P「あ、すいません」
菜々「ナナは17歳ですよ? プロデューサーさんが敬語を使う必要はありません!」
P「ソウデスネー」
菜々「もう……。それで、突然どうしたんですか?」
P「レッスンで疲れた身体を癒やそうと思って」
菜々「何やら怪しいですけど……」
P「うーん、菜々のためとは思ったけど、無理なら無理でいいからな?」
菜々「うーん……、でもプロデューサーさんなら信用できますね。お願いします!」
P「じゃあ仮眠室に行こう。横にもなれるからな」
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菜々「それで、マッサージといっても何をやるんですか?」
P「どこか痛いところとか無いか? 例えば腰とか」
菜々「そうですね、最近は腰がちょっとキツ――ハッ!」
P「……」ニッコリ
菜々「ナ、ナナは若いから痛いところなんてなななないですよぉ~」
P「腰のマッサージをやろうか」
菜々「うぅ……」
P「さぁ横になって横になって!」
菜々「は、はい」
P「悪いようにはしないから、ね?」
菜々「……お願いします」
P「じゃあちょっと失礼して――」
「……お願いします」
何かを諦めて、涙を禁じ得ない表情――非常に唆られる。嗜虐心を煽るアイドルはとても素晴らしいとも思う。
彼女をうつ伏せに横たわせると、ゆっくりとその腰に手を伸ばす。
「じゃあちょっと失礼して――」
「んっ」
ゆっくりと、撫でるように菜々の腰に手を添える。
「まだ手をあてただけなのに、そんな緊張するなって」
「ちょ、ちょっと驚いただけで――ひゃっ」
そう言いかけた菜々の脇腹を弄る。緊張によって強張った身体を解すため、くすぐっていく。
「ちょ、ぷ、プロデューっ、サーさん。だ、だめっ、あは、あははっ」
「緊張しなくていいから。リラックスリラックス」
「あは、あははっ、も、もうっ、あははっ」
―
――
――――
はぁはぁ、とうつ伏せのまま息を荒らげ呆けている安部菜々。やりすぎた感はある。
着衣は乱れ、珍しく穿いていた長いスカートからは細く、それでいて肉付きの良いキレイな脚が伸びていた。
「菜々、すまん。やりすぎた。取り敢えず……続けるな?」
返事がないのをちょっと負い目にしつつ、まずは解すために腰方形筋がある当たりを掌で軽く押していく。
「んっ、はぁ、ぁ……」
息を上げつつ、声を上げていく菜々。あまり強く指圧しないように気をつけているためか、くすぐりにあった肌にとって敏感に感じてしまうのかもしれない。
「大丈夫か?」
「だ、んぅ、大丈夫れすぅ、んっ、はぁ」
呂律が回らないほどくすぐってしまったらしい。その瞳はトロンとして、だらしなく口が開いている。
掌で軽く、優しく、撫でるように揉み解していく。その度に声が漏れ、患部が段々と熱くなっていく。
――そろそろだろうか。そう思い親指の腹をギュッと、腰のツボであるあたりに押し込む。
「んんっ! ……はぁ」
「気持ち良いか?」
「は、はいっ、んぅっ……ふぅ」
指圧といってもやり方は多種多様にあるが、女の子を扱うとなるとあまり強くは押せない。それに、直接患部を押すのも中々に怖いものがある。
「んっ…はぁ、ふぅ」
「寒い季節が続いてるが、菜々は冷え性だったり、平熱が下がったりするか?」
「んっ、そうですね、ふっ、ちょっと最近、あっ、寒く感じます」
「んー、そうか」
そうして腰を擦るように解すと、すらりと伸びた脚にタオルケットをかける。
「脚の使い方が腰にくることもある。それに、温めるなら末端からというしな。足をやってくぞ」
「はい……んっ」
そう言うが早く、タオルケット越しに菜々の太腿を掴む。タオルケット越しでもわかるこの柔らかさに肌触りの良さ――正直言ってたまらない。
「な、なんでいきなり太腿なんですか?」
「上から下にやっていったほうが良いんだよ。リンパとかいろいろあるだろ?」
「そ、そうですひゃっ!?」
有無を言わさずに、手に掴んだ弾力のあるそれを揉み始める。親指だけの指圧ではなく、手のひら、5本の指を総て使う。それを両足分だ。
「ぷ、ぷろでゅーさーさんぅっ、…はぁ、や、優しく」
ゆっくりと、全体を揺らすように揉みしだいていく。
親指で腿の内側を擦りながら、他の4本で外側を揺らす。時折漏れる菜々の声を堪能しつつ、彼女の耳元で1つ囁く。
「菜々の太腿、柔らかいな」
「ふぇ?」
「太腿を細くするリンパマッサージ、してやろうか?」
その言葉を聞いて、意味を理解しているのかしていないのかはわからないが、呂律の回らない舌で「ふぁ、ふぁい」と可愛く返され。頭を一撫でする。
「じゃあちょっと道具を使う。知ってるだろ? マッサージジェル」
予め用意していたジェルを取り出す。念のため、冷やさないよう事前に少し温めておいた。
「冷たくはないからな、大丈夫。じゃあタオルどけるぞ」
タオルをどけると、最初は力の入っていた脚が、だらりと投げ出されていた。菜々の方は返事をする気力も無くなってしまったのか、なすがままにボーっとしている。浅い呼吸音がやけに扇情的だった。
「じゃあ、ジェルを塗っていくからな」
「ひゃっ!?」
彼女が自称する女子高生らしい短いスカート、ジェルを塗るために、付け根までたくし上げる。手のひらにジェルを絞り、それを順に太腿へと伸ばしていく。
ジェルを塗ると、少し艶めかしく、てかてかと光る太腿はどうにも淫靡なものだった。
「じゃあまず最初のポイントだ」
そういって太腿に両手をつける。先ほどとは違い、直接触る”生”の太腿。触るだけで揺れ、成熟した果実のようにも思える。
「んっ、んぅ」
「ポイント一、太腿の裏側だ」
そう言いながら螺旋を描くように下から上へと腕をねじりながら揉んでいく。柔らかく、ジェルを塗っているせいか滑りやすいその肌を、犯すように、蹂躙するように指先で触れていく。
「んっ、ぁっ…んぅっ」
「ポイントニ、太腿の内側」
親指で下から上へ、ゆっくりと押し進める。親指と人差し指の間にたまる太腿の肉が盛り上がり、そこから垂れるジェルは官能と言わざるを得ない。
「ふぅ、はぁ……」
大分息も落ち着いてはいるが、足腰に力が入らないらしく、ここまでやっても力が入ることが全くない。
「ポイント三、脚の付け根だ」
「んぅぅぅううううう!?」
そう言って内側に這わせていた親指をそのまま上に押し上げる。ジェルを一緒に押し上げたからか、そこは考えられない程濡れていた。
「付け根はとくにセルライトが溜まる。よく解さないといけない」
そのまま親指を上へグイグイと揉み解し、火照ってきている太腿を強く手のひら全体で押していく。
「あぁ、んぅっ、だめっ、ぷろでゅッ…さーさんっ、あっ、んっ」
「随分溜まってるな、マッサージは久しぶりか?」
「そん、なっ、ぁ、ことっ…んぅぅぅ」
遠慮無く探るように、進むようにと親指を動かす。段々と熱くなってきた指先を意識から外し、菜々の顔を見ると、口がだらしなく呆け初めてきたので、頃合いかな、と思考が巡る。
「太腿はこんなところで終わりだ」
「はぁ、はぁ、んっ、はぁ……」
「ちょっと仰向けにさせるぞ?」
息も絶え絶えな菜々の肩を掴み、ごろんとひっくり返す。
菜々の顔は惚けており、目は蕩け、口はだらりと開いている。その口からは喘ぎ声とも、呼吸ともとれる音が漏れていた。
「そんなに気持ちよかったか?」
「ひゃ、ひゃい……」
「そうか。それでな、最近寒気を感じるというから、腰回りを温めていこうと思う」
そういって菜々の恥骨に両手の親指をかける。そのまま菜々の耳元に近づく。菜々が意外にも小ぶりだからこそできる芸当だ。
「今から骨盤周りの血流をよくするから、お腹の下の方を意識してくれ」
「はぁ、はぁ……」
聞こえているかどうかは分からないが、一度耳元から離れ、恥骨周りを親指で押していく。
「下腹の方を意識して、段々そこが暖かくなるイメージだ」
「はぁ、はぁ、ふぅ……」
「そう、呼吸を落ち着かせて、ゆっくり、意識を向けていって」
そう言いながらも恥骨周りを弄る。他の指で臀部の方を軽く揉み解しながら、声を何度も何度もかける。
何度も声をかけ、菜々の意識が完全に向いたころに、ぎゅっと親指で下腹を挟むように強く押す。
「んっ、あっ、あっ、あぁ、ぁぁぁああああっ」
そのままグリグリと押し続ける。
「あぁ、あっ、熱いぃ、熱い…んぅ、あぁぁ」
「暖かくなってきただろ?」
「はぁ、はい、も、んっ、もっとぉ……」
その言葉を聞いて、ピタリと動きを止める。したり顔をしながら菜々の顔を見ると、涙とヨダレでぐしゃぐしゃになりながらも、絶望的な顔をしていた。
「続き、欲しいか?」
「ほ、欲しい、欲しいですっ、もっと、もっとくださいプロデューサーさん……」
「じゃあ、ボルチオマッサージってのがあってな」
そう言いながら菜々の目尻に溜まった雫を拭いながら、もう片方の腕で菜々のスカートを――
ちひろ「はいストォォォオオオップ!!」
菜々「ひぃっ」
P「あ、ちひろさん。お昼休み終わりですか?」
ちひろ「え? あ、はい。今終わった――って何やってるんですか!!」
P「ナニって、マッサージですよ。な?」
菜々「ひゃ、ひゃいぃ……」
ちひろ「菜々ちゃん、呂律回ってませんけど。それに、泣いてたんですか?」
P「それほど気持ち良かったんですよ。ちひろさんがお金を見て泣くようなものです」
ちひろ「ぶっころすぞ」
菜々「う、うぅ……」モジモジ
P「また今度、な?」ボソッ
菜々「!!」
P「ってことで仕事行ってきますね。立てるか?」
菜々「ひゃいっ!」
ドア「ばたん」
ちひろ「……まったく」
――――
――
―
P「そういえばどうだ? 腰回り軽くなったかー?」
菜々「あ、はい。何故か脚の疲れまで取れちゃいました」
P「何故かって、そりゃマッサージしたからだろ……」
菜々「……」
P「菜々?」
菜々「あ、あの、それで続きって……」
P「……」
菜々「プロデューサーさん?」
P「欲しがりなのはわかるけど、とりあえず目先の仕事を終えたら、な?」
菜々「な!? ……わかりました。今日の菜々は一味違いますよ! ウサミンパワー全開で、仕事もピピーっと終わらせちゃいます!」
P「おう、期待してるぞ」
菜々「はい!」
END
くぅ疲w
たまに整体に行くと凄い気持ちいいですよね。そしてやっぱり短かった。
スレタイを モバP「マッサージしてもいいですか?」 菜々「なんで敬語なんですか……」
に訂正したいことと、菜々さんの一人称がカタカナでない校正ミスが悔やまれます。
モバP「耳を触らせてくれ」 幸子「は?」
なんていうSSの続編だったりしますが全然読まなくても大丈夫です。読まなくても大丈夫です。
モバP「マッサージするぞー」 日野茜「お願いしまーすっ!」
茜「それで、マッサージって何ですか!」
P「いや、言葉のままだ。お前ランニングから帰ってきたばかりだろ? 足のケアのためにマッサージしてやろうと思ってな」
茜「そうですか!? ありがとうございます!」
P「中々元気があってよろしい。汗もかいてるだろ。シャワー浴びてきなさい」
茜「わっかりましたー!」
P「あ、おい、タオル忘れんなよー!」
茜「はい!」
―
――
――――
P「さて、早速やっていくぞー」
茜「お願いします!」
P「ってことで仮眠室行くぞー、そのほうがやりやすいからなー」
茜「はい!」
ドア「がちゃり」
P「茜はラグビー部のジャーマネだったんだろ? マッサージとかしたことはあるのか?」
茜「あります! こう、グイーっとやってググーッとやるとみんな『次からはもういい』だなんて言うんです……」
P「はっはっはっ、それはきっと茜がカワイイから照れてるんだよ」
茜「か、かわっ……」
P「よーしじゃあやるぞ」
茜「は、はい……お願いします」
P「じゃあちょっと失礼して――」
「は、はい……お願いします」
顔を紅くしてしおらしくなった彼女はベッドの上に座る。いつもなら恥ずかしくなって叫ぶところなのだが、シャワー上がりだからか、少し落ち着いているのかもしれない。
耳まで紅くさせた茜の正面に腰掛け、ニッと笑いかける。
「じゃあ、ちょっと失礼して――」
そう言って、体操着であるハーフパンツから伸びる、茜の足の甲に手を載せる。意外にも小さく、綺麗に手入れがされている足に触ると、わかりやすいほどにビクリと体躯を跳ねさせる。
「な、なんだか熱いですね!」
「落ち着け、それはシャワーを浴びたばかりだからだ」
普段運動をしている茜の足は、予想以上に小さく、何よりも予想以上に白かった。いや、インドア派アイドルに比べれば幾分か小麦色ではあるが、シミや傷跡一つ無い、それこそ乙女の脚。
それに、菜々と違い、その脚は引き締まりつつも、肌に潤いがあり柔らかい。……こう言っては菜々に失礼だろうか、茜の脚はすこぶる若いのだ。
「まずはふくらはぎから解していくぞ」
そう言って茜の左脚のふくらはぎを両手で包む。ふくらはぎのマッサージは簡単で、単に溜まった乳酸などを指圧ではなく、手のひら等大きい動きをつけて揉む――もとい擦るのだ。
ふくらはぎを掴むと、あいも変わらずビクリと跳ね、緊張しているのだろうか、どうしたものかとそわそわしている茜に一言提言する。
「なんなら、枕なりクッションなりを腰に置いて寄りかかるようにするか、いっそ寝転がってもいいぞ?」
脚のマッサージをするにあたって、あまりせわしない動きをされると意識が足先に行かないことが多い。そのため、落ち着ける環境を作るのも大事だ。
「は、はい! 枕をクッションにしますね! あれ? 枕がクッション?」
「ああ、何も考えずそのまま座っててくれ」
そう言いつつ、まずは脛を親指で一撫でする。ひゃっ、と普段元気な茜からは考えづらい可愛らしい声が聞こえたが、見なくとも真っ赤になって口元をあわあわとさせている姿が思い浮かぶので、気にしないことにする。
「痛いとか、特に気になるところとかはあるか?」
「へ……? あ、いえ! 大丈夫です!」
「そうか。じゃあ運動後のケアと、適当なマッサージだけするからな」
そういって、ふくらはぎを軽く揉んだり、絞ったり、足首をグリグリと回して筋肉を伸ばしたり。運動後のケアは主にストレッチが多いので、ここは割愛しよう。
両足のケアを終わらせると、緊張が解れたのかだらしない声を上げながらポケーっとする茜という珍しい姿が見れたので、一声かける。
「茜ー? このままマッサージしていいか?」
「ふぇ? はは、はいっ!」
「はっはっはっ、惚けてる茜も新鮮で可愛かったぞ」
「う、うぅ……」
からかうと頭から湯気が出てるんじゃないかというくらに紅くなる。彼女の可愛らしい部分である。
そして彼女が許可した通りに、マッサージに移る。今回行うのは足先のマッサージだ。
正直に言うと足先というものは人によって捉え方が変わる。くすぐったく感じたり、なんとも感じなかったり、それこそ――性感帯として感じる人もいる。
そんな俺の中には確証は無いが、何か確信めいたものが渦巻いていた。
「んぅっ」
「足裏のマッサージ、されたことないか?」
そういいながら、ソフトタッチで茜の右脚の足の裏をなぞる。その動きに茜は身をよじらせるが、口から漏れる小さな吐息から、それがくすぐったいものだからではないと確信する。
「は、初めてですっ…っ!」
「そうか、茜の初めて貰っちゃったな」
普段運動をしているとは聞いているが、予想以上に柔らかい足裏に細い足首。日焼けの影響なのか、他の肌と比べて真白な"そこ"に思考は奪われていた。
ここで焦ってはいけない、そう考えつつくるぶし辺りを両の手の親指で触れる。他の指で足裏を優しく愛撫していき、茜の反応を見る。
「…っ、ふっ…、…っ!」
顔を真っ赤にさせ、普段とは違い声を漏らさないようにと必死に目を瞑り、口元を抑えていた。
「茜? 別に我慢しなくていいぞ?」
「…っ、は、はい…っ!」
「それに、今は二人きりだから……な?」
「……っ!」
首元まで紅潮した頬に、両の手で口元抑え太腿を内側にこすり合わせるその姿は、いつもの元気娘からは思い浮かばない姿で――扇情的だった。
人間には利き手だけでなく、利き足というものがある。利き手が右なら利き足も右、左なら左。稀に逆の利き足になる人もいるらしいが、滅多にいないそうだ。
日野茜、17歳。利き手は右手。彼女のプロフィールを思い浮かべながら彼女の足を眺めていく。先程から右足に触れているのは、感覚的に集中しやすいと予想したからだ。
特に生物の神経は末端に集中していることもあり、感覚としては鋭い。
人差し指でツーっと足の甲を触れるか触れないかというところでなぞる。指の付け根あたりまでなぞり、止める。
それを行う度に太腿がより強く動き出すのが目に見えてわかる。
ツーっとなぞり、止める。ツーっとなぞり、また止める。
「っ、はっ、はっ、…んぅ、んっ」
「声、抑えてると辛いだろ? 今は俺しかいないし、俺も気にしないから我慢しなくていいんだぞ?」
そう言いながらも人差し指でなぞることを繰り返す。そうして提言されたからか、本当に我慢できなくなったからかはわからないが、茜の口からは次第に嬌声が漏れだした。
足の甲をフェザータッチでなぞる一方、足の裏を手のひら全体で優しく撫で始める。表に意識を集中させていた分、その不意打ちとも思える愛撫に一際身体を大きく跳ねさせた。
「んぅ! ぷ、ぷろっでゅーさぁっ! あっ、あっ、んっ!」
「どうした? 気持ち良いだろ?」
「はっ、はっ、んっ! んんぅ!」
「やっぱり茜は可愛いなぁ」
可愛いと言われる度にモジモジと足を動かし、口から漏れる声のトーンが少し高くなる。どこぞのカワイイアイドルよりかは"女"らしい可愛らしさだ。
手で口を抑えることもせず、喘ぎに近いその口はだらしなく開き、目は蕩み出していた。
――もう頃合いだろうか? そう考えて茜に一言問う。
「茜、仕上げに入るけど大丈夫か?」
「んっ、はぁっ、あっ…あぁっ! んんっ!」
聞きながらも手を止めないお陰で、聞こえているのか、返事ができないのかわからない状態までヨガっている。
まぁいいかと納得しながら、今まで触れていなかった足の指先に目をつける。
「あっ、ぷろっ、ぷろりゅーしゃぁっ…んんっ!」
呂律が回っていない声を無視しつつ、その火照り真っ赤に染まった足、そしてその足の指先を思いっきり舌で絡めとった。
「ふぁぁぁぁあああああんんぅっ!!」
男のゴツゴツした指とは違い、柔らかくザラツイた舌で今まで焦らしに焦らされた指先を舐められた茜は、思いっきり震えていた。足を内股にし、ギューッと固まった後に、全身が脱力し、手足をダランと伸ばした。
全力のライブの後のように肩で息をしている茜の耳元で囁く。
「足りない?」
「はぁ…はぁ、んっ、はぁ……。もっ、もっとお願い、しますっ!」
俺はその声を聞いて口元をニヤリと歪ませると。茜の頭を優しく撫で、その唇に――。
ちひろ「はいストォォォオオオップ!!」
P「あ、お疲れ様ですー。残業終わったんですか?」
ちひろ「あ、はい。プロデューサーさんの残してくれた資料とメモ書きのお陰で……って何やってるんですか!!」
P「ナニってマッサージですよマッサージ。茜がランニングから戻ってきたので足のケアをしていたんです」
ちひろ「……」
P「ほら茜、終わったから帰る前にもっかいシャワー浴びてけ」
茜「はぁ…はぁ、はい……」
ちひろ「……あの茜ちゃんが息も絶え絶えなんですけど」ボソッ
茜「ぷ、プロデューサー!」
P「ランニングの後に偶然会うことがあればまたやってやるから、な?」
茜「~っ! シャワー浴びてきます!!」
―
――
――――
ちひろ「菜々ちゃんといい、茜ちゃんといい、マッサージにしてはやりすぎですよ?」
P「そんなヤってるつもりもないんですけどね」
ちひろ「それに、遊んでばかりなのも事務所の意識低下に繋がりますから控えてください」
P「えー」
ちひろ「とりあえず、プロデューサーさんも残った仕事終わらせてください」
P「はいはい。と言っても仕事なんて残ったのは送迎くらいなものですから時間が余って」
ちひろ「だからといって、アイドルたちと過剰なスキンシップはやめてくださいね」
P「ちひろさんに必要なのはスキンケアですけどね」
ちひろ「ぶっ殺すぞ」
終わり
予想以上に時間がかかった上に短し。
マッサージネタって難しいですね。
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