20XX年!バレンタインデー当日!
総武高校は嫉妬の炎に包まれた!
窓は割れ、教室は壊れ、あらゆる生命体が死滅したかに見えた
だが、生徒は死滅していなかった!
モヒカン「ヒャッハー!そのチョコをよこせぇ!」
材木座「こ、コレは我が唯一貰ったチョコなのだ!勘弁して!」
モヒカン「へへへ!その話を聞いてますますそのチョコを食べたくなった!」
材木座「ひぃぃぃぃ!誰か助けて!」
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八幡「材木座ぁー!」
材木座「!は、八幡!」
モヒカン「なんだてめぇは」
八幡「そのチョコ俺のだー!」
材木座「は、え!?」
八幡「こいつが欲しければ俺に追いついてこいよ」
モヒカン「ヒャッハー!待てやぁー!」
モヒカン「」
八幡(ああ、くそ!なんで高校がマッドマックスみたいになってんだよ)
八幡(とりあえず、材木座を逃がすことには成功したが…)
モヒカン「ヒャッハー!」
八幡(こいつらから逃げられる気がしねぇ…)
八幡(てか、なんで校内でバイクに乗ってんだよ!)
モヒカン「もう逃げられねぇぜ!」
八幡(囲まれたか…!?万事休すか…)
モヒカン「大人しくチョコをよこしな!」
八幡「…知人の唯一のチョコを渡すわけねーだろ」
八幡(少しでも時間を稼いで策を考えんと…)
モヒカン「…じゃあ、くたばりな!」
八幡(策を…!くそ…間に合わな…)
??「北斗有情断迅拳!」
モヒカン「?!」
??「せめて痛みを知らず安らかに…」
モヒカン「ほわ~~!…ばわっ!」
八幡(モヒカン共が一瞬で全滅…!?そしてあの格好は…)
八幡「トキ先生!」
トキ「ふむ、無事か?」
八幡「ええ、なんとか…」
トキ「キミは相変わらず無理をする…」
八幡「…身体は傷ついてもすぐになるので平気ですから」
トキ「まったく、そんなこと聞いたら平塚先生が泣くぞ」
トキ「目つきが良くなる秘孔を突く」 八幡「い、嫌だ…」
トキ「目つきが良くなる秘孔を突く」 八幡「い、嫌だ…」 - SSまとめ速報
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トキとの馴れ初めはこちらで
書き溜めはしてないのでよければ暇つぶしにどうぞ
八幡「それよりも、この惨状は一体なにがあったんですか!」
トキ「その説明は安全なところでしよう…」
~奉仕部~
雪乃「比企谷くん!無事だったのね!」
結衣「ヒッキー!良かったー!」
八幡「ふたりとも無事だったか」
雪乃「トキ先生が助けてくれたのよ」
材木座「八幡!我が盟友よ!礼を言わねばなるまいな」
八幡「ああ、いたの」
材木座「我だけ扱いひどくない?!」
八幡「で、トキ先生、なんでこんな事に」
材木座「スルーとか流石にキツイです」
トキ「それはだな、平塚先生がシンと一緒になって
チョコ狩りをし始めてな」
トキ「手下のモヒカン共も使って略奪の限りを尽くしてこの有り様だ」
八幡「あの先生寂しさのあまりそんな事を、誰か貰ってあげて」
雪乃「トキ先生、そのシンという人は?」
トキ「別の流派の男でな、想い人に振り返ってもらえずこんな事をしたらしい
純愛もこじらせるとイカンな」
トキ「南斗乱れる時北斗現る、というかこの惨状を見て
なんとかしないと不味いと思ってな」
結衣「弟さんやお兄さんの助けがあれべ心強いんですけど…?」
トキ「ケンシロウはユリアとよろしくやってて来れないそうだ
兄さんは黒王号の散歩で連絡がつかん」
八幡「この現代社会で馬を飼ってるのかよ」
トキ「管理費がかさんで財布が痛いのだよ…」
雪乃「あら?ジャギさんとかいうよく出来てない弟さんは?」
トキ「…あいつは平塚先生とシンを煽った張本人だ
奪ったチョコを食べてる所をとっちめたらそう白状した」
八幡「なんてこったい、どんだけ甘い物食べたいんだよ…」
~回想~
ジャギ「リア充だけがチョコを貰ってる所を見て悔しいと思わないのか?!
何を迷う事がある奪い取れ! 今は悪魔が微笑む時代なんだ!」
平塚「どうせチョコを貰えないなら…根こそぎ奪ってやる!」
シン「…!」
トキ「問題は平塚先生とシンをどうするかだ」
トキ「あの二人を止めないことには収まりがつかん」
八幡「…!トキ先生!俺にいい考えがあります!」
トキ「む、どのような手段なのだ?」
雪乃「くだらない考えだったらただじゃすまないわよ」
八幡「どんだけ信頼ないんだよ…それはだな、」
~屋上~
平塚「これはこれは、トキ先生と愉快な仲間たちじゃないか」
トキ「ふたりとも、もう略奪はやめるんだ」
シン「なに~、聞こえんなー?」
平塚「この略奪は校内のチョコをすべて頂くまで終わらんよ」
雪乃「話が通じる相手ではなさそうね」
八幡「…平塚先生、話があります」
平塚「ほう、どんな話なんだ?」
八幡「単刀直入に言います」
八幡「俺からの逆チョコを受け取ってください」(スッ
雪乃「」
結衣「」
トキ「」
材木座「あ、それ我のチョコ…」
平塚「えっ あっ そのっ 急にどうしたんだ比企谷?!」
八幡「実は…前から平塚先生の事好きだったんです!」
平塚「…本当に?」
八幡「ええ、本当です」
雪乃(これが…彼の言った秘策…)
~回想~
八幡『平塚先生はチョコに無縁な生活に嫌気が指してるんだろ』
八幡『なら、なんでもいいからチョコを渡したらいい』
雪乃『そう簡単に受け取ってくれるとは思わないのだけれど…』
結衣『そうだよ!略奪するなんて普段の先生からは想像出来ないよ!』
八幡『そこは、俺の話術の見せ所だ。任せてくれ』
雪乃『ボッチに話術なんてものあるのかしら…』
雪乃(相変わらず自分の犠牲を厭わないのね…)
平塚「う、嬉しい…(ボロッ」
八幡「先生、今の先生は嫉妬に狂っていて美しくありません
なので、このチョコを食べてどうか心を落ち着かせてください」
平塚「ありがとう…ありがとう…!」
八幡(ここまでは上手く事が運べたが、問題はシンだ…)
トキ「平塚先生はもう略奪をする気はなさそうだが
シンよ、まだ略奪を続ける気か?」
シン「…いいや、元はといえばジャギとそこの女に協力してやってただけだ」
トキ「それでは…」
シン「憂さ晴らしの意味もあったが…こんなにチョコがあっても喜べん」
シン「俺が欲しかったのはユリアのチョコ、ただそれだけだ」
シン「それ以外のチョコを集めても虚しいだけだったよ」
トキ「そうか…ではこの略奪もお終いだ」
シン「オレハモウカエル」
八幡(これでなんとか事態は収集できそうだな…)
結衣「ヒッキーが…ヒッキーが先生と…うわ-ん!」(ダッ
八幡(別の火種を巻いたような気もするが…)
雪乃「…二人のお邪魔をしちゃ悪そうね」
トキ「ああ、邪魔者は去るとしよう」
材木座「我の…初チョコ…」
八幡(えっ、あれ?ここで実はドッキリでしたー!って流れじゃねぇのか?!)
平塚「比企谷、いえ、八幡」
八幡「え、は、はい?!」
八幡(目がマジでとても怖い)
八幡(というか、顔が近い近い近い近い!)
平塚「ずっと一緒だよ…」
おわれ
あーもー平塚先生のヒモになりてーなー
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