咲子「イブちゃんと温泉旅行」 (80)

◆ひなビタ♪SSです
◆ひたすらイブと咲子がいちゃつきます
◆咲子誕生日記念SS

ガタンガタン… ガタンガタン…

咲子「えへへへへ……」

一舞「もう、いつまでニヤついてるのさ……」

咲子「だって、とってもとっても嬉しくて……」

一舞「それは何度も聞いたし…」

咲子「それぐらい嬉しいってことですよっ!」

一舞「それも何度も聞いた…」

咲子「えへへへへ、イブちゃん…♪」ギュー

一舞「さ、さきこ、他の人もいるから……うう、まだ着くまでには…時間かかるかな……これ…」

~先日~

一舞「ねぇみんな、もうすぐさきこの誕生日だけどプレゼント何にするか決めた?」

まり花「わたしは焼きマカロンにしたよ!さきちゃん前気に入って食べてくれたから
    そのマカロンの別シリーズだよっ!とってもとってもおいしいんだよっ!」

めう「めうははんこにしためう!あとパセリ!」

凛「私は前に喫茶店が欲しがってた小説の単行本にしたけど……もしかして貴方、まだ決まってないの?」

一舞「…う、うん、実は……」

まり花「えー大丈夫なのイブ?さきちゃんならきっとなんでも喜んでくれるよ?」

一舞「だ、だよね……でもそれだから逆に何にするか決まらないっていうか……」

めう「指輪とかどうめう?」

一舞「ゆ、ゆゆゆ指輪っ!?そ、そそそそそういうのはまだ早いし……」

凛(意外と初いのね洋服屋……)

凛「洋服屋、あまり気負う必要はないのよ?
  そんなに憂慮しなくても、ありのままの貴方の気持ちで喫茶店は喜んでくれるはずよ」

一舞「で、でも、なんか…………」

凛「はぁ……じゃあこういうのはどうかしら?」

一舞「ん?」

凛「洋服屋が喫茶店をどこか遠くに連れて行くのよ、そこで逢引なり宿泊なり性交渉なりすればいいわ」

一舞「せ、性交渉って……どっか遠くねぇ……東京!」

めう(言うと思っためう…)

凛「却下よ、大体旅費は貴方が出すのよ?なるべく近場にした方がいいでしょうね」

一舞「そっか……うーん、じゃあ……」

……

……

まり花「さきちゃんお誕生日おめでとう!これわたしからのプレゼントだよっ!」

凛「喫茶店、これは私からの贈り物よ、ほら、前欲しがってた小説」

めう「めうからはこの「春日」はんこをプレゼントするめう!あとパセリ1万円分めう!大事に使うといいめう!」

咲子「皆さん、ありがとうございますっ!とってもとっても嬉しいですっ!」

まり花「さ、次はイブの番だよっ!」

一舞「う、うん……」

凛「何照れてるのよ……本当に洋服屋はヘタレね……」

一舞「だ、誰がヘタレだしっ!大体あんたには言われたくないし……さ、さきこ……」

咲子「はい、なんですか?」

一舞「あ、あの……これ……」ピラッ

咲子「封筒、ですか?」

一舞「中、見てみてよ」

咲子「はい……えっと、宿泊券?」ゴソゴソ

一舞「あの、それ、一泊二日のそんなに高級じゃない田舎の温泉宿の宿泊券なんだけど……
   も、もし良かったら、今週末にあたしと一緒に、温泉旅行にでも、とか……」

咲子「…………」

一舞「あ……もしかして用事ある、とか……?」

咲子「イブちゃんっ!」ガバッ

一舞「きゃっ!さ、さきこ……!?」

咲子「えへへへ……とってもとっても、とってもとっても嬉しいですっ!
   行きましょう!どうせだったら今すぐにでもいいですっ!さぁさぁっ!」

一舞「ちょ、ちょっと、まだがっこ……」

咲子「いいじゃないですかっ!二人の愛の前ではちっぽけなものですよっ!
   あっ、でも良いカメラを用意しなくちゃいけないからやっぱり……ブツブツ」

一舞「あ、愛って……///」テレテレ

イチャコライチャコラ

めう「お熱いめうね」

凛「全く……いつ見ても喫茶店が洋服屋に優位に立ってるわね…逆になることはないのかしら……?」

まり花「イブはヘタレだからねっ!でもそこがイブらしいところだよっ!」

めう「ヘタレじゃないいぶぶなんていぶぶじゃないめう!」

凛「そ、そうね……最近私も、そう思い始めたわ……」

~~~~

一舞「しかしあいつら、好き勝手言ってくれちゃって……
   まりかは兎も角、りんにだけはヘタレ言われたくないし……めうはどうだろ……」

一舞(ま、案を出してくれたのには感謝してるけどね、ありがとね、りん)

咲子「え?何ですか?」

一舞「な、なんでもないしっ!」

咲子「そうですか?」

一舞「そ、それより移動時間暇だね、
   なんか暇つぶしになるもの持ってくればよかったかな?」

咲子「そんなもの、いりませんよっ、私はイブちゃんがいれば十分ですっ!」ギュウ

一舞「う、そ、そう、かな……あはは」

一舞(移動費節約のために電車で移動してるけど…正直失敗だったかなあ…
  こんなさきこがくっついてくるなんて……周りの視線も気になるし……)チラッ

センパイ、マエノセキノフタリカップルナンデスカネ? ハ?ンナワケネーダロ、イイカゲンニシロ! イヤダッテ…
オマエハオレダケヲミテレバイインダヨ セ、センパイ///

一舞(うーん、そんなに人いないけど、やっぱり見られてるよねぇ…
  女の子同士で荷物抱えて、しかも片方は幸せな表情であたしに抱きついてるんだもんね……
  というか、さっきの会話、聞かれてたのかな…)

咲子「えへへ、イブちゃん……♪」スリスリ

一舞(さ、さきこは可愛いけど……これってどうなのかなあ…
  あんまり良くないんじゃ……)

咲子「ねぇイブちゃん」

一舞「え、なに?さきこ」

咲子「やっぱり、こういう場でいちゃいちゃするのは、駄目ですか?
   人も少ないしついついしちゃったんですけど……」

一舞「え、そ、そんなことないよ?ちょっと恥ずかしいけど……」

咲子「でも、この2日だけはイブちゃんは私だけのものですから……
   いっぱいいっぱい、甘えさせてくれませんか?」

一舞「さきこ……し、しょうがないなぁ……でも、声はちょっと抑えてね」

咲子「えっ、あ、私そんな大きい声出してました?」

一舞「う、うん、割と……」

咲子「ご、ごめんなさい…じゃあ、イブちゃん、手、繋ぎましょうよ」

一舞「え?うん、いいけど……」ギュ

咲子「えへへ」

一舞(うわあ、さきこの手のひら、あったかいなあ……それに柔らかくて……
  いや、何度も握った手なんだけど……なんか、ドキドキするっていうか……)

咲子「イブちゃんの手のひら、あったかいですね」

一舞「そ、そういうさきこの手だってあったかいし……」

咲子「うふふ、それは、イブちゃんとこうして、隣り合って手を繋いでるからですよ♪」

一舞「なっ…!も、もう、そんなこと言われると、ドキドキしちゃうじゃん……」

咲子「えへへへ…じゃあ、着くまで、こうしてましょうか?」

一舞「うん」

ギュ

咲子「…………」ジ-ッ

一舞「…………///」テレテレ

咲子「~♪」ニコニコ

ナンカコノシャリョウアツクナイデスカ? ソウカ?オマエガコウフンシテルダケダロ アッココジャダメデスヨ///

……

マモナクシュウテンデス デグチハミギガワホウコウ、オリバハ4バンホームデス Next is…

一舞「……んぁ?」

一舞「あれ、いつの間にか寝ちゃってたんだ……え?もうすぐ終点?」

咲子「すう……すう……」

一舞「さきこ、さきこ、起きてよ、もうすぐ着くって」

咲子「ふにゅ……」

一舞(あ、手、繋ぎっぱなしだ……ちょっと汗ばんでる…いやそれはどうでもよくって……)

一舞「も、もう、さきこ、起きないと……ち、ちゅー、するよ……」

咲子「ふぁ……あ、イブちゃん、私、寝ちゃってました?」

一舞「……うん」

咲子「…?なんでちょっと不満そうな顔してるんですか?」

一舞「なんでもないしっ!それよりさきこ、ここで降りるよ!」

咲子「あ、はい」

~駅前~

咲子「イブちゃん、旅館って確か目の前に見える山の中ほどですよね?」

一舞「そうだよ」

咲子「今からあの山、登るんですか?」

一舞「えー?送迎車があるからそれに来てもらうから登らないよ?
   あれ、言わなかったっけ?」

咲子「あっそうでしたねっ!ちょっとだけ心配しちゃいました」

一舞「咲子別に体力無いわけじゃないでしょ?」

咲子「ええ、一応人並みにはあると思いますけど、
   でも疲れちゃったら、楽しめないじゃないですか」

一舞「そういうのを温泉で癒やすんじゃ……」

咲子「何言ってるんですか、私が言ってるのは、ふふふ……♪」

一舞「……い、今から呼ぶから///」

咲子(あらら、イブちゃん顔真っ赤になっちゃった、
  今に始まったことでもないんだけど、初心なイブちゃんも可愛い…♪)

~旅館~

一舞「あーつかれた……もう夕方になっちゃったし…」

咲子「ごめんなさい、チェックインも全部イブちゃんに任せちゃって……」

一舞「え?いーのいーの!この旅行はあたしが計画したんだから当然当然!」

咲子「そうですか?」

一舞「そうだよ、それより見てよさきこ!窓からの眺めがちょー爽快だし!」

咲子「本当ですねっ!街全体が夕陽に染まってて綺麗ですっ!」

一舞「ははは…二人っきりなのもいいけど、今度はさ、皆で来たいね、なんて思ったりして…」

咲子「皆、ですか……それもいいですけど次は3人で……なんて///」

一舞「3人?あと一人誰?」

咲子「え、あ、な、内緒ですっ!」

一舞「???」

咲子「あっ、そうだ、折角だし街を背景に写真撮りましょうよ」

一舞「お、いいね、撮ろう撮ろう!カメラ貸してっ!自撮りは得意だしっ!」

咲子「じゃあお願いしますねイブちゃん」

一舞「ふふーん、イブ様の自撮りテクニックを見せてやるしっ!」ピッ

咲子(そんなに自撮りいっぱいしてるのかな?私に言えば手伝うのに…)

一舞「はい、チーズっ!」パシャ

咲子「」チュッ

一舞「え」

咲子「えへへへへー」

一舞「ちょ、ちょっとさきこ?な、何急に……」

咲子「折角ですからほっぺにキスしちゃいました♪」

一舞「いや、その……ま、まぁいっか、今更だし……///」

咲子「うふふ♪」

一舞「はしゃぐのも疲れたし、ちょっと休もうよ、時間までまだ少しあるし…」

咲子「そうですね、え、時間?夕食まではまだ2時間半ぐらい…」

一舞「あ、これは内緒だった…ま、まぁあと30分くらいだから」

咲子「えっ?何がですか?」

一舞「あー、じゃあ言っちゃうけど、90分露天風呂を貸し切ってるんだしっ!
   二人っきりで露天風呂を満喫だし!」

咲子「え、そ、そんな高級そうなの大丈夫なんですか?」

一舞「大丈夫大丈夫、宿泊券に一緒に付いてたプランだからさ、あははははっ」

一舞(実はこの貸し切り入れたら券のランクが一つ上がったけど……
  まぁそれは言わないでおくよ…ほら、あんなにさきこも喜んでるし、これにしてよかったよね)

咲子「イブちゃんと一緒に露天風呂……うふふふふ……楽しみですねっ!」

一舞「う、うん」

一舞(嫌な予感がするな?)

咲子「なんだかちょっと小腹空いちゃいました、旅館のお菓子って好きに取って食べていいんですよね?」ヒョイッ

一舞「うん、そのはずだけど……今から食べるの?お風呂の後は夕食だよ?」

咲子「もぐもぐ…大丈夫ですよ」

一舞「ナンデ?」

咲子「いっぱい運動しますからね♪」

一舞「そ、それ、どういう……」

咲子「うふふふふ…♪」

一舞(やっぱり嫌な予感が……というか確実に……でも)

咲子「おお、このお煎餅美味しいですよ、イブちゃん!」

一舞(別に嫌という訳でもないあたしもなんか……同じ穴の狢、かな)

咲子「あ、こっちのお饅頭も……」

~露天風呂~

咲子「うわ、本当に私達しかいませんね」

一舞「当たり前だしっ!この時間に露天風呂貸しきったんだから!今だけは二人っきりでこの黄昏の景色を満喫だしっ!」

咲子「はいっ!でも、改めて見ると、結構な金額掛かってそうですが…本当に大丈夫だったんですか?」

一舞「だ、だから、さきこはそんな事気にしなくていいのっ!それより早く入るしっ!」

ちゃぽん…

咲子「ふー……これは、とってもとっても気持ちいいです……」

一舞「あー……うん、きもちーね……」

咲子「はい……実はちょっと露天風呂を堪能したらイブちゃんとちゅっちゅ、
   とか思ってたんですけど、もうちょっとだけゆっくりさせてくださいね」

一舞「や、やる気自体はまだあるんだ……」

一舞(それより、なんか温泉に浸かって黄昏れてるさきこ、なんか、色っぽい、なぁ……
  いつもより、セクシー、というか、大人っぽい?というか……)

咲子「ふぅ……」

一舞(濡れた肩とか項とかがなんかえっちいというか、表情に艶があるというか……
  防水性のカメラとかあったら良かったかもしれないし……)

一舞「…………」ドキドキ

咲子「…?」

一舞「……」ジー

咲子「なんですか?」

一舞「えっ!?あ、いや、なんでもないんだけど、その、さきこ、綺麗だなって……」

咲子「ふふふ、ありがとうございます、イブちゃん、
   イブちゃんもとってもとっても綺麗ですよ?」

一舞「え、そ、そりゃそうだし!世界一の美貌だしっ!」

咲子「うふふ、それにイブちゃんは、とってもとっても可愛いです」

一舞「か、可愛いって……そ、そっちだって、可愛いし……///」

咲子「イブちゃんにそんなはっきり言われると、照れちゃいますよっ///」

一舞「も、もう、別に初めての言葉でもないのに、さきこったら……」ジー

咲子「うふふ、好きな人からの褒め言葉は何度言われても嬉しいものなんですよ、イブちゃん♪」ニコッ

一舞「……あ、あのさ、さきこ」

咲子「何ですか?」

一舞「ねぇ、き、キスとか、しよっか」

咲子「あら、まさかイブちゃんから誘ってくるなんて思いませんでしたよ?」

一舞「だって、温泉に浸かってるさきこ、なんか艶っぽいというか……見てるとドキドキして……
   い、一応言っておくけど、キスだけだからね、他はあとで……」

咲子「はいはい、分かってますって」ギュ

一舞「あ、さきこ……」

咲子「近付いた方が、キスしやすいじゃないですか」

一舞「それはそうだけど…じゃあさきこ、目、瞑って?」

咲子「はい、いつでもいいですよ……♪」

一舞「さきこ……」


ちゅっ。

一舞「ん……」

咲子「んー……」

一舞(さきこの唇、柔らかいなあ……もう何度もしてるんだけど……)

咲子(うふふ、イブちゃん……♪)

一舞(あとさきこのやたら大きい胸が押し付けられてて、更にドキドキするっていうか……
  あたしの胸の鼓動、さきこに伝わってたりとかしてないかな……?)

咲子(目の前のイブちゃん、なんかいろいろ考えてる表情してる、
  心臓もばくばくいってて、とってもとっても、可愛い……♪)

一舞(そ……そろそろ離さないと、もっと欲しくなっちゃう…)

咲子(…イブちゃんはキスだけって言ってたけど……私は……)

一舞「ん……」

咲子「ふ……」

一舞「…き、キスは好きだけど、やっぱり唇離す時はちょっと寂しいね、あはは」

咲子「……まだ、終わりじゃないですよ」

一舞「え……んっ!?」チュッ

咲子「ん、ちゅ……ちゅる……」

一舞「んぷ、んん、んんっ…」

咲子「ちゅっ、ちゅ、ちゅく……」

一舞「ふ、んん、ぷ、ぁ、ちょ、ちょっと、さき…んぅ」

咲子「ぺちょ、ふ、っ、ん、ちゅ、ちゅ……」

ペチョペチョチュッチュチュッチュ

咲子「んー…ぷは、ふふふ、イブちゃん、口元よだれ塗れですよ?」ツー

一舞「は、ぁ、さ、さきこ……」ドロ…

咲子「もうイブちゃん、とろけちゃってるみたいですね、とってもとっても、可愛いです…♪」

一舞「さきこ、ぉ、ここ、時間制限あるからぁ」

咲子「じゃあ、手早くしないといけませんね……♪」ワキワキ

一舞「そ、そういう意味じゃな……うぅ……」

咲子「ふふふ、イブちゃん……♪」チュー

一舞「んっ」ビクッ

咲子「んー……ふ、んっ……」チュッチュ

一舞「さ、さきこ、そんなに痕付けちゃだめ……首筋とか、浴衣だと、見えちゃう……」

咲子「ちゅ、大丈夫ですよ、旅の恥はかき捨てって言うじゃないですか」ナデナデ

一舞「そ、そういうんじゃなくって、あんっ」ビクビク

咲子「イブちゃん、まだ撫でてるだけなのにこんなに身体震わせて……
   そんなに可愛い姿見せられたら、もっともっとしたくなっちゃいます……♪」ゾクゾク

一舞「ふぁ、な、何度も、見てるくせに……ん、っ」

咲子「こういうのは何回見ても良いものだって、さっき言いましたよね…♪」スリスリ

一舞「んっ、あ、は、ぁ、さ、さきこぉ……」

咲子「ほんと、可愛いですよ、イブちゃん……♪」

咲子「次は、胸触りますね……」ムニュ

一舞「んんっ……」ビク

咲子「イブちゃんのおっぱい、柔らかいです……♪」フニフニ

一舞「んっ、ぁ、さ、さきこの方が大きいし……」

咲子「私のことはどうでもいいんですよ、今はイブちゃんの胸が大事なんですよ?」ムニムニ

一舞「んん、あ、そ、そんな揉んじゃ……」

咲子「ふふふ、とってもとってもすべすべで、触りやすい大きさで、
   私、イブちゃんのおっぱい、とってもとっても、大好きです……♪」

一舞「な、何度も聞いたから知ってるし……ひゃあうっ!きゅ、急に乳首はダメだって、ばあ…!」ビクビク

咲子「うふふふ、もっともっと、いっぱい感じてくださいね……♪」クリクリ

一舞「はっ、あ、はぁ、あ、ああっ、うぁっ……!」

一舞「ふぁ、ん、さ、さきこ、お湯、汚れちゃうよ……」

咲子「でも、上がると寒いんじゃ……」

一舞「からだなら、あったまってるから、大丈夫だから……」

咲子「そうですか?じゃあ……」

ざばぁ

咲子「う、やっぱりちょっと寒いですよ、中に入って……」

一舞「さきこぉ」ギュー

咲子「ひゃっ!い、イブちゃん?」

一舞「す、すぐ終わる、と思うから、ここでしてよ……」

咲子「え………」

一舞「……だめ?」

咲子「う……い、イブちゃん!き、急に、デレないでくださいよっ!
   わ、私、と、止まれなく、なっちゃうじゃないですか……!」ガバッ

一舞「ひゃ、さ、さきこぉ……」

咲子「はぁ、もう、イブちゃん、どろどろですね……」クチュッ…

一舞「ふぁ、あああ、さ、さきこっ……」

咲子「狭くて、熱くて、締め付けてきて……」グチュッ

一舞「あ、あ、はぁ、あああっ、さ、きっ…」

咲子「愛液、止まりませんね……」グチャグチャ

一舞「あああああ、ああああっ」ビクビク

咲子「イブちゃん、今、すっごい顔してますよ……♪かわいい……♪」チュー

一舞「んむ、ふ、んんっ!んんっ、ふぁ、ん、っ!」

咲子「んっ、ちゅ、ぷぁ……」グチュグチュグチュグチュ

一舞「ん、んむっ、ん、ぷ、ぁ、ん、ん――っ!!!」ビクンビクンッ

咲子「ぷは……あ、イブちゃん……?」

一舞「はぁ……はぁ……さ、きこぉ……」グッタリ

咲子「ご、ごめんなさいイブちゃん、ちょっとスイッチが入っちゃって、激しくし過ぎちゃいましたねっ」

一舞「はぁ……はぁ……さきこぉ」

咲子「はい、なんですか?」

一舞「…はぁ…はぁ…さ、さむいから、ぎゅ、ぎゅっとして?」

咲子「うふふ、お安いご用ですよ、イブちゃん♪」

ぎゅっ。

一舞「はぁ…………はぁ…………あったかい……」

咲子「ふふふ……♪」


チャプ…

~夕食~

一舞「ぜ、絶対持ってきてくれた女将さんあたしの首見てたし……」

咲子「そうでしたか?まぁ、いいじゃないですか、うふふっ」

一舞(もしかして見せ付けるために見え易いところに痕付けたのかな……いや流石にそれは…)

一舞「そ、それより早く食べるしっ!料理冷めちゃうしっ!」

咲子「そうですね、あ、その前に写真撮りましょうよ、折角カメラもありますし」

一舞「うん、じゃさきこ撮ってよ」

咲子「はーい、じゃあ、撮りますね、はい、チーズっ」パシャ

一舞「いえーい、どう?上手く撮れた?まぁこのイブ様の写真写りが悪いなんてそんなこと……」

咲子「……ちょっと、暗い気がしますね、今度はフラッシュ焚きますから、もっかい……」

一舞「あの、冷めちゃうからさ……」

……

一舞「ふー、なんかいつもより多めに食べちゃったし!こりゃ暫くは
   脂っこいものとか甘いものとか控えないとだめかも……」

咲子「気にしなくてもイブちゃんは大丈夫ですよ、むしろ少し肉が付いた方がいいくらいですよ?」

一舞「いやいや、この体型維持には結構気を使って……」ハッ

咲子「…………」ゴゴゴゴゴ

一舞「……この話はやめよっか」

咲子「…はい」

一舞「あ、そうだ、下の売店で皆のお土産見に行こうよさきこ!
   明日でもいいけど、そんなに時間があるわけじゃないしさ」

咲子「いいですよ、あ、ついでに旅館の中見て回りましょうよ」

一舞「いいね、じゃあそうしよっ!」

ガチャ バタン

一舞「いやー、浴衣姿で旅館を見て回るとか、なんかウキウキするしっ!」

咲子「ふふふ、そうですね」

一舞「さっ!さきこ、早く行こっ!」

咲子「もう、イブちゃん、走らなくてもお店は逃げませんよー?」

咲子(……あっ)

咲子(確かにイブちゃんの首元、赤い痕が見えるなあ……ちょっと見え易いところ過ぎた?)

一舞「ふふふー、ふふふー、ふんふふふーん♪」

咲子(でも、まるでマーキングみたいでちょっとどきどきするっていうか……)

咲子(特に、ここは初めて来る場所だから皆私とイブちゃんの関係を知らないってことで……)

咲子(……あの痕を第三者が見たら、「あの子可愛いけど唾付けられてるんだな」って思うのかな?)

咲子(…………なんかぞくぞくする)ゾクゾク

一舞「さきこ?おーい、先行っちゃうよー?」

~売店~

咲子「うーん、何がいいですかね?皆はそんな高くなくていいって言ってましたけど」

一舞「やっぱりさ、ここ特有のものがいいと思うし!お菓子とかなら受けがいいんじゃないかな?」

咲子「そうですねぇ…お菓子……かきせんべい、あ、貝の方でした」

一舞「ど、どっちかっていうと甘い方が……きび団子とかどうかな?」

咲子「それちょっと考えたんですけど、いっぱい種類があってどれにしたらいいのか…
   ソーダ味とか桃味、マスカット味、ピオーネ味とかよく分かんないのもありますね」

一舞「ピオーネ?」

咲子「ぶどうの一種みたいですよ」

一舞「ふぅん……そういうのってシンプルなのがいいんじゃない?」

咲子「じゃあきなことか塩とかのにしましょうか」

一舞「うん」

咲子「それと……このキーホルダーとかどうでしょう?
   分解できて、組み合わせるとハートの形になるんですよっ」

一舞「えっと……それってあたし達の?」

咲子「当たり前じゃないですかっ!」

一舞「うーん、いいけど、ちょっと素っ気ないかなあ、それとバラバラのときはまるで破局したみたいだし……
   どうせなら中にさきことあたしの写真仕込めるお揃いのキーホルダーとかがいいかな」

咲子「そういうのもありますけど、ちょっと高くなっちゃいますよ?」

一舞「あるの!?じゃ、じゃあそれにしよっか」

咲子「え、でも、これ……」

一舞「いいのいいの!折角の旅行なんだからさ、記念品は豪華にってさ!……言わない?」

咲子「言うか言わないかは分かりませんけど、それもそうですねっ!」

一舞「じゃあこれときび団子ください……うっ」

咲子「あっ、私も半分出しますから大丈夫ですよっ!」

一舞「あ、ありがと、さきこ……」

……

一舞「あ、ここ卓球台あるじゃん」

咲子「本当ですね」

一舞「……折角だし、一勝負する?」

咲子「ふふふ、いいDEATHよ、手加減しませんからね?」

一舞「望むところだしっ!こういうところであたしの凄さを見せてやるし……」

咲子「じゃあ1本先取にしましょう、サーブはイブちゃんからでいいDEATHよ」

一舞「そんな舐めプしちゃって……このイブ様の華麗なラケットさばきを見るといいし!イヤーッ!」コンッ

一舞(くっくっく、さきこがいきなりスマッシュをかましてくるとは思えない……
  たぶん安定性を重視してツッツキとかで返してくるはず……そこを狙ってばーんって……)

咲子「イヤーッ!」バーンッ!

一舞「えっ」コロンッ

咲子「ふむ……このペンホルダー、いつものと違うから使いにくいDEATHね」

一舞「ちょ……」

一舞(い、いきなりスマッシュしてきた……!?
  お、思ったより攻撃的なプレイだし……こ、こっちも攻めていくしかない…!)

一舞「ちょ、ちょっと驚いたけど、さっきは小手調べだし……
   さっきみたいなのはもう無しだし……こ、ここからがあたしの本気っ!イヤーッ!」コーン

咲子「ふふふ、あまいあまい、ガムシロップよりとってもとっても甘いDEATHよイブちゃん、イヤーッ!」スパーンッ!

一舞(ま、またスマッシュ…!でも今回は……)

一舞「イヤーッ!」バシッ!

一舞(こっちもスマッシュだしっ!さきこは守りの方は弱いと見たし、これで……)

咲子「イヤーッ!」バシーンッ!

一舞(さ、更にスマッシュ!?ウオオーッ!返す!返してやるっ!)

一舞「イヤーッ!」バシンッ!

咲子「イy……あ、外しちゃいましたか……」コロンッ

一舞「ようし……とりあえず一点……」グッ

……

一舞「と、ところで、今更なんだけど…」

咲子「はい、なんDEATHか?」

一舞「得点数えてる?」

咲子「あっ……」

一舞「……やめよっか」

咲子「……そうですね」

一舞「なんかギャラリーも集まってるし……オフシーズンだと思ったんだけどね?」

咲子「ここ私達以外にも人いたんですねっ」

ア、ヤメルノカ、オツカレシター
イヤースゴカッタネー ナンカノチームノヒト?
ビショウジョフタリガユカタデピンポン!イイメノホヨウダッタ!
フタリノムネバインバインナッテタ!スゴイ!フィーヒヒヒ!
ホンノウヲヨビサマスタッキュウ

一舞(あたしとさきこ、普通に卓球してただけ……だよね?)

一舞「あー…結構疲れたし、さきこも疲れたでしょ」

咲子「まぁ多少は……でも」

一舞「でも?」

咲子「夜いちゃいちゃする元気はまだ残ってますから、安心してくださいねっ♪」

一舞「なっ……///」ボッ

咲子「ふふふっ♪」

一舞「も、もう、さきこったら……まだギャラリーもいるのに……」

ざわざわっ

エ!?ヨルイチャイチャッテナニ!?
マサカアノフタリカップル!?アバーッ!
ユリカップルダナンテシツボウシマシタキンパツノコノファンヤメマス
オオ、キョウハジンセイサイリョウノヒダ…ナムアミダブツ…
ユリカップルガコワイ?バッカオマエ…オレガツイテルダロ?
メイドランチノキシュシュウロクマダッスカ?

一舞(……こういう珍しいものを見るような視線は苦手なんだけど、さきこは平気なのかなあ)

~宿泊部屋~

一舞「な……」

咲子「あらあら……枕は二つなのに布団は一つしかないんですね……♪」

一舞「ちょ、これって……」

咲子「うふふ、気の利く旅館さんですね」

一舞「そ、そうかな……軽いセクハラのような……」

咲子「まぁいちゃいちゃちゅっちゅはいつでもできますけど、
   旅館で一つの布団の上でちゅっちゅ、というのはなかなかできませんよ?」

一舞「ま、まぁそうなんだけど……」

咲子「ふふふ、私は、今から始めてもいいくらいなんですよ?
   でもイブちゃんがお疲れで眠いって言うならやめておきますけど…」

一舞「そ、そうは言ってないし……露天風呂では一方的だったから、今度はあたしの番だし……」

咲子「あらあら、それはとってもとっても楽しみです……♪」

一舞(できると思われてない気がする)

……

ぱちん、という音と共に明かりが消えた。
でも、窓からの月明かりで目の前のさきこはやけにはっきりと見える。
今のさきこはいつもは見れない浴衣姿で、少しだけ肌蹴た鎖骨がなんだかセクシー。
入浴時にも見たけれど、チラリズムというやつなのかな。
結構前から思ってるんだけど、さきこは和服的なものが凄く似合うと思う。今のさきこ、とっても、綺麗。
さきこはいつものように、あたしを見てにこにこと微笑んでる。
これからすることを考えたら、あたしの顔からは火が出そうなくらいなのに。
なんでさきこは平気なんだろう。
それとも、表情に出してないだけなのかな?

「イブちゃん……♪」

さきこの柔らかな手のひらがあたしの頬に触れた。
優しい触り方で、触られただけで心臓が高鳴るのが分かる。
この鼓動がさきこに伝わったらすごく恥ずかしい。
またあたしの顔はきっと更に赤くなったはず。
さきこはそんな部分も愛おしいかのようにして頬を撫でてくる。
ちょっとくすぐったいけど、それと同時に意識も撫でられてるかのような感覚。

「ん……」

撫でられるのが心地よくて、思わず微かに声が出ちゃった。
でもこんなのはまだまだ序の口で、この後もっともっと喘ぐことになるのだろうな。
……いや、それじゃあたしがまた受けじゃん!
あたしだって一回リードされるとそのままズルズルいってしまうことは自覚してる。
握り返すなら今しか…………。
だけど、その判断は遅かったみたいで。

「イブちゃんっ…」

さきこに顔をぐいっと引き寄せられたかと思うと、次の瞬間には唇が重なってた。
本当に目の前のさきこは、ぎゅ、と目を瞑ってあたしの唇の感触を味わってるみたい。
キスの最中に目を開けてるとなんだか照れ臭くなるからあたしも目を瞑った。
何度も何度もキスはしてるけれど、余裕がある時のさきこはただ触れ合うだけのキスも好きっぽい。
激しく興奮しているときは直ぐに口の中に舌を入れられたりするけど。
あたしとしてはどっちのキスも好き。
やっぱり、さきことしてるから、という気はする。

「ちゅ……」

そう思ってたらさきこの舌があたしの唇を撫でてきた。
思ったよりさきこは興奮してるみたい。
さきこから舌を伸ばすのはいつものこと。
あたしから舌を伸ばしたことはあったかな?なんだか記憶にない。
ま、それくらいさきこが積極的ってことかな?なんだかこういうところで受け攻めの優劣が表れてる気がするし…。

「んちゅっ…」

あたしの方からも舌を伸ばしてさきこの舌と絡めていく。
舌と舌が絡んで、お互いの唾液の交換。
唇と唇の隙間からぴちゃぴちゃって音が聞こえる。
口の中に流し込まれたさきこの唾液を飲み下すと、なんだか甘い味がしたような気がした。
それからなんだか身体が一層熱くなって、何も考えられなくなってきちゃう。まるで媚薬みたい。飲んだことはないけど。
口元から零れた唾液が顎を濡らすけど、そんなこと気にする余裕は残ってない。
それに、きっと、もっとどろどろになるだろうし…。

「んん……ぷは、っ……」

あたしとさきこの唇が離れる。
やっぱりこの瞬間はちょっとだけ寂しい。
名残惜しげに間に糸を引いてる唾液はまるであたしの気持ちの代弁みたい。
向こうもそう思ってくれてるのかなあ。

「イブちゃん……」

切なげな表情のさきこにとん、と身体を押されて、あたしは力無く布団の上に転がる。
本当はあたしが押し倒したかったのに、悔しいけどそんな気力は無くって。
さきこはあたしをじっと見つめながら首にまたちゅー、とキス痕を上書きするように付ける。
さっきでもまだ十分なくらい赤かったのに、また、幾つかちゅっちゅって啄むみたいに。

「はぁ……下着、外しますね」

さきこはするするとあたしの浴衣を肌蹴させてくる。なんだか全部脱がせる気はないみたい。
下着をぷち、と外されて、あたしのそこそこ豊満な胸が露わになる。
自分の胸には結構自信あるんだけど、さきこには敵わない。一体何食べたらあんなになるんだろ。

「ふふ、イブちゃんのおっぱい、綺麗です…」
「あ、っ、さ、さきこぉ……」

さきこの手のひらがあたしの胸を撫でる。
優しい撫で方なのによく分かんないけど心地よくて、もっとして欲しくなっちゃう。
さきこはにこにこしててとっても楽しそう。
こ、これじゃ露天風呂でのと一緒じゃん……。

「あ、あの、さきこ……」
「何ですか?」
「あたしからもしちゃだめ…?」
「うーん……ふふふ、いいですよ……♪」

あたしの提案をさきこはにっこり笑って承諾してくれる。
その笑顔にまたくらっときそうになるけれど、そこは頑張って耐える。
実際あたしからするというのはあまり多くない。
別にする気が無いわけじゃなくて、単にチャンスが無いだけ、というのが悲しい。
攻めてもさきこあんまり感じてくれないし……。

「さきこっ……」

あたしもさきこがさっきしたみたいに浴衣を肌蹴させる。
すべすべした肩を優しく撫でるとさきこが小さく反応してくれる。
そんな反応でもあたしはとっても嬉しい。
下着も外そうとするけど、それに構わずさきこはあたしの胸を撫でてくる。
びくっ、と感じちゃって上手く手が動かせなかった。

「ひゃ、んっ、さ、さきこぉ……」
「ふふふ、イブちゃん、手が止まってますよ…?」

手が止まってるのはさきこのせいなのに。
でもそんなことは気にせずにさきこの手の動きは止まらない。
あたしの胸を玩具みたいに弄くり回して、たまに乳首も抓られて、ぐにぐにと手のひらで弄んでた。
さきこは本当に楽しそうな表情をしてる。いつもの光景だけど。
折角あたしからもって言ったのにこのままだといつもみたいに一方的に攻められちゃう。

それでもなんとか頑張ってさきこの下着を外した。
さきこの胸はすごいおおきくて、あたしの手のひらには収まりきらない。
それですべすべしていて触り心地もよくて、近くで見ると迫力がすごい。
毎回この胸を見るたびにあたしはずるいなって思っちゃう。
そんなずるい胸をあたしは震える指でぐにぐにと揉む。
柔らかくて、いくらでも触ってられる。

「んっ、ふぁ、ふふふ……」

さきこは若干喘ぐけど、それ以上ににこにこしてる。
何故かさきこはあたしが攻めると感じながらもにこにこする。
理由をいつか聞いたけど、なんだか微笑ましいからだって。
それってどういうことだし?あたしが攻めるのが微笑ましいってこと?
正直よくわかんない理論……。

「んん、ふぁ、あっ……」
「ふ、っ、あ、イブちゃん、可愛いです……♪」

色々考えてる間もさきこの手は止まらなくて。
あたしの身体を好き勝手撫でたり揉んだり抓ったり舐めたりしてびくびくと震えさせた。
それに負けじと頑張ってさきこの胸とか肌を撫でたり揉んだりするけど、さきこは小さく反応するだけ。
たまに声を出したりしてるから感じてない訳じゃないと思うんだけど。
どうも上手くいかないなぁ。

「ふふふ、イブちゃん、そっちも、そろそろ……♪」

さきこの片方の手があたしの下着をするりと脱がせていく。
勿論あたしの意思なんてお構いなし。いや、嫌って訳じゃないけど……。
そっちを触られたら本当に攻められなくなっちゃう。
一方的にされるのも嫌いじゃないんだけど、それは露天風呂でしたし。
というか今回のはあたしの番なんじゃなかったの?

「さ、さきこ、一方的なのはやだ……」
「ふむ……じゃあ、貝合わせにしましょうか」

さきこはにっこり笑って、自分の下着を脱いだ。
やっぱり向こうも興奮してたみたいで、さきこのそこからは液体が溢れてた。
もっとも、あたしが言えることじゃないんだけど……。

「私は貝合わせ、好きですよ?イブちゃんと一緒に、気持ちよくなれますからね」

足が絡んで、あたしとさきこの濡れた部分が触れ合った。
痺れるような快感と一緒に小さく水音が鳴った。

「ふぁっ」

思わず声が漏れちゃう。
さきこの顔はほんのり赤く、にっこりと微笑んでる。
荒い息をあたしに吐きかけながら、じっとこちらを見つめてきてる。
そんなに見つめられると、もっとドキドキしてきちゃうよ……。

「じゃあ、動きますね……んっ」

さきこは腰を動かしてあたしのと擦り合わせる。
動く際にぐちゅぐちゅと液体が泡立つような音がいやらしい。
まるで白い絵の具で塗り潰されたかのように、あたしの思考は白く染まっていく。
何も考えられなくて、ただ、さきこの存在だけを感じてた。

「は、っ、ぁ、ああ、さ、さきこぉ……」
「ふぁ、ん、っぁ、ふふ、イブちゃん……」

だんだん水音も耳が麻痺してきて聞こえなくなってきた。
でもやけにさきこの荒い息と、あたしの呼吸音と心臓の鼓動はよく聞こえた。
もっとさきこの存在を感じたくなって、あたしは手を前に伸ばす。
その手をちゃんとさきこは握ってくれて。暖かくて。
もっともっとさきこが欲しくなって、真っ白になってる頭でさきこの名前を呼んだ。

「さきこ、さきこぉっ……」
「イブちゃっ……イブちゃんっ……」

さきこもあたしの名前を呼んでくれる。
それが嬉しくて、もっともっとさきこが欲しくなっちゃう。
でも、もうこれ以上ないくらいなんだけどね。
まるで今のさきこはあたしの一部みたいにも思えた。
そんな奇形でも、さきこならいいかなあなんて思っちゃうあたりあたしも大分おかしい。
きっと、さきこのせいなんだ。たぶん。

「はぁ、はぁ、あ、さきこぉ、さきこぉ……」
「あ、ふぁ、イブちゃん、イブちゃんっ……」

あたしもさきこも激しく興奮してて、そろそろイっちゃいそうだった。
実際にさきこがどうなのかは正確には分からないけれど、きっとそう。
どろどろとした意識は覚束なくて、ただ惰性に任せてるだけ。
きっと液体がぶつかって水音を立てているんだろう。

「さ、さきこぉっ、あ、あたしっ……!」
「はぁ、い、イブちゃん、私も、ですから……だから……」

さきこは何を言おうとしたんだろう。
その続きを言う前に、あたしとさきこの快楽の水嵩は溢れて、溢れて散った。

「あ、ああ、さ、さきこぉ、さきこぉっ!!」
「はっ、う、ぁ、い、イブちゃ、イブちゃん、イブちゃぁんっ!!」

びくびくと身体を震わせながら、あたしとさきこは殆ど同時に達しちゃった。
意識が吹き飛ばされるような感覚は、何度やっても慣れないなぁ。
達したさきこの身体があたしの上に覆いかぶさってきた。
ちょっと、ちょっとだけ重いけど、暖かくて心地良かった。
柔らかい胸が押し当てられててるのがよく分かる。
はぁはぁと荒い呼吸が顔にぶつかって少しくすぐったい。
あたしは焦点の定まらない目で、目の前のさきこの綺麗な緑色の瞳を見つめる。

「はぁ…はぁ……さきこ……」
「はぁ……はぁ……イブちゃんっ……」

覚束ない意識のまま、またさきこの柔らかい唇があたしの唇と重なった。

……

咲子「……身体、べたべたですね」

一舞「そうだね」

咲子「……この部屋にもお風呂ありましたよね?」

一舞「うん」

咲子「一緒に入りましょうか」

一舞「いいけど……また襲って来たりしない?」

咲子「えっ?して欲しいんですか?」

一舞「な、なんでそうなるんだし!明日は10時にはこの旅館出なくちゃいけないんだから、
   あんまり夜更かしするのはよくないし……」

咲子「じゃあ、もし明日早起きしなくていいなら襲ってもいいんですか?」

一舞「そ、そういう意味じゃないしっ!」

一舞「取り敢えずお湯入れたから一緒に入ろうよ」

咲子「はいっ」

チャポン……

一舞「結構広い浴槽だから二人で入っても余裕あるね」

咲子「そうですねー…でも私は……」ギュッ

一舞「あ、さ、さきこ?」

咲子「こうやって、密着できる方が好きです」

一舞「ふぅん、そっか」ギュッ

咲子「あっ、い、イブちゃんからぎゅっとしてくるなんて、とってもとっても珍しいですね」

一舞「そりゃたまにはあたしだってするよ?ちょっと照れくさいけどね!あははっ」

咲子「ふふふっ、ねぇ、イブちゃん」

一舞「んー?」

咲子「今回は、ほんとに、ありがとうございます」

一舞「えー?何今更な事を……お礼なんていいってば」

咲子「そんなことないです!今回みたいな旅行もそうですけど、
   私はとってもとってもイブちゃんに感謝してるんです!」

一舞「そ、そうなの?」

咲子「ちょっとしたことも、大きなことも、それから、私の恋人になってくれたことも……」

一舞「さ、さきこ……」

咲子「だから、ここで改めて、お礼を言いますね、イブちゃん、とってもとっても、ありがとうっ」

一舞「……あ、改めて言われると、ちょ、ちょっと照れちゃうね///」

咲子「あ、あと、それと……」

一舞「?」

咲子「とってもとっても、心から、イブちゃんのこと、愛しています」

一舞「う……さ、さきこ……」ギュ

咲子「イブちゃん……♪」


ちゅっ。

~朝~

咲子「ふぁぁ……」

咲子(結局あの後イブちゃんとちゅっちゅしちゃったからあんまり寝れなかったなぁ……
  ……イブちゃんは眠くないのかな?)

一舞「さ、お菓子やお土産もカバンに詰めたし……早くチェックアウトするしっ!」

咲子「はい!時間内に出ないと追加料金取られちゃうんでしたっけ?」

一舞「そうだよ、だから早くね!」

咲子(もう9時半だもんね……)

咲子「あの、もしかして私のせい……」

一舞「いいからいいから!早く早くっ!」グイグイ

咲子「あ、ちょ、押さないでくださいよっ!」

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