ノビタ「さぁーて、お昼寝の時間だ!」 (41)
ノビタ「全くスペイン人ってやつは偉大だね。
シエスタなんていう偉大な文化を作り上げたんだから、さて、晩飯まで一眠りするかな」
机「ガタガタ」
ノビタ「オイオイ、これから寝ようって時に
最近のサンタクロースは机の中から家に入ってくんのかい?」
引き出し「ガラッ」
ノビタ「うおっ!?なんだこいつは?」
???「おーッと!驚かせちまったならすまない、おれっちはドラえもん
まあ、未来のダッチワイフみてーなもんだ」
ノビタ「オイオイ、俺はロシア土産にこんなに青くて馬鹿デカイマトリョーシカをもらった覚えはないぜ!」
ドラ 「あんなオナホールにもならないような入れ子人形と一緒にしないでくれよ、
おれっちは未来の技術の粋を集めて作られたロボットなんだぜ?」
ノビタ「未来からきたロボットだあ?するってえと何かい?お前さんは俺の机のヴァージンを奪って
未来と俺の部屋をワームホールで直結させたって言うのか?馬鹿げてるぜ!ヤク中のおじさんのジミーだってもっとまともなことを言うぜ!」
ドラ 「やれやれ、古代人てやつはどうにも疑り深いね、だけど流石にあんただって
未来の技術を目の当たりにしたら信じざるを得ないだろう?」
ノビタ「未来の技術だって?空でも飛ばせてくれるのかい?」
ドラ 「なかなか、察しがいいじゃあないか、といっても未来の技術でも反重力装置ってのはおとぎばなしでね、
空を飛ぶみたいにぶっ飛んだ気持ちになれるのが……、コイツだ、『マジックパウダー』」
ノビタ「ヒュー♪やっぱりお前さんは嘘つきだぜ!
どうやら未来じゃなくネバーランドからやってきたらしい、さあ、ティンクその粉を早く俺にふりかけてくれ!
……と言いたいところだが、俺は薬はやらねえ主義なんだ、ジミーおじさんみたいにはなりたくねえしな」
ドラ 「なんか勘違いしてるようだが、こいつは薬じゃあない。ナノマシンだ。
こいつを口でも鼻でもいいからヒトツマミほど吸い込むと血管を通って脳にたどり着き、快楽物質を分泌するよう脳に電荷をかけるのさ、
ナノマシンは有機金属で出来てるから使用後はクソと一緒に体外に排出されるし、後遺症も中毒も何もない。」
ノビタ「にわかには信じ難いが、そんなでまかせを素面で言ってるとも思えねえしな、どれ、一発やってみるか」スウッ
ドラ 「なかなか思い切りがいいじゃあないか、20秒もすれば快楽の波が押し寄せてくるぜ?」
ノビタ「なんか一線を超えちまったって感じだぜ、……ん?
フフフフ、クク……、ヒャーッハッハッハッハ!」
ドラ 「おっと、随分と効き目が早いじゃないか、どうだい?気分は」
ノビタ「HAHAHAHA!最高だぜ!空を飛ぶなんてチャチなもんじゃあねえ!ローマ法王の前でイエス様をぶん殴ってるみてーな気分だぜ!」
ドラ 「おやおや、罰当たりなやつだぜ。ちなみに効果は30秒ともたないぜ、副作用がない分そこは我慢してくれ」
ノビタ「ハハハ!……クク、はあ、はあ……、ふう、確かにケロッと切り替わっちまったな
コイツがもっと早く開発されてりゃあシド・バレットももう少し長生きできたかもしれねえな。
ところでお前さん、一体何の目的でここにやってきたんだい?まさかバカンスじゃあねえだろう?」
ドラ 「ああ、こんなカビ臭い部屋、ネズミから逃げてる時にだって入りやしねえよ、お前の孫から頼まれたのさ」
ノビタ「孫だって!?そうか、俺は無事に結婚できたようだな。で。相手は誰なんだい?やっぱりシズカかい?」
ドラ 「人工卵子だ」
ノビタ「え?」
ドラ 「人工卵子」
ノビタ「オイオイ、人工卵子だって!?つまりそれは、アレ、だよな、えーっと……」
ドラ 「未来の世界では結婚出来ない奴がレミングスみたいに増えちまってね、
政府がかわいそうだからってそいつらのために安価な人工の配偶子を提供してやってるのさ」
ノビタ「それじゃあ、シズカは……、やっぱりデキスギの野郎と?」
ドラ 「イヤ、彼女もお前と同じく結婚難民さ、今頃はスラムでポケットティッシュでも配るみたいに売女をやってる」
ノビタ「ハハ……、そうかい、で、孫は一体何だってお前さんをここに遣わしたんだい?」
ドラ 「ああ、お前さんの孫娘のフェザーは実にいい娘さ。もう未来ではお前さんは死んじまってたんだけどね
死ぬ前に一回セックスがしてみたかったと、フェザーに言い残して逝っちまったそうだ
まだ、あの娘は10歳だからセックスがなんなのか分かっちゃないが、おれっちを過去に送ってセックスさせてあげて欲しいらしい」
ノビタ「オイオイ、未来の俺は結婚難民な上に童貞で早死になのかい!?一体サタンは俺の何が気に入らないってんだ!」
ノビタ「ん?でも待てよ、今なんて言った?『おれっちを過去に送ってセックスさせてあげて欲しい』だと?」
それってつまり、いや、まさかな」
ドラ 「おれっちは見てくれはこんなんだが、その中身は様々な有機パーツで構成されている
人肌のぬくもりや、粘膜の滑りも完全に再現できる一品でな」
野比「くそったれ!捨て犬の気分さ!」
ドラ「どうした、ノビ?ハニーにおあずけでも食らったかい?」
野比「ああ、是非そうありたいね。でも残念ながらジャイ公の奴さ」
ドラ「ちょっと待った、ちょっと待った(笑)いいかい、ノビ。僕は手を貸さない。いいね?」
野比「なぜだい!?親友だろう?」
ドラ「平和なティータイムをブチ壊すのが親友!?冗談だろ!?」
野比「ドラえもん・・・。そうだね・・・君に買ってきたドラ焼きもアイツに奪われてしまったしね・・・」
ドラ「もう一度言ってみろ」
野比「ドラ焼・・・」
ドラ「ファック!!」
野比「YEAH!そうこなくちゃ!」
ドラ「あのクソ野郎!!このベレッタでケツマンコ犯しまくってやるぜ!!」
そう言ってドラえもんは外部アーマーを取り外してみせた。
とてもロボットとは思えない赤みを帯びた肌色が俺の視覚を覆い尽くした。
メトロノームのように一定のリズムを刻むエンジンの音はまるで心臓の音のようでもあった。
俺は呼び寄せられるかのように右手をその秘部へとあてがった、
それに呼応するように透明でどこか滑りを帯びた暖かい液体が俺のてから肘へと伝いそして太股を濡らした
彼は、いや、彼女は俺の頬をまるで戴冠式でも執り行うかのように両手で優しく包み、
次の瞬間一気に彼女の顔に引き寄せ、キスをしてきた
それはキスというよりもまるで腹を空かせたハイエナがお互いの肉を貪り食うような光景に見えたと思う
彼女の舌を、唾液を、息をいつまでも味わっていたいと俺は思った
彼女と激しいキスをしていると、不意に彼女は言った
ドラ 「ん?何だあの空に浮かんでるのは?ま、まさか中性子ミサイル!?
畜生!タイムパトロールのやつもう居場所を嗅ぎつけやがったのか!クソっ!もう間に合わねえ!」
ボカーン
FIN
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