京子「へぇ…あかり…彼氏できたんだ…」(144)
立ったら書く
京子「よ、よかったじゃん……」
あかり「うんっ!あかり今、とっても幸せだよっ!」
あかり「京子ちゃんはどうなの?」
京子「え…?あぁ、私は……いない…な」
あかり「えぇ~!京子ちゃんもう二年生だよね~?」
あかり「このままじゃ、あっという間に卒業だよ?」
京子「とは言ってもなぁ……」
あかり「もー!ちなつちゃんだって彼氏できたっていうのに~!」
京子「えっ!?ちなつちゃんもなの!?」
あかり「そうだよ~!ちなつちゃんは高校入学してすぐ出来たみたい!」
あかり「ちなつちゃん可愛いもんね~」
京子「お、おぅ……」
あかり「こうやって会うのも久しぶりなわけだし京子ちゃんのこといろいろ聞きたいな!」
京子「期待してるようなことはないと思うけど~……なんでも聞いてくれっ!」
あかり「じゃあまずはー……」
あかり「京子ちゃんは好きな人とかいるの?」
京子「!?…いきなりぶっこんでくるな~、あかりは」
あかり「そうかな~?」
京子「まったくも~……まぁそうだな~……いない…かな、多分」
あかり「えぇ~?ほんと~?」
京子「ほんとほんと!普段も女子同士で遊んでばっかりだしなー」
あかり「あれれ~?もしかして京子ちゃんって『ソッチ系』の人なのー?」ニヤニヤ
京子「バババッ、バカッ!そんなことあるか!!」アセアセ
あかり「な~んだ、そうなんだ~」
あかり「共学なんだからかっこいい男の子とかもいるでしょ?」
京子「そうだな~、まぁいるっちゃいると思うけど私にはよくわからない」
京子「友達とかが『サッカー部の○○くんが~』とか『バスケ部の○○が~』とかはよく聞くけど」
京子「まぁまず私には特に彼らと接点ないからな、そういうのも関係してるのかも」
あかり「えぇ~もったいないよ~、京子ちゃん可愛いのに~」
京子「な、何言ってんだよ……///」
あかり「照れちゃって~!カワイイな~もう!」
京子「コラー、あかり…年上をあんまり馬鹿にするなよ~」
あかり「ごめんごめん!」
京子「まったく~」
京子「そういえば…あかりの彼氏?はどんな人なんだ?」
あかり「ちょっと待ってて!今写メ見せるね!」ガソゴソ
あかり「えーと……たしか……写真…っと」ポチポチ
あかり「この人だよっ!」
京子「へぇ……どれどれ…」
京子「!?」
京子「おいおい……超イケメンじゃんか~…」
あかり「そ、そうかな~?恥ずかしいよ~……///」
京子「なんであかりが恥ずかしがるんだよー」
あかり「だって~…///」
京子「そ、それで……もう…アレは……したの…?」
あかり「アレ?」
京子「ほ、ほら……アレだよ…………キ、キス…とか」ボソッ
あかり「え?なに?聞こえないよー」
京子「だ、だから……チューだよ!チュー!…///」
あかり「え?あぁ、キス?」
京子「そ、そう……///」
あかり「そんなの付き合った日に即したよ~」
京子「え…………え?」
あかり「あかりの方からしちゃったんだ~…///」
京子「ソ…ソウダッタンダー……」
京子「あははは………ははっ……」
あかり「あ、それでね、京子ちゃんに相談があるんだけど」
京子「お、おう……力になれるかわからないが聞こう」
あかり「最近彼氏さんがね~……」
京子(なんだ…普通の恋愛相談か…それなら普段から周りの人のを聞いてるから大丈夫だな…)
あかり「ゴム付けてくれないんだけど、どうしたらいいかな~?」
京子「へっ……え……ゴム…?」
あかり「そう」
京子「ゴムって……何のゴム…?」
あかり「何って、コンドームだよ~」
京子「こ、コンドーム……コンドーム!!??」ガタッ
あかり「ちょ、ちょっと京子ちゃん…!声大きいよ…!」
京子「お、おう、すまん……」
あかり「それでね~…さっきの話の続きなんだけど……」
京子「ちょ、ちょっと待ってくれ……お手洗いに行ってくる…」スタスタ
あかり「あ、うん。行ってらっしゃ~い」
京子(ちょっと待てー、ちょっと待てよー)
京子(これは……どういうことなんだ…!?)
京子(あかりの彼氏が最近……ゴ、ゴム…を使ってくれない…)
京子(つまりここから推察するに……)
京子(これは『あかりの性事情』……の話…だよな…)
京子(え…なに……あかりってもうとっくに……捨ててたの…?)
京子(私よりも年下でまだ16歳のあかりが……)
京子(あの…あかりが……)
京子(考えるだけで頭痛いわ……)
京子「ごめんあかり……おまたせ」
あかり「うんっ全然いいよ」
あかり「それでね……」
京子(そこからのあかりのトークはすごかった……)
京子(先ほどの悩みから始まり…好きな体位…ヤッた場所…オススメのゴムなど…)
京子(そんなリアルにあふれたエロ話を笑顔で楽しそうに語るあかりの姿…)
京子(私の知っているあかりは……遠い昔にいなくなっていたようだった…)
京子(そして何よりも……)
京子(この胸いっぱいに刻み込まれた……敗北感…)
京子(……あかりに…先を越された私…)ガクッ
京子(………)
京子「そうだ……」
京子「ちなつちゃんもあかりのこと知ってるみたいだし色々と聞いてみよう…」
京子「まぁ…ちなつちゃんなら……まだ大丈夫でしょ…」
京子「………」プルルルル
プルルルル
プルルッガチャッ
ちなつ「は~い」
京子「あ、ちなつちゃ…」
ちなつ「うわぁ~!京子先輩ですかぁ!?超久々ー!!うわぁ~!!何これぇ~!!超感動なんですけどぉ!!」ガヤガヤ
京子「え…あぁ……そうだね…」
ちなつ「えぇ~?なんか京子先輩全然感動してないみたいなぁ~」ガヤガヤ
京子「え、いや、そんなことはないよ」
ちなつ「ホントですかぁ~?」ガヤガヤ
京子「ところでさ…今って……どっか外にいるの?」
ちなつ「あぁ、今彼氏とかとボーリングやってるとこなんです~」ガヤガヤ
京子「あ、あぁ……彼氏とね…」
ちなつ「そうなんですよぉ~もう今日ホント調子悪くて~」
京子「そ、そっか~……あ、それでね…」
「あっ!ちょっと待ってよ~!私投げるって~!」
「大丈夫!すぐ切るから~!!」
京子「………」
ちなつ「あっ、すいませ~ん、先輩。で、何ですか~?」
京子「いや…やっぱ今忙しそうだし…また今度にするよ…」
ちなつ「あ、はぁ~い、じゃあまた~!」ブツッ
京子「……切るの早いな」プープープー
京子「結衣にかけてみよう…」
プルルルル
プルルルル
プルルッガチャッ
「おかけになった番号は、ただ今電波の入らない場所か……」
京子「出ないな…」
京子「あぁ、そういえば結衣のやつ部活か…」
京子「ごらく部がなくなってから本格的に陸上始めちゃったし…」
京子「私だけ……色々と取り残されてるなぁ~………」
京子「………」
京子「……とりえあず連絡くるまで次の同人のネタでも漁るか…」
プルルルル
京子「!!……お、結衣か」
ガチャ
京子「もしもし」
結衣「ごめん京子、部活だった」
京子「うん…知ってた」
結衣「それなら終わった時間くらいに連絡してくれよなー」
京子「かけたあとに気づいた!」
結衣「……はぁ…お前らしいな」
結衣「で、なんか用か?」
京子「あ、あのさ…明日のお昼なんだけど久々に一緒に食べない?」
京子「クラス変わっちゃってからほとんど一緒に食べてなかったから…」
京子「それに…ちょっと話したいこともあるし…」
結衣「ふーん?別に私はいいよ」
京子「うん、それじゃまた明日の昼休みそっちの教室行く」
結衣「おう、じゃあな」
ガチャ
京子(結衣は私が切るまで絶対に自分から切らないんだよな…)
京子「よっ!結衣」
結衣「お、来たか」
京子「食堂で食おうぜ~」
結衣「あぁ」
京子「へぇ…結衣は弁当持参してるんだ」
結衣「うん…まぁ…ついでだから」
京子「ついで?」
結衣「ん?あぁ、朝ごはんのな」
京子「そっか~、あー、また結衣の家で手作り料理食べたいぜ~」
結衣「ふふっ、またいつでも遊びに来いよ」
京子「だってぇ~、結衣部活ばっかりじゃん」プンプン
結衣「そういやそうだった」
結衣京子「あははははは!!!」
京子「それでね……この前あかりと久々に会ってお茶した時の話なんだけど…」
京子「………まぁこういう話あんまり昼時に話すべきではないとは思うんだけどさ…」
京子「………あかりが…彼氏できたの知ってた…?」
結衣「えぇ!?げほっ!ごほっ!米が…変なとこに……!!げほっげっほ!」
京子「あぁ、ごめん…!!」アセアセ
結衣「いや、いいよ……続けて…ケホッ」
京子「それでさ……あかりのやつ私に相談があるとか言ってきて…」
結衣「うんうん」
京子「……それがさ………セ、セックス…に関することでさ……」
結衣「は…?」ドボドボドボ
京子「ちょ、ちょっと!お茶こぼれてるよ!!」
結衣「え!あぁ!?ホントだ!?」
京子「とりあえず拭かなきゃ…」フキフキ
結衣「わ、悪い…」フキフキ
京子「かくかくしかじか」
京子「まぁ…要約するとそんな感じかな……」
結衣「………」
京子「そうなる気持ちはよく分かる…私も初めて聞いた時そうなった」
結衣「……しかし…………あのあかりがそんなことを……………信じられない……」
京子「だよな~……今話したけどまだ信じられないよ…」
結衣「う~ん………」
京子「どうした?」
結衣「いや…一度あかり本人から色々聞いてみたいと思ってな…」
京子「やめとけやめとけ!!性獣あかりに食われるぞ!!」
結衣「…ひどい言われようだな…」
結衣「じゃあまた」
京子「おう、夜とか遊べる時あったら連絡くれよな」
結衣「あぁ、部活が休みの日は一日遊べるからわかったら連絡する」
京子「おう、待ってるぞ~。じゃあな~!」
京子(良かった…私と結衣は仲間だった……)
京子(私達が遅れてるんじゃなくて、あかりたちが進みすぎてるだけなんだよ、きっと)
京子(うん……そうに違いない……)
京子(多分…………)
───休みの日───
京子「おっじゃまっしまーす!」
結衣「全く……全然変わらないなお前は…
京子「結衣!ラムレーズン!」
結衣「はいはい…今出すよ!」
京子「さすが結衣ちゃん!愛してるよ~!」
結衣「ふふっ…いいから座ってな」
京子「では遠慮無くっ」ゴロン
結衣「だから座ってろってば」
京子「ラムレーズンうま~…///」
結衣「よかったね」
京子「ごちそうさんっ!」
京子「はぁ~……私思うんだけどさっ」ゴロン
結衣「ん~?」
京子「彼氏なんか作るよりこうやって女同士でいるほうが楽しいと思うな~」ゴロゴロ
結衣「ん~……そうか?」
京子「えぇー!結衣も彼氏ほしいのかよ!」ガバッ
結衣「う~ん……なんていうか私達ってさ、彼氏いた事ないだろ?」
京子「うん、作る気ないしなっ!」
結衣「まぁそれは置いといて……やっぱり実際にいてみないとわからないんじゃないのか?」
結衣「彼氏が出来ればお前も少しは考えが変わるかもよ?」
京子「う~む……」
京子「そういう結衣はどうなんだよ?」
結衣「え…何が?」
京子「彼氏……欲しいの?」
結衣「うーん……どうだろ…わからん………」
京子「う、裏切りだ…!」
結衣「待て待て!まだ確定じゃないから!」
京子「……じゃあどういうことだよ…」ジー
結衣「なんだよその目は…」
京子「軽蔑の目」ジー
結衣「お前は子供かっ!!」
京子「まだ子供だしー」ブーブー
結衣「はぁ…そういやそうだったな……」
京子「で、なんでそんな感じになってんだよー」
結衣「うーん……ほら、私高校入ってから部活始めただろ?」
結衣「部の先輩にさ…すごい優しく教えてくれる先輩がいるんだ……」
結衣「ほぼ素人の私の走りとか見て、どこが悪いかとか指摘してくれるし」
結衣「なんか……良い人だなって……」
結衣「心のなかがポーッと暖かくなるというか」
京子「へー、ソレデソレデ」ホジホジ
結衣「聞く気あんのかお前」
結衣「……よくわかんないんだけどさ……これが恋なのかなって……///」
京子「結衣……お前はそっち側の人間じゃないと信じてたのに…」
結衣「そっち側ってなんだよ…」
京子「ついにお前も人の子の心を手に入れてしまったんだなぁ…」
結衣「バカにしてるのか…?」
京子「あーあ、どうせその先輩も彼女とかいるわ~絶対」
京子「もしくはマネージャーと部室でイケナイ部活動してるわ~」
結衣「言っておくけど、うちのマネージャー男だから」
京子「oh…」
結衣「それと先輩に彼女なんているわけないよ」
京子「なんでそんなこと言い切れるんだよ」
結衣「だって……先輩女だし…///」
京子「」
京子「お前はあちら側でもこちら側でもないどこを彷徨っているんだ…」
結衣「ど、どういうことだよ…!」
京子「うん……私はお前をものすごい応援したくなった…」
結衣「そ、そっか……ありがとう…」
京子「うんうん……そっかそっか……」
京子「なんだろうな……なぜだか安心した…」
結衣「不服だ…」
京子「とりあえずオチがついたとこでラムレーズンもう一丁…」
結衣「人の恋話をオチに使うなよ…」
京子「さ、寝るか」
結衣「そうだな」
結衣「あ、私明日朝から部活で早いから出るときカギかけてポストに入れといて」
京子「うん、わかった。休日なのに大変だなー」
京子「カギ、下のポストでいい?」
結衣「うん」
京子「学校まで届けてもいいけど」
結衣「いや、いいよ」
京子「わかった~」
京子「なぁ……結衣」
結衣「うん?」
京子「もし……その先輩と付き合っても……」
結衣「うん……」
京子「遊んで……くれるよな…?」
結衣「ふふっ……当たり前だろ…」
京子「そっか………」
京子「…………頑張れよ…」
結衣「うん……」
京子「おやすみ……」
結衣「おやすみ……」
結衣「なぁ……京子」
京子「………」スースー
結衣「寝てるか……」
結衣「私……女の子を好きになるなんておかしいのかなって……」
結衣「そう思ってたんだ…」
結衣「でも……お前から『頑張れ』って言ってもらえて……」
結衣「すごい嬉しかった……」
結衣「ありがとな……京子…」
京子「ゆい~」
結衣「!!」
京子「ラムレーズン~…むにゃむにゃ…」
結衣「………寝言か…」
結衣「おやすみ………」
京子「う、う~ん……」
京子「今何時だろ……」
京子「もう10時か~…」
京子「結衣は……部活だったな……」
京子「さ、着替えて帰ろうかな…」
京子「…………ちょっと学校行ってみようかな…」
京子「お、いたいた…」
京子「こうやって見ると頑張ってるなー、結衣のやつ」
京子「ん…?もしや……あれが先輩とかいう輩か…!?」
京子「ほうほう……なかなか可愛らしい乙女じゃないか……」
京子「さすがは結衣、見る目があるな」
京子「いいね~……手取り足取り……むへへ」
?「そんなとこで何やってんのよ!歳納京子!」
京子「!!」ビクッ
綾乃「覗き見なんていい度胸してるわねっ」
京子「なんだ綾乃か…」
綾乃「なんだとは何よ!失礼ね!」
京子「とりあえずバレるから静かにしてくれ…」
綾乃「それで…なんでアナタが学校に来てるのよ」
京子「ん~まぁなんていうか……敵情視察?」
綾乃「敵?………まさかアナタっ!す、好きな人でも出来たのっ!?」
京子「ん~まぁ……って言っても私じゃないんだけどさ~」
綾乃「あ、あら…そうなの……(良かった……)」
京子「何安堵してんの?」
綾乃「し、してないわよっ!失礼ねっ!」
京子(失礼なの…?)
京子「それで綾乃こそどうしたの?」
綾乃「あぁ……私は生徒会の仕事があって来てるだけ」
京子「ふ~ん、そっか」
綾乃「ま、まぁそれももうすぐもう終わるけどね…」
京子「そっか……ん~、よく見えないな~」ジー
綾乃「そ、それでね…歳納京子……こ、このあと良かったら…」
京子「あー、なんかお腹すいたなー。綾乃、なんか食べに行こうよ」
綾乃「!?……え、あ、えと……は、はひ……///」カー
京子「どうしたの?顔真っ赤だけど?」
綾乃「な、何でもないからアナタは、こ、ここで待ってなさい!す、すぐ荷物取ってくるからっ!」
京子「あぁ、うん…」
京子「うまいうまい」モグモグ
京子「なぁ綾乃」
綾乃「なぁに?」パクパク
京子「綾乃って……彼氏とかいるの?」
綾乃「!?……ゲホゲホ!!」
京子(あれなんだろうこの既視感)
綾乃「な、何よ…いきなり…!変なこと聞かないでよねっ!…///」
京子「いやー、最近どうも周りの恋愛事情が気になっちゃってさ~」
綾乃「あ、アタシは……い、いないわよ…///」
京子「そっかそっか!仲間仲間!あはは!」
京子「好きな人とかはー?」
綾乃「……い、いるわよ…///」
京子「え……そうなの…?」
マネージャー男で先輩女ならイケナイことしててもおかしくないじゃねーか
綾乃「あ、って言っても……か、勘違いしないでよねっ!…///」
京子「どゆこと?」
綾乃「あー!もー!なんでもないわよ!さっきのは忘れなさい!」
京子「えー!誰々!気になるんだけど!!」
京子「教えて教えて!」
綾乃「そ、そんなの言えるわけないじゃない…!!」
京子「なんで?」
綾乃「なんでもよっ!!」
京子「ふーん…」
>>100
マネージャーはみんなのマネージャーだから部員に手出さないし(震え声)
京子「……綾乃」
綾乃「何よ?」
京子「女の子同士で付き合うのって……どう思う…?」
綾乃「!!」
京子「私的にはさー……」
綾乃「あ、アリよっ!断然アリっ!」ガタッ
京子「ど、どうした急に立ち上がったりして…」
綾乃「ごめんなさい……ちょっととり乱しっちゃたわ…」
京子「……で、何でアリだと思うんだ?」
綾乃「そ、それは……」
京子「それは…?」
綾乃「………」
綾乃「私もね…一時期そういうことが変なことなんじゃないかって考えた時期があったの」
綾乃「でもね…あるときわかったことがあって…」
綾乃「人を好きになることに……性別は関係ないんじゃないのかな……って」
綾乃「だって……その人のことを好きなことはどうしようもない事実でしょ?」
綾乃「それを無理やり抑えこんで無くしてしまおうなんて……」
綾乃「相手のことを否定しているようですごい嫌だった…」
綾乃「そして何より……そんな私が嫌になった……」
綾乃「だから……そういう気持ちとは嘘偽りなく真正面からぶつかろうって…」
綾乃「そう思うようになったの…」
綾乃「本当の私を見てもらいたいから……」
京子「………」
綾乃「あっ…!い、言っておくけどあくまでこれは私自身の考えであって」
綾乃「私自身がそうであるってわけじゃ……いや、まぁ、でも……」モジモジ
京子「そっかぁ~、そうなのか~」
京子「なるほどな~…」
綾乃「……何よ?」
京子「いや……素晴らしいご意見をありがとう…」
綾乃「そ、そうかしら…///」
京子「そうだよな……そういうのを否定するのは良くないよな……」
京子「うん……私は応援するぞ……」
綾乃「……歳納京子?」
京子「綾乃!」
綾乃「!…は、はい…」
京子「ありがとうな!私は考えを改めようと思う!」
京子「精一杯友達のことを応援したい!」
綾乃「そ、そう……」
京子「こんな深い話ができるのはやっぱり『親友』の綾乃だけだ!」
綾乃「!!し、親友だなんて…///」ボソボソ
京子「だから私のことは普段から京子と名前で呼んでくれてもいいぜ!」ビシッ
綾乃「……わ、わかったわよ…………京子……///」
京子「これからも『親友』としてよろしくな!綾乃!」
綾乃「は、はい……///」
───数カ月後───
京子「西京極ラム子の最新作!『禁断の百合物語!陸上部物語~駆け抜ける愛のリレー~』どうぞ見てってー!」
*「あれ、今回はミラクるんじゃないんですか?」
京子「フッフッフッ……時代はもはや『ノンフィクション』×『百合』なのだよ…」
*「そ、そうなんですか…」
*「この後輩の子のモデルって誰なんですか?すごい可愛らしくて私好きです!」
京子「その子は私の友達、いや、親友?ん、家族…かな」
*「へぇ~、大切な方なんですね~」
京子「まぁね」
京子「恋愛に決まりなんてない……それを身をもって教えてくれた人かな…」
*「へぇ~……あ、でもここのエロシーンはなんかイマイチですね…リアリティがないというか……」
京子「そ、そうかな……?」
京子「もっとそういうことも勉強しなきゃな…」
-END?-
くぅ疲
スレタイ詐欺みたいになってるけど一応途中からの分岐で
京綾と京結の続編も考えてはいた
ただ具合悪いから今日はもう寝る
ホントはあかりもストーリーに絡めたかったけど仕方なかったんや…
あかりはこのルートでは犠牲になったんや…
あれ、でもあかり自体は幸せじゃん
このSSまとめへのコメント
二度と建てるな
こんなの…ゆるゆりじゃないのです● ワ ●