真尋「ん?なんだよ急に」
ニャル子「いえ、実は私、真尋さんに隠し事をしていたんです」
真尋「……年齢の事とかだろどうせ」
ニャル子「いえ、ちょっと、いやかなり真面目な話です」
真尋(ニャル子が真面目な話?いやいや、多分ロクな話じゃないぞ)
真尋「……変な話だったら刺すからな」チャキ
ニャル子「だ、大丈夫ですよぉ……多分」アセアセ
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真尋「で?話って何だよ?」
ニャル子「実は私……男なんです!!」
真尋「……」チャキ
ニャル子「おおう!!そのフォークをしまってください!!ストップストップ!!!」
真尋「男ってどういうことだ?ハス太みたいな感じでもないだろ」
真尋(入れ替わった時に確認済みだしな)
ニャル子「ま、まぁとりあえず話を聞いてください!」アセアセ
真尋「お、おう…」
ニャル子「コホン…そう、あれは今から二ヶ月前くらいのことでした…」
ニャル子「私は二ヶ月前まで普通のサラリーマンでした、毎日死んだ目をして働いていました」
ニャル子「そんなある日街で見かけた真尋さんに一目惚れしてしまいまして…つまりそういうことです!」
真尋「おいコラ、どういうことだよ」
ニャル子「ありゃ、説明不足でしたか」
真尋「今のでわかる方がおかしいんだよ!」
ニャル子「でも、今の説明でわかったと思いますけど、私は元地球人です。そこまではわかりました?」
真尋「……まぁなんとなくな」
ニャル子「じゃあ話をちょっと戻しますね、サラリーマンとしての仕事に疲れ切っていた私の目に一人の美少年が飛び込んできました」
真尋「それが僕か」
ニャル子「そうです!一目惚れした私はどうにかして真尋さんに近づきたくて毎日ストーキングを続けました」
真尋「……」ザク
ニャル子「痛いです……」
真尋「で、元地球人がどうして宇宙人として働くようになったんだ?」
ニャル子「あー…そこ聞いちゃいます?」
真尋「そりゃ宇宙人がいきなり元地球人ですとカミングアウトしたら気になるだろ」
ニャル子「まぁそうですね、その辺はおいおい説明します」
真尋(何だか嫌な予感がしてきたぞ)
ニャル子「私はストーキングを続けました、真尋さんの身長体重好みの体型好みの顔立ち好きな食べ物嫌いな食べ物、とにかく何でも死に物狂いで調べました」
真尋「怖いよ!サラリーマンにそんな事調べられてたとか怖過ぎだよ!」
ニャル子「……で、ここからが重要なんですよ」
真尋(正直こんな話されても全然信じられないな……でもニャル子の真剣な顔を見る限り……うーん……)
ニャル子「そうやって真尋さんの事を知っていくうちに真尋さんに近づきたい、真尋さんの隣に居たいと思うようになりましてね」
真尋(何故だろう、体の震えが止まらん)ブルブル
ニャル子「それで色々試行錯誤してみたんですがやっぱりサラリーマンが完璧な女の子になるのは無理がありました」
ニャル子「最終的に私は神に祈りました」
ニャル子「神様、私を助けてくれ、って」
ニャル子「そしたら神が邪神かはわかりませんが私に一つの力をくれました」
真尋「つまり、お前の同胞のニャルラトホテプ星人から力を受け取ったってことか」
ニャル子「あ、いえ、そういう訳じゃないんですよ」
真尋「でも話しを聞く限りそういうことじゃ……」
ニャル子「そこら辺は後でわかります!!大丈夫です!!」
真尋(不安だ…)
ニャル子「私は神のような存在から神のような力をもらいました」
ニャル子「まぁどんな力かといいますと万能の力といいますかどんなことでも出来る力です」
ニャル子「私は神の気まぐれで神になりました」
ニャル子「そこから私は真尋さんと添い遂げる計画をスタートしたんです」
ニャル子「まず真尋さんの好きなクトゥルフ神話を題材にしたラノベを書きました」
ニャル子「そして私はその物語の中のヒロイン、真尋さんは主人公」
真尋「……ニャル子、聞きたくない、やめてくれ」
ニャル子「神の力を手に入れた私にとってその物語をリアルで再現するのは簡単でした」
真尋「ニャル子!!」
真尋「じゃあ全部!!全部嘘だったってことかよ!!!」
真尋「クー子も!!ハス太も!!!宇宙人も!!!全部全部嘘だったのかよ!!!」
クー子「……少年、ごめんなさい」
ハス太「真尋君……ごめん……」
真尋「……!!お前ら」
ニャル子「……」
真尋「……どうして、どうしてこんな話しをこんな何もない時にしたんだよ」
ニャル子「真尋さん、私の力はおそらく二日以内に消えてしまいます」
クー子「……力が消えるとニャル子は元のサラリーマンに戻り、私達の存在は消える」
ハス太「今まで黙っててごめんね……」
真尋「……クソッ!!」
ニャル子「やっぱり宇宙規模の改変は力がかなり必要だったみたいで与えられた力がごっそりなくなっちゃいましてね」
ニャル子「ラノベもあと四巻ほど展開が残っているのに終わりまで辿り着けませんでした…」アハハ
真尋「……どうして普通の高校生になって普通に僕にアタックしなかったんだよ、なんで変な展開に沿って僕を攻略しようとしたんだよ!!」
ニャル子「私は、真尋さんに、真尋さんに楽しんでもらいたかったんですよ」
ニャル子「まぁそれがこんなことになるとは思ってませんでしたけど」
真尋「……それで、これからどうするんだ?僕に真実を伝えて、それで終わりなのか?」
真尋「僕は結局、最後まで轢かれたレールの上を走ってただけなのかよ!」ポロポロ
クー子「少年、ニャル子は……」
ハス太「待ってクー子ちゃん、ニャル子ちゃんに話をさせてあげて」
ニャル子「真尋さん、私は、私の妄想とはいえ真尋さんと一緒に居られて楽しかったです!」
ニャル子「ま、真尋さんと一緒に居ると好きだったのが、も、もっと好きになって、て、展開なんてすっとばして襲いかかりたいくらいでした」ポロポロ
ニャル子「好き過ぎて、自分の元サラリーマンという立場をわ、忘れてしまうほどに」ポロポロ
真尋「ニャル子……」ポロポロ
ニャル子「最後に一つだけ良いですか」グスッ
真尋「……駄目だ、ニャル子!!聞いてくれ!!最後くらいレールから外れさせてくれよ!!」
真尋「妄想だろうが何だろうがニャル子へのこの気持ちは本当だ!!僕は!」
真尋「ニャル子が好きだ!」
ニャル子「真尋さん…」ポロポロ
ニャル子「……今の撮れました?」ケロッ
クー子「……ばっちり」
ハス太「ちゃんと撮れてるよ~」
真尋「……は?」
~30分後~
ニャル子「ま、まだそんなにフォークを刺す気ですか!?」
真尋「うるさい!!」ザクッ
ニャル子「ンヒィ!」
ハス太、クー子「」コソコソ
真尋「逃げるなそこ!!」ザクッ
クー子「グスン、痛い……少年は間違いなくS……」
ハス太「これが真尋君のフォーク…!ハァッ!ハァッ!」
ニャル子「いや~しかし真尋さんからようやく好きの二文字が出てきて万々歳ですね!ストーリーを考えたかいがありましたよ!」
クー子「……どうすれば綺麗に終わるのか考えたかいがあった」
ハス太「ハァッ、ハァッ、真尋君ったらもう一年になるのに未だに好きって言ってくれなかったしね!あんなにアタックしてたのに」
ニャル子「押してダメなら引いてみろって奴です」フフン
真尋「あーもううるさいうるさい!!」カァッ
真尋「僕はもう部屋に戻るからな!今日のご飯は抜きだ!!」
三人「そ、そんな!」
真尋「じゃあそのまましばらく正座な!!」バタン
ニャル子「ぐぬぬ…まだツンが入ってますね…」
ニャル子(まぁ私が元男なのは本当ですけど)
終わり
駄文失礼しました、HTML依頼出してきます
このSSまとめへのコメント
(´-ω-)ウム。