穂乃果「……海未ちゃん来ないね」

ことり「まだ風邪治ってないのかな……」

穂乃果「海未ちゃん可哀想……
修学旅行あんなに楽しみにしてたのに風邪で行けなかったなんて……」

ことり「……穂乃果ちゃん。これ見て」

穂乃果「旅のしおり？……って、うわぁ！分厚っ！」

ことり「私達専用の旅のしおり。海未ちゃんが一ヶ月も前からコツコツ作ったものだよ」

穂乃果「そんなに前から……相当楽しみにしてたんだなぁ」

ことり「ちなみにそれは前章。で、こっちが後編」

穂乃果「さらにデカっ！」

穂乃果「放課後になったら海未ちゃんのお見舞いに行こうよ」

ことり「うん、そうd……」

扉（ガラガラ！）

穂・ことり（ビクビクビクッ！！！！！）

海未「おはようございます」

ことり「………お、おはよ～」

穂乃果「………お、おはよう海未ちゃん！」

穂乃果（な、なんて声をかければ……）

ことり（……と、とりあえず京都の話題は避けなきゃ！）

穂乃果（う、うん！わかった！）

海未「ところで」

穂乃果「う、うん？何かな」

海未「さっきまで何の話をしていたんですか？」

穂乃果「え？」

海未「和菓子がどうの聞こえましたけど」

ことり「……え、え、えーっと……」

穂乃果「う、うちのお店の和菓子の話をしてたんだよ！」

海未「穂乃果の家の和菓子の話ですか」

穂乃果「そうそう！」

海未「穂乃果の家のお店って八つ橋も取り扱ってるんですか？
東京のお店にしては少し珍しいですね」

穂乃果「……んんっ？」

海未「まるで京都の和菓子屋さんみたいです」

穂乃果「ま、まあね」

海未「京都」

穂乃果「う、うん？」

海未「京都、楽しかったですか？」

穂乃果「………」

ことり「ううん！それほど楽しくなかったかも！」

海未「へぇ」

穂乃果「……そ、そうかも！清水寺は高くて怖かったしっ」

海未「へぇ」

ことり「そうそう！だから海未ちゃん来なくて正解だった……かも？」

海未「へぇ」

穂乃果「………」

ことり「………」

穂乃果「……あっ、次移動教室だよ？理科室に行かなきゃ！」

ことり「そうだね！海未ちゃん早く行こ？」

海未「そうですね」

穂乃果「行こう行こう！……あっ」

？？（ピラリ）

海未「おや、何か落としましたよ」

ことり「それはッ……！」

海未（ビクッ！）
海未「これは」

穂乃果「うわぁ！ダメダメ見ちゃダメッ！」

海未「修学旅行の写真ですね」

穂乃果「………」

海未「穂乃果もことりもすごくいい笑顔。楽しそうです」