―対人戦闘訓練中―
アニ「フッ!!」
振るった左拳がエレンの防御を弾いた次の瞬間、右腕を勢いに任せ首を狩る。
エレン「ぐっ!?」
回した右腕を左手で締め上げつつ、極った状態から足払いにてエレンを地面に押し倒していた。
エレン「こ、降参だ…降参するから…!!」
アニ「降参?そんなことより学習しなよ……力の使い方と…」
これは予想外だった。
密着して胸を押し当てているつもりなのだが、この鈍い男はまるで反応しない。
アニ「…女の子との話し方を」
なんだこれ……
>>2
最新話の過去回からの続き的な
エレン「わ…わかった!!覚えるから離せって!!」
極ったままのアニの腕をタップするも中々開放してくれない。
戦闘訓練でアニとはよく手合わせするが、ここ最近は極め技が多くなってきた気がする。
俺を苦しめて何が楽しいのだろうか。
アニ「…そう、そんなにもっと知りたいの?」
<覚えるから>との言質を取ったわけで、そろそろ離してやってもいいのだが、もう少し密着していよう。
アニ「っ!!?」
ふいに、殺気が迸る。
ライナー「ごぁっ!!」
エレン「うごっ!?」
何故…このタイミングでライナーが振ってきた?
ライナーが私の邪魔をするとは考えにくい……。
エレン「痛ってぇ…なんでお前振ってくるんだよ…」
この巨体が直撃したのだからコッチは堪ったものじゃない。
…が、当のライナーは気絶していた。相当な高さまで飛ばされていたのかもしれない。
ミカサ「ねぇ、アニ……私にもそれ」
アニ(…チッ)
やはりコイツが投げたのか。十中八九わざと投げ飛ばしたのだろう。
ミカサ「教えて」
アニ「どうかな…この技は人間用なんだ」
アニ「アンタに必要あるとは思えないけどね」
ミカサ「………」
冷静な口調で喧嘩腰ではないと主張しつつも、何気なく私を貶すのが、アニという女狐。
エレンを寝取ろうという魂胆が、淫乱の気質が、四六時中ダダ漏れの売女だ。
アニ「ただ…この技がアンタみたいな猛獣に通用するかどうか、興味はある」
エレンに対して長年好意を向けているが、当の本人に全く気付いてもらえないという哀れなヤンデレ女。
無様過ぎて相手をする気にもなれなかったというのが私の本心だが、最近調子に乗り過ぎて目障りだから潰しておこう。
エレン「ま…まじかよ。ついに…!!」
コニー「おいおい…アイツらが戦んのかよ」
サシャ「夢のカードが!!」
マルコ「や、やっぱりアニかな…?」
ジャン「は!?馬鹿か!!俺は晩飯全部ミカサに賭けるぜ!!」
クリスタ「と、止めたほうが…!」
アルミン「無理だよ…殺されちゃうよ…!!」
ライナー「っつ……お、おいエレン。お前はどっちだと思う?」
エレン「え?」
こんな悠長に観戦している場合じゃないと思う。
普通に考えてどちからが死んでもおかしくないだろう……だが
エレン(どっち……が…)
あんまりSSに慣れてないから、そのあたり気にしない方向でm(_ _)m
ミカサ「……」
アニ「……」
右脚を軸とし両腕を上段に置いた…見慣れた、アニの構え。
一方…ミカサは、何の準備もせず、ただ単に歩き間合いを詰めていた。
ライナー(ヤバイぞコレ…)
完全にキレたアニの目つきを、俺は知っている……まさしく今がそれだ。
アルミン(マズイ・・・マズイよ!!)
ミカサの眼光…エレンを袋叩きにしていた悪餓鬼数人を半殺しにした時と同じだ。
ミカサ「……」
アニ「シッ!!」
無防備にも間を詰めるのならば、先ずはその慢心と足腰を、ローキックにて削ぐ……つもりだった。
アニ「ッう!?」
猫のように宙へ飛んだかと思えば、己の下半身に左手を沿え、迫る旋脚をいなしていた。
更にその蹴りの勢いを利用したミカサは、宙に浮いた状態から威力の籠ったハイキックを、アニの頭部へ向け打ち放つ。
ミカサ「…チッ」
アニ(あっ……ぶな…!!)
寸でのところで反応は間に合った。ミカサの靴底が瞼を掠める。
アニ(コイツはやばい…が、極め技に持ち込めば……!!)
アニ(もらった…!!)
ミカサ「!!」
宙を反転しつつ落下するミカサの腰を狙い、しがみつくようにタックルを見舞った。
ミカサ(…甘い)
既に腰は掴まれた。しかも己は重力と上下逆方向を向いた状態。
このまま地面に叩きつけられればマウントを取られるだろうが……。
“バキャッ!!”
アニ「がっ!!?」
先じて地面に両手を付き、それを軸とし体幹を捻って放つ膝蹴り。
十分な威力を伴った膝がアニの顎を捉えていた。
ミカサ「フッ!!」
アニ「んぐゥ!!?」
蹴りを見舞った次の瞬間には見事に着地。立て続けに、鳩尾を狙い拳を付き込む。
アニ「ぐっ!!ぎ!!」
動きが鈍ったところをところ構わず殴りつけるミカサ。
地面にうつ伏せになったことを気に、続けて蹴りを腹部へと集中させた。
百合か!? 百合なのか!?
ミカサ「………」
アニ「か・・・っ!…ぁ…!」
ついには馬乗りになった状態で顔面を容赦なく殴りつける。たった数秒で十を越える拳が頬や鼻を打つ。
ミカサの双眸は、生ゴミを見るかのようなものであった。
エレン「おい!!もうやめろミカサ!!」
ミカサ「!?」
アニ「………」
あまりにも壮絶な、一方的な公開処刑とも言える暴力を目の前に、誰もが立ちすくんでいた。
しかしそこは幼馴染のエレン。皆は救世主現ると思ったであろう。
ミカサ「あ…エレン…」
ミカサ「私、勝っ」
エレン「いいからさっさと退けよ!!アニが可哀想だろ!!」
ミカサ「!!?」
ミカサ「エレン…ごめん。すぐに退くから」
エレン「大丈夫かアニ!?」
アニ「っ……!!」
ミカサ「!!??」
それは、あるまじき光景であった。
エレンが…女の腰に、手を回している。
エレン「立てるか?」
アニ「肩…かして」
エレン「ああ……よっいしょ」
この時、ミカサは見た。
ほくそ笑んでいる……アニの嘲笑を。
ミカサ(まさか…これを狙って!!?)
アニ(戦闘には負けても……勝負に勝てばいいんだよ。馬鹿め)
ミカサ「ちょっ…エレ」
アルミン「ミカサ」
割って入るアルミン。彼も只者ではない。
ミカサ「なに…?」
アルミン「完全に君の負けだよ…今は、何も言わないほうが身のためだ」
ミカサ「っ……!!」
チート頭脳のアルミン。一瞬であろうとアニの微笑を見逃すはずがない。
点と戦が彼の頭の中で繋がり、これはドロドロとした女の戦いであることを理解していた。
アルミン「まんまとしてやられたって感じだけど、ここは耐えるんだミカサ」
ミカサ(やられた……アルミンの言う通りだ……!!)
エレン「救護室に連れてったほうがいいか?」
アニ「ん…」
ミカサ「………」
アニ「おんぶして」
ミカサ「!!?」
何を言った?今コイツなんて言った!?
やっぱり殺しておくべきだった。あのまま顔面を砕くべきだった!
アルミン「ミカサ!!落ち着くんだ!!」
ミカサ「ぅう!!……フゥ――――ッ……!!」
ミカサ「ぉ……おぢつぢってっる…から…!!」
アルミン「もっと落ち着いてよ!!」
書きダメないんだけど、明日の夜まで放置してても落ちない方法ってある?
あ、そっか。そうしよう。
二日後くらいに完成させてから投下しますm(_ _)m
おk。がんばる
このスレ落ちてなかったみたいなので、このまま続き描きます。
エレン「え?おんぶ?」
アニ「………」コクッ
ミカサ「こっ、殺……!!」
アルミン「いいから!!僕を信じてよミカサ!!」
エレン「…ライナー。おんぶしてってよ」
アニ「!?」
ライナー「俺!?なんで俺なんだ!?」
エレン「何でって……お前、保健係じゃん」
ライナー「あ……そ、そうだったな」
アニ(しまった……)
ミカサ(まさか、アルミンはこれを見越して…!!)
アルミン「ね、大丈夫だっただろう?」
ミカサ「う…うん」
エレン「そんじゃ訓練に戻るよ俺」
アニ(クソ……こいつの馬鹿さ加減を考慮するべきだった)
ライナー「アニ、どうする?」
アニ「…別に、一人で歩けるよ」
ライナー「だよな」
ミカサ「………」
アニ「……なに」
ミカサ「………」ニヤニヤ
アニ(……いつか、殺す)
ミカサ「…別に、少し可笑しかっただけ」
アニ「そう…振り向いてもらえないアンタのほうが、よっぽど可笑しいけどね」
ミカサ「ぁ゛?」
アルミン「もうやめてよ二人とも!!」
ミカサ「………」
アニ「………」
アルミン「見てて胃がキリキリするんだよ!!」
ミカサ「ごめん…今はやめておく」
ミカサ「でもアルミン。手助けしてほしい」
アルミン「え?」
ミカサ(私一人でコイツをあしらいつつエレンをモノにするのは……巨人を殺すより難しい気がする)
アルミン「い、いや…アニも仲間なんだし、僕がどっちかを加勢するっていうのは…」
アニ「いいんじゃない別に。加勢してあげなよ」
アルミン「いや僕はあんまり関わりたくないっていうか…」
アニ「どうせそこの一人じゃ何も出来ないだろうからさ」
ミカサ「ぁ?」
アニ「私は私でやることがあるからさ、また後でね」スタスタ
アルミン「………」
アルミン「ねぇミカサ…具体的に何を手伝えばいいの?」
ミカサ「エレンを、私だけのモノにする方法」
アルミン(だんだん見境いがなくなってきたな…)
アルミン「ミカサだけのっていうのはあんまりだと思うよ。まずは好かれる方法とかそのあたりから」
ミカサ「それ!!それを教えてほしい!!」
アルミン「うーん……そうは言っても、まずはエレンがミカサをどう思っているのか……情報が欲しいよね」
ミカサ「確かに。私は、そのあたりを何も考えていなかった」
ミカサ「恐らく。エレンは私を……家族以上恋人未満くらいで考えているはず」
アルミン(それは流石にないだろ)
ミカサ「そうだ。アルミンから聞いてほしい」
アルミン「やだよ!!」
ミカサ「…なんで?」
アルミン(ミカサが期待し過ぎてるから……なんて、言えないよ)
ライナー「面白そうな話しじゃねぇか。俺も混ぜてくれよ」
アルミン「ライナー!?」
ミカサ「……手伝ってくれるなら、混ぜてあげてもいい」
ライナー「よしよし。それじゃ俺からエレン聞いてやる」
アルミン「いいの?」
ライナー「おぅ。アルミンはやりにくそうな立場だからな」
―その日の夜―
エレン「あー今日も疲れたな。そろそろ寝ようぜみんな」
アルミン「う、うん…そうだね」
ライナー「待て待て。夜はこれからだろうよエレン」
エレン「なんだよ?変なテンションだな」
ライナー「折角男だけで集まってんだ。積もる話しもあるだろ?」
ライナー「好きな女のタイプとかな」
アルミン(遠まわしにきた……いや、これでいいのか)
ライナー「ベルトルト。お前誰が好み?104期生徒で」
ベルトルト「え!?なんで僕に振るの!?」
エレン「お、その反応だと誰かいそうだな」
ライナー(よし。うまい具合にエレンが乗ってきたな)
ベルトルト(いつかはまた敵対するのに、好きも何もないだろ……)
ライナー「深く考えなくていいから。見た目とか内面とかテキトーによ」
ベルトルト(見た目…ね)
ベルトルト「じゃあ強いて挙げるなら……クリスタかな」
エレン「あー、手堅たいな。ベルトルトらしいけど」
ライナー「!?」
アルミン「えっ!?」
エレン「え?」
アルミン「いっ、いや……エレンって女の子にあんまり興味無さそうだから、珍しい反応だなぁって」
エレン「そりゃ訓練に必死だからあんま考えねぇけど……可愛いとか、回りの反応くらいはわかるよ」
ライナー「そうなのか?なんか意外だな」
エレン「クリスタは誰が見ても可愛いって思うだろうから、ベルトルトらしいなってさ」
ベルト「はは……あんまり褒められた気がしないな」
ライナー「まぁ褒めてはねぇよな」
エレン「そういや、アルミンは誰が好みなんだ?」
アルミン「ぼ、僕……?」
エレン「嫌なら答えなくてもいいけど、アルミンって昔から浮いた話しないじゃん」
アルミン(それはエレンも同じだよ)
アルミン「まぁ…僕も、クリスタかな……可愛いし、優しいし」
ベルトルト「やっぱりクリスタは人気だね」
ライナー「俺もクリスタが好きだな。マジ結婚したい」
サシャは天使
クリスタは人間
アルミン(ここで乗ってくるってことは……ライナー……まさか)
ライナー「んで、エレンは?」
エレン「俺?」
アルミン(やっぱり外堀を埋める作戦……こうなれば、エレンは答えざるを得ない状況になる)
ジャン「俺はミカサが好きだ!!」
エレン「うおっ!?なんだよいきなり!?」
ライナー(いいところで邪魔が…)
ジャン「俺はミカサを愛してる。それだけだ……エレン」
エレン「んっだよお前……俺じゃなくてミカサに言ってこいよ」
アルミン「!?」
ホモは立体機動でお帰り願います
ホモは帰れ、うなじを削ぎ落とすぞ
ジャン「なっ!?」
エレン「何驚いてんだよ。変なヤツだな」
ライナー「ちょ、ちょっと待てエレン!!」
エレン「んっ?」
ライナー「お前は平然としてるが…ジャンがミカサを好きだってことを、知ってたのか?」
エレン「そりゃわかるよ。いい加減にな」
ジャン「おっ、おい…エレン」
エレン「なんだ?」
ジャン「もしかして…だけど、ミカサも、このこと」
エレン「ああ、知ってるぞ」
ジャン「!!?」
ベルトルト「うそ…」
ライナー「マジかよ」
ジャン「………」
ジャン「みっ、ミカサは……気付いてたのか」
エレン「いや、そうじゃない」
ジャン「えっ?」
エレン「俺が言った」
ジャン「はぁ!!?」
エレン「いや、お前のアプローチは見ててわかるんだけど、ミカサがどうも気付いてなさそうだからさ」
エレン「それとなくミカサに伝えたんだ。アイツお前のこと好きなんじゃないかー、って」
ジャン「ちょ…何言ってんだよお前!!」
これは巧妙に仕組まれたアニ×ミカサ、クリスタ×ユミル、サシャ×芋の百合ssか・・・?
ホモは俺が食ってやる
エレン「そんで……ミカサの反応なんだけどさ」
エレン「言ったほうがいい?」
ジャン「!!」
ジャン(……やべ。どうしよ)
ジャン(つーか、俺の気持ちを知ってて今の態度…ってことは)
この瞬間、ジャンの左脳が尋常じゃないくらいに働いた。
俺の気持ちを知っててあの態度ってことは…いや待て。ソそもそもミカサはクールなオンナンコじゃないか。
嫌われてる?それは有り得ん。だってたまにはチラッと俺と目線を合わせてくれる。うん嫌われてはいない。
あ、よく考えたらミカサに喋りかけた時、ちゃんと一言くらいは何かしら返事を返してくれてるぞ?ということは好かれているんじゃないか?うん。きっとそうだまちがいない。
でもこないだ戦闘訓練で思いっきり殴られたが…そうか、あれは好きな男の子をイジメたくなるとかいう女の子特有の思春期的なアレだ。やっぱり嫌われてない。というか相思相愛Ohイェーガー。
ジャン「…いや、その必要はない」
ジャン「俺は寝るぜ。そしていつか告白する。絶対」
エレン「そうか。また明日な」
ジャン・・・
ライナー「な、なぁ…実際にミカサはどんな反応してたんだ?」
アルミン「僕も…気になるな」
エレン「んー、あん時は確か……」
*
エレン「なぁミカサ。ジャンのヤツ、お前のこと好きなんじゃないか?」
ミカサ「…なんでエレンはそう思う?」
エレン「アイツの態度とか見てたらなんとなく」
ミカサ「じゃあ仮に…ジャンが私を好きで、私がジャンと結婚したとしよう」
ミカサ「…エレンは、そのことをどう思う?」
エレン「え?やだよ」
ミカサ「!!」
*
エレン「って感じだった」
エレン「んで、ミカサはその直後に走り出したからそのまま話しは終わったな」
アルミン(それ絶対に顔真っ赤にしてたんだろう…ミカサ)
アルミン「っていうか!!【嫌だ】って言ったの!?」
エレン「言った…そりゃ、ジャンとミカサが結婚なんて嫌だろ」
ライナー「マジかお前!?マジか!!」
エレン「だって……アイツが俺んちに居座ってんだぞ?」
エレン「どんだけ空気悪いって話しだよ」
アルミン「………」
ベルト「………」
ライナー「………」
アルミン「え?そんな理由?」
エレン「うん」
アルミン「じゃあ…」
エレン「まぁ、ミカサがジャンをどう想っているかってことは判らないまんまだな」
ライナー(明日ジャンに教えといてやるか…可哀想だしな)
ライナー「ま、まぁ…話しを戻そうぜ」
ライナー「エレンの好みは――――」
教官「コラァ!!いつまで起きとるか!!さっさと就寝しろ!!」
アルミン「うわっ!?ごめんなさい!!」
エレン「すんませんっ!!」
ライナー(クソ…聞けず終いか…!!)
いやそこはペトラ
>>237
ペトラはオルオだろ
ミカサもちょこちょこ居るな
>>239
オルオあれでも特殊作戦班の中でもリヴァイについで討伐数多いからな
討伐数49補佐9だったはずだ
エルヴィン×ハンジ
―翌日・戦闘訓練中―
ライナー「――――って感じでな」
ライナー「聞けなかった」
ミカサ「………」
アルミン「ミ、ミカサ?」
ミカサ「ジャンとの婚姻を反対した真実が、たったそれだけの理由…」
ミカサ「…ということが、わかっただけ?」
ライナー「そ…それだけ……です。はい」ビクッ
ミカサ「………」
襟と太腿の布地を掴んだミカサ。
これはヤバイと反応したが……ライナーは空を飛んでいた。
ライナー「ぐぁっ!!」
エレン「うごっ!?」
エレン「痛ってぇ…!!」
エレン「なんでまた降ってくるんだよお前……」
アニ「アンタ、いい加減に受身くらい取れるようになりなよ」
ライナー「っぐ……ぅ…!!」
アルミン(ライナー……僕は、被害を受けたくなかったんだ)
アルミン(本当にごめん)
実のところ今回ライナーが投げ飛ばされたのは、アルミンの指示によるものであった。
エレン「お前なぁ…少しは加減してやれよ」
ミカサ「…エレン」
エレン「ん?」
ミカサ「訓練の相手になってほしい」
ミカサ「ライナーは負傷したし、他の人は私を怖がって相手をしてくれないから」
アニ「!!」
女であることを捨ててきた。最早なりふり構わなくある。
昨日の一件を利用し、エレンを奪う作戦に出てくるとは……アニでさえ予想していなかった。
エレン「アニと組んでたんだけど、まぁそれなら仕方ないな」
ミカサ「エレン……!!」
アニ(アルミンの策略!?やられた……!!)
だがしかし、この事態を予想していた者が……一人だけ居た。
ジャン「おーいミカサ!!俺が相手になるぜ!!」
ミカサ(なっ、なんで……ジャンとは離れた場所だったはずなのに!?)
アニ(これは、まさか……!!)
ライナー「ふっ……俺は、どっちの味方とかじゃねぇからな」
流石は兄貴。
己が負傷することまでをも見越して、予めジャンに声をかけていたのだ。
アニ(借り…作っちゃったね)
ジャン「いぎゃぁあああ!!!折れっ!!折れるからぁあぁあ!!!」
ミカサ「………」
ジャン「いぎィっ!?がぁああぁァア!!!!」
殴るのは悪印象に繋がると、ミカサは昨日の一件で理解した。
仕方なくエビ固めでジャンの腰を折れる寸前までギリギリと締め上げるが、この程度で溜飲が収まるはずもない。
ジャン「誰か!!助けっ!!ぃギャァアア!!!!」
アルミン「ぎっ…ギブ!!ギブっ!!」
アニ「アンタはもう少し鍛えたほうがいいよ。頭じゃなくて体をね」
アルミン「ぐっ…苦るっ!!じっ…!!」
頭脳戦でしてやられたアニは、仕返しと言わんばかりにアルミンの首を締め上げていた。
この二人が珍しく組んだわけは、エレンが気絶したライナーを医務室に運ぶことになったからである。
アルミン「ねっ…ねぇアニ。聞きたいことが…ある」
アニ「ん?」
アルミン「アニはさ、エレンのことが好きなの?」
アニ「…どういった意味かしら?」
アルミン「そのまんまの意味だよ…恋愛感情とか、そういった意味での」
アニ「………」
正直なところ、関係性についてあまり深く考えたことがない。
それに、いつかはエレンと敵対する日が来るだろう。
アニ(好き……?)
恋愛感情はどうなのか。などと考えてみたが、イマイチぴんと来ない。
エレンとは特に気が合うわけでもなく、ただ単に居て楽しいと感じるくらいだ。
ただ、少しばかりは女の子として見てほしい……という、気持ちはある。
アニ「よく、わからない…かな」
アルミン「…そうなんだ」
アルミン「言っておくけど…エレンは、鈍感だよ」
アニ「知ってる。アイツは馬鹿だからね」
アルミン「それなら想う気持ちを伝えたほうがいい……率直な、気持ちを」
アルミン「…じゃないと、エレンはいつまでもあのままだと思うから」
アニ「………」
確かにアルミンの言う言葉には一理ある。
それに、エレンが私の言葉にどんな反応をしようとも、元より私には失うものなんて無いのだから。
アニ「ちょっと……医務室行ってくる」
アルミン「けほっ……じゃ、頑張ってね」
アニ「別に、言葉で伝えるだけさ。何も頑張るようなことはしないよ」
カルラ「エレン、まずCQCの基本を思い出して」
エレン「母さん・・・!」
ミカサ「アルミン!?あいつに何を言ったの!?」
アルミン「…気持ちを、伝えたほうがいいって」
ミカサ「なんで!?」
ジャン「がぁあああっ!!!ぎぃいぃいいぃ!!!?」
アルミン「大丈夫…僕を信じて、ミカサ!!」
ミカサ「っ…!!」
ミカサ「…わかった」
ジャン「…ぁ…ぁうぅ・・・・・・!!」
二人はアニの後を追うように医務室へ駆け出した。
やっとのことでエビ固めから開放されたジャンの腰は、未だに曲がったまま。
鼻水と涙で顔はグシャグシャである。
アニ「エレン…居る?」
エレン「アニ?なんで医務室なんかに……怪我でもしたのか?」
ライナー「っと…俺はそろそろ訓練に戻ろうかな」
アニ「別に大したことじゃないから。アンタは寝てなよ」
ライナー「そうなのか……?」
アニ「ねぇ、エレン」
エレン「ん?」
アニ「私さ、アンタのこと好きだ」
ライナー「!!?」
ライナー(全然大したことあるじゃねぇか!?完全に邪魔者だろ俺!!)
アニ「…ま、それだけ」
エレン「………」
エレン「いや、まぁ…俺もアニは好きだぞ」
ライナー「!?」
ライナー(えっ!?えっ!?俺ココに居ていいの!?)
アニ「へぇ……私のこと、好きなんだ」
エレン「そりゃな」
ライナー(ここから逃げたい…すげぇ居辛い…!!)
エレン「だってさ、仲間だろ?」
エレン「俺はアニのこと好きだぞ」
アニ「…はっ。嬉しいね」
アニ(そうだ。私はコイツの、こーいった馬鹿げたところが好きなんだ)
全くとは言わないが、エレンに対して恋愛感情は無い。
どちらかと言えば、今が言われた言葉と同じ、仲間として好きという形が一番ピッタリ当て嵌る。
アニ「ま…そんだけ。じゃあまた後でね」
エレン「ん?よくわかんねぇけど、また後でな」
ライナー「うっお……マジでビビッた……!!」
エレン「え?なんで?」
ライナー「………」
ああ、ダメだコイツ。色々と真正なのかもしれない。
身分を曝け出してもいいのなら、今すぐ鎧モードでタックルをかましてやりたい。
ライナー「馬鹿だろお前…」
エレン「はぁ?意味わかんねぇよ」
ミカサ「エレン!!」
エレン「うわっ!?なんだよいきなり!?」
ミカサ「え、エレンに……言いたいことが、ある」
ライナー(また居辛くなるアレだな…こりゃ)
エレン「ん…?」
ミカサ「正直に、答えてほしい」
ミカサ「エレンは…私を、どう想っているのか」
ミカサ「…教えてほしい」
ライナー(助けてー、誰か助けてーここから連れ出してー)
エレン「どうって…」
エレン「家族だよ。ミカサは」
ミカサ「!!」
エレン「だろ?」
ミカサ「うん…うんっ!!」
そうだ……家族。これ以上の形はないだろう。
私がエレンの家族であるなら……これ以上、エレンに求めるものなんてあるはずがなかった。
ライナー(……よくわかんねぇけど、嬉しそうにしてんな)
>>319
… がいいね
―後日―
ライナー「なぁエレン」
エレン「なんだ?」
ライナー「イマイチしっくり来ないから聞きたいんだけどよ…」
ライナー「104期生で可愛いと思える女って誰がいる?」
エレン「はぁ?なんだその質問」
ライナー「いいから、教えろって」
エレン「また唐突な……可愛い、ねぇ」
エレン「クリスタとサシャかな」
ライナー「………」
ライナー「一応聞くが…ミカサとアニは可愛くないのか?」
エレン「えぇ〜?アイツらは可愛いとか…そんな目で見たことがないっつーか」
ライナー「…うん。わかった。そうか」
エレン「なんだよ…一体」
そばかす「……」
>>323
ぶっちゃけ塔でライナーがその辺について触れてくれなかったら今でも性別はっきりわからなかったと思う
エレンって実は精通してなさそう
>>328
訓練兵時代の宿舎でクリスタとサシャと一緒だったんですが…
ライナー「―――ってことだった」
アニ「…そう」
仲間として好きでいてくれることは嬉しい。
だが、女の子として見てほしいという気持ちも、少しばかり残っていた。
ライナー「俺が思うに…なんだが」
アニ「きっと、私も同じことを考えているから、言わなくていい」
ライナー「そうか。俺の口から言わずに済んで助かる」
アニ「…投げ飛ばされたいの?」
ライナー「いや、遠慮しておく」
恐らく……ではあるが、エレンは、自分より強い女性は女として見ることが出来ないらしい。
サシャは多少ばかり可愛いが、私のほうが美人であるとの自負がある。
だからこそ、この結果に至ってしまった。
アニ(仕方ない……エレンをもっと鍛えて、私より強くなってもらうしかないか)
アニ(まぁ、幾ら強くなったところで、巨人との戦闘には関係無いから問題ないよね)
>>331
ほら、忍び込んだりとかあるじゃん?
(すっかり忘れてたとは言えない…)
終わり
ライナーの兄貴はきっとこれからSSではネタ枠扱いされるんだろうなぁ(遠い目)
サシャ 芋
ジャン かませ
アルミン 腹黒
ライナー 理由のない暴力
ミカサ ヤンデレ
エレン 天然空気読めない
意外とネタキャラ豊富だね
エレン(姿勢制御もできないのに巨人倒すなんて、バカ言ってんじゃねえよって感じだろうな) ジロリ
↓
ミカサ(私と離れるのが不安なのね)
ミカサ「エレンが開拓地行くなら私も行くから心配しないで」
エレン(姿勢制御やってやったぜ!どうだミカサ!)
↓
ミカサ「私と離れずにすんだって安心してる///」
ミカサまじヤンデレかわいい!
ミカサのマフラーって臭そう
これから薄い本いっぱい出るんだろうなぁ…
>>361
ミカサ「エレン…エレン…」クチュクチュ
↓
男「見ーちゃった!」ミカサ「!」
↓
男「アイツにバラされたくなかったら抱かせろやw」ミカサ「くっ!…一回だけなら」
↓
男「おら!」ミカサ「っ!」(エレンのより大きい!)
↓
↓
↓
男「おら、アイツに挨拶しろw」ミカサ「ごめんエレンおちんぽきもちぃのおおおおお!!」エレン「」
容易に想像がつくな
もしくは…
男「アイツ殺されたくなかったら抱かせろやw」
のパターンか
作品が好きになってきたら陵辱同人つらいです……
最近NTRモノしか読んでないせいでこんなのしか思いつかん
猿巨人 「言葉分かる?ちょっとセックスさせて」
ハンジ 「えっ できるの?!」
猿巨人 「他のヤツらと違ってチンコあるんだよ」 ボルンッ
ハンジ 「すっげー!すっげー!触らせt」 ズボ
ハンジ 「あ…あ…?!」 メキョ
猿巨人 「あーやっぱサイズ的に無理か…オナホくらいになると思ったんだけど」
これはない
このSSまとめへのコメント
アニの勝利wwwwwwwwwwwww