神竜「なんか人間拾った」(9)


神竜「どうしようこれ」

赤竜「私に言われても困ります主」

青竜「そもそも、これどこで拾ったんです?」

神竜「うん。散歩してたら行き倒れてた」

青竜「・・・それだけ?」

神竜「うん」



青竜「あんた馬鹿ですか?なんで行き倒れてるだけの人間なんか拾ってきちゃったの?」

神竜「だってーかわいそうじゃんか」

青竜「そんな理由で下界に干渉しないでください馬鹿」

神竜「むうー」

赤竜「主、青竜。目を覚ましましたよ」

青竜「む・・・・・・」

神竜「お?気がついたか」

少女「えっ・・・えっと・・・」



神竜「そう驚かなくても良いぞ」

赤竜「主、おそらくそれは無理な話かと」

青竜「あーまああれだ。誰も取って食おうなどとは思ってない」

少女「は、はい」

神竜「えっとねえ。君、行き倒れてたんだけど、覚えてる?」

少女「なんとなく・・・・・」

神竜「まあ無理して思い出す必要もないか」

赤竜「ところで主。彼女の寝床の確保などはどうなさるおつもりで?」

神竜「え?そうだねえ、どうしようか」

少女「あの・・・私、出て行きますから・・・」



青竜「出て行くったってお前、ここからどうやって下界に戻るつもりだよ」

少女「え?」

赤竜「この『竜の頂』はあなた方人間の住む下界とは異なる次元にあります」

少女「え!?」

神竜「まあ、寝床ぐらいはすぐに用意させる。気にせずにくつろいでおくれ」

少女「そんな・・・私なにもお返しできませんよ?」

神竜「気にしなくてもいいよ」

青竜「相変わらず適当すぎでしょうアンタ」

神竜「というわけで青竜、彼女の寝床作って」

青竜「俺が作るのかよ!」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom