シンジ「●を買った」(90)

数日前

シンジ「・・・今日こそは・・・」カチッ


書き込めませんでした

アクセス規制中です!!


シンジ「・・・またか」

シンジ「まったく、いつになったら解除されるんだよ」

シンジ「これじゃあ何も出来ないじゃないか」

シンジ「どうすればいいんだよ!」

アスカ「バカシンジ!何してんのよ!遅刻するわよ!」

シンジ「うん今行く」


シンジ「じゃあミサトさん、行ってきます。」プシュー

ミサト「いってらっしゃい」

学校

トウジ「おうセンセ、おはようさん」

シンジ「おはよう」

トウジ「なんや元気ないな。どないしたんや」

シンジ「別に・・・」

ケンスケ「ま、エヴァのパイロットはいろいろ大変なんだろ」

トウジ「相談ならいつでも乗るでぇ」

シンジ「うん、ありがと」

エーコノヨウニ、ナンキョクデノ・・・

シンジ(ケンスケは2chやってるって聞いたけど、規制とかされてないのかなぁ)

シンジ(ケンスケなら知ってんのかな?裏技とか)

シンジ(ちょっと聞いてみようかな)チラッ

ケンスケ「・・・」ピコピコ

シンジ(相変わらず机の下の死角でゲームか・・・)

昼休み

\キーンコーンカーンコーン/

トウジ「さーてぇメシやメシぃー学校最大の楽しみやからなぁ」

アスカ「あんた、朝から部屋にこもってたけど、ちゃんとお弁当作ってきたんでしょうね!」

シンジ「ちゃんと作ったよぉ・・・ほら」サッ

アスカ「ん。」ヒョイ

アスカ「あんた毎朝部屋でなにしてんのよ。」

シンジ「別に何でもいいだろぉ。」

アスカ「何その言い方!バカシンジのくせに生意気ねぇ」

ヒカリ「あ、アスカ。早く食べよう。」

アスカ「うん、すぐ行くー」タッタッタ

シンジ「・・・」

屋上

ケンスケ「トウジのやつ、遅いなぁ」

シンジ(今が聞くチャンスかな)

シンジ「あのさあ、ケンスケ」

ケンスケ「何?」

シンジ「ケンスケって、2ちゃんねるやってるんだよね。」

ケンスケ「ん・・・まあな。」

シンジ「僕も一応やってるんだけど、規制されてて書き込めないんだ。」

ケンスケ「ああ、それなら●を使えば回避はできるけど・・・」

シンジ「まる?」

ケンスケ「2ちゃんねるビューアのことだよ。」

シンジ「へー。それって、どんなの?」

ケンスケ「●のアカウントを持っていれば、書き込み規制が回避できたり、dat落ちして見れなくなったスレが見れるようになったり、いろんな特典があるんだ。」

シンジ「へー、僕も使ってみようかな」

ケンスケ「俺は使ってるよ。」

ケンスケ「ま、有料だけどな」

シンジ「有料なんだ。いくらくらい?」

ケンスケ「月300円で一年で3600円。」

シンジ「一月だけの契約とか無理なの?」

ケンスケ「残念だけどそれは無理だなー」

シンジ「くそー、3600円かー」

ケンスケ「ま、あると無いとでは全然ちがうぜ。」

トウジ「いやー、今日の売店は一段と混んどったなぁーって、シンジ、どないしたんや。朝より深刻な顔しとんで。」

シンジ「いや、大丈夫だよ。」

トウジ「そか?ま、とりあえず食べよや。いつも待たせてすまんのう。」

シンジ「うん・・・」

ケンスケ「・・・」

シンジ「2ちゃんねるビューアか」

シンジ「どれどれ」カチャカチャ

シンジ「・・・」

シンジ「3600円かー・・・」

シンジ「お小遣いにひびくなぁ・・・」

シンジ「ま、書き込めないのはもううんざりだし、ログが読み込めるって書いてあるし、買っちゃおっかなー」wktk

シンジ「よし、明日買おっと」

みてるぞ

>>22ありがとう

翌朝

シンジ「ミサトさんもアスカも、もう朝ですよー」

ミサト「ふぁぁ・・・」ボリボリ

アスカ「・・・」

シンジ「朝ご飯、テーブルに置いてますからー」

ミサト「いつもありがとねーシンちゃん♡」

シンジ(さてと)

シンジ「えっと、登録は、まずメールアドレスを打って・・・」

アスカ「何してんの?」

シンジ「うわぁぁぁ、べっ別に何でもないよ」

アスカ「ま、あんたのことだからファーストとでもラブラブメールでもしてるんでしょ」

シンジ(出来たらやってるよ・・・)

シンジ(名前と電話番号と、パスワードを設定して、と)

シンジ(あとは、コンビニで振り込むだけだな)

シンジ(行きがけのローソンで振り込もっと)

シンジ「アスカー、僕当番だから、先行くねー」

アスカ「あっそ」


シンジ(上手くいったな)

シンジ「じゃ、ミサトさん、行ってきまーす」

ミサト「いってらっしゃい♡」

ローソン

ラッシャイアセー

シンジ「えっと、番号を入力して」

シンジ「確認、っと」

ジー

シンジ「レジに持って行って、」

店員「3600円になります」

シンジ「あっ、はい」

店員「こちら領収証になります。」

店員「ありがとうございあしたー」

シンジ(よしっ)

学校

シンジ「うおおおおおおおお」

レイ「」ビクッ

シンジ(しまった、つい声が)

シンジ(メールが届いたー)

シンジ(ついにこの時がきたぞー)

シンジ(ログイン方法は、っと)

シンジ(BB2Cの設定画面から・・・)

シンジ(・・・!出来た!!)

シンジ(しかし、メールにパスワード思いっきり書かれてんじゃん。)

シンジ(しかもなんだ、この「文化黒豆(2V)」って)

ケンスケ「おっす、碇。今日は早いな。」

シンジ「あっ、ケンスケおはよう。」

ケンスケ「あっ、●もう買ったんだ。」

シンジ「うん。すごいよ。忍法帖がどんどん上がっていく!」

シンジ「しかも書き込めるよ!」

シンジ「ありがとう、ケンスケ。」

ケンスケ「いやいや。」

授業中

コレガヨニイウセカンドインパクトデアリマス

シンジ「・・・」コソコソ

トウジ(何や、真面目なセンセが授業中にケータイいじっとるで)

トウジ(何しとんねやろか)

ケンスケ「・・・」

シンジ(記念にスレでも立てるか)

帰宅後

シンジ「・・・」カチカチカチ

アスカ(シンジが部屋でずっとケータイいじってる)

アスカ(本当に何してんだろ)

アスカ(さっきから表情一つ変えずに)

アスカ「あれ、なんか青い紙が落ちてる」

各種代金お支払い 取扱明細書兼領収書(お客様控)





お客様氏名 碇シンジ

文化黒豆(2Vー1年) ご注文ありがとうございました。存分にお楽しみください。


アスカ「・・・」


アスカ「これって・・・」

シンジ「さーて洗濯物入れるか」ガラッ

アスカ「あんた●買ったの?」

シンジ「」

シンジ「なっ、なななななんで!?」

シンジ「なんでアスカが知ってんの?」

アスカ「領収書落ちてたわよ」プッ

シンジ「わああああああああああ」

アスカ「2chなんかに課金するなんて、あんたホントにバカね。」

シンジ「だっ、だって、規制されてて・・・」

アスカ「あんたホントバカね。ネルフのパソコン使えばいいじゃん」

シンジ「え・・・」

アスカ「あそこは絶対規制されないわよ。」

シンジ「・・・そんなのあったの・・・」

アスカ「あたし、いつもネルフでやってるわよ」

アスカ「あんた、お金の無駄遣いね。」

シンジ「・・・」

アスカ「ザマァwwwwww」

シンジ「・・・なんで教えてくれなかったんだよ」

アスカ「まさかあんたがネラーだったとはねwww」

シンジ(なんで教えてくれなかったんだ・・・)

シンジ(なんで●なんて買ったんだ・・・)

シンジ(よく考えたらその手があったじゃないか・・・)

シンジ(なんで●なんて買わせたんだ・・・)


シンジ「うわああああああ」

ペンペン「」ビクッ

シンジ(こうなったらもうヤケクソだ!)

シンジ(ネルフのパソコンからvipを荒らしてやる!)

ネルフ

シンジ「うわぁ・・・こりゃまるでネットカフェだな」

シンジ「こんなの知ってたら絶対行ってたのにな」

シンジ「とりあえず忍法帖確認するか」

670 名前: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) :2013/05/04(土) 17:54:29.30 ID:NervHtbS0
シンクロテスト

シンジ「うわ、常に40かよ」

シンジ「まずはスレ乱立から」


スレタイ:葛城ミサトさんの住所、写真等公開

スレタイ:相田ケンスケさんの住所、写真等公開



シンジ「もちろんちゃんとした住所、電話番号を書いて、と」

シンジ「そろそろ飽きてきたな」

シンジ「一通りの知人の個人情報は公開したし」

シンジ「次は他スレを荒らすか」


アスカ「バカシンジ、帰ってこないなー」カチャカチャ

アスカ「ん、なんかVIP重たいな」

アスカ「って・・・」

アスカ「なにこれ・・・」

スレタイ:式波・アスカ・ラングレーの住所、写真公開します。

アスカ「」

アスカ「これマジでやばいじゃん」

アスカ「シンジのやつ、何やってんの」

プルルルルルルル

ミサト『もしもし、あっアスカー?どうしたの?』

アスカ「ちょっと、バカシンジのやつがネットにみんなの個人情報流してる!」

ミサト『まっさかぁー。シンちゃんに限ってそんなこと』

アスカ「ほんとだってば!とr」

ミサト『とりあえず今夜は遅くなるから、晩ご飯先食べといて~。加持と飲んで帰るから~』ピッ

アスカ「あ、ちょっミサト!」ツー

翌朝

シンジ「ん・・・朝・・・」

シンジ「・・・どこだここ」

加持「お目覚めか?」

シンジ「加持さん・・・」

加持「碇指令がお呼びだ」

加持「目覚め次第、這ってでも来るようにっとの仰せだ。」



ゲンドウ「・・・これらは全て犯罪行為だ。何か言いたいことはあるか?」

シンジ「はい。僕はもうネルフにいたくありません。」

ゲンドウ「そうか。ならば出ていけ。」

シンジ「はい」

ゲンドウ「2ちゃんねるからもだ」

シンジ「・・・・・」

シンジ「メールが死ぬほどきてる・・・」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
差出人:ケンスケ
件名:お前には失望した
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
差出人:トウジ
件名:ワシはお前を殴らないかん
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
差出人:伊吹マヤ
件名:あなたのこと、嫌いです
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー差出人:日向マコト
件名:やめろシンジ君!自分が何を・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
差出人:アスカ
件名:気持ち悪い
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
差出人:ミサトさん
件名:あなた今どこにいるの?

シンジ「・・・」テクテク

レイ「碇くん・・・」

シンジ「・・・綾波」

レイ「・・・ついてきて」

シンジ「・・・」


綾波宅

レイ「何であんなことしたの?」


シンジ「だって・・・」

レイ「あなたに会いたいという人がいるわ」

カヲル「はじめまして、碇シンジ君」

シンジ「・・・君は?」

カヲル「僕はカヲル。渚カヲル。
君と同じ、2ちゃんねらーだ。」

カヲル「もう一度、2ちゃんねるをやろう。」

シンジ「いやだ!もう2ちゃんねるなんかやりたくない!みんなの個人情報を流しちゃったんだ・・・2ちゃんねるをやったっていいことなんかなかったんだ!もういやだ!何にもしたくない!」ゴン

カヲル「そうして辛い感情の記憶だけをリフレインさせても、いいことは何も生まれない。」

シンジ「いいことなんかないよ・・・」

カヲル「2ちゃんねるで変わってしまった事は、2ちゃんねるで再び変えてしまえばいい」

シンジ「そんなこと言ったって、2ちゃんねるも父さんもミサトさんも、何もかも信じられないよ!」

カヲル「でも・・・僕は信じて欲しい」

シンジ「出来ないよ!」

シンジ「ミサトさんたちが僕に規制をかけたんだ・・・書き込んだら死ぬって・・・もう2ちゃんねるには来るなって脅されて・・・」

シンジ「もう・・・2ちゃんねるなんかどうでもいいんだ・・・」

ピッ カチッ

シンジ「!!!!!」

カヲル「分かっている。君の罪の償いは、僕がする。」

シンジ「でっ、でも、君に規制がかかっちゃったら、君が書き込めなくなるんじゃ・・・」

カヲル「あっ」

碇ゲンドウの命令により、
流出した個人情報は、ネルフによって全て隠蔽され、
シンジには二度と2ちゃんねるに書き込みをさせないという条件のもと、
全て無かったことにするということが決まった。
そのことを、まるで、自分がやったかのようにシンジに報告しようとして、シンジからの好感度を高めようとしたホモカヲルの陰謀は失敗に終わった。
しかし、父親のおかげで、シンジは元の生活に戻ることができた。

アスカ「バカシンジー、学校いくわよー」

シンジ「うん、ちょっとまってて」

アスカ「早くしなさいよ、ホントとろいんだからー」


学校

トウジ「おう、センセおはよう」

ケンスケ「やあ碇」

シンジ「おはよう。」

ーーーーー
ーーー


シンジ「父さんのおかげで、元の生活に戻れた。」

シンジ「みんないつも通り接してくれる。」

ーという妄想をマンションの一室で思い続ける碇シンジであった。

誰からの信用も消え、鬱になったシンジを綾波が看病したのであった。

レイ「あなたは死なないわ。私が守るもの。」


ー完ー

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