凛「まどか……? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」(1000)

凛「>>2……? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」 - SSまとめ速報
(http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1360163412/)

休んだのに回復しない けど今日書かないとエタりそうだから書くー

全身を使った突き。足の筋肉は上へ向かう力となり、僅かに屈んだ体勢から伸びる身体はそのエネルギーを拳に集中させていく。
八極の技は大まかに二工程に分解できる。エネルギーを練ることと、集めること。

そして言峰の施術によってエネルギーの無制限解放状態にある遠坂は、練る段階を経ずにシングルアクションで技を放てる!

遠坂の突きを右手のひらで受け止める。流れ繰るエネルギーをそのまま受ければ腕どころか肩や肋骨まで響きかねない。
即座に後退し、ダメージを最小限に。それでも右手には痺れが残る。

「Time alter――triple accel!」

攻撃力では勝てない。なら速度で勝つ。
衛宮切嗣から譲り受けた魔術刻印は、今の切嗣には使いこなせないハイリスクな術を主として司る。
準備なしに扱えば時間のズレが体内を破壊していくが、ソウルジェムを本体とする魔法少女なら
肉体への痛みをシャットアウトすることでダメージを受け続けながらも戦闘を続けられる。

「嘘、今の私に追いついてる!?」

地面を蹴って前方へ、右肩を前に出す姿勢は肘撃の前動作。
だがその時点で既にほむらは矢の構えて待っている。
咄嗟に地面を蹴って動きを止め、矢の発射に備える。加速がついているのは肉体だけ。しっかりと注意すれば矢をよけるのは難しくない。

光の散弾を視認し、進行ルートを想定し、避ける動きを思い浮かべて。

「Time alter ―― square stagnate」

矢の群がほとんど完全に静止し、遠坂とほむらの間の壁となって立ちはだかる。

矢のカーテンの後ろ、ほむらがさらなる矢のチャージに入る。
発射後、散らばり切る前に止まった矢の間隔は狭く、正面突破は無理。
かといって迂回ルートを取れば、ほむらの矢が十二分にチャージされ、また同じ手で道を塞がれてしまう。

迂回すれば泥沼。正面には矢の壁。
なら答えは簡単、壁があるなら叩き壊す。

「Anfang―――! 轟風弾、三連!」

霊脈の中に長く眠っていた宝石は、内部に自然霊を宿すことがある。
霊体を簡易的な魔術刻印として調整すれば、魔力を込めるだけで使える使い捨ての弾丸が出来上がる。

エメラルドに風を。暴風で矢を吹き飛ばす。
魔術によって静止しているのだから、矢が打消しの力を使っていないことは明らか。
轟風弾に反応して打ち消しに入れば、矢を止めている魔術をも同時に打ち消すことになり、エネルギー不足で結局風が残る。

「だらっしゃあーッ!」

矢の壁が開いたところへ迷いなく走り込む。
足が地面を捉えると同時に横っ飛び。発射の機会を失った矢は弓から取り離されてほむらの手に収まる。

やはり遠隔技では遅い。人の限界に迫る速度で動く二人が選んだのは、人の技たる格闘術。

互いに速度は約三倍。体感温度は風速に左右され、素早く動けば風速の相対速度もまた上がる。
ただでさえ寒い冬の屋外だが、無茶な身体強化が体内をかき回し、血管内を爆走する血で体中が熱い。

手に持った矢で切りに来る動きを、身体を逸らして回避。
肩を前に出した体勢から肘打ちに繋げば、ほむらは踏み込んだ足を軸にくるりと回って攻撃をかわす。

示し合わせたように同時に飛び退き、同時に踏み込んで矢と蹴りとがぶつかり合う。

彼ら二人が笑っていたのなら、それは良く出来た円舞に見えただろう。

「プロレスで私に勝とうなんて百年早い!」

「見世物の技とは次元が違うわ。あなた、命懸けで身体を動かしたことある?」

「命を賭ける覚悟なら十年前にできてるわよ!」

「そう。私の半分にも満たないわね」

数回の打ち合いの後、距離の離れる瞬間がやってくる。

戦いながら隙を見て矢に魔力を込めつづけたほむらの手の内には
本家のものにも劣らぬ太さの矢が完成している。

加速した時間についていけない飛び道具が遠坂に当たらないことは承知の上。

だがこれだけの大きさともなれば、当たらずとも意味がある。

「弓矢の速度はせいぜい時速200km。対して鳥は、伝書鳩ですら150km。ハヤブサの瞬間時速は300kmを超えるわ。
どうして矢が鳥を撃ち落とせるか、分かるかしら?」

戦場となる空間は、建物の屋上。10m四方の水平な場所。
そこに放たれた極大の矢は、戦場の半分近くを覆い尽くす。

「避けられない瞬間を狙う、ってわけね……」

加速した遠坂が矢をかわすのは簡単だ。だが逃げ場となる場所は限られる。
遠坂から見て左面。正方形の空間の隅にあたる箇所だが、撃ったと同時にほむらはそこへ移動を開始している。

正直に矢を避ければ、敵の狙いに嵌る。

なら――。

「Es ist gros,Es ist klein」

身体の軽量化と重力の調整。後ろを見ずにバク転、屋上から飛び降りる!

後を追ってほむらも飛び出す。真下に向かって弓を引き、地球に引かれて矢が落ちる。
遠坂は壁を蹴って落下方向を変えることで矢を回避。

先に着地をはたした遠坂がすぐさま振り返ってガンド打ち。
浄化の矢で相殺されるのは計算の上。

次の矢を用意される前に跳び上がる。

震脚。八極拳独特の重心移動によってなされる踏み込みは、大地より力を借りる動きであり
体中の力を次の一撃のために集める動きである。
達人は小さな動きで力の集約を済ませて攻撃に移る。言峰クラスともなれば縛り付けられたままでも震脚が可能。

「弓使いが接近戦を語っても、説得力無いのよ!」

反面、遠坂の踏み込みは大きく荒々しく、決して褒められたものでは無かったが
腕に集中された魔力の量・密度は文句無しに一流のものであった。

「Time alter ・ pentagon accel!」

五倍速の固有時操作をもってしても、僅かに身をよじって直撃を避けるのが精いっぱい。
壁に打ち付けられた体が血を吐きだす。それでもしっかりと着地して立ち続けるのは、痛覚遮断の賜物。

早くもほむらが次の矢を作り始める。
手首に手刀を叩き付けて動きを阻止しようとするが、想像以上にほむらが早い。

小さな矢は短剣の如く。それは無手と並んで近距離で最速とされる得物。
遠坂の手刀に合わせて矢を持つ手を手元へ引けば、遠坂の右手から血が迸る。

続いて膝での蹴り上げ。短いスカートがめくれるのもまるで意に反さず、迷い無き動きで前に出る。
遠坂が紙一重で後方へ退避。壁際に追い詰めての優先は、結局最初の一撃以上の戦果を上げることはできなかった。

「ほう。最高峰の宝具を相手に、互角の戦いをできるとは思わなかった。
八極の連携は未だできていないようだが、威力だけなら申し分ない」

「はぁ? 何が互角よ、今さっきクリーンヒットを入れたとこよ。伝統空手なら確実に一本先取してるわ」

遅れてやって来た言峰の口調は、ほんのわずかだけ喜色を帯びている。
付き合いの長い者にだけ分かる、些細な、勘違いかと思うような変化。

そこに、遠坂は恐怖を抱いた。

「いや、むしろ劣勢か? お前の魂につけた小さな傷がひび割れに変わるまで、はたしてあと何分持つか」

「それまでに片付ければいいだけよ。二対一、すぐに決着がつくわ」

「分からんぞ、何しろ相手はあの衛宮切嗣の後継なのだからな」

一回休んでまた今度やろうと思ったままやる気なくした作品の数は一つや二つではなかった。
なんという失態か……。

「前衛が私がやる。アンタは援護を」

「いや、私が前だ。身体ばかり酷使し過ぎると、魂が無事でも器が壊れるぞ」

遠坂の返事も聞かず、言峰が前に出た。
両手に持った黒鍵は、矢から身を守る際に大きく摩耗している。

「監督役が介入するのはルール違反にならないのかしら?」

「第四次のサーヴァントを持ちこんだ輩に法を説く資格はない」

(前回から引き継いだ令呪が4画。奪い取った令呪が3画。一つを主替えへの同意の強制に使った。
残るは6画。十分だ。切嗣、今度こそ貴様を超える――!)

しばしの会話の間に、ほむらは次の矢のチャージに入っている。既に長剣として機能するサイズ。
片手で矢を構え、言峰に走り寄る。

五倍速。衛宮切嗣でさえ使用しえなかった領域。
通常数か月の準備期間を経て、自身の肉体と施術空間とを調整したうえで扱うもの。

外界と肉体の時間の乖離は、物理的な綻びとなって現れる。
それを意に反さずに動き続けるのは、ひとえに第三魔法――ソウルジェムの力ゆえ。

魔法少女。神秘の到達点に至ら“された”被害者。

言峰の腕が輝く。何らかの魔術行使と見たほむらは、すばやく矢で攻撃する。
神秘の抹消、どんな術であろうとディスペルしてしまえば関係無い。

だが言峰は、次の瞬間には素手で矢を掴みとり、その矢先でもってほむらに斬りかかっていた。
精神の暴走状態にある遠坂も、加速を重ねたほむらでさえも、その過程を視認しえない。

唐突に、矢を手に持って攻撃に移る瞬間に移っているのだ。
馬に対する車。矢に対する銃。音に対する光。完全に速度の桁が違う。

かわし切れずに首がぱっくりと切れる。その明らかに致命傷の傷を負ったまま、ほむらが飛び退く。
びしゃびしゃと地面に広がった血が、坂道をゆっくり流れていく。

赤い血が血を塗装するのと裏腹に、言峰の手の中にほのかに赤い矢は虚空へと消える。

「ふむ。どうした切嗣。反応が悪いぞ」

「私は、切嗣じゃない……」

「切嗣のサーヴァントを受け継ぎ、切嗣の魔術を受け継ぎ、切嗣の意志を受け継いだ。
貴様が衛宮切嗣でなくてなんだと言うのだ……!」

「さあ見せてみろ、お前の望み、お前の空虚、お前の矛盾を!」

初撃ののち、言峰はその場に留まって動こうとしない。

その異様な気迫に飲まれ、後ろの遠坂もガンド打ちの体勢を取ったまま止まっている。

「十年間待ち続けた! この程度で終わるなど、神が許してもこの私が許さない!」

「言峰、落ち着い――」

「衛宮ァ! 切嗣ゥゥゥウ!!!」

雄叫びと共に言峰が突進する。今度の動きは、遠坂とほむらからしてみれば遅い。
遠坂は後ろからガンド打ちで援護。ほむらは言峰の動きを見切った上で矢を放ち、素早く次の矢を用意し――。

刹那、時が飛ぶ。遠坂にもほむらにも視認できない超高速。
左肩に矢が突き刺さった言峰が、ほむらの胸に肘打ちを喰らわせている。

令呪6画の一括使用。並の魔術師が一生かけても溜めきれぬほどの魔力を全て肉体強化に回したブースト。
それはすぐさま浄化の矢によってキャンセルされ、使用したという事実まで含めて抹消される。
だがこの因果律の改変は、既に起こった物理現象まで消失させるものではない。

一度ついた勢いはそのままに、全エネルギーは八極の技によって点へと集中する。
一撃終えれば6画の令呪は元の通り。この世で二人だけ、鹿目まどかと暁美ほむらにのみ通用するカウンター技。

あまりにも綺麗に人が吹っ飛ぶさまは、冗談か何かのよう。
倒れたほむらは、もう起き上がれない。

「さあ、起き上がれ。私はまだ真の喜びに至っていない」

追撃を仕掛けずに、言峰はその場に立って言葉を続けるのみ。
視線の先はほむらに向かっていても、その瞳は別の人物を映し出す。

「こと、みね……」

遠坂凛が見てきた言峰綺礼とは別人だった。
人の心を抉ることを好むいけすかない奴で、でも変に律儀で、いつも泰然として、いつも冷たい。
それが彼女の知る言峰。だが今ここにいる人間は、自分で自分の傷を抉り、痛みの熱で己を動かす狂人だ。

彼の望む衛宮切嗣はこの世のどこにも存在してはいない。
切嗣は言峰の悩みに実数解を与えてくれるもう一人の挑戦者でもなければ、虚数解をもってあざ笑う作問者でもない。

「何をしている。お前の願いはまだ叶っていない……!」

言峰綺礼は、そこを理解できないまま第四次聖杯戦争に敗北した。

言峰は動かない。動けない。あと一手で戦いは終わる。だから言峰は動けない。

「令呪をもって……命じる……アーチャー……」

1画消費しての緊急指令。
絶対の命令は時空を超えて従者を呼び寄せるはずだが……来ない。

しばらく前、固有結界の破壊に伴ってアーチャーとほむらのリンクが傷つけられた影響。
通常サーヴァントが傷を負えばマスターにも伝わるものだが、接続自体が傷ついたためにその情報が伝わらない。

幸いにも言峰はまだトドメを刺す決断が出来ず、遠坂は言峰の様子に困惑して立ちすくす。

焦りのなかで重ねて使用された令呪が、空間に亀裂に生み。

「言峰綺礼か。貴様とはつくづく縁があるな」

「アーチャー……!」

「私をにらみつけても英雄王は返らんぞ。望みを持たぬ男が、何故欲望の最前線に立つ?」

「望みを持たない? 違うな。私の望みには未だ形が無いだけだ。
私はこの聖杯戦争で、私自身を見つけ出す。この願望、この悲哀、この正義! 誰にも否定することはできない!」

言峰さんハッスルしすぎです
令呪贅沢に使いすぎやで

>>89
使った瞬間にほむほむの矢があたって、使わなかったことにされてるけどな

「ちょうど純度100%の正義の味方という奴を殴り飛ばしてきたところだ。
貴様の言う正義、彼女との比較に耐えうるものかな?」

「ならば見せてやろう、私の套路。そして探求の道筋を。理由無く果てるがいい、アーチャー!」

令呪1画を消費して身体強化をかけながら言峰が先手を取る。
まずはシンプルな正拳突き。アーチャーは軽く下がってかわしながら呪縛の槍で反撃する。

さらに1画の消費、体が密着するほど近くに接近し、内側からアーチャーの右腕を弾く。
左へとアーチャーの攻撃を払った左腕は、そのまま肘を曲げて左面への防御を。
右足で踏み込み、がら空きの胸へと突きを放つ。

一連の連携、左拳外受からの右拳横鉤突――八極拳の技ではない。
天地拳第一系。少林寺系の基礎連携。

軽く後方へふっ飛ばされたアーチャーが構えを取り直す。

「相変わらず、よく分からん武術を使う」

「父にもそう言われたものだ。これはもはや八極拳ではなく、我流の殺人拳。
だが今確かに通用しているのだ。そう捨てたものでもあるまい?」

魔力供給が滞っているうえ、先ほどのまどかとの戦いで魔力を大きく消耗している。
最後に強制消失させられた固有結界分の魔力が戻っているのが救いだが、切れた接続からは魔力が零れ落ちていく。

アーチャーは早くも肩で息を始め、言峰は息を荒くして次撃に入る。

当たり前だけどレスごとに地の文が途切れるから、
前のレス読まないと混乱することあるよねw

さらに一画。10秒と経たぬ間に計三画の令呪を消費。

言峰の進撃にタイミングを合わせて襲い来る呪縛の槍を、両手で絡め取るようにして止める。
槍に巻き付いた両腕は蛇のよう。そしてさらにもう一画!

「通臂拳、逆巻投――!」

伸ばされた手が槍を伝わってアーチャーの手を掴む。
呪縛の槍を軸にして、アーチャーの身体がずるりと一回転。
手を掴まれたまま体が回り、右腕の骨が音を立てて折れる。

「うぐぅ!?」

痛みをこらえて言峰に蹴りかかるが、言峰は槍を離してその場で軽く跳び
蹴りの方向に合わせて身体を動かすことでダメージを最小限に抑える。

「次の一撃で、勝負を決める――!」

残る令呪は二画。ランサーを抑えるために一画残すことを考えるなら、使えるのはあと一回のみ。

「相当なペースで令呪を消費していると見える。腕一本取るために何画使った?
私はまだ四肢の3/4を残しているぞ。はたして残った令呪で私の命を取れるのか?」

折れた右手が垂れ下がり、手の中から転がり落ちていく呪縛の槍を左手でつかむ。
強気な口を叩くが、魔力量も身体状況も最悪に近い。

纏めサイトで読むのもよいけど、ハー○ルンなどで完全版で読みたい

一時半くらいに寝ます

保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

「見せてみろ、正義のハラワタをッ! はたしてそこに意味あるものが存在したのかを!」
                                    ヒ エ ロ ス ・ ガ モ ス
「ならば見よ、穢れ一つ無い理想の結晶を。トレース・オン。完全なる半月輪廻――!」

折れた腕ではまともに弓矢を持つことはできない。
垂れ下がった右手の先で弓を持ち、地面と平行に持った弓に下から槍をつがえる。

右手は弓を握りしめるのみ。左手で槍ごと弓を支えて引き絞る。
その持ち方は長弓よりクロスボウに近い。ただし引き絞った弓を抑えるのは自身の筋力。

「よりによって呪いの槍を浄化の弓と併用するか。それが貴様の正義の形か」

「私にできるのは、ただ争いを早く終わらせることのみ。
既に起こった悲劇も、これから起こる悲劇も止められたことはない。ならばせめて――」

言峰が残った令呪を使用し、呪縛の槍は放たれた。

「六大開・猛虎硬爬山!」

「真名開放、串刺城塞!」

八極の最大奥義。独特の歩法から入って練り上げられた気は、把子拳を持って前へ向かう。
三尖相照。振脚の波動は地球の中心に届き、星の核をもって支点とする運動は限りなく魔法に近い。

一連の動きを経て突きだされた拳は、星の聖剣に匹敵する鋭さを得る――!

アーチャーの胸を拳が打ち、瞬間、全魔術回路が暴走する。
気をもって内から外から破壊する。これをもって猛虎硬爬山。

そして、必殺奥義を出し終えた言峰の体は、無数の槍によって貫かれる。

串刺城塞。視界の限りを槍の山で覆い尽くす本来の形は、無限の剣製の世界に似ている。ヴラド公が信じた正義の形。
まどかの矢は現在・過去・未来へと散って無限の絶望に挑戦し、エミヤの精神世界は無限の剣によって確立された。

彼らの間には、無限の刃という共通項がある。

一人ひとり、殉じた理想の形は違えど、死後にマテリアライズされた正義はよく似ている。

己の身体を突き刺していく槍を眺めながら、言峰はもう一人、別の男を思い出した。

黄金の英雄王。彼の宝具もまた、無限の刃。彼は彼の正義を語り/騙り
言峰綺礼はそこに、何かしらの希望を見出した。



「ちょっと! 無視してんじゃ、ないわよ!!!」

相打ちかと思われたところに、遠坂秘蔵の宝石魔術が炸裂する。
アーチャーが回避できなかったのは、単に体力が足りなかったからか、それとも攻撃してきたのか遠坂凛だったからか。

爆発の中、後ろに倒れていくアーチャーの首を言峰の腕が掴み、そして握りつぶした。
十年前倒せなかった相手を討ち取った感想を抱く暇も無く、言峰綺礼の意識はブラックアウトする。

「暁美ほむら。ランサーを、探せ……」

最後にそれだけ言い残し、アーチャーは消えていく。

倒れる直前、綺礼は駆け寄ってきた私に手を伸ばす。
かつて父がしてくれたように頭でも撫でてくれるのかと思ったが、
言峰が行ったのは、魂の傷の修復だった。

意識の途切れかけた状態での治療が上手くいったのは奇跡といってもよく
最後にやり残した仕事を終えた言峰はばたりと倒れ。

「言峰っ! 何勝手に死んでんのよ!」

倒れた言峰を揺さぶる手がふるえている。
わりと本気で「死ねばいいのに」と思ったこともあるが、実際に目の前で死なれると意外に涙がこぼれてくる。

気付けば懐からとっておきの宝石を取り出していて。
気付けばその魔力を言峰の治療に使っている。

遠坂時臣が託した最大最高の逸品。聖杯戦争に勝ち残るために残したものなのだと頭では理解している。
言峰の治療に使ったところで聖杯戦争での勝利に寄与しないことも分かっている。

「心の贅肉ね……」

分かっていないとすれば、何故監督役が加勢してくれたか、だ。
その答えがもし万が一、いわゆる『心の贅肉』によるものだったなら、ここで見捨てるわけにはいかないと思った。

宝石に蓄えられた莫大な魔力は底を尽き、肉体面の治療を終える。
だが呪縛の槍によってもたらされた呪いなのか、魂にはおぞましいまでの闇が巣食い、心臓までも侵蝕している。

正直助からないだろうな、と。そう思いながら自身に身体強化を施し、言峰を背負って歩き出した。

背後で再生していくほむらの姿は、視界には入っておらず――。

というわけでおやすみなさい

ヒ エ ロ ス ・ ガ モ ス
完全なる半月輪廻 EX

因果律に干渉し、奇跡を無かったことにする弓。ゲーム的には相手の行動をキャンセルした上で撃つ防御無視の技。
魔力を矢に変換して攻撃する。矢は小さいものを大量に放つことも、大きいものを一本放つことも可能。
ただし事象の打消しを行うと相手の魔力消費まで元に戻ってしまうため、単なる物理技として使われることも多い。

この世界を形作る法則そのものの具現であるため、何度破壊しても自動で再生される。

銘は異類婚姻譚の意、鹿目まどかと世界とのエンゲージリングであることを意味する。
一つはまどかの手の中で概念として存在し、もう一つは唯一まどかを記憶する者の手に預けられている。

誰にも裏側を見られることなく輝き続け、凹凸の激しい表面を人に見せない月。それは女性の象徴としても扱われる。
輝きをもって自身の姿とするその星は、まどかの描いた希望の形。

おつおつ
寝るだけで、復帰するんでしょ?

こうかな

セイバー:?
アーチャー:鹿目まどか、 マスター:遠坂凛
アーチャー:エミヤ(消滅)、 マスター:衛宮切嗣 → 暁美ほむら
バーサーカー:ピカチュウ(消滅)、 マスター:イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
ランサー:クーフーリン、 マスター:不明
ライダー:マリオ、 マスター:間桐慎二(死亡) → 衛宮士郎
キャスター:高町なのは、 マスター:マジカル協会派遣員さま?
アサシン:?

ふむ

忠義、大義である

余計なこと言って悪いが
忠義じゃなくて忠道じゃなかったか

衛宮邸に運び込まれた言峰を診たキャスターは、少しの間を置いて遠坂に伝える。

「何があったか分からないけど……この呪いは完全に心臓と同化してる。
量はそれほど多くないからディスペルしようと思えばできるけど、多分余命を縮めるだけ。
お疲れのところに悪いニュースで申し訳ないけど、私にできることは何もないかな」

「ううん。ありがとう。私も無理かなって思ってたし、涙は先に流しちゃったし。
そんなショックでもないわ。私は大丈夫」

「今のままでも自然に解呪が進んでるから、呪い自体は気にしなくていいと思うけど
これが解け切ったら、心臓が止まることになるわ。その、言っておきたいこととかあるなら、早い方がいいと思う……」

「あははっ。別に私と言峰はそんな関係じゃないわよ。貸し作っちゃったから返しただけ。
キャスターがそんな顔すること無いわ。私も、きっと言峰も、これでいいと思ってるから」

よく寝たwww保守

ほむほむがセイバーかアサシンを連れてくると
変な安価にならなければよいが…

「遠坂、今大丈夫か?」

「ええ、問題無いわ。何? 衛宮君」

部屋に入ってこようとする士郎を押しとどめて、遠坂が部屋の外へ。
合わせてキャスターも出てくる。

「日が暮れる前にキャスターのマスターにご飯食べさせてこようと思って。
人が増えたせいで作る量調整しきれなくて昨日の晩御飯が結構余ってたからタッパーに詰めてもってく予定なんだが」

「そう、それで?」

「遠坂が襲われたのは遠坂がアーチャーと二人きりになったからだろ?
できれば常にサーヴァント二人と一緒にいたいんだが、三人だから分かれるしか無い。それでどうしようかと思って」

「そうね。この家は結構しっかりした結界張ってあるみたいだし、外に出る方がサーヴァント二人、家に一人がベストだと思う。
私がキャスターと残るわ。衛宮君はライダーとアーチャーを連れていって。アーチャー、いいわね」

「はい」

「さて、と……」

士郎が協会派遣員へのエサを用意しにいった。
キャスターは自室に戻り、遠坂は一人で言峰の部屋の外で考え込む。

アーチャーと同一の宝具を所持していた敵マスター。
模造品ではありえない。あの力は間違いなくオリジナルだった。しかもその使いこなしは、アーチャーに勝るとも劣らない。
何年も一つの技と付き合い続けてきた者が至る唯一無二の呼吸。彼女から感じた戦いの年季は、言峰の我流八極に匹敵する。

そして今横になって眠っている言峰。
あの敵マスターが言ったように、監督役が介入するのは明らかにルール違反だ。その意図を聞かなくては、助けた意味がない。
それに「衛宮切嗣、衛宮切嗣」と繰り返す姿は、廃人染みていた。関係を聞かなくてはならない。

関係を問いただすなら、衛宮切嗣本人にも聞かなくてはならない。
言峰の施術を受けた遠坂と同等かそれ以上。あの超速度を作り出した魔術は、衛宮の魔術だと言うのだから。
思えばこの冬木の地にやってくる魔術師が、聖杯を無視するはずがなかった。彼もまた、聖杯戦争に関わりを持つ一人なのだ。

この衛宮家には話を聞いておくべき相手が多すぎる。

まずは誰と話そうか。
>>205

このスレ終了
安価無視、安価下、安価上、再安価無効

まどっち

セリフの前のキャラ名いれてほしいな
増えすぎてわからんくなってきた

>>192
我様より赤様が好きです

>>209
発言主表記無しでも分かるように書きたい……!
やっぱり人称・視点がコロコロするの分かり辛い?

「アーチャー、ちょっといい?」

「あ、はい」

やはり話すならアーチャーだ。変態派遣員の餌付けに行く前に話しておかなくては。

「あの敵マスターは、あなたと同じ宝具をもっていたわ。どういう関係なの?」

「ん……」

元々行動や返答が遅いことはあったけど、そういう口籠り方じゃない。
アーチャーはあのマスターが誰なのかを知っていて、その上で答えを言うのをためらっている。

「アーチャー、答えて。大切なことよ」

返答を促すと、アーチャーはばつの悪い表情でゆっくりと話し出す。
俯いて一語一語区切って話す様を見ていると、何も悪いことはしてないはずなのに、こちらが居心地悪くなってくる。

「服や、傷を負っても戦い続ける特性、そして宝具からして、間違いなく、ほむらちゃん、だと……。
ほむらちゃんは、私の、親友で、ずっと私のために頑張ってくれた子で……」

それがどうして襲ってくるのか、と聞こうとしてやめる。
この件に関しては、アーチャーが一番深く悩んでいることだろう。

「ほむらちゃんは、一度きりの願いを私のために使ってくれたから、その……。
聖杯戦争に参加したってことは、やっぱりあのときの願い、今になって、後悔してるのかな……」

個人的には今の方が読みやすい

さっきまでアーチャー大戦だったから読みづらかっただけだと思う

「ごめんね、ほむらちゃん」

そのあとはいくら待っても何も言ってくれなかった。
今にも泣きだしそうな顔をして黙るアーチャーに何も言うことができず
そのまま準備を終えた衛宮君が呼びに来るまでそうしていた。

アーチャーの顔を見ても何も言わず、軽くアーチャーの頭を撫でてから手を引いていったあいつは
ちょっとだけ良い奴だったと思う。

アーチャーとの話を終えると、急に体が疲れが思い出した。
言峰を背負って遠坂邸に戻ったあと、学校まで走っていって衛宮君を呼んで
二人でまた遠坂邸まで行って言峰を連れて衛宮家へ。

無茶な戦闘のあと、そういえばここまでまったく休んでいない。疲れているのも当然だ。
むしろ疲れだけで済んでいることを言峰に感謝しなければならない。
単なる身体強化では、『ほむらちゃん』とは闘えなかった。あれだけのブースト、もっと代償が大きくてもおかしくなかった。
心停止の間際にちゃんと魂の修復をやってくれたおかげだ。

アーチャーの件が重くて、他の話をしても頭に入るか不安だし、まずは休もうと決めた。
家主と話すのとまた重い話が始まりそうなので、休む場所は一人で探すことにして衛宮家を歩き出す。

休む場所は離れの洋室に決まった。ここならそうそう人が訪ねてはこないだろう。
それに布団よりベッドの方が親しみやすい。

ベッドに横になると、眠気はすぐにやってきた。
ひと時の安心に身を任せ、意識を闇に落としていく。

――

夢を、見ていた。

空は黒雲に覆われて、地上はどこも暗く落ち込んでいる。

空に浮かぶ物体は大き過ぎて全体像がつかみづらいが、よく見れば逆立ちした人のような姿なのだと分かる。
周囲に巨大な魔法陣を敷いていて、緻密に書き込まれた術式は未知のもの。
大量の使い魔を召喚し続けて、あたりを配下で埋めている。

それに立ち向かう少女は、相手に対して小さすぎて。
防戦一方、必死に抗い続けるも、力の差は歴然。

「諦めたらそれまでだ。でも、君なら運命を変えられる」

――

それは奇妙な夢だった。

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、まどか達のみんなへのメッセジをどぞ

まどか「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

さやか「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」

マミ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

京子「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」

ほむら「・・・ありがと」ファサ

では、

まどか、さやか、マミ、京子、ほむら、俺「皆さんありがとうございました!」



まどか、さやか、マミ、京子、ほむら「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、まどか達のみんなへのメッセジをどぞ

まどか「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

さやか「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」

マミ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

京子「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」

ほむら「・・・ありがと」ファサ

では、

まどか、さやか、マミ、京子、ほむら、俺「皆さんありがとうございました!」



まどか、さやか、マミ、京子、ほむら「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり

遠坂が奇妙な夢の余韻を振り払うために目をこすり、離れから出てきた時だった。


「せんぱーい、大丈夫ですか? 体調不良だって聞きましたけど……」

目覚めがほんのすこし遅かったなら、そこで出てくるのはキャスターか切嗣だったはずで。
遠坂以外が対応したなら何の問題も起こらなかったはずで。

「あら、桜」

「遠坂先輩が、どうしてこの家にいるんですか……?」

「私は冬木の管理者よ。挨拶に来ない魔術師の家を訪れるのに理由がいる?」

この一言で、桜の敵意ははっきりと表に出る。
歯を食いしばって遠坂を睨みつける。視線から害意が、あるいは殺意の片鱗がにじみ出ていた。

「っ!」

「かなり隠密性の高い結界だけど、出入りしていたなら気づいてたはずよ。
はぐれ魔術師の存在を知りながら、どうして私に隠していたの?」

「この場所まで奪うんですか……。私の家も、名前も、自由も奪って、その上……!」

「いますぐ衛宮家に冬木からの立ち退きを要求することはないわ。
遠坂家は聖杯戦争に参加する魔術師を歓迎する。対等の相手として尊敬し、そして倒す」

「そんな、それじゃ、先輩を」

「衛宮切嗣より衛宮士郎を心配するのね。彼がマスターであることまで知ってたわけか」

「兄さんが! 兄さんが勝手なことをするから! こんな、こんなのって……」

「桜。この家に近寄るのはやめなさい」

「それは、管理者としての間桐への命令ですか」

「……遠坂凛としての、命令よ」

聖杯戦争に巻き込みたくない。遠坂のそんな想いは桜には伝わらず。
長く長く遠坂を睨み続けてから、やがて桜は踵を返した。

一方その頃幽霊洋館では。

「ヘェイ!」 「ほっ!」「イヤッフゥー!」「でぇぇい!」「ハッハー!」「はっ!」

アスパラガスのベーコン巻きをライダーが投げ、派遣員が飛んできたアスパラベーコン巻きを口でキャッチしていた。
四肢を拘束された状態で首だけを動かしてアスパラベーコン巻きを追う。拘束が外れたあかつきには首回りだけ逞しくなっているかもしれない。

食べる方もなかなかのものだが、投げる方も称賛に値する。
外角内角変化球、完璧なコントロールをもって、派遣員がぎりぎり食べられる位置に投げ続ける。

「アーチャー、ちょっと元気出てきたか?」

「はい。これを見てたら楽しくなってきました」

「そうか、良かった」

士郎とアーチャーにとっては良い見物だ。驚くほどキレのある変化球は、金を払ってもいいほど。
ライダーはその後も投げられる食べ物は全て投げ、派遣員は見事に完食した。

最後の肉団子フォークボールを派遣員が食べた時、
アーチャーが声を出して笑い、ライダーがアーチャーにウィンクした。

休憩入りますー

マリオはまだ全力出してないんだよな
ほむほむも時間停止はまだ使ってないし楽しみ過ぎる

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、まどか達のみんなへのメッセジをどぞ

まどか「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

さやか「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」

マミ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

京子「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」

ほむら「・・・ありがと」ファサ

では、

まどか、さやか、マミ、京子、ほむら、俺「皆さんありがとうございました!」



まどか、さやか、マミ、京子、ほむら「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり

ほむほむ時間停止使えないのか…
停止と加速の両方で英霊すらちょろいぜって思ってたのにな

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

「もしもし、私よ」

「ほむらくんか」

「負けたわ。それはもう、すっきりと」

「そうか。では戦闘の経過を報告してくれ。対策を取り、その上で再戦しよう」

「言い方が悪かったかしら。あなたから譲り受けたアーチャーは消滅した。今はアインツベルンの器の中よ。
私は失敗したの。一つの戦闘に負けたんじゃない。聖杯戦争で敗退したのよ」

「君の目的は聖杯戦争の勝利にあるが、僕の目的は聖杯を作り出して浄化することにしかない。
サーヴァントを持たぬ者は聖杯を手にすることはできないが、聖杯を完成させることならできる」

「あなた! まだ私に戦えというの!? だって、聖杯を完成させるってことは……。
まどかの矢はサーヴァントを座に帰す。彼女の手であと一騎倒せれば、聖杯は未完成に。イリヤスフィールは生き残れる。
聖杯の浄化はできなくても、それはあなたにとって理想の未来のはずよ。戦う理由なんてあるの?」

「理由が無いから戦うんだ。このまま何もしなければ、アイリの死はそれこそ無意味になる」

「まどかと同じね。誰かのために、って口で言っても、その人のことは何も考えてない。
しかもやろうとしていることは間違いなく正しいから、それが余計に性質悪いのよね」

「遠坂凛・言峰綺礼との交戦は以上よ。その後は肉体の方が倒れっ放しだったから言峰とアーチャーの戦いは良く分かってない。
けど、言峰綺礼が英霊を打倒するだけの戦闘力をもっているのは確か。警戒しろとは聞いていたけど、ここまでとは思わなかったわ」

「そうか、言峰がアーチャーを倒したか。十年越しの捲土重来というわけだ」

「それで、どうするの? まどかに事情を話して矢の使用を控えてもらうというのも手だと思うけど」

「鹿目まどかの聖遺物と言えるものは、君が持つ宝具とリボンだけだ。召喚は無触媒による相性召喚しかありえない。
彼女は触媒によって強制的に召喚されたのではなく、目的をもって自ら召喚に応えた。
そして世界の歴史を知る彼女が矢を使っているのなら、彼女が意図的に聖杯を不完全にしようとしている可能性がある。
抑止の輪の導きだ。この聖杯戦争で起こりうる大災害を防ぐことが彼女の目的、というのはありうる話じゃないか?」

「ならなおさら事情を伝えておくべきじゃない? 聖杯の浄化ができれば、十年前の災害が再現されることは無くなるわ」

「孔の中に浄化の矢を撃ちこめば、聖杯の泥は必ず反撃してくる。それも全力で、だ。言ったはずだよ、場合によっては十年前より酷いことになると」

「……どうしてそこまで理路整然と愛している人を殺す理由を並べられるのか、私には分からないわ」

「分からなくていい。君まで機械になる必要はないさ」

お爺さまに促されなくても一人で蟲倉に入るようになったのはいつからだろう。
立ち込める腐臭とのた打ち回る虫の音は今でも好きではないけれど、嫌悪感もあまり無い。

自分を消してしまえば楽になると気付いて、それからマキリの魔術も上達していった。

先輩に会わなければ、私はずっと無感情なままでいられたのに。

最近は、蟲倉への階段を降りるのが少し辛い。けど辛いと思う私を、きっと先輩は喜んでくれる。だから辛くても歩ける。
歩く理由が変わってしまって、私は痛みも惨めさも悔しさも憎しみ羨みも悲しみも、みんなみんな思い出した。

「どうした桜。蟲の世話なら済んでいるのではなかったか?」

先輩のために頑張ってきた。

「お爺さま、偽臣の書を返してください」

だから先輩のためなら、きっと許してもらえる。

「どうした? 聖杯に興味など無いと言っていたではないか」

「聖杯に興味は無いけれど、私は――」

ああ、何が欲しかったんだっけ……?
途中で言葉を失った私を、お爺さまは笑い続けた。

「ほれ、好きなように使うがいい。カッカッカッカッ」

まるで私が来るのを予期していたように、偽臣の書はお爺さまのすぐ傍らに置かれていた。
手に取ると、最初に作った時より軽いような気がした。いや、本当に軽くなっていた。

本が透けていき、左腕が熱を持つ。
令呪は本来の持ち主のもとへ。

「これからは、私がマスターよ」

桜鯖 >>316

のび太

なん…だと…

ここでガンマンがくるだと…のび太もアーチャーだよね

プロの殺し屋に買ってるし
ドラえもんの四次ポケあるから…

さっきドラえもんって書いてあったから
のび太にしといた

桜が声をかけると、これまで何もいなかったはずの空間から一人の男が現れる。

「待ちくたびれたよ。まったく、酷いマスターだ。どうしてボクはいつもロクな目にあわないのかな」

単なる霊体化とは違う。魔力さえ感じさせない隠密は、アサシンのそれ。
しかもそれは実体化した今でも続き、ただの一般人にしか感じられない。

白衣に眼鏡。体格はやせ気味で、筋肉はあまり無い。
蟲倉に心底嫌気がさしているようで、鼻をつまんで顔をしかめている。

「早く出よう。マスター」

エサと間違えて蟲がアサシンに襲い掛かってくる。
返答を聞かずに、アサシンは階段を駆けあがっていった。

のび太が予想より強そうだった

召喚したあとすぐに偽臣の書を作って臓硯に預けたため、アサシンとはほとんど交流をもってない。
蟲の大群の中で魔力供給を受け続けていたアサシンが桜に好感を持つはずもなく
さきほどからアサシンは桜に愚痴を言い続けていた。

「何だってせっかくの美少女があんなグチャグチャでデロデロなのとセットなのさ。
召喚に応えたら結構可愛い子がいてちょっと喜んだボクの身にもなってもらいたいよ」

「それは、そういう家系ですから」

「家系なんて関係ないよ。君は君さ。君が勝手に自分を縛るのは勝手だけど、僕まで巻き込まないでもらいたいな。
触手プレイっていうの? ちょっとアブノーマルすぎてボクの守備範囲外だよ。もっと他に喜びそうな奴を呼べばよかったのに」

「別に望んでやってるわけじゃなくて」

その愚痴がどこかズレていて、話していると空気が軽くなる。
あれほど強く感じていた遠坂凛への敵意がどこかへ消えていくようで、桜はこのアサシンとの会話に困惑していた。

「まあいいや。僕の力が必要になったんだろ。早く用事を言いなよ。
面倒事は後に回す主義だからすぐに動くつもりはないけど、作戦くらいはたてておきたい」

「私は……その……」

「何だってここで黙るのさ。君は馬鹿か?」

「その、先輩を守りたいです」

このアサシンは怠け者でステータスも低くて宝具のランクも低い明らかなハズレだけれど。
桜にとっては最良のサーヴァントだったのかもしれない。

桜が現在の状況について簡単に説明をする。
聞き流しているのかと不安になるほど眠たげな表情だが、話したことについて質問するとちゃんと答えが返ってくる。
説明が終わるまではずっとぼーっとしていたが、途中遠坂凛の名前を聞いた時だけは少し反応した。

「遠坂凛? するとここはムーンセル……じゃないな。そもそも年代が違う」

「姉さんがどうかしたんですか?」

「いや、気にしなくていいよ。この世界にはまだ何の関係も無いことだ」

遠坂凛に対する呼称が変わっていたことには、桜本人ですら気づいていない。
このアサシンは、ゆっくりと相手の心の防壁を壊していく。

――

「あのアサシンは危険なサーヴァントだ。この儂ですら言わなくてもいいことを口走りそうになった。
あれは桜を癒すだろうが、感覚の麻痺は自分を守るための防衛機制。よほど上手くやらん限り、治療は破壊にしかならん。
カッカッカッ。肉を調理するには、まず解凍せねばならん。あれはいい熱源よ」

間桐家の地下、腐敗と誕生を繰り返す蟲の中で、臓硯はとても満足げであった。

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

この時間帯はひどいな

ほっしっゅ

ボッシュート

越前リョーマ「アンタがマスターか?」
ワカメ「そ…そうだ!僕がお前のマスターだ!」
越前リョーマ「……まだまだだね」



越前リョーマ「保守だね」

ぼじゅーる

vip異様に重いっぽいね。
ブラウザだとスレ一覧が表示されない。
専ブラだと帰ってこない

回って回って回って回って回って


電波って突然受信するよね…

ようやく鯖が安定したー
鯖落ちてる間に書き溜めようと思っても全然書けないし、やっぱりここで書き切るしかない!

「とりあえずマスター、この街にネカフェはあるかい?」

「え? 何ですか、それ」

「ああ、略語だと分からないかな。インターネットカフェの略なんだけど」

「いえ、分かりません」

「そうかー。まあいいや、どちらにしろPCは自作するつもりだったしね。
この年代だと、やっぱり電子部品は秋葉原かな。ちょっと買い込みにいくからついてきてくれないか?」

「え、えっと、それは聖杯戦争と関係あるんですか?」

「大アリだよ。面倒なことは最後にやる主義だって言ったはずだよね。
戦うのは一番最後。まずは情報収集が基本だよ」

「冬木市を離れると多少のパワーダウンがかかるみたいだね。聖杯戦争からの逃亡は許さないってことかな。
まあどちらにせよ今の僕が他のサーヴァントに出会ったら即死だよ。気にせずいこう」

などと言いながら慣れた様子で電車を乗りこなし、気づけば桜は日本の中の異界へ導かれていた。

「えっと、なんなんでしょうか、ここは」

「あれ? 知らない? 外国人の日本イメージは東京と秋葉原でできてるものなんだけど」

秋葉原。霊脈に恵まれた土地には精霊が集うもの。
特にこれほどの霊気を孕んだ場所となると、魔術回路を眠らせた者が通い続ければ後天的に魔術に目覚める場合がある。
30歳で魔法使いになる、という伝説の由縁である。

火伏せの神として知られる秋葉大権現は、ここ数年で変わり果てたこの地をどう思っていることだろう。
四元素説では雷と火は同じエレメントから成るとされる。案外気に入っているかもしれない。

「なんだか分かりませんが、凄い場所ですね。竜洞寺と同レベル、いやそれより魔力が濃いかも……」

「あんまり集中するとゴーストに喰われ……いや、この時代にサイバーゴーストはいないか」

冬木って瀬戸内海の方じゃなかっけ
まどうでもいいが

>>489
無様を見せた……許すがよい

凛が言峰を言峰って呼んでることといい、読み返すとミスがあって辛い

桜には何が何やら分からないものを次々と買い込んでいくアサシン。

「あの、これ私のお金なんですけど」

「悪いけど僕は単独でダイブできるほど優秀なウィザードじゃないんだ。これは勝つ為に必要なことだよ」

アサシンの買い込んだパーツで片手がふさがったところで、桜が半ば無理やりに荷物持ち係にされる。
筋力Eとはいえ英霊である以上はある程度のものは持てるはずなのだが、何のかんのと言いくるめて桜の持つ分が増えていく。


「さて……どうしようか」

組み上げるのに必要なものが全て揃ったのち、アサシンはこれまでとは毛色の違う店に入ってすたすたと進んでいき
そしてこの場所で立ち止まった。エロゲコーナーである。

「僕としてはとりあえずKanonに手を付けておきたいけど、マスターとの友好のために触手ものに挑戦するのもやぶさかではないよ」

「これ、明らかに聖杯戦争と関係ありませんよね」

「いや、モチベーションを保つのは大変有効で……」

流石にこれは桜を言いくるめることができず、リア充死ね的なオーラを浴びながら二人はエロゲコーナーをあとにするのであった。
そのまま駅へ戻ろうとする桜に「これで最後だから」と泣きつき、老舗の和菓子屋で大量のどら焼きを買い込んで二人は帰路につく。

先輩が襲われる前に早く姉さんをどうにかしてほしい、と主張する桜を無視し
アサシンは故・間桐慎二の部屋を占領して延々と作業に没頭している。
ようやく部屋から出てきたかと思ったらどら焼きを温め直して食べるだけ。声をかけたらどら焼きを半分に割って桜に差し出してきた。

サーヴァントを取り戻したらその日のうちに遠坂邸を襲おうかと思っていたがすっかり毒気を抜かれてしまった。
暗殺者というイメージとは似ても似つかない。どこの英霊なのかと聞いても答えない。
だが桜はこのサーヴァントを信頼し始めていた。

機械を弄る作業の中で我を忘れる姿は、衛宮士郎と似ている気がした。

突然「今日からここに泊まる」と主張しだした遠坂を加えて、衛宮家の食卓はさらに賑やかになっていた。
士郎と切嗣、藤ねぇの普段のメンバーに加えてライダーアーチャーキャスター遠坂。
この場にはいないが、和室の一つには言峰もいる。

「きゃー、マリオさんすてきー!」「イヤッフゥ!」「とぉっ!」

派遣員の餌付けが癖になったのか、タイガーを相手にまた食材を投げていた。

「藤ねぇ、もうちょっと落ち着いて食べられないのか?」

「なんで私だけー! 挑戦してきたのはマリオさんの方よ!」

「いや、ライダーは藤ねぇが箸からダイナミックに落とした天ぷらをゴールにシュートしただけだ」

「そもそもライダーって何なのよ、どう見てもマリオさんでしょ!」

一名を除いて全員が聖杯戦争に関わる身。
重くなりそうな空気を和らげてくれるライダーとタイガーには、誰もが感謝していた。

イリヤは?

>>526
まずい素で忘れてた やはりで安価で長編だと粗が出るか

切嗣との鍛錬を終え、相変わらず成果の出ないことを嘆きつつ土蔵の外に出れば、そこにはライダーがいる。

上段中段下段と突き。蹴り上げた足を回して反転。基本的な動きを繰り返している。
目に留まらないほど素早くこなしたかと思えば、ほとんど静止しているかと思うほどゆっくりとした動きに変わる。

夜だからと周りに配慮しているのか、声は無し。

士郎に気付くと動きを止めて、こっちへ来いとジェスチャーをした。

ライダーが構える。

意図を察した士郎が構えを取る。

次の瞬間、ライダーの拳が士郎の額すれすれのところで止まっていた。

「……!」

ライダーが動いたことで逆巻いた風と足跡の残った地面だけが、寸止めのパンチが行われたことを証明する。
鍛えていたつもりでも、まったく反応できなかった。冷や汗が流れ出る。

一歩でライダーは元の場所に戻り、士郎が構えるのを待つ。

次のパンチは士郎でも視認できた。受け止めようと右手を開き、ライダーの拳の進路に置く。
その士郎の右手首を掴み、踏み込みの右足を軸に身体を回す。背で士郎を抱え込む。

早くはない。何が起きているのか一動作ごとに追って理解して行けた。
それでも士郎は、ライダーによって鮮やかに投げ飛ばされていた。

士郎が構えを取った瞬間に、ライダーがパンチをうつ。
それを士郎が防御しようとすると、ライダーが裏をかいて攻撃の手を切り替えてくる。

その繰り返し。投げを基本として肘打ちや手刀、首を掴みに来ることや、パンチを途中で引いてフェイントを仕掛けてくることもあった。
いずれも一貫しているのは、基本的に右手だけで攻撃してきていること。そして士郎が視認できるところまでスピードを落としていること。

単純なパワーで士郎の防御を突き破ることはしない。常に士郎の防御を掻い潜って攻撃を決める。
パワーでもスピードでもなく、純粋に技術だけで士郎を打ちのめし続ける。

士郎が30回目に倒れたあと、ライダーは最初にしたのと同じジェスチャーをした。
士郎の方から攻めて来い、という意味を理解し、士郎は構えを取った後改めてじっくりとライダーを観察する。

恐ろしさは感じない。これまでも怪我をしないように手加減してくれていたのもあるが、ライダー自体が恐ろしさといったものと無縁なのだ。
ただ立っているだけで周囲を明るくする。その性質は今士郎と対峙している間も十分に発揮されていて。
どこにも隙が見当たらないのに、挑戦する勇気が湧いてくる。

「うぉぉぉおお!」

気合を入れて放ったパンチは、やはりライダーに届くことなく。
カウンターの形で突きだされたライダーの右拳が士郎の腹にめりこむ。

倒れ込んだ士郎に微笑みかけて、ライダーは霊体化して消えて行った。

12時過ぎに寝ます 明日は安息日なのであんまり書けないです スレ落としちゃってもいいよ
なりすましとかあったけどトリップつけた方がいい?

魔法少女の肉体に睡眠は必要ない。精神さえ安定していれば何日でも活動を続けられる。
ただその精神の安定のために、まともな魔法少女であれば定期的な睡眠が欠かせないというだけ。

外見の何倍もの時間を繰り返したほむらの精神は、とうに人間を超越している。
だから彼女に睡眠は必要ない。

「ランサーを探せ、か……」

当てならある。

セイバーは間桐臓硯が、ライダーは間桐慎二が、アーチャーは遠坂凛が、バーサーカーはアインツベルンが召喚した。
今現在ほむらがマスターを発見できていない組は、キャスターとアサシンとランサー。

そのうちキャスターの能力は長距離砲がメインで、サーヴァント間の戦いを止めるには不向き。
アサシンならばサーヴァントよりもマスターを狙うのは道理。

ならばあの戦いのとき、二人のアーチャーの他にもう一人いた未知の英霊はランサーである可能性が高い。
そしてランサーのマスターが言峰綺礼であったなら、彼が戦いに介入してきた理由にも説明がつく。

他に魔術の心得があるものといえば間桐桜だが、間桐から二人のサーヴァントが出ているのだから、彼女までマスターとは考えづらい。

既にサーヴァントを失ったほむらが襲われる理由は無いが
それを言うなら言峰綺礼が参戦する理由もあやふや。

用心を重ねて教会の扉を開ける。

荘厳な作りは神への信仰を高めるのに必要なものなのだろうが、まどか以外の神を信仰する気のない彼女には目障りだ。
豪奢なステンドグラスに眼もくれず、足早に進んでいく。

礼拝堂に人がいないことを確認し、奥へと足を進める。

言峰とアーチャーの戦いの結末ははっきりとしない。
倒れたほむらの肉体は自然と瞳を閉じて、無意識化に記録されたのは音声情報だけ。
出血が激しかった分、その記録も大分曖昧で、言峰綺礼が生きているかどうか分からない。

いつ言峰が飛び出してくるかと身構えながら探索を続け、結局この教会が無人であることだけがはっきりした。

言峰がいないことがはっきりしたので、落ち着いて言峰の遺物を観察することにした。
教義解釈についての本の山や、なかなか質の高いワインのコレクションはイメージ通り。
十年前の大災害の後、一時的に教会に預けられてから施設に旅立っていった孤児たちからの手紙がまとめられているのも想像の範疇。

気になったものといえば、女性向けのファッションカタログ。ところどころに「派手すぎ」「優雅でない」などのコメントが書き込まれている。
ぱらぱらとめくってみると、遠坂凛の写真がはさまっていた。

二人がそういう関係なのだとしたら、言峰がランサーのマスターでなかったとしても戦いに介入する理由ができてしまう。

ランサー探索は振り出しに戻ったが、無人の教会は拠点としても利用できる。
その晩、ほむらは教会に泊まることにした。

切嗣と顔を合わせるのが嫌で、夕食は部屋に持ってきてもらって一人で食べた。

しばらくは日本建築を観察して暇をつぶしていたが、それもすぐに飽きてしまう。
居間の方から聞こえてくる声は楽しげで、自分だけ仲間外れになっているのがたまらなく寂しい。
けれど笑い声に引かれて出ていくのは子供っぽくて嫌だし、何より切嗣に会うのを避けたい。

眠ってしまえば楽になるかと思って布団に入ってみるが、一向に眠れない。

「バーサーカー……」

最初はお母さんと一緒に眠っていた。やがてぬいぐるみと一緒に眠るようになった。
そしてバーサーカーを召喚してからは、バーサーカーのぬくもりを感じながら眠るのが習慣になった。

寂しくなんて無いはず、和式の布団というのに馴染めないだけ、と自分に言い聞かせても眠れないものは眠れない。

ていうかゾウケンがマスターだって確定してなくねまだ

とりあえずこのスレは使い切りたいと思ってます。
明日起きてから礼拝始めるまでにどれだけ書けるかなー。

そのあとどうするかは、とりあえず明日考えます。
おやすみなさい。

アサシン保有スキル

起源覚醒:到達
向かうべき完成形が見えている限り、必ずそこに辿り着くことができるスキル。戦闘続行・勇猛・直感などのスキルを内包する。

このスキルのために、彼が放った弾は命中のビジョンが見えている限り必ず当たる。

「すこやかに大きく、どこまでも伸びること」が彼の名前の由来。
研究に行き詰まる中で父の遺書を読み返し、名前の由来を再認識したことで起源に覚醒した。
彼自身が想像できる範囲の事柄で、彼の手が届かないものは無い。

奇しくもこれは、衛宮士郎が生まれ持った起源と同一である。
野比のび太はその生涯を懸けて人助けするロボットを作り上げ、衛宮士郎は自分自身を人助けするロボットに作り替えた。

星の開拓者 EX
人類史のターニングポイントになった英雄に与えられる特殊スキル。あらゆる難航・難行が、「不可能なまま」「実現可能な出来事」になる。

破壊工作 A
戦闘の準備段階で相手の戦力を削ぎ落とす才能。アサシンの場合は、情報戦の覇者。
ランクAの場合、進軍前の敵軍に六割近い損害を与えることが可能。ただし、このスキルが高ければ高いほど、英雄としての霊格が低下する。

道具作成 C
魔力を帯びた器具を作成できるが、彼の本職は科学者であり、魔導具の制作はあまり得意ではない。
アサシンとして呼び出されたためにランクダウンしている。キャスターとして召喚された場合のランクはA+。

>>587
地の文で、しかもネタの前振りとかなしでミスリードとか誤情報は無いんじゃね
何か前提があって、そのキャラのモノローグなら勘違いってこともありうるが

保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

---------------------------------------

セイバー:?、 マスター:間桐臓硯
アーチャー:鹿目まどか、 マスター:遠坂凛
アーチャー:エミヤ(消滅)、 マスター:衛宮切嗣 → 暁美ほむら
バーサーカー:ピカチュウ(消滅)、 マスター:イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
ランサー:クーフーリン、 マスター:不明
ライダー:マリオ、 マスター:間桐慎二(死亡) → 衛宮士郎
キャスター:高町なのは、 マスター:マジカル協会派遣員さま?
アサシン:野比のび太、 マスター:間桐桜
ex:言峰綺礼(死亡?)

グリフィス狙おうかと思ってた
ベルセルクは世界レベルならなのはくらいの知名度はあるはず

まあこのスレまでは書くって主が言ってる大事なスレだし、
保守以外であんま伸ばすのやめよう

これだけ安価が愉しみなスレ初めてだ

花の慶次の慶次郎
ルパンの石川五右衛門
剣 桃太郎

前回のチンコ呼び寄せたらどうなんの

http://sshozonbasho.com/vip/3383.html
これ

保守時間目安表 (休日用)

09:00-16:00 15分以内

---------------------------------------

セイバー:?、 マスター:間桐臓硯
アーチャー:鹿目まどか、 マスター:遠坂凛
アーチャー:エミヤ(消滅)、 マスター:衛宮切嗣 → 暁美ほむら
バーサーカー:ピカチュウ(消滅)、 マスター:イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
ランサー:クーフーリン、 マスター:不明
ライダー:マリオ、 マスター:間桐慎二(死亡) → 衛宮士郎
キャスター:高町なのは、 マスター:マジカル協会派遣員さま?
アサシン:野比のび太、 マスター:間桐桜
ex:言峰綺礼(死亡?)

礼拝

さあ?

すまぬ、まったく時間が取れなかった
これから30分くらいだけ書いて出かける><

やったー!

眠れないまま布団の中を転がり続けて早一時間。

居間での団欒も終わり、足音が屋敷の方々へと散らばっていく。

十分に待って、廊下に誰もいなくなったのを確認してイリヤは部屋を出る。
空気の中に残るほのかな香りは、ほんの少し前まで廊下にいた人の名残り。

イリヤの部屋のすぐ隣。そこで一度深呼吸をしてからノックをしようとして、和室に入る時にノックは必要なのかと考え込む。
よく分からないのでとりあえず声をかけることにした。

「キャスター……」

「あら、イリヤちゃん?」

同じ作りの部屋なのに、馴染み方がまったく違う。

私物の類はほとんど無く、遠坂から受け取った魔導具が数個おかれている程度。
殺風景なのにどうしてか部屋が暖かい。

イリヤを部屋に受け入れてからもキャスターはとくに話しかけてくることはなく、時折微笑みかけて来るだけ。
すぐに何か至らぬところは無かったかと聞いてくる城のメイドとは大違い。

「切嗣と、会いたくなくて」

気付けば自分から本題を切りだしていて。

「お話しなきゃ、すすまないよ?」

「切嗣は、私が倒すべき相手だって、ずっと言われてきたから」

こんなことを言いにきたわけじゃなくて、眠れるまで隣にいて欲しかっただけで。

「ただ聞くだけじゃダメだよ。自分の考えてることを口に出さないと、人は分かり合えないの」

「あの人たちにとって、私は人じゃなかったから」

なのに、キャスターが抱きしめてくれるのが、お母さんみたいだったから。

「人なのかどうかさえも、自分で決めて口に出さないといけないことだよ。
私の友達にも、ホムンクルスの子がいてね。その子はイリヤちゃんみたいに魔術回路まで調整・変成させられてたわけじゃないけど……」

アイリスフィールが切嗣に殺されてから、イリヤはなるべく泣かないようにつとめてきた。
泣きついていいのはお母さんにだけ。他の人に頼ったら、母の唯一性が犯される気がした。

バーサーカーの母代わりになりたいと思った。
いなくなった両親の代わりに、自分が完璧な親を演じられれば何か解決する気がした。
ずっとそばにいて、眠る時は胸の中に抱いてあげる。自分がそうしてもらいたかったから。

「だって、私は聖杯戦争が終わるまでしか時間が無くて」

キャスターが抱きしめてくるのが嫌だ。柔らかくて気持ち良くて、子供な自分が剥き出しにされるよう。
自分の道を決めたホムンクルスの話は、自分を責めているよう。

だからその『フェイトちゃん』という人と自分との違いを必死に探して自己防衛に努めようとして
結果として自分の境遇をほとんどすべて告白してしまった。

では主日礼拝→英語聖書研究会→愛餐会→青年会コンボへ

前作 http://elephant.2chblog.jp/archives/51946501.html

主日礼拝=秋葉へ行く
英語聖書研究会=とらのあなへ
愛餐会=メイド喫茶
青年会=男だけでアニソン縛りカラオケへ

ってことなんだよきっと

ho

h

期待に応えよう

「ねえキャスター。キャスターは聖杯に何を願うの?」

「私? 私はね。おはなしするの」

「おはなし?」

「そう。私のお仕事の話はしたよね。悪い人を反省させる仕事」

それはお伽話のよう。第二魔法を使いこなし、世界を管理する組織。
かつて一度宝石翁が言及しただけで、誰も存在を信じていない夢物語。

「でも本当は、悪い人なんていないんだよ。分かり合えなかった相手をそう呼んでいるだけ。
だから私はおはなしをしたい。最後まで話しあえなかった人達と、おはなしをしたい」

「悪い人は、いるよ……」

「ダメな人はいるよ。努力が空回りする人、目的が見つからない人、勘違いしている人。
でもそれは決して悪いことじゃない。迷惑かもしれないし、惨めかもしれない。でも悪くはないよ」

「なら……」

キャスターは嫌いじゃない。でもキャスターと話すのはとても辛い。
彼女と『おはなし』した人はみなこんな苦しみを味わったのだろうか。

――そうだとしたらキャスターはとてつもなく迷惑な存在で、でも確かに悪人じゃない。

「なら! 妻を殺して娘を一人ぼっちにした父親は悪人じゃないの!?」

これまでイリヤの周りにいた人は、誰もが口をそろえて衛宮切嗣を罵った。
だから衛宮切嗣が不倶戴天の敵であることは、数少ない不動の真理で、心のどこかで疑っていた仮説。

「答えが欲しいなら、イリヤちゃんはお父さんとおはなしするしかないの」

悪人ではないと、全て間違いだったと言ってくれたら楽だったのに。
キリツグの行動を肯定する理路整然とした説明を与えてくれたなら、きっと自分を騙してでも信じただろうに。

「でも! だってキリツグはアインツベルンを裏切って……。私が殺すべき相手で、私は、私は!」

「愛の反対は無感情、って知ってる? イリヤちゃんがそれだけお父さんを想ってるなら、きっと二人は分かり合える」

キリツグが憎いのは、それまでキリツグと過ごした時がかけがえのないものだったから。
そんなことは当たり前すぎて、意識すると自分が壊れてしまいそうで。

「おはなし、しよ?」

こんな時に頭を撫でてくるのは反則だと思う。
キャスターの胸は柔らかくて、キャスターの髪はいいにおいがして、キャスターの声が優しくて、我慢できるはずがない。
堰を切って流れ出た涙がキャスターの服に吸い込まれていく。

イリヤが泣き疲れて眠ってしまうまで、キャスターはイリヤを抱きしめて撫でつづけた。

独特の気配遮断によって一般人と区別がつかないアサシンだが、人の気配は残している。
そこにいれば気配を感じられるはずなのだが、部屋の向こうでは何の音もしない。

「アサシン、いる……?」

桜が扉を開けて間桐慎二の部屋に入っていく。

今は亡き慎二の部屋は、主がいなくなってからは掃除されることも無くなり、埃を積もらせている。
アサシンは机の上だけを簡単に掃除して、そこにデスクトップ型のPCを置いている。

ディスプレイには何も映っておらず、アサシンは机に向かって倒れ込んでいた。

眠っているのかと思って声をかける。一向に起きないので軽く頭を叩いてみる。
それでも何の反応も無く、心配になって手首を触ってみれば、脈はあるものの弱い。

「あ、アサシン!? 大丈夫!?」

魔術的な攻撃を受けた痕は見られないが、アサシンの魔術回路が稼働している。
キャスターあたりの未知の攻撃でも受けたのかと思って臓硯を呼びに部屋を出ようとした時、ようやくアサシンが声を発した。

「ん……マスターか。ちょっと待って。ダイブのあとはしばらく休まないと頭が上手く働かないんだ。
どら焼きまだ残ってたよね? 一つ持ってきてくれるかな」

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アサシンはどら焼きを一つ平らげたあと、「やっぱりもう一つ食べたい」と言いだした。
そんなに頻繁に食べるなら部屋に持ち込めば早いだろうに、「埃のある場所に食べ物を置くのはよくない」そうだ。

部屋を出て扉をそっと閉めて、振り返るとそこに間桐臓硯がいる。
珍しいことではない。音も無く忍び寄り、人の後ろに立って暗い笑みを浮かべる姿は臓硯のイメージそのものだ。

「何をしている? お前にはやるべきことがあったのではないか?
今頃遠坂の小娘は、衛宮家に押し入ってサーヴァントの奪い取りでも画策しているかもしれんぞ。
なにしろ衛宮の主は老いぼれて牙を失い、この養子は魔術刻印すら受け継いでいないできそこないだ」

聞きたくないと思っても、無理矢理に鼓膜を通り抜けて染み込む声。
言葉の意味を理解すると同時に湧き上がる暗い想いを意識すると、桜の脳裏に肉を食い破って出る寄生虫のイメージが浮かぶ。

「その零細魔術師の家があれほど強力なサーヴァントを手に入れたのだ。儂ならばまず、奪い取ることを考えるぞ?」

「……!」

「まあよい。アサシンはおぬしのサーヴァントだ。自由にするといい。
この聖杯戦争、一度を手を付けたからには悔いの無いようにの。カッカッカッ」

七時から夕礼拝になります
聖職者でも代行者でもないただの信徒です

保守時間目安表 (休日用)

16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

---------------------------------------

セイバー:?、 マスター:間桐臓硯
アーチャー:鹿目まどか、 マスター:遠坂凛
アーチャー:エミヤ(消滅)、 マスター:衛宮切嗣 → 暁美ほむら
バーサーカー:ピカチュウ(消滅)、 マスター:イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
ランサー:クーフーリン、 マスター:不明
ライダー:マリオ、 マスター:間桐慎二(死亡) → 衛宮士郎
キャスター:高町なのは、 マスター:マジカル協会派遣員さま?
アサシン:野比のび太、 マスター:間桐桜
ex:言峰綺礼(死亡?)

臓硯の笑い声を背にして、どら焼きを取りに行く。
アサシンがやっていたようにレンジで温め直していると、少し落ち着けた。

慎二の部屋の前に戻ると臓硯は消えていて、桜は胸に手を当てて溜め息をついた。

「遅いよマスター。どら焼き一つ取ってくるのにどうしてこんなに時間がかかるんだい?」

「温めておいたんですけど……」

「ん、そうか。それはすまない。でも次はレンジで20秒で頼むよ」

言うとおりにしても文句を言うばかり。けれど嫌な感じはしない。
このサーヴァントは、いつも少しだけ笑っている。
どんな表情をしていても、何を口に出していても、その眼には光がある。

今までの間桐家には決して無かった、明るい光がある。


「さてマスター。どうやら遠坂凛は衛宮家に泊まっているよう――」

そして少し気を許した途端に、アサシンはあっさりと爆弾発言を放り込む。

「姉さんが! どうしてッ!?」

「人の話は最後まで聞いたことがいい。たとえ一を聞いて十を知る天才だったとしても、耳を傾けなければ何も学べない。
まして僕やマスターのような馬鹿ならなおさらだよ。まずは落ち着いて、そして話を聞いてくれ」

「とりあえず、衛宮家と遠坂家の電子機器の類を片っ端からチェックしてみた。
まだ電子ネットワークが発達してないせいで、単体で完結した機器ばかり調べることになったよ。
いや、実に疲れた。褒めてくれ、マスター」

「あの、私に理解させるつもりあります? 何を言っているか分からないんですけど」

「分からない言葉があったら後でまとめて聞いてくれ。
僕に話術の才とか教師の資質なんてものは無いんだ。話が途切れると僕まで分からなくなる」

「ごめんなさい」

アサシンは愚痴や文句が多くて、面倒くさがりで、上から目線でものを言うけれど、その実とても謙虚なのだ。
命令口調で話しながらも、自分の不足を申し訳なく思っているのだ。

だんだんこのアサシンのことが分かってくるにつれて、桜はアサシンを可愛いと思うようになってきた。

ではいってきます。

冬木での知名度
セイバー -
アーチャー(まどか) 世界から消失しているため知名度はほぼ0。円環の理として魔法少女やQBの間で語り継がれる存在。
ランサー 日本では知名度が低く、持ちこめた宝具は槍一本のみ。
ライダー 架空の英霊。日本でもっとも知名度の高い英霊の一人であり、藤村大河が初見で真名を看破するレベル。
バーサーカー 平行世界の英霊。ライダーと並んで最高級の知名度だが、一般に知られている姿は作り物の面が強い。
キャスター 知名度はほぼ0。第二魔法を管理する魔術師集団については宝石翁が報告しているが、実在を信じている者は少ない。
アサシン 平行世界かつ未来の英霊であるために知名度0。

四次
アーチャー(エミヤ) 未来の英霊であるために知名度0。
セイバー(故・ギルガメッシュ) 世界最古の英雄王だが、日本での知名度はマリオに劣る。

お話[ミッドチルダ語/方言]
【意味】全力全開でぶっ飛ばす

昨日、「明日は一日忙しい」って言ってたからね。

あぶ

ほーほほー?

「で、僕が調べたところによると、昨日は遠坂凛は家に帰ってないね。
照明や暖房器具は一つも使われてない。電気メーターの統計を見るに、冷蔵庫くらいしか機能してないと思う。
魔術師なんだから一日中工房にこもってたとしてもおかしくないけど、それにしたって明かりは必要だろう」

桜が静かに話を聞いていることを確認してから、アサシンは続きを話す。

「一方の衛宮家はここ数日で使われている部屋が急増してる。昨日からはさらに二部屋も増えてるね。
洋室の方の消灯時間はこれまでの遠坂凛のそれと一致してる。まだ一日目だから断言はできないけど
この衛宮家離れの洋室を使っているのは遠坂凛である可能性が高い。以上だ。質問していいよ」

ちょっとストーカーっぽいな、などと悠長な感想を抱ける程度に桜は落ち着いている。
息を吸い、一番根本的な質問をぶつける。

「いったいどうやって調べたんですか?」

アサシンは額に手を当ててしばらく考え込んでから答えた。

「マスターは霊子ハッカーを知っているかい? エーテライトを用いて人格をデータ化する魔術師だ」

凛は照明器具を使えたのか…!

のび太のIFとしてイメージはできるし、面白いからいいよ
公式だと酷すぎて英霊化とか絶対に無理だからな…

> 大学受験にも就職にも失敗し、ついには起業する(雑誌掲載版では父親の会社を継いだ)。
> しかし自分で使用した花火の不始末により社屋が炎上、さらには倒産。孫の孫の代にまで残る借金を残し、
> さらにはジャイ子と結婚して子供も6人もうけている運命にあったと、セワシが説明したが[72]、
>
> ドラえもんの登場によって、将来はあこがれていたしずかと結婚することになる。
> なお、上記の将来の設定は小学四年生版の第1回「未来の国からはるばると」によるものだが、
> 小学三年生版の第1回「机からとび出したドラえもん」ではやや状況が異なる。
> 大学浪人後は一応どこかの会社に就職できたようだが、大失敗をしでかしてクビになり、
> ゴムひもや歯ブラシの訪問販売員(当時の感覚では「押し売り」と呼ばれる職業)となった。
>
> その後、宝くじに当たり会社を設立したものの、1年で倒産し、その時の借金がセワシの代まで残っていることになっている[108]。
>
> 原作では、大学受験に失敗し、一度は浪人するが二度目で合格、将来はしずかと順調に交際することになるが、
> ある日未来のしずかが雪山で遭難したとき、(未来ののび太は風邪で寝込んでいたため)
> 現在ののび太が大人になって現地に助けに行くが、失敗ばかりする。
> その後「そばについててあげないと、あぶなくて見てられないから」という理由で、結婚を承諾される[70]。

「たしか、アトラス院の方で研究されているとか。詳しいことは知りません」

「じゃあ説明しようか。エーテライトはエーテルの一種、四元素から外れた第五架空要素だ。
マスターの魔術特性の範疇だから、質量を持たない物質といえば大体分かるんじゃないかな。
直線状に加工したエーテライトを用いれば、魂を一次元上に再構築できる」

――

説明は長きにわたって続き、時計の長針が一周したころにようやく終わりを迎える。

教師としての資質が無い、というのは悲しいくらいに的確な自己評価だったようで
アサシンの説明はほとんど理解できなかったが、要約すれば「あらゆる機械から情報を盗み出せる」ということらしい。
桜が実際にそう発言すると、「あらゆる」という表現は科学的じゃないとたしなめられたが。

また優秀な霊子ハッカーは他人の脳を弄ることもできるそうだが、アサシンにはそこまでの技量は無いらしい。

「それで、話を戻しますけど、姉さんが先輩の家にいるってどういうことなんでしょうか。
その、先輩を捕まえて令呪を剥ぎ取ってたりとか……?」

「いや、そんな作業を行うなら他人がいない時を狙うはずだよ。あの家には少なくとも6人はいるね」

「そんなに……!?」

「遠坂凛と衛宮士郎が同盟を組んだと思えばしっくりくる。
この場合、遠坂凛から衛宮士郎を守ってくれというマスターの依頼は必要なくなるね」

「そんなのダメです! それに姉さんは先輩のこと倒すって……」

「同盟を組むことと、相手を倒すことは矛盾しないよ。最後に残るのは一人だ」

「それじゃ結局先輩は戦うことになるじゃないですか!」

「マスターは焦りすぎだよ。もっと一生懸命のんびりするといい」

「の、のんびりなんてしてられません」

「じゃあどうしろって言うんだい? いっておくけど、今殴り込みにいったところで何もできないよ。
下手をすると遠坂凛のサーヴァントに会う前に凛ちゃ……遠坂凛にやられてもおかしくない。
むしろ正直いって勝てる気がしないよ。僕のステータスは見ただろ」

「ステータスは低くても、スキルがあるじゃないですか。あらゆる不可能を実現可能なんでしょう?」

「実現可能であることと成功することは違うよ。
それにまだ何をやるかすら決めてないんだ。ねえ僕は何をすればいいのかな」

どこか遠くを見つめて、すがる相手を探している。
それは、切嗣を見つめる士郎に似ていて。

「先輩を守ってって言ったじゃないですか」とは言えなかった。

「あやとりをやったことはある? あれは適当に進めていくものじゃないんだよ。
完成形が頭の中にあって、そこまでの道筋も思い描いて、最後に手を動かすんだ」

朝日が射して、小鳥が鳴いて、人肌の熱が残る布団の中は思ったより暖かくて。
バーサーカーが隣にいてくれたらと思わずにはいられない。

「おはよう、イリヤちゃん」

その寂しさを、キャスターの声が埋めてくれる。
キャスターは私のことを道具扱いしない。怖がりもしないし、無視もしない。

私はセラとリズとお母さんと、そしてバーサーカーとしか分かり合えないのかもと思ったことがあった。
セラもリズもお母さんも、目的のために作られた道具。バーサーカーも、戦うためにしつけられた道具。
そしてキリツグは人間で、私は道具の側だった。だからこうなったのだろうかと。

「ねえキャスター」

キャスターが手櫛で髪を梳いてくれる。
キャスターは人間の側のはずなのに、私に優しくしてくれる。

「なあに?」

「私、キリツグと話してみようと思う」

「そう。応援してるわ」

切嗣の心が限界を迎えるのが一日遅ければ。あるいはイリヤの決断が一日早かったなら。
この日は二人にとって幸せな日になったのかもしれない。

けれど現実はそう上手くはいかないもので。すれ違いは驚くほどに多い。

屋敷を回って名前を呼び続ける士郎の声はとても切迫していて。
その声の調子だけで何か不幸なことが起こったのだと誰もが理解できる。

「切嗣! どこいっちゃったんだよ!?」

――

教会に訪れるのは、何年ぶりかと考えて、始めてであることに思い至る。
言峰璃正による召集の時は、使い魔を送っただけだった。

「すまない――」

衛宮切嗣は、教会の扉を開く。

その先にいる暁美ほむらの後ろ姿に、自分を見たような気がした。

あぶ

「藤ねぇは意外に驚かないんだな」

「なんとなく、そんな気はしてたからね。昨日二人で土蔵に入ってったでしょ?
あれ、私が知ってる中では一年ぶり。前のときは、書置きだけ残して出てってそのあと一ヶ月帰ってこなかったじゃない」

その時のことを士郎は良く覚えている。強化が連続で成功した日で、喜ぶ士郎のことを切嗣は複雑な表情で見ていた。
「これからは一人で練習しなさい」と、そう士郎に告げて、切嗣はしばらく家を離れた。
帰って来てからは、魔術の話はほとんどしなくなった。

「そのときはちゃんと出かけるって言ってくれてたし、書置きだってあったろ」

「ん。確かにちょっと様子はおかしかったわね。マリオさんの芸もあんまり見てなかったし」

「俺、しばらく学校休む」

「切嗣さんを探すの?」

「他にも、いろいろやらなきゃいけないことがある。でもきっとそれも切嗣と関係してると思う」

「そう。分かった。私も組の人に切嗣さんを探してもらうから、何か分かったらすぐ教えるよ」

「いや、いい。ちょっと詳しくは言えないけど、今そういうのは危ない……と思う。
それに切嗣は、俺が自分で見つけないといけないような気がする」

「士郎がそう言うなら、そのなのかもね。
私から士郎に言えるのは、切嗣さんは士郎を置いて消えたりなんて絶対にしないってことだけ」

そろそろ風呂の時間だけどそろそろ安価来そうで入れない

ノブナガ=ハザマとヨーダで迷う

さて、次スレどうしようかー
SS速報にもSS深夜VIPにも書きかけの残しちゃってるけど

どっちにせよついていく

MP的なものを消費しながら書いてる感じで、そろそろ限界に近い
VIPでこのペース維持するのは無理そうだけど、かといってゆっくりでも安心な場所へ行くと書けなくなりそうというジレンマ

今までの傾向で修羅場じゃないと力が出ないタイプ?

書きかけのが少なくとも2本ある状況ってことなら、
同じ轍を踏んじゃう可能性が濃厚な気がするなぁ
…同名の次スレ立ててこようかw

>>981
あると思う SS深夜やSS速報、なろうやパー速では今一寿命削れてる感じが足りない
あとそういう場所だと投下中はコメントつけない不文律みたいなものがあるからコメント数少なくなって寂しい

凛「○○……? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」

不要なら無視してください。
どうせ数十分で落ちると思う

>>986 程度があろう このまま書き続けると死にそう

次スレどうしようか >>994

>>986
完結までROMってろカス

あっMP付きてるんだっけw スマソ

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