恭介「モンハンをしよう」2(111)
土曜・午前11時
キョウスケ「ハアァァ!」
リキ「ヤァァ!」
マサト「うおりゃぁぁ!」
ケンゴ「てやぁぁ!」
ジンオウガ>ギャオォォォ
《目的を達成しました》
《HRが3に上がりました》
集会浴場
リキ「やっとHR3になったね」
-リキ- HR3
武器 片手剣 アイシクルスパイク
マサト「結構あっさり行けたな。俺達も中々強くなってきたんじゃねぇか?」
-マサト- HR3
武器 ハンマー フローズンコア改
ケンゴ「それもあるかもしれないが、1番の要因は恭介も参戦したからだろう」
-ケンゴ- HR3
武器 太刀 凍刃[氷華]
キョウスケ「やっぱり見てるだけじゃつまらないからな。弱い武器を使えば問題ないさ」
-キョウスケ- HR6
武器 ガンランス ウルクスキー
マサト「そんなことよりよ恭介。俺ぁ腹減りすぎて筋肉が禁断症状起こしちまってんだ」
ケンゴ「早朝からぶっ通しでやっていたから朝食も食べていないな」
キョウスケ「言われてみればそうだな。よし一旦休憩だ、飯にしよう」
食堂
理樹「恭介、あとどれくらいで上位クエストに行けるの?」
恭介「上位はHR4から受けることが出来る」
謙吾「と言うことはあと1つか。順調に行けば夕方頃にはHR4になってそうだな」
恭介「甘いぞ、謙吾。HR3からは難易度がガラリと変わる。敵も今以上に厄介なやつだらけだ。油断していると足元をすくわれるぞ」
真人「どうでもいいけどよ。回復薬って俺のマッスルエクササイザーと似てるよな。俺もあれ飲むとなんつーか力が漲ってくるんだよ」
理樹「うわっ、本当にどうでもよかったよ。まぁ、色は似てるね」
健吾「そういえば、女子達の姿が見えないな。いつもならこの時間にはいそうなものだが」
恭介「案外あいつらも、モンハンぶっ通しでやってるのかもな」
理樹「まさか。そもそもモンハンやってるのかも怪しいね。来々谷さんが携帯ゲームをしてるところなんてちょっと想像出来ないな」
真人「大方、お菓子パーティとかでもやってるんだろ」
恭介「昼間っからか?よく太らないな」
理樹「本人達の前では言わないようにね」
恭介「わかってるさ。さあ腹も膨れたことだし再開といこうか!」
神域
???「てりゃぁぁぁ!」
《目的を達成しました》
???「これで30匹目。もはやただの作業になってきたわね。今度こそ出て頂戴」
???「瑠璃玉来い瑠璃玉来い瑠璃玉来い瑠璃玉来い瑠璃玉来い」ブツブツ
逆鱗3 堅逆殻4 砕けた天角2
古龍の血1 尻尾1 尖爪2 翼膜1
???「・・・・」
集会浴場
リキ「あれ?別の人がいるよ。サヤって人だ」
キョウスケ「ふむ、先客がいたか。どうやらクエストに行ってるようだ。仕方ない部屋を変えよう」
リキ「そうだね」
《キョウスケが退室しました》
《リキが退室しました》
集会浴場2
キョウスケ「さあ、お前達。さっきも言ったが、これからモンスターが更に強くなる。だがお前達の実力なら必ず行ける。」
キョウスケ「では、クエストスタートだ!」
ジエン・モーラン編
リキ「やっとここまで来たね。もうすぐでHR4だよ」
キョウスケ「あぁ。これが下位ランク最後の緊急クエスト『峯山龍ジエン・モーラン』だ!」
リキ「ジエンモーランか。初めて聞く名前だね」
ケンゴ「ジエンモーランの書によると、古龍種と呼ばれる特別なジャンルのモンスターのようだな」
マサト「てことはやっぱり強えんだろうな」
キョウスケ「まあ強いと言うか、大変と言うべきだな。」
リキ「どういうこと?」
キョウスケ「ジエンモーラン相手に3落ちすることはほとんどないだろう。というのもやつは攻撃をあまりしてこない。」
マサト「なんだそりゃ?わけわかんねぇぞ」
キョウスケ「やつの攻撃の多くはハンターを狙っているのではなく、俺達が乗る船に向けられている。その攻撃に巻き込まれれば当然ダメージは食らうがな」
キョウスケ「ジエンモーランのクエストのみの特別なルールが設けられている」
キョウスケ「ハンター達は撃龍船という大砲やバリスタなどが設置された船に乗り、その船上から攻撃をすることになるんだ」
キョウスケ「この時重要になってくるのが船の耐久値だ。船の耐久値は始めは100だが、ジエンモーランに攻撃される度に減って行く。そして耐久値が0になってしまうとクエストは失敗だ」
ケンゴ「つまり俺らは船を守りながらジエンモーランを倒さなければならないのか?」
キョウスケ「そういうことだ。」
リキ「何か持って行った方がいい物はないの?」
キョウスケ「そうだな、やつの背中には採掘ポイントがある。貴重な素材が採れるからピッケルは持って行った方がいいかもな。それとやつの弱点は氷と龍だ」
ケンゴ「ならジンオウガを倒したときの装備がよさそうだな」
キョウスケ「他にも注意事項はあるが、戦いながらでもいいだろう」
キョウスケ「準備はいいな?クエストスタートだ!」
《 峯山龍ジエン・モーラン》
大砂漠
リキ「うわぁ、広い砂漠だね」
ケンゴ「船が砂の上を走ってるとはな。俺はてっきり海の上で戦うものだと思っていたぞ」
マサト「でもよぉ、ジエンモーランはどこにいるんだ?」
キョウスケ「やつなら砂の中に潜ってるのさ。すぐに姿を現す」
ジエンモーラン>グオォォ!
マサト「うおぉっ!ホントに砂の中から出て来やがった」
ケンゴ「ほお、予想以上に大きいな」
キョウスケ「戦う前に各種兵器の説明をする。」
キョウスケ「この船には大砲、バリスタ、撃龍槍、大銅鑼の4つの兵器がある」
キョウスケ「大砲は船の後ろの方に弾が置いてある。それを運搬してきて大砲で発射するだけだ。的が大きいから簡単に当てられる」
キョウスケ「バリスタは据え置き型の弓だ。バリスタの矢は船の前の方に落ちている。」
キョウスケ「そして支給品の中にあったバリスタ用拘束弾もこれで使う。こいつを打ち込むとやつを少しの間だけ拘束できる。やつが攻撃するときに打ち込むといいだろう」
キョウスケ「撃龍槍は相手に大ダメージを与えられる浪漫兵器だ。
一度使うとしばらく使えないから使うときは慎重にな」
キョウスケ「大銅鑼は簡単に言えばジエン専用の音爆弾だ。使うとジエンを怯ませることができる。こいつも一度使うとしばらく使えないからな」
マサト「俺は大砲を使わせて貰うぜ。こいつは筋トレにもなりそうだからな」
リキ「真人、ゲームの中じゃ意味ないよ」
ケンゴ「リキ、馬鹿は放って置いてバリスタを取りに行くぞ」
キョウスケ「拘束弾と大銅鑼は俺が担当しよう。そして撃龍槍だが…理樹!お前に任せよう」
リキ「えぇ僕が?出来るかなぁ」
キョウスケ「安心しろタイミングは俺が指示する。お前はスイッチを押すだけでいい」
リキ「そういうことならわかったよ」
キョウスケ「それでこそ理樹だ!さぁ、そろそろ来るぞ」
マサト「へへっ、俺が一発かましてやるぜ。くらえ!俺の怒りをこめたあおひげの一撃をぉっ!」ドーン ポシャッ
マサト「あれ?」
ケンゴ「外したな」
キョウスケ「ああ、外した」
リキ「真人・・・」
マサト「うおぉぉぉ!そんな憐れんだ目で俺を見るなぁぁぁ!」
キョウスケ「距離をよく見ろ。大砲は照準を合わせられないんだ。もっと近づいてから打て」
ケンゴ「そのくらい見てわかりそうなものだがな」
リキ「ほら真人、このくらいなら当たるんじゃない?」
マサト「わかったよ、もう一回取って来るよ」
ケンゴ「その間にバリスタだ。理樹、よく狙えよ」
キョウスケ「俺は大銅鑼の準備をしてる。それと牙と肩は部位破壊出来るからそこを狙うといいぞ」
リキ「うん、わかったよ」バシュ バシュ
マサト「これならどうだ!」ドーン ドカァン!!!
マサト「へっ、今度は当ててやったぜ!」
ケンゴ「次も失敗すると踏んでいたんだがな」
マサト「鈴じゃあるめぇし何度も外すかよ」
~女子寮~
鈴「ヘックチ!」
小毬「どうしたの鈴ちゃん?風邪?」
鈴「いや、どっかのバカに噂された気がした」ズズッ
小毬「?」
クド「わふーー、ほっとどりんくの効果が消えてしまったのですー」
来々谷「クドリャフカ君、そういうことならお姉さんが暖めてあげよう」ハァハァ
クド「わ、わふーーーー!」
大砂漠
マサト「この調子でどんどん打ちまくってやるぜぇ」タッタッタッ
ケンゴ「あまり調子に乗り過ぎて転ぶなよ」バシュバシュ
マサト「宮沢の先生よぅ、お前は俺は甘く見過ぎ…」
デルクス>やぁ バシッ
マサト「あ」 ドカァァン ヒュー
リキ「うわぁ!真人が船の外まで飛んでった⁉」
ケンゴ「全く、言ってるそばから。それより落ちて平気なのか?
」
キョウスケ「あぁ、死にはしないさ。船内に戻されるだけだ。時間はかかるがな」
リキ「しょうがないなぁ、僕が大砲やるよ」
ケンゴ「体当たりが来るぞ!」
キョウスケ「任せろ!大銅鑼をかましてやるぜ!」カンッ ガァァァァン!
リキ「さすが恭介、いいタイミングだね」
キョウスケ「当たり前だ。何百時間プレイしてると思ってるんだ」
ケンゴ「自分の爆弾で死んだやつの言葉とは思えないな」
マサト「全くだぜ」
リキ「わっ、真人いつの間戻って来てたの?大丈夫だった?」
マサト「あぁ、筋肉がなかったら危ないところだったがな」
キョウスケ「いや、筋肉がなくても大丈夫だ」
ケンゴ「おい恭介、あの赤いアイコンはなんだ?」
キョウスケ「ん?あぁ、あれか。あそこからやつの背中に乗り移れるんだ。そうすれば直接攻撃出来る」
マサト「そういうことなら俺が行ってくるぜ。大砲なんざでちまちまやっててもキリがねぇからな」
リキ「無茶しないでね真人」
キョウスケ「背中にヒビが入ってる場所が2つある。そこは部位破壊出来るからやっておけよ」
マサト「おう、任せとけ」
ケンゴ「真人1人で大丈夫なのか?」
キョウスケ「問題ない。むしろ背中にいる方が攻撃は当たりにくい」
リキ「じゃあ真人が存分に暴れられるね」
キョウスケ「完全に安心ということではないがな」
マサト「ふんっ、ふんっ!俺の筋肉が唸りを上げるぜぇ!」ドゴォ ドゴォ
ケンゴ「まぁ、真人が船に居たら俺達にまで被害が出そうだからな。あいつにしては適切な判断だ」
リキ「ははっ、それもそうだね」
キョウスケ「手を休めるんじゃないぞ。ジエンは時間との勝負だからな。いかに素早くダメージを与えるかが鍵だ」
ケンゴ「そうは言っても大砲もバリスタも無くなってきたぞ」
リキ「あとは撃龍槍だけだね」
キョウスケ「ふむ、そろそろか。謙吾、真人の加勢に迎え。やつが砂に潜るギリギリまで攻撃をするんだ。潜りそうになったら戻って来い」
ケンゴ「承知した」
リキ「僕はどうすればいいの?」
キョウスケ「リキ、お待ちかねの撃龍槍の出番だ。そろそろやつは撃龍槍の射程に入る。俺が合図をするからそれまでスイッチの前で待機だ」
ジエン>グゴォォォ
キョウスケ「む、潜るぞ。謙吾、真人!ジエンが潜る、戻って来い!」
ケンゴ「あぁ、部位破壊も今しがた完了したところだ」シュタ
マサト「へへっ、大暴れして来てやったぜ」ドタ
キョウスケ「あぁ、ご苦労だったな。いいか理樹、やつは潜ったあと船首の方向から突進してくる。俺が合図したらスイッチを押すんだ」
リキ「わかったよ恭介」
キョウスケ「来るぞ!」
ジエン>グゴオォォォ!
キョウスケ「・・・今だ、理樹!」
リキ「やあぁぁ!」ポチッ
ガラガラガラガラ ズシャアァァァ!
マサト「おぉ!命中だ!」
ケンゴ「よくやった理樹!」
リキ「いやいや、恭介のおかげだよ。僕はスイッチを押しただけだし」
キョウスケ「いや、理樹なら俺がいなくたって当てられていたさ」
ケンゴ「ともかく、今のでかなりのダメージを与えられたんじゃないか?」
キョウスケ「恐らく、これで決戦ステージへ移るだろうな」
マサト「決戦ステージ?なんだそりゃ?」
キョウスケ「そう言えば説明してなかったな。決戦ステージと言うのは…」
《決戦ステージへ移動します》
キョウスケ「・・・決戦ステージと言うのはこう言うことだ」
マサト「おい、水差されたからって説明すんのやめんなよ。バカだから見ただけじゃわかんねぇんだよ」
ケンゴ「つまり、今度は船から降りてジエンモーランと直接戦うわけか」
キョウスケ「そうだ、謙吾は理解が早くて助かる」
マサト「へっ、褒めんなよ」
リキ「いや、褒められてないから⁉ていうか何も言われてないからね⁉」
キョウスケ「直接戦うと言っても、兵器の類は引き続き使うことが出来る。弾も補充されているはずだ」
キョウスケ「さぁ、やつがまだ遠くにいる間にこちらから仕掛けるぞ。全員、駆け足!」
ケンゴ「船には誰もいなくていいのか?」タッタッタッタッ
キョウスケ「この距離じゃ、大砲も届かないしバリスタも弾かれるだけだ」タッタッタッタッ
リキ「じゃあ、半分くらいまで近づいて来たら僕が船に戻るよ」タッタッタッタッ
マサト「理樹が戻るなら俺も戻るぜ!」タッタッタッタッ
キョウスケ「ダメ。ハンマーは主戦力だぞ。それに援護は1人いれば十分だ」
マサト「なんだよ、仕方ねぇな」
ケンゴ「それにしても、船上で見たときよりも更に巨大に見えるな。」
キョウスケ「砂に潜ってた部分も見えてるから倍くらいには見えるだろう」
リキ「こんなに大きいと剥ぎ取るのも大変そうだね」
キョウスケ「こいつからは8回剥ぎ取れる。素早く剥ぎ取らないと時間切れになってしまうから気を付けろよ」
ケンゴ「どこを狙えばいいんだ?やはり腕か?」
キョウスケ「そこしか狙えないからな。左腕の部位破壊は完了してるようだから攻撃するのは右腕だ」
キョウスケ「それと腕の前には立つなよ。側面から攻撃するんだ。
歩いてる時に接触するとダメージを受けるからな」
リキ「みんな、向こうに爆弾を置いたから気を付けてね!」
キョウスケ「いい選択だ、理樹!竜撃砲で諸共吹き飛ばしてやろう」
ケンゴ「ならば、ここは俺らに任せて爆弾の前で待機をしていてくれ」
マサト「お前に頼りっぱなしじゃ筋肉も泣くってもんだぜ」
キョウスケ「成長したな・・お前ら」グスッ
ケンゴ「恭介、その涙は討伐した時まで取っておけ」
マサト「ほら、俺の筋肉で涙拭けよ。そんなんじゃ外しちまうぞ」
キョウスケ「ありがとう。お前達は最高だぁー!」
リキ「いや・・これ、ただのゲームだからね?」
マサト「おい、ちゃんと攻撃効いてるんだろうな?」ドゴォ
ケンゴ「怯んだり、ダウンしたりリアクションが全く見られないな」スバァ
リキ「これだけ大きいと耐久力とかも半端ないんだろうね。足を引きずったりとかもしないらしいし」
ケンゴ「それでは後どのくらいで倒せるかの見当がつかないな」
マサト「ま、殴ってりゃそのうち倒せるだろ」
リキ「あと1.2歩で爆弾のところだよ」
ケンゴ「そろそろ離れるとしよう。味方の爆弾で力尽きるのは御免だからな」
キョウスケ「まだそれを言うか・・あの汚名はしっかり返上しただろ」
マサト「お前にしては情けないミスだったからな」ニヤニヤ
リキ「ハハハ、確かに恭介らしくなかったね」
キョウスケ「なんてやつらだ、さっき流した涙を返せ」
リキ「いや、あのタイミングで涙はおかしかったからね⁉」
キョウスケ「フン、ならばこの一撃でお前らの信用を欲しいままにしてやろう」ガチャッ キュイィィィィン
ドカアァァァン!!
ジエン>グゴゴオォォォ
マサト「おぉ!あいつダウンしたぞ」
ケンゴ「やっと攻撃しているという実感が湧いたな」
リキ「部位破壊も出来たね。さすが恭介!」
キョウスケ「よせよ、照れるじゃねぇか」
マサト「いや、それ褒められてねぇぞ」
リキ「いや、褒めてるからね⁉どう勘違いしたらそうなるのさ⁉」
マサト「へっ、俺も理樹みたいに冷静なツッコミがしてみたくなってよ」
ケンゴ「到底無理な話しだな。それにお前のポジションはバカだろう?自分の立ち位置を忘れるなよ」
マサト「なんだよバカのポジションって!普通そこはアホとツッコミだろ!」
ケンゴ「それを言うならボケとツッコミだ。やはりお前はバカが相応しいな」
マサト「さっきから聞いてりゃ人をバカだのアホだのボケだの言いたい放題言いやがって!」
リキ「いや、バカとしか言われてないからね」
ケンゴ「バカだからバカと言ったまでだ、何が悪い」
マサト「おい謙吾、今の言葉で俺の怒りは有頂天に達した!!!」
キョウスケ「それ前にも言ってなかったか?」
リキ「真人、さすがに同じネタを2回もやるのはちょっと・・」
ケンゴ「どうやらボケとしてのポジションも危ういな」
マサト「うおぉぉぉ!そんなに筋肉をイジメてお前ら楽しいかよおぉぉぉ!!」
リキ「そんなことより、ほら今チャンスなんだから行くよ」
キョウスケ「弱点部位は口だ。こいつのダウンは長いから今の内にダメージを与えておくんだ」ズサッ ドカァン ズサッ ドカァン
マサト「ふっ、お前らは俺に大ダメージを食らわしたがな」
リキ「そんなしてやったりみたいな顔されても…それに全然上手くないし」ズバッ ズバッ
ケンゴ「いいから攻撃しろ、馬鹿」ズサァ ズサァ
キョウスケ「む、起き上がるな。理樹、そろそろ兵器の射程距離内だ」
リキ「わかった、僕は船に戻って援護にまわるよ」
ケンゴ「頼りにしているぞ」
マサト「間違って俺たちに当てるなよ」
リキ「鈴じゃないんだから大丈夫だよ」アハハ
~女子寮~
鈴「ヘックチ!」
小毬「鈴ちゃん大丈夫?やっぱり風邪じゃないかな?」
鈴「いや、また噂された気がする。だけどバカっぽくはなかったな」ズズッ
小毬「?」
クド「わふーー、ぴよってしまったのですー」
葉留佳「あっ、クド公が目を回してるー!どれ、はるちんがリアルクドも回してあげるヨ!」クルクル
クド「わ、わふーー!れうすが2匹に見えるのですー!」
~大砂漠~
リキ「ふぅ、1人で大砲とバリスタをやるのも大変そうだなぁ」
リキ「とにかく破壊出来てない牙を狙おう。恭介達じゃ破壊出来ないしね」バシュッ バシュッ バシュッ
バシュッ バシュッ バシュッ
ケンゴ「お、理樹の援護が来たようだな」
キョウスケ「あの距離から牙に正確に当てるとはな。さすが理樹だ」
キョウスケ「俺達も理樹に負けてられないな」
マサト「よっしゃぁ!俺の筋肉が今、暴徒と化すぜぇ!」
ケンゴ「お前はあっちの腕だ。お前がいると俺達も被害に合う」
マサト「けっ、しゃあねぇな。死ぬんじゃねぇぞ」
ケンゴ「・・・」スバァ ズバァ
マサト「何か言えよぉぉぉ!」
キョウスケ「早く行け」バァン バァン
リキ「よしっ、これで牙は破壊できた。けどバリスタも大砲の弾ももう採れないや」
キョウスケ「おい、理樹!」
リキ「恭介!向こうにいなくていいの?」
キョウスケ「いや、そろそろお前が弾を採れなくなったんじゃないかと思ってな」
リキ「たった今採れなくなったところだよ。図ったようなタイミングで来たね」
キョウスケ「そうか、なら俺と交代だ」
リキ「じゃあ、僕は真人達の所に行ってくるよ」
キョウスケ「いや、リキは撃龍槍の準備だ。やつはそろそろ射程に入る。十分に引きつけてから使え」
リキ「わかったよ」
キョウスケ「合図はもういらないな?撃龍槍のあとは大銅鑼を頼む」
リキ「うん、任せて」
キョウスケ「さぁ、やつが射程に入ったぞ」
リキ「……よしっ、今だ!!」ポチッ
ガラガラガラガラ ズシャアァァァ!
ジエン>グゴオォォォ!
キョウスケ「よくやった。4HIT命中したぞ」
リキ「うん、安心したよ。アレ?なんかBGMが変わったね」
キョウスケ「2回目の撃龍槍は通称再生ボタンと呼ばれている。決戦ステージで撃龍槍のスイッチを押すとBGMが変更されるんだ」
リキ「なるほど、だから再生ボタンね」
キョウスケ「この曲になるとテンションが上がって来ないか?自分自身が決戦に臨んでいる気分になるだろ」
リキ「言われてみれば、そんな気分になるね」
キョウスケ「やはりそうだろう。これも一つの男のロマンだからな。女子にはわからないだろうな。ましてや鈴には絶対理解できないな」
~女子寮~
鈴「ヘックチ!」
小毬「やっぱり鈴ちゃん風邪だよー。お薬飲んだ方がいいよ」
鈴「いや、また噂された気がする。今度はまたバカだ。それも相当なバカだった」ズズッ
小毬「?」
クド「西園さんはどうして男性のきゃらくたーを使っているのですか?」
美魚「このゲームでは温泉に入れますからね。もう1人どなたか男性キャラにしてくれると良かったのですが・・・」
クド「わふぅ?」
~大砂漠~
マサト「おい、謙吾。時間ヤバくねぇか?」ドカァ ドカァ
ケンゴ「残り7分か・・。理樹が言ったとおり瀕死時のリアクションを取らないからな俺では判断がつかないな」
マサト「恭介の判断に任せるしかないってことか」
ケンゴ「そうなるな。伊達に700時間プレイしていないからそこら辺はわかるんだろう」ズバッ スバッ
マサト「700時間って…どんだけやってたんだよ!」
ケンゴ「日数にするとほぼ一ヶ月プレイしていることになるな」
マサト「野球もやってて、よくそんなに出来るな」
ケンゴ「しかも、3年だぞ」
マサト「あいつの将来が本気で心配になってきたな」
ケンゴ「あぁ、俺もだ」
キョウスケ「おい、喋るなら手を動かしながら喋れ。リキは頑張ってるぞ」
マサト「・・・」
ケンゴ「・・・」
キョウスケ「なんだ、その目は?」
ケンゴ「いや…なんでもない。それよりこいつはまだ倒せないのか?あと6分しかないぞ」
キョウスケ「今のところまで特にミスもなく順調に来ているからな。そろそろ倒せる頃だ」
マサト「おい!こいつ立つんじゃねぇか?」
ケンゴ「マズイな。こいつから離れた方がよさそうだ」
キョウスケ「待て!ここで待機していつでも攻撃に移れるようにしておくんだ」
ケンゴ「しかしこのままではモロに食らうことになるぞ?」
マサト「お前は盾があるからいいけどよぉ、俺なんか食らったら力付きるかもだぜ?」
キョウスケ「安心しろ。俺達には理樹が付いてるんだ。俺は理樹を信じてる」
ケンゴ「なるほど、そういうことか。ならば俺も理樹を信じるとしよう」
マサト「なんだかよくわかんねぇけどよ、理樹を信じろって言うなら俺はその通りにするぜ!」
ジエン>グオォォォ!
キョウスケ「来るぞ・・・」
ケンゴ「・・・」
マサト「・・・」
カンッ ガアァァァァァン‼
キョウスケ「信じてたぜ、理樹!行くぞ、総攻撃だ!」
ケンゴ「はあぁぁぁ‼」マーーーン!!
マサト「うおりゃぁぁぁ‼」キンニクカクメイダァ!!
ジエン>グワァオォォォ!
《目標を達成しました》
《HRが4になりました》
~理樹・真人の部屋~
恭介「女子との合同クエストの前になんとかHRが4になったな」
理樹「朝から晩までずっとやってたからね」
謙吾「それにしても理樹、あのタイミングでの大銅鑼は最高だったぞ」
理樹「いやぁ、そんなことないよ。トドメをさしたのは謙吾達じゃないか」
謙吾「お前の活躍があってこそだ」
真人「そうだぜ理樹。胴上げでもやろうか?」
理樹「それは遠慮しておくよ。鈴みたいに屋上まで飛ばされても嫌だからね」
バァンン!
鈴「こらぁ!いつまで遊んどるんじゃあ!さっさと食堂行って飯食べろー!」
恭介「噂をすればだな」
理樹「さすが兄妹だね。2人ともタイミングが絶妙だよ」
真人「どうでもいいけどよぉ。今のお前のセリフ、母ちゃんみたいだな」
鈴「うっさいわボケぇ!!」バキィ
真人「ぐえっ」
謙吾「済まなかったな、鈴。皆もう待っているのか?」
鈴「そうだ」
理樹「じゃあ、急がないとね」
恭介「めでたくHR4になったことだし、楽しく飯を食おうじゃないか!」
理樹『そして僕たちは女子メンバーも一緒にご飯を食べ、モンハンの話に花を咲かせた』
ー終わりー
このSSまとめへのコメント
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結構面白いです