弟「姉ちゃん、おっぱい揉ませろよ」姉「あん?」(220)

弟「姉ちゃん、おっぱい揉ませろよ」

姉「あん?」

弟「おっぱい揉ませろよ」

姉「・・・」

弟「聞いてんのかよ」

姉「だまれ」

弟「姉弟なんだしいいじゃん」

姉「むしろ姉弟だから駄目なんだろ」

弟「なんで?」

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姉「常識で考えろ」

弟「常識ってなに?」

姉「あ?」

弟「世間一般の常識なんてクソ喰らえだろ」

姉「じゃあ人殺しても、俺常識ないんスよーとか言うのかよ?」

弟「おっぱいと殺人を一緒にすんなよ」

姉「お前が言い出したんだろ」

弟「おっぱいなんて減るもんじゃねぇしいいじゃん」

姉「お前の信用が減るぞ」

弟「もともと減るような信用ないっしょ」

姉「確かに」

弟「ってことで揉ませろよ」

姉「そういうことは彼女つくってやれ」

弟「俺に彼女できると思ってんの?」

姉「全く思ってない」

弟「だろ?」

姉「だな」

弟「ってことでおっぱい」

姉「じゃあ風俗行け」

弟「未成年行けないじゃん」

姉「お前老けてるから大丈夫だろ」

弟「俺そんなに老けてる?」

姉「鏡見たことあるか?」

弟「もちろん」

姉「じゃあわかるだろ」

弟「俺老けてるのか」

姉「文句なしだろ」

弟「じゃあ風俗にするわ」

姉「そうしろ」

弟「金は?」

姉「私に出せと?」

弟「風俗薦めたの姉ちゃんだし」

姉「マジかよ」

弟「マジだよ」

姉「風俗っていくらすんの?」

弟「知らん」

姉「じゃあ無理だな」

弟「ちょっとぐぐってくるわ」

姉「ついでにレビューも探しとけ」

弟「レビュー?」

姉「行った人の感想みたいなもんだ」

弟「それ見てどうすんの?」

姉「どうせなら評判の良い風俗行きたいだろ」

弟「あー確かに」

姉「高級店だとアイドル並みに可愛い子とかもいるらしいぞ」

弟「姉ちゃん、なんでそんな詳しいの?」

姉「親父がそんな話してた」

弟「親父、娘になに教えてんだよ」

姉「姉におっぱい揉ませろって言うやつが言うな」

弟「さすが親子」

姉「早くぐぐってこいよ」

弟「おう」

ドタドタ

姉「・・・」

数十分後

弟「ソープなら1万そこそこ~10万だってさ」

姉「金額の差が凄まじいな」

弟「ってことで姉ちゃん10万くれ」

姉「高級店に行くのかよ」

弟「だって安いとこだと超絶ブサイク出てきそうじゃん」

姉「そういえば親父も安いとこはやめとけって言ってたな」

弟「だろ?」

姉「仕方ないか」

弟「10万くれ」

姉「私のタンスの下着が入ってるとこわかるか?」

弟「ああ、いつも漁ってるからわかる」

姉「マジかよ」

弟「マジだよ」

姉「その奥に金入ってるからもってけ」

弟「それは気付かなかったわ」

姉「10万以上は持ってくなよ」

弟「俺常識あるから大丈夫」

姉「あっそ」

中断

弟「ってかさ、姉ちゃんってクソエロい下着持ってるよな」

姉「勝負で使うんだよ」

弟「勝負ってなんだよ?」

姉「勝負は勝負だろ」

弟「絶対に負けられない戦いがそこにはあるってやつか?」

姉「あんな安売りと一緒にすんなよ」

弟「姉ちゃんは高いってことか?」

姉「プライスレス」

弟「お金で買えない価値がある」

姉「そういうこった」

弟「女って難しいんだな」

姉「だろ?」

弟「ま、とにかく金はもらってくから」

姉「好きにしろ」

弟「好きにする」

ドタドタ

姉「・・・」

ドタドタ

弟「姉ちゃん、あのタンスにいくら入ってんの?」

姉「あ?」

弟「クソ分厚い封筒が何個もあったんだけど」

姉「ああ、気にすんな」

弟「多少持ち出してもわかんなくね?」

姉「わからんだろうな」

弟「いいのかよ?」

姉「別に」

弟「宝くじでも当てたのか?」

姉「そんな強運持ってねぇよ」

弟「じゃあなんであんなにあんの?」

姉「気にすんなって言ってるだろ」

弟「まぁいいや」

姉「おう」

弟「じゃあ俺風俗行ってくるわ」

姉「今から行くのかよ」

弟「我慢できねぇし」

姉「元気だな」

弟「姉ちゃんだって夜な夜なオナってんじゃん」

姉「知ってんのかよ」

弟「喘ぎ声でかいもん」

姉「悪いな」

弟「いや、俺もおかずにしてっから」

姉「需要と供給か」

弟「これからも供給頼むわ」

姉「まかせとけ」

弟「じゃ俺行くから」

姉「あとで感想聞かせろよ」

弟「おう」

ドタドタ

姉「・・・」

数時間後

弟「ただいま」

姉「おう、どうだった?」

弟「すげぇ美女とやってきた」

姉「そりゃよかったな」

弟「しかし10万は高いな」

姉「私の金じゃねぇか」

弟「財布が空になっちまった」

姉「だから私の金じゃねぇか」

弟「え?」

姉「まぁいいや」

弟「また行きてぇな」

姉「10万やるから明日も行ってこい」

弟「マジかよ」

姉「マジだよ」

弟「礼は言わないぞ?」

姉「好きにしろ」

弟「太っ腹だな」

姉「気にすんな」

弟「なぁ姉ちゃん」

姉「あ?」

弟「精子ってうまいの?」

姉「自分で飲んでみろ」

弟「無理っしょ」

姉「なんで?」

弟「気持ち悪いもん」

姉「それを女に飲ませるのかよ」

弟「そういうもんじゃないの?」

姉「まぁ私は嫌いじゃないな」

弟「へぇ」

姉「反応薄いな」

弟「俺の飲んでくれるわけじゃないし」

姉「ま、そりゃそうだな」

弟「疲れたから寝るわ」

姉「まだ22時だぞ?」

弟「さすがに5発はやり過ぎた」

姉「タフだな」

弟「お店には内緒だよ♪って美女に言われたわ」

姉「普通は1発みたいだからな」

弟「へぇ」

姉「私でも1日10回が最高だ」

弟「さすが姉ちゃん」

姉「お前とはキャリアが違うんだよ」

弟「師匠って呼んでもいいか?」

姉「弟子はとらん」

弟「まぁいいや、寝るわ」

姉「おう」

翌朝

弟「おはよ」

姉「おう」

弟「姉ちゃん朝早いな」

姉「まぁな、それより朝勃ちをなんとかしろよ」

弟「お、悪」

姉「スッキリしてこいよ」

弟「そうするわ」

ドタドタ

姉「・・・」

数十分後

弟「ふぅ」

姉「スッキリしたか?」

弟「まぁな」

姉「そりゃよかった」

弟「なぁ姉ちゃん」

姉「あ?」

弟「姉ちゃんって仕事してんの?」

姉「なんでそう思う?」

弟「いつも家にいるじゃん」

姉「自宅警備って知ってるか?」

弟「セコムとか?」

姉「そんなようなもんだ」

弟「大変そうな仕事だな」

姉「まぁな」

弟「じゃ俺学校行くわ」

姉「おう」

ドタドタ

姉「・・・」

姉「・・・」

姉「・・・」

姉「さてと」

夕方

弟「ただいま」

弟「・・・」

弟「姉ちゃんいないのか」

弟「・・・」

弟「とりあえず抜いとくか」



姉「ただいま」

弟「珍しいな、どこ行ってたんだ?」

姉「それは、ヒ・ミ・ツ♪」

弟「なにそのキャラ」

姉「悪い、スイッチ切り替えるの忘れてた」

弟「スイッチ?」

姉「まぁ気にすんな」

弟「あ、そう」

姉「もう風俗行ったか?」

弟「まだ」

姉「じゃあ行ってこいよ」

弟「金持ってくぞ?」

姉「おう」

数時間後

弟「ただいま」

姉「おう」

弟「美女とメアド交換してきた」

姉「前と同じ美女か?」

弟「同じ美女だ」

姉「そうか」

弟「俺のこと気に入ったってさ」

姉「へぇ」

弟「今度デートする」

姉「10万払わなくてもやれるな」

弟「財布に優しいな」

姉「私の金だけどな」

弟「そういえば姉ちゃん」

姉「あ?」

弟「中出しすると子供ができるって知ってたか?」

姉「お前それ知らなかったのかよ」

弟「知ってるわけねぇじゃん」

姉「じゃあ子供はどうやってできると思ってた?」

弟「コウノトリ以外ないだろ」

姉「それ信じてたのかよ」

弟「大人って嘘つきなんだな」

姉「まぁな」

弟「姉ちゃんは中出ししたことあるのか?」

姉「当たり前だろ」

弟「じゃあなんで子供できないんだよ」

姉「気合いでなんとかしてんだよ」

弟「すげぇな」

姉「すげぇだろ」

弟「師匠って呼んでいいか?」

姉「弟子はとらんって言っただろ」

弟「孤高の女豹ってか?」

姉「豹はもともと群れで行動しないんだよ」

弟「トリビアだな」

姉「そうでもないだろ」

弟「まぁいいや」

姉「・・・」

弟「姉ちゃん今日オナった?」

姉「なぜそんなことを聞く?」

弟「なんとなく」

姉「気付いてないみたいだが、今もオナ中だぞ」

弟「マジかよ」

姉「ローター入れてんだよ」

弟「電源オンで?」

姉「当たり前だろ」

弟「ポーカーフェイスにも程があるだろ」

姉「ローターだとこんなもんだ」

弟「いつもの喘ぎ声の時はなに使ってんだ?」

姉「それは教えられない」

弟「姉ちゃんにも秘密はあるんだな」

姉「女ってのは秘密の多いもんなんだよ」

弟「めんどくさいな」

姉「まぁな」

弟「寝るわ」

姉「おう」

弟「姉ちゃんもオナはほどほどにしとけよ」

姉「お前に言われたくないな」

弟「確かにな」

姉「ま、善処する」

数日後の朝

弟「おはよ」

姉「おう」

弟「今日は美女とデートだ」

姉「楽しんでこいよ」

弟「ああ」

姉「コンドームは持ったか?」

弟「1箱24個持ってく」

姉「よし」

弟「じゃ行ってくる」

姉「おう」



弟「ただいま」

姉「おう」

弟「疲れた」

姉「どうだった?」

弟「相変わらず美女だった」

姉「そうか」

弟「でも姉ちゃんの方が美女だよな」

姉「///」

弟「あれ?照れてんの?」

姉「まぁな」

弟「おもしれ」

姉「そうか?」

弟「ああ」

姉「・・・」

弟「美女姉」

姉「///」

弟「美しいお姉さん」

姉「///」

弟「絶世の美女」

姉「それは嘘だろ」

弟「嘘だな」

姉「嘘は泥棒のはじまりって知ってるか?」

弟「ああ」

姉「お前はそれだ」

弟「俺将来泥棒になるのか」

姉「かもな」

弟「ちゃんと職業があってよかった」

姉「あ?」

弟「ニートよりはマシだろ?」

姉「かもな」

姉「で、美女と付き合うのか?」

弟「突き合うの間違いだろ?」

姉「セフレか」

弟「悪くないな」

姉「そうだな」

弟「乱交パーティに行こうって誘われたぞ」

姉「ほう」

弟「大人数でやるんだよな?」

姉「そうだな」

弟「未知の世界だな」

姉「がんばれよ」

弟「姉ちゃんは乱交の経験あるのか?」

姉「当たり前だろ」

弟「さすがだな」

姉「まぁな」

弟「何人でやったんだ?」

姉「多すぎて数えてない」

弟「未知の世界すぎるな」

弟「そういえば姉ちゃん」

姉「あ?」

弟「この前自宅警備が仕事って言ってたじゃん?」

姉「ああ」

弟「それってどこの会社?」

姉「どういう意味だ?」

弟「セコムとかアルソックとかあるじゃん」

姉「会社名ってことか?」

弟「そう」

姉「ネルフって知ってるか?」

弟「エヴァの?」

姉「ああ」

弟「実在したんだな」

姉「まぁな」

弟「自宅警備もやってるのか」

姉「使徒が来ないから新事業を始めたんだよ」

弟「じゃあこの家に侵入者とかいたらエヴァが来るのか?」

姉「そういうことだな」

弟「すげぇな」

姉「まぁな」

弟「レイとかアスカに会ったことあんのか?」

姉「今2012年だから、シンジとアスカはまだ来てないぞ」

弟「あと2年後か」

姉「そうだな」

弟「じゃあレイは?」

姉「部署が違うから会ったことはない」

弟「つまんねぇな」

姉「仕方ないだろ、自宅警備部なんだから」

弟「そうか」

弟「なぁ姉ちゃん」

姉「あ?」

弟「今の話、どこまでが本当なんだ?」

姉「全部嘘だけど、全部本当ってことにしとけ」

弟「嘘は泥棒のはじまりって知ってるか?」

姉「初耳だな」

弟「姉ちゃん自宅警備から泥棒に転職するんだな」

姉「それは意外だな」

弟「同業でがんばろうぜ」

姉「おう」

数日後

弟「乱交パーティ行ってくるわ」

姉「おう」

弟「・・・」

姉「あ?」

弟「姉ちゃん今日も美人だな」

姉「まぁな」

弟「あれ?今日は照れねぇの?」

姉「気まぐれだろ」

弟「そうか」

姉「そうだ」

弟「じゃ行ってくる」

姉「おう」

乱交会場(開始前)

弟「あれ?」

姉?「・・・」

弟「姉ちゃんここで何やってんの?」

姉?「・・・」

弟「おい」

姉?「人違いだろ」

弟「そうか」

姉?「ま、気にすんな」

弟「ああ」

姉?「・・・」

乱交会場(終了後)

弟「ふぅ」

姉?「疲れたか?」

弟「まぁな」

姉?「そうか」

弟「姉ちゃんずっとここで立ってたけど何してたんだ?」

姉?「人違いって言ってるだろ」

弟「じゃああんたはここで何してた?」

姉?「いろいろしてた」

弟「いろいろ?」

姉?「ああ」

弟「ま、いいや」

姉?「私は帰るぞ」

弟「おう」

自宅

姉「・・・」

姉「・・・」

弟「ただいま」

姉「おう」

弟「姉ちゃんずっと家にいたのか?」

姉「まぁな」

弟「乱交会場にいただろ?」

姉「何回も人違いだって言っただろ」

弟「やっぱりいたんじゃねぇか」

姉「・・・」

弟「見てるだけでよかったのか?」

姉「いろいろしてたって言っただろ」

弟「だからいろいろってなんだよ」

姉「いろいろはいろいろだ」

弟「そうか」

姉「・・・」

弟「・・・」

弟「姉ちゃん我慢してるように見えたけど」

姉「ほう」

弟「今からやろうぜ」

姉「近親相姦か」

弟「別にいいんじゃね?」

姉「お前が30歳になっても童貞だったらやってやる」

弟「俺すでに童貞じゃないんだけど」

姉「じゃあ無理だな」

弟「そうか」

姉「残念だったな」

弟「ああ」

翌朝

弟「おはよ」

姉「おう」

弟「昨日の夜、俺の名前連呼しながらオナってただろ」

姉「まぁな」

弟「なんで?」

姉「お前をおかずにできるか実験してたんだよ」

弟「結果は?」

姉「ありっちゃありだな」

弟「ほう」

夕方

弟「ただいま」

姉「おう」

弟「クラスのやつらに乱交のこと話したら羨ましがってたぞ」

姉「ま、そうだろうな」

弟「それをメールで美女に教えたら、みんな相手してあげる♪だって」

姉「なかなか出来る女だな」

弟「そうだな」

姉「年上の美女とやれるなんて、高校生にはたまらんだろうな」

弟「で、今日みんながうちに来るぞ」

姉「急だな」

弟「善は急げってやつだ」

姉「うちで乱交するのか?」

弟「いいだろ?」

姉「構わんが、その間私は出かけよう」

弟「姉ちゃんも参加すれば?」

姉「いや、いい」

弟「そうか」

姉「・・・」



弟「みんな来たぞ」

姉「そうか」

弟「出かけるのか?」

姉「ああ」

弟「・・・」

姉「・・・」

弟「怒ってんのか?」

姉「なぜそう思う?」

弟「いやなんとなく」

姉「気のせいだ」

弟「そうか」

姉「どれくらいで終わる?」

弟「2、3時間くらいじゃね?」

姉「じゃあそれくらい時間潰してくる」

弟「姉ちゃん?」

姉「なんだ?」

弟「・・・」

姉「・・・」

弟「なんでもない」

姉「そうか、じゃあな」

弟「・・・」

自宅近く

スタスタ

姉「・・・」

スタスタ

姉「・・・」

スタスタ

姉「はぁ・・・」

公園のブランコ

姉「・・・」

姉「私は何をやっているんだろう」

姉「恐いのか?」

姉「逃げてるのか?」

姉「ふっ、笑止」

姉「・・・」

数時間後

姉「ただいま」

弟「おう」

姉「みんなは帰ったのか?」

弟「ああ」

姉「そうか」

弟「・・・」

姉「どうだった?」

弟「ああ、みんな大喜びだったぞ」

姉「お前は?」

弟「俺?」

姉「ああ」

弟「まぁまぁかな」

姉「そうか」

弟「・・・」

姉「私は寝るぞ」

弟「ああ」

翌朝

弟「おはよ」

姉「おう」

弟「なぁ姉ちゃん」

姉「あ?」

弟「俺夢見たよ」

姉「どんな夢だ?」

弟「姉ちゃんとやりまくる夢」

姉「ほう」

弟「正夢にしようぜ」

姉「お前とやる理由がない」

弟「ま、そうだな」

姉「そういうことだ」

夕方

弟「ただいま」

姉「おう」

弟「今日クラスのやつらと話してたんだけどさ」

姉「あ?」

弟「姉ちゃんって処女?」

姉「なぜそう思う?」

弟「姉ちゃんのこと話したら、それ絶対処女だぜって言ってた」

姉「おもしろいことを言う奴だな」

弟「あり得ないよな」

姉「ああ、私はビッチだからな」

弟「・・・」

姉「・・・」

弟「じゃあ経験人数何人?」

姉「多すぎてわからん」

弟「初体験は?」

姉「昔すぎて忘れた」

弟「好きなプレイは?」

姉「乱交」

弟「好きな体位は?」

姉「バック」

弟「好きなオナネタは?」

姉「弟」

弟「処女だろ?」

姉「はい」

弟「・・・」

姉「・・・」

弟「もう1回言うぞ」

姉「ああ」

弟「処女もらってやろうか?」

姉「よろしくお願いします」

弟「姉ちゃん」

姉「なんだ?」

弟「美人な上に可愛いな」

姉「///」



第一部・完

感想などありましたら、よろしくお願いします

【第二部】

翌朝

弟「おはよ」

姉「おう」

弟「・・・」

姉「なんだ?」

弟「大丈夫か?」

姉「なにがだ」

弟「いや、歩きにくかったりするって言うし」

姉「オナニストを舐めるなよ」

弟「そういえば血も出なかったな」

姉「処女膜なんぞとっくに貫通済みだ」

弟「そうか」

姉「ああ」

弟「あのさ」

姉「なんだ?」

弟「姉ちゃん、ベッドの上だと甘えん坊なんだな」

姉「死にたいのか?」

弟「あ?」

姉「そのことには触れるな」

弟「なんで?」

姉「私だって一応女なんだ」

弟「そうだな」

姉「これでも恥ずかしいんだぞ」

弟「相変わらずのポーカーフェイスだな」

姉「まぁな」

弟「オナ声聞かれるのは平気なのに?」

姉「いや、あれはむしろ興奮する」

弟「そうなのか」

姉「これからも聞いてやってくれ」

弟「俺とやればオナの必要なくね?」

姉「姉弟ってことを忘れたか?」

弟「覚えてるけど」

姉「近親相姦はよくない」

弟「昨日したじゃん」

姉「昨日は昨日、今日は今日だ」

弟「ゴムすれば?」

姉「そういう問題じゃない」

弟「まぁそうだけど」

姉「お前に伝えておくことがある」

弟「なんだ?」

姉「もう学校に行く時間だろ?」

弟「ああ」

姉「帰ってきてから話す」

弟「わかった」

夕方

弟「ただいま」

姉「おう」

弟「姉ちゃん、酒飲んでんのか」

姉「酔いでもしないと、この話をするのを躊躇うからな」

弟「で、話って?」

姉「私の両親についての話だ」

弟「『私達』じゃなくて?」

姉「ああ」

弟「どういう意味だ?」

姉「お前、母親のこと覚えてるか?」

弟「俺が幼稚園くらいの時に死んだから、はっきりとは覚えてないな」

姉「そうか」

弟「それがどうかしたのか?」

姉「あの人は私の実の母親じゃないんだ」

弟「マジで?」

姉「ああ」

弟「じゃあ姉ちゃんの実の母親は?」

姉「親父の妹だ」

弟「意味わかんね」

姉「簡潔に言うと、私は親父と親父の妹の間に生まれた子供だ」

弟「近親相姦ってことか?」

姉「そういうことだ」

弟「マジかよ」

姉「マジだ」

弟「近親相姦で産まれた子供は障害があるって聞いたことあるけど」

姉「近しい遺伝子同士だと可能性は高いが、確実にそうなるわけじゃない」

弟「じゃあ姉ちゃんに障害はないのか?」

姉「・・・」

弟「あるんだな?」

姉「それはまたいつか話す」

弟「そうか」

姉「話はこれで終わりだ」

弟「質問してもいいか?」

姉「なんだ?」

弟「親父の妹、つまり姉ちゃんの母親は今どこにいるんだ?」

姉「この世にはいない」

弟「死んだってことか?」

姉「ああ」

弟「そうか」

姉「私を産んだ直後に亡くなったそうだ」

弟「つらいな」

姉「だから母親の顔は知らない」

弟「写真とかは?」

姉「全部焼き払ったと聞いている」

弟「親父がやったのか?」

姉「親父の両親、私達にとっての祖父母だ」

弟「自分達の娘の写真なんだろ?」

姉「ああ」

弟「なんでそんなことすんだよ」

姉「私が産まれた直後に母は亡くなった」

弟「それはさっき聞いた」

姉「お前が祖父母の立場だったらどう思う?」

弟「どういう意味だ?」

姉「自分の息子と娘が愛し合って、その間に初孫が出来てしまった」

弟「経緯はどうあれ、子供ができるのはめでたいんじゃないのか?」

姉「そう思う人もいるだろう」

弟「じいちゃんとばあちゃんは違ったのか?」

姉「親父は勘当され、祖父母は自殺」

弟「は?」

姉「私は物心ついた時から親父と2人で生きてきた」

弟「ちょっと待てよ」

姉「なんだ?」

弟「なんで自殺してんだよ」

姉「・・・」

弟「悪い、姉ちゃんにもわかるわけないよな」

姉「ああ」

弟「で、親父は再婚を?」

姉「それがお前の母親だ」

弟「その間に俺が産まれたと」

姉「そういうことだ」

弟「・・・」

姉「どうした?」

弟「いや、さすがにいろいろショッキングだわ」

姉「そうか」

弟「なんで今その話をしたんだ?」

姉「昨日の夜、私としたことを忘れたのか?」

弟「そういうことか」

姉「昨日が最初で最後だぞ」

弟「ああ」

姉「・・・」

弟「姉ちゃん、悪かった」

姉「なぜ謝る?」

弟「一時的な欲求とはいえ、越えてはいけない一線を越えちまった」

姉「それはお互い様だ」

弟「・・・」

姉「だから謝るな」

弟「わかった」

姉「それに私が望んだことでもある」

弟「望んだこと?」

姉「それもいつか話す」

弟「そうか」

弟「なぁ姉ちゃん」

姉「あ?」

弟「もしかして姉ちゃんのタンスにある金って、遺産?」

姉「親父は行方不明だが死亡扱いにはなってないだろ?」

弟「ああ」

姉「お互いの母親や私の祖父母の遺産は、全部親父が持ってる」

弟「じゃああの金は?自宅警備がそんなに儲かる仕事だとは思えないけど」

姉「今はまだ気にするな」

弟「気になるっての」

姉「頼む」

弟「・・・」

姉「頼む」

弟「わかった」

弟「姉ちゃん」

姉「なんだ?」

弟「いろいろ話してくれてありがとな」

姉「事実を伝えただけだ」

弟「そうか」

姉「お前も今年で18歳になるだろ」

弟「ああ」

姉「自分の進みたい道があれば、そこに突き進んでみろ」

弟「どういう意味だ?」

姉「お前は金や家のことは気にしなくていいから、自分のやりたいようにやれ」

弟「姉ちゃんは?」

姉「あ?」

弟「姉ちゃんは進みたい道に進んだのか?」

姉「・・・」

弟「自分のやりたいことやってんのか?」

姉「・・・」

弟「今からでも遅くはないだろ?」

姉「私は・・・」

弟「我慢すんなよ」

姉「・・・」

弟「母親が違っても、姉ちゃんは俺の姉ちゃんだろ?」

姉「ふっ、生意気な弟だな」

弟「お互い様だ」

姉「そうか」

弟「俺風呂入るわ」

姉「おう」

ドタドタ

姉「・・・進みたい道か」

夜・姉の部屋

姉「・・・」

姉「これでいいのか?」

姉「・・・」

姉「私はこれでいいのか?」

姉「・・・」

姉「ふっ、涙か・・・」

同時刻・弟の部屋

弟「・・・」

弟「進みたい道、やりたいこと」

弟「・・・」

弟「姉ちゃん、自分を犠牲にし過ぎだろ」

弟「・・・」

弟「なんで俺泣いてんだ?」

翌朝

弟「おはよ」

姉「おう」

弟「眠れなかったのか?」

姉「あ?」

弟「目のクマがすごいぞ」

姉「お前もな」

弟「まぁな」

姉「・・・」

弟「・・・」

姉「今日から3日くらい留守にするぞ」

弟「あ?」

姉「今日から3日くらい留守にすると言っている」

弟「旅行か?」

姉「そんなようなもんだ」

弟「しばらくはこの家に俺だけか」

姉「そういうことだ」

弟「・・・」

姉「誰を連れ込むのも自由だが、私の部屋には入れるなよ」

弟「そんなことしねぇよ」

姉「わかってるならいい」

弟「気をつけてな」

姉「あ?」

弟「旅行気をつけてな」

姉「ああ、問題ない」

弟「じゃ学校行ってくるわ」

姉「ああ」

弟「また3日後な」

姉「ああ」

数時間後

ガタンゴトン

姉「・・・」

ガタンゴトン

姉「・・・」

ガタンゴトン

姉「・・・」

墓地

姉「・・・」

姉「母さん」

姉「私はやっぱり変なのかな」

姉「弟に対して、どう接すればいいのかわからない」

姉「姉として?」

姉「母代りとして?」

姉「それとも・・・」

姉「・・・」

姉「本当に私は産まれてきてよかったのか?」

『後悔しないようにしなさい』

『私が偉そうなこと言える立場じゃないけど』

『あなたには幸せになってほしい』

『母として何もしてあげられなくてごめんなさい』

『抱きしめてあげられなくてごめんなさい』

『私は母親失格だけど』

『あなたを愛し続けることだけは許してね』

『多くの困難や苦悩が待ってると思う』

『でも、後悔しないようにしなさい』

姉「・・・」

姉「・・・」

姉「・・・」

姉「ありがとう、母さん」

某住宅前

姉「・・・」

姉「まだ売家になってるのか」

姉「まるで呪われた家だな」

姉「・・・」

姉「私は呪われた子というわけか」

姉「・・・」

姉「お腹、空いたな」

某ファミレス

?『なんかぁ~、A子のお兄ちゃんがA子とやりたがってるらしいよぉ~wwwwww』

?『それって近親相姦じゃね?wwwwww』

?『そうだよねぇ~、ちょっとありえないよねぇ~wwwwww』

?『ありえないっつか、キモいっしょwwwwwwwwww』

?『兄妹でエッチしたいなんて、頭沸いてるよねぇ~wwwwwwwwww』

?『ぎゃははははwwwwwwwwww」

モグモグ

姉「・・・」

翌日

ガタンゴトン

姉「・・・」

ガタンゴトン

姉「・・・」

ガタンゴトン

姉「・・・」

別の墓地

姉「・・・」

姉「母さん」

姉「血が繋がってない私を育ててくれてありがとう」

姉「・・・」

姉「母親が2人もいるなんて、私はしあわせ者だな」

『母さんって呼んでくれてありがとう』

『決して立派な母親にはなれなかったけど』

『私はあなたがいてしあわせだったわ』

『だからあなたもしあわせになってね』

『私は母親失格だけど』

『あなたを愛し続けることだけは許してね』

『多くの困難や苦悩が待ってると思う』

『でも、後悔しないようにしなさい』

姉「・・・」

姉「・・・」

姉「・・・」

姉「2人とも同じことを言うんだな」

姉「ありがとう、母さん」

今日はここまでにします

すいませんが、セクロス描写は書かないつもりです
というかエロく書ける自信がないです

拙い文章ですが、世界観が伝わってくれれば嬉しいです

もうちょっと追加します

翌朝(3日目)

姉「さてと」

ガタンゴトン

姉「・・・」

ガタンゴトン

姉「・・・」

ガタンゴトン

姉「・・・」

病院

姉「久しぶりだな、親父」

親父「・・・」

姉「いい加減、目覚ませよ」

親父「・・・」

姉「・・・」

親父「・・・」

姉「私は親父と同じ道を歩んでしまうかもしれない」

親父「・・・」

姉「笑うか?怒るか?」

親父「・・・」

姉「母さんには話してきた」

親父「・・・」

姉「あとは親父だけだ」

親父「・・・」

姉「なんとか言えよ」

親父「・・・」

姉「脳死なんて嘘なんだろ?」

親父「・・・」

姉「あんたは嘘つきだもんな」

姉「安心しろよ」

親父「・・・」

姉「あんたの言ったとおり、弟には行方不明って言ってある」

親父「・・・」

姉「なんで弟には黙っててくれって言ったんだ?」

親父「・・・」

姉「脳死ってなんなんだろうな」

親父「・・・」

姉「あんた死んでんのか?」

親父「・・・」

姉「答えろよ」

親父「・・・」

姉「おい」

親父「・・・」

姉「おい!」

親父「・・・」

姉「・・・」

親父「・・・」

姉「悪い、ここ病院だったな」

姉「なぁ親父」

親父「・・・」

姉「弟も今年で18歳になる」

姉「自分の道を進ませてもいいと思うんだ」

姉「いつまでも私が縛っておくべきじゃない」

姉「だから私はあいつを遠ざけようとしてみた」

姉「でもやっぱり駄目だった」

姉「姉のくせに、私の方が弱かったんだな」

姉「依存してるのは私だったんだな」

姉「笑っちゃうよな」

姉「・・・」

姉「私には私の進むべき道が見えない」

姉「何を選んでも何を選ばなくても、結局は間違いじゃないのかって思うんだ」

姉「私は・・・生きてていいのか?」

姉「・・・」

親父「・・・」

姉「こんな話して悪かったな」

姉「今のあんたは自分のことで精一杯だもんな」

親父「・・・」

姉「また来るよ」

親父「・・・」

姉「・・・」

親父「・・・お前のやりたいようにやれ」

姉「え?」

親父「・・・」

姉「・・・」

親父「・・・」

姉「気のせい・・・だよな?」

親父「・・・」

姉「親父、ありがとう」

ガタンゴトン

姉「・・・」

ガタンゴトン

姉「私のやりたいように・・・か」

ガタンゴトン

姉「でもそれは・・・」

翌日

姉「ただいま」

弟「おう」

姉「・・・」

弟「お土産は?」

姉「ない」

弟「旅行じゃなかったのかよ」

姉「お土産はない」

弟「・・・」

姉「・・・」

弟「母さんに会いに行ったんだろ?」

姉「・・・」

弟「母さん、なんか言ってたか?」

姉「クソアホたわけのバカ息子をよろしくって言ってた」

弟「そうか」

姉「ああ」

弟「なぁ姉ちゃん」

姉「なんだ?」

弟「一人でなんでも抱え込むなよ?」

姉「あ?」

弟「俺にだってできることあるんだからな」

姉「・・・」

弟「姉だから弟だから、男だから女だからって、そんなの関係ないだろ?」

姉「・・・」

弟「ま、俺の思い過ごしならいいんだけど」

姉「生意気な弟だな」

弟「お互い様だ」

姉「そうだな」

弟「いつか姉ちゃんがその気になったらさ」

姉「あ?」

弟「全部話してくれよ」

姉「全部?」

弟「ああ全部」

姉「・・・」

弟「親父、行方不明なんかじゃないんだろ?」

姉「・・・」

弟「なんで俺には黙ってるのか知らないけど、いつか本当のことを教えてくれ」

姉「わかった」

弟「頼むわ」

姉「・・・」

弟「なに?」

姉「お前が私の弟でよかったって思ってんだよ」

弟「なに言ってんだよ」

姉「言ってみただけだ」

弟「だろうな」

姉「・・・」

弟「・・・」

姉「いつか・・・」

弟「あ?」

姉「いつか私が自分のことを抑えきれなくなったら、お前はどうする?」

弟「いきなりなんだよ」

姉「どうする?」

弟「・・・」

姉「・・・」

弟「姉ちゃんが困ってるなら、助けるのは当たり前だろ」

姉「・・・」

弟「抑えきれなくなったら、1回くらい爆発させてみろよ」

姉「・・・」

弟「姉ちゃんがはっきりとした感情出すのあんまり見たことないし」

姉「・・・」

弟「怒りたいなら怒ればいい、泣きたいなら泣けばいい」

姉「・・・」

弟「無理して我慢すんなよ」

姉「・・・」

弟「結構本気で心配してんだぞ」

姉「・・・」

姉「一丁前なこと言いやがって」

弟「姉弟ってそんなもんだろ?」

姉「姉弟・・・だもんな」

弟「ああ」

姉「もし姉弟じゃなかったら?」

弟「あ?」

姉「もし私達が姉弟じゃなかったら、お前はどうしてた?」

弟「どういう意味だ?」

姉「もし私達が他人だったとしても、お前は同じことを言ってくれたか?」

弟「そんなのわかんねぇよ」

姉「そうだよな」

夜・姉の部屋

姉「・・・」

姉「私は姉失格だな」

姉「もう姉でいられないかもしれない」

姉「・・・」

姉「私の進みたい道・・・」

姉「・・・」

姉「最近泣いてばかりだな」


第二部・完

読んでくれた方、ありがとうございます

第三部はまた後日書きます

数日後

弟「おはよ」

姉「おう」

弟「なぁ姉ちゃん」

姉「なんだ?」

弟「俺、高校卒業したら働くべきだよな?」

姉「なぜだ?」

弟「うちに大学行く余裕ないだろ?」

姉「金の心配なら無用だぞ」

弟「でもさ」

姉「お前の進みたい道は見つかったのか?」

弟「まだ見つかってねぇよ」

姉「そうか」

弟「だから大学行くより就職した方がいいんじゃないかって思ってさ」

姉「お前がそう決めたのなら反対はしない」

弟「・・・」

姉「が、私に遠慮して就職を選ぶなら、断固反対させてもらうぞ」

弟「姉ちゃん・・・」

姉「自分のことを最優先に考えてくれ」

弟「・・・」

姉「家のことや私のことは二の次でいい」

弟「その言葉、そっくりそのまま姉ちゃんに言ってやりたいけど、俺にはその力がないからな」

姉「まだガキだからな」

弟「それには反論できねぇよ」

姉「・・・」

弟「もし俺が姉ちゃんの兄貴だったら、また違ってたのかな」

姉「どうだろうな」

弟「・・・」

姉「・・・」

弟「学校行ってくるわ」

姉「ああ」

姉「・・・」

姉「私は誇れるような姉じゃないさ」

姉「弟・・・」

姉「お前が20歳になるまでは生きていたいな」

姉「・・・」

姉「知ってるか?」

姉「私は・・・」

姉「・・・」

姉「また涙か」

姉「感情は失われているはずなのに・・・」

夕方

弟「ただいま」

姉「おう」

弟「姉ちゃん」

姉「なんだ?」

弟「キャッチボールしようぜ」

姉「急にどうした?」

弟「なんかやりたくなったんだ」

姉「グローブは?」

弟「どっかに親父のがあるはずだ」

姉「じゃあ私はそれを使うか」

公園

弟「いくぞ」

姉「おう」

ビュッ---バシッ

シュッ---パシッ

ビュッ---バシッ

シュッ---パシッ

弟「姉ちゃん意外と上手いな」

姉「お前はもっと手加減しろ」

ビュッ---バシッ

シュッ---パシッ

ビュッ---バシッ

シュッ---パシッ

姉「手が痛いっての」

弟「わかったよ、もっとそっと投げればいいんだろ」

ピュッ---

姉・弟「あ」

テン テン テン(バウンドする音)

姉「どこ投げてんだよ」

弟「悪ぃ、力抜いたらすっぽ抜けた」

姉「バカが」

弟「悪いって言ってんだろ」

姉「・・・」

スタスタ

弟「・・・」

スタスタ

姉「・・・」

スタスタ

弟「姉ちゃん走れよ」

姉「あ?」

弟「日が暮れてきてんだから、走ってくれよ」

姉「暴投したお前が言うな」

弟「そうだけどさ」

姉「・・・」

弟「・・・」

姉「私は走れないんだ」

弟「は?」

姉「産まれつき走れないんだ」

弟「マジで?」

姉「というか、激しい運動ができない虚弱体質なんだ」

弟「それって・・・」

姉「ああ、近親相姦による劣性遺伝子の影響だ」

弟「・・・」

姉「その場でのキャッチボールくらいはできるけどな」

弟「セックスは?」

姉「あ?」

弟「この前俺とやった時、大丈夫だったのか?」

姉「ああ、あれは・・・」

弟「あれは?」

姉「・・・」

弟「?」

姉「まぁ大丈夫だったってことだ」

弟「そうなのか」

姉「もう帰るぞ」

弟「あ、ああ」

自宅

弟「さっき言ってた劣性遺伝子ってなんだ?」

姉「少し説明しようか」

弟「頼むわ」

姉「子供は両親から半分ずつ遺伝子を受け継ぐ」

姉「その中には優性遺伝子や劣性遺伝子という遺伝子が存在している」

姉「優性・劣性というが、遺伝子として優れている・劣っているとは意味が違う」

姉「優性が遺伝性の強い遺伝子、劣性が遺伝性の弱い遺伝子と思ってもらえばいい」

姉「通常、優性遺伝子と劣性遺伝子を受け継いだ場合は、劣性遺伝子が表面的に出てくることはない」

姉「遺伝性の強い優性遺伝子が勝つからだ」

弟「・・・」

姉「だが近親相姦、いや近親交配の場合は違う」

弟「なにが違うんだ?」

姉「近親交配の場合は、劣性遺伝子が爆発的に増大する」

弟「増大したら優性遺伝子に勝つのか?」

姉「いや、そもそも近親交配の場合は優性遺伝子が存在しないことが多い」

弟「そうなるとどうなるんだ?」

姉「普通は表面に出てこない劣性遺伝子が、その子供の表面に現れることになる」

弟「それは良くないことなのか?」

姉「劣性遺伝は天才になったり超能力を持つ可能性があるとも言われているが・・・」

弟「が?」

姉「多くは遺伝的障害が発生した子供が産まれることになる」

弟「遺伝的障害・・・」

姉「そうした理由で近親婚は法律で禁止されているんだ」

弟「遺伝的障害ってどんなのがあるんだ?」

姉「まず短命であること」

弟「短命!?」

姉「そういった子供は、赤ちゃんのうちに亡くなることが多いらしい」

弟「ね、姉ちゃんは?」

姉「私は26まで生きてるからな、短命ではないのかもしれん」

弟「・・・」

姉「他には奇形なこともある」

弟「奇形?」

姉「わかりやすいのは、手足がなかったり目や耳が機能していなかったりする」

弟「・・・」

姉「ヨーロッパであった事例だが、体の内面と外面が逆さまに産まれてきた子供もいる」

弟「逆さま・・・」

姉「簡単に言えば内臓が外に出てるってことだな」

弟「ま、マジかよ・・・」

姉「残念ながらその子供はすぐに亡くなったらしい」

弟「・・・」

姉「あとは知的・精神的な障害を抱えてることもある」

弟「それはなんとなくわかる」

姉「そうか」

弟「姉ちゃんは・・・」

姉「ん?」

弟「姉ちゃんは虚弱体質以外になにかあるのか?」

姉「・・・」

弟「教えてくれ」

姉「この際だ、教えておこう」

弟「頼む」

姉「まずは虚弱体質」

弟「ああ」

姉「それから感情が乏しいこと」

弟「感情が?」

姉「ああ」

弟「喜怒哀楽がないってことか?」

姉「ゼロではない、乏しいってだけだ」

弟「・・・」

姉「とくに喜と楽の感情が圧倒的に乏しいな」

弟「そういえば姉ちゃんが笑ってるのって見たことないかも・・・」

姉「そういうことだ」

弟「でも泣いてるのは見たことあるぞ?」

姉「ゼロではないって言っただろ」

弟「・・・」

姉「そもそも涙を流していても、悲しいという感情を認識できていないがな」

弟「どういうことだ?」

姉「悲しいのかどうかわからないのに涙は出るんだ」

弟「不思議なもんだな」

姉「そうだな」

弟「他には?」

姉「左目が見えていない」

弟「は?」

姉「左目が見えていない」

弟「え、だってさっきキャッチボール・・・」

姉「右目が見えていれば十分だろ」

弟「そ、そうなのか・・・」

姉「そんなもんだ」

弟「それにしても」

姉「なんだ?」

弟「姉ちゃんはそういう障害を全然感じさせないよな」

姉「そうか?」

弟「一緒に暮らしてた俺でも全然気付かなかったし」

姉「お前が私に無関心だっただけじゃないのか?」

弟「それはねぇよ」

姉「関心だらけだったか?」

弟「どっちかと言うとそっちだな」

姉「・・・」

弟「・・・」

姉「バカ弟」

弟「姉ちゃん」

姉「なんだ?」

弟「話してくれてありがとな」

姉「ああ」

弟「困ったことがあったら、ちゃんと言ってくれよな」

姉「善処する」

弟「そうしてくれ」

夜・姉の部屋

姉「弟への気持ちは、劣性遺伝子の影響・・・じゃないよな」

姉「・・・」

姉「もし私の命が残り少ないのだとしたら・・・」

姉「多少のわがままは許されるのだろうか」

姉「・・・」

姉「多少・・・じゃないのかもしれないな」

今日はここまでです

感想などありましたら、書いていただけると嬉しいです

数日後の朝

弟「おはよ」

姉「おう」

弟「なぁ姉ちゃん」

姉「なんだ?」

弟「結婚する気はないのか?」

姉「あ?」

弟「結婚する気はないのかって」

姉「もしする気があってもできないだろ」

弟「なんで?」

姉「お前、ほんとにわかってるのか?」

弟「何を?」

姉「私は障害を抱えてるんだぞ?」

弟「ああ」

姉「そんな女と誰が好き好んで結婚するんだ?」

弟「その言い方だと障害がある人は結婚できないみたいじゃないか」

姉「む・・・確かに語弊がある言い方だったかもしれない」

弟「だろ?」

姉「しかし私の場合は命の終わりがいつ来るかわからないし、子供に遺伝する可能性だってある」

弟「でもそんなのみんな同じだろ?」

姉「同じ?」

弟「病気なんていつどこで発症するかわかんないし、事故死だって可能性としては誰にでもある」

姉「・・・」

弟「災害だってあるぞ」

姉「それは確かにその通りだ」

弟「だろ?」

姉「しかしな」

弟「しかし?」

姉「まぁいい、この言い争いは結末が見えん」

弟「・・・」

姉「仮に私のような女と結婚したいと思う物好きな男がいたとする」

弟「ああ」

姉「しかし私自身に結婚の意思はないんだ」

弟「・・・」

姉「正直私は恐い」

弟「結婚がか?」

姉「死だ」

弟「・・・」

姉「自分がいつ死ぬかもわからない状態で生きてるのは結構な恐怖だぞ」

弟「さっきも言ったけどそれはみんな同じだろ?」

姉「私はその可能性が高い」

弟「可能性?」

姉「劣性遺伝の影響で産まれた私は、26歳まで生きてこれた方が不思議だと思っている」

弟「・・・」

姉「死の恐怖はこれからも消えることはないさ」

弟「・・・」

姉「まして結婚なんてしてみろ」

弟「・・・」

姉「旦那となった男をいつ一人にさせてしまうのかと、恐怖が倍増だ」

弟「その男がそれでもいいから結婚してくれって言ったら?」

姉「それでも私は断るさ」

弟「・・・」

姉「私は人としての禁忌を破って産まれた呪われた子だ」

弟「呪われたなんて言うなよ」

姉「まぁ普通なら中絶するような状況でも、産んでくれた親父や母さんには感謝してる」

弟「・・・」

姉「こうやって弟であるお前の姉としていられるのだしな」

弟「そうか」

姉「ああ」

弟「姉ちゃんは強いんだな」

姉「そうでもないさ」

弟「俺が姉ちゃんの立場だったら、親を恨んでたかもしれない」

姉「私も小学生くらいまでは周りと違う自分に苛立ちや劣等感を覚えた」

姉「普通の子に産んでくれなかった親を恨んでいた時期もあったさ」

弟「今は違うんだよな?」

姉「ああ、感謝してるさ」

弟「そうか」

姉「ああ」

弟「もし俺が結婚してこの家を出てったら、姉ちゃんはどうするんだ?」

姉「その時はこの家で一人で暮らしていくさ」

弟「俺の奥さんと三人で暮らそうって言ったら?」

姉「お前の奥さんに迷惑はかけれない」

弟「でも・・・」

姉「わかってくれ、私は自分を誰かの重荷にしたくないんだ」

弟「重荷なんて思ってねぇよ」

姉「お前はいいかもしれんが、奥さんの重荷になる」

弟「・・・」

姉「私のことは二の次でいいって言っただろ?」

弟「・・・」

姉「お前は自分の思うように生きろ」

弟「姉ちゃん・・・」

姉「私は私の思うように生きていくさ」

弟「そうか」

姉「ああ」

プルルルル

弟「電話だ」

姉「私が出よう」

ガチャッ

姉「はい、もしもし」

姉「・・・」

姉「はい」

姉「はい」

姉「・・・」

姉「え・・・親父が!?」

弟「親父?」

姉「わかりました、すぐ向かいます」

ガチャッ

弟「親父がどうしたんだ?」

姉「すぐに病院に行くぞ」

弟「え?」

姉「学校に休む連絡をしておけ」

弟「親父、病院にいるのか?」

姉「ああ」

弟「入院したのか?」

姉「いいから早く準備しろ」

弟「あ、ああ」

ガタンゴトン

姉「・・・」

弟「・・・」

ガタンゴトン

姉「・・・」

弟「・・・」

ガタンゴトン

姉「・・・」

弟「・・・」

病院

弟「親父、ここにいるのか?」

姉「ああ」

弟「何年振りに会うのかな」

姉「・・・」

病室前

コンコン

?「どうぞ」

ガラガラ

姉「失礼します」

弟「し、失礼します」

医者「娘さんに息子さんですね?」

姉「はい」

医者「顔を見てあげてください」

姉「はい」

弟「え?」

スタスタ

姉「・・・」

弟「・・・え?」

姉「・・・」

弟「親父・・・死んでんのか?」

姉「すいませんが、少し外してもらえませんか?」

医者「わかりました、何かありましたらすぐに呼んでください」

姉「ありがとうございます」

弟「姉ちゃん、何がどうなってるんだ?」

姉「親父には黙ってるように言われてるが、こうなっては仕方ないだろう」

弟「・・・」

姉「まず親父はお前の予想通り行方不明ではなかったんだ」

姉「ずっとこの病院で脳死状態で入院していた」

弟「脳死・・・」

姉「交通事故にあって、即この病院に運ばれた」

姉「その時はまだ意識があったらしい」

姉「私はすぐに病院へ行き親父に会った」

姉「そこでお前には黙っててほしいと頼まれた」

弟「なんで俺にだけ?」

姉「その真意は今となっては確認のしようもない」

弟「・・・」

姉「入院して数日後、親父は意識を失い脳死と宣告された」

姉「それからずっとこの病院にいた」

弟「・・・」

姉「ここからは私もさっき聞いた上に、医者の推測の話だが」

姉「今日、親父が脳死から目を覚ました」

姉「その時点ではまだ病院の誰も気付いていない」

姉「親父は自力で屋上まで行って・・・」

弟「・・・」

姉「飛び降りたらしい」

弟「自殺・・・?」

姉「ああ」

姉「屋上に向かって歩いてる親父を見たっていう他の患者もいるし」

姉「屋上には親父のスリッパが置かれていたらしい」

弟「そんな・・・」

姉「ショックか?」

弟「当たり前だろ」

姉「そうか」

弟「姉ちゃんはショックじゃないのかよ?」

姉「わからない」

弟「え?」

姉「いつかこんな日が来ることを予想していたのかもしれない」

弟「・・・」

姉「親父が目を覚ました時点ですでに奇跡なんだ」

姉「そして自分の意思で自分の命を絶った」

姉「誰も親父を責めることはできないさ」

弟「でも・・・」

姉「親父はずっと苦しかったんだろうな」

弟「え?」

姉「自分のせいで、私の母さんやお前の母さん、両親まで死に追いやったって思ってたのだろう」

弟「そんな・・・」

姉「自分に関わった人間、自分を愛してくれた人間が次々に死んでいく」

姉「そして自分だけは平然と生きてる」

姉「もしかしたら親父は脳死になる前から死を望んでいたのかもしれない」

姉「それを勝手に生かされて・・・」

弟「・・・」

姉「ま、私の想像でしかないがな」

弟「・・・」

姉「今はゆっくり親父を寝かせてあげよう」

弟「あ、ああ」

今日はここまでです

短命の件、ご指摘ありがとうございました
僕の勉強不足でした

他にも矛盾点などありましたら、ご指導よろしくお願いします

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年02月07日 (土) 22:07:05   ID: TQ74Wf0m

いい話だ

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