桐乃「間違ってあやせに18禁のゲーム貸しちゃった…」京介「!?」(187)

カチャ

京介「ん?」

桐乃「…」

京介「桐乃か…はぁ…ノックくらいしろって」

桐乃「…」

京介「…で、今日は何の用だ?」

桐乃「…」

京介「…?」

桐乃「…だん」ボソッ

京介「はい?」

桐乃「じんせーそーだんっ!」

京介「!」ビクッ

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桐乃「ヤバいヤバいマジヤバいのっ!」

京介「お、おい落ち着け!」

桐乃「はぁ!?落ち着けるわけないじゃんっ!」

京介「いや、まずお前がなぜそこまで焦ってんのか説明しろ!意味が分からん!」

桐乃「ヤバいって…どうしよぉ…このままじゃ…」ブツブツ

京介「…」

京介(どうしてコイツは人の話を聞かないんだよ…)

桐乃「あんた、どうにかしなさいよっ!」

京介「…」

京介「はぁ…」

京介「わかったからまず何があったか話せ…な?」

桐乃「…」

桐乃「あ…あの…」

京介「…」

桐乃「んとね…」

京介「あーもうっ!早く言えよ!」

桐乃「い、言われなくたって言うし!」

桐乃「…」

桐乃「…間違って…あやせに18禁のゲーム貸しちゃった…」

京介「!?」

京介「あやせに…?」

桐乃「…」コクン

京介「アホかお前は!よりによってあやせにっ…」

桐乃「ま、間違ったって言ってんじゃん!」

京介「…?」

桐乃「…」ゴソゴソ

桐乃「ホントはこっち貸そうとしたのっ!」ゴソッ

京介「これ…この前俺が借りた…ってやっぱエロゲじゃねーか!」

桐乃「違うってば!これはそれの全年齢版だっつーの!」

京介「えっ…マジか…」ジーッ

京介「…ホントだ…全年齢対象…っぽい…」

京介「つーか…なんでこんなもん持ってんだよ…どっちか一本でいいだろ」

桐乃「はぁ…ほんっとにわかってないいんだから…」ヤレヤレ

京介「はぁ…?」

桐乃「ファンだったら全部持っててトーゼンでしょうがっ!」ドヤァ

京介「…」イラッ

京介「その結果がこれか?ん?」

桐乃「うぐ…」

京介「つーか、全年齢にせよギャルゲだろ?どっちにせよあやせが嫌いそうなヤツだろ…」

桐乃「あ、あやせが貸してって言ったんだもん…」

京介「あやせが…?」

桐乃「だ、だからあたしは悪くないもん…」

京介「…いや、それはお前が悪いだろ…」

桐乃「う、うっさい!」

京介「しかしあやせがねぇ…」

桐乃「ほら、前にさ…あやせにあたしの趣味を理解させようって…」

京介「あぁ…あったな…」

桐乃「んで…しばらくしてさ…あやせなりに多分あたしの趣味をね…理解、したいんだと思う…」

桐乃「『桐乃のオススメのゲームがしたい!』って言ってきて」

桐乃「あ、あたしもほら…嬉しかったから…とびっきりオススメの用意しようって思って…」

京介「エロゲを貸したと」

桐乃「ち、違っ…くないけどっ…そんなつもりじゃなかったんだもん…」

京介「…まぁ、やらせればいいんじゃねーの」

桐乃「ば、馬鹿じゃんっ!絶対引かれちゃうじゃんっ!」ペシペシ

京介「いたっ…た、叩くな叩くなっ!」

桐乃「そ、そうだ!あんたが勧めたってことにすれば…」

京介「おい」

桐乃「その方がダメージ少ないよね…うん…」ブツブツ

京介「おい!」

桐乃「…」

京介「お前は死人が出てもいいってのかよ!?」

桐乃「仕方ないじゃん…あたしの信用とあんたの命じゃ…ねぇ…?」

京介「…」イラッ

京介「もう知らねー…勝手にしろよ…」

桐乃「ご、ごめんってば!」アセッ

京介「…」

京介「ったく…わかった…できる限りなんとかしてみるか…」

桐乃「!」

京介「ただ…手遅れかもしれないけどな…」

桐乃「…?」

京介「もうプレイしてたらどうにもならんだろ?」

桐乃「!」ハッ

京介「なんだその今気付いたって顔は…」

桐乃「ど、どうしよ…」

京介「…」ハァ

京介「とにかく…なんかあったら俺があやせと話すから…な?」

桐乃「…うん」

―――――

あやせ「桐乃が貸してくれたゲーム…」コトッ

あやせ「…」

あやせ「ホントに面白いのかな…こんなの…」

あやせ「…」ハッ

あやせ「だ、だめだめ!見た目だけで判断しちゃ…!桐乃が好きなものなんだから…」

あやせ「…」

あやせ「えっと…パソコンのゲーム…なんだよね…」カチッ

あやせ「インストール…」カチカチ

あやせ「…」

あやせ「…」

あやせ(少し時間かかるみたい…)

あやせ「…」

prrrrr

あやせ「電話…誰…?」

あやせ「げ…」

あやせ「…はぁ…」ピッ

あやせ「もしもし」

京介『よう』

あやせ「なんですか?今私忙しいんですけど」

京介『あ、あのさ…お前…桐乃からゲーム借りたんだよな…?』

あやせ「…?」

あやせ「まぁ…そうですけど…それがなにか…?」

京介『それさ…もうプレイしたか…?』

あやせ「…まだ、ですけど」

京介『マジか!?』

あやせ「な、なんなんですか!いきなりおっきな声出さないでくださいよ!」

京介『す、すまん…あのな…それでちょっと頼みがあるんだが…』

あやせ「なんです?」

京介『そのゲーム…一旦俺に貸してくれないかなー…って…』

あやせ「はい?」

京介『いやだからさ、そのゲームを貸して欲しいっていう…』

あやせ「意味わかんないんですけど…」

京介『頼む!』

あやせ「私が返した後に桐乃に貸してもらえばいいじゃないですか」

京介『い、今必要なんだよ!どーしても!な、なんでもするからさ!な?』

あやせ「…なんでも…?」

あやせ「…まぁ…そこまで言うなら…」

京介『さ、サンキューな!じゃ、じゃあ今から公園行くから!』プツッ

あやせ「ってちょっ…!い、今からですか!?…切れてる…」

あやせ「…はぁ…」

あやせ「…あ、インストール終わってる…」カチッ

あやせ「まったく…意味わかんない…」ゴソッ

―――――

京介「と、いうわけで無事交換してきたぞ!」

桐乃「ま、マジ!?」

京介「あやせがまだ未プレイの状態でよかった…」

桐乃「や、やった!」ホッ

京介「はっはっは、褒めろ褒めろ!」

桐乃「あ、あんまチョーシのんなっ!」ペシペシ

京介「いてっ…!お前なぁっ…!」

桐乃「でも…ま…ぁ…ぁりがと…」ボソッ

京介「お、おう…」

―――――

あやせ「お兄さん…なんだったの…?」

あやせ「どこか行ったと思ったら結局すぐ返しにきたし…」

あやせ「…」ゴソッ

あやせ「…」

あやせ「…あれ…?」

あやせ「こんなのだっけ…?」

あやせ「…」

あやせ「ま、いっか…」

あやせ「さて…と…ゲーム、やろっかな…」カチッ

あやせ「…」カチッ

あやせ「…」カチカチ

あやせ「こういうのよくわかんないけど…女の子と仲良くなればいいんだよね…」

あやせ「…」カチッ

あやせ「…この女の子…妹なんだ…」

あやせ「…」

あやせ「…」カチッ

―――――
―――


あやせ「ふぁ…結構やったかな…たぶん好感度ってのも高いと思うんだけど…」

あやせ「…」カチ

あやせ「…」カチッ

あやせ「仲…いいな…兄妹なのに…」

あやせ「…」

あやせ「…」カチッ

『お兄ちゃん…えっち…しよ…?』

あやせ「っ!?」ガタッ

あやせ「なっ…えっ…!?」カァッ

あやせ「な、なんでっ…!?」

あやせ「こ、これっ…えっちなゲームっ…」アセッ

あやせ「う、嘘だよ…き、桐乃が私にこんなの貸すなんてっ…」

あやせ「…オススメって…桐乃が…」

あやせ「…桐乃が…」

あやせ「~~~っ!…もうちょっと…頑張らなきゃ…ただ否定して…ここでやめちゃ…前と…」グッ

あやせ「…」カチッ

『んっ…あっ…!お兄ちゃっ…すきっ…!』

あやせ「~~~っ!」

あやせ「なんでっ…こんなことしてるのっ…?」

あやせ「兄妹なのにっ…こんなっ…」カチッ

あやせ「…」

あやせ「もしかして…桐乃…お兄さんと…こういうこと…したい…とか…」

あやせ「ぅ…」

あやせ「気持ち悪い…」

あやせ「キモチワルイ…キモチワルイ…」ブツブツ

―――――
―――


桐乃「あやせおはよ!」

あやせ「…」

桐乃「…あやせー?」

あやせ「ぁ…き、桐乃!?」ビクッ

桐乃「おはよ」

あやせ「う、うん…」

桐乃「なになに?なんか調子悪い?」

あやせ「えっ…そ、そんなことないよ…?」

桐乃「そっか…と、ところでさ!アレ、もうやった!?」

あやせ「!」

桐乃「…」ワクワク

あやせ「ご、ごめん…まだ…」

桐乃「そっかー…」シュン

あやせ「…」

桐乃「ぜ、絶対面白いから!」

あやせ「…っ」

桐乃「あやせ…?」

あやせ「な、なんでもないっ…」

―――――
―――


あやせ「…ゲーム…結局昨日すぐやめちゃったけど…」

あやせ「あんまり…やる気出ないな…」

あやせ「…桐乃…やってないって言ったら寂しそうな顔してた…」

あやせ「…」

あやせ「やらなきゃ…」カチッ

あやせ「…」

『お兄ちゃん大好き!』

あやせ「…」カチカチ

あやせ「…別れちゃえ…」ボソッ

あやせ「…」カチッ

あやせ「そうだよ…兄妹でこんなこと…ありえないもん…」

あやせ「…」カチカチ

『…お兄ちゃん…私のこと嫌いなの…?』

あやせ「あはっ…」カチッ

あやせ「…」カチカチ

―――――
―――


あやせ「…」カチッ

あやせ「…」

あやせ「…」カチッ

あやせ「ぁ…」

『BAD END』

あやせ「…」

あやせ「バッドエンドかぁ…」

あやせ「…ぷっ…あははっ…」

あやせ「…ほら、幸せになれない…」

あやせ「兄妹なんだから…コレが普通なんだよ…」

あやせ「…」

―――――
―――


桐乃「おっはよー」

あやせ「あ、おはよ、桐乃」ニコッ

桐乃「あ、あのさ」ソワソワ

あやせ「なに?」

桐乃「げ、ゲーム…やったかなって…」

あやせ「…」

あやせ「…ちょっとだけ」

桐乃「!」

桐乃「ど、どうだった!?」

あやせ「えっと…ま、まだ少ししかしてないから…」

桐乃「あ…そっか…そうだよね…」

桐乃「あのゲームね!エンディング、ちょーいいから!」

あやせ「…」

桐乃「ハッピーエンドだけは見て欲しいなぁ…あぁっ、もうっ!なんか話してたらもっかいやりたくなってきちゃった!」ニコニコ

あやせ「…」

あやせ「…ハッピー…エンド…ね…」ボソッ

桐乃「…?」

あやせ「桐乃は…さ」

桐乃「ん?なになに?」

あやせ「…」

あやせ「お兄さんのこと…どう思ってるの…?」

桐乃「…は?」

あやせ「お兄さんと…恋人になったりしたいって思ったこととか…ある…?」

桐乃「は、はぁっ…!?な、何言ってんの!?」

あやせ「お兄さんと…その…キス…したりしたいとか…」

桐乃「あ、あやせ…?どうしたの…?いきなり変なこと…」

あやせ「…」

桐乃「あ、そっか…!あたしがそーいうゲーム持ってるからってさ、そういうことじゃ全然ないからっ!」アセッ

あやせ「…」

桐乃「だいたいあんなヤツのこととかどーでもいいしっ!あたしが好きなのはゲームの中のキャラだしっ!」

あやせ「そっか…そうだよね…うん、ごめんね?変なこと聞いて」ニコッ

桐乃「ホントにね…いきなりありえないこと聞くからビックリした!」

あやせ「…そう…『ありえない』…よね…」

桐乃「あやせ…?」

あやせ「私…信じてるから…桐乃のこと…」

桐乃「う…うん…」

―――――
―――


prrrrr

京介「…ん?」

京介「!」

京介「あやせ…?」

ピッ

あやせ『もしもし?』

京介「お、おう…どうした?」

あやせ『…お兄さん』

京介「な、なんだよ改まって…」

あやせ『お願い、してもいいですか…?』

京介「!」

京介「お願い…?」

あやせ『…』

あやせ『お兄さんにしか、頼めないことなんです…』

京介「俺にしか…?」

あやせ『…』

京介「いったい何を…」

あやせ『それは…』

あやせ『直接、話しましょう…?』

京介「お、おう…」

あやせ『それじゃ、いつもの公園で待ってますから』

京介「ん…わかった、すぐ行く」ピッ

京介「ふぅ…」

京介「俺にしか頼めないこと…」

京介「…」

京介「告白じゃないか!?」ドキドキ

―――――
―――


京介「着いたが…あやせは…」キョロキョロ

京介「いないのか…?」

京介(いやしかし…期待と不安とが同時に…)

あやせ「お兄さん」

京介「うわぁっ!?」ビクッ

あやせ「なんですか…その反応は」

京介「す、すまん…急に話しかけてくるから…」

京介「じゃなくて!い、いったい何の用事だ?」ドキドキ

あやせ「…」

京介「お、俺にしか頼めないことって言ってたよな?」

あやせ「…」

京介「あやせ…?」

あやせ「お兄さん、この前…『なんでもする』って言いましたよね…?」

京介「えっ…そんなこと言ったか…?」

あやせ「言いましたよね!?電話でっ!ゲーム貸してくれたら何でもやるって!」

京介「あっ…言った…かも…でもそれがどうしたんだよ…」

あやせ「確認です」

あやせ「なんでもしてくれるんですよね?」ニコッ

京介「…っ!」ゾクッ

京介(な、なんか嫌な予感がする…!)

あやせ「してくれますよね?」

京介「ま、まてまて…それは…その頼みごとの度合いにもよると言いますか…」ボソボソ

あやせ「…」

あやせ「…嘘つき」ボソッ

京介「えっ…?」

あやせ「自分から言ったくせにっ…嘘つきっ…!」キッ

京介「ま、待てって!や、やる!やるって!」アセッ

あやせ「…」

京介「…それで…俺は何すれば…」

あやせ「…」

あやせ「襲ってください」

京介「…は?」

あやせ「桐乃を、襲ってみてください」

京介「はっ…えっ…?」

京介「な、何言ってんだお前っ…!実の妹相手にそんなことやるわけねーだろうがっ!」

あやせ「兄妹だからですよっ!兄妹だから…確かめなきゃっ…」

京介「…何を…だよ…」

あやせ「…」

あやせ「そんなこと絶対ありえないんですけど…ううん…あっちゃいけないんですけど…桐乃が…もし…万が一にですよ…?」

京介「…」

あやせ「お、お兄さんと…そういう…関係になりたいとか…思ってるんじゃないか…とか…」

京介「…は?」

京介「桐乃が…?俺と…?」

あやせ「…」コクッ

京介「…」

京介「いやいやいや!ありえねーだろ!あの桐乃が、だぞ!?」

あやせ「…」

あやせ「私だって、桐乃のこと…信じてますよ…信じたいですよ…」

あやせ「でも…私…やっぱり桐乃が…よく、わからないんです…」

京介「…」

あやせ「何も本気で襲って欲しいってわけじゃないんです!」

あやせ「襲う、フリだけしてくれればいいんです…」

京介「フリって言ったってよ…」

あやせ「私だって…ホントは…嫌ですよ…もしかしたらお兄さん、そのまま桐乃を襲っちゃうかもしれないですし…」

京介「ばっ…!」

あやせ「冗談ですよ…私だって、少しはお兄さんのこと…信用してるんです」

京介「あやせ…」

京介「…」

あやせ「こんなこと頼むの…嫌、ですけど…桐乃が…世間の一般的な常識から外れちゃうのは…もっと、嫌なんです」

あやせ「桐乃が…心配なんです…」

京介「…」

あやせ「お兄さん…私を…安心させてください…お願いします…お願い…」ギュッ

京介「~~~っ!」

―――――
―――


京介「はぁ…」ゴロン

京介「やっべー…」

京介「つい…引き受けちまった…」

京介「反応見るだけ…っつても…」

京介「どうしろってんだ!!」

京介「…」

京介「わからん…」

京介「よくよく考えたら下手したら殺されんじゃねーか…俺…」

京介「殴られるくらいで済めば…まぁ…うん…」

ドンッ

京介「おわっ!?」ビクッ

桐乃『ちょっと!うっさいんだけど!』

京介「げ…」

桐乃『聞いてんの!?』ドンドン

京介「お前のがうるせーだろ…」ボソッ

ガチャッ

桐乃「あんた、返事くらいしなさいよっ!」

京介「っ!?」ビクッ

京介「おまっ!いきなり入ってくんな!」アセッ

桐乃「はぁ?あんたがうるさくするからでしょーが!」

桐乃「ははーん…それともなに?なんかやましーことでもしてたんでしょ?」ニヤニヤ

京介「やましっ…!?」

京介「んなことしてねーよ馬鹿!」

桐乃「ば、馬鹿ってゆーな!あんたのがっ…!」

京介「はっ…!だいたいやましいことって何…」ハッ

『桐乃を、襲ってみてください』

京介(俺が…桐乃を…襲…)ジーッ

桐乃「な、なに…?なんか言いたいことあんの?」

京介「な、なんでもねーよ!いいから部屋から出てけっ!」アセッ

桐乃「は、はぁ…?」

京介「早く出ていけって言ってんだろうが!」

桐乃「!」ビクッ

桐乃「な、なによ…もういいっ!あたしだってこんなトコいたくないしっ!」バタンッ

桐乃「…」

桐乃「…あんなに怒鳴ること…ないじゃん…」ボソッ

京介「はぁっ…はぁ…」

京介「何考えてんだ俺…」

京介「くそっ…俺は正常だ…正常…」

京介「桐乃だって…んなこたわかってるはずだろうが…」

京介「…」

京介「…あやせが変なこと言うからだ…」

京介「…」

京介「少し…寝よう…」ポフッ

―――――
―――


京介「ん…」パチ

京介「喉、渇いたな…」

京介(何か飲みに行くか…)

ガチャ

京介「…」

京介「…」スタスタ

桐乃「ぁ…」バッタリ

京介「あ…」

桐乃「…」フイッ

京介「お、おい」

桐乃「…」タッ

京介「…怒ってんのか…?」

京介「…」

京介「はぁ…」

京介「…」

京介「とりあえず…謝っとくか…」

コンコン

京介「桐乃ー?」

シーン

京介「無視…ね…」

京介「そのままでいいから聞いてくれ…さっきはその…悪かったよ、怒鳴ったりして」

京介「…」

京介「それだけだ、んじゃ…」

カチャ

京介「!」

桐乃「入って、いい」

京介「えっ…」

桐乃「…」

京介「…」

桐乃「座って」

京介「お、おう」

桐乃「あんた…今謝ってたでしょ」

京介「あ、あぁ…」

桐乃「許して欲しい?」

京介「…」

桐乃「黙ってないでさー…何?アンタ、ホントに許して欲しいって気持ちあんの?」

京介(う、うぜぇ…)

京介「そりゃ…まぁ…」

桐乃「!」

桐乃「ふーん…そっか…許して欲しいんだー…んー?」

京介「…」

桐乃「んじゃさ、付き合って」

京介「えっ!?」ドキッ

京介(う、嘘…だろ…?コイツ…何、言って…)

桐乃「いいっしょ?」

京介「い、良いわけねぇだろうが!」

桐乃「なっ!い、いいじゃん買い物くらい!」

京介「えっ…ぁ…そっちか…」ホッ

桐乃「は?」

桐乃「何?『そっち』って?」

京介「あっ…いや…それは…」アセアセ

桐乃「ぷっ…!あははっ!きんもーい!何?付き合うって恋人になるって意味だと思ったの?あたしと?あんたが?」

桐乃「ちょーありえないんですけどっ!」クスクス

京介「う、うるせーよっ…!」

京介(ほら見ろあやせ…!桐乃は…『正常』だ…)ホッ

京介「大体よー…お前は少し危機感ってのが足りねーんだよ…」

桐乃「はぁ?意味わかんないんだけど」

京介「俺だって男なんだよってことだ」

京介(ちょっと待て…)

桐乃「えっ…?」

京介「だからあんまり部屋に入れたりとかさ…そういう…」

京介(俺は…)

桐乃「何…あんた、あたしのこと…そーいう目で見てんの…?」

京介「ち、ちげーよ!無防備だって言ってんだっ!そんなんじゃ襲われたって文句言えねーだろ!?」

京介(何を言ってるんだ…?)

桐乃「は、はぁ?どーせ襲う度胸もないくせにさ…なに言ってんの?」

桐乃「なんなら今から襲ってみる?ほらほら?ヘンターイ」アハハ

京介「そういうをやめろって言ってんだよっ…!」ガバッ

桐乃「きゃっ…!?」

桐乃「ちょっ…!あんた何っ!?は、離してよっ!」

京介(冷静になれ…俺…ほら、桐乃は嫌がってんだろ…これで証明できたじゃねぇか…!)

桐乃「…手…痛いから…離して…」

京介「ぁ…すまん…」パッ

京介「わり…俺、どうかしてたわ…今のは…まぁ…ちょっとした冗談だ」

桐乃「…」

京介「俺、部屋に戻るわ…」スッ

桐乃「…」キュッ

京介「なん…だよ…」

京介(やめろ…)

桐乃「あのさ…その…」モジッ

京介(言うな…)

桐乃「あ、あんたがさ…」

京介(それ以上…)

桐乃「あんたが…どーしても…そういうこと…したいって言うんならさ…別に、いいよ…やっても…」カァッ

京介「~~~っ!」バッ

桐乃「ぁ…」

パタンッ

桐乃「…」

                        ∩___∩   きりりん大勝利ーーー!
     __ _,, -ー ,,             / ⌒  ⌒ 丶|     今、どんな気持ち?
      (/   "つ`..,:         (●)  (●)  丶        ねぇ、どんな気持ち?
   :/       :::::i:.        ミ  (_●_ )    |
   :i        ─::!,,     ハッ  ミ 、  |∪|    、彡____
     ヽ.....:::::::::  ::::ij(_::●    ハッ    / ヽノ  桐  ___/
    r "     .r ミノ~.      ハッ   〉 /\ 乃  丶
  :|::| 地  ::::| :::i ゚。            ̄   \    丶
  :|::| 味  ::::| :::|:                  \   丶
  :`.| 子  ::::| :::|_:                    /⌒_)
   :.,'    ::(  :::}:                    } ヘ /
   :i      `.-‐"                    J´ ((

           <こんな気持ち

     (  ´・ω) 
    γ/  γ⌒ヽ (´;ω;`)  ウッ…
    / |   、  イ(⌒ 桐 ⌒ヽ

    .l | 地 l   } )ヽ 、_、_, \ \
    {  |    l、 ´⌒ヽ-'巛(  / /
    .\ |    T ''' ――‐‐'^ (、_ノ
        |    |   / //  /

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