モバP「調子に乗った幸子を黙らせたい」(138)
幸子「いよいよボクもCDデビューですね、プロデューサーさん!」
P「そうだな」
幸子「本当はもっと早くデビューしてもよかったのに、もったいぶり方が上手いといいますか!」
P「んー」
幸子「フフーン、でもボクは知ってますよ。何とかは遅れてやってくるものだと!」
P「そうかそうか」
幸子「曲の完成が待ち遠しいですね、ね? プロデューサーさん、ねえねえ?」
P(うぜぇ)
P「いいから仕事なりレッスンなり行ってこいよ。スケジュールどうだったっけ」
幸子「今日はフリーです!」 ドヤァ
P「」
幸子「曲はもうどのくらい完成してるんですか? デビューする日は決まりました?」
P「……」
幸子「何か知ってるなら教えて下さいプロデューサーさん!」
P「わかったわかった。少しは落ち着いてだな」
幸子「ボクは至って落ち着いてますよ! 見ればわかりませんか?」
P(これでは仕事にならん。>>7で黙らせよう)
嘔吐しながらのたうちまわる程度の威力の腹パン
P「幸子、ちょっと冷静になろうか」 ドスッ
幸子「っ……う、ぐ……」 ガクッ
P「どうだ? 少しは頭が冷えただろう」
幸子「かはっ……んぐ、ふ、ふふふふ」
P「!? なんだ、幸子の気が上がっている……!」
幸子「このお腹の痛み……現実ですよね。ボクのCDデビューは夢なんかじゃないんですね……!」
P「くそっ、いつもよりしぶといな! こうなったら>>13だ!」
ドッキリということにする
P「幸子、実はお前にとても言いづらいことがあるんだ。聞いてもらえるかな?」
幸子「ふぅ……何ですか? 今のボクならどんなことでも、寛容に受け止めてあげますよ」
P「実はお前のCDデビューは、その、なんだ。あれ……本当は智絵里の枠なんだ」
幸子「ふふん、そんなことですか。なんでもっと早く――えっ?」
P「そろそろちひろさんがネタばらしに来る頃だったんだ。ね、ちひろさん!」
ちひろ(ちょっ、私!?)
幸子「そ、そんな……冗談ですよね、ち、ちひろさん?」
ちひろ(ああ、幸子ちゃんがうっすら涙目に……まだお腹が痛むのかしら)
ちひろ「えっとね、幸子ちゃん。実は>>26なの」
それだけじゃなくてプロデューサーがプロデュースをやめるの
ちひろ「実はそれだけじゃなくて、プロデューサーがプロデュースをやめるのよ」
幸子「」
P「えっ?」
ちひろ「えっ?」
P(ち、ちひろさん、その話聞いてないんですけど!)
ちひろ(もちろん冗談ですよ? プロデューサーさんに合わせて差し上げてるじゃないですか、有料で♪)
P(わーお!)
幸子「あの、それって、プロデューサーさんがボクのプロデュースをやめる、ってこと……?」
P「あー、うん。実はな、そういうことなんだ」
幸子「ど、どうしてそうなるんですか! おかしいじゃ、ないですか……」
P「それについては、ね、ちひろさん」
ちひろ「ええ、>>34ってわけでそうなったの」
↓
ちひろ「プロデューサーさんの辞めたいっていうご意向を汲んでのことなのよ……かわいそうな幸子ちゃん」
P(あれ、俺が悪いみたいになってる?)
幸子「プロデューサーさんは、ボクを不満に思ってたんですか……? プロデュース、したくなくなるほど……」
P「いや、不満はそりゃあ、人間生きてれば少しは抱えるものだろう?」
幸子「ボ、ボクの何がいけなかったんですか、教えてください! 直し……ますから」
P(どう見ても俺が悪者です本当にありがとうございました)
ちひろ(助け舟がほしいですか? 今ならなんと)
P(ファッキューチッヒ!) チャリーン!
ちひろ「毎度あり、じゃなくて――幸子ちゃん! 諦めるのはまだ早いわ!」
幸子「……?」
ちひろ「ここはひとつ、プロデューサーさんどこが不満だったのか聞いてみましょう!」
幸子「そ、そうですね……プロデューサーさん、教えてください」
P(事態が丸く収まりそうで何一つ変わっていなかった。おのれ千川!)
P「そうだな、とりあえず>>44なとことか、かな?」
P「お前CDデビューが決まった途端、空気読まずに自慢しまくっただろ?」
P「特に智絵里とか、仁奈とか、次こそ来るだろうとファンの間でも囁かれてたアイドルの前でな」
幸子「……」
ちひろ(確実に幸子ちゃんのSAN値を削っていくとはさすがですね!)
P(うるさい金返せ!)
P「まあ、智絵里も仁奈も気にしてはなさそうだったけど、他のアイドル達も良い気はしなかったはずだ」
幸子「……だって」
P「ん?」
幸子「だって、嬉しかったんです。CDデビューできて、ようやくアイドルとして誰からも認めてもらえたみたいで」
P「……」
幸子「それに、プロデューサーさんにも……や、やっと恩返しできると思ってたんですよ! 悪いですか!」
P(どうしてこうなった)
ちひろ(どうするんですか、幸子ちゃんが本当にかわいそうですよ!)
P(あんたが悪ノリするからでしょう! とりあえず>>57しましょう)
P「これからはただのファンとして応援するから頑張れよ」
抑揚のない声で容赦なく吐き捨てる。
言葉の意味をようやく理解したのか、幸子の頬にゆっくりと光の粒が零れた。
P(なんだこのナレーション)
ちひろ(幸子ちゃん泣いちゃってるじゃないですか!)
P(どどどどどうしましょう?)
ちひろ(落ち着いてください、元々ドッキリのなんですから素直にネタばらしして謝ればいいんですよ!)
P(そそ、そうですね。俺は悪くないですよね)
ちひろ(えっ?)
P(えっ?)
ちひろ(とにかくこの場をなんとかしましょう! いたたまれなすぎます!)
P(で、では>>72します!)
幸子を放置して逃走
P「それじゃあちょっと仕事あるんで外行ってきますねー」
ちひろ「ええええ!? あの、ちょっと、プロデューサーさーん!!」
ちひろ「……行っちゃった。なにあの甲斐性なし、じゃなくて」
幸子「……ぐすっ……ぅ、うぅ……」
ちひろ(少女のお腹を殴ったうえに辛辣な言葉を浴びせて、泣いたから逃げるとかただのクズじゃないですか!)
ちひろ「あ、あのね? 幸子ちゃん」
ちひろ(迂闊なことは言えないわね。ちゃんと言葉を選ばないと!)
ちひろ「実は>>82なの」
幸子以外全員CDデビュー
>ちひろ(迂闊なことは言えないわね。ちゃんと言葉を選ばないと!)
選んだ言葉がこれとは……生粋の畜生ですわ
ちひろ「本当は……幸子ちゃん以外のみんな、CDデビューすることになったの……」
幸子「……っ、ぅ、うわああぁぁぁぁん――」 ダッ
ちひろ「慰めようとしたら、トドメをさしていた。何を言ってるかわからないけど、私にもわからなかった……」
このあとの幸子 >>96
AVアイドルに転身
Pに押しかけ女房
命綱なしのスカイダイビング
>>97
(お、自殺か…?)
その夜
P「一人暮らしの我が家に既に明かりがついている……」
P(戸締りは完璧だったはずだ……泥棒? が電気なんてつけるはずないか)
P(鬼が出るかちひろがでるか、蛇なんてかわいいもんだまったく)
P「とりあえずお巡りさんに相談してきた方がいいよな。交番は」
?「ああ、お帰りなさい。遅かったですね」
P(!? 背後、だと? この声は……幸子!)
幸子「そろそろかと思って、外で待ってたんですよ。ご飯はもう出来てますからね。さあ、入りましょう」
P「」
グッバイ、P!
P「お、お邪魔します……」
幸子「ふふっ、誰に気を遣ってるんですか? ここはあなたとボクの家ですよ?」
P「そ、そうでしたっけ? うふふ」
幸子「さあ、座っててください。すぐにご飯の用意が出来ますから」
P「いや、その前にだな……。さ、幸子さん? どうしてここにいるんだ?」
幸子「どうしてって、ボクがここにいないといけないからですよ」
P「微妙に噛み合ってない!?」
幸子「……ちひろさんから聞きましたよ。ボク以外のみんなが本当はCDデビューするんですってね」
P(あの邪神め、取り繕うどころかそんなこと言ったのか!)
幸子「それを聞いて、わかったんですよ。プロデューサー、いえ、Pさん」
P「は、はいぃ」
幸子「ボク、もういらない子だったんですよね。プロデュースをやめるって、ボクを捨てようってことだったんでしょう?」
P「」
>モバP「調子に乗った幸子を黙らせたい」
モバPが黙らされてしまいましたなぁ・・・たまげたなぁ・・・
幸子「ボク、Pさんの隣にいられないならアイドルなんて辞めたって構わないです」
P「お、おう」
幸子「でもね、事務所から捨てられちゃったら、もっとPさんから離れることになるじゃないですか」
P「まあ、もし、幸子が事務所を辞めることになったら、な? もし、な?」
幸子「……。ここまで説明すれば、もうおわかりですよね?」
P「うーん、ちょっと今疲れてて頭が働いてないんだなぁ……代わりにちひろさんに話を」
幸子「そうですか? では、言いますけど。一般人になったボクがPさんの隣にいるには、結婚するしかないでしょう」
P「え、何だって?」
幸子「今日からボクがPさんのお嫁さんになったということです」
P「難聴が効かない!? え、過去形なの? もう決まっちゃってるの?」
幸子「アイドルとしては駄目だったかもしれませんけど、これからの二人の人生はちゃんとプロデュースしてくださいね!」
P「」
幸子「さて、ご飯の用意してきますから、待っててくださいね?」
P「」
【悲報】モバP、輿水幸子をお嫁さんにするも喜べない!?ホモ疑惑浮上!!
このままでいいんじゃない?(適当)
翌日
P「――という夢を見たんですよ」
ちひろ「あ、じゃあ幸子ちゃんは見つかってたんですね? それならよかったです♪」
P「いや、そういう夢をですね、俺は見たと思うんですが」
ちひろ「それで、昨晩はお楽しみだったんですか? 知り合いに元警察がいますけど呼びます?」
P「奇遇ですね、俺も知り合いに元警察がいるので呼ばないでくださいお願いします」
ちひろ「はい、毎度あり。じゃなくて、昨日は大変だったんですからね! 幸子ちゃんのご両親から連絡があって」
P「ああ、大丈夫です、その後ご挨拶に向かわされたので」
ちひろ「ご挨拶?」
P「あ、冗談です、冗談……」
ちひろ「それで、ドッキリだったって話はしたんですか? 幸子ちゃん泣いて出て行っちゃったんですよ?」
P「あんたのせいでしょうが! 逃げた俺が言うのもなんですけど!」
ちひろ「それで、ドッキリだったって話はしたんですか? 幸子ちゃん泣いて出て行っちゃったんですよ?」
P「あ、スルーですか。大事なことですよね、うん」
???「プロデューサーは早く現実を受け止めて、可愛いお嫁さんをを幸せにするべきです!」
P「あんまり声に出したくないのでトーン下げますけどね?」
ちひろ「一体何があったんですか?」
P「何と言いますか、念書とか、既成事実とか、あまり表に出たらまずい話が、既に俺の社会的地位が危ういのですが」
ちひろ「ほうほう。何やらお金の匂いがします」
P「俺を揺すってももう何も出て来ませんよ……。とにかく、今俺がこの事務所にいられるかどうかは」
幸子「何の話をしてるんですか?」
P「」
ちひろ「」
幸子「今日は引越し作業をするって言ってあったじゃないですか。そろそろ行きましょう?」
P「そ、そうだな。じゃあそういう訳なので、後のことはお願いします」
ちひろ「え、あの、まだ何も聞いてないんですが……ん、引越し?」
幸子「早くボク達の愛の巣を作りましょう、Pさん♪」
その一言で、事務所内の音という音が静止したとかしないとか
おわり
どうしてこうなった
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