遊馬「すまねぇ、アストラル。どこでそんな言葉知ったんだ?」
アストラル「エリファスの私室でこんなものを見つけた」スッ
『俺とお前でオーバーレイ♂野獣の眼光、ナンバーズ11!』
アストラル「AV?というものらしいな。パッケージ裏の煽り文でこのホモセックスと言う単語が気になった」
遊馬「……中のDVD見ればいいんじゃないかな?」
アストラル「私もそうしようと思ったのだが、エリファスは案外ダラしない」
アストラル「中身が一致しない物が多々あった。コレの中にはZEXALのDVD6巻が入っていた」
遊馬「よりにもよってパッケージが俺とシャークとカイトのやつじゃねーか……なんでそんなもんが部屋に乱雑してんだよあの処女厨。いや、ホモか」
アストラル「ともかく、中身が見つからなかった以上そこから得られるものは何もない」
アストラル「と言う訳で遊馬、早速だが私に教えてくれ」
遊馬「うわぁ……可能な限り関わりたくねぇ……」
遊馬(つってもなぁー。俺だってそんなモン詳しく知ってるワケねーだろ。ノーマルだし)
遊馬(あ、そうだ。いっそ俺も知らない事にして他の連中に擦り付けちまった方が楽なんじゃねーか?それで行こう!)
アストラル「どうした遊馬、何か言ってくれ。ホモセックスはいつ発動するんだ?」
遊馬「だぁーッ!うるせぇ!!わかってるよ!知ってる奴らを紹介するから大人しくついてこい!」
アストラル「なんだ、君も知らなかったのか。ならば仕方がないな」
アストラル「では、ホモセックスを知っている者の所へ案内してくれ」
遊馬「……いいけどさ、あんまりホモセックスって単語外で使うじゃねーぞ?」
……
コンコン
カイト「ハルトオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!可愛いよハルトオオオオオオオオオオオオオオ!!」パンパンッ
遊馬「邪魔するぜカイ……うおぁ!?」
カイト「ハルトオオオオオオオオオオオオオ!!」パンパンッ
アストラル「……遊馬、カイトはあんな人形を抱いて何をしているんだ?」
カイト「ハルトオオオオオオオオオオオオオオ!!父さん……ウッ!」ドッピュドッピュ
遊馬「……」
カイト「クソ!バッドオナニーだッ!!」
遊馬「カイト、お前……」
カイト「ん?なんだ遊馬か。人の部屋に勝手に入ってくるとはいい度胸だな」
遊馬「何回かノックしたんだけどな……」
カイト「ふん、どうでもいい。俺はそんな事より2回戦に突入する、部屋から出ていけ」シコシコ
遊馬「いや……今さら手遅れっつーか」
アストラル「カイト、私から質問だ」バッ
カイト「お前もいたのか。手短に済ませろ」
アストラル「ああ、ホモセックスとはなんだ?」
遊馬(あーもう……ストレートに聞くんじゃねェよ)
カイト「ふん!そんなもの、答えは一つに決まっている!」
カイト「俺の管轄内だッ!!」ドンッ☆
アストラル「おお……サッパリ意味は分からないが潔い物を感じるぞ遊馬!」
遊馬「あー、うん。そうだね。ブラコンを酷く拗らせたんだね」
カイト「分かったならさっさと出ていけ、俺は見ての通り忙しいんだ」
カイト「いつか訪れるであろうハルトとのホモセックスに備えなくては……」
アストラル「すまなかった。では次へ行こう、遊馬」
遊馬「次に行くんだな。そりゃ当然か……」
ハルト(……僕を見立てた人形でオナニーをする兄さんなんて嫌いだ)コソッ
……
アストラル「ホモセックスが力強いものだということは理解した、しかしアレだけでは方法も意味もまったく分からない」
遊馬「知らなくていいよ、俺も知りたくなかった。友達のあんな姿」
アストラル「あの人形に対して腰を振ることがホモセックスなのか?だとすればDVDのパッケージに描かれていた男たちの絡み合いは一体……」
遊馬「もう難しい事は考えるな!ほらもう着くぞ!」
アストラル「ここは……」
神代邸
遊馬「シャークに聞けばなんだって答えてくれる気がするぜ!」
アストラル「彼の日頃の態度から素直に教えてくれるかどうか……」
遊馬「大丈夫だって!何とかなる!」
遊馬(シャークは妹にゾッコンなんだ、さっきみたいな悲劇は無いに決まってる!)
遊馬(……ああいうのを見せられるよりは兄妹のを見た方がダメージは少ないハズ!)
遊馬「あわよくばシャークに全部擦り付けられるぜ!」
アストラル「独り言が多いな、君は。さて、この部屋から何やら苦しそうな声が聴こえてくるが」
遊馬(あちゃ~、よりにもよってこのタイミングかよ)
アストラル「呻いているのはどうやら男のようだ。これは一体……」
「……ス!……ックス!」
遊馬「あっ……(察し」
アストラル「よし、入るぞ」
遊馬「おいちょっと待てアストラ……」
ドルベ「ブックス!ブックス!」パンパンッ
凌牙「うおあああああああ!!やめろドルベエエエエエエエエエ!!」
ドルベ「ウィングス!ブックス!ソード!」パンパンッ
凌牙「俺たちはこんな事をする仲じゃなかったはずだ!!やめろおおおおおおお!!」
ドルベ「ホーリーライトニング!グローリアスヘイロー!!」ドピュッドピュッ
遊馬「」
アストラル「ゆ、遊馬!?アレは何なんだ!?何が起こっているんだ!」
遊馬(答えが来ちゃったんだよ、アストラル)
凌牙「ゆ……遊馬……たすけ……」
アストラル「見ろ遊馬!何か言いたそうな表情でこちらを見ているぞ!」
遊馬(目を合わせたくねぇ)フイッ
アストラル「ん?待て遊馬、あそこにいるのは」
璃緒「」カンコーン☆
遊馬「メラグ!?」
遊馬「どういうことだ!白目向いて泡を吹いて……ハッ!し、死んでる……!!」
アストラル「見たところ目立った外傷はない……デュエルでやられたワケではないようだ」
遊馬「チックショウ!!誰がこんなことを……まさか!!」
ドルベ「RUM!ザ・セブンスワン!!」パンパンッ
凌牙「ぐあああああああああ!!」
ドルベ「アン!」パンッ
ドルベ「ホーリー!」パンッ
ドルベ「ライトニング!」パンッ
ドルベ「ノーブルデーモン!!」ドッピュッ!!
凌牙「ゆう……」ドサッ
遊馬「目の前のあまりに過酷な光景に精神が耐え切れなくなったっていうのか……あんまりだぜ!」
……
遊馬「で、思わず俺も逃げ出しちまった……すまねぇシャーク!ホモに立ち向かう勇気が俺には無いんだ……ッ!」
アストラル「それでどういうことだ遊馬!アレは何だったんだ!」
遊馬「アレがホモセックスだ、アストラル……」
アストラル「アレが……あんなものがか!しかしカイトは……」
遊馬「そうだよ!あんなものなんだよホモセックスは!!」
アストラル「ッ!」
遊馬「ああやって人の尊厳踏みにじって!誰彼お構い無く食っちまうんだよホモってやつは!!」
アストラル「……遊馬」
遊馬「ちっくしょう!!俺は自分の身可愛さにシャークもメラグも!それにこれから酷い目に会わされるかもしれないハルトさえ救えなかった!!」
遊馬「俺は……俺はあああああああああああああああああ!!」
「それは違うよ遊馬!」
アストラル「君は……ッ!」
Ⅲ「やぁ、久方ぶりだね遊馬、アストラル」スタッ
遊馬「Ⅲ……」
アストラル「……すまない、今遊馬は自分自身の行動を悔いているんだ。下手な慰めはさらに彼を苦しめるだけだ」
遊馬「ああ……悪いⅢ、少し放っておいて欲しいんだ」
Ⅲ「ダメだよ、僕は君を……君たちを救うためにここに来たんだ」
アストラル「何だと?」
Ⅲ「アストラル、ホモセックスっていうのはね、君たちが見たものばかりがすべてじゃないんだ」
アストラル「どういうことだ?」
Ⅲ「君たちはたまたま愛の無いホモセックスを知ってしまっただけなんだ」
Ⅲ「お互いの了承が無ければこのような事はあってはならない。決して乱暴にしてはいけないんだ。そうだよね、遊馬?」
遊馬「ああ。俺だって同性愛を責めるわけじゃねぇ。大事な事は性別なんかじゃない」
Ⅲ「そう、必要なのはお互いの気持ち」
Ⅲ「アストラル……君に直接そういった事は出来ないけれど、見せてあげる事なら出来るよ。ね、遊馬?」
遊馬「Ⅲ……俺とオーバーレイするってのか?」
Ⅲ「うん、それしか彼を納得と……本当の愛を教えることは出来ない」
アストラル「しかし、それでは遊馬が苦しむのではないか?私は彼が苦しむ姿を見たくはない」
Ⅲ「大丈夫、僕に全部委ねて」
遊馬「Ⅲ……」
Ⅲ「教えてあげるよ、本当のホモセックスを」バッ
……
Ⅲ「うーん……」ムニャムニャ
遊馬「アストラル……俺、ヤっちまったんだな」
アストラル「そのようだな」
遊馬「でも、後悔なんてしない!大切なものを失っちまった気もするけど、それと引き換えにもっと大きいものを俺は手に入れた!」
遊馬「異性だの同性だのなんて考えたって始まらねぇ。人間が次へとランクアップするためには、新しい世界を開拓する必要があるんだ!」
遊馬「それを広めるのが、俺の新たなかっとビングだと思うんだ!なぁアストラル……?」
遊馬「おーいアストラル?ったく、どこへ行っちまったんだ」
……
アストラル「……」
アストラル「観察結果その801」
アストラル「ホモセックスとは、男性同士で行われる非生産的な生殖行為」
アストラル「……知ってはいたさ。ただ遊馬をからかおうとしただけだったのだが」
アストラル「どうしてこうなった」
アストラル「遊馬、ホモセックスとはなんだ?」遊馬「」 おわり♂
余り
アストラル「所でエリファス、あなたの部屋から見つかったこのDVDだが」
エリファス「ああ、中身が入れ替わっていたものだな……見るか?」
アストラル「気は進まないが、見聞を広めるために多少は」
エリファス「そうかそうか!ではデュエルディスクにセットして……」
アストラル(それで見れるのか……)
―
ジージー
一馬「ホープ!!中で出すぞ!!受け止めろ!!」パンパンパンッ
ホープ「ホオオオオプ!!ホオオオオオオオオプ!!」
―
エリファス「内容は、No.11に操られた九十九一馬がNo.39を蹂躙するといったもので……」
アストラル「すまない、私は今すぐにあなたと縁を切りたい」
完
終わった
汚ねぇ
もしお付き合いしていただいた方がいましたら、どうもありがとうございました
ただ人を不快にさせたいだけの連中だらけなのがねぇ
(誤爆した)
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