ユニコーン「ますたーの、一番のプラモは……わたし」バンシィ「いや、あたしだね!」 (423)

ユニコーン(以下ユニ子)「……言うれすね、"黒いユニコーン"。完成型とか、言われてても……結局、大本のLa+(ラプラス)プログラム、不搭載な癖に」

バンシィ(以下バン子)「ふん、あたしのは完全型って言うんだ。大体、アンタこそLa+(ラプラス)がランダムに出る不良品の癖に。とあるゲームじゃ、アンタは"白いバンシィ"とか言われてたんだぞ」

——バチバチバチ

ユニ子「ますたーは、わたしを……最初に選び、購入しれくれたのです。横に並んれいた、貴方を無視して」

バン子「そりゃマスターは計画的だからな。手始めに練習用でアンタを買って、一番作りたい物をあたしを後で綺麗に完成させたんだ。
    勘違いも甚だしいぞ、通常時なんてビームマグナム無しじゃ何も出来ないくせに!」

ユニ子「……がとりんぐも、ばずーかも使ってる。それに大体、アニメれも……ヒロインはわたし。一撃必殺、掠っても大怪我。
    そんな……男性のろまんを、一挙に託されたのも、わたし。貴方は……あの無駄に大きな爪を、磨いていれば良い」

——バンッ

バン子「なんでやアームド・アーマー格好良いやろ!それにユニ子だって、最終決戦仕様とかいってゴテゴテ付けてただろ!」

ユニ子「あれは、ふるあーまーっていう……ろまん。主役がんだむは大抵……最後は、ふるあーまーになるもの。
    そして……何よりわたしには、La+の個人認証が、ある。貴方は何度も何度も乗り手を変えられる仕様で……いんらn——」

バン子「言ったな!? お前言ってはならない事をさらっと言ったな!? 上等だ表に出ろ!」


男(——……どうしてこうなった)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1357728381

スレタイ失敗してからの立て直し成功。という訳で書き直ししていきます。
ユニコーンとバンシィの事から察する事の出来る方も多いと思いますが、ガンダムUCの擬人化物です。
>>1の知識が足らず、読者様を不快にさせてしまう事もあるかも知れませんが、宜しくお願いします。

あとエロ成分入れるかも知れませんが、その時は告知しますのであしからず。

ちなみに外見はポコさんの「unicorn GIRLS」を参考にしています。
後でSSwikiに詳細も書いておきますので、それも読んで頂けると嬉しいです。

【一週間前】

——カチン

男「ふぅ……漸く完成したぞ。MGのユニコーン二号機……バンシィ!」

男(近くのプラモ屋でビビッときて、先ずユニコーンを衝動買い。金が足りなくてバンシィだけは手が届かなかったが。
  今月のバイト料で漸く買えて……いやはや、子供の頃はプラモ一個に5千円以上って考えられなかったなぁ)

男「こうして並べてみると、やっぱり良いよなぁ。一号機と二号機は揃えたくなるのが男ってもんだ、うんうん。
  ——ってシミジミしてる場合じゃない!もうこんな時間か!早く行かないとバイト遅刻しちまう!」

——ドタバタッ

男「バイトの制服は持ったし、今日は三時間で上がれるんだったな。よし、それじゃ行って来るか」

男(しかし久々に作ってみたが、プラモは良いな。また新しい物買ってみるか。
  デンドロとか良いかな……でも高かったんだよな。むしろユニコーン繋がりでクシャかシナンジュでも……)

——バタンッ

————ガタガタ ゴトン

??「……痛い……れす」

【三時間後】

男「ふぃ〜……今日も疲れたぁ。簡単な物で夕飯済まして……久々にプラモ塗装でもやってみるかな。
  確か子供の頃に使ってたブラシとか、引越しで持ってきてた気がするけど」

男(もし無かったら、またプラモ屋に寄ってついでにデルタプラスでも——)

——ガチャリ

??「お帰りらさいませ、れす……ますたー」ぺこり

——バタンッ

男「しまったな。もうここに越して来て四ヶ月だというのに、部屋を間違えたか」

男(しかも三つ指で御迎えする程熱々な新婚さん家と。何か有り得ない白髪の子だったけど……可愛いかったな。
  なんか惨め過ぎて涙出そうだ。俺が塗装してる時のシンナー臭がダイレクトにこの部屋へ行けば良いのに)

男「だけどあんな可愛い子、こんな安物件にいたっけか——なっ!?」

男(表札には間違いなく俺の名前が書いてある。しかも部屋専用の鍵は、鍵穴でしっかりと回っていて……確実に俺の部屋である。
  まさかシンナー使う事を想像して中毒でも起こしたか。確かに過去に部屋の換気忘れて気絶した事はあるけども)

——ガチャ

??「ますたー……ろうか、したのれす?」

男「——……君は、誰?」

??「……?? ますたー、何時も、わたしのころを見て……あ、そういれば……このすらたで、会うのは……初めて」

男(何時も見てた?今流行っている電波っ子という奴だろうか。家宅侵入してるし、それで済む話ではないのだが。
  こういう時ってあれかな。先ず警察に電話入れた方が良いのかな)

??「わたし……ゆりこーん……えほん、ゆにこーん、れすよ。ますたー」

男(しかし舌足らずで大分電波混じってるけど、間違いなく可愛いよな。絶世とは良く言ったものだ。
  頭に付いてる白い一角が良く似合っていて、この空間が別世界のようにすら感じる。
  そう付いているのだ、角が。手足に付けられた純白の物々しいアーマーも、とても目を引く)

男「……コスプレ?」

ゆにこーん(?)「……あぁ、これれすか。さきほろから、天井にあらっれ……邪魔れした」

——かぽっ

男(取れるんだ、それ。というか取っちゃうんだ。大事な部分だと思うんだけれども)

男「ってそれよりも、ここって俺の家なんだけど……どうやって君、ここに入ったの?」

ゆにこーん(?)「ん?ますたーが……お仕事しに行く前から、ずっろ、留守番しれた」

男(なんかこの子とのんびり話してると俺が間違ってるような気がしてきた)

男(でも雰囲気的にも性格的にも、こんな子が空き巣なんてしそうにないし……もしや電波な上に迷子か。
  待てよ……それでも部屋へ入る手段は無かった筈。どうやって部屋に不法侵入したんだ)

??「ますたー……れて行く時、ガス、出しっ放しらった。てれびの、コンセントも……挿しっ放し。
  といれの電気も……付きっぱらし。一応……れんぶ、消したり、しておいた……れす」

男(光熱費とかガス代とかで助かってるのは間違いないのだが、何となく感謝し辛いのは何故だろう)

男「と、取り合えず部屋に入れてくれるかな?塞がれてると、入り辛くて」

??「あ……ごめん、らさい……」

男(普通不法侵入者が家の主人と一緒に堂々と正面玄関から入る訳ないし……まさか俺の生き別れの妹か。
  そして生き別れた妹はモビルスーツのコスプレした美少女か。嬉しいやら悲しいやら)

男「ん?なんだろう、この匂い」

??「……御飯、軽く、らけろ……作っておいた……れす。冷蔵庫の、物……使っちゃったけど……」

男(炒飯に、ピーマンの肉詰め、か。面倒臭がってスーパーの惣菜とかカップメンに頼ってばかりの俺には御馳走に見える。
  しかしこれも正直に喜んで良いのか、とても微妙だ。何せ手掛けたのは正体不明の少女だし)

??「——……迷惑、れした……?」

男「いや、物凄く嬉しいけども。なんかこう、素直に喜び辛いと言いますか」

男「はむ……ん。ご馳走様でした」

男(怪しみながらも、腹減ってて完食してしまった。美味そうだったし……実際美味かったけど)

??「お粗末、さま……れした。お口にあったようれ……なにより、れす」

男「いや、本当に御世辞抜きで美味しかったよ。えっと、ところで……君の名前は、ユニコーン……で良いの?」

ユニコーン「型番RX-0、正式名称『UNICORN』……れす。よく、ゆにこーんがんだむと……いわれてる。
      あ、ますたー……お茶の、御代わり……いかがれす?」(以下ユニ子)

男「これは御丁寧にどうも……って違うだろ!何ナチュラルに飯食ってんだ俺!聞きたい事いっぱいあるんだよ!
  えっと、ユニコーンさん……もう面倒だからユニ子で良い!君、前から俺の部屋にいた、みたいな事言ってたよね!?
  あれはどういう意味だ!? もしかして隠しカメラとかがあったり——」

ユニ子「……あれ」

男「……?あれ?」

男(指差した先には棚がある訳だが、そこにあるのは昼頃に完成させたバンシィが立っている。
  確かその隣にはビームマグナムを構えた姿で飾っておいたユニコーンがあった筈なんだが)

ユニ子「わたし……あそこに、いた」

男「確かにあそこにはプラモを飾っておいたけど……でもそれがどうか——」

ユニ子「……証拠、見せた方が……早い、れすね」

——かぽり

 何所にしまっているのか額当てのような角を再度取り出すと、彼女は頭へ装着する。半目で意気込んでる姿は、とてもシュール。

ユニ子「えと……えぬ、てぃーでぃー……発動」

 白髪碧眼の少女が、気の抜ける声で『NT-D発動』と唱えると、彼女を中心にして温かい風が吹き抜ける。
 すると温かい風に浮かばされるように、少女の体が宙へ浮遊。俺の目も驚きのあまりアメコミ風に飛び出しそうになった。
 この光景を写真に撮ってヌーとかに持ち込めば、さぞ高値で買い取って頂けるのでは無かろうか。

男「……う、浮いてる!?」

 驚くべき所はそこだけではない。タネも仕掛けも無く、額で固定された一角が真ん中から縦で割れ、現れる黄金の二股の角。
 腕や脚に装着されていた装甲は間接部が開き、そこから露出した部分が、小さな粒子を漂わせながら赤く輝いている。
 
 何よりも驚く点は——徐々に変色しているのだ。腰まで伸びた長い髪が、綺麗な純白から、燃え盛る炎のような赤髪へ。

デストロイモード・ユニ子(以下Dユニ子)「ふぅ……NT-D完了」

 外国の手品師真っ青な所業を成し遂げた彼女は、髪が染め上がると何事も無かったかのように地面へ着地。
 口調も先程のたどたどしい物から、大分落ち着いた大人っぽい物に変化しているように思えた。

Dユニ子「ん〜〜……全然話せないし、結構肩凝っちゃいました!これだから通常時は……あっ」
男「お、おま……おまっ!」

 人間は本当に驚くと語彙が少なくなる。今心の底から実感している。口が「おま」としか言えないのだ。

Dユニ子「なるほどなるほど。今の状態だと、ますたーと同じ大きさなのですね……感激っ」

 何を納得したのか、彼女は心底動揺している人を前にして幸せそうに頷いている。
 そして白髪の時よりも表情豊かになった彼女は、若干怪しい笑顔を浮かべながら、腰が抜けた俺に近寄って来た。

Dユニ子「ん〜〜まっすったぁ。やっと自分から触れましたぁ〜!」

 抱き付かれた瞬間に広がる甘い苺の香り。時々当たる腕の装甲が痛いが、胴体の部分は柔らかく、温かい女の子のもの。
 男ならこの匂いと感触に触れられたら、不満や不信感全て一瞬で消し飛ぶに違いない。男とは単純な生き物なのだ。

男「なんなんだ……いったい」

一応一日分終了!というかスレ立て直して少し書き直しただけですけど。
しかしSSの難しさって書く時より投稿する時にあると思うんですよ。確認しなくちゃ確認しなくちゃって。
その結果があのスレタイ誤爆ですよ。はは、笑っちゃいますね。笑えないんですが……。

ちなみに元々考えていたスレタイは、
ユニコーン「ますたーを、一番慕っているのは……わたし」バンシィ「いや、あたしだね!」
です。長過ぎて、タイトル変更。そして変えたは良いが、を→の、に変えるのを忘れてたという。
後悔してもし切れませんでしたよ、神経質なので。

そして今絶望してるのはEP6でバンシィに新武装が追加されるという。SSで出せないじゃないか!
というか結構案を固めた時にこういう情報が入るのが凄く凹みます。でもEP6楽しみであります。

そして作者のガンダム知識不足で読者の方に不快な想いをさせてしまうかも知れませんが、それについては申し訳ありません。
精進していきますので、宜しくお願いします。

こんばんはと、今から投下します。……投下?それとも投稿?
まぁどっちでも良いですね。

エロ要素は>>1の気分が乗ったらという事で。きっと書くなら地の文で書くかと思います。

男「えっと、到底信じられん内容だが……つまりユニ子は、プラモデルが擬人化した姿だと。
  それで俺が外出中に擬人化が起こって、取り合えず主人である俺の帰宅を待っていた……って信じられるか!」

Dユニ子「でも信じて頂くしかないのが現実なんですよ」

男「だってよ、プラモなんだぜ!? 女の子になるなんて有り得ないだろ普通!もしかして最近のプラモは進化してるのか!?
  萌えは次元さえ超えるってやつか!? でも俺はそれならば等身大のユニコーンのコックピットに乗ってみたいわ!」

Dユニ子「きゃっ……こっくぴっとに、挿れてみたい、なんて……ますたーったら、だ、い、た、ん」

男「プラモデルとは一体……うごごごごごご」

男(でも目の前で変身したのは本当なんだよなぁ。あんな大掛かりな事、前仕掛け無しで出来る訳も無いし。
  何より空中に浮いてて……しかも変身後はよく喋るようになってるし。二重人格か)

Dユニ子「どうです、ますたー。我ながらNT-Dは大分思い切った行動だと思うのですけど、信じて頂けました?」

男「いやまだ半信半疑だ。でも……嘘にしては色々と辻褄が合うっていうか。俺個人が信じられないというか」

Dユニ子「もう、相変わらず頭が固いですね、ますたーは。それなら……うんっ!交換条件等如何でしょう!?」

男「……交換条件?」

Dユニ子「わたしはますたーに、貴方が大事に作ってくれたユニコーンだって信じて欲しい。
     ますたーは、今までわたしが観察してきた限り、バイト等が忙しくてまともに家事回りが出来ていない……そうでしょ?」

男「……カップメンって至高の食べ物だと思うんだ」
    
Dユニ子「正直な話、わたしはますたーに追い出されたら途方に暮れる事になります。
     だからこの家の家事全般を引き受ける、という事を条件に……何日か、泊まらせて欲しいのです。
     それでますたーがわたしを必要だと思ってくれたなら……めでたくますたーに永久就職〜というのはどうでしょう!
     今ならモビルスーツを好き放題に出来る権利も、付けちゃいますよ!持ってけ泥棒!」

男(絶賛住居侵入罪中の奴に泥棒って言われるとは……夢にも思わなかった)

男(まぁ色々話していて、この子を疑って掛かる気は木っ端微塵に砕けてる訳だが。
  考えろよ俺。いきなり部屋にいて、自分はプラモデルが擬人化したユニコーンなんですぅとか言っちゃう子だぞ?
  いや確かに変身したけどさ、俄かには信じ難いんだ。だけど……家事をしてくれるか)

Dユニ子「……暑い。アーマー邪魔ですね。今の内に外しておこっと」

男(正直バイトを入れて疲れ果てて帰って来るせいで家事は殆ど出来てないに等しい。
  時たま自炊はするが、カップメンや買って来た惣菜を食う事の方が多い。掃除だって、見える所を最小限整理してるだけ)

Dユニ子「それにそろそろNT-D限界時間ですね。この状態じゃないと上手く話せないし……どうしましょうか」

男(先程の料理の腕からして食卓は約束されたも同然。何故元プラモが料理出来るんだとか色々聞きたい事もあるけど。
  それに何より……この子を追い出すっていうのも後味が悪いというか。
  もし本当にプラモなら身分証明証の類なんて一切ない筈だし……本当に路頭に迷う事になるしな)

——バシュゥゥン

ユニ子「……戻ってしまった、れす……」

男「とりあえず、もう暗いし今日は泊まって——ってあれ?髪が白い……?」

ユニ子「NT-D……限界らったから……解除、した」

男(確かガンダムユニコーンでもNT-Dの限界時間は五分とか書いてあったっけ。でもあれはパイロットが乗ってる時のような……)


ユニ子「…………ふつつかものれすが……おねがいします、れす……ますたー」

男(選択を早まった気がする)

【三日後】

男「へぇ……俺がバイトで出てる間に全部掃除したのか。こりゃ中々、凄いもんだ」

ユニ子「元々、物が……少なかった、れすので……御片付け、簡単、れした。……ぶい」

男「埃とかも全くないし、どうやって掃除したんだこれ。なんか借りた時より綺麗になってるぞ。
  頼んだ事なんて一度も無いけど、ハウスクリーニングも真っ青だな」

ユニ子「……そんなに、褒められると……照れて、しまうれす……」

男(にしては顔色一切変化無いっていうね。ユニ子の表情が変化したのを見たのは、三日前のNT-Dの時くらいか。
  あれから一回もNT-Dはしてないし、通常時は舌足らずで無口で無表情だし。長話は一切無理だよな、こっちだと)

男「それにこの匂い……飯も出来てるのか。何というか、ユニ子、スペック高過ぎじゃないか?」

ユニ子「あ……も、元になっら物は……汎用性、もびるすーつ、れすから……」

男「それは別に関係無いと思うんだが。後前から聞きたかったんだけど、何でユニ子は最初から飯作れたんだ?
  基本何でも出来るみたいだし……教わった訳でもないよな?」

ユニ子「……見て、ましたから。ますたーが、家事をしていら……ところ。
    一度みら事は……知識として、溜め込んでいる……れす」

男「あぁ、だから味噌汁とか基本的な味付けは俺と殆ど同じだったんだな。ちと納得」

ユニ子「実は、ちょこちょこ、味……変えたりしてる。今日の、かれーにも……ぱいなっぷる、投入しました。
    一パック、150円の……かっとぱいなっぷる……れすけど」

男「前に林檎すり下ろして混ぜた事もあったけど、それより甘いな。辛いのも好きだが……これはこれで良し。美味かった」

ユニ子「ん、糖度等も、計算した。今度は少し……辛く、作ってみる、れす」

男「オチを潰す様で悪いが、限度はきちんと考えて作ってくれ。辛過ぎるカレーも嫌だし、甘過ぎも嫌だ。
  まぁ、ユニ子はそんな事しないと思うが。それと、ご馳走さん」

ユニ子「ん、お粗末様、れした。因みに、御風呂も……沸いてるれす。今なら……お背中、流しも……」

男「ユニ子が先に入ってくれ。俺は皿洗いとかしておくから、後で入るよ」

ユニ子「緊張して、言っらのに……とても、自然に流された……。というかますたー、それはわたしが——」

男「疲れてるって言っても、これくらい訳ないさ。家事とか全部任せっ切りにしてんだから、皿洗いくらいさせてくれ。
  という訳で、ほら風呂入って来い」

ユニ子「……むぅ」

——すりすり

男「脹れても駄目——こら擦り寄るな!絶対に譲らんぞ!さっさと行って来なさい!」

——とてとて

ユニ子「ますたー……いけず、れす」

——きゅっきゅ(洗った皿を拭いています)

男(しかし元プラモデルが家事こなすだけに留まらず、飯まで食うとは……。
  いや、ユニ子がプラモである事を完全に信用し切った訳ではないのだが。それでもNT-Dで性格改変した事実もあるし。
  本当にユニ子がプラモだとして……何で人間になったんだろう。
  ニュースとかに出てないのを見る限り、他に事例は無いみたいだが。だとしたら何故、俺の買ったプラモだけ擬人化を……?)

——くいくい

男(役得というべきか、中々の面倒事に巻き込まれたと思うべきか。
  でもユニ子のお陰でバイト量増やせたし。まぁ代わりにプラモ一体養う事になったが……)

——くい、くい

男「なんだよ、今後片付けしながら色々考えて——」

——バリーンッ

ユニ子「ますたー…………頭、洗って欲しい……れす」

男「おま、おま、おま……っ!?」

ユニ子「……?ろうか、したれすか……ますたー」

男「服着ろ服を!それかせめてタオルを巻け!真っ裸で出て来る奴があるか!」

【浴室】

——かぽーん
——しゃかしゃか

ユニ子「ん……ふぁぁぁ〜。気持ち良い、れす……ますたー」

男「そうか、良かったな……」

男(俺にとっては生き地獄だけどな。くそ、短い時間だったけど完璧に見ちまったじゃないか。
  しかも今だって真っ白な背中が見えてて……っていうか汎用性モビルスーツだったら頭洗うくらい自分でしろ!)

ユニ子「んぅっ……ふふ、ますたー……ちょっと、くすぐったい、れす……」

男(助けてくれ。誰でも良い、この天国と地獄から俺を救ってくれ。
  同じシャンプー使ってる筈なのに甘い匂いがするんだよ。髪を指で梳かしても絹のように一度も引っかかる事がない。
  そして極め付けはスベスベしていて水を弾く、張りのある色白の肌。これでどうも思わない方がどうかしてる)

ユニ子「ひゃぁ……く、首筋は、弱いのれす……」

男(胸は確かに小さいが、身長は中学生並みにあるし……体付きは華奢だが、無表情な彼女にはとても合っていて。
  もっと外見年齢が下だったら、こんな苦しい状況にはならなかっただろうに……!)

——ぴとり

ユニ子「ますたー……れきれば、もう少し……優しくして……欲しい」

男(前屈みとかそんな簡単に収まるちゃちなもんじゃねぇ。こんなの、彼女いない歴=年齢の童貞が耐えられるものじゃありませんよ!)

ユニ子「ますたー……平気、れすか……?のぼせると……色々、危ないらしいれす……」

——パタパタ

男(興奮し過ぎて倒れたなんて何があっても言えないな。墓場に持っていこう。
  そして本音を述べると今の状況もまずい。素肌の太股で膝枕されて、しかも顔を心配そうに覗き込まれて。
  悪化する、確実に病状悪化する。インフルエンザ並みの速度で悪化進行してる)

ユニ子「……あん、ますたー……もぞもぞ、されると……そのぉ……んっ」

男「ユニ子、今日までに何回も言ってるんだが、何故俺のTシャツだけ着てるんだ?」

ユニ子「寝る時、しわになって……しまうのれ……それに、とても動きやすい……れす」

男(俺としては目に毒にならないよう、買ってきたユニコーンの着ぐるみ寝巻きを着用して欲しいのだが。
  洋服箪笥の中で眠っている寝巻きを見ると、何の為に購入したのか分からなくなるぞ)


ユニ子「それに……ますたーの、匂いが……しますから」ボソボソ


男「ん、なんか言ったか?」

ユニ子「い、いえ……なんれもない……れす」

男(しかしユニ子の無自覚な大胆さは、どうにかならないもんか。このままでは本当に漫画のような鼻血を出しそうだ。
  ただ甘えられてると猫みたいで……無理に突っぱねるのも気が引けるし。さてどうしたもんか)

男「ユニ子ー、布団敷けたか——……おい」

ユニ子「ん……きちんと、敷けました」

男「嘘付け!何度も何度も言っただろ、布団は間を空けて敷けって!なんでくっ付けるんだ!」

男(なんか旅館の女将さんが気を利かせて敷いたみたいになってるじゃないか。
  風呂でも膝枕でも大変な目に遭ったんだ。これ以上されたら見事に爆発してしまう)

ユニ子「……れも……いっしょ、良い……れす」

——くいくい

男「だ、だからそれは駄目だって……うっ!?」

男(その上目遣いは止めてくれ。こっちが悪い事をしてるような気分になる。間違いなく正論を述べてる筈なのに。
  そして万が一にも俺が間違いを起こしてしまったら——いや、ここはユニ子との事後の関係を想像するところじゃないだろ)

ユニ子「いっしょが……良い。ますたーと……寝たい、れす」

男(これはそういう意味じゃないそういう意味じゃない勘違いしては駄目だ押し倒しても駄目だ頑張れ理性負けるな理性)

今日はここまでで。次回は明日、もしくは明後日になると思います。
そして今日分の中に一切バンシィ出てないとかどうなってるんだ、自分の展開構成。題名詐欺である。
バンシィは……次回には出せるかなぁと。多分……きっと。容姿の設定やNT-D時の設定は一応キチンとしてますので。

戦闘描写とかは……入れた方が良いのかなと迷っています。まぁ、このままイチャイチャでも良いかな?
シナンジュやクシャトリア、リゼルはポコさんの「unicorn GIRLS」に容姿とか性格も記されているのですが、
肝心のバンシィが……ない!その同人誌出た頃はまだバンシィ出てなかったですし……。という訳で、一応バンシィはオリジナルです。

デルタプラスは、僕っ娘で理知的な感じですかね。まぁ今の所出す予定はないですが。
では今日はこれで。おやすみなさい。

乙。イチャイチャときどきバトルでいいんじゃないかな?(適当)
アニメの武装神姫みたいな感じで。

バンシィなだけに「ますたーの独占は万死ィに値する!」ってかwww

遊び的なバトルなら平気そうですが……NT-Dで攻撃無効化空間作成、なんてトンでも設定にする訳にもいきませんし。
やるならばあまりユニ子達の傷付かないバトルにしたいですね。
武装のものはunicorn GIRLSで検索して頂ければ画像画面に出てくるかと。ISっぽくなりそうですね……。
まぁ、ユニ子達が可愛く書ければ……満足っす。

>>28さんのネタは個人的に笑わせて頂きましたw
それでは、本当におやすみなさい。

では、今から再開します。指定日より遅くなって申し訳ないです。

【そして>>1の日の朝へ】

——ジリリリリリリ
————カチンッ

男「ふぁぁぁねむ……うぉ、もう十時か。そういや何も無いから遅めに掛けといたんだっけ」

男(ユニ子は……朝から安売りがあるって言ってたな。ここ一週間、家事任せ切りにしてたから主婦の領域にまでなってるような……。
  昨日だって「頑張って、きます」って意気込んでたし。下手な事しなければ良いが)

男「俺も軽く飯食っておこうか——ん?なんか重い物が……」

——ごそごそ

男「なんだユニ子、もう帰って来てたのか。っていうか布団には潜り込むなって何度も言って——」

——ばさぁ


??「んふふ〜、こうやってマスターに抱き付けるの、幸せだ……ぜ!?」


男(誰だこいつは。しかもまた不法侵入者か。ユニ子もそうだし、まさか最近流行ってるのか)

??「ち、ちちちち違うぞ!これはマスターが寒そうだから、仕方なくっ!仕方なぁぁぁくしていたのであって!
  あたしが添い寝したいなぁとか思ったからじゃないぞ!ほ、本当だぞ!」

男(言いながらも全く俺の傍から離れようとしない黒いパーカーに、黒のツーテールの八重歯っ子。
  何所と無く現実離れしている容姿は、最近一緒に生活している白髪プラモデルを思わせる)

男「えっと、どちらさんですか?」

??「…………き、気付かないのか?」しゅん

——チラリ

男(まさかと思って見てみたが、やはり昨日まで棚に飾ってあった黒いモビルスーツが無い。あるのは飾る為の台座のみ。
  二つも空の台座があると、なんか空しいな。何の為に買った物なんだか)

??「こ、これならばどうだ!マスターだって、見覚えあるだろ!?」

——シャキーン

男(やはり角か。しかも角が何本も縦に並んだ形状からして……どう見ても飾ってあったもう一方の物だ)

男「……ばんしぃ?」

バンシィ「流石マスター!あたしは黒獅子、RX-0二号機バンシィ!マスターとこうして会える日を心待ちにしてたんだ!」

男(まさかバンシィまで擬人化するとは……しかもその、ユニ子と違って……)

——ぼん、きゅ、ぼん

バンシィ「ど、どうかしたのか、マスター。その……あんまり見詰められると、恥ずかしいぞ……」

男(身長とかは大体同じ程度だと思うんだが、プラモの神様は残酷だな。同じRX-0ナンバーでもここまで歴然たる差を出すか。
  ユニ子が見たら軽く号泣しそうな性能差である)

男「というか、そろそろ馬乗りを止めてくれると助かる」


バンシィ「——……い、嫌だ!」


男(おいその返事は全く想定してない。ユニ子と同じ様に聞き分けの良いタイプかと思いきや、正反対じゃないか)

バンシィ「大体、ユニコーンばっかりずるいんだ……。マスターといちゃいちゃして……あたしが、あたしが何も出来ないのを良い事に!
     同じ布団で寝たりマスターに御飯作ったりマスターと御風呂入ったりぃぃぃぃぃぃ!あたしだってしたかったのにぃぃぃ!」

——ぐわんぐわん

男「え、襟首掴んで揺らすなバカたれ!おぇっぷ……吐きそう」

バンシィ「えぐえぐ……ひっぐ……」

男(揺らされ過ぎて本格的に吐き気を催し、それでも行為を停止しない彼女に腹が立ち軽く拳骨を噛ましてしまった。
  結果は御覧の有様。黒獅子は俺の布団を被りながら部屋の隅まで移動し、終にはそこで丸まり豪快に泣き続けている。
  というか自分で黒獅子と言ってた割りに随分打たれ弱いな、百獣の王)

——チラリ

バンシィ「えぐえぐえぐぅ……ちら」

男(泣いてるみたいだが、時々心配してるか窺ってくるのが物凄く面倒臭い。
  確かにユニ子より体付きは良いが、手を焼かない部分ではユニ子の方が上だな。本当にユニ子の上位機か、こいつ)

男「あー、その、殴ったのは悪かった。悪かったから、そろそろ泣き止んでくれ、な?
  ほら御飯作ってやるから。パンじゃなくて、ちゃんと御飯炊いてやるから、布団から出てこ〜い」

——ピクッ

男(あ、反応した。「飯くらいで許すと思うな!」くらい言われると思ったんだが)

バンシィ「マスターが……作って、くれるのか?」

男「言ったからには嘘は吐かないさ。まぁバンシィが布団から出て来てくれたらだが——」

——バサッ

バンシィ「た、卵焼き!卵焼きという物が食べたいぞ!」

男(滅茶苦茶現金な百獣の王だな)

男「………………」

バンシィ「……………」きらきらきら

男(何で微妙に隠れながら俺が料理してる所を見てるんだろうか、あのお馬鹿は。視線が気になって料理出来ん。
  本人隠れてるつもりでも丸見えだし。声掛けてくれた方が、まだ気が楽だ)

バンシィ「えへへぇ、マスターの手料理♪ マスターの手料理♪」

男(男の雑な料理がそんなに嬉しいかねぇ。やっぱり擬人化したモビルスーツの気持ちは分からん)

男「そういや、バンシィは料理出来るのか?ユニコーンは出来たけど」

——ビクゥッ

バンシィ「……出来なくても、死なないし」

男(あぁ出来ないのな。料理は何時もユニ子に頼り切りだから、他の奴も出来るかと思ってた)

バンシィ「マスターは、料理出来ないと……嫌いになったりするのか?」

男(今時料理出来ない奴なんて腐るほどいるしな。むしろ、ユニ子並みに出来る方が希少だろう。
  その点こいつ等は得だな。料理や家事が出来なくても男の引く手は数多……美少女は絶対だ)

男「別にそんな事は無いけど」

バンシィ「なら出来なくても問題ないな!あたしはその代わり、この爪でマスターを守れれば良いんだ!」

男「やっぱり料理は出来た方が良いよな、うん」

バンシィ「ま、マスタぁぁぁぁ〜〜」

男「ほい、出来たからちゃぶ台に運んでくれ」

バンシィ「わぁぁぁ美味しそう……運ぶ運ぶ!ちゃぶ台に運べば良いんだな!? 分かった!」

男(こういう元気な奴って何かやらかしそうなんだよな。しかも陽気な返事……フラグにしか聞こえないんだが。
  ギャグ漫画とかならば確実に運んでいる物を引っ繰り返すような——)

——ガシャコーン


バンシィ「にゃぁぁぁぁああ!? あっつぅぅぅ!」


男「なんかもう、期待を裏切らないというか……あいつに味噌汁なんて運ばせた俺が悪いか」

バンシィ「ますたぁ……ひっく……えぐえぐぅ」

男「はぁ。ほら、こっち来い。頭にワカメ乗ってるぞ」

バンシィ「ごめんなさい……っ。ますたーの……ますたーの御飯がぁぁ……」

男「たく、御飯なんてまた作れるから良いんだ。それよりほら、火傷してないか?」

バンシィ「…………うん」

なんかバンシィがお馬鹿キャラになってしまいましたね。決して乳がデカイ人は何とやら、という訳では御座いません。

ユニコーン=しっかり物。寡黙。才色兼備。
なので、バンシィは少しだけそれの反対にしようかと思いまして、こんな感じになりました。
ちょっとだけ口が悪いのは当初から決めていましたので。泣きキャラはちょいやり過ぎましたかね。

あと聞きたいのですが、バンシィのNT-D時の性格は、皆さん的にどんな感じで想像しますか?
あまり案が纏まらず、もし宜しければこの能無しの>>1に意見を頂けたら幸いです。
それではこれにて。おやすみなさい。


感情が大きすぎて、逆に口数が少なくなるブチギレモード
……と思ったけど、これじゃガチバトル系指向だから黒獅子の名に相応しい王者の風格漂う感じとか?
ユニ子が流暢に喋れるようになったりするみたいに、バンシィは馬鹿さとかへっぽこな部分が無くなる的な

決して女王様プレイとかは考えておりませぬ

少し遅れましたが始めさせて頂きます。ちなみにシナンジュ等の機体は、今の所出る予定がないです。
只、もしかしたら出るかも程度で考えて頂けたら助かります。
あまりプラモ出し過ぎるとキャラが薄れてしまうキャラが出そうなのでね、仕方ないね。

男「良いか、絶対にそのタオルは取るんじゃないぞ。もう一度言う、絶対に取るな」

バンシィ「でもマスター……これ、胸が締められて苦しいぜ」もじもじ

——がしぃ!

バンシィ「ひぅ!? ま、マスター……その、いきなり肩を掴まれるとビックリする——」

男「良いかバンシィ、よく聞け。バスタオル着けて御風呂に入ってくれる慎ましい女の子の方が、俺は好きだ」


バンシィ「着る!ずっと着てる!これ着て生活する!」


男「流石にそれは俺に対する近所からの視線が痛くなるから止めてくれ。風呂の中だけで良い」

バンシィ「分かった、風呂の中だけにする!」

男(返事が逐一元気の良い返事するな、こいつ。印象的にはライオンっていうより親に従う子犬なんだが)

男「じゃぁ、さっさと洗っちまうか。女の子が何時までも味噌汁の匂いしてるのも、なんか嫌だろ」

バンシィ「良い匂いだと思うけど、駄目なのか?」

男(普通の女子の返答を期待した俺が浅はかだったか。モビルスーツだもんな、そうだよな)

バンシィ「い、いひゃい……目が、目がぁぁぁぁぁ……」

男(まさか髪洗う時に目を瞑らないとはな。完璧に予想外だった。
  こいつにはユニ子が三日間だけ使用していたシャンプーハットを着用させなければいけないようだ)

男「えっと……お、あったあった」

——スポッ

バンシィ「にゃ?マスター、何これ」

男「被っとけ。目にシャンプーが入らないようにする帽子だ。さっさと洗うからジッとしててくれよ。
  というか動いたら目にまた入ってお前が大騒ぎするから、絶対に動くな」

バンシィ「あの痛いの無くなるなら……別に良いけど」

——わしゃわしゃ

バンシィ「えへへ、マスター……マスターの手って、上手く言えないけど……なんか、優しいなっ」

男(こいつ、恥ずかしい事を平然という奴だな……)

バンシィ「んふふ〜。マスター、風呂って気持ち良いな!」

男「そうかそりゃ良かった」

男(俺は生き地獄だったけどな。ユニ子と同程度の体型なら我慢で済むが、バンシィのは異常だ。
  何だあの胸の大きさは!何だあの引き締まりつつも綺麗な丸みを帯びた尻は!
  触りたくならないなら男じゃないだろ!しかも褐色の肌が眩しくて……目の毒だ目の毒!
  ユニ子と一緒に入った時も色白の肌でかなりやばかったが、それとは毛色が違う)

バンシィ「ほらほら、髪の毛から花の匂いがするぞ!シャンプーってやつは凄いな!」

男(元からそんな匂いだったような気がする。しかし何故女の子の髪からは良い匂いがするんだろう。
  フェロモンか。前にテレビで女性は男性の胸元から匂いがするとか言ってたし……)

バンシィ「うん?どうかしたのか、マスター」

男「い、いや何でもない。それと、これからは風呂には一人で入るようにしてくれよ。今日みたいなのは勘弁してくれ」

男(でないと俺の理性が持たん。ユニ子との共同生活でガタガタになってるのに、これ以上はいけない)

バンシィ「えー……マスターに頭洗って貰うのが気持ち良いのにぃ」

男(しかしユニ子に続いてバンシィまでも人になるとは……どうするんだ、これ。もう既に収集つかん。
  一体何故俺が買ったプラモばかり擬人化するんだ。他のプラモはこんな事にはなってないみたいだし。
  もしや根本的に間違っているのか。この子達は普通の人間で、プラモというのは嘘なのかも知れん)

男「なぁバンシィ……ちょっとお願いがあるんだが、良いか?」

バンシィ「マスターが、あたしに?別に良いけど……出来る事だけだぞ」

男「今ここでNT-Dって出来るか?デストロイモードになるやつ」

男(そう。ユニ子はNT-Dの仕掛けをする余裕があったが、バンシィは違う。ずっと俺と一緒にいたんだ。
  髪色が変化したり、性格が突然変異したりと、そんな仕掛けをする時間は無かった。
  なら今NT-Dを要求して、バンシィが答えられれば……彼女達がプラモだと認めよう。だが出来なかった時は——)

バンシィ「別にそのくらい良いけど。NT-Dだろ?お願いされなくても、それくらい——ありゃ?」

男「……どうした?」

バンシィ「NT-D……出来ない。何してもNT-Dが発動しないんだっ」

バンシィ「故障!? 故障なのか!? こういう時はどうすれば……説明書も何も無いし!
     そうだ!こういう時はアナハイム・エレクトロニクスに連絡すれば……って連絡番号知らない!」

男(そもそもアナハイムは実在しない会社だからな?)

この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません

男(しかし、バンシィがNT-D出来ないと騒ぎ出すのだから、結局ユニ子のあれも手品の類だったって訳か。
  そしてこいつ等は自分達が元プラモと信じ込んでいる……と。相当痛いな。中二病でなくMS病か)

バンシィ「ま、ままままマスターどうしよう!今のあたしに修理保障は効くのか!?」

男「多分効かないと思う。なんか擬人化してるし」

バンシィ「アナハイムめ……三年保障の筈なのに……っ!」

男「家電かなんかかお前は。というかモビルスーツなんて購入した当初から修理費全額軍負担だろ」

バンシィ「どうにかして修理しないと、デストロイモードになれないぞ!」

——ドタバタ

男(でもさ、決して差別では無いんだけど、出来たとしても今のバンシィにデストロイモードは要らないよな。
  どうなるかも想像付かないし。だってユニ子は良く話してセクハラまで挟んで来るようになったんだぞ。
  普段から陽気御天気大惨事なバンシィがデストロイモードになったら、どうなるか検討も付かん)

男「まぁ良いんじゃないか?何かと戦う訳でもあるまいし」

バンシィ「そ、それはそうだけど……でもそれだとRX-0シリーズの一番の見せ場が無くなってっ!アイツに……アイツに負けてしまう!」

男「……あいつ?」

バンシィ「そう!あの白くてあたしより出番回数の多い憎ったらしいユニコ——」

——ガチャ

ユニ子「ふぅ、流石に、安売りれ……買い過ぎたれす。ますたー……お買い物、済ませてきたれ……あ」

バンシィ「そうだ、こい——あ、あぁぁぁぁぁぁッ!!」

男(とてもご近所迷惑である)

ユニ子「わたしが、こうなったから……まさかとは、思ったれすが……貴女も、そうなりましたか」

バンシィ「ふんっ。あたしだって、まさかこんなに早く白いのと会えるとは思わなかったぞ」

ユニ子「同じぷらもれるれも……わたしらけ、なのは……不思議らと、思っていたのれす。
    わたしよりも、遅れてなるとは……予想外、れした。さっさとぷらもにもろって……ろうぞ」

バンシィ「嫌だ!ようやくマスターと会えて、触れて、話せるようになったんだ!出来てもプラモデルになんて絶対戻ってやるもんか!
     お前こそ戻れば良いだろ!もう十分、マスターといちゃいちゃしてた癖に!」

男「いや、いちゃいちゃはしてないと言いますか」

バンシィ「あたしの方がマスターを喜ばせられる!そ、れ、に……ぷぷっ。白いのは相変わらずというか、かなり色々貧相だなっ」

——ブチィ

ユニ子「ますたーのものらから、しませんれしたが……ぷらもの時に……上半身と下半身、折っておけば良かったと……後悔したれす」

バンシィ「ひぃっ!? ……くっ、負けるか!だって証拠にマスターは!マスターはあたしと風呂に入って喜んでくれたぞ!
     やっぱりあたしの方が色々と上だったって事だな、うんうん!」

——ピキッ

ユニ子「ますたー……後れ、色々と……お話したい事、あるのれす」

男「いやいや待ってくれ!それはごか——」

ユニ子「」ギロリ

男「はいすみません是非穏便に御話しましょう」

ユニ子「わたしは、ますたーに……ずっと、尽くす覚悟してる。ますたーの、一番のプラモは……わたし」

バンシィ「いや、あたしだね!」

ユニ子「……言うれすね、"黒いユニコーン"。完成型とか、言われてても……結局、大本のLa+(ラプラス)プログラム、不搭載な癖に」

バンシィ「ふん、あたしのは完全型って言うんだ。大体、アンタこそLa+(ラプラス)がランダムに出る不良品の癖に。
     とあるゲームじゃ、アンタは"白いバンシィ"とか言われてたんだぞ」

——バチバチバチ

ユニ子「ますたーは、わたしを……最初に選び、購入しれくれたのです。横に並んれいた、貴方を無視して」

バンシィ「そりゃマスターは計画的だからな。手始めに練習用でアンタを買って、一番作りたい物をあたしを後で綺麗に完成させたんだ。
     勘違いも甚だしいぞ、通常時なんてビームマグナム無しじゃ何も出来ないくせに!」

ユニ子「……がとりんぐも、ばずーかも使ってる。それに大体、アニメれも……ヒロインはわたし。一撃必殺、掠っても大怪我。
    そんな……男性のろまんを、一挙に託されたのも、わたし。貴方は……あのむらに大きな爪を、磨いていれば良い」

——バンッ

バンシィ「なんでやアームド・アーマー格好良いやろ!それにユニ子だって、最終決戦仕様とかいってゴテゴテ付けてただろ!」

ユニ子「あれは、ふるあーまーっていう……ろまん。主役がんらむは大抵……最後は、ふるあーまーになるもの。
    そして……何よりわたしには、La+の個人認証が、ある。貴方は何ろも何ろも乗り手を変えられる仕様れ……いんらn——」

バンシィ「言ったな!? お前言ってはならない事をさらっと言ったな!? 上等だ表に出ろ!」


男(まぁ鉢合わせすれば険悪の仲なのは良く分かる。劇中でも戦闘してたし、何より同じRX-0でライバル視もあるだろう。
  だからと言って出会って早々指差し合って御互いを罵り合い、しかも最終的に俺の意思を無視して口論とは……)

ユニ子「そちらも、短期なのは……相変わらずれすね。ぷらもれ大人しい時の方が、良いと思うれす」

 ユニ子が口元に手を当て、無表情のまま「ふふり」と馬鹿にした笑いを漏らすと、これまで吼えていたバンシィの口が突然止む。
 体が小さく震え、もしや泣いているのではと一瞬だけ考えてしまった。だが、周囲へ吹き付ける冷たい風がその予想を消し飛ばす。

【NT-D】

 額には先程まで無かった黄金の角。だがユニ子の物とは違い、縦一列に生えた四本の角は、若干禍々しい印象を与える。
 その角に縦一直線の切れ目が入り——割れる。現れるのは九本の金色。横に生え揃った八本と、中央にそびえる一本角。それはまるで、雄雄しい獅子の鬣のよう。

男「おいおい、嘘だろ……」

 角と同じ様に突然出現した黒色のアーマーは、重々しい音を鳴らしながら何箇所もの間接部がスライド。深部が露出し、金色の粒子を漂わせながら、同色に発光する。

 艶やかで夜空を思わせる黒髪は徐々に、角、そして露出したサイコフレームと同じ金色に染まっていく。

Dバンシィ「ふん……減らず口だけは達者じゃのぅ、白いの」

 口を閉じていた左腕の豪腕は、欠伸をするかのように四本の牙を見せながら口を開ける。
 変身と言われればユニ子の物も衝撃的だったが、バンシィの物はその上を行く。
 ユニ子のNT-Dは、それこそ純白という言葉が相応しい温かさがあった。だがバンシィの物は違う。先程の雰囲気が消え、口調も重圧を持った物に変化している。百獣の王といわれても納得だ。

Dバンシィ「これこそが吾のデストロイモード。本来の吾じゃよ、マスター」

今日はここまで……大分書いたぜ(震え声)
と言っても9レス?分くらいですから、普段より書いた程度です。地の文も混ぜてみました。
ちなみに二体とも、NT-D時には書いてる最中にBGMで【Unicorn】と【BANSHEE】を流しています。
やはりBGMって大事っすね。

あとバンシィのNT-Dは>>43さんのをベースに、エロく、女王様気質(?)にしてみました。
しかしこの口調で女王と呼べるのか疑問です。
そしてバンシィですが、一応劇中にあるタペストリー内にユニコーンと対になるライオンが描かれています。
これがモチーフになったらしいです。でも確かにバイコーンの方が近いような気がしますね。同じRX-0ですし。

ちなみにノーマルフェイスの時に牙っぽい物が見えますよ。
それではこれで。おやすみなさい。

それでは今から始めさせて頂きます。なんか自分でも知らない内に50レス超えてましたね。
100レス超えたら何かしたいなぁとか思ってますが、絶対忘れるだろうから止めておきます。
それでは今日もよろしくお願いします。

ユニ子「………………」

Dバンシィ「なんじゃ白いの。本物の吾を前にして声すら出ぬか」

ユニ子「…………」

男(流石のユニ子も、こんなバンシィが相手じゃ気圧されるか。しかし参ったな……タネも仕掛けも無かったよNT-D。
  マジでこの二人プラモデルなのかよ。どうするんだよ、この二人。ここに泊めておくしかない訳ですか?)

Dバンシィ「言いたい事があれば口を開くが良い。宇宙のように寛大な吾が許可しようぞ」

ユニ子「ばんしぃ……買ってきた、えのき……踏んれる」

Dバンシィ「——……おぉ、すまぬ。なんかいやに床が柔らかいなとは思っておったのじゃ。許すが良い、馬よ」

ユニ子「分かってくれたなら……良い。あと、馬じゃなくて、ゆにこーん」

Dバンシィ「どちらも同じような物じゃろ。獅子を前にすれば、只の餌どうぜ——」

ユニ子「——すきやき……っ」

——ビュンッバキィッ!

Dバンシィ「ひゃいんっ!?」

ユニ子「秘儀……らいこん殴り。善い子は……真似しちゃ、らめれす」

男「おぃぃぃぃぃぃぃぃ!バンシィ気絶してんじゃねぇか!しかも大根真っ二つだし!どんだけ強く殴ったんだよ!」

ユニ子「危うく、引き寄せられて……NT-D、してしまう、ところれした。危ない危ない……さ、夕御飯の支度、してくるれす」

——しゅぅぅぅぅぅぅぅぅ

バンシィ「…………きゅぅぅ」

男(なんかユニ子が日に日に過激で腹黒キャラになっていってる気がする)

ユニ子「……今日は、すき焼きに……ちゃれんじしてみた」

男「この熱い時にすき焼きか。というかバンシィまだ寝たまんまなんだけど……というか気絶してんだけど」

ユニ子「ろうやら、ばんしぃのれすとろいもーろは……滅茶苦茶、高飛車になり……高圧的な性格になるみたい、れす。
    発生要因は……感情の、増幅。とりあえず……面ろうな事になる前に、鎮圧した」

男「まぁ確かにあのまま居座らせたら面倒臭そうだよな。ちょっとでも口開けば噛み付いて来そうだったし。
  でも大根折れる速度で殴るのはどうなんだ。故障とかしたりしても、修理出来ないだろ」

バンシィ「すぴー……うへへ……ますたぁー」

ユニ子「わたし達に、修理は……必要ない、れす。元々、頑丈れすし……あ、ますたー、らいこんいります?」

男「……何故すき焼きに大根が入ってるんだ?」

ユニ子「意図せず、折れたのれ……鮮ろが……早く、使っておきたいのれす」

男(……意図せず?)

バンシィ「うぅ……十分前くらいの記憶が丸々ないぞ。白いのに会った時までは覚えてるのに……なんでだ?」

ユニ子「悩むという事は、ろうれも……良い事。バン子、しらたきでも……食べる?」

バンシィ「なんでスキヤキやり始めの時にしらたきを進めるんだ!肉とか他のを勧めるだろ普通!
     それとバン子って言うのは止めろ!お前に愛称で呼ばれるのは物すっごい癪だ!」

ユニ子「……バン子、マロ○ーちゃん、欲しいれす?」

バンシィ「変わってない!ただ商品名を言っただけで何も変わってないぞ!」

男(随分と賑やかな食卓になったな。一ヶ月前は俺一人で飯食ってたのに。嬉しいっていえば嬉しいけども。
  ユニ子がやりくり上手になった恩恵で、食費は若干増えたが、飯の質は明らかに上がったし……ただ)

ユニ子「それに、お肉は……ますたーに、あげるの。ますたー……はい、ろうぞ」

バンシィ「そ、それならあたしだってやる!マスターにあーんってする!はいマスター!あーん!」

ユニ子「静かにするれす、バン子。ますたーの……食事の、邪魔になる」

男(明らかに賑やかになり過ぎだろ、これは)

男「ご馳走様でした。美味しかったぞ、ユニ子」なでりなでり

ユニ子「ん……んぅ……お、お粗末様、れす……」

バンシィ「けぷっ、流石に食べ過ぎた……ぜっ!? え、何だそれ何だそれ!何で、何でマスターはユニ子を撫でてるんだ!?」

男「おいこら掴み掛かろうとするな!お前の揺すりと突進は今の満腹状態だと絶対に吐くから止めろ!
  それにこれには理由があるんだって!こらっ、ちょ——」

——だきっ、ぎゅぅぅぅぅ

バンシィ「ならあたしにもして欲しいぞ……白いのだけなんて……ずるい」

男(まずい。抱き付かれた衝撃で嘔吐しそうな絶望と、柔らかくて良い匂いの物が当てられてる事による幸福が一遍に来てる。
  天国と地獄が両方見える時というのはこういう事か。大量に投与されていた大根が、胃から逆流しかけている。胃液が酸っぱい)

ユニ子「……あ。バン子、バン子……ますたーを、離すれすっ。顔色が、土気色に……っ」

バンシィ「やだぁ離すもんかぁ!マスターぁ、あたしにも撫で撫でしろぉ!」

男「し、死ぬぅ……」

バンシィ「ひっく……えぐ、うっぐ……えぐえぐぅ」

男(またもや吐きそうになった苛立ちの為に拳骨を喰らわしてしまった。母親にあれ程女の子には手を挙げてはいけないと言われたのに。
  しかしこいつ等を女の子という分類にしていいのだろうか。元が敵機相手に無双出来るようなモビルスーツ達だぞ)

——ぽん

ユニ子「……あのままならば……ますたーが、嘔吐するまれ……してたと、思われます。殴って、正解」

男(無表情で親指を立てながら男の暴力を肯定するユニ子が恐ろしい。最近性格がとても悪い方向に捻じれてる気がする。
  育て方が悪かったのか。いや、それ以上に一週間かそこ等でモビルスーツの人格が変わるか?)

ユニ子「…………ん?ろうか、したれすか?ますたー」

男(そういえば、それ以前に一瞬で人格変わるシステムが搭載されてたな、こいつ等は。多少なりとも性格が変化しても不思議じゃないか)

男「いや、何でもない。それとバンシィ、あの……ユニ子を撫でていたのはだなぁ、理由があるんだ。
  俺がユニ子に感謝した時に頭を撫でるってやつでな。決して贔屓とかそういうのでは、ないんだぞ?」

バンシィ「ひっぐ……でも、ずるいぃぃ……」

男(こう言っては何だが、面倒臭い性格してるな。甘えん坊の小学生を、そのまま大きくしたみたいな)

ユニ子「本編れも、こんな感じ、れした。はんがーれ、じっとしてる時も……人には、聞こえませんけろ……騒ぎまくってましたし」

男「モビルスーツの時も一応喋ってるのな、お前等」

バンシィ「ひっく……あたしも……っ!あたしも、マスターと約束する!」

男(そうか、何か何所かで見た事あるなと思ったら、こいつ等本当に姉妹みたいなんだ。姉がした事を妹が真似たがるみたいに。
  ただ姉妹機といっても、性格全く正反対だし、似てる所が全然見当たらないんだが。強いて言うなら……髪質、とか?)

男「約束っていうと、ユニ子みたいなやつか?」

バンシィ「そう!あたしは、白いのよりも凄い事出来るぞ!それでマスターに褒めて貰うんだ!」

ユニ子「らい惨事に、なる未来しか……想像れきませんが(小声)」

男(偶然というか必然に近いが、俺もユニ子と同意見だ。今日一日だけだが、バンシィが何か手伝いをしようとして成功した例を知らん。
  むしろ味噌汁引っ繰り返したり、一緒に風呂に入って頭洗わされたりと。俺の方が手伝いしてるじゃないか)


バンシィ「だ、駄目か……?」


男(あ、姉妹だわ。この上目遣いの上手さは、ユニ子に通ずる所がある。ユニ子が来て一週間……その一週間で何度これを使用されたか。
  そのお願い方法を毎回拒否出来ずに可決してしまう俺は、甘過ぎるのだろうか)

男「まぁ、バンシィがユニ子みたいに家事の手伝いしてくれたらな」

——ガシャーンッ

ユニ子「え"……あ、お皿が……。ば、バン子が……手伝い、れすか……そうれすか。ますたーの決定、れすから……従いますが」

男(片付けようとした食器を取り落とす程衝撃的な提案だったのか)

今日はこれで終わり。ちょい短かったですかね。
あと他のモビルスーツは、ちょっと計画立てたのでどちらが良いかアンケートという事でも宜しいでしょうか?
もし宜しければ答えて頂けると、>>1がとても助かります。

�男がはぐれプラモのお願いを聞き、助けていく
�やっぱりバトルが良いんじゃね
�一体か二体を絞り込み、同居生活に追加

今のところこんな感じになっています。ちょこちょこバンシィを馴染ませてからになりますけども、宜しくお願いします。
あと、ユニ子の舌足らず文章ですが、見易いですかね?今の所、だ行→ら行となっているのですが。
もし見難ければ出来る限り対策を取ろうかと思います。実は「らめぇ」を素で言わせたかったというのは内緒。
それでは今日はこれで。おやすみなさい。

さ、作者は一応バトル書けるんだぜ……?(震え声)
とりあえずここまでで投票して下さった人達の意見をまとめ、同居に一体プラモ追加に、お悩み解決としようと思います。
加わる住人はまぁ、少しの間秘密という事で。
ただユニコーンのモビルスーツのみにしようか、他の作品も交えようかは考え中です。ウーンドウォート出してぇ(切実)

胚乳とかさ、TV版ウイングゼロカスとかさ、格好良いんですよ。ただここまで書いた以上、
MG出てるプラモデルの方が良いんじゃないかなーとか考えちゃう訳ですよ。
そしてウーンドウォートって何よ?って言う人は、どうぞ【TR-6】で検索してみて下さい。女性型を感じさせる形で格好良いんですよ。

それでは書き溜めしてきますので、今日はこれで。

遅くなりましたが始めさせて貰います。今回からユニ子達以外のプラモや、持ち主が出てきます。
見た事があるような気がしますでしょうけど、別人です。広い心で見守って下さると嬉しいです。

【翌朝】

男(……眠い。結局三時間しか眠れなかったし、完璧に寝不足だ。それというのも……)

——バサッ

バンシィ「ふへへぇ、ますたぁますたぁ〜」すりすり

男(八割方こいつのせいである。男勝りな口調をしていて、子供っぽい行動する割には豊満な体をしてるから始末が悪い。
  抱きついて来られた日には脳内で軍事会議が巻き起こるほどだ。主に理性を何所へ総動員するかの)

バンシィ「ますた……あっ!? ち、違うぞ!これはそのぉ……そう!マスターを暖めていたのだ!」

男(しかも裸の上に俺のワイシャツだけ着てるというのは、とてもマニアックだと思うんだ。誰か止めろよ。
  裸ワイシャツなんて言ったら、裸エプロンの次の男の夢だぞ!それがこんなに早く叶って良いと思ってるのか!)

——ぽよん

男「……ありだな」

バンシィ「へ?何がありなんだ、マスター」

男「いや、寝起きで頭が可笑しくなってただけだ。気にしないでくれ」

——コトコト

ユニ子「ん……我ながら、良い味、れす。あ、ますたー……おはよう、ございます」

男「——……あっ。お、おうおはよう、ユニ子」

男(エプロン姿で台所に立ってるユニ子は、何度見ても慣れないな。新婚さんの憧れていた風景を模写してるみたいだ。
  しかも逐一頭を下げながら挨拶してくるし。髪色は白いが、こういう子を大和撫子って言うんだろうなぁ)

ユニ子「もう御飯、れきてますが……食べますか?」

男「あぁ、ちょっと早いけど食べちまうか。待っててくれ、バンシィ呼んでくる」

ユニ子「あ……ますたー……その、わたし……朝御飯、作った……れすよ?」

男「へ?あぁ、何時も感謝してるけど……」

ユニ子「い、いえ……こ、言葉も嬉しい、れすけろ……——」

——もじもじ

ユニ子「ま、ますたーが、良ければ……な、なれなれ……して、欲しい……れす」

ユニ子「……あぁ、今日もますたーのなれなれ……良かった、れす……(小声)」うっとり


バンシィ「なぁマスター。なんか白いのがお茶碗持ったまま固まってるんだけど、何かあったのか?」

男「何も無いから行儀良く食べろ。それと箸で人を指しちゃ駄目だぞ……プラモも駄目だ」

男(毎朝御褒美みたいにユニ子の頭を撫でているが、正直言うとそれでは申し訳ない気分にもなりつつある。
  家事を完璧にこなした末に御小遣いもなく、ただただ頭を撫でられるだけなんて、俺ならば発狂しているだろう)

バンシィ「むぅ……マスターまで黙った。良いもん……一人で納豆2パック食べちゃうぞ」

——ストンッ

バンシィ「ひぃ!? あ、危ないじゃんか白いの!もうちょっとで手に箸が刺さって——」

ユニ子「欲張る、罰れす。きちんと、一人一個……守りましょう」

男(説教の為だけに箸を卓袱台に投げて突き刺すって、とてもバイオレンスな食卓だな。あまりの恐怖政治に御飯が進まない)

ユニ子「おぉ……おぉぉ」キラキラ

バンシィ「ふぃぃ、やっと洗濯物干し終わったぞ。……ん?白いの、何見てるんだ?」

ユニ子「卵、御一人様、1パック……98円。98円」

男(特売のチラシを見て純粋に目を輝かせているユニ子の姿に涙を禁じえない。近頃の若奥様でもこんな苦労負ってないだろう。
  バイトの量増やそうかとも考えたけど、今ので限界だし……何か買ってあげたけどなぁ)

ユニ子「ますたー……お買い物、行きたいれす。れ来るらけ……早くに」

男「あんまり遅いと卵が売り切れるかも知れないしな。待っててくれ、直ぐ準備してくる」

バンシィ「んじゃあたしは、そこ等にいる猫達の集会に殴り込みを——」

——がしぃっ

ユニ子「バン子……来なければ、バン子のおかず……一品、減る事になる……れす」

バンシィ「喜んで行かせて頂きます!」

男(バンシィが今まで聞いた事のない敬語使ってる。おかず一品削られる事は人間にとっても、プラモにとっても死活問題か)

【スーパー】

ユニ子「ん、卵3パック……確保。他にも、ゴボウと……人参。あったら、唐辛子も……」

男「おぉ、もしかしてキンピラゴボウ作るのか?懐かしいなぁ。最後に食ったのは実家にいる時だっけか」

バンシィ「キンピラゴボウ?」

ユニ子「らん性の、好きな料理……べすと2位、らしい。テレビれ、やってて……作り方、覚えたれす。
    後はその……ますたーに、喜んれ、貰えたら……と、思いまして」

男「いや、惣菜でキンピラってあんまり買わないし……凄い嬉しい。ありがと、ユニ子」

ユニ子「えと……ますたーの、為……れすから」

——もじもじ

バンシィ「おーいマスター!人参ってどれが良いやつなんだぁ〜!?」

男「人参の良いやつ?色が濃くて形が良くて、スベスベしてるやつだろ」


ユニ子「むぅ……バン子の……けーわい」

ユニ子「ますたー……荷物は、わたし達が……」

男「荷物運びは男の仕事って昔から決まってるんだ。それに、お前達に持たして手ぶらだと白い目で見られそうだしな。
  女の子誑かしてる、みたいに。主の顔を立てると思って、今は譲っておいてくれ」

バンシィ「だから、マスターをそんな風に言う奴はあたしが片っ端からデストロイするって言ってるのに……」

男(滅茶苦茶物騒だな。俺を笑った奴は、バンシィに笑われながら殺されるのか。ドMが喜びそうである)

ユニ子「……ますたーって、こういう時、頑固……れすよね。……まぁ、そういうところも……——?バン子」

バンシィ「これは……あたし達と同じプラモの感覚がする。それも……二機だ」

男「は?お、おい二人とも、突然どうした」

バンシィ「白いのが近くに来た時と同じ感覚がするんだ。多分、あたし達と同じプラモデルが近くにいるんだと思う。
     あたしは……会った事あるぞ。赤い奴……そう、赤い奴だ!」

ユニ子「……多分……しなんじゅ……」

??「うへへ〜シナンジュ御姉様〜!このローゼン・ズール、離れろと言われても離れませんわ!
  わたくしと御姉様の愛は、赤い糸で繋がっているのですから!」

シナンジュ「うっさい抱き付くな!あ〜もう、ただ買い物に来ただけなのに、どうしてこうなるのよ!
      大体っ、元はといえば全裸、アンタが悪いのよ!何度もこれは留守番させておこうって提案したのに!」(以下シナ)

全裸「全裸、ではなくネオ・ジオン軍の首魁フル・フロンタルだよ、シナンジュ」

シナ「うっさいわね!シャアからフル・フロンタルを抜いたみたいな残念性格の癖に!っていうかローゼン、好い加減離れなっさい!」

——げしっ

ローゼン「あぁん……足蹴にされるのも良いですわ」

全裸「ふむ、こうして商店街で裸の上にコート一枚だと、開放的な気分になれる。これこそ、大人の特権だ」

シナ「二人ともバカ!カス!しね!すぐしね!びっくりするぐらいしね!」

【物陰】

男「……あれが、シナンジュ?それと飼い主?」

ユニ子「……ローゼン・ズールも、いるみたい……れす。そして……あの、金髪のらん性……コートの下……何も、着ていない……れす」

今日はここまでで……寝不足ですみません。読み直して文章変だったら嫌だなぁ。
シナンジュと、ローゼン・ズール、フル・フロンタルこと全裸露出狂が新プラモと持ち主となりました。
他にも何人か考えていますが、挙げて頂いた全てのキャラを載せる事は出来ないかも知れません。

いやしかし、スレタイ直して立ち上げた後に、「これじゃ本当にMSが喋っている感じと勘違いされるんじゃ?」
と不安に思っていたのですが、伝わっていてよかったです。そして沢山の意見、ありがとうございました。
かなりマイナーなスレになっているんだろうなぁと思っていたのに、こんなにレスを頂けるとは思いませんでした。
プラモやガンダム好きは皆友達(至言)

そして出そうとしていたウーンドウォートは追加パーツと形態変化があり過ぎて混乱。
エクストリームは、射撃進化とファンネル進化の性格の違いが上手く分からず挫折。死んだ。
それでは今日はこれで。おやすみなさい。

それでは今日も始めさせて頂きます。今回フロンタルさんの出番が多いですが、仕様です。
最近イチャイチャが少ない?すみません、この山を越えてから入れさせて頂きます。それでは今日もはじめます。

シナ「もう嫌!買い物にはわたしだけで行くから、アンタ達は先に家に帰ってて!」

全裸「しかしシナンジュ、財布はわたしが持っているのだが……わたしを連れて行かなければ、食材は買えないぞ。
   ふふ、シナンジュ。今、君の心から迷いと恐怖が伝わって——」

シナ「変態、財布を出しなさい」

全裸「まさかプラモデルの少女から変態呼ばわりされるとは……有り金全て出そう。フルと呼び捨てにし、わたしの母親となってくれ」

ローゼン「あら、マスターは母親希望ですの?ならばわたくしは……ぐへへ、理想の女王様に……っ!」

シナ「さっさと、財布を、出しなさいっ」

——ガチャリ

全裸「……往来のど真ん中で主にビームライフルを構えるのは、如何な物かと」

ローゼン「わ、わたくしにはグレネードですわよ……あぁ、この御姉様のぶっといので撃たれたら……。
     ふへへ、どんなにエクスタシーを感じるのでしょう。さぁ御姉様、この豚めにそのグレネードを!」

全裸「わたしは死んでしまうのだが……いや、シナンジュマミーに殺されるのなら本望か。
   さぁ撃つがいい息子を叱る母のような目をしながら、わたしを撃つが良い——む?」

ローゼン「あら?……御姉様!? お姉さまは何処にっ!?」


シナ「バカには付き合わないに限るわね。さてと、とっとと買い物済ませてきちゃお」

全裸「ふむ、ローゼン・ズールまで行ってしまったか。さて……そこでわたしを監視している者達は、何者かね。
   もしや照れ屋な客人なのかね。ならば、わたしから出向こうか」


男「おいおい、俺達の尾行ばれてるじゃねぇか!どうするんだよ、ストーカーって言われて警察とか呼ばれたら!
  お前等身元証明とか出来ないんだぞ!? しかもお前等を匿ってる容疑で俺まで捕まって芋づる式だ!」

ユニ子「ますたー……落ち着いて、見てみて」

男「は?見てって、何を見れば……あ」

バンシィ「…………?あのおっちゃん、誰に向かって言ってるんだ?」

ユニ子「見当違いの、ゴミ箱に、向かって……話してる。ただ、わたし達の、尾行には……気るいてる、みたい。
    ろうしますか、ますたー?接触を、試みても……良いと、判らんしますが」

男「え"……あれと話さなきゃいけないのか?」

バンシィ「あたしも、あれと話すのは嫌なんだけど。話さなきゃ駄目なのか?」

ユニ子「いえ……わたしも、いやれすけろ……死ぬほろ……嫌れすけろ。プラモのこと……聞いた方が、良いかと。
    ……あ、ゴミ箱に……頭つっこんれ……何か叫んれる……れす。もっと、悲惨な事になる前に、早く……話し掛け、ましょう」

「最初はグー、ジャンケン——」


ユニ子「もし……もし。そこの、ゴミ箱に……頭を、突っ込んれいる方」

全裸「ん?おぉ、わたしに話しかけて来る麗しい声……少し待っていて欲しい。このゴミ箱は普通じゃないのでな。
   出る事に苦労しそうだ。それと誤解しないで欲しい。これはファッションのようなものでな。プロパガンダと言ってもいい」

——がさごそ

ユニ子「ネオ・ジオンの、人達に……ぶっ殺されそうな、ぷろぱがんら……れすね」

ユニ子(くっ……あの時、ぐーを……らしていれば……バン子が、罰げーむらったのに……)

※ユニ子さんの……何々がんらむ勉強。がんらむれは、よく、ぷろぱがんら……プロパガンダという言葉が、出てきます……ね。
 この『プロパガンダ』とは、「政治的意図をもって主義や思想を広めるための宣伝」……らそうれす。
 良い、御勉強に……なりました。


男「ジャンケンで負けた奴が話しに行くって、もはや罰ゲーム扱いだよな。いやー負けないで良かった」

バンシィ「あたしもあれとは話したくなかったしな。いやーチョキ出しておいて良かった」

——スポンッ

全裸「いや、済まないな。まさか君のような麗しい女性に助けを求めてしまうとは」

ユニ子「いえ……助けないと、ずっと……あのままらと、思うのれ……」ぼそぼそ

全裸「しかし旅先初日でこんな目に遭ってしまい、私もよくよく運のない男だと思っていたが……どうやら違うらしい。
   まさか君のような白肌の女性に会えるとはな」キラン

——ぞわぞわ

ユニ子(なんれしょう……微笑まれて、いるのに……こう、鳥はらが……。しかも……胸の辺りに、視線を感じる……れす)

全裸「しかし、君は……ふむ。わたしはフル・フロンタルという。白肌の女性よ、君の名は何と?」

ユニ子「……ゆにこーん、れす。貴方の、所有する……しなんじゅ達と、同じ……元、ぷらもれる」

全裸「ほう、シナンジュやローゼン・ズールも人型を取ったが……まさか、あの白い一角獣が儚げな少女になっているとはな」

ユニ子「あの二体は……貴方の、ぷらも……れすか?」

全裸「あぁ、二人共、紛れも無くわたしのプラモデルだ。日本から取り寄せた物を組み立てた翌日に人型を取ってな。
  『日本の萌え文化の進歩は化け物か』と驚いたぞ。それこそ衣服を脱ぎ捨ててしまう程にな」キリ

ユニ子(そこれ、決め顔をする意味が……全く、分からないの、れすが。脱いれやったぜ……みたいな、感覚れしょうか)

ユニ子「という事は、貴方は……ぷらものこと、あまり詳しく……ないのれすね」

全裸「わたしは、そのプラモデルの事を調べる為に来日したと言っても過言ではない。何故わたしの物が人型を取ったか、とな。
   しかし来日してから一ヶ月経過しようとも、一向に進展がない——そう思っていた時に、君が現れた」

——キラン

ユニ子「あの……そろそろ、胸を、凝視するの……止めて、いたらきたい、のれすが……」

全裸「あいや済まない。淑女を凝視するのは、紳士としては失礼だとは思ったが……少々惜しいと思ってな。
   胸部の慎ましい発育具合は申し分ないのだが……幼いというのには育ち過ぎている。しかし母と認めるには幼い。
   これがどちらかに傾いていれば、薔薇の花束を手に馳せ参じたのだが……」

——ブチィィィィッ
————ガチャリ

ユニ子「びーむまぐなむは……威力がありすりるから……っ!」


男(あの温和なユニ子が初めて本気でキレた!?)

男「待て待てユニ子!小さくなってどんな威力かは知らないけども、流石にこの往来でビームマグナムぶっ放すのは駄目だって!
  この仮面のオジサン死ぬから、一旦納めてくれ!無駄な殺生は何も生まないぞ!」

全裸「っ!逃げるんだ少年っ!その子は普通じゃない!」

ユニ子「〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」

【NT-D】

Dユニ子「貴方がそれを言いますか!ド変態ロリコンマザコン仮面!ますたー退いて下さい!その変態の頭撃ち抜けない!」

バンシィ「ひぃっ!? あわわわわわわ、どうするマスター!この状態の白いのとか、押さえ付けられる気がしないぞ!」

全裸「まさか一日に二度も女性に銃口を向けられるとはな。ふっ、わたしも罪作りな男と言う訳か」

男「アンタはもう黙れ!」

Dユニ子「人が気にしてる事ばっかり言う露出狂に、ビームマグナムの鉄槌をぉぉぉ〜!」

Dユニ子「……ふんっ」

男(未だにビームライフルは装備したままだが、何とか落ち着かせる事に成功した。
  もし失敗していたら、民家毎変態が吹き飛んでいた事だろう。ここを戦場にしてはいけない)

バンシィ「暴れてた白いのの銃口がこっちに向いた時には、(あ、死んだ)って思ったぞ……」

全裸「わたしも何時の間にかコートのボタン全てが外れてしまったが、何、真っ裸でもどうという事はない」

——パオーン

男「貴方はさっさとコートの前を閉じて下さい。警察呼んで海外に送り返しますよ」

バンシィ「マスター……あのおっちゃんに何があったんだ?目隠しされたら何も見えないぞぉ……」


Dユニ子「慎ましいって言われた……それにしては成長し過ぎって言われた。どうせわたしは中途半端ですよ、慎ましいですよ……。
    自分で外見のカスタマイズが出来れば……わたしだって、わたしだってバンシィみたいに……」ブツブツ

かなり少ないですが今日はこの辺で。書き溜めするとか言っておいて一日分じゃないですか、やだー!
久し振りにDユニ子を書いた気がします。というかデストロイモードになる切っ掛けが日常だと少な過ぎる。
バンシィのデストロイも近い内に書きたいですね。というか>>1が書くSSって毎回こんな喋りのキャラいますね。

というかフル・フロンタルさんのキャラはバグかなんかに取り付かれてるのか。自分が頭可笑しくなっていたのか。
でも日本語訳で名前が全裸って意味だから仕方ないね(寛容の心)。

Sガンダムは研究していますが、中々面白いですね。自立AIで女性とかエイダを思い出します。
出したらユニ子とキャラ被るんだろうなぁとか思いつつも構成練ってる自分。Sガンダム自体が女の子みたいですよね。

後最近はガンダムカナタを読んでいます。ガンダムストライカーって武士口調だと思うんだ。ISの箒みたいな。
戦慄のブルーは動画を観て、「へー……なんかエクバと随分違うなぁ」とか見ていました。
ちなみにエクリプスとアリオスは使った事ないですけど、ゼノンはよく使っています。もし案が纏まったら、登場するかも知れないです。
それでは今日はこれで。おやすみなさい。

少し遅くなってしまいましたが、今日も始めさせて頂きます。

そして今日は暇だったので、ガンダムAGEをずっと視聴していました(白目)。

Dユニ子「ますたー。失礼ですが、先に家へ戻っています。この変態の顔を見ていると、自然とビームトンファーを構えてしまうので」

全裸「褒め言葉として受け取っておこう」

——ブチィィィィィ

Dユニ子「わたし用のアタッチメントではないですが、ビームガトリングを使用しま——」

——バッ

Dユニ子「バン子、何故武器を取り上げるのです!もう少しでこの変態を穴だらけに出来たのに!」

バンシィ「ぜぇ……はぁ……ビームマグナムとかハイパーバズーカを取り上げても、次から次に武器が出て来るぞ……」

Dユニ子「他にも、人を殺傷出来る武装が今現在六つほどあります。塵一つ残さず吹き飛ばす武器は取られてしまいましたが。
    ……盾で殴るという選択肢もありますけど……ゴキブリ並みにしぶとそうですし、無意味でしょうね」

男「バンシィ……ユニ子がフロンタルさんに防御(鈍器)をする前に、一緒に帰って置いてくれ」

バンシィ「分かったぞマスター!ほら白いの、マスターの命令だ!さっさと帰っておくぞ!」

Dユニ子「離しなさいバン子!ぐぅぅぅぅ……この恨み、晴らさでおくべきかぁぁぁぁ……」

——ズルズル

何でAGEはPSPのウェアをアニメに出さなかったんだろうなぁ…
今週のビックリドッキリメカ方式で出せば色々おいしかったのに
動き回るマギアとかアルティメスとか見たかった

男(さてどうするか。正直、この人がプラモデルの擬人化した理由を知らないなら、今直ぐにでもこの場から立ち去りたい。
  だけど何故か彼の目線は俺に向いてる。意味不明な硬直状態である)

全裸「…………」

男「……………………」


全裸「——…………わたしをシャアと呼びたいのなら、そう呼んでくれても構わんよ」キリッ


男「言ってる意味が全く分かりません」

全裸「ふむ……君には親愛を込めて、そう呼んで欲しいのだがね。少年、わたしは久々に感動していたのだよ。
   一角獣の、ワンピースに白ストッキングの組み合わせ。とても素晴らしい物を見させて貰った。
   残念な事に、わたしのプラモデルは衣装を買え与えても着用してくれなくてね。羨ましい限りだ」

男(おい、ガンダムU.Cに出てたフル・フロンタルの物真似してる人にしては、大分アレじゃないか。似てるのは外見と口調のみか)


シナ「はぁ……わたしが買い物に行ってた間に、何バカやってるのよ。全裸、その人困ってるから、さっさと離れてあげなさい」

シナ「まったく……ちょっと前に女の人に声掛けて、警察に捕まりかけたばっかりじゃない。まだ懲りてなかったの?」

全裸「わたしは只道を尋ねただけだったのだがな。日本人の総意が、この私を否定すると言うのか……」

シナ「だったら好い加減コートの下に何か着なさいよ。って、これ言うの何回目かすら分からないわ……。
   ほら貴方も、これ以上こいつと話していても馬鹿が移るだけよ。早く行った方が良いんじゃない?」

男「……そうだな。これ以上聞ける事もないし、ユニ子も待ってるだろうし」

シナ「それじゃ、またね。ユニコーンの持ち主さん」

全裸「君とはまた、女性の理想の服装について語り明かしたいものだ」


男「へ?お、おいちょっと待ってくれ。何で君は俺がユニコーンの持ち主だって知って——って、もういないし……」

シナ「運良く安売りの卵も買えたし、前々から食べてみたかった納豆とか豆腐も買えたわよ」

全裸「あまり金銭の心配はせずとも良い、そういった筈だが……まぁ日本の生み出した納豆や豆腐を味わえるのは嬉しいな」

——ゴソゴソ

シナ「それと……ん、はいこれ。おまけで貰ったコロッケ。そういえば全裸、ユニコーンの持ち主はどうだった?」

全裸「ふむ、彼とは良い話が出来そうだ。一角獣の服装も良い物だったが、少しだけ見たバンシィの服装も素晴らしい。
   バンシィの方は、豊満なスタイルで……良い母となってくれそうだった」

シナ「アンタの趣味とか好みのタイプなんて聞いてないのよバカ!あの彼が、ユニコーン達に酷い事してないか確かめたんでしょ!
   はぁ……ま、見る限りそんな事しそうには見えなかったけど」

全裸「心配せずとも、二体共十分主人を慕っていたよ。はむ……うむ、こうして歩きながら食べるコロッケは美味いな」

シナ「そう、それは良かったわ。……はぁ。ほら、急いで食べるから……食べかす、付いてるわよ」

——ふきふき

全裸「むっ、済まないな。しかし流石はシナンジュマミー、わたしの母となる女性だ。細かい場所にも気遣いが行き届いている」

シナ「マミー言うな!まったく……世話が焼けるわね、わたしの主人は」


ローゼン「御姉様ー!フロンタル様ー!何所ですのー!? あぁ、でもこれも御姉様からの放置プレイと思えば……あぁんっ」ビクンビクン

【自宅】

ユニ子「あ、ますたー……お帰り、なさい、れす」

男「ただいま。はぁ……今日はバイト一個も入ってなかったのに、どうしてこんなに疲れてるんだ俺は」

ユニ子「……ごめん、なさいれす……。まさか、わたしのNT-Dも……感情の、昂ぶりれ……発生、するとは……思わなかった。
    人型に、なってから……少しらけ、システムに……変更が、あったみたい、れす」

男「いやまぁ、あんな事言われたら誰だって怒るとは思うしなぁ。不可抗力ってやつだろ。
  それより、あそこに転がってるバンシィはどうしたんだ……?なんか頭から蒸気出してるけど」

——しゅぅぅぅぅぅぅぅ

バンシィ「きゅぅぅぅぅ……」

ユニ子「あ……さ、さぁ……ろうしたの、れしょうね……」

ユニ子(まさか、れすとろいもーろの時に……腹いせに、盾れ叩いた……なんて、絶対に言えない……)

ユニ子「あ……えぷろんの、結び目……ちょっと、ほろけちゃった、みたい……」

——しゅるしゅる、きゅっ

ユニ子「ん……良し。先ずは、ゴマ油を敷いて……温めてから……ゴボウと、人参を……炒める」

——ジュゥゥ

ユニ子「砂糖の、代わりに……蜂蜜を、入れる。ここれ……下手に、手を、加えないように……する」

男(ユニ子って料理中独り言多いよな。本人は手順を確かめる為って言ってるけど、そういう人もいるのか。
  いや、ユニ子は厳密には人ではないけれども。なんか瞳にパソコンのウインドウみたいなの開いてるけども)

ユニ子「醤油と……みりんを、入れて……水分が、無くなるまれ……煮含める……と。
    ん……良く、れきた。次は……安く買えた、鶏肉れ……からあげを……——?ますたー……ろうか、したれすか?」

男(うわ、ばれてた。というか物音立ててないのに気付くとは、ニュータイプか)

男「いや……ユニ子の料理してる姿、なんか良いなぁって思って……見てちゃ駄目か?」

ユニ子「あ……そ、そう言って……いたらけるのは……嬉しい、れすけろ……恥ずかしい、れす」

バンシィ「いたたぁ……なんか昨日と同じみたいに途中からの記憶が無いぞぉ。やっぱり何所か故障してるのか」

ユニ子「忘れるなら……あまり重要れは、なかったと……言う事。ほら、バン子……ら汁巻き卵……一個、多くしておいた……れす」

バンシィ「へ?な、なんか白いのが優しくして来ると気味が悪いぞ……」

ユニ子「ほほう……要らないと、言うのれすね」

バンシィ「い、いやそうは言ってない!いるから取り上げようとするな!」

男(しかしそうか。俺の所以外にも擬人化したプラモデルはいたんだな。しかも俺と同じ二体と来てる。
  もしかしたらシナンジュやローゼン・ズール以外にも擬人化したプラモがいるかも知れない……)

男「はむっ、お……このキンピラゴボウ美味いな」

——なでりなでり

ユニ子「んぅ……ま、ますたーに……喜んれ、いたらけたなら……良かった、れす」

バンシィ「マスターの撫で撫で……良いなぁ。でも今されると、何時の間にか出来てたタンコブに当たって痛いだろうし……。
     良いもん良いもん。あたしは御飯が美味しければ……むぅぅ」

男「あ、そうだ。バンシィもありがとうな。ユニ子を連れて帰ってきてくれて」

——さすりさすり

バンシィ「ひぅっ!? ま、マスター……ほ、頬を撫でるのは、流石にあたしでも……っ!」

男「頭撫でるのはタンコブ出来てたし痛いだろ。もしかして頬撫でられるのは嫌か?」


バンシィ「むぅ……気持ち良いし……嬉しいけど……恥ずかしいぞ」

実は>>125>>126の最後のユニ子とバンシィの台詞は、姉妹っぽさを出した感じです。すみません、超分かり難かったですね。
今回の命題は恥ずかしがり、という感じでした。次回は、出来ればまた新しいプラモを出したいです。
まぁ、AGE観てると、エミリーちゃん見てて(やっぱり幼馴染(黒スト着用)って良いよなぁ)とか思う訳ですよ。
そして>>120さんにはちょっと同感ですが……その感じだと一つの換装が、その一話のみの出番とかになっちゃうのだろうか。
ままならないですね。そしてボヤージさんは出た回に死ぬとか思っててごめんなさい。

それと少しあれな報告なのですが、スペリオルガンダムは性格をAliceシステム時のみにしたいと思います。しかも起動初期。
二重人格に期待されていた方には、本当に申し訳ないです。許して下さい、なんでもしますから。

それでは今回はこれで。おやすみなさい。

今日はちょっと短いですが投下します。いや〜しかし寒いですね。キーボード打つ手が悴みます。
そして勢いでユニコーンのサントラvol3をアマゾンでポチり、聞きながら執筆中。バンシィのCD音源は良いなぁ。
オーケストラも付いていて、とても良かったです。では、宜しくお願いします。

【朝】

——ジリリリリリッ

男「ふぁぁぁ……なんだ、今日は布団の中にどっちもいないんだな。いや、残念とかじゃないぞ」

ユニ子「バン子……御鍋、噴いてるから……早く、止めて」

バンシィ「あ、あばばばば、忙し過ぎるぞぉ。というか、何であたし一人だけの作業なんだ!? 普通白いのも手伝いながら教えるだろ!」

ユニ子「料理、教えてって、言ったのは……バン子。口答え、しない。それと、その御玉の、味噌……明らかに、救い過ぎ」

バンシィ「えぐえぐぅ……まるで小姑だぁ」

男(少し前まで一人暮らしだったのに、あいつ等の賑やかさに慣れてるな。もはや台所は聖域になってるし。
  今では調味料とか調理道具が何所に仕舞ってあるかさえ分からん。女性の時代だなぁ)

——ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜

男「あれ、携帯が……こんな朝っぱらから電話掛けてくるとか、何所のどいつだ」

【友=カジマ】

男「なんだ友の奴か。珍しいな、電話掛けてくるなんて……はい、もしもし」

友『やっと出たか。まさかお前がこんな時間まで寝てるとはな。三度ほど掛け直してしまった』

男「今夏休みだし、まだ朝の八時だぞ。お前の五時起床と一緒にして貰っちゃ困る。軍人かモルモットか己は」

友『もはや体に染み付いているものでな……って、そんな事よりだ。少しお前に相談したい事があって電話をしたんだ。
  一応通っている剣道の師範にも電話をしたのだが全く出なくてな』

男「更に珍しいな……俺に相談事って。それで、何なんだ?」

友『実はだな——』

??『ゆぅ……アイス、無くなった。新しいの無いの?」

友『近くにコンビニがあるから、そこで買ってやる。今話をしているから大人しくしていろ。それでだな男——』

男「爆発しろ」

——プツッ、ツーツー

男(なんだ彼女が出来た事の自慢か。あまりにも腹が煮えくり返って切ってしまったが、こんな事なら電話に出なけりゃ良かった。
  朝っぱらから憂鬱過ぎる。あの強面な友に彼女って……俺には全然出会いも何も無いのに……。
  ユニ子やバンシィもいるけどさ……あいつ等は元々プラモデルなんだぜ?何だ、同じ人間なのに、この格差社会は)

バンシィ「えっとぉ、次は魚を焼いて……うわ!煙が目にぃ!? げほっ、げほっ!」

ユニ子「……卵焼きは、焼き過ぎ……味噌汁は、やっぱり、濃過ぎ……」

バンシィ「…………」プルプル

ユニ子「ん……れも、初めてにしては……上れき——」

——ブチィィィ

バンシィ「……うぁぁぁ〜マスターの為にやってるけど、面倒臭過ぎるぞぉ!」

【NT-D】

Dバンシィ「ふんっ、このような雑用、吾がする事自体が間違いなのじゃ。我々は元々戦闘用、戦う事こそ存在意義。
     調理や掃除、選択のような雑務のスキル等必要にはならぬ。それこそ無駄の極み!
     だ、か、ら……吾はマスターを優しく起こしてくるのじゃ。白いの、後は任せたぞっ」

——バキリッ

ユニ子「あ……菜箸が……。しかし、ちょっと、れも……あれを、褒めようとした……わたしが……馬鹿れした」

Dバンシィ「おはようなのじゃ。マスター、もう起きておるか?」

男「おう、おはようバンシ……いっ!? お前、何でデストロイモードになってるんだ!? ユニ子の手伝いしてた筈だろ!」

——だきっ

Dバンシィ「あんな面倒な事していられぬのじゃ。白いのが喜んでやっておるのじゃから、白いのにやらせておけば良い。
     吾は吾で、マスターに甘える事が出来るのじゃ。さぁ思う存分吾を撫でるが良い」

——すりすり

男「抱き付かれながら決め顔されてもなぁ。ほら、撫でたりするのは手伝いをしたら、だろ?」

Dバンシィ「なんじゃマスター、吾に抱き付かれて嬉しくは無いのか?」

——もにゅぅ

男「いや嬉しいけど、それとこれとは話が別というか!」

——パコンッ

Dバンシィ「あぅ!? 痛いのじゃぁ……背後から不意打ちとは、随分粋な事をするのぉ、白いの」

ユニ子「手伝わずに、好き勝手するから……こう、なる。御飯、れきたから……運ぶのは、手つらいなさい」

Dバンシィ「うぅぅ……何故吾が、こんな雑用をせねばならん。吾は黒獅子……百獣の王ぞ。もっと敬まわれるべきなのじゃ」

ユニ子「らいおん、らって……自分の、食事は……自分で、狩ってる。早く……運んれ」

Dバンシィ「こんな事なら、【NT-D】を発動する事は無かったのぅ。意思で通常モードにも出来ぬし、普段以上に疲れるのじゃ。
     こうして何かしているだけでも体力を消耗するし……あー切り換え可能な仕様にしておいて欲しかったのぅ」

ユニ子「そのままれ、近くに、寄られると……わたしも、引き寄せられそうに……なるれすし、ね」

Dバンシィ「それよりも不思議なのは、吾等が感情で【NT-D】を発動させてしまう現在の設定じゃ。
     【NT-D】は本来ニュータイプを感知して発動する物じゃろう。もしや、吾の感情と一緒に何かが発せられておるのか……。
     どちらにせよ、普段の吾は難しい事を考える自体が苦手じゃ。デストロイモードになってからでは遅い」

ユニ子「あと、考察も、良いれすけろ……早く、食事……運んれ」

Dバンシィ「シリアスな空気にする事すら許されぬという事か……わぅわぅ……」

ユニ子「貴方、猫科れしょう……」

ユニ子「さてと……バン子、御茶の用意……お願い。わたしは……料理の、味……整えて、おくから」

Dバンシィ「一生懸命全うしたが、あれでは駄目なんだか。やはり雑務は面倒じゃのぅ。好き好んでする者の気持ちが全く分からんぞ」

ユニ子「自分の、作った料理で……ますたーが、喜んれくれたら……わかると、思う……れす」

Dバンシィ「そんなものかのぅ」

ユニ子「そんなもの。ほら、バン子……ますたーが、待ち草臥れちゃう、から——」

Dバンシィ「待て……白いの、静かにするのじゃ。……何かが物凄い速さで近付いてきおるぞ」

——ドゴシャーンッ

??『EXAMsystemStandby。ニュータイプの反応を確認。排除を開始します』

男『うぉぉぉぉぉ!? いきなり何なんだお前!? っていうか突き破られて、俺の家のドアが!ドアが!』

という訳で今回分終わりです。かなり短かったですが……まぁ何時もと比べて。
ちなみに友(ユウ)とユウ=カジマを掛けている……今度は分かり易過ぎますね。フルネームで出してますし。

なるほどウイングですか。EWか、それともテレビ版かで、かなり違う感じしそうですよね。
方やモビルスーツを大事にせず、「自爆する」「死ぬほど痛いぞ(自分が)」を繰り返す頃のヒイロで、
方やモビルスーツを相棒みたいに大事にし出したEW版境遇の脆いウイングゼロ。どちらが良いのでしょうかね……。

皆さんに聞きたいのはウイングはTV版かEW版、どちらが良いかなのもそうなのですが、
ALICEシステムのSガンダムの性格もなんですよね。今の想像としてはSガンダムは
「寡黙で人間の言語を知らず、発言する時は常時主語のみ。普段は公園で人間観察をしてる人間嫌いなプラモ娘」みたいな感じです。
まぁ人間嫌いな理由としては、人間達が自分を、ALICEを作成したのに、勝手に凍結され掛けた事への恨み、みたいな感じなのですが。
出来れば知識不足な>>1に、提案して下さると助かります。では、今日はこれで。おやすみなさい。

余計なお世話かもしれないが色々キャラ追加し過ぎてgdgdにならなきゃいいなぁ

少し遅くなりましたが、今日も始めさせて頂きます。宜しくお願いします。
そして今回地の文が多くなっていますが、ご了承いただけますと助かります。
そして最初は一応ですがEXAMとNT-Dの違いについて、説明しておきます。それでは投下します。


ユニ子「ユニ子さんの……なぜなに、がんらむこーなー……ぱちぱち。たいとる、変わってるのは……気にしない。
    今日は、少し延長して……わたし達の、使用する……【えぬてぃーりぃー】と……【いぐざむ】の違いを、説明する……れす。
    分かってるぜ、という方は……次の、本編まで……飛ばして、いたらけると……幸いれす」

Dユニ子「と、言う訳でここからはわたし、Dユニ子ことデストロイユニ子が話させて頂きます!何故NT-Dをしたかって?話し易いからですよ、えぇ」

【NT-DとEXAMの違いって?】

Dユニ子「一応説明しておきますが【EXAM】とは、examination system。
    これの頭文字四つを取り、EXAMsystemと呼称されています。
    一方【NT-D】はニュータイプ・デストロイヤー……呼称は違いますが、どちらもニュータイプの駆除、殲滅を目的としているのです。
    ではこの二つの、最も違う点から述べておきましょう」

【EXAM=普通の人間(オールドタイプ)の搭乗を前提。発動した後にパイロットの意識は無関係に、OSが自動でニュータイプの殲滅に掛かる】
【NT-D=ニュータイプや人工的に強化された人間が搭乗。発動した際、パイロットの意識は保たれたまま、自由操作が可能】

Dユニ子「どちらも発動すると機体に搭乗しているパイロットへ負荷が掛かります。それこそ、死に至るほど。
    EXAMはそうですが、ガンダムUCも漫画版ハイデシネ一巻でわたしに搭乗したテストパイロットが、他のパイロットにちょっかいを出され、
    それが引き金となりNT-Dが発動し……他のパイロットを殺して、自身もコマンドに耐え切れず死亡しています」

Dユニ子「ちなみにEXAMはOSがニュータイプの真似を無理矢理実行します。与えられるGは普通に操縦するパイロットの何倍になるのか……。
    そしてEXAMはニュータイプの繊細さもコピーしています。死者が戦場で多数発生すると、その死者を出した相手の敵意を感じ、
    決して相手がニュータイプでなくても、殺すまで暴れ回るという……何事も完璧とはいかない訳ですよ」

——パシュン

ユニ子「あ……もろった。じゃ……今日は、ここまれ……れす」

 眼光とは、こういう物を言うのだろう。血よりも赤い瞳が、黄金に光る獅子を睨み付ける。

Dバンシィ「ほう、吾に歯向かう愚か者とは……面白いのぅ。この爪の磨ぎ物にしてくれようか」

 強固な物同士で鍔迫り合う耳障りな音が、狭い室内に響き渡る。一方は青い装甲の拳。一方は金色に輝く爪。
 只でさえ玄関扉が真っ二つと惨状になっているのに、これ以上器物が破損されては堪らん。と、本来なら本気で止めに入るのだが。

男「今あれに介入したら、今度は俺の胴体が真っ二つになりそうだな……」

 青い装甲の残像が残る程の殴打の猛襲を、バンシィは爪で火花を散らしながら弾き、受け切れない物を手で捌く。
 簡単に言ってるけども、残像って生で始めて見た。アニメや漫画でなら星の数ほど観てるんだけども。

ユニ子「相手も、暴走……と同じ、状態らと……思い、ます。下手に、介入すれば……更に、らい惨事……」

 想像通りの結論を述べるユニ子の素直さに涙が出そうだ。常識的に言うと、介入せずとも既に大惨事とも取れるが。
 卓袱台は引っ繰り返り、棚から落下したプラモを飾っていた台座や写真立て。地震が通過したか、空き巣にでも入られたレベルである。
 当の本人達は惨状等何所吹く風のように、戦闘続行中。

Dバンシィ「ふっ!ソナタ、中々面白い読みをするのぅ。まるで未来さえ見えているような……そう、ニュータイプのようじゃ」

??「……ニュータイプは……殲滅する」

 バンシィが軽く壁を削りながら爪を振るうと、青い装甲を着込んだ少女は体を捻りながら跳躍。
 紙一重で回避した爪へ、防御したバンシィが仰け反るほどの威力の蹴りを入れ、踏み台にする。
 明らかに重量過多なアーマーを着用したまま跳び上がるだけでも離れ業。だが、あろう事か天井を蹴ると、勢いを乗せバンシィへ突撃。

??「ニュータイプは……殲滅対象」

 振り被られた拳。それが青い残像を残しながら、一切ぶれずに顔面へ向けて放たれる。人の視野では捕らえ切れない速度の殴打。
 バンシィは仰け反った不利な体勢で首を傾け、正に間一髪で躱す。だが衝撃波が髪を揺らし、ツーテールに結ぶリボンを消し飛ばした。

男「俺さ、残像も衝撃波も始めて見たわ。モビルスーツってこんなのが普通なのか」

ユニ子「元々……大きい、れすから。人の、大きさ、なら……これくらいの、速ろ……なのれすね」
 
 バンシィが体勢を立て直し反撃するよりも速く、少女はバンシィの体を足蹴にし、転がりながら爪の範囲から離脱。
 そして転がった後、即座に膝立ちの体勢へと持ち直す。その上右手には、丸腰の何所から取り出したのか無骨な銃を構えていた。
 既にサイトを覗き込み、赤い点の照準がバンシィの額にチラついている。
 少女の赤い瞳が目標を完全に捉え、一つの挙動すら見逃すまいと照準の先のバンシィを見据えている。

Dバンシィ「ま、マスターに……貰った布が……っ!……雑兵がっ、吾を舐めるでないぞ!」

 バンシィの顔全体を覆い隠すように、黄金の爪を付けた平手が広がる。その姿はまるで、獲物を喰らう獅子の口。
 額を狙っていた赤い点と銃口は巨大な手に阻まれ、予期していなかったのか青の少女の顔が動揺に染まる。

??「……っ!……撃つ!」

 焦りを感じたのか、威嚇無しに発砲される機関銃。数え切れない弾丸が銃口から放たれ、黒い手へと向かう。

Dバンシィ「久々の戦闘じゃから遊んでやったが……まさかマスターの贈り物を討たれるとはのぅ。
     貴様は、些かやり過ぎた。さぁて、青いの……バラバラに壊れる覚悟は、出来ておるか?」

 銃弾は手を打ち抜く事もなく、かといって弾かれる事も無く——恐怖を感じる音と共に、文字通り一瞬で握り潰される。
 握った拳が開かれ、小銭状に平らにされた無数の銃弾が、辺りに散らばった。

??「実弾が駄目なら……ビームサーベルで……」

 彼女はそう言いながら、脚部のアーマーに手を当てる。すると側面の装甲が開閉し、内部に小型で装甲と同色の無骨な棒が収納されていた。
 器用に棒を手の内で回転させると、彼女は逆手でそれを構える。棒の先端から現れたのは、ピンク色のビームの刃。
 確かに先程の機関銃よりも驚異的ではあるが、暴走状態である彼女には見えないのだろう。爪の間から見える、バンシィの笑みが。

Dバンシィ「確か貴様が使っているその力、EXAMと言ったか。ニュータイプを殺す為にニュータイプの真似をする……面白い。
     人間の恐怖対象を排除しようとする浅はかさ、そして技術の推移を結集したのじゃろうな。じゃが——」

 少女が動くよりも速く、バンシィは床を蹴る。彼女もそれは予想通りだったのか、顔色を一切変えずにビームサーベルを構えたまま。
 しかし彼女は、デストロイモードに変化したバンシィの速度を想定に入れてなかった。
 爪の間から現れたビームの刃が、予想外の出来事に反応し切れていない少女の唯一の武器を弾き飛ばす。

Dバンシィ「結局は他人の真似事じゃよ。吾はそんな、ただ真似事をし、暴走している貴様とは質も、価値も違う。弁えよ、出来損ないがっ」

男(漫画とかだと何話も続けて、長時間熱い戦いを強いられるが……実際の戦いって呆気ない物なんだな)

——ジタバタ

??「……っ!……!」

Dバンシィ「ほれほれ、このまま油の中にでも入れてカラッと揚げてやろうか、青いの!」

男(先程まで暴れていた女の子を、仁王立ちで高笑いしながら、まるで菜箸に摘まれた海老のように扱うバンシィ。暴君である。
  暴れ回った子は、蜘蛛の巣に絡まった蝶のように逃れようと必死に足掻ている。海で溺れ掛けた子供にも見えるな)

ユニ子「バン子……一応、暴力は……らめ」

Dバンシィ「なんじゃ、白いのは突然襲ってきおったこいつの肩を持つか。勝者は吾ぞ。どうしても構うまい」

男「とりあえず、その手で掴んでいるのは止めてあげた方が良いんじゃないか……」

Dバンシィ「じゃが捕まえておかねば再び暴れるかも知れぬぞ。ほれ青いの、高いたか〜い」

——ブンブン

??「〜〜!? 〜〜!?」

男「おいこら飲み物を振るみたいに扱うのは止めてやれ!なんか顔色がアーマーに近付いていってるぞ!」

??「……けぷ……くぴ、くぴ」

ユニ子「水、飲ませて……おきました。吐き気は……消えた、と思います」

男「良かった。もう惨状的には手遅れだけど、これに加えて吐かれたらどうしようかと……バンシィも、ちとやり過ぎじゃないか?」

Dバンシィ「むぅ……しかしマスター、襲ってきた者はこやつじゃぞ?やらなければ、吾がやられておったのじゃ」

——バシュン

バンシィ「ひゃん!? あぅ……やっとNT-D解除されたぞぉ。疲れたぁ」

ユニ子「時限、解除……みたい、れすね。わたしは……強制、解除も……れ来るのれすが……やはり、バン子は……ふぅ」

バンシィ「なんだあたしに対する嫌味か!? それとその可哀想みたいな目止めろ!説明書があれば、あたしだって!」

——バシュンッ

??「——……あれ?ここ、何所?ゆぅにアイス買って貰ってたのに……」

男(お、いきなり普通に喋り始めたな。赤色だった目の色が緑色になってるし。
  しかし、確かこの声何所かで聴いたような……そう、かなり最近に)

——ピンポーン


友「少し来ない間に男の家の扉が無くなっているが、これは勝手に入って良いという事だろうか。
  まさか男、こんな大胆なリフォームをしてまで、お前は自分の部屋の中を見せたいのか。これが露出狂……うぅむ」

友「済まない男。コンビニでアイスを買っていたら、何時の間にかコイツがいなくなっていてな。
  まさか男の所にいたとは……ほら、お前もアイス食べていないで謝れブルー」

BD-1号機「ぺろ……めんご」(以下ブルー)

男(こいつ確実に謝る気なんて欠片も無いな。バンシィにもっと振らせて置くんだった)

友「一応業者は呼んでおいたから、夕方には修繕しておいてくれるだろう。本当に済まなかった」

男「いや直してくれるんなら別に良いんだけど。金はどうするんだ。かなりの額になるだろ、これ」

友「勿論、俺が全額持つ。バイトしていても使う先が無かったからな。修理費ぐらいは余裕で出せるさ。
  それで男、今朝に言っていた事なんだが……どうやら俺だけでは無かったようだな。プラモデルが擬人化したのは」

ユニ子「えと……友さんは、麦茶れ……良かったれすか?」

友「あぁ、ありがとう。君達も済まないな。ブルーがこんな事をしてしまって」

バンシィ「まったくだ!いきなり銃撃たれたり、ビームサーベル振られたり散々だったぞ!」

ブルー「こっちだって、爪振られたし……お互い様。ぺろりっ」

バンシィ(あ、こいつの態度、白いの以上にむかつく。次襲って来たら細切れにしよう)

ユニ子「……っ?」バン子「……はえ?」

男「

友「しかし男も隅に置けないな。大学が休みになって早々、何時の間にか彼女を作っていたとは。
  ユニ子さん、で良かったかな?男は少し無愛想だが、良い奴だ。仲良くしてあげてくれ」

ユニ子「……っ?」バンシィ「……はえ?」

男「は!? おい友ちょっと待て!なんか誤解してないか!? 二人とも元プラモデルだぞ!」

友「む……そうか。擬人化するのは一体だけだと思っていたんだが、そういう決まりは無いんだな」

バンシィ「マスター、彼女って何だ?」

男「後で教えてあげるから向こうでブルーと遊んでてくれ!まだ友と話したい事があるから!ほらプラモの事だろ!?
  思う存分聞かせてやるから、これ以上変なこと言う前に向こうに行こうな!」

友「あ、あぁ。確かに話したい事はそれなんだが……」

バンシィ「むぅ……今日のマスター、なんか冷たいぞ。白いのだって、そう思う——お、おい白いの!顔が赤くなってるぞ!
     今日はちょっと熱いし、もしかしてオーバーヒート!?」

ユニ子「かのじょ……ますたーの、かのじょ……」


ブルー「はぁ……ばかばっか」

途中失敗した(白目)。なんか最近、書き込むのボタン押してからのタイムラグが酷い気がする。

一応>>149さんの奴には対策してあって、あまりキャラを一場面で一遍に出さないよう心掛けています。
まぁキャラがかなり増えそうなので……全裸さんくらいしか印象に残らなそうですが。ユウとか特に印象薄いですよね。
という訳でEXAM機はBD-1号機ことブルーのみとなっています。3号機は色合いがユニ子と被るしね?仕方ないよね?
だって名前にホワイトとか付ける訳にもいかないし……ブルーはエクバにもでてるし……。

それと今計画してる段階では、宇宙世紀のみに絞ってはいないです。ただ、宇宙世紀以外は出演数も少ないですけど。
ステイメンとかは出したい気持ちもあるのですが、ちょいキャラ付け難しいですね。どんな感じか想像も付かない。
逆に厨二病のデスヘルとか物凄い分かるんですよ……ヒイロと一緒に出したいなぁ(チラチラ
では今日はこの辺で。おやすみなさい。

それでは遅くなりましたが始めさせて頂きます。今日も宜しくお願いします。

男「えっと、俺の方はユニコーン……白い方が二週間前。黒い方、バンシィが一週間前くらいだな」

友「なるほど、男のプラモデルは大分前に擬人化していたんだな。俺は一昨日くらいに、擬人化してな。
  男に進められてプラモを買ったは良いが、まさかこんな事になるとは思わなかったぞ」

——ぽむっ

ブルー「ぺろぺろ」

友「一日中アイス舐めてるだけだから、静かで助かっている——と、思っていたのだがな。
  男の家に向かってる途中で、アイスを買ってやろうとしたら、何時の間にかコンビニの外で待たせていたこいつが消えてたんだ」

男(確かに赤い目で暴れ回ってた時と、今だと大分違うな。何か原因が……あ)

男「そういえば、お前が買ってたのってBD-1号機だったよな。ユニ子達もNT-D出来るし……まさか、さっきのはEXAMなのか?」

ブルー「ぺろ……そこの人の言ってる通りだと思う」

友「……なぁ男、いぐざむ、とは何だ?男に勧められて買ったは良いが、ガンダムの事はあまり知らなくてな」

男(そういやこいつ、アニメとか全く観ないんだよな。家に来た時に多少漫画とかは読んでるけど。
  だからと言って俺の家にも、そんなに漫画とかアニメが置いてる訳でも無いし)

男「確か友って、俺の所でユニコーンの漫画読んでたよな?」

友「あぁ、確かバンデシネだったか。読んでいたが……なるほど。あの白い子は、ユニコーンのプラモデルだったのか。
  しかし黒い方、バンシィとやらは……いや、見覚えが無いな。他の作品のモビルスーツか?」

バンシィ「漫画に出てなくて悪かったな……っ!」

男「いや、こいつもガンダムユニコーンに出て来るモビルスーツなんだけど……まだ出番無かったな。
  って違うぞ。それは良いんだ。それよりも……あの漫画の中に出て来る【NT-D】っていうシステム、覚えてるだろ?」

友「えぬてぃーでぃ……?あぁ、あのガンダムが変身するやつか。ニュータイプを殺す……とかいう」

男「そうそう。んでまぁ、さっき言ったEXAMっていうのは、簡単に言えば姿の変わらないNT-Dだ。
  BD-1号機には……ブルーにはそれが積まれてる。だから……きっとだが、バンシィのNT-Dに反応したんだろうな。だろ?」

ブルー「多分。あの時の——EXAM発動中の事は全然覚えてないから、上手く言えないけど」

バンシィ「暴走同然なんて、流石劣化版だな!作りが粗末っていうか、適当っていうか!」

ブルー「……今度は、叩きのめす」

バンシィ「はんっ、やれるもんならやってみろ。返り討ちにしてやるっ」

男「お前等喧嘩すんなっ!今度ここで同じ事されたら部屋どころかアパート崩壊するぞ!」


ユニ子「かのじょ……かのじょ……れすか……」

友「つまり、人の姿になってもモビルスーツの時にあった武器や機能は残っていると。想像していたよりも中々複雑だな」

男(俺もアーマーがある事は知っていたが、武器まで隠し持ってる事は変態の人と会って、ユニ子がブチギレた時に初めて知った。
  そう考えると、少しの間一緒に生活しているのに、未だにユニ子達の正体の全容すら掴めてないんだな)

友「そうだ、男。俺達二人のプラモデルが擬人化したんだ。他の人のところでも、プラモデルが擬人化してるんじゃないか?」

男「あー……うん、いたよ?二体プラモを連れてる人」

男(出来る事なら関わり合いに成りたくない人だったけどな。会話が成立しない上にコートの下全裸。
  しかもロリコンに加えてマザコンと来ている。あそこまで禁忌である不可侵領域を合体させた人間も珍しい)

バンシィ「あぁ、あの仮面のおっちゃんか。あたしも、ジャンケンで負けてたら話さなきゃいけなかったんだよな……勝って良かった」

友「なるほど、やはりいるのだな。どんな人物かは上手く分からないが」

ブルー「ふぁぁぁ……ゆぅ、眠たいから膝貸して」

——ぽふっ

友「おいブルー、好い加減に俺を枕にするのは止めろ。暑苦しい」

男(こんな子に擦り寄られて邪険に扱うとか、男としてどうなんだ。まぁ、何時も通りの友なんだけども)

ユニ子「かのじょ——……あっ。えっと……ますたー……お昼御飯、ろうしますか?」

バンシィ「あたしだって色々作ったのに、結局何も食べれてないぞ。お腹減ったぁ……」

男「あぁ結局朝飯も食べ損なったからな。腹も空いてるし、早く食べたいんだが——」

——あ〜な〜た〜がいるから〜♪

友「む、電話か。もしもし友ですが……あぁ、業者の人か。ふむ……了解した。男、そろそろ業者の人が来るみたいだ。
  それと修繕作業している間、部屋の外にいて欲しいらしい。ほらブルー、起きろ」

ブルー「ふぁぁ〜……まだ眠たいんだけど」

男「結構仕事が早い業者だな。なら……味噌汁とか御飯は夕飯に取っておくか。
  外で食べなきゃいけないなら……丁度給料日も近いし、久々に外食も良いなぁ。友はどうする?」

友「もし良ければ、男達と一緒に行っても良いか?ここら辺の店はあまり知らなくてな」

男「そういや友が遊びに来ても、外食とか行った事なかったしな。じゃぁ一緒に行くか。安い定食屋知ってるんだ」

【定食屋「東方不敗」】

友「何というか、長いし仰々しい店の名前だな。しかし隠れ家的とはいえ店構えはしっかりしている……素晴らしい!
  とても俺好みの店だ!こういう店でバイト終わりにガッツリ食べたいなっ」

ブルー「ゆぅの大声、初めて聞いた」

男(なんか友の奴、尋常じゃないくらいテンション上がってるな。他にも趣味が温泉巡りとか盆栽弄りな辺り、若干爺臭いというか)

バンシィ「おぉマスター、店の中から物凄く良い匂いがするぞ!」

ユニ子「それと、一緒に、何か……大声が、聞こえる……れす」


??「て、店主!それはちょっと待っ——」

??「我が定食屋自慢の天ぷらをあんな高温で揚げるとは、なんと愚かな!この馬鹿弟子がぁぁぁあああ!」

——ドガシャーンッ!

男(あ、店の扉が吹き飛んだ。なんかデジャヴュ)

店主「ゴットよ!ワシは悲しいぞ!未だ満足に油すら扱えぬとは……だぁぁからお前はアホなのだぁぁっ!」

ゴッド「げほっごほっ!て、店主!流石に三日で揚げ物は無理難題と言いますか——」

店主「まぁた減らず口を叩くか!ワシは貴様を、そんな甘えた娘に育てた覚えはないぞ!
   その性根、叩き直してくれるわぁあああ!このマスタークロスでぇぇぇぇ!」

ゴッド「て、店主!まだ自分は人になって四日目で!育てられたというより組み立てられた訳で!
    そしてそれはマスタークロスではなく只の濡れタオル——」

——バチィィィィィンッ

ゴッド「あひゃんっ!? あ、あぅあぅ……」

店主「ゴッド、良く聞け!これは決していびり等ではない!お前にワシの全てを伝授したいという、愛なのだぁぁぁぁぁ!」

ゴッド「えぐっぐすぅっ……て、店主ぅぅぅ!」

店主「答えよゴッドぉぉぉ!定食屋東方不敗は!」

ゴッド「は、はいぃぃっ!王者の風よ!」店主「全新系列!」ゴッド「天破侠乱!」

ゴッド&店主「見よ!東方は赤く燃えているぅぅぅぅ!」

店主「ゴッドォォォォォォォォ!」ゴッド「店主ぅぅぅぅぅぅ!」ガシィッ


——ガラッ

ノーベル「はぁ……全然帰って来ないと思ったら、あの二人またやってるのね。あ、お兄さん達、もしかしてお客さん!?」

男(豪い所に来てしまった)(白目)

ノーベル「全く御爺ちゃんってば、夢中になると営業時間もほっぽり出して遊んでるんだからっ!」

店主「むぅ……まさか愛弟子に料理を仕込んでいる間に客人が来ているとは、ワシというものが夢中になり過ぎて気づかなんだ。
   しかし男がこの時間に食べに来るとは珍しいな。普段はバイト明けに訪れるというのに」

男「実は色々ありまして、今部屋が使えない状態なんですよ」

店主「なるほど。ふむ、実は今日は定休日なのだが……丁度良いか。ゴッドよ、こっちに来い」

ゴッド「ま、待って下さい店主……っ!まだ御尻がヒリヒリして——」

店主「早く来るのだ!」

——バシィィィィッ

ゴッド「あひぃぃぃぃぃっ!? い、いひゃい……何か御用でしょうか、店主」

店主「男よ、こやつはワシが今育てておる弟子でな。もし男が良ければ、一度こやつの作った飯を食って欲しいのだ。
   無論代金はいらん。他の者達の料理はワシが用意しよう。どうする?」

友「俺はここの料理が食べられるなら、何でも良い。男が決めてくれ」

ブルー「暑苦し過ぎてアイスが溶けた」

ユニ子「暑苦しさは、さておいて……店から、漂う香りは……とても良い」

バンシィ「腹が減り過ぎて、力が出ないぞ」グゥゥゥゥ

男(あれ、選択の余地なんて一切なくね?選択肢全て統一されてる気がするんだが)

今日はこれで終了です。短かったですかね?
本当はマスターガンダムを出演させようとしたのですが、持ち主に困ってしまいこうなりました。
まさかゴッドを抜かす訳にもいかないですし。なので苦し紛れに、妹役的な立ち位置でノーベルを出しました。

登場人物出し過ぎてもキャラが薄くならないよう頑張るのが目標です。
ウイングはどれを出そうかなとかも、今考えています。ウイング単体は無いとして、デスヘルかサンドロックか、ナタクかヘビアか。
他にも色々いて、困りますね。っていうか前勧められた漫画が近くに売ってないぜ……。

OOにも一応参戦枠作りました。誰が来るかはまだ秘密です。後は、∀枠でしょうか。悩みますね。
ブルーは小生意気、ユニ子は従順無口、バンシィは男口調破天荒。シナは御母さんツンデレ、ローゼンは百合キャラ。
他にもゴッドとノーベルが出てきたので、現在のプラモ数は七と。大分多くなってきました。
それではこれで。おやすみなさい。

今日は更新出来ませんが、少しだけ返答を。ウイング×ウイングは……ちょい無理かも知れません。
ウイングは出るとして、他の機体とセットで出るかと。むしろ白雪姫出したいが、情報が足りん。

逆シャア枠ですか。というかこういう物では乳とかサザビーとかは基本ですよね。少し迷っています。
GXかぁ……DXも捨て難いですよね。しかしハモニカ砲は大好きです。
スペリオルは色々固め終わって、出す予定はあります。ただ前に書いたように、ALICEシステム常時起動、的な感じです。二重人格断念。
ageは……出すなら、妖怪首置いてけなFXか、それとも隊長機になって白くなったクールなage-2……もしくはダークハウンドでしょうか?
ダークハウンド出すならデスヘルとセットで厨二病を結成させたい(小並感)。

あと前から言っていた同居に一体追加ですが、一応二体選考しています。なのでSS内で出して、気に入って頂けた方を加えようかと。
一応二体ともガンダムU.Cで出て来た機体なので、男の持つプラモはユニコーン系のみになりますね。

基本的には他の持ち主とセットで登場する予定なので、登場人数多くなるなぁ……壊れるなぁ。
一応登場した機体はSSwikiに載せておいて、後で性格とか容姿等の細かい事を書こうと思います。

遅くなってしまいましたが今日も始めさせて頂きます。というか雑談のお陰で知識が増えた……。
ジオンが連邦相手に無双っぽい事が出来たのは、そういう事だったんですね。勉強します。

ちなみに自分は、バイアラン無双よりも、一巻目でスタークジェガンに乗り、
クシャトリアと真正面から戦ったエースパイロットを見た時、久し振りに心が躍りました。
本当に、あの初見殺しの腹部ビーム砲が無ければ、もっと良い試合が観れたのに……ッ!

友「まさか大盛り可能の丼物まであるとは……くっ。俺の家の近くにあれば、通うのだが……!」

ブルー「あむっはぐっ、むぐむぐ。ゆぅ、早く食べないと天丼が冷める」

ユニ子「この味噌汁……赤味噌、れすか。ら汁は……カツオ?この、カブも……よく、煮込まれてます。
    天ろんの、衣も……綺麗に、揚がってて、サクサクしてる。どう作るのか……レシピが、欲しいくらい……れす」

バンシィ「あぐっ!んぅ〜、オジチャン、これ美味いぞ!天丼だっけ!?」

店主「ふははははっ!何せ定食屋東方不敗の看板だからの!タレも油も拘り抜いて厳選した物を使っておるわ!」

友「店主、この置いてある赤い塩はもしや……」

店主「おぉ客人、御目が高い!それは岩塩を削った一品だ!天ぷらに少々掛けて食べると、また味が変わる!」

ブルー「……しょっぱい」

友「この細部にまでの拘り、流石です。米も艶々していて……天ぷらと良く合う。
  舞茸の天ぷらを食べたのは初めてですが……これも良い。この噛み応え、溢れる汁、肉にも劣らない」

ユニ子「ブルーさん。何故友さんは……こんなに、食い付いて……いるのれす?」

ブルー「孤独のグルメってやつに嵌ったみたいで、それから妙にこじんまりした店とかに食い付くようになった、みたい」

ユニ子「……あぁ、なるほろ」

友「そういえば店主、聞きたかったのですが、もしやあの二人は元プラモデルでは?」

店主「ほう、やはり客人達も人化したモノ達を連れておったのか。少しばかり人と雰囲気が違うから、まさかとは思ったが。
   しかし一人で三体のプラモデルを連れている者は初見だ。ワシというものが、少し動じてしまった」

友「いえ、こちらの二人は彼のプラモデルで。俺のは、こいつだけです」

——ぽむっ

ブルー「はむ、あむっ……BD-1号機」

ユニ子「わたしは、ユニコーンがんらむが……元の、ぷらもれるれす。外して、いますが……角も、あります。
    こっちの、がっついてるのが……バンシィ。一応……わたしの、姉妹機れす」

店主「ほう、言われてみると……外見は似ておらんが、雰囲気が似ておる。中々面白いものよ。
   ワシは息子からプレゼントされた物があぁなってな。今では組み立てた時の苦労もあって、娘のように思っておるわ」

ユニ子「ちなみに、聞きたいのれすが……先ほろの、口振りからして……他の、持ち主にも、あって……いたのれすよね?
    ろんな人達、れしたか?れ来れば……聞かせて、いたらきたい……れす」

店主「む?まぁ良いが……買い物に行っている時にな、会ったのだ。仮面をつけた外人だったな。
   シナンジュ……と、ローゼンだったか?よくは知らんが、二体プラモを連れておったぞ」

ユニ子(あぁ、あの人れすか)バンシィ(あぁ、あのおっちゃんか)

ゴッド「お、お待たせ致しましたっ!ここここ、こっこちら天丼になります!」

——ガタガタガタ

ノーベル「ゴッドちゃん落ち着いて!丼がガタガタ揺れてるから!味噌汁こぼれ掛けてるから!深呼吸深呼吸!」

男(向こうのテーブルはあんなに和気藹々してるのに、何でこちらは緊張で張り詰めてるんだ。とても理不尽である。
  いや昼飯代が浮く上に、御馳走してくれるのは嬉しいんだけども。そんな強張った顔されると、こっちも緊張するだろ)

ノーベル「男さん、宜しければ正直な感想を頂けると助かります。ゴッドちゃんの為にもなりますし」

男「はぁ……正直な感想か。と、取り合えず頂きます」

——パチンッ

ゴッド「ジィィィィィィィィィ……」

男(人に常時監視されながらだと、飯が上手く喉を通らない。だが俺は、あいつ等の飯の代金の代わりに感想を任されているんだ。
  きちんと食べてゴッドさんの身になるように、しなければ。ただ飯食らいは心が痛む)

男「はむ、んぐ……むぐ」

男(海老とかホタテの衣が、しんなりしている。それと正反対に野菜の衣が硬くて……これは——)

ゴッド「どきどきどき……」

男「えっと、正直な感想を求められてるから、心を鬼にして言うけど……不味い」

ゴッド「がーん……げふっ!」

ゴッド「不味い……不味いぃぃぃ」がーん

ノーベル「男さん、失礼ですけどその天ぷら、一口頂いても宜しいですか?わたし、食べていなかったもので」

男「あ、全然良いですよ。はい、どうぞ」

ノーベル「……恥ずかしげも無く、ナチュラルにあーんをして来るとは、この殿方やりますね。それでは失礼して……あーん。
     あぐ……うっ。これは……ゴッドちゃん、揚げ方間違えてないかな。主に温度的に」

ゴッド「自分はちゃんとやったつもりなんだけど……まだまだ未熟かぁ」

男「でもまぁ、やろうとして放り出すバンシィよかマシだ。それに、初めてから三日だろ?もっと伸びるさ」

——なでりなでり

ゴッド「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!? お、男の人にさわ、触られ〜〜ッ!」ピカッ

【明鏡止水】

男「うぉっ!? な、何で頭を撫でたらハイパーモードに!? 俺、何か不味い事でもしたか!?」

ノーベル「ゴッドちゃん、搭乗者がいないと物凄い恥ずかしがり屋で……こうして限界に達すると明鏡止水しちゃうんです。
     特に害はないので、そのまま放っておいて大丈夫ですよ」

店主「やはりまだゴッドを厨房に出す事は出来ぬようだな。毒見のような事をさせて済まぬな、男よ」

男「いえ、そんな。こっちは代金払ってませんでしたし、御礼を言わなくちゃいけないのはこっちです」

ユニ子「上品れ、整った……良い、味れした。ご馳走様、れす」

バンシィ「まだちょっと食べたり無いな。御飯大盛りにしておけば良かったぞ……」

友「味もボリュームも申し分無しだったな。店主、また来させて頂きます」

ノーベル「あ、みなさーん!これ、出し忘れていました!新商品予定の、揚げ鯛焼きです!デザートにどうぞっ」

ブルー「おやつ……っ!」


——くいくい

ゴッド「あ、あの、男さん。もし良ければ、また来てくれるか?自分、頑張るから!今度は美味しい物、作るから!
    それに……このままだと、負けたみたいで嫌なんだ。だ、だから——」

男「ん……また来るよ。次は、美味いの食わせてくれよ」

ゴッド「……うん!任せてくれ!」

——サクッ、じゅわぁ

ブルー「ん〜……タイヤキ揚げ、甘くて美味しい。……ゆぅ、またあそこに行きたい」

友「俺もかなり気に入ったが、修理代で結構使ってしまったし、来るのは今度のバイトの給料が出てからだな。
  それまでは、また俺の手料理で我慢していろ。その代わりにソーダバーは買ってやる」

ブルー「……ソーダバーも、捨て難い」

ユニ子「ここまで、甘いと……お茶が、欲しいれすね。カリントウ饅頭を……思いらしました」

バンシィ「あたしはこれぐらい平気だけどな。あぁそうか、白いのは舌が御婆ちゃん寄りだから——」

ユニ子「貴方のは、子ろも舌と、言うのれすよ。それと、ますたー……晩御飯、ろうします?」

男「そういや御飯とかはあるとして、他には何も無いな。少しばかり買い足しに行くか……友、お前も行くか?」

友「そう思っていたところだ。俺の冷蔵庫も空っぽだったからな。パンも買っておくべきか、とても迷っている」

男「じゃぁ一緒に——……ってあれ?財布が——……あ、そうか!飯代払わなかったから気付かなかったな……家に忘れて来てた」

ユニ子「あ、もし宜しければ……わたしが、取りに行きましょうか?」

男「忘れたのは俺なんだし、腹ごなしに取って来るさ。友、二人を頼む。ちょっと一っ走りしてくるから!」

男「まさかもう扉の修理は終わってるなんてな……仕事が早いに越した事は無いけど。
  でも直ぐ財布が見付かって助かったぁ。玄関の靴箱の上に忘れていくとは……我ながら抜けてるな」

男(公園か。そういえば横切れば近道なんだよな……長い事使ってなかったけど。久々に行ってみるかな)


「ねぇお姉ちゃん、何してるの?」

??「……お絵かき。人、心、知る為……描いてる」

「じゃぁお姉ちゃんっ、このお姉ちゃんの着てるのってなぁに?お洋服?」

??「……あーまー」


男(おいちょっと待て。何か小さい子同士が遊んでると思いきや、一方が片言な上に、ごつい装甲着込んでるぞ。
  なんだこのシュールな光景は。誰も注意しないのか。もしくはコスプレの痛い子だと思ってるのか)

「ねぇねぇ、お姉ちゃんのお名前、なんていうの?」


??「……ありす」

やっと今回分終わった!なんか回毎に新しいプラモ出してる気がする!
っていうかライジング忘れてました。しかし他にも武士っぽいプラモ達が出る予定なので、逆に良かったかな?

ゴッドガンダムは最初熱血馬鹿を設定してたんですけど、それだとマンマドモンじゃないかと思い方向転換。
師匠に礼儀正しい部分と、負けず嫌い。後はパイロットと正反対で、恥ずかしがり屋属性となりました。
ドモン「でろぉー!がんだぁーむ!」ゴッド「えっ!? ちょ、ちょっと待って下さいぃぃ!まだ着替え途中で——」
とか妄想するの楽しいですよね。想像されていたゴッドと違っていたら本当に申し訳ないです。

ユニ子のイメージは……花澤香菜さんの「口笛ジェット」だと思うんだ。
それと心踊るとか言って貰えると嬉しい限りです。プラモって素晴らしいよね。それではこれで、おやすみなさい。

では今日も始めさせて頂きます。しかしあれですね、SDガンダムとか懐かしい……黄金の腕がクルクル〜。
そういえば主人公のガンダムはティエリアと同じ神谷さんが声優さんでしたっけ?あまり覚えてないという。
声優さん話ならば、ガンダムXのオルバと、マフティって同じ声なんですね。
あとポケットの中の戦争に出てくるアルが、ロックマンエクゼのネット君の声に変わったりと……目まぐるしい。

男(あの子って、どう考えても元プラモデルだよな。でもガンダムにアリスなんて機体いたっけ?
  アリス・ガンダム?——いないよな。アリス・ファンネルならあるけど……そういやピクシーなんて機体もいたな)

「あ、もうこんな時間!お母さんのお手伝いやらなきゃ!それじゃね!」

アリス「……ばいばい」

——とことこ、ぽすんっ

男(今度はジャングルジムの頂上に登ってスケッチブックを開いてる。見てるのは……他の遊んでる子供達か?
  さっきの会話から察するに人間観察をしてるみたいだが。と思いきや空を見上げてるし……持ち主は何所にいるのだろう)

——ぽんっ

??「おや、何時ぞやの少年じゃないか。こんな場所でどうしたのかね」

男「うぉ!? い、いきなり声掛けないで下さいよ!って……お、御久し振りですフロンタルさん……」

全裸「君とはまた、女性のあるべき姿について語り合いたいと思っていたのだ。だが済まない、今のわたしは女性を待たせているのでな。
   早く行かなければ、この飲み物の氷が溶けてしまう。そう、まるで幼子が雪解けを経て、立派な母になるように」

男(果たして、この人と会話が成立する日は来るのだろうか)

アリス「男子……女子より、活発。性別……壁、あり。あ——……ぱぱ」

——すたっ。とことこ

男「え"……ぱ、パパ?」

全裸「おぉ済まないなアリス、少し遅れてしまった。さて、アリスはオレンジジュースで良かったかな?」

アリス「おれんじじゅーちゅ……好感。ぱぱ……感謝」

男「ちょ、ちょっとフロンタルさん!こっち!こっち来て下さい!」

全裸「おや何だね。わたし、フル・フロンタルが今からアリスと一緒にじゅーちゅを飲み、共に昼寝に勤しもうというのだ、少年」

男「いい年した大人が仮面付けたまま池田秀一ボイスで『じゅーちゅ』とか言わないで下さい!通報しますよ!?
  って違う!あの子、もしかしなくても元プラモデルですよね?フロンタルさんってプラモ三人もいたんですか?」

全裸「いや、わたしのプラモデルはシナンジュとローゼン・ズールの二体のみだが」

男(まさかとは思うが、幼女好き過ぎて他の人から盗んで来たんじゃ無いだろうな。可能性が0と言い切れない時点で人としてヤバイ)

アリス「ちゅー……ちゅー……ぷはっ。……美味」

全裸「実は君達と会った日に、彼女をこの公園で見掛けてな。最初は誰かのプラモデルだろうと諦めていた……だが!
   その深夜、諦め切れずに公園へ彼女の残り香を嗅ぎに来たら……まだこの子は公園にいて、星を眺めていたのだ」

男(今の短い回想の中だけで、二つ程、人としてヤバイところを発見した)

全裸「聞いてみれば彼女には持ち主がいない、そう言うではないか!わたしはアリスを保護しようとしたが……断られてしまった。
   だから今現在、こうして飲み物や食べ物を彼女に差し入れている。勿論、好感度上げという低俗な下心はない。これは……愛だ」

男「あー……尚更犯罪者っぽい接し方はさて置き、プラモデルって必ず持ち主がいるもんじゃないんですか?
  絶対に組み立てた人はいるでしょうし。もしかして……捨てられたとか?」

アリス「……ぶらんこ……ぶらぶら」

全裸「その辺りは、わたしも検討が付かないな。ただアリスの元が、スペリオルガンダム、というプラモデル……それは判明した」

男「なるほど。スペリオルガンダムの自立AIの【ALICE】から取って、アリスですか」

全裸「やはりスペリオルと名乗るよりも、アリスの方が合っている……いや、アリスたん、か。ふふ、久々に心が高鳴っている」

アリス「……ぱぱ……笑う……何故?」

男「気にしない方が良いと思う。それとあまり、この人の言い方は聞かない方が良いと思うよ」

——ひぃかぁるぅかぁ〜ぜのなかぁ〜♪

全裸「む?——アンジェロか。済まない、仕事の電話だ。もしもし、フロンタルだが」

男(何かこの人が真面目に仕事してる姿を想像出来ないんだが。今もコートの下から素足が見えてるし……やはり下は全裸か)

アンジェロ『社長、突然の連絡で申し訳ありません。実は社長が前々から進めていたプロジェクトの件ですが——、
      無事に企画が通り、既に人員も配備致しました。そして、もし宜しければ、この連絡越しに社員達へ激励を頂きたいのですが』

全裸「あの企画を通せたか……出資者からの無理難題を押さえ、通した甲斐があったな。礼を言う、アンジェロ」

アンジェロ『いえ、わたしは社長の意思を通した……それだけです』

全裸「副社長に君を選んで良かった。さて、激励はこの受話器越しで良いのか?それならば帰国してからでも——」

アンジェロ『既に社内のスピーカーと繋いでいます。社員からも社長の御言葉を頂きたいとの声が……』

全裸「ふむ、それが社員達の総意ならば……皆、よくやってくれた——」


男(あの人、会社の社長だったのかよ!? 全然そういう風には見えないんだけど!人生勝ち組か!)

アリス「ずずぅ……あ、おれんじじゅーちゅ……枯渇」

【アズナブル・カンパニー】

全裸『以上が、社長の器としてのわたしの言葉だ。何時も言う事だが、わたしは君達と同じ一会社員に過ぎない。
   わたしは案を提出し……君達はその企画を成し遂げた。この勝利の栄光は君達にこそ相応しい。これからも宜しく頼む。
   アンジェロ、わたしがいない間、会社を任せた。わたしは成さねば成らぬ事を成し、必ず祖国へ帰ろう』

アンジェロ「社長……任せて頂き、光栄です!このアンジェロ・ザウパー、社員総出で会社を守って見せます!」

全裸『期待している。また報告があれば迷わず連絡してくれ。それではな』

——プチッ

社員A「流石社長の言葉は重みが違うな!あの元社長、シャアの再来と言われる訳だ!」

アンジェロ「当たり前だろう、何せわたし達の社長だ。社員達を、只の働き蟻と勘違いしてる他の社長とは訳が違う」

社員B「副社長!午後からの会合の件ですが——」

アンジェロ「わたしが行く。資料の準備は怠るなよ。大きな問題を乗り切ったが、ここからが本番だ」

アンジェロ(わたしが社長を、会社を更に押し上げてみせる。社長はこんな所で留まって良い御方ではないのだ)

【公園】

全裸「まさかあの案件が通るとはな。社員達に感謝しなくては……」

——くいくい

アリス「ぱぱ……じゅーちゅ……希望」

全裸「おやアリスたん、もうじゅーちゅを飲み終わってしまったか。ならば今度はグレープじゅーちゅでも買って来ようか。
   むしろあのジュース販売店を買い取って、ここに移転させるのも良いな。そうすれば冷たいジュースを買える」

男(電話してる時とは正反対なんですが、それは……社員達はこっちの姿を知らないんだろうな。幸せなのか、不幸なのか)

??「あー全裸!またこんな所にいる!買い物頼んだのに!」

全裸「おやシナンジュマミー。いや買い物は円滑に終わっていたのだが、わたしには成さねばならぬ事があってな」

シナ「どうせ、この公園にいたプラモに会いに来たんでしょ。全く……アンジェロさんから企画成功の連絡があって、
   折角晩御飯は豪勢にしてあげようと思ってたのに……——あら、ユニコーンの持ち主じゃない」

男(また濃い人ばっかり集まるな。いや、濃いプラモといった方が良いのか?)

シナ「アンタも全裸に絡まれて災難ね。まぁ……結構変態だけど根は良い奴だから、見捨てないであげて。
   それと全裸も、自分の趣味を他人に押し付けないのっ。わたし達は諦めてるから良いけど、他の人はそうじゃないんだから!」

男(御近所付き合いを強制される子供の心境は、こんな感じなのだろうか。とても複雑だ)

全裸「押し付けてはいない。彼はわたしと同じ……ニュータイプなのだから」

シナ「アンタの場合、ニュータイプの意味を綺麗に履き違えてそうよね。どうせ新しい性癖、とかでしょ?
   ガンダム好きに殺されるわよ。まぁ……別にわたしは、頼んでた物買って来てくれてれば、それで良いんだけど。
   っていうかその子、まだいたのね。プラモだけど自立出来るからって、一人でいたら危ないっていうのに……」

男「……自立?AI的な物じゃないのか?」

シナ「二体もプラモいるのに、何も知らないのね。良いわ、教えてあげる。普通のプラモは、持ち主——つまり作ってくれた人ね。
   それに追従してて、飲食や睡眠も必要なくらい人間化してる。でも、自立AIの【ALICE】が積まれたこの子は——」

アリス「御飯……睡眠……不要。食事……趣味」

シナ「簡単に言っちゃえば、わたし達ほど人間化出来てないの。だから、殆どプラモみたいな物なの。外見は完璧に人だけどね」

男「へー……そんな違いがあったんだな」

全裸「アリスたんは人間とは違い、完璧な幼子だったのだな。しかも外見はこのまま……えぇい、プラモは化け物か!」

シナ「アンタには何度も説明してるでしょうが!好い加減覚えなさいよ!」

全裸「おやシナンジュ、ローゼン・ズールはどうした。一緒に行動していた筈では——」

シナ「気絶させてきたわよ。アンタを探しに行くって言ったら、付いて来るって訊かないから……こう、首元をポキッと。
   人の編み出した技って便利よね。モビルスーツ時には利かないけど、人化時には一撃必殺」

男「それって殺してないか……?」

シナ「絶妙に手加減したから大丈夫よ。でもきっと、2〜3時間くらいは起きないと思うわ。さて、それはそうと全裸、そろそろ帰るわよ」

全裸「済まんがシナンジュ、それは出来ない相談だ。わたしにはアリスたんと御昼寝という大事な仕事がある。
   それにシナンジュ、もう何度も言ったが、母親は子の我侭を笑いながら傍観し、最後に助言をするのがベストだと——」

シナ「チェストッ!」

——ドスッ

全裸「がはっ……あ、アリスたん……。さ、サボテンが……花を付けている……」ドサッ

男(本当に首筋にチョップ一発で気絶させたな。確かに便利そうな技だ。掛けられた相手は気絶どころか後遺症が残りそうな勢いだが。
  しかしフロンタルさんの執着心は凄い……気絶してもアリスに手を伸ばしている。この精神だけは見習いたい)

シナ「それじゃわたしは行くけど、ユニコーンの持ち主、アンタも早くプラモの所に行ってあげなさい。心配してたから」

男「え?ユニ子達と会ったのか?」

シナ「これを探してる途中で偶然ね。とにかく伝えて置いたからね。……ったく、全裸って本当に重いわよね……」

——ズルズル

男「えっと……アリス、で良かったよな。本当にここに一人で残るのか?
  フロンタルさんも、一緒に暮らそうって言ってるし、付いて行った方が良いと思うんだけど」

アリス「……平気。……人、観察……大事。ここ……最適」

男「そう言うなら……分かった。無理矢理言っても仕方ないしな。その代わり、俺も時々ここに来て良いか?
  飯とかもそうだし、また来た時は、俺のプラモも連れて来るよ」

アリス「…………」コクリ

男「それじゃ、また来るよ。またな」

アリス「……ばいばい……お兄さん」

男(なんか雰囲気的にはユニ子と似てたな。ユニ子をもっと口数少なくして、身長とかを低くしたような。
  あぁ、だからフロンタルさんが興奮してたのか。まぁとにかく約束出来たし、今度ユニ子達を連れて来てみるか)

男「ってそうだよ!ユニ子達を待たせてるんだから、急がないと!」

これで今回は終わりです。書いてる最中、とても長く感じましたが、8レス分くらいなんですね(ガッカリ)。
というか触れてなかった間に、もう200行ってる……でも予定してた半分も出てないし。
人物増やし過ぎですよ……ヤバイヤバイ。

しかしあれですね。今まで出て来た中でも、東方不敗とかフロンタルとか、色濃い人が多いんですけど、
こうなったらVとかはあまり強いキャラの人いないような気がしてしまう……カテジナさんかな?
ウッソはなぁ……。あとXも……「こんな物はもう要らないんだ!」

よくよく考えれば全裸さんもシナンジュも最近全然出てなかったし……もっと登場回数とか考えないと、間隔ガバガバだよ……。
最初考えてたアストレイ三姉妹とかは……まぁちょい枠的に無理かも知れませんし。
それでも案では持ち主もプラモも増えてるんですがそれは……。とりあえず、今回はこれで。おやすみなさい。

今日も始めさせて頂きます。そして最近はオーバーワールドをやって白目になったり、SS書こうとして白目になっていました。
遅くなって申し訳ないです。本心としては毎日投下したいくらいなのですが、何分ネタに困ることが多いので。

しかしあれですね。ガンダムは名言が多いですよね。SSでネタにしようと思って調べましたが、多いですね。
OOのOPにいたエクシアの擬人化……あぁ、あれね(察し)。綺麗ですよね、エクシア(すっ呆け)
ガ系は……多分出ないかなぁ。出すとしても敵の立ち居地になりそうですし……あいつ等って思考あるんですかね?
なんか自爆していくだけのイメージが強いんですけども。

それと今回は久し振りにユニ子とバンシィのみとなっております。新プラモがいませんので……いやぁ、すみませんです。
では、今日も宜しくお願いします。

男「近道する筈が遠回りになっていたで御座るの巻き……まさかあんな所で知り合いと会うなんてなぁ。
  予想外に時間も食ってたし……謝るついでに菓子でも買ってあげようか。俺の部屋って煎餅くらいしかないし。
  我ながら、俺の部屋って本当に色気がないよな。——お、あれは……」

ユニ子「あ、ますたー……良かった……っ。わたし……ますたーが、怪我……してるかと……っ」

バンシィ「えぐっ、ひっぐっ。し、心配したんだぞマスター!財布取りに行って全然戻って来ないし!待ってたら赤いのが来るし!
     それにマスターが事故に遭ってたらどうしようとか、白いのが言うからぁ!心配してたんだぁ!ずびーっ!」

——すりすり

男「いや、ちょっとフロンタルさんと話してて——っていうかバンシィ、今お前、俺の服で鼻かんだろ!?
  ユニ子も泣きながら抱き着かないでくれ!それと逃げられないように挟み込むの止めろ!周りの視線が痛いから!」

ユニ子「心配……した、れす……っ」

バンシィ「ばかぁ……マスターのばかぁ!」

「最近の若い子はこれだから——」
「あら、もしかして二股?やぁねぇ、最近の子はお盛んで——」
「破廉恥だぞ!」

男(これはフロンタルさんとかと話し込んでいた俺への罰なのか。そうならば甘んじて受け入れる気にはならん。
  この最近の若い子はと、社会のゴミを見るような数多の視線。生憎俺は、それに耐え切れる精神を持ち合わせてはいないのだ)

男「離れてくれ二人とも!お願いだから!もう商店街歩けなくなるから!」

ユニ子「あ、ますたー……今日は……野菜が、安売り、してます。じゃが芋に、キャベツ……あと、茄子も、買って置きたいれす。
    献らては……ロールキャベツ、肉じゃが……あと、朝作った物を、温めて……で、良いれすか?」

——むにゅっ

男「きょ、今日はいやに豪勢だな。別に、そんなに食材を一遍に使わなくても良いんだぞ……?」

バンシィ「そうだそうだ!野菜ばっかりなんて嫌だぞ!こう、肉をメインに……大体、肉も時間でセールしてるだろ!
     マスターも肉の方が良いよな!? 野菜と肉で言ったら、肉の方が食べ甲斐がある!」

——もにゅぅっ

男「あのぉ……二人とも?出来ればもっと離れて歩いてくれると助かるかなぁと。ほら、両腕組まれてると歩き難いし——」

ユニ子「ら、らめ、れす……っ。ろこ、にも……行っちゃ、らめ……っ」

バンシィ「心配させたんだから、これくらい当たり前だぞ!逃がさないからな、マスター!」

——ぎゅぅぅぅ

男(今度は両側から挟まれてる……そして痛い視線が更に増している。子供が俺達を指差し、母親が注意する事もあった。
  だが柔らかくて良い匂いの女子二人に囲まれて、ここは正に天国と地獄。だが無理にでも離せば、どういう事になるか……)

男「あ、あはは……両手に華だなぁ」

男(この二人が人型になっていなければ、両手にプラモデルだったな)

ユニ子「スペリオル、がんらむ……れすか。らぶるぜーたを、元にした……人工えーあい、ありす搭載の……がんらむ、れすね。
    まさか、プラモが……持ち主無しれ、人化してる、なんて……。わたし達は……主無しれは、生きれません、から」

バンシィ「人間に限りなく近付いてるから、寝食必須だし。何より元のプラモデルの作り手がますたーになるんだからな。
     むしろ人型になったんだから、プラモとしては完成してる訳だし、マスターがいる事は当たり前だと思うぞ」

男「確かALICEシステムが邪魔して、完全に人間になれてない……ってシナンジュが言ってたけど」

ユニ子「なるほろ……人工知能が、邪魔を……。あ、ますたー……荷物、重くない、れすか?」

男「バンシィに少し持って貰ってるし、かさばるティッシュとかはユニ子が持ってくれてるだろ?これくらい平気だよ。
  でもその、やっぱり歩き難いから腕組むのは止めないか?流石に視線も痛過ぎるんだが……」

男(まさかレジで会計する時まで腕組を強要されるとは思わなかったしな。店員の氷河期を感じさせる白い目を俺は忘れない)

バンシィ「それなら、あたしがマスターの分、全部持つぞ?これくらい紙みたいな物だし……マスターと腕、組みたいし……」

ユニ子「元プラモ、れすけろ……腕力は、一応……ありますのれ。鉄筋くらい……持てます、れす」

男(外見と性能は伴わないんだな。こんな子達が鉄筋持ち上げてる光景見たら、事情を知らない奴は腰抜かすだろ……)

男「流石に女の子に荷物全部持たせる訳には行かないし……もう、好きにして下さい……」

男「た、ただいまぁ……。おぉ、もう直ってるのか。業者さん仕事早過ぎだろ」

ユニ子「玄関も、新居みたい……れすね。あの、らい乱闘が……嘘、のようれす。れすよね……バン子」

バンシィ「な、何だよぅ!確かにちょっとだけ壁を引っ掻いたりしたけど、一番最初に乗り込んで来たのは青いのだぞ!
     ほらここら辺に銃を乱射したり……いやもう証拠は無いけどさ!うぅぅ、その目はやめろぉ!」

男「まぁまぁ……正直、引っ越して来た時より綺麗に修理されてる訳だし、儲け物だろ。家具とかもあんまり壊れてなかったし。
  それにほら、見ろよ、この卓袱台。引っ掻かれた痕と弾痕が焼き付いてて……まるで熊と狩猟が戦った跡みたいダネ」

バンシィ「どうしたんだマスター!目に光が無いぞ!? しっかり!」

男「そういや俺、機関銃とかビームサーベルって生で見たんだよなぁ……ひゃぁ、すんごい」

ユニ子「あの時は、冷静らったけろ……振り返ると、あまりの、非日常さに……意識を、手放した?」

バンシィ「白いのも冷静に解析してないで手伝え!マスター、もうあんな事しないから帰って来てくれぇ〜!」

男「見てくれバンシィ、大きな星が、ついたり消えたりしている……あははは、大きいな。彗星かな?いや違う、違うな。
  彗星はもっとこう、ばぁーって動くもんな。しかし今日は暑苦しいな……早く風呂に入りたいな」

バンシィ「ひ、酷いっ。全く言葉に繋がりが無い!こんなの何時ものマスターじゃないっ!」

ユニ子「人の、脳の……おーばーひーとは……こんな感じ、なんれすね」

男「えほん……少し自分を見失ってた。十分休んだから、もう膝枕は大丈夫だぞ……バンシィ」

バンシィ「本当か!? またいきなり『人参要らないよ』とか『赤ちゃんの声が聞こえる』とか言い出したら嫌だぞ!?」

男(幾ら最近非現実な出来事が度重なったからと言って、よもや本当に錯乱するとは。少しだがカミーユの気持ちが分かった気がする。
  しかしよく考えてくれ。プラモが擬人化して、しかも目の前でNT-D。裸にコート一丁のおっさんと二体のプラモとの遭遇。
  加えて朝の銃撃剣戟戦と来た。よくここまで持ったなと自分を褒めてやりたい程だ)

男「そういえば、ユニ子はどうしたんだ?」

バンシィ「白いのなら、御飯作ってるぞ。途中まで一緒に看病してたけど、御飯の時間過ぎそうだからって」

男「あー今日は手伝おうと思ってたんだがな。バンシィもごめんな。脚痺れただろ?」

バンシィ「あたしは全然平気だけど……それに、前からやってみたかった事だし……。マスターの寝顔、見れて嬉しかったし……」

男「……俺の寝顔なんて見て嬉しいのか?楽しいところなんて無いと思うけど——」

——ぼすっ

男「ファッ!? ば、バンシィちょっと待て!なんで座布団を顔に押し付けて来るんだよ!」

バンシィ「お、おばかマスター……ちょっとは察しろよ……っ!うぅぅぅ……顔が熱いぞ……」

ユニ子「ますたー……バン子、ろうかした、れすか?ずっと……わたしの、傍に……いるのれす、けろ。
    ほら、バン子……御飯、運ぶのに……邪魔、れす。それと、エプロンを、引っ張るのは……止めて。伸びる、から」

——ぎゅぅぅぅぅ

バンシィ「…………」(チラリ

男「いや、それが全く理由が分からなくてな。あれから全然こっち向いてくれないし……なぁ、バンシィ?」

バンシィ「っ!? 〜〜〜〜〜〜〜っ!〜〜〜〜〜っ!」

——ビシバシっ

ユニ子「ひぅ……っ!? ば、バン子……わたしの、お尻を、叩くのは……やめて。とても、痛いから」

男(大人しくなって、小動物みたいに人影へ隠れ回ってるバンシィって、初めて見たな。普段が普段だからギャップが激しい。
  それにしても誇り高き黒獅子とは、一体なんだったのか。まるで飼い始めで警戒心大な猫のようである)

バンシィ「白いの……何か顔隠す物とか、ある?」

ユニ子「このすーぱーの、れじ袋れも……被ってれば、良いのれす。ほら、口元の、穴は……開けましたから」

バンシィ「…………」かぽり

男(ユニ子も腹癒せの冗談でやっただろうに、バンシィが本当に被った事に驚愕している。
  というか美少女がレジ袋被って棒立ちしているだけでも、かなりシュールな絵面だな……夢に出そうだ)

バンシィ「……白いの。あたしの御茶碗って何所にあるんだ?全然見えないんだけど」

ユニ子「バン子、迷い箸は……行儀、悪い。ちゃんと……行儀良く、食べた方が……良い」

バンシィ「視界が一切無いから、さ迷い箸なんだよ!くそっ、自分の手が何の皿を持ってるのかすら分からない!
     すんすん——……匂いがない。ということは御飯?にしては箸が何も掴めてないんだけど……」

男(バンシィは未だにレジ袋を被っているせいか、自分がされている事を全く理解出来ていない。
  ちなみに今、バンシィはというと、ユニ子に渡された空の茶碗へ箸を突っ込み、必死で無い筈の米を掬おうとしている)

ユニ子「ふふり……人のお尻を、叩いた……罰、なのれす」

男「ユニ子も意地悪してないで、ちゃんと教えてやったらどうだ?まぁ一番はバンシィがレジ袋を被らない事だが」

バンシィ「だって、マスターの顔見たら……ちゃんと、喋れないし……ぶつぶつ」

男(レジ袋被ったバンシィが、両手の人差し指を合わせてもじもじと動かしながら、何かを呟いている。
  とても可愛らしい仕草だが、現在の格好だと何かの儀式にしか見えない。とても不気味である)

バンシィ「あーもう!これ面倒臭いぞ!うりゃっ!」

男(レジ袋を外す事に異議はないが、豪快に破り捨てる必要性はあったのだろうか。ただ脱ぐだけなら、ゴミが散らばらなかったのに)

バンシィ「って茶碗の中に何も入ってないし!」

ユニ子「御飯なら……炊飯器に、まだ、あるれすよ」

バンシィ「うぐぐ……あ、ま、マスター……ご、御飯よそって来るっ!」

男(やっぱり目を合わせたら逃げちまう。それに顔も滅茶苦茶赤くなってたし……今までこんな事無かったよな。
  うーむ、プラモデルにもお年頃というものがあるのだろうか。なんか主人としては寂しいな)

ユニ子「……敵に、塩を送るようれ……少し、嫌れすが……まぁ、少しらけ、助けてあげますか……。
    ますたー……バン子は、ますたーを……避けている訳れは、ないのれ……誤解、しないれあげて……くらさい」

男「いや、あのバンシィに限ってそれは無いんだろうけど。突然あぁなったから気になるんだよな」

ユニ子「ちなみに……あぁなった、原因に……心当たり、あります?」

男(心当たりか。多分原因があるとしたら、バンシィが膝枕してくれてた時の会話……だよな)

男「ユニ子が御飯を作ってくれてる時に、バンシィが膝枕をしてくれてて……その時にバンシィが俺の寝顔を見れて嬉しかったとか言ってな。
  何でか理由を聞こうとしたら、顔に座布団押し付けられて。そういえばその時からだったっけ。バンシィの様子が可笑しくなったの」

ユニ子「……あー……なるほろ」

男「え?理由が分かったのか?今の説明で?」

ユニ子「らい体は……。れすけろ……少し、話し難い、内容なのれ……一応、らまっています。
    ろうせ、バン子の事、れすから……明日には、けろっと……してると、思いますよ。わたしが……保証、します」

バンシィ「大盛りにしてきたぞっ!さぁ〜て、御飯っ御飯っ!」

ユニ子「正直、今も……御飯に、夢中れ……大方、忘れている、みたいれすし」

男「う〜む……そんなもんか?」

ユニ子「そんなもの……れすよ。さて……わたしは、食器を、流し台に……置いてきます」

今日はここまでで。最後の3つ辺りで書き溜めが切れ、即興で書きました。長引いてしまい申し訳ないです。
しかし見直してみるとユニ子×バンシィ回というか、バンシィ回でしたね。もっとユニ子を押し出せばよかった……。

それと一応次回に居候追加予定メンバーを二体出す予定です。
それで気に入って頂けた方を居候に加えると。流石に常時四体で回すのは、個人スキル的に不可能なので。
もし宜しければ投票して頂けると助かります。二体出る予定とか言っといて3体に増えたりしたら済みません。
しかし厨二病をくすぐる機体ですよね、デルタプラスカイ。青い光が間接面から出たりとか……。

他の持ち主も候補を挙げて頂き有難い限りです。ニートさんとかも出せたら面白そうだなぁ……。
刹那の持ち機体三姉妹とかも……良いですね。案が無かった訳ではないですが……刹那もキャラ濃いし。出し易そう。
それでは今日はこれで。おやすみなさい。

それでは今日も始めさせて頂きます。そして少し遅れて申し訳ない。
∀枠はあります。少しだけ後になりそうですが……毎回新しいプラモを出す訳にもいかないですし……?

モンシアさんは前に面白いMADがあったなぁ。OPのキャラの顔全てがモンシアとかいう。
逆シャアは……正直誰を持ち主にすれば良いのか分からないんですよね。ほら、フロンタルさんがシャア枠潰してるし。
アムロさんは……なんかどう考えても面白いキャラにし難そうですし。だからと言って他のキャラといっても……。

しかしGPシリーズは花の名前だけあって御洒落ですね。ステイメンとか、ブロッサムとか……ガーベラとか。
出すとしたら……ガトーさんかな?あの人も結構キャラ濃いし。ただ面白いキャラになるかと訊かれると微妙ですが。

——PiPiPiPiPi

男「ふぁぁ……もう朝か。なんかまだ寝たり無いような……っ!? お、お前達何してるんだ!?」

ユニ子「あ、ますたー……おはよう、ございます……れす。今日は……少し、お寝坊さん……れすね。
    それと、前に、テレビれ拝見した……裸えぷろん、というものを……試して、みたのれすが……お気に、召しませんか?」

バンシィ「あ、あたしは起きたら白いのに、これを着ろって言われて……自分から着た訳じゃないぞ!?
     でも、マスターが気に入ったなら……着た甲斐があったと言うか、なんというか……」

男「いやお気に召すとか理由を聞いてる訳じゃなくて!二人掛りで乗り掛かられると動けないんだが!」

ユニ子「男の人は……こうすると、喜ぶと……お茶の間番組で——」

男「滅茶苦茶テレビっ子になってるな!? モビルスーツがそんなんで良いのか!? 情報に踊らされちゃいけない!」

バンシィ「でも、こうやって抱き着くとマスターの鼓動が聞こえて……なんかどきどきするぞ」

ユニ子「ふふり……ささ、ますたー……脱ぎ脱ぎ、しましょう。わたしが……お着替えの、手つらい……させて、いたらきます」

バンシィ「ちょっ、白いのずるい!あたしもやるぞ!ほらマスター、お着替えしようぜ!」

男「待ってくれ!こんな年齢コードに引っ掛かるような行為はいけない!おいこらズボンを下げるな!それ以上はいけない!」

——ガバッ

男「それ以上はいけな——……え?あ……なんだ、夢か。そうだよな、ユニ子達があんな格好する訳ないし」

男(そういえばユニ子達が来てから、ずっと悶々としてたしな。普通に振舞ってはいるが、二人とも有り得ん程美少女だし。
  加えて故意無く男の脳天をぶち抜く上目遣いに、裏の無い体の接触。欲情しない男の方がどうかしていると思う)

男「さて、今日も煩悩を振り払う為に、冷水で顔を——……あれ、両腕が挙がらな——いっ!?」

ユニ子「んぅ……ふふ、ますたー……」

バンシィ「やん、くすぐったいぞぉ……マスター……」

男(なるほど、二人に両側から腕枕されてたのか。そりゃ腕を動かそうとしても動かないわな。
  というかあの夢を見た理由はこれだったんだな。考えてみれば体勢は殆ど同じで……寝巻きも結構肌蹴てて……)

バンシィ「にゃぁ……マスターの匂いがするぅ」スリスリ

ユニ子「そんなとこ……触っちゃ、らめれすよ……ますたー」スリスリ

男(俺は一体どれ程の間、この板挟みを味わなければいけないのか。ここは天国か、はたまた地獄か)

男(同じ体勢のままで長時間緊張してたせいか、体中の筋肉が凝り固まっている。まるで筋肉痛のような痛みだ。
  今日は午前中からバイトが入ってるが、正直この状態で行きたくない。だが行かなければ生活費がままならない)

ユニ子「ぺたり……ぺたり。ん、ますたー……湿布、貼りました。少しは……楽に、なるかと」

男「おぉ、ありがと。くぅ〜、痛たたたた」

ユニ子「れも、何れ……筋肉が、こんなに、凝り固まって……いるのれしょう。昨日の、夜は……そうれも、無かったのに……」

男(これで二人が腕枕でホールドして来た事が原因、とは言えないのがまた泣ける。いや、それ以上に美味しい経験をしたからチャラなのか)

男「そういやバンシィはどうしたんだ?こんな事してたら、ユニ子ばっかりずるい、とか言って乱入して来そうなのに」

ユニ子「昨日、投げらした、朝食作りを……手らわせて、ます。卵焼きくらいは……作れるように、なって、貰わないと……」

——ボゴンッ!

バンシィ「うぎゃぁぁぁ——ッ!? 卵焼きってレンジに入れれば出来るんじゃなかったのか!? なんか爆発したぞ!
     はっ!も、もしかして……卵の中に、爆弾がっ!? なるほど、だから爆発したのか!卵、お許し下さい!」

ユニ子「ごめんなさい、ますたー……。今日の、おかず……一品、減りそうれす」

男「あー、何となくそんな気してたから、別に良いけどさ。出来れば早目にバンシィの手伝いをしてあげてくれ」

ユニ子「わたしが、途中で、介入したのれすが……卵は、全滅済み……れした。もっと、早く……手つらっていれば……」

バンシィ「で、でででも味噌汁はちゃんと出来たぞ!——……何か味噌入れ過ぎてドロドロしてるけど……。
     ほら御飯もちゃんと炊けてるだろ!? ——……水入れ過ぎて御飯というより、お粥みたいになってるけど……」

ユニ子「入れる、水の量も……教えた筈、なのに。何故、綺麗に……水の量が、反対に、なってるのれすか……?」

バンシィ「この前観たテレビの三分クッキングのおばさんが、作ってる途中に料理はフィーリングだって言ってたから!
     えぇっと……もうちょっと水入れた方が良いんじゃないかなって思って……」

男(やはり人もプラモもテレビの観過ぎはいけないな。変な知識が付いてしまう)

男「はぐっ、ん……でもまぁ食べられない訳じゃないし。殆ど始めて作ったようなもんだからな。良くやったと思うよ」

——なでなで

バンシィ「べ、別にマスターに褒められたいからやったって訳じゃないけど……えへへ、こうやって褒められると……嬉しいな」

男「でも今度からは最初から付きっ切りでユニ子に指導して貰おうな。いいか、絶対だぞ」

バンシィ「ま、マスター?笑顔なのに、なんか目が笑ってない気がするんだけど……あたしの気のせいか?」


ユニ子「……むぅ。わたしも……手つらった、のれすけろ……撫れ撫れ……」

男「それじゃ、バイトに行って来る。帰って来るのは……夕方くらいだな。それまで二人とも、留守番頼んだぞ」

バンシィ「任せておけ!どんな奴が攻めて来ても、この家に土足で踏み入れさせたりしないぞ!
     それと、ちゃんと買い物行って、夕飯の材料も買ってくるからな!白いのから新鮮な野菜の買い方も教わったし!」

男(最近バンシィが張り切っていると、何故か嫌な予感がしてしまう。こう、変な旗が頭の上に立つというか)

ユニ子「きちんと、見張って……おきますのれ……安心して、くらさい」

バンシィ「何であたしが白いのに見張られなくちゃいけないんだ!がるるるるぅ……」

男「こらこら、俺がバイト行く前から喧嘩しててどうする。留守番どころの話じゃないだろうが。
  お願いだから、喧嘩の規模が広がって武装使ってた、とか止めてくれよ。確実にこのアパート全壊するから」

ユニ子「いざという時は……さいこみゅ、じゃっくを……使いますのれ。あ、ますたー……髪に、埃が、付いてますよ」

——ぽすっ

男(髪の毛の埃くらい自分で取れるんだが……。しかもそれを取る為に一々密着されては理性が持たないぞ……。
  バンシィみたいに凹凸はないが、やっぱり柔らかい女の子独特の感触がして。しかも優しい石鹸の匂いがする)

男「あ、ありがと!それじゃ行って来るからな!あんま喧嘩するんじゃないぞ!」

ユニ子「いってらっしゃい」バンシィ「いってらっしゃいだぞ〜!」

【バイト終了】

男「やっとバイト終了っと。しっかし、なんか何時も以上に疲れた気が気が……。そういや最近、ゆっくりと休めてないもんなぁ」

男(飯食べる時は勿論、外出する時も二人のプラモと一緒にいる。あまつさえ寝る時も、風呂にでさえ一緒に入ろうとしてくる。
  あいつ等が人になる前は全部一人でやっていて……そう考えると、この疲れも良い物だな。圧倒的に寝不足だけども)

男「あ——……このプラモ屋、開いてるのか。通りがかった時、何時も閉じてたのに」

男(ユニ子達を購入した店。バイト終わりに行って見ようと思っても、何時もシャッターが閉じていたというのに、今日は開店してる。
  何所にも開店時間は書いていないし、不思議なもんだ。こんなんで営業していけるのだろうか)

——ガラガラ

??「まったく、この僕にゴミ捨てを任せるなんて!姉さんはどうかしてますよ!」

男(なんか中から文句を垂れ流しながら人が出て来た。それも前に会ったグラサンを掛けたオッサンじゃなくて、濃い青髪の女の子。
  しかもユニ子達と同レベルで現実離れした容姿をしている。まぁ当たり前といえば当たり前なのだろうか。
  ユニ子もバンシィも、ここで買ったプラモが擬人化した。だったら販売元に10体くらいの擬人化したプラモがいても可笑しくない)

??「はぁっ、まったく!箸より重たい物は持ちたくないっていうのに——……ん?」

男(げっ!? こっちに気付いた!)

??「——……君、どうして僕を見てるの?さっきから視線を感じてたけど……君のだよね?まさか——」

男「い、いや実はこのプラモデル屋が開いてるのを久し振りに見てね。ちょっと入ってみようかと——」

デルタ「この僕、デルタプラスの可愛さにメロメロになっちゃった人だね!そうだよねそうだよね!でもストーキングは駄目だよ!
    そりゃ個人保有したいくらいの可愛さだとは自負してるけど、僕は皆の最高峰可変機、デルタプラスですから!」

男(こりゃまた豪く濃い性格のプラモデルに出くわしてしまった……(白目))

【30分後】

デルタ「なんだ、ただの御客さんでしたか。早く言ってくれないから、色々話してしまったじゃないですか」

男(長々とデルタガンダムの時から如何にして可変機能が追加されたかとか、如何に自分のフォルムが素晴らしいか説かれ続けた。
  確かに徐々にパワーアップし、形を変えていく事を機体視点で聞けるのは嬉しいけどさ。だけど立ち話で聞くのは流石に——)

デルタ「今日は店長いないんですが、一応開店しておけと伝言されていてですね。まぁ、中へどうぞ御客さん」

——チリンチリン

??「あらぁデルタちゃん、ちゃんとゴミ捨て行ってくれましたかぁ?」

デルタ「ちゃんとゴミ捨て場に置いておいたよ。それより姉さん、御客さんが外に来てましたよ」

??「あら、貴方は……ふふ、この御店に御客様なんて久し振りですねぇ。プラモデルをお探しですかぁ?」

男「あっちょっと客とは違くて。前にここの店でプラモデルを二つ購入したんです。それ以来ここが開店してた時がなくて。
  珍しく開いてたんで、少しだけ覗いてみようかな……と。やっぱりお邪魔でしたかね?」

男(この長い青髪の人と、デルタプラス……結構似てるなと思ってはいたが、名札を見て漸く気付いた。
  ガンダムデルタカイ……なるほど、だから姉か。姉の方がほんわかしてて……服の端々から青い粒子が漂っている)

デルタ改「いえいえ、他に御客様もいらっしゃいませんし、全然構いませんよぉ。お好きなだけ御覧になって下さいね」

デルタ「ねぇ姉さん。もしかして店長の伝言に書いてあった【男】って人、あの御客さんの事かな?」

デルタ改「ふふ、どうかしらぁ。でも条件にはあってるし……何より、優しそうな人だから、わたしは気に入ったわよぉ」

デルタ「あのさ姉さん……さっきから気になってたんだけど、その髪から出てる青い光ってナイトロ……だよね?
    あの御客さんと会った時から出続けてるし、何かあったの?今まで他のお客さんと会っても、そんなの出なかったし」

デルタ改「デルタちゃん、機械には積まなくて良い機能があるように、人には知らなくて良い事があるのよぉ?」

デルタ「は、はいっ!分かりました!」

デルタ(姉さんの黒い笑みは、本気で心臓に悪い。幾らエリート機の僕といえど、姉さんには逆らえないし……。
    そういえば姉さんの様子が可笑しくなったのって、店長の伝言を見た時からだっけ?僕は途中までしか見てないけど)

デルタ改「男さん……あの時は、あの二体に負けてしまいましたが……今度こそは……」

——ボォッ

デルタ「ひぃっ!? 姉さん、ナイトロの量が凄い事になってるんですけど!?」

男「確かユニ子達が置かれてたのはこの辺りだったよな。懐かしいなぁ……ん?あれは……」

??「うぅ〜いきなり時系列順に在庫を並び替えるとか無茶言われても、全然分からないよぉ……。
  このガンキャノン・ディテクターって何っ?あぅ〜もう出だしから躓いてるし……こんなんじゃ夜が明けても——」

男(緑髪のショートカットの子が、箱を片手に驚くほど暗い雰囲気を纏っている。着てるエプロンがさっきの二人と同じだし、
  きっとここの店員だよな。そして有り得ない髪色からして、確実に元プラモデルだろうし)

男「あの、店員さ——」

??「結局、人型になっても下請け仕事ばっかりで……不満を言おうとして、そういえばモビルスーツの時もそうだったなぁって思って。
  僕だって、昔はきちんと活躍する場があったのに、今では殆どやられ役が板について来て。人型になっても、ずっとそうなんだろうなぁ」

——ずーん

男(なんだこの重圧と暗さが拮抗した過ごし難い空間は!? この子に一体何があったと言うんだ!?)

リゼル「連邦軍の可変機といったらリゼル……ユニコーン開始当初はこうだったのに。最近、同じリゼルがやられてる所を見ると、
    なんかこう……胸を絞られる重いというか。自分の細胞が一つ一つ殺されていく気がすると言いますか……」

男「あ、あの店員さん!そこの店員さん!それ以上はヤバイと言いますか、量産型の宿命といいますか!」

リゼル「ひゃぅ!? あ、あぇ!? ひぃ、御客様!? す、済みません気付きませんでした!しょ、少々お待ち——ひぁぁぁっ!?」

——ドンガラゴッシャーンッ!

リゼル「あわわわわっ商品が!商品が!御客様、直ぐに片付けますので少々お待ち——ひぅぅうう!?」

——ガシャコーンッ!

リゼル「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」

デルタ「うん、完璧な僕でも流石にリゼル一人で商品整理させるのはどうかなって思ってたんだよね。お客さんも、済みません。
    お怪我とかは無かったですか?もしあっても可愛い僕から、この愛らしい絆創膏を渡されれば、どんな苦情も吹き飛ぶでしょうが」

男(リゼルの失敗には別段怒りは湧かなかったが、このデルタプラスに自信満々で謝罪をされると腹が立つ。
  というか何故に謝罪しながらドヤ顔してるんだ、コイツは。絶対に180度程、取る態度が違うだろ)

リゼル「よ、よかったぁ〜箱が崩れただけで中身は無事だぁ〜!」

デルタ「いや、良かったじゃないですよ、リゼル。気をつけて運ばないと。プラモデルはデリケートなんですから」

リゼル「ひぅぅぅ〜!ほ、ほほほ本当にごめんなさい!直ぐに棚に並ばせ直して——ひゃぁっ!?」

——がしっ

男「危なっ!ふぅ……慌てるとまた転ぶぞ。気をつけた方が良い」

リゼル「…………〜〜〜〜〜〜〜!? あばばばばばばば……お、おおおおお御客様!す、すみません!」ボンッ

デルタ「仕方ないですね。リゼル、仲間想いな僕も作業を手伝いますから、さっさと終わらせますよ。これだと仕事が終わりませんし」

男(これで仕事は大丈夫なのだろうか)

今回はこれで終了となります。では、前に言っていたアンケートを……答えて頂けたら幸いです。
男との同棲生活に加わる最後の一人が、これで決定となります。一応詳細とかも書いておきますので、良ければ参考にして頂けると。

�【デルタプラス】
 僕っ娘であり、かなり自信過剰な子。ただし身長はあまり高くもなく、胸も小さいと来ている。そして普段からドヤ顔。
 しかし認めた主には口答えをしながらもきちんと追従し、努力も欠かさない。一応完璧を称してるだけあり、家事は出来る。
�【リゼル】
 デルタと同じく僕っ娘。しかし性格は正反対であり、数多の苦難もあり、かなり塞ぎ込みがちである。
 若干男性が苦手で、男にも苦手意識を持っている。だが一度慣れてしまえば、それこそ尽くすタイプとなり得る。
�【ガンダムデルタカイ】
 元が厨二病気味の機体であり、それこそパイロットを強化人間化するナイトロという素晴らしい設定も備えている。
 ちなみに、それを設定で変換し、ナイトロ拡散=ヤンデレ状態となっています。男を、何としても自分の物にしたい、という感じです。
 ロングの青髪に、ノンビリとした口調。ちなみに声のイメージとしては清水愛さんです。あの、これはゾンビですか、のあの人みたいな。

三人になってしまいました。本当に計画性のない>>1で申し訳ないです。皆さんが御暇なら、是非お答えをお願いします。
それと追記になってしまいますが、今のSSの書き方は問題ないでしょうか?主に文章的に。
酷いなぁと思う所があれば、宜しければ一緒に意見をお願いしたいです。それでは、今日はこれで。お休みなさい。

とりあえずこれで集計完了ということで。居候の仲間になるのは圧倒的大差でリゼルでしたね。
ちなみに結果としては【デルタ】が2票。【リゼル】が6票。【デルタ改】が2票となっています。

どうしてこうなった……。個人的にはキャラの濃さ的に、デルタかデルタ改になるかなぁと思っていましたが。
何だろう。弱気でドMっぽい所が受けたのだろうか。それともユニ子とかバンシィにはない量産機という所でしょうか。
一回分のみで紹介せねばならず、皆さんには不鮮明なキャラ達の中で投票をして頂き、本当に申し訳ありません。

デルタ二人は姉妹プラモとして、これからも物語りに絡んでいくので、登場回数が皆無になる訳ではないです。
というかもう300切りそうなのに、まだこのSS序盤だよ、ヤバイヤバイ。
まだ出す予定のプラモもあるのに、これからリゼルも馴染ませていかないといけないですね。頑張ります。

それと予定ですが、一応クスィも出す予定があります。というか持ち主が世直しの為とか言ってるんで出し易いんですよね。
警察……?とかそういう感じで。それでは今日はこれで。また書き溜めしてきます。

それでは遅くなりましたが、始めさせて頂きます。なんか二回連続でユニ子達が出てないと違和感がありますね。
それとデルタカイの件ですが、デルタカイと表示すると名前欄が長く、ユニ子のように「デルタ改」とさせて頂きました。
紛らわしくて申し訳ないです。それでは、始めます。

男「お、これってシナンジュスタインだよな。へぇ、MG出たんだ。ツインアイだと、少しガンダムっぽいな。
  おぉ、こっちはバンシィのチタニウムフィニッシュか。高くて手が出なくて、普通のバンシィを買ったんだっけ」

デルタ「僕は無駄にピカピカしてるより、普通のプラモデルの方が良いね。それに僕のプラモは、こんな無駄な事しなくても格好良いし!
    やっぱり可変機といえばデルタプラスだよね!量産型の可変機とは出力が違うよ、出力……あ——」

——ずーん

リゼル「ねぇ、今も量産されてるリゼル達……これを聞いても、絶望しないでね。僕達ってさ、Z派生の正当な可変機……の、筈なんだけどさ。
    派生初代が百式っていう可変機予定が頓挫した、δ派生のデルタプラスに……出力、負けてるんだよね。
    向こう2,360kWなのに……こっちは奥の手のディフェンサー使っても2,320kw……はは、負けてる……負けてるよぉ……」

——ザァーザァー

男「お、おいちょっと待て……何かリゼルの頭の上だけに雨降ってるんだけど」

デルタ「マズりました……リゼルは出力とかの事を言うと落ち込むんでした……。ちなみにあれ、錯覚じゃありませんよ?本当に降ってます」

リゼル「しかも僕の正式名称ってさ……リファイン・ゼータ・ガンダム・エスコート・リーダー……頭文字で、リゼルなんだよね。
    格好良く言ってるけど、悪く言うと運搬用……。なんか名前で自分の運用価値が決められてるみたいで……しくしく」

デルタ「で、でもさ、リゼルはa/bのディフェンサー使い分けで戦術に幅が出るし!それに近接から遠距離まで出来るし!
    まぁ……そういう僕はウェイブライダーモードで遠距離から一気に接敵も出来るし?単機で立体的な攻撃も仕掛けられるし?
    大気圏突入も可能だけど!でもそんなの今は関係ないよね!ただ僕が優秀過ぎるだけだし!」フンスッ

——ずずずーん

リゼル「そうだよね……僕の最大の売りなんて、ディフェンサーくらいだし。最近の換装人気に肖っただけだし……。
    むしろ、このインパルスみたいに全身の色が変われば良かったのに。カメラシールドと肩の光る色が変わるだけって……中途半端乙」

男「お前本当に空気読めないな!何で相手を褒めてる内に、自分を褒めるにシフトして、しかも相手にない性能を誇る!?
  ここまで来ると逆に才能だよ!良いか、これ以上喋るんじゃないぞ!? 絶対だぞ!君の慰めはもはや虐めだ!」

デルタ「僕的には最大限譲歩した慰めだったのですが……駄目みたいですね」

男「あれを譲歩したというお前は凄いよ……」

リゼル「同じ派生系ならリ・ガズィの方が活躍してるんだよねぇ。ヤクト・ドーガ追い詰めたり、α・アジール倒したり……。
    この違いは何所で出たのかな……。というか、リ・ガジィが玩具なら……僕等は一体何ですか……積み木?」

男(もはや自身の評価がプラモデル以下に……哀れ低コスト量産機)

リゼル「ひくっ……えっぐっ。良いんです、どうせ僕なんて運搬用のやられ役で……!」

男(しかしこの超集中豪雨が巻き起こる程のネガティブ具合。これをどう慰めたものか。正直このマジ泣きはバンシィよりも面倒そうだ)

男「ふむ……あー、俺は量産機って格好良いと思うけどなぁ。量産されていない機体には無いスリムさがあって、何より数が揃う。
  同じ機体で同じ武器持って一斉攻撃とかしたらさ、もうね、強機体のガンダムにも劣らないというか。やっぱ統率感だよな」

リゼル「…………」ピクッ

デルタ「でも、確か御客さんが買ったのってユニコーンとバンシィだよね?二つとも量産機じゃないし——」

——スパンッ

デルタ「た、叩いた!僕を叩きましたね!? 製作者にも叩かれた事ないのに!」

男「——あぁ済まん。いかん、ついバンシィのノリで叩いちまった。というか叩かれても当然というか」

——デロデロデロ

リゼル「分かってますよ知ってますよ……。やっぱり唯一無二ですよね、量産機よりも主役機ですよね……。
    僕にも何かロマン兵器が一つでもあれば……とはいえビームマグナムなんて使ったら腕が吹き飛びますし、やっぱり僕なんて……」

男(うわっ、今度は雨だけじゃなくて雷まで降り出したぞ。どうするんだこれ)

デルタ改「あらぁ、またリゼルちゃん泣いちゃってる。どうかしたの?また商品崩しちゃったのかしら?」ヒョコッ

リゼル「ひっぐ……あぅ……せ、先輩ごめんなさいぃっ!また、また商品崩しちゃいましたぁぁ……」

男(商品崩した事は確かだし、こんな状態なら今まで何度も同じ事を繰り返してるんだろうけど、泣いた理由は別にあるというか。
  その原因は、今現場に背を向けて自分のプラモのパッケージを嬉々として眺めている。自分大好きか己は)

デルタ改「こんなに一遍に抱えなくても良かったのよぉ。あんまりお客様も来ないから、急いでる訳でもないし」

リゼル「で、でも……僕、何時も足ばっかり引っ張って……少しくらい、役に立てればって……」

デルタ改「そんな事ないわよぉ。リゼルちゃんは何時もお店の為に一生懸命に頑張ってくれてるし、いてくれるだけで嬉しいんだから。
     ほらリゼルちゃん、泣いてばっかりいたら可愛い顔が台無しよぉ。拭いてあげるから、じっとしててねぇ」

——フキフキ

男(邪魔されていたとはいえ、俺の言葉じゃ全然泣き止まなかったリゼルが、あんなに簡単に泣き止むなんてな。
  やっぱり姉の力は偉大だな。同じ姉貴分にしては、デルタプラスとデルタカイとの差が激しい訳だが)

デルタ「う〜ん、やはりこの灰色の洗礼されたフォルムは僕にしかない物ですよねっ」

男「台無しだよ……」

男「えっと、本当にこれを貰って良いんですか?別に迷惑だったって訳じゃないし……MGのプラモって、只でさえ高いのに」

デルタ改「いえいえ、良いんですよぉ。店長にも、リゼルちゃんが御客様に迷惑をかけたら対応しておいてくれって言われていますし。
     むしろ落としちゃった物でごめんなさいねぇ。部品が割れてたりしたら、遠慮なく言って下さいね」

男「……それじゃ、あんまり遠慮するのも何なんで……だけど代金の半分くらいは払わせて下さい。
  そうじゃないと、流石に気が引けるので。ほら、自分で買う事もプラモの醍醐味の一つですから」

デルタ改「あ——……ふふ、変わっていませんね、男さんは。プラモデルを選ぶのも、楽しみと言ってましたし。
     それでは、MGリゼルの元のお値段の5040円から、半額にさせて頂いて……2520円となります」


リゼル「僕って、自分のプラモを落としてたんですね……。これが原因で劇中の仲間が死んだら……うっ、胸が……っ!」

デルタ「落ち着いてリゼル。別にプラモを落としたくらいで、本物のリゼルが沈む訳じゃないし……正直、そんな事しなくても沈むし」

リゼル「げふっ!で、デルタさん!それは流石に、流石にこれから生まれるリゼル達が可哀想過ぎると言いますか!
    でも……その通りなのがまた……。クシャトリア単機に全滅して、付いた仇名は【ロンド・ベルの噛ませ犬】って……しくしく」

デルタ(まぁ本当は落とした中にMGのプラモなんて無かったんですけどね。まぁ完璧な僕に掛かれば、これくらいの偽装は簡単ですよ)

男「それじゃこれで。店長さんに宜しく伝えて下さい」

——カランカランッ


『店番ご苦労様。それと、君達だけに店を任せて済まない。だけど全う出来ると考えての事だから、理解して欲しい。
 さて本題だけど、わたしのいない間に、男という男性が来る筈です。その方に、何時もの手筈通りでリゼルを渡して置いて下さい』


デルタ改「プラモを男さんに渡すと言っても、わたしじゃ……ないんですよねぇ。本当に残念ですぅ……あぁ男さん」

リゼル「……?デルタさん、先輩がさっきからずっと溜め息吐いてますけど、どうかしたんですか?」

デルタ「僕は分からないけど……姉さんはあの御客さんを前から知ってたみたいだし、まぁ色々あるんだよ、きっと。
    それよりもリゼル。君はこれから大変になるんだから、今の内に荷造りをしておいた方が良いよ」

リゼル「荷造り、ですか?僕は元々それほど荷物も無いし……もしかして何所かに行くんですか?」

デルタ「きっと直ぐに分かると思うよ。——この店にいる僕達が、持ち主のいない不完全なプラモな事を考えれば、ね」

今日は少し短かったですが、これで終了となります。そして少しだけ解説を入れさせて頂きます。

今回店にいた三体と、少し前に登場したアリスは、全員が持ち主がおらず、組み立てた人がいません。
それ故に元の完成したプラモデルがなく、弱幽霊のようになっています。そんな存在が何故いるのかは、追々明かしますので。
そして久々にメモの登場プラモの一覧を開いて、現段階でも登場してないだけでかなりの数が控えています。
どんなキャラかは……未決定なのもいますが。一応他のキャラと被らないようにしていきたいと思います。

しかしあれですね。こうしてレスを見るだけでもWの人気が分かりますね。あとはOOかな?こっちは持ち主が濃いからでしょうか?
ただここまで来ると、どの機体を出せば良いか……もしかしたら登場前にまたもアンケートをお願いするかも知れません。
その時はお願いいたします。今の感じからして……ウイングは良くても、2〜3機だと思いますけども。

>>1の書き方で、皆さんのアンケートで選ばれたリゼルが、魅力的に書けてれば良いですけども。本当にネガティブキャラですね。
元にしてるUNICORN GIRLSだとかなり明るい子の筈なんですがね。期待に答えられていれば幸いです。それではこれで。

それでは今日も始めさせて頂きます。結構遅くなってしまい、申し訳ありません。

それと何より、リゼルが気に入って頂けて良かったです。かなり気弱な性格にしてしまいましたが、これからもありますので。
出来る限り性格等は変化しないよう気を付けて行く次第です。これが結構難しいんですよね。
最近のラノベの作者は、よくキャラの性格をブレさせないなぁとか感心してました。やっぱりこれも才能なんですね。

男「そういえばリゼルはあるのに、MGでジェガンは出てないんだよなぁ。難しいのか……もしくは出す気が無いのか」

男(何だかんだ言って、最後にバンシィを作ってから1ヶ月くらい、新しいプラモ作れてないんだよな。そんな時間も無いし。
  久し振りに本気で作成してみたいな。しかしユニ子は良いとしても、バンシィもいるし……集中して製作は無理臭いな。
  ……なんというかね、プラモを作る時は、救われてなきゃ駄目なんだ。説明書があって、ニッパーとヤスリがあって、静かで……豊かで)

——ドゴシャンッ!

男「……おいちょっと待て。今の音って俺の部屋から鳴ってなかったか?」

——バリィィィィィンッッ

男(聞き間違いだったら、どれだけ良かったものか。今度は硝子が割れたような音もしたし。もしやユニ子とバンシィが喧嘩したか。
  というか非常事態だというのに、慣れてきた俺自身が嫌だ。普通ならもっと慌てる場面だろうに)

男「本当にユニ子達が暴れてたら……金って俺の財布から出す事になるんだよな。貯金吹き飛びそうだなぁ〜」

男(物凄い音が聞こえた割には……玄関は無事みたいだな。こうなると逆に部屋の中がどうなってるか……正直見たくない。
  数日前の事件があったから、それこそ部屋の内部の悲惨さが容易に想像出来る。棚が真っ二つになってたり、天井に椅子が刺さってたり)

——ガチャッ

男「ただいまー……あれ、何だよ。別に被害なんて出てな——……いっ!?」

Dユニ子「あ、ますたー!御出迎え出来ないでごめんなさい!ちょっと今、悪い子達に御仕置きをしてる最中ですから、待ってて下さいね!
    御飯は作ってありますし、もう温めるだけですから!さぁ〜て、そろそろ二人とも反省しましたかぁ?」

——ギリギリギリ

Dバンシィ「あだだだだだだだ!? し、白いの!あいあんくろーは!あいあんくろーは止めるのじゃ!死ぬ!頭が潰れて死ぬ!」

EXAMブルー「〜〜ッ!? 〜〜ッ!? 〜〜ッ!?」(以下Eブルー)ジタバタ

Dユニ子「バンシィ、これはアイアンクローではなく、メラでもない……サイコミュジャック(物理)だ」

友「ほう……ストライカーカスタム。そういうのもあるのか」

男(部屋はあまり荒れていないが、凄く言葉に困る絵面である。赤髪のユニ子が、金髪のバンシィとブルーの頭を鷲掴みにして宙吊りに。
  ブルーの持ち主の友は、プラモの危機だというのに、俺の所有する漫画を暢気に読み耽っている。今の状況を一言で表すなら……混沌)

友「あいや済まないな。今日バイト代が入ったから、店主の店に行って来たんだ。その帰りに男の家へ寄ってみたのだが……。
  まさか再びブルーが暴走するとは考えてなかった。それでまぁ、先に行ったブルーを追い掛けて来たら……こんな事に」

Eブルー「…………」ピクピク

Dバンシィ「な、なぜ吾までぇ……?今回は、攻撃せず……防御してた、だけ……じゃったのにぃぃぃ……がくっ」

男(ブルーは小刻みに痙攣していて、バンシィは最後に文句を漏らしてから絶命。死屍累々だ。)

Dユニ子「喧嘩両成敗というやつです。それにブルーさんは気絶させて置かないと、起きてたら暴れるかも知れませんから。
    さてと……では、ますたー!直ぐに御飯の用意をしますね!今日は焼きうどんという物に挑戦してみましたよ!」


友「男……俺は何というか、大人しい人が怒ると怖い、という言葉の真意が分かった気がする」

男「通常時が大人し過ぎるだけに、デストロイモードの過激さが一入だよな。普段は喧嘩の仲裁なんて絶対にしないだろうし」

男(しかも台所に行く時のユニ子の顔……妙にスッキリしてたというか。二人に制裁してストレス発散にでもなったのか。
  俺は絶対にユニ子を怒らせないようにしよう。俺があの技を喰らえば、それこそ握力自慢の犠牲になった林檎のようになってしまう)

簀巻きEブルー「——…………きゅぅ……」

男(布団で覆われた後にロープで巻かれ、身動きを封じられたブルー。部屋が無事で良かったとはいえ、ここまでされていると哀れである。
  その事に友は何も言わないし。確かに目を覚ませば、またEXAMのせいで暴れるだろうけど……)

Dバンシィ「うぅ、酷い目にあったのじゃ……。しかも夢の中でまでプロレス技を掛けられてるし……あ、悪夢じゃった。
     というかおい、白いの!この青いのが近くにいたから、ついでに吾にまでアイアンクローしたじゃろ!? 巻き込まれ損ではないか!」

Dユニ子「そう言うなら早く【NT-D】を解除して下さい。ブルーさんがEXAMを解除出来ません」

Dバンシィ「白いのだって解除してないじゃろうが!吾のみが解除しても同じ事じゃろう!?」

Dユニ子「わたしは、今直ぐにでも解除出来ます。ですけど、バン子は未だに強制解除を自由に出来ないでしょう?
    もしバン子が解除するまでにわたしが解除して、ブルーさんが起きたら、誰が被害を出さずに押さえるんですか?」

男(確かにユニ子が鎮圧した今回は、全く被害がないもんな。サイコミュジャック(物理)恐るべし)

Dユニ子「まぁバン子が解除出来たら、わたしも直ぐに解除しますのでお気遣いなく。それより早く御飯食べちゃいましょう。
    ほらほらますたー、ちゃんと温めてアツアツにしておきました!愛情もバッチリ込めましたから、どうぞ召し上がれ!」

男(最近、ユニ子の性格の表と裏が浮き彫りになって来てる気がする)

友「……ほう、フルアーマーアレックスか。それに主人公機の黒バージョン……中々熱いじゃないか」

男「お前は少しくらい自分のプラモの心配をした方が良いと思うんだが」

Dバンシィ「焼きうどんか……何か面妖な物じゃのぅ。この太い麺を炒めた物が美味なのか……疑問じゃ」

Dユニ子「一応テレビで紹介されてた食べ物ですし、外れは無いと思って作ったのですが。作り方も、レシピを完璧に真似ましたし。
    これで不味かったら、あのテレビ局……ふふり、許しませんけども。どうでしょうか、ますたー。美味しいですか?」

男「へ?いや、普通に美味しいけど。ユニ子達も食べたらどうだ?」

Dユニ子「少々味見はしたのですが、ますたーの舌に合うか心配で……ふふ、口に合ったようで良かったです。それでは……頂きます」

Dバンシィ「うむ、美味だと判明したならば躊躇する意味も無いしのぅ。頂くのじゃ」

友「……しかし男、お前のプラモは凄いな。店主の店にいたゴッドガンダムもそうだが、まさか元プラモが料理を出来るとは。
  それに美味そうだ。ブルーは人化しても家事は一切出来なかったし……まさか身の回りの世話をしてくれるとは思わないぞ」

男「あぁ、だから御茶を運んで来たユニ子を、俺の彼女だと思ったのか。ユニ子は人化する前に、俺の生活様子を観察してたみたいでな。
  家事の様子も完璧に記憶に残してたみたいなんだ。だから人型になったその日に飯を作って待っててくれたし……な?」

Dユニ子「い、いえ、ますたーは何時もバイト帰りは疲れられていましたから……少しでも癒せたらと……」

Dバンシィ「むぅ……吾はここに来てから人化するまで短かったのじゃ……。それに吾等プラモは本来、マスターを守る事が使命ぞ」

——なでなで

男「何言ってんだ、最近はバンシィも家事を習ってるじゃないか。ちゃんと頑張ってるだろ」

Dバンシィ「——…………にゃぁ」

Dユニ子「……ますたーってバン子に甘いような気がします」

友(ふむ……何だかんだで男も苦労しているんだな。俺は、別に家事が出来ずとも、ブルーと二人の方が気が楽だ)

——バシュゥゥン

バンシィ「にゃぁっ!? うぅ……こ、この突然元に戻るのはどうにか出来ないのか。なんか、むず痒いぞぉ……」

Dユニ子「きっと時間制限の解除だから、無意識の内に体に負担が掛かってるんだと思います。痒みというより、小さな痛みかと。
    早く強制解除を出来るようにならないと、体に負担が溜まる一方ですよ。こういう事件も起こりますし……強制解除」

【NT-D強制解除】

ユニ子「こっちらと……きちんと、話せないのれ……不便、れす」

バンシィ「逆にあたしは、デストロイになると変に肩が凝るから嫌だな。それにこの胸が重くて……早く風呂に入りたいぞ」

——ぽよんぽよん

ユニ子「そんな、無らに大きな胸……もぎ取れれば……良いのに」

バンシィ「ひぃ!? お、おい白いの、その濁った目は止めろ!なんかその目で見られると凄い怖いぞ!ほ、ほら早く皿洗いするんだろ!?」

男(あいつ等、仲が良いのか悪いのか分からないな。バンシィも自分からユニ子の手伝いをし出すし……相性も良いのかも知れないな。
  姉妹機だし……そんな事言ったらシナンジュも姉妹機な訳だが。こうやって何時も仲良くしてくれれば、留守番させても安心なんだが)

男「そういえば友、家に寄ったとは聞いたけど、何かあったのか?」

友「いや、店主の店に行った帰りに寄っただけだ。それに、ガンダムの事にも興味が湧いたからな。
  プラモの箱を見ただけでは、あまり詳しい情報はあまり載ってなかったんだ。ブルーの事も、もっと詳しく知って置きたい」

——ゴソゴソ

男「小説系は引越しのダンボールに仕舞ったまま、出してなかったんだよなぁ。結構巻数もあったりするし、かさ張るし。
  お、あったぞ友。この戦慄のブルーってやつが、セガサターンで出たゲームを小説化したやつ。一巻で完結してる」

友「おぉ有難い。これがブルーの……む?表紙にブルーの姿がないな」

簀巻きブルー「ん……ふぁぁぁぁ。……?……!?」モゾモゾ

男「まぁそれは追々分かるさ。ブルーが出るのって、結構序盤当たりだしな。他にも読みたい物があれば、持って行って良いぞ」

友「ならこの閃光のハサウェイというやつを。これは三巻構成なのか。アニメ版とかはあるのか?」

簀巻きブルー「ゆぅ……ゆぅ……っ。出れない、出れないっ」ゴロゴロ

男「閃ハサはアニメは無いな。基本的に外伝系は小説のみで、良くてもゲームに出演出来るくらいだよ。クロスボーンとかな。
  まぁ分からないところがあったら、ブルーが知ってるだろうし訊いてみれば良いさ。俺から貸せるのは、これくらいか」

友「これだけあれば、バイトの休み時間が潰せる。済まないな、男。もし良ければ今度来た時、アニメとかを見せてくれると助かる」

男「あいよ。映画とか用意しておくな」

簀巻きブルー「うぇっぷ……回り過ぎて、気持ち悪い……」

友「それじゃ今日はこれで。遅くまで居座って済まなかった。また近い内に本を返しに来よう」

男「別にそんな急いで読まないでも、返す時なんて何時でも良いぞ。読み返す事もあんま無いし、新しくプラモ買って来ちまったしな」

友「——男、そのプラモを組み立てるのは止めて置いた方が良いんじゃないか?あの子達と同じで、人化する可能性もあるだろう」

男「あぁ、その心配は無いよ。買って来たプラモの人化した子がプラモ屋に既にいたし、流石に二体も同じプラモが人化する事はないって」

友「……俺は少しばかり妙な予感があるが、決めるのは男だしな。まぁ……よく考えると良い。ほらブルー、帰るぞ」

ブルー「ゆぅ……おぶって。気持ち悪くて、今歩くと……吐きそう」

友「……仕方ないな。ほら、背負ってやるから、さっさと乗れ。早く帰って寝ないと明日の早朝バイトに支障が出そうだ」

男「そんじゃな。気を付けて帰れよー」

ユニ子「あ……さようなら、れす、友さん。それと……今ろ、訪れる時は……連絡を、いたらけると……助かります」

友「ブルーがまた暴走しても困るからな。そうさせて貰うさ。それではな」

男(さてっと、明日は予定も無いし……買って来たリゼルのプラモでも作ろうかな。ユニ子達は買い物とかに行くだろうし。
  塗装とかは……まぁ流石に時間も無いし、シンナー臭も凄いだろうし、無理か。作るなら細部まで拘りたいんだけどなぁ)

バンシィ「あーっ!ま、マスターマスター!」

男「うぉ!? い、いきなり大声を上げるのは勘弁してくれ……で、バンシィどうしたんだ?」

バンシィ「これ、これ!何でマスター、リゼルのプラモデルなんて買って来てるんだ!? あ、あたし達じゃ……物足りない、のか?」

男(プラモを両腕で抱えて、涙目で訴えてくるバンシィを見てると……かなり心苦しい物がある。なんかこの状況で悟ってしまった。
  不倫がバレた夫はこんな心境なんだな。確かに脂汗も流れそうだ……直ぐに言い訳が口から漏れるのも分かる)

男「いや、このプラモはな、人化は絶対しないぞ。だってリゼルの人化した子なら、プラモ屋にもういたしな」

ユニ子「……確かに、わたし達は……一つの種類の、プラモに……一人、れすけろ……」

バンシィ「……え?そうだったっけ?」

ユニ子「バン子は、プラモの、規則れ……覚えてる、事の方が……少ないのれは?」

ユニ子(——確かに、原則れ、一つに一人……れすが……何れしょう、この違和感は。このリゼルは……普通のプラモれは、なさそう……)

男「まぁ、ただ作って楽しむだけだから気にするなって!それより友が帰ったんだし、俺達もそろそろ風呂に入るぞ)

やっと今回分終わりました……遅い執筆速度で申し訳ないです。最近文を書いてると、で行→れ行にしてしまいます。
長い事書いてると手に馴染んで来るんですね。というかもう300レス行ってたんだ……と地味に思っていました。

リゼルを今回出せなくて申し訳ない。ただ持ち込む際は、前からこうしようと思っていたので、許しを頂きたいです。
次回からリゼルを慣れさせなければ……後、新しいプラモですね。逆シャア枠はどうしようか考え中です。
あとは……個人的にOWで格好良かったビギニング30とか……いや、あの指の間で何本もビームサーベル挟んで爪みたいにするの、
格好良かったですよね!? あとフリスビーみたいなファンネルとか……まぁ、ビルダーズは可能性は低いですね。

というか>>1も量産型といえばザクとかジム派ですね。リゼルとかの可変機量産が出てきた時には、おぉ、とか言ってました。
しかし腕に可変機構がないとか……知識がまた溜まっていく。というか誤情報申し訳ないです。
これからもこういう事があると思いますが、ご容赦頂ければと思います。
しかし……こんなほわほわSSだとリゼルのディフェンサー使う機会無さそうですね。またリゼルが号泣しそうだ……。
それでは今日はこれで。おやすみなさい。

>>329
>簀巻きブルー「ん……ふぁぁぁぁ。……?……!?」モゾモゾ
>簀巻きブルー「ゆぅ……ゆぅ……っ。出れない、出れないっ」ゴロゴロ
>簀巻きブルー「うぇっぷ……回り過ぎて、気持ち悪い……」
>可愛いブルー「ゆぅ……おぶって。気持ち悪くて、今歩くと……吐きそう」

ブルーの台詞だけ抜きだしたら4コマみたいになった
やばい、このプラモ可愛いww

それでは今日も始めさせて頂きます。少し票が多いホビー・ハイザックなんですが、プラモないんですよね……。
自分で自作したみたいな感じにすれば良いんでしょうか。元々そういう機体ですし。

しかしガンダムブレイカーの体験版やってみたんですが、結構面白いですね。ハマッていましたよ、見事に。
こういうところを見るとバンナムだなぁ……と思う訳ですが、課金アイテムとか出てくるんだろうなぁ。でもプラモ好きには堪らん。

【ユニコーンの朝】

 男のプラモデルとなった日から、ユニ子の朝は早い。欠伸を交えながら、起床を渋る体に活を入れ、漸く一日が始まる。
 ますたーよりも早く起きるのは当然として、身嗜みの整え、食事の用意、両方をますたーが起きるまでに済まさなければいけないのだ。

ユニ子「……あふぅ。バン子……は、まら寝てる……れすね」モゾモゾ

 同じ布団に潜り込んでいた為に、間近にある男性の顔。わたしが人型になってから、一日として欠かさずに見て来た御主人様。
 彼の寝顔が自分側である事と、同じく同居人となっている者が発する大きなイビキで爆睡している事を確認。思わず布団内で拳を握った。
 少し身動ぎをし、布団の擦れる音と共に彼の胸元に顔を埋める。

ユニ子「すぅ〜〜……んっ、ふぁ……」

 そこで肺一杯に空気を吸うと、彼のフェロモンがまるで麻薬のように頭を痺れさせた。涎と共に漏れそうになった声を、手で封じ込める。
 ますたーには説明していないが、プラモデルと所有者の相性はどれも抜群と言っても過言ではない。それは体臭までにも至る。
 つまり、ますたーの極限までの好みを濃縮して生み出された物が、わたし。もしくはバン子という事になる。

ユニ子「ますたー……おはよう、ございます、れす」

 小声で挨拶を済ますと、名残惜しく布団から抜け出てから、彼を起こさないように静かに布団を掛け直した。

 わたし達プラモデルは、根本的な部分で人間と異なっている。例えば脳内に記憶を保存し、必要な情報のみを長期保存出来る事。
 そして今わたしの角膜に開かれているウインドウ。手にしている物のデータが詳細に反映され、カロリーから重量まで記載されている。

ユニ子「葉を抜きの、状態れ……87g。カロリーは、18kcal……——いけない。癖れ……開いてた。料理は、目分量」

 手にしたカブの情報を無意識の内に視覚ウインドウで表示してしまい、頭を振りながらウインドウを潰す。
 ますたーに料理を任され始めた当初は、逐一食材をこうして片っ端から調べ、膨大な時間を浪費していた。朝食が昼食になった事もある。
 主人の体調を心配し、塩分や糖分を完璧に調べ上げても、時間通り食事を仕上げなければ意味が無い。

ユニ子「いけない……魚を、裏返さないと。ほうれん草も、茹れ終わってる……」

 ほうれん草の御浸しに、卵焼きとイワシの丸焼き。おかずが増えて食卓が潤っている。昨日の買い物で旬の魚が手に入って良かった。

ユニ子「後は、切ったカブを……鍋に、投入して……味噌を、入れれば良い」

 カブは皮を剥かずに煮込めば、形が崩れないらしい。研いだばかりの包丁でカブと葉を刻み、味噌汁に投下。次に御玉で合わせ味噌を掬う。
 勿論、掬い上げた味噌の計測だけは忘れない。起き抜けにますたーの匂いを嗅ぐ事と同じく、もはや日課になっている事だ。

ユニ子「ますたー……喜んれ、くれるれしょうか……。もしかして……なめこの、方が……良かったれ、しょうか?」

 無論だが、味見は外せない最終確認である。この段階を飛ばすと、ますたーの舌に合うかどうか判断が付かないからだ。
 先ず綺麗に巻けた卵焼きの端を菜箸で軽く千切り、外観を確認。黄金に輝き形の崩れがない卵焼きは、我ながら上出来である。問題は味だ。

ユニ子「糖分……正常数値。甘い、卵焼きは……ますたーの、好物、れすし……失敗、れきませんね」

 再び角膜上に展開させたウインドウの数値を確認し、その横の緑色の点滅に安堵の息が漏れる。味も確実にますたーの好みと合致した。

ユニ子「ん、味噌汁も……御浸しも、問らい無し」

 半端な人型化とはいえ、利便性の高い機能が残っていた事は有難い。こうして今も、一瞬でますたーの味覚と自身の味覚を同化させられる。
 条件としては対象となる者の血液、もしくは唾液の摂取。以前にますたーの目を盗み、ますたーの唾液を摂取しておいたのだ。

ユニ子「……ますたーの、ら液……——……っ?」フルフル

 無意識の内に唇を指で撫でていた自分に困惑する。最近、自身の行動が無意識下で行われる事が多い。主に、ますたーの事を考えてる時だ。
 ますたーが他の女性と仲良くしていると、胸がざわめく。ますたーに喜んで貰えて、頭を撫でて貰えると——嬉しい。
 こんな感情を、兵器のわたしが知って良いのだろうか。パイロットに操縦されていたとはいえ、沢山の人を殺し、沢山の想いを踏み躙ったわたしが。

ユニ子「——……御飯が、冷めちゃう……。そろそろ、ますたーを……起こさないと」

 わたし達プラモデルは兵器として扱われていた時の記憶も所持している。それが良い事なのか、悪い事なのか、今でも分からない。

ユニ子「ではますたー……お買い物に、行ってきます。きっと……3時前には、帰れるかと……」

男「今日はバイトも何も無いし、あんまり急がなくても良いぞー」

バンシィ「あのさ白いの、何故か、何時の間にかあたしはエコバックを持たされてる訳だけど。あたしも買い物に行かなきゃいけないのか?
     っていうかもう嫌だぞ!あのオバサンだらけの安売りに特攻させられたり、安売りシールの行列に並ばされるのは!」

ユニ子「……付いてくるなら……ソースカツを、に……いえ、三枚買ってあげましょう。追加報酬に……うまい棒も、可」

——がしぃっ!

バンシィ「荷物持ちなら何百キロでも何時間でも来い!それじゃマスター、行って来るぞー!」

ユニ子「ふふり……それれは、ますたー……行って来ます、れす」

男(なんかユニ子が徐々にバンシィの扱いを酷くしている気がする。大体、最近の女子がソースカツ三枚で重労働なんてしないだろうに。
  確かにバンシィはハンバーガーとかうまい棒とか、ジャンクフードが大好きだけども。ケチャップとかマヨネーズが好物だけども)

男「まぁバンシィが良ければ……別に良いか。地味に仲も良いみたいだし。それじゃ俺は、静かにプラモを作るとするかね」

——パチンッ

男「う〜む、これだよこれ。HGにはないパーツの大きさと、この部品の多さ。HGも悪くは無いけど、落ち着いて作るならMGだよな」

男(——って気付けば俺、段々と独り言が多くなって来てるな。部屋にいる時だから良いが、外で言ってたら只の危ない奴だぞ)

——カチンッ

男「何だ、どうにもパーツが嵌らないと思ってたら、AとB間違ってるじゃんか。色も結構似たり寄ったり……まぁ量産型の良い所か。
  でもまぁ何だかんだ言って、装飾をゴテゴテ付けたプラモよりは全然マシだよな。リゼルなんて可変機でも、かなりスリムだし」

??「……B……これ?」

男「お、サンキュ。しかしこうやって作ってると、やっぱりプラモって良いなぁ。人間、一つくらい趣味がないと時間を持て余しちまう」

??「人間、趣味……大事。めもめも……」カキカキ

男「——アリス、どうしてここにいる……?どうやって入った!? って言うか何で俺の家を知ってる!?」

アリス「……今日、公園……人、皆無……人間観察、不可能。シナンジュ、ぱぱ……捕獲、連行。お兄さん、暇潰し」

男(この単語のみの説明で意味が理解出来るのが、慣れて来たという事なのだろうか。つまり纏めると、今日は公園に人が全然いない。
  最重要作業である人間観察も出来ない上に、会いに来てたフロンタルさんは何時も通りシナンジュに連行されて行った。
  だから暇過ぎたので、知り合いの俺の家に暇潰しに訪れたと。何時の間に俺の家はプラモの溜まり場になったのだろう)

男「そういや答えて貰ってないんだが、どうやって俺の家の住所知ったんだ?確か教えてなかったと思うんだけど。
  あ、Cの4、切って置いてくれるか。あとシールのシートを取ってくれ。組み立てる前に貼って置いた方が楽なんでな」

アリス「シナンジュ、地図……頂戴。しーる……これ?」

男「なるほど、シナンジュが……っておい、何であの子に俺の家の住所がバレてるんだよ。プラモだからって言い訳が通じるから怖いわ。
  あ、シールはこれで大丈夫。パーツ切り取る時は、そのニッパーを使ってくれ。結構良く切れるから気を付けてくれな」

アリス「これ……お兄さん、新規、プラモ……誕生?」

男「へ?あぁユニ子達も言ってたな、新しいプラモの子を呼び出すのかって。でもこのリゼルは本当に只のプラモデルだよ。
  このリゼルを買った店に、人型化してアルバイトしてたリゼルがいたし、確か一種類のプラモに一人なんだろ?」

アリス「御明察。でも、このプラモ……異質」

男「異質って、どういう事だ?まさか今度は女の子化するんじゃなくて、プラモのまま動き出すとか?あはは、まさかな。
  よしっ、シールをちゃんと貼り終えたぞ。我ながら器用なもんだ。後は全部のパーツを合体させてっと……」

——カチッ

男「どうだ見てくれよ、アリス!MGリゼル完成!時間は掛かるけど、やっぱり達成感は一入だ——なっ!?」

アリス「……フラグ、網羅……慢心……展開……完璧」

 心の底から自分の考えを信じ込み、油断していた。慢心とは正にこの事。だって目の前で既に擬人化していたプラモを見ていたんだ。
 それにユニ子からの説明を聞き、絶対に人化しない条件は揃っていた。自分の製作したプラモデルまで人化するとは思うまい。

男「おいおい……プラモが宙に浮いてるぞ。何の手品だよ……」

 完成したプラモが突如発した光。それに驚き取り落としてしまったプラモが、地面に落下する事なく、あろう事か俺の眼前を浮遊している。
 思い出してみれば、俺って二つ擬人化したプラモを所持している癖に、一度も彼女達がプラモデルから人間に変化した瞬間を見れてないんだよな。

アリス「RGΖ-95……リゼル。リ・ガズィ系譜、量産型……可変機」

 隣で無表情のまま、俺の購入したプラモのパッケージを眺めていたアリスが、機体の識別コードと名前を呟く。
 それと同時に、MGとはいえ手で掴めるサイズだったリゼルのプラモデルが——人一人分の巨大なカプセル状の物体に包み込まれた。
 カプセルが内側から薄緑色に発光して呼応している様子は、まるで卵の中で孵化を待つ雛鳥のよう。不気味ではなく、とても幻想的だ。

男「これって、やっぱり中に人化したプラモデルが入ってるのか?この中で、人型に……」

アリス「……所持者……開封……義務」

 つまり、このカプセルを開封するまでリゼルは眠ったままで、所有者からの認証を求めているって事か。
 少しの間思案していると、服の裾が控え目に引っ張られる。視線を向けるとアリスの瞳が俺を見詰めていて——答えを待っているようだ。

アリス「開封、拒否……選択?」

男「……確かにプラモは既に2人いるけど、自分の作った子を眠らせたままにするのは……流石に俺には無理だよ」

 現実では先ずお目に掛かれないような奇想天外の異物に、恐る恐る差し出した指先が触れる。
 すると触れた場所から、まるで水面の波紋のような波が、カプセル全体に広がった。中の人物に、認証された事を伝えるかのように。

『所有者、男様の登録を完了しました。リゼル、起動します』

 機械音声の案内がカプセルから発せられ、部屋全体に響き渡る。驚愕の連続に、自分がSF映画の中にいるような錯覚さえ覚えた。

アリス「カプセル、展開……プラモ、受理」

 後方にいるアリスから背中を押され、更にカプセルへ近付く。するとカプセルの中央にヒビのような切れ目が入り、徐々に広がっていく。
 始めに外側から覗き見えたのは、腹部。女の子独特の、思わず唾を飲む健康的なくびれ。男としてはへそも外せない。
 そこからカプセルは段々と開いていき、丸出しの胸部から鎖骨、首元まで上がって行き、最後に見えたのは——、

男「やっぱり、あの店にいたリゼルだよな……何でだ」

 全身が露わになって再度思うが、どう考えても、あのプラモ屋で仕事をしてたリゼルと瓜二つの少女である。プラモは一種一人ではないのか。
 普段なら女性の胸部や恥部が全開で、目を逸らさざる終えない光景だが、今回は別だ。意外な出来事が多過ぎて裸に興奮出来る心理状態ではない。

リゼル「……ふぇ?もう朝ですかぁ?」

 孵化した少女は緊張感皆無の声で、欠伸交じりに眠たげな声を出す。もう否定しようが無い、どれを考慮してもあの店にいたリゼルである。
 あの時安心し切ってプラモデルを組み立てた自分を全力で鉄拳制裁したい。だがこれだけはハッキリしている。

リゼル「——……はへ?何であの時のお客様が……僕のところ……——ひ、ひやぁぁぁぁ!な、何で僕裸なんですかぁ!?」

 俺はこの日、三体目のプラモデルのマスターになってしまった。

今日はこれで終わりです。最後の地の文を即興で書いたので、かなり投下終了まで時間が掛かってしまいました。申し訳ないです。

という訳で今回からリゼルが同居人の仲間入りとなります。アリスを今回で出したのは、出番が結構少なかったので、出してみようかな、と。
最近他のキャラとかもあんまり出せてないですよね。新しいプラモが後に控えているというのに……どうしてこうなった。
個人的にニューガンダムは堅実な委員長タイプだと思うんですよ。サザビーは……それこそお嬢様?御姫様?
和風喋り方や立ち振る舞いをするプラモとかも出したいなぁ。スサノオかな……やっぱり。

リゼル登場までに話数割き過ぎなんだよ!というかユニ子の地の文入れてる暇があるなら、さっさと書け!……はい、仰るとおり。
でも、読者様にユニ子の明かしていない秘密と、マスターをどれだけ大切にしてるかが伝われば幸いです。
それでは今回はこれで。次回はリゼル全開回となる予定です。それではお休みなさい。

すみません、>>1風邪でダウンしておりました。もう完治したので、書き溜めている途中です。
それと報告なのですが、W枠は投票を予定していましたが、最終的にエンドレスワルツ組みで組んでいこうと思います。

【ウイングガンダムゼロ】【ガンダムデスサイズヘル】【アルトロンガンダム】という組み合わせで行きます。

持ち主はとりあえず一番ギャグネタに欠かなそうな人を選出しました。……年齢的にまだ中学生なんだが、どうすれば良いのか。
基本的に持ち主の年齢層は結構高めなので、キャラの年齢も性格共に改変して登場させるかも知れません。今思えばユウもそうでしたね。

そして最後にアンケートを、読者様がお暇であればお答え頂けると嬉しいです。
前々から出そうとしてた逆襲のシャア枠ですが、出すのは決定としてニューガンダム勢かハイニューガンダム勢、どちらが良いでしょうか。
性格設定に差分は出しているので、一応お答え頂き多い方のモビルスーツを出したいと思います。それでは、もし宜しければお願いします。

アンケートに回答して頂き、ありがとう御座います。投票結果だとHi-ν組が多く、ナイチンゲールが圧倒的ですね。
そして個人的に調べてみたのですが、一応ナイチンゲールのプラモはあるみたいです。MG1/100のやつなんですけども……中国製?
パッケージがどう見ても日本製の物ではありませんが、普通のプラモ屋で売ってる物なんですかね?

というか一緒に調べていたら、ナイチンゲールの意味ってナース的な物では無かったんですね。
ただ母性的にも、シャアの趣味的にも……何故かナース服の赤髪娘が思い浮かびます。
持ち主は……何だかんだ言って全裸になるでしょうか?シャアを出したら大変な事になりそうですし。

それでは今日も始めさせて頂きます。宜しくお願いします。

リゼル「確か僕、先輩達から店番を任されてて、御客さんが全然来なくて眠気が……あっ、居眠りはしてませんよ!? ほ、本当ですよ!?
    ちょっとウトウトしたくらいで……はっ!まさか居眠りしていた僕を見て、先輩達が幻滅して……僕を身売りに!?」

男(プラモ屋で会った時からそうだったが、この子って独り言も自虐も自己完結させるよな。だから更にネガティブになると)

男「いや、身売りとは違うんだが。というか君の後ろにあるカプセルが——」

リゼル「ぐすっ……そうですよね、僕なんて主役機を引き立たせる噛ませ役で……どうせ人型になっても身売りされるくらいしか……。
    それでもMGでCディフェンサー装備が出て、僕達にも需要があるんだなぁって……思ってたら、プラモ発売前日に……六巻が……っ!
    新しい話でも、一個隊がローゼン・ズールとノルン装備の性能披露の為の巻き藁みたいになってましたし……Cディフェンサーとは一体……うごごごご」

——ザァーザァー

男(そういやCディフェンサーって、簡単に言えばAとBのディフェンサーの良いところを合わせた物だったな。扱い的にも色合い的にも、枯れ葉同然だったが)

アリス「室内、雨……?」

男「何故かこの子が自虐を始めると、頭上に青い線が引かれたり、超集中豪雨が起こったりするんだ。うぉ、畳が水浸しに……」

リゼル「ごめんなさい、ごめんなさい!色々あり過ぎて混乱してて……ほ、本当に捨てられてドナドナされたかと思っていました。
    えっと、一応拭いて置きましたので、これで乾けば元通りになると思います。あ、雑巾は何所に置いておけば良いでしょうか?」

男「あ、あぁありがと。雑巾は後で風呂場で洗うから、置いておいてくれたら大丈夫」

男(結局15分程、リゼルによる自虐と集中豪雨は続いていた。取り合えず俺の思い付く限りでリゼルの美点を挙げ続け、漸く泣き止ませる事が出来たが——、
  もし今度リゼルが落ち込み出せば対処の仕様が無い。同じ褒め言葉がリゼルに効けば、話は別だけども)

リゼル「——って僕、店番任されてるのに、居なかったら叱られちゃう!で、でもこのタオル以外身に着ける物が無いし……ど、どうしよう」

——くいくい

アリス「リゼル……お兄さん、関係……不明。早々、御教授……適切」

男(そういや偶然なのか意図的なのか、リゼルは目を覚ましてから一度も自分の生まれたカプセルを見ていない。態度的に偶然だとは思うが。
  しかしリゼルにどうやって説明すれば良いんだ。どんな手を尽くしても、リゼルがパニックになっている光景しか思い浮かばないぞ)

リゼル「あぅ……あの、お願いばかりで申し訳ないのですが、何か御洋服をお借りしても良いですか……?流石に、これ一枚だと……」

——もじもじ

男(女の子が裸に何か一枚着てたりすると、エロいよな。裸エプロン然り、裸ワイシャツ然り。しかも肌蹴そうなバスタオル一枚——)

アリス「お兄さん……鼻血、鼻血。流血沙汰?」

男(しかし説明しない事には、リゼルが自分に起こった事態を知る事も無く、プラモ屋に帰ってしまう。いや少し待ってくれよ。
  リゼルが俺のプラモになった事を知らず、このままプラモ屋に帰還すれば——全て丸く収まるんじゃないか?)

男「なぁアリス、プラモデルって主人から離れて生活してても平気なのか?」

アリス「……少々、平気。長期……一日程度、不可。プラモデル、本能……主人、捜索」

男「つまり主人登録がされたプラモは、一日経たないくらいで本能が主人の所まで誘導しちまう……と」

アリス「作成、完了時……認証、不可……プラモデル、人化……拒否。プラモデル……元、地点」

男(ほほう、なるほど。つまり、あのカプセルの時に認証を拒否してれば、リゼルは元通りプラモ屋にいたままだったのか。
  という事は——俺は自分で掘った墓穴を、埋めようとして更に深く掘り進めたんだな。何故自ら面倒事に巻き込まれて行くんだ……俺)

——ひょっこり

リゼル「あの御客さ——お、男さん。用意して貰ったズボンが、大き過ぎて……一応、上のシャツは着れたのですが……」

アリス「裸……てぃーしゃつ?」

男(ユニ子達の服を勝手に引っ張り出す訳にもいかないから、俺のズボンとティーシャツを貸したが……やはりサイズ的に穿けないよな。
  しかしブカブカのティーシャツ一枚……太股とかが見えて素晴らしい。一応言及しておくがワザとではない。信じて欲しい)

リゼル「でもこれだけだと……流石に外は歩けませんね。もうディフェンサー装備で隠しながら飛んで帰るという事も——」

男「あのさリゼル、少し話があるんだが……その前に、あれを見てくれるか?ほら、あのカプセル」

リゼル「へ?カプセル、ですか?——あ、あれってプラモデルが人化する時に使うカプセルですね!わぁわぁ、僕初めて見ましたよ!
    確かこの中に装備も入ってるんですよね!僕なんて未完成だから、装備も不完全なままで……まま……で」

アリス「……ディフェンサー、A、B……可変機、特有……造形美」

男(ちょっと待てアリス。お前、俺の傍にいた筈なのに、何時の間にカプセルの中にあったリゼルの装備を取り出して、観察してるんだ。
  リゼルに十分心の準備をさせてから、俺との関係も説明しようとしたのに。全ての計画が台無しである)

リゼル「あ……れ?何で、ディフェンサー装備一式が……僕のは持ち主がいないから透明な筈で……え?え?」

男(ほらやっぱり錯乱してるじゃないか。)

【RGZ-95 リゼル】

リゼル「カプセルに……僕の名前と、製造番号。それにこのプラモのパッケージ……透明じゃなくなった装備……」

男(カプセルを恐る恐る触るリゼルの目は虚ろで、生気が失せている。きっと現在、彼女の脳内では様々な思考が堂々巡りしているのだろう。
  これでリゼルが正気を取り戻した時、どんな惨状になるのか。大慌てか、はたまた全てを忘れようと失神するのか)

リゼル「あの男さん、このカプセルってもしかして……僕の、ですか……?」

男「い、いえす……ちなみに、そこのプラモを組み立てたら出て来た」

アリス「リゼル、カプセル……開封者、お兄さん」

リゼル「これは僕のカプセルで、このプラモデルも僕ので……作り手は、男さん……?という事は……——」

——ボンッ

リゼル「ぼ、僕は……男さんの物にされたって、事なんですか……!?」

男(何でこの子は誤解され易いような言葉を選ぶのか。行動も故意に狙っていたら、あざといと言わざる終えない物ばかりだし)

リゼル「あの時先輩が男さんに売っていたプラモデルが、僕と契約出来る物だったなんて……本当に落としちゃった商品だとばかり……。
    デルタさんが荷造りしなさいって言ってたのには、そんな裏があったんですね。まさか本当にドナドナされてるなんて……厄介払いですね、分かりたくないです……」

——ずぅーん

男(俺にプラモを売ったのはデルタプラスカイだよな。何故リゼルが人化するプラモを選んだのか、本人がいないから理由も検討が付かん。
  ただ、プラモ屋でリゼルを慰めてる時のあの子は、そんなえげつない事をしそうには見えなかったが。何か事情があったのか?)

リゼル「確かに、運んでる物を落としちゃったりしましたけど……お茶を運んでる途中で転んで、デルタさんに頭から被せた事もありましたけど……」

男「それは普通にバイト首になるレベルだと思うが——……あ、口に出してた」

——ずずぅーん

リゼル「ですよね……僕なんてモビルスーツの時も、人化した後も全く役に立たないで……げふっ」

アリス「ショック、過多……絶命、確認」

男「あー、その……リゼル、ごめんな。俺が安心し切ってプラモを作ったりしなければ、こんな事にはならなかったのに。
  しかも説明聞かずに持ち主の登録までしちまったから、プラモ屋にすら帰れないし……いや、半日くらいなら平気なのか」

リゼル「い、いえ、男さんは僕の姿を見ていましたし……説明されなかったら、持ち主がいるって勘違いされても当たり前ですよ」

男「でも持ち主がいないでプラモが人化してるって、どういう原理なんだ?普通は完成品のプラモがあって、人型になれるんだよな?
  アリスは……確か殆どプラモの状態で野良化してるとは聞いたけど。リゼル達もそうだったのか?」

リゼル「……あの御店は、少し特別なんです。境界線が曖昧で……僕達は完成されてなくても、不完全ですが人型を持てるんです。
    それを使って、気に入った主人に自らプラモを勧めたりしてるんですよ。原理は……分からないんですけど」

男(なるほど、プラモ自身が人化して、自分と波長の合う持ち主を探しているのか。でもユニ子もバンシィも、あの時人化してなかったな。
  持ち主の認証をする時のカプセルも無かったし……あの二人は、他のプラモと何かが違うのか?)

男「でも俺は、きちんと君と話もしてなかったし……リゼルのプラモを買ったのも、デルタカイに進められたからで……ごめんな。
  本当なら自分でしっかりと持ち主を選ぶ筈なのに、俺なんかで。認証は……解除なんて出来ないだろ?」

アリス「一度、認証……解約、不可」

男「……まぁ、予想通りなんだけどな」

リゼル「あ、あのっ……男さんは、僕がプラモだと御嫌……ですか?こんな壊されるだけの量産機なんて……嫌、ですか?」

男「いや、そんな事全然ないぞ!量産機だって格好良いと思うし、可変機は男のロマンだし……リゼルこそ、俺なんかが持ち主で良いのか?
  あのプラモ屋にいれば、もっと相性の良い人だって見付かったかも知れないし。俺なんてボロアパートに住む苦学生だぞ?」

男(しかも他にプラモが二体既にいるしな。更にそれが両方ともワンオフ機体という)

リゼル「えっと……僕は、男さんさえ良ければ……。プラモ屋の時も、失敗した僕を……優しく慰めて、くれましたし……」

アリス「一目、惚れ?」

——ボンッ

リゼル「〜〜〜〜〜〜っ!ひ、一目惚れではっ!た、確かに慰めて貰った時に、良い人だなぁと思いましたけど!それはまた別の話で!」

アリス「ちょろい……ちょろゼル?」

リゼル「ちょ、ちょろくなんて無いです!だって……あの時の男さん、本当に格好良くて……量産機の僕にも優しく接してくれて……。
    それに男の人が苦手で、上手く喋れない僕が、男さんとなら普通に喋れていましたし……えへへ」

アリス「お兄さん……すけこまし?」

男「違うぞ!俺はただ、プラモの山を崩しちゃったリゼルを助けてだなぁ——」

——ガチャッ

ユニ子「たらいま、れす……ますたー」バンシィ「ただいまだぞーマスター!ほら、マスターの分もソースカツ買って来たから……?」

男(何でこの子達は、こんなにもタイミング悪く帰還して来るんだ……)

今日はここまでです。新しい子を定着させるのって結構難しいんですね。今までは他の持ち主と一緒にギャグで出て来ましたし。
リゼルはどちらかというと、バンシィやユニ子のデレとは違い、初々しい初恋みたいな性格を目指しています。可愛い子になってるかは、>>1の好みなので……お許し下さい!
恥ずかしがりながらシャツの裾を押さえる女の子って、素晴らしいと思うのですよ。

それと少し前にあった記憶の件ですが、一応ユニ子やバンシィ等のUC機体以外は持っている、という感じでお願いします。
ユニ子達には少し複線みたいな物もありまして、最後までの記憶を持っていると変になってしまうんですよね。
記憶的には、それこそ今回発売されたEP6辺りまででしょうか。ローゼンの事もフルアーマープランの事も知ってますし。

全裸さんは……ほら、マザコンロリコンを貫いた御褒美という事で。いや、貫いてるのはシャアですけども。
全裸さんって原作基準だと滅茶苦茶シリアスな人になっちゃいますしね。これくらい壊れてて、恵まれてる方が幸せなんじゃないかな……多分。
しかしEXVSFBに出て来たローゼン、格好良かったですね。メタリックな感じが……中二心をくすぐられました。専用回作ろうかな……。

あともしかしたら近い内に番外編みたいな感じで、男の台詞無しの回を作るかも知れません。こう、男が話してる体でユニ子達の台詞のみ……みたいなやつですね。
やっぱり男のプラモですし、専用回は必要ですよね。……リゼルが読者様に気に入って頂けていれば幸いです。
それでは今日はこれで。おやすみなさい。

あ、もう一個聞きたい事があったんでした。
前に刹那のプラモはエクシア、ダブルオー、クアンタの三姉妹が良いという意見と、ありきたりと言う意見があったのですが、
三姉妹ではなく、他の機体の組み合わせの方が良いでしょうか?例えばダブルオーとリボーンズガンダムという感じなのですけども。

最初に三姉妹を予定していたので、どちらが良いのか少し迷っております。
もし三姉妹じゃない構成だとしたら……リボーンズガンダム入れたいかな……。ほら、ハイヒールはいてますし、Sっぽいですよね。
ただ仲が良い三姉妹も捨て難いですし……ううむ。

それでは遅くなりましたが始めさせて頂きます。それと前に聞いた回答がありましたので、刹那にはエクシア三姉妹としました。
コスプレ好き……にしましょうかね?中々他の形態の情報がないので、リペアやリペア�くらいしか情報が無いんですよね。
主にアヴァランチとかの小説に登場する系統ですか。ただリペアの厨二設定は凄い良いですね。デスヘルと良い感じに……。

ダブルオーのタンク型は、GNドライブが粒子貯蔵タンクになった奴ですよね。じゃぁおっぱいに拘束具でも(ry
あとガンダム擬人化物で素晴らしいSSをここで見付けて、あぁやっぱり刹那にはエクシアだな!と思いました。

それでは今日も始めさせて頂きます。宜しくお願いします。

〜〜事情説明中〜〜

ユニ子「やはり、こうなった……と言うべき、れしょうか。ますたーの、購入した……ぷらもの箱から……変な感覚は、してましたし。
    たら、ぷらも屋に、半人化なんて、技術があったとは……予想外、れした。ますたーが、勘違いしたのも……頷けます」

男「リゼル以外にもデルタプラス、それにガンダムデルタカイも人化してたな。リゼル、あの二人も半人化とやらなのか?」

——ひょこり

リゼル「僕は、先輩達の装備を見ていないので確証はありませんが……多分そうだと思います」

バンシィ「っていうか何でソイツはマスターの背中にずっと隠れてるんだ。しかもピッタリ張り付いてて……ずるいぞ」

リゼル「ひぃ!? ご、ごめんなさいごめんなさい!何でもしますから、本格的爪研ぎとビームマグナムだけは許して下さい!
    あんなぐしゃぐしゃになったり、跡形も無く消え去るのだけは……ひっく、うぇぇ……」

男(やはり量産機だと自分達相手に無双紛いをするワンマン機体は恐怖の対象以外の何者でも無いのか。ビームマグナムなんて掠れば即死。
  バンシィのVNに到っては超振動で内部からぐちゃぐちゃに。劇中で観たのは一度だけだが……あれは悲惨だったな。
  アーマーが粘土みたいに裂かれて、中から燃料やら配線が覗いて……あれを受けるくらいならビームマグナムで蒸発の方が幸せだろう)

男「というかこういう説明を出来そうなアリスは何所に……ん?手紙?」

『今日、夜更け、帰宅。お兄さん、愉快、御礼』

男(今日はもう帰ります。お兄さん、楽しかったありがとうってところか……何度も喋ってたから直ぐに訳し可能というのが何とも。
  と言うかアリスよ、一番大事な説明の時に帰宅するのな。俺だと説明しようとしても中途半端にしか伝わらないじゃないか)

ユニ子「……まぁ、新しい子の事は……ますたーと、バン子に任せます。わたしは……夕御飯の、支度が……ありますのれ」

男「そういやもう17時か。二人が買い物に行って、こんなに遅くなるって珍しいな。何か用事でもあったのか?」

ユニ子「あ、遅れてごめんなさい……れす。ソースカツが、ろ所も売り切れれ……なのに、バン子がずっとごねて……。
    結局、隣町の商店街の、ら菓子屋まれ……買いに行ってた、れす。バスに乗車するのも、勿体無いのれ……徒歩れ。
    それとますたー……ますたーの好きな、すーぱーびっぐちょこも、売ってたのれ……一応、三つほろ買って来ました」

バンシィ「いやちょっと待て!そこで会ったプラモと話し込んで、更に遅らせたのは白いのだろ!」

リゼル「ひぅ……っ!? つ、爪は止めて爪は止めて爪は止めてぇ……!」

ユニ子「あーあ……泣ーかせた、泣ーかせた」

バンシィ「今のは別にリゼルを脅かした訳じゃないぞ!それに何であたしはVN装備してすらいないのに、こんなに怯えられてるんだ!?」

男(劇中でリゼルの隊を有無を言わさず滅殺してるからだろうな。ただリゼルはバンシィだけでなく、ユニ子にも恐怖感はあるみたいだけど。
  まぁあんだけビームマグナム連射してたら、何所かで味方機に掠って撃墜してた、なんて言われても違和感無いな。それよりも——)

男「ん?今隣町でプラモと会ったとか言わなかったか?」

ユニ子「えと……詳しい御話は、御飯の時れ……宜しいれしょうか?今日は、煮物を作ろうと、してるのれ……時間が掛かりそう、なのれす」

男「あ、あぁ分かった。それとリゼル、俺の盾にしても良いが服を引っ張らないでくれるか?伸びる伸びる」

男「ほらリゼル、ずっと俺の背中にいても話せないだろ?と言うか伝えてなかったのは悪かったから、そろそろ服引っ張るのは止めてくれ」

リゼル「で、でも男さん、あのバンシィさんですよ……っ!? デルタさんを爪研ぎに使用した、あの……ちらっ」ガタガタガタ

バンシィ「じぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ……じゅるり」

リゼル「ひぃっ!? ほ、ほら舌なめずりしてますよ!きっと僕を頭からガブリッといく事を想像して……あふぅ」バタリッ

バンシィ「うぅ、買って来たうまい棒、直ぐ食べたいけど、食べたら白いのに怒られるな。でも一本くらいなら事故かも知れないし……。
     よしっ一本だ!一本だけなら、きっと白いのにもバレな——あふんっ!?」バタリッ

——スコーンッ

ユニ子「ふふり……全部、聞こえてるれすよ、バン子。御飯前の、御菓子は……御法度れす」

男(台所から居間は、壁があって見えない筈なのに、うまい棒の包みを開封しようとしたバンシィの頭を、弧を描きながら飛んで来た御玉がヘッドショット。
  あれ可笑しいな。俺の知る限り、御玉は料理に使う物であって、少なくとも戦闘用に使用する物では無かったと記憶しているが)

バンシィ「うぅ、いたた……まだうまい棒の封すら開けてなかったのに、酷い目にあったぞ」

ユニ子「御飯の前に、御菓子はらめらって……何回も、言ってる。御玉が当たったのは……聞かなかった、バン子の……自業自得。
    そういえば……リゼル、れ良い?嫌いな、食べ物とか……聞くの、忘れてたけど……苦手な物、ある?」

リゼル「い、いえ!好き嫌いなんてとんでもない!作って頂けたなら何でも食べます!
    何時も料理担当は僕でしたから……作って貰えるだけでも、物凄く嬉しいです……ぐすっ」

男(リゼルは劇中でも人型になっても不幸体質だったからか、相当涙腺脆くなっているな。そんな子の頭を撫でて慰めたくなるのは俺だけだろうか)

ユニ子「炊き込み御飯と……じゃがいもと枝豆の、煮っ転がし。あと、鶏肉が安かったのれ……鶏のゴママヨ炒め、れす。
    そーすは、ゴマロレッシングに……マヨネーズを合わせた物。あ、御飯はまら、ありますのれ……御代わり、あったら……言ってくらさい」

バンシィ「ちなみに安売りしてた鶏肉を、おばちゃんの群れから攫って来たのはあたしだぞ……死ぬかと思った」

リゼル「わぁぁ……美味しそう。え?僕も食べて良いんですか?」

ユニ子「……聞くまれも、ないれしょう。材料、多目に買って来たのれ……一人くらい、増えても……問らい無い。
    それに、突然とはいえ……貴方も、ますたーのぷらも。わたしに、遠慮なんて……しなくて良い。こっちの、バン子にも」

リゼル「ゆ、ユニコーンさん……っ!」

リゼル「あむっ、はぐっ……んぐ。うぅ、僕が作る料理なんて、比にならないくらい美味しいです……。この煮物も、きちんと味が染みていて……」

ユニ子「少しらけ……バターを、使ってる。それに、らん爵芋は、煮物らと……煮崩れしないから、使い易い」

男(最初は、物凄く内気なリゼルが他の二人と共同生活出来るか本気で心配していたが、どうやら取り越し苦労だったようだ。
  リゼルはプラモ屋にいた頃から料理担当だったらしいし、ユニ子は家の家事全般を任してる。共通の仕事があると、話題に困らないしな)

——くいくい

バンシィ「なぁマスター。あたしが話し掛けようとすると、リゼルが驚いて距離を取るんだけど……どうすれば普通に話が出来るんだ?」

男(バンシィは大人しいユニ子とは正反対の性格だし、正直リゼルとの共通点が全く無い。更にリゼルの方が過剰にバンシィを怖がってる。   この時点で絶望的な気がするが、バンシィだってリゼルを虐めたい訳じゃないんだ。仲良くなる意思があるなら平気だろ)

男「なぁリゼル、バンシィが話をしたいらしいんだが——」

リゼル「ひっ!? あ、あれですか……?そろそろ爪も伸びて来たし、丁度良い研ぎ物もあるし、研いでおこうかなという引導……っ!?」

バンシィ「何でお前の中のあたしは何時も爪を研ぎたがってるんだよ!あぁぁもう!白いの、御飯御代わり!大盛りで!」

男(こりゃバンシィがリゼルと話せるようになるまで結構掛かりそうだな)

男「そういえばユニ子、隣町でプラモに会ったって言ってたけど、シナンジュとかか?もしくはまた新しいプラモか?」

ユニ子「初めて見た、プラモれした。持ち主の、人も……多少変わった人、れしたが……少なくとも、プラモを邪険に扱う人れは、ないかと」

【3時間前 隣町商店街〜ユニ子side〜】

ユニ子「まさか、御菓子一つれ……隣町まれ、行く事になるなんて……思いませんれした」

バンシィ「何で今日に限って何所もソースカツを売ってないんだ!誰かがあたしを苦しめる為に買い占めてるんじゃないのか!?
     うまい棒もコンポタ味だけ置いてないし!何故か珍しいチョコ味だけ置いてあるし!がるるるるるぅぅ」

ユニ子「バン子を、苦しめる為らけに……御菓子を、買い占めるような、暇人は……いないと思いますが。入荷が、間に合わなかった、らけれしょう。
    さて……地図によると、ら菓子屋は……この近くの筈。バン子、怒って唸ってないれ……一緒に探して——ん?」


??「オーの事なんて、どうでも良いんだろうっ?……もう刹那なんて知らないっ。エクシアと仲良くしてれば良いんだ」

刹那「ガンダムッ!ガンダムぅ……!」

ダブル「今更謝ったって遅い……馬鹿刹那。大嫌いだ!」

刹那「ガン……ダム……はっ!? が、ガンダム!がんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁむっ!!」ガクリッ


ユニ子「……何でしょうか、あれは」

バンシィ「お、あれって駄菓子屋じゃないか!? 白いの、あたしは先に行ってるからな!」

ユニ子「あの……平気、れすか?貴方の、プラモ……飛んで行っちゃいました、けろ」

刹那「ガンダムぅ……っ!ガンダ……ガンダァァァァァァァァァムッ!」

ユニ子(プラモに、見限られた事が……余程、ショックらったのれしょうか。ガンダム以外の言葉は、一切無く……泣き崩れて、います。
    わたしにも、気付いておらず……ろうしましょう。見てしまった以上、放って置く事は……れ来ませんし)

??「あれ刹っちゃん、どうしたの?もしかしてまたオーちゃん出て行っちゃった?」

??「……………」ナデリナデリ

ユニ子(近くのアパートから、青髪の人物二人が、男性の所に……。なるほど、二体とも……この方のプラモれすか。という事は、プラモが三体?
    三体の、プラモを所有してる方は……始めて見ました。一方は、子供のように小さく……もう一方は、わたしと同じ程れしょうか)

刹那「っ!ガンダム!ガンダムガンダム!」

——がしっぎゅぅぅぅ

エクシア「はいはい、刹っちゃんのガンダムエクシアだよ♪だからほら、早く泣き止んで、ね?
     きっとオーちゃんも言い過ぎただけだから、何時も通りちゃんと帰って来るよ!ねぇクアちゃん!」

クアンタ「…………」コクリ

刹那「ガンダムぅ……」

ユニ子(なんか、あの方が、ガンダム以外の発言……れ来ないような、気がするのれすが……そんな訳、ないれすよね?)

丁度400という事で今回分は終わりです。即興で書いた部分があるので、もし誤字誤植があったら申し訳ないです。

という訳で刹那の機体三姉妹が登場しました。今回ツッコミ役が男→ユニ子となっており、会話長い文とかユニ子でどうするんだよ、とか思っていました。
ちなみに三機それぞれに刹那の性格を反映させるという意見に「おぉ!」と唸っていたのですが、刹那本人がいるという理由が1。
そしてそれぞれの刹那に明確な性格と口調の違いが無く、断念しました。その代わりに三機とも、きちんと刹那の時期を反映しております。

【エクシア】は機体性能に頼っていた頃の刹那を支えていた、明るく若干お姉ちゃんキャラ。
【ダブルオー】は刹那が機体と対等になり、ダブルオーも刹那を意識している。だがツインドライブ=ツインテール=ツンデレという>>1の安易なキャラ付けで素直になれない。
【クアンタ】対話。——ではなく、製作されたばかりなので、幼女+ギャグキャラみたいな感じになりました。

今後刹那共々出てくるプラモ達となりますので、キャラ付けはしっかりしないと。そして刹那は……「ガンダム」の理由は次回に書くという事で。
しかしリボガンって二機がくっついた機体だったんですね。前にちょっとだけ聞いたのですが、説明されて納得していました。
刹那持ち機体3プラモは、きっとコスプレで出る時もあり、その時はその状態の性格を反映させたいなぁと思っています。それでは、今日はこれで。

生存報告遅れて申し訳ありません。私情でゴタゴタしており書く時間が見付からず、間を開けてしまいました。
土日には新しく挙げられると思いますので、本当に申し訳ありませんでした。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年02月16日 (日) 13:41:05   ID: UhF3HiE3

フェネクスは?

2 :  SS好きの774さん   2015年03月31日 (火) 18:33:07   ID: mhxolzLh

続きをください。あとG-フェネクスもよろしくお願いします。

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