下半身不随の妹「もしも歩けるようになったら…」 (194)

妹「歩いて学校に行きたい」

妹「そして友だちとかけっこをして…」

妹「最後に友だちから自転車を借りて 自転車をこいで家に帰りたい…それだけ…それだけでいいの…」
ラララララ

姉「妹ちゃん…」
シクシク

オレ「ほーん で?いちいち同意求めんなカス」

母「こらたかし!あんたは本当に心が汚いねッ!!」

オレ「…」

オレ(言えやしない…言えやしないよ…)

オレ(妹が歩けなくなった理由がオレだなんて…)

妹が歩けなくなったのは
2年前だったはず…

久々に お姉ちゃんが帰ってくるから
妹といっしょにケーキを買いにいったときのこと

在りし日のたかし「おまえは本当にノロマだなァ!!お姉ちゃんに笑われるぞ!」

妹「ま…待ってよぉ…お兄ちゃ~ん…」
ノロノロ

妹「あ…赤信号になっちゃった…」

在りし日のたかし「わたっちまえよ!」
ダッ

妹「ふぇぇ…いかないでぇ…」

ガッシャーンッ

在りし日のたかし「え?」

在りし日のたかし「妹?!」

振り返ったら そこには
トラックに轢かれ 血を流して倒れている妹がいた

在りし日のたかし「なんじゃこりゃあああああ!!」

トラックに激突した妹は脊髄を損傷し 歩けなくなった
事故のショックで妹の記憶は一部 失われており
オレのせいで轢かれたということは忘れていた

姉「お姉ちゃんがおまじないをしてあげるよ いい子にしてたら必ず歩けるようになるからね」

妹「ありがとう お姉ちゃん大好き!」
ギュッ

オレ(お姉ちゃん…そんなバカなことをしても治らないよ…)

オレ(大丈夫…オレが絶対に歩けるようにしてやるからな)


-パチンコ

オレ「うわああああああ!!全財産スったァァァァッ!!」

オレ「お姉ちゃん頼む!金貸して!5000円!」

姉「え~ たかし この間貸したお金もまだ返してくれてないよね~??」

オレ「うう…頼むよ」

姉「しかたないな~…たかしも学生さんだし いろいろ使うことあるもんね!はいっ!」

オレ「ありがと!恩にきるよ!」

-パチンコ

オレ「よっしゃ!!今度は買った!!5000円が2万円になったぞ!」

オレ(これを妹の足を治す貯金に…ん?)

オレ(あ!『デュエル少女 みおん☆スタダ』の美音のフィギュアの発売日だ!!)

オレ(たしか1万3000か!残った7000円でDVDが買える!)

オレ(妹には悪いが 貯金はまた今度買ったときにするか)


姉「はい 妹ちゃんが大好きなココアさんだよ~」

妹「わぁい!お姉ちゃんが作るココア大好き!」

歩けなくなってから毎日が大変でとても辛いです
この間まで できていたことが できなくなってしまう
それがとても悲しくて辛い

でも歩けなくなってよかったこともあります
1人暮らしをしていたお姉ちゃんが
私のために 家に帰ってきてくれました
お姉ちゃんは優しくてかわいいから大好きです

それともう1つ…
歩けなくなってから…
『能力』が使えるようになりました

-朝

お母さんの車で学校まで送ってもらい
そこから車イスに乗って エレベーターで教室に行きます


-聖ホーリー小学校

妹「おはよう」

日影「妹…おはよう…頭にプラモデルついてる…」

妹「あわわ…ごめんねっ…朝急いでたから…」

この娘は日影ちゃん
私の大親友で とってもかわいいです

お嬢様「ウフフ…妹さんは おっちょこちょいですわね~~~ッ!!ブハッ!」

この人はお嬢様
私以外に友だちはいません
でも優しい人です

委員長「い…妹さんにそんなこと言わないでくださいっ!」

この娘が委員長
マジメでいい人
いつも私に気を遣ってくれる

憂うつなのが体育の時間です
みんなが楽しそうに体育しているのをただ見ているだけ

妹「はぁ…」

お嬢様「うふっ…私も見学しちゃった~」

妹「あ!お嬢様!お嬢様がいるから退屈じゃないよ!」

お嬢様「私もですわ」

日影「妹…」

日影「そうだ…キャッチボールしよ…」

妹「いいの?」

委員長「先生からボールを借りてきます」

瓦田「あの3人 イラつかない?」

土井富「わかる…絶対に先生からいい評価もらうために 妹さんと仲良くしてるよね」

中屋「うちらでブチのめしてやろうよ」

土井富「ねェ!!妹さん!」

妹「はわわ!土井富さん!どうしたんですか?」

瓦田「どうしたもこうしたもないよ…委員長とお嬢様と日影」

妹「?」

土井富「あいつらは先生からいい評価もらうために あんたと付き合ってんの」

妹「違うよ…日影ちゃんたちはそんなことしないよ…お嬢様以外は私が歩けるときから友だちだし…」

中屋「バーカ!だまされてることにも気づいてねェのか!!みんなおまえのことなんて大嫌いだよ!」

土井富「おまえいると授業遅れるし」

瓦田「しゃべり方ゆっくりでイラつくしね」

妹「ガガーン」

妹「シクシク…ひどい…」

土井富「罰ゲーム執行~これなんだと思う?」

妹「ふぇ…家庭科の授業で使う お裁縫の針…??」

土井富「こうしてやる」

妹の足に針を刺す

妹「え?!なにをしてるの?!やめて!」

瓦田「こいつ…本当に感じてねェ!!おもしろいからもっと刺してやろうぜ!」
ブスッ

妹「やだっ!怖いよ!!やめて!!」

中屋「ねェ!!足の爪の中に針入れても平気かな?」
グサッ

妹「お願いします…やめて…やめてくださいっ…」

土井富「黙れ」
ブスッ

妹「いたっ…」

瓦田「土井富ィ!!腕は感じるからやめなって!」

土井富「ごめんごめん!ついイライラして針刺しちゃったよ」

-家

姉「妹ちゃ~ん!着替え手伝うよ」

妹「いいってば」

姉「恥ずかしがってるぅ?」

妹「触らないでっ!気を遣われるの好きじゃないの」
バシッ

姉「ご…ごめんね…」

妹(お姉ちゃんには こんなキズだらけの足…見せられないよ…ごめんね…)

妹は自分の部屋にこもってしまった

コンコン

姉「お姉ちゃんだよ」

-妹の部屋

妹「入ってこないで」

「妹ちゃん学校楽しい?」

妹「と…友だちがいるから…楽しいよ…」

「本当…?じゃあ心配しなくてもいい??」

妹「う…うん…いいよ…心配なんてしないで!」

お姉ちゃんが立ち去る足音が聞こえた
本当は学校に行きたくないし
お姉ちゃんに心配してもらいたい

母「起きなさい妹!学校の時間よ」

妹「やだー…学校行きたくない…」

妹「なんだか頭が痛いし…休んでもいいでしょ…??」

母「しかたない子だよまったく…今日だけだからね」

妹(ごめんなさい…)

姉「妹ちゃん…」

妹「最近のキシリデントガムはあんまり からくないな~」

妹「お母さーん」

シーーーーーン

妹「お母さん寝てる…久しぶりに散歩でもいこ…」

器用に車イスに乗って
家をでる妹

キュキュキュ…

妹「なんか逆にお姉ちゃんやお母さんに心配かけちゃったなぁ…明日は学校にいこ…」

チチチ

妹「あっ!かわいい!野生のモモンガさんだ!」

おっさん「妹ちゃん!こんにちは!」

妹「おじさん!こんにちは!!」

妹(外にはまだ私が知らない世界がいっぱいある)

オレ「ヒィィィィッ!!許してくださいッ!!」

マッドドッグマン「謝ってすむか!噛み殺すぞ!!」

妹「お兄ちゃん!?なにやってるの?」

オレ「ひぃっ!!妹!パチンコで負けた腹いせに そこらへんのバイクに射精したら…」

オレ「あの口にするのも恐ろしい暴走族『ドゥークス・オブ・ドゥーム』のバイクだったんだ!!」

妹「ふぇぇ…大変だよぉ…」

オレ「妹~!」
ギュッ

マッドドッグマン「マッドドッグパンチ!!」

オレ「ひぃぃぃ~!!助けて妹~!!」

妹「や…やめてください!私は殴っていいから お兄ちゃんを殴るのはやめて!」

オレ「え…本当?!」

マッドドッグマン「車イスに乗ってるからって同情すると思ったか!!」

マッドドッグマン「マッドドッグパンチ!!」

ガァンッ

妹「ブッ」
プチプチ

妹の顔面にマッドドッグパンチが炸裂したッ!!

妹「…」

オレ「な…なんともない?!」

マッドドッグマン「こんなことが…!!マッドドッグニーキック!!」
ギャッ

妹「…」
プチプチ

オレ「なにィィィィッ!!ダメージを受けていない?!」

マッドドッグマン「こんなことが…まさかこのガキ…」

マッドドッグマン「『能力者』か?!」

妹「ふぇぇ…そうだよぉ…」

オレ「妹が…オレや…お姉ちゃんと同じ…『能力者』…!!」

妹「私の能力は気泡緩衝材の能力…全てのダメージを吸収してしまうから 打撃攻撃ではダメージを受けない」

妹「能力名は『クッショニングマテリアル』」

マッドドッグマン「そんな無敵の能力があってたまるかーーーーッ!!毒牙-ポイズン・バイト!!」

妹「…」

妹「プチプチプチプチッ!!」
ドギャドギャドギャ

妹「プチプチプチプチプチプチ!!」
ドギャドギャドギャ

妹「エミリオッ!!」

ボッギャーンッ

マッドドッグマン「ワブーッ!!」

ドサッ

オレ「う…ウソだろ…妹がこんなに強かっただなんて…」

妹「お兄ちゃん…私のこと…嫌いになった?」

オレ「えっ…いや…」

妹「なんでもするから…能力のことは…家族のみんなに黙っていてね…」

妹「怖がられるから…」

オレ「う…うん…」

ガチャ

妹「ただいまぁ」

母「あんたどこいってたの!」

妹「お兄ちゃんといっしょに お散歩してたの」

姉「心配したんだよー」

妹「明日はちゃんと学校に行きます」

妹(私のクッショニングマテリアルの破壊力があそこまで高かっただなんて…)

-次の日

妹「おはよう」

日影「妹!昨日は…」

お嬢様「心配しましたわ~!!」

妹「えへへ…ごめんね…ただの風邪だよぅ」

委員長「うっ…それにしてもなにか臭くないですか??」

妹「クンクン…本当だ…なにこのにおい…」

日影「死臭のようなにおいね…」

ブロロンブローン

お嬢様「!!」

お嬢様「校庭に3台のバイクがァァーーッ?!」

委員長「あれは聖ホーリーの暴走族『ドゥークス・オブ・ドゥーム』!!なぜここに?!」

妹「あのマッドドッグマンは…まさか昨日の…」

ドゥークス・オブ・ドゥームが
わざわざバイクで教室までやってきた

マッドドッグマン「ワンワンワン!!あの車イスの女だワン!」

“狂犬病”マッドドッグマン

アンセム「あの女がそんなな強いのか?車イスだぞ」

“ガスバス爆発”アンセム
(ドゥークス・オブ・ドゥーム 副リーダー)

カーカス「どんなヤツだろうとオレたちはなめられたら終わりなんだよ!2度とオレらに逆らえないようにしてやる」

“残☆虐☆王”カーカス
(ドゥークス・オブ・ドゥーム リーダー)

妹「ふぇぇ…とんでもねぇことになっちゃったよぉ…」

マッドドッグマン「ヤツは気泡緩衝材の能力だッ!!打撃攻撃はきかねェ!!」

カーカス「なるほど…それだけわかれば十分だ」

日影「悪臭の原因はこいつらね…」

委員長「しかたない私たちが相手になりましょう」

お嬢様「オーホッホッホ」

妹「みんな!戦ってくれるの?!」

委員長「はい…妹さんは私たちの切り札ですから」

日影「そうやすやすと妹を戦わせるわけにはいかないわ」

お嬢様「ここは兵隊たちの私たちに任せてください」

翻弄するエルフの女剣士「待て!!」

『!!』

妹「エルフちゃん?!ダメだよ!ここは私たちに任せて…」

翻弄するエルフの女剣士「ドゥークス・オブ・ドゥーム!!私の恋人はおまえらに轢き逃げされた!!」

翻弄するエルフの女剣士「彼氏の仇をうってやる!!」
バッ

翻弄するエルフの女剣士「ウオォォォォッ!!エルフ・ブレード!!」

マッドドッグマン「毒牙-ポイズン・バイト!!」
ガッ

翻弄するエルフの女剣士「うわああああ!!」

アンセム「毒ガス!」
ボフッ

翻弄するエルフの女剣士「グハッ」

カーカス「七公害の1つ!!水質汚染-工場廃液シュート!!」
ビシャッ

翻弄するエルフの女剣士「ぎゃあああああ!!」
ドサッ

翻弄するエルフの女剣士 死亡

妹「エルフちゃ~~~~んッ!!」

『キャーッ!!』

『殺人よー!!』

日影「もう」

委員長「絶対に」

お嬢様「許しませんわ!!」

妹「エルフちゃんが死んじゃったよぉ…」

カーカス「オレは校庭!」

アンセム「オレは理科室!」

マッドドッグマン「オレは生活準備室!」

カーカス「それぞれ待ってるぜェ!!好きなとこに来いッ!!」

ブロローン

妹「はわわ・オブ・ザ・デステニー…」

-生活準備室

マッドドッグマン「オレに噛み殺されるのはどいつだ~ッ??」

妹「ここだよ!」

お嬢様「ブッ殺してやりますわ!」

委員長「私が倒します」

日影「…」

マッドドッグマン「全員で来た?!」

マッドドッグマン「ふざけんなこんなのなしだろッ!!せめて2人で来いやッ!!」

お嬢様「しかたありませんわ!私がやります!!みなさんは他のとこに…」

妹「がんばってね」

マッドドッグマン「毒牙-ポイズン・バイト!!」

お嬢様「ふんっ」
ガッ

お嬢様がマッドドッグマンの胸に両手をあてる

お嬢様「私の能力は貧乳を巨乳にする能力!」

マッドドッグマン「な…!!」

お嬢様「それは とどのつまり 相手の心臓を破裂させることができるッ!!」

マッドドッグマン「ゲッ!!」

お嬢様「ハッ!!」

ボンッ

マッドドッグマン「ワブーッ!!」

マッドドッグマン 死亡

-理科室

ガララッ

日影「な…なんてこと…すでに毒ガスが充満しているわ…」

妹「ふぇぇ…苦しいよぉ…」

アンセム「オレの相手は車イスの女と…チビか」

アンセム「しかしここはすでにガスが充満しているオレのフィールド!!」

アンセム「おまえたちに勝ち目はねェぜ!!」

日影「ツインテール・フリージング!!」
クルクルクルッ

日影がツインテールを回転させると
雪が降ってきた

アンセム「これは…!!天候を操る伝説の殺人技!!」

妹「ふぇぇ…ガスが凍っていくよぉ…」

日影「…」
シルシルシル…

日影のツインテールが
巨大な牙になった!!

日影「ビッグ・タスク!!」
ズサッ

アンセム「グエェェェッ!!」

アンセム 死亡

-校庭

カーカス「ヘドロばくだん!」
ベチョ

委員長「うっ」

委員長「くっさ!!オエーーーーーッ!!」
ゲロゲロ

委員長「へ…ヘドロ…!!これは…」

委員長「環境汚染の能力!!」

委員長「私の能力は『ペイン・ペイント』!!写生の能力!!受けた技をコピーできます!」

委員長「おまえがくらえッ!!」

委員長がヘドロを飛ばす

カーカス「ヘドロ人間のこのオレにヘドロが通用すると思ったか」

委員長「なんてこった…」

カーカス「七公害の1つ!!悪臭-ハイパースメル!!」

ブシュアッ

委員長「ぐえっ!これは!!」

委員長「臭ェ!!息ができない…」

カーカス「油断したな 必殺の内臓大爆発ッ!!」

委員長「ぎぃぃぃあああああ!!」
ドサッ

委員長「う…うぅ…」

妹「委員長!!」

妹がフェンリルに乗って現れた!!

委員長「すみません…役に立てなくて…」

日影「はぁはぁ…」

妹「日影ちゃん?!おまたから血がでてるよ!」

日影「く…きてしまった…生理の日は能力が使えないの…ごめんなさい…」

妹「そんなこと全然気にしなくていいよ」

妹「私とフェンリルであの悪い人を倒す!」

カーカス「ならばオレも」

愛車に乗るカーカス

委員長「いよいよ出しやがった…七公害の1つ 騒音-カーカス バイクモード!!」

日影「フェンリルVS違法改造バイク…」

カーカス「轢き逃げアタック!!」

妹「ダイレクトアタック!!」

ガァンッ

キキッ

フェンリル「互角か…妹さん!しっかりつかまっていてください!」

妹「え?なにする気?!」

フェンリル「ラグナロク・ビーム!!」

フェンリルの口からビームがでてきた!

妹「た…頼もしい!これなら勝てるよっ!」

カーカス「七公害の1つ!!地盤沈下-重機落盤落とし!!」

フェンリル「!!」

ガァンッ

フェンリル「げぁっ!!」

妹「きゃっ」

妹はフェンリルから振り落とされてしまった

カーカス「!」

プクー

妹「緩衝材で…ノーダメージ…」

カーカス「重機落盤落としのダメージを受けていなくてもフェンリルに乗ってないおまえは 地面を這うことしかできない」

カーカス「イモムシのようにな」

妹「くっ…!!」

妹(くやしい…!!)

カーカス「ここから一歩も動かずにおまえをしとめてやる!」

カーカス「ヘドロばくだん!!」

妹(嫌だァァァァァッ!!)

妹は思い出す 姉の姿を

姉「アネハメ波!」
ボシュッ

姉の手からエネルギー波が放出された

妹「すっごーい」

姉「こうやって手にエネルギーを集中させてー…一気に解き放つんだよー」

妹「私にも始められるかな?」

姉「お姉ちゃんの妹だから大丈夫だよ~」


-

妹「あれは…足を使わずとも…できるッ!!」

妹「やるしか…ないッ!!」

ドンッ

カーカス「!!」

妹「ギャルッ娘砲ッ!!」

カーカス「このガキにこんなパワーがッ!!ギャーーーッ!!」

ドォーンッ

日影「まさかあんな隠し技があっただなんて!」

委員長「さすがのカーカスも下からのギャルッ娘砲には対応できませんでしたね!」

妹「う…全エネルギーを使っちゃった…もう手も動かせないよぉ…」

カーカス「よくもやってくれたな…」

『!!』

妹「ゲェーッ!!」

カーカス「たしかコイツには打撃攻撃は通用しない…ならば…」

カーカス「七公害の1つ!!大気汚染-毒ガス攻撃!!」

妹「ぷぁぁぁぁぁッ!!」

「そこまでだ!!」

『!!』

カーカス「誰だ!」

お嬢様「私ですわ」

お嬢様「もう妹さんは戦えない…すでに決着はついてるはず…」

お嬢様「これ以上 妹さんを攻撃するのなら 私を倒してからにしろーーーっ!!」

日影「まだ…あたしも…いる…」

委員長「私も…」

妹「み…みんな…」

妹(な…なにが…先生から評価されるための口先だけの友情だ…みんな…みんななんて優しいんだ…)

妹(でも今回だけは口先だけの友情でいてほしかった…このままじゃあ…みんな殺される…!!)

お嬢様「リメイクパ…」

カーカス「内臓大爆発!!」

ボギャンッ

お嬢様「ぐあああああ!!」

ドサッ

お嬢様「なめやがって庶民がぁぁぁぁっ!!プリンセス・セスタスッ!!」
ブンッ

カーカス「無駄だ」

カーカス「七公害の1つ!!騒音-カーカス バイクモード!!」

バイクに乗るカーカス

カーカス「轢き逃げアタック!!」
ゴンッ

お嬢様「ウギャーッ!!」

妹「お嬢様ァァァァァッ!!」

妹「もうやめてよぉ…私の命ならあげるからっ…!!」

日影「もういいあたしがいく」

委員長「でもあなたは今 能力が…!!」

日影「関係…ない…」

ドサッ

お嬢様「なめやがって庶民がぁぁぁぁっ!!プリンセス・セスタスッ!!」
ブンッ

カーカス「無駄だ」

カーカス「七公害の1つ!!騒音-カーカス バイクモード!!」

バイクに乗るカーカス

カーカス「轢き逃げアタック!!」
ゴンッ

お嬢様「ウギャーッ!!」

妹「お嬢様ァァァァァッ!!」

妹「もうやめてよぉ…私の命ならあげるからっ…!!」

日影「もういいあたしがいく」

委員長「でもあなたは今 能力が…!!」

日影「関係…ない…」

妹「ふぇぇ…同じ時間を繰り返してるよぉ…」

日影「パゴォーーーッ!!」

カーカス「!!!」

妹「日影ちゃん!」

バリッバリバリッ

妹「!?」

ズリュズリュズリュ

ザッパァァァァァッ

妹「空間が裂けていくッ!!」

妹「これは…これは…!!」

妹「空間を引き裂くお姉ちゃんの能力だッ!!」

バァーンッ

姉「…妹ちゃん…助けにきたよ…」

姉「たかしから聞いた…妹ちゃん…がんばったね」
ギュッ

妹「ううう…でも勝てなかったよ…」

姉「よく戦った…それだけで十分よ」

カーカス「こ…コイツはまさか…!!」

カーカス「21世紀最強の能力者ッ!!」

カーカス「ってことはオレが勝てばオレが21世紀最強じゃねェか!!」

カーカス「七公害の1つ!!大気汚染-毒ガス攻撃ッ!!」

姉「…」

ピシュンッ

カーカス「消えた!?」

姉「ここよ」

姉がカーカスの背後に瞬間移動したッ!!

カーカス「ゲッ!!」

姉「なんで街を汚そうとするの…?」

カーカス「決まってるじゃねェか…きれいなものは汚したくなる!!多少 汚れていたほうが物は美しい!!」

姉「そう」

姉「アネアネアネアネッ!!」
バキバキバキバキッ

姉「アネアネアネアネオネアネアネッ!!」

姉「アネアネアネッ!!」

姉「アネデパミッ!!」
ガァンッ

カーカス「ぎゃあああッ!!」

姉「ア…ネ…ハ…メ…」

姉「波ァァァァァッ!!」

カーカス「!!」

カーカス「スティアァァァァァッ!!」

ボッギャーンッ

カーカスはあとかたもなく消滅した
そしてカーカスが消滅すると
悪臭が消え汚れていた学校も綺麗になり
ガスが消え青空が広がった!!

姉「…」

妹「お姉ちゃん…ありがとう…」

姉「今度からムチャしちゃあダメだよ」

姉が妹を抱きかかえる

姉「車イスは??」

妹「わからない…でも…」

妹が倒れているフェンリルを見る

-帰り道

妹「ごめんね フェンリルさん…まだケガ治ってないのに…」

フェンリル「気にしないでください 妹さんの車イス代わりに使っていいですよ」
グヘヘ

姉「フェンリルちゃんかわいいね~好きなご飯なにー??」

フェンリル「おでんが好きです」

姉「じゃあ今日はおでんにしよっかー」

妹「わあい」


第1部『ファントムブラジャー』 完


兄・たかしのせいで半身不随に
その事実は忘れたことにしているが 本当は覚えている
能力『クッショニングマテリアル』
気泡緩衝材の能力であらゆる衝撃を吸収し無効にする無敵の能力
打撃攻撃以外はダメージをくらってしまう(特に熱に弱い)


たかしと妹のお姉ちゃん
21世紀最強の能力者らしい?!
能力『ウォリアーズZ』
空間を裂いて移動する能力

日影
妹の親友 口数が少ない
能力『ブリザード・エモーション』
姉すらも怯える氷の能力(生理の日は使えない)

お嬢様
友だちは妹しかいない
能力『リメイク・パズル』
相手を巨乳にする能力
相手の心臓を破裂させることもできる

委員長
体育と音楽が苦手
能力『ペイン・ペイント』
受けた技をコピーできる
技の威力や特殊な技はコピーできない

第2部『戦闘潮吹』

ここは愛エンジェル団地
女の子が閉ざされた蒸し暑い部屋で母親の帰りを待っていた

幼女「シクシク」

幼女「おかあさんは クマちゃんのぬいぐるみをおいて いなくなってしまいました…」

幼女「おなかすいたよぉ…おかあさん…ココアさんつくってぇ…」
グスン

幼女「もしかしたら おかあさんわるいひとに つかまっちゃったのかも…」

幼女「おかあさんを さがしにいこう!」

幼女ちゃん
ねんれい きみとおなじ
すきなたべものは シュークリーム
すきなことは えをかくことだよ!

ガチャ

幼女「ひとりでおそとでるのこわいよぉ…」

幼女はクマのぬいぐるみと
水筒を持って外へ出た

幼女「おかあさん いるかなぁ…??」
キョロキョロ

幼女「おかあさん わたしおなかすいたよぉ」

ハゲ男「どうしたんすか?お嬢ちゃん」

幼女「あのぅ…わたしのおかあさん しりませんかぁ??」

ハゲ男「お嬢ちゃんのお母さん?」

ハゲ男「よし お母さんのとこへ連れてってやろう」

幼女「本当!?」

ハゲ男「ほら こっち来て」

幼女「ふぇぇ…ひっぱらないでぇ…」

幼女「おじさん だれぇ…??」

ハゲ男「テルテルチョップ!」
バシッ

幼女「ゲフェ」

ハゲ男「拉致監禁しよ」

幼女「やだよぉ…」

ホネホネライダー「おい待て その幼女はオレがもらった」

ハゲ男「あの気味の悪いシャレコウベは!!」

ホネホネライダー「ムヒョヒョヒョヒョ!!シューティング・アロー!!」

ボスッ

ハゲ男「グエッ」

ホネホネライダー「こっちへ来い!」

幼女「ふぇぇ…ヤダよぉ!はなしてぇ…」
バタバタッ

ホネホネライダー「誘拐してやるぜェ~ッ!!」

ドサッ

幼女「ひゃん」

幼女はホネホネライダーのバイクに乗せられて
廃墟へ連れていかれた

幼女「うわああああん」

-からくりの廃墟

幼女「おうちにかえりたいよ~~~っ!!」
ビャビャビャ

ホネホネライダー「家に帰りたいならよォォォ~~~さっさと家の電話番号を言え」

幼女「わかりません」

ホネホネライダー「わからねェだとォォォ??ウソつくんじゃねェぞ!!」
ガァンッ

幼女「ひぇぇ…」

ホネホネライダー「幼稚園は?どこに行ってる??」

幼女「いってません…」

ホネホネライダー「ウソつくんじゃねェぞ!!」
ガァンッ

幼女「ほんとうです…」

ホネホネライダー「これじゃあ誘拐した意味がねェじゃねェか!!ちくしょう!」

幼女「ふぇぇ…」

幼女「おかあさんはもうずっと かえってきてません」

ホネホネライダー「なに!?」

幼女「わたし とってもおなかすきました…」
グルグル

幼女「おねがいします…なにかたべさせてください…」

ホネホネライダー「この眼は…雨に打たれている捨て犬の眼だ…」

ホネホネライダー「オレと同じ…」

ホネホネライダー「チッ…これでも食ってろ!」

ベチャ

幼女「いいんですか…??」

幼女「いただきます!」
パクパク

幼女「おじさぁん…わたし みたいテレビがあります…みせてください」

ホネホネライダー「調子に乗るんじゃねェ!!」

幼女「こわいよぉ…」
ブルブル

ホネホネライダー「ムカつくガキだぜ」

ホネホネライダー「少し痛い目にあえば黙るだろ…シューティング・アローッ!!」
バッ

幼女「ひゃあ」
ザシュッ

幼女の腕をかすった

幼女「いたいよぉ…いたいよぉ…」
ガクガク

ホネホネライダー「これくらいで泣きやがって ガキが」

幼女「…」
スルスルスルッ

ホネホネライダー「!!」

グサッ

幼女から小さいハサミが飛んできた

ホネホネライダー「今 なにをしやがった!!」

幼女「ふぇぇ…なにもしてないです!」

ホネホネライダー「ウソをつくなァ!!じゃあこのハサミはなんだ」

幼女「しりません!ゆるしてください!」
チュルッ

ホネホネライダー「このガキ…!!指から糸がでてるじゃねェか!!」

ホネホネライダー「まさかコイツ…!!能力者!!」

ホネホネライダー「なるほど!コイツは儲けた!ガキの能力者は能力者オークションで高く売れるぜ~~~っ!!」

幼女「て…テレビをみせてください」

ホネホネライダー「テメェ自分の立場わかってんのか!!」

幼女「いじわるしないで…」

ホネホネライダー「…」

ホネホネライダー「仕方ねェ!!買い物に行ってくるから テレビは好きなの見とけ」
ピッ

幼女「わあい!『闘将!モモンガマン』が見られるよぉ!」

ホネホネライダー「逃げたら殺すからな」

-闇のコンビニ

テロンテロン♪

牛乳パックマン「よぉ!ホネホネライダーじゃねェか!!」

ホネホネライダー「おまえは…牛乳パックマン!」

牛乳パックマン「今度 能力者オークションがあるんだよ」

牛乳パックマン「おまえも何か出品する能力者はいるか?」

ホネホネライダー「あ~…」

ホネホネライダー「…」

ホネホネライダー「いねェな…」

牛乳パックマン「そうか ガキと女の能力者は高く売れるらしいぜ!!」

ホネホネライダー「そうか じゃあな」

ホネホネライダー「帰ったぞ」

シーーーーン

ホネホネライダー「まさかクソガキ!!」

幼女「スースー…」

ホネホネライダー「なんだ…寝てやがったのか」

ホネホネライダー「…」

寝ている幼女に毛布をかけるホネホネライダー

幼女「あ…おかあさんのゆめみてました…」

ホネホネライダー「目が覚めたか ほらよ 食べろ」

幼女「あーっ!カップラーメン!!」

幼女「わたしカップラーメン だいすきです!ありがとうございます!」

ホネホネライダー(カップラーメンが大好きか…親からろくに飯も作ってもらったことがねェのか~~~っ??)

ホネホネライダー「いや カップラーメンは明日だ」

幼女「え…?」

ホネホネライダー「今日は外食 いくぞ」

-ファミレス『ジョイフル』

幼女「えーっ!!すきなのたべていいんですか?!」

ホネホネライダー「ああ」

幼女「わあい!ごちそうだ~っ!えーとえーと…このサイコロペッパーステーキがたべたい!」

ホネホネライダー(ファミレスがごちそうねェ…)

ホネホネライダー「こんなところ あんまり来ないのか?」

幼女「はい こういうとこは…おたんじょうびのひかクリスマスのときしか…」

ホネホネライダー「ジュース入れてきていいぞ」

幼女「わあい」

命マン「あ!ホネホネライダーさんじゃないですか!!」

ホネホネライダー「あ?おまえは命マン」

命マン「今のガキは?あ!オークションに出すヤツですか?」

ホネホネライダー「おい!」

ホネホネライダー「あいつはオレの妹だ」

命マン「ヒィィィィッ!!すみません!!」

-ファミレスの駐車場

命マン「牛乳パックマンさん!」

牛乳パックマン「どうした命マン」

命マン「ホネホネライダーさんに妹っていましたっけ?!」

牛乳パックマン「あいつは妹といっしょに親から捨てられたはずだが…妹はすでに死んでいるぞ」

命マン「じゃ…じゃああのガキは?!」

牛乳パックマン「ん?」

ホネホネライダーが幼女と食事しているのを見る

命マン「おかしくないッスか?!」

牛乳パックマン「チッ…あいつ…オレたちに黙ってオークションで儲けようって気かよ」

命マン「マジすか?!」

牛乳パックマン「だったら逆にあのガキ オレたちのもんにすりゃあ いいんじゃねェか?!」

命マン「さすが牛乳パックマンさん!頭いいッス!」

命マン「いくらぐらいで売れますかねェ??」

牛乳パックマン「ガキでしかも女だ…能力はわからんがマニアが高値で買うからな…1億は軽い」

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