わしわし


こずえ「ふわぁー……」

こずえ「ふわぁって…。ふわぁーってするぅー…」

柚「気持ちいい？」

こずえ「うん…あったかくてー…きもちいー…」

柚「そか。よかった」

柚「へへ。わしわしー」

こずえ「ふわぁ…えへー…」

柚「傘はもってなかったのかな？」

柚「教えてくれたら迎えに行ったのに」

こずえ「えっとねー…こずえは…かささすと……とぶんだよー…？」

柚「なんとまあ！憧れを通り越す軽さだねっ」

こずえ「えへー…」

柚「あ、そこてれるとこじゃないカモ」ｸｽ

こずえ「あれー…？」

ぽんぽん


柚「拭けたー」

こずえ「ふけたー」

柚「さてっ。おこたとストーブどっちがいいカナ？」

こずえ「？？…えっとぉ……？」

柚「体冷えちゃったもんね。あっためよー」

こずえ「…あー…あー」

こずえ「じゃあ…ゆずにするー…」ｷﾞｭｰ

柚「おお。…柚あったかい？」

こずえ「いうまでもないー…」

柚「そっか。ならまいっかー」

こずえ「いいー…」ｷﾞｭｰ

柚「へへ」

こずえ「…えへー…」

柚「あー。でもなにかあったかいものでも」

柚「淹れようかと思ってたんだけど。これじゃむずかしいなー。むむぅ」

こずえ「…だっこするぅー…？」

柚「おおっ。なるほど！」

柚「…ん？こずえちゃんはナチュラルにおねーさんにがんばらせようとするね？」

こずえ「えへー…」

柚「うんっここもてれるとこじゃないかもっ」

柚「けどしょうがないやー。じゃあおんぶしてあげる」

こずえ「やったぁ…こずえ…ふわぁって……するの、すきー…」

柚「おんぶのし甲斐があるなー」ﾍﾍｰ

こずえ「されがいあるなー」ｴﾍｰ

ｶﾞﾁｬ


七海「ぷあ～。ずぶぬれちゃったれす～…」
http://i.imgur.com/UIttoZI.jpg

柚「？あっ七海チャンだ。おはよー」

七海「柚さん。お疲れさまれす～」

こずえ「ななみー…げんきぃー…？」

七海「元気れすよ～。ぬれるとなんだか海を思い出すれす～…ふふふふ…」

柚「帰っておいでー」

こずえ「むしろ…かえってるとこー…？」

ぱさ


七海「？ぷあ」

柚「海もいいけど濡れてると風邪引いちゃうぞ。ちゃんと拭かなきゃね」

七海「えへへ。気をつけます」

こずえ「こんどは…あめくせーって…いわれちゃうー…」

七海「それはいやれすぅ～…」

柚「あはは」

柚「七海チャンもなにか飲む？」

七海「どうもれす～。一緒に淹れてくれるならなんでもいいれすよ～」

柚「そっか。じゃあココアにしよっかなー」

七海「こずえちゃんほらー。ｻﾊﾞｵﾘくんれすよ～。可愛いでしょ～？」

こずえ「んー…？んー……あめくさいー…」

七海「そんなぁ！」

柚「アタシの背中でけんかするのはやめてくれるかなー」ﾄﾌﾟﾄﾌﾟ

七海「くさくなんてないのれす…ちょっとだけ雨にぬれていい感じにしっとりなのれす…」

柚「ま、まあまあ。濡れたままだとぬいぐるみもかわいそうだよ？あとでちゃんとかわかしてあげようよ」

七海「て、天日干しじゃないといやれすよ！」

柚「そこ？」

七海「お魚さんは食べてよし、愛でてよしれすので～♪えへへ～」

こずえ「…こずえ…おさかなにがて…ほねいっぱいー…」

七海「今度上手な骨の取り方を教えてあげますよ～」

七海「お魚おいしいれす！苦手なんてもったいないれすよ！」

こずえ「おぉー…たすかるぅー…」

こずえ「ななみ…じょうずにとれるのー…すごいねぇー…」

七海「えっへんれす♪」

柚「はーい。ココア入ったよー」

七海「わぁい」

こずえ「わーい」

柚「ストーブつけよー。ｻﾊﾞｵﾘくんもあっためたげないとね」ｶﾁ

七海「今日のところはしょうがないれす…」

柚「えらいえらい」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

こずえ「…ここあ…うまー…」


ｶﾞﾁｬ


くるみ「…」
http://i.imgur.com/RlsHIxd.jpg

柚「？おっ今度はくるみちゃんだー…　？」

くるみ「……うううぅ～…！」

柚「ちょ」

柚「な、泣かないで！？雨に降られちゃったのかなっ。よ、よしよーし！」

こずえ「ぷぷ…ゆず……あやしいおじさんー…？」

柚「ち、ちがうもんっ。ちょっ、こずえチャンは一旦おりるっ」

こずえ「いじわるぅー」ころん

くるみ「ふあ…ふあぁ……く、くりゅ、くるみ…！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

柚「お、落ち着いて。ほらーいま拭いてあげるからねー」

七海「あんなふうにしてるとお魚さんに逃げられちゃうのれす」

こずえ「…こずえ…こころをむにするのー…とくいだよー…？」

柚「ぐさぁーっ！」

七海「ｻﾊﾞｵﾘくーん！？」

柚「もー！静かにしてないとお姉さんおこるよー」

七海「えぇ～…もうぜったい怒ってるれす…ぶー」

こずえ「しょうがない…おとなしく…ここあうまーしてるー…うまー」

くるみ「うぅっ…ぐす…」

わしわし


くるみ「あ、ありがとうございましゅ…ふえぇん……」

柚「ううん。雨でぬれてびっくりしちゃったのかな？」

くるみ「そ、それも、ある、けど…」

柚「けど？」

くるみ「ここに来るまでｼﾞﾛｼﾞﾛ見られ……うわぁん」

柚「うわーん！それだめなやつだ！わ、忘れよーっ」

柚「ご、ごめんねっ、へんなこと聞いて！わ、わしわしーっ」

くるみ「う、うん…ずるる」

七海「ほら～。ｻﾊﾞｵﾘくんもうだいたいかわいたすれすよ？」

こずえ「うそくせぇー」

七海「そんなぁ～」

くるみ「あともらったティッシュも全部ぬれちゃった…」

くるみ「これじゃつぎ泣いたときどうしたらいいか、分からなぃ…うぅ～…」

柚「ほ、ほら。そんな理由で泣いちゃったら本末転倒だからね？」

こずえ「こずえが…ちんしてあげるー…ほらー…ちーん」

くるみ「ちーん。うぅ…ありがとぅ…」

七海「はいっ。ｻﾊﾞｵﾘくんを鯖折ると心が落ち着くんれすよ～」

くるみ「ぎゅ。う―…うん…えへへ……。でもちょっとしっけててくさい…ずるっ」

七海「そんなぁ！？」ｶﾞｰﾝ

柚「…」ｸｽ

ぽん


柚「あとはお姉さんがココアを淹れてあげよー。それで元気出してねっ」

くるみ「…あ…。…うぅ…」

くるみ「…」ｺｸ

くるみ「…うぅ～…みんなやさしいぃうわああん」

柚「あーそこで泣いちゃうかー」

こずえ「…ぜんとたなんー…？」

七海「たぶんそれこずえちゃんが言えた台詞じゃないれす」

こずえ「そんなぁ～…」

柚「そっくりだっ」

こずえ「えへー」

くるみ「えぐ…えへへっ…へへ。あっ、ずるっ」

くるみ「…あっ。ココアあったかくて…またはなみず…あ…」

柚（くるみチャンはもうはなみずとたたかう星の下にいるんだね？）

こずえ「…ひとのこは…みな…ほしのもといきてるよー…？」

柚「こずえチャンしれっとアタシの心を読まないでね？」

七海「七海はお魚さんの心なら分かるれすよ～」

柚「…おろすときとか平気なの？」

こずえ「…ん…」うとうと・・

柚「こずえチャンおねむ？」

こずえ「…んー……うんー…ちょっとふわぁって…するぅ…」

柚「そか。じゃあ寝ててもいいよ？」

こずえ「…うんー…このままで…いいー…？」

柚「いいよー。へへっ。今日は柚おねーさんしちゃうよ」

こずえ「…そっかぁ…えへー…」

こずえ「ゆず…やさしー…こずえ…すきだよー…？」

柚「ありがと。アタシもこずえちゃん好きだよー」

こずえ「わぁー…りょうおもいー…だー」

柚「だー」

柚「二人は平気？」

七海「七海もちょっと…眠いれす…ココアでおなかいっぱいなのれす…あぷ」

くるみ「く、くるみも…あわてて走って来たし……ふあぁ」

柚（それはすごい光景だっただろうナー）

くるみ「？？な、なんでしゅか…？」ｸﾞｽ

柚「な、なんでもないよっ」

柚「うんうん。いいよいいよ。休めるときに休むのも大事だよね」

七海「はいれす～…」

くるみ「う、うん。…ありがと…ぐす」

こずえ「みんなでおひるねー…たのしいねー…」

柚「そぉだねー」

ｶﾞﾁｬ


Ｐ「ただいまー」

柚「お。Ｐサンおかえりー。雨は平気だった？」

Ｐ「ん？ああ柚。お疲れさま」

Ｐ「ちょっと降られたけど平気だよ。ありがとう」

柚「そかー。ねぇねぇ、じゃあこっち来てー」

Ｐ「？おう」

Ｐ「？」


こずえ「…すぅー…」

くるみ「…ふえ……ずるずる…」

七海「あっ…ちゃんとハラワタは綺麗にとらなきゃれすよ～…むにゃ」


ぎゅうー


Ｐ「よく見たらすごいことになってるな」

柚「まあね。それはまあいいんだけど。ほら座ってー」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

Ｐ「？」

柚「へへ。えい」ｷﾞｭ

Ｐ「…どうかしたか？」

柚「どうもだけど、まーまー♪」

柚「へへっ。それじゃおやすみー」

Ｐ「は？」

柚「くかー」

Ｐ（はやっ）

Ｐ「…」

こずえ「…くー…」ｷﾞｭｰ

くるみ「…ぐしゅ……んぅ…」ｷﾞｭｰ

七海「あぁ…まだウロコが残ってるれす～…」ｷﾞｭｰ

柚「すぴすぴ」

Ｐ「…みんなに抱き着かれてるとかもてもてだな」

Ｐ「……お姉さんしてたのかな。おつかれさま」

柚「んっ…へへー…すぴー♪」

Ｐ「…俺でよければごゆっくり」

柚「♪」ｺｸｺｸ

こずえ「……ふー…」

くるみ「……うぅ…ずるっ…」

七海「きゃっち、あんどり…むにゃ」

柚「くうくう」

Ｐ「…」


ざあー


Ｐ「…雨…やまないなー…」

Ｐ「…やむまではのんびりしてようか」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

柚「…♪」ﾑﾆｬ

Ｐ「うん」



・・・・おしまい