杏「とある夏の日」(75)

過去作

モバP「その名もシンデレラジオ」
杏「え、続けるの?」
輝子「リスナーを全員キノコにしてやるぜェェェ!!!」
小梅「一週間の…楽しみ…」
杏「スペシャルウィーク?」
小梅「湯けむり殺人事件…」
輝子「ゲストは…弄り倒すもの…?」
杏「アイドル芸人」
輝子「北は北海道…南は沖縄まで…」
小梅「嘘を…本当と言い張る番組…?」
杏「集まれ社会の落ちこぼれ」
輝子「そして伝説へ…」

今回はラジオから離れて、外伝的な感じになります

ミーンミンミンミンミン……

杏「外はセミ兄貴が元気に鳴いてるねぇ」ゴロゴロ

杏「今日は休みだし、一日中家でだらだらしてようっと」

杏「あー……」ダラダラ

杏「うー……」ゴロゴロ

杏「おー……」ウダウダ

杏「幸せだなぁ………」

杏「………」グゥゥ

杏「お腹空いた……」

杏「……なんか食べようかな…」

杏「カップ麺……お湯沸かすのめんどい」

杏「飴玉でいいや…」ゴソゴソ

杏「あーむ……」コロコロ

ピーンポーン

杏「んぁ…誰だろ」

杏「きらりは…今日、来るって言ってなかったと思うけど」

杏「何かの勧誘かなぁ…無視しようっかな…」

ピーンポーン

杏「……あぁ、もう、しょうがないなぁ…」

杏「はいはーい、誰ですかー?」

???「こ…こんにちは……」

杏「…ん、この声……」ガチャ

輝子「ど、ども…フヒヒ……」

小梅「こ、こんにちは……」

杏「輝子と小梅じゃん。どうしたの?珍しいね」

輝子「ご…ご飯、作りに来た……」

小梅「ひ、1人だと…か、カップ麺しか…食べてない、って、言ってたから……」

輝子「と、特に、今日…暑いし…お湯沸かすのも面倒って、言って…」

輝子「飴玉で…済ませてそう、だったからね……」

杏「おおぅ…よくお分かりで……」

杏「まぁ、とにかく入ってよ」

小梅「お、お邪魔します…」

輝子「フヒヒ…お邪魔します…」

小梅「わぁ…あ、杏さんの家…初めて、入る……」

杏「思ってたより散らかってないでしょ?」

輝子「えっ……う、うん、って…言っていいのかな…」

杏「きらりがよく掃除してくれるからねぇ」

小梅「あ…そ、そっか……」

小梅「え…えっと、冷蔵庫と…台所、借りても…大丈夫……?」

杏「いいよいいよー。杏は殆ど使ってないし、好きに使っちゃって」

小梅「う、うん、あ、ありがとう……」

輝子「エプロン…も、持ってきたよ…フヒ…」

杏「輝子はキノコの絵がプリントされたエプロンかぁ。小梅は…」

小梅「こ、これ、なんだけど……」

杏「返り血!?」

小梅「返り血の…模様…ど、どうかな…」

杏「あ…う、うん、小梅らしくて…いいと思うよ…」

小梅「あ、ありがとう…えへへ……」

杏(微妙に怖いんだけど…)

杏「それで、何を作ってくれるのかな?」

小梅「れ、冷しゃぶを…作ろうと思うんだけど…ど、どうかな…?」

小梅「きょ、響子さんに、教えて…貰った……」

杏「おー、いいんじゃない?暑い日にピッタリだと思うよ」

小梅「よ、よかった…じゃ、じゃあ、作り始めるね…?」

輝子「KOUME & SHOCO’Sキッチン…フヒヒ…」

杏「ドクツルタケ使うの?」

輝子「つ、使わないっす…え、えのきを、使います…フヒ」

小梅「しょ、輝子さん…お、お米…研いでもらって、いい……?」

小梅「わ、私…お湯を…沸かして、豚肉を…茹でる…」

輝子「お、オッケー…フヒヒ」

杏「いやぁ、美少女2人がウチに来てご飯作ってくれるなんて」

杏「これなんてリア充?」

小梅「あ、あう、そんな……」

輝子「わ…私より、可愛い子なんて…た、沢山、いるよ…」

杏「いやいや、二人とももっと自信持っていいと思うよ」

小梅「う、うん…ありがとう……」

輝子「フヒ…な、なんか照れるね……」

輝子「えっと…炊飯ボタンを…押して…っと」

輝子「つ、次は…な、何…すればいい…?」

小梅「あ…じゃ、じゃあ、えのき…切って欲しい…根元を…切り落として…」

小梅「そ、その次に…アスパラを…て、適当な大きさに…切るの…」

輝子「お、オッケー…任されたよ……」

小梅「豚肉…茹で終わったから、氷水に…入れておくね…」

小梅「あ、杏さん…ポン酢と…ゴマだれ…ど、どっちが…いい…?」

杏「じゃあ、ゴマだれでお願い~」

小梅「う、うん、わかった…」

輝子「れ…冷しゃぶは、作るの、難しくないから…いいね…」

小梅「う、うん。私達でも…簡単に、作れるね……」

杏「そこら辺も考えて、響子もレシピ教えてくれたのかもね」

輝子「さ…流石、料理できる人は…違うね……」

杏「ウチの料理得意勢は凄いよねー」

杏「毎日のようにお菓子作ったりしてるし」

小梅「お、お菓子…す、凄く、難しかった…」

輝子「お菓子は、普通の料理以上に、分量とか…正確に、やらないとダメらしいね…」

杏「杏はやっぱり食べる専門がいいや」

輝子「あ…アスパラと、えのき…切り終わった……」

小梅「あ、ありがとう…じゃ、じゃあ…これと…もやしを茹でて…」

小梅「豚肉と…一緒に、冷やしたら…完成、だね……」

輝子「あとは…ご、ご飯が…炊けるのを…待つ、だけだね…」

小梅「あ…杏さん、食器…どれ、使っても…だ、大丈夫…?」

杏「いいよー、好きなの使っちゃってー」

小梅「じゃ、じゃあ…食器棚の、下の方にあるのを…適当に…」

輝子「上にあるのは…と、届かないしね……」

杏「あー、上の方のはきらりしか触ってないからねぇ」

杏「杏もどんなのがあるのか分かんないよ」

小梅「食器…テーブルの上に、準備…あ、あれ……」

輝子「テーブルの上が…す、凄まじい…散らかりっぷり……」

小梅「しょ、食器を置くところが…ない……」

杏「あー、動くの面倒だから、よく使うものは自分の手の届く範囲に全部置いてるんだよね」

杏「リモコンとか、ゲーム機とか、飴玉とか、今読んでる漫画とか…」

杏「ここだけは、きらりに片付けてもらっても1時間後にはこうなるんだよね」

輝子「な、なんという…徹底っぷり……」

小梅「え…えっと、ど、どうしよっか……」

杏「あー、退けるから大丈夫だよ。適当に床の上に積んでおくから」

小梅(こ…これで、いいの…かなぁ…)

輝子「しょ…食器も、オッケー…だね…」

杏「あとはご飯炊けるまでだらだらしてようか」

杏「まぁ、杏はさっきからずっとだらだらしてるけど」

小梅「こ…こういう時って…ど、どんな…会話…すれば、いいのかな…?」

杏「というと?」

小梅「や、休みの日に…お、女の子が…集まると…」

小梅「ふ、普通、どういう…会話、するのかなって…思って……」

輝子「そ、それ…私も…気になる……」

杏「あー、どうなんだろうねぇ…」

杏「凛と奈緒と加蓮のトリオとか…凛と卯月とちゃんみおのトリオとか…」

小梅「き、気になる…」

杏「よし、じゃあ杏達で、その3人になりきって会話してみよう」

杏「そうすれば、自然とそれっぽい会話が出来るかもよ?」

小梅「な、なるほど……!」

輝子「だ、誰が…誰に…なりきる…?」

杏「んー、杏は凜でいってみようかな」

輝子「じゃ…じゃあ、私は…奈緒さん……」

小梅「わ、私は…加蓮さん、だね……」

杏「はい、それじゃいくよー。よーいスタート」

今日から開催のフェス、上位報酬の輝子がヤバいマジヤバい

杏(凜)「ふーん、加蓮と奈緒が私にご飯作ってくれるの?まぁ、悪くないかな」

輝子(い、いきなり凜さんの黒歴史を穿り返しに来た…!)

輝子(奈緒)「べ、別に凜の為に作ったわけじゃねぇし…!ホ、ホントだからな…!」

小梅(加蓮)「ゴホッ…ゴホッ…ばたり」

杏(凜)「かれーん!?」

輝子(奈緒)「きゅ、救急車を…呼ばねぇと…!」

小梅(加蓮)「うーん…うーん…」

杏「はい、ストップ」

>>19
フェスの上位報酬とかやめてくれよ…(絶望)

杏「ごめん、言い出した杏が言うのもなんだけど、無理があったね」

小梅「う、うん…」

輝子「と、途中から…よく、分からなくなったよ…」

杏「まぁ、無理に女の子っぽい会話とか考えずに」

杏「杏達は杏達で盛り上がれる話をすればいいんじゃないかな」

小梅「う、うん…そう、だよね…あ、ありがとう…」

ピー!ピー!ピー!ピー!ピー!

小梅「あ…ご、ご飯、炊けた……」

輝子「ご、ご飯は…私が、やるよ……」

小梅「じゃ、じゃあ、冷蔵庫から…冷しゃぶ…出してくるね…」

輝子「というわけで…昼ご飯が…出来ました…」

小梅「えのきと…アスパラの…冷しゃぶ、です…」

杏「わーい」

杏「写真でも撮ってツイッターに載せてみる?女子っぽく」

小梅「あっ…う、うん、じゃあ…折角だから…え、えっと…携帯…」ゴソゴソ

小梅「輝子さんと…杏さん、写真に…入る……?」

杏「そうだね、その方が面白そうだし」

輝子「フヒヒ…じゃ、じゃあ、私も……」

小梅「じゃ、じゃあ…と、撮るね…?」

杏「ドヤ顔ピース」ドヤァ

輝子「フヒヒ…ぴ、ピース……」

小梅「えいっ」カシャ

小梅「撮れた…じゃ、じゃあ…ツイッターに…アップ…するね…?」

杏「オッケー」

輝子「よ、よろしく…」

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輝子さんと一緒に、杏さんの家にご飯を作りに来ました。

冷しゃぶを作ってみたけど…上手に出来てるかな…?(画像付き)
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小梅「こ、これで…大丈夫…の、はず…」

杏「どれどれ。杏も自分の携帯でチェックしてみよう」

輝子「わ、私も……」

杏「うん、ちゃんと画像も付いてるね。てか、凄い勢いでリツイートされてるよ」

小梅「わ、わっ…コ、コメント…?…も、沢山…」

輝子「リプライ、だね…こ、こっちの携帯からだと見れないから…み、見ても…いい…?」

小梅「う、うん…いいよ……」

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おいしそおおおおおおおおおおおおおおおお
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ドヤ顔ピース杏Chang!!!
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食べたい!!!
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輝子ちゃんのピースが可愛すぎて100万回保存した
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小梅ちゃんと輝子ちゃんの手料理とか…。杏ちゃん幸せものすぎんよー
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キノコが見えますけど、これはドクツルタケですかね?(すっとぼけ)
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杏「あはは、杏と同じ事言ってる人が入るよ」

輝子「ど、毒キノコはNG…いや、好きだけど、食べ物に入れるのは…アウト…」

小梅「しょ、輝子さんの…ピース、可愛いって…」

輝子「う……」

杏「顔赤くなってるよ」ニヤニヤ

杏「じゃあ、そろそろいただくとしようかねー」

小梅「あ、そ、そうだね…」

輝子「麦茶…どうぞ…」

杏「ありがとー。それじゃ、いただきまーす」

小梅「い、いただきます…」

輝子「いただきます…フヒ……」

杏「あむ。もぐもぐ……うん、おいしいおいしい」

小梅「よ、よかった…えへへ……」

輝子「冷たいから…暑くても、ご飯が進んで…いいね…」

杏「あー、家でまともなご飯食べるの久しぶりだなぁ」モグモグ

小梅「あ…杏さん、やっぱり…カップ麺ばっかりじゃ…体に、悪いよ…?」

輝子「そ、そうだね…せ、せめて…コンビニ弁当…とか…」

輝子「スーパーのお惣菜…とか、冷凍食品…とか…」

杏「んー、そうだねぇ…。まぁ、それなら、レンジで温めるだけだし…」

小梅「や、やっぱり…面倒じゃないかどうかが…大事、なんだ…」

杏「イエス!」

輝子「杏さんの、『一ヶ月自炊生活』とか…」

杏「うわー、絶対無理だなー。1日目で逃亡するよ」

輝子「は、早すぎ…」

杏「二人はやっぱり、ちゃんと自炊してるんだよね」

小梅「う、うん、寮で…暮らしてるから…」

小梅「他の人の部屋で…一緒に、作って…食べたり…」

輝子「事務所で…食べてから、帰る事も…あるね…」

小梅「お、遅くなった時は…こ、コンビニの…お弁当、買ったり…」

小梅「誰かに…外食に…連れて行ってもらう事も……ある…」

杏「なるほどねぇ」

輝子「で、でも、杏さんは…一人暮らし…してるから…」

輝子「それは…凄いと…思う…」

小梅「う、うん、そう…だね…。遠くから…来てる…子は…」

小梅「寮生活…だったり、親戚の家に…住んでる、子が…殆ど…だけど…」

小梅「杏さんは…ひ、一人暮らし…してる…」

杏「んー、まぁねぇ。一人暮らし、してみたかったからねぇ」

杏(寮だとプロデューサーの目が届いてるだろうからサボり辛そうってのが理由だったんだけどね)

杏(しかし今となっては地方民の未成年が一人暮らしをするなんて)

杏(逆に目をつけられてるんじゃないかと思えてきた。失敗だったかなぁ)

杏(まぁ、気楽なのは事実だからいいけど)

杏「ごちそうさまー。いやー、ホントにおいしかったよ」

小梅「ごちそうさまでした…。う、うん、よかった…えへへ…」

輝子「ごちそうさま…。こ、こういう…食事も…いいね…フヒヒ…」

小梅「じゃ、じゃあ…後片付け…するね…?」

輝子「あ、わ…私も…やるよ…」

杏「いやぁ、悪いねぇ、何から何までやってもらって」

小梅「う、ううん、いいの…や、やりたくて…やってる、ことだから…」

輝子「ち…ちなみに、もし、手伝って欲しい…って、言ったら…?」

杏「なんだかんだ理由をつけて断る(キリッ」

輝子「で、ですよねー…」

杏「二人はこの後、何か予定とかあるの?」

小梅「う…ううん、特に…ない……」

輝子「そ、そういえば、ご飯、終わったら…どうするか…考えてなかった…」

杏「ウチで遊んでいく?どうせ杏も休みだから別にすることないし」

小梅「えっ…い、いいの…?」

杏「もちろん。ご飯だけ作って貰ってさよならじゃ、あんまりだしね」

輝子「フヒヒ…じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて……」

小梅「た、楽しみ…えへへ……」

輝子「か、片付け…終わり……」

小梅「食器乾燥機も…あるんだね…」

杏「杏は使ってないけどね」

杏「さて、何して遊ぶ?ゲームでもやる?」

輝子「い、いいね…フヒヒ…」

小梅「ホラーゲーム…また、見たい…」

杏「いやいや、今日は折角だからみんなでホラーゲームやろう」ガサゴソ

小梅「み、皆で……?」

杏「バイオハザードダークサイドクロニクルズ~(ドラえもん風)」

小梅「あ…ば、バイオハザード…」

輝子「で、でも…聞いた事ない…タイトルだね…」

杏「バイオのガンシューティングゲーだね。2人で出来るから、交代でやっていこう」

小梅「お、面白そう…。でも、む、難しく…ないかな…」

杏「難易度ノーマルにすれば大丈夫だよ。さぁて、Wiiの準備しようかね」

輝子「じゃ、じゃあ…お菓子と…ジュース、準備するよ…」

小梅「あっ…わ、私も…手伝う……」

輝子「お、お菓子とジュースも…買ってきておいて、よかったね…」

小梅「うん…えへへ……」

杏「じゃあ、誰からやる?」

小梅「わ、私…ふ、二人のを見てから…や、やりたい…」

小梅「い、いきなりだと…き、緊張する……」

杏「じゃあ、最初は杏と輝子でいこうか。はい、ガンコン」

輝子「オッケー…フヒヒ……」

杏「最初はレオンとクラウザーのストーリーだね。2と4の間の話」

杏「輝子はどっち操作したい?」

輝子「じゃ、じゃあ…レオンで……」

杏「じゃあ杏はガチムチで。よーし、始めるよー」

輝子「お、おぉ…勝手に、動く…」

杏「ガンシューティングだからねぇ。ハンドガンは無限だから撃ちまくっていいよー」

輝子「マジか…い、いいね…」

杏「ナイフも使えるから、敵に近づかれすぎた時とかに振るといいよ」

輝子「お、オッケー……」

小梅「ゾ…ゾンビが…たくさん…」

杏「小梅、嬉しそうだねぇ」

小梅「えへへ……」

輝子「ちょ…は、ハンター強い……」

杏「あー、ハンターはショットガンがいいよ」

杏「ショットガンはリロード時間がかなり長いから、一発ごとにリロードした方がいいよー」

輝子「わ、わかった……」

小梅「て、敵の数が…多いね……」

杏「ナンバリングの方でこんなに敵が出たらクリアできないねぇ」

輝子「た、弾が…足りなくなるね…」

杏「あ、そこハーブあるよ。回復回復」

輝子「おおぅ…あ、危ない……」

小梅「スプレーは…あるの……?」

杏「あるよー。やられた時の復活アイテムだね」

小梅「あ…そ、そうなんだ……」

輝子「や、ヤバい…ボスがメチャクチャ強いんですけど……」

杏「ノーマルを2人でやってこれだからねぇ。ベリーハードをソロでやると鬼畜の極みだよ」

輝子「ク、クリアさせる気が感じられない……」

小梅「あ、な…なんか、振りかぶって…」

杏「あー、この動作の時は頭か触手狙って。攻撃がくるよー」

輝子「フヒッ…あ、焦ると当たらない…!」

杏「うおお、やらせん!」

輝子「た、助かった……」

小梅「杏さん、凄い……」

杏「1人で頑張って全ミッションSランクとったからねぇ。いやーキツかったよ」

輝子「な、なんとか…た、倒せた…」

杏「まだ一番最初のチャプターが終わっただけだけどね」

杏「じゃ、杏はお菓子食べるから、小梅チェーンジ」

小梅「えっ…あ、あう、が…頑張る…」

杏「ちなみに、次はさらに過去に遡って、バイオ2の話になるよ」

輝子「2のステージを…ガンシューティングでやれるのか…い、いいね…」

小梅「わ、私は…クレアを…操作かな…?」

杏「そだねぇ。今回は表とか裏とかないから、常に2人一緒に行動するけど」

小梅「な、なるほど……」

輝子「やっぱり、ガンショップのおじさんはやられる運命…」

杏「仕方ないね」モグモグ

小梅「あう…む、難しい…!」

杏「頑張れ小梅ー。落ち着いて狙えば大丈夫だよー」

小梅「う、うん…頑張る……!」

輝子「わ、私も…できるだけ、フォロー…するよ…」

小梅「あ、ありがとう…輝子さん…」

杏「うんうん、よきかなよきかな」モグモグ

輝子「う、うわっ…で、出た、タイラント……!」

杏「今回もしつこいよー。おまけにかなり強いし」

杏「頭以外にはダメージ入らないから気をつけてねー」

小梅「は…走ってくる…!」

輝子「2だと…ずっと、歩きだったのに…」

杏「タイラントもあぐれっしぶ、なので」

輝子「か、可愛くいっても、怖いっす…フヒヒ…」

―1時間半後―

輝子「れ、列車だ…あとは、脱出して…終わり…?」

杏「残念、スーパータイラントちゃんでした!」

小梅「わ、忘れてた…」

輝子「ろ…ロケットランチャー…はよ…」

杏「エイダさんがユーズディスしてくれるまで頑張って戦ってねー」モグモグ

輝子「え、エイダさん…はよ…!」

―さらに1時間半後―

輝子「あ、アレ…このボスって、ライフルで…狙撃するだけ、だったような…」

杏「こっちだとやたら動きまわってくるからねぇ。大ジャンプしたりするし」

杏「あ、小梅、そこのハーブ取っていいよ。杏はまだ大丈夫」

小梅「あ、ありがとう……!」

輝子「それにしても…な、南極でこんな格好で寒くないのかな…この2人…」

小梅「寒そう……」

杏「確実に凍死するよね」

―さらに30分後―

小梅「と…飛び回ってるから、リニアランチャーが…あたらない…!」

輝子「た、弾のスピードも…お、遅いしね……」

杏「このラスボスは実際鬱陶しいから困るねぇ」

杏「ニュータイプになるしかない」

小梅「う…動きを…よんで…え、えいっ…!」

杏「おー、当たった当たった。これでコードベロニカ編もおわりだねー」

小梅「つ、疲れた……!」

杏「お疲れー、小梅。じゃ、残り3分の1は杏と輝子で終わらせようか」

輝子「お、オッケー…フヒヒ……」

―さらに1時間半後―

輝子「ラ、ラスボスでかすぎ……」

杏「杏はこいつがシェンガオレンに見えてしょうがない」

小梅「シェ…シェンガオレン……?」

杏「あぁ、モンスターハンターにいるおっきい蟹だよ。2人はモンハンしたことない?」

小梅「う、うん…ない……」

輝子「な、なんか、難しそう…だよね……」

杏「あー…まぁ、確かに難しいといえば難しいかも。よく紗南と2人でやってるんだよね」

小梅「そ、そうなんだ……」

杏「はーい、終わりっ。おつかれー」

輝子「フヒ…な、なんとか…クリア、できた……!」

小梅「よ、よかった…つ、疲れた……」

杏「どう?自分でゲームやってみた感想は」

小梅「う、うん…難しかったけど…面白かった…!」

輝子「こういう協力プレイも…面白いね……」

杏「楽しんでもらえたようでよかったよかった」

杏「…って、うわ、もうこんな時間か」

輝子「そ、外がまだ明るいから…気づかなかった……」

杏「2人ともどうする?」

輝子「ど、どうしようか……」

小梅「そ、そろそろ…帰った方が…いいかな……?」

杏「別に泊まっていってもいいよー」

小梅「えっ…い、いい…の……?」

杏「ん、まぁ、2人がそれでいいなら、杏は構わないよ?」

小梅「しょ、輝子さん…どうする……?」

輝子「わ、私も…大丈夫…」

杏「じゃあ、決まりだねー。今日はお泊り会だー」

小梅「わぁ…な、なんだか…楽しそう…!」

輝子「リ、リア充っぽくて…いいね…フヒヒ……」

小梅「寮の皆と…プロデューサーさんに…メール、しておくね…」

輝子「あ、そ、そうだね…その方が、いいと思う……」

杏「おたくの可愛い小梅ちゃんと輝子ちゃんは杏が預かっている」

杏「返して欲しければ飴玉と有休を用意しろー」

輝子「きょ、脅迫メール…」

小梅「送信…できた……」

小梅「え、えっと…晩ご飯の…買い出し、行った方が…いいかな…?」

杏「宅配ピザでも頼めばいいんじゃない?その方がなんか楽しそうだし」

輝子「た、確かに…なんか、パーティーっぽいね…」

杏「あー、宅配ピザで思い出したけど、自炊せずにちゃんとしたご飯を食べるなら」

杏「毎日出前を取る作戦でいこう、とか考えた事もあったなぁ」

小梅「ま、毎日…出前……」

杏「毎回電話するの面倒だし、食費がとんでもない事になりそうだから流石にやめたけど」

輝子「で、ですよねー…」

小梅「出前って…た、高い…よね…」

杏「あと、何円以上じゃないと配達しませんとかもあるし」

杏「んー…ピザ、まだ頼むにしてもちょっと早いね」

輝子「そ、そうだね…そんなに、お腹…空いてないし……」

小梅「え、えっと…じゃ、じゃあ…か、買い物…行く…?」

杏「買い物?何か欲しいものあるの?」

小梅「あ…う、うん…泊まるなら…き、着替えとか…歯ブラシとか…」

小梅「あ、あと、明日の…朝ご飯とか…買った方が、いいかなって…」

杏「あーそうか。急に泊まる事になったから、そこら辺何も準備してないか」

杏「着替えは…まぁ、きらりが持ってきて使ってないヤツが色々あるから」

杏「それ使えばいいとして…歯ブラシは、流石に予備とかないしなぁ」

輝子「じゃ、じゃあ…買いに、行く……?」

杏「そうだねぇ、その方がいいかな?」

小梅「ここに来る時に寄った…あのスーパーで…いいかな…?」

輝子「そ…そうだね、ここから…結構、近かったし…」

小梅「あ…杏さんは…ど、どうする……?」

小梅「そ、外に出るの…い、いやなら…二人で、行ってくる……」

杏「んー…いや、杏も行くよ。外はまだ明るいけど、それなりに遅い時間だしね」

杏「2人だけじゃ危ないかもしれないから」

小梅「そ…そっかぁ…あ、ありがとう…えへへ…」

輝子「杏さん…や、優しいね……」

杏「ふっふっふ、もっと褒めても良いんだよ」

―近所のスーパー―

杏「はぁ、涼しい。外暑すぎわろた…」

小梅「あ、暑かったね……」

輝子「この距離を…歩いただけで…汗が……」

杏「えーと、歯ブラシってどこで売ってるんだろ」

小梅「あ…あっちに、日用品コーナーが…ある、みたい…」

杏「じゃあ、多分そこかな」

輝子「た、多分…きょ、今日使うだけだから…適当に、安いやつにしよう…」

小梅「そ、そうだね……」

杏「はい、歯ブラシ無事確保ーっと。あとは明日の朝ご飯だっけ」

小梅「な…何、食べる……?」

輝子「わ…私は、なんでもいい……」

小梅「わ、私も……」

杏「時間ないかもしれないし、パンとかでいいんじゃない?」

輝子「じゃ、じゃあ…それで…」

小梅「ぱ…パンは、あっち…だね……」

杏「ジャムパン、コッペパン、ミルクパン~」

小梅「な…何、その歌……?」

杏「脳みそコネコネされる狂気の歌」

小梅「え…えっ……?」

輝子「そ、そんな…恐ろしい歌には…聞こえないけど…」

杏「パンも確保ー。もう、買うものはないよね?」

小梅「う、うん、大丈夫……」

輝子「じゃあ、レジに……ん?」

杏「どしたの?」

輝子「あそこ…ひ、人が…集まってる」

小梅「ほ、ホントだ……」

杏「タイムセールでもやってるのかな?」

『いらっしゃいいらっしゃい~。本日この時間限り、鰻の大セールだよ~』

『国産の特上うなぎだよ~いらっしゃいいらしゃい~』

杏「うなぎ…」

小梅「う、うなぎ…」

輝子「…ゴクリ」

杏「………ピザは、今度でいいよね」

小梅「う、うん…今度で、いい…」

輝子「フヒヒ…い、意見が一致したね……」

―杏の家に戻り、夕食の時間―

杏「鰻だー!」

小梅「おいしそう……」

輝子「ヒャッハァー!」

杏「いやぁ、あんなところで鰻のセールなんてされちゃあねぇ」

輝子「か、買わないわけには…いかないよね…」

小梅「う、うん……」

杏「インスタントのお吸い物まで買ってしまう始末」

杏「鰻、恐ろしい子!」

杏「それじゃ、いただきまーす」

小梅「いただきます……」

輝子「い、いただきます……」

杏「もぐもぐ……うまっ!」パクパク

小梅「お、おいしいね…!」ハフハフ

輝子「これは…いい……」モグモグ

杏「いやぁ、ピザやめてこっちにして正解だったね」

輝子「ま、全くだね……」

小梅「ちょうど…特売…やってるなんて…う、運が…よかった、ね…」

輝子「そ、そういえば…鰻といえば…プロデューサーから…聞いたんだけど…」

輝子「ちひろさんが、鰻を根絶やしにするとか言って、数日帰ってこなかったらしい…」

小梅「えっ…ど、どういう…こと……?」

杏「あの悪魔、スタドリ売る為にそこまで…」

杏「この世からスタミナが付く食べ物を消し去るつもりなのかな」

杏「となると、豚肉やニラも危ないね…ちひろさんに消されてしまう」

輝子「なんという執念……」

小梅「ど、どうしよう……」

杏「プロデューサーの財布が犠牲になるしかないんじゃないかなぁ」

杏「あ、そうだ、2人とも、お風呂入るよね?」

輝子「あ…う、うん、そうだね…汗、かいたし……」

小梅「で、できれば…入りたい……」

杏「んじゃ、ちょっと今の内にお湯張ってくるかな。ちょっと待ってて」

小梅「う、うん…ありがとう…」

輝子「本格的お泊り…」

杏「申レN」

輝子「えっ…?」

―20分後ー

杏「ごちそーさまー。いやー、おいしかった」

小梅「お腹…いっぱい……」

輝子「な、なんか…今日は、沢山、食べた気がする…」

杏「まぁ、プロデューサーに『沢山食べて大きくなれよー』ってよく言われるし」

杏「ちょうどよかったんじゃないかな。杏に関してはもう手遅れな気がするけど」

小梅「そ、そんなこと…ないよ……」

輝子「あ、杏さんも…ま、まだ、これからだと…思う…」

杏「いやー、いいのいいの。それに、この方がなにかと便利だから」

小梅「べ…便利って……?」

杏「誰にでも運んで貰えるし」

輝子「あ、あぁ…そういう……」

小梅「か、片付け…終わったら、お、お風呂…入る…?」

輝子「そ、そうだね…そ、それじゃ、れ、例によって、杏さんは休んでて…」

杏「ありがとー、お言葉に甘えてゆっくりさせてもらうよー」ゴロゴロ

小梅「しょ、輝子さん…お風呂…一緒に、入ろうね…」

輝子「お、オッケー…フヒヒ……」

杏「おぉっと、杏も混ぜてもらおうか」

小梅「じゃ…じゃあ、3人で…背中、流しっこ…」

輝子「そ、そうだね…な、なんか…温泉に…行ったのを、思い出すよ…」

杏「あー、行ったねぇ。楓さんと4人で」

小梅「ま、また…行きたいね……」

杏「その為にもまたラジオでスタッフからご褒美を奪い取らなきゃね」

―ハイパーお風呂タイム―

杏「うぇーい…生き返る……」

杏「…にしても、流石に3人だとちょっと狭かったかな」

杏「杏達ならサイズ的に大丈夫かと思ったけど」

輝子「こ、これぐらいなら…だ、大丈夫…だと、思う……」

杏「まぁ、1人がお湯浸かってる間に、2人が背中流してれば大丈夫かぁ」

小梅「う、うん…じゃ、じゃあ、輝子さん…背中…洗うね…」

輝子「よ…よろしく…フヒヒ……」

杏「後で杏もお願いするよー」

小梅「う、うん…まかせてっ……」

杏「わぁい」

小梅「きょ…今日、凄く…楽しかった…」

輝子「わ、私も…た、楽しかったよ……」

小梅「ラジオで…いつも、一緒だし…」

小梅「じ、事務所でも…よく、ゲーム…見せてもらったりしてるけど…」

小梅「こ、こうして…杏さんの家で…ご、ご飯…作ったり…」

小梅「お泊り…して、もっと…な、仲良く…なれた気がする……」

杏「ん、そかそか。また来たければいつでも来ていいからね」

小梅「えっ…い、いいの……?」

杏「勿論。外に出るのがイヤなだけであって、ウチに誰か来るのは別に構わないし」

輝子「そ…そういうことか…フヒヒ…」

―お風呂上り―

杏「ふぃー、さっぱりした」

小梅「お風呂、気持ちよかったね……」

輝子「そうだね…ん、め、メールが…来てる…?」

杏「誰からー?」

輝子「プロデューサーだ…えっと……フヒッ!?」

小梅「ど、どうしたの……?」

輝子「こ、こ、これ……」ガクガク

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今度のフェスの上位報酬、輝子の新SRに決まったぞー。

撮影とか色々入ると思うから、よろしくなー。

あと、いつものデスメタル路線じゃないんで、そこんとこよろずや。
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杏「フェスの上位報酬で、輝子の新SR…これは戦争が始まるよ…」

杏「てか、そこんとこよろずやって…」

小梅「しょ、輝子さん…おめでとう…」

輝子「あ…ありがとう……」

杏「デスメタル路線じゃないって…どうするんだろうね?」

輝子「あ…アレ以外、自信ないんですけど……」

杏「フリフリのドレス着て、完全に可愛い路線とか」

輝子「フヒッ…そ、それは、流石に…無理な…気がする……」

杏「そんなことないって、輝子だって可愛いんだからセリフさえ間違わなければいけるって」

小梅「わ…私も、そう思う……」

輝子「あぅ…そ、そうかな……」

小梅「ふぁ…あぅ……」

杏「ん、小梅、眠い?」

小梅「ん…んぅ、ちょっとだけ……」

輝子「あ、明日…早かった、はずだし…そ、そろそろ…寝ようか…」

杏「2人ともそのベッド使っていいよー」

小梅「え…で、でも…杏さんは…?」

杏「杏には、この後深夜アニメを見るという大事なお仕事が残っているので(キリッ」

輝子「あ、杏さんも…明日、早いんじゃ…だ、大丈夫…?」

杏「いつものことだから平気平気」

杏「アニメ見終わったら、杏も勝手に寝るから気にしなくていいよー」

小梅「う、うん…わ、分かった……」

杏「ヘッドホンはするけど、テレビの光はどうしようないから許してねー」

小梅「う、うん…それぐらいなら…大丈夫…」

輝子「そ、それじゃあ…お、おやすみ……」

小梅「おやすみなさい…」

杏「はーい、おやすみー」

杏「んー…始まるまでまだ時間あるなぁ」

杏「ゲームでもしてようかな。Vitaどこにやったっけ…」

小梅「くぅ……くぅ……」

輝子「すぅ……」

杏「…もう、寝ちゃったか。今日は杏の為に色々頑張ってくれたもんね」

杏「…なんか、可愛い妹が2人できたみたいで、よかったかも」

杏「こういうのも、悪くないかもね」

杏「…っと、そろそろ時間だ」

杏「今日はワタモテの第1話だー」

杏「これ、楽しみにしてたんだよねー」

杏「もこっちかわいいよもこっち」

杏「………」チラッ

輝子「すぅ…すぅ…」

杏「…輝子と…もこっち…」

輝子「…すぅ…フヒヒ……」

杏「…意外と、いけるんじゃ……」

杏「って、何を考えてるんだ杏は…」


おわり

なんか盛り上がる所もないのにだらだらと長くし過ぎてしまった感
ラジオ以外でも仲良しな3人を書きたかったんよ

見てくれた人ありがとう


フェスの上位報酬(血涙)

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