絵里「ステキよ、花陽」花陽「そ、そうかな…///」(77)

絵里「水着選びを手伝ってほしい?」

花陽「うん…。私一人じゃ決められそうになくって」

絵里「それで私と? まあ構わないけど…凛や真姫も一緒なのよね?」

花陽「ううん。凛ちゃんたちはいないよ」

絵里「そうなの? ああ、まあ凛たちは花陽のスタイルと結構違うし選ぶの難しいかもね」

花陽「う、うんうん。それで絵里ちゃんにお願いしよっかなって」

絵里「ふぅん? じゃあ…今度の日曜日、一緒に行きましょ。それでいいかしら?」

花陽「え…う、うん! はい! よろしくお願いします…」

絵里「ふふ。花陽と二人きりって珍しいわね」


花陽「やった…///」ギュッ

凛「というわけで、かよちんが今度の日曜に絵里ちゃんと二人きりで外出するらしいの」

ことり「へぇ…」

にこ「そう…」

真姫「ふぅん」

凛「ちょっとみんな! これは一大事なんだよ!?」バン!

海未「まぁ…」

希「凛ちゃんの気持ちは分かるけど…なぁ」

凛「うぅ…。絵里ちゃんにかよちんを取られたら…! 私はどうやって生きていけばいいんだにゃー!」

凛「これはもう、日曜は全力で二人を引き離しに行くしかないよね」

海未「えっ」

凛「ふふ、ふふふふふふふふ…」

希「うわ…。凛ちゃん悪い顔しとるなぁ。アザゼルさんでも憑いてるんやろか」

絵里「もう来てたのね、花陽。もしかして結構待ってた?」

花陽「絵里ちゃん! そ、そんなことないよ。たったの一時間くらいで…」

絵里「一時間…。私時間間違えた? いやでも確かに…」

花陽「絵里ちゃん!」

絵里「えっ!? な、何かしら…」

花陽「きょ、今日の格好も…す、すっごく可愛くて格好良いよ」

絵里「…」

絵里(ええっと…。やっぱりそういうこと、なのかしら?)

絵里「ありがとう、花陽。せっかくあなたが誘ってくれたデートなんだもの。気合いを入れて選んで来たのよ」

花陽「デート…///」

希「こちらトージョー、所定の位置についたで~」

凛『よし。ターゲットの声は聞こえる?』ゲホッゲホッ

海未「全然聞こえませんよ。けど…」

凛『けど?』

海未「見たところ、かなりいい感じですね。とても微笑ましい図に見えます」

凛『ぐぬぬぬぬぬぬ…! かよちん…』ショボーン

希「あの…凛ちゃん? うちらもう帰ってもええ?」

凛『今作戦中は私のことはホシゾラ隊長と呼ぶにゃ。あと帰ったら希ちゃんの焼き肉無料券は無くなります』

希「えぇ~?」

海未「ターゲット、移動開始しましたよ」

凛『作戦開始! とりあえず尾行だにゃー!』

絵里「それで? 今日はどこに行くつもりなのかしら?」

花陽「う、うん。原宿とか青山の方に行こうかなって…」

絵里「表参道? あ…」

絵里「もしかして、この前のインタビューで理想のデートプランを話した時のこと覚えててくれたのかしら」

花陽「うん。絵里ちゃんと…で、デートだから、絵里ちゃんが楽しめた方がいいかなって」

絵里「…」

絵里「ありがとう、花陽。私に合わせてくれたのね」

花陽「そ、そんなことないよ! 私も行きたかったしお店もいっぱいあるし…」

絵里「ふふ。花陽は優しいわね」

花陽「はぅ…」カアアアアア

海未「ターゲット移動。どうやら原宿に向かうようです」

希「なぁ海未ちゃん、これってえりちの理想のデートプランに合わせてるんかな」

海未「そうでしょうね。それだけ絵里のことを…」

凛『そんなわけないにゃー! と、とにかく! 尾行を続けて!』

希「はいはい。…あ」

希「そういえば…あの二人は気付いてないやろうけど、花陽ちゃんの理想のデートプランも達成されてるんやなぁ」

海未「そうなんですか?」

希「うん。かよちんの理想のデートプランは『ダブルデート』らしいから」

海未「??」

希「だってそうやろ? 絵里ちゃん花陽ちゃんと、それ尾行してる海未ちゃんとうち」

海未「…」

希「ダブルデートやん」

海未「」

花陽「絵里ちゃん、これはどうかな?」

絵里「却下」

絵里「もう、小学生じゃないんだから…そんな露出の少ないのなんてダメよ。私たちはアイドルなんだから」

花陽「でも…」

絵里「でもじゃないの。ほら、これとかどう?」

花陽「それ!? そ、それはちょっと…」

絵里「私に水着選びを手伝ってほしいって言ったのは花陽でしょ? 私が選んだのも着てみなさい」

花陽「うぅ…。じゃ、じゃああっちの試着室で着てみるけど…」

絵里「大丈夫よ。急に覗いたりしないから」

花陽「ええっ!? そ、そんな心配してないよぉ!?」

海未「ちょっと希!? 急に試着室に潜り込んでこないで下さい!」

希「えー? 別にええやん。女の子同士なんやし」

海未「いいわけがないでしょう! まったく…まったく希は!」

希「えへへ~」

海未「で、…その手に持ってるものは何ですか」

希「これ? これは海未ちゃんに試着してほしい水着やけど」

海未「サイズが明らかに違うじゃないですか! 希には合うかもしれませんけど! 喧嘩売ってるんですか!?」

希「そんなわけないや~ん。それに、サイズが合わないなら合わせればええんや」

海未「は…?」モギュッ

希「バストアップのためのワシワシMAXや!」

海未「きゃああああああああああああああああ!?」

凛『何やってるの二人とも!? 真面目に監視をするにゃー!』

絵里「なんだか向こうの方が騒がしいわね…」

花陽「あ、あの…絵里ちゃん?」

絵里「試着終わった? どんな感じかし、ら――」

花陽「どうかな…? やっぱりちょっと派手じゃないかな…?」

絵里「…」

花陽「え、絵里ちゃん?」

絵里「ハラショー…」

絵里「私の見立てに狂いはなかったわ。似合ってるわよ、花陽」

花陽「…///」

絵里「可愛いわよ、花陽。とりあえず写真撮ってもいいかしら」スッ

花陽「えーっ!? だ、だめだよそんなことしちゃ」

店員「お客様、試着室でカメラはちょっと…」

海未「はい。すみません本当にすみません。いえ、別にそういう理由では」

希「凛ちゃん、やっぱかよちんの水着姿は盗撮れそうにないわ~」

凛『かよちんの水着見たかったのに…くしゅんっ!』

凛『あぁ~、どうしてこんな日に風邪ひいちゃったんだろ…』

希「まあ仕方ないやん。凛ちゃ…ホシゾラ隊長悪いこと考えとったし罰が当たったんやない?」

凛『そんなのおかしいにゃー!』

凛『私とかよちんが結ばれる方が正義のはずで、それをかっさらおうとする絵里ちゃんが悪女で』ブツブツ

希「…これは一回お祓いした方がええかもなぁ」

海未「はぁ…。ターゲット、絵里が選んだ水着を購入するようですね」

絵里「本当にそれでいいの?」

花陽「うん。少し大胆だけど可愛いし…絵里ちゃんも褒めてくれたから」

絵里「…」

絵里(私が褒めたからって…なんだか照れるわね)

絵里(やっぱり花陽は――)

絵里「花陽、私は」

花陽「絵里ちゃん、次はあっちのお店に行ってみよう?」

絵里「え? う、うん…」

花陽「あっちには絵里ちゃんの好きそうな洋服がいっぱいあるみたいなの」

絵里「花陽…」

海未「ターゲット移動します。どうやら他のお店を見て回るようですね」

希「いよいよデートらしくなってきたなぁ。あ、手繋いだ」

凛『うそ!? 手、手…?』

希「ウソやで~」

海未「希…。ホシゾラ隊長が状況を見ることができないからってあなたは…」

凛『な、なんだうそかにゃー』ヘナヘナ

希「でも、今現在胸を揉んでるのは事実やで~」

凛『む、胸!? いや…それは流石に嘘だって分かるにゃ』

希「いや、揉んでるのはウチで揉まれてるのは海未ちゃん」

海未「ちょ、希…! やめて下さいっ! 変態ですかっ!」

凛『二人とも私が見てないところで何やってるの!?』

花陽「…///」ドキドキ

絵里「ふふ。このお店も調べててくれたのよね?」

花陽「うん。絵里ちゃん、パンケーキ食べたいって言ってたから…」

絵里「ありがとう、花陽。けど、花陽の好きな白ご飯じゃなくて良かったのかしら?」

花陽「い、いくらなんでもデートの途中のカフェでご飯は食べないよ!」

絵里「…本当?」

花陽「…」

花陽「食べる、かも…」

絵里「ぷふっ。ふふふふ」

花陽「そんなに笑わないでよ~」

希「ターゲット、向かいのカフェでパンケーキを食べてるで~…はむっ!」

海未「デート…ではなく! 尾行途中で焼肉定食大盛りを食べる女性は初めて見ましたよ…」

凛『そ、それで? どんな雰囲気なの!?』ゲホッゲホッ

海未「相変わらずいい雰囲気ですね。あ…」

凛『え? 何!?』

海未「希、焼き肉のタレが頬についていますよ」フキフキ

希「や~ん、海未ちゃんそこは舐めて拭き取るところやろ~?」

海未「ありえません」

凛『…』

凛『はぁ…。二人とも、イチャイチャしすぎだにゃ』

海未(…)

海未(花陽が絵里の口についたクリームを指ですくって舐めたことについては言わない方がいいでしょうね…)

絵里「なっ…な…」カアアアアアアア

花陽「えへへ…///」

花陽「絵里ちゃん、クリーム取れたよ」

絵里「は、花陽…///」

絵里(い、意外と大胆ね…。こういうところは穂乃果に似ているわ)

花陽「…///」

絵里(落ちつきなさい絵里! かしこいかわいいエリーチカ!)

絵里(後輩のちょっとした行動にここまで動揺するなんて私らしくないわよ!)

絵里(私は――)

海未「ターゲット、移動」

希「夕方の人気のない公園か…」

海未「告白、でしょうね。話は聞こえませんが恐らくはもうすぐ」

希「ホシゾラ…凛ちゃん、これ以上は…」

凛『二人とも、もっと近づいてかよちんたちが何を話しているかちゃんと聞いて』

海未「ですが…こればかりは流石に聞くわけには」

凛『海未ちゃんはこの前更衣室でのz』

海未「覗きなんてしていません! 断じて!」

希「へぇ…? 海未ちゃん?」

海未「し、シテイマセンヨ?」

希「海未ちゃんは凛ちゃんに弱みを握られとったんやね。けど、覗きはいかんよ~」

海未「だ、ダカラチガウンデスヨ?」

海未「第一覗きというなら今この状況だって―――」


花陽「絵里ちゃんのこと、ずっとずっと前から憧れてたの!」

花陽「好きです!」


希「!!」

海未「…花陽」

凛『告白、したの?』


絵里「…」

絵里「ごめんなさい」

絵里「私はまだ、穂乃果のことを諦められないの」

絵里「穂乃果がことりと付き合っていても…私はまだ穂乃果のことが好きなのよ」

凛「♪~」

海未「随分機嫌が良さそうですね、凛…」

凛「そりゃもう当然だにゃ~♪ 風邪も治ったし、何より~」

凛「かよちんについた悪い虫はもういなくなっちゃったんだもんね~♪」

希「…やっぱり一度お祓いするべきやろうね」

海未「ですね」

凛「にしても、穂乃果ちゃんがことりちゃんと付き合ってるの知っててまだ好きだなんて…」

凛「絵里ちゃんもずいぶんなことだにゃ~。あの海未ちゃんですら諦めたみたいなのに」

海未「今すぐお祓いをしましょう」イラッ

希「希パワー、たーっぷり注入! ぷしゅーっ!」ブスッ

凛「に゙ゃっ!?」

希(実は、昨日の話には凛ちゃんに伝えてない続きがある)


絵里『未練がましいわよね…。あの海未でさえ諦めがついたみたいなのに、私は…』

花陽『ううん。そんなことないよ』

花陽『だって私もまだ、やっぱり絵里ちゃんのこと好きだから』

絵里『…』

絵里『聞いても良いかしら。こんな私の、どんなところを好きになってくれたの――?』

花陽『…』


花陽『私がアイドルに憧れるきっかけになったのはね、子供の時に見たTV番組の影響なの』

花陽『そこでは――私よりちょっと年上の女の子が、とっても綺麗な踊りを踊っていて』

花陽『いつか私もあんな―――ステージの上で踊る、金色の髪をした女の子のようになりたいなって』

花陽『そう、思ったことからなんだ…――――』

海未「花陽がその時のドキュメンタリー番組の女の子が絵里だと知ったのは最近のことです」

海未「まあ、そうでなくとも花陽は絵里のことを好きになっていたかもしれませんが」

希「憧れの女の子が、憧れの先輩になって現れたんやからなぁ。そりゃあ好きにもなってしまうわ」

海未「ですよねぇ」

海未「…」

海未「…花陽も、絵里を諦めないでしょうね」

希「やろうなぁ。えりちも流石にこの話はかなり効いたみたいやし」

希「えりちにとっては逆に苦い思い出になっているとはいえ、それを好きと言われたらくるものがあるんやろうね」

希「…」

海未「…」

絵里『ごめんなさいっ…! 今日はもう、帰らせて…』

花陽『うん。今日は水着選び、手伝ってくれてありがとう――絵里ちゃん』


海未「希、私は――穂乃果一筋のつもりでしたが、絵里と仲が良かったのも事実です」

希「ウチもえりちのこと好きや。恋愛にまだ発展してないとはちょっと言い切れんかも…。けど」

希「多分ウチと海未ちゃんは今、同じこと考えてると思う」

希「えりちは、花陽ちゃんと幸せになるべきなんや」

海未「ええ。もう少し押せば…もう一度告白し直して、もっと絵里の中に入ればきっと絵里は花陽を選ぶ」

海未「花陽は良い子です。必ず絵里を幸せにするでしょう」

海未「だから私はそんな二人を祝福できると思います」

希「けど…」

海未「そうです。それでは私でも希でもなく…凛が悲しむんです」

凛(告白しよう)

凛(なんだか希ちゃんにぶたれてから心がスーっとしてる…。気持ちいい。今なら言える)

凛「かよちん―――!」


花陽「ずっとずっと、憧れてたの…諦められないよ」

花陽「私は絵里ちゃんのことが好き! 格好良くて可愛くて賢くて…絵里ちゃんのことが好きです!」

絵里「花陽…」


凛「…」

凛「え?」

凛「うぁ…ああああああああああぁぁぁ」

凛「かよちん…かよちんっ…! 私だって…」

海未「凛…。見てしまったのですね」

希「凛ちゃん…」

凛「海未ちゃん…、希ちゃん…、かよちんが、かよちんがぁ…っ」

希「よしよし、凛ちゃんの気持ちは痛いほど分かるよ」

凛「ずっと好きなのは私だって同じだにゃ…! なのに、なのに…どうして気付いてくれないの…」

海未「ずっと一緒だから、近すぎるからこそ…そういうこともあるものですよ…」

海未「それが、恋というものなんでしょう」

希「凛ちゃん。ウチの胸で良かったら貸すから…ちゃんと泣いとき?」

凛「うん゙…!」

凛「…もう大丈夫。悲しいけど…辛いけど、これ以上希ちゃんの服を濡らすわけにはいかないにゃ」

希「あはは。別にええって」

海未「そうは言っても服がすけてブラが見えていますよ」

希「えぇーっ!? うわっ本当や」

凛「あ…。ごめんね…」グスン

希「うーん、これじゃあ家に帰れんなぁ。じゃ、あ…」

希「えいっ!」

凛「!」

海未「ちょ、希!?」

希「えへへ~/// こうしてくっついて、凛ちゃんと海未ちゃんに隠してもらえばええんや」

海未「希! 胸を押しつけないでください! なんだか悲しくなります!」

凛「…」

凛「…あは」

海未「凛も笑ってないで何か言ってやって下さい! 希はこういうことばかりやって貧乳の気持ちなど…」

凛「海未ちゃんも希ちゃんも、とっても優しいにゃ」

海未「!」

希「凛ちゃん…」

海未「…コホン」

海未「凛。私も希も、失恋を経験しました」

凛「え…」

海未「私たちはいわば失恋経験者。失恋のプロなんです。だから…」

希「失恋のプロは無いと思うわぁ」

海未「希は黙っていて下さい! …とにかく」

海未「また辛くなったらいつでも、私たちのところに飛び込んできていいんですよ。私たちは凛の味方なんですから」

凛「海未ちゃん…!」

希「穂乃果ちゃんとことりちゃん、にこちゃんと真姫ちゃん、それに…えりちとかよちん」

海未「私たち、なんだか余り物みたいですね」

凛「うん…。でもね?」

凛「凛は…こんな優しい先輩と一緒なら、それはそれで幸せだと思うにゃ」

海未「凛…!」

凛「えへへ。今度は、この3人のなかで誰が一番早く恋人を作れるのか競争だよ!」

希「ほ~う?」

海未「それは…負けられませんね」

希「よ~し! そんなら今夜は私たち3人…lily whiteの新たな門出を祝って焼き肉パーティや!」

希「凛ちゃん、約束の焼き肉無料券あるやろ? あれ使おうや」

凛「うん!」

希「はふっ…はふっはふ…ぷあっ」

海未「希! そのお肉はまだ焼けていませんよ! 凛はタレをつけすぎです!」

凛「この二人と焼き肉なんて行くんじゃなかったにゃあ…」

凛「…」

凛「ねえ海未ちゃん」

海未「はい、なんでしょうか」

凛「さっきは誰が最初に恋人ができるかって話したけどさ。海未ちゃんは他に気になってる人いるんじゃないの?」

海未「え?」

希「そうなーん? 誰? 誰~?」はぐはぐ

凛「だって、この前更衣室でのぞ みちゃんのブラを顔に埋めて匂いを嗅いで幸せそうな顔してたにゃー」

希「」ピシッ

海未「」バリッ

希「海未ちゃん…/// あれって『のぞき』やなかったん…?」カアアアアアアア

海未「あれは違うんです! あれは…興味本位というか怖いもの見たさと言うか!」

海未「ま、まあ…思ったよりはいい匂いでしたが///」ポッ

希「ちょー? 思ったよりてなんなーん? それに怖いもの見たさって酷過ぎやろー!」

海未「凛! これは絶対に言わないと約束したじゃないですかー! だから私はあの日尾行なんてして…」

凛「ちょっと覚えてないにゃー」

海未「凛ーーーーーー!」

希「…ん? あれ? お肉がないやん! どこ行ったん!?」

凛「二人がイチャイチャして顔を微熱のときみたいに赤くしてたころからもう無かったにゃー」モグモグ

海未「ミステリーですね」

希「微熱から」

凛・海未「Mystery」

希・凛・海未「微熱からMystery」
http://www.lovelive-anime.jp/release.html

絵里「ほら花陽、そんなに恥ずかしがらないで?」

花陽「で、でも…///」

絵里「もう…。さっきあんなに大胆に告白してきたのにどうしてここで恥ずかしがるのよ」

花陽「だってぇ…。キスなんて初めてだし」

絵里「じゃあ今日はキスしないで家に帰る?」

絵里「せっかく告白してOK貰ったのに、私の心が変わっちゃうかもしれないわよ?」

花陽「えぇっ!? そ、それは…それは嫌…」プルプル

絵里「うっ…」

絵里「ちょ、ちょっと花陽…。そんな悲しそうな顔しないで? そんな顔されると―――」


花陽「んっ…!?」

絵里「…。そんな顔してると…チュウしちゃうわよ?」カアアアアア

花陽「え、えええええええええりちゃん~~~~っ? 今、いま…えええっ!?」

花陽「今のは絵里ちゃんの唇で…な、なんだかすっごく柔らかくて…」ボゥッ

絵里「ふふ。あんまりにもスキだらけだから貰っちゃったわ」

絵里「花陽のファーストキス♪」ポッ

花陽「絵里ちゃん…///」

絵里「ああ、もう…/// 言ってるこっちが恥ずかしくなってくるわね」

絵里「こ、こんな私が本当に花陽の憧れなのかしら? そんなわけ――」

絵里「あっ…」

絵里「ン…んっ…」

花陽「ん……。あるよ…絵里ちゃんはやっぱり、私の憧れの先輩」

花陽「だ、だって…こんなにここがドキドキする、キスができるんだもん…///」

花陽「あぅ…///」

絵里「は、花陽…/// あ、あなた時々穂乃果以上に天然よね…」

絵里「ふ、ふふ…。い、一体どこが、ドキドキするのかしら?」ス…

花陽「あっ…!」

絵里「ココよね? でも…なんだか服が邪魔で聞こえないわ」

絵里「だから…花陽、いいかしら…?」

花陽「~~~~っ///」ドキドキ

花陽「うん…///」

絵里「じゃあ…脱いでもらおうかしら」

花陽「///」コクリ

花陽「…えへへ」

絵里「ハラショー…じゃ、なくてなんで水着なの? しかもこれ私が選んだのじゃない」

花陽「だ、だって…その、下着じゃ恥ずかしいし…」

絵里「…」

花陽「それにね? その…絵里ちゃんが選んでくれた水着だから、絵里ちゃんに脱がして欲しくて…」

絵里「Xopowo…花陽!」モギュッ

花陽「ひゃっ…!」

絵里「そんなに恥ずかしがり屋のくせに意外と大胆で…本当に可愛いわね」

絵里「いいわよ…。憧れの先輩が、もっと可愛い顔を見てあげるわ…///」

花陽「ぁっ…///」

絵里「ステキよ、花陽…」

絵里「実は私…他人の胸を揉むのは初めてなのよね」

絵里「希に混じって私もやっておくべきだったかしら? 花陽の胸…手にフィットして離れないわ」

花陽「は…んっ! も、もっと優しく…お願い、します…///」

絵里「ご、ごめんなさい! …でも…やめられないわ。やみつきになりそう…」

花陽「やっ…///」

花陽「え…絵里ちゃんばっかりずるいよ…。私から告白したんだから…」

絵里「え…? きゃっ!?」

絵里「ちょ、ちょっと花陽…? あなた一体どこにこんな力があるのよ…!」

花陽「毎日いっぱいご飯を食べてるからだよ。…絵里ちゃん」

絵里「…///」ゴクリ

花陽「わぁ…。絵里ちゃん、この下着大胆だね…///」

絵里「そ、それは当然よ…。私はあなたの憧れの先輩なんだから…///」

絵里「ちょ、ちょっと…どうしてこんなに積極的なの!? Hの時は性格が変わっちゃうの!?」

絵里「あ…」

花陽「そ、そそそんなのことないよぅ!? い、今だって心臓が止まるくらいドキドキして…だ、誰か助けて~!?」

絵里「…」

絵里「もう…。ほら花陽、私の胸、触って…?」

花陽「あ…。うん」

絵里「んっ…! そうよ。そのまま…もっと強く、触れて…」

花陽「うん…。こうかな…?」

絵里「んっ…あっ…/// そうよ。そのまま…あんっ!」ビクビクッ

花陽「え、絵里ちゃん!? ごめん…やりすぎちゃったかな」

絵里「い、いいのよ…。花陽の手が優しくて…とっても気持ち良かったのよ…」

花陽「絵里ちゃん…!」

希・凛・海未「つーぎーにーはじまるーゆめはなんでしょー」

希・凛・海未「しらないせつなさのよかーん」

希・凛・海未「こわいけどぉーにげたくなーいーのー」

希・凛・海未「びねつからみすてりぃぃー」


花陽「ありがとう」

絵里「どうしたの? さっきのことなら私も気持ち良かったんだからおあいこよ」

花陽「なんだかね…。すごく、言いたくて」

絵里「花陽…」

花陽「…大好き」

絵里「ええ。私も、愛してるわ―――」


絵里(だからずっと…あなたの、かしこいかわいいエリーチカでいるわ)


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