にこ「だからこそだよ!」
絵里「でもどこに行くのよ」
にこ「隣町にね、温水プールがあるの」
絵里「ふむ」
にこ「そこならみんなで行っても大丈夫な広さだし」
絵里「……隣町ねぇ」
にこ「それにさ!電車で行くってのはいい経験になると思うの!」
絵里「………電車か」
花陽「よさそうですね!」
にこ「でしょっ?ほらほら絵里ちゃん。かよちんもそう言ってることだし!」
絵里「そうね。そこまで言うからには段取りはにこがしてくれるんでしょ?」
にこ「もっちろん!」
絵里「ならいいわ」
にこ「手伝って、かよちん!」
絵里「一人でしなさい」
―翌週 音ノ木坂幼稚園―
にこ「みんな!今日はプールに行くよ!」
穂乃果「プール!プール!!」
凛「プールだ!プールだー!」
にこ「準備はいーいっ?」
海未「ちゃんと みずぎもってきたー」
ことり「にこせんせー、きょうはでんしゃに のるんでしょー?」
にこ「その通り!みんなの電車代はきちんと預かってます!」
希「ウチ、でんしゃたのしみやー♪」
真姫「……たのしみ♪」
絵里「……本当に行くのね」
花陽「いやぁ……先週からのにこ先生のやる気は凄まじかったですからね」
絵里「いつもの十倍は仕事してたわね」
花陽「よっぽどプール行きたかったんでしょうか?」
穂乃果「えりちゃんせんせー!」ダキッ
絵里「んー?どうしたの、穂乃果さん?」
穂乃果「ほのかねっ!もうみずぎ きてきたの!」
絵里「相変わらず気が早いわねー」ナデナデ
穂乃果「えへへー♪」
凛「りんもっ!りんも きてきたよっ!」
花陽「ふふ♪だったらすぐ泳げるねー」
凛「うんっ!」
にこ「さてっ!出発するよー」
穂乃果「わーい♪」
凛「にゃー♪」
絵里「にこー、クラス単位で動くんだよねー?」
にこ「うんっ!」
絵里「じゃあ、海未さん達は集合ー」
海未「はぁーい」
ことり「しゅっぱつだー♪」
絵里「穂乃果さんもー」
穂乃果「あっ!はいはいっ!!」
絵里「『はい』は何回だっけー?」
穂乃果「はい!!」
絵里「ん!よろしー」
凛「にこせんせっ!りんたちも はやくいこっ!」
にこ「よしっ!じゃあ、希ちゃん達も集まってー」
希「はぁーい」
真姫「はーい」
凛「みんなきたよっ!」ピョンピョン
にこ「そう焦らなくても大丈夫だよー、凛ちゃん」
凛「にゃー♪」
希「りんちゃん、ほんまにうれしそうやなー」
真姫「……げんきいっぱいだー」
にこ「じゃあ、出発だぁー!」
凛「しゅっぱつにゃー!!」
希「まきちゃん、てーつないでこー」
真姫「うん」ギュッ
花陽「わー。希ちゃん、さすがお姉さんだねー」
希「ふふん♪ウチもようちえんさんねんめやからなー♪」
真姫「はなよせんせーもー」スッ
花陽「はーい♪」ギュッ
真姫「………えへ♪」ギュー
にこ「にこ達も負けてられないよ、凛ちゃん!」
凛「りんたちも おててつなぐー」ギュッ
にこ「張り切ってこー!!」
絵里「さぁ、にこ達に着いていくわよ」
海未「しゅっぱつです」
ことり「わー♪」
穂乃果「よぉしっ!いっくぞー!」ダッ
絵里「あっ!穂乃果さん、走らない!!」
海未「ほのかっ!」
穂乃果「えー?はやくしよーよー?」
絵里「ダメです。みんなで行くの」
ことり「そうだよ、ほのかちゃん」ギュッ
海未「かってはダメー」ギュッ
穂乃果「わわっ!つかまった!」
絵里「ありがとう、二人とも」
海未「いえ」
∧_∧
( ´・ω・) みなさん、お茶が入りましたよ・・・・。
( つ旦O
と_)_) 旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦
にこ「ところで凛ちゃん、水着着てるって行ってたけど着替えは持ってきたー?」
凛「うんっ!ちゃんとタオルもってきた!」
にこ「ん……?じゃなくて替えの下着とか」
凛「んー?」
にこ「………」
にこ「…………あれ」
希「どしたん、にこせんせー?」
にこ「なんでもないよ!」
真姫「……?」
花陽「大丈夫ですよ、にこ先生」
にこ「……ほ、ホントに?」
花陽「いざというときに絵里先生が替えを大量に持ってきてますから」
にこ「幼稚園に常備してあるやつか!」
花陽「はい」
にこ「さっすが絵里ちゃん!」
真姫「にこせんせー、まえむいて あるきなさい」
にこ「あっ……はい」
希「おこられとるー♪」
穂乃果「はやくいこー」グイグイ
海未「ダメです。いっしょにあるいてー」ギュー
ことり「ほのかちゃん、ひっぱらないでー」ギュー
穂乃果「んー!」
絵里「まるで綱引きね。ほら穂乃果さん」
穂乃果「えりちゃんせんせーも はやくしよー!」
絵里「何をそんなに焦ってるのよ」
穂乃果「だってだって!プールだよ、プール!」
絵里「そうねー」
絵里「でもね、穂乃果さん」
穂乃果「なぁにー?」
絵里「これから私達は何に乗るんだっけ?」
穂乃果「でんしゃー」
絵里「そう、電車よ」
穂乃果「?うん」
絵里「先生ね、電車で騒いでる人は嫌いなのよ」
穂乃果「っ!?」
絵里「町の人みんなが使うものだから、静かにしてないと穂乃果さんも嫌いになっちゃうかも」
穂乃果「たいへんだっ!しずかにしなきゃ!」
絵里「そう。なら大丈夫ね」
海未「……ほのかはほんとうに えりせんせーがすきですね」
ことり「ことりもすきー♪」
穂乃果「ふたりとも!でんしゃでさわいじゃダメだよ!」
海未「うん」
ことり「わかってるよー」
穂乃果「えりちゃんせんせーに きらわれちゃうからねっ!」
海未「だいじょうぶだよー」
ことり「だいじょーぶっ♪」
穂乃果「きをつけてねっ!」
絵里「ふふっ」
―駅 改札前―
にこ「さぁて!到着したよー」
凛「でんしゃ!」
にこ「凛ちゃん、ここからは音量を下げてください」
凛「……でんしゃー」
にこ「そうそう。さてみんな揃ってるー?」
穂乃果「はぁーい」
海未「みんないます」
にこ「では、これから電車に乗るときの注意事項を言います」
ことり「はーい」
真姫「はい」
にこ「じゃあ、聞いててよー?」
凛「うんっ!」
穂乃果「あ、りんちゃん!しーっ!だよ」
凛「しーっ……!」
穂乃果「えへへ……しーっ!」
絵里「いつもあれだけ頼りになればいいのに」
花陽「ですねー」
希「なぁなぁ。えりちせんせー」
絵里「希さん。にこ先生の話、ちゃんと聞いとかないと」
希「うん。でも、なんできょうの にこせんせー、あんなにしっかりしとるん?」
絵里「不思議よねー?」
希「ふしぎー」
絵里「たまにはあぁいうこともあるのよ」
希「そうかー」
花陽「じゃあ、希ちゃん。お話聞きに行こー?」
希「そやね♪」
絵里「じゃあ、花陽。先にみんなの分のキップ買ってくるわね」
花陽「お願いします、絵里先生」
希「いってらっしゃーい」
もしかしなくても切符買うことって今はもうない?
SuicaとかICOCAとか……
普段使わんからな
持ってるけど近所に使える駅ないし
にこ「説明終わり!分かった!?」
凛「わかったにゃー」ボソッ
穂乃果「しずかにするよー」ボソッ
海未「………」
ことり「しずかに、しずかにー」ボソッ
真姫「……し、しずかに?」ボソッ
希「あははー♪」
にこ「極端だなー」
花陽「まぁあれだけ静かにを連呼すれば」
海未「こうなります」
にこ「まぁいっか」
絵里「みんなー、切符買ってきたよー」
穂乃果「あー!えりちゃんせんせー、しずかにー……!」ボソッ
凛「しーっ!だよ……!」ボソッ
絵里「……あ、うん」
ことり「しーっ……!」
真姫「……しーっ」
絵里「……う、うん。分かったわ」
にこ「なんか面白いね」
希「ほんろーされとるなー♪」
にこ「よしっ!じゃあ!」
凛「あー!」
穂乃果「にこせんせー、しずかにー……!」
にこ「……は、はい」
穂乃果「まったく……!」
凛「にこせんせーがしずかにーっていったんでしょー……!」
にこ「よ……よぉし。みんなー電車に乗るよー………!」
穂乃果「おー……!」
凛「おー……!」
絵里「………限度ってものが」
花陽「まぁまぁ」
希「おもろいからえぇやん♪」
海未「いこー、えりせんせー」
絵里「えぇ、行きましょうか」
ことり「でんしゃ、でんしゃー♪」
花陽「真姫ちゃんと希ちゃんも行こっか」
希「おー」
真姫「うん」
にこ「穂乃果ちゃん、凛ちゃん。にこ達、置いてかれちゃう……!」
凛「いそげっいそげっ……!」
穂乃果「しずかにいそげー……!」
ガタンゴトン…ガタンゴトン…
真姫「でんしゃー……」
花陽「真姫ちゃんは電車初めて?」
真姫「うんっ」
花陽「どぉー?初めての電車はー?」
真姫「……ワクワクするっ」
希「なー♪でんしゃは えぇなー」
絵里「海未さん達は去年乗ったっけ?」
海未「はい。どーぶつえんにいくときに」
絵里「そっか今年はバスで行ったから真姫さんは初めてなのか」
ことり「ことり、またどーぶつえんにもいきたい♪」
絵里「よっぽど楽しかったのねー」
にこ「……ねぇ、穂乃果ちゃんに凛ちゃん」ヒソヒソ
穂乃果「なぁに、にこちゃんせんせー?」ヒソヒソ
凛「どーしたのー?」ヒソヒソ
にこ「ここまで静かにしなくてもいいんだけど……」ヒソヒソ
穂乃果「でもでも!えりちゃんせんせーにきらわれちゃうからっ」ヒソヒソ
にこ「あぁーそうかー」ヒソヒソ
凛「しずかにしなきゃ!」ヒソヒソ
絵里「極端だけど」
花陽「一番の懸念事項が解決して良かったです」
絵里「ホントよー。あの二人が大騒ぎしたら大変なことになってたわよ」
希「ほんまになー」
絵里「さてそろそろ目的地じゃない?」
花陽「ホントですね」
希「つぎー?」
絵里「そうよー」
希「まきちゃん、つぎやってー」
真姫「はーい」
海未「おりるじゅんびですか?」
絵里「えぇ、忘れ物がないようにねー」
ことり「はーい♪」
にこ「………なんか疲れた」
絵里「お疲れさまー」ポンッ
にこ「絵里ちゃん、疲れたよー」
絵里「はいはい。まだプールにすら着いてないでしょーが」
にこ「そーだった。今日はプールがメインだった」
穂乃果「プール!プールはまだっ?」
凛「あとどれくらいっ?」
にこ「歩いて10分くらいっ!」
穂乃果「じゃあじゃあ!はしったら いっぷんっ?」
凛「はしるー!?」
絵里「走りません」
穂乃果「えー?」
|
h
冊冊冊冊
|
|
|
|
∧_∧ | クイッ
/ _ノ⌒⌒⌒`~、_
( ̄⊂人 //⌒ ノ ヽ)
⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃
||| || |
||| || |
h
∧冊冊冊冊
ムンガ! ( `Д´)つ
/ _ノ⌒⌒⌒`~、_
( ̄⊂人 //⌒ ノ ヽ)
⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃
| |
| |∧_∧
|_|´・ω・`) そ~~・・・
| ̄|―u'
""""""""""
| |
| |∧∧
|_|・ω・`) ねむいのだけど
| ̄|―u'
""""""""""
穂乃果「じゃあ、はやくいこー!」グイグイ
凛「はやくはやくー!」グイグイ
にこ「あんまり引っ張らないでよー」
絵里「じゃあ、にこ。その二人は任せた」
にこ「あー!めんどくさいの押し付ける気ー?」
絵里「いえいえ。滅相もございません」
穂乃果「にこちゃんせんせー、どこにあるのー?」
凛「はやくつれてってー!」
にこ「分かった分かったー」
絵里「あー、あの二人を引き受けてもらえると楽でいいわー」
希「なー」
絵里「ねー。希さんは頼りになるし」
希「ほやろー♪」
真姫「えりーせんせー、らくちん?」
絵里「にこ先生が頑張ってくれてるからねー」
真姫「じゃあ、あとでほめてあげないとー」
絵里「そうしてあげてー。にこも喜ぶと思うから」
真姫「うん」
希「ウチもほめたげよー♪」
ことり「かよせんせー、おててつなごー」
花陽「いいよー、ことりちゃん♪」
ことり「えへへー♪」ギュッ
花陽「海未ちゃんもどうぞー♪」スッ
海未「あ、はい」ギュッ
ことり「なかよしー♪」
花陽「そうだねー♪」
海未「あっ!みえてきました!」
ことり「あそこー?」
花陽「あそこだねー」
にこ「さぁ着いたよ、二人とも!」
穂乃果「やったぁー!」
凛「プールっ!」
にこ「思う存分泳ぐぞー!」
ほのりん「「おーっ!!」」
いやぁ
プールに着いたし非常にキリがいいね!
素晴らしい!!
めでたしめでたし
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| |∧_∧
|_|´・ω・`) そ~~・・・
| ̄|―u'
""""""""""
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| |∧∧
|_|・ω・`) ・・・・・。
| ̄|―u'
""""""""""
| |
|_| ピャッ!
|桃| ミ
| ̄|
""""""""""""""""
じゃあ俺も寝る
おやすみ
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