さやか「まどかー。おいでー」
まどか「?なぁにさやかちゃん?」トテテテ
さやか「いやいやまどかは愛犬みたいで可愛いなぁ」ギュッ
まどか「はわっ」
さやか「あははは。まどか捕まえた」
まどか「捕まっちゃった…なんだか照れるよさやかちゃぁん…」
ほむら「そこで私が身動きできなくなったまどかのほっぺたをふにふに」
まどか「ひゃふぁ。く、くすぐったひよほみゅらちゃん…」
杏子「ねぇ」
さやか「まどかは可愛いなぁ」
ほむら「ほんと」
杏子「ねぇねぇ」
さやか「はぁ…まどかの髪はいいかほりがするよ…」
まどか「さ、さやかひゃんっ?恥ずかしいから嗅がないでよっ」
さやか「大丈夫だって。とってもいい匂いだよ」
まどか「うぅぅ…恥ずかしいよぉ…」カァ
ほむら「あら。真っ赤になったまどかも可愛いわ」
まどか「やぁ…今顔見ちゃだめぇ…」プイ
ほむら「顔背けないで。もっとまどかの可愛い顔を見せて頂戴…」
まどか「うぅぅぅ…」
杏子「…………」
杏子「」プイプイ
さやか「あはぁ…抱き心地がいいなぁ…まどかは…」ギュゥ
まどか「やだ…そんなに抱き締められたら恥ずかしいってばさやかちゃん…」
さやか「このちんまりした身体がいい感じなんだよね」ギュギュゥ
まどか「う~…また子供扱いしてぇ…」
杏子「ねぇねぇ、あたしもちんまりしてるよ」
ほむら「美樹さやか。そろそろ交代しましょ」
さやか「おっけー」パッ
まどか「!今のうちに逃げるよっ」シュバダ
ほむら「だあめ。私から逃げられるわけないじゃない」ギュッ
まどか「ひゃふっ」
杏子「あたしは抱き締められてもいいんだよ。ねぇ」
ほむら「はぁ…なんて抱き心地がいいのまどかったら…」ギュゥ
さやか「でしょ?」
まどか「もう…二人して私を抱き枕かなんかと勘違いしてない?」
杏子「そうだそうだ」
ほむら「まさか。まどかはまどかだからいいの」
さやか「まどかの温もりとか恥ずかしがる顔とか全部引っくるめてまどかがいいの」
まどか「…………」カァ
さやか「そうそうそれそれ」
ほむら「可愛いわまどか…」ホムットリ
まどか「そんな可愛い可愛い言わないで…私ほめられるとすぐ顔に出ちゃうの…」マッカァ
杏子「あたしもあたしも」
ほむら「まどか…」ナデナデ
まどか「頭撫でないでぇ…」
ほむら「ふふ。なんだか妹みたい」
さやか「ね。まどかみたいな妹ほしいよね」
まどか「子供扱いしないでよっ」プンスカ
杏子「あたしは妹でもいいよ」
ほむら「はいはいごめんねまどか」ナデナデ
さやか「許してまどか。ね」ツンツン
まどか「やっぱり子供扱いしてるでしょっ。わかるんだからっ」プンスカプン
杏子「ねぇねぇ。あたしもなでなでして」
ほむら「ふっ」
まどか「ひゃわわっ!?」ビクン
さやか「あはっ。まどかったらひゃわわーだって」
まどか「ほ、ほむらちゃん!今耳に!耳にふぅって!」ジタバタ
ほむら「ぷぷ、ごめんなさいまどか。だってちょうどいい位置にまどかの可愛らしい耳があったから」
まどか「そんなのふぅしていい理由にならないんだからねっ」
さやか「えいっ」ツツー
まどか「ひひゃんっ!?く、首に!首筋につつーって!」ビクビクッ
杏子「…………」
杏子「…………」ツツー
杏子「っ!」ビクン
まどか「はぁはぁ…二人して私で遊んで…」
さやか「遊んでないよ。ただ…」
ほむら「まどかを愛でてるのよ」
まどか「愛でないでよっ。私だってもう立派なレディなんだからっ」プンスカ
さやか「ん?レディ?」
ほむら「誰がレディ?」
まどか「わーたーし!」ビシッ
杏子「あたしも!」ピョン
さやほむ「……ぷっ…」
まどあん「!!」
まどか「うー!怒ったんだから!」ジタバタ
ほむら「まどかが暴れだしたわ」ギュッ
まどか「怒った私はもう誰にも止められないよっ!もう遅いんだから!」ジタバタ
さやか「こちょこちょ~」ワキワキ
まどか「や、あっ、は!?あはははははっ!や、やめ…やめてぇ!ひゃわっ、やめ、みゃははははは!」
杏子「!?」ビクッ
さやか「まどかはさやかちゃんには勝てないのだ~」ワキワキ
まどか「しゃ、しゃやかひゃんっ!ごめんなしゃい!ゆ、ゆるしてぇ…あは、あはははははっ…!」
杏子「」ガタガタガタガタ
まどか「」グッタリ
ほむら「美樹さやか。やりすぎよ」
さやか「ごめんね…まどかが可愛かったから…」
ほむら「ま、同意見だから止めなかったんだけど」
まどか「う、うぅ…さやかちゃんめぇ…いつかふくしゅうしちゃうんだから……ガクッ」
さやか「まどかがばたんきゅーだ」
ほむら「寝かせといてあげましょう。もうおねむの時間なのでしょう」
まどか「また子供扱いして!いつか然るべきところにうったえてあげるんだからっ!」プンスカ
杏子「…ふぁわ…」
杏子「……むにゃ…」コシコシ
まどか「くかー」
杏子「ふにゅー」
さやか「…………」
ほむら「…………」
まどか「むぅ…さやかちゃんの…あほぉ…」
さやか「……可愛い…」
ほむら「もう虜ね」
さやか「ほんとだよもぉ~…この寝顔、この寝言!たまんないよ!」
ほむら「興奮しないの。起きちゃうわよ」
さやか「おっとっと」
杏子「…くすん…かまってよぉ…むにゃん…」
ほむら「……っ」ゾクゾクッ
ほむら「もう!なにあの小動物は!?」フンフン
さやか「ど、どうどう」
ほむら「あぁ…いいわ杏子…かまって欲しくて話に加わろうと一生懸命なのにスルーされて」
ほむら「最後にはちょっと涙目になりながらふて寝する。可愛い…可愛いわ…どうしてあんなにも可愛いの杏子!?」フンフン
さやか「転校生の方が興奮してるじゃん」
ほむら「」ハッ
まどか「くかー…子供じゃないもん…ほむらちゃんのぼけー…」
杏子「…ひとりぼっちに…しないでよぉ…むにゃぁ…」
さやか「はぅ…あぅぅ」キューン
ほむら「いやぁぁぁん…」キューン
翌日
まどか「ふぁ…おはようさやかちゃん、ほむらちゃん…」コシコシ
杏子「くぁぁぁ……もう朝…?」
さやか「おはよ、杏子。今日もあんたは可愛いねー」ツン
杏子「ふぇ…?」
ほむら「まだ寝惚けてるじゃない杏子ったら。またそこが可愛いんだけど」ナデナデ
杏子「あ…ふぁ……なでなで…」
まどか「…………」
まどか「…ねぇねぇ」
さやか「さぁ顔洗いにいきますよー。手つないで」
杏子「は、はい…」パッ
さやか「えへへ…杏子の手はちっちゃくて可愛いなー」キュッ
杏子「そうかな…?んふふ…」カァ
まどか「さやかちゃんさやかちゃん。私の手もちっちゃいよ」
ほむら「まだふらふらしてるわよ?世話がやけるんだから」ギュッ
杏子「ひゃっ……抱っこ…恥ずかしいな…」
まどか「…わ、私もなんだかふらふらするな…」フラフラ
さやか「はい。じゃばー」バチャー
杏子「はぷっ」
ほむら「ふきふきしますよー」コシコシ
杏子「はぷぷっ」
さやか「杏子は素直だね」
杏子「だって…恥ずかしいけど…嬉しいもん…えへへ…」カァ
さやか「」クラッ
ほむら「美樹さやか。正気を保つのよっ」ガシッ
さやか「おっとっと…あ、ありがとう」
杏子「?」
まどか「…寂しくないもん」バチャー
まどか「…私は1人でできるもん」バチャー
まどか「にゃいた!め、目に入った…」
さやか「はいっ。きれいになったね!」
杏子「そう…?」
ほむら「えぇ。お肌がつるっつるのふっくらぷにっぷによ」
さやか「思わず頬擦りしたくなるねー」スリスリ
杏子「ひゃっ?な、なにしてるんだよさやかぁ…」
ほむら「ずるいわ。じゃあ私は反対側から…」スリスリ
杏子「やぁぁ…ほっぺたで挟まれたぁ…」
まどか「…ほっぺたむにむに…」ギュムー
まどか「むにぃ~」ギュムー
ほむら「はい、あーん」
杏子「そ、それはさすがに恥ずかしいなぁ…」カァ
さやか「あーんくらいいいじゃん。はい、あーん」
杏子「いっぺんには無理だよ…あーん」
ほむら「」サッ
さやか「」サッ
杏子「?」
ほむら「」パクッ
さやか「」パクッ
杏子「!!」
ほむら「美味しいわ……あら…?口を開けてどうしたの杏子?」ホムグムグ
杏子「だ、だってあーんって…」
さやか「杏子にあーんするとは言ってないよ?……美味しいなぁ」モグモグ
杏子「うぅ…いじめんなよぉ…」ウルル
まどか「はいまどか、あーん」
まどか「あーんっ」
ほむら「…ふふ、冗談よ。はい、あーん」ヒョイ
杏子「!はむぐっ」
さやか「ほいこっちも。あーん」ヒョイ
杏子「はむはむっ」
杏子「…んふふふ。おいひい…!」
ほむら「可愛い…さ、まだまだあるわよ」ヒョイ
さやか「どんどん食べてねっ」ヒョイ
杏子「はむむむっ!?」
杏子「ん、んぅぅ…」モチャモチャモチャモチャ
ほむら「まるでハムスター…!」キューン
さやか「あんはむだ」
まどか「…私は1人で食べられるもんだ」パクッパクッ
まどか「ま、まふぉはむ」フックラ
さやか「いやぁ…しかし杏子はお世話するたびに可愛いんだから」
杏子「そう…かな…?」
ほむら「まるでお人形さんみたいでとっても可愛い」
杏子「…っ………」カァ
さやか「杏子は照れ屋さんだからすぐ赤くなるよねー」ギュッ
杏子「うぅ…ばか…」
ほむら「ふふ。抱っこされてるとほんとにお人形さんみたい…」
まどか「……ばかぁ…」
まどか「ばかばかばかばか」
さやか「杏子って髪綺麗だね」サワサワ
まどか「!」
杏子「あっ…や、やぁ…」ビクッ
さやか「匂いも…くんくん…いい匂い…」
杏子「ひっ?…だ、だめださやか…それはぁ…!」ビクン
ほむら「美樹さやかって髪の匂い嗅ぐの好きよね」
まどか「私よりいい匂いなの?さやかちゃん」
さやか「この匂い好きだよ杏子…」クンクン
杏子「だめだってば…嗅がれるのは恥ずかしすぎるってばぁ…!」
まどか「私より好き?ねぇさやかちゃん。さやかちゃんさやかちゃん」
ほむら「長いまつげね…」ジッ
杏子「あ、ちょ…ほむら…顔近いよ…っ」
ほむら「そうね…杏子の吐息が感じられるくらい…」
杏子「え…えと…」
ほむら「綺麗な唇…ふるふる震えてるわよ?可愛い…」
さやか「どれだけ可愛くてもちゅーは駄目だよ?」
ほむら「ふふ、そうね。勿論冗談よ」
杏子「びっくりしたぁ…」ドキドキ
まどか「ふわぁ…ほんとにくっついちゃうかと思った…」ドキドキ
さやか「あーんこ。おいで」
杏子「…なんだー?」テテテテ
さやか「ん」ガシッ
杏子「ん?」
さやか「えいやっ」
杏子「ほぇっ…?」パタン
ほむら「いらっしゃい杏子。私の膝枕に」
杏子「え、膝枕…?」
ほむら「子守唄歌ってあげる…」ナデナデ
まどか「…ほむらちゃんったら…また子供扱いしてる…」
まどか「子守唄いいなぁ…」ボソッ
ほむら「ねーんねーん」ナデナデ
杏子(あ…なでなで気持ちいい…)
さやか「杏子ったら…撫でられるとほんとに小動物みたいに気持ちよさそうにするんだから」
杏子(眠くなっちゃう…よ…)
杏子「……くぅん…」スヤスヤ
ほむら「……寝ちゃった」
さやか「膝枕と子守唄でほんとに寝ちゃうなんて…単純だね杏子も」
まどか「……くかー…」スヤスヤ
さやか「……まどかもねぇ」
ほむら「ほんとに子供ね、この二人。もって帰りたいわ」
さやか「見てよこのまどか…猫みたいに丸くなって寝てるよ…やばいよ可愛すぎるよ…」キューン
ほむら「杏子も指くわえてるわ…どうしてこの二人は母性をくすぐられるのかしら…」
さやか「それも好きだろうけど、転校生はほっとかれてしょんぼりする子を見るのが好きだよね」
ほむら「あぁ…子供扱いしないでと言った手前、素直になれないまどか…」
ほむら「でも本当は私の膝枕が羨ましくて羨望の眼差しでちらちらと見てくるまどか…!」ゾクゾク
さやか「まどかは根が本当にお子ちゃまだからね…」
ほむら「それがいいのよ。本当にいいのよ」
さやか「さて、二人を寝かしつけたことだし…買い出しにいこっか」
ほむら「そうね。二人には美味しいものいっぱい食べて元気に育ってもらわないとね」
さやか「おっ!てことは転校生、料理するん…」
ほむら「料理についてはあなたに一任するわ」
さやか「…て、手伝ってもらえないかなー…と」
ほむら「一任するから」
さやか「…えーと」
ほむら「食材運びは私に任せなさい」ホムフッ
スーパー
さやか「まどかが好きなのは…ハンバーグと…」
ほむら「味覚も子供なのね」
「……あら?美樹さんに暁美さん!」
さやか「そうなんだよね。だからまどかのおべんとは小学生の時からほとんど変わらないの」
「こんにちは!珍しいわねこんなとこで逢うなんて!」
ほむら「あら。まどかのお父様は料理上手なのに?」
「あれ?美樹さん?暁美さん?気付いてない?」
さやか「まどかは食べず嫌いなとこがあるからね。好き嫌いがはっきりしてるからどうしても」
「おーい!聴こえてる?私よ!おーい!」ピョンピョン
ほむら「なるほど。まどからしいといえばらしいわね」クスッ
さやか「ふぅ。たくさん買っちゃったね」
「そうねぇ」トテテテ
ほむら「あの子達に食べさせたいって思ったらちょっと多くなっちゃったわね」
「あの子達?ま、まさかその歳で子持ちなのー!?」ティローン
さやか「食べさせたいってことは…作っ…」
ほむら「一任」
さやか「はい」
「……しょうがないから私が作ろっか…?」
ほむら「わかったならいいわ。期待しとくから」
さやか「うぅ…責任重大だ…」
「…………」ポツン
「……し、仕方ないわねぇ…困ってるのなら私が…」
「あ、まってぇぇ」トテテテ
さやか「それで、なにつくるの?」
ほむら「えーと…まずはハンバーグでしょ?あとは…」
「あ、はい!はい!私それ得意料理!」トテテテ
さやか「うひゃぁ…そりゃ大変だ…」
「私なら大丈夫よ!平気よ!」ピョンピョン
ほむら「ごめんなさい。勝手にメニュー増やしちゃって」
「安心して!私が手伝ってあげる!」トテテテ
さやか「なんとかなるさ。転校生が手伝ってくれればねー」
「あら!私1人でも十分いけるわよ!だから…」トテテテ
ほむら「わかったわよ…二人でやった方が早いしね…成功するかは保証できないけど」
「…………」ポツン
さやか「ま、まぁ頑張ろうよ」
「…あぅぅ……」
「ぐすっ…美樹さん…暁美さん…まってよぉ…」
さやか「…………」ピタ
「私…私もっ…一緒にごはん…食べたいよ…」
「だから…だからね?…私…ついてっちゃだめ…?」
ほむら「…………」ムズムズ
「お願い…さびしいの…」
さやか「うわぁぁぁ!マミさん!可愛いよマミさん!」キューン
ほむら「はぁっ…!どうしてあなたはそんなにいじめがいがあるの…!」ゾクゾク
マミ「ふぇ…」グスッ
さやか「マミさんみたいな妹もほしくなるねっ!」
ほむら「超同感だわ」
マミ「わ、私は年上だもん!」
さやか「はいみんな、あーん!」
まどか「あーん!」
杏子「んむんむ…美味しい…」
ほむら「はいはい、ちゃんと噛んで食べるのよー」
マミ「もーお姉さんは私なのにー!わーん!」
QB「」ポツン
QB「マミが帰ってこないんだが…僕のごはんは?」
終わり
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません