ミカサ「エレンが服になってしまった…」(8)

アルミン「冗談はよしてよミカサ。とうとう本当におかしくなってたの?」

ミカサ「冗談なんかじゃない。アルミン、エレンの声が聞こえない?」

アルミン「あのさ…僕も暇じゃないんだから。からかわないでほしいな」

ミカサ「からかってなんかいない。ほらアルミン、エレンが喋ってる」

アルミン「はぁ…付き合ってられないよ…」ガチャッ

ミカサ「あ…」

江蓮(セーラー服)「もしかして、俺の声ってミカサにしか聞こえないのか…?」

ミカサ「そう考えるのが妥当だと思う…エレンはさっきからアルミンに呼びかけていたもの」

江蓮「くそっ、なんでこれから訓練兵2年目だって時にこんなことに…」

ミカサ「…」ジーッ

江蓮「なんだよミカサ」

ミカサ「…見たこともないデザインの服だけど、なんだか不思議と魅入られると思った」

江蓮「そうか? なんか女物っぽいのが気に食わねえんだが」

ミカサ「ねえ、エレン」

江蓮「んだよ」

ミカサ「着てみても、いい?」

江蓮「は?」

ミカサ「似合うかどうかはわからないけど、私、エレンを着てみたい」

江蓮「お前これから訓練だろうが。そんな暇あるのかよ」

ミカサ「ちょっとだけ。ちょっとだけだから」

江蓮「…そこまで言うならまあいいけどよ。そういや今日は俺、訓練出れないじゃねーか。教官に何言われるかわかんねえな」

ミカサ「嬉しい…どうやって着るんだろう」

江蓮「仕組みはシンプルだぞ。ボタンもなくて、ただ上からかぶるだけだ。スカートもあるけど」

ミカサ「うん…」ヌギヌギ

ミカサ「…エレン」

江蓮「ん?」

ミカサ「その、見ている?」

江蓮「おう」

ミカサ「恥ずかしいから、できれば目を背けてほしい…///」

江蓮「つっても、俺自分じゃ動けねえから」

ミカサ「…」パサッ



ミカサ「どうだろう…」

江蓮「…どうだろうって、なんだ、とりあえず…」

江蓮「お前、腹筋すげえな」

ミカサ「別に何もおかしくはない。兵士であれば普通」

江蓮「そうだけど。しかしなんで俺はこんなに丈が短けえんだ。腹は出てるわスカートは膝上だわで機能性最悪だな」

ミカサ「そんなことはない。私は可愛いと思うし、スカートもこれだけ短ければ動きやすい。実に洗練されている」

江蓮「…よくわからねえけど、まあいいか」

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