上条「まずいな……お金がない……」
禁書「え?」バクバク
上条「……」チラッ
禁書「とうま?」ムシャムシャ
上条「はぁ……」
上条「(自分で稼ぐしかないよな……バイトでもするか)」
上条「(俺がなんとかしないと……)」
禁書「どこ行くのとうま?」
上条「ちょっと気分転換に外行ってくる」ガチャ
バタン
上条「……」
上条「はぁ、どうすっかなー」
┌────ー┐_____________
│い 女. ‐┐| ____________ |
│い└‐ ア │ __,r‐r-ュ、_ | |
│ が ニ │ _,ィ>゙┴┴<>、 | | ,. -―――‐-
│ メ. | /-ァr' , Y |/
│ の |{/ ノィ {_从、 {_从、 ハ |{ ハ、
└────ー┘ 弋ト|化「``伝j'}イ | | \{ ヽ)レへヘ、
| | 人''' ;__ '''' /l l! | | ∩;、― } __
| | //ノ>,ニ´ィ〔リj 八. | |.ル⌒〃zノ"6}
| | _r==ュ〈//「77<水コ//゙ ̄\ヽ \、|∠、___,、 j l´
| |((´△ニ△`))//⌒/´ ̄Vー-ィ}\\ノノ| | `卞´ ,/{ 廴
| |  ̄`ー、 V/ハ::::个:::::::イ¬ィ川:リ>イ! | | └ーく //
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄,/@\ ̄ ̄ | ル'/
|兀三三三三三三三三三三三\ %8\ー<三兀|| /´
|川 // // // \o(こ¨ヽ\川|| /
|川 // // // \_入__,. ヾl|| /
御坂「今日は会えるかしら……」キョロキョロ
上条「……」スタスタ
御坂「いた!」
上条「……」スタスタ
御坂「どこか行くのかしら……ついていってみよう」
公園
上条「……」ピタッ
御坂「止まった……公園?」
御坂「誰かと待ち合わせかしら……あ、もしかして私を探してるとか……」
上条「よっと」スッ
御坂「え?」
上条「……」ブリッジ
御坂「……」
御坂「え、なにしてるのあれ?」
御坂「……」ジー
御坂「ブリッジしたきり動かない……」
御坂「聞いたほうがいいわよね……」スタスタ
上条「……」ブリッジ
御坂「ねえ、あんたなんでこんな所でブリッジしてるの?」
上条「よう御坂、乗ってけよ」
御坂「はあ?」
上条「はあ?じゃねーよ、乗り物始めたんだよ俺」
御坂「……」
上条「遊園地とかにあるだろ、お金いれて動く動物の乗り物」
御坂「たしかにあるけど……あれって普通四つん這いじゃ……」
上条「まあな」
上条「ちなみに3分100円だ」
御坂「値段は普通ね」
上条「単純計算で時給2000円だぜ」
上条「へへっ……」
御坂「いや、単純すぎでしょ。需要がないんじゃない?」
上条「大丈夫。絶対人気アトラクションになる」
御坂「そうかしら……」
上条「とりあえず乗ってみろってやみつきになるぜ」
上条「ちなみに御坂が初めての客だ」
御坂「う~ん……じゃあ……ちょっとだけ」
上条「100円な」
御坂「はい、100円」チャリン
上条「まいど、ほら乗りな」ブリッジ
御坂「どこに乗ればいいのよこれ」
上条「ブリッジの頂点ぐらいに跨ってくれよ」
御坂「よいしょ……こう?」ストン
上条「違うな逆だよ逆。体を俺の下半身側に向けて跨るんだよ。俺の足が前輪で手が後輪なんだからよ」
御坂「そ、そうなの?」クルッ
上条「よし、ちょっと待ってろハンドルだすから」
御坂「ハンドル?」
上条「よっと」ムクムク……ギンギン……
御坂「!?」
上条「さあどうぞ」グイッ
御坂「ちょ、ちょっと待った!!あんたなにやってるの!?」
上条「ハンドル出したんだよ。ほら」グイグイ
御坂「しまって!早くしまってってば!!やだ!押し付けないで!!」
上条「なんでだよ」
上条「ハンドル握らないと操縦できないぞ?まっすぐ進むだけだぞ?」
御坂「今はそんなこと問題じゃないでしょうが!」
上条「今からやめるって言っても100円もう返せないぜ」
御坂「どうでもいいわよそんなの!」
上条「なにが不満なんだ……」ギンギン
御坂「う……うぅ……」カアア
御坂「あ、あんたほんとにどうしちゃったわけ!?」
上条「俺は至って正常だ」
御坂「もしかしてあんた最初からこれが目的だったの!?」
上条「はあ?」
御坂「馬鹿!変態!見損なったわ!!」
御坂「こんなことするなんて最低よ!!」
上条「……みくびるなよ」
御坂「え?」
上条「俺のことそう思ってたのか?」
御坂「?」
上条「俺をこんなことで女の子を騙してチンコ握らせて喜ぶ変態だと思ってたのかって聞いてんだよ!!」
御坂「い、いや……でも……」
上条「言い訳なんて聞きたくない」
上条「このことはジャッジメントに報告させてもらう」
御坂「そ、そんな……」
御坂「そもそもなんでこんなことしてるのよ!」
上条「俺は金を稼ぐためにプライド捨てて乗り物やってんだよ!」
上条「俺は自分が持ってるものならなんでも利用する。だからチンコがハンドルでもなにもおかしくない」
上条「レベル0がここで生きていくにはこうでもしねえと無理なんだよ!」
御坂「そこまで思い詰めていたなんて……」
御坂「……」
御坂「わかったわ!私運転する!」
上条「そうだ!その意気だ御坂!」
御坂「発進するわよ!」ニギッ
上条「うっ……」ドピュ
御坂「……」
上条「……」
御坂「えっ」
上条「……もう大丈夫だ、いつでもいける」
御坂「ハンドルふにゃふにゃになっちゃったんだけど……」
フニャフニャ……ペタン……
上条「うおっ!!」ギュンッ
御坂「きゃあ!は、はやっ……」
上条「大変だ!萎えたせいでハンドルが前にはいっちまった!!制御できない!!」
御坂「この体勢でなんてスピード出してんの!?」
御坂「ハ、ハンドルを戻さなきゃ……!!」
上条「やめろ!高速稼働してる下半身に触れたら手が吹き飛ぶぞ!!」
御坂「なんて危ないものに乗せようとしてたのよ!?」
上条「俺にも予想外の事態なんだ!メンテナンス不足か!?この速度は明らかにおかしい!!」
御坂「じゃあどうすればいいの!?」
上条「3分待つしかない……しっかりしがみついてろ!!」ドドドッ
自販機と御坂が下条拾うやつと会話したら射精するやつ思い出した
御坂「きゃあああ!こ、怖い!」
上条「はあ……はあ……」ドドドッ
御坂「あ、あんた自分の意思で曲がれるの?」
上条「やってみる!」
上条「……」ドドドッ
上条「無理だ!」
御坂「大丈夫なの!?もし進路に人がいたら……」
上条「それは祈るしかないだろ!」
御坂「そんな……!」
上条「あと……2分!」
御坂「お願い……誰も現れないで……」ギュッ
御坂「大変!前方に海原がいるわ!!」
上条「なに!?」
御坂「どうすればいいの!?」
上条「馬鹿!急いでブレーキを踏め!!」
御坂「ブ、ブレーキってなに!?」
上条「駄目だ!間に合わな……」
上条「うわああああああっ!!!」
御坂「きゃああああああっ!!!」
キキィッー……ガシャーンッ……
上条「いてて……あ、止まった……衝突の衝撃か?」
御坂「いたた……う、海原は!?」バッ
海原「」
御坂「死んでる……」
上条「……」
御坂「ね、ねえっどうしよう!?」
上条「……御坂の前方不注意による人身事故だ」
上条「このことはジャッジメントに報告させてもらう」
御坂「そ、そんな……めちゃくちゃよ!!」
上条「未成年に不注意にその他諸々……重罪だ……」
御坂「……」ビクビク
上条「さあ行こう……塀の中はつらいぞ~」ガシッ
御坂「ま、待ってよ!絶対おかしいわよこんなの!!」
上条「……逃げんのか?」
御坂「え?」
上条「自分の犯した罪から目を背けて逃げんのかって聞いてんだよ!!」
御坂「私のせいじゃないもん!!」
上条「お前……!」
上条「お前が乗らなきゃこの事故は起きなかっただろ!?」
御坂「そもそもあんたが乗り物やってたのが原因じゃない!」
上条「それはおかしいだろ!まともな車作って誰か事故したら製造元が悪いのかよ!」
御坂「全然まともじゃないわー!!」
上条「なんだと!!」
御坂「大体このハンドルが不良品なのよ!!」ムンズ
上条「くっ……」ドピュ
御坂「ほら」
上条「よくも人のチンコを不良品などと……」
御坂「そうじゃない!ほらほら!!」シコシコ
上条「やめろぉっ!!」ドピュドピュ
御坂「こんな姿誰かに見られたらもうあんたおしまいよ」シコシコ
上条「手を……離せぇ!!」ドピュドピュ
御坂「だらしないわね~。ほらこれでいいでしょ?」パッ
上条「……」ホッ
御坂「なんていくわけないでしょうが!」シコシコシコ
上条「ぐうっ!!」ドピュドピュドピュ
御坂「あー気持ちいい!あんたを負かすのがこんなにも気持ちいいなんて……」
上条「も、もうやめてくれ……」
御坂「あー疲れちゃったわ。ブリッジしなさい」
上条「は、はい」ブリッジ
御坂「よいしょっと……そうねえ、やめてほしかったらこれの永久フリーパスでももらおうかしら?」
上条「ひ、ひどい!」
御坂「口答えしない!!」シコシコシコシコ
上条「あああっ!!…………っ……!」
上条「……」
御坂「?」
上条「ド……ド……ド……」
御坂「どうしたのよ?」
上条「ド……」
御坂「ねえ……」
上条「ドピューーーーー!!!!」バシュン!!
御坂「きゃ!な、なに!?えっ!?高っ!!」
上条「ドピューーーー!!!!」ドヒューン
御坂「ブリッジからの垂直跳び!?で、でもこの高さはいくらなんでも……」
ドヒューン
御坂「お、落ちない!?どこまで行くのよ!?」
御坂「わわっ……雲に……」
バフンッ
御坂「……ぷはっ!あんたねえ……そろそろ止まりなさいよ!!」
上条「ドピューーーー!!!!」ドヒューン
御坂「すごいっ……どんどん速くなってる!!」
ビリビリ
御坂「あっ!服が全部とばされちゃった!!」
上条「ドピューーーー!!!!」ドヒューン
御坂「うう……事情が事情とはいえ裸の男女が密着ってどうなのよこれ……」
御坂「……!大変!飛んでるすずめにぶつかるわよ!!轢き殺しちゃう!!」
上条「ドピューーーー!!!!」ボシュウッーークイッ
御坂「進路を変えた……優しいのね……」
ドヒューン
御坂「……」ボー
御坂「(あ……なんかこれ……気持ちいいかも……)」
御坂「(この身で風を切り裂く感じ……普段の生活じゃ味わえない……)」
御坂「(気持ちいい……身体が軽い……)」
――――――おい、御坂。おい
御坂「(あれ?あいつの声……あんた……あんたなの?)」
――――――ああ、俺だよ。上条当麻だ
御坂「(脳内に直接語りかけられてるみたい……)」
――――――気持ちいいな
御坂「(うん、最高。いつまでもこうしていたい……)」
――――――もうすぐ俺達は大気圏外へと突入する。覚悟はいいか?
御坂「(上等よ)」
――――――はは、さすがだな御坂
御坂「(宇宙……どんなところなのかしら……)」
――――――さあ、突入だ。一気にいくぞ
ドヒューン
御坂「…………!!」
宇宙
御坂「ここが……宇宙……すごい……」キョロキョロ
上条「いい場所だろ?俺のお気に入りなんだ」
御坂「え、あんたは初めてじゃないの?」
上条「ああ、一人になりたい時はよく来るんだ。誰かを連れてきたのはお前が初めてだ」
御坂「ふーん……」ニヤニヤ
上条「それよりほら、空気吸ってみろよ御坂」スーハー
御坂「? う、うん」スーハー
御坂「!!」
上条「ははは、美味いだろ?誰にも汚されてない新鮮な空気だ」
御坂「うん、美味しい!!なんていうか……だめっ、言葉じゃ例えられない!!」スーハースーハー
上条「この空気吸うだけでも宇宙に来てよかったって思うよ」
御坂「ほんとね!」スーハースーハー
上条「そういえばお前……その恰好……」
御坂「あっ……み、見ないでよ!」バッ
上条「わ、悪い……でもほら……」
御坂「?」
上条「俺も裸だからおあいこだろ?」
御坂「それはそうだけど……」
上条「……」
御坂「……」
上条「ははは」
御坂「ふふっ」
上条「な、なんか照れくさいな」テレテレ
御坂「う、うん……」テレテレ
上条「ははっ」
ドピュ
上条「……!!」
上条「危ない御坂ぁ!!」バッ
御坂「えっ!?」
ズシャッ
上条「うぐっ!」
御坂「あ、あんた大丈夫!?怪我してるわよ!?」
上条「……大丈夫、かすっただけだ……」
御坂「それにしてもどういうこと?地球のほうから攻撃が飛んでくるなんて……」
上条「あの精子……見覚えがある……」
御坂「え?」
上条「……NASAだ」
御坂「!!」
御坂「NASA……」
上条「俺が初めて宇宙に来た時もああやって狙撃されたんだ」
上条「それ以降は手を出されなかったから安心してたんだが……」
御坂「狙撃って……大丈夫だったの?」
上条「重症だったよ。ほとんどまともにくらっちまったからな。命からがら逃げたんだ」
御坂「どうして攻撃されるの?」
上条「……この宇宙になにかあるのかもしれないな」
御坂「……来たわ!!」
ドヒューン
NASA「君はまた来てたのか。それも一人連れ込んで」
上条「宇宙は誰のものでもない。なら俺がどうしようと勝手だろ」
NASA「はあ……警告はしたはずだが、これ以上好き勝手されると迷惑だ。消えてもらおう」スッ
上条「勝負だ!NASA!!」
上条「……」ジリ
NASA「……」ジリ
御坂「間合いをはかってるのね……どちらが動くか……」
上条「いくぞ!」シコ
御坂「動いた!!」
NASA「遅い!」ドピュ
上条「なっ!?早い!!」ドピュ
バシュウウウウッ
御坂「あいつの目前で相殺!ぎりぎりよ!!」
NASA「まだまだいくぞ!」ドピュ
上条「ふっ……」シコ……ドピュ
バシュウウウウッ
御坂「また相殺……でも、さっきより危ないような……」
御坂「あいつ……強い!射精までの早さが異常だわ!!」
NASA「ふふっ」
御坂「正面から撃ち合っちゃ駄目!足を使いなさい足を!!」
上条「わかってるって!!」ドヒューン
NASA「高機動戦か……好物だ!!」ドヒューン
ヒュン……ヒュン……ヒュン……
NASA「ふっ……ふっ……はっ!」ドピュ……ドピュ……ドピュ
御坂「なんてラッシュ!!すごい!ノーチャージで次々と!」
上条「くそっ!」シコ……ドピュ
バシュウウウウッ
NASA「そんなものなのかい君は!?」ドピュ……ドピュ
上条「ぐああっ!!」ズシャアアアッ
御坂「なんとか直撃は避けてるみたいだけど……いつかはやられるわよ……」
上条「うぅ……」ボロボロ
御坂「あいつ……あんなにボロボロになって……」
上条「ま、まだだ……」
御坂「お願い……負けないで……」
上条「御坂……」
上条「……負けない!俺は絶対に勝つ!!」シ……ドピュ
御坂「あっ!!」
NASA「……ふん」
御坂「い、今早かった!さっきまでよりイクまでの時間が!」
上条「おらぁっ!」シ……ドピュ
御坂「まただわ!闘いの中で成長してる!!」
NASA「成長?違うな、ただの火事場の馬鹿力だ。一時的なものさ」
御坂「そんなことないわ!」
NASA「それにそれが限界なようでは僕には勝てない」
御坂「うっ……」
上条「……」ハアハア
御坂「た、たしかに……最後の壁……予備動作なしの領域には及ばない!」
御坂「あれじゃNASAには追いつけない!!」
上条「うっ……」フラッ
上条「おっと……まだ倒れるわけにはいかないよな……」ザッ
上条「(や、やばい……一気に疲労が……)」
御坂「(あいつも限界が近い……いざとなったら私も闘う覚悟を……!)」
NASA「少々期待外れ、というのが正直なところかな。君はまだ一度だってまともに攻勢にでてきていない。いや、こられないのか」
御坂「……」
NASA「これ以上はつらいだろう。終わらせてあげよう」シコシコ
上条「!!」
御坂「NASAが……シゴいた!?」
NASA「……」ピタッ
御坂「ってあれ?」
NASA「……」
御坂「どうして止めちゃったのかしら……」
NASA「どこを見ているんだい?」
NASA「僕はもうイッた」
御坂「!?」
上条「うわあああああああっ!!!!!」
御坂「どうしたの!?」バッ
御坂「!! なにこれ!?」
ゴオオオオオオオオッ
NASA「ブラックホールさ」
御坂「ブラックホール!?」
NASA「ああ、さよならだ上条君」
上条「くっ!」
御坂「諦めちゃ駄目!!絶対になにか手があるわ!!」
上条「(強い……どうすればこの状況を……)」
NASA「ハハハ!」
ゴオオオオオオオオッ
上条「…………ここまでか」
――――――上やん。おい、上やん
上条「(この声……土御門……とうとう幻聴まで……)」
――――――幻聴なんかじゃないぜよ。弱気になるな。上やんなら必ず勝てる
上条「(土御門……)」
――――――せやで
上条「(青ピ……)」
――――――お姉様になにかあったら許しませんの
上条「(白井まで……)」
上条「……」
上条「そうだ!俺はまだ負けていない!!」
――――――その意気だぜよ、上やん。今から俺達の力を宇宙に送る。受け取ってくれ
上条「力……?」
御坂「……!見て!地球から無数の精子が宇宙を泳いでくるわ!こっちに向かってる!!」
精子「」ユラユラ
上条「これがお前たちの力……俺に託すというのか……」
上条「感じる……皆の力を!!」
御坂「すごい眺め……卵子ってこんな気分なのかしら……」
精子「」ユラユラ
御坂「や、やだ!この精子だけ私に向かってくるんだけど!」
上条「白井の本能だな。ん?」
精子「」チュプン
上条「お、おおおおおおっ!!」ブルブル
上条「わかる!DNAが書き換えられていくのが!!」
上条「力がっ……溢れてくるっ!!」
御坂「怪我が治っていくわ!」
上条「はあっ!!」ヒュン
御坂「き、消えた!?さっきまでのスピードなんて目じゃない!瞬間移動よ!!」
NASA「消えた!?どこに行った!?」バッバッ
上条「ううううう……」ググググ
NASA「何!?後ろか!?」クルッ
上条「ああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!!」ドピュピュピュピュピュピュピュピュピュピュピュピュピュピュピュピュッ!
NASA「ぐあああああああっ!!目!目に入った!!!」
御坂「零距離ィ――――――!!」
上条「まだだ御坂!まだ終わらない!!」
ブラックホール「」ゴオオオオオオオオッ
御坂「ブラックホール!忘れてたわ!!」
上条「ちょっとブラックホール行ってくる!!」ドヒューン
御坂「ええ!?あっ!あいつ吸い込まれちゃった!!」
上条「ただいま。御坂ここから離れるぞ!」ガシッドヒューン
御坂「え?え?」
ドッカアアアアンッ
御坂「爆破ァ――――――!?」
御坂「な、なにがどうなってるのよもう……」ケホッケホッ
ブラックホール「」シュウウウウウ
御坂「あ、消滅していく……」
上条「よかった……」
御坂「NASAは!?」
上条「どこか行っちまったな……」
上条「でもあれだけのダメージを与えたんだ。もう闘うことはできないだろう」
御坂「……」
御坂「……ということは」
上条「……」
御坂「あんたの……勝ち!」
上条「ああ!」
御坂「終わったのね……全部」
上条「……ああ」
御坂「これで人々は安心して生活をおくれるようになるのかしら?」
上条「なるさ、きっと」
上条「俺達のしたことはもしかしたら間違っていたかもしれない」
御坂「……うん」
上条「だが、行動を起こすことで人は変われる。それに皆が気付いてくれれば俺はそれでいいさ」
御坂「……うん」
上条「さあ、帰ろう御坂。俺達の町へ」スッ
御坂「……」
御坂「うん!」ギュッ
ドヒューン
空
上条「俺が乗り物始めたのがこの旅の始まりだったんだよな」ドヒューン
御坂「なんだか懐かしいわね」
上条「長い闘いだったからな」
御坂「まさか宇宙まで行くなんて思わなかったわよ」
上条「困っている奴がいるなら俺はどこにだって行くさ」
御坂「……」キュン
上条「おっ、御坂。見えてきたぞ。学園都市だ!」
御坂「(地上に戻ったらまたこいつの周りにはたくさんの女の子が……)」
御坂「(でも……空にいる間は独占していられる……だったら)」
御坂「ドピューーーーー!!!!」
上条「……」
御坂「……」
御坂「(飛べるわけないか……は、恥ずかしい……)」カアア
土御門「帰ってきたぜよ!!」
青ピ「みんな!英雄の帰還やで!!」
アリガトウ!アリガトウ!
御坂「もう……皆大げさなんだから」
上条「ははは、今回ばかりは胸を張っていいんだぞ御坂」
御坂「ううん、私は何もやってない。すごいのはあんたよ」
上条「そんなことないって。俺だって皆がいなかったら何もできなかったんだ」
御坂「……ふふっ、まあそういうことにしておこうかしら」
アレ?アノフタリゼンラジャナイ?ホントダ!ゼンラダ!
上条「!」
御坂「あっ!そ、そういえば私達って……」アセアセ
上条「大丈夫」ドピュ
御坂「これって……私の制服!?あ、あんたもあの時の服……」
上条「風で服が飛ばされた時回収しておいたんだ。忘れてたよ」
数日後
上条「おーい!御坂!今日もどうだ?」
御坂「うん、行く行く!」
上条「とばすぞー」ドヒューン
御坂「うーん!気持ちいい!」
上条「まさか御坂が終身契約してくれるとは思わなかったよ」
上条「(インデックスも満足にさせてやれるしな)」
御坂「あんな経験したらやみつきになるに決まってるじゃない!」
御坂「ふふっ」ギュウ
上条「ん?強くしがみつきすぎじゃないか?」
御坂「いいのよ」
御坂「あんたは私のものだからね、他の誰も乗せるんじゃないわよ」
上条「はいはい、俺は御坂さん専用機ですよ」
御坂「絶対に離さないからね、馬鹿」ボソッ
fin
>>41
一年くらい前のなのに覚えてくれてる人がいてちょっとうれしかった
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません