京子「眠れないから結衣に話しかけてみる」(171)

京子「ねえ、結衣」

結衣「…何?」

京子「起きてる?」

結衣「…返事したんだから寝てるわけないだろ」

京子「いや、寝言かもしれないし」

結衣「タイミング良すぎだろ」

京子「結衣と私の仲なら無くもない」

結衣「寝言は寝てから言えよ…」

京子「…」

結衣「…」


京子「…眠れない」

結衣「今日昼寝したしなあ」

京子「泊まりに来て昼寝ってのもおかしい話だよね」

結衣「全くだ」

京子「うー…目が冴えまくってる…」

京子「こんな時はさ」

結衣「?」

京子「お休みのキスとかしてくれたら安眠出来そうだなあ」

結衣「…羊でも数えれば?」

京子「…さっき数えたよ」

京子「そんで少しだけ寝れたんだけどさ」

京子「12匹目が食われる衝撃的な夢見たんだよ」

結衣「あー…それで目が覚めたと」

京子「いぇす」

京子「うー…人肌が恋しい…」バサッ

結衣「何してんの」

京子「結衣の毛布をめくってます」

結衣「見りゃ分かるけどさ…」

京子「寒い?」

結衣「そりゃまあ」

京子「ならば京子ちゃんがあっためてあげよう」モソモソ

結衣「おい、入っていいなんて言ってないんだけど」

京子「入っちゃダメとも言ってないじゃん」

結衣「…まあ確かにそうだけどさ」

結衣「ほら、入るなら早く入りな」

京子「今の言葉だけで心があったけえ!」

結衣「じゃあ入らなくていいな」

京子「ああん嘘!入る入る!」

京子「うおーあったけー…」

結衣「…狭い」

京子「密着出来るじゃん」ピタッ

結衣「暑苦しくなりそうだな…」

京子「あ、結衣の匂い」

結衣「…嗅ぐな」

京子「恥ずかしい?」

結衣「恥ずかしいというか、何か気になるし」

京子「それは失礼した」

京子「じゃあお詫びとして私の匂いをプレゼントフォーユー」

京子「仕返しとして嗅いでもいいよ?」チラッ

結衣「…じゃあ」

京子「!!」

結衣「…」デコピン

京子「痛い!」

結衣「はい、仕返し終わり」

京子「…」

京子「今のは痛かったぞ」

結衣「はいはい」

京子「私と同等の痛みを受けるが良い!」ムニッ

結衣「っ!?」

結衣「お、おい、どこ触って…」

京子「恥ずかしさという名の痛みを受けて見ろ」サワサワ

結衣「なんだそれ」

京子「しかしけしからん胸だな」

結衣「おい」

京子「はあー…柔らけー…」

結衣「ちょっと」

京子「ふっかふかだわあ」

結衣「聞けよ」

京子「私も結衣くらい欲しいわあ」ムニムニ

結衣「お、おい止めろ…」

京子「へへへ、良いではないか良いではないか」

結衣「よかねえよ…んっ」

京子「(結衣の声、色っぽいなぁ…)」ハアハア

京子「(可愛い…可愛いよ結衣ぃ…)」ギューッ

結衣「いっ!?」

結衣「ちょっ、おい京子っ」

京子「うぇっ?」

結衣「…痛い」

京子「はっ!!」パッ

京子「ご、ごめん…やりすぎた」

結衣「お前鼻息ヤバかったぞ…」

京子「…」

京子「興奮しちゃった☆」

結衣「おいコラ」

結衣「はあ…もう寝るからな」モソモソ

京子「なんと!」

京子「私の隣で…結衣、もしかして誘ってる?」チラッ

結衣「ねえよ」

京子「む、京子ちゃんはオオカミなんだぞ」

京子「隙を見つけて結衣にゃんを食べちゃうぞー」ガオー

結衣「変態なオオカミだな」

京子「ぐっ…」

京子「ならば見せてやろう、私の恐ろしさを」

京子「怖くて泣いても知らないからな!」バッ

結衣「はあ」

京子「くらえ!」ナデナデ

結衣「…言葉と行動が合ってないんだけど」

京子「髪サラサラだなー」ナデナデ

結衣「聞けよ」

京子「私に植毛して欲しいくらいですわ、結衣にゃん」

結衣「色々言いたいけどまず色が違うだろ」

京子「染める!」

結衣「痛むぞ」

結衣「…それに」

京子「?」

結衣「京子の髪の方がサラサラだと思うけど」

京子「!!」ドキッ

京子「ふ、ふふんそうだろう!」

結衣「お前昔から髪だけは見事だよな」

京子「だけ⁉」

結衣「そんなに手入れしてないのにって事」

京子「そういう事か…」

京子「え、じゃあ…さ、触ってみる?」ドキドキ

結衣「んー…」

結衣「手伸ばすの面倒だからいい」

京子「…」

京子「この面倒くさがり屋め!」

結衣「んー…」

京子「私の髪は触る価値も無いのか!」

結衣「…」

京子「ゆ、結衣?」

結衣「ん?ごめん、ちょっと寝てた」

京子「なんとまあ」

結衣「眠い…」

京子「おおう…だからテンションが低かったのか」

京子「…よーし、じゃあ寝付くまで私が面白い話をしてあげよう」

結衣「ん…」

~~~~~~

京子「それであかりの寝息が面白くてさー」

京子「ふぅん、ふぅんって言ってんの」アハハ

結衣「ふふ、可愛いな…」

京子「あ、そういえばあかりに聞いたんだけどさ」

京子「こないだちなつちゃんがあかりとお泊まり会したらしいんだよ」

結衣「へえ…」

京子「その時ちなつちゃん、獅子舞のパジャマ着たんだって!!」

結衣「個性的だな…」

京子「あはは、面白いよねー」

結衣「ほんと…」

京子「あとはー…あ、こないだの千歳の誕生日にさー」

結衣「…」

京子「結衣?」

結衣「…」スー

京子「へへ、寝ちゃったか」

京子「お休み…」


結衣「…」

京子「…」


京子「…」ハア

京子「また失敗か…」

京子「(…ダメだな、いつも肝心な所で冗談ぶっちゃう)」

京子「(私、臆病だなあ…)」

結衣「…」スー

京子「(でもさ、今更言えるわけないじゃん)」

京子「(くっついて来て欲しいなんて)」

京子「(頭を撫でて欲しいなんて)」

京子「(…好きだ、なんて)」

結衣「…」

京子「…はぁ」

京子「(…綺麗な寝顔)」

京子「(ぐっすり寝てる…よね?)」

京子「(普段上手く行かないなら、いっそ今)」


京子「(キス、してもいいかな)」

京子「…」ドキドキ

京子「…」スッ

京子「結衣…」


結衣「…んぅ」

京子「うおおおうっ!?」ビクッ


結衣「…んー」

京子「ね、寝言か…心臓止まるかと思った…」ドキドキ

結衣「…」

京子「はあ…」

京子「…綺麗な肌しちゃってさ」

京子「つっついてやる」ツンツン

結衣「うぅん…」

京子「へへ、可愛いなあ」

京子「可愛い…」

結衣「…」スー

京子「…ねえ、結衣」

京子「好きだよ、大好き」

京子「子供の頃から、ずーっと」

京子「愛してるよ、結衣…」

結衣「…」

京子「…はぁ、寝てる時はすんなり言えるのに」

京子「…でも」

京子「今までの関係が壊れちゃうのは嫌だから」

京子「だから…」

結衣「…」

京子「今だけ、甘えてもいいよね」ギュッ

京子「結衣…」



結衣「いいよ」

京子「うん、ありが…」

京子「…」

結衣「…」

京子「…?」



京子「え?」

結衣「甘えたいんだろ?ほら」

京子「…」

京子「…」ギューッ

京子「…うん、ほっぺ痛い」

結衣「そりゃ現実だし」

京子「…い」

結衣「?」

京子「い、いつから?…いつから起きてた?」ドキドキ

結衣「…」

結衣「そもそも最初から寝てないし」

京子「」

結衣「…寝てるときはすんなり言えるんだな」

京子「わー!!わーっ!!」ジタバタ

結衣「ふふ、嬉しいよ」

京子「う…」

結衣「でもまあ…アレだ」

結衣「キスされかけたのは流石に恥ずかしかった」

京子「止めろおおおう!!」ゴロンゴロン

結衣「ほら京子、私に甘えたいんだろ?」

結衣「どうして欲しいのか、直接言ってみな…」ボソッ

京子「あう…み、耳元で…」

結衣「嫌?」

京子「い、嫌じゃない…けど」

京子「ま、まだ結衣の返事、聞いてない…」モジモジ

結衣「…そうだったな」

結衣「…」

結衣「京子、好きって言ってくれてありがとな」

結衣「わ、私も好き…だ」カアア

京子「!!」ドキッ

結衣「京子と同じで、子供の頃から…」

結衣「ずっと好きだった」

京子「…本当?」

結衣「ん、本当」

京子「…」

結衣「信じられない?」

京子「…信じるよ」

京子「だって、結衣の顔真っ赤だもん」

結衣「うっ」カアア

京子「へへ、ほっぺた熱いぞー」ムニムニ

結衣「一気に調子戻ったな…」

京子「…」

結衣「京子?」

京子「…そんな事ない」

京子「すごいドキドキしてる…」

結衣「どれ」サワッ

京子「ひゃっ!ちょっ、結衣///」

結衣「京子だってさっき触っただろ」

京子「そうだけどさー…」

結衣「仕返し」サワサワ

京子「んう…///」

結衣「ふふ…本当だ、私と同じくらいの速さ」

京子「ん…」

京子「ねえ結衣、手繋いで…」

結衣「いいよ」ギュ

京子「あ、あとその」

結衣「…何して欲しいの?」


京子「…ぎゅーってして?」

結衣「…ん」ギュッ

京子「もっと…」

結衣「…」ギューッ

結衣「痛くないか?」

京子「平気…強い方が安心する」

結衣「そっか」ギューッ

京子「はぁっ、あう…」

結衣「あ、ごめん痛かったか?」

京子「ち、違うの、嬉しくて」

京子「ずっとこうして欲しかったから…」ギュッ

結衣「!!」

結衣「…お前、たまにこっちが恥ずかしくなる事言うよな」

京子「な、なんだよう…悪い?」

結衣「…悪くない。嬉しい」

京子「えへへ…結衣ぃ」スリスリ

結衣「京子は甘えん坊だな」

京子「普段から溜まってるんだよう」

京子「甘えさせてくれるんだろー?」

結衣「…しょうがないな、京子は」ナデナデ

京子「へへ、結衣のそういう所大好き」

京子「…こんな私と一緒にいてくれてありがとう」ギュッ

結衣「こちらこそ」

結衣「…甘えてくれるの嬉しいし」ボソッ

京子「んえ?」

結衣「ん、何でもない」

結衣「…」

京子「?」

結衣「京子」スッ

京子「あっ、離れないで…」ギュッ

結衣「はいはい…」ギューッ

結衣「…私もさ」

結衣「京子にして欲しい事、言っていいかな」

京子「ん、いいよ?」

結衣「ありがとう」

結衣「じゃあ、私の目を見て」

京子「うん」ジッ

結衣「(…今更だけど照れるな)」ドキドキ

京子「(綺麗な目だな…)」ドキドキ

結衣「そのまま顔を動かさないで、目閉じて?」

京子「こう?」スッ

結衣「そう、そのまま…」

京子「うん…」ドキドキ

結衣「…///」

京子「ゆ、結衣?まだ?」

結衣「…京子、大好き」チュッ

京子「ふぁっ!?」

結衣「お、終わり」ドキドキ

京子「え、あ、ほっぺ…?」ドキドキ

京子「で、でも結衣、普通こういうのは…その…」モジモジ

結衣「な、なんだよ…」カアア

京子「…何でもないっ」

京子「もうちょっと先になるかなー」

結衣「何が?」

京子「何でもー」

結衣「…あ、もう2時」

京子「ほんとだ」

結衣「明日も学校だし、そろそろ寝なくちゃ」モソモソ

京子「えー、まだ起きてたい」

結衣「駄目、夜更かしは体壊すよ」

京子「むー…」

結衣「ほら、手繋いでやるから」スッ

京子「んー…」ギュッ


京子「!」ピコーン

京子「結衣、最後にもう一個だけお願い」

結衣「なんだ?」

京子「お休みのキス」

結衣「え?」

京子「してくれたらぐっすり眠れる気がする!」

結衣「い、今したばっかだろ…」カアア

京子「ワンモア!ほっぺでいいから」

京子「して欲しいなーなんて…」チラッ

結衣「…」

京子「あ、あはは、冗談冗談!」

京子「さーて、寝るとしますか…」

結衣「……」

京子「ゆ、結衣?どうした…」

結衣「…ん」チュッ

京子「っ!?」ドキッ

結衣「…」チュッチュ

京子「んっ、むぅ…」

結衣「ん…」チュッ

京子「んぅ…あっ」

結衣「…」

京子「ぷはっ」

結衣「…///」カアア

京子「あ、え?口…いきなり、えっ?」ドキドキ

京子「は、ははは、ふふ不意打ち…」ドキドキドキ

結衣「こ、これで寝れるだろ…」ドキドキ

結衣「お休み」バッ

京子「う、うん…」カアア

京子「お休み…///」

京子「…」ドキドキ


結衣「…」ドキドキ


京子「…」ドキドキ



京子「(寝れるかぁ!!)」

京子「(うおお…まさか口に来るとは思わなかった…)」カアア

京子「(し、心臓が爆発しそう)」

京子「(顔熱い…あ、手汗ばんでたら嫌だな)」

京子「…あ、えっと、結衣?」ドキドキ

結衣「な、何」


京子「私の手…その、ベタベタしてない?」

結衣「…してないよ」

京子「そっか、よかった」

京子「…ドキドキし過ぎて寝れないんだけど」

結衣「…私も」

京子「…でも、何か新鮮だね」

結衣「何が?」

京子「二人きりでこんなにドキドキするの」

結衣「そうだな」

京子「私達いつも一緒だったしね」エヘヘ

結衣「…これからもだろ」

京子「へへ、もちろん」


京子「お墓まで付いてく気だよ」

結衣「先の話だなあ…」

京子「何十年経っても、ずっと一緒にいるよ」ギュッ

京子「結衣は寂しがり屋だから」

結衣「…よろしくな」

京子「嫌になるくらい側で付きまとってやる」

結衣「こっちの台詞だ」

京子「離れらんないね、私達」

結衣「離れる必要が無いからな…京子」

京子「ん?」

結衣「…髪、撫でてもいい?」

京子「…うん、撫でて!」

結衣「ありがと」スッ

結衣「柔らかい髪だな…」ナデナデ

京子「へへ、ありがと」

京子「結衣の手、安心する…」

結衣「…よかった」ナデナデ

京子「安心したら眠くなってきた…」ウトウト

結衣「結構時間経ったしな」

結衣「寝付けそう?」ナデナデ

京子「うん…」

結衣「そっか」ナデナデ

京子「お休み、結衣…」

京子「大好き…」

結衣「!」ドキッ

結衣「…私もだよ、愛してる」ナデナデ

結衣「お休み、京子」チュッ

京子「ん…」

チュンチュン

結衣「…」パチッ

結衣「(朝…?)」

結衣「(あれ、今何時だろう)」ボー

結衣「(10時か…)」


結衣「…は?」

結衣「10時!?」ガバッ

結衣「うわあ…完全に遅刻だ」

結衣「今更どうしようもないか…急いだって間に合わないし」

京子「らむれ…」

結衣「…とりあえずこいつを起こそう」

結衣「京子、京子起きろ」ユサユサ

京子「すー…」

結衣「京子ー」トントン

京子「くー…」

結衣「…熟睡してる」

京子「むにゃ…ゆいぃ」

結衣「私はここだよ、早く起きろー」ペシペシ

京子「んんぅ…」

京子「へへー…らむれよりゆいがすき…」

結衣「そりゃどうも」ペシ

京子「んあ?」ムクッ


京子「…」ボー

結衣「…おはよう」

京子「ゆい、おはよ…」

結衣「京子、残念な報告がある」

京子「?」

結衣「遅刻だ」

京子「ちこく?」

結衣「ほら、時計見てみろ」

京子「んー…」

京子「…10時?」

京子「ええええ!?10時!?」

結衣「今頃もう三限目だろうな」

京子「うわああ…今日何曜日だっけ…」ドヨーン

京子「携帯のカレンダー…あっ」

京子「結衣さんや、これ見てみ」チョイチョイ

結衣「何だ?」

結衣「今日は金曜日だから…」

結衣「あっ」

京子「祝日ですな」

結衣「…うわあ、ちょっと焦って損した」ハア

京子「まあとりあえず一安心」

京子「遅刻なんて無かったのだ」モソモソ

結衣「…お前は何でまた寝てるんだよ」

京子「二度寝」

結衣「10時で二度寝は遅いだろ」

京子「休みの日はのんびり過ごすのに限るよ」ゴロゴロ

京子「さあ、結衣も一緒に」

結衣「…まあ、たまにはいいか」モソモソ

京子「そう来なくちゃ」


結衣「…」ギュッ

京子「わっ///」

京子「ゆ、結衣?」ドキドキ

結衣「…変わらないな、私達」

京子「…昨日あんな事があったのにね」

結衣「昨日の京子が嘘みたいだ」

京子「む、今の私は不満だと言うのか」

結衣「今の京子も好きだけど」ナデナデ

京子「おう…」カアア

結衣「言わせといて照れるか」

京子「…結衣はずるい」

京子「不意打ちばっかり食らわしてさ」

結衣「焦る京子が可愛いからつい」

京子「昨日のキスだって…///」

結衣「…ごめん、あれは正直反省してる」

京子「…嬉しかったからいいけど」ボソッ

結衣「ん?」

京子「何でもないですよー」ギューッ

結衣「…というか」

京子「?」

結衣「京子だって人の事言えなくないか」

京子「え」

結衣「あんだけ誘っておいて、いざ攻めると真っ赤になって…」

結衣「ずるいよ、可愛すぎるよ、京子は」ギューッ

京子「そ、そんな事ないし…」

京子「私はただ、結衣に撫でられたり抱きしめて欲しかっただけで」

京子「誘ってなんか…」ギュッ

結衣「…ほら、また誘ってる」ナデナデ

京子「えっ、嘘?」

結衣「ほんと」

京子「あ、もしかして誘い受けって奴?」

結衣「自分で言うなよ」

京子「へへー」ギューッ

結衣「全く…外でそういう事するなよな」

京子「なんで?もう恋人じゃーん」

結衣「…外でキスされたいか?」

京子「う、それは恥ずかしいかも…」カアア


京子「…でも公園とかなら」

結衣「おい」

京子「冗談だよー」

結衣「冗談に聞こえなかったんだけど…」

京子「ねえねえ結衣」クイクイ

結衣「ん?」

京子「おはようのちゅー」チュッ

結衣「…不意打ちはずるいと思うんだけど」

京子「へへ、昨日の仕返し」ニパッ

結衣「…ああもう、何なんだお前は」

京子「私だってやる時はやるのさ」

結衣「…仕返しの仕返し」チュッ

京子「ひゃっ」


結衣「…はあ」

結衣「朝から心臓が保たない…」

京子「わ、私も…」

京子「でも何か私達、新婚夫婦みたい」

結衣「そうか?」

京子「あなた、とか呼んじゃったり」

京子「暇さえあればちゅっちゅしてたり」

結衣「お前のそのイメージおかしくないか?」

京子「あっ」

結衣「?」

京子「今のお前って呼び方いいね」

結衣「いつも呼んでると思うんだけど」

京子「よし私も」

京子「…大好きよ、あなた」ギュッ

結衣「……」

京子「どう?」

結衣「……悪くない」

京子「だろー?」

京子「へへ、明日も明後日も休みかー」

結衣「泊まってくだろ?」

京子「もちろん!」

京子「ずーっと一緒にいられるな」

結衣「まあな」ナデナデ

京子「あ、えへへ…」

結衣「明日どこか行く?」

京子「いいね、初デートだ」

結衣「どこ行きたい?」

京子「どこでもいいよ」

結衣「…じゃあスーパーでいいか」

京子「ごめん嘘!公園がいいです!」

結衣「え、公園でいいの?」

京子「うん」

京子「結衣と一緒なら、どこでも嬉しいし」ニコッ

結衣「…ほんと、お前はこっちが恥ずかしくなる事言うよな」ギューッ

京子「あら、結衣の今の行動もかなり恥ずかしいですわよ」スリスリ

結衣「頬擦りやめろし」

京子「なんで?」キョトン

結衣「…キスしたくなるから」

京子「じゃあこれからキスしたい時は頬擦りしよう」

結衣「…そんなに誘われるとどうにかなりそうなんだけど」

京子「ゆいー」スリスリ

京子「ゆいゆいーちゅーしてー」スリスリ


結衣「…ん」チュッ

京子「!」ピクッ

京子「っ…///」カアア

結衣「ぷはっ」

京子「…ゆ、ゆいぃ///」ドキドキ

結衣「…///」

結衣「…」モソモソ

京子「ち、ちょっと!布団被んないで!!」

結衣「二度寝」

京子「え、正直忘れてた」

京子「…もう眠くないけど、まあいっか」モソモソ

京子「結衣ったら恥ずかしがり屋なんだから」

結衣「…うっさい」

京子「もう、ムードぶち壊しだよ」

結衣「…」

京子「顔見せてよー」ガバッ

京子「…真っ赤だな、結衣」

結衣「…お前もな」

京子「うっ///」カアア


結衣「…も」

京子「藻?」

結衣「違う」

結衣「…もっと近くに来ないの?」

京子「ん…行くよ」ギュッ

京子「ねえ、結衣?」

結衣「…何?」

京子「その…昨日はすぐ寝ちゃったけど」

京子「今夜、お互い起きてたら…ね?」

結衣「…!!」カアア

京子「それは肯定と受け取っていいのかな?結衣にゃん」

結衣「…っ///」

京子「もう、照れ屋で可愛いんだから…」スリスリ

結衣「…」チュッ

京子「ふあっ///」

結衣「…寝言は寝てから言えよな」

京子「い、今まさに寝てるじゃん」

結衣「まあ確かに」

京子「何だか昨日の夜を思い出しますなあ」

結衣「あー…そういえばそうだな」

京子「今夜は寝たくても寝れないかもよ?」

結衣「…そうかもな」

京子「へへ、覚悟しておけー」

結衣「はいはい…ふふっ」

京子「えへへ…ねえ、結衣?」

結衣「何?」

京子「だーいすきっ!」ギューッ

結衣「…私もだよ、京子」ギュッ

おわり

読んでくれてありがとうございますのすし
お休み

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