No.211:櫻子「向日葵、誕生日おめでとう♪」
櫻子(イチャイチャイチャイチャしたい!)
櫻子(だからといって、向日葵とイチャイチャなんかしたくねーし!)
櫻子(それに、私から要求するのは負けた気がした嫌!)
櫻子「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!」
櫻子(そうだ!今日は向日葵の誕生日…)
櫻子「待っていろ向日葵!今日は徹底的に祝ってやるからな!」
櫻子「向日葵、誕生日おめでとう♪」
向日葵「覚えていてくれたのね?ありがとう櫻子」
櫻子「誕生日プレゼントあげるね♪」
向日葵「櫻子が!?いつもケーキとご馳走を、おねだりにくる櫻子が!?」
櫻子「そ、そうだよ。今年はあげるよ」
向日葵「な、何かしら?何かしら?」
櫻子「そんな子犬みたいな目しないでよ…ほら」ポンポン
向日葵「ん?」
櫻子「耳かき!耳かきしてあげる!」
向日葵「はぁ!?何で私が櫻子なんかに!?」
向日葵(な、なんですの!このご褒美は!)
櫻子(ひ、向日葵が…向日葵が私の太ももの上に…)
櫻子(顔が近い…可愛いの履いてくれば…じゃなくて、スカート以外にすればよかった)
向日葵(櫻子の太もも…やばいですわ。気を失いそう)
向日葵(それにしてもスベスベで…世の中のカップルたちは、こんな事を平気でやってますのね)
櫻子(恥ずかしい…ねーちゃんはいつもこんな事をやってんのか)
櫻子(うぅ…やばい、恥ずかしいよ…)
向日葵(櫻子が…目を閉じて…赤面して…プルプル震えてますわ…)
向日葵(可愛い…)
櫻子(もう無理!早く終わらせよう!)
スッ
向日葵「痛ーーーーーーーーーーーっ!!!!」
櫻子「ごめんなさい」
向日葵「目を閉じながら、耳かきとか出来るわけないでしょう!」
櫻子「ははははは。鬼も木から落ちるってやつかな?」
向日葵「それを言うなら、猿も木から落ちるでしょう!」
櫻子「ぐぬぬぬぬぬ」
向日葵「と、とにかく!耳かきがプレゼントはダメですわ!」
向日葵「もっと、別の事をしなさい!」
櫻子「『もっと』『別の事』!?もっともっとって、そんな過激な事ができるか!」
向日葵「な、何を勘違いしてますのよ!」
向日葵「ほら、普通の普通のがいいですわ!」
櫻子「ああー、『普通の』ね」
向日葵「ええ、『普通の』をね」
櫻子「見ていろよ!向日葵と『あっ』っと驚かせるような事をしてあげるんだからねっ!」
向日葵「たった今『普通の』って話をしたばかりでしょうが!このバカ!」
櫻子「何だと!バカって言った方がバカだもんねっ!」
向日葵「何ですって!」
櫻子「んぎぎぎぎぎ」バチバチ
向日葵「ぐぬぬぬぬ」バチバチ
あかり「あ、あれぇ?向日葵ちゃんの誕生日パーティーって誘われて来たのに…」
ちなつ「∵」
あかり「と、とりあえず」
あかり「さくひま、ひまさく短篇集、はっじまるよ~」
No.211 終わり
No.212:櫻子「向日葵、誕生日おめでとう!」
櫻子(イチャイチャイチャイチャしたい!)
櫻子(だからといって、向日葵とイチャイチャなんかしたくねーし!)
櫻子(それに、私から要求するのは負けた気がした嫌!)
櫻子「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!」
櫻子(そうだ!今日は向日葵の誕生日…)
櫻子「待っていろ向日葵!今日は徹底的に祝ってやるからな!」
…………………………………
櫻子「向日葵、誕生日おめでとう!」
櫻子「というわけで、櫻子様が100均で何か買ってやろう!」
櫻子「地べたに這いつくばって『櫻子様ありがとうございます』って言いながら、喜ぶがいい!」
向日葵「死ね!」
向日葵(というか、この子と買い物って意外と疲れますのよね)
向日葵(すぐ『ぶーぶー』言うし、『あれ買って』『これ作って』『休憩したい』『食べたい』とか、他にもふらふらとどこかにいなくなる事も)
向日葵(たまに可愛い娘とか歩いていたら、見ている事があるし…)
向日葵(そもそも私と一緒に歩いているのだから、私だけを見ていれば!!)
櫻子「ほら、早く行こう」
向日葵「はぁ~。本当はとっても行きたくないのですが、とってもとっても暇だから、一緒に行ってあげますわよ」
櫻子「はいはい」
スタスタ
向日葵(はぁ~…つまらないですわ。別に櫻子と二人っきりなんて嬉しくもなんともないですし)
向日葵(それにプレゼントって何をくれるのかしら?)
向日葵(100均とは言っても櫻子からのプレゼントですし、嬉しいに決まって…………とても嬉しくなんかねーですわよ)
櫻子「あっ、手見せて?」
向日葵「え?」
ギュウウウ
向日葵「は、はあ!?何で手を繋ぐ必要がありますのよ!」
櫻子「えへへ。って、ちげーし!」
櫻子「ほら、せっかく向日葵の誕生日プレゼントを買ってやるのに、はぐれたらダメだから」
向日葵「ま、まぁ、そういう理由なら仕方ありませんわね」
櫻子「うん」
向日葵(普通の買い物なのに…手を繋いだだけで…幸せ…嬉しい…楽しいですわ)
向日葵(ああ、だから世の中のカップルは手を繋いで行くんですわね)
向日葵(これは癖になりそう…)
櫻子「お腹ペコい…プレゼントは私が買うし、昼食は向日葵が何か奢って?」
向日葵「奢るわけないでしょう!このバカ!」
櫻子「バカって言った方がバカだもんね!!」
向日葵「何ですって!」
櫻子「------!!」
向日葵「----!!」
No.212 終わり
No.213:櫻子「向日葵、誕生日おめでとう!!」
櫻子(イチャイチャイチャイチャしたい!)
櫻子(だからといって、向日葵とイチャイチャなんかしたくねーし!)
櫻子(それに、私から要求するのは負けた気がした嫌!)
櫻子「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!」
櫻子(そうだ!今日は向日葵の誕生日…)
櫻子「待っていろ向日葵!今日は徹底的に祝ってやるからな!」
…………………………………
櫻子「向日葵、誕生日おめでとう!!」
向日葵「そういえば、誕生日だったわね、ありがとう櫻子」ソワソワ
櫻子(ふふふ、誕生日プレゼントを貰えると思って、ソワソワしてる!)
櫻子「実は誕生日プレゼントに服を作ろうと思うんだけど」
向日葵「え?今から作るの?って、櫻子が!?」
櫻子「だから、サイズ測らせて?」
向日葵「は?」
…………………………………
櫻子「じゃあ、次は腰まわりを…」
向日葵(なんですのこれ…恥ずかしいけど、羞恥プレイみたいでいいですわ//)
ギュウウウ
向日葵「さ、櫻子!?何で抱きついて!?」
櫻子「勘違いするなよ!このダメっぱい!」
櫻子「私は腰まわりを測ってるだけなんだからねっ」
向日葵「そ、そう…それならしょうがありませんわね」
櫻子(うぅぅ…向日葵、柔らかい…気持いいよ…)
向日葵(櫻子が力いっぱい抱きしめて…何これ…キュンキュンしますわ…)
櫻子「だっだめっ」
パッ
向日葵「…ぇ?」
櫻子(だめ、これ以上やると死ぬ…死ぬ……帰ってこれなくなっちゃう)
向日葵(ああ…もっと…もっと…櫻子)
櫻子「…あっ、ちゃんと測れてなかった…」
向日葵「じ、じゃあ、もう一回する?」
櫻子「う、うん//」
ギュウウウ
櫻子「//」
向日葵「//」
綾乃「∵」
No.213 終わり
No.214:櫻子「向日葵、誕生日おめでとう♪♪」
櫻子(イチャイチャイチャイチャしたい!)
櫻子(だからといって、向日葵とイチャイチャなんかしたくねーし!)
櫻子(それに、私から要求するのは負けた気がした嫌!)
櫻子「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!」
櫻子(そうだ!今日は向日葵の誕生日…)
櫻子「待っていろ向日葵!今日は徹底的に祝ってやるからな!」
…………………………………
櫻子「向日葵、誕生日おめでとう♪♪」
向日葵「ありがとう、櫻子」
櫻子「じゃあ、今から私の手料理を食べさせてあげるね♪」
向日葵「レトルトカレーは手料理とはいいませんが、ありがとう櫻子」
櫻子(今日はみんな留守!)
櫻子(そこで、私が用意したのは『裸エプロン』)
櫻子(こ、これで向日葵が…)
☆妄想中~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
櫻子「じゃあ、今から作るねっ」
向日葵「!!!!!!!!!!??」
櫻子「よし、お鍋に火を通して…」
向日葵「//」ジー
櫻子(ふふふ、向日葵め。私が背後を見せてるからって、ジーってみてる)
向日葵「さ、櫻子っ!」
櫻子(キターーーーーー!)
ギュウウウウウウ
向日葵「櫻子お願い!あなたを料理したいの!」
櫻子「痛くしたら嫌なんだからねっ」
向日葵「ふふっ、まずはここにクリームを塗って…舐めて…」
櫻子「イヤーーーーーーーーーーーー//」
☆妄想終了~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
櫻子「ってな、感じで……えへへへへへ♪」
櫻子(とりあえず、お風呂場の脱衣室で…」ヌギヌギ
櫻子(着てみた……………)
櫻子(…)
櫻子「キャーーーーー!無理ーーーーっ!こんなの恥ずかしい!!!」
向日葵「櫻子!?どうしましたの!悲鳴が…って、な、ななななななななななな!」
櫻子「み、見るなーーーー!出てけバカーーーーーーーー!」
向日葵「は、はぁ!?ば、バカって何であなたそんな恰好を!」
櫻子「だから、早く出てけ!いつまで見てんだよ!」
向日葵「ご、ごめんなさい」ジー
櫻子「早く出てけーーーー!」
…………………………………
櫻子「死にたい…」
向日葵「はぁ~…ほら、お礼に私が昼食を作るから機嫌直して」
櫻子「『お礼』に?何のお礼なの?」
向日葵「間違いましたわ。眼福のお礼…ご褒美のお礼…あ、あれ?」
櫻子「ぐ、ぐぐぐぐぐぐ」
向日葵「ほ、ほら、そのあの…裸エプロンが誕生日プレゼントって事でも…」
向日葵「あれ?でも写メっといた方がよかったのかしら?」
櫻子「いいよ、もう。じゃあ、昼ごはん作ってよ」
向日葵「ええ。さっそく作りますわね」
櫻子「ただし!私も手伝うんだからねっ!」
向日葵「え?ここでおとなしくしていてくれた方が、手伝いになるのですが…」
櫻子「うっさい、手伝うっていったら手伝うの!」
向日葵「…もしかして、また裸エプロンに?」
櫻子「~っ//」
櫻子「なるかよ!バーカバーカ!」
No.214 終わり
No.215:櫻子「ひまわり、誕生日おめでとう」
櫻子(イチャイチャイチャイチャしたい!)
櫻子(だからといって、向日葵とイチャイチャなんかしたくねーし!)
櫻子(それに、私から要求するのは負けた気がした嫌!)
櫻子「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!」
櫻子(そうだ!今日は向日葵の誕生日…)
櫻子「待っていろ向日葵!今日は徹底的に祝ってやるからな!」
…………………………………
櫻子「ひまわり、誕生日おめでとう」
向日葵「ありがとう、櫻子」
櫻子「どうせプレゼントなんて山のように貰っているだろうから」
櫻子「この櫻子様が普段の愚痴とか聞いてやるよ」
櫻子(愚痴って精神的に疲れている向日葵に、途中でナデナデ!とても自然!)
櫻子(これで合法的にナデナデできる!さすが私!)
向日葵「そうですわね…」
向日葵「そういえば、楓が私の為に誕生日ケーキを花子ちゃんと作ってくれたの」
向日葵「でも、どっかの櫻子…じゃなくて、大きなねずみに…」
櫻子「…あれ?」
■2時間後
向日葵「この前もノートを貸してっていうから、貸してあげたら」
向日葵「学校に持ってくるのを忘れて…あっ、これも櫻子…じゃなくて、どっかの匿名希望さんでして」
櫻子「…」
向日葵「はぁ~、もう…言いすぎましたわ。だから泣かないでよ」
櫻子「な、泣いてなんかねーし」
向日葵「目に涙が溜まってますわよ」
櫻子「ち、ちがうもん!」
向日葵「しょうがないですわね」
なでなで
櫻子「ふぇっ?」
向日葵「ふふふ。何よ。その声は」
櫻子「んっ。だって向日葵が…」
向日葵「私は櫻子の元気な所が一番好きですわ」
向日葵「だから、落ち込まないで」
櫻子「なっ!す、好きって!?」
向日葵「な、何で赤くなってますのよ!勘違いしないでよ!好きって言っても違う意味で!」
櫻子「じゃあ、どういう意味だよ!」
向日葵「何でわからないのよ!このバカ!!!」
櫻子「何だと!バカって言う方がバカなんだよ!」
向日葵「------!!」
櫻子「----!!」
No.215 終わり
No.216:櫻子「ひまちゃん、誕生日おめでとう♪」
■小さい頃
櫻子「ひまちゃん、誕生日おめでとう♪」
向日葵「ありがとう、さーちゃん」
櫻子「はい、プレゼント♪」
向日葵「わぁ~、お花のネックレスだー」
櫻子「えへへ。お母さんと花畑にいって作ったんだぁ~」
向日葵「ありがとう、さーちゃん。大事にするね」
櫻子「うん。大事にしてね」
■現在
櫻子『イチャイチャイチャイチャしたい!』
櫻子『だからといって、向日葵とイチャイチャなんかしたくねーし!』
櫻子『それに、私から要求するのは負けた気がした嫌!』
櫻子『ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!』
櫻子『そうだ!今日は向日葵の誕生日…』
櫻子『待っていろ向日葵!今日は徹底的に祝ってやるからな!』
-------------------------------------------------------------
撫子「なんでこう素直じゃなくなったんだろうね?」
櫻子「ねーちゃん!盗撮禁止!」
向日葵「//」カァー
No.216 終わり
No.217:櫻子「向日葵、誕生日おめでとう」
櫻子(イチャイチャイチャイチャしたい!)
櫻子(だからといって、向日葵とイチャイチャなんかしたくねーし!)
櫻子(それに、私から要求するのは負けた気がした嫌!)
櫻子「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!」
櫻子(そうだ!今日は向日葵の誕生日…)
櫻子「待っていろ向日葵!今日は徹底的に祝ってやるからな!」
…………………………………
櫻子「向日葵、誕生日おめでとう」
向日葵「…6月16日23時59分…明日は学校ですのよ?」
櫻子「ふふん。最後に向日葵の誕生日を祝ってあげたのは、櫻子様!感謝してよね!」
向日葵「はいはい。ありがとう。じゃあおやすみなさい」
櫻子「うん、おやすみ向日葵♪」
向日葵「…」
櫻子「…」
向日葵「帰りなさいよ!!」
櫻子「はぁ~。これが私の誕生日プレゼント」
向日葵「はぁ?安眠を妨害するのがプレゼントですの?」
櫻子「違う!向日葵が安眠できるように、一緒に寝てあげるの」
向日葵「は、はあ!?」
櫻子「子守唄を歌ってあげる♪」
向日葵「は、はぁ…」
…………………………………
櫻子「どう?眠れた?」
向日葵「そんな騒音みたいに叫ばれても…」
櫻子「…眠い」
向日葵「って、あなたが眠くなってどうしますのよ!?」
ギュウウウ
向日葵「って、何で抱きしめるの!?」
櫻子「最近、抱き枕がないと眠れないの…おやすみ向日葵」
向日葵「え?え?えええぇぇぇ!?」
櫻子「すやすや」Zzzz
向日葵「な、なによ…私だけ意識しているみたいでバカみたいじゃない」
櫻子「ばーか」ムニャムニャ
向日葵「ぐ、ぐぐぐぐぐぐ…」
向日葵「でも可愛い寝顔ね…」
向日葵「…はぁ~」
向日葵「やっぱり、安眠妨害になってるわよ…こんな顔して、抱きしめられたら眠れないわ」
櫻子「えへへ~」ムニャムニャ
向日葵「まったく…櫻子ったら…」
櫻子「ぐー」Zzzz
No.217 終わり
No.218:櫻子「向日葵、13歳の誕生日おめでとう♪」
櫻子(キスしたい!)
櫻子(だからといって、向日葵とキスなんかしたくねーし!)
櫻子(それに、私から要求するのは負けた気がした嫌!)
櫻子「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!」
櫻子(今日は向日葵の誕生日…)
櫻子(そうだ!キスが誕生日プレゼントってことにしよう!)
櫻子『唇が可愛かったからキスしちゃった!』
櫻子「ネットで探した決め台詞!」
櫻子「これで、自然に向日葵とキスしてやる!!」
櫻子「って、別に誰とキスしてもいいんだけど!」
櫻子「向日葵が誕生日だから、仕方なく相手に選んでやるんだからなっ!」
櫻子「勘違いしないでよねっ!バーカバーカ」
撫子「櫻子、いい加減素直になりなよ…」
花子「というか全然自然じゃないし」
櫻子「向日葵、13歳の誕生日おめでとう♪」
向日葵「ありがとう、櫻子。これであなたより1歳年上ね」
向日葵「さあ、年上を敬うといいですわ!」
櫻子「…顔真っ赤だよ。恥ずかしいなら言うなよ。そんな事」
向日葵「うっ、うるさいですわね!一回言ってみたかったのよ!」
櫻子「ふ~ん」
櫻子「…」
向日葵「…」
向日葵(あ、あれ?この流れだと、てっきりプレゼントが貰えるものだと…)
櫻子(や、やばい、キスしようと思ったけど、恥ずかしくなってきた…)
向日葵「櫻子?」
櫻子「っ//」カァー
櫻子(は、恥ずかしい、こっち見るなよ!バカ!)
向日葵(真っ赤ね…でも、下を向いてるせいで表情が見えないわ)
向日葵(…もしかして、泣いてるのかしら…?)
向日葵(でも、櫻子が泣くような事…)
向日葵(ははーん。さては誕生日プレゼントが用意できなかったのね)
向日葵(もう!そのくらい…私はあなたがいてくれれば…それだけで)
向日葵(って、違いますわよ!)
向日葵(近所の人が泣いてたりしたら、近所迷惑だから仕方なく心配してあげてるだけなんですからねっ!)
向日葵「櫻子…別にいいですわよ。私は大丈夫ですから」
向日葵(誕生日プレゼントくらいなくても)
櫻子「なっ!?」
櫻子(『別にいい!?』キスしてもいいって事!?大丈夫って、してもいいって事!?)
向日葵(櫻子…まだ、下を向いてますわ…ちょっと顔を覗いてみましょう)
櫻子(なっ、向日葵が下から覗き込んで…顔が近い…顔が近い)
向日葵(あら?面白い顔。顔真っ赤で…見た事ないような顔ね)クスッ
櫻子(向日葵が微笑んでる!?あと、顔が近い!顔が近いよぉ…//)
櫻子「ぐぬぬぬぬぬぬ」
向日葵「ん?どうしたの?」
チュッ
向日葵「え?」
櫻子「っ//」
向日葵「き、急になんなの?」
櫻子「く、く、くくくくくくくくくくくくー!!!!!」
櫻子「口が汚れていたから舐めてやったんだよ!バーカバーカ!」
向日葵「はぁ!?意味がわかりませんわ!」
向日葵「って、行ってしまいましたわ…」
向日葵(そ、それにしても…)
向日葵(まだ、感触が残ってる…//)
向日葵「なんなのよ…もう…」
No.218 終わり
No.219:櫻子「ひーまーちゃん、誕生日おめでとう♪」
櫻子(イチャイチャイチャイチャしたい!)
櫻子(だからといって、向日葵とイチャイチャなんかしたくねーし!)
櫻子(それに、私から要求するのは負けた気がした嫌!)
櫻子「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!」
櫻子(そうだ!今日は向日葵の誕生日…)
櫻子「待っていろ向日葵!今日は徹底的に祝ってやるからな!」
…………………………………
櫻子「ひまちゃん!誕生日おめでとう!」
向日葵「ひ、ひま…え!?」
櫻子(ふふふ、自然に呼べた。うん!絶対に自然に呼べた!)
櫻子(一回やってみたかったんだよね!恋人ってあだ名で呼び合うもんだしっ!)
櫻子(って、私達は恋人なんかじゃねーし!)
向日葵「え?さ、櫻子?」
櫻子(って、言えよ!向日葵…ひまちゃんも『さくちゃん』とかでいいから、あだ名で呼べよ!)
櫻子「ぐぬぬぬぬぬぬ!」
向日葵「え、えーと、さーちゃん?どうかしましたの?」
櫻子「さーちゃんっ!?」
向日葵「え?あっ、違ったかしら。あだ名で呼び合いたいって思ってたのかと…その、ごめんなさい」
櫻子「『さーちゃん』ってすっごくいい!さすが私のひまちゃん!」
櫻子(って、私のじゃねーし!下僕なだけだしっ!)
向日葵「ふぇっ//」
櫻子「んっ?」
向日葵「え、えーと、そんなに良かったかしら…その『さーちゃん』が…//」モジモジ
櫻子「…」
櫻子「………………………………………あっ」
櫻子(しまった!心の声のつもりが、声に出して、『すっごくいい!さすが私のひまちゃん!』って言ってた!?)
向日葵「さ、さーちゃん?」
櫻子「ひ、ひまちゃんの…」
向日葵「え?」
櫻子「ちげーもんね!ちげーし!向日葵のバーカバーカバーカ!」
向日葵「え?え?さ、さーちゃん?」
櫻子「うっさい、呼ぶな!バーカバーカ」ダダダダダダ
向日葵「首まで真っ赤にして行ってしまいましたわ…」
向日葵「なんなのよ。もうっ…」
No.219 終わり
No.220:櫻子「向日葵の誕生日なんて祝ってあげない事もないんだからねっ」
向日葵「はあ?」
櫻子「だから、まぁ、向日葵が生まれた日だし?記念日だから、しょうがなく祝ってあげない事もないんだからねっ」
向日葵「そ、そうなの?」
櫻子「はい、プレゼント!」
向日葵「わわっ」
櫻子「ふふ~ん。驚いたろ。驚いたろ!」
向日葵「花…しかもこんなに一杯…綺麗」
櫻子「花束をプレゼントに選ぶなんて、櫻子様はさすがだねっ」
向日葵「はいはい。今日はありがとう櫻子」
櫻子「私の誕生日の時は三倍返しねっ」
向日葵「何で、バレンタインとホワイトデーみたいな関係になってますのよ」
櫻子「あっ、ケーキの匂い!」
向日葵「先ほど、生徒会とごらく部の方がケーキを持ってきてくれたの」
向日葵「一緒に食べます?」
櫻子「うん!食べる!」
向日葵「まったく、花の匂いで充満しているのに、ケーキの匂いに気付くとか…どれだけ花より団子なのよ」
櫻子「えへへ~。そんなに褒めるなって」
向日葵「褒めてませんわよ」
櫻子「あっ、そうだ」
向日葵「何?まだ、何かありますの?」
櫻子「向日葵!誕生日おめでとう!」
終わり
これにて終わりになります。
こんな時間まで見てくれた人がいたらありがとうございました。
また機会があれば、よろしくお願いします!
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