モバP「フツウの日常」 (47)

モバマスSSです。
のんびりとしたお話。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1367550998

ガチャ

高垣楓「戻りました」

喜多見柚「お仕事終わったよー」

P「お。二人ともお疲れ」カタカタ…

柚「Pサンこそー。朝からそこ、座ってない? 大丈夫? 運動不足で死んじゃうよっ?」

P「お前の中の俺はどれだけ貧弱なイメージなんだ」カタカタ

楓「ふふ。けど、柚ちゃんの言う通りですよ? 運動は、うんとー大事です」

柚「そうだよねー」

P「そ、そうだな」ハハ…

楓「はい」ニコニコ

ちひろ「(柚ちゃんさらっとスルーしたわね…)」

ちひろ「二人ともお疲れさまです」

楓「はい」

柚「うん!」

P「スケジュールだけ確認しておいてな。そのために事務所に戻って来たんだろ?」

柚「むー。Pサンってば分かってないなー」ペチペチ

P「頭を叩くな」

楓「ふふ。分かってませんねー♪」ペチペチ

P「ぐっ。柚だけならともかく、楓さんにまで…」

柚「へへ♪」ペチペチ

楓「ふふ」ペチペチ

ちひろ「(楽しそうだなー)」

柚「ね。休憩だと思って、ちょっと柚たちとお喋りでもしようよー♪」グイグイ

P「…そうは言ってもなあ」

ちひろ「いいんじゃないですか? ちょっと遅めのお昼ごはんがてら、ということで」

柚「おっ。それはいいカモ! アタシもお腹空いてるしー、楓さんもだよね」

楓「ええ」ニコ

ちひろ「少しくらいなら、私は事務所にいますので」

P「…」

柚「へへ」ニコニコ

楓「ふふ」ニコニコ

P「…」ハア

P「分かりました。ありがとうございます、ちひろさん」

ちひろ「いえいえ」

柚「わーい」

楓「わーい」

市原仁奈「でごぜーますよー」

P「一人増えたぞおい」

楓「あら、仁奈ちゃん。こんにちは」

柚「もふもふー♪」モフモフ

仁奈「はい。お二人とも、お仕事でやがります」

P「…仁奈も行きたいの?」

仁奈「そういうことです」コクン

P「仕方ないな」

柚「ン? Pサンちょっと仁奈ちゃんには甘い気が…」

楓「ずるいです」

P「子ども相手になに言ってるんです」ナデナデ

仁奈「♪」モフー

柚「PサンPサン! アタシは撫でてくれないの?」グイグイ

P「はいはい」ナデナデ

楓「あの、私は…」

P「俺の腕は二本しかないので順番で」

すまない、>>6の訂正だ。

仁奈「はい。お二人とも、お仕事でやがります」
→仁奈「はい。お二人とも、お仕事お疲れさまでやがります」

ちひろ「あ、そうだ」ポン

ちひろ「プロデューサーさん。よかったら、ついでに比奈ちゃんも誘ってあげてくれませんか?」

P「え? ええ、別に構いませんが…」

ちひろ「そこそこ」チョイ

P「?」



荒木比奈「…」zz…

仁奈「比奈おねーさん、ご飯に行きやがりますよー」ペチペチ

比奈「…ふご」



P「……ペ、ペンを持ったまま机に突っ伏してやがる…」

ちひろ「なんだか忙しいみたいで」アハハ…

ちひろ「放っておくと、ご飯も食べずにあのままですから…」

P「…」ハア

P「了解です。ったく、おい比奈、起きろ」

比奈「……んあ? …大丈夫っス…まだ、全然間に合うっス…」コク

P「なんの話だ」

柚「ほらほらー。Pサン早くー」グイグイ

仁奈「こうなったら、比奈おねーさんは仁奈が担いで行きやがりますよ!」

ちひろ「に、仁奈ちゃん。それはさすがにちょっと難しいんじゃ…」ワタワタ

比奈「…むにゃむにゃっス」

P「おい。絶対起きてるだろお前」

楓「プロデューサーさん、私まで、頭を撫でてもらってません…」グイ

P「ああもうカオスだなぁうちの事務所は!」

投下終了、短くてすまない。
こんな感じのゆるい話ですが、よかったらのんびりお付き合いください。
続きは夜できるかもです。

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高垣楓(25)

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喜多見柚(15)

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市原仁奈(9)

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荒木比奈(20)

比奈「……うあぁ…日光は苦手っス…敵っス」

P「アイドルがなに引き籠りみたいなこと言ってんだ」ペチ

比奈「いやー。アイドルも可愛いことも楽しいっスけど、やっぱ日陰のじめじめーっとしたところが落ち着くっスよ!」

P「そのうち茸でも生えちまうぞ…」

柚「うちの事務所的にはいいことかも?」

P「ああ、あいつは喜びそうだな…」

柚「フヒヒ!」

仁奈「さてーなにを食べやがりましょうかー♪」ブンブン

楓「プロデューサーさん、どちらのお店に?」

P「近場のファミレスで済ませましょう。あんまり長くちひろさん一人にさせてしまうのも申し訳ないですから」

柚「Pサンは偉いなー賢いなぁ♪」ナデナデ

P「背伸びしてまで撫でなくていいぞ」

楓「よしよし」ナデナデ

P「……ありがとうございます…」

仁奈「プロデューサーは仁奈からすると、十分大きいでごぜーます」

P「フォローありがとう」

比奈「仁奈ちゃんは気の使えるいい子っスね」

柚「でもPサン。アイドルのメンタルをケアするのも、プロデューサーの大事な仕事だと、アタシは思うな」

柚「だからのんびりお喋りしようねー♪」

P「…それもそうだが」

柚「へへっ、アタシはPサンとお喋りして、オイシイモノ食べてー、明日も頑張ろうカナって思えるからね!」

P「…そっか」

柚「うん!」ニッ

比奈「柚もいい子っスねぇ…眩しいっス…」

P「なに言ってんだ。お前も十分眩しいぞ」

比奈「……」

比奈「あ、どうもっス」

比奈「(…ふ、不意打ちっスね…)」

楓「(ふふ。照れてる比奈ちゃん可愛いわ)」ニコニコ

仁奈「仲良くお出かけ、楽しいでごぜーます」ニヘラ

店員「いらっしゃいませー。何名様のご利用ですか?」

仁奈「わー」

比奈「この時間は空いてていいっスね」

店員「(て言うかなんだかもふもふな子がいるわ!? なにあれ可愛い)」

P「五人で。禁煙席の方がいいんですが」

店員「かしこまりましたー。ではこちらへどうぞー」ニコニコ

P「……」

柚「むむ、Pサンがなんだか怪しい眼つきをしてる」

P「怪しいとはなんだ」

比奈「節操のない人っスねぇ」

P「否定はできないが誤解を招く言い方はよしてくれ…」

楓「これ以上女の子が増えても、きっとプロデューサーは面倒を見切れませんよ?」

P「そう思うならもう少し手のかからないようになってください…」

仁奈「ごめんなさいです…」

P「ああ! す、すまん、仁奈に言ったわけじゃないんだ…」ワタワタ

比奈「楓さんを傷つけたバツっスかね」

P「(理不尽な…)」

P「よし。なんでも頼んでいいぞ」

楓「本当ですか?」

P「お酒は論外ですが」ニッコリ

楓「…ハイ」

柚「アタシはーハンバーグが食べたいカナ! あ、ねえねえ、デザートもいい?」

P「おういいぞ」

柚「ありがとー」

比奈「…私は、えっと、このサラダで…」

P「お前はもっと何かしっかりしたものを食べるんだ」

比奈「お腹いっぱいになると眠くなるっスから」キリッ

P「…さいですか」

仁奈「仁奈も、柚おねーさんと一緒でハンバーグがいいです」

P「そうか。楓さんは決まりましたか?」

楓「あ、この…」チョイ

P「クリームコロッケ定食ですか。いいですね」

楓「はい。こーロケが終わったあとですから、コロッケなんかが食べたいかなって」フフ

P「店員さん、注文いいですかー」

楓「(´・ω・`)」ムシデスカ?

比奈「無視は酷いと思うっス」

仁奈「プロデューサーはひどいです?」

柚「この外道♪」

P「フルボッコだなおい」

店員「以上でよろしいですか?」

P「そうだみんな、ドリンクバーも頼むか?」

柚「モチ! のんびりするには欠かせないよねー♪」

P「はいはい。じゃあ、ドリンクバーを五人分」

店員「かしこまりましたー♪ お料理は、少々お待ち下さい」パタパタ…

P「さて、そしたら取り合えず、飲み物を取りに行くか」

仁奈「仁奈が行ってきやすよ!」

柚「おっ。仁奈ちゃんはいい子だなー。そしたらそしたら、お姉ちゃんがついて行こうかなー」

P「悪いな、二人とも」

比奈「仁奈ちゃん、お礼にあとでプロデューサーが一緒にもふもふするっスよ」

P「おい勝手になに言ってやがる」

仁奈「それはほんとでごぜーやすか!?」

P「……」

仁奈「……!」キラキラ

P「うっ、…お、おう。任せとけ」

仁奈「わーい! でごぜーやす!」モフモフー

柚「よかったねー♪」モフモフー

P「……」ハア

楓「プロデューサーさん、元気出してください」

楓「よかったら私もお付き合いしますよ?」

P「いえ。楓さんは無理しないでください」

楓「(´・ω・`)」ムリトカ…

比奈「うわプロデューサー最低っス。見損なったっス」

P「へ? な、なにが? 無理に付き合うことないですよーって意味だぞ?」

比奈「デリカシーはどこに忘れて来たんスか?」

P「わ、忘れてねえよ。忘れてたら、こんだけの大人数のアイドルをプロデュースなんてできるかってんだ」

比奈「むしろデリカシーがないからこそって気もするっスね」

P「辛辣だなおい」

比奈「よしよしっス」ナデナデ

楓「…ありがとう、比奈ちゃん」

P「(俺が悪い、んだよな……ぐ、なぜか分からんのがものすごく悔しいぞ…)」

柚「おまたせー」コト

仁奈「で、ごぜーやす!」コト

P「おう。サンキュー」

比奈「二人ともごくろうさまっス」

柚「いえいえー♪」

仁奈「で、ごぜーやす♪」

投下終了。なごんで頂けているとは幸いです。

次回は明後日以降になります。
内容もペースものんびりですが、お付き合い頂けると嬉しいです。

三人がけのソファにP→楓さん→比奈、向かいPの前に柚→仁奈って感じです。Pは気だるそうに肘をついてみんなの方を向いてます。


続きを夜投下します。

柚「ありゃ? 比奈さんが楓さんをなでなでしてるんだね」

比奈「はいっス」ナデナデ

柚「へへっじゃあアタシもアタシもー」ナデナデー

楓「あ、ありがとう、二人とも…」//

仁奈「……」プルプル

仁奈「…仁奈の手では、楓おねーさんの頭に届かねーでごぜーます…」ショボン

柚「おっ、じゃあアタシが仁奈ちゃんを持ち上げちゃうぞ♪ とりゃー」ガタタ

仁奈「! 柚おねーさんすげーです! ありがとうでごぜーやす! とりゃー!」ナデナデー

楓「あ、う…仁奈ちゃんまで…なんだか恥ずかしいわね…」//ニコニコ

比奈「おおう。さすがアイドル…楓さんめちゃ可愛いっス…」

P「お前もアイドルだぞ」

比奈「知ってるっス」ナデナデ

柚「ねぇねぇ、Pサンは撫でないの?」

P「え?」

比奈「そうっスね。プロデューサーだけしないってのは、おかしいっスね」ナデナデ

仁奈「プロデューサーはオカシイですか?」ナデナデ

P「その言い方には語弊がある」

楓「……あ、あの、プロデューサーさん」

P「? はい」

楓「…無理は、…しないでいいですから…」

P「っ」ゴフッ

比奈「ナイスな意趣返しっスね」グッ

P「やっぱり俺が悪いのか…」

比奈「だれが見ても間違いないっスね」ウン

P「か、楓さん」

楓「…はい」

P「その、すいませんでした。別に無理とか、そういうんじゃなくて」

ポン

楓「…」

P「て、照れ臭かったんです。仁奈たちの頭を撫でるのと、その、…楓さんの頭を撫でるのとは、ずいぶん、違いますから」ナデナデ

P「そ、それだけのことです」

楓「……」

楓「そ、そうですね。それなら、はい。仕方ない、です」ウン

P「はい」ナデナデ

楓「……」エヘヘ//



仁奈「楓おねーさんと仁奈は違うです?」

柚「身長の話カナ?」

比奈「プロデューサーはずるい男っスねー」

P「う、うるさいな」

店員「おまたせしましたー」コト

P「お。料理が来たな」

仁奈「わーい」

柚「わーい」

店員「以上ですね。ごゆっくりどうぞー」ニコ

P「頂きます」

楓・柚・仁奈・比奈「「「「いただきまーす(ス)」」」」

柚・仁奈「「でごぜーやす!」」

P「……なんで柚は仁奈の真似をしたんだ?」モグ

柚「ノリだよノリー」パクー

仁奈「えへへー柚おねーさんは優しいです!」

比奈「(仁奈ちゃんは安定の可愛さっス)」モグモグ

楓「(ノリ? ……なにか閃きそうな気がするのだけど…)」フム

P「楓さーん箸が動いていませんよー」モグモグ

柚「PサンPサン」

P「どうした」

柚「あーん♪」

P「……」

柚「えいっ」

P「もが」

柚「えいえいー」グイグイ

P「むぐぐ」モグモグ

P「……」ゴクン

柚「おいしいよね!」

P「いきなりフォークを突っ込むな」

柚「おいしいよね?」

P「それは…まあ、うん」

柚「えへへ! ならよかった!」

柚「これでPサンと同じ気持ちになれたかなーって!」ニコニコ

P「……」

P「お、おう」

比奈「プロデューサーがアイドルにときめくのはどうなんスか?」モグモグ

P「それはいいだろ」

比奈「プロデューサーが喜多見柚にときめくのはどうなんスか?」モグ

P「…すいません」

柚「♪」

仁奈「う? そうするとですね」モキュモキュ

仁奈「仁奈も柚おねーさんと同じハンバーグを食べてますから、三人で同じ気持ちになりやがりましたね!」ワーイ

柚「やったねー♪」

比奈「それは聞き捨てならないっスね。私にも寄越すっス」

柚「どぞー」

仁奈「仁奈は楓おねーさんにお裾分けしやがりますよー」

楓「ありがとう、仁奈ちゃん」ニコ


ワイワイ


P「…うむ」

P「平和な、フツウの日常だな」

比奈「なに年寄り臭いこと言ってんすか」モグモグ

P「比奈はどうかな」

比奈「なにがっスか?」モグモグ

P「趣味とアイドル活動、ちゃんと両立できているか?」

比奈「えっ……、えっと…その」

P「ああ、悪い。できてるよな。そう俺は信じてるよ? 何より、こんなフツウの日常がそれを保障してくれてるって」

P「いまふと思ったんだ。それだけだ」

比奈「……そうっスか」

比奈「すいません、やっぱ、プロデューサーは腐ってもプロデューサーっスね」

P「腐ってねえよ!」

比奈「ほんのちょっとだけ見直したっス」

P「そうか」

比奈「突然、なにを言いだすのかと思いましたっスけど」ヘラ

比奈「…大丈夫っスよ。プロデューサーの言う通りっス。見ての通り、私たちは、安心してアイドル活動を楽しんでるっス」

比奈「プロデューサーのおかげで」ニッ

P「そうか。ならよかった」ニッ

P「それならまあ、こうやってみんなを食事に連れて来た甲斐もあるってもんだ」

比奈「ご馳走さまっス」

P「いえいえ」



柚「なんだか真面目な話って感じ?」コソコソ

仁奈「よく分かりませんが、きっと、プロデューサーのことを信じていやがれば大丈夫だと思いやす」

楓「うん。そうね」ニコニコ

店員「ありがとうございましたー」

楓「すいません、私の分まで出して頂いて…」

P「気にしないでください。男が女性と食事に行くときなんて、こんなもんです」ポン

楓「……ぁ」

P「? …あっ」パッ

P「す、すいません! いきなり楓さんの頭に手を置いてしまって…その、つい」

楓「い、いえ。その」ドキドキ

楓「……むしろ、…これからもそんな風にしてくれたら、私、嬉しいかなって…」

P「…は、はい。分かりました。楓さんが、そう仰るのでしたら」

楓「はい♪」

P「よーし。休憩も済んだし、戻ったらまたバリバリ働くぞー」

柚「頑張ってー」

仁奈「応援しやがりますよー」

比奈「あ、私は締め切り近いんで応援はできないっス」

P「一瞬いい雰囲気になったのが台無しだ」

楓「…あ。ねえねえプロデューサーさん、私さっき、すごいことを閃いたんですよー」クイ

柚「そうだPサン! アタシは今日もうお仕事終わりだしー、腹ごなしにバドミントンでもどうカナー?」グイ

仁奈「プロデューサー、仁奈は替えのきぐるみも用意してありやがるので、さっそく一緒にもふもふしやがりましょう」グイグイ

比奈「あープロデューサー。仕事が一息ついたらでいいんで、ちょっと手伝ってもらいたいんスけど…」

P「…………」グイグイ

柚「ねーPサン♪」

仁奈「プロデューサー!」

楓「プロデューサーさん♪」

比奈「プロデューサー」ニヘラ

P「…あーうるさいな! もう!」



———こんなカオスな感じが、フツウの日常で。
              今日もうちの事務所は平和で、全力です。

と、言うことで、このSSは終わりですー。
きりがいいのか悪いのかよく分かりませんが…。

結局あまり長く続かずすいませんでした。
お読み頂いた方へ、ありがとうございました。

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