春香「時限爆弾」 (21)

春香「爆発まであと2分です!」

P「クソッ、分からねえ…赤と青どっちを切ればいいんだ」

春香「プロデューサーさんに任せます」

P「…よし、決めた…青だ」

春香「ど…どうして?」

P「初めて春香に会った時…お前は青いネックレスを着けていたんだ」

春香「プロデューサー…」

P「じゃあ切るぞ…!」

春香「待ってください!それなら赤です!」

P「え?な、なぜ…」

春香「今朝蚊を殺したら…血を吸ってて真っ赤だったんです」

P「そんな理由で!?」

P「でも…赤か…そうだな、赤で行こう」

P「(赤いワンピースを欲しそうに見てたっけ…
忙しくて中々買ってやれなかったけど…
生き残れたら春香にあのワンピースを…)」

春香「待ってください!やっぱり青ですよ!青!」

P「あ…青?なぜ…」

春香「だってプロデューサーさんはPとしてはまだ新人…青二才じゃないですか!」

P「そうだけど…そんな理由で…!?
俺に任せるって言っておいてすごい口出してくるな…」

P「じゃあ青でいくぞ…」

春香「あっ待ってくださいプロデューサーさん!」

P「え…じゃあ赤で…」

春香「違うんです!よく見てください!」

春香「白いコードもあります!」

P「な…何だって!?そんな…二択じゃないのか!」

春香「白いのにしましょう!プロデューサーさん!」

P「えぇ…発見したばかりのコードにさっそく飛び付いた…」

春香「だって…私はプロデューサーさんが笑った時にこぼれる白い歯が好きだったから…」

P「春香…分かった、白に運命を託そう!」

春香「あ…でもそんな言う程白くないですね」

P「ええっ…」

春香「むしろ黄色い方ですね…
コーンが並んでいると言っても過言ではないというか」

P「そんなにまっ黄っ黄!?」

春香「あっ…よく見たら黄色いコードもありました」

P「えぇ~っ」

春香「黄色にしましょうプロデューサーさん!」

P「また新しいのに飛び付いた!」

P「でも俺の歯の色に合わせて黄色を選んで爆発したら
死んでも死にきれないよ…」

春香「それはそうですけど…私たちは日本人、所詮イエローモンキーなんだし…」

P「何で急に卑屈なことを言い出すんだ!」

春香「じゃあ…分かりました!赤と黄!赤と黄ですよ!」

P「2本!?な、なぜ…」

春香「もしプロデューサーさんの歯茎から血が出たら
黄色い歯が赤く染まるからですよ!」

P「何で俺の歯から血が出たと仮定するの!?」

P「ちょっと落ち着けよ春香…冷静に…
ああっ…黒いコードもあった!」

春香「黒…!?それですよプロデューサー!」

P「またおニューに飛び付いた!何で黒に…!?」

春香「もしプロデューサーさんの歯に海苔がはりついたら
お歯黒みたいに真っ黒い歯になるからですよ!」

P「何で俺の口元に絡めて考える傾向があるんだよ!
海苔はどこから出てきたんだ!落ち着くんだ春香!」

春香「イヤッあと10秒しかない…!じゃあもうプロデューサーさんに任せます!」

P「散々引っ掻き回して最後は結局!?
じゃあ最初に決めた青にするけど…」

春香「待ってください!それなら縁起のいい赤と白という手も…」

P「ええ~~~っ」


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