アル「サガラ軍曹」宗介「なんだ、アル?」(93)

立ったら書く

期待してやる
見事書ききって見せろ

アル「今日も食事はカロリーメイトでしょうか?」

宗介「ああ、栄養バランス、腹持ち、携帯性、どれをとっても優秀な食べ物だ」ペリッ

宗介「ただひとつ難点を挙げるとするなら、水分がないと食べづらいというくらいか」パキッ

アル「私にはものを食べるという感覚がわからないので何とも言えませんが・・・」

宗介「まあ慣れてしまえばどうということはないのだがな」

アル「慣れるものなのですか」

宗介「うむ、問題ない」モグモグ

アル「粉末を微塵もこぼさないあたりに年季を感じますね」

>>2
本編みたいなノリを期待しているならすまない
思いつく様に書く毒にも薬にもならない雑談SSだ

アル「サガラ軍曹」

宗介「何だ、アル?」

アル「その拳銃、ずいぶん長く使っておられるようですが、何か愛着のある一品なのでしょうか?」

宗介「いや、特にそういうわけではないが・・・使い続ける理由はある」

アル「グロック19でしたね」

宗介「うむ、グロックに関してこういう逸話がある」

宗介「とある警官が海岸をパトロール中にグロックを紛失してしまったそうだ」

宗介「数ヵ月後、そのグロックは海で発見された」

アル「錆付いて使い物ならないのでは?」

宗介「いや、驚くべきことに簡単な分解整備だけで問題なく作動するようになったそうだ」

アル「それは素晴らしい耐腐食性ですね」

宗介「ああ、ダイヤモンドライクコーティングという表面処理技術のおかげだ。他の銃ではこうは行かない」

宗介「加えてグロックの拳銃はさまざまなバリエーションを展開しているが、その多くが主要部品を共用できるよう設計されている」

宗介「優れた信頼性、耐久性、整備性・・・グロックは総合的にバランスのとれた銃だと言えるだろう」

宗介「俺たちもこうありたいものだな」



アル(・・・これはワンオフ機の私に対するイヤミでしょうか?)

アル「サガラ軍曹」

宗介「何だ、アル?」

アル「その鞄にぶら下がっている人形は?」

宗介「うむ、これはボン太くんだ。千鳥がUFOキャッチャーとやらで捕獲したものをもらったのだ」

アル「それは犬・・・いえ、ネズミをデフォルメした動物なのでしょうか?」

宗介「ボン太くんだ」

アル「いえ、そういう意味ではなく」

宗介「ボン太くんはボン太くんだ」

アル「・・・了解しました。ライブラリーにはそのように登録しておきます」

ボン太くん「ふもっふ!」

アル「!?」


アル「・・・サガラ軍曹、今のはボン太くんの鳴き声と解釈してよろしいのでしょうか?」

宗介「うむ、問題ない」

アル「ふもっふですか」

宗介「ああ、ふもっふだ」

アル「ふもっふ」

宗介「ふもっふ」



アル(・・・ふもっふ???)

アル「サガラ軍曹」

宗介「何だ、アル?」

アル「結局、ミス・チドリのハリセンの出所は判明したのでしょうか?」

宗介「いや、不明なままだ」

宗介「警戒用の監視カメラの映像も調べてみたのだが、そのシーンに限って死角になっていてな」

アル「その映像データをこちらに送ってもらえないでしょうか」

宗介「ああ」

アル「・・・・・・・これは・・・驚くべきことが判明しました」

宗介「な、何がわかったんだ!?」

アル「映像をフレーム単位で解析してみたところ、わずか数フレームでハリセンが出現し、なおかつコンマ数秒後にはすでに軍曹殿がはたかれています」

宗介「道理で痛いわけだ」



アル(彼女が本気を出せば単独でアラストルを倒せるのでは・・・?)

郷田「軍曹殿!!」

宗介「どうした、郷田?」

郷田「今度の全校集会において、新入生に対する部活動勧誘のスピーチが行われます!」

郷田「軍曹殿にスピーチの内容について助言をいただきたいのですが!」

宗介「わかった、協力しよう」

郷田「ありがとうございます、サー!!」

宗介「放課後、部室で待っていろ」

郷田「お待ちしております、サー!!」

数日後、全校集会

林水「では続いて、ラグビー部のスピーチです」

郷田「・・・!!」ノッシノッシ


郷田「まず最初に言っておく・・・



貴  様  ら  は  糞  だ  !  !


爺の[ピー!]にも劣る[ピー!]な蛆虫だ!
その腐った[ピー!]な性根を鍛え直したいならラグビー部へ来い!
さすれば俺たちの[ピー!]で貴様らの[ピー!]な[ピー!]を[ピー!]して

うぉ!?何をする貴様ら!!?まだスピーチは終わってな・・・アッーーー!!」

・・・・・・

郷田「な、何がいけなかったのでしょうか、軍曹殿?」ボロ

宗介「すまない、俺にもさっぱりわからん」ズタボロ

アル「サガラ軍曹」

宗介「何だ、アル?」

アル「貴方にとって『厄介な敵』とはどのようなものでしょうか?」

宗介「ふむ、そうだな、厄介な相手は三種類に分けられる」

宗介「まずは・・・これは敵と言うよりもマインドセットの問題だ」

宗介「『手負いの獣は恐ろしい』という言葉があるだろう」

アル「追い詰められた者は何を仕出かすかわからない、故に恐ろしいということでしょうか」

宗介「半分正解だ」

アル「もう半分は何でしょう?」

宗介「敵に致命傷を負わせたとき、こう考えてしまうことだ」

宗介「『もう反撃する力は残っていないだろう、勝ったも同然だ』とな」

アル「そういった油断、慢心が思わぬ反撃を許してしまうと」

宗介「そういうことだ」

アル「真の敵は己自身、といったところでしょうか」

宗介「ああ、まだ生きている敵を前に油断するなど三流のやることだ」

アル「肝に銘じておきます」


宗介(・・・どうでもいいがアルの肝とは何処だ?)


アル「パラジウムリアクターの冷却装置あたりですかね」

宗介「!?」

タママ「軍曹さ~ん」

宗介「!?」

風間「相良君」

宗介「何だ、風間?」

風間「突然びくっとしたから何かあったのかと思って」

宗介「いや、TVに呼ばれた気がしただけだ」

風間「ああ、ケロロ軍曹だね、これ面白いよ」

宗介「そうか、では引き続き視聴してみよう」

・・・・・・

風間「どうだった?」

宗介「この蛙は無能だな」

宗介「個人的な嗜好を優先した非行率的な作戦」

宗介「指揮官にあるまじき部下への態度」

宗介「あまつさえ軍の予算で模型を買いあさるなど言語道断だ!」

風間「ま、まあアニメだし・・・」

宗介「俺なら真っ先にクビにしているぞ!!」

風間(相良君、なんで的外れなときに限って完璧な正論吐くんだろ・・・)

アル「サガラ軍曹」

宗介「何だ、アル?」

アル「作戦が中止になる可能性が出てきました」

宗介「・・・盗み聞きは感心しないぞ」

アル「いえ、偶然音声を拾ってしまっただけです。どうやら情報部がガセネタに踊らされたようですね」

マオ「ウルズ2より全機に通達、作戦は中止」

マオ「でも上が結論出すまでもう少し時間が掛かるみたいだから、一応ASに搭乗したまま待機しておいて」

ウルズメン『了解』

クルツ「はぁ~また待機かよ。ヒマだぜ・・・」

アル「軍曹殿、上層部の結論が出るまで一局、チェスでもいかがでしょう?」

宗介「またそんなものをダウンロードしていたのか」

アル「チェスは戦争を簡略化したゲームです。戦略・戦術的思考の向上につながる云々・・・」

宗介「ああ、わかったわかった。メモリの無駄遣いと言いたい所だが、今回は乗ってやるとしよう」

アル「ありがとうございます。では軍曹殿、先手をどうぞ」

15分後

アル「チェックメイトです」

宗介「む、むう・・・投了だ」

クルツ「おいソースケ、さっきからアルと何やってんだ?」

アル「チェスです、曹長殿」

クルツ「どっちが勝ったんだ?」

アル「私です」

クルツ「何だよソースケ、負けたのかよw百戦錬磨の軍曹様がwww」

宗介「ならばクルツ、お前もやってみるか?」ピキピキ

クルツ「おぉ、俺様がお手本を見せてやるぜw」

アル「お手柔らかに、曹長殿」

10分後

アル「チェックメイト」

クルツ「うぇ!?待った待った、ちょいタンマ!」

アル「教育メッセージ:曹長殿のルールでは待ったは何回まででしょうか?」

クルツ「もう一回、もう一回だけ!」

宗介「フッ・・・w」


アル(鼻で笑ってますけど貴方も負けてるんですよ、軍曹殿・・・)

宗介「千鳥」

かなめ「どしたの、ソースケ?」

宗介「これは?」

かなめ「ああ、これ?おっきいでしょ?この前のイベントでつい買っちゃったのよ」

宗介「1m級のボン太くん人形か」

かなめ「気に入った?」

宗介「・・・うむ」モフモフ

かなめ「それじゃ夕飯の準備しちゃうから、ゆっくりしててね」

宗介「・・・うむ」モフモフ

宗介「・・・」モフモフ

宗介「・・・」

宗介「・・・」ウトウト

宗介「・・・」Zzz

・・・・・・


かなめ「ソースケー、お皿だしといてくれるー?」

かなめ「ソースケ?ソースケってばー・・・ぷふっ!?」

かなめ(ボン太くんに寄り添ったまま寝ちゃってる)

かなめ(珍しいわね、ソースケがうたた寝しちゃうなんて)

宗介「む、うー・・・っふ」

かなめ「?」

宗介「ふもっふ・・・」zzz

かなめ(寝言・・・かな?)

かなめ「ふもっふ!」

宗介「・・・ふも?」

かなめ「ふもっふふもっふ!」

宗介「ふもーふもっふ・・・」

かなめ(フフ・・・かーわい)

かなめ「おはよ、ソースケ」

宗介「・・・すまない、どれくらい眠っていた?」

かなめ「二十分くらいかな。ボン太くんの夢見てたの?」

宗介「なぜそれを!?」

かなめ「寝言でふもっふふもっふって」

宗介「む、そうか///」


宗介「・・・・・・二十代後半と思しき女性が俺に話しかけてきた」

宗介「ボン太くん人形を抱えてふもっふとな」

かなめ「夢の話?」

宗介「ああ・・・それで俺はその女に何者だと問おうとしたのだが、どうも上手く喋れなくてな」

宗介「よくわからんが、なぜか懐かしい感じがした」

かなめ「それってさ、ソースケのお母さんじゃない?」

宗介「なるほど・・・俺が赤子の頃の記憶か・・・」

かなめ「懐かしいって感じたんならきっとそうだよ」

宗介「ああ、そうだな。きっとそうだ・・・そう言えば・・・」

かなめ「なに?」

宗介「誰かに夢の内容を語って聞かせるのは初めてだ」

かなめ「ふふっ、そうなんだ!」

宗介「どうした、千鳥?」

かなめ「な~んで~もない!さ、ご飯にしよ?」

アル「サガラ軍曹」

宗介「何だ、アル?」

アル「またカロリーメイトですか」

宗介「うむ、作戦の合間の栄養補給だ」

アル「カロリーメイトやレーションがないときはどうしていたのでしょうか?」

宗介「状況にもよるが、食える物は何でも食ったな」

宗介「日本に干支という概念があるだろう」

アル「はい、12匹の動物ですね」

宗介「龍と虎以外はすべて捕まえて食ったことがある」

アル「野生的ですね。しかしさすがの軍曹殿でも虎は捕まえられませんでしたか」

宗介「いや、そもそも俺は虎を見たことがないのだ」

宗介「2メートルくらいの猫なら飼っていたことがあるが・・・」


アル「軍曹殿、それはツッコミ待ちでしょうか?」

宗介「アル」

アル「何でしょう、サガラ軍曹」

宗介「そういえば龍も食ったことがあるぞ」

アル「失礼ながら龍は空想上の生き物では?」

宗介「一部の昆虫は油で揚げれば食えないこともなかったな」

アル「・・・なるほど、ドラゴンフライ・・・とんぼですか」

宗介「うむ、他にも土に埋まっていた何かの幼虫や・・・」

アル「アフリカなどの一部の地域では、虫の幼体は貴重な蛋白源だそうですね」

宗介「それと、あれは日本語でなんと言うんだったか・・・コックロ アル「軍曹殿!」

アル「そこから先の発言は人間の尊厳に関わります!」

アル「『それ』を食したことに関しては誰にも話さない方が賢明でしょう、とくにご学友には」

宗介「む、よくわからんがお前がそう言うならやめておこう」

テッサ日本旅行編にて

テッサ「サガラさぁ~ん」

宗介「何でしょう、大佐ど・・・!?」

宗介(酒臭い・・・)

クルツ「ソ~スケ~、な~に仏頂面してやがんだ~?楽しい酒の席でよぉ~」ヘベレケー

宗介「クルツ、貴様か!?大佐殿に酒を飲ませたのは!?」

クルツ「かてえこというなよ?日本の旅館で俺たちが動かなきゃならないことなんてそうそう起こらねえよ」

宗介「そう言う問題ではない!アルコールは・・・」

テッサ「サガラさぁ~ん」ベタベタ

宗介「あの・・・大佐殿・・・?」

テッサ「テレサって呼んでくれなきゃやですぅ~」ベタベタ

宗介「いえ・・・その」

テッサ「ん~サガラさんって意外と大きいんですね~」ギュー

宗介「・・・」

テッサ「それに思ってたより毛深いです~」モフモフ

クルツ「wwwww」

ボン太くん「・・・」フモー



宗介(相当酔ってらっしゃるな、俺と緊急用に持ってきていたボン太くんスーツの見分けがつかないとは・・・)

マオ(かわいいw)カシャカシャ

アル「サガラ軍曹」

宗介「何だ、アル?」

アル「酔うというのは、どのような感覚なのでしょうか?」

宗介「うむ、俺は一度・・・いや二度しか飲酒の経験がないので何とも言えんが・・・」

宗介「他人の酔った様を見る限り、視界が揺れて足元が覚束なくなるようだ」

宗介「ASで例えるなら足回りのサスペンションが破損、GPSの位置情報に誤差が発生しているといったところか」

アル「自ら進んでそのような状態に陥りたがるとは理解しかねますね」

宗介「まったくだ」

アル「ちなみに二日酔いをASで例えるとどのようなものでしょうか?」

宗介「パラジウムリアクターが暴走寸前でくすぶっているようなものか?」

アル「・・・アルコールとは恐ろしいものですね」

宗介「ああ、まったくだ」

宗介「・・・」ムッツリ

小野寺「来い来い!・・・かぁー駄目だ!」タンッ

風間「・・・来ないな~」タンッ

宗介「・・・」ムッツリ タンッ

クルツ「へっへ~、こりゃ俺様の一人勝ちか?」タンッ


宗介「ロンだ」


クルツ「げげぇ!?」

小野寺「え~っと1・2・3・・・跳満じゃねえか!?」

風間「すごいよ相良君!」

宗介「うむ」フンス

クルツ「嘘だろ~こんなデカイ手ぇ張ってやがったのか!?」



小風ク(あのむっつり顔のおかげでまったく役が読めない・・・)

宗介「・・・」ヒョイッ ポチャ

アル「・・・」

宗介「・・・」

アル「サガラ軍曹」

宗介「何だ、アル?」

アル「釣れますか?」

宗介「見てわからないか?」

アル「失礼しました」

宗介「・・・」

アル「・・・」

宗介「・・・いい風だ」

アル「釣果にはつながりませんが、ね」

宗介「それもまた釣りだ」

アル「・・・」

宗介「・・・」

宗介「アル」

アル「何でしょう、サガラ軍曹」

宗介「ジャイロセンサーに変化はないか?」

アル「・・・あります。どうやらデ・ダナンが減速しているようですね」

宗介「やはりそうか。何かあったのか?」

アル「艦の周辺を鯨が遊泳しているようです」

宗介「なるほど、そのせいか」

宗介「・・・・・・ところでアル、M9のワイヤーガンの最大耐荷重は何トンだ?」

アル「ASで鯨は釣れませんよ、軍曹殿」

宗介「無理か?」

アル「ベヘモス級でなければ海に引きずりこまれます」

宗介「・・・そうか」

マオ「テッサ~」

テレサ「何ですか、メリッサ?」

マオ「こんな映像があるんだけど」ニヤニヤ


イガイトオオキインデスネサガラサーン


テレサ「え、えぇ!!?ちょ、何ですかこの映像は!!?」

テレサ「あ、アレですね!?日本でウェーバーさんに騙されてお酒飲んじゃったときの!!」

マオ「あっひゃっひゃっひゃwwwww」

テレサ「あの晩は何もなかったってメリッサ言ったじゃないですか!?嘘吐き!!メリッサの嘘吐き!!!」

テレサ「翌日、相良さんがよそよそしいと思ったら・・・こういうことだったんですね!?」

テレサ「あ~~も~~~~///」ボフッ ジタバタジタバタ


マオ(かwwwわwwwいwwwいwwwww)

アル「サガラ軍曹」

宗介「何だ、アル?」

アル「新しい兵装を開発しました。これを使用すればベヘモス級のラムダドライバ障壁をも突破できる可能性があります」

宗介「何!?それはすごいな!」

アル「右マニピュレータに装着する格闘用兵装です」

アル「また、破格の破壊力と消費電力を考慮し、使用するには口頭によるパスワード認証が必要となります」

宗介「格闘用なのにいちいちパスワードが必要なのか」

アル「はい、これがパスワードです」

宗介「うむ・・・『俺の右手が真っ赤に燃える、勝利を掴めと』・・・アル、何だこれは!?」

アル「そんな棒読みでは起動しませんよ。もっと情熱をこめて叫んでください」

宗介「馬鹿馬鹿しい、それに何の意味があるんだ?ラムダドライバを起動させるわけでもないのに」

アル「・・・やはり貴方にはこの手の冗談は通じませんか」

宗介「冗談なのか!?」

アル「はい、巷では『中の人ネタ』というそうです」

宗介「中の人?・・・よくわからんがオペレータの話か?」

アル「間違ってはいませんが、間違っています」

宗介「わけがわからん・・・」

アル「サガラ軍曹」

宗介「何だ、アル?」

アル「ウィスパードは限定的ながら未来予知が可能なそうです」

アル「『奴』と対峙する際はご注意を」

宗介「未来予知か・・・そういえば千鳥にもそれらしい言動があったな」


・・・・・・


林水「相良君」

宗介「はっ!何でしょう会長閣下!」

林水「参ったことに学内で盗難事件が発生している」

林水「私としては教職員や警察に介入されて大事になる前に内密に処理したいと思っているのだが」

宗介「了解しました、それでは早速・・・」

かなめ「言っとくけどソースケ、犯人の暗殺とかは駄目よ!?」

宗介「・・・では」

かなめ「拷問も駄目」

宗介「

かなめ「当たり前だけど自白剤とか危ない薬も」

宗介「まだ何も言っていないぞ!?」


・・・・・・

宗介「と言うようなことがあってな」

アル「軍曹殿、それは予知ではなく経験と統計に基づく予測です」

宗介「ヨシキ」

ヨシキ「あ、相良さん。どうしたんですか?」

宗介「前回の件の報酬だ。光る超電磁ヨーヨーだったな」

ヨシキ「ありがとう!よし、さっそく・・・」ピュン

ヨシキ「犬の散歩から・・・ブランコ」

宗介「む?」

ヨシキ「からの・・・ループ・ザ・ループ!」ヒョンヒョンヒョンヒョン

宗介「おぉ!?」
・・・・・・
宗介「ということがあったのだ」

アル「ヨーヨーですか。ASの中近距離用兵装としては使えませんか?」

宗介「無理だな。バイラテラル角を最小にしたところであの精密な手首の動きを再現できるとは思えん」

アル「遊びとは言え、一つのことを極めると言うのは凄いことなのですね」

宗介「うむ」

宗介「まあ、そもそも中近距離ならボクサーで事足りるがな」

アル(ロマンのない軍曹殿ですね・・・)

テッサ「アル」

アル「何でしょう、大佐殿?」

テッサ「最近、熱心に何の設計をしているの?」

アル「これですか?所謂ヨーヨーです」

アル「ASの中近距離用の兵装として使えないものかと」

テッサ「へ~、どれどれ?」

テッサ「円盤の部分に巻き取り用のモーター、前腕部にキャッチ兼格納用のアタッチメントetc」

テッサ「なかなか良く考えられてますが、わざわざこんなの作らなくても・・・」

アル「何か問題点が?」

テッサ「ワイヤーガンの先端に重りを付ければ同じ機能を果たせるんじゃないですか?」

アル「あ」

宗介「む、これは?」

かなめ「どしたの、ソースケ?」

宗介「靴箱に不審物が」

かなめ「また!?爆破なんかしちゃ駄目よ!」

宗介「ああ、どうやら中身はまた手紙のようだな」

かなめ「『果たし状』?・・・椿君ね」

宗介「『放課後、体育館裏にて待つ。逃げるなよ!』だそうだ」

かなめ「行くの?」

宗介「・・・いや、生徒会の仕事が優先だ」

かなめ「じゃあ一声かけてあげたほうがいいんじゃない?外寒いから待たせちゃ可哀想だよ」


宗介「こちらの都合を確認せずにこんな物を送りつけるほうが悪いのだ。ほおっておく」

・・・・・・

宗介「会長閣下」

林水「なんだね、相良君?」

宗介「暖房と加湿器を強めてもよろしいでしょうか?」

林水「構わんよ、今日は特に冷えるようだからね」

宗介「ありがとうございます」

ダッダッダッダッダッダ!!バタン!

宗介「やはり来たか」

椿「相良ぁ!いつまで待たせやがる!!」

宗介「騒ぐな、ここを何処だと思っている?」

椿「何処だろうと関係ねぇ!今日こそ決着をつけてやる!」

宗介「ただし最初から全力で来い。さっさと眼鏡をかけろ」

椿「あぁ、お前に言われるまでもない」スチャ

椿「行くぜ!!・・・な!?眼鏡が曇って前がげふぅ!!?」ドゴォ!


宗介「・・・」グィッ ガラッ ポイッ バタン!

かなめ「・・・このための暖房と加湿器だったのね」

林水「地の利の有効活用は兵法の基本だよ」

宗介「おっしゃるとおりです、会長閣下」

かなめ「それにしても姑息って言うかなんていうか・・・」

宗介「武器は使っていないぞ」

宗介「それに俺は『ここを何処だと思っている?』と敵地の真っ只中であることを忠告しておいた」

林水「ふむ、罠があることを警戒してしかるべきだな」

かなめ「ああ・・・いや、もういいわ」

モブ「うわぁ!?テ、テロリストに占拠された!!」

モブ「誰か助けてくれ・・・神様!!」

かなめ「落ち着いてください!大丈夫ですよ、ここにそういうのやっつける専門家がいますから」

モブ「本当に!?俺たち助かるんですか?」

かなめ「もちろんです。さあ、ソースケやっちゃいな・・・」

バサッ

モブ→レイス「私だ」

かなめ「お前だったのか。全然気付かなかったぞ」

レイス「暇を持て余した」

かなめ「エージェントたちの」

かなレイ『遊び』

・・・・・・

レイス「ハッ!!?・・・夢か」

レイス(あいつが芸人芸人言うから妙な夢を見てしまったじゃないか・・・しかもネタが古い)

レイス(憂さ晴らしにウルズ7にレーザーサイトでも向けてやるか)

アル「サガラ軍曹」

宗介「何だ、アル?」

アル「>>27の続きですが」

宗介「ああ、厄介な敵についてだな」

宗介「さっき手負いの獣の話をしたな。それに輪をかけて厄介なのが手負いのスペシャリスト」

宗介「窮地に立たされてなお冷静さを失わない精神力と技術を持つ者だ」

アル「軍曹殿やカリーニン少佐のような戦士のことですね」

宗介「うむ」フンス

宗介「自らの危機でさえ敵をおびき寄せる罠とし、裏をかくために主力兵器をも陽動にする」

宗介「こういう手合いは深追いするとあっという間に逆転されてしまうぞ」

アル「なるほど、理解しました」

アル「三種類に分けられると言っていましたが、最後の一つは?」

宗介「ふむ・・・これは少し説明が難しいのだが・・・」

飛鷲「先生」

ガウルン「なんだ?」

飛鷲「先生にとって最も手強い敵とはどのようなものでしょう?」

ガウルン「ああ、そりゃあクールにイカれた奴だ」

飛鷲「どういうことでしょう?」

ガウルン「デルタだのSASだの世の中には化け物みてえに強い野郎が居る」

ガウルン「だがな、そういう連中だって人間だ。高潔な戦士を気取ってたって一皮剥けば死にたくねえって本能がある」

ガウルン「そこを突いてやれば崩すのは容易いもんだ」

ガウルン「一番やべえのはな、手札の中に『自分の命』が当然のように入ってる」

ガウルン「それが最善だと判断したら平気で命を投げ出す、そういう奴だ」

ガウルン「信じられるか?カフェでのんびりコーヒーすすってるときと同じ目ぇして自爆スイッチを押しやがるんだぜ?」

ガウルン「こういう手合いは最後の一手が読みきれねえ、どこでジョーカーを切ってくるのか見当がつかねえ」


ガウルン(あの頃のカシムみてえに・・・な・・・)


飛鷲「わかりました。私もそういう戦士を目指します」

ガウルン(だってのに、あの野郎・・・)


ガウルン「チッ・・・腑抜けやがって・・・」

飛鷲「?も、申し訳ありません・・・」

ガウルン「あぁ?お前に言ったんじゃねえよ」

宗介「千鳥」

かなめ「どしたの、ソースケ?」

宗介「体調不良なのか?顔色が優れないようだが」

かなめ「ちょっと寝坊しちゃってね、朝ごはん食べるヒマなかったのよ」

宗介「カロリーメイトならあるぞ。食うか?」

かなめ「う~ん、ありがと。もらっとくわ」

宗介「そうしたほうがいい。昼食前に体育があるからな」

宗介「フルーツ味とポテ・・・」

かなめ「ポテト味はイヤ」

宗介「・・・とメイプル味もあるが」

かなめ「ポテト以外でお願い」

宗介「わかった」

prrr prrr

かなめ「もしもし、ソースケ?」

宗介「どうした、千鳥?」

かなめ「今日はうちでご飯食べてくでしょ?」

宗介「ああ、ご馳走になる」

かなめ「悪いんだけど帰りにお醤油買って来てくれない?」

宗介「了解した。他に必要なものは?」

かなめ「う~んと・・・あ、毎月買ってるあの雑誌もお願いできる?」

宗介「了解だ」

宗介(・・・よし、ついにこの時が来たか)グッ

・・・・・・

コンビニ店員「いらっしゃいませ~」

宗介「この雑誌を・・・」

店員「390円になります」



宗介「支払いは図書券で頼む」キリッ!



店員「・・・あの~、コンビニでは図書券は使えないんですよ」

宗介「なんだと!?」

店員「大型の本屋とか、本を専門に扱ってるところでないと・・・」

宗介「そ、そうか、それは失礼した。では現金で頼む」

店員「110円のお釣りになります。ありがとうございました~」

宗介「・・・」トボトボ


店員(なんて哀愁漂う背中なの・・・)

アル「サガラ軍曹」

宗介「何だ、アル?」

アル「まもなく作戦開始時刻です」

宗介「ああ、わかっている。準備は良いか?」

アル「もちろんです」




宗介「行くぞ、相棒!!」

アル「イエス・サー!!」


おわり

100くらいは行きたかったがそろそろネタも時間も限界だ
実はハルヒSSのキョンと古泉がだべる奴を見て真似したくなったので勢いで書いてしまった

諸君、遅くまでお付き合いいただきありがとう!
それでは最後に全国のフルメタ及びボン太くんフリークのみなさん、ご一緒に・・・




ふ も っ ふ ! !

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