片平「はいはい。 あー、はい、勿論次は空けておきますよｗ 水曜ですね？ 了解ですー」 ﾋﾟｯ
片平「ふぅ…… ったく、少しは高校生らしい生活させろっての」
幼馴染「こらっ！ 片平！」
片平「げっ！？ 幼馴染！？」
幼馴染「あんた、掃除当番サボってドコ行く気よ！」
片平「い、いや……これには事情が……」
幼馴染「いっつもいっつも！ どうせ変なバイトでもしてるんでしょ！ うちのガッコ、バイト禁止なのに！」
片平「ま、まあこの埋め合わせは近いうちするからさ……ほら、駅前の新しいパンケーキとか……」
幼馴染「パンケーキ……ｼﾞｭﾙ ……じゃない！ あたしも掃除当番なんだから！ 先生に何か言われるのあたしなんだからね！」
片平「いやー、何と言っていいか……」 ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
幼馴染「それに、あんたのお母さんからだって、あんたの面倒ちゃんと見るように言付かってるんだからね！」
片平「……なよ」
幼馴染「え？」
片平「母さんのことは……言うなよ」 ﾀﾞｯ
幼馴染「あっ！ 待ちなさ…… あ、あれ？ いない？」 ｷｮﾛｷｮﾛ
ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ…
片平「……撒いたか……はぁ」
片平（幼馴染……か。）
片平「巻き込むわけにゃ、いかねぇよな」 ﾎﾞｿ
「いたぞ！」 「見つけたぁ！」
片平「ん？」
ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
ｽﾞﾗｯ
ヤクザA「やっと見つけたぞクソガキが！！」
ヤクザB「てめぇ、ブッ殺してやる！」
片平「あっれぇ～、どちら様でしたっけ？」
ヤクザC「とぼけんなぁ！」
ヤクザD「ウチの事務所に牛糞送りつけたのは貴様だろうがぁ！」
片平「あぁ？ あー……あのヤクザんとこのか……あれはな、てめぇらが潰した農家の遺言で……」
ヤクザE「ゴチャゴチャうるせぇ！！ てめぇら！ やっちまえ！！」
片平「はぁ……」
片平「めんどくせぇー、けど……やるしかねーかぁ……」
ｷﾞｭｯ
ｷﾞﾘ… ﾐｼ…
片平「来いよ」 ｷﾞﾝｯ
ヤクザA「う、うおおぉぉおお！！」 ｺﾞｫｯ
片平「遅い」
ｸﾞｲｯ
ボキッ
ヤクザA「え……？」
ヤクザA「あ……あ、あ、あああぁああ！！？ う、う、腕がああぁあッ！？」 ﾌﾞﾗﾝ…ﾌﾞﾗﾝ…
片平「体術の基礎もなってない……てめぇら、アフガンじゃ3秒も生き残れねぇな」
ヤクザB「か、構うこたねぇ！ ドスでもチャカでも何でも使ってやっちまえ！！」
ﾁｬｷｯ ｶﾞｼｬ ｶﾞﾁｬ ﾊﾞｯ
片平「……武器を出したな」
片平「紛争地域の絶対的なルールがある……」
片平「行儀の良い戦争じゃ有り得ない……一般市民と兵士が入り乱れるクソみてーな戦場のルールがな」
ﾋﾞｭｯ
ヤクザB「はぎゅッ！？ お、ぐィァ……」 ﾊﾞﾀ
ヤクザC「ひッ！？ の、喉に……メス！？」
片平「武器を出したら………」
ｼｬｷｯ ｼｬｷｯ ｼｬｷｯ ｼｬｷｯ
片平「 戦 争 だ 」 ｷﾞﾛｯ
ヤクザC「う、うわああぁあああ！」 ﾁｬｷ…
片平「この距離で銃を選択するとは……」
ｼｭﾊﾞｯ
ヤクザC「お、あが……ぎィ……」 ﾌﾞｼｭｩｩｩｩ…
バタ…
片平「成程、Japanese Yakuzaはアマチュアだ」
ヤクザD「こっちだああぁああああぁ！！！」
ヤクザD「食らえええぇええぇっ！！」 ﾋﾟﾝｯ
片平「手榴弾……！ 最近のヤー公は物騒なもんを持ってんだな」
ヤクザD「こ、これを投げつければ貴様はお陀仏……」
片平「フン。 てめーの肩を良く見るんだな」
ヤクザD「か、肩……？」
ヤクザD「あ、な、何だこりゃあぁああ！？ 注射器が刺さってやがる！？ い、いつの間に……」
片平「うちの獣医科じゃ小型犬に用いる注射器だ……当然、針も小さく、刺さった感覚も弱い」
ヤクザD「っ！？ う、う、腕が、動かな……」
片平「そして中身は……麻酔薬だ。 おっと、そっちの中身は大型獣用に入れ替えてるぜ？」
ヤクザD「ひ、ひっ！？ 指がぁ、指が動かねぇええぇっ！？」
片平「そしててめぇのハンドグレネード……」
ヤクザD「……」 ﾋﾟﾀ
片平「ピン……抜いたよな？」
ヤクザD「……」 ﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗ…
片平「生き残ったら、アルカイダを訪ねて来い」
片平「弾除けに使ってやるよ」
ヤクザD「ああああああああぁあああああああぁあああ！！！！」
┣” ガアァァァアアァァァァンッッ ！！！
ヤクザE「あ……あ……」 ｼﾞｮｼﾞｮｼﾞｮ…
片平「おい、お前」
ヤクザE「え……ひ……」
片平「組に帰って伝えろ……」
片平「次、ちょっかい出して来やがったら」
片平「自宅に旅客機で突っ込むとな」
ヤクザE「…」 ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ
片平「さて……バイト、行くか」 ﾌｯ
彼は片平。 どこにでもいる普通の学生……？
いや、彼の正体は……
片平「おっと、そっから先は広告クリック頼むぜ？」
完！
このSSまとめへのコメント
片平亘くんかっこいい