妹「このシスコンお兄ちゃん!」(26)
やりたいことをやっちまうぜ
妹「なんで朝起きたら私のベッドにいるのよ!」
兄「お前がもし夜中に襲われたらどうすんだ?お前1人じゃ対応できないだろう」
妹「私が襲われるとしたらそれはお兄ちゃんに襲われるね!」
兄「はっ、面白い冗談だ」
妹「ムカつくー!」
妹「あんたいい加減自覚しなよ!」
兄「なにをだ?」
妹「自分がシスコンだってこと!」
兄「なに言ってるんだ、妹よ。シスコンなんて現実にはいないぜ?」
妹「私の目の前にいるのだけれどそれは」
兄「それはお前の愛しい愛しい兄だ」
妹「シスコンでナルシストだった!」
妹「というか暑苦しい!布団から出てって!」
兄「俺が出たらお前襲われるぞ?」
妹「だからあんたに襲われるって!」
兄「俺はそんなことしない」
妹「嘘だ!現に私のベッドに入ってきたじゃない!」
兄「それは俺の日常生活の一コマだ」
妹「そんな一コマ削り取れ!」
妹「というか私が襲われたってお兄ちゃんじゃなにもできないよ!」
兄「甘い甘い。俺にかかればそんなの関係ない」
妹「じゃあ具体的な方法教えてよ。ノープランの人はそれこそなにもできないよ?」
兄「お前を襲おうと思った思考回路を壊した後にいたぶるか」
妹「ヒィ!?」
妹「そこまでしなくても…」
兄「可愛い妹は穢させない」
妹「シスコン発言出た!」
兄「だから俺はシスコンじゃない」
妹「うるさいこのお兄ちゃん野郎!」
兄「お兄ちゃん野郎…」
妹「はぁー…毎朝このやり取りをしなきゃ朝が始まらなくなったよ」
兄「ふっ」
妹「褒めてないし」
兄「お前の俺に対する溺愛ぶりも慣れたもんだ」
妹「皆さんこんな兄どう思います?」
妹「とりあえず学校行く準備するから出てって」
兄「襲われたら…」
妹「でてけ!」
兄「あ、痛い」
妹「ほれ、朝飯」
兄「ふむ、卵焼きと目玉焼きか」
妹「いい感じにできてるはずよ」
兄「…卵料理しかできないくせに」
妹「♪」
妹「さて、学校行くよ」
兄「そうだな」
妹「あのお兄ちゃん?少し離れてくれないかな?」
兄「なにが離れてくれないかなだ。こんなに距離空いているのに」
妹「背中に息かかるくらい密着してる人がなにいってんの」
兄「俺はシスコンじゃないぞ?」
妹「私何も言ってないけど?」
妹「さて、兄妹そろって同じ高校というありえない高校についた」
兄「ありえないことはないだろう」
妹「私がありえないと言ってるのは兄が同級生だからよ?」
兄「俺はシスコンじゃないぞ」
妹「何も言ってないってば」
もう思いついたの書く
妹が欲しかった人が書く
妹「だいたいありえない」
兄「なにがだ」
妹「私が入学するのを待ってわざわざ留年して1年生に止まって」
兄「それは俺の成績が悪かったからだろう」
妹「嘘仰い!この前のテスト何位だったか言ってみ!」
兄「1って数字知ってるか?」
妹「バカにすんな!」
妹「教室に行くわよ」
兄「へい」
妹「おはよ!」
妹友「おはよ…今日もお兄さんと仲良いね」
妹「お兄ちゃんが勝手についてくるだけだってば」
兄「またまた冗談を」
兄友「おはようございます!」
兄「おはようだ。して、敬語は使うなと言ったろう」
兄友「抵抗感じるから駄目っす」
兄「なんの抵抗だ」
妹「ほら、席すわんなさいよ」
兄「お前の隣だろう」
妹「シスコン行動の産物でね!」
妹友「席も隣で同学年ってなにか縁を感じる…」
妹「席隣なんて別になんともないじゃない」
妹友「5回席替えして、5回ともお兄さんが隣なんて縁しかないじゃん」
妹「シスコンだから…」
兄「シスコンじゃない。シスコンなんて漫画やゲームの世界だけだ」
妹「現実で私の目の前にいるんだってば!」
妹いる奴大抵妬む俺が書く
授業中
カリカリ
妹(授業中だけはまともなんだよね、お兄ちゃん) ちらっ
兄「…」 じー
妹(まともじゃなかった。まともじゃなかった。なぜか私の写真持ってじっと見つめてる)
休み時間
妹「ちょっと貸して」
兄「なにをだ?」
妹「あんたがさっき授業中見てたもの」
兄「ほれ」
妹「私、私、私…ほとんど私の写真じゃない!」
兄「家族の写真見るのは普通じゃないか?」
妹「家族の『私』の写真しか見てないからおかしいのよ!」
兄「自惚れるな」
妹「どっちがよ!」
二時限目
妹「体育ね」
妹友「今日は女子がバレーで男子がバスケだそうにゃん」
妹「げ、お兄ちゃんと同じ体育館でやるの」
妹友「あれ?やにゃの?」
妹「やだというか授業ほったらかしで、私見てるんだもん」
妹友「さすがお兄さんにゃ」
妹「…その口調なによ?」
妹友「マイブーム」
妹「私の周りってシスコンと変人しかいないのかしら」
体育
男「さて、至福の時を味わおう」
兄「…」
兄友「毎回思いますけど、兄の妹可愛いっすよね」
兄「自分の妹を可愛いなんて思う奴はいないぞ」
男「今も妹から目を離さないあなたが言っても説得力ないんですが」
兄友「でもクラスの人気の子じゃないですか」
男「スタイルいいし、可愛いしな…料理ができないらしいけど、どうなんすか?」
兄「卵料理だけしかできない。逆に卵料理ならなんでもできる」
兄友「卵に並々ならぬ執着でもあるんすか…」
男「悪ノリで聞きますが、兄は妹のこと大好きですよね?」
兄「馬鹿言え、シスコンなんか現実で見たことない」
兄友「俺の先輩兼同級生の方にシスコンいるんですが」
兄「シスシスコンコンシスればコンコン」
男「意味わかんない歌歌い始めたぞ」
妹「ほら…視線感じる」
妹友「めちゃくちゃ見てるにゃん」
妹「いつからああなったのやら」
妹友「そう言えば、なんでお兄さんはシスコンを認めたがらないの?」
妹「さあ…私もわからないわね」
妹友「愛されてていいなー」
妹「お兄ちゃんの重すぎる愛はいらないけれどね」
どんっ
妹「あ、ごめんなさい」
男2「こちらこそすまねぇ」
兄「なぜ妹にぶつかった」
男2「え?あ、ちょっと前見てなくて」
兄「妹に触れていいのは俺だけか?」
男2「え?なんで俺に聞くんすか?」
兄「妹に触れるものはぁぁぁぁ!全て死ねばいいんだぁぁぁぁぁぁあ!」
男「兄落ち着け!」
妹「お兄ちゃんがシスコンでナルシストでヤンデレだったわ」
妹友「ふぁんたすてぃく」
妹という存在を神秘的に感じる俺がランダムな時間に書く
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