・もしも一夏の性格が銀さんだったらといおう思いつき
・特にそうなった理由(昔本物の銀さんに会った等)なし。
・駄文
・これらが気に食わない人は見ないことをお勧めします
一夏「織斑一夏でーす。趣味は糖分接種、好きなアナウンサーは結野アナ、好きな雑誌は少年ジャンプです。あ、ちなみにジャンプは週刊のほうだからな、赤マルでもSQでもないから」
山田「あの…織斑くん?なんで腰に木刀ぶら下げてるの?なんでそんな死んだ魚みたいな目つきなの?」
一夏「腰になんかぶら下げてねーと落ち着かないんですよ、おしゃぶりみてーなもんだ。後、目つきに関しては生まれつきだからね。以上でーす」
山田「……」
箒「……」
パアン
千冬「もう少し真面目にやれ」
一夏「おいおい、なんでメスゴリラ姉がこんなとこに…」
パアン
千冬「誰がメスゴリラだ。それと、ここにいるのは私がこのクラスの担任だからだ」
一夏「すいませーん、気分が悪いんで早退しまーす」ガラ
千冬「待て」グイ
一夏「いやだってアレじゃん。担任ってことは要するに一年間同じ環境ってことだろ?千冬姉と一年も一緒にいたらこっちの身がもたねーよ」
パアン
千冬「織斑先生と呼べ。後、人を化け物扱いするな」
一夏「いや、だってもう半分以上化け物…」
パアン
~休み時間~
一夏「いてて…ったく、どんなバカ力だよ。サイヤ人の生き残りですかコノヤロー」
一夏「あれ?ってことは俺ももしかしてサイヤ人?じゃあカメハメ波とか撃てたり…」
箒「……ちょっといいか」
一夏「え?」
一夏「…」
箒「…」
一夏「……誰?」
箒「あ、いや。もしかして…覚えていないのか?」
一夏「えーと…ああ、昔バイト仲間だった里中くん?いや、あの時の残業は俺のせいじゃないって前から…」
箒「里中くんって誰!?私だ!篠ノ之箒!昔一緒に剣道やった!」
一夏「あー…箒か。ごめん、マジ忘れてた」
箒「そ、そうか…」しゅん
一夏「い、いや!今は思い出したぞ!そっかー、箒かー、懐かしいなー!」
箒「一夏…」ぱああ
箒「廊下でいいか?」
一夏「ん?かまわねーよ」
~廊下~
一夏「いやーホント久しぶりだなーおい。六年ぶりだっけか?」
箒「あ、ああそうだな」
一夏「剣道、続けてんのか?」
箒「ああ。去年全国大会で優勝したんだ」
一夏「へー、そりゃすげーな」
箒「一夏はどうなんだ?少しはあの時より強くなったのか?」
一夏「あー…俺、剣道はもう止めちまったんだよ。今は我流ってとこだな」
箒「そうか…だが、今度勝負してみたいものだな」
一夏「そーかい」
キーンコーンカーンコーン
一夏「じゃ、戻るか」
箒「わ、わかっている」
~授業中~
一夏「……」
一夏(わ、分からねェエエエ!)
一夏(なんで高校でこんな高等専門知識習わなきゃいけねーんだよ!?アクティブなんたらとか広域なんたらとか、そんなん知ってる高校生なんざ相良軍曹だけで十分だっつーの!)
山田「ん?織斑くんどうかしたんですか?」
一夏「い、いや全然!全くわからないとかそんなんじゃないからねうん!」
山田「え?全くわからないんですか?」
千冬「織斑、入学前の参考書は読んだか?」
一夏「ラーメンこぼして捨てました」
パアンッ
~再び休み時間~
一夏「あー、ったくあんな電話帳サイズの本一週間で読めるかっての」
一夏「だってアレほとんど凶器だもん。角とかぶつければ入院じゃすまなそうだもん」
???「ちょっと、よろしくて?」
一夏「あん?」
???「まあ!なんですかそのお返事は!?わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですから、もっとそれ相応の態度があるんではないかしら?」
一夏「いや、ありません。つーか誰?」
セシリア「わたくしを知らない?このセシリア・オルコットを?イギリスの代表候補性にして、入試主席のこのわたくしを!?」
一夏「知らねーもんはしょうがねーだろ。てか、代表なんちゃらって何?」
セシリア「代表候補生ですわ!あなた、本気でおっしゃってますの!?」
一夏「なーに怒ってんの?カルシウム不足か?言っとくが俺のカバンに入ってるイチゴ牛乳は渡さねーからな」
セシリア「あなたの持ち物については何も言っていませんわ!…こほん、代表候補生というのは、国家代表IS操縦者の、その候補生として選出されるエリートのことですわ。……あなた、単語から想像したらわかるでしょう」
一夏「エリート?つーことは何?ベジータポジション?あのいざという時にヘタれるベジータポジション?」
セシリア「馬鹿にしていますの!?」
セシリア「大体、あなたISについて何も知らないくせに、よくこの学園に入れましたわね。唯一男でISを操縦できると聞いていましたから、少しくらい知的さを感じさせるかと思っていましてけど、期待外れですわね」
一夏「……」イライラ
セシリア「まあでも?私は優秀ですから、あなたのような人間にも優しくしてあげますわよ」
一夏「……」イライライライラ
セシリア「ISのことでわからないことがあれば、まあ…泣いて頼まれたら教えて差し上げてもよくってよ。何せわたくし…」
ブチッ
一夏「借りるかァアアアアお前の手なんか!!言動がいちいちムカつくんだよ!初期のルイズくらいイライラするんだよ!」
セシリア「な、なんですのその態度は!わたくしがせっかく優しくしてあげようと―」
一夏「お前が優しかったらハルヒだって優しく見えるっつーの!」
セシリア「あ、あなた―」
キーンコーンカーンコーン
セシリア「っ……!またあとで来ますわ!逃げないでことね!よくって!?」
一夏「二度と来んなバーカ!」
セシリア「キーッ!」
~再び授業中~
千冬「それでは、再来週に行われるクラス対抗戦に出る代表者を決める」
一夏「すんませーん。クラス対抗戦とか代表者ってなんですかーゴリラ姉」
千冬「織斑先生と呼べ。クラス代表者とはそのままの意味だ。対抗戦だけでなく、生徒会の開く会議や委員会への出席……まあ、クラス長だな」
一夏「いや、呼び方学級委員でよくね?」
千冬「黙っていろ。ちなみにクラス対抗戦は、入学時点での各クラスの実力推移を測るものだ。今の時点ではたいした差はないが、競争は向上心を生む」
一夏「あーはいはい。俺にないものね」
千冬「黙っていろと言った。一度決まると一年間変更はないからそのつもりで」
女子A「はいっ。織斑くんを推薦します!」
女子B「私もそれがいいと思いますー」
女子C「私もー」
女子D「フン、メンドクセ―カラ奴ニオシツケルヨ」
一夏「え?何この雰囲気?なんで俺で確定みたいになってんの?」
千冬「では候補者は織斑一夏……他にいないか?自他推薦問わないぞ」
夏「はーい、俺以外の誰かがいいと思いまーす」
千冬「黙れ。他薦されるものに拒否権などない。選ばれた以上は覚悟をしろ」
一夏「いや、俺はクラス代表よりも糖分王に―」
セシリア「待ってください!納得がいきませんわ!」
千冬「ほう?言ってみろ」
セシリア「男がクラス代表なんて言い恥さらしですわ!わたくしに、このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!」
一夏「……」ニヤリ
セシリア「実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを、物珍しいからという理由で―」
一夏「はーい。俺、クラス代表やりまーす」
セシリア「なっ!?」
一夏「いやー俺一度でいいから委員長とかやってみたかったんだよなー」
セシリア「あ、あなたわたくしの話を聞いていましたの!?」
一夏「ああ、聞いてたさ。屈辱なんだろ?俺に代表になられるのは」
セシリア「まさか!?わたくしに屈辱を与えるためだけにクラス代表に!?」
一夏「残念だったなあ。俺はテメーが嫌いだ。イギリス人は泣きながら不味い飯食ってろバーカ!」
セシリア「あっ、あっ、あなたねえ!わたくしの祖国を侮辱しますの!?」
一夏「俺もそこまではしねーよ。俺がなめてんのはテメーだけだ」
セシリア「なっなっ……決闘ですわ!」
一夏「いいぜ、かかってこいよミス・メシマズ」
セシリア「言っておきますけど、わざと負けたりしたらわたくしの小間使い―いえ、奴隷にしますわよ」
一夏「だったら俺が勝ったら知り合いのドSのところに直通便で送ってやるよ。覚悟しとくんだな」
セシリア「望むところですわ」
千冬「話はまとまったな。それでは勝負は一週間後の月曜。放課後、第三アリーナで行う。織斑とオルコットはそれぞれ用意をしておくように。それでは授業を始める」
セシリア(わたくしを怒らせたこと…後悔させてあげますわ)
一夏(やっべ、そういや今日ジャンプの発売日じゃん。後でコンビニ行くか)
~放課後~
一夏「……」パラ
一夏(あーやっぱ日本人はジャンプだよなー。あのイギリスヤローにはわからねーだろうけどな)パラ
山田「あ、織斑くんいたいたー。ようやく見つけましたよ。よかったです」
一夏「なにかご用ですかい山田葵さん」
山田「真耶です。えっとですね、寮の部屋が決まりました」
一夏「え?何決まったの?せっかく自宅通学だキャッホーイってなってたとこなのに?」
山田「ご、ごめんなさい。事情が事情なので一時的な処理として部屋割りを無理矢理変更したらしいんです」
一夏「そりゃどーも。そんで、部屋はわかりましたけど荷物なんざ持ってきてませんよ」
山田「あ、いえ、荷物なら―」
千冬「私が手配をしておいてやった。ありがたく思え」
一夏「……チッ」
千冬「なんだその露骨な舌打ちは。ありがたく思えと言っただろう。まあ、生活必需品だけだがな。着替えと、携帯電話の充電器があればいいだろう」
一夏「いやいや、男にはもう一つ必要なモンがある。それは…」
千冬「ちなみに、エロ本の持ち込みは禁止だからな」ギロッ
一夏「了解いたしました!」
山田「じゃあ、時間を見て部屋に行ってくださいね。夕食は六時から七時、寮の一年生用食堂で取ってください。ちなみに各部屋にはシャワーがありますけど、大浴場もあります。学年ごとに使える時間が違いますけど……えっと、その、織斑くんは今のところ使えません」
一夏「……チッ」
千冬「だから露骨な舌打ちはやめろ」
~寮、部屋の前~
一夏「ここか」
一夏「ったくよお、こんな女だらけの空間でエロ本もないとかほとんど拷問じゃねーか」
一夏「あれか?神が俺に下した罰か何かか?モテない神が俺にかけた呪いなのか?」ガチャガチャ
ギイ
一夏「あり?開いてんじゃん」
一夏「なんでベッドが二つあるんだ?もしかして、用務員さんと同室なのか?うわー俺マダオ(まるでダサいオッサン)と同室かよ」
ガチャリ
???「ああ、同室になった者か。これから一年よろしく頼むぞ」
一夏「えっ?」
???「こんな格好ですまないな。シャワーを使っていた。私は篠ノ之―」
一夏「……」
箒「―箒」
一夏「……」
箒「……」
一夏「……」
箒「い、い、いちか……?」
一夏「や、やあ。サンタクロースだよ(裏声)」
箒「……」カアア
箒「み、見るな!」
一夏「いや、お前が見せてんじゃん」
箒「いいから見るな!」
一夏「はいはい」プイッ
箒「な、な、なぜ、お前が、ここに、いる……?」
一夏「夭歌さんはともかくとして、俺もこの部屋だよ」
箒「……」
ブン
一夏「うおおっ!?」ギイン
箒「やるな、一夏…」ギチギチ
一夏「ちょっ!?マジで[ピーーー]気!?今のは確実に脳天直撃コースだろ!」ギン
箒「弾かれた!?」
一夏「こーゆー時は、三十なんちゃら逃げるにしかず!」ダダダッ
箒「待て!」
一夏「うおおお!!」バタン
一夏「ふー、助かっ―」
ズドン!バキイ!
一夏「―え?」
ガラガラ(ドアの破片が飛び散る音)
箒「いーちーかー」ゴゴゴゴゴゴ
一夏「ええええええええ!?」
女子E「……なになに?」
女子B「あっ、織斑くんだ」
女子A「えー、あそこって織斑くんの部屋なんだ!いい情報ゲット~!」
女子D「マジデスカ?マンガイチ覗イタラ慰謝料請求スンゾコラ」
一夏「誰がテメーのなんか覗くか!団地妻みてーな顔しやがって!」
女子D「アア!?」
箒「……一夏」
一夏「は、はい?なんでしょうか箒さん?」
箒「……五分たったら入れ」スッ
一夏「い、イエッサー!」
~五分後~
箒「……入れ」
一夏「お、おう」
箒「お前が、私の同居人だというのか?」
一夏「らしーな」ホジホジ
箒「ど、どういうつもりだ」
一夏「どーするもこーするも、決まっちまったモンはしょーがねーだろ」
箒「男女七歳にして同衾せず!常識だ!」
一夏「いつの時代の常識?言っとくが、俺から希望したんじゃねーぞ」
箒「そ、そうなのか?」
一夏「誰がテメーみてーな暴力女と…」
箒「……」イラッ
ブンッ
一夏「とりあえず木刀やたらと振り回すのやめろ!」ギイン
箒「一夏なんて授業中も腰に下げているではないか…まあいい。それで、今の状況についてだが―」
~数分後~
箒「―と、いうわけで、一夏のシャワー室の使用時間は八時から九時。トイレは先生方に聞け。以上!」
一夏「へいへい」
箒「それでだな、一夏。その、なんで普段から木刀を持ち歩いているんだ?」
一夏「……だから言ったろ。おしゃぶりみてーなもんだって」
箒「そ、そうか。いや、言いたくないならいいんだ」
一夏「……」
~その頃、どっかの部屋~
女子A「そういえば、織斑くんてもしかしてあの『白夜叉』―」
女子A「―ってそんなわけないかあははー」
第一話、女子とは群がるもの
完
ようやく一話書き終わりました
ここまで約五時間、おつきあいしてくれた方、ありがとうございます。
次回からは少し書き溜めてから投下します
>>銀さんでよくね?
箒と鈴の幼なじみ設定を生かすためです
>>細かい人間関係
基本的に原作と同じですが、知り合いに何人か銀魂キャラがいます
以外にも催促された
じゃあ今出来上がってる分だけ投下しますね
~寮、食堂~
女子F「ねえねえ、彼が噂の男子だって~」
女子G「なんでも千冬お姉さまの弟らしいわよ」
女子H「えー、兄弟揃ってIS操縦者かぁ。やっぱり彼も強いのかな?」
一夏「……」モグモグ
一夏(なんで俺はこんなパンダ見るみてーな視線浴びてんだ?)
一夏「…箒よお」
箒「き、急に話しかけるな!」
一夏「俺、なんか悪いことしたか?」
箒「たぶん、世界唯一の男のIS操縦者だから珍しいんだろう」
一夏「ったく、そんな大層なモンじゃねーっつーの」モグモグ
箒「ところで一夏。その、トレーの上にある黒い物体はなんだ?」
一夏「小豆たっぷり、カツ丼一夏スペシャルだ。食うか?」
箒「いるか!」
箒(なんてものを食べてるんだ!?確かに、六年前から甘党の気はあったがここまでじゃなかったぞ!?)
箒(そもそもなぜ、剣道を止めて我流の剣術をやる)
箒(なあ、一夏。お前に何があったんだ?)
女子C「お、織斑くん、隣いいかなっ?」
箒「へ?」
一夏「何?お前らも一夏スペシャル狙い?」
女子ABC「「「いりません」」」
箒「……」
一夏「まあいいか、座れや」
箒「……織斑、私は先に行くぞ」
一夏「え?なんで苗字呼び?」
箒「うるさい!」スタスタ
一夏「……変な奴」
女子B「織斑くんって、篠ノ之さんと仲がいいの?」
女子C「お、同じ部屋だって聞いたけど……」
一夏「まーな。幼なじみ、っつーより腐れ縁だなこりゃ」
女子A「え、それじゃあ―」
千冬「いつまで食べている!食事は迅速に効率よく取れ!遅刻したらグラウンド十週させるぞ!」
一夏「ったく、食事くれーゆっくりさせろっつの」ガツガツ
~授業中~
山田「というわけで、ISは宇宙での作業を想定して作られているので、操縦者の全身を特殊なエネルギーバリアで包んでいます」
一夏「ATフィールドみてーなもんか」
山田「また、生体機能も補助する役割があり、ISは常に操縦者の肉体を安定した状態へと保ちます」
一夏「プラグスーツみてーなもんか」
山田「それと、もう一つ大事なことは、ISにも意識に似たようなものがあり、お互いの対話―つ、つまり一緒に過ごした時間で分かり合うというか、ええと―」
一夏「シンクロ率みてーなもんか」
千冬「おい、なんでいちいちエヴァに置き換えるんだ」
一夏「うるせーよゼルエル」
千冬「誰が最強の使徒だ!」
パアンッ!
~休み時間終わり~
千冬「織斑、お前のISだが準備まで時間がかかる」
一夏「何?俺聞いてないんですけど。準備って何?」
千冬「予備機がない。だから、少し待て。学園で専用機を用意するそうだ」
一夏「おいおい、ガキの喧嘩一つにそこまでむきになるもんかよ」
千冬「しょうがないだろ。お前は唯一の男のIS操縦者なんだ。データ収集を目的としての専用機だ。理解できたか?」
一夏「俺ァいざとなったら、コイツ一本でやるつもりだったんだがな」スッ
千冬「…やめておけ。いくらお前が中学時代『白夜叉』と呼ばれていようと、生身でISには勝てん。無理はするな」
一夏「へいへい、わーったよ」スタスタ
千冬「……」
~昼休み、食堂~
セシリア「安心しましたわ。まさか訓練機で対戦しようとは思っていなかったでしょうけど」
一夏「…食事中にイヤな面見せんじゃねーよ」モグモグ
箒(また一夏スペシャル…しかも今度は牛丼…)
セシリア(イラッ)「まあ?一応勝負は見えていますけど?さすがにフェアじゃありませんものね。ところであなた、向かい、よろしくて?」
箒「え?あ、ああ」
ガタッ
一夏「…どういう意味だ?」
セシリア「あら、ご存じないのね。いいですわ、庶民のあなたに教えて差し上げましょう」
一夏(イラッ)
箒(イラッ)
セシリア「このわたくし、セシリア・オルコットはイギリスの代表候補生……つまり、現時点で専用機を持っていますの」
一夏「ふーん」
セシリア「……馬鹿にしていますの?」
一夏「いやだって、俺の近所にもいたもん、専用機持ち」
セシリア「なっ!?それは本当ですの!?」
一夏「ああ、普段はマイホームにもなるすげー専用機だったよ。ほれ、ここに証拠の写真もあるし」
ピラ(長谷川さんの写真)
箒「それただのダンボールハウスだろ!」
セシリア「あなた本格的にわたくしを馬鹿にしていますの!?」
セシリア「はあ……まあいいですわ。どちらにせよ、自らに枷もはめていないあなたでは、わたくしにかないませんもの」
箒「……枷?」
セシリア「ええ。今からその枷を、あなた方にも見せて差し上げましょう」スッ
箒「……ケチャップ?一体何に使う気だ?」
セシリア「あらやだ。ケチャップの使い道なんて一つしかないでしょう?」
セシリア「こうしますのよ!」
ビチョビチャビチョビチャ
箒「サンドイッチにそんな大量のケチャップを!普通サンドイッチにケチャップはかけないだろ!?」
一夏「おいおい、人の目の前で気持ち悪いもん錬成してんじゃねーよ」
箒「お前に言われたくないわ!」
セシリア「一つ言っておきますわ。わたくし生粋のケチャラ―として有名ですけど、実は小さいころからトマトがどうしても嫌いで見ただけで吐き気がしますのよ」
セシリア「おわかりになって?これこそがわたくしの枷。自らに苦行を課すことにより強靭な精神を養っておりますのよ」
セシリア「ちなみに今ではトマトが大好きになって、トマトにケチャップをかけるほどなんですの」
箒「それもう苦行じゃないだろ!ただの不摂生!」
一夏「……おい」ゴゴゴゴゴゴ
箒「一夏!?なんで激怒してるんだ!?」
一夏「あれか?わたくしは貴族だから嫌いなものも食べ放題ですのーって見せびらかしか?」
箒「そっち!?」
一夏「俺なんてなあ、医者に血糖値高すぎって言われて、一週間に一回しかパフェ食えねえんだぞォオオオオ!!」
箒「血糖値!?その年で糖尿病予備軍って危険すぎないか一夏!?」
セシリア「あらあらそれはご愁傷様。それでは、わたくし行きますわね」スタスタ
箒「……結局、なにがしたかったんだ?なあ一夏」
一夏「もしもし沖田くん?来週、新しいメス豚手に入りそうだから」
箒「誰と話しているんだ!?」
はい、書き溜め消えましたー
そしてセシリアキャラ崩壊のお知らせ
こうなったのも全部原作四巻のせいや…
じゃあ、少し寝てからまた書き溜めますね
寝すぎた……
少し書き溜めたら少しずつ投下します
箒「一夏、放課後に剣道場まで来い。昨日の一件で腕がなまってないことはわかったが、どの程度か見てやる」
一夏「なんで今更剣道?それより昨日の読みかけのジャンプを―」
箒「見てやる」
一夏「……わーったよ。行きゃいーんだろ行きゃ」
千冬「行かせてやりたいところだが、そうは問屋がおろさんぞ」
一夏「ってどこから湧いて出たゴリラ姉!」
千冬「織斑先生と呼べ。篠ノ之、放課後に話があるから職員室まで来い」
箒「なっ、なぜ―」
千冬「昨日のお前と織斑の部屋のドアを破壊した件でだ」
箒「……はい」
~結局その日は無理だったので翌日の放課後~
箒「……ふう、こんなものか?」
一夏「だーかーら言ったろ、俺はもう道場剣術とかやってないって」ゼイゼイ
箒(確かに、一夏の剣の振り方は滅茶苦茶で型もない。だが、太刀筋は悪くないな)
箒(どうやら我流で続けていたというのは本当らしい。ふふっ、少し嬉しいな)
箒「よし、今後は型を中心に特訓していくぞ。なんにせよ、基本は大事だからな」
一夏「おいおい勘弁してくれよ。こっちはいろいろやることが―」
箒「型が身に付いたら、ISの特訓にも付き合ってやる。だから付き合え」
一夏「……へいへーい」
箒(だがな、一夏。お前は明らかに本気を出していない。私が女だからとなめているのか?)
箒(こうなったら、意地でも一夏の本気を見せてもらう―!)
~なんやかんやで一週間後~
一夏「……結局、ISの特訓はやらなかったな」
箒「し、仕方ないだろう。お前のISもなかったのだから」
箒(結局一夏の本気は見れなかったな…)
一夏「いや、忘れてたよね?絶対忘れてただけだよね?」
箒「う、うるさい!過ぎたことをネチネチ言うな!男らしくない」
パッ(モニター展開)
一夏「何アレ?あいつなんであんな格好してんの?ストライクウィチーズ?」
箒「いや、あれがあいつの専用機なんだろう」
山田『お、織斑くん織斑くん織斑くんっ!』
一夏「はいはい、なんですか山田奈緒子さん」
山田『真耶です。それより来ましたよ!織斑くんの専用IS!』
一夏「マジでか」
千冬『織斑、やるなら早くしろ。でなければ帰れ』
一夏「碇指令?」
千冬『織斑先生だ。アリーナを使用できる時間は限られているからな。ぶっつけ本番でものにしろ』
ゴウンゴウン(百式登場)
山田『これが織斑くんの専用IS『百式』です!』
箒「これが……」
一夏「……」
一夏「チェンジで」
山田『えっ!?』
一夏「いや、なんつーかこう、ダサいっつーか……」
千冬『織斑、死にたくなければ準備しろ。出なければ[ピーーー]』
一夏「……へいへい。箒、コイツ預かっといてくれ」ポイ
箒「木刀……?」
一夏「間違っても、カレーとかこぼすんじゃねーぞ」
箒「するかそんなこと!」
箒(よく見ると、柄に何か彫ってあるな。洞爺湖…何の意味があるんだ?)
千冬『すぐに装着しろ。時間がないからフォーマットとフィッティングは実戦でやれ』
一夏「無茶言うぜ、ったく……」ガチャガチャ
千冬『背中を預けるように、ああそうだ。座る感じでいい。後はシステムが最適化をする』
一夏「何でもかんでも機械だよりってのは性に合わねーが…よっと」がチャン
山田『セシリアさんの機体は『ブルー・ティアーズ』。遠距離射撃型のISです』
一夏「ガンダムで言うとデュナメスみてーなもんか」
山田『ISには絶対防御という機能があって、どんな攻撃を受けても最低限、操縦者の命が守られるようになっています』
山田『ただその場合、シールドエネルギーは極端に消耗します。わかってますよね』
千冬『織斑、気分は悪くないか?』
一夏「ぶっちゃけ、帰ってジャンプ読みたいくらい気分悪いです」
千冬『そうか。なら問題ないな』
一夏「無視かよったく…箒」
箒「な、何だ?」
一夏「行ってくるぜ」
箒「あ……ああ。勝ってこい」
一夏「まかせな」
~アリーナ上空~
セシリア「あら、逃げずに来ましたのね」
一夏「誰が逃げるかよコノヤロー。今思い出したが、今日ドラマの再放送あるんだよ。さっさとおっ始めよーじゃねーか」
セシリア「あら、そう…でしたら、最後のチャンスをあげますわ」
一夏「チャンスだあ?」
セシリア「わたくしが一方的な勝利を得るのは自明の理。ですから、ボロボロで惨めな姿を晒したくなければ、今ここで謝るというのなら、許してあげないこともなくってよ」
一夏「悪いが、俺は九割自分が悪くても残りの一割に全身全霊を込めて謝らねーって決めてんだ」
セシリア「そう?残念ですわ。それなら―」
セシリア「お別れですわね!」キュインッ!
一夏「うおっ!」ヒョイ
セシリア「あら、よく躱しましたわね」
一夏「昔から、悪運としぶとさには自信があんだよ」
セシリア「ですが、次はそうはいきませんわよ―さあ、踊りなさい。わたくし、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でる円舞曲(ワルツ)で!」キュインッキュインッキュインッ!
一夏「うおおおおおお!!」ヒョイヒョイヒョイ
しばらく書き溜めに移ります
~アリーナ、観客席~
箒「一夏、大丈夫か…?さっきからよけてばかりではないか」
箒「いや…むしろよけ続けるのはすごいが…あれでは勝てないぞ」
女子A「ん?篠ノ之さん織斑くんが心配?」
女子B「そりゃ幼なじみだもんねー、心配だよねー」
女子D「オラサッサトヤレオルコット!テメーニ賭ケタワタシノ身二モナリヤガレ!」
箒「そ、そんなことはない!ただ…」
女子A「大丈夫だって」
箒「え?」
女子A「だって織斑くん、『白夜叉』だもん!」
箒「白…夜叉?」
~アリーナ上空~
セシリア「行きなさい!『ブルー・ティアーズ』!」ヒュンヒュンヒュンヒュン
キュインッキュインッキュインッキュインッキュインッ!
一夏「うおっ!うおっ!うおっ!」ヒョイヒョイヒョイヒョイヒョイ
セシリア「くっ、さっきから避けてばかり!まあ、反撃できないくらいわたくしの攻撃にてこずっているということでしょうけど」
一夏「いや、危ない!危ないって!」
セシリア「あら?危ないのは当然じゃなくって?ですけど、容赦はしませんわよ!」キュインッキュインッキュインッ!
一夏「うおっ!…だ~か~ら~…」
一夏「危ないって言ってんだろーがァアアア!!」ブンッ!ドゴオ!
セシリア「なんですって!?」
一夏「よお、よくも散々コケにしてくれたなあ。こっからは俺の番だ」
セシリア「くっ……!やりなさい『ブルー・ティアーズ』!」キュインッキュインッ!
一夏「ふんっ!」ザシュッ!ドゴオ!
一夏「はい次ィイイイイ!!」
~アリーナ、ピット~
山田「はぁぁ……。すごいですねえ、織斑くん。さすがは『白夜叉』と呼ばれていただけのことはありますね」
千冬「……あまりそのあだ名は言うな。本人はあまり快く思っていないらしいからな」
山田「でも、このまま行けば勝っちゃうんじゃないですか?」
千冬「いや、オルコットは仮にも代表候補生だ。そう簡単にはやらせてくれないだろうさ」
山田「でしょうねえ……」
~アリーナ上空~
一夏「ラスト!」バキッ!ドゴオ!
セシリア「……」
一夏「覚悟しやがれミス・メシマズゥウウウ!」
セシリア「―かかりましたわ」
ヴンッ
一夏「何!?」
セシリア「おあいにく様、ブルー・ティアーズは六機あってよ!」
ドシュウ!
一夏「やば―!」
ドカァァアン!!
セシリア「―終わりましたわね」
~アリーナ、ピット~
山田「そんな―」
千冬「―ふん」
千冬「オルコットめ、私の弟をなめすぎだ」
~数分前、女子Aの話~
女子A「私も人から聞いた話だから詳しくは知らないけどね―」
女子A「三年位前かなー、織斑くんの通ってた学校の周辺にね、大きな不良グループがあったらしいんだよ」
女子A「それでね、ある時その不良グループにね、織斑くんの友達の…妹だったかな?が、ケガさせられちゃったんだよね」
女子A「そしたら織斑くん、その不良グループのところに行って、木刀一本で全員倒しちゃったんだって」
女子A「五十人以上いた不良をたった一人でだよ?すごいよねー」
女子A「その時に着てたのが真っ白なTシャツだったからついたんだよね―」
女子A「『白夜叉』って」
~アリーナ上空~
セシリア「そんな…まさか…!」
一夏「……よお、俺が無事なのがそんなに可笑しいか?」
セシリア「そんな…ありえませんわ!ミサイルを刀で切るだなんて…非常識にも程がありますわ!」
一夏「そーかい……ってあり?」キィィィィィン
一夏「こいつぁ……」
セシリア「ま、まさか……一次移行(ファースト・シフト)!?あ、あなた、今まで初期設定だけの機体で戦っていたって言うの!?」
一夏「……」チャキ
一夏「どうやら俺は幸せ者らしーな」
一夏「だったら、俺は自分(テメー)の守りたいもんを守る」
セシリア「……は?あなた、何を言って―」
一夏「守りたいもののために剣を振るう。それが、『侍』ってもんだろ!」
一夏「いくぜェエエエエ!!」
『試合終了。勝者―セシリア・オルコット』
一夏「―へ?」
セシリア「……え?」
~アリーナ、ピット~
千冬「……これはどういうことだ?『百式』には大したダメージもなかったはずだぞ」
山田「あの、すいません……。『百式』にエネルギー充填するの、忘れてたみたいです……」
千冬「……」
~試合後、アリーナ~
千冬「―というわけで、今回はこちらの不手際だったこともあり、織斑には再戦を要求する権利がある。選択は自由だ、どうする?」
箒「一夏、再戦すべきだ。こんなことで負けたなんて、お前も悔しいだろう?」
セシリア「わたくしからもお願いしますわ!あんな勝ち方ではむしろ恥さらし!もう一度ちゃんと勝負して決着をつけないと納得がいきません!」
一夏「だーうるせーうるせー!俺はもううんざりなんだよ!もう俺の負けで決定!これで文句ねーだろ!」
セシリア「ちょ、ちょとあなた……」
一夏「―箒」
箒「な、何だ?」
一夏「帰るぞ」スタスタ
箒「あ、ああ」スタスタ
一夏「……」
箒「……」
箒「……なあ、一夏」
一夏「……なんだよ」
箒「その、なんだ……負けて悔しいか?」
一夏「いや全然」
箒「少しは悔しがれ!……あ、明日からは、あれだな。あ、ISの訓練もいれないといけないな」
一夏「いや、いいです」
箒「私がやってやると言ってるんだ!素直にやれ!」
一夏「あー、はいはい。わかりましたよー」
箒「では、明日から必ず放課後は開けておくのだぞ。いいな」
一夏「あーい」
セシリア「……」
セシリア「織斑、一夏……」
~翌日~
山田「では、一年一組代表は織斑一夏くんに決定です。あ、一繋がりでいい感じですねー」
一夏「なんでだァアアアア!なんで俺負けたのにクラス代表になっちゃってんの!?なんで昨日のことなかったみたいになってんの!?」
山田「それは―」
セシリア「それはわたくしが辞退したからですわ!」
一夏「てめーの仕業かミス・メシマズ!昨日までなる気満々だったのにどういう心変わりだゴラァ!」
セシリア「まあ、勝負はあなたの負けでしたが、あんな勝ち方ではわたくしが納得できませんわ。それに、まあ、わたくしも大人げなく怒ったことを反省しまして」
一夏「いや、お前大人じゃないじゃん。ガキじゃん」
セシリア「“一夏さん”にクラス代表を譲ることにしましたわ」
一夏「あれ?俺のこと無視?あれ?つーか今俺のこと名前で呼んだ?」
女子I「いやあ、セシリアはわかってるね!」
女子J「そうだよねー。せっかく世界で唯一の男子がいるんだから、同じクラスになった以上持ち上げないとねー」
女子D「フン、マアワタシモ稼ガセテモラッタシ、コノクライハ許シテヤルヨ」
セシリア「そ、それでですわね」
一夏「ああん?」
セシリア「わたくしのように優秀かつエレガント、ISランクAで華麗にしてパーフェクトな人間がIS操縦を教えて差し上げれば、それはもうみるみる成長を遂げ―」
バン!
箒「あいにくだが、一夏の教官は足りている。私が、直接頼まれたからな」
一夏「いや、お前が無理矢理押し付けたんだろ」
箒「黙っていろ!」
千冬「黙るのはお前だ篠ノ之。それから、座れ、馬鹿ども」
千冬「お前たちのランクなどゴミだ。私からしたらどれも平等にひよっこだ」
一夏「安心院さん?」
千冬「織斑先生だ。代表候補生でも一から勉強してもらうと前に言っただろう。くだらんもめごとは十代の特権だが、あいにく今は私の管轄時間だ。自重しろ」
千冬「では、クラス代表は織斑一夏。異存はないな」
一夏「いやです」
パアンッ!
第二話、委員長とかだいたい成り行きで決まる
完
教えて!織斑先生!
千冬「このコーナーを預かった織斑千冬だ。ここでは作者の見解、読者からの質問等を紹介する」
千冬「ではまず誤字の報告だ。織斑のIS名称が『白式』ではなく『百式』になっていた。別にNSではないので期待しない様に、次回には直る予定だ」
千冬「次にチラホラ上がってる鈴=神楽説だが、少なくともアルアル口調にはならん、安心しろ」
千冬「最後に『まるでダメなオルコット』略してマダオの件だが、そうなる可能性はないわけでもない。覚悟しておくように」
千冬「今回は以上だ。ちなみにこのコーナー自体、次回があるかは未定なのであまり期待しない様に」
教えて!織斑先生!
完
次回予告
一夏「え?これ次回予告もやんの?前回やんなかったから油断してたわ」
箒「油断は禁物だぞ一夏。それより、早く次回予告をしないと作者の気力が持たないぞ」
一夏「メンドクセ―なおい、次回『不法侵入が許されるのは幼なじみだけ』」
箒「一夏、相部屋なのに不法侵入とはどういうことだ?」
一夏「く、詳しくは次回を見やがれコノヤロー!」
はい、ようやく第二話終了
長い…長すぎる…
十二話までが長すぎる
おつきあいしてくださった方々、ありがとうございました
こんなに間違えるなんて…最低だ…俺って…
第三話、冒頭だけ投下します
~グラウンド~
千冬「ではこれよりISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。織斑、オルコット。ためしに飛んでみせろ」
セシリア「わかりましたわ」パアア←IS展開音
一夏「りょうかーい」パアア←IS展開音
千冬「よし、飛べ」
セシリア「わかりましたわ」
一夏「ほーい」
ビューン
千冬「何をやっている。スペック上の出力では白式の方が上だぞ」
一夏「ンなこと言ったって、『自分の前方に角錐を展開するイメージ』だっけか?普通そんな想像しねーだろ。悟空やピッコロが飛ぶイメージするだろ普通」
セシリア「イメージは所詮イメージ。一夏さんがやりやすいのなら、そちらにした方がいいのではございませんこと?」
一夏「マジでか。じゃあ俺これからはフリーザ様になったイメージで行くわ」
セシリア「一夏さん、よろしければまた放課後に指導してさしあげますわ」
一夏「ごめん。それはパス」
セシリア「そう…ですか…」
千冬「織斑、オルコット、急降下と完全停止をやって見せろ。目標は地表から十センチだ」
セシリア「了解です。では一夏さん、おさ―」
ギュンッ―――――ズドォォンッ!!!
セシリア「一夏さん!?」
千冬「馬鹿者。誰が地面に激突しろと言った。グラウンドに穴をあけてどうする」
一夏「すんませーん。なんかフリーザ様みたいにいけるかと思ったらやっぱダメでしたセル姉」
千冬「織斑先生と呼べ」
箒「情けないぞ、一夏。昨日私が教えてやっただろう」
一夏「いや、その通りにやってこうなったんだけど?」
千冬「篠ノ之、後で職員室に来い」
箒「……はい」
セシリア「あの……みなさんわたくしは無視ですか……」
山田「あ、いえ。セシリアさん、よくできていましたよ」
千冬「織斑、武装を展開しろ。それくらいは自在にできるようになっただろう」
一夏「へーい」
千冬「返事は『はい』だ」
一夏「はいはい……これでいいですかっと」ヒョイ
千冬「馬鹿者。いつも持ってる木刀ではない、《雪片弐型》を展開しろと言ったんだ」
一夏「はいよ」ヴンッ
千冬「ほう。普段から木刀を持ち歩いてる分、飛行よりは上手くできるようだな。ではセシリア、武装を展開しろ」
セシリア「はい」ヴンッ
千冬「さすがだな、代表候補生―ただし、そのポーズはやめろ。横に向かって銃身を展開させて誰を撃つ気だ」
箒「しかも明らかに私の方に向いているんだが」
セシリア「あら?ライバルをいつでも減らせるために決まっていますわ」
箒「怖いことを言うな![ピーーー]気満々じゃないか!」
千冬「とにかく、直せ。いいな」
セシリア「……はい」チッ
箒「おい、今舌打ちしたぞこいつ!」
セシリアのキャラがどんどん崩壊していく……
書き溜め、やってきます
夜になりましたんで続きいきまーす
~夜~
???「ふうん、ここがそうなんだ……」
???「えーと、受付ってどこにあるんだっけ」ガサガサ
???「本校舎一階総合事務受付……って、だからそこどこにあんのよ」
???「自分で探せばいいんでしょ、探せばさぁ」スタスタ
???(誰かいないかな。生徒とか、先生とか、案内できそうな人。いや、一人で不安なわけじゃないからね!ただ純粋に案内してほしいなーって思っただけだからね!)
???(そういえば、元気かな、アイツ)
???(……少なくとも、あの性格は変わってないんだろうなあ)
???2「か……は……」
???(―!!今の声―)
????2「なんか……だな……」
???(―あたしってわかるかな。わかるよね。一年ちょっと会わなかっただけだし)
???(―大丈夫。大丈夫!それにわからなかったら、あたしが美人になったからだし!)
???「いち―」
一夏「か~め~は~め~波ー!!」
???「……」
一夏「なんかアレだな……もうちょいアレだよな」
一夏「くぁ~め~は~……」
???「……」スタスタ
???「見なかったことにしといてあげよ……」
~夕食後、寮食堂~
女子B「というわけでっ!織斑くんクラス代表決定おめでとう!」
女子C「おめでと~!」
ぱん、ぱんぱーん
一夏「……何これ?」ニュルニュル
箒「いや、そう言いながらケーキ作ってる一夏もどうかと思うぞ」
女子A「いやー、これでクラス対抗戦も盛り上がるねえ」
女子K「ほんとほんと」
女子I「ラッキーだったよねー。同じクラスになれて」
女子K「ほんとほんと」
箒「人気者だな、一夏」
一夏「そうか?」ニュルニュル
箒「ふん」
一夏「何怒ってんだよ……おし、完成!」
女子B「うわーおいしそうなケーキ!」
女子C「織斑くんこういうのうまいんだねー」
一夏「そりゃまあ、糖分接種が趣味だかんな。趣味が功をなした結果だよ」モグモグ
薫子「はいはーい、新聞部でーす。ああ、セシリアちゃんも一緒に写真いいかな」
セシリア「えっ?ふたりでですか?」ビチャビチャ
薫子「……ごめん。やっぱ織斑くんだけで」
セシリア「何故っ!?」
箒「そんなケチャップまみれの光景見せられたら普通引くだろ」
一夏「ここは甘党の勝利ってとこだな」ニヤリ
薫子「はい、立って―。それじゃあ撮るよー。7932兆1354億4152万3222+4925兆9165億2611万643は~?」
箒「なんだ桁違いの数字!?普通1+1とかだろ!」
一夏「1京2858兆519億6763万3865~」パシャッ
箒「即答!?」
薫子「あ、やっぱりジャンプ好きだって噂、本当だったんだ」
一夏「ジャンプファンなら知ってて当然です」
箒「そ、そうなのか……?」
~寮、1025室~
一夏「あ~疲れた。やっぱ女子ってのはめんどくせーよ、すぐがっつきやがる」
箒「そんなこと言って、今日は楽しかっただろう。よかったな」
一夏「馬鹿騒ぎは嫌いじゃねーが、やっぱ男が俺だけじゃ落ち着かねーよ」ゴロリ
箒「ん?もう寝るのか?まだ十時半ではないか」
一夏「ガキの相手して疲れたんだよ」
箒「ガキって、同い年じゃないか」
一夏「いやだってあいつ等精神的に―あべしっ!」
箒「こ、こっちを向くな!今から寝間着に着替えるのだから、むこうを向いていろ!」
一夏「そんなんわかるわけねーだろ。これだから女子は……」ゴロ
箒「……」
一夏「……」
箒「い、いいぞ」
一夏「……」
箒「……一夏?」
一夏「かー……」ZZZ
箒「なんだ、もう寝たのか……」
箒「……お休み、一夏」
~翌日~
女子C「織斑くん、おはよー。ねえ、転校生の噂聞いた?」
一夏「転校生だあ?こんな時期に転校生なんざ、超能力者でも来るのかよ」
女子C「超能力者かどうかは知らないけど、なんでも中国の代表候補生なんだってさ」
セシリア「あら、わたくしの存在を今更ながらに危ぶんでの転入かしら」
一夏「おめーは食生活が危ねーけどな」
箒「それは一夏だって同じだろう。それより、このクラスに転入してくるわけではないのだろう?騒ぐほどのことでもあるまい」
一夏「そーだな」
セシリア「そうですわね。どんな代表候補生だろうと、わたくしにかなうわけがありませんもの」
箒「それに、今のお前に女子を気にしている余裕があるのか?来月にはクラス対抗戦があるというのに」
セシリア「そう!そうですわ、一夏さん。クラス対抗戦に向けて、より実践的な訓練をしましょう。ああ、相手ならこのわたくし、セシリア・オルコットが務めさせていただきますわ。なにせ、専用機を持っているのはまだクラスでわたくしと一夏さんだけなのですから」
一夏「ケチャップ女の助けなんざかりねーよ。でもま、やれるだけやってみるか」
セシリア「やれるだけでは困りますわ!一夏さんには勝っていただきませんと!」
箒「そうだぞ。男たるものそのような弱気でどうする」
女子C「織斑くんが勝つとクラスみんなが幸せだよー」
一夏「おいおい、勝負事と言ってもたかが学校行事だろ?なんでそこまでむきになんだよ」
女子C「あれ?織斑くん知らないの?」
一夏「なにがだよ、商品でも出んのか?」
女子C「うん。一位クラスには優勝賞品として学食デザートの半額フリーパスが貰えるんだよ」
一夏「おーし!ぜってー優勝すんぞ!デザートフリーパスは俺のものだあああ!!」
箒「……一夏、甘いものが絡んだとたんにやる気を出したな」
女子I「織斑くん、がんばってねー」
女子A「フリーパスのためにもね!」
一夏「おう!まかせとけ!」
女子B今のところ専用機持ってるクラス代表って一組と四組だけだから、余裕だよ」
???「―その情報、古いよ」
箒「誰だ!」
???「黙ってて。二組も専用機持ちがクラス代表になったの。そう簡単には優勝できないから」
一夏「お前……!」
一夏「―大串くんか?」
???「―フッ」
???「って誰が大串くんだァアアアア!!」ドゴオ
一夏「あばらっ!」ガシャアン
箒「一夏!?」
セシリア「一夏さん!?」
???「再開早々に名前間違えないでよね!……まあ、変わってないって証拠だけどさ」
一夏「いてて……。冗談だっつーの。鈴だろ、鈴」
鈴「そうよ。中国代表候補生、凰鈴音。今日は宣戦布告に来たってわけ」
一夏「デザートチケット争奪戦のか?お前もデザート狙い?」
鈴「そんなものには興味ない……って言えば嘘になるけど、あたしはただ純粋に―」
千冬「おい」
バシンッ!
千冬「もうSHRの時間だ。教室に戻れ」
鈴「ち、地上最強の姉千冬さん……」
千冬「織斑先生と呼べ……と言うのもどこかの馬鹿のせいで飽きてきたな。とにかく、さっさと戻れ」
鈴「はーい。またあとで来るからね!逃げないでよ、一夏!」タタタ
一夏「……厄介なのが転校してきたな、ったくよお」
箒「……一夏、今のは誰だ?知り合いか?えらく親しそうだったな?」
セシリア「い、一夏さん!?あのことはどういう関係で―」
バシンバシン!
千冬「席に着け、馬鹿ども」
箒セシリア「「……はい」」
ちょっくら仁見るために席外します
すいません、ついでに風呂入ってました
それでは再開します
~昼休み~
箒「さて、あの転校生とどういう関係か、説明してもらおうか?」
セシリア「わたくしからもお願いしますわ」
一夏「わーったわーった、メシ食いながら話してやっから、行くぞおめーら」
箒「む……。ま、まあお前がそう言うのなら、いいだろう」
セシリア「そ、そうですわね。言って差し上げないこともなくってよ」
一夏「なんで上から目線?」
~学食~
箒(一夏スペシャルが追加されている……正式に加えてくれという相談、通ったみたいだな)ピッ
鈴「待ってたわよ、一夏!」
一夏「そこをどけ。食券出せねーだろうが。おばあちゃんも言ってたろ?食事の時間は天使が降りてくる、神聖な時間だってな」
鈴「う、うるさいわね。わかってるわよ」
箒(ラーメンか……よかった。少なくとも食事の嗜好は普通だな)
一夏「いやー、それにしても久しぶりだなおい。一年ぶりくらいか?元気にしてたか?」
鈴「げ、元気にしてたわよ。アンタこそ、たまには怪我……はしょっちゅうだったけど、病気……はするわけないか」
一夏「なんだそりゃ?もしかして、俺が馬鹿だって言いたいのか?」
箒「あー、ゴホンゴホン!」
セシリア「ンンンッ!一夏さん?注文の品、出来てましてよ」ビチョビチャビチョ
鈴「……何?あの犬の餌」
一夏「ほっとけほっとけ、それより行こうぜ」
鈴「アンタ、また一夏スペシャル食べてるの?相変わらずねー」
一夏「うるせーよ」
~テーブルに着いて~
一夏「日本に帰ってきたんだな、連絡くらいよこせっつーの。びっくりしたじゃねーか」
鈴「アンタこそ、なにIS使ってるのよ。ニュースで見たときびっくりしたじゃない」
一夏「え?俺ニュースに出てたの?結野アナなんか言ってた俺のこと」
箒「一夏、そろそろどういう関係か説明してほしいのだが」
セシリア「そうですわ!一夏さん、まさかこちらの方と付き合ってらっしゃるの!?」
鈴「べ、べべ、別に私は付き合ってるわけじゃ……」
一夏「そーだよ。誰がこんな奴と付き合うかっての。ただの腐れ縁だよ、腐れ縁」
鈴「……」
一夏「何睨んでんだよ?」
鈴「なんでもないわよ!それから、せめて幼なじみって言いなさいよね!」
箒「幼なじみ……?」
一夏「あー、小四の終わりにお前が引っ越して、入れ替わりでコイツが転校してきたんだよ。つっても、中二の終わりに国に帰っちまったから、会うのは一年ぶりくらいだな」
箒「そ、そうなのか……」
一夏「こいつが箒。前に話したろ?お前が来る前に引っ越した、剣術道場の娘だよ」
鈴「ふうん、そうなんだ。初めまして。これからよろしくね」
箒「ああ。こちらこそ」
セシリア「ンンンッ!わたくしの存在を忘れてしまっては困りますわ。中国代表候補生、凰鈴音さん」
鈴「あ、犬の餌」
セシリア「誰が犬の餌ですか!?わ、わたくしはイギリス代表候補生、セシリア・オルコットでしてよ!?まさかご存じないの?」
鈴「うん。あたしほかの国とか興味ないし」
セシリア「な、な、なっ……!?」
鈴「あ、怒らせちゃった?」
セシリア「い、い、言っておきますけど、わたくしはあなたのような方には負けませんわ!」
鈴「そ。でも戦ったらあたしが勝つよ。悪いけど強いもん」
セシリア「い、言ってくれますわね……」
鈴「―だって、ずっと一夏の隣で戦ってきたんだから」
箒「……?」
鈴「それより一夏。アンタ、クラス代表なんだって?」
一夏「まーな。成り行きだよ、成り行き」
鈴「ふーん……」
セシリア「成り行きではありませんわ!わたくしが、一夏さんに、譲ってあげたのです!」
一夏「いや、押し付けたんだろ」
鈴「あ、あのさあ。ISの操縦、見てあげてもいいけど?」
一夏「いや、いいで―」
ダンッ!×2
箒「一夏に教えるのは私の役目だ。頼まれたのは、私だ」
一夏「いや、箒が押し付けたんだろ」
セシリア「あなたは二組でしょう!?敵の施しは受けませんわ」
鈴「あたしは一夏に言ってんの。関係ない人は引っ込んでてよ」
箒「か、関係ならあるぞ。私が一夏にどうしてもと頼まれているのだ」
一夏「いや、だからお前が押し付けたんだよね?」
セシリア「一組の代表ですから、一組の人間が教えるのは当然ですわ。あなたこそ、後から出てきて何を図々しいことを―」
鈴「後からじゃないけどね。あたしの方が付き合いは長いんだし」
箒「そ、それを言うなら私の方が早いぞ!それに、一夏は何度もうちで食事をしている間柄だ。付き合いはそれなりに深い」
鈴「うちで食事?それならあたしもそうだけど?」
一夏「いやー、あの杏仁豆腐は旨かったなー」
箒「いっ、一夏っ!どういうことだ!?聞いていないぞ私は!」
セシリア「わたくしもですわ!一夏さん、納得のいく説明を要求します!」
一夏「よく杏仁豆腐とゴマ団子食いに行ってました」
箒「あ、杏仁豆腐ということは、店なのか?」
セシリア「あら、そうでしたの。お店なら別に不自然なことは何一つありませんわね」
鈴「一夏、今日の放課後って時間ある?あるよね。久しぶりだし、どこか行こうよ。ほら、駅前のファミレスとかさ」
一夏「いや、あそこ去年潰れたぞ」
鈴「そ、そう……なんだ。じゃ、じゃあさ、学食でもいいから。積もる話もあるでしょ?」
箒「―あいにくだが、一夏は私とISの特訓をするのだ。放課後は埋まっている」
セシリア「そうですわ。クラス対抗戦に向けて、特訓が必要ですもの。特にわたくしは専用気持ちですから?ええ、一夏さんの特訓には欠かせない存在なのです」
鈴「じゃあそれが終わったら行くから。開けといてね。じゃあね、一夏!」タタタ
一夏「……あ、今日ドラマの再放送の日だった」
箒「一夏、当然特訓が優先だぞ」
セシリア「一夏さん、わたくしたちの有意義な時間も使っているという事実もお忘れなく」
一夏「はいはい……」
~ISによる特訓後~
箒「では、今日はこのあたりで終わるとしよう」
セシリア「くっ……。まさかこんなにあっさりと訓練機の使用許可が下りるだなんて……」ブツブツ
一夏「お、お前ら俺を[ピーーー]気かよ……」ゼイゼイ
箒「ふん、一夏が真面目にやろうとしないからだ」
セシリア「当然の報いですわ」
箒「何をしている、早くピットに戻れ」
一夏「わかったよ……ってなんでお前までこっち側に来るんだ?」
箒「私もピットに戻るからだ」
一夏「あー、そうだったな」
一夏「そういや、お前って剣道部に入るんじゃなかったのか?いいのかよ、俺なんかに付き合って」
箒「そ、それはお前が気にする必要はない。……こっちの方で出遅れるほうが問題だ……」
一夏「え?何?」
箒「な、何でもない!それより―」
鈴「一夏っ!」バシュッ
鈴「おつから。はい、タオル。飲み物はイチゴ牛乳でいいよね」
一夏「おっ、気が利くじゃねーか。サンキュー」グビグビ
箒「……」
鈴「変わってないね、一夏。甘いもの好きなところ」
一夏「いや俺さー、定期的に甘いもの食わねーとイライラするから」
鈴「ガキっぽいよ」
一夏「うっせーな、ほっとけ」
箒「……」
鈴「一夏さあ、やっぱり私がいないと寂しかった?」
一夏「全然。むしろうるせーのがいなくなって清々したぜ」
鈴「アンタの方がうるさかったでしょ!……アンタねぇ……久しぶりに会った幼なじみなんだから、いろいろと言うことがあるでしょうが」
一夏「また杏仁豆腐奢ってください」
鈴「そういうのじゃなくって、例えばさぁ―」
箒「あー、ゴホンゴホン!」
一夏「んだよ箒、風邪か?」
箒「一夏、私は先に変える。シャワー、先に使っていいぞ」
一夏「マジでか?ラッキー」
箒「では、また後でな。一夏」スタスタ
鈴「……一夏、今のどういうこと?」
一夏「何が?」
鈴「シャワーがどうとかって……」
一夏「ああ、俺アイツと同室なんだよ。いつもはアイツがシャワー先なんだが、今日はどういうこったか変わってくれたみてーでな」
鈴「……は?」
一夏「男が俺一人だから、別の部屋を用意できなかったんだと。だから、今はアイツと―」
鈴「そ、それってあの子と寝食を共にしてるってこと!?」
一夏「そうなるな。いやー、箒で助かったぜ。これが他人だったら安心してジャンプも読めねーからな」
鈴「…………」
一夏「ん?どうした?腹でも下したか?」
鈴「………ったら、いいわけね………」
一夏「おい、だからどうしたって……」
鈴「だから!幼なじみならいいわけね!?」
一夏「うおっ!?」
鈴「わかった。わかったわ。ええ、ええ、よくわかりましたとも」
一夏「あのー、鈴音さん?」
鈴「一夏っ!」
一夏「はい?」
鈴「幼なじみはふたりいるってこと、覚えておきなさいよ」
一夏「え?あ、ああ。そうだったな」
鈴「じゃあ、後でね!」タタタ
一夏「……これだから女はわからねーんだよ」ボリボリ
~寮、1025室~
鈴「というわけだから、部屋代わって」
箒「ふ、ふざけるなっ!なぜ私がそのようなことをしなくてはならない!?」
鈴「いやぁ、篠ノ之さんも男と同室なんてイヤでしょ?気を遣うし。のんびりできないし。その辺、あたしは平気だから変わってあげようかなって思ってさ」
箒「べ、別にイヤとは言っていない……。それにだ!これは私と一夏の問題だ。部外者に首を突っ込んで欲しくはない!」
鈴「大丈夫。あたしも幼なじみだから。一夏風に言うなら腐れ縁かな?」
箒「だから、それが何の理由になるというのだ!」
一夏「うるせーよテメーら。どっちでもいいからさっさと決めろ」
箒「おい一夏!なんだその言い方は!?もしかして私と同室ではイヤなのか!?」
鈴「篠ノ之さん落ち着いて。あたし荷物全部持ってきてるから、今日からでもいけるよ」
箒「荷物って……それで全部か?」
鈴「そうだよ。あたしはボストンバッグひとつあればどこでも行けるからね」
箒「くそっ、なんてフットワークの軽さだ……」
一夏「おいおい、いつまでもめてんだ?いっそ三人部屋でもいいじゃねーか」
箒「いっ一夏!?お前何を言って―」
鈴「ホント?じゃあ今日からあたしもここで暮らすから」
箒「ふ、ふざけるなっ!出て行け!ここは私の部屋だ!」
鈴「『一夏の部屋』でもあるでしょ?それに一夏の許可はもらったし。じゃあ問題ないじゃん」
箒「『私の部屋』であることも忘れるな!」
鈴「ところでさ、一夏、約束覚えてる?」
箒「む、無視するな!ええい、こうなったら力ずくで……」
一夏「おい、馬鹿やめ―」
ブンッ!
ドガッ!
箒「……え?」
一夏「……」
ヒュンヒュン……カラン
鈴「危ないじゃん、急に竹刀なんか振り回して。あたしじゃなかったら本気で危ないよ?」
箒「う……」
箒(け、蹴りの一発で手から竹刀を弾き飛ばしたというのか!?一体、どんな鍛え方をしているんだ!?)
鈴「ま、いいけどね」
一夏「……約束だっけか?」
鈴「う、うん。覚えてる……よね?」
一夏「えーと、あれか?お前の料理の腕が上がったら―」
鈴「そ、そう!それ!」
一夏「タダメシ食わせてくれるってやつか?」
鈴「…………はい?」
一夏「いやー助かるぜ、なにせタダメシだかんな。で?いつ食わせてくれんだ?」
鈴「……いやー、そうよねー。あのいつもチャランポランな一夏が、昔の約束なんて覚えてるわけないわよねー……」
一夏「あれ?なんか様子おかしくね?」
鈴「……一夏っ!」
一夏「はい?」
鈴「約束、絶っっっっっっっ対に思い出してもらうからね!覚悟しておきなさい!」
一夏「あれ?間違えた?俺選択肢間違えた?」
鈴「思い出せないなら、ボコボコにするからね!」
バタンッ!
一夏「……あーあ、やっちまったよおい」
箒「一夏」
一夏「なんだよ箒」
箒「お前なんて、馬に蹴られてしまえ」
一夏「……はあ」
第三話、不法侵入が許されるのは幼なじみだけ
完
教えて!織斑先生!
千冬「このコーナー第二回目だ。まず始めに、毎回毎回誤字脱字が多いことを謝罪しておく。すまなかったな」
千冬「次に凰の強さだが、織斑同様原作に比べてかなり強化されている。まあ、ここの織斑は中学時代に色々あったから、近くにいた凰が強くなるのはある意味当然か」
千冬「ついでに言うと凰は織斑の性格をかなり理解している。だからある意味覚悟してたんだろうな、織斑が約束を覚えていないことを」
千冬「質問が来ているな。大分遅れたが66からの質問『天パ?』だ。はっきり言おう、目つきと木刀以外は原作と同じだ」
千冬「今回は以上だ。今後も誤字脱字の発見、質問等があればどんどん投稿するように」
教えて!織斑先生!
完
次回予告
一夏「約束ってなんだったっけかなあ……『料理』ってキーワードまでは思い出せるんだよな」
一夏「『食の先年帝国を作る』!……ちげーよなあ」
一夏「『メシマズ国家を倒す』!あれ?なんかそれっぽくね?」
一夏「次回、『バトル漫画は序盤でも決戦という単語を多用する』」
鈴「どんどん遠ざかってるじゃない……」
え?なに?まだ三話なの?
明日から平日だから更新遅くなるのに、今月中に完結できるかな…
つきあってくれた方、ありがとうございました。
やっぱ平日は書き溜め向かないわ
第四話、冒頭だけ行きまーす
~五月~
箒「一夏、来週からいよいよクラス対抗戦が始まるぞ。アリーナは試合用の設定に調整されるから、実質特訓は今日で最後だな」
一夏「やっとかよ。これでよーやく、ゆっくりジャンプが読めるってことだな」
箒「気を抜くな!だが、IS操縦もようやく様になってきたな。今度こそ―」
セシリア「まあ、わたくしが訓練に付き合っているんですもの。このくらいはできて当然、できない方が不自然というものですわ」
箒「ふん。射撃型の戦闘法(メソッド)が役に立つものか。第一、一夏のISには射撃装備がない」
セシリア「それを言うなら篠ノ之さんの剣術訓練だって同じでしょう。ISを使用しない訓練なんて、時間の無駄ですわ」
一夏「そうでもねーよ」
セシリア「え!?い、一夏さん!?」
一夏「世の中には、刀振るわなきゃ気持ちひとつ伝えられねー馬鹿だっていんだよ。俺がいつか戦う相手が、そうかもしれねー。そいつの思いを受け止めるには、やっぱ刀しかねーだろ」
箒「一夏……」
セシリア「ま、まあそんな考え方もありますわね!それでは一夏さん、今日は昨日の無反動旋回(ゼロリアクト・ターン)のおさらいからはじめましょう」
~第三アリーナ、Aピット~
鈴「待ってたわよ、一夏!」
箒「貴様、どうやってここに―」
セシリア「ここは関係者以外立ち入り禁止ですわよ!」
鈴「あたしは関係者よ。一夏関係者。だから問題なしね」
箒「ほほう、どういう関係かじっくり聞きたいものだな……」
セシリア「盗人猛々しいとはまさにこのことですわね!」
鈴「黙っててよ。今はあたしの出番。あたしが主役なの。脇役はすっこんでてよ」
箒「わ、脇やっ―!?」
鈴「はいはい、話が進まないから後でね。……で、一夏。思い出した?」
一夏「へ?なにが?」
鈴「だ、か、らっ!昔あたしの料理の腕が上達したらって約束よ!……はあ。その様子じゃ、思い出してないみたいね」
一夏「そーみてーだな」
鈴「アンタのことでしょーが!仕方ないわね。一回、頭でも強くぶつけるしかないか―一夏」
一夏「なんだよ」
鈴「来週のクラス対抗戦、あたしは全力で行く。だから、一夏も全力で相手して」
一夏「……わかってるよ、んなこたぁ」
鈴「それまでには約束、思い出してよね」タタタ
箒「……一夏、もしかして―」
セシリア「もう!なんなんですのあの子は!いきなり現れたかと思えばあっという間に行ってしまうなんて!わたくしたちに別れの一言も言えませんの!?」
箒「うるさいぞ!少し黙って―」
一夏「……特訓、始めっぞ」
箒「あ、ああ」
セシリア「わかっていますわ!一夏さん、わたくしの教えで必ずや―」
箒「…………」
~クラス対抗戦当日、第一試合~
一夏(鈴の奴のIS、『甲龍(シェンロン)』っつーのか。なんか七つ玉集めたら出てきそーな名前だなおい)
一夏(よし、今度ギャルのパンティーをお願いしよう)
『それでは両者、規定の位置まで移動してください』
鈴「一夏、約束思い出した?」
一夏「生憎、まだだな」
鈴「そう。言っておくけど、ISの絶対防御も完璧じゃないのよ。シールドエネルギーを突破する攻撃翌力があれば、本体にダメージを貫通させられる」
鈴「言ったわよね?頭ぶつけてもらうって」
一夏「恐いこと言うねえ。おいおい……」
『それでは両者、試合を開始してください』
ビーッ
ガギィンッ!!
一夏「いきなりかよ!?」
鈴「さっすが一夏。これくらいじゃジャブにもならないか。けど―」
ガギギギギギィィン!!
一夏「チッ!」
一夏(やべーな。ここは一旦距離を取って―)
鈴「―甘い!!」
一夏(―!?)サッ
ドンッ!!
一夏「……お、おいおい。いくら転校生だからって、マジで超能力使えるようになるこたぁねーだろ」
鈴「超能力じゃないわよ。それにしても、衝撃砲《龍砲》は砲身も砲弾目に見えないのが特徴なのに、よくかわすじゃない。やっぱり、悪運の強さも健在ってわけね」
一夏「そりゃどーも。ったく、見えない攻撃まで気を配らねーといけねえたあ、コイツは骨が折れそうだな」
鈴「―だけど、もうこれは使わない」
一夏「は?」
鈴「アンタ、どうせ近接用武器しか、もっと言えばそれ一本しか持ってないんでしょ?だったら、あたしも近接用武器だけで勝負する」
鈴「アンタが刀だけで勝負するって言うなら、あたしも刀だけで勝負する」チャキ
一夏「……お前、ホントバカだな」
鈴「あ、あんたに言われたくないわよ!」
一夏「―どうせ俺はコイツ振ることしか能のねーバカだよ」チャキ
一夏「なら、コイツでとことんバカやってやろーじゃねーか!!」ダッ
鈴「はあああああああ!!」
一夏「でやああああああ!!」
ガギィィィン!!
あれ?いつもとノリ違くね?
やっぱバクチ・ダンサー聞きながら作業したせいかコレ?
新訳紅桜篇見ながら書き溜めてきます
今日中にもう一回投下するの目指します
なんか調子出ないな…
書き溜めと直書き混合して残り投下します
~アリーナ、ピット~
箒「なんださっきのは……?」
セシリア「『衝撃砲』ですわね。空間自体に圧力をかけて砲身を生成、余剰で生じる衝撃それ自体を砲弾化して打ち出すブルー・ティアーズと同じ第三世代型兵器ですわ」
箒「そうか」
セシリア「人がせっかく疑問に答えてあげたというのに、なんなんですかその態度は。―それにしても妙ですわね。そのような兵器を、なぜ『使わない』と宣言したんでしょう?エネルギー問題?いいえ、もっと別の―」
箒「……私には、わかる気がするな」
セシリア「篠ノ之さん!?どういうことですの!?」
箒「たぶん、正々堂々、真っ向から勝負したいんだろう。一夏と同じ条件で、決着をつけたいんだろう」
セシリア「……わたくしには理解しかねますわね。普通、武装のすべてを駆使してこその真っ向勝負ではなくって?」
箒「理屈じゃない。それに、そうやって自分の思いを伝えているんだ」
箒「きっと、アイツが一夏の言っていた『刀振るわなきゃ気持ちひとつ伝えられねーバカ』なんだろう」
セシリア「……うらやましいですわね」
箒「な、何がだ?」
セシリア「そういう方法で思いを伝えられるあの子も、それを理解できる篠ノ之さんもですわ。わたくしには、無理でしょうから」
~アリーナ~
鈴(あたしはずっと一夏の隣で戦ってきた。あの時も、あの時も、あの時だってそう。あたしはそれが嬉しかったし、いつの間にかそれが当たり前になってた)
鈴(だけど、本当はそうじゃなかったのよ。本当は、隣じゃなくて後ろで戦いたかった)
鈴(一夏の背中を、守ってあげたかった)
鈴(だって一夏、いつも寂しそうな背中だったから……)
一夏(ったく、しばらく見ねー間にどんな鍛え方したんだよ。もう女の戦い方じゃねーぞ……って、中学時代から似たよーなもんだったし、ゴリラ姉に比べりゃまだマシだな)
一夏(だってアレもはや人間ですらないもん。もっと別の、ヒマラヤ原産の―)
ズドオオオオンッ!!!
一夏「なっ!?」
鈴「何!?」
~アリーナ、ピット~
セシリア「何!?何が起こりましたの!?」
箒「一夏!?」
山田「システム破損!何かがアリーナの遮断シールドを貫通してきたみたいです!」
千冬「試合中止!織斑!凰!今すぐ退避しろ!」
~アリーナ~
ゴーレム「……」ウイーン
一夏「おいおいなんだありゃあ。飛び入り参加の特別ゲストですかコノヤロー」
鈴「そんな話、あたしは聞いてないわよ」
ビシュンッ!
鈴「きゃっ!?」サッ
一夏「鈴!?……チッ、ビーム兵器かよ……。おーい、大丈夫かあ?」
鈴「なんとかね……まったく、手荒い挨拶してくれるじゃない」
ビシュンッ!
一夏「危なっ!?」ヒョイ
山田『織斑くん!凰さん!今すぐアリーナから脱出してください!すぐに先生たちがISで制圧に行きます!』
鈴「……だってさ。一夏、アンタはどうするの?」
一夏「どーするもこーするも……向こうは俺たちに喧嘩売ってんだろ?だったら、答えはひとつしかねーじゃねーか」
鈴「ま、そーよねー。一夏ならそーするよねー」
山田『織斑くん!凰さん!のんきに話してないで早く避難してください!』
一夏「すんませーん山田ルイ53世さん」
山田『真耶です!ふざけてなんかいないで―』
鈴「あたしたち、具合悪いんで避難遅れそうでーす」
山田『ちょ、ちょっと二人とも!?』
鈴「―他の人が避難するまで、コイツの足止めはしておきますから」
一夏「っつーわけで、避難誘導よろしく!」
山田『織斑くん!?だ、ダメですよ!生徒さんにもしものことがあったら―』
ゴーレム「……」ダッ!
一夏「よっと!」サッ!
鈴「ふん、向こうはやる気満々みたいね」
一夏「そうみてーだな」
鈴「一夏、あたしが衝撃砲で援護するから突っ込みなさいよ……後ろは、見ててあげるから」
一夏「へいへい。オーケイ、我が命に代えても!」ダッ!
~アリーナ、ピット~
山田「もしもし!?織斑くん!?織斑くん聞いてます!?凰さんも!聞いてます―!?」
千冬「本人たちがやると言っているのだから、やらせてみてもいいだろう」
山田「お、お、織斑先生!何をのんきなことを言ってるんですか!?」
千冬「落ち着け。コーヒーでも飲め。織斑の言い分ではないが、糖分が足りないからイライラするんだ」ダバダバ
山田「……あの、先生。それ塩ですけど……というか入れすぎ……」
千冬「…………」
箒「一夏……」
セシリア「先生!わたくしにISの使用許可を!すぐに出撃できます!」
千冬「そうしたいところだが、―これを見ろ」
ピッ
箒「遮断シールドがレベル4に設定……?」
セシリア「しかも、扉がすべてロックされて―あのISの仕業ですの!?」
千冬「そのようだ。これでは避難することも、救援に向かうこともできないな……とはいえ、あのふたりならばそれほど心配もいらないか」
セシリア「……ずいぶんと一夏さんと凰さんを信頼しているみたいですわね」
千冬「あのふたりと言うよりは、あのふたりがコンビだからだな」
セシリア「コンビ……?」
千冬「沖田や桂、柳生がいないふたりだけの状況でも、両者IS装備状態でイーブンとして……」
セシリア「な、何を言って―」
千冬「―どちらにせよ、あいつらを止めるには軍隊一個あっても足りないな」
セシリア「―え?」
前半戦終了
どうすんだよおい、一日じゃ終わらなかったよおい
明日には第四話完結させます
おつきあいしてくれた方々、ありがとうございました
えーと…もしかしてエヴァと銀魂のクロス書いてた人か?
>>198
違いますよー
あのSSは面白くて見てたけど、自分は全くの別人ですよー
それでは四話後半戦、バトルシーンだけ投下します
~アリーナ~
一夏「でやあ!」ギイン!
ゴーレム「……!」グラッ
鈴「一夏!アンタバリアー無効化攻撃なんてすごい技使えるんでしょ!さっさとそれ使って決めなさいよ!」
一夏「おいいい!それ誰から聞いた情報だあ!?俺お前に話した覚えねーぞ!?」
鈴「この前千冬さんと話してるの盗み聞きしたのよ!文句ある!?」
一夏「あるに決まってんだろ!つーか、アレまだやり方がうまく分からねーんだっつーの!」
鈴「じゃあ今すぐコツ覚えて使いこなしなさいよ!」
一夏「無茶言うなよ!……って、さっきからアイツ攻撃してこねーぞ?」
鈴「―そういえばアレ、さっきからあたしたちが会話してるときってあんまり攻撃してこないわね。まるで興味があるみたいに聞いてるような……」
一夏「なんだよ、中身は話好きのおばさんですかコノヤロー」
鈴「そんなことはさすがにないと思うけど……ううん、でも無人機なんてもっとあり得ない。ISは人が載らないと絶対に動かない。そういうものだもの」
一夏「ゴチャゴチャぬかしてんじゃねーよ。人入ってようが、中身空だろーが、ぶっ飛ばすのには変わりねーだろーが」
鈴「う、うん。そうだよね」
ゴーレム「……」ウイーン
一夏「ほら、次行くぜえ!」
鈴「わ、わかってるわよ!」
~アリーナ、ピット~
山田「す、すごい……」
箒「……」
セシリア「ど、どちらにしても!緊急事態として政府に救援を―」
千冬「やっている。現在も三年の刹那…じゃなかった、精鋭がシステムラックを実行中だ。遮断シールドを解除できれば、すぐに部隊を突入させる」
セシリア「はぁぁ……。結局、待っていることしかできないのですね……」
千冬「何、どちらにしてもお前は突入隊に入れないから安心しろ」
セシリア「な、なんですって!?」
千冬「お前のブルーティアーズは一対複数向きだ。お前が複数の側に入るとむしろ邪魔になる」
セシリア「そんなことありませんわ!このわたくしが邪魔だなどと―」
千冬「では連携訓練はしたか?その時のお前の役割は?味方の構成は?敵はどのレベルを構成してある?連続稼働時間は―」
セシリア「わ、わかりました!もう結構です!」
千冬「ふん。わかればいい」
セシリア「はぁ……。ってあら?篠ノ之さんはどこへ……」きょろきょろ
~アリーナ~
一夏「だらあ!」ガギンッ!
ゴーレム「……!」グラッ
一夏「……チッ。ラーメン屋の親父のハート並みにかてー野郎だぜ」
鈴「どうすんのよ。エネルギー、一八〇くらいしか残ってないわよ」
一夏「じゃあどーすんだ?諦めてここで試合終了か?」
鈴「冗談言わないでよね!いざとなったら、素手でもシールド突破してやるんだから!」
一夏「そこまでやれとは言ってねーよ……鈴」
鈴「な、なによ?」
一夏「次で決めっぞ」
鈴「そ、そう。だったら、早くやりなさいよね」
一夏「へいへい。んじゃま早速―」
箒「一夏ぁっ!?」
一夏「ってうおっ!箒!?テメーこれからって時に出てくんなよ!」
箒「男なら……男ならそのくらいの敵に勝てなくてどうする!」
一夏「……わーってるよ」
ゴーレム「……」ウイーン
箒「!?」
一夏「箒!?クソッ!」バッ!
鈴「一夏!?」
箒「一夏!?」
ゴーレム「……」ビシュンッ!
一夏「間に合え!!」
チュドオオオン!!
鈴「一夏!!」
箒「一夏!?そんな……私をかばって……」
ゴーレム「……」
一夏「……よお……デカブツ」
箒「一夏!!」
鈴「一夏!!」
一夏「俺の大切なもんに、よくも手ぇ出してくれたなぁ」
箒「い、一夏……」
一夏「俺だって、なにもかも守れるなんざ思っちゃいねーよ」
一夏「だがな、俺のこの剣。コイツの届く範囲は俺の国だ!!」
一夏「そいつに手を出す奴は、たとえISだろーが、軍隊だろーが、宇宙戦艦だろーが……!」ダッ!
一夏「ぶった切る!!」
ザシュッ!!
ゴーレム「……!」ズウゥン……
箒「か……勝ったのか……?」
箒「そうだ!い―」
鈴「一夏大丈夫!?」
一夏「……まーな」
箒「……。まあ、なんにせよよかった……」
鈴「ねえ、さっき篠ノ之さんのこと―」
―敵ISの再起動を確認!警告!ロックされています!
ゴーレム「……」ウイーン
一夏「やべっ……!」
ビ……
キュインッ!
ゴーレム「……!」ドォオン!
セシリア「間一髪でしたわね。一夏さん」
鈴「犬の餌!?アンタどうしてここに!?」
セシリア「誰が犬の餌ですか!一夏さんのさっきの一撃で、遮断バリアが破壊されましたのよ」
一夏「セシリア……お前はやればできる子だと……思って……」フラッ
箒「一夏!?」
セシリア「一夏さん!?」
鈴「一夏!?」
一夏「……」
バトルシーン終了
ちょっくら残りの書き溜めに向かいます
すいません……次回からは努力します
残りの投下行きます
~保健室~
一夏(あれ?空が真っ黒だ……)
一夏(あれ?真っ黒なのは俺じゃねーか……)
一夏(あれ?たんに目閉じてるだけじゃね?とりあえず目開けて―)パチッ
鈴「……」
一夏「……なーにやってんだお前?」
鈴「おっ、おっ、おっ、起きてたの!?」
一夏「たった今な。どうした?何で焦ってんだ?」
鈴「あ、焦ってなんかないわよ!勝手なこと言わないでよ、馬鹿!」
一夏「……そーかい」
一夏「……約束」
鈴「えっ?」
一夏「『料理が上達したら、毎日あたしの酢豚を食べてくれる?』だっけか?」
鈴「お、思い出したんだ……え、あ、う……」
一夏「……毎日酢豚ばっかじゃ飽きるな」
鈴「―え?」
一夏「っつーわけで、この約束はきゃ―へブシッ!」ガゴンッ!
鈴「ば、バッカじゃないの!?どうしてそんな意味で受け取るのよ!?……あーもう!この約束はなしでいいわよっ!」
一夏「いてて……まったくわけがわからねーよ……」
鈴「……ねえ、一夏」
一夏「なんだよ」
鈴「あたしの両親、離婚しちゃったんだよね……」
一夏「……そーかい」
鈴「国に帰ることになったのも、そのせいなんだよね」
一夏「……そーかい」
鈴「父さんとは一年以上会ってないし、駅前のファミレスも潰れちゃったんでしょ?……あたしの周り、どんどん変わってきちゃってる」
一夏「……そーかい」
鈴「だからさ、一夏。……アンタだけは、変わらないでよね」
一夏「……たぶんな」
鈴「なによさっきからその態度!……ところでさ、あの時篠ノ之さんのこと『大切なもん』って言ったよね。……あたしも、それに入ってる?」
一夏「……さあな」ゴロリ
鈴「ちょっと!そこはせめて『たぶんな』くらい言いなさいよ!?」
一夏「……なあ鈴」
鈴「ん、なに?」
一夏「今度どっか遊びに行くか」
鈴「え!?それって、そのデー―」
ウイーン
セシリア「一夏さん、具合はいかがですか?わたくしが看護に来て―あら?」
鈴「あ、犬の餌」
セシリア「だからその呼び方はやめなさいと言ったでしょう!?そんなことより、どうしてあなたが!?一夏さんが起きるまで、抜け駆けはなしと決めたでしょう!?」
ウイーン
箒「そういうお前も、私に隠れて抜け駆けしようとしていたな」
セシリア「そ、それは……」
鈴「ふたりとも出てってよ!一夏はあたしの幼なじみなんだから!」
箒「それなら私も―」
セシリア「だいたい二組のあなたが―」
一夏「あーもううるせーうるせー!てめーらそんなに看病してーなら、俺の言う物買って来い!箒はイチゴ牛乳!セシリアはパフェ!鈴はジャンプ!わかったか!」
箒「な、なんだ一夏その言い方は!?人にものを頼む時はそれ相応の―」
セシリア「はあい!一夏さん、待っててくださいね!」タタタ
箒「なっ!?」
鈴「ジャンプ?今週号ならあたしのロッカーに入ってるから、すぐに取ってくるよ」タタタ
箒「なっ、なっ!?」
一夏「ほら、お前も早く行って来い」
箒「わ、わかった!行けばいいんだろう!行けば!」タタタ
~IS学園地下~
山田「……やはり無人機ですね。登録されていないコアでした」
千冬「そうか……」
山田「ISのコアは、世界に467しかありません。でもこのISには、そのどれでもないコアが使用されていました。いったい……」
千冬「…………」
第四話、バトル漫画は序盤でも決戦と言う単語を多用する
完
次回予告
一夏「え?何?また転校生来るの?どんな転校生ラッシュ?」
箒「それより一夏、部屋の前に―」
沖田「旦那。次回はいよいよ俺の登場だってのに、そっちは紹介してくれないんですかい?」
箒「誰だお前は!?それより一夏、部屋の前にこんな紙が……」
[IS学園の前でずっとスタンバってました by桂]
一夏「なにやってんのアイツ!?」
沖田「次回、『やっと沖田が副長に!?』」
一夏「違う!次回、『男子三日会わざれどバカはバカ』」
???「結局、僕の紹介はしてくれないの……?」
第四話、ようやく終了
今回の教えて!織斑先生!はお休みです
あと、戦闘描写のほうはこれから努力していきます。修業します
次回は銀魂キャラ登場により、かなり長くなる予定です
おつきあいしてくださった方々、ありがとうございました
ハルヒと銀魂や犬夜叉と銀魂の人?
~五反田家~
弾「お前以外全員女子か。いい思いしてんだろ」ガチャガチャ
沖田「まったくですねい。旦那、アンタもう何人にツバつけやしたかい?」ガチャガチャ
一夏「誤解するよーな言い方すんじゃねーよ!してるわけねーだろ」ニュルニュル
弾「嘘をつくな嘘を」ガチャガチャ
沖田「ああ。俺だったらもう今頃は学校中の女子を調教済みですぜ」ガチャガチャ
弾「お前の趣味の話はしてねーよ!ところで一夏、お前さっきから何やってんだ?」ガチャガチャ
一夏「いやさー、俺定期的に甘いもの取らないといけないからさー」ニュルニュル
弾「だからって人の家でホールケーキ作成してんじゃねーよ!?せめてもっとお手軽なもの作れ!」ガチャガチャ
沖田「旦那からのメール見る限りじゃあ、ちょっといぢめるだけですぐ堕ちそうな女ばっかじゃないですか」ガチャガチャ
弾「総悟の言ってる意味とは違うが、まったくだぜ。招待券ねえの?」ガチャガチャ
一夏「あるわけねーだろそんなもん」ニュルニュル
沖田「そいつは残念。俺は偶然とはいえ旦那に勝ったセシリアって奴に興味があったんですけどねい」ガチャガチャ
弾「なんだ総悟?もしかして外国人趣味か?」ガチャガチャ
沖田「いやいや。ああいうお嬢様タイプこそが、調教への熱意が刺激されるってもんでさあ」ガチャガチャ
弾「お前は結局S趣味かよ……」ガチャガチャ
一夏「ま、そういう意味じゃ、鈴が転校してきて助かったってこったな」パンパカパーン
←完成
弾「ああ、鈴。鈴ねえ……」ガチャガチャ
一夏「ジャンプの話わかるのってアイツぐらいだもん、あの学校で。どんな話でも、話し相手がいるってのはいいもんだって痛感したぜ」モグモグ
沖田「俺はあのチャイナ娘と決着つけられなくてイライラしてましてねい……旦那、今度河川敷にでも呼び出しといてください。後ろから一撃で決めますんで」ガチャガチャ
弾「お前それ決着つけるって言わないだろ!?絶対その後桜の木の下に埋める気だよな!?」ガチャガチャ
沖田「いやですねい。そのまま下流に流すに決まってるじゃねーか」ガチャガチャ
弾「そっちの方が怖いわ!」ピチューン
バタンッ!
蘭「お兄!お昼できたよ!さっと食べに来なさ―い、一夏さん!?」
一夏「よう」
沖田「俺もいるぜぃ」
蘭「い、いやっ、あのっ、き、来てたんですか……?」
一夏「ちっとしたヤボ用でな。家にあるエロ本とエロDVDの様子見てきたついでに寄っただけだよ」
沖田「俺は偶然ばったり旦那に会っちまってね。弾の家に行くってんでついてきたってわけでい」
蘭「そ、そうですか……」
沖田「おい、俺のこと無視してんじゃねーよ」
弾「蘭、お前なあ、ノックくらいしろよ。恥知らずな女だと思われ―」
ガゴスッ!
蘭「―なんか言った?」ゴゴゴゴゴ
弾「い、いえっ……何も……」チーン
一夏(今……一瞬で移動しなかったか……?)
蘭「あ、あの、よかったら一夏さんと総悟さんもお昼どうぞ。まだ、ですよね?」
一夏(なんで目の前でDV見せつけといてまだバレテないって思ってるの!?)
一夏「あ、ああ。いただこう、かなー?」
沖田「すいやせんねえ」
弾「……」チーン
~五反田食堂~
蘭「あの……一夏さん……?ゆっくり、していってくださいね」
沖田「おうおう、そんな小洒落た格好に着替えやがって、どっかでかけるのかい?」
一夏「あ、じゃあイチゴ牛乳買ってきてくんない?」
蘭「あっ、いえ、これは、その、ですねっ」
沖田「―排卵日か?」
蘭「違います!」
一夏「えっ!?違うの!?」
蘭「一夏さんまで!?」
弾「―一夏さあ、お前ってホントデリカシーないよな」
一夏「おいおい、今回は沖田が先に言ったんだろーが」
沖田「旦那、責任転換はよくありませんぜ」
弾「いや、確かに今回は総悟のせいでもあるけどよお……」
弾「―一夏、俺はこれでもお前のこと尊敬してるんだぜ?なんせ、蘭を怪我させた奴らをぶっ飛ばしたんだからな」
蘭「そ、そうですよ!一夏さんは私の恩人です!」
弾「そうそう、こんなののためにも……」
蘭「ふんっ!」ガゴスッ
弾「ウグッ!……」チーン
一夏「で、なに?俺にデリカシー注入して何しろってんだ」
沖田「ようするに、女の一人でもエスコート出来るようになれってことでさあ」
蘭「お、女!?」カアア
弾「そうそう。せっかく女子しかいない高校に通ってるんだから、彼女くらい作れよ」
一夏「彼女ってもねえ……俺だって作れんならもう作ってるよ」
弾「はあ!?じゃあなんで―」
一夏「ISって普通は女しか着けられねーだろ?だったら、それ着てる俺=女装ってことじゃねーか。女装男に寄りつく女なんざロクな奴じゃねーよ」
沖田「言われてみりゃそーだ。だったら旦那、オカマ狙いならいけるんじゃないですかい?」
一夏「あんな化け物、彼女どころか知り合いにもなりたくもねーよ!」
弾「はあ……まったくお前は……鈴も気の毒に」
一夏「え?鈴?」
弾「なんでもねーよ」
書き溜め行ってきまーす
今日中にシャル登場させんの目指しまーす
……本当にマダオ(まるでダメなお話)しか書けなくてすみません……
今日の分の残り、投下します
~寮、1025室~
一夏「あーもう、だりーよ。もうこのままチーズ蒸しパンになりたいくらいだりーよ」
箒「だらしないぞ一夏。もっとシャキッとしろ、シャキッと!」
一夏「だってさー、俺の知り合いロクな奴いねーもん。メッチャ濃い奴ばっかだもん」
箒(私が引っ越してからできた一夏の知り合いか……気になるな)
ガチャ
のほほんさん「おりむー、いるー?」
一夏「あん?俺になんか用かよ?」
のほほんさん「先生が呼んでたよ。受付におりむー宛の荷物と、それ持った人が来てるから早く来いって」
箒「荷物?」
一夏「人?」
~受付前~
沖田「いよお、チャイナ娘。テメーここで会うたあ覚悟はできてんだろーな?」
鈴「アンタこそなんでここにいんのよ?何?まだあの時のこと引きずってんの?」
沖田「引きずってねーよ。チャイナは一生マーボー食ってろ」
鈴「誰がそんな死後の世界の天使みたいなことするのよ?バカイザー」
沖田「おい、バカイザーはやめろ。しね」
鈴「アンタがしね」
沖田「お前がもっとしね」
箒「……あのふたりは何をやっているんだ?」
一夏「気にすんな。あいつらは昔からああなんだよ。で、俺に荷物ってどーいうことだよ?」
沖田「旦那、アンタ弾の家に忘れ物したでしょう。せっかくだから俺が届けてやったんでさあ」
一夏「忘れ物……?」
沖田「これでさあ」スッ
『絶世の肢体百連発!ロリからボインまで全部見せます!』
一夏「ちょっと待てェエエエエ!?いや確かにそれ俺のだけど!?弾の家に持ってった覚えねーぞ!?」
沖田「バレちまいやしたかい。実はこれ、前に旦那の家に忍び込んで盗んできた物でねい」
一夏「なに堂々と犯罪宣言しちゃってんの!?道理で昼間見に行った時ないと思った!」
箒「……一夏、後で話がある」
一夏「箒ィイイイ!?違うからね!?俺だけじゃないからね!?男は皆こういう生き物だからね!?」
バシンバシンバシンバシンッ!
千冬「お前たちなにをいつまでやっている。沖田、用が済んだならさっさと帰れ。それと織斑、これは没収しておく」ヒョイ
一夏「ああああああ!!俺のお宝DVD!!」
沖田「これは織斑の姐さん。お久しぶりです」
千冬「織斑先生と呼べ、ってお前はここの生徒じゃなかったな。とにかく、さっさと帰れ」
沖田「ちょいと待ってくだせえ。もう一つ渡すもんがあるんで」スッ
一夏「なにそれ?いやな予感がするんだけど?」
沖田「実はここに来る途中、志村の方の姐さんに会いましてねい。ついでに渡してくれって持たされたんでさあ」
一夏「……なあ、一応中身聞いていいか?」
沖田「『卵焼き』だそうですぜい」
鈴「…………」
一夏「…………」
~食堂~
セシリア「本当によろしいんですか?わたくしたちまでこれを食べて」
一夏「あ、ああ。どうせなら全部食っちまってもかまわねーぜ」
鈴「あ、あたしたちお妙さんの卵焼き食べ飽きてるぐらいだもんねー!」
箒「一夏、お前に届いた卵焼きなんだ。自分でも食べろ」
セシリア「そうですわよ一夏さん。女の方の手料理を食べないなんて殿方失格ですわ」
一夏「い、いや。とにかくお前ら先に食えよ……」
セシリア「もう!……まあ、一夏さんがそこまで言うなら……」シュルッ
パカ←ダークマター登場
箒「……」
セシリア「……」
鈴「……」
一夏「……」
箒「……これは何だ?」
一夏「何って……卵焼きだろ?」
セシリア「いいえ。これは卵焼きと言うよりも焼けた卵ですわ」
鈴「卵焼けてればみんな卵焼きでしょ」
箒「いや、これはもう卵焼きじゃなくて可哀そうな卵だろ」
一夏「いいからさっさと食えよ」
箒「食えるか!?誰が食べられるというのだこんな黒い物体!!」
セシリア「おふたりとも知ってらしたわね!?」
鈴「うるさいわね!一夏がアンタたちに食べていいって言ったんだから早く食べなさいよ!」
箒「うるさい!とにかく私は食べないぞ!」
一夏「お前らが食わないんならどうやって処理すんだよこのダークマター!」
セシリア「一夏さんが自分でお食べになればよろしいでしょう!?」
一夏「俺だって食いたくねーよ!」
ワーギャー
のほほんさん「今日も平和だねえ」
~その頃の千冬さん~
パカ←ダークマター登場
千冬「……」
[千冬さんの分も作っておきました。たくさん食べてくださいね by志村妙]
千冬「……」
~その頃の桂~
桂「やるなら今しかねーZURA♪やるなら今しかねーZURA♪攘夷がJOY♪JOYが攘夷♪ふざけたYOUに俺が天誅♪」
エリザベス[桂さんタオルです]スッ
桂「すまんなエリザベス。では、少し休憩するとするか」フキフキ
???「あのー、すいません。IS学園ってどっちにあるか分かりますか?」
桂「IS学園?それなら次の交差点を右に曲がれば近道だな」
エリザベス[ここからだと徒歩十分だな]
???「(何この生物?)ありがとうございます」
桂「実は俺の友人もISも学園に通っていてな。そいつは―」
???「すいません僕急いでるんで!」タタタ
桂「……行ってしまったか」
エリザベス[変な奴]
~寮、1025室~
山田「お引越しでーす」
一夏箒「「はい?」」
山田「部屋の調整がついたんです。篠ノ之さんは別の部屋に移動です」
箒「ま、待ってください!それは、今すぐでないといけませんか?」
一夏「どうした?俺に見られたくないもんでもあるのか?」
山田「それは、まあ、そうです。いつまでも年頃の男女が同室で生活をするというのは問題がありますし、篠ノ之さんもくつろげないでしょう?」
箒「い、いや、私は……い、一夏は……」
一夏「おめーが決めろ」
箒「えっ?」
一夏「おめーの生活かかってんだ。おめーで決めろ」
箒「一夏……」
一夏「ま、俺はお前がいなくなっても全然困らねーけどな」
「――!!」
一夏「あれ?俺また選択肢間違えた?」
箒「先生、今すぐ部屋を移動します!」
山田「は、はいっ!」
バタンッ!
一夏「……寝るか」
コンコンッ
一夏「……」
箒「……」
コンコンッ
一夏「……」
箒「……一夏?」
コンコンッ
一夏「……かー……」ZZZ
箒「今のほんの数秒の間に寝たのか!?お前はのび太君か!?というか起きろ一夏!」
一夏「んあ?……なんだよ箒、忘れ物か?」ガチャ
箒「は、話がある……」
一夏「なんだよ?俺寝始めに起こされてイライラしてんだよ。さっさとしろ」
箒「う、五月蠅い!……来月の、個人別個人トーナメントだが……」
一夏「何?そんなのあったの?」
箒「あったんだ!……わ、私が優勝したら―」
一夏「したら?」
箒「つ、付き合ってもらう!」
一夏「……何に?」
~翌日、ホームルーム~
山田「今日はなんと転校生を紹介します!」
一夏「転校生?こんな時期に転校生なんて、今度こそ古泉くんか?」
ウイーン
一夏「―へ?」
シャルル「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。みなさんよろしくお願いします」
一夏「……マジでか?」
シャルが登場したところで本日は終了
シリアスシーンは……バトルシーン同様修行します
シャルの名前表記に関してはまだ時期が時期なんでシャルルにしときました
おつきあいしてくださった方々、本日もありがとうございました
すいませーん、今日は書き溜めやってる時間ありませんでしたー
だから直書きで投下しまーす
女子A「お、男……?」
シャルル「はい。こちらに僕と同じ境遇の方がいると聞いて本国より転入を―」
女子ABCIJLMN「「「「「「「「きゃあああああああーっ!」」」」」」」」
シャルル「ふぇっ!?」
女子B「男子!二人目の男子!」
女子C「しかもうちのクラス!」
女子M「美形!守ってあげたくなる系の!」
女子D「写真トッテ後デ他ノクラスノ奴ニ売リツケルヨ!」パシャパシャ
千冬「騒ぐな。静かにしろ」げっそり
女子ABCIJLMN「「「「「「「「(なんか今日の織斑先生元気ないような……)……」」」」」」」」
千冬「今日は二組と合同でIS実習を行う。各人はすぐに着替えて第二グラウンドに集合。それから織斑」げっそり
一夏「ああん?なんですかDIO姉。つーか、なんでそんなにげっそりしてんだ?」
千冬「織斑先生と呼べ。デュノアの面倒を見てやれ。同じ男子だろう」げっそり
一夏「おいおい、オシメも取れてねーガキじゃあるめーし、んなもん必要ねーだろ」
千冬「黙れ。とにかくやれ。解散!」げっそり
シャルル「君が織斑くん?初めまして。僕は―」
一夏「―!お前……」
シャルル「え?何?」
一夏「……なんでもねーよ。それよりほら、行くぞ。女子に覗きだって怒られちまう」
シャルル「え?あ、うん」
一夏「俺たちはアリーナの更衣室で着替えなきゃいけねーんだ。ったく、実習のたびに移動とかメンドクセーよ」
シャルル「う、うん……」
一夏「どうした?ウ○コか?」
シャルル「ち、違うよ!」
女子F「ああっ!噂の転校生発見!」
女子O「しかも織斑くんと一緒!」
女子G「みんな!こっちよ!」
女子P「者ども出会え出会えい!」
一夏「くそっ!見つかっちまったか!おい、行くぞ!」タタタ
シャルル「う、うん!」タタタ
女子Q「あっ!逃げた!」
女子R「追いかけるのよ!」
一夏「おい!緊急脱出用プランABCどれがいい!」
シャルル「えっ!?緊急脱出用プランて何!?」
一夏「あいつらを撒くための手段だよ!Aが死んだふり!Bがソープ嬢!Cがパジャマっ子!どれにする!」
シャルル「どれも撒ける気がしないんだけど!?」
一夏「それがいやだったら更衣室まで走るぞ!」
~更衣室~
シャルル「はあ、はあ……それにしても、何でみんな騒いでたの?」
一夏「この学校には万年発情期の女しかいねーんだよ」
シャルル「ふ、ふーん……」
一夏「しかし助かったぜ。ようやく俺以外の男が現れてくれたんだからな。俺、織斑一夏ってんだ。好きに呼んでかまわねーよ」
シャルル「じゃあ、一夏でいい?僕のこともシャルルでいいから」
一夏「オーケイブリタニア皇帝陛下」
シャルル「だからシャルルでいいって。というか誰?」
一夏「つーか時間やべーな……すぐ着替えちまおうぜ」ヌギッ
シャルル「わあ!?」
一夏「どうした?男として育ったんなら、見まくってるはずだろ?」
シャルル「う、うん……そうだね……」
一夏「早くしろよ。あのゴリラ、時間に厳しいからな」
シャルル「う、うんっ?き、着替えるよ?でも、その、あっち向いてて……ね?」
一夏「わーったよ。ほら、これでいいだろ?」クルッ
シャルル「う、うん……」
一夏「つーかコレ、着る時引っかかってしょうがねーよ。もっとなんとかならないもんかねえ」
シャルル「ひ、引っかかって?」カアア
一夏「おう。……ほら、もうお前も着替え終わっただろ?さっさと行くぞ」
シャルル「え?あ、うん」
一夏「つーか、お前のそれ着やすそうだなおい」
シャルル「あ、うん。デュノア社製のオリジナルだよ」
一夏「デュノア?なんかどっかで聞いたよーな……お前の苗字だっけか?」
シャルル「父が社長をしてるんだ。一応フランスで一番大きいIS関係の企業だと思う」
一夏「……お前ってなんかアイツとキャラかぶるよな」
シャルル「え?どういうこと?」
一夏「こっちの話だよ。置いてくぞ」スタスタ
シャルル「あ、待ってよ!」タタタ
~第二グラウンド~
千冬「本日から実習を開始する」げっそり
女子‘S「(まだげっそりしてる……)はい!」
千冬「まずは戦闘を実演してもらおう……凰!オルコット!」げっそり
鈴「(ああ。アレ、千冬さんの分もあったんだ……)はい!」
セシリア「はい!」
千冬「専用機持ちならすぐに始められるだろう。前に出ろ」げっそり
鈴「はあ。めんどいなあ。なんであたしが……」
セシリア「はあ。なんかこういうのは見世物のようで気が進みませんわね……」
千冬「お前ら少しはやる気を出せ。―アイツにいいところをみせられるぞ?」げっそり
セシリア「―!やはりここはイギリスの代表候補生、わたくしセシリア・オルコットの―」
鈴「なーんかやる気にかけるなあ」
セシリア「って鈴さん!?どういうことですのそれは!?」
鈴「だって、アンタあたしより弱いの確定済みだもん。格下に勝ったからって、アピールになるとは思えないし……」
セシリア「それは聞き捨てなりませんわ!一度きっちりと勝負して―」
千冬「なにを勘違いしているんだバカども。対戦相手は―」げっそり
キイイイィン……
山田「ああああーっ!ど、どいてください~っ!」
一夏「え?俺?」
山田「……お、織斑くん……?」
箒「一夏!大丈夫か!?」
一夏「……」チーン
箒「ってなんで犬神家!?」
一夏(あれ?ここって普通ラッキースケベポイントじゃね……)チーン
セシリア「まあ、山田先生がわたくしたちのお相手に?」
千冬「そうだ。山田先生はああ見えて元代表候補生だからな」←げっそりから全快
山田「む、昔のことですよ。それに候補生止まりでしたし……」
シャルル「あの……なんで僕に話しかけてるんですか……?」
山田「あ、ああ!すいません!私眼鏡がないと何にも見えなくて……」
千冬「落ち着け山田先生。それと、眼鏡ならここにある」スッ
山田「ありがとうございます!これがないと本当に見えなくて……」カチャ
千冬「さて小娘どもいつまで惚けている。さっさとはじめるぞ」
セシリア「わかりましたわ。それで?どちらからお先に?」
鈴「どっちでもいいんじゃないの?」
千冬「まったくお前らは……だから惚けていると言ったんだ。ニ対一に決まっているだろ」
セシリア「え?あの、ニ対一で……?」
鈴「いや、さすがにそれは……」
千冬「安心しろ。今のお前たちならすぐ負ける」
鈴「……それ、本気で言ってるんですか?」
千冬「ああ。個人戦でももちろんそうだが……凰、お前相手が悪かったな」
鈴「……ああ。そういう」
セシリア「?鈴さん心当たりでも?」
千冬「凰はわかったようだな。では、はじめ!」
ゴオオー
セシリア「手加減はしませんわ!」
鈴「……」
セシリア「あら?鈴さんおとなしいですわね?いつもは熱くなりやすいというのに」
鈴「……べっつにー」
山田「い、行きます!」
千冬「デュノア、山田先生が使っているISの説明をしてみせろ」
シャルル「あっ、はい。山田先生のISはデュノア社製『ラファール・リヴァイヴ』です。第二世代開発最後期の機体ですが―(以下略)」
一夏「あ、セシリアと鈴が空中衝突した」
ドシュウッ
箒「グレネード弾!?」
ドーン
一夏「クリリーン!!」
箒「誰だそれは!?」
山田(あれ?普通ならここで二人とも地上に落ちてるはずなんですけど……)
鈴「……あー、危なかった」
セシリア「……」チーン
山田「ええっ!?せ、セシリアさんを盾にしたんですか!?」
箒「アイツ最低だぞ!?」
鈴「だって、あたしとセシリアじゃ連携がうまくできないからニ対一でも負けるってことでしょ?だったらいっそガードベントした方が……」
セシリア「あなたふざけてますの!?自分だけ助かろうなんて最低ですわ!」
千冬「馬鹿者っ!連携ができないからといって、誰が盾にしていいと言った。それに、連携ができていてもどちらにせよ負けていたぞ。さて、これで諸君らにも教員の実力は理解できただろう。以後は敬意を持って接するように」
一夏「さっきまでげっそりしてた奴に敬意もなにもないんだけど」
千冬「うるさいぞ。次に、グループになって実習を行う。グループのリーダーは専用機持ちがやること。では分かれろ」
箒「一夏」
一夏「なんだよ毎度毎度。セリフ一つに言いたいことまとめてから来いよ」
箒「そ、その、だな。今日の昼は予定はあったりするのか?」
一夏「いんや。特にねーな」
箒「そうか!それではたまには一緒に食事を取るとしよう。うむ、それがいい」
一夏「別にかまわねーよ」
箒「―!」
箒(よしっ!)
こんな中途半端なところですが、本日は終了
明日中に五話完結させます
見ていてくれた方、ありがとうございました
ようやく書きあがった……!
第五話の残り投下します
~昼休み~
箒「……どういうことだ」
一夏「どうもこうも、こいつらが勝手についてきたんだよ」
セシリア「箒さん。一人だけ抜け駆けはゆるしませんわよ」
鈴「あたしだって一夏とお昼食べたかったんだからね」
シャルル「僕はまだここの右も左もわからないから、一夏について行っていたらいつの間にかここに」
箒「……」バチバチ
セシリア「……」バチバチ
鈴「……」バチバチ
シャルル「ねえ、本当に僕が同席してよかったのかな……?」
一夏「いいんじゃねーの。どうせどっちがどっちかもわからねーんだろ?だったらここにいろ」
シャルル「ありがとう。一夏ってやさしいね」
一夏「……そんなんじゃねえよ」
鈴「なーに男に照れてんのよアンタ」
一夏「誰が男に照れるか!?そんなんだったら、レッサーパンダに照れた方がまだマシだよ!」
鈴「ふーん」パカ
一夏「え?なに酢豚?お前また酢豚?いくらセシリアがケチャップキャラで行ってるからって、お前まで食い物系のキャラ付けすんなよ」
鈴「そんなわけないでしょ!アンタ前に毎日は飽きるって言ってたけど、たまにならいいでしょ」
一夏「そりゃあ、たまにならな」
セシリア「コホンコホン」
一夏「なにバレバレの仮病使ってんだよ。そんなにかまってほしいならしっかりアピールしろ」
セシリア「―一夏さん、わたくしも今朝はたまたま偶然目が覚めまして、こういうものを用意してみましたの」スッ
一夏「ふーん。まあ一応期待はして―」
ビチャア
一夏「ってなんでいつも道理なんだよ!?」
箒「普通ここは見た目だけでも取り繕うものだろ!」
鈴「アンタどこまでケチャラーキャラ強調するつもりよ!」
シャルル「なんかケチャップの漬物みたいになってるんだけど!?」
セシリア「なんでみなさん総出でツッコミに回りますの!?そんなにわたくしの手料理に問題があって!?」
一夏「問題あるというより問題しか見つからないんですけど!?」
箒「―私のはこれだ」パカ
一夏「……なんか普通」
箒「ふ、普通とはなんだ!普通とは!」
一夏「だってよ、タッパーぎっしりの酢豚とサンドイッチのケチャップ漬け見た後じゃあ、なんかインパクトに欠けるっつーか」
箒「ふ、普通が一番だろう!と、とにかく食え!」
一夏「はいはい。いただきまーす」パクッ
箒「……ど、どうだ?」
一夏「……うまいな」
箒「そうか!よかった!」
セシリア「~~~」メラメラ
鈴「~~~」メラメラ
一夏「そういやシャルル。お前自分のメシはどうした?まさか用意してねーのか?」
シャルル「ううん、ちゃんと用意してるよ。ほら」ガサッ
鈴「あんぱんと……」
セシリア「牛乳、ですか?」
シャルル「うん」
箒「しかもそんなにたくさん買ってあるのか」
シャルル「何日分か買い溜めしたからね」
一夏「あれか?あんぱん大好きっ子ってやつか?」
セシリア「でも、そんなにあんぱんばかりでは体によくありませんわよ?」
箒「お前がそれを言うのか……」
シャルル「あはは。一応気を付けるよ」
一夏「好きだからってなんでも食いすぎるってのはよくねえからな」
箒「いや、だからお前たちそれを言える立場の人間じゃないだろ」
シャルル「……好きじゃないよ」ボソッ
箒「え?」
シャルル「な、なんでもないよ!ほら、早く食べちゃおうよ」
鈴「そうよ!一夏、あたしの酢豚も食べなさい!」
セシリア「わたくしのサンドイッチもどうぞ!」
一夏「いやお前のそれもはやサンドイッチじゃないから!赤い何かだから!」
シャルル「……」
~寮、1025室~
シャルル「紅茶とはずいぶん違うんだね。不思議な感じ。でもおいしいよ」
一夏「そうかい。そりゃよかった」ダバ
シャルル「……今、なに入れたの?」
一夏「なにって、砂糖だよ。たまに飲みたくなんだよなコレ」
シャルル「ねえ、それっておいしいの?」
一夏「俺みたいな甘党にとってはイチゴ牛乳と同じだよ。これはその昔お茶とスイーツを別々に食すのがたるかったハラオウン提督が愛飲した、それはスゲー飲み物なんだぜ」
シャルル「ふーん……僕も今度飲んでみようかな。そういえば一夏はいつも放課後にISの特訓しているって聞いたけど、そうなの?」
一夏「アイツらにいつも強制的に付き合わされてるだけだよ。俺から頼んだ覚えなんか一回もねーから」
シャルル「僕も加わっていいかな?専用機もあるから役に立てると思うんだ」
一夏「ねえ聞いてた?俺頼んでないって言ったよね?」
シャルル「なにかお礼がしたいんだ。ダメかな?」
一夏「ったく、俺の周りの奴ってのはどうしてこう人の話を聞かないのかねえ……」
ギーンイロノソラハーテナイー←着信音
一夏「メール?」パカッ
[そりゃアンタが人の話を聞かない人間だからでしょう by沖田]
一夏「なにこのベストタイミングなメール!?アイツ超能力者!?」
~翌日~
山田「えっと、き、今日もうれしいお知らせがあります。また一人、クラスにお友達が増えました」
一夏「しつけーんだよ。何この転校生ラッシュ?昨今では転校生にでもならなきゃキャラ付けもできないんですか?」
山田「ドイツから来た転校生のラウラ・ボーデヴィッヒさんです」
ラウラ「…………」
千冬「……挨拶をしろ、ラウラ」
ラウラ「はい、教官」
一夏(教官?アイツ今ゴリラ姉のこと教官って呼んだ?)
ラウラ「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」
山田「……」
ラウラ「……」
千冬「……」
女子‘S「……」
一夏「……」
一夏(あ、バームクーヘン食いたい)
山田「あ、あの、以上……ですか?」
ラウラ「以上だ」
一同「……」
ラウラ「!貴様が―」カツカツ
一夏(あ、やっぱりコンビニのロールケーキの方が……)
バシンッ!
一夏「メタスッ!」
箒「!?」
シャルル「!?」
ラウラ「私は認めない。貴様があの人の弟であるなど、認めるものか」
~その頃の桂~
桂「いーじゃん♪いーじゃん♪すげーじゃん♪いーじゃん♪いーじゃん♪すげーじゃん♪」
桂「―!!」
桂「今、俺とキャラかぶりする奴が現れた気がする……!」
エリザベス[続く!]
第五話、男子三日会わざれどバカはバカ
完
教えて!千冬先生!
千冬「このコーナー第三回だ。前回は作者のコンディションの都合で休んでしまってすまなかったな」
千冬「質問や意見が寄せられているな。まず最初は269の意見『個人的には松平のとっつぁんにも登場してほしい』からだ。これは過去編をやる余裕があれば出せると思うぞ」
千冬「次に270からの質問『沖田は学生設定でok?』だ。ここの沖田は織斑と中学時代の同級生、つまり学生だ。ついでに桂や柳生も同級生だったからな」
千冬「今回は以上だ。次回以降に質問に答えてもらいたい読者は名前欄に『教えて!千冬先生!係』と記載して投稿するように」
教えて!千冬先生!
完
おまけ、ある日の休日(出題編)
箒「一夏に今何をしているのかメールで聞こうとしたら間違えて一斉送信してしまった……」
箒「ってなんで私は説明口調なんだ?」
アーソレデモマダヒトブールノー←着信音
箒「三人から返事が来たな。どれどれ……」
[今○ンコ食ってるとこ by一夏]
[○クロスやってる by鈴]
[ちょうど棒を突き刺して子供を増やしているところですわ byセシリア]
箒「なんかとんでもない内容送られてきたァアアア!?」
回答編へ続く
次回予告
桂「一夏!俺に似た奴が現れたのは本当か!?」
一夏「そんなこと一言も言ってねーよ!どっちかっていうとアイツだよ!」
桂「アイツ……?」
一夏「ほら、剣術道場の……」
シャルル「次回、『二番煎じは所詮二番煎じ』ってこれ誰のこと!?」
桂「次回もお楽しみに。ピース」
いやーようやく五話終わったよ
来週中には八話まで完結させたいところですね
あと関係ないですが、自分は
OP:Pray
ED:ワンダフルデイズ
で書いてるつもりです
おまけの回答編は明日書きます
すいません、今日は事情があってこの時間までパソコンに触れませんでした
なんで、おまけの回答編と教えて!千冬先生!だけ直書きで投下します
おまけ、ある日の休日(回答編)
~その日の夕方~
箒「……このメールはどういうことだ」
一夏「それって昼間のメールか?どこもおかしくねえじゃねーか」
セシリア「わたくし、ありのままを書いただけですわよ?」
鈴「嘘なんてついてないんだからね」
箒「そっちの方が問題だ!……な、なあ。メールじゃなくて、口で何をしていたか説明してくれないか?」
一夏「何って……昼飯食ってたんだけど?」
鈴「あたし部活ー」
セシリア「わたくしはクラスのみなさんに誘われてゲームをしていましたわ」
箒「は、はあ!?」
一夏「いやー、道で偶然会った相撲取りと意気投合しちゃってさー、ちゃんこ鍋ご馳走になっちまったんだよ」
鈴「あたしラクロス部だからさ、今日は休日だけど練習があったのよ」
セシリア「人生ゲーム、初めてやりましたけどなかなかに楽しめましたわね」
箒「な、な、な……」
一夏「ん?どうした?」
鈴「一体何を勘違いしてたのよ」
セシリア「まあ、人間だれしも間違いはありますから……」
箒「……お、お前たちそこになおれー!!」
完
教えて!織斑先生!
千冬「今回は作者の諸事情により本編開始前に第四回をやることになった」
千冬「では質問を紹介するとしよう。最初の質問は316からの『一夏達はダークマターどうしたんですか?』だ。これは私にもわからないな。だが、もし捨てていたならば許すわけにはいかないな。ちなみに私は全て食べた。食べ物を粗末にするのはよくないからな」
千冬「次も316からの質問『箒が自ら全国大会優勝を一夏に喋ったのは原作より綺麗な箒だからですか?』だ。こらは作者によると『ラー油のフレーズみたいに考えてください』だそうだ。わからない者は『辛いようで辛くない』で検索して調べるように」
千冬「最後は319からの質問『一夏たち強い順に並べるとどうなるんですか?』だ。これはISを装着しているかどうか、その日のコンディション等でいくらでも変わるが生身で限定するならば現在登場している中でのトップ3は『1:卵焼き、2:千冬、3:一夏』が妥当だろうな」
千冬「今回は以上だ。最後に、私のことをゴリラと言ったり言いかけたりした者は全員職員室まで来い。たっぷり灸をすえてやる」
教えて!織斑先生!
完
本当に今日はこれだけです。すいません
明日は第六話全部投下しますんでそれで許してください
すいません
今から家族と出かけることになったので今日中に六話全部は難しくなりました。
今戻ったところです。
できてる分だけ投下しちゃいます
前回のあらすじ
IS学園にまた一人新たな生徒がやってきた。シャルル・デュノア。織斑一夏に次ぐ世界で二人目の男のIS操縦者である。
シャルルと親交を深めていく一夏たち。その翌日、ドイツからまたもや転校生、ラウラ・ボーデヴィッヒがやってきたのであった……。
箒「こ、こんな感じでいいか?」
一夏「なんかさあ、取ってつけた感丸出しじゃね?」
箒「し、しょうがないだろ!初めてなんだから!」
セシリア「はあ、見てられませんわ。ここはわたくしセシリア・オルコットがやって差し上げますわ」
箒「……本当に大丈夫なのか?」
セシリア「大丈夫、問題なくってよ。それでは参りますわ―」
IS×銀魂!前回の三つのポイントは!
ひとーつ!フランスから二人目の男のIS操縦者、シャルル・デュノアが転校してきた!
ふたー……
箒「ちょっと待てェエエエエ!!」
セシリア「な、なんですか箒さん!?そんなにお怒りになって!」
箒「明らかにオー○のパクリだろうこれは!?謝れ!テレビ朝日に謝れ!」
セシリア「パクリとは失礼ですわね!せめてリスペクトと言ってほしいですわ!」
箒「似たようなものだろ!?」
鈴「はあ、まったくアンタたちは……ここはあたしにまかせなさい」
箒「……心配しかないんだが」
鈴「まあ見てなさいって」
QBと契約し、魔法少女となったさやか。
心配するまどか、心配ないと笑うさやか。
一方、彼女らのもとに新たな魔法少女、杏子が―
箒「ストォオオオオプッッ!!」
鈴「なによ!?ここからがいいとこだっていうのに!」
箒「それは別の人のSS話だろう!せめてこの作者のSSの話をしろ!」
一夏「ったく、もうお前らにはまかせてらんねーよ。どけ、俺がやってやるから」
箒「この流れではイヤな予感しかしないんだが!?」
一夏「まかせとけって。ここは主人公らしくきめてやっから」
ケーキが旨かったのであった。
箒「それ一夏限定の話だろう!?」
セシリア「それにそのケーキは一夏さんが自分でお作りになった物でしょう!?」
鈴「自画自賛にも程があるわよ!」
一夏「んだとぉ!てめえら主人公を甘く見てると―」
ワーギャー
シャルル「……本編、スタートします」
~アリーナ~
箒「こう、ずばーっとやってから、がぎんっ! どかんっ! という感じだ」
一夏「あれか?なんかこうその後にめめたあっ! ってなりそうな感じか?」
鈴「なんとなくわかるでしょ?感覚よ感覚」
一夏「その辺大体勘と適当さでやってるから、たぶん大丈夫」
セシリア「防御の時は右半身を斜め上方向へ五度傾けて、回避の時は後方へ二十度反転ですわ」
一夏「ごめん。それはわからない」
セシリア「どうしてですの!?わたくしの説明の方がお二人よりも理論的で優れているでしょう!?」
箒「一夏は理論よりも感覚で覚えるタイプだからな」
鈴「バカに難しいこと言ったってわからないってことよ」
セシリア「くっ……」
シャルル「一夏、ちょっと相手してくれる?『白式』と戦ってみたいんだ」
一夏「ったく、どいつもこいつもバトルマニアですかコノヤロー……ほら、お前らあっち行け。邪魔だろーが」
セシリア「お待ちになって!わたくしの説明を理解するまで―」
鈴「はーい、さっさと行くわよー」ずるずる
箒「一夏、訓練だからって気を抜くなよ」
セシリア「お待ちになって!お待ちになって~!」ずるずる
シャルル「じゃあ行くよ一夏」
一夏「おう」ダッ
ガギンッ ギンッ ギインッ
シャルル「やっぱり近接格闘は強いね」ヒョイ
一夏「これしか能ねーからな」スカッ
シャルル「でもこれならどうかな!」ダダダッ
一夏「うおっ!?」さっ
シャルル「避けられるの!?でも……!」ダダダッ ダダダッ ダダダッ
一夏「くそっ、避けんのメンドクセーなおい!」さっ ヒョイ ギンッ さっ
箒「それにしても、一夏はよくあれだけ射撃を避けられるな」
セシリア「仮に被弾するにしても被害を最小限にしていますわ。よっぽど射撃武器の特性を理解していらっしゃるのね」
鈴「いやいや、あれ五感と勘で避けてるだけだから。知識なんてからっきしよ」
セシリア「嘘っ!?いくらISのスーパーセンサーがあるとはいえそれだけで弾丸を避けるなんて非常識ですわ!……いいえ、思えばブルー・ティアーズのミサイルを切った時から何か普通とは違うと思っていましたが……」
箒「優れた剣士は銃弾を切断できると聞くが……ここまでとはな」
セシリア「そういえば、わたくしと戦った時にご自分のことを『侍』と言ってらしたわね。確か……日本の剣士の呼び方でしたっけ?」
箒「侍……か」
~模擬戦後~
シャルル「そういえば、『白式』って後付武装(イコライザ)がないんだよね?」
一夏「オーライザー?」
シャルル「イコライザ!」
一夏「なんかパスなんとかってのに空きがないらしーぜ。俺は気にしてねーけど」
シャルル「たぶんだけど、それってワンオフ・アビリティーの方に容量を使っているからだよ」
一夏「ワンオフ……?なんだそりゃ?」
シャルル「ISが操縦者と最高状態の相性になったときに自然発生する能力。『白式』の場合は『零落白夜』がそれかな」
一夏「ふーん……」
シャルル「織斑先生が使っていたISと同じ能力だよね。……兄弟だからってそうそう同じ技が使えるものじゃないはずなんだけど」
一夏「どうでもいいんじゃねーの、そこは」
シャルル「あ、うん。それもそうだね。じゃあ、射撃武器の練習をしてみようか。はい、これ」
一夏「俺にはそういうの必要ねーよ。ガラじゃねーし」
シャルル「でも、こういうのも知っておいた方がいいと思うよ。いつ急に被弾しても大丈夫なように」
一夏「生身でバズーカくらっても生きてたからたぶん大丈夫」
シャルル「それ別の意味で大丈夫じゃないよね!?というか生身でバズーカくらうってどんな状況!?」
一夏「中学時代に罰ゲームで……」
シャルル「それもう罰ゲームの域超えてるよね!?」
女子C「ねえ、ちょっとアレ……」
一夏「ん?」
女子B「ウソっ、ドイツの第三世代じゃない」
女子I「まだ本国でのトライアル段階だって聞いてたけど……」
ラウラ「……」
セシリア「ラウラ・ボーデヴィッヒ……!」
鈴「何、アイツなの!?一夏をひっぱたいたドイツの代表候補生って!」
箒「……」
鈴「一夏をひっぱたいていいのはあたしたちだけなのに!」
箒「そこ!?そこなのか!?」
ラウラ「織斑一夏」
一夏「なんだよ眼帯女」
ラウラ「貴様も専用機持ちだそうだな。ならば話が早い。私と戦え」
一夏「ったく、ここはどこまでバトルマニアの巣窟ですかコノヤロー。いやだよメンドクセー。大体、こっちはやる理由がねーよ」
ラウラ「貴様にはなくても私にはある」
一夏「意味わかんねーよ。はいはい、また今度な」
ラウラ「ふん。ならば―戦わざる得ないようにしてやる!」ドンッ!
一夏「!?」
シャルル「一夏!」
ギンッ!
シャルル「―え?」
一夏「……危ねーじゃねーか眼帯女」
シャルル(い、今砲弾を《雪片弐型》で……!?)
ガコンッ
ラウラ「ほう。今の一撃を剣一本で防ぐとはな。だが、次はこうはいかんぞ」
シャルル「……いきなり戦いを仕掛けるなんて、ドイツの人はずいぶん沸点が低いんだね」
ラウラ「黙れ。これで私と勝負する気になっただろう」
一夏「……」
シャルル「一夏、ここは僕に任せて!一夏の装備じゃあれには不利だ!」
ラウラ「フランスの第二世代型ごときで、私の前に立ちふさがるというのか」
シャルル「未だに量産化の目処が立たないドイツの第三世代型よりは動けるだろうからね」
ラウラ「貴様……」
『そこの生徒!何をやっている!』
ラウラ「……ふん。今日のところは引いてやろう」カツカツ
一夏「…………」
箒「一体どういうことだ一夏!?」
セシリア「あの方とあなたの間に何がありましたの!?」
一夏「……知らねーよ」
~更衣室~
一夏「…………」
シャルル「一夏、大丈夫?」
一夏「……まあな」
シャルル「そう。じゃあ僕は先に部屋に戻ってるね」
一夏「そーかい」
シャルル「……ねえ一夏、本当は心当たりがあるんじゃない?」
一夏「……」
シャルル「……言いたくないなら別にいいんだ。ごめん」
一夏「……」
シャルル「じゃあ、部屋に戻ってるから。一夏も早めに戻ってきてね」
一夏「ああ」
一夏「……」
~帰り道~
一夏「……」
一夏(『お前があの人の弟であるなど、認めるものか』、か)
一夏(たぶん、俺のせいでゴリラがなんとかって大会で二連覇しそこねたのと関係あんだよな)
一夏(俺だってあのゴリラ姉と血が繋がっているのが信じらんねーよ。だがな……)
ラウラ「答えてください教官!なぜこんなところで!」
一夏「―!」
千冬「何度も言わせるな。私には私の役割がある。それだけだ」
ラウラ「こんな極東の地で何の役目があるというのですか!お願いです教官、我がドイツで再びご指導を!ここではあなたの能力は半分も生かされません!」
一夏(アイツ……最初からゴリラ姉が目的かよ)
千冬「ほう?」
ラウラ「大体この学園の人間など、教官が教えるに足る人間ではありません。危機感に疎く、ISをファッションか何かと勘違いしている。そのような者たちに教官が時間を割かれるなど―」
千冬「そこまでにしておけよ小娘」
ラウラ「なっ!?」
千冬「少し見ない間に偉くなったな。十五歳でもう選ばれた人間気取りとは、恐れ入る」
ラウラ「わ、私は―」
千冬「確かにお前から見れば、この学園の生徒は下に見えるだろう。だがな、お前はなめすぎている。ここでは最低でも何人か、お前以上に教える価値のある奴らが存在する」
一夏(……)
ラウラ「ばっ、馬鹿なっ!?こんな場所に、そのような人材など―」
千冬「それに、ここではある意味でドイツ以上に力を出せるからな。気楽でいいものだ」
ラウラ「わ、我がドイツのどこに不満があったというのです教官!教えて頂ければすぐにでも―」
千冬「ドイツに不満があったのではない。それ以上に気に入っただけさ。奴ら……『侍』をな」
一夏(―!千冬姉……!)
ラウラ「さむ、らい……?」
千冬「もう寮に戻れ。私は忙しい」
ラウラ「くっ……!」タタタ
一夏「……」
千冬「……そこの男子、盗み聞きか?異常性癖は感心しないぞ」
一夏「って気づいてたのかよ!?つーか、なんでそうなるんだゴリラ姉!」
千冬「学校では織斑先生と呼べ、というかそもそもゴリラと呼ぶな」
一夏「はいはい」
千冬「くだらんことをしている暇があったら、自主訓練でもしろ。このままでは、月末のトーナメントで勝ち残れんぞ」
一夏「わーってるよ。ったく、俺はそういうのあんま興味ねーっつーのに……」
千冬「そうか。ならいい」カツカツ
一夏「……待てよ、千冬姉」
千冬「織斑先生と呼べと言ったはずだ」
一夏「―俺はアンタの弟だってことを後悔したり、認めたくないって思った覚えは、一度だってねーぜ」
千冬「……そうか」カツカツ
一夏「……アンタも立派な、いや、俺以上の侍だよ」
~寮、1025室~
一夏「ただいま~。おーい、シャルルー、ブリタニア皇帝陛下ー。いないのかー」
シャアアアアアア……
一夏「シャワーか。そういや、ボディーソープ切らしてたな。届けてやっか」
ガラ
一夏「おーい。ボディーソープの替え、ここにおい―」
ガチャ
シャルル「あ……」
一夏「……」
シャルル「……きゃあっ!?」
一夏「……こ、こんにちは。靴屋の妖精だよ(裏声)」
シャルの裸目撃で本日は終了
本当は直書きでも六話完結まで持っていきたかったけど、さすがに眠いんでやめときます
マジで明日には六話残り行きますんで
お待たせしました
第六話後半戦いきます
一夏(今俺の前にすごい美人がそこにいたなんだけど。何これ?ホワイ?)
一夏(予想はしてたがこんなシチュエーションでェエエエエ!?いきなりすぎんだろおい!)
シャルル「あ、あの一夏……あんまり、見ないでほしいんだけど」
一夏「え?あ、わりい……」
一夏(なんなのこの空気!?誰かなんとかして!)
シャルル「……シャワー終わったら、全部話すから。それまで待ってて」
一夏「……ああ」
~十分後~
一夏「……話してくれっか?なんで男のフリしてたのとか」
シャルル「それは、その……実家からそうしろって言われて……」
一夏「実家ねえ……」
シャルル「うん。僕の父がそこの社長。その人から直接の命令でね」
一夏「命令……?」
シャルル「うん。僕はね一夏……父の、本妻の子じゃないんだ」
一夏「な―!?」
シャルル「父とはずっと別々に暮らしてたんだけど、二年前に引き取られたんだ。そう、お母さんが亡くなった時、デュノアの人が迎えに来てね」
一夏「……」
シャルル「それで、いろいろ検査を受ける過程でIS適性が高いことがわかって、非公式ではあったけどデュノア社のテストパイロットをやることになってね」
一夏「……」
シャルル「でも、父に会ったのはたったの二回だけ。話をしたのは一時間にも満たないかな」
一夏「……ひでーな」
シャルル「……その後のことだよ。デュノア社が経営危機に陥ったのは」
一夏「おいおい、デカい会社じゃなかったのかよ」
シャルル「そうだけど、結局リヴァイヴは第二世代型なんだよ。現在ISの開発は、第三世代型が主流になってるんだ。セシリアさんやラウラさんが転入してきたのも、そのためのデータを取る必要性からだと思う」
一夏「セシリアはともかく、眼帯女の方はそれだけじゃねえみたいだけどな」
シャルル「あそこも、デュノア社も第三世代型の開発の着手はしてるんだけど、なかなか形にならなくてね、このままだと、開発許可が剥奪されてしまうんだ」
一夏「前置きなげーよ。さっさとお前が男装してた理由話せ」
シャルル「簡単だよ。注目を浴びるための広告塔」
一夏「お飾りってことか」
シャルル「そう。それに、同じ男子なら日本で登場した特異ケースと接触しやすい。その使用機体と本人のデータも取れるかも、ってね」
一夏「おい、それって―」
シャルル「そう、君と『白式』のデータを盗んでこいって言われているんだよ。僕は、あの人にね」
一夏「……」
シャルル「あんぱんばっかり食べていたのもそれが理由だったんだ。日本では誰かの近くに張り付いて調べる時はあんぱんと牛乳しか口にしてはいけないのが常識だって聞いてね」
一夏「何日本文化勘違いしてるの!?それ一昔前の刑事ドラマの常識だから!」
シャルル「え!?日本全体の常識って聞いたんだけど……」
一夏「コイツに日本のこと教えた奴出てこい!」
シャルル「―はあ。ホントのこと楽になったよ。聞いてくれてありがとう。それと、今までウソをついていてゴメン」
一夏「……知ってたよ」
シャルル「え!?」
一夏「初日から気づいてたよ。俺の股間のセンサーなめんな」
シャルル「こ、股間……」カアア
一夏「それに、お前と似たような奴知ってるからな」
シャルル「そうなんだ。その子も、僕と同じように?」
一夏「ああ。家の都合で、男のフリしてたよ。まあ、そいつは周りに愛されてた分、お前よりはマシだったがな」
シャルル「ねえ、その子の名前聞いてもいい?」
一夏「九兵衛。今も男装してはいるが、女らしくなってるよ」
シャルル「そう。幸せなんだね。僕と違って……」
一夏「……お前はこれからどーすんだ」
シャルル「どうって……女だってばれたからきっと本国に呼び戻されるだろうね。後のことはわからない。よくて牢屋行きかな」
一夏「そうじゃねーよ」
シャルル「え?」
一夏「ばれたらどうなるとかそういうのじゃなくて、お前自身がどうしたいのかって聞いてんだよ」
シャルル「そんなこと言ったって、どうしようもないよ。僕はどうせ……」
一夏「諦めてんじゃねーよ」
シャルル「い、一夏?」
一夏「二年も親の言うとおりにしてきた?へいへいいい子なこった。だがな、お前はそれで満足してたのかよ。親なんかに流されて、よかったのかよ」
一夏「俺はお前が今までどんなに苦しんできたかなんて知らねーよ。だがな、ここから先、お前が苦しむってんなら、それがお前の望んだことじゃねーなら話は別だ」
一夏「自分(テメー)の人生くらい自分(テメー)で歩きたいんじゃねーのかよ。親なんかじゃなく、自分の足で歩きたいんじゃねーのかよ」
シャルル「一夏……」
一夏「自分で歩きたいってなら肩くらいは貸してやるよ。ベルトコンベアーみてーに流されて、足なんざとっくに麻痺してっかもしれねーけどよ、まだ足がなくなったわけじゃねーだろ。両足でしっかり、立つことぐれーはできんだろ」
シャルル「……うん。僕も、そうしたい。自分で自分の人生を歩きたい!」
一夏「そうか、だったらそうしろ。大体、俺が黙っときゃ済む話なんだろ?安心しろ、荷背負うのには慣れてるからよ」
シャルル「……うん。ありがとう一夏」
一夏「それにもしばれたとしても、どこにも行かせやしねーよ。国だろーが秘密結社だろーがな」
シャルル「どこにも……国……あっ!」
一夏「どうした?」
シャルル「一夏、僕なんとかなるかもしれない!生徒手帳見て!」
一夏「生徒手帳だあ?」
シャルル「IS学園特記事項、『本学園における生徒はその在学中においてありとあらゆる国家・組織・団体に帰属しない』。これならばれても大丈夫だよ!その間に他の方法が見つかるかもしれない!」
一夏「へ?何?どゆこと?」
シャルル「もしかして知ってたの?すごいや一夏!特記事項なんて五十五個もあるのに!」
一夏「……あ、ああ。俺にかかりゃあ、まあ、こんなものだよ……」
シャルル「一夏」
一夏「ああん?」
シャルル「かばってくれて、ありがとう」
一夏「こういうのには慣れてんだよ。気にすんな」
コンコンッ
セシリア「一夏さん、いらっしゃいますか?夕食をまだ取られていないようですが、体の具合でも悪いのですか?」
一夏「やっべ!おい、どっか隠れろ!」
シャルル「えっ!?ええと……」
一夏「あーもう布団かぶってろ!」
シャルル「うわっ!?」
セシリア「一夏さん、入りますわよ」
ガチャ
セシリア「……なにをしていますの?」
一夏「い、いやよお、コイツなんだか風邪ひいたみたいなんだわ。だからちっとばかし面倒みてたんだよ。なあ」
シャルル「う、うん。ご、ごほっごほっ」
一夏(もうちょっとうまく演技しろよ!ばれるだろーが!)
セシリア「それはお気の毒ですわね」
一夏(誤魔化せたァアアア!よかったコイツバカで!)
セシリア「一夏さんをお借りしてもよろしいですか?」
シャルル「ごほっごほっ、どうぞ」
セシリア「わたくしも偶然夕食がまだなんですのよ。ご一緒しませんこと?」
一夏「かまわねーけど……」
一夏(おい、なんかフォローしろよ!なんかイヤな予感するから!)
シャルル「ごほっごほっ、ごゆっくり」
一夏(謀ったなシャルル!?)
セシリア「では、参りましょう」グイッ
~廊下~
箒「なっ、何をしている!?」
一夏(あ、いやな予感的中)
セシリア「これからわたくしたち、一緒に夕食ですの」ギュッ
一夏「というより食堂に連行中だけどな」
箒「だからといってそれと腕を密着させる必要がどこにある!?」
セシリア「あら、殿方がレディをエスコートするのは当然のことです」
一夏(あれ?なんかこのセリフどっかで……前話あたりに聞いたような……?)
箒「それなら私もつきあおう。今日の夕食は少々物足りなかったのでな」
セシリア「あらあら箒さん。食べすぎは体重を加速させますわよ」
一夏「そうだぞ。鈴の奴だって、前すげー太った時は一週間断食寺にこもる羽目になったんだからな。食いすぎ禁物」
箒「ふん、心配は無用だ」シュル
一夏「そういや、それいつも持ってるのとちが―」
箒「これで居合の練習をして、カロリーの消費をするからな」チャキ
一夏「おいおい真剣かよ。どっから持ってきたんだよそれ」
セシリア「……一夏さん?いくらご自分が木刀を持ち歩いているからといって、少々リアクションが薄いのではありませんこと?」
一夏「普段から持ち歩いてる奴を他にも知ってるからな。ヅラと九兵衛、沖田はたまにだな」
箒「ヅラって……桂小太郎のことか?」
一夏「あー、そういやお前アイツとだけは面識あったんだよな」
箒「当たり前だろう。同じクラスで、剣道も一緒にやっていたんだぞ。……で、では、参るとするか」ギュッ
セシリア「……箒さん、何をしてらっしゃるのかしら?」
箒「男がレディをエスコートするのは当然なのだろう」
一夏「いや、俺そんなこと言った覚えないから。全部セシリアが言ったことだから。つーか、コレ歩きづら―」
ぎりっ!
一夏「がせっ!?」
箒「この状況で他に言うことがないのか……」
セシリア「自らの幸福を自覚しないものは犬にも劣りますわね」
一夏「いやこれ全然幸福じゃないから!むしろふこ―」
ぎりりっ!
~夕食後~
一夏「ただいま~」
シャルル「おかえり。大丈夫だった?」
一夏「バカに付き合わされるのは毎度のことだから心配ねーよ。ほら、メシ貰ってきたぜ」
シャルル「ありがとう。いただくよ」
一夏「食うなら早くしろよ」
シャルル「うん、わか……うぇっ!?」
一夏「どうした?オンドゥル王子みたいな声出して」
シャルル「な、なんでもないよ。いただきます」ググ……パキッ
シャルル「うっ……くっ……」
一夏「箸苦手なのか?」
シャルル「練習してはいるんだけどね……」
一夏「それ練習どうこうのレベルじゃねーだろ。待ってろ、フォークかなんか取ってくるから」
シャルル「い、いいよそんな!?」
一夏「気にすんなって。そういや……ほいコレ」ヒョイ
シャルル「え?」
一夏「この前コンビニにスイーツ買いに行った時についてきたフォークだよ。こんなもんでも、ないよりはマシだろ」
シャルル「あ、うん。ありがとう……」
一夏「だから気にすんなって」
シャルル「……あーんってしてほしかったな。一夏のバカ……」ボソッ
一夏「え?」
シャルル「な、何でもないよ!あはは!」
~アリーナ~
ラウラ「……教官、あなたの完全無比な強さこそ、私の目標であり、存在理由……」
ラウラ「織斑一夏……教官に汚点を与えた張本人……」
ラウラ「排除する。どのような手段を使ってでも……」
???「ほう、それは聞き捨てならんな」
ラウラ「―!?だっ―」
桂「動くな」チャキ
ラウラ「―っ!?」
ラウラ(真剣!?いや、それよりも、私が気配に気づけなかった……!)
桂「まったく。ここの警備システムを潜り抜けるのは苦労したぞ。だが、いきなり目的の相手に巡り合えようとは、天もまだ俺を見捨ててはいないようだ」
ラウラ「……貴様、何者だ」
桂「貴様に名乗るような名は持ち合わせてなどいない。特に、俺の友と敵対する奴に名乗る名はな」
ラウラ「織斑一夏の関係者ということか」
桂「貴様が何を企んでいようと俺の知ったことではない。だが、俺の友を手にかけるというのならば黙って見過ごすわけにもいくまい」
ラウラ「私と一戦交える気だとでも?」
ウ~ウ~
桂「チッ!もう気づかれたか。今日のところはここで引くとしよう。あ、最後に一言だけ」
ラウラ「……なんだ?」
桂「―堅物キャラは俺一人で十分だ!貴様にも九兵衛殿にもこの座は渡さん!」
ラウラ「……なに?」
桂「ふはははは!さーらばー!」タタタ
ラウラ「……なんだったんだアイツは……」
第六話、二番煎じは所詮二番煎じ
完
おまけ、現在(第六話時点)の一夏の好感度
箒:まあまあ―ファースト幼なじみということで悪くは思っていない様子
セシリア:ちょっと微妙―食の嗜好の違いから相容れないと思っている。ただし、嫌いではない
鈴:いい―中学時代に一緒にバカやっていたおかげで現在好感度トップ。が、あまり女としては見ていないのでこれ以上の上昇は難しいと思われる
シャルル:普通―よくもなければ悪くもない。悪印象がないので今後上げやすい立ち位置
ラウラ:最悪―本人からも嫌われているのでいまだ眼帯女呼び
次回予告
一夏「なんなのアイツもう!出るたび出るたびイヤなこと言いやがって眼帯女が!」
シャルル「い、一夏……あんまり悪口は言わないほうが……」
一夏「もしもし沖田くん?ちょっくら調教してほしい女がいるんだけど」
沖田『ほう、旦那の頼みじゃ仕方ありやせんねい』
シャルル「ちょっとそれはやめてあげて!?」
桂「次回、『三食団子は食べ過ぎに注意しろ』」
一夏「ってお前まだいたの!?」
ようやく第六話終了
最後にヅラが全部もっていった
明日からの第七、第八話は戦闘シーン多めなのであまり期待しないでください
ちょっと今日は無理そうなので
教えて!織斑先生!だけ投下します
教えて!織斑先生!
千冬「今日は作者がいろいろとアレなためこのコーナーだけだ」
千冬「まず最初の質問、399からの『この>>1は、電○の曲やオー○のナレーション、更にはオンドゥル語などの仮面ライダーのネタを出してきますが、もしかして仮面ライダーが好きなの?』だ。そのとおり、作者は仮面ライダーが好きだ。平成は全作見ているが、一番好きなのはWらしいぞ」
千冬「次に403からの質問『鈴が断食寺行ったらしいんですが、山田先生や妙さんも一緒だったんですか?』だな。志村(姉)は一緒だったみたいだが、山田先生は行ってないな」
千冬「次に404からの質問『このヅラはやっぱり沖田と仲悪いんですか?』。仲ははっきり言ってよくないな。年中互いに『コイツ消えろ』と思っているくらいに仲が悪い。だが、中学時代は織斑や凰とカラオケに行っていたらしいから精々『仲悪い』のレベルだろう」
千冬「最後に404からの『千冬先生のスリーサイズ教えてください』だが、ノーコメントだ。教師にセクハラをするな」
千冬「今回は以上だ。399、404、405は補修室に送りだ。西郷先生にたっぷりしごいてもらえ」
教えて!織斑先生!
完
ここ数日書き溜める時間がほとんどありません
こんな自分ですが末永い目で見てもらえると幸いです
やめて!このスレのために争わないで!
本日の分、プロローグだけというか1レスだけ行きます
本投下は1時間後にでも
箒『えい!やあ!とう!』ぶんっ ぶんっ ぶんっ
ざっ
???『がんばっているようですね』
箒『先生!』
???『ですが、あなたはなぜそんなに憎しみを込めて剣を振るうのですか?』
箒『それは……わたしをいぢめた奴に仕返しするためです』
???『そうでしたか。……だったらそんな剣、もう捨てちゃいなさい』
箒『え?』
???『人を傷つけるためではなく、人を守るために剣を振いなさい。あなたを守ってくれている人のためにもね』
箒『……しょう―』
箒「はっ!」がバッ
箒「……また、あの夢か……」
そんじゃまあ、そろそろ本投下行きますねー
~朝~
女子A「えー、嘘!?本当に!?」
女子D「マジデスカ?」
セシリア「そ、それは本当ですの!?」
鈴「ウソついてないでしょうね!?」
女子C「本当だってば!この噂、学園中で持ちきりなのよ?今月の学年別トーナメントで優勝したら織斑くんと付き合えることになっているらしいの!」
セシリア「そ、それは一夏さんも承知していますの?」
女子C「どうもね、なんか本人はよくわかってないみたい」
鈴「あー、まーたアイツジャンプ読みながら人の話聞いてたわね。で、適当に相づちうっててこうなったと」
女子C「女の子の中だけの取決めってなってるらしいのよ」
一夏「おはよーさーん」
シャルル「何の話してるの?」
女子‘S「きゃああああ!」タタタ
一夏「あれ?なんか俺たち嫌われてる?」
女子D「フン!コノ女タラシガ!」タタタ
鈴「一夏さあ、前から人の話聞く時はジャンプ読むのやめなさいって言ってるじゃない」
一夏「お母さん?つか何の話?」
鈴「誰がお母さんだ!?じゃああたし自分のクラスに戻るから!」スタスタ
セシリア「そ、そうですわね!わたくしも席につきませんと」
シャルル「……なんなんだろう?」
一夏「ほっとけよ。どうせしょうもねー噂でも聞いたんだろ」
箒「……」
~屋上~
箒(なぜだ……?なぜあの話(五話参照)があんなことに……?)
箒(優勝したら一夏と付き合えるのは私だけのはずだ!)
箒(……大丈夫だ、問題ない。私が優勝すれば問題ないはずだ)
箒(私は一夏のために剣道を続けてきたのだから)
~回想シーン~
箒(小学校の頃、一夏はいつも私を守ったくれた。それは不器用で、他人からすれば理解不能なことだってあったけれど、私はそれが嬉しくて、そして弱い自分が悔しかった)
箒(剣道で強くなって、いつか一夏に守られるのではなく、一夏を守ってみせることが私の目標になった。今にして思えば女の子らしくない発想ではあったけれど、当時の私はそのためにひたすら剣道をやっていた)
箒(そして小学校四年生の剣道の全国大会。優勝は間違いないと言われていた。私自身も、これでようやく一夏を守れるようになると意気込んでいた)
箒(だが、私は参加できなかった。姉さんがISを発表したせいだ)
お偉いさん『あの……篠ノ之博士、今日はISの詳しい説明をしていただけると聞いていたのですが?』
束『ん?ああ、簡単なのはこの前やっちゃったからね』
お偉いさん『いやだから今日はもっと詳しい話を……』
束『だから今日はジャスタウェイの紹介しようと思って』
お偉いさん『人の話聞いてますか!?つーかジャスタウェイって何!?』
束『ジャスタウェイはジャスタウェイ以外の何物でもないよ。それ以上でもそれ以下でもない』
お偉いさん『だからジャスタウェイって結局なんなんだよ!?』
箒(ISはその圧倒的性能から兵器への転用が危ぶまれ、私の家族は重要人物保護プログラムによって転々と引っ越しをさせられたのだ)
箒(気が付けば、両親とは別々に暮らし、姉さんは行方知れず)
[ちょっとハメック星まで行ってきます。二年後にジャンボティー諸島で by束]
箒(私は執拗なまでの監視と聴取を幾度となくされ、心身共にまいっていた)
監視員A『おい、カミュロックで持ってこい』
監視員B『いや、今聴取中だから』
監視員A『うるせえ!カミュがなきゃハードボイルドじゃねえだろ!』
監視員B『どっかの探偵なんて酒なしでハードボイルドやってたじゃねーか!お前だってがんばれよ!』
監視員A『ありゃハーフボイルドだろーが!』
箒『…………』
箒(それでも、剣道だけは続けていた。それが唯一一夏との繋がりに思えたからだ。だが、私のそれは憎しみの籠った剣、憂さ晴らしのための剣道だった)
箒(それんな剣道をしばらくやっていた時だ。定期的にある夢を見るようになったのは)
箒(大体ひと月に一回程度だろうか。たぶん、遠い昔の出来事の夢だろう。起きた瞬間には夢の内容なんて忘れてしまっていたが、ある一言だけが私の心に残り続けた)
『人を傷つけるためではなく、人を守るために剣を振るうのですよ。あなたを守ってくれている人のためにもね』
箒(それで思い出したんだ。私が剣道をやる理由を。私の剣道を、一夏を守るための剣道を)
箒(それからの私は守るための剣道をやり続けた。一夏との再開を信じて、再開した時に守れるように強さを求めた)
箒(そして全国大会で優勝した時、やっと一夏を守れると確信した)
箒(だが、ここに入学して一夏と再開した時、一夏はそれ以上に強くなっていた。それこそ、優勝ごときで上がっていた私がバカらしく思えるくらいに)
箒(今の私で勝てるだろうか……いや、勝たなくてはならない。そうしなければ、一夏を守ることなんてできないのだから)
~第三アリーナ~
鈴「……やっぱりまだ誰も来てな―」
セシリア「あら、鈴さん早いですわね。てっきりわたくしが一番乗りだと思っておりましたのに」
鈴「まあね。学年別トーナメントで厄介そうな奴の顔を見に来てやったのよ。ま、どうせ優勝はあたしか一夏だろうけどね」
セシリア「ずいぶんな自信ですわね。ですが、あんまり余裕でいると足元をすくわれますわよ?」
鈴「そう言うなら特訓でもして強くなってみなさいよね」
セシリア「わ、わかってますわよ!ところで鈴さん」
鈴「ん?なに?」
セシリア「あなた、なんで観客席なんかにいますの?」
鈴「だから言ったじゃん。様子見に来たって」
セシリア「余裕こきすぎですわ!せめてこちらに降りてきてください!」
鈴「めんどくさいなあ」
セシリア「あなた……!ちょうどいいですわ。今ここできっちり勝負して、どっちが強いのかはっきりさせようではありませんの」
鈴「それならいいけど。じゃあちょっと待ってなさいよ。今着替えて……」
ドンッ!
セシリア「なっ!?」
鈴「なに!?」
ラウラ「ふっ……」
セシリア「ドイツ第三世代機『シュヴァルツェア・レーゲン』、登録操縦者『ラウラ・ボーデヴィッヒ』……!」
鈴「どういうつもり!?セシリアしかいないからよかったものの、いきなりぶっ放したら危ないじゃない!」
セシリア「鈴さん今さりげなくわたくしのことどうでもいいように言いませんでしたか!?」
ラウラ「イギリスの『ブルー・ティアーズ』か。……ふん、データで見た時の方がまだ強そうだったな」
セシリア「どうやら共通言語をお持ちになっていらっしゃらないようですわね。いじめるのはかわいそうかしら?」
ラウラ「お前のようなものが専用機持ちとは、古いだけが取り柄の国はよほど人材不足と見える」
セシリア「言ってくれますわね……!どうやら、スクラップがお望みのようですわね」
ラウラ「そこのお前も来い。同時に相手してやる。それとも、怖気づいたか?数しか取り柄のない国が」
鈴「そういうアンタは、ジャガイモしか取り柄のない国出身じゃないの。ジャガイモ臭がしてたまらないから近づかないでくれる?」
ラウラ「貴様……!」
鈴「セシリアと一緒なんて無理無理。連携できないんだから。アンタはセシリアに殴られてなさい」
ラウラ「なに……?」
鈴「セシリア。さっきのセリフ、信頼してるから言ったんだからね」
セシリア「鈴さん……」
ラウラ「……まあいい、コイツを片付けた後にたっぷりといたぶってやるからな」ウイーン
鈴「肩の砲門が……!」
セシリア「変形していく……!」
ラウラ「見るがいい、この『シュヴァルツェア・レーゲン』の武装を……!」
ガシャーン←ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲に変形
セシリア「きゃあああああああ!!なんなんですかあの卑猥な物体は!?」
鈴「あ!あれはネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲じゃないの。完成度高けーなおい」
セシリア「今アームストロングって二回言いましたよね!?というかなんなんですかあれは!?」
鈴「第三世代ISが量産体制に入れば標準装備される予定の兵器よ」
セシリア「そんな話初耳でしてよ!?」
ラウラ「ふん、まさかネオアームストロングサリッ……」
鈴「あ、噛んだ」
セシリア「噛みましたわね」
ラウラ「……さっさと来い!」
セシリア「(なかったことにした!?)行きますわよ!」
~廊下~
シャルル「一夏、今日も特訓するよね?」
一夏「無理。今日ドラマの再放送あるから」
シャルル「そ、そうなんだ……」
タタタ
女子K「第三アリーナで代表候補生二人が模擬選やってるって!」
シャルル「えっ!?一夏!」
一夏「……行くぞ」
~第三アリーナ~
シャルル「あれってセシリアさんとラウラさん!?というかラウラさんの肩の砲門なに!?」
一夏「おいおい、ありゃネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲じゃねーか。完成度高けーなおい」
シャルル「アームストロングって二回言ったよね!?というか結局なんなの!?」
一夏「ペススターに搭載されている対惑星用決戦兵器だよ」
シャルル「そんなにすごいものなの!?」
箒「おい、一体なにがあったんだ……ってあれはネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲じゃないか。完成度高けーなおい」
シャルル「箒さんも知ってるの!?」
一夏「ルウム戦役において艦長のうっかりミスにより最後まで使用されなかった哀しき兵器だよ」
シャルル「さっきと説明変わってるじゃないか!?」
ドオンッ!
一夏箒シャルル「「「!?」」」
ラウラ「どうした?あの小賢しい豆鉄砲なら四つとも落としたぞ?終わりか?」ざっざっざっ
セシリア「……でした…ね……」
ラウラ「どうした?負け惜しみか?」ざっざっざっ
セシリア(今!)
セシリア「残念でしたわね!ブルー・ティアーズは六機あってよパートⅡ!」ドシュウッ
ラウラ「!?―だが甘い!」ヴンッ
ドウッ!
ラウラ「無駄だ。このシュヴァルツェア・レーゲンの停止結界の前ではな」
セシリア「くっ……」
一夏「おいおいどーゆーこった!?なんかアレ的なものでミサイル止めたぞ!?」
シャルル「……AICだ」
箒「そうか!あれを装備していたからミサイルを止められたのか!」
一夏「え?なに?一時期ぽぽぽぽーんのCMがうざかったアレのこと?」
シャルル「AIC、アクティブ・イナーシャル・キャンセラー。シュヴァルツェア・レーゲンの第三世代型兵器だよ。慣性停止能力とも言うね」
一夏「すまん、さっぱりわからん。なんとかして十五字程度に纏めて説明しろ」
シャルル「ええっ!?これでも十分わかりやすく纏めたんだよ。それを十五字なんて……」
箒「ATフィールドみたいなものだ」
一夏「おし、それでいい」
シャルル「そんなのでいいの!?」
シュルシュル
セシリア「グッ!?」
ラウラ「終わりか?ならば―私の番だ」
ガンッ! ガンッ! ガンッ!
セシリア「がはっ……」
ガンッ! ガンッ! ガンッ!
シャルル「ひどい!あれじゃシールドエネルギーが持たないよ!」
箒「もしダメージが蓄積し、ISが強制解除されれば、セシリアの命に関わるぞ!」
一夏「……」
ラウラ「……」ニイッ
一夏「アイツ……!」
ラウラ「どうした!その程度か!」ガッ
ギインッ!
ラウラ「何っ!?」
鈴「その汚ない手であたしたちの大切なもんに……!」
ガシャアアンッ!
一夏「触ってんじゃねえええ!!」
ズバアッ!
ラウラ「ワイヤーブレードが!?クソッ!」
セシリア「い、一夏さん……鈴さん……」バタッ
一夏「鈴、てめえ最初から見てやがったのか。なんで加勢しなかったんだ?」
鈴「真剣勝負は一対一(サシ)でやるものでしょ。まあ、今からやるのは真剣勝負じゃないからノーカンだけどね」
一夏「ああ、外道とっちめるのに勝負のルールなんざ関係ねーからな」
ラウラ「ふん、ようやく私と戦う気になったということか。だが無駄だ。この私とシュヴァルツェア・レーゲンの前では貴様らも―」
ヒュンッ
ラウラ「―!?」チッ
鈴「かすっただけか。さすがに第三世代機だけあるわね」
一夏「でも、今の攻撃避けたよな?つーことは……」
鈴「アレも無敵ではないってことね」
ラウラ(まずい!停止結界の弱点に気づかれたか!だが、あの単純そうな二人にはどちらにせよむ―)
ヒュヒュンッ
鈴「たとえば!」
一夏「同時攻撃とかかあ!」
ラウラ「何ぃ!?」
ギインッ!
一夏「肩もーらいっと!」
ラウラ(馬鹿なっ!?同時攻撃、しかも両側からだと!?こいつら、私よりもIS操縦歴は短いはずなのになぜここまで!?)
ラウラ「き、貴様ら何者だ!?民間出身など嘘だろう!」
鈴「はん!これだから頭の固いジャガイモ軍人はイヤなのよ」
一夏「俺たちはどこの出身でもねえし、ましてやテメーみてーな国に尻尾振ってるような奴でもねー。ただの……」
一夏鈴「「宇宙一バカな侍だコノヤロー!!」」
ウラ(こ、こいつらが教官の言っていた『侍』!?なんだこの気迫は!?)
一夏「ほら来いよ眼帯女」
鈴「ジャガイモ農家に送り返してやるんだから!」
ラウラ「くっ……行くぞ……!」ダッ
ガギンッ!
千冬「……やれやれ、これだからガキの相手は疲れる」
ラウラ「き、教官!?」
一夏「ゴリラ姉!?なにいいところで止めたんだよ!」
千冬「織斑先生と呼べ。模擬選をやるのはかまわん。だが、アリーナのバリアーまで破壊する事態になられては教師として黙認しかねる。この戦いの決着は学年別トーナメントで決めてもらおうか」
ラウラ「……教官がそうおっしゃるなら」
千冬「織斑、凰、お前たちもそれでいいな」
一夏「……はいはい、わーったよ」
鈴「……はーい」
千冬「では、学年別トーナメントまで一切の私闘を禁止する。解散!」
箒「……」
本日の分終了
どうしてこうなった……
一応、トーナメントはシャルと組ませる予定です
あれ、そういえばセシリアろくなことねーな
嫌いじゃないはずなのに……
今日の予定全部終わったんでチューパット食いながら書き溜めしてきます
あと鈴メインヒロインとか言われてますけど、残念ながらここの鈴はメイン度は高くてもヒロイン度が最低なんだよな……
446なんて脳内イメージは完全に紅桜篇ラストで高杉に刀向ける銀さんと桂だもん……
つーか神楽と新一くんはどうした?
銀魂のレギュラーだろ?
あれ?新一くだっけ?新司君くんだっけ?
>>466
新八はいますが残念ながら神楽はいません
鈴が代わりになってますからね
それでは第七話、残りを投下します
~保健室~
セシリア「べ、別に助けていただかなくとも、あのまま続けていれば勝っていましたわ」
一夏「なーに強がってんだ。あんなボロクソにやられてやがったくせに」シャリシャリ
シャルル「まあ、怪我が大したことないみたいで安心したよ」
セシリア「こんなの怪我のうちに入らな―いたたたっ!」
鈴「バカでしょ。アンタ絶対バカでしょ」
一夏「バカなんだろ」シャリシャリ
セシリア「あ、あなた方こそ大バカですわ!」
一夏「へいへい……ほらよ、これでも食ってさっさと治せ」コトン←ウサギさん
セシリア「あ、ありがとうございますわ……」
鈴「あー!ずーるーいー!あーたーしーもー!」
一夏「小学生かテメーは!こういうのは怪我人病人の特権なんだよ!」シャクシャク
鈴「って一夏も食べてるじゃないの!?」
一夏「うるせえ!これは俺が剥いたんだから俺は食っていいんだよ!」
セシリア「ん……おいしい……」シャクシャク
┣¨┣¨┣¨┣¨ドドドッ……!
一夏「何この音?新手のスタンド使い?」
ドカーン!
女子‘S「「「織斑君!!」」」
女子‘S「「「デュノア君!!」」」
一夏「うるせーよ!もうチョイ静かにしろ!つーかこの騒ぎ何!?」
シャルル「ど、どうしたの、みんな……」
女子‘S「「「これ!」」」
シャルル「え?なにこれ……?」
一夏「えー、なになに……『今月開催する学年別トーナメントでは、より実戦的な模擬戦闘を行うため、ふたり組での参加を必須とする。なお、ペアが出来なかった者は抽選により選ばれた生徒同士で組むものとする。締め切りは―』」
女子K「とにかくっ!私と組んで織斑君!」
女子T「私と組んでデュノア君!」
シャルル「え、えっと……」
一夏「おめーらがっつきすぎなんだよ!話ならいつか後でその内多分気が向いたら聞いてやらなくもねーから今は出てけ!」
女子‘S「「「……はーい」」」ぞろぞろ
一夏「ったく、男だからってなんになんだよ」
シャルル「あはは……一夏、助かったよ」
鈴「一夏っ!あたしと組みなさいよ!幼なじみでしょうが!」
セシリア「一夏さんっ!ここはクラスメイトとしてわたくしと!」
一夏「ちょっ!?取れる!腕取れる!」
山田「ダメですよセシリアさん」
千冬「凰も織斑と組むのは禁止だ」
山田「セシリアさんのIS、ダメージレベルがCを超えています。トーナメント参加は許可できません」
千冬「他の生徒から織斑と凰のタッグが強すぎるからやめてくれという意見が来ている。私個人としても、お前たちふたりは不安が多すぎるからな」
鈴「そんな!あたしそんな理由納得できません!」
セシリア「わたくしも納得できませんわ!」
山田「ダメと言ったらダメです。当分は修復に専念しないと、後々重大な欠陥が生じますよ」
千冬「駄々をこねるな。今日だってあのまま続けていたらアリーナ使用不能で済むとは思えないからな」
セシリア「……わかりましたわ。不本意ですが……非常に、非常にっ!不本意ですが!トーナメント参加は辞退します……」
鈴「そこまで言うなら従いますけど……だったら一夏は誰と組むのよ」
一夏「俺か?まあテキトーに……」
シャルル「ねえ、だったら僕と組まない?」
鈴「えっ?」
シャルル「僕は専用機持ちだから、一夏の無茶苦茶な動きにある程度は対応できるだろうし。それに、同じ男同士の方が組みやすいでしょ?」
一夏「お前……」
鈴「……ま、まあそれなら文句ないわよ。ただし!あたしとあたったら覚悟しておくことね!」
セシリア「絶対優勝なさってくださいな!心から応援していますわ!」
一夏「……なんかよくわかんねーけど、ようはシャルルと組めってことだろ?わーったよ」
シャルル「ありがとう。セシリアさんの分までがんばるよ」
山田「美しい友情ですねえ」
~帰り道~
シャルル「あ、あのね、一夏」
一夏「なんだよ?」
シャルル「もしかして、僕と組むのイヤだった?」
一夏「そんなことねーよ。むしろ、見ず知らずの相手と組むよりはずっといいさ」
シャルル「そ、そう!よかった!」
~寮、1025室~
シャルル「ねえ一夏。僕ってその……やっぱり女の子っぽくない、かな?」
一夏「なんだそりゃ?自分のこと『僕』って言うとかか?」
シャルル「そ、そう。女の子っぽくないんだったら、一夏とふたりきりの時だけでも普通に話せるようにがんばるけど……」
一夏「別に女らしくねーとか思わねーよ。むしろ俺の周りの中じゃ一番女らしいくらいだぜ」
シャルル「え?ぼ、僕が女の子らしい……?は、本当に?ウソついてない?」
一夏「ついてないついてない」
シャルル「そ、そう……」
一夏「……安心しろ」
シャルル「えっ?」
一夏「たとえ周りがなんと言っても、俺はお前を一人前の女だって認めてやるからよ」
シャルル「一夏……あ、ありがとう」
一夏「…………」
シャルル「……一夏?」
一夏「……かー……」ZZZ
シャルル「も、もう寝ちゃったんだ……」
シャルル「……さっきのセリフ、他の人が聞いたら告白だって思っちゃうよね……」
一夏「……」ZZZ
シャルル「……」
ちゅっ
シャルル「おやすみ、一夏……」
~IS学園付近~
千冬「……」ざっ
???「……よお、よく俺がここにいるってわかったな。クク、やっぱ女の勘ってやつか?」
千冬「……なぜ貴様がここにいる」
???「面白いもんがあるって聞いてな。居ても立ってもいられなくなっちまった」
千冬「学年別トーナメントのことか?たかが学校行事に興味を示すとは、最近のテロリストは随分と暇なんだな」
???「そういや千冬、お前今はあそこで教師やってるんだってな。似合わねえ事しやがって」
千冬「……なにが目的だ。……いや、なにをするつもりだ」
???「ククク……安心しな、運が良ければ何も起きねえよ……じゃあな」ざっ ざっ ざっ
千冬「…………」
~翌日~
山田「織斑先生!学年別トーナメント当日の警備を三倍に増やすって本当ですか!?」
千冬「ああ。もう上にも報告した」
山田「……なにか気になることがあるんですか?」
千冬「……詳しくは言えないが、ある人物が手を出してくる可能性がある」
山田「ある人物?」
千冬「以前、国際IS委員会の派遣員数名が日本で殺される事件があっただろう。その首謀者とされる男だ」
山田「それって……まさか……!」
千冬「そう。国際指名手配テロリスト……」
千冬「高杉晋助だ」
第七話、三食団子は食べ過ぎに注意しろ
完
次回予告
箒「私は一夏に……守るべきものに少しでも近づけただろうか。今ここで、その答えを見つける!」
ラウラ「私は勝たなくてはならない。それが私の存在価値なのだから」
一夏「次回、『どんな時でも己を強く持て』」
第七話終了
そして登場したあの男
次回は設定とかバトルとかがネジ曲がりまくると思います
教えて!織斑先生!は明日にでも
これ高杉も高校生なんだよなぁ設定的に考えると
>>480
ネタ晴らしですいませんが、ここの高杉は千冬や束と同じ歳の設定です
ぶっちゃけ銀魂からはどんだけキャラ出すの?
えーでは第八話前半戦投下いきます
相変わらず戦闘描写がヘタクソです、ご了承ください
~学年別トーナメント当日~
一夏「しっかし、たかが学校行事によくもまあこんなにお偉いさんが集まるこったな」
シャルル「三年にはスカウト、二年には一年間の成果の確認にそれぞれ人が来ているからね」
一夏「へいへい、御苦労様」
一夏(そういや、箒は誰と組むんだ?鈴のやつはなんやかんやがなんやかんやでのほほんさんと組んだらしーし……)
シャルル「一夏はボーデヴィッヒさんとの対戦だけが気になるみたいだね」
一夏「それだけってことでもねえが……まあ、な」
シャルル「感情的にならないでね。いくらこの前は優勢だったとはいえ、ボーデヴィッヒさんの実力はかなりのものだから」
一夏「わーってるよ。俺だって無駄に怪我すんのはゴメンだっつの」
ヴン
シャルル「あ、対戦相手が決まったね」
一夏「えーと、俺たちの相手はっと……なっ!?」
シャルル「えっ!?」
~女子更衣室~
箒(なんという組み合わせだ……)
ラウラ「……」
[一回戦第一試合、織斑一夏&シャルル・デュノアVS篠ノ之箒&ラウラ・ボーデヴィッヒ]
箒(最悪だ……)
~アリーナ~
ラウラ「一戦目で当たるとはな。待つ手間が省けたというものだ」
一夏「俺はもう少し後の方がよかったけどな。俺朝弱いし」
ラウラ「なめているのか?まあいい、どちらにせよ叩きのめせるのだからな」
一夏「そりゃあこっちのセリフだぜ眼帯女」
パ…パ…パ…パーン
一夏「いくぜェえええええ!!」ビュン!
ラウラ(開始直後の先制攻撃か。わかりやすいな。やはりこの前のはまぐれか。停止結界で止めてくれる!)キイイイ
一夏「その手に乗るかよ!」グンッ
ラウラ「曲がっただと!?小賢しい真似を!」ヒュンヒュンヒュン
ダダダッ
キキキンッ
シャルル「ワイヤーブレードなんて、小賢しいのはどっちだい!」
ラウラ「チッ!どいつもこいつも……!」
ダダダッ ダダダッ ダダダッ
ラウラ「くっ!」ささささっ
ラウラ(ふん、不意打ちでなければどうということもないへたくそな射撃だ。これでは、避けてくださいと言っているような―)
一夏「えー、バッター一番織斑一夏―」ブンッ
ラウラ「!?」
ラウラ(この弾幕は誘導のためか!まずい!挟まれては停止結界を使っても……!)
一夏「かっとばし―」
箒「私を忘れてもらっては困る!」ブンッ
一夏「うおっ!?」さっ
シャルル「一夏!」
ラウラ「弾幕が薄くなっているぞ!」ヒュンヒュン ドンッ! ドンッ!
シャルル「うわっ!?」さささっ
一夏「シャルル!」
箒「一夏!先に私と決着をつけろ!」ブンッ!
一夏「俺お前となんか因縁あったっけ!?」ギインッ!
箒「う、うるさい!とにかくつけろ!」ブンッ!
ラウラ「どけ!そいつは私の獲物だ!」ダッ
シャルル「行かせないよ!」ダダダッ ダダダッ
ラウラ「チッ!邪魔をするなあ!」さっ
シャルル「これがタッグマッチだってこと、忘れないでよね!」
ラウラ「ならば貴様から捻り潰してやる!」
シャルル「できるものならね!」ダダダッ ダダダッ
ラウラ「無駄だ。停止結界の前では貴様の攻撃は通用しない!」キイイイイ
シャルル「でも、足止めにはなってるみたいだね」ダンッ ダンッ
ラウラ「貴様……」キイイイイ
シャルル「そのAIC、使うのにすごい集中力がいるんでしょ?だから、発動中は大胆な攻撃や移動ができない」
ラウラ「それで織斑一夏と篠ノ之箒の決着がつくまで足止めするだと?無駄なことだ、二対一になったところで私は倒せん。むしろ、パートナーとは名ばかりの邪魔な奴を始末してくれるなら大助かりだ」
シャルル「……本当にそう思ってるの?」
ラウラ「当然だ。貴様ら程度一人で倒すなど私には当たり前だからな」
シャルル「そう……だったら、一夏には絶対勝てないよ!」
ラウラ「なに?」
~side一夏VS箒~
ギインッ ギインッ ギインッ
箒(やはり一夏は強いな……一瞬でも気を抜いたら負けてしまうだろう)
箒(だが、私は一夏に勝たなくてはならない!勝って、一夏に守られるのではなく守る存在となるんだ!)
箒「一夏……本気で来い。本気のお前が見たいんだ」
一夏「……箒……」
箒「来い!一夏!」
一夏「―悪いな」
グルンッ
箒「なっ!?」
箒(一瞬で……後ろに!?)
ザシュッ
箒「う……あっ……!?」
ビービービー[戦闘続行不可能]
箒(負け……た……)
箒「ここまでか……」ガクッ
一夏「……十分に守ってくれたさ、お前は」
箒「えっ?」
一夏「じゃーな」ダッ
箒「一夏……」
~アリーナ、ピット~
山田「やっぱり織斑君、強いですね。あっと言う間に篠ノ之さんに勝っちゃいましたもん」
千冬「専用機がなければあんなものだろう。それに、これは剣道ではない、喧嘩だ」
山田「喧嘩……ですか?」
千冬「私から言わせれば、織斑もボーデヴィッヒもやってるのはガキの喧嘩だ。それより、試合が動くぞ」
山田「あ、はい」
千冬「……さて、これが終わったら篠ノ之にコーチでも紹介してやるか」
~アリーナ~
一夏「だらあああああ!」ブンッ!
シャルル「はあああああ!」ダダダッ ダダダッ ダダダッ
ラウラ「ふん、その程度の連携で私を倒せると思うな!」ダッ
ヒュンヒュンヒュン
シャルル「くっ!まさかAICなしでもここまでやるなんて……!」
一夏「シャルル!なんか俺ウンコ行きたくなってきた!どうすりゃいい!?」
シャルル「こんな時に何言ってんの!?どっちにしろ試合終わるまで無理だよ!」
ラウラ「そんなに行きたいのならあの世でしていろ!」ヒュンヒュン
シュルッ
一夏「―!?」
シャルル「一夏!」
ラウラ「捕まえたぞ。このまま一気に―」
グイッ
ラウラ「!?」
一夏「残念だったなあ。捕まえたのは俺の方だよ」グッ
ラウラ(《雪片弐型》にワイヤーブレードを!?ならさっきはそのためにわざと―!)
一夏「一本釣りじゃあああああ!!」グンッ
ラウラ「こ、小癪なああああ!」ブワッ
ラウラ(クソッ!だがワイヤーブレードは私の意志で自由に動く。このまま逆に振り回して―)
ガシッ
ラウラ(―!?腕が……!コイツ、あの距離を一瞬で!?)
一夏「ふー、ようやくこの距離まで近づけたぜ。ほんじゃまあ、お仕置きタイムだ!」ブンッ
ラウラ「ここまで来るとはな!だが、無駄だ!」キイイイイ
ピタッ
一夏「クソッ!もうちょいだったのにな」
ラウラ「触れればシールドエネルギーを消し去ると聞いているが……それなら当たらなければいい。貴様の動きは停止結界で封じた。私の勝ちだ!」
一夏「……今度こそ、つーかまーえた」ニイ
ラウラ「なにっ!?」
ガガガガッ!
ラウラ「ぐあっ!」
シャルル「これはふたり組での勝負だよ。それを忘れていた君の負けだ」
ラウラ「き、貴様らぁ!!」
一夏「教えてやるよ。喧嘩は一人でも、テメーだけのためにやるものでもないってことをなあ!」ブンッ!
ザンッ!
ラウラ「ぐううっ……あああ!!」
ズドォォンッ!!
ラウラ(こんな……こんなところで負けるのか、私は……!いや!私は負けられない!負けるわけにはいかない……!)
~回想シーン~
研究者A『遺伝子強化試験体C―〇〇三七。君の新たな識別記号はラウラ……なんかこの先カレーこぼれてて読めないんだけど』
研究者B『えーっと……ああ、これラウラ・ボーデヴィッヒですね』
研究者A『だそうだ。君の新たな識別記号はラウラ・ボーデヴィッヒだ』
ラウラ(私はただ、戦いのためだけに作られ、生まれ、育てられ、鍛えられた)
指導官『えー、今日の訓練はこの独と書かれたインストラクターを取ってきてもらう。取ってこられなかったインストラクターは夕飯抜きだ』
ラウラ(私は優秀だった。最高レベルを維持し続けた。インストラクターにも夕飯を食べさせ続けた)
インストラクター『…………』モグモグ
ラウラ(しかしそれは、世界最強の兵器―ISの出現までだった)
ラウラ(ただちに私にも適合性向上のため、肉眼へのナノマシン移植手術が施された)
ラウラ(しかし私の体は適応しきれず、インストラクターにも夕飯を与えられなくなった)
インストラクター『…………』しゅん
ラウラ(その結果、できそこないの烙印を押された)
ラウラ(そんな時、あの人に出会った)
ラウラ(彼女は極めて有能な教官だった。私はIS専門となった部隊の中で再び最強の座に君臨した。インストラクターにも再び夕飯を食べさせられるようになった)
インストラクター『…………』モグモグ
ラウラ(私はある日訊いてみた)
ラウラ『どうしてそこまで強いのですか?どうすれば強くなれますか?』
千冬『私には弟がいる』
ラウラ『弟……ですか』
千冬『それが理由だ』
ラウラ『……よくわかりません』
千冬『いつかわかるさ。いや、弟である必要はない。私には弟がそうであるように、お前もいつかそういう存在を見つけられればわかる』
ラウラ(違う。どうしてそんなに優しい顔をするのですか。私が憧れるあなたは強く、凛々しく、堂々としているのに)
ラウラ(だから―許せない。教官をそんな風に変える男。認めない)
ラウラ(力が、欲しい)
《……ot…irs…》
ラウラ(そこに力があるのか?ならばよこせ!比類無き最強を―!)
《Rot Kirsch》……boot.
~アリーナ~
ラウラ「ああああああっ!!!」
一夏「なっ、なんだ!?」
シャルル「い、一体、何が……!」
ラウラ「ああああああ!!!」グニャリ
一夏シャルル「「!?」」
グニャ ズリュ ズリュリ グニャリ
シャルル「何!?」
一夏「一体ありゃあ……!?」
~アリーナ、ピット~
山田「あ、あれは……!」
千冬「……レベルDの警戒態勢」
山田「り、了解!」
~アリーナ~
『非常事態発生!トーナメントの全試合は中止!状況をレベルDと断定!鎮圧のため、教師部隊を送り込む!』
グニャ ズリュ ズリュリ
一夏「おいおい……機械が生き物みてーにグニャグニャ変わるなんてよお……」
シャルル「ウソ、でしょ……」
ズリュ ジャキン
一夏「―!?ありゃあ……!」
シャルル「か、刀……?」
~アリーナ、ピット~
千冬「あれは……!」
山田「織斑先生、あれを知ってるんですか!?」
千冬「高杉め……こういうことか……!」
山田「VTシステムに似た反応が出てますけど……あれって……?」
千冬「……間違いない、あれは……『紅桜』だ」
なんか原作と戦闘シーンは大きく変わるわVTシステムよりやばいの登場するわでもうなにがなんだか……
自分で書いといてなんですが……
あと戦闘描写が下手でホントすいません
教えて!織斑先生!は今日は無理です
>>483
一応、大筋が崩壊しない程度にするつもりです……もう崩壊してる気がするけど
インストラクター人気すぎて逆にビビった
今日は事情によりちょっとしか書けませんでした
でも投下します
~アリーナ~
一夏「おいおい、ATフィールドの次はなんだあ?シンクロ率400%越えか?」
シャルル「ボーデヴィッヒ、さん……?」
ラウラ(?)「……」
ブンッ!
シャルル「うわあっ!?」ザシュッ! ドオゥン!(切られてその勢いで壁に叩き付けられる)
一夏「シャルル!」
ラウラ(?)「きえ……ろ…織斑……一夏ぁ!」ブンッ
一夏「ぐっ!」ギインッ
ズリュ!
一夏(コード束!?)
ドスッ!
一夏「がっ……はっ……!」
ブンッ!
一夏(この動き……間違いねえ……千冬姉の……)
ザシュッ!
一夏「があっ!!」
~IS学園、某所~
ザシュッ
警備員「ぐ…あ…」どさっ
高杉「……ふん」チンッ
千冬「ここにいたか」ざっ
高杉「よう。お前が俺のとこに来たってことは、やっぱ『紅桜』が発動したんだな」
千冬「……対国家IS操縦者用システム『紅桜』。『暮桜』の戦闘データをもとに開発され、そこから更に戦闘データを蓄積することにより能力を向上させるISを超えたIS。だが、使用時にかかる負担、それによる操縦者、いや、寄生対象の生命が危険にさらされるなどの理由からVTシステム以上に危険視され、開発が禁止された代物」
高杉「よく調べてあるじゃねえか。クク、やっぱ自分のデータが入っているからか?」
千冬「……ボーデヴィッヒの『シュヴァルツェア・レーゲン』にあれを仕込んだのはお前か?高杉」
高杉「仕込む?バカ言うな。自分の国のISを強くすることしか頭にねえ連中がいてよ、そのISの操縦者がいい牙を持ってやがったから砥石代わりに与えただけだよ」
千冬「砥石だと?」
高杉「ああ、牙を鋭く尖らせるためのな。わかるんだよ俺にも、あの小娘の気持ちが。大切なものを奪われた、大切なものを奪ったものに対する憎しみの感情がな。俺の中でも未だ黒い獣がのたうち回ってるもんでなァ」
千冬「お前……やはりあの人のことを」
高杉「ああそうさ。この世界は俺たちからあの人を奪った。だったら俺たちは、この世界に喧嘩を売るしかあるめェ。あの人を奪ったこの世界をぶっ潰すしかあるめーよ。獣の呻きがやむまで、世界をぶっ壊すしかあるめーよ」
千冬「やめろ……あの人はそんなこと―」
高杉「それより、大事な弟の心配はしなくて大丈夫なのかよ。このままじゃお前の剣技で殺しちまうぜ」
千冬「―!?……くっ……」ダッ
高杉「……なあ千冬。お前はなんでこの世界でのうのうと生きていられる?俺はそいつが腹立たしくてたまらねえんだよ」
えー、本日はたったの3レスです
こんなことなら二日かけて書き溜めろよと思うかもしれませんが、一応今日のシーンは今日中に投下したかったんです
明日には八話完結させますんで
予定は決定ではありませんけど
えー、それでは第八話残りの投下を開始します
書き溜めできなかったので直書きでの投下となります
~アリーナ、ピット~
千冬「状況はどうなっている」
山田「織斑先生!どこに行っていたんですか!?……状況はほぼ最悪です。白式、リヴァイヴ共にダメージ大。今は織斑君が単機でなんとか持ちこたえてますけど、やられるのは時間の問題かと……」
千冬「そうか……」
~アリーナ~
一夏「ぐっ!」がギインッ!
ラウラ(?)「織斑……一夏ァ!」ブンッ
一夏「チッ!」ギインッ!
箒「やめろ一夏!これ以上はやっても無駄だ!」
一夏「やめろったって、コイツが勝手に仕掛けて―」
ブンッ!
一夏「うおっ!?」ズザザア
箒「一夏!?」
教師A「そこの生徒!すぐにアリーナから退避しなさい!」
教師B「ここからは教師部隊が鎮圧するわ!生徒は早く避難するのよ!』
シャルル「教師部隊が来たね」
箒「これでなんとかなるか……」
ラウラ(?)「じゃ……ま……するなああああ!」ブンッ
教師A「なっ……こいつ……!」
教師B「私たちと互角……いやそれ以上ですって!?」
~アリーナ、ピット~
山田「先生方でも苦戦するなんて……」
千冬「洗練された『紅桜』は一機で専用機十機分の戦闘力を有する。苦戦も仕方ないだろう」
山田「それじゃあ!政府に連絡して応援を!」
千冬「……いや。まだ一人、諦めの悪いのがいるみたいだな」
山田「え……?あれって、織斑君……?そんな無茶です!『白式』にはほとんどエネルギーが残っていないんですよ!」
千冬「いざという時は先生方が助けてくれるだろう」
山田「でもっ!」
千冬「それにな山田先生、人というのは何かのためになら誰だって牙を剥くものさ。あおれがたとえ、まだ十五のガキだとしてもな」
山田「……わかりました。信じてみます」
千冬「ああ」
~アリーナ~
箒「一夏無茶だ!先生方ですら倒せない相手にお前が勝てるはずないだろう!」
一夏「……どいてくれねえか。俺はあいつを叩き切らなきゃならねえ」
箒「なんだというのだ!わかるように説明しろ!」
一夏「あいつの使ってるのはゴリラ姉の、千冬姉の剣術だ。千冬姉の剣術パクって使ってんだよ」
箒「お前は……いつも千冬さん千冬さんだな」
一夏「別にそれ自体が理由じゃねえさ。他人の技使いだすなんざ、ジャンプじゃお約束の一つだからな。……だが、そいつをテメーの意志で使ってないってのが気に食わねえ。わかるんだよ、眼帯女の意識がねえってことぐらい」
箒「理由はわかったが……」
一夏「刀ってのはな、自分の意志で振ってこそなんだよ。それをめんどくさがりやがって機械なんかに任せて、そこにムカついてんだよ。あの眼帯女の根性叩き直さなきゃ気が済まねえ。だからまずはアレを叩き切って中から引っ張り出す」
箒「だが、今のお前に何が出来る。白式のエネルギーもほとんど残っていない状況で、どう戦う気だ」
一夏「……箒、お前確か真剣持ってやがったよな。アレ貸してくれよ。じゃなきゃ俺のロッカーから洞爺湖取ってきてくれ」
箒「生身で戦うつもりか!?それこそ無茶だ!」
一夏「男は無茶して当たり前のバカな生き物なんだよ」
箒「ISはISでなければ戦えない!お前だってわかっている筈だろう!」
一夏「白式にエネルギーねえって言ったのはお前じゃねえか。だったらどうすんだよ」
箒「う……だが、エネルギーはどのみち―」
シャルル「無いなら他から持ってくればいい。でしょ?一夏」
一夏「シャルル……」
シャルル「リヴァイヴのコア・バイパスを開放、エネルギー流出を許可」キィイイイイン
一夏「え?こんな裏技あったの?マジ?」
シャルル「普通のISなら無理だけどね。けど、約束して。絶対に負けないって」
一夏「心配せずとも、あんな機械には負けねーよ。侍はそういう約束は守るもんだ」
シャルル「じゃあ、負けたら明日から女子の制服で通ってね」
箒「ええっ……!?」
一夏「やめてくんない!?人のトラウマ穿るのやめてくんない!?カマっ娘倶楽部の一歌とかやめてくんない!?」
シャルル「えっ!?一夏前に女装したことあるの!?」
一夏「……とにかく、アレに勝てば問題ねえんだろ。心配すんな、俺は負けねーよ」
~アリーナ、ピット~
山田「あの子たち……やっぱり……」
千冬「教師部隊は待機。倒せない以上、どのみちそうするしかあるまい」
山田「はい」
~アリーナ~
シャルル「これで完了だ」
一夏「サンキューシャルル。武器さえ出れば……」パアア←《雪片弐型》と右腕装甲のみ展開
シャルル「やっぱり、武器と右腕だけで限界だね」
一夏「十分だよ。むしろ右腕の装甲もいらな……やっぱ付けないと重いからアリで」
ラウラ(?)「お…斑……い…か…」
一夏「かかってこいよゴリラ姉もどき。すぐに中身取り出してやっからよ」
箒「一夏!っ」
一夏「……なんだよ」
箒「死ぬな……絶対に死ぬな!」
一夏「……信じてろ」
箒「え?」
一夏「お前が信じてくれるだけで、俺は十分だよ。心配すんな、主人公はこういう時負けねーんだよ」
箒「……ああ!」
ラウラ(?)「織斑……一夏ァ!」
一夏「行くぜえええええ!!!」
ギイイインッ!
~アリーナ、ピット~
山田「すごい……!教師ですら敵わなかったあのISと互角に……」
千冬「よく見ろ。次第に織斑が優勢になっている」
山田「あ!本当ですね!一体どうして……まさか、戦いの中でどんどん成長を!?」
千冬「いや、あれはむしろ……アイツにとってはISすら邪魔な鎧だったということか」
山田「ど、どういう……」
千冬「戦いの中で成長しているのではない。戦いの中で、奥底に眠っていた戦いの記憶がよみがえっているんだ」
山田「じゃ、じゃああれが……」
千冬「ああ、あれが白夜叉だ」
~アリーナ~
ギインッ! ギインッ!
シャルル「す、すごい……!」
箒「あれが……一夏の本気……」
箒(どんなことをすればあそこまで強くなれるかは知らないが……私はどちらにせよまだまだだな)
ラウラ(?)「いな…く…なれぇ!」ブンッ!
一夏「!?」
箒「一夏危ない!」
スカッ
箒「えっ……」
シャルル「消え……た……?」
タン
ラウラ(?)「!?」
箒「か、刀の上に!?」
一夏「―いいか、刀ってのは己の体で振るんじゃねえ……」
ブンッ!
一夏「―己の魂で振るんだよ!」
ズバアッ!
ラウラ(?)「グッ……アッ……」
一夏「じゃあなパクリマシーン。眼帯女に体返しやがれええええ!!」ブンッ!
ズバアッ!
ラウラ(?)「……」バチバチ
ズリュ
ラウラ「……あ……」
一夏「っと!?」ポスッ
ラウラ「……」
~精神世界的なところ~
ラウラ『お前はなぜ強くあろうとする?どうして強い?』
一夏『さあな。俺は自分のことを強いだなんて思ったことはねーが、強いて言うなら守るもんがあるからだな』
ラウラ『守る……?』
一夏『ケンカってのは何かを守るためにやるもんだろ。人は守るもんがあるから強くなれんだよ』
ラウラ『ならば……お前は今回何を守ろうとした?』
一夏『決まってんだろ。そりゃあ……』
一夏『―俺の武士道(ルール)だ』
ラウラ『ルー……ル?』
一夏『その根性直して、また俺の手の届く範囲でなんかあったら呼んでみろよ。気に食わねー女だが、守るぐらいはしてやっからよ。その前に一発殴るけどな』
ラウラ『お前は……』
~保健室~
ラウラ「……私は……」
千冬「気が付いたか」
ラウラ「何が……起きたのですか……?」
千冬「一応、重要案件である上に機密事項なのだがな……高杉晋助は知っているな?」
ラウラ「はい……。国際指名手配テロリストで、ここ数年の日本国内でのテロや暗殺の多くに関わっているとされる凶悪犯で……最近では『鬼兵隊』というテロ組織を率いていると……」
千冬「ああ。そいつのたくらみでお前のISに『紅桜』という違法システムが積まれていた」
ラウラ「……『紅桜』……?」
千冬「簡単に言えばVTシステムと似たようなものだ。精神状態、蓄積ダメージ、そして何より操縦者の意志……いや、願望か。それらが揃うと発動するようになっていたらしい。システムのコア部分とされる『電魄』はネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲内に隠されていたので、砲門ごと取り外しておいた」
ラウラ「私が……望んだからですね」
千冬「ラウラ・ボーデヴィッヒ!」
ラウラ「は、はいっ!」
千冬「お前は誰だ?」
ラウラ「わ、私は……」
千冬「誰でもないなら、ちょうどいい。お前はこれからラウラ・ボーデヴィッヒだ」カツカツ
ラウラ「え?」
千冬「それから、お前は私になれないぞ」カツカツ
ウイーン
ラウラ「ふ、ふふ……ははっ」
~食堂~
シャルル「結局、トーナメントは中止だそうだよ。ただ、個人データは取りたいから壱回戦は全部やるんだって」
一夏「そーかい……ん?」モグモグ
女子E「……優勝……チャンス……消え……」
女子F「交際……無効……」
女子B「……うわああああんっ!」ダダダ
一夏「……なんじゃありゃ?」
シャルル「さあ……?」
箒「…………」
一夏「箒……?あ」スタスタ
箒「…………」
一夏「そういえばよお、先月のあれ、結局何に付き合えばよかったんだ?」
箒「あ、あれは……な、なんでもないっ!」
一夏「はあ?おいおいそりゃねー……」
箒「うるさい!」ドスッ
一夏「ぐばあっ!」
箒「もうその話はするな!」ドゴオッ
一夏「げばあっ!」
箒「ふんっ!」スタスタ
シャルル「一夏って、わざとやってるんじゃないかって思うときがあるよね」
一夏「だ、だから何が……?」チーン
山田「織斑君デュノア君!朗報ですよ!」
シャルル「え?」
一夏「朗報って……今の流れじゃ悪いことしか起きなさそうなんですが山田花太郎さん」
山田「真耶です。今日は大変でしたねー。でも!二人のろうを労う場所が今日から解放になったのです!」
一夏「え?何?」
シャルル「場所……?」
山田「男子の、大浴場なんです!」
~大浴場、男子~
カポーン
シャルル「ねえ一夏……そんな状態で大丈夫なの?」
一夏「だ、大丈夫!問題ない!俺紳士だし!こういうの全然平気だし!」(目に目隠し、手足にさるぐつわで浮翌輪装備)
シャルル「それ、紳士のやることじゃないよ……やっぱり僕とじゃ、イヤ?」
一夏「いやいやいや!アレだからね!ただうっかり放送コードに引っかからないための配慮だからねこれは!」
シャルル「ふ、ふーん……」
一夏「信じてね!俺別にMじゃないからね!どちらかというとSだからね!」
シャルル「……その……前に言ってたこと、なんだけど」
一夏「前に言ってたこと?」
シャルル「が、学園に残るって話。それでね、僕ね、ここにいようと思う。……一夏がいるから、僕はここにいたいと思えるんだよ?」
一夏「……そーかい。そりゃありがたい話だよ」
シャルル「もう一つ決めたんだ。僕のあり方を」
一夏「あり方?」
シャルル「……僕のことはこれからシャルロットって呼んでくれる?二人きりの時だけでいいから」
一夏「お菓子の魔女?それってお前の……」
シャルロット「そう。僕の名前。お母さんがくれた、本当の名前」
一夏「……わーったよ、お菓子の魔女さん」
シャルロット「だから、シャルロットだって」
一夏「へいへい……シャルロット」
シャルロット「うん……」
~IS学園付近~
千冬「……お前のたくらみは失敗したぞ、高杉」ざっ
高杉「そうかい。やっぱ一機じゃたかが知れてるか。まあいいさ、いいデータ取りになったしな」
千冬「データ取り……やはりあれは実験用か」
高杉「あれが量産されりゃあ世界がひっくり返るだろうな。まさしく世界の破滅だ」
千冬「そうはさせん」ジャキッ
高杉「ほう、ここで一戦交えるつもりかよ。女は気が早くて恐いもんだぜ」
千冬「高杉、お前の野望……ここで潰えてもらう!」ダッ
ダンッ ダンッ ダンッ
千冬「!?」サッ
また子「貴様ぁ!晋助様になにするつもりッスか!」
千冬「新手か!?」
高杉「……ったく、迎えはいらねえって言ったのによ」
テロリストA「すいません晋助様。実は先刻万斉様より連絡がありまして」
テロリストB「研究所の職員、関係者、全員始末したと」
また子「つーわけでご報告ついでにお迎えに上がりましたッス!」
千冬「鬼兵隊か。まったく、随分と偉くなったものだな」
高杉「あいにく世界をぶっ壊すには、俺だけじゃどうしても力不足でなあ。こうして兵隊引き連れてぶっ壊そうってわけよ」
千冬「ふん……どうやら私たちは、もうどうしても相容れないようだな」
高杉「おいおい、俺たちの道がいつ交わるような時があったんだよ……まあいい、引くぞお前ら」ざっ ざっ ざっ
また子「了解したッス!そこの女!もう晋助様にちょっかい出すんじゃねーッスよ!」タタタ
千冬「……始まりは同じだったはずなのに、随分と離れてしまったものだな。私たちは。なあ高杉、束」
~翌日~
山田「……えー、今日は皆さんに転校生を紹介します……」
女子A「えー、誰ー?」
女子D「ドウセマタショウモナイ奴デスヨ」
山田「では……どうぞ……」
カツカツ
女子‘S「「「えっ!?」」」
シャルロット「シャルロット・デュノアです。皆さん、改めてよろしくお願いします」
山田「ええと、デュノア君はデュノアさんでした。ということでした」
箒「……は?」
女子B「え?つまりデュノア君って女……?」
女子C「おかしいと思った!美少年じゃなくて美少女だったわけね」
女子D「マア、ワタシハ最初カラアヤシイト思ッテマシタケドネ」
女子A「って織斑君、同室だから知らないってことは―」
一夏「い、いやいやいや!知らなかったから!マジだから!別に裸とか見てないから!」
女子L「ちょっと待って!昨日って確か、男子が大浴場使ったわよね!?」
一夏「ちょっ!?それってなんのフラ―」
ドーンッ!
鈴「一夏ぁっ!!」
一夏「ほらなんか制裁役来ちゃったー!!」
鈴「あれほど主人公としてK点越えはするなって言ったでしょうがっ!」
一夏「超えてないから!?さすがにK点越えはしてないから!?」
鈴「問答無用っ!!」ドンッ!
一夏「やばい死ぬって!?それは死ぬってー!?」
ズ┣¨┣¨┣¨┣¨オンッ!
一夏「……あり?俺生きてる?あの世での修行編とかなし?」
ラウラ「…………」キイイイイ
一夏「眼帯女!?お前なんで―」
ラウラ「…………」グイッ
一夏「へ?」
チュッ
セシリア「!?」
鈴「!?」
箒「!?」
女子‘S「「「!?」」」
一夏「―え?何?これなんの展開?俺お前に始まりの過負荷とか預けてた覚えないんだけど?」
ラウラ「お、お前は私の嫁にする!異論は認めん!」
女子‘S「「「えー!?」」」
一夏「……どんなTOLOVEる展開?」
第八話、どんな時でも己を強く持て
完
教えて!織斑先生!
千冬「今回は長く開いたな。だが、変わらずこのコーナーは続行するぞ」
千冬「まずは461からの質問、『ネタかもしれんがハメック星に束さんいきましたよねぇ。このIS銀魂世界も実は他の星に行けるほど技術があるんですか?(例としてターミナルが存在するとかバカ皇子みたいな他の星の人がいるとか)』。ないなさすがに。この世界はIS原作と同じように宇宙人はさすがにいない。だが、代わりに一部技術は原作より上がっている場合もあるな」
千冬「次に521からの質問『高杉ってこの世界でもあの派手な着物着てるのか?』。着ているな、時代に合っていないがあの派手な女物らしき着物はここでも着ている」
千冬「今回は以上だ。これからもどんどん応募していいぞ」
教えて!織斑先生!
完
次回予告
シャルロット「ねえ一夏、一夏だけの僕の呼び方考えてよ」
一夏「お菓子の魔女」
シャルロット「いやそれ以外で。シャルとかおすすめなんだけど……」
ラウラ「私のこともそろそろ眼帯女ではなく名前で呼んでほしいな嫁よ」
一夏「どっからわいてでたんだよお前!」
ラウラ「ふっ、嫁の行くところに夫ありだ」
一夏「ねーからそんな言葉!?」
シャル「え、えーと……」
一夏「つーわけで次回は特別編、『鍋はIS学園の縮図である』!」
シャル「……名前表記変わったから大丈夫だよね……」
えー、というわけで次回は本編すっとばして銀魂あの話をISでやる番外編です
いやー、二話書いてるあたりからやりたかったんだよねこの話
そんで八話にしてヒロイン全員そろったんでやろうというわけで
これやってから九話以降やるんでそれまで待ってくだいね
えー、それでは鍋回、序盤だけ投下します
~寮、1025室~
グツグツグツグツ
箒「……なぜ今の時期に鍋なんだ?もう六月の終わりだぞ」
一夏「しゃーねーだろ。この前意気投合した相撲取りから鍋の材料送られてきたんだからよ」
箒(あ、あれ伏線だったのか……)
セシリア「ですが、普通はちゃんこ鍋ではありませんの?それがなぜすき焼きに?」
一夏「ちゃんこよりすき焼きの方が豪華な感じするだろ」
鈴「まあ、すき焼きなんて学生の身分のあたしたちじゃなかなか手がだせないものだしねー」
一夏「そうそう。それに、せっかくヒロイン五人がようやく勢ぞろいしたんだからここらで箸つつきあいながら腹割って話し合おうってわけよ」
シャル「あはは、僕はフォークだけどね」
一夏「いいんだよ、細けぇ事は。こういうのは気持ちの問題なんだよ」
ラウラ「それより、そろそろ食べごろなんじゃないか?」
グツグツグツグツ
一夏「おっ!そうみてーだな」
箒「それにしても……この数か月は本当に色々なことがあったな」
セシリア「そうですわね。わたくし記憶がこんがらがりそうですわ」
鈴「この程度でこんがらがるんじゃ、あたしの中学時代なんか記憶喪失になってるわよ」
シャル「大変なこともあったけど……楽しいこと、嬉しいこともたくさんあったよね」
ラウラ「私も、自分として始まることができた」
一夏「……じゃあ、あれか。いっちょ総集編でもやるか」
箒「総集編?」
セシリア「あら、素敵ですわね」
鈴「まあ、昔話をするにはいい機会でしょ」
シャル「僕も、みんなのこともっと知りたいな」
ラウラ「嫁の過去か……胸が熱くなるな」
一夏「つーわけで全員集合記念!あんなこともこんなこともどんなこともあったね総集編スペシャルスタート!」
カーン!
グツグツグツグツ
一夏「…………」
箒「…………」
セシリア「…………」
鈴「…………」
シャル「…………」
ラウラ「…………」
グツグツグツグツ
一夏「……ちょっと、総集編って言ったじゃん。振り返ろうって言ったじゃん。誰か振り返れ」
箒「いや、私は鍋の火加減を見なくてはいけないのでな」
一夏「ったく、じゃあ鈴、お前が振り返れ」
鈴「いやよめんどくさい。セシリア、アンタさっき総集編とか素敵って言ってたじゃない。やりなさいよ」
セシリア「わたくし記憶がこんがらがりそうと言ったでしょう。一夏さん、お願いしますわ」
一夏「すぐ他人に押し付けるなよ。シャル、ラウラ、どっちでもいいから振り返れ」
シャル「僕とラウラは……序盤に登場しなかったからそういうのは向かないと思うよ」
ラウラ「それに、一夏も私たちに押し付けてるじゃないか」
一夏「くっ……セシリア、やっぱお前が振り返れ。記憶力測定してやっから」
セシリア「いやですわ。だって鍋から目を離したらお肉が食べられてしまいますもの」
一夏「……ちょっ、ほんとさあ、いい加減にしろよお前。そんなさあ、しょうもない事するわけないだろ」
箒「そうだぞ」
鈴「そんなことするわけないじゃない」
一夏「ほんとさあ、こんなめでたい時にさあ、悲しくなるようなこと言わないでくれない?」
シャル「うん、まあそうだね」
ラウラ「言うものではないな」
一夏「確かにすき焼きなんて学生にはめったに食えないけどもね、こういう時ぐらいさあ、みんなで箸つつこうってときにさあ、お前って奴はホント……俺情けなくなってきたわ」
箒「今のはセシリアが悪いぞ」
シャル「うんうん。ほら、あやまったほうがいいよ」
セシリア「……確かにそうでしたわね」
シャル(よかった。ちゃんとわかってもらえて。そうだよね、食事の時くらいみんなでなかよく……)
セシリア「申し訳ありませんでしたわ。わたくし、少々らしくないことを……」
一夏「今だっ!!」
箒「でやあああああ!!」
鈴「はあああああ!!」
ラウラ「うおおおおおおおお!!」
シャル「えっ!?」
バシャアッ!!×4
書き溜めしてきまーす
続きは二時間後くらいに
それでは、もうそろそろ再開したいと思います
グツグツグツグツ
箒「……どうしてくれる。貴重な肉が四散してしまったではないか」
一夏「……テメーらがはしゃぎすぎんのが悪いんだろーが」
鈴「……そういう一夏もはしゃいでたじゃないの」
ラウラ「……まあ、全員の責任だろうな」
一夏「ったく、すき焼きごときでなんなんだよどいつもこいつも」
シャル「ちょっ、ちょっとどういうこと!?なかよく箸つつきあうんじゃなかったのねえ!?」
セシリア「騙しましたわねっ!?あなた方のせいでわたくしの心はどんどん薄汚くなっていきますわよ!」
箒「三話の時点で十分汚かったろ」
一夏「そうやって人は大人になっていくんだよ。よかったなあ、また一歩大人になれたじゃん」
鈴「大体、食卓は戦場だって教えたはずよ。忘れたの?」
セシリア「ふん。皆さんの言うことなんてもう何も信じませんわ。もうみんな敵ですってよ」
一夏「いい心がけだ。もっと俺たちを嫌え、恨め、そして憎め!その憎しみのパワーを糧に、この腐った世の中を生き抜いていくんだよ」
箒「腐ってるのはお前の頭だろう」
一夏「お前には言ってねーだろーが!」
鈴(……まずいわね。このメンバーですき焼きをやるだなんて、ライオンの檻に松島トモ子を放り投げるようなもの。このままでは、残りの肉も口に入る前に確実に飛散するわ)
箒(……まずいな。せっかく一夏に食事に誘ってもらえたかと思えばこの様だ。このままでは肉を食す前に肉の残機がゼロになるぞ)
セシリア(……まずいですわね。A級グルメなんて久しぶりでしたから少々上がって油断しましたわ。このままではわたくしの口にはお肉は一口も入ることはない……)
ラウラ(……まずいな。せっかくの嫁と夫の一家だんらんがこのままでは台無しだ。このままでは私の分の肉がなくなってしまう)
シャル(何この空気!?みんな怖すぎるんだけど!?たかが鍋だよね!?)
鈴(肉を人より多く食すことよりも、まずはコイツらから肉への考えを削ぐことが先決ね。でもどうやって……)
一夏「あー、俺もういいわ」カラン
箒セシリア鈴シャルラウラ「「「「「!?」」」」」
一夏「こんな不毛な争いしてまで食いたくねーもん。実は俺、昨日ゴリラ姉と焼肉食ってきたんだよ。それでもう食い飽きたっていうか、なんというか……おめーらで好きに食えよ」
一夏(ふん。バカのくせにプライドだけは一級品の連中釣るにはこの手しかねえ!来い!乗ってこい!)
箒「……まあ、そうだな。少し頭に血が上っていたようだ」コト
セシリア「わたくしも……またらしくないことを……」コト
鈴「上等よ!別にすき焼きなんて食べたかったわけじゃないんだからね!」カラン
シャル「ええと……僕もいいかな……?」カチャ
ラウラ「ふっ、嫁が食べないのに一人で食べる夫がいるものか」コト
鈴「やめよやめ!」
セシリア「すき焼きなんてやってられませんわ!」
ラウラ「食べながら話すなど時間の無駄だからな」
箒「まったくだな。食事とは本来、静かに行うものだ」
シャル「え、え、ええと……」
一夏(よし!読み通り乗ってきやがった!……だが、少々振りが効きすぎたみてーだな)
箒(まずいな……もうこのままお開きになってしまいそうな雰囲気だ)
一夏(自分から言い出しただけに、再開しようとも言いづれー……第一アレだ、恥ずかしい)
鈴(まずいわね。事態の鎮静化を図るためにあえて一夏の意見に乗ったけど、まさか他の奴らがここまで乗ってくるなんて。このままじゃ確実に鍋は終わるわ。まだ始まってすらいないのに!)
ラウラ(まずいな。今回は一夏の意見に従ったが、こんな結果になるとは思いもしなかった。このままでは確実に鍋は終わる。まだしめのうどんにもいっていないというのに!)
箒(一夏め……振りが強すぎだ。もうこれは肉云々の話じゃないぞ)
一夏(誰か切り出せ!俺は肉が食いたいんだ!ホントは昨日焼肉なんて行ってねーんだ!頼むううう!箒!切りだしてくれえええ!三百円あげるから!)
箒(誰か切り出せ!私は肉が食べたいいんだ!ホントは今回、一夏のことなんてわりとどうでもいいんだ!)
セシリア(誰か切り出してくださいませ!?わたくしはお肉が食べたいんですのよ!もうそろそろ、ケチャップキャラを払拭したいんですのよ!)
鈴(誰か切り出しなさい!あたしは肉が食べたいのよ!ヒロイン度がどうとか、今は関係ないのよ!)
ラウラ(誰でもいいから切りだせ!私は肉が食いたいんだ!そしてその後の、しめのうどんが何より楽しみなんだ!)
シャル(ホントに何この空気!?ダメ!このままじゃ耐えられないよ!僕の精神じゃ耐えきれないよ!誰かなんとかして!?)
全員((((((誰か……誰かっ!))))))
なんか短いけど本日はここまで
次回は中盤戦です
お楽しみに
え~し~
>>592
ぽぽぽぽーん!
では、ちょっとだけ中盤戦投下します
ぐぅうううう
一夏(!?こっ――)
箒(この音は――!)
ラウラ「…………」
一夏「あれえ?おいラウラ何?お前腹減ってんの?」
ラウラ「へっ、減っていない……」
セシリア「いえ、でしたらどうしてお腹が鳴ったのかしら?」
ラウラ「こ、これは……そう!屁だ!」
箒「いや、今のは明らかにお腹の音だった。間違いない」
鈴「何?そんなにお腹減ってるの?」
ラウラ「だ、だから減っていないと言っている」
シャル「ねえ……そんなに減ってるんだったらやっぱり鍋食べる?せっかく目の前にあるんだし」
一夏「まあな、せっかく目の前にあるんだしな。やっぱ鍋やるか?俺はどっちでもいいけど」
箒「そうだな。せっかくだしやってもいいか。どっちでもいいけど」
セシリア「そうですわね、もったいないですものね。どちらでもかまいませんけど」
鈴「お残しはいけないもんねー。どっちでもいいけど」
シャル(なんでみんなそんなにどうでもいいみたいに言うの!?)
ラウラ「む……だが、一食二食抜いたところで、軍人にはなんの苦行にも……」
一夏箒鈴「「「ばっきゃろー!!」」」
ラウラ「なっ!?」
シャル(このタイミングで切れるの!?)
一夏「育ちざかりがメシ食わねーでどうなると思ってんだあ!」
箒「そんなんだからなかなか成長しないんだぞ!」
鈴「お百姓さんや牛さんに申し訳ないと思わないの!」
ラウラ「…………」きょとん
鈴「ほら、お椀貸しなさい。あたしがよそってあげるから」
ラウラ「……いいのか?」
一夏「いいも何も、そのためにお前ら誘ったんだろーが。早く食えボケ」
しゃくしゃく
ラウラ「…………」しゃくしゃく
しゃくしゃく
一夏「……しゃーねーな。じゃあなんだ、食うか。別に俺は食いたくねーけど」
箒「そうだな。別に私も食べたいわけではないが、私だけ食べないのも雰囲気悪いしな」
セシリア「そうですわね。鈴さん、シャルロットさん、あなた方もお食べになってはいかが?」
鈴「そうね。別にあたしも肉食べたいわけじゃないけど」
シャル「残すのももったいないしね」
箒(……なんとか切り抜けたか。だが、依然として肉に手が出しずらい状況にあるのは間違いない)
一夏(すき焼きを一度否定したことによって、鍋に手を付けることさえためらわれる空気ができてやがる)
鈴(何か……事態打破のきっかけが必要ね……何か……ないの……!)
セシリア(何か……ありませんの!?)
シャル(だからなんでこんな重い空気になってるの!?ダメ……もう耐えられない!)
シャル「ぼ、僕何か飲み物買ってくるよ!適当でいいよね!」ガタッ
一夏「イチゴ牛乳!」
箒「おい茶!」
セシリア「午後ティー!」
鈴「サントリーの烏龍茶!」
ラウラ「ドクターペッパー!」しゃくしゃく
シャル「う、うん!わかったよ!」
ガチャッ バタンッ!
箒(……一人抜けたか)
一夏(……いや、これは買い出しの後に『遅くなってごめーん』と言いながら何事もなかったかのように堂々と鍋に手を付ける作戦!)
鈴(やるわね……まさかこんな方法で一人だけ有利になろうとするなんて)
シャル戦線離脱で書き溜め切れ
続きは二時間後にでも
えー、それではぼちぼち続き行きたいと思います
セシリア「こほん……まあ、シャルロットさんが戻ってくるまで黙って待っているのもアレですし、すき焼きでもして待ちましょうか」
一夏(鍋に手を出しにくい空気は、シャルの戦線離脱によるリセット効果によりいくらか払拭された)
箒(で、あれば……今この静寂の中で、誰が戦端を開き、一番に肉につかむか。これが問題だ)
鈴(あえて意地汚い、食い意地が張っているなどの汚名を引き受ける覚悟を持ち、周囲を牽制しつつ、先手を切った物にこそ鍋を支配する権利が与えられる)
一夏(つまりそれこそが……)
一夏箒鈴(((鍋将軍!)))
鈴(西洋出身の連中はピンときてないみたいだけど……)
一夏(この勝負、第一手を……)
箒(制したものが勝つ!)
鈴(今現在、最も鍋将軍に近い存在は、奇しくもラウラね)
一夏(まだ鍋そのものに手を付けていないとはいえ、アレを食べ終わった後にごく自然に鍋に箸をつける権利を有している)
ラウラ「…………」しゃくしゃく
箒(だが、アレを気にする必要はない。あの顔はおそらく、しらたきの新触感にとらわれている。あの年頃の女は、肉のようなカロリーの高いものよりも、しらたき食べてる方がなんかかっこいいと思っている者が多い……って、私たちも同い年だが)
鈴(後はセシリアだけど、危険性は極めて低いと見て間違いないでしょうね)
箒(なぜならセシリアはイギリス人。日本料理であるすき焼きにおけるマナーもロクにわからないだろう。つまり、私たちアジア組が手を付けてからようやく見よう見まねで手を付けるはず)
一夏(いや、違うな。セシリアは侮れない。イギリス人ってのはこういう時自国流でいきたがるもの。日本式だなんだ無視して、さっさと箸をつけてしまう可能性がある。シャルは無視していいだろう。もはやこの膠着状態、奴が戻ってくるまでは続くまい。……やはり最大の問題は鈴、そして箒だ)
箒(ラウラの生態と思考にいち早く気づき、さりげなくしらたきを多めに皿によそった。鈴は間違いなくできる)
鈴(さっきから三回もフェイント込みの箸さばきで鍋に近づこうとしてるのに、箒が目を光らせてるせいで今一歩のところで及ばない。なかなかやるわね)
一夏(このW腐れなじみを攻略しない限り、俺に鍋将軍の地位はないと言ってもいいだろう)
鈴(しまった!なんでラウラによそった後、他の奴の分までよそらなかったのよ!?そうして最後に自分の分をよそり、その後鍋のレイアウトを変えるなどして最も多く鍋に触れる既成事実を作っておけば、鍋将軍の地位はあたしのものだったのに!)
一夏(鈴の奴、気づきやがったか。だが、今更もう遅いぜ)
鈴(待て!ラウラはもうすぐ食べ終わる。もう一度あたしがよそれば……ダメよ!二度目のチャンスはない!なぜなら二杯目からは、自分で自分の取り分を演出したいと思うもの!ドイツ人のラウラだってその点は同じはず!)
箒(人によそわれて平気でいられるはずがない……詰んだな)
鈴(こうなったらもう……破れかぶれよ!)
鈴「ねえセシリア。アンタこの前貸してほしいって言ってた漫画あったじゃない?」
セシリア「ええ。テニプリの十巻以降を」
鈴「あれ今日貸すからこの後あたしの部屋に……」
ビュッ!
鈴(取った!)
ドスッ
鈴(なっ!?鍋じゃなくて白米!?鍋は一体――)
一夏「あれ?これ、火が弱くなってね?」
鈴(一夏っ!?)
一夏「やっぱ安物だからかあ……?」ニイ
鈴(こいつ……!?)
一夏(鍋将軍は……俺だああああ!!)ビュッ!
パシンッ!
一夏(なっ、何いいいいい!?箸が弾かれ……この動きは剣道の!?)
箒(貴様には渡さんぞ一夏!鍋将軍は私の物だ!)ビュッ!
カンッ
箒(馬鹿なっ!?こ、これは取り皿!?ということは……)
ラウラ(ふっ、まんまと引っかかったな。私が何時までもおとなしくしらたきに夢中になっていると思ったか!鍋将軍は私のものだ!)
一夏(ラウラの野郎……もうすでに食い終わっていただと!?)
箒(それどころか、鍋将軍まで知っていただと!?)
ラウラ(この停止結界(取り皿)の前では貴様たちは無力!それを思い知るがいい!)ビュッ!
一夏(させるかあああああ!!)
パシッ
ラウラ(なにい!?箸で箸を掴んだだと!?)
箒(ナイスだ一夏!――はっ!)
ヒュンヒュン
一夏(あれは……箸!?まさか鈴の奴、あの時すでに……!?)
鈴(行けええええ!チョップスティック・スカットミサイル!)
一夏(くっ!ダメだ!こっちは今ラウラの足止めで……!)
箒(くそっ!間に合え……間に合え!)
セシリア「あら?そういえば……この鍋……」スッ
セシリア「赤さが足りませんわね」
ビチョビチャビチョビチャ←鍋に大量のケチャップIN
一夏箒鈴ラウラ「「「「ああああああああああああ!!?」」」」
鍋INケチャップで本日はここまで
シャルが途中で抜けましたが、むしろあそこで抜けて正解
次回、後半戦
はたして鍋将軍の地位は誰の手に……
そろそろ後半戦スタートします
セシリア「あらまあ……わたくしったらまたいつもの癖でケチャップを。これではケチャップキャラは払拭できませんわね……」シュン
一夏(手も箸も使わず……ケチャップで!?)
箒(第一手を決めただと!?)
鈴(こんな先手の決め方が……)
ラウラ(あっただとぉおおおお!?)
セシリア「それでは、わたくしもそろそろいただくとしますわ」
ひょいひょいひょい
一夏(……いや、事実こんなケチャップまみれの鍋はもう食べる気がしない)
箒(この鍋はもう、もうこいつにしか食べられない)
鈴(無邪気……鍋将軍を知らない無垢な心が勝利をもぎ取ったとでもいうの……?)
セシリア「フンフフーン」ニイ
ラウラ(いや、この女!)
セシリア(ふふふ……鍋将軍はわたくしですわ)ツー
一夏(この女、無垢なんかじゃない!)
箒(この女、鼻からケチャップが垂れている!)
ラウラ(セシリア……恐ろしい子!)
セシリア(ふふふ、今頃気づいたのかしら庶民方。ケチャラーキャラを払拭したいという思考から始まりテニプリに気を取られるところまですべてはわたくしのお芝居。優雅のゆの字も知らない庶民の皆さんを油断させ、鍋将軍になるための布石だったのですわよ)
鈴(こいつ……読み手まで騙してたっていうの!?)
セシリア(そこで指をくわえて見ていてくださいな。あなた方の愛する牛肉が、あなた方がメシマズ大国と言ったイギリスの人間に蹂躙される様を!)
セシリア「うふふ……」モグモグ
一夏(敗れたか……)
ガチャ
山田「こんばんはー」
千冬「なんだ、もう始めてたのか」
箒「なんだ、千冬さんと山田先生まで呼んでいたのか」
一夏「チッ、どうせならこのまま来ない方がましだったての」
千冬「いつも迷惑ばかりかけているんだ。たまには恩返しの一つでもしてみろ。それに、仕事が終わるまで待っていろと言っただろう」
山田「まあ、食べ盛りですからしょうがありませんよ」
セシリア(あら先生方遅かったですわね。お目当ての牛肉はもう……)
千冬「ん?なんだこの肉……?お前たち、また豚肉ですき焼きやっていたのか」
セシリア(――!!!???)
千冬「まったく、こういう時ぐらいもう少しいいものを食え」
山田「でも、牛肉高いからしょうがありませんよ」
ピシャーンッ!
セシリア(ぶ、豚肉ですってええええええ!!?)
セシリア(バカな……そんなバカなことが!?豚肉だなんて……ありえませんわ!?あれは確かに牛肉の味でしたわ。牛丼セシリアスペシャルとか、牛ステーキセシリアスペシャルとか、牛サイコロステーキセシリアスペシャルとか、学食でいつも食べてる牛肉の……)
千冬「ほらどけ。先生に正面を譲れ」
一夏「んだよもう……」ニイ
セシリア(まっ、まさか!?)
一夏(その通りさ。お前が今まで牛だと思って食してきたIS学園の肉はすべて……)
一夏箒鈴ラウラ((((安い豚肉だ!!))))
セシリア(なっ――!!??)
山田「IS学園では、経費削減のために学食で豚肉を牛肉だって言って出してるんですよ」
千冬「まあ、生徒にはすぐばれたがな……なんだオルコット、お前まだ気づいてなかったのか?」
鈴(これだから味覚センスのないイギリス人は困るのよ)
ラウラ(黙ってフィッシュアンドチップスでも食っているがいい!)
セシリア(そ、そんな……今まで信じていたものがウソだったなんて……わたくしの食生活は全て虚構で固められたフィクションであり、実在の人物団体とは一切関係ありませんだなんて!?)
一夏(ふっ、これぞまさしく、『It's All Fiction!!』)
箒(いや、全然うまくないぞそれ)
セシリア(わたくしはその時、自分の足元が崩れ去るような言い知れぬ不安を感じていましたわ……もう誰も信じない、信じられない……豚があなたであなたが豚で……あははははは!あなた方全員足の小指骨折すればよろしいんですわああああああ!!……)
セシリア「…………」チーン
ラウラ(一人消えたか……)
山田「あの、ちょっと高い牛肉持ってきたんでもう一度すき焼きやりませんか?」
千冬「安心しろ、代金はこちらで持つ。パーッとやれ」
カーン
グツグツグツグツ
千冬「ふむ、そろそろ食べごろだな」
一夏(これからだ。人類から片足はみ出たゴリラと)
箒(教師という立場から片足はみ出したメガネ!)
鈴(ちょろいわね)
ラウラ(やはり問題はこいつらか……)
一夏(まあいいさ。決着つけてやるよ)
鈴「千冬さん。あたしよそりましょうか?」
鈴(先手必勝!)
箒(鈴め……また同じ手を!)
鈴(今度こそ鍋将軍の地位、手に入れる!)
千冬「そう気を遣うな。こういうのは全員直箸でいただくものだ」
鈴(不覚!あたしとしたことが!これで全員区別なく鍋に触れることを許してしまった!)
ラウラ(裏目に出たな!気配り作戦にとらわれるあまり、気配り作戦返しの可能性に気づかなかった。己の未熟さを悔やむがいい!)
箒(認めたくないものだな……)
鈴(確かにあたしは失敗したわ……でもまだ、敗北したわけじゃない!)
一夏(そうだ、四の五の考察はもういらない!)
箒(同感だな。私とて勝負から目を背けるつもりはない!)
ラウラ(いまこそドイツ軍人の力……思い知らせてくれる!)
一夏(投稿時刻を考えると、ここで勝負をかけるしかない!)
箒(最初に鍋に手が届いたものが勝つ!)
一夏箒鈴ラウラ((((鍋将軍は……))))
一夏(俺が!)
箒(私が!)
鈴(あたしが!)
ラウラ(私が!)
ドウッ!
一夏箒鈴ラウラ(――!?)
一夏(あっ――)
箒(あれは――!)
ドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュ
鈴(なっ!?)
ラウラ(なんだとお!?)
千冬「はあっ!」バシャア!
一夏(ばっ、バカなっ!?)
山田「はむっ!」パクッ!
箒(こんなことが!?)
一夏「う、うおおおおおお!」バッ!
千冬「ふんっ!」ばきい!
一夏(肉どころか……)ドサア!
箒「くっ!」バッ!
山田「はあ!」ごすっ!
箒(鍋にさえ箸が……)ズザア!
鈴「でやああ……」バッ!
千冬「はっ!」ドンッ!
鈴(届かないですってええええ!?)ドザア!
ラウラ「はっ!」バッ!
山田「ふっ!」ごんっ!
ラウラ(バカなああああ!?)ドサッ!
一夏(だがここで……)
一夏箒鈴ラウラ「「「「負けるわけには!」」」」バッ!
千冬「ふん!」ごすっ!
一夏「ぐばあ!」
山田「ほっ!」どすっ!
箒「がはあ!」
千冬「はっ!」ばきい!
鈴「あべし!」
山田「とうっ!」ごまきっ!
ラウラ「ひでぶ!」
千冬山田「「はあああああああ!!」」
ドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュ
一夏(こ、こいつは……)
箒(鍋将軍どころの騒ぎではないぞ!)
鈴(こいつは……)
一夏箒鈴ラウラ(皇帝鍋レオンだ!!)
ばきい!
一夏(け、桁が違う!)
ごしゃあ!
箒(鍋が遠い!届かない!)
一夏(つーかこいつら何しに来たの!?いやがらせ!?)
ぐきっ!
鈴(あたしたちの今までの戦いはなんだったのよ!?)
どうん!
ラウラ(所詮井の中の蛙……あの互いを傷つけあった悲しい戦いに、何の意味もなかったというのか!?)
一夏(……いや!)
箒鈴ラウラ(((違う!)))
ばしい!×2
千冬「何っ!?」
山田「こ、これは!?」
箒「だからこそ……!」
一夏「あの戦いを無駄にしないためにも……!」
鈴「この勝負……!」
ラウラ「負けるわけには……!」
がばっ!
セシリア「いかないんですのよおおおおおおお!!」
一夏「行けえええええセシリア!鍋レオンに……!」
一夏箒鈴ラウラ「「「「なれえええええええ!!」」」」
ビチャビチョビチャビチョ
千冬山田「「あああああああああああ!!」」
ヒョイヒョイ……モグモグ……
ゴクン
セシリア「……なんか乳臭くてイマイチですわね。豚のほうがいいですわ」
一夏箒鈴ラウラ千冬山田「「「「「「…………」」」」」」
一夏「てめえええええ!!なめてんのかあああああ!!」
箒「出せ!今の全部吐き出せ!」
鈴「ふざけてんじゃないわよ!!」
ラウラ「自分の罪を思い知れ!」
セシリア「なんですてえええええ!!」
千冬「私も黙ってはいないぞ!」
山田「私もです!」
ワーギャー
シャル「はあ、結局戻る勇気でなくて30分以上たっちゃたよ。さすがにもう大丈夫だよね……あれ?」
桂「…………」
エリザベス[待機中]
シャル「あの人たち、この前の……」
桂「――はっ!まずい見つかったか!」タタタ
エリザベス[撤収!]タタタ
シャル「……なんだったんだろ……?」
シャル「ただいまー。飲み物買ってきた……」
一夏「…………」チーン
箒「…………」チーン
セシリア「…………」チーン
鈴「…………」チーン
ラウラ「…………」チーン
千冬「…………」チーン
山田「…………」チーン
シャル「……なにがあったの……?」
特別一話、鍋はIS学園の縮図である
完
次回予告
一夏「けっ……」
一夏「けっ……」
一夏「けっ……」
一夏「K点越えしちまたああああああああ!!」
ラウラ「次回、『オーシャンズ11の続編ってアレおもしろいの?』」
ようやく鍋回終わったか……
特別一話とついていますが、特別二話以降やるかは未定です
まあ万が一二スレ目いけば埋め立てに書くでしょうけど
一応南和分かプロットあるし……
というわけで次回からは本筋に戻ります
本日はここまでです
個人的には柳生編が好きなのだが、このメンツじゃ無理か
ちょいと今日は投下無理そうです
>>646
もうこの時間軸では柳生編終わってるんで無理ですね
その代り
デュノア社に連れて行かれたシャルを救出するためフランスに行く一夏たち
そこでオリキャラ100パーセントのデュノア社四天王と戦うというデュノア編の電波を受信した
これは外伝として書けということか?
ちなみに他に考えてる番外編は
・文通編
・OWee編
などを考えていたり
まあ書くかは未定ですけどな
明日には九話前半完成すると思います
お待たせしました
第九話、ほんの少しだけ投下します
~篠ノ之束秘密ラボ~
ピッピッピッピッピッピッ……
束「ふんふふーん♪」ピッピッピッピッ
カサナルカゲーカザラナイキモチーデーツヨサヲーモトメテークー←着信音
束「こっ!この着信音は!」ピョコン
ピッ
束「もすもす終日~?は~い、『にぱー』から『少し、頭冷やそうか』まで幅広く対応可能なみんなのアイドル、篠ノ之束だよ~!」
箒『(イラッ)……あ、すいませーん、間違えました』
束「って待って待って!切らないで箒ちゃん!ツッコミキャラなんだからちゃんとツッコみして~!」
箒『自分からツッコミを求めるな!……姉さん』
束「やあやあやあ我が妹よ!うんうん。要件はわかっているよ。欲しいんだよね?君だけの代用なきもの(オルタナティヴ・ゼロ)、専用機が」
箒『――!』
束「モチロン用意してあるよ。最高性能にして規格外、そして白と並び立つもの。『紅桜』と同じ紅の名を持つその機体の名前は――」
束「『紅椿』」
~朝~
一夏「うーん……」ゴロ
ペタ
一夏「ん?」ムクッ
一夏「なんで足が四本あ……」
ラウラ(裸)「スース―……」ZZZ
一夏「…………」
一夏(けっ……けっ……けっ……K点越えしちまったあああああああ!!)
一夏(どうすんだよおい!?あれほど周りからK点越えだけはするなって言われてきたのによお!?アニメ化作品の主人公として最低の行為だよ!いかん、もう首くくるしか……)
ラウラ「うーん……なんだ、もう朝か……」
一夏「すいませんでしたああああああ!!」ガバッ
ラウラ「ふぇ?……何をしておるのだ?」
一夏「ホントもうK点越えとかしてすいまっせーん!もう主人公引退しますんで!家具頭としてお前と敵対するくらいの立ち位置まで下がりますんで!なんかもう……すいまっせーん!」
ラウラ「K点がどうとか知らないが……夫婦とは互いに包み隠さぬものだと聞いたぞ」
一夏「隠さなすぎだから!もう俺とんでもないことしちまって……」
ラウラ「?何を言っているのだ?私が入ってきたとき、お前はもう寝てたではないか」
一夏「……へ?」
ラウラ「夫婦とは同じ部屋で寝ると聞いた。ましてお前は私の嫁。」
一夏「……ははは!そーですよねー!天下の主人公が簡単にK点越えなんてするわけないですもんねー!……ってか嫁ってどういうこと?」
ラウラ「日本では気に入った相手は『俺の嫁』とか『自分の嫁』とか言うそうだが?」
一夏「おーい!誰か絆創膏持ってきてー!人一人包み込めるくらいの!」
ラウラ「どうした?怪我でもしたのか?私が診てやろう」
一夏「怪我してんのはお前の頭だから!つーかこっちよんなって!誰かー!ここにコイツの教育した奴連れてきて―!」
コンコン
箒「私だ一夏!朝稽古を始めるぞ!」
一夏「って箒!?いやいやいや!いくらなんでもお前は呼んでないって……」
たばねさんの喋りって西尾っぽいよね
バンッ!
箒「日曜だからといって、たるんではいか……」
カラン
箒「…………」
一夏「は、ハロー……」(ラウラに押し倒された体勢)
ラウラ「無作法な奴だな。夫婦の寝室に」
箒「ふ、夫婦うっ!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
一夏「待て待て待て!誤解だから!コイツが勝手に言ってるだけだから!」
箒「天誅うううううう!」ブンッ
一夏「ぎゃあああああああ!!」
~寮、朝食~
一夏「だーから、誤解だって。主人公としてK点越えなんてするわけねーだろ」ボロッ
箒「ふん!信用できるものか」
一夏「ったく、女はすぐ自分なりの解釈するんだからよお。おいラウラ、お前からも説明しろ。俺たちは何もおかしなことはやってないって」
ラウラ「当然だ。アレは夫婦として当然の行為だ。おかしいところなどどこにもない」
箒「…………」ゴゴゴゴゴゴ
一夏「なんでお前はそういう言い方しかできないの!?」
箒「……ごちそうさま。一夏、月曜は覚悟しておくんだな」スタスタ
一夏「……どうすんだよおい。完全に怒ってるよ」
ラウラ「カルシウムが足りてないんだろうな」
一夏「うるせーよバカ。ちげーよバカ。さて、俺も行くか」
ラウラ「待て、どこに行く気だ?せっかく夫婦ふたりきりになったんだ。もっと深い話をしても……」
一夏「そうやってまた余計な誤解されんのが嫌なんだよ。じゃあな」スタスタ
ラウラ「むう……」
一夏「さーて、どうすっかな……」
シャル「あっ、あの、一夏」
一夏「どうした?なんか用か?」
シャル「うん。あ、あのね、ちょっとお願いがあるんだけど……」
一夏「お願い?」
シャル「うん。実は……つ、付き合ってほしいんだ!」
一夏「……何に?つーかアレ?デジャヴ?」
本日はこれだけです
短い、実に短い
>>665
それは自分も思った。正直束さんに「狐さんはジェイルオルタナティヴとか言ってるけど私は代用なきものを作り上げた」とか言わせる予定もあった
次回は買い物シーン、そして銀魂キャラ登場の予定です
お待たせしました本日の分、投下開始します
~モノレール~
一夏「買い物なら買い物って言えよな。言語は単語の順番守ってこそだぞ」
シャル「ほら、もうすぐ臨海学校でしょ?僕女子用の水着持ってないから一夏が選んでくれたら嬉しいなーって」
一夏「別に俺じゃなくたっていーだろ。むしろ、同じ女の方がこういうのは詳しいんじゃねーのか。似合う似合わねーとかそういうの」
シャル「……そういうのじゃないよ」ボソッ
一夏「なんか言ったか?」
シャル「う、ううん。何も言ってないよ」
一夏「ふーん」ホジホジ
シャル「……まったくもう。乙女の純情をもてあそぶ男は馬に蹴られて死ぬといいよ」
一夏「純情とか乙女とかそういう人種に会ったことないんでわからねーんだけど」
シャル「…………」
~駅~
一夏「おい、なんでそんな怒ってんだ?」
シャル「……はい」スッ
一夏「何この手」
シャル「手をつないでくれたら許してあげる」
一夏「許すって俺お前になんかしたか?つーか、そんなんで許すんだったら最初から怒るなよ」
シャル「いいから!」
一夏「へいへい、すりゃあいーんだろ」スッ
???「おやおやお二人さん、仲がよろしいようで」
ガチャン ガチャン
一夏シャル「「え?」」(手首が手錠で繋がれている)
沖田「これでお二人はいかなる時も一緒でさあ。よかったですねい」
シャル「なにこれ外れない!?というかコレ本物!?」
一夏「テメー!なんてことしてくれてんだ!?つーかいつからいたの!?」
沖田「いやいや、今さっき偶然旦那がこっちの小娘と一緒にいるのを見つけましてねい。手をつなぐってんで協力したまででさあ」ニヤニヤ
一夏「絶対楽しんでるだろ!絶対俺が困るの見て楽しむ気だろ!」
シャル「ねえコレ鍵ないの!?」
沖田「さーて、じゃあこの鍵どこに捨てやしょうかねい」ポーンポーン
一夏「それえええ!それよこしやがれ!」バッ
シャル「ちょっ!?一夏急に引っ張っちゃうわあ!」
沖田「おっと」ヒョイ
一夏「うおっ!?」
シャル「うわわわわわ!?」
バターン!
沖田「ここまでおいでー」タタタ
一夏「待ちやがれこのドS!」バッ
シャル「だから急に動かないでよ!?」
ヒョコ
鈴「なにやってるのあのバカイザーはああああ!!」
セシリア「なんなんですかあの人は!?鈴さんご存じなんですの!?」
鈴「アイツはサディスティック星から来たサド王子よ!ころす!アイツ絶対ころす!」
セシリア「それ以前に一夏さんも手をつなごうとしていましたわ!同罪として裁きを受けるべきですわ!」
鈴「よーし!じゃああのドSコンビは両方纏めて……」
ラウラ「ほう。楽しそうだな」
セシリア「っ!?ラウラさん!?」
鈴「なんか用?あたしたちは今バカ二人をとっちめるのに忙しいんだけど」
ラウラ「そう警戒するな。今のところお前たちに危害を加えるつもりはない」
鈴「そう。だったらあんたもバカども抹殺ツアーに参加希望?」
セシリア「ちょっと鈴さん!?そう簡単に信じていいんですの!?」
鈴「あ、ちなみに参加した場合はあたしが前歯担当であんたが右脛担当ね」
セシリア「人の話を聞いていますの!?というか具体的かつピンポイントすぎませんかその配分!?一体わたくしはどこ担当になるんですの!?」
鈴「安心しなさい。小指担当にしてあがるから」
セシリア「全然安心できませんわ!」
ラウラ「ふっ、魅力的な誘いではあるが、あいにく嫁を[ピーーー]予定などないものでな。それより、私はやりたいことがあるのでな」
セシリア「やりたいこと?」
ラウラ「決まっているだろう。あの二人に混ざる。それだけだ」
鈴「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」
ラウラ「どうした?そんなに慌てて。混ざりたいならお前たちも混ざればいいだろう」
鈴「そうじゃなくて!……あたしなりに作戦考えたのよ」
セシリア「作戦……ですか?」
鈴「そう。これはあたしの予想なんだけど、シャルロットはまだそんなに馴染めてないと思うのよ」
セシリア「そんなこと言っても……シャルロットさんは十分に馴染んでると思いますけど?」
鈴「普段はね。でも、ギャグパートとなるとそうはいかない。ツッコミキャラとして対応しようとしてるみたいだけど、焦りや慌てが見て取れるわね」
ラウラ「なるほど。つまりはまずシャルロットを疲労させる作戦か」
鈴「そうよ。そして……(ピッ)たった今たった今一夏がここにいることをあたしの知るボケキャラ全員に一斉送信したわ」
セシリア「鈴さん……まさか疲労どころか本気でシャルロットさんを潰しに!?」
鈴「ふふふ……これぐらいさばききらなきゃこの先はどの道無理よ。これは試験、アイツがあたしたちのライバルなりえるか試してやるってわけよ」
ラウラ「つまり、ここで潰れるなら脅威にはなりえないというわけだな」
鈴「さーて、お手並み拝見ってとこかしらね」
短いですけど本日はこれだけです
次回、シャルの地獄が始まる……
はたしてシャルはこれを乗り切りヒロインの座をゲットできるのか!?
……まあ乗り切ったら別の何かを失いますけどね
えー、あと一時間ほどで投下する予定ですが、ここでアンケートとります
回答は一時間以内でお願いします
さっちゃん出す予定なんですけど呼び方どうしましょうか
A:一夏さん
B:一夏君
C:いーさん
ホントもうごめんなさい
回答なかったらAで行きます
Bが多いみたいなんでBに決定ですね
ちょいとお待ちを
今手直ししてきますんで
お待たせしました
本日の分、投下します
~ショッピングモール~
一夏「くそっ、アイツどこ行きやがった」
シャル「ねえ、あの人の携帯番号とか知らないの?そうすれば着信音で居場所がわかるよね」
一夏「どうせ着信拒否にされてるよ。あいつの性格からして多分近くにはいると思うんだが……」
シャル「人に聞くっていうのはどう?」
一夏「つってもなあ……ん?」
ヒュウウウウウウウン……
シャル「何この音?この音どこから……」
一夏「――!上だ!」
シャル「えっ!?」
ドオオオン!!
シャル「一体何が……って箱?」
一夏「……なーんかイヤな予感しかしないんだけど。なあシャル、コレほっといて先いこーぜ」
シャル「でも、これ『一夏君へ』って書いてあるよ」
一夏「だからそれがイヤな部分なんだよ!つかもうこれ、落ち読めたから。箱、俺の名前、これだけで十分アイツの……」
パカ
さっちゃん「一夏くーん!!」ばっ!
シャル「な、中から人が……」
一夏「ってやっぱりお前かいいいいいい!!!」ドカア!
さっちゃん「ああん(ハート)!」
シャル「ええっ!?ちょ、ちょっと一夏!?なんで出てきた人いきなり蹴ってるの!?というかこの人反応変じゃなかった!?」
さっちゃん「ああ、やっぱり一夏君は最高ね。的確に私のツボを突いてくる……やっぱり私たちはお似合いカップルだったのね!」
一夏「カップルでも何でもねーよ!お前はただのストーカーだろーが!」
鈴「『ギャグキャラナンバー1、猿飛あやめ、通称さっちゃん。一夏に惚れており、ストーカー行為を繰り返すドMなメス豚。実家が忍者の末裔で、彼女にもその技が受け継がれており、ストーカー行為にも役立てている』」
セシリア「何悠長に解説やってるんですか!?一夏さんに惚れているということはすなわちわたくしたちのライバル!そのような方まで呼んでどうする気ですの!?」
鈴「安心しなさい。何年もあんなアタック仕掛け続けてきて、一夏の好感度はまったく上がらなかったわ。ライバルにこそなれ、脅威にはならないと見て間違いないわ」
ラウラ「ふむ、つまりはお邪魔キャラのような扱いということか」
セシリア「ですが……」
ラウラ「考えてもみろ。逆に言えば、その程度の相手に一夏を取られるようであれば、付き合うことなど到底無理だ」
セシリア「そ、それは……」
鈴「ラウラの言う通りよ。さあ、うまくボケをさばききれるかしらね」
さっちゃん「……あなた何者?私と一夏さんの仲を邪魔する気かしら?」
一夏「おーい、俺とお前がいつ仲良くなった?ただのストーカーじゃねーか」
シャル「……後から割り込んできたのはそっちだよね。先に一夏と一緒にいたのは僕だよ」
さっちゃん「言うじゃないの。一夏君の(ピーッ)や(ピーッ)も知らないようなあなたが……あら?」
ジャラ
さっちゃん「あ、あなたそれ……!」
シャル「え?」
さっちゃん「なんて羨ましいプレイしてるのよおおおおお!!」
シャル「ええええええ!?」
さっちゃん「手錠でつながれての同行なんてM冥利尽きるじゃないの!代わりなさい!いますぐそこを代わりなさい!」
シャル「好きでこうなったんじゃないからね!事故というか……事件でこうなったんだからね!」
さっちゃん「どっちにしても羨ましいことに変わりはないわ!こうなったら残った反対側は私が……」ジャラ
一夏「ってなんでお前まで持ってんだあああああ!!」ドガア!
さっちゃん「ああーん(ハート)」
一夏「ほらそれ貸せ。俺がそいつつけてやっから」
シャル「い、一夏!?」
さっちゃん「本当!ああ嬉しい、一夏君に手錠をつけてもらえるなんて……はいどうぞ」スッ
シャル「反応おかしいよね!好きな人にしてもらうのが手錠かけてもらうことっておかしいよね!?」
ガチャン ガチャン
一夏「ほら、これでいーだろ」
さっちゃん「……あら?」(右手首と左足首を手錠で繋がれている)
一夏「一生そこではいつくばってろ。ほら行くぞシャル」ジャラ
シャル「ねえ、あの人ほっといて大丈夫なの……?」
一夏「いーんだよ。その内誰かきてなんとかするだろ」
さっちゃん「待って一夏君!待ってー!」
~数分後~
一夏「さーて、あのサド王子はどこに隠れてんだか」
シャル「この辺りって生活用品とか薬のコーナーだよね。こんなところにいるの?」
一夏「危ねー薬物とか睡眠薬とか買いにきてるかもしれねーじゃねーか。こういうのはドSの気持ちになって考えるんだよ」
シャル「そういうものなの?」
一夏「そういうもんなんだよ」
???「ようやく見つけたぞ織斑」
一夏「ん?」
全蔵「お前がいるってんでわざわざここに来たってのになんだその態度は。ま、俺もポラギノール買おうと思ってたし、薬局に近いここで会うのはちょうどいいか」
一夏「おいおい、痔持ち教師が俺に何の用だ?」
全蔵「相変わらずお前は教師に対してもため口だなおい……まあいい。俺は目的さえ果たせればそれでいいんだからな」
鈴「『ボケキャラナンバー2、服部全蔵。一夏が通っていた中学校の社会科教師である。痔持ち。一歌とはジャンプ関係で衝突することが多かったが、痔やジャンプネタ以外ではツッコミもこなせる人物。ちなみに、さっちゃんと同じ忍びの者であり、その関係からか両者は以前からの知り合いである』」
セシリア「鈴さん、あなた今回は解説に回る気ですのね……」
ラウラ「しかし、今度はさっきよりは随分マシそうなだぞ。むしろ私たちよりも常識人みたいだ」
セシリア「ラウラさん、それどういう意味ですの……」
ラウラ「ともかくだ、なんか登場シーンもさっきよりシリアスだし、ボケはほとんどないんじゃないか?」
鈴「そう見えるでしょ。でもね、あの二人には因縁があるのよ」
セシリア「因縁、ですか?」
鈴「そう。避けては通れぬ因縁がね……」
全蔵「ほら、出すもんさっさと出せ。そしたら俺ポラギノール買って帰るから」
一夏「出すもんて……何?」
全蔵「とぼけてんじゃねーよ!二年前に貸したジャンプ代、お前まだ俺に帰してねーだろ!」
一夏「あれはあの後メロンパンおごってチャラにしたじゃねーか」
全蔵「違う!その後だよその後!間違えてお前が赤マル買って金なくなった時の!」
一夏「んなことあったか?それより、ポラギノール買ってきてやった時に渡された金、半分しかなかったじゃねーか。むしろお前がそれ払え」
全蔵「ウソをつくな!あの時はきっちり代金分渡しただろーが!」
一夏「そっちこそウソついてんじゃねーよ!俺は絶対貰ってねーからな!」
シャル「え、えと……一夏もえーと、ポラギノールさんも落ち着いて」
全蔵「誰がポラギノールさんだ!俺には服部全蔵って名前があるんだよ!」
シャル「す、すいません!」
一夏「どうでもいいからさっさとポラギノール代よこしやがれ!」
全蔵「うるさい!お前がジャンプ代払え!」
シャル「あ、あの、ふたりとも落ち着いて……」
一夏「もうアレでいいだろ!お前がジャンプ代からポラギノール代引いて残りを俺に渡す!これでいいだろ!」
シャル「人が見てるからさあ、そんな大声出さないで……」
全蔵「いいわけねーだろ!ジャンプ代とポラギノール代は別!ここは譲れん!」
シャル「さっきからポラギノール連呼して、僕まで恥ずかしいんだからさ……」
一夏「金勘定解決すればいい話なんだろ!だったらもう一緒に纏めた方が楽じゃねーか!」
シャル「ねえってば……」
全蔵「いいからさっさとジャンプ代渡せ!そしたら俺もポラギノール代渡すから!」
シャル「……もういいよ」
一夏「別々にするより一緒にしたほうが……」
シャル「一夏……ごめんね」
一夏「へ?」
グイッ
一夏「ちょお前危なナイトウ!」ゴンッ!(鉄柱に頭部激突)
一夏「…………」チーン
全蔵「ひでえ……」
シャル「……あの」
全蔵「え?俺?」
シャル「ジャンプ代は僕が払うんで、今日のところはこれくらいにしてもらえないでしょうか?」
全蔵「嬢ちゃんが?いやいやいいよ。また今度会ったときに要求するからさ。悪かったな、デート邪魔しちまって」
シャル「で、デート……」カアア
全蔵「あれ違うの?じゃあ俺ポラギノール買うから」
シャル「あの、ありがとうございます。じゃあ僕たちはこれで」ズルズル
全蔵「……やっぱ美人の女はいけねーや。ブス専でよかった」
書き溜めなくなったんで中途半端ですけど本日はここまでです
次回、シャルの試練後半戦
手錠でつながっていることの本当の恐怖が襲い掛かる……
お待たせしました
本日の分の投下、ぼちぼち開始します
~十数分後~
一夏「う、うーん……」
シャル「あ、一夏気が付いた?」
一夏「シャル……てめーさっきはよくもやってくれたな!」ガバッ
シャル「わわっ!手錠で繋がってるって忘れないでよ!ごめんね、さっきの一夏止めるにはああするしかなくて……」ジャラ
一夏「ったく、ああいう時はもっとうまくツッコミして、場の空気を引っ張ってくもんだろ」
シャル「そ、そうなのかな……?」
一夏「しっかし、短時間にふたりも知り合いに会うたあ、こりゃ誰か連絡しやがったか。あのドSかもしくは……」
シャル「ね、ねえ一夏……」
一夏「どうした?」
シャル「あの……トイレ……行きたいんだけど……」
一夏「…………」
シャル「あっ!別に今すぐってわけじゃないんだけど、このまま外れないと困るよ――」
一夏「もげろぉおおおおお!!もげろ俺の腕ぇえええええ!!」ガンッガンッガンッ
シャル「ちょ、ちょっと一夏!?落ち着いて!自分の腕鉄柱に叩き付けるのやめて!」
一夏「だって絶対アウトだもん!手錠に繋がれたまんまじゃ俺も女子トイレ行きじゃねーか!そうなったら条例引っかかって即アウトだよ!」
シャル「だから落ち着いてってば!まだ我慢できるから早くあの人見つけようよ!」
一夏「…………」
シャル「……一夏?どうしたの急に黙っちゃって」
一夏「……やべえ……大声出しすぎてケツの方に色々押し出されてきた……ウンコしたい」
シャル「ええええええ!?一夏までトイレ行きたくなってるの!?しかもなんか緊急で行かなきゃだめな感じ!」
一夏「やばい……なんかもうこれその辺まで来てる……」
シャル「わわわわ!早くトイレ行きなよ……って手錠があるからなあ」ジャラ
一夏「シャル……もうこのまま……ゴールしてもいいよね……?」
シャル「だめだよ!……こうなったら……一夏」
一夏「な、に……」
シャル「トイレに行くよ」
~男子トイレ~
シャル「……一夏、まだなの?」
一夏「もうちょいもうちょい……あ、またぶり返してきた」
シャル「はあ……いくら僕が男子トイレに入ったことがあるからって、やっぱり恥ずかしいだからね」ジャラ
(二つの個室に一人ずつ入り、上の隙間に手を伸ばして手錠で繋がっている状態)
一夏「男装経験が役に立ったな」
シャル「できればこんな形で役に立ってほしくなかったよ……」
一夏「おーい、こっちはもうケツまで吹いたから、お前も早くしちまえー」
シャル「う、うん……ホントにデリカシーないんだから……」
一夏(しっかし、沖田はともかくストーカー女と痔持ち教師に俺がここにいるって連絡した奴は誰なんだ?)
~その頃のセシリアと鈴~
セシリア「ちょっと鈴さん!一夏さんとシャルロットさんを見失ったのですから早く……」
沖田「チャイナあああああああ!!」ドシュウッ
セシリア「ば、バズーカ!?」
鈴「当たらないわよそんな改造花火!」ヒョイ
セシリア「鈴さんが避けてもこっちに来ますわよ!くっ!」ぱああ ドオンッ!←IS部分展開でガード
沖田「てめえ今日こそ覚悟しやがれ!」
鈴「それはこっちのセリフよ!さっさと手錠の鍵渡しなさい!」
沖田「んなもん家に置いてきてるに決まってんだろう!」
セシリア「決まっていませんわ!普通は持って歩くものでしてよ!というかいつの間にかラウラさんまでいなくなっていますわ!」
鈴「でやああああ!!」
沖田「はあああああ!!」
セシリア「あなたたち公共の場でいい加減にしなさーい!」
~ドイツ、『シュヴぁルツェ・ハーゼ』施設内~
クラリッサ「えー、では明日の訓練の内容だが……」
ピリリリリリ♪
クラリッサ「ん?」
隊員A「いけない!」
隊員B「ちょっと何やってるのよ!?会議中に携帯鳴らしたら、部隊規則でコスプレの刑よ!」
クラリッサ「何をしている!会議中はマナーモードにしておくように言っただろう!」
隊員A「す、すいません!実は妹が病気で入院中でそれで……」
ドッキュンドッキュンコノムネーガードッキュンドッキュンサケソウー←着信音
クラリッサ「――!?」
隊員B(こ、この着信音はお姉様の!)
隊員C(しかもいつものプリキュアではなくこの曲ということは――!)
ピッ
ラウラ『クラリッサ、私だ。緊急じた――』
クラリッサ「隊長おおおおお!!ご無事でしたか隊長おおおおお!!」
ラウラ『なっ……!?』キーン
クラリッサ「日本での生活にはもう慣れましたか!?誰かにヴァルキュリア人だの戦闘機人だの言われれたりしていじめられませんでしたか!?」
隊員A(……これだ)
隊員B(これさえなければお姉様は完璧なのに……)
ラウラ『……クラリッサ、まだその心配性治っていなかったのか。治しておけとあれほど言っただろう』
クラリッサ「ですが隊長、私は隊長がまだ幼いころからずっとそばで見守ってきました。もう可愛くってしかたないんです。どうにかしてくださいこの気持ち」
ラウラ『そんな気持ちはミサイルと一緒に爆破でもしておけ。それより、例の織斑一夏のことなんだが……』
クラリッサ「ああ、織斑教官の弟で、隊長を惚れさせてしまった下種野郎のことですか」
ラウラ『そうだ。お前が教えてくれたところのいわゆる私の嫁だ』
隊員A(隊長!惚れた男ならせめて下種野郎は撤回するよう言ってくださいよ!)
クラリッサ「隊長、その言葉はそんな下種野郎に使うために教えたのではないのですが……まあ、隊長が気に入っているのであればいいでしょう」
ラウラ『実は今度、臨海学校というものに行くことになったのだが……どのような水着を選べばよいか、選択基準がわからん。そちらの支持を仰ぎたいのだが……』
クラリッサ「了解しました。この黒ウサギ部隊は常に隊長とともにあります。隊長のためとあれば、絵本の朗読から同伴デートから隕石撃墜までこなしてみせましょう」
隊員C(いや同伴デートはお姉様が付いた場合邪魔なだけでしょ)
クラリッサ「ちなみに、現在隊長が所有しておられる装備は?」
ラウラ『学校指定の水着が一着のみだ』
クラリッサ「――!?何を馬鹿なことを!」
ラウラ『!?』キーン
クラリッサ「確か、IS学園は旧型スクール水着でしたね。それも悪くはないでしょう。しかし、隊長は……隊長は……」
ラウラ『?どうした?私がどうかしたのか?』
クラリッサ「――ゴスロリの方が似合います!!」
隊員ABC「「「結局自分の趣味に走るんかいいいいいいい!!」」」ドガア!
クラリッサ「トロイメント!」ドザア チーン
ラウラ『どうしたクラリッサ!応答しろ!』
隊員A「隊長すみません。お姉様は朝の卵が傷んでたみたいなんでトイレに行きました」
隊員B「代わりに私たちがアドバイスするんで安心してください隊長!」
隊員C「きっとゴスロリ以外の隊長に似合う水着を選んでみせますから!」
ラウラ『そ、そうか。では頼んだぞお前たち』
隊員ABC「「「了解しました!」」」
クラリッサ「…………」チーン
本日の分終了
なんかもうクラリッサがまんま東城だよ。むしろトッシー吸収して悪化してるよ
買い物デートは次回も続く
手錠は外れるのか否か……
そろそろ今日の分の投下開始します
なんか今日も短い……時間取れない
やっぱり日曜にTSUTAYAでDVD借りまくったのはやばかったか……
~男子トイレ前~
山田「どういうことか説明してもらえますか?」
千冬「…………」
一夏(正座中)「…………」
シャル(正座中)「…………」
山田「まったく、びっくりしましたよ。男子トイレから織斑君とデュノアさんが一緒に出てきたんですから」
シャル「あの、これには理由が……」ジャラ
一夏「これが見えないんですか山田優さん」ジャラ
山田「真耶です。……まあ、手錠で繋がれていたのではしょうがないにしろ、あまり感心しませんよ」
一夏「はあ、つってもどうしたもんかねコレ」ジャラ
千冬「……お前たち」
シャル「あ、はい」
一夏「何か言いたがだなゴリラ姉。何?バカ力でこれ引き千切ってくれんのか?」ジャラ
千冬「ゴリラと言うのはやめろと言っているだろう……お前たち、ISを展開して手錠を壊すというのには思い至らなかったのか?」
一夏「……あ」
シャル「……あ」
山田「……あ」
キイイ バキッ(ISを部分展開して手錠を破壊)
一夏「……じゃあ俺たち帰りますんで、おつかれやっしたー」
シャル「ま、待ってよ一夏。僕まだ水着買ってないんだから」
一夏「あー、そういや始めはそんな目的できたんだっけ。忘れてたわ」
シャル「まったくもう。水着選んでって言ったじゃない」
山田「だめですよ!一緒にトイレに行っておいて一緒に水着を買いに行くだなんてとんでもない!ちょうど私たちも水着を買いに来ましたし、監視を兼ねて同行します!」
一夏「なんかメンドクセーのついてくることになったんだけど」
シャル「まあ……いい、かな?」
山田「それじゃあ織斑先生、行きましょうか」
千冬「……ああ、いつも迷惑かけてすいませんな。はい……はい……」
山田「あれ?電話中……いつに間に?」
千冬「……はい、すぐ迎えに行きますので。(ピッ)……すまない、急用ができたから私はいけん」
一夏「おいおいどおしたあ?ついに度重なる暴力行為がPTAにうるさく言われたのか?」
千冬「そんなわけないだろう。とにかく、私は行くぞ」カツカツ
山田「あ……行ってしまいましたね。じゃあ、三人で行きましょうか」
シャル「は、はい……」
一夏「なにこの教師?ホントに年齢とか考えてる?」
~ショッピングモール、入口~
ピッ
土方「たった今お前らの保護者に連絡した。偶然にもここにいたらしくてな、五分もありゃつくだろ」シュボッ
沖田(正座中)「ったく、このタイミングで来るなんてふざけてんですかい土方さん」
鈴(正座中)「ホントよもう。くたばればいいのに」
セシリア(正座中)「ちょ、ちょっと鈴さん!警察の方に無礼ですわよ!というかなぜわたくしまで……」
土方「しっかし今回も派手にやってくれたな。器物破損、傷害未遂、営業妨害のオンパレードだぞこりゃ」フーッ モクモク
沖田「心配しないでください、全部土方さんのせいにしときますんで」
土方「なんで俺のせいになるんだよ!?明らかにお前らのせいじゃねーか!」
鈴「いや、今から全部なすりつけるから」
土方「あくどすぎるだろ!……というより、いつもいるアイツはどうした?代わりになんか見知らねー奴がいるけどよ」モクモク
セシリア「わたくしは無関係ですわ!このおふたりに巻き込まれただけですわ!」
沖田「釣れねーこと言うなよ。一緒に地獄に落ちようぜ」
鈴「ほら、よく言うじゃない。なんとかは道連れってやつ」
セシリア「なんかこういう時だけあなた方コンビネーションよくありませんこと!?」
沖田鈴「「誰がこいつなんかと」」
セシリア「やっぱり息ぴったりではありませんか!」
土方「……まあ、どっちにしろお前とチャイナ娘は大人の事情でしょっ引けねえよ。総悟は別だけどな」フーッ
沖田「おいおい、そりゃねーですぜ土方さん。いつも見逃してくれてたじゃないですかい」
土方「大半はテメーらが逃げ出してたからじゃねーか!とにかく、今回ばかりは俺の職務通りにやらせてもらうぜ」モクモク
セシリア「あのー、失礼ですけどちょっとよろしくて?」
土方「なんだよ」モクモク
セシリア「さっきから煙草の煙が苦しくてしょうがないので、やめて頂きませんこと?」
土方「…………」
沖田「そうだそうだー、喫煙者は撲滅しろー」
鈴「ヘビースモーカーはもっと周りのこと考えろー」
土方「うるせえよお前らまで!ったく……」ジュッ
セシリア「ありがとうございますわ」
土方「えーと携帯灰皿……」ゴソゴソ
沖田鈴((チャンス!))ダッ!
土方「!?おい待てテメーら!」
セシリア「鈴さん!?なにしてらっしゃいますの!?」
沖田「へへーんだ、あばよ土方ー。早く肺癌になれよー」タタタ
鈴「ついでにコレステロール値も上がりなさいよー」タタタ
土方「おい待てえええええ!!」タタタ
セシリア「……あら?いつの間にか一人……」
カツカツ
千冬「……なぜお前しかいない?土方刑事はどうした。まあいい、事情は学園に戻ってからたっぷり聞かせてもらうからな」
セシリア「ま、待ってくださいませ織斑先生!わたくしはなにも……」
千冬「言い訳するなオルコット。ほら、さっさと戻るぞ」ズルズル
セシリア「ああ、わたくしばかりこんな役回り……」ズルズル
本日の分終了
信じられるか……まだ前半なんだぜ……
なんかまだまだ長くなる予感
ホントに二スレ目行くなこりゃ
まだまだ出したりない感はありますが、これ以上長くなるとこっちの気力がアレなんでご容赦ください
次回からようやく臨海学校
海だけで何日消費することやら……
徹夜ですがおはよう?こんばんは?というわけで作者の>>1です
本日は業務報告と生存宣言しにきました
さて、自分がこの二週間近く本編も書かないで何やっていたかというと……
こんなの作ってました
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14719426
……バカだろ、徹夜までして
早朝で眠いんで、たぶん今夜あたりから本編再開できると思います
あ、上で更新時は上げるように言ってるんで上げときますねー
荒れてるなあ……まあ、自業自得か
そろそろ本日分の投下行きます
~なんやかんやで臨海学校当日~
山田「今十一時でーす。夕方までは自由行動、夕食に遅れないように旅館に戻ること。いいいですねー?」
女子‘S「は――い!」
一夏「ったく、はしゃぎすぎなんだよ。女子ってのは学園祭にしても修学旅行にしてもはしゃぎすぎるのがいけねーよ。だから俺学園祭嫌いなんだよ」(両肩に大型クーラーボックス、腰に浮翌輪装備)
セシリア「まったくですわね。IS学園の生徒として、はしゃぎすぎるのはよくありませんわ」(サングラスと高級日傘装備、荷物からは業務用ケチャップがはみ出している)
鈴「どんな時でもはしゃがず優雅にいるのが大人の女性ってものよ!」(イルカボートと簡易シュノーケル装備、肩からスイカを下げている)
箒「お前らが一番はしゃいでるだろ!というよりよく没収されなかったな!?」
一夏「うるせーな、俺たちははしゃいでなんかいねーよ。俺たちはただ……エンジョイしてるだけだ」
箒「それ結局はしゃいでるだろ!」
のほほんさん「ねえおりむー、私たちと一緒に遊ぼう」
谷本「ふははは!ビーチバレーでもせんか?七月のサマーデビルと恐れられた吾輩の力、思い知らせてやろう!」
一夏「デビルどころかそれもう閣下じゃねーか!」
のほほんさん「それでおりむー、遊んでくれるの?」
一夏「ビーチバレーねえ……ま、別にかまわねーよ」
のほほんさん「やったー!」
一夏「んで、どこでや……」
鈴「い、ち、か~~っ!」バッ!
一夏「ぬおっ!?」
鈴「おおー、高い高―い、遠くまでよく見えていいわ」
一夏「てめっ、何してやがんだ!降りろよ!重てーだろーが!」
鈴「女子に向かって重たいとか言ってんじゃないわよ!」
のほほんさん「うわー、楽しそー。私もやりたーい」
一夏「誰がやらせるかよ!ほら、テメーもさっさと降りろ」
セシリア「なっ、何をしていらっしゃいますの!?」
鈴「見ればわかるでしょ、移動監視塔ごっこ、またはグレン○ガンごっこ」
セシリア「一夏さんからはドリルは出ませんわよ。それより一夏さん、お願いがあるのですが」
一夏「次から次へとメンドクセーなオイ。で、なにしろってんだよ」
セシリア「どうということありませんわ」
ドスッ バサッ シュルッ
セシリア「さあ一夏さん、お願いしますわ」
鈴「ちょっと!一夏に何させる気よ!」
セシリア「見ての通り、サンオイルを塗っていただくのですわ」
一夏「いや、俺そういうのやったことないから。もっとマット系の仕事に詳しい奴にやってもらえよ」
セシリア「わたくしは一夏さんにやってもらいたいんですのよ」
一夏「……しゃーねーな、やってよるよ」
セシリア「では、お願いしますわ」
セシリア(ふふふ、これでわたくしの魅力は上がるはず……)
一夏「ほい」ダバーッ
セシリア「きゃあああああああ!!?なっ、何を塗って、というよりこれはかけていますの!?」
一夏「ローション」
セシリア「わたくしはサンオイルを塗っていただきたかったんですのよ!?というよりなぜ一夏さんがそんなものを!?」
一夏「いやさー、俺サンオイルとかどのくらい塗りゃいいかわからねーし。こっちなら分量把握してるからなんとなく」
セシリア「とにかく塗りなおしてくださいませ!……ってあら?ローションでうまく動けませんわ」ヌルヌル
鈴「あはははは!そんなお色気シーンやろうとするからそうなんのよ!」
セシリア「う、うるさいですわ!ちょっと誰か手を貸してくださいませ!」ヌルヌル
一夏「ほらおめーら、今のうちにビーチバレーやっちまうぞ」
のほほんさん「おー!」
セシリア「そしていつものごとくわたくしはほおっておくのですわね!」
シャル「あ、一夏ここにいたんだ」
一夏「ん?シャルか――」
ラウラ(バスタオルおばけ)「…………」
シャル「ほらラウラ、一夏に見せたら……って一夏?」
一夏「…………」(砂に埋もれている)
シャル「あの、一夏?どうしたの?」
一夏「い、い、いや、新世界への入り口が……」
シャル「いや砂の中に新世界あるはずないよね」
鈴「ははーん。一夏アンタ、まだお化けの類怖いの?」
シャル「え?一夏ってお化け苦手なの?」
一夏「い、い、いや違うからね!別に全然怖くないから!俺お化けとか幽霊とか信じてねーし!だから全然平気だし!」
鈴「ふーん」ニヤニヤ
シャル「そ、そう……ほらラウラ、せっかく水着に着替えたんだから、一夏に見てもらわないと」
ラウラ「ま、待て。私にも心の準備というものがあってだな……」
一夏「え?それラウラなの?新種のアンデット族モンスターじゃねーの?」
シャル「一夏、それ失礼だよ……ほら、出てこないと僕だけ一夏と遊んじゃおうかなー?」
ラウラ「そ、それはダメだ!……えーい!」バサッ
一夏「…………」
ラウラ「わ、笑いたければ笑うがいい……!」
シャル「おかしなところなんてないよね、一夏?」
一夏「まあ……悪くはねーんじゃねーの?」
鈴「あたしも似合ってると思うわよ」
のほほんさん「私もいいと思うよー」
シャル「だってさ」
ラウラ「なっ……!そ、そうか。悪くないのか……」
のほほんさん「おりむー、早くビーチバレーしようよ。バキュンバキューンって」
一夏「いや、その擬音はおかしい」
シャル「ビーチバレーかあ、僕もやりたいな。チーム分けはどうする?向こうが三人だから……」
鈴「あ、あたしひと泳ぎしてくるから。三人でやってて」タタタ
シャル「じゃあ、ちょうど三対三だね」
一夏「んじゃ、いっちょやるか」
女子C「織斑君がんばれー」
女子J「デュノアさんもしっかりー」
谷本「ふははははは!吾輩のサーブを受けてみるがいい!」バスッ
一夏(あの回転……ツイストサーブか!?)
シャル「一夏、ここは任せて!」バスッ
一夏「ナーイス!行くぜ元気玉ァあああああ!」バシュンッ
のほほんさん「うわわわわわわ!えい!」ボスッ
一夏(なっ、なにい!?)
のほほんさん「あれ?わーい!」
鏡「さあ行くわよ!戦いの神アターック!」
シャル「それ字が違うから!」
一夏「ラウラ、行ったぞ!」
ラウラ「ど、どうすればいい!」
シャル「ええっ!?」
ラウラ「やったことがないのでわからん!早く教えゲブッ!」ドゴオッ ドザアッ
シャル「ら、ラウラ大丈夫!?」
ラウラ「だ、大丈夫だ、問題ない」ダラー
シャル「わわっ!鼻血出てるじゃないか!どこかで休んでなよ」
ラウラ「あ、ああ。すまない……」フラフラ
一夏「……大丈夫かアイツ」
シャル「た、多分ね……」
山田「ビーチバレーですか。楽しそうですね」
シャル「あ、先生も一緒にやりますか?」
山田「ええ。いかがですか、織斑先生」
千冬「ふむ……」
女子A「うわー、織斑先生キレー!」
谷本「ふははは!では吾輩が交代するとしよう」
千冬「そうか、では」
山田「はい!やりましょう!」
一夏「ゴリラ姉!一対六を希望します!じゃないと俺たちしにます!」
千冬「織斑先生と呼べ。それに、ルールはルールだ。きっちり三対三で行う」
一夏「チッ……おいシャル、油断すんじゃねーぞ。しぬからな」
シャル「し、しぬってそんな大げさな……」
山田「さあ、行きますよー!」
千冬「わかった。はあっ!」ドシュンッ!
シャル「へ?」カスッ
ドゴオッ! シュルシュルシュル……
一夏「…………」
シャル「…………」ツー
山田「…………」
女子‘S「…………」
千冬「……少し力みすぎたか……」
シャル「え、ちょ、ちょっと今の何!?なんかすごい早いのがちょっとかすったよね!」
一夏「だから言ったろ、油断したらしぬってな」
シャル「それそのままの意味だったの!?大変だよこのままじゃ……」
千冬「次はもう少し加減する。行くぞ!」ドシュンッ!
シャル「うわああああああ!」
ドゴーンッ!
数十分後~
千冬「ゲームセットだな。お前たち、もう少し粘れ。こちらのやりがいがないではないか」
一夏「む、無茶言うんじゃねーよ……こちとら生き残るので精いっぱいだっての……」ボロッ
シャル「一体、どんな体の構造してるの……」ボロッ
山田「ははは……相変わらずすごいですね、織斑先生」ボロッ
鈴「ふー、泳いだ泳いだ。あれ、千冬さ……じゃなくて織斑先生、いたんですか」
セシリア「はあ……ようやくシャワー室でローションを落とせましたわ」
ラウラ「やっと鼻血が止まった……」
一夏「おめーら、呑気だなおい……」
千冬「お前は普段から呑気だろう」
一夏「言うなよったく……あり?そういや箒はどこ行きやがった……?」
セシリア「そういえば……最初にツッコミをなされてから見かけていませんわね」
シャル「お昼食べに行ってるのかな……?」
鈴「探す?ちょうど今からスイカ割りしようと思ってたとこなんだけど」
一夏「後で仲間外れにされただのギャーギャー言われんのもメンドクセーし、そうすっか」
千冬「…………」
~崖~
箒「…………」
箒(私は本当に一夏と一緒にいていいのだろうか……?いや、今でさえ、一緒にいるとは言い難いが)
箒(私は、一夏を守りたい。だが……今の私ではできそうにない)
箒(どうしたらいい……私は……私は……)
???「お嬢ちゃん……ちょっといいかい?」
箒「!」
長谷川「よかったらそこ……どいてもらえないかな……すぐ済むから」
箒(この人は確か前に一夏に見せてもらった写真に写っていた……確か名前は……長谷川さんだったか)
箒「はい、いいですけど。どうしてここに?」
長谷川「いや、そこちょうどいいから……」
箒(ちょうどいい?ここは特別景色がいいわけでもないし、釣りにしても道具を持って――)
長谷川「……飛び降りるのに」
箒「すごい物騒な理由だった!そんなこと言われてどくわけないでしょう!」
長谷川「頼むよォおおおおおお!俺なんかもう生きてたってどうしようもないんだ!こんなマダオ、しんだほうがマシなんだよ!」
箒「落ち着いてくださいって!というかマダオって何!?」
千冬「……何をしているんですか長谷川さん」
箒「千冬……織斑先生!」
長谷川「え?千冬ちゃん?なんでここに?というかこの子、千冬ちゃんの知り合い?」
千冬「こんなところにいたのか篠ノ之。そらから長谷川さん、ちゃん付けはやめてくださいと言っているでしょう。それより、また自殺未遂ですか?」
長谷川「だってさあ……仕事も家もない俺に生きる理由なんて……」
千冬「まったく……仕事紹介してあげますから今日はやめてください」
長谷川「え?」
千冬「向こうにある旅館、今日はウチの学校の生徒が臨海学校に来てましてね、人手不足のようですよ。私の名前を出して頼み込めば、日雇いぐらいはしてくれるでしょう」
長谷川「本当かい!?いやー助かるよ、もう仕事なんて三ヶ月もなかったから!それじゃ!」タタタ
箒「あの……織斑先生、何しに……?」
千冬「織斑たちが探していたぞ。なんでもスイカ割りをやるそうでな。行ってやれ」
箒「は、はい!」
千冬「……それから束のことだが」
箒「!」
千冬「ラウラの『紅桜』に関しては今回は無関係だそうだ。まあ、『紅桜』の基礎を作ったのはアイツだから、あながち無関係とも言い難いがな」
箒「……はい」
千冬「明日は七月七日だ。姿を見せるかもしれんな、アイツ」
箒「…………」
千冬「……話は終わりだ。早く織斑たちのところへ行け」
箒「は、はいっ!」タタタ
今日はもう終了
次回はオリジナルのスイカ割り話
まあ、過度な期待はしないで待っていてください
~砂浜~
一夏「第三十五回、チキチキドキッ☆スイカ割り大会~」
女子‘S「きゃああああああああああああ!!」
箒「な、何だこの盛り上がりようは……!?」
鈴「みーんなどっかから聞きつけてきたのよ。ま、女の話は広まりやすいからね」
セシリア「箒さん、ルール説明をいたしますからこちらに」
箒「あ、ああ」
セシリア「と言っても、このパネルを見ていただければわかりますわ」
[ルール説明
一、スイカを割る役と指示を出す役の二人一組で行う
二、組はくじ引きで決定(マジで)
三、三組一斉スタートで、真っ先にスイカを割った組の勝利
四、指示役はスイカに手出し禁止
五、割ったスイカみんなでおいしくいただきます]
セシリア「とまあ、こんな感じですわね」
箒「なるほど……つまりは全員平等に一夏と組めるチャンスがあるということだな」
セシリア「ところが残念でしたわね。もう箒さん以外の皆さんはくじを引いてしまいましてよ」
箒「なっ!?普通そこは待つべきだろう!」
セシリア「いえ、なんだか待つのが面倒臭いと全員一致でしたので」
箒「ひどすぎるだろう!?……と、とにかくだ。私と、それから一夏は誰とペアになったんだ?」
セシリア「一夏さんでしたら……」
一夏「いいか、スイカ割りっつーのはアレだ、ドラゴンボールみてーにスイカの気を探してやるもんなんだよ。指示なんざ十中八九でたらめなんだからよ、自分だけを信じて突き進めばいーんだよ」
ラウラ「なるほど。つまりはワンマンアーミー、たった一人の軍隊ということか」
一夏「おうよ。だから俺の指示には絶対従うな。従ったらお前、絶対痛い目みっからな」
ラウラ「わかっている。嫁の言うことを聞いてやるのが夫というものだからな」
一夏「はいアウトー、もうこの時点で言うこときいちゃってるから。こんなんじゃ絶対優勝できねーぞ」
ラウラ「むう……難しいな」
セシリア「ごらんのとおり、ラウラさんですわ」
箒「そうか……では私は誰とペアに……」
ポンッ
鈴「あたしよ!」
箒「…………」
箒(心配すぎる……)
~こんなチーム分け~
・一夏&ラウラチーム(チームきっちりイーター)
・箒&鈴チーム(チームK-ONM@STER )
・セシリア&シャルチーム(チームトゥットゥルー♪大佐)
のほほんさん「はーい、じゃあ割る人は目隠しして十回回ってねー」
ラウラ「ああ」ぐるぐる
箒(こんな組み合わせで大丈夫なのか……?)ぐるぐる
セシリア(大丈夫、問題ありませんわ)ぐるぐる
箒(人の思考に勝手に入ってくるな)ぐるぐる
のほほんさん「はーい、十回回ったから始めるねー。よーい……」
箒(まあ、今回はそんなにひどいことにはならないだろう。たかがスイカ割りだしな……)
のほほんさん「どーん」
一夏鈴「「スイカ蹴りじゃああああああああ!!」」ドガアッ!
シャル「え?―へぶっ!?」ゴシャ! ズザザザアアッ!
箒(な、なんだ!?何が起こっている!?クソッ、目隠しで状況が……)
鈴「スイカ折りじゃああああ!!」
一夏「スイ返り討ちじゃああああ!!」
箒(いやだからたかがスイカ割りでどうしてそうなる!?)
ラウラ「させるか!」
箒(ラウラ!?目隠しでこの状況が分かっているのか!?)
ラウラ「はあっ!」ブンッ
一夏「へぐしっ!」ズザアッ
ラウラ「あ、間違えた。すまん一夏」
箒(って攻撃する相手間違ってるし!やっぱり把握できてなかった!いや私もできてないけど!)
セシリア「これですわね!」
箒(――!!セシリア!?)
セシリア「ふふふ、棒を杖代わりにしながら探索したかいがありましたわ!これで優勝はわたくしのもの―」
鈴ラウラ「「させるかァ!」」
ガシッ ガシッ
箒「!?だ、誰だ私の足を掴むのは!というか何故掴む――」
鈴「おんどりゃあああああ!!」ブンッ!
箒「―!?」
鈴ラウラ「「ス~イ~カ……」」
箒(あれ?なぜ私はこんなことになってるんだ?確かこれってスイカ割りのはず……)
シュル
箒(あ、目隠しが……一夏?なんで一夏の顔がこんな近くに――)
鈴ラウラ「「折りじゃああああああ!!」」
ゴシャッ
鈴「…………」
ラウラ「…………」
鈴「スイカ……割れたわね」
ラウラ「スイカ……割れたな」
シャル「…………」チーン
一夏「…………」ダクダク
箒「…………」ダクダク
セシリア「…………」ダクダク
ラウラ「……嫁他二名の頭から何か流れ出てるんだが」
鈴「それはアレよ……スイカの汁」
ラウラ「そうか、スイカの汁か」
鈴「そうよ。だから早くスイカ洗って……」
ポン
千冬「お前たち、話があるから今すぐ旅館に戻れ」
鈴ラウラ「「……はい……」」
第九話、オーシャンズ11の続編ってアレ面白いの?
完
おまけ
一夏「3年~IS組~」
全員「織八先生!」
第一講、最近のジャンプ作品は路線変更しすぎ
一夏「はァい、IS一巻開いてェ。今日の授業では最近忘れがちなISの正式名称を思い出したい。えー誰か思い出せる奴いる?ISの正式名称」
鈴「ハイ先生!ボーデヴィッヒさんの長髪が邪魔で黒板が見えません」
一夏「ラウラァ、髪切って来いって言ったろーが、もしくは取れ」
ラウラ「先生取れません」
一夏「じゃあ外せ」
ラウラ「先生訴えますよ」
一夏「えー、授業に戻るぞ」
セシリア「先生!鈴さんが音楽聞いてますわ。しかも銀魂ベスト2限定生産版をこれみよがしに見せつけてきますの」
鈴「先生、私の国では『曇天』とか聞きながら授業してました」
一夏「そーか、帰れ音楽業界に!ハイ、じゃあ授業に戻る……」
シャル「先生!授業中にタバコはないと思います」
一夏「これはタバコじゃない、ココアシガレットだ」
シャル「シガレットから煙は出ません」
一夏「それはココアシガレットのココアの香りがあまりに香ばしくて漫画表現的なアレでそれっぽいのが見えてるだけだ」
キーンコーンカーンコーン
一夏「えー、今言ったことはテストに出るぞ、ちゃんとノートにとっとけ以上!」
箒「……転校しよう」
完
投下終了。ひと月以上かかってようやく終わったよ九話……
何があったというと……(以下ネタバレ、雰囲気を楽しみたい人にはお勧めできず)
鈴、一夏がシャルにドロップキック
↓
一夏対鈴
↓
ラウラが一夏に助太刀するが、目隠し状態のため間違えて一夏を攻撃
↓
その間にセシリアがスイカ発見
↓
阻止しようと鈴が箒の、ラウラが一夏の足を掴んで投げる
↓
三人の頭がぶつかる、倒れた衝撃でスイカが割れる
という感じです
色々すっきりしたので、これからは投下ペースがマシになりそうです
銀魂ベスト2を聞きながら書き溜めていこうと思います
少なくとも七月七日には絶対来ます
どうも>>1です
本日は前回忘れてた予告と十話冒頭行きます
次回予告
束「じゃんじゃじゃーん!次回は私、束ちゃん本格登場だよーん」
箒「姉さん、頼むからもう少し落ち着いてくれ……」
束「だってー、投稿開始から二ヶ月も経ってようやく十話だよ?まあでも、箒ちゃんの誕生日に間に合っただけでもいいけどね~」
箒「だから姉さん……」
束「というわけで次回、『立っている時は堂々としろ』。天に代わってお仕置きよ!」
箒「最後のそれ本編と関係ないから!」
続いて十話行きます
~夕食~
一夏「かーっ!やっぱ気分がアレな日には飲んで忘れるのが一番だよなー!」
シャル「一夏、すごくオヤジ臭いよ……それに一夏が飲んでるの、オロナミンCだよね……?」
一夏「こういうのは雰囲気で酔うもんなんだよ。んにしても、さしみも本わさもうめーし昼(九話参照)のイヤなことも忘れられそーだぜ」
シャル「本わさ?」
一夏「ああ、食ってみろよ。うめーから」
シャル「そうなんだ」じー
ヒョイ
一夏「え?」
シャル「はむ」
一夏「おい……」
シャル「~~~~!!」
一夏「ったく、イエスかテメーは。頼むからウ(ビチャビチャ)ぶのだけは止めてくれよ」
シャル「うう……ごめん一夏、なんて言ったの?」
一夏「だから、ウ(ビチャビチャ)……」
シャル「え?(ビチョ)らなんて?」
一夏「だか(ビチョビチャ)……」
シャル「…(ビチョ)…」
一夏「……(ビチャビチョ」ビチャビチョ)
一夏「さっきからビチャビチョうるせぇええええええ!!」
セシリア「え?」ビチャビチョ
一夏「いちいち人のセリフにケチャップのビチャビチョ音被せてくんじゃねーよ!つーか何!?そのドデカいケチャップは!?」
セシリア「あら一夏さん知りませんの?コレ、業務用ケチャップですわよ」
一夏「なんで高校生が業務用ケチャップ持ち歩いてるんだよ!?旅行中にどんだけケチャップ摂取する気だよ!?」
セシリア「いやですわね、コレ一日分ですわよ」
一夏「没収すんぞコノヤロー!って、ん?」
セシリア「っ……ぅ……」もじもじ
一夏「セシリアお前、足しびれてんのか?正座が無理ならテーブル席に移動したらどうだ?ラウラとかそっちに行ってるだろ」
ラウラ「…………」モグモグ
インストラクター「…………」モグモグ
シャル「ちょっと待って!?なんか変な人いるよ!?」
セシリア「へ、平気ですわ……。この席を獲得するためにかかった労力に比べれば、このくらい……」
一夏「席?」
セシリア「い、いえ。何でもありませんわ」
シャル「一夏、女の子には色々あるんだよ」
一夏「女の子ねえ……女半分捨ててる奴らに言えることかねそりゃあ」
シャル「一夏、一回本気で怒らないとダメみたいだね……」
一夏「冗談だっての……ん?」
箒「…………」ジー
一夏(箒の奴、何でこっち見てんだ?混ざりてーのか?)
セシリア「う、ぐ……、くぅ……」
一夏「セシリア、正座がダメなら胡坐でもかいたらどーだ?」
セシリア「そんな……はしたない真似、できませんわ……」
一夏「はいはい女の子だな……じゃあ、俺が食わせてやっか?」
セシリア「それは本当ですの!?」キラキラ
一夏「ああ、ガキの面倒見るのには慣れてっからな」
セシリア「ガッ……と、とにかくお願いしますわ。せっかくのお料理、残すのはもったいないですものね」
一夏「んじゃ、まず刺身からだな」
セシリア「はI!あ、わさびは少量で」
一夏「はいよ」ちょんちょん
セシリア「あ、あとケチャップもお願いしますわ。これに浸してくださいな」ビチャア
一夏「なんで赤い刺身に赤投入すんだよ!?」
セシリア「さあ早くお願いしますわ」
一夏「……はいよ」ドプ
セシリア「あーん」
一夏「あーん」
さっちゃん「はい一夏君、あーん」
セシリア「…………」
シャル「…………」
一夏「…………」
さっちゃん「あーん(ハート)」
一夏「何テメーは普通に混じってんだあああああ!!」ドガア
さっちゃん「ぶっ!」ズボォ
シャル「ええええええ!?ちょっと一夏!?やりすぎだよ!ていうかこの人この前のストーカーさんだよね!?」
セシリア「天井突き刺さってこの人大丈夫なんですの!?」
一夏「いいんだよ、コイツはこのくらいやってもすぐ復活するから。つーかおい、何でここにいんだ?」
さっちゃん「あら、一夏君が遠出するって聞いたから追いかけてきたに決まってるじゃない」
シャル「なんでこの人天井に刺さりながら普通に会話してるの!?」
さっちゃん「そこがあなたたちみたいな雑魚と私の違いよ。一夏君にこれだけされてもなお普段通りに接することがだきる。いいえ、もうこうされなきゃ普通には接せられないのよ。あーんもっとー!」
セシリア「ようするにただのドMではありませんの!」
一夏「コイツ本気でメンドクセーよ!」
ガラ
千冬「お前たちは静かに食事をすることはできんのか……って、なんで猿飛がここにいるんだ?」
一夏「勝手に入ってきたんだよゴリラ姉」
千冬「織斑先生と呼べ。猿飛はつまみ出す、異存はないな」
一夏セシリアシャル「「「ありません」」」
千冬「そうか、それと織斑、、あまり騒動を起こすな。鎮めるのが面倒だ」ズボッ
一夏「へいへい」
さっちゃん「待って!私と一夏君の関係はまだ……」
千冬「ふん」ゴッ
さっちゃん「グッ!?」ガク チーン
千冬「まったく、どうしてこう私の周りの連中は……」ピシャ
一夏「……つーわけで、自分で食え」
セシリア(むくれ顔)「…………」ジー
一夏「……わーった、わーったよ。侘びすっから、後で俺の部屋来い」
セシリア「後で部屋に……?い、一夏さんそれはもしや――」
一夏「オロナミンCやっから」
セシリア「…………」
本日の分終了
ここからは十二話までスパートかけたいと思います
箒の誕生日も近いしね!
次回は千冬さんとビールとウサ耳の予定
間に合ったああああああああ
箒ピーバースデイ!
十話の続き投下開始します
~夕食後~
セシリア(はあ、せっかく一夏さんとイチャイチャできると思ってましたのに……まあ、お呼ばれしたのですから行かなければ失礼ですわね――あら?)
箒「…………」
鈴「…………」
シャル「…………」
ラウラ「…………」
セシリア「どうなさいましたの?」
鈴「シッ!!」チョイチョイ
セシリア(?部屋の中を見ろ、ということですの?)スッ
一夏「…………」パチン パタリ
千冬「…………」パチン パタリパタリ
一夏「…………」パチン パタリパタリパタリ
千冬「…………」パチン パタリパタリ
セシリア「オセロ……?お二人でオセロをしてらっしゃるだけですわよね?」
鈴「あんたねえ……一夏と千冬さんの気迫が見えないの?」
セシリア「気迫?――!?」
一夏「…………」ゴゴゴゴゴゴ
千冬「…………」ゴゴゴゴゴゴ
セシリア「な、なんなんですのお二人のあのオーラは!?オセロなのにヒ○ルの碁を見ている気になりますわ!?」
箒「さっきからあの感じで中に入ることができないんだ」
ラウラ「むう……せっかく嫁とテトリスができると思ったのだが」ゴト
シャル「ファミコン、よく荷物検査に引っかからなかったね……」
箒「それより、もう決着がつくみたいだぞ」
一夏「…………」パタン パタリパタリパタリパタリ
千冬「…………」
一夏「……どうした?次はゴリラ姉の番だぜ?」
千冬「ゴリラは止めろと言っている。一夏、少し待て」
一夏「は?」
千冬「ふっ!」ビュッ!
ラウラ「あべしっ!」ゴッ
箒セシリア鈴シャル「「「「!?」」」」
スタスタ ガラッ
千冬「何をしているか、馬鹿者どもが。覗き見とは感心しないが、ちょうどいい。入っていけ」
箒セシリア鈴シャル「「「「……はい」」」」
ラウラ「…………」チーン
~数分後~
一夏「ったく、こんな大勢で押しかけやがってオロナミンC大人気ですかコノヤロー」
箒「い、いや。私は別に……」
鈴「一夏!あたしオロナミンCよりファンタがいい!」
ラウラ「あ、じゃあ私はドクぺで」
一夏「欲張んじゃねーよ!オロナミンCとイチゴ牛乳しかねーから!」
千冬「だったら買いに行けばいいだろう。買ってこい」
一夏「んだよゴリラ姉までよお。そんなに俺をパシらせてーのか?」
千冬「ゴリラは止めろと言っている。女の頼みを聞くのも男の仕事だぞ、いいから行け」
一夏「……わーったよ」ガラ スタスタ
千冬「……さて、うるさいのがいなくなったし、そろそろ肝心の話をするか」
プシュッ グイッ
千冬「……ぷはっ!で、お前らあいつのどこがいいんだ?」
箒セシリア鈴シャルラウラ「「「「「えっ!?」」」」」
千冬「姉の私が言うのもなんだが、あいつはあまりいい男ではないぞ。金にがめつく強欲で勉強もなまけてばかり、豪快に見えてマニアックで繊細な趣味とか持ってるなんか気持ち悪い奴だぞ」
箒(明らかに悪意しか感じない……)
千冬「まあ、それでも欲しいと言うのなら……」
箒セシリア鈴シャルラウラ「「「「「くれるんですか!?」」」」」
千冬「やるかバカ」
箒セシリア鈴シャルラウラ「「「「「ええ~……」」」」」
千冬「女ならな、奪うくらいの気持ちで行かなくてどうする。自分を磨けよ、ガキども。とはいえ、あいつが一番ガキだがな」グイッ
~翌朝~
一夏「あ~あ、よく寝た。昨日は色々あってアレだったが……ん?」
箒「…………」ジー
一夏「箒?なーにやってんだ?」
箒「……一夏か。これなんだが……」
一夏「これ?」
[ひっぱってください]
一夏「……おい、こりゃあもしかして」
箒「知らん。私に訊くな」スタスタ
一夏「おい!これ俺に任せる気かよ……って行っちまったか。アイツは肉親をなんだと思ってるのかねえ」
セシリア「一夏さんには言われたくないセリフですわね……」
一夏「ん?セシリアか。どうした?」
セシリア「ちょっと朝のお散歩を。一夏さんこそ何をしていらっっしゃいますの?」
一夏「いや、これなんだがよ……」
セシリア「?ウサギの耳……ですの?」
一夏「引っ張るしかねーよなーコレ。展開的に引っ張るしかねーよなー」ザッ
セシリア「い、一夏さん?」
ガシッ
一夏「ふんっ!」ググググ
セシリア「……抜けませんわね」
一夏(あれ?なんでこれ抜けないの?原作ではあっさり抜けたのに?もしかしてこれホントに埋まってる?とにかくこれ抜かないとダメだよなあ。うおおおおおおお!!燃えろ俺の中の何かああああああ!!)
ズボッ!
桂「俺だ」
一夏「ってお前かいいいいいいいいいい!!」ズドバアッ!
桂「ぐほっ!?」ズザザア
一夏「なんでお前が埋まってんだよ!?なんでウさミミ着用で埋まってんだよ!?唐突すぎて予想できねーよ!」
桂「久しぶりの再会でバックドロップはないだろう!俺とお前のあの日々を忘れたのか一夏!」
一夏「オメーとの思い出なんてロクなもんねーよ!」
セシリア「あの……一夏さんこちらの方は?」
一夏「ただのバカだよ。見るからにバカヅラしてんだろーが」
桂「バカヅラじゃない桂だ」
一夏「うるせーよヅラ」
桂「ヅラじゃない桂だ」
セシリア「か、桂さんですのね。わたくしは――」
桂「それより一夏よ、束殿から預かりものがあるのだが」
セシリア「無視っ!?」
一夏「預かりものだあ?」
桂「これなんだが」スッ
[おしてください]
一夏「……なーんか見るからに怪しげなボタンなんだけど」
桂「そうか」ポチ
一夏「ってお前が押すのかよ!?」
桂「押せと言われたら押さぬわけにはいかないだろう」
一夏「ここは普通おれが押すところだろーが!やっぱお前バカだろ!」
桂「バカじゃない桂だ」
キィィィィン……
一夏「ん?何この音?」
セシリア「い、一夏さんアレを!?」
一夏「へ?」
ドカ――――ン!
一夏「ぬおっ!?」
セシリア「に、にんじん……?」
一夏「おいおい、もう今度こそ読めたよこの展開。これって……」
パカ
エリザベス[待たせたな!]
一夏「今度はお前かあああああああ!!」
セシリア「あら、可愛らしい生き物ですわね」
一夏「セシリア、お前眼科行って来い」
桂「こんなところにいたのかエリザベス!探したぞ」
一夏「どうなってんだよ!なんでいつまでたっても本人登場しないんだよ!おいペンギンお化け!お前なんか持って――」
???「あっはっは!引っかかったね、いっくん!」
一夏「え?」
束「実は最初から茂みの中にいたのでした~」ガサッ
一夏「どんなオチの付け方!?」
束「それにしてもひどいよね箒ちゃんったら、私が生き埋めになってるのかもしれないのに行っちゃうなんてさ」
一夏「生き埋めになってたのはヅラだったけどな」
桂「ヅラじゃない桂だ」
束「まあいっか。私が開発したこの箒ちゃん探知機ですぐに追いかけるからね。じゃあねいっくん。また後でね!」タタタ
一夏「……なんだったんだよ一体。新手の冷やかしかコノヤロー」
セシリア「い、一夏さん?今の方は一体……」
一夏「箒の姉」
セシリア「ほえ!?それってまさか――」
一夏「そういや、ヅラともう一体はどこ行きやがった?」
セシリア「お二人(?)でしたら準備がどうとかでどこかへ行かれましたわ。それより一夏さん、それってつまりIS――」
一夏「その話はまた今度な。そろそろ朝飯だから行くぞ」スタスタ
セシリア「あっ、お待ちになって一夏さん!」タタタ
~朝食後、どっかの岩場~
千冬「……よし。専用機持ちは全員そろったな」
鈴「ちょっと待ってください。箒は専用機を持ってないでしょう」
箒「そ、それは……」
千冬「私から説明しよう。実はだな……」
???「やあああああああ……」┣¨┣¨┣¨┣¨ドド
千冬「…………」
箒「…………」
一夏「…………」
シャル「な、なんか三人がものすごい顔してるんだけど……」
ラウラ「この声と関係あるのか……?」
束「ほおおおおおおお!!!」ビシュンッ!
セシリア鈴シャルラウラ「「「「!?」」」」
束「ちーちゃ~~~~~~~ん!!!」バッ!
千冬「ふんっ!」ドゴオッ
一夏「だりゃあ!」ゴシャッ
束「ぎゃふん!」グシャッ
セシリア「……一瞬で沈めましたわね」
鈴「清々しいくらいにね」
ラウラ「参考になるな」
シャル「ダメな例だからアレ」
束「ちーちゃんもいっくんもひどーい!」ガバッ
シャル「早っ!復活早っ!」
束「でもでもっ!これも一つの愛情表現だよねー!じゃあ気を取り直して……やあやあ!会いたかったよちーちゃん!さあ、ハグハグしよう!愛を確かめ――」
千冬「うるさいぞ、束」ググググ
束「相変わらず容赦のないアイアンクローだねっ。それよりもうそろそろやめてくれない?これ以上はさすがの私も生命の危機だから」ギチギチ
千冬「……ふんっ」パッ
束「あいたっ!ふふーん、ありがとうちーちゃん。さてさて……」
箒「…………」コソコソ(岩陰に身を隠す)
束「じゃじゃーん!やあ!」
箒「……どうも」
束「えへへ、久しぶりだね。こうして会うのは何年振りかなぁ。おっきくなったね、箒ちゃん。特におっぱいが」
ピキッ
箒「ふんっ!」ガスッ
束「あいたぁ!」
箒「ふんっ!はっ!ふんぬっ!」ガスッ ガスッ ガスッ
束「箒ちゃん、マウントはやめてぇ!いくらお姉ちゃんでもそれはきついからぁ!」
ガスッ ガスッ ガスッ ガスッ
シャル「……止めなくていいんですか?」
千冬「放っておけ。伊達に私との付き合いが長いわけじゃない。死にはしないさ」
鈴「なんかすごい納得」
一夏「とりあえず、箒が落ち着くまで待ってよーぜ」
桂(崖の上)「落とし場所大丈夫でしたかー?」
一夏「え?準備ってそういうこと?」
~数分後~
千冬「では束、自己紹介くらいしろ」
束「えー、めんどくさいなぁ」ボロッ
千冬「いいからしろ」
束「はーい。私が天才の束さんだよ、はろー。終わり」
鈴「自分で天才って言うとか痛くない?」
ラウラ「せめて優秀くらいなら救いようがあるがな」
セシリア「ちょっと引きますわね」
シャル「あの、みんな……名前のこととかは無視?」
束「……ちーちゃーん!世間は厳しいよう。しくしく」
千冬「知るか。自業自得だろう」
束「ちーちゃんまでー……まあいっか!」
箒「相変わらず立ち直りが早いですね姉さん」
束「さあ、大空をご覧あれ!」
一夏「空?」
ひゅうううううううん……
一夏「なーんかまたイヤな予感がするんだけど……」
ズズーンッ!
セシリア「こっ……」
シャル「これは……!」
束「じゃじゃーん!これぞ箒ちゃん専用機こと……」
一夏「ラミ○ルじゃねーかあああああ!」
鈴「あ、言うと思った」
ラウラ「待て!新劇場版仕様の第六○徒の可能性もあるぞ!」
シャル「どっちでもいいよ!」
束「ラミ○ルじゃないよー。これは束さん特製IS用格納ボックスでその中身は――」
パカ
一夏「こっ……」
箒「これが……!」
束「束さんお手製の箒ちゃんの専用機、『紅椿』だよ!」
今回はここまで
次回こそ専用機を手に入れた新しい篠ノ之箒の誕生だよ!(ケーキ作りながら)
目標は24時間以内で十話の残り書ききる!
セシリア「束さん……」
ラウラ「お手製……」
束「うふふ~全スペックが現行ISを上回る天才束さんお手製の第四世代型ISなんだから!」
ラウラ「第四世代……!?」
セシリア「各国でやっと第三世代型の試験機ができた段階ですわよ!?」
シャル「なのにもう……!?」
束「そこがほれ、天才束さんだから」
鈴「なんなの?この人っていちいち天才って言わなきゃ発作起こす病気にでもかかってるの?」
束「さあ!箒ちゃん、今からフィッティングとパーソナライズを始めようか!」
千冬「……さあ、篠ノ之」
箒「…………」スタスタ
ポン
箒「一夏……」
一夏「ま、気楽にやりゃあいいさ」
箒「あ、ああ……」
ピッピッピッピッピピピピピ
束「箒ちゃんのデータはある程度先行していれてあるから、あとは最新データに更新するだけだね」
一夏「なんつーか……高○名人みてーな速さだな」
鈴「ホント。信じられないスピードだわ」
ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ……(十六連射)
束「はい、フィッティング終了!超早いねさすが私!」
一夏「誰かー、ここに痛いヒトいるから絆創膏持ってきて―!」
束「そんじゃあ、試運転もかねて飛んでみてよ。箒ちゃんのイメージ通りに動くはずだよ」
箒「ええ。それでは試してみます」
フワッ
一夏「お?」
ドシュウ!
一夏「おわっ!?」
キイイイイイイ
鈴「何これ!?速い!?」
シャル「これが……第四世代の加速……ということ?」
鈴「天才連呼してたのは冗談じゃなかったってことね……」
束「どうどう?箒ちゃんの思った以上に動くでしょう?」
箒「え、ええ、まあ……」
束「じゃあ刀使ってみてよー」
箒「刀?」
束「そうそう。あ、別に斬○刀とか完成形○体刀とかじゃないから」
箒「わかってます!」
束「んじゃ、右のが『雨月』で左のが『空裂』ね。武器特性のデータを送るよん」ピッ
箒「データは……これか」ジャキッ ジャキン
束「親切丁寧な束おねーちゃんの解説つき~♪雨月は対単一仕様の武装で打突に合わせて刃部分からエネルギー刃を放出、連続して敵を蜂の巣に!する武器だよ~。射程距離は、まあアサルトライフルくらいだね。スナイパーライフルの間合いまでは届かないけど、紅椿の機動性なら大丈夫」
一夏「なんか専門的すぎてよくわかんねーんだけど。もう少し身近なモノで例えろよ」
束「番長三人分の人間四人分くらいの強さの武器だよー」
シャル「いや、番長十二人分ですよねそれ。ていうかむしろわかりにくくなってるんんですけど」
束「次は空裂ねー。こっちは対集団仕様の武器だよん。斬撃に合わせて帯状の攻勢エネルギーをぶつけるんだよー。振った範囲に自動で展開するから超便利。こっちは対単一だと番長三人分の三人分だけど、対集団なら番長三人分の五人分くらいかなー」
シャル「だからなんで番長三人分で一単位!?普通に通常兵器に例えればいいですよね!?」
束「まあ、どっちも箒ちゃんが使えばメガネ三人分はアップするけどねん」
シャル「メガネ!?メガネって単位だったの!?」
箒「――ふう」スタッ
束「箒ちゃんおつかれー。何時だって失敗なしの私の限りなく最高に近い傑作、気に入ってくれた?」
箒「……はい」
束「もー、箒ちゃん冷たいー」
千冬「…………」
一夏(ゴリラ姉のヤツ、なんで束さんの事あんな顔で見てやがんだ?ありゃあまるで――)
山田「たっ、た、大変です!お、おお、織斑先生っ!」
一夏「どうしたんですか山田隆夫さん」
山田「真耶です!それより織斑先生、こ、こっ、これをっ!」
千冬「特命任務レベルA、現時刻より対策をはじめられたし……」
山田「そ、それが、その、ハワイ沖で試験稼働をしていた――」
千冬「しっ。機密事項を口にするな。生徒たちに聞こえる」
一夏「いや、もう聞こえてるから。目の前で機密事項駄々漏れだから」
山田「そそ、そんなあ!す、すいませんっ……」
千冬「落ち着け。聞かれたものはしょうがない。……訓練は中止だ!お前たちにやってもらいたいことがある!」
一夏「やってもらいたいこと、ねえ……」
~旅館、仮本部~
千冬「二時間前、ハワイ沖で試験稼働にあったアメリカ・イスラエルの共同開発の第三世代型のIS『銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)』、通称福音が制御下を離れて暴走。監視空域より離脱したとの連絡があった。情報によれば無人のISということだ」
一夏「無人ねえ。機械に出し抜かれたってことかよ」
千冬「……その後、衛星による追跡の結果、福音はここから二キロ先の空域を通過することがわかった。時間にして五十分後。学園上層部よりの通達により、我々がこの事態に対処することとなった」
一夏「何?日本観光にでも来んの?そのIS」
千冬「教員は学園の訓練機を使用して空域及び海域の封鎖を行う。よって、本作戦の要は専用機持ちに担当してもらう」
一夏「つーことはアレか?俺たちに尻拭いさせようってことかよ。そいつは随分都合のいい話だな」
千冬「言うな。現状、我々しか動けないのだからな。それでは作戦会議を始める。意見があるものは挙手するように」
セシリア「はい。目標ISの詳細なスペックデータを要求します」
千冬「わかった。だが決して口外するな。情報が漏洩した場合、諸君には査問委員会による裁判と最低でも二年の監視がつけられる」
セシリア「了解しました」
パッ パッ パッ
セシリア「広域殲滅を目的とした特殊射撃型……わたくしのISと同じく、オールレンジ攻撃を行えるようですわね」
一夏「オールレンジとかある意味ロマンだもんな。エル○スとかキュ○レイとか」
鈴「攻撃と機動の両方に特化してるとか欲張ってるわね。こういう詰め込みすぎの機体は噛ませになりやすいのよ」
一夏「あ~あ、俺たちも欲張りてえなあ。(ピ―――)と同じくらい予算貰いてえなー」
シャル「この特殊武装が曲者って感じがするね。連続での防御は難しい気がするよ」
一夏「予算があれば、戦闘シーンとかもうちょいマシになっただろうしよお、日常シーンだって……」
ラウラ「このデータでは格闘性能は未知数……。偵察は行えないのですか?」
一夏「予算増額無理なら日常パートはBGオンリーだな。これは予算を他のシーンに回せると同時に視聴者に何が起こっているか予想する楽しさも与えることが……」
千冬「それは無理だな。この機体は現在も超音速飛行を続けている。アプローチは一回が限界だ」
一夏「でもそうすると偉い人に怒られそうだしな。予算くれねークセして手抜きするとすぐ怒りやがるからな……」
箒「一夏、さっきからうるさいぞ。というかなんの話をしているんだ?」
山田「一回きりのチャンス……ということはやはり、一撃必殺の攻撃翌力を持った機体で当たるしかありませんね」
千冬「となると……」ジー
箒「……」ジー
セシリア「……」ジー
鈴「……」ジー
シャル「……」ジー
ラウラ「……」ジー
一夏「……え?俺?俺なの?」
鈴「しょうがないじゃない、あんたの零落白夜が一番ISには効果的なんだから。あんたがやるの」
セシリア「それしかありませんわね。ただ、問題は――」
シャル「どうやって一夏をそこまで運ぶか、だね。エネルギーは全部攻撃に使わないと難しいだろうから、移動をどうするか」
ラウラ「目標に追いつける速度が出せるISでなければいけないな。超高感度ハイパーセンサーも必要だろう」
一夏「待て待て待てぇ!なんで俺が行くことになっての!?俺の意志は無関係!?」
鈴「いやだって一夏だし」
セシリア「普段わたくしたちの意志を無視している一夏さんに言われたくありませんわ」
シャル「たまには僕たちの気持ちもわかってほしいよね」
ラウラ「当然の報いだな」
一夏「そういう問題じゃねえだろぉぉぉ!つーかテメーら、普段から俺の意見も無視してんじゃねーか!」
千冬「織斑、これは訓練ではない。実戦だ」
一夏「!……」
千冬「もし覚悟がないなら、無理強いはしない」
一夏「……やってやるよ」
千冬「よし」
一夏「ただし条件がある」
千冬「何?」
一夏「わざわざ尻拭いなんてさせんだからよ、出すもん出してもらわなきゃわりに合わねーよ」
セシリア「ちょ、ちょっと一夏さん!?」
一夏「こっちにギブすんだったらテイクも用意しろって言ってんだよ。報酬出せオラ」
千冬「……バカか。教師が生徒に金を払う訳――」
一夏「クラス対抗戦の時のデザートタダ券、アレがあんだろーが。金出せねーならそいつで払えよ」
千冬「……わかった、作戦成功時には発行してもらうよう交渉だけはしておいてやろう」
一夏「おーし!いっちょやってやるかあ!」
シャル「まったく一夏は……」
ラウラ「甘いものが絡むとすぐこれだな」
千冬「それでは現在、専用機持ちの中で最高速度が出せる機体は――」
???「待った待―った!」
一夏「へ?」
束「その作戦はちょっと待ったなんだよ~!」ヒョコ
一夏「どっから出てきたんだよ!ストーカー忍者かテメーは!」
束「忍者じゃなくて天才科学者だよっと!ちーちゃん、ちーちゃん。もっといい作戦が私の中にナウ・プリティング!」
千冬「……出て行け」
一夏「出てけよ天才バカ」
箒「姉さん、出て行ってください」
束「箒ちゃんといっくんまでひどい~!そんなこと言わずに聞いて聞いて!ここは断・然!紅椿の出番なんだよ!」
千冬「なに?」
箒「!?」
滝近くの岩場~
箒「…………」
束「それじゃあ箒ちゃん。赤椿展開してみよっか」
箒「……行くぞ、紅椿」パアアア
束「それじゃあ箒ちゃん、展開装甲オープン!」
箒「…………」
カシュッ カシュッ カシュッ
束「展開装甲はね、第四世代型の装備でー――」
一夏「いや、もういいです」
束「そう?じゃあいいや」
一夏「おーし、んじゃ行くと……」
箒シャル「「ちょっと待てぇぇええええええ!!」」
一夏「んだよ大声出してよ。発情期ですかコノヤロー」
箒「解説を途中で切る奴がいるか馬鹿者!大体、装着してる私だってまだよくわかっていないんだぞ!」
シャル「なんで篠ノ之博士も納得してるんですか!?」
一夏「だってメンドクセーじゃん、いちいち反応すんのとかよお。五話でもやったけど、無駄に長ったらしい解説とかは読者わかってる部分はカットする方針なの」
箒「読者ってなんだ!?」
束「いっくんがいいなら私も別にねー。ぶっちゃけちーちゃんと箒ちゃんといっくん以外に解説するのめんどいし」
シャル「そんな個人的理由なの!?」
箒「だから私がわかっていないんだが!?」
束「わかったってば。じゃあ箒ちゃんには調整しながら話してあげるから、それでいいよねー?」
箒「ま、まあそれでしたら……」
束「オッケーオッケー♪」
千冬「決まりだな。束、紅椿の調整にはどのくらいの時間がかかる?」
セシリア「織斑先生!」
千冬「なんだ?」
セシリア「わたくしとブルー・ティアーズなら必ず成功してみせますわ!高軌道パッケージ『ストライク・ガンナー』が送られてきています」
千冬「そのパッケージは量子変換してあるのか?」
セシリア「そ、それは……まだですが……」
束「ちなみに紅椿の調整時間は七分あれば余裕だね★」
セシリア「そんなに早く……!」
千冬「よし。本作戦は織斑篠ノ之の両名による目標の追跡及び撃墜を目的とする。作戦開始は三〇分後。各員、ただちに準備にかかれ」
一夏「あ、じゃあ俺今のうちトイレ行ってきまーす」
千冬「時間がない。そこらの木陰にでも行ってして来い」
一夏「あのー、前じゃなくて後ろから出るやつっつーかぶっちゃけウン……」
千冬「ちり紙を貸してやる。さっさと行ってこい」
一夏「……ったく、いい歳して野糞する羽目になるなんてよ。こっちはゴリラじゃねーっての……」ガサガサ
箒「…………」
束「やっぱりいっくんのこと、気になる?」
箒「そ、そんなことはない……」
束「そんなブスーッとした顔しないで、笑って笑ってー」
箒「この顔は生まれつきなので」
束「そうだっけ?ま、紅椿の調整、ちゃっちゃっと片付けちゃお!」
セシリア「はあ……わたくし、今回いいとこなしですわね……」
鈴「なーに落ち込んでるのよ。そんなに一夏の運び役やりたかったの?」
セシリア「それもそうですが、今回の一件は篠ノ之博士と、世界にイギリスのISの性能を見せつけるチャンスでしたのよ!あなただって代表候補生としてそのくらいの心持ちはおありでしょう?」
鈴「いやいや。あたしはそういうの無関心だから」
セシリア「そう、そういえばあなたはそうでしたわね。ところで鈴さん、高速戦闘の訓練はされてるんですの?」
鈴「十二時間ね。ま、セシリアほどじゃないけどさ。じゃあこっちに聞くけど」
セシリア「どういたしましたの?言っておきますが、わたくしは大抵の訓練は鈴さんよりこなしている自信がありますわよ?」
鈴「そういうのじゃなくてさ……『実戦』はどのくらいこなしてんの?」
セシリア「実……戦?」
鈴「……気を付けたほうがいいわ。千冬さんが実戦っていうくらいだから、絶対なんかある」
セシリア「なにか……?」
箒「これが紅椿。私の専用機か……!」
箒(今度こそ……一夏を守れる……守ってみせる!)
第十話、立っている時は堂々としろ
完
次回予告
箒「それで一夏、具体的にどうするつもりなんだ?」
一夏「アレじゃね?所詮日本観光に来た機械なんだし『ガンガンいこうぜ』でよくね?」
箒「なんでドラクエ風なんだ!?」
ラウラ「いや、ここは一撃にかけるために序盤は『MPつかうな』で行くべきだろう」
箒「ラウラまで何を言ってるんだ!?」
束「じゃあここは間を取って『全部束さんにお任せで』!」
箒「姉さん!?全然間取れてないからそれ!」
一夏「次回、『浮かれている時は大抵失敗する、浮かれてなくても失敗する』」
えー、というわけで前回以上にお待たせして本当にすいませんでした
これからは体調管理、予定管理等をしっかりしつつ書いていきたいと思います
つーか、このペースだと確実に二スレ目行くね
番外編は……用意はしてあります
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