男の娘「ボクは立派な男になってみせる!!」(29)



男の娘「お、男君......」


これは


ある男の娘の


友情、感想、笑いの


男の娘「............好き」


物語である。


男「......お前、男だろ」


男の娘「」

~入学~


男の娘「(......今日からボクも高校生!! この新しい制服を
     着こなしているころには、ボクは立派な男になってみせる!!)」

男の娘「(でも緊張するな......友達できるかな。部活とかまだ決めてないし......)」

男の娘「(......いや!! きっとボク以外の人だって緊張しているはず!!
     恐れることはない!! 皆平等!!)」

男の娘「(とにかくボクの高校生活一番の目標は
     男らしくなること!!)」

男の娘「(中学時代はこの女の子ぽい容姿のせいでイジられたり
     散々な目にあったけど!! ボクは変わるんだ!!)」

男の娘「そう、ボクは男らしくなる!!」


~校門前~

先生「おいおい、お前何で男子の制服を着ているんだ?」

男の娘「(さっそく壁キターーー!?)」

先生「まぁ、お前のような入学式にウケを狙う奴はいる」

男の娘「ボク......男ですよ......?」

先生「......はっはっは!! そんな冗談には引っかからんぞ!!」

男の娘「(うぅ......駄目だこの人......信じてくれない......)」

先生「まぁ、今日はそれでもいい。だが今度からは女子の制服着ろよー」

男の娘「(......くぅ~!! ボクは男なのにぃ!! この先生嫌い!! ふん!!)」

~ねぇねぇ、あの生徒可愛いくない?~

~なんだ男装か? またウケ狙いの新入生か~

~でもレベルたけぇ!!~

~おいお前狙ってる?~

男の娘「......だ、だから......」フルフル

男の娘「ボクは男だぁーーーー!!」


~教室~


男の娘「はぁ......」

先生「今日から私がこのクラスの担任だ!! 
   俺の座右の銘は、一撃必殺だ!!」

男の娘「(なんでよりによって......あの先生なのぉ......
     イレギュラーバウンドとっちゃったよー......)」

先生「はっはっは!! ではまずは自己紹介だ!!
   この一年、君達はここにいる者達と学校生活を送るからな!!」

男の娘「(熱い......熱いよあの人......なんだろ夏休みの
     小学生みたいなテンションだよ......)

ワイワイガヤガヤ

先生「ではさっそく、出席番号順に自己紹介を......」

男の娘「(うーん何て言おうかな。やっぱりボクは男だと言わないと
     でも初めての自己紹介でそれってーー)

先生「すると思ったかーーーーーー!!!」ドン!!

男の娘「(何この人!! 黒板を殴ったよ!?)」


先生「私はガチガチに固まった考え、セオリーは......嫌いだーー!!」

男の娘「(朝から元気良すぎだよぉ、ふえぇ......)」

先生「だから自己紹介は出席番号とは、逆でいくぞ!!」

男の娘「(ぬぁーにぃ!?)」←下から五番目

先生「じゃあいくぞー!! 名前と入りたい部活、好きな食べ物をいえ!!」

男の娘「(ボクまだ部活決めてなーい!?)」

男の娘「でもまだ大丈夫!! 猶予はある!!」

先生「よし、窓際の一番後ろの席からだな。よしいけ!!」

「はい!!」


委員長「名前は委員長と言います。入りたい部活は文芸部です
    一年間よろしくお願いします」ペコ

~ おおー ~

男の娘「(おお......凛とした佇まいに、落ち着いた雰囲気
     委員長さんか、でもちょっと怖いかも?)」

先生「ほう、新入生にしては堂々として良しだ!!
   だが、項目を一つ忘れているぞ?」

委員長「......はっ!! 好きな食べ物はみかんでしゅ!!」

男の娘「!! 噛んだ......」ボソ

委員長「あ///......よろしくお願いします///」

~ぷっ、わははははは~

先生「はっはっは!! 人生失敗はつきものだ!! よし次!!」

「う~い」

男の娘「委員長さん、あれがギャップ萌えだね!!」



友「いや~皆さんこんにちわ、俺は友と言います
  部活は弓道部に入りたいと思ってます。好きな食べ物は鯖の味噌煮です」へこへこ

~............~

男の娘「(な、なんて気の抜けた声......)」

友「まぁ、そんなこんなで......あ、先生ー」

先生「ふぁ? なんだ?」

男の娘「先生まで気が抜けてる......」

友「なんか、披露してもいいでかね?」

先生「え? ああ、まぁ構わないが......何を?」

男の娘「? 何するんだろ?」


友「へへ、まぁ俺の趣味は声帯模写なんだよね......だから」

友スネーク「俺はこのクラス......最高のクラスにしたいぜ?」

~ーーーーーー!!!!!~

男の娘「(おお!? 凄い!?)」

先生「ほぉ、MGSかぁ。お前も堂々として良しだ!!」

~すげぇーーーー!!~

ヒュ~ パチパチパチ

友「いや~ども~」

男の娘「友君かぁ、楽しそうな人だな......」

先生「よし、次ぃ!!」

(プシュゥゥゥゥゥ!)


まどか「お兄さんが…」

さやか「く…黒くなった!?」

マミ「魔法少女…じゃないわよね…?」

ほむら「こんなイレギュラーは今までの時間軸ではあり得なかったわ…」

QB「キミは一体何者なんだ…?」

少女が光太郎の変身した姿に驚きを隠せなかった。変身した光太郎は自らの姿をこう叫んだ!(ナレ:小林清志)

>>10

すみません、間違えました…


女「............女です」

~けっこう可愛いくね?~ヒソヒソ

~ぬいぐるみみた~い!!~

男の娘「(ちっさい......身長何センチだろ?)

女「............」

~............~

男の娘「............」

女「入りたい部活は......本がたくさん読める部活」

~......ウンウン~

男の娘「(本......じゃあ文系かな?)」

女「............」

男の娘「............」

~............~

男の娘「(この間は、何ですか?)」


女「好きな食べ物は......牛丼」

~えぇ!? あの身体で!?~

~いが~い......~

男の娘「(そうなのか~、実はボクも好き......被ったーー!?)」

女「皆......さん、よろしく......お願い......します。へへ///」

男の娘「(でも可愛いから許すーー!!)」バンバン

~天使ーー!!~

~可愛いー!!~

~お持ち帰りした~い~

先生「よし女も堂々として良しだ!! さぁどんどん行くぞ!!」

男の娘「女ちゃん、可愛いなぁ......」

先生「ん? どうした早く次の生徒」

男の娘「(おろ? まだボクじゃないから......)」クルッ


男「......ん? なに?」

男の娘「あ、あの......自己紹介(な、なんだろこの人......ちょっと怖い)

男「............」ガタッ

男の娘「っ!?」

男「男だ......」

男の娘「......ぇ」

男「......」がたがた スタ

男の娘「お、終わり?」

先生「おい、男。名前だけじゃ駄目だぞ」

男「......嫌いです」

先生「へ?」

男の娘「う?」

男「他人に自分のことをべらべら喋るのは嫌いです
  先生も嫌いなことありますよね? それと同じです」

男の娘「......!!」

先生「う......そ、そうか......自分の考えをもつ、まぁいいだろう」

~えぇ、雰囲気ぶち壊しー~

~なんだよアイツ......~

~空気よめよな......~

~はっ、窓見つめてカッコつけてるよ~

男「......」

男の娘「(......男くん)」

男「......」

男「(......天気、良いな......)」

男「(............)」

男「(......今日は、どこまでいこうか......)

今日はこれで投下終わり。


~放課後~


男の娘「はぁ......今日は疲れたよ......」

男の娘「......んー、ボクはそんなに女の子に見えるのか......

ーーーーーー
ーーーー
ーー

~時は遡り~

男の娘「は、初めまして!! ボクは男の娘と言います!!」

男の娘「入りたい部活はまだ決めていません!! 好きな食べ物は牛丼です!!」

男の娘「あ、あと......ボクは男です!!」

~えぇーーーーー!?~

男の娘「みんなそこだけ反応するのぉ!?」ガビーン


~今~

男の娘「(はぁ......立派な男になるのは大変そうだ......)」

男の娘「でも......委員長さんや友君、女ちゃんと仲良くなれたし......」

~委員長「女の子みたいだね?」~

~友「すげーなー、どうやったらそうなるの?」~

~女「私も牛丼......好きだよ」~

男の娘「......名前くらいは覚えてくれたよね?」

男の娘「............」

~男「男だ......」~

男の娘「男......君......」


男の娘「......顔怖かったな......でも......」

男の娘「よし!! 明日頑張って声かけてみよう!! 幸い後ろの席だし!!」

男の娘「よし!! 高校生活は始まったばかり!! 楽しまないとね!!」プルルルル

男の娘「......ん? 携帯が、お父さんかな?」

男の娘「うんうん、今日は一緒に行けません......か」

男の娘「分かったー。一人で行くねぇ~。送信」ボチボチ

男の娘「ふぅ、じゃあ待っててもあれだね。さぁ行こう」ぐっ ぐいっ


「しっかり者のお前のことだ、体調管理はバッチリだろうな」

男「へ、当たり前だ」ヌギ脱ぎ

「練習は怠るなよ。と言ってもお前さんなら勝手にランニングしてるだろ」

男「言わずもがな」

「それよりも気になることがあるんだが......」

男「............」

「その......あれだ、友達だちでーー」

男「」プチ

「」ツーツー

男「......じいちゃん。友達なんて無理して作らなくてもいいだろ」


男「......さて行くか......今日は入学式でずっと座ってたからな」

男「今日は少し多めに走るか......」

男「......15キロだな」

男「ランシューに履き替えてと......」

男「(まぁ、こっちに来て初ランニングだ)」

男「(練習よりか、景色でものんびり楽しみながらいくか......)」

男「現時刻16:00......」カチ

男「スタートだ!!」ダッ

男の娘→男娘でいきます。

ーーーーーー
ーーーー
ーー

~男宅~

男「............ただいま」ガチャ

シーン

男「............ん?」バタン

男「家電に留守番電話か......じいちゃんか......」ボチ

「おお、男。元気にやっとるか」

男「ぼちぼちだ」

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