遊馬「なあアストラル、お前さっきから何してんだ?」
アストラル「遊馬、我々はこの戦いを通して107枚のナンバーズを回収した」
アストラル「ナンバーズは人の心を映す鏡でもある。 これほど興味深い観察対象は他に類を見ないだろう」
遊馬「へぇー……おっ、《No.8 紋章王ゲノム・ヘリター》! コイツとトロンにはさんざん苦しめられたよなぁ」
アストラル「ふむ。 確か《No.101 S・H・Ark Knight》はシャークのオーバーハンドレッド・ナンバーズか」
アストラル「キミと彼の勝敗を決したのは、私には思いの強さや背負ったモノの数などではなかったように感じる」
遊馬「なっつかしいなぁ! ……あれ、《No.43 魂魄傀儡鬼ソウル・マリオネッター》っていつ手に入れたんだっけ?」
アストラル「それはベクターのナンバーズだ。 おそらく、彼を倒したドン・サウザンドに勝利したときに回収したのだろう」
アストラル「キミが勝ち取ったナンバーズとは別に、中には他の所有者から別の者へ……そして我々の手に渡ったモノもあるということだ」
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遊馬「でもよアストラル。 これとかアレとか、オレたちこんなナンバーズ持ってたっけ?」
アストラル「……? おそらくはそのようだが、それらの持ち主は私にも見当がつかないな」
遊馬「じゃあよ、もしかしたらこの中にも《No.96 ブラック・ミスト》みてえに、危険なヤツが潜んでいるかもしれねえってことか!?」
アストラル「その可能性は……確かに否定はできない。 いや、むしろ高いだろう」
アストラル「―――遊馬! この中から私とキミの知らないナンバーズを探すのだ!」
遊馬「わかった! でもそれで、探した後はどうするんだよ?」
アストラル「No.96との戦いを思い出せ。 ヤツはデュエルによってキミや私の意識を乗っ取ろうとした」
アストラル「ならば、我々がすべきことは一つしかあるまい!」
遊馬「! いよっしゃあ、そういうことならやってやるぜアストラル!」
遊馬「へへっ! お前と本気デュエルするのも、なんだかすっげー久しぶりな気がするぜ!」
アストラル「落ち着け遊馬。 我々が行うのはいわば『お焚き上げ』のようなもの」
アストラル「悪しきナンバーズを炙り出すことが一番の目的ということを忘れるな」
遊馬「そ、それはわかってるけどよぉ~……」
アストラル「だが……かくいう私も、決闘者としての衝動からは逃れられないらしい」
遊馬「それって……!」
アストラル「そのとおりだ遊馬。 キミという強敵を目の前にして、この湧き上がる闘争本能は私にも抑えられそうにない!」
遊馬「オレも同じだぜアストラル! オレたちの間に言葉なんていらねえ、デュエルをすればお互いにもっとわかりあえる!」
アストラル「さあ遊馬! 我々の戦い始めよう!」
遊馬・アストラル「「デュエルッ!!」」 LP4000/LP4000
アストラル「先攻は私が貰う! 手札から《ガガガマジシャン》を召喚、さらに場にガガガがいるとき《ガガガキッド》を特殊召喚!」
アストラル「そしてガガガキッドは、自身のレベルをガガガマジシャンと同じレベル4にできる!」
遊馬「レベル4のモンスターが二体……! もう来るのか!?」
アストラル「私はレベル4となったガガガキッドとガガガマジシャンでオーバーレイ・ネットワークを構築! ―――エクシーズ召喚!」
アストラル「出でよ、ランク4《No.59 背反の料理人》!」
遊馬(1ターン目からもうナンバーズを召喚してきた! やっぱアイツはすげえぜ!)
アストラル「私の場が背反の料理人のみの場合、このモンスターはすべてのカード効果を受け付けない」
アストラル「私はこれでターンエンド! さあ、キミのかっとビングを見せてみろ遊馬!」
遊馬「オレだって負けてられっか! お前にオレの成長したかっとビングを見せてやる!」
アストラル:LP4000/手札3枚/場1枚《No.59 背反の料理人》
遊馬「行くぜアストラル! オレのターン、ドローッ!」
遊馬「オレは手札から《オノマト連携》を発動! 手札を一枚墓地に送り、《ゴゴゴジャイアント》《ドドドドライバー》を手札に加える!」
遊馬「そしてゴゴゴジャイアントを召喚し、効果を発動! さっき墓地に送った《ゴゴゴゴースト》を特殊召喚するぜ!」
アストラル「これで、キミの場にもレベル4のモンスターが二体揃ったということか!」
遊馬「さあ行くぜアストラル! オレはレベル4のモンスター二体でオーバーレイ・ネットワークを構築! ―――エクシーズ召喚!」
遊馬「現れろ、ランク4! 《No.55 ゴゴゴゴライアス》!」
アストラル「なるほど、効果破壊ではなく攻撃力で勝るモンスターでバトルを仕掛けてくるか。 実にキミらしい戦い方だ!」
遊馬「おう! オレはゴゴゴゴライアスで、背反の料理人に攻撃だ! いっけぇぇぇ!!」
アストラル「っ……! やるな遊馬。 だがそれで私のライフを削ったつもりか?」LP4000→3900
遊馬「勝負はまだまだこれから! カードを三枚伏せてターンエンドだ!」
遊馬:LP4000/手札2枚/場4枚 《No.55 ゴゴゴゴライアス》《--》《--》《--》
アストラル「それがキミのデュエルというのならば、私はさらにその上を行く! 私のターン、ドロー!」
アストラル「手札より《ガガガリベンジ》を発動し、墓地のガガガキッドを特殊召喚! さらに《ガガガクラーク》を手札から特殊召喚する!」
アストラル「そしてガガガクラークをリリースし《ガガガヘッド》をアドバンス召喚! 蘇れ、ガガガクラーク! ガガガマジシャン!」
遊馬「アストラルの場にモンスターが4体……まさか!?」
アストラル「ガガガマジシャンの効果を発動し、そのレベルはガガガヘッドと同じ6となる! 見るがいい遊馬、これが私の全力!」
アストラル「レベル6となったガガガマジシャンとガガガヘッドでオーバーレイ! ランク6、エクシーズ召喚ッ!」
アストラル「現れよ、《No.24 竜血鬼ドラギュラス》!」
遊馬「なんだこのナンバーズ……見たことねえ種族のモンスターだ!」
アストラル「これで終わりではない。 さらにレベル2のガガガクラーク、ガガガキッドでオーバーレイ・ネットワークを構築!」
アストラル「エクシーズ召喚! 《No.45 滅亡の予言者 クランブル・ロゴス》!」
遊馬「そんな、一気に2体のナンバーズを召喚だって!?」
アストラル「墓地に送られたガガガリベンジの効果で、私のナンバーズは攻撃力が300ポイントアップする! バトルだ遊馬!」
アストラル「攻撃力2700のドラギュラスで、攻撃力2400のゴゴゴゴライアスを攻撃!」
遊馬「そうはさせねえ! オレは罠カード《パージ・レイ》の効果により、同じ岩石族でランクが1つ低いナンバーズにランクダウンさせる!」
アストラル「なんだと!?」
遊馬「ランク4のモンスター1体でパージ・エクシーズ・チェンジ! 来い! ランク3《No.51 怪腕のフィニッシュ・ホールド》ッ!」
アストラル「遊馬の場に、戦闘破壊できない新たなナンバーズが守備表示で……! ならば私は《ジェネレーション・フォース》を発動する」
アストラル「デッキから《エクシーズ・ギフト》を手札に加えて使用! ドラギュラスのオーバーレイ・ユニットを取り除き二枚ドロー!」
アストラル「……このターンですべきことは残っていない。 私はこれでターンを終了だ」
遊馬「はぁ~あっぶねえ……いきなりやられちまうところだったぜ」
アストラル「キミは私が認める最強の決闘者だ。 これくらは捌いてもらわねば困る」
遊馬「へっ! オレをおだててもかっとビングしかでねえよ、アストラル!」
アストラル:LP3900/手札3枚/場2枚《No.24 竜血鬼ドラギュラス》《No.45 滅亡の予言者 クランブル・ロゴス》
遊馬「お前がそう来るなら、オレはさらにその先だ! オレのターン、ドローッ!」
遊馬「オレの場のモンスターが相手よりも少ないとき、《トイナイト》は特殊召喚できる! そして《アステルドローン》を召喚するぜ!」
遊馬「二体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築! エクシーズ召喚、ランク4《No.85 クレイジー・ボックス》!」
アストラル(クレイジー・ボックス……サイコロの目によりその効果を変化させるナンバーズか)
遊馬「エクシーズ召喚の素材となったアステルドローンの効果でドロー! さらにオレはクレイジー・ボックスの効果を発動するぜ!」
遊馬「オーバーレイ・ユニットを1つ使い、サイコロの目によって得られた効果を発動だ! うぉりゃぁぁぁっ!」
アストラル「まったく。 つくづくキミはギャンブルに目がないな」
No.85『2』
アストラル「!」
遊馬「いよっし! サイコロの目が2の効果でドローし、さらに罠カード《エクシーズ・リボーン》を発動! 蘇れ、ゴゴゴゴライアス!」
遊馬「そしてエクシーズリボーンは、この効果で特殊召喚したゴライアスのオーバーレイ・ユニットとなる!」
遊馬「手札から《エクシーズ・ギフト》を発動し、ゴライアスとクレイジー・ボックスからエクシーズ素材を取り除いて二枚ドローだ!」
アストラル「場には3体のナンバーズ……! やるじゃないか、遊馬!」
アストラル「だが手札の増強だけで、果たして私に勝つことができるかな?」
遊馬「いいや、それだけじゃねえぜ! オレは場に伏せた罠カード《エクシーズ・ユニバース》を発動する!」
遊馬「この効果でドラギュラスとクレイジー・ボックスのランクの合計、ランク10のモンスターを特殊召喚だ!」
アストラル「何!? 私のドラギュラスを墓地に送りつつ、ランク10の大型エクシーズを呼び出すつもりか!」
遊馬「エクシーズ・ユニバース・チェンジ! 現れよ、ランク10《No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ》!!」
遊馬「そしてエクシーズ・ユニバースも、特殊召喚したスペリオル・ドーラのオーバーレイ・ユニットとなる!」
アストラル「これは……どうやら私はキミのデュエルタクティクスを甘く見ていたようだ」
遊馬「オレだってデュエルの腕は日々進歩してるんだ! 立ち止まってたら追い越しちまうぜ、アストラル!」
アストラル「ふっ、キミが私に追いつくなど100年早い! ―――表側のドラギュラスがフィールドを離れたとき、裏側守備表示で復活する!」
遊馬「ならバトルだ! 攻撃力2600のフィニッシュ・ホールドで、攻撃力2500のクランブル・ロゴスを攻撃!」
アストラル「くっ……! だがエクシーズ・ユニバースを発動したこのターン、私はダメージを受けない!」
遊馬「だがモンスターは破壊される! 続いてスペリオル・ドーラでドラギュラスを攻撃だぁぁぁ!」
アストラル「この瞬間、ドラギュラスのリバース効果発動! スペリオル・ドーラを道連れに!」
遊馬「甘いぜアストラル! スペリオル・ドーラはオーバーレイ・ユニットを1つ使うことで、あらゆる効果を受けつけない!」
遊馬「これでドラギュラスの効果は無効! オレはカードを1枚伏せてターン・エンドだ!」
アストラル「これで私のフィールドは全滅……みごとだ遊馬」
遊馬「どんなもんだアストラル! このデュエル、オレが絶対に勝ってやる!」
アストラル「だがそれで勝ったつもりになるとは……私も舐められたものだな」
アストラル「成長しているのはキミだけではないということを、身をもってキミに教えてやろう!」
遊馬(っ! 感じる……アストラルの気迫が、まるでオレの全身を通して伝わってくるみてえだ!)
遊馬:LP4000/手札3枚/場4枚《No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ》《No.55 ゴゴゴゴライアス》《No.51 怪腕のフィニッシュ・ホールド》《--》
アストラル「ゆくぞ! 私のターン、ドロー!!」
アストラル「私は手札の《ガガガドロー》を発動し、墓地のガガガヘッド・ガガガクラーク・ガガガキッドを除外してさらに二枚ドロー!」
アストラル「そして手札から《ガガガシスター》を召喚する! その効果でデッキから二枚目のガガガリベンジを手札に加え、発動!」
遊馬(アストラルのヤツ、さっきのターンでフィールドががら空きになったってのに一歩も引いてねえ!)
アストラル「墓地から特殊召喚されたガガガマジシャンをレベル5に変更し、ガガガシスターの効果でそれぞれのレベルを合計の7にする!」
遊馬「今度はレベル7のモンスターが二体……また新たなナンバーズを呼び出すつもりか!?」
アストラル「私は負けるワケにはいかない! レベル7のモンスター二体でオーバーレイ・ネットワークを構築! ―――エクシーズ召喚ッ!」
アストラル「現れよ、《No.74 マジカル・クラウン-ミッシング・ソード》! ガガガリベンジの効果で攻撃力は3000ポイントにアップ!」
遊馬「防御効果を持ったナンバーズ……! だがスペリオル・ドーラの攻撃力3200にはまだ届かねえぜ!」
アストラル「ここからが真の勝負! 私は手札の《おろかな埋葬》で《クリボルト》を墓地に送り、《死者蘇生》で復活させる!」
アストラル「そしてクリボルトは、ミッシング・ソードのオーバーレイ・ユニットを1つ使い二体に増殖することができる!」
遊馬「これでレベル1のモンスターが二体……まさか呼び出すのはランク1のナンバーズ!?」
アストラル「見るがいい遊馬、これがナンバーズの書庫、ナンバーズの記録を統べしナンバーズ!」
アストラル「私はレベル1のクリボルト二体で、オーバーレイ・ネットワークを構築! ―――エクシーズ召喚!」
アストラル「今こそ現れよ、ランク1《No.78 ナンバーズ・アーカイブ》!!」
遊馬「こ……これがナンバーズを統べるナンバーズ!」
遊馬(このモンスター、なんかオレたちの乗ってた飛行船に似てる……?)
アストラル「ナンバーズ・アーカイブはオーバーレイ・ユニットを1つ使用することで、ランダムなナンバーズに変化できる!」
遊馬「そんな、オレたちの持っているすべてのナンバーズになれるモンスターだって!?」
アストラル「行くぞ遊馬! 私はナンバーズ・アーカイブ一体でオーバーレイ・ネットワークを再構築!」
アストラル「エクシーズ・ナンバー・チェンジ! ―――出でよ、《No.36 先史遺産-超機関フォーク=ヒューク》ッ!」
遊馬「ランク1のモンスターが、一気にランク4のナンバーズへエクシーズチェンジしやがった……!」
アストラル「これで終わりではない。 私はフォーク=ヒュークのオーバーレイ・ユニットを1つ使い、スペリオル・ドーラの攻撃力を0に!」
アストラル「そして手札から魔法カード《渾身の一撃》をフォーク=ヒュークを対象に発動する!」
遊馬(渾身の一撃は、バトルを行った相手モンスターのみを破壊する効果! アイツの狙いはフィニッシュ・ホールドってことかよ!)
アストラル「これですべての準備は整った。 さあバトルだ遊馬!」
アストラル「私は渾身の一撃を込めたフォーク=ヒュークで、怪腕のフィニッシュ・ホールドを粉砕する!」
遊馬「くぅぅっ……! フィニッシュ・ホールドは破壊されるが、渾身の一撃の効果でオレへのダメージはゼロだ!」
アストラル「そんなことは百も承知! 続いて攻撃力3000のミッシング・ソードで、攻撃力0となった遊馬のスペリオル・ドーラに攻撃ッ!」
遊馬「う―――うわぁぁぁぁぁっ!!」 LP4000→1000
遊馬(これがアストラルの全力! やっぱりアストラルは、ホープがいなくても全然強ぇ!)
アストラル「そして二枚目の《エクシーズ・ギフト》を発動し、私はフォーク=ヒュークとミッシング・ソードの素材を使い二枚ドロー!」
アストラル「ドローした二枚を場に伏せて私はターンエンド! そしてエンドフェイズ時、フォーク=ヒュークは私の場より消滅する」
アストラル「さあ立て遊馬、キミのデュエルはそんなものではないだろう?」
遊馬「……当ったり前だろ、アストラル! オレはこのデュエルに勝ちてえ気持ちなら、お前にだって負けてねえ!」
アストラル「そうだ。 やはりキミはそうこなくては!」
アストラル:LP3900/手札0枚/場3枚《No.74 マジカル・クラウン-ミッシング・ソード》《--》《--》
遊馬「どんなに強ぇ敵が立ち向かってきても、諦めなければいつか乗り越えられる! かっとビングだ、オレ! ドロォォォ!」
遊馬「オレは手札から《ドドドドロー》を発動し、ドドドドライバーを捨ててさらに二枚をドローする!」
アストラル(ドドドドライバーは最初のターンにオノマト連携の効果で手札に加えたモンスター……ここで布石を打ってくるか)
遊馬「そして! オレは手札から魔法カード《死者蘇生》を発動し、墓地からトイナイトを特殊召喚だ!」
遊馬「オレの場にトイナイトが特殊召喚されたことで、さらに手札から二体のトイナイトも特殊召喚するぜ!」
アストラル「これでレベル4のモンスターが場に三体! このタイミングで仕掛けるつもりか、遊馬!」
遊馬「いっくぜぇ! オレはレベル4のトイナイト三体でオーバーレイ・ネットワークを構築! ―――エクシーズ召喚ッ!」
遊馬「現れよ、ランク4! 《No.57 奮迅竜トレスラグーン》!!」
アストラル(三体のモンスターを素材としたナンバーズ……! だがその攻撃力はたった100、何かある!)
遊馬「トレスラグーンのモンスター効果! このナンバーズはアストラル、お前の場にいるモンスターの攻撃力を100上回る数値になるぜ!」
アストラル「だがそれはどうかな? この瞬間、私は速攻魔法《エクシーズ・オーバーディレイ》を発動する!」
アストラル「この効果でトレスラグーン召喚の事実は巻き戻り、そのエクシーズ素材となっていたモンスターを1レベルダウンさせる!」
遊馬「なんだって!?」
アストラル「これでキミはもうトレスラグーンを呼び出すことはできない。 惜しかったな、遊馬」
遊馬「いいや、そのカードはオレにさらなる道を指し示したぜ! オレはレベル3となったトイナイト二体で、さらにオーバーレイ!」
アストラル「何!? レベルを下げてもまだ新たなナンバーズを召喚するというのか!」
遊馬「出でよ、ランク3! 《No.49 秘鳥フォーチュンチュン》!」
アストラル「ランク3のナンバーズ……! だが守備表示では、私のミッシング・ソードを倒すことはできない!」
遊馬「そんなことはわかってるさ! さらにオレは残りのトイナイトをリリースし、手札から《ドドドバスター》をアドバンス召喚!」
遊馬「ドドドバスターの効果で墓地からドドドドライバーを特殊召喚し、その効果でドドドバスターのレベルを4にする!」
アストラル「レベル4のモンスターが遊馬の場に二体! まさか、このターンで三体目のナンバーズを呼び出す気なのか!?」
遊馬「見せてやるぜ、これがオレのかっとビング! オレはレベル4となった戦士族のドドドバスターとドドドドライバーでオーバーレイ!」
遊馬「エクシーズ召喚! 現れよ! 《No.86 H-C ロンゴミアント》!!」
アストラル「三体目のナンバーズ……! やはりキミは私の予想を遥かに越えていく決闘者だ!」
遊馬「ロンゴミアントはオーバーレイ・ユニットを2つ以上持っているとき、攻撃力と守備力は1500ポイントアップ! 行くぜ、バトル!」
遊馬「攻撃力3000となったロンゴミアントで、同じく攻撃力3000のミッシング・ソードをぶっとばせぇぇぇ!!」
アストラル「バカな、ここで相打ち覚悟の攻撃だと!?」
遊馬「いいや! オーバーレイ・ユニットを持ったロンゴミアントはバトルで破壊されねえ! やられるのはミッシング・ソードだけだ!」
アストラル「くぅっ! キミの実力がこれほどまでとは……!」
遊馬「これでお前のフィールドはがら空きになった! 攻撃力2400のゴゴゴゴライアスでダイレクト・アタックだぁぁぁ!」
アストラル「ぐぅぅぅぁぁぁぁ!!」 LP3900→1500
遊馬「どうだアストラル! これがオレの全力、オレのかっとビング!」
アストラル「……ふっ、やるな遊馬。 私がここまで追い込まれたのも久しぶりだ」
アストラル「だが、そろそろキミも感じているはず。 このデュエルの幕引きが近いことを」
遊馬(そうだ。 たぶん次のアストラルのターンかオレのターンで決着がつく)
アストラル「―――遊馬! このデュエル、互いに出し惜しみはなしと行こう!」
遊馬「わかってる! オレとお前、持てるすべてのモノをぶつけ合って全力で相手に勝利する!」
遊馬「お前はそう言いてえんだろ、アストラル!」
アストラル「その通りだ。 ナンバーズの確認が目的とはいえ、これも我々のデュエルに変わりはない」
遊馬「ならオレも遠慮はしねえからな! 罠カード《ヒロイック・ギフト》を発動!」
遊馬「相手のライフが2000以下のとき、そのライフを8000まで回復させることでカードを二枚ドローする!」
アストラル「ヒロイック・ギフト……! ゴーシュがキミとの戦いで使用したカードか」
遊馬「勘違いするんじゃねーぞ。 これは勝つための戦略で、手を抜いたワケじゃねえからな」
アストラル「ふっ……キミが私とのデュエルで手を抜くはずがない!」
遊馬「へへっ! それはお前だって同じだぜ!」
遊馬「オレはさらに《ジェネレーション・フォース》を発動し、デッキから二枚目のエクシーズ・ギフトを手札に加えて発動!」
遊馬「ロンゴミアントとフォーチュンチュンのオーバーレイ・ユニットを1つずつ使い、デッキから二枚のカードをドローだ!」
遊馬「そして、オレは手札のカード三枚をすべて伏せてターンエンド! さあ、いつでも来やがれアストラル!」
アストラル「いいだろう! だがこのデュエルに勝つのは私だ! 行くぞ遊馬!」
遊馬(オレたちはいつも二人一緒に戦ってきた。 泣いたり笑ったり、辛い時だってたくさんあったけどよ)
アストラル(キミと力を合わせれば、どんな強敵にも決して負けることはなかった)
アストラル(そのキミが、いま私の前に最強のライバルとして立ちふさがっている!)
遊馬(そうさ、オレたちの思いはただ一つ!)
遊馬・アストラル(このデュエル、絶対に勝つ!!)
遊馬:LP1000/手札0枚/場6枚《No.86 H-C ロンゴミアント》《No.55 ゴゴゴゴライアス》《No.49 秘鳥フォーチュンチュン》《--》《--》《--》
アストラル「このデュエルを制するのは私だ! 私のタァァァン!」
アストラル「―――最強決闘者のデュエルはすべて必然! ドローカードさえも決闘者が創造する!!」
アストラル「シャイニング・ドローッ!!」
遊馬(きたか! いいぜアストラル、お前の本気は全部オレが受けきってやる!)
アストラル「これで《勝利の方程式》はすべて揃った! 私はこの効果により、エクストラデッキから希望皇ホープを―――」
ドクン
『我 ヲ 呼ベ』
『深淵 ノ 奈落 ヨリ 蠢ク 絶望 ヲ ……!』
アストラル「!? ぉ……ぁあ゙あ゙ぁ゙あ゙ぁ゙ぁ゙あ゙ッ!?」
遊馬「なんだ!? 急にどうしちまったんだよ、アストラル!」
アストラル「来る、な……遊馬! これは、No.96のときと同じ……うぐっ!」
遊馬「なんだって!? それじゃあ、このナンバーズは……!」
ホープレス『光 在ル 全テノ 存在 二 昏キ 闇 ヲ 与エン』
遊馬「《No.98 絶望皇ホープレス》!?」
アストラル(そうか……希望とは、絶望という困難に抗うために生ずるモノ。 ならば希望と絶望は表裏一体)
アストラル(だとすれば、これは紛れもない私自身が生み出したナンバーズ……!)
ホープレス『我 ハ 罠カード《エクシーズ・リベンジ》 ヲ 発動』
ホープレス『勇猛 ナル 騎士 ノ オーバーレイ ユニット ヲ 侵奪 シ 墓地 二 眠ル ナンバーズ アーカイブ 復活 ノ 供物 ト スル』
遊馬「コイツ、あくまでアストラルのデュエルを引き継ぐつもりか!」
ホープレス『再ビ 顕現 セヨ ナンバーズ アーカイブ !』
アストラル「遊馬! このデュエルに勝って、ヤツを止めるんだ! ……ぐぅッ!」
遊馬「そ、そんなこと言ったって……!」
ホープレス『我 ハ ナンバーズ アーカイブ 一体 デ オーバーレイ ネットワーク ヲ 再構築!』
ホープレス『エクシーズ ナンバー チェンジ! 降誕 セヨ 宵闇 ノ 女帝 《No.87 雪月花美神クイーン・オブ・ナイツ》!』
アストラル「―――私はクイーン・オブ・ナイツのモンスター効果発動! 自身の攻撃力を300アップさせる!」
ホープレス『余計 ナ コト ヲ スルナ!』
アストラル「ぐあぁ゙ぁ゙あ゙ぁ゙ぁ゙あ゙!!」
遊馬「アストラルっ! ちっくしょう、汚ぇぞお前!」
アストラル(遊馬、キミならきっと……!)
ホープレス『茶番 ハ ココマデ ダ 我 ハ クイーン オブ ナイツ デ ゴゴゴ ゴライアス ヲ 攻撃!』
アストラル(攻撃力2400のゴゴゴゴライアスに、攻撃力3500のクイーン・オブ・ナイツの攻撃が通れば遊馬のライフは……だが!)
遊馬「させてたまっかよ! 罠カード《聖なる鎧 -ミラーメール-》を発動し、このバトルは相打ちとなる!」
ホープレス『ナラバ 我 自ラ ロンゴミアント ヲ 攻撃 スル! 昏キ 絶望 ノ 深海 ニ 沈メ ……!』
ホープレス『 ホ ー プ レ ス 剣 ダ ー ク ス ラ ッ シ ュ !!』
遊馬「ぐ―――うわぁぁぁぁぁっ!!」 LP1000→500
ホープレス『オーバーレイ ユニット ヲ 持タナイ ロンゴミアント ハ 戦闘 ニ ヨリ 破壊 サレル』
ホープレス『我 ハ コレ デ ターン エンド ダ』
ホープレス:LP8000/手札0枚/場1枚《No.98 絶望皇ホープレス》
アストラル「遊、馬……私のことはいい、ヤツを倒すんだ……!」
遊馬「待てよアストラル! それじゃあ、お前は一体どうなるんだよ!?」
アストラル「元々このナンバーズは、おそらく私が生み出したモノ……これは私自身が招いた災厄なのだ」
アストラル「だから遊馬、このまま私ごとやれ!」
遊馬「諦めてんじゃねえ、アストラル!」
アストラル「!」
遊馬「お前はいっつもそうだ。 自分の悩みを一人で抱え込んで、余計な心配ばっかりかけさせやがって!」
遊馬「一人でかっとべねえ壁があるなら、みんなで力を合わせて乗り越える! オレはそれを、他でもねえお前から教えてもらったんだ!」
遊馬「どんなときでも決して諦めない精神! それがかっとビングだ、アストラル!」
アストラル「遊馬……! そうだな。 私は……いや、我々はこんなところで負けるわけにはいかない!」
アストラル「遊馬! 今こそゼアルだ!」
遊馬「おう!」
ホープレス『!?』
遊馬「オレと!」
アストラル「私で!」
遊馬・アストラル「「オーバーレイ!!」」
ホープレス『一体 何 ガ 起コッテ イル ……!?』
遊馬・アストラル「「絆結ばれしとき、力と心が一つになり! 光の奇跡と、伝説が生まれる!」」
ゼアル『エクシーズ・チェンジ! ゼアル!!』
ホープレス『コノ 眩キ 光ハ 希望 ……!? 認メヌ コノ様ナ 救済 ハ 在ッテハ ナラナイィ ……!』
ゼアル『すべての光よ、力よ! 我が右腕に宿り、希望の道筋を照らせ!』
ゼアル『シャイニング・ドロォォォ!!』
遊馬(来たぜ、アストラル!)
アストラル(ならば勝つぞ、遊馬!)
ゼアル『オレはフォーチュンチュンの効果でライフを500回復し、手札から《輝望道》を発動する!』 LP500→1000
ゼアル『輝望道の効果で、オレの墓地に存在するモンスター三体を素材にホープをエクシーズ召喚だ!』
ホープ『愚カナ ! ドノヨウ ナ 者 デ アッテモ 絶望 ノ 前 デハ 膝 ヲ 屈スル シカ デキヌ!!』
ゼアル『オレたちは絶望なんかに屈したりしない! オレは墓地のNo.55、No.85、No.86の三体、そしてオレ自身でオーバーレイ!』
ホープゼアル『ランク0、エクシーズ召喚! 《SNo.0 ホープ・ゼアル》!!』
ホープレス『我ラ ナンバーズ ノ 力 ヲ 吸収 シタ ダト!?』
アストラル(遊馬、ホープレスの効果は……!)
遊馬(ああ、わかってるぜアストラル!)
ホープゼアル『オレたちはオーバーレイ・ユニットを一つ使い、ホープレスの効果を封印する!』
ホープレス『グ ウ ゥ ゥ ……! ダガ コレ デ 貴様ラ ノ 攻撃力 ハ 我 ト 同ジ 2000 ヘ 減少 シタ』
ホープレス『マサカ 我 モロトモ 貴様ラ モ 地獄 へ 堕チル ツモリ カ!?』
ホープゼアル『いいや! オレたちはこの攻撃に、《魂の一撃》を込めるぜ!』
ホープゼアル『この効果により、オレたちのライフが4000より下回っている分だけ攻撃力をアップする!』
ホープゼアル『オレたちのライフは1000! よって攻撃力は5000ポイントにアップだぁぁぁ!!』
ホープレス『何 ダト!?』
ホープゼアル『受けよ、縦横無尽なる希望の力を! これが新たな時代の天地開闢!!』
ホープゼアル『ホープ剣・ゼアルスラッシュ!!』
ホープレス『グ オ ォ ォ ォ ォ ォ ! ダガ 人 ノ 心 ニ 希望 ガ アル 限リ 絶望 ハ 何度 デモ ……!』 LP8000→5000
ホープゼアル『だったら何度だって止めてやる! たとえ絶望したって、希望がある限りオレは諦めない!』
ホープゼアル『罠発動《かっとビング・チャレンジ》! この効果により、オレはもう一度だけバトルを行う!!』
ホープレス『バ バカ ナ! コレ ガ 真 ナル 絶望 ……!!』
ホープゼアル『かっとビングだ、オレェェェェェ!!』
ホープレス『グ ア ァ ァ ァ ァ ァ ァ !!!』 LP5000→0
遊馬「結局、オレたちのデュエルの勝敗はうやむやになっちまったなぁ」
アストラル「その勝負はまた次の機会に預けるとしよう。 だが……《No.98 絶望皇ホープレス》か」
遊馬「大丈夫かよ? それ、けっこう危ないナンバーズだったんだろ?」
アストラル「ナンバーズは心を映す鏡。 ならば、あのナンバーズも私の心の一部ということなのだろう」
アストラル「誰でも心の中では、いい感情と悪い感情が戦っている。 それを一方的に悪しき闇と決めつけて、消し去ることはできない」
遊馬「そっか。 なら今度アイツが乗っ取ろうとしても、そんときはまたぶつかり合えばいいんだ」
遊馬「そうすりゃあ、いつか絶望とだってわかり合えるときが来るかもしれねえ!」
アストラル「ふっ……やはりキミらしい答えだ」
アストラル(私の心を希望が照らす限り、絶望もまた影のように身をひそめている)
アストラル(だから私の中の絶望よ。 キミが再び立ち向かってくるのならば、私はそれに応じよう)
アストラル(キミもまた、私の分身の一つなのだから)
明里「こらぁ遊馬! この赤点テストの山は一体どういうつもり!?」
遊馬「た、たまたま調子が悪かったんだよっ!」
真月「よかれと思って目覚まし時計を止めておいたぜ! ぐっすり眠れたかい遊馬君?」
遊馬「余計なことすんじゃねーよ! うわぁぁぁ遅刻遅刻ぅ~~っ!」
小鳥「こっ……この変態! バカ! スケベ! もう口きいてあげないんだから!!」
遊馬「これは事故なんだって小鳥ぃ! 信じてくれよぉぉぉ!」
アストラル「観察結果その98。 絶望とは案外、身近な存在なのかもしれない」
おわり
見返すとかなりミスが……申し訳ない
やはり色々と雑だったので、一応これ以上の転載を禁止にしておきます
お騒がせしました
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