澤村遥「私が…プロデューサー?」 (48)

注意

※このSSはアイマス×龍が如くのクロスになります。

※両方共かじった位のにわかです。

※2chに立てるのも初めてですがよろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1367506593




最後のライブから3年が経ちました——



私は高校を卒業し、アサガオのみんなのお世話をしています。


あの事件の後、東城会は大吾さんや真島さんが頑張って組織を強化し、一年後に冴島さんが復帰してからはかつてとは言いませんが、元の東城会の姿を取り戻しつつあるそうです。

近江連合は渡瀬さんが会長に就任し、東城会とも上手くやっているようです。

品田さんは錦栄町に戻って、風俗ライターの仕事をしている傍ら、少年野球チームのコーチに就任しました。

前に「優勝したよ!」というメールが来ました。あの時の品田さんの顔、嬉しそうだったなあ。

秋山さんは神室町に戻って何時もの生活をしているそうです。


…でも、ダイナチェアは私が抜けたおかげで倒産、大阪芸能に吸収されました。

T−SETの二人も最初は大変だったそうです…。


私は夢を叶えました。

でも、そのために何人のも人が犠牲になりました。

今でも考えます。

これは本当に私の夢だったのか、もしあそこでスカウトされてなかったら、犠牲になった人は居なかったんじゃないか。

そもそも、私の夢ってなんだったんだろうって。

そこが空白の中、3年間過ごしたような気がします。


そして…。



————遥…


おじさんは…


————俺は…




おじさんは…









桐生「…生きてるぞ。」



…そうです、生きてます。


桐生「…死んだように扱うな。」

おじさんはあの後気を失い、病院に運ばれましたが、脅威の回復力で一週間後には退院できるようになりました。

今では、アサガオの優しいおじさんとして皆のお世話をしています。

遥「大丈夫だよ、扱ってないよおじさん。」

桐生「それなら良いが…そういえば遥、」

遥「何?」

桐生「お前、大学とか行かないのか?お前の周りは大学とかいってるんだろう?」

遥「…また、その話?」

桐生「ああ、もし、学費とか気にしてるんだったら大丈夫だ、いざという時は秋山に頼めば…」

遥「ううん…大丈夫だよ、気にしないで。」

桐生「遥…お前ももう19だ、もっと、将来とか気にした方がいい。」

また、おじさんはその話だ。

私には、今、夢なんか無いのに。

遥「……。」

桐生「アサガオの皆ももう身の回りぐらい世話できる。遥に頼る事は少なくなるだろう。だから…」

遥「うるさい!そんなの…私の勝手だから!」

おじさんが驚いたような顔をする。

つい、カッとなって、大きい声が出てしまった。

桐生「だが…おい、遥!どこへ行く!遥!!」

おじさんの言葉を聞かず、私はアサガオを飛び出した。


沖縄 琉球街


遥「勢いで飛び出してしまった…。」

どうしようかな…今、アサガオに戻るのは気まずいし。

久しぶりに琉球街の探索でもして、気を晴らそう。帰りに夕飯の買い物も済ませたら一石二鳥だね!

どこ行こうかな…あれ?

チンピラ1「おい、何処見てんじゃ姉ちゃん。」

???「あら、あらあら〜。」

チンピラ2「いい体してんじゃねえか、どうだい?俺のゴーヤでもぶち込みにいくかい?」

???「ちょ、ちょっと〜。///」

あーあ、チンピラがお姉さんに絡んでる。しかも卑猥な言葉まで出して…。

これは…放っとけないな。

遥「ちょっとお兄さん達!、お姉さん困ってるじゃないですか!」

チンピラ1「ああ?なんだオメー?」

チンピラ2「ちょうど良いじゃない!一対一ですよ?」

遥「聞いてるの?このお姉さんはあんたらに絡まれて迷惑がってんのよ?あんたらには興味ないんだから、さっさと消えれば?」

チンピラ1「なんだこのくそあm…グハッ!」ドサァ!

チンピラ2「…ええ!?」

???「今のは…」

遥「…ニッ」


あのチンピラが私の左肩をどつこうとしてたから、その腕を引き込んで私の右肘をかましてやった。

実は、このままおじさん達に守られるのも嫌だったから、おじさんには秘密だけど、3年前から琉球古武術をしている。

門をたたいたのが与那城さんの(仮設)道場だったけど、そこらへんのヤクザぐらいだったら倒せるようになったし良いかと思ってる。

遥「女だからって、舐めないでちょうだい?」

チンピラ1「…くっそ〜。」

あ、起き上がった。

チンピラ1「ふざけんじゃねえzガハァ!」

???「ヌ、ヌンチャク?」

まあ、与那城さんの道場だからヌンチャクも扱う、むしろ今は私の得意武器になってる。

遥「おりゃおりゃおりゃ!」ドコドコドコ!

チンピラ1「グワッハアァ!」

まず一人!

遥「次は…」キッ

チンピラ2「うっわぁ!こうなったら、961式セレブコマンドーで…」

遥「うるさい!」ドゴォ!

チンピラ2「ぷげらあぁあああ!」

一丁上がり!


チンピラ1「クッソ!おぼれてやがれ!」

チンピラ2「うわああああ!アンマー!」

遥「…行っちゃった。」

???「…あの〜、助けてくださって、ありがとうございます。」

遥「い!いえいえ、ただ私は放っとけなかっただけで…」

???「いえいえ〜本当に感謝してます〜。」

…その人は、おっとりしていて、綺麗な人だ。

そして、…これは『どたぷ〜ん』という単語が似合う…私もそれなりにあるよ?

???「私、765プロでアイドルをさせてもらってます、三浦あずさと申します〜。」

765プロ…確か、明日琉球ドームでライブだったっけ、志郎と宏次が話してたなあ。

遥「私、澤村遥と申します。」ペコリ

あずさ「はるかちゃん?まあ偶然、うちの事務所にもはるかって子が居るんですよ〜。」

遥「そうなんですかぁ。」

あずさ「うふふ、そうなんです。あと〜、助けてもらってなんですけど〜…。」

遥「?、何ですか?」

あずさ「…道に迷ってしまったんです。集合場所まで、道を教えてもらえませんか?」


Mストア 琉球通り前店

遥「ちょっとちょっとあずささん!そっちじゃないです!」

あずさ「あらあら〜」

少しでも離れたらどっかいっちゃうよ…極度の方向音痴だとは言ったけど最早ここまでとは。

遥「着きましたよ、あずささん。」

あずさ「あ、律子さんにプロデューサーさ〜ん。」

P「あ!あずささん!探してたんですよ!?」

律子「まったく…心配したんですよ?」

あずさ「ごめんなさい…道に迷ってしまって。この、遥ちゃんが居なかったらずっと迷ってました〜。」

律子「はあ…ごめんなさいね。」

遥「いえいえ、良いんですよ。」

律子(…伊織に声が似てるわね。)

P(……どっかで見たことあるな…?)


律子「あ、申し遅れました。私、765プロダクションでプロデューサーをしております、秋月律子と申します。」

P「同じく、プロデューサーをしております、Pです。」

遥「私、澤村遥です。」

律子「遥ちゃんね、申し訳ないんだけれど、もう二人探してきてもらえないかしら?」

律子「響と貴音を探してほしいの、これが写真よ。」

遥「黒髪にポニーテールが響ちゃん、銀髪ロングの方が貴音ちゃんですね。」

P「動物とお笑い担当が響、ラーメン大好きが貴音だ。」

律子「そんなこと言っても意味ないでしょう。…ごめんね、本当なら私が探しに行きたいけれど…」

オキナワデスヨ!オキナワ!
ワーワーオヒメチンマダー?
アズササンソッチイッチャダメー!
アフウ…

律子「…とまあ、こんな感じだから…。」

P「社長と小鳥さんは先に現地に行ってるからね。」

遥「…分かりました、探してきます。」

律子「本当に、ご免なさいね。」

P「よろしく頼むよ!」

遥「いえいえ、大丈夫ですよ。」

P「………。」


さあ、頼まれたは良いけど何処に居るんだろうか。

響ちゃんはともかく、貴音ちゃんは銀髪だし見つけやすいかなぁ…?

通行人1「おい、見たか?!」

通行人2「ああ…わらばぁにいた銀髪ロングの美人!」

通行人1「丼積み上げてたよな?」

通行人2「あの量が何処に入るんだろうか…恐ろしい。」

まさか…たしかPさんは「貴音はラーメン好き」って言ってたけど…まさかね?


わらばぁ

遥「いた…。」

丼が、積みあがってるよ…。

隣に、響ちゃんも居るね。よかった。

響「貴音ぇ〜もう行くさ〜。」

貴音「ですが響、私はこの『沖縄そば』の真髄に到達するにはまだまだです、やはりもう少し食さなければ…。」

響「やてぃん貴音ぇ、ちょぎりーさー集合時間三十分も過ぎちょるぞ。へーくさんと律子んかい怒らりゆんさー。」

貴音「しかし響、沖縄には『うちなぁたいむ』というものがあると…。」

響「内地ぬちゅんかいや関係ねーらんよ。うりとぅわじゃぬときや『うちなータイム』やねーらんぞ。」

貴音「なんと。」

響「なんとじゃないぞ。」

遥「…あの、765プロの響さんと、貴音さん?」

響「うわっ、しがんださー!というか方言出ちまったぞ!」

貴音「貴女は、どうして私達の名を…。」

遥「あなたの所の律子さんに、探してきてって言われたの。」

響「本当か!?うぎゃー!これは確実に怒られるー!貴音、早く行くぞー!」

貴音「ええ、ではめにゅうを後一巡してから…」

響・遥「「オイ。」」


方言変換 by もんじろう http://monjiro.net/



ヤクザ1「ぐほ!」

ヤクザ2「ぐわっ!」

ヤクザ3「ぎゃあああああ!」

ヤクザ’s「すんませんしたー!」

ヤクザ1「これで許して下さい…。」

3万円を手に入れた。

遥「二人とも、大丈夫だった?」

響「うん…ヤクザに絡まれた時にはどうしようかと思ったけど、強すぎるぞ。」

遥「ダンスやってたからね。」

貴音「なんと、だんすは万能なのですね。」

響「そういう問題じゃないと思うぞ…。お、律子とプロデューサーだ!」

律子「ちょっと!大丈夫だった!?」

P「なんか大きい音がしたと思えば…」

ヤクザ2「そうなんですよ〜この子たちがk」

遥「」ギロッ

ヤクザ’s「ひいいいぃ!」ダッ

遥「…二人とも、怪我は無いようですよ。」ニコッ

律子「そ、そう…(一睨みでヤクザ退散させちゃったよこの子。)」

P(こええええええええええええ!)


P「とりあえず、響と貴音を見つけてきてくれて有り難う。」

P「お礼と言っちゃ何だけど、これからこの子達のリハーサルなんだ。見に行かないかい?」

遥「えっ…」

律子「ちょっとプロデューサー殿、部外者を入れて良いんですか?」

P「いいよいいよ、部外者の方が新鮮な意見が聞けるかも知れないだろうが。」

律子「はぁ…社長が何言っても知りませんよ。」

遥「え…でも、私は、」

亜美「さあさあ行こうよ綺麗な方ののはるるん〜。」ガシッ

真美「真美達のセクチーな姿を見てほしいなー♪」ガシッ

春香「ちょっと!あっちが綺麗なほうって、私が普通って意味!?」

亜美「その通りだよはるるん(普通)」

春香「その(普通)を止めなさい!」

真「遥さん!響から聞きました。ボクに強さの秘密を教えてください!」

遥「いやちょ、待って」

真美「イザ、決戦の地へレッツゴー!」

亜美「オー!」

遥「え?ええ?あ、あずささん琉球ドームそっちじゃないです!」ズルズル


律子「…あらら。」

P「馴染んでるねぇ、良い事だ。」

律子「それにしても、何故あの子をリハーサルに?」

P「ああ、その事なんだけど…ちょっと耳貸して。」

律子「ええ。」

P「実は…」ゴニョゴニョ

律子「…ええ!まさか、あの子が!?」

P「シッ、静かに!」

遥「……?」

律子「あ、失礼…でも、噂には聞いたことがあるけど、まさか本当に…」

P「そう、あの子は天才で、伝説で…」

P「そして、俺の、夢の原点なんだ。」


琉球ドーム

「♪〜〜♪〜」

流されるまま琉球ドームに来ちゃったけど…

正直、アイドルに未練はないと聞かれたら…あるかも知れない。

でも、それだったらおじさんを裏切ってしまうな。

遥「はぁ…」

皆…真剣な表情してる。

だけど、楽しそうに、輝いている。

私が現役でステージに立ってた時はあんなに楽しく歌えたかなあ…?

P「Do-dai? うちのアイドルたちのステージは?」

遥「あ…Pさん。」

P「はい、さんぴん茶。」

遥「有り難うございます。」ペコリ

遥「でも、凄いですね、皆も楽しそうに歌ってる。絶対成功しますよ。」

P「ふふっ…有り難う。でもね……君のステージにはまだまだ敵わないよ。」


遥「えっ…。」

まさか、気づいてたの…

P「ごめんね、気づいてたんだ。」

遥「そうなん、ですか…」

P「でも良かったよ、君に気づけて。…僕はね、君のファンだったんだよ。」

P「そして、君は僕の夢の原点。」

遥「夢の…原点?」

P「そう。あ、ここからは僕の昔話だから聞き流してもイイよ。」

P「僕は…大学を出たは良いものの、会社をすぐ辞めちゃって、いわゆる『ニート』をやってたんだ。」

P「親のスネかじって、昼夜逆転して、部屋に引きこもって…でもね、」

P「ある日、ネットで動画を漁ってたら遥ちゃんの動画を見つけてね。」

P「凄かったよ…歌、ダンス、どれをとっても素人でも分かる位完璧。そして何よりも、その魅力。」

P「くすんでた自分には眩しいほど輝いていたんだよ…。」

P「そっから、アルバイトしてお金貯めて、大阪に通うようになった。」


遥「でも、私、突然引退して…」

P「その時はショックだったよ…でもね、」

P「その時決心したんだ。『遥ちゃんが引退したなら、俺が匹敵するようなアイドルをプロデュースしよう!』って。」

P「そっから、アイドルの事勉強して、プロダクション受けまくって…」

P「偶然スカウトされた765プロで一生懸命仕事して…そしてここまで来た。」

遥「………」

P「僕にとっての『澤村遥』はこんな僕に立ち直るきっかけと夢を与えてくれたんだ。」

P「だから…ありがとう。アイドルをしてくれて、僕に、夢を与えてくれて。」

遥「……ぐすっ」

どうしよう…涙が、止まらないよ…。

私の夢は終わりました、私に関わってくれた人の夢も終わりました。

でも……

遥「ううっ…こちらこそ…うっ…ぐっす、ありがとう、ございまず…。」ボロボロ

私は…夢を与えることが出来ました。


P「え、ええ?ちょっと、どうしたの?」

律子「あ、プロデューサー殿、何女の子を泣かせてるんですか!」

P「律子!…それに高木社長と音無さん!…ええっと、これは、」アセアセ

高木「ハッハッハ、君も罪作りな男よ。」

小鳥「他の子に手を出すなんて…ピヨヨ」

遥「ごめんなさい…でも、もう大丈夫です。」

小鳥「で?何したの?」

P「聞かんでいいです、何もしてないですから。」

高木「というか、君のその話、僕は聞いたことがなかったねぇ。」

P「まあ、話すことも無いですし。」

高木「まあ、遥ちゃん。君のやってきた事も案外無駄じゃなかったでしょ?夢をP君に与えたんだから。」

高木「アイドルはね、それで大成功だと思うの。売れる売れないは関係ない。」

高木「この子達で、このステージで、観客の悲しい心に一筋でも良いから、光を入れたい。」

高木「僕はそう思ってこの765プロをやっているつもりだよ。」

遥「…。」

高木「話は変わるけど遥ちゃん。」

遥「はい。」

高木「僕はね、君に一目会ったときから『ティン!』と来ている。」

律子「え…まさかまたアイドルに?」

P「大賛成です。またキラキラさせましょう。」

高木「そんなことはさせないよ…遥ちゃん、アイドルの使命は、夢を与えること!」

高木「君には、その為のお手伝いをして貰いたいんだよ。」

高木「…この子達の、プロデューサーになってみないか?」

遥「私が…ですか?」


——————


その頃 アサガオ

志郎「あーずーさ!オーイ!あーずーさ!オーイ!」

宏次「L・O・V・E・ラブリー千早!!」

桐生「やよいに捧げるロッマーンス!」

志郎「はぁ…はぁ…」

宏次「おじさん…きついぜ…」

桐生「これが合いの手の基本だ、合いの手は歌の間に茶々を入れるもんじゃない。場を盛り上げるものだ。」

桐生「もちろん空気を呼んで使用しなければならない。空気を読まないと場を白けさせてしまうからな。」

桐生「あと声も大事だが、合いの手には魂が重要だ。」

桐生「アイドルに魂を届ける。その位の心意気で行ったほうがいい。」

宏次「うん!分かった!」

志郎「よし!もう一回練習だ!」

桐生「おいおい、本番前に声を使ってどうする、声を枯らすのはライブが終わった後だ。明日のために今日は休んどけ。」

宏次・志郎「「はーい」」

綾子「あの…お取り込み中悪いけど、」

桐生「なんだ、綾子。」

綾子「遥おねえちゃん…戻ってこないね。」

桐生「そうだな…すぐ戻ってくると思ったが、よし、探してくる。」

綾子「私、心配だから、早く見つけてきてね。」

桐生「わかった。」


桐生(さて、何処を探そうか。)

桐生(…そういえば、明日のライブは琉球ドームって言ってたな。)

桐生(………行ってみるか。)ダッ



———————

春香「…よし!これで明日のライブも完璧ですよ!完璧!」

千早「後は春香が本番中にコケなければ良いんだけれどね。」

春香「そんな事しないよー!」

伊織「前のライブ、見せ場で盛大にコケたのは何処の誰かしら?」

春香「そ、それは…のヮの;」

美希「春香ならやりかねないの。」

亜美「だからいつまで経っても普通なんだよはるるん(普通)〜。」

春香「だーかーらぁ!(普通)って言うなー!」

美希「でも澤村さんの方が綺麗だよ。」

春香「ううっ…それは認めます…。」

律子「ふふ、元気ねえ…。」

遥「はは…;」


スタッフ「ちょっと…Pさん!」

P「何…本当か!?、すまん、ちょっと行って来る!」

律子「?、どうしたのかしら?」

何だろう…嫌な予感がする。

ドコッ!!

P「うわあっ!!」

ズサアァァ!!

美希「!、ハニーの危機なの!」ダッ

律子「あ、ちょっと美希!」

遥「私が行きます!」ダッ

律子「え?遥ちゃん?」


やっぱり…チンピラが20人近く…。

P「くっ…」

美希「ハニーに何してるの!?」

チンピラボス「うっせえ!こっちはムカムカしてんだ!俺たちの仲間が女にやられちまったからな!」

……あれ?あそこの端に居るのって、あずささんに絡んでたチンピラ…。

美希「だからって関係ない人に当たるのもどうだと思うな!」

美希「それに、女にやられたっていう事はかなりの貧弱なの!」

チンピラボス「だまれこのアマ!ストレス発散にこのイベントをぶち壊してやる!」

P「!、お前らなんて事言うんだ!」

チンピラボス「へっ!貧弱なお前に何が出来る!」

P「もういい、美希。離れとけ!」

美希「そんなことは出来ないの!ここから通さないの!」


春香「な、なんか…」

響「大変なことが…おこってるぞ…。」

遥「…ちょっと、離れといて。」

響「?、どうしたんだ?」

美希「帰るのー!」

チンピラボス「ああ”!?黙っとけやお前!」ブン!

P「美希!!」

美希「っ…!」


ガシッ!


美希「…あれ?痛くない。」

P「…は、遥ちゃん。」

チンピラボス「え…。」

遥「…女の子に手を出すなんて、最低ね。」

チンピラボス「お…お前…。」

雪歩「あ、あの人のパンチを…」

真「手でつかんで止めちゃったよ…。」


チンピラボス「な、何だお前…」

遥「このライブには、この765プロに関わった人たちの夢がたくさん詰まってるの。」

遥「そして、観に来てくれた皆に、夢を与えるの。」

遥「それをあんた等のストレス発散の為に壊されるなんて許さないわ。」

チンピラ2「あ、ボス!あいつっすよ。俺らを倒した奴!」

チンピラボス「そうかお前か!ふん、今すぐそんな夢とかふざけた事言えない様にしたるわ!」

遥「倒せたらね。」ニヤリ

真「遥さん!ボクも加勢します!」

遥「大丈夫、あなたはアイドルよ。顔に傷でもついたら皆悲しむよ。」

真「でも…。」

???「おい、遥!」

遥「!?、おじさん!」

桐生「どうしたんだ、これ…。」

遥「話は後にして!とりあえずこいつらを倒すわよ!」

チンピラボス「もうかまわん!おっさんごとこのアマを殴ってやれ!」

桐生「…そうか、まずはこいつらを倒してからだな。」

遥「ええ…さあ、死にたい奴だけ、掛かって来なさい!」


チンピラ3「コノヤロ!」ダッ

遥「うら!」ドゴァ!

チンピラ3「ぐはぁ!」

遥「うりゃあ!」ボコ!

チンピラ4「うわあああぁ!」

チンピラ5「こいつ…」

桐生「おい、誰か忘れてねえか?」

チンピラ5「え?(ボコあべし!」


千早「す…凄い。」

雪歩「人が、なぎ倒されていきますぅ!」


桐生「ウラァ!!」ドゴ!

チンピラ1「グッハ!」

チンピラ2「あああ…こうなったら961式セレブコマンドーの真の力を」

遥「うっさい!」ボコ!

チンピラ2「またあああぁ!」


チンピラボス「くそ…」チャキッ

真「ああ、あいつがナイフを!」

P「危ない!」

チンピラボス「死ねぇぇぇぇ!!」

桐生「そうはさせねえ!」

遥「それくらいでビビると思うの!?」

ドコォォォォ!

チンピラボス「あああ……。」ドサァ

P「…キックでチンピラの顔、挟んじゃったよ。」

春香「痛そう…。」

真美「その感想が普通なんだよはるるん(普通)〜」

春香「もう普通言うんじゃねえ!」


桐生「さあ、もう文句は無いだろ。」

チンピラボス「うう…クソゥ。」

遥「さあ、目の前から消えなさい!」

チンピラボス「お…覚えておけー!」ダッ

やよい「覚えとけっていっても…名前聞いてないですよ?」

律子「いいの、捨て台詞みたいなものよ。」

やよい「?」


P「すまない…助けてもらっちゃったね。」

遥「良いんですよ、私も、昔の事思い出しちゃって…。」

桐生「というか遥、お前強くなったな。ビックリしたぞ。」

遥「えへへ、ごめんねおじさん。内緒にしといて。」

桐生「ああいいさ。それにしてももう守る必要も無いと思うと、少し寂しいな…」

遥「……。」


高木「申し訳ない、遥ちゃんを面倒な事に巻き込ませてしまって。」

桐生「いや、もういい。遥がいなければ、このライブはぶち壊しになっていただろう。」

高木「お礼と言っちゃなんなんですが、これ、明日のライブのチケットです。受け取ってください。」

ライブのチケットを手に入れた

桐生「ああ、是非行かせてもらう。」

遥「え?おじさんも行くの?」

桐生「ああ、志郎と宏次じゃ少し心配だからな。」

もしかしておじさん…

桐生「ん?どうした?」

遥「あ、いや、なんでもないよ!」

高木「それに遥ちゃん!プロデューサーの件、しっかりと考えておくれ。」

律子「いつでも、待ってるからね。」

遥「…わかりました。ゆっくり考えます。」

桐生「どうしたんだ遥、なんだ?プロデューサーの件って?」

遥「それは…。」


夜 アサガオ

桐生「…そういうことか。」

遥「ごめんねおじさん…なんか、裏切るような事をして。」

桐生「そんなことは無い。…実はな、あの事件の後、叱られた事があってな。」

遥「?」

桐生「遥とずっと一緒に居たいって呟いたんだ、そしたらある人から『何を言っているんだ!』って」

遥「え…」

桐生「『あの子はあんたの子供なんだろ、親ならしっかりと子供を羽ばたかせなければいけない!』」

桐生「『巣に居たまんまじゃ、子供も腐ってしまうよ!』…ってな。」

桐生「ガツンときたぜ…自分もまだガキなんだなって思ったよ。」

桐生「だから遥…俺はお前を応援する。行きたいなら…行って来い。」

遥「……おじさん。」

桐生「どうした。」

遥「実は…私はアイドルを辞めてから、夢が無かったの。」

遥「でも…今は夢を見つけたの。」

桐生「そうか…羽ばたいて来い。」


翌日

琉球ドーム

春香「皆、行くよ…765プロ、ファイ!」

全員「「「「「「オー!」」」」」」

P「さあ、行って来い!」

美希「いってくるのー!」

響「完璧な自分、見せてくるさー!」

真美「ゴーゴー!」

P「…それにしても遥ちゃん、有り難う。」

遥「いいんですよ…今は感謝してます。」

P「でも良いのかい?舞台袖で観るなんて?」

遥「ええ…客席だと」


宏次「とぉぉてもぉ!じゆぅぅうな!」

志郎「アゲアゲやぁ!」

桐生「タクシータクシー!」


遥「…ですから。」

P「はは…確かに、目立ってるねえ。」

律子「遥ちゃん、どう?元伝説のアイドル、そしてうちの新しいプロデューサーから見たうちのアイドルは?!」

遥「はは…律子さん早すぎますよ。」

P「張り切ってるな律子。」

律子「そりゃそうですよ!なんたって新しい後輩兼ライバルですよ!?」

P「そうだもんなー、そりゃ張り切るよなー。」

遥「…そうですね、うん、凄く、輝いてます。」

P「当然だ。」

高木「そうそう、でももっと輝やけるよ。」

高木「……遥ちゃんの、力でね。」

遥「……はい。」

————————


————————

遥「じゃあ、行ってきます!」

桐生「ああ…。」


私は夢を叶えました。

でも、そのために何人のも人が犠牲になりました。

今でも考えます。

これは本当に私の夢だったのか、もしあそこでスカウトされてなかったら、犠牲になった人は居なかったんじゃないか。

そもそも、私の夢ってなんだったんだろうって。


でも、今は夢を見つけました。



春香「新しいプロデューサーですか?」

P「ああ。」

雪歩「お、男の人ですかぁ?」オドオド

貴音「落ち着いてください、萩原雪歩。」

亜美「どんな人なんなろうね→」

真美「楽ちみだね→」

美希「ミキはハニーがいいなあ。」

響「どんな人が来ても完璧だから大丈夫さー!」

高木「うおっほん!皆の者静粛に!今日は新しく来てくれる人を紹介する!さあ、来てくれたまえ!」

今の夢は…

千早「あっ…」

あずさ「あらあら〜」

やよい「遥さんですー!!」


遥「今日から765プロに入社させて頂きます、澤村遥です。よろしくお願いします。」

律子「これからよろしくね、遥ちゃん。」

伊織「案外マシな人選ね。」

真「そんなこと言ったらだめだぞ!伊織!」


私の今の夢は、アイドルをプロデュースして、夢を与えることです!

遥「さあ、頑張るぞー!」




終わりました、これにて解散です。

まとめ見て何か書きたいと思って勢いのまま書いた結果がこれだよ!

もっとアイマスの事を勉強して龍如やらないといけませんね。精進します。

もっと続けてもいいのよ?

>>39

多分書くとなると一本ゲーム作れるぐらいになると思う…でも書くと思う。超がつく遅筆だけど。

ちょっとした小ネタ的なもの書くとか

乙乙 龍は如くは2までしかやってないけど面白かった
でも流石に遥強すぎじゃないかなwwww

>>41
自分詰め込みたがるから結局今回のとおんなじ位になっちゃうのかなあ…。

>>42
遥はダンスやっているからなwww

またシリーズ物で書いていきたいと思いました。

これにて失礼させて頂きます。

乙です。

まだ残ってたYO、少し思いついたので書きます。


遥を乗せた飛行機が飛んで行った後————

「行っちまったな…これで、寂しくなっちまう。」

「いや、そんなことあらへん。」

「巣から雛が飛び立っても、この空に居る限りは繋がってるんや。」

「離ればなれでも絶対にその絆は切れへん。」

「そうか…。」

「イーッヒッヒ!寂しいときは、わしら頼ってもいいんやで!」

桐生「ああ…それにしても…」

「どうした、桐生。」

「なんや桐生ちゃん。」

桐生「…なぜ、兄さんと冴島がここに?」

冴島「沖縄旅行や。」

真島「なんや?来たらあかんのか?」

桐生「…東城会はどうした。」

冴島「大丈夫になったから来てんのや、浜崎の兄弟の墓参り兼ねてな。」

真島「あ、せや。夜、桐生ちゃんとこに泊めさしてな。」

桐生「……。」

その夜

桐生(泥酔)「見てくれ、これが中学生のときの遥だ。この時はまだ声が幼くてな…」

冴島(えらい目に合うてしもうたな…。)

真島(ホンマ、遥ちゃん好きやったんやなあ…。)

桐生(泥酔)「ああ、このときの遥も可愛かった。」

桐生(変態)「ああ、遥…今すぐにでも、会いたいぐらいだ…」

真島(アカン)

冴島(桐生が子離れするのも、まだまだ先やのう…。)

おわり

カッコいい桐生さんなんて居なかった。

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