遅れまくってすいません
週末には何とかします
投下ざます
翌日午後一時、喫茶・梓弓
番外個体「今朝はなんかあったんですか?」
店主「うむ。野暮用だが、半日ほど開ける必要が出来てな」
店員「急な話でごめんなさいね?」
番外個体「いえいえ、お昼が回避出来てラッキーでした♪」ニコ
店員「まあ、いけない子」ニコ
番外個体「てへへ♪ で、今日は夜七時までって事でいいんでしたっけ」
店主「うむ、その通りだ」
番外個体「うん、夜の街ってのも見てみたかったし、ちょうどよかったかも」
店員「女の子なんだから、夜遊びは駄目よ?」
番外個体「はーい」
カランカラン
店員「いらっしゃいませ」ニコ
番外個体(おうっ、先を越されちゃったZE☆ ……ん? あの子、妹達、だよね? なんか雰囲気違うけど)
妹達「……あの」
店員「どうなさいました?」
妹達「……」ソワソワ
店員「左手の奥にありますよ」
妹達「!」ダッ
バタン
番外個体(トイレかよ!?)
番外個体「店員さん、よくわかりましたね」
店員「なんだか我慢しているように見えたから、もしかしてと思って」
番外個体「流石の観察眼です、おみそれしました」ペコリ
店員「そんなに大層なものではないわよ」クス
店主「それは、昔から勘が鋭いからな」
店員「そんな事はないですよ」クス
番外個体(いいなあー仲良くていいなあー)
カランカラン
番外個体「いらっしゃいませー」
番外個体(って、ま た お ま え か)
妹達(ま た わ た し だ、とミサカはドヤ顔をしながらいつもの席へ向かう)
番外個体(あなたさ、実は私がバイト始める前から来てるでしょ)
妹達(まあな、とミサカはあっさり白状する。ところで、先程同位個体が一人先に来たはずなのだが、見かけなかったか? とミサカは問いかける)
番外個体(来てすぐトイレに行ったよ……ああ、来た来た)
妹達「(´Д`)」テクテク
番外個体(すげえ晴れやかな顔をしていらっしゃる……大か、大なのか)
妹達(いやもうホント漏れるギリギリだったんすよマジで、とミサカはこの清々しい気持ちを伝えようにも上手い言葉が思いつきません)
番外個体(おうおうそりゃあオツトメご苦労様ですた。ところで、あなた何号?)
妹変(二〇〇〇〇号ですが、とミサカは正直に答えます)
番外個体(( д ) ° °)
番外個体(マジで二〇〇〇〇号!? なんか色々変わりすぎだろあんた!? ……んで、何しに来たの)
妹変(えっ普通に旅行ですけど、とミサカは来訪目的を明かしました)
番外個体(えーうっそだー、どーせあの人にアレ的なアレをしに来たんでしょ素直に言いなよさせないからさ)
妹変(あれーおかしいなー信じてもらえなーい、とミサカは首をかしげます)
妹蛇(普段のお前の言動を鑑みれば至極自然な反応だろう、とミサカは客観的な意見を述べる)
番外個体(まあどーせ百合丼の真相をその眼で確かめに来たんでしょーけどまったくもって確かめるまでもないからね)
妹変(あれあれー? おっかしーぞー? とミサカは真の目的を見抜かれて内心焦ります。そして本人がそれを認めたならば信じるしかありませんね、とミサカは少しがっかりしつつもお三方を祝福しようと思いました)
妹蛇(変態の癖に殊勝な事を言うな、(腹立たしい!)……割り込むなよ亜佳、とミサカは先に言われて少し落ち込んだぞ)
ミサカ(おーいおまいらちょっとたしけてゆ)
番外個体(どしたのさ)
ミサカ(風紀委員に勤め、捌いた案件の数、駿河の海の砂の如く。その書類の山、富士の如し。今、四百枚の処理を終え、クローン侍ミサカー亜佳、グロッキー)
妹変(長い、三行で、とミサカは死体に鞭を打つ)
妹変(というか何故にセッ○ャー1なのか、とミサカは疑問符を浮かべます)
番外個体(二〇〇〇〇号はご当地ヒーロー好きなのか、日本在住ですらないのに)
妹蛇(我々のマイナーフェチは御坂遺伝子の弊害その3だ、とミサカはお姉様の趣味嗜好が我々の趣味嗜好のルーツであると想定している)
ミサカ(そんなことよりたしけてちょーよ)
妹変(いやミサカ達が行ったら変態淑女に襲われかねないし、とミサカは貞操の危険を予知して予防線を張ってみます)
妹蛇(むしろ先にお姉様に見つかって追い返されるだろうな、とミサカはそっちの意味では安心だと思うが)
番外個体(頑張れ亜佳ー、今日私は七時までいるぞー、頑張って早く終わらせれば私に接客してもらえるぞー)
ミサカ(よっしゃ頑張る!)
妹蛇変((現金だな!?))
番外個体(まあそれはそれとして)
番外個体「ご注文おうかがいしまーす」
妹蛇「パンケーキとコーヒーを」
妹変「フレンチトーストとストレートティーを」
妹蛇変「「お願いします」」
番外個体「かしこまりましたー」
午後二時
番外個体(スネーク。あなた今日も閉店までいるつもりなの?)
妹蛇(いやいやまさか。今日はここを彼女に紹介するために来ただけだ、とミサカはじきに帰る事を示唆する)
番外個体(あー。そういえばここに来たがってたね、二〇〇〇〇号)
妹変(その通り、とミサカは心の中でうなずきます)
カランカラン
店員「いらっしゃいませ。あちらのお客様のお連れ様ですか?」チラ
妹達「「おーい」」ノシ
???「あ、はい」
番外個体(ふむ、この子らの知り合いか、って)
番外個体「佐天じゃん」
佐天「おや、ミサワちゃんじゃないかね。くっちーが言ってたバイト先ってここだったんだねー」
妹蛇「確か店名も伝えておいた筈だが」
佐天「あれ、そうだっけ?」
番外個体「あなた達、一体どこで知り合ったの? つかくっちーってあだ名はどこから出てきた」
妹蛇「それについては後にして、まずは注文したらどうか」
佐天「そーだね。そんじゃ、パンケーキとオレンジジュースくださいな♪」
番外個体「かしこまり?♪」
しばらくして
番外個体「お待たせしました?。そんなわけで、さっきの続きなのだが」
妹変「おお……これが噂のパンケーキですか」ワクワク
佐天「マジで旨いんだぜぇ??」
妹変「では早速……ふぉおっ!? ふまいっ!」
妹蛇「そうだろう旨いだろう!」エッヘン
佐天「そりゃそうだ、なんたってあたし達のオススメだからね!」エッヘン
番外個体「あなた達が得意になる事じゃない気がするんですがそれは」
妹蛇佐天「「こまけえこたあいいんだよ」」
番外個体(つーか速攻で話逸らされたZE☆)
佐天「で、くっちーってあだ名の由来と知り合った経緯だっけ?」
番外個体「うん。相変わらず記憶力いいね」
佐天「ついさっきの事だし、フツーに覚えてるよ。でもまあ、ちょっと長くなるからやっぱまた今度でいい? ミサワちゃんまだ仕事中だし」
番外個体「あー、そだね。そんなすぐに知りたいって訳でもないし、また今度ってことで」
カランカラン
店員「いらっしゃいませ」
客「パンケーキちゃんくださーい」
番外蛇「「出た、パンケーキちゃん」」
佐天変「「パンケーキちゃん?」」
番外個体「毎回パンケーキ頼むのよ、あの人」
妹蛇「しかも必ずおかわりするのだ」
佐天「ってことは、常連さんなんだ」
妹変(サロにゃん……いつから学園都市に居着いてるんだ)
午後三時
番外個体(スネーク達は遊びに行ったのだ、って誰に言ってるんだ私は)
店主「……む」
店員「あら、何か切らしました?」
店主「うむ。小麦粉が少々心許ない」
番外個体「あ、じゃあ私が買いに行きますよ」
店員「そう? なら、お願いしようかしら。この地図の印をしてあるところにご贔屓させてもらってるお店があるから、そこで買ってちょうだいね」
店主「これを持っていくといい。うちの店員とすぐに気付いてもらえるだろう」
番外個体「弓のカンバッジ、ですか」
店員「うちのトレードマークよ」ニコ
番外個体「ああ、言われてみれば看板に描いてありますね。そんじゃ、行ってきまーす!」
店主「道中、気を付けてな」
第七学区、商業地区
番外個体(この先の交差点を左に曲がってすぐの、緑の屋根の小さなお店だね)
番外個体(うちのお店もそうだけど、個人経営のお店って結構あるんだね、この街にも)
番外個体(なんて考えてるうちに到着っ、と。あるめい屋、ここだね)
番外個体「こんにちはー」
主人「いらっしゃーい」
番外個体「あれ、パンケーキちゃんだ」
主人「おやおや。どっかで聞いた声だと思ったら、新しい店員ちゃんか」
番外個体「うちのお店とは持ちつ持たれつな関係だったんですね」
主人「お得意ちゃん同士って意味ではそうかもねー。で、ご所望の物は?」
番外個体「えーと、小麦粉くださいな」
主人「ほいきた」ドサッ
番外個体「……!? 多くね?」
主人「梓弓ちゃんにはいつも五キロ買ってもらってるよ」
番外個体「うわいちょーびっくり」
主人「あの店員ちゃんは結構力持ちだからねー。“梓弓”で領収書ちゃん切っといたからね」
番外個体「ありがとでーす。そんじゃ、また明日……って、明日は定休日だった」
主人「また明後日ちゃんだねー、と。いらっしゃーい」
番外個体「あ、ドリヨだ」
客「……あなた、何してるの」
主人「見ての通り、お店の主人ちゃん」
番外個体「ドリヨとも知り合いちゃん?」
主人「まあね。てーかそっちこそ、なんでちっこくなってんの」
客「いろいろあったのよ、いろいろとね。あと、ミサワはドリヨって呼ぶな」
番外個体「いーじゃんけちー」
主人「そのニックネームは誰につけられたんだい?」
客「居候してる所の家主に」
番外個体(ハマさん、やっぱ麦のんが家主だと思ってるよ、この子)
しばらくして、喫茶・梓弓
番外個体「ただいま戻りましたー」
店主「うむ、ご苦労だった」
店員「ちょうどいい所に戻ってきたわね。妹さん達が来てるわよ」
打ち止め「おーい!」
フレメア「おお、琴葉お姉ちゃんだ、にゃあ」
番外個体「今度はあなた達か」
打ち止め「ん? 誰か来てたの?」
番外個体「さっきまでスネークと……佐天が来てたよ」
フレメア「今の間は大体なんなのか」
番外個体「まあまあ、気にしない気にしない」
打ち止め「え、マジで? 二〇〇〇〇号、あなたとっくに着いてたの? もう、連絡くれれば迎えに行ってもらったのに」
番外個体「あえて伏せたのに発表しちゃったよ。そして誰に行かせる気だった」
打ち止め「お姉様に」
番外個体「だよね」
フレメア「二〇〇〇〇号ってどんな人?」
番外個体「ちょっと変わった子。耳年増ってやつかな」
打ち止め「それでいて実はウブな子なのだよ」
フレメア「うちのクラスにも大体そういう子がいる、にゃあ」
番外個体「ふーん。やっぱそういうオトシゴロなんだねえ」
客「お姉さーん! フレンチトースト追加でー!」
番外個体「はいはーい」
フレメア「琴葉お姉ちゃんは大体できる女だ、にゃあ」
打ち止め「誉めてもサービスしないっすよ、お客さん?」
番外個体「それは私のセリフだ」
カランカラン
番外個体「いらっ しゃ い」ガチガチ
一方通行「いつの間にか出掛けてると思ったらやっぱりここかよ……」
打ちメア「「どしたのお姉ちゃん?」」
番外個体「おちゅーごもんちょ?」ガチガチ
一方通行「あー……マンデリン
のホット、ブラックで」
午後四時頃
番外個体(危機は去った……いきなりくるなよ、もー)
店員「鈴科くんって、御澤さんの彼氏さん?」
番外個体「うっ。はい、そのとおりです」
店員「やっぱり。変に緊張してるから、もしかしてと思ったのよ」クス
番外個体「店員さんって、やっぱ勘が冴えてますよね」
店員「うふふ」ニコ
番外個体「あー、私もいつかこんな素敵な人になりたいなあ」
店員「貴女ならなれるわよ。私が保証するわ」
番外個体「てへへ♪」
カランカラン
店員「いらっしゃいませ」ニコ
ミサカ「(゚Д゚)/」
初春「あ、えと、二人です」
番外個体(マジで来ちゃった!? 冗談を真に受けやがった!?)
閑話「ミサワのバイト奮闘記」三日目前半END
そして物語(とき)は動き出す……のか?
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