岡部「百万円が出るボタン?」(157)
岡部「なんだ、その都市伝説にでもありそうな類のブツは」
ダル「オカリン知らないん? @ちゃんの都市伝説板で今一番ホットな話題なのだが」
岡部「やはり都市伝説ではないかっ! ……しかし、百万円ボタン、と言ったか。そんな物が在れば我がラボラトリーの困窮している資金難も解決できるのだが」
ダル「ま、所詮便所の落書きの端っこの小さいメモですしおすし。信憑性のかけらもないお」
岡部「クッ、機関の妨害さえなければ資金難等、この鳳凰院――――! ……しかしダル、ならばどうして今そんな話を」
ダル「……や、まさかと思うんだけど……」
ゴトっ
岡部「……」
ダル「……」
岡部「いや、ねーよ」
ダル「ですよねー(笑)」
岡部「ちょちょ、ちょっと待て。ダルよ、コレは何だ?」
ダル「とある筋から入手いたしました、百万円ボタンだお」キリッ
岡部「嘘乙。……もし、仮にそんなものが本当に実在するならば、一人の人間が独占するだけに決まっているだろう!」
ダル「そんな事言われますても……」
岡部「第一だな、このボタンが本物だと言うのならば、勿論ダルは試したのだな!?」
ダル「いやぁ、もし害があると嫌だし、取り合えずオカリンにお披露目したんだお」
岡部「人身御供かっ」
岡部「フッ……まあいい。この鳳凰院凶ゥー真っ、たかがボタン一つで怖じけづくような柔な男では無いッ」
ダル「流石オカリンッ!その無駄に自信を溢れ出させるトコに痺れる憧れるゥッ!」
岡部「フゥーッハッハッハハハッ!」
ガチャ
まゆり「トゥットゥルー♪ ただいまぁ」
岡部「む、帰ったかまゆりよ」
まゆり「オカリン、トゥットゥルー♪ ダル君も、ハイ、コーラ」
ダル「うおぉぉぉ!マジThanks! 冷蔵庫に入れてくるお」
まゆり「ふふ……あれ、オカリンそのボタンなぁに?」スッ
岡部「ぬ、これはだな……ってオイ、まゆ――」
ポチッ
ドサッ
岡部「――え?」
まゆり「――――あれ、オカリン、どうしたの?」
岡部「いや、まゆり――コレ、まゆりのか?」
まゆり「うわわ、これ本物? まゆしぃこんな大金初めてだよぉ……」
岡部「……ざっと見て、百万円、と言った所か」パラパラ
まゆり「でもでも、何でここに? も、もしかして、オカリンの!?」
岡部「ち、違う違う。コイツは今、フッとそこから――――」
何だ、その都市伝説にでも在りそうなブツは――――
――――オカリン知らないん? これは――――
岡部「――百万円、ボタン……?」
まゆり「オカリン?」
岡部「……」
ダル「おーっす、オカリンさっきの話の続き……どしたん、オカリン?」
岡部「……危険だ」
ダル「え?」
岡部「ダル、このボタンを壊すぞ」
ダル「ちょちょ、どしたんオカリン、いきなりそんな――」
岡部「いいからッ!」
ダル「わ、分かったってばさ」
まゆり「オカリンそのボタン、壊しちゃうのー?」
岡部「(百万円ボタン? ポチっと押すだけで、何のリスクも無く?
――そんな訳が無い。百万円もの大金を得られるのは、それと同等かそれ以上のリスクを負うハズだ。『負わなければ』おかしい)」ブツブツ
ダル「まゆ氏、まゆ氏。オカリンどしちゃったの?」
まゆり「んーっとねぇ、まゆりがさっきこのボタンを押したんだけど……」
ダル「え、まゆ氏押したん? ……それで?」
まゆり「そしたらねぇ、ホラ、コレ」パサッ
ダル「…………」
まゆり「お金が沢山出てきたんだぁ」
ダル「mjd?」
ダル「オカリン、これを壊すなんて勿体なさ杉だろ常考!」
岡部「駄目だ。危険過ぎる」
ダル「えー、だってまゆ氏は押したのに何の異常も無いんっしょ?」
まゆり「うーん、まゆりは特に変な感じはしてないのです」
岡部「本当か?」
まゆり「うん! 本当だよ?」
岡部「…………」
ダル「ホラ、まゆ氏もこう言ってる事だし……それに、これさえあればラボの資金難も難無く解決っしょ」
岡部「いや、しかしだな……」
ダル「オカリン心配性杉だお。何なら今僕が押しても良いお、てか押させて」
岡部「いや、だから――」
岡部「……一回だけだぞ」
ダル「うっしゃ、それじゃ――――」
ガチャン
萌郁「こん……にちは……」
まゆり「あー、萌郁さんだぁ!トゥットゥルー♪」
萌郁「トゥ……トゥルー……」
ダル「おっ、バイトのおねいさんではあーりませんか」
岡部「萌郁か……」
岡部「どうしたのだ、わざわざラボへ……ハッ、まさかMr.ブラウンが呼んでいるとか……」
萌郁「あの……こ……れ……差し入れ……店長から……」
ダル「え……うっはwwwwwwデブのお供ポテチwwwwww」
岡部「Mr.ブラウンが差し入れだと……? まさか、機関の……」
ダル「厨二病乙」
萌郁「コレ……賞味期限が……」
岡部「……成る程、処分というわけだな」
ダル「……良く見たら、賞味期限が一ヶ月前のポテチだお……まあ食うけど」
岡部「微妙に嫌がらせくさいが、まあ受け取っておこう。後々怒らせると面倒だからな」
萌郁「よかった…………? それ……は……?」
岡部「ぬ……忘れていた」
ダル「そうだ、桐生さんも押してみるかお?」
岡部「お、おいダルっ!」
萌郁「……?」
ダル「これは『百万円ボタン』なんだお」
萌郁「百、万円……?」
ダル「かくかくしかじか」
萌郁「把握……」
ダル「と、言うわけで、もしかしたらリスクがあるかも知れないんだお」
萌郁「…………」パカッカチカチカチカチ
岡部「む」ブーッブーッ
それって本当!?( ̄▽ ̄;)
だとしたらスッゴい事だよね!(゚∀゚)
ちょっと怖いけど、それ私も押してみて
良いかな!?(^O^)/
岡部「う、うーむ、しかし……」
萌郁「駄目……?」
岡部「……分かった。同時に押そう」
萌郁「え……」
ダル「うはwwwwww初めての共同作業ktkrwwwwww」
そう…
それは100円ごとにまゆりの命が100分短くなる装置。
そして、9月11日…
まゆり「おかりん…ごめんね……まゆしぃーのこと……忘れないでね…(ニコッ)」
岡部「って!おーい!!」
岡部「リスクを回避するためだ。まゆりは何とも無さそうだが、もしかしたら見えない危険があるかもしれん」
ダル「それじゃあ何で二人?」
岡部「どうみても『コレ』は普通ではない。超常的な、あるいはもっと別の次元の『何か』だ。萌郁が一人で押すのはやはり怖い。だが、二人でやればリスクは分散する……かも、しれない」
ダル「無理ありすぎワロタ」
岡部「(……本当は、或は『俺』ならばその見えない、在るかも分からない異常に気が付けるかもしれない。俺には能力がある。こればかりはやってみないと分からないが……)」
岡部「……どうだ?」
萌郁「岡部、君が……良いなら……」
岡部「……よ、よし」
ダル「んじゃ、ほい」スッ
ゴトっ
岡部「すうぅーー……はあぁーー……」
ダル「緊張し過ぎワロタwwwwww」
岡部「よ、よーし、指圧……桐生萌郁よ。準備は良いな?」
萌郁「大丈……夫……多分」
岡部「うむ……では」
俺は過去の俺にこう言いたい。
馬鹿な真似はするなと。
迂闊な事をするなと!
岡部「さん!」
だが、もう遅い。
俺は……俺達は。
萌郁「に……」
終わりの見えないジェットコースターに乗ってしまったのだから。
岡部「いち――――ッ!」
ぽちっ
二名>>>>十億年
はい、もえいくさんと十億年ラブラブ濃厚ちゅっちゅです
余剰の空白。
>>>>――――
岡部「――――……」
萌郁「……? え……?」
俺達は、『白』の中にいた。
岡部「あ……」
一瞬、何が起きたのか全く分からなかった。
しかし次第に異様なこの白色の中で、自分らがどのような状況にいるか、嫌でも思い知らされる事になる。
岡部「な、なんだ……?」
岡部「(一体、何が起きて……)」
萌郁「岡部、君……」キュッ
岡部「…………」
理解不能な現実の恐怖からだろうか、萌郁は俺の白衣の裾を指で強く摘んでいた。
岡部「……大丈夫だ」
根拠の無い言葉。
しかし今はこうでも言わないと、自分の中で何かが弾けてしまいそうだった。
岡部「俺が……守る」
事前にリスク知ってないと微妙な気もするが
まあ期待
俺達はまず、お互いの現在の所持品を確認し合った。
俺の白衣のポケットには、百均で買った安い鋏、ペン、消しゴム、そして携帯電話があった。
岡部「俺はこんな所か……そっちはどうだ」
萌郁「え、と……」
萌郁の手には携帯電話と赤ペン、そして数枚の小銭が握られていた。
岡部「現在の所持品はこんなものか……では」
俺は携帯電話を開き、電波状況を確認する。
岡部「……ま、そうだろうな」
しかし携帯のスクリーンに映し出されたのは、圏外の二文字だった。
>>68
絶望感が足らなくて若干後悔してる
次に俺達は、この白を何十にも塗り固めた世界で俺達以外の『なにか』を探しに、歩き始めた。
『なにか』は、物でも者でも何でも良かった。
ただこの世界で俺は、俺達以外の生命の息吹を感じたかった。
しかし。
岡部「……」
萌郁「ふぅ……ふぅ……は……う」
無い。
何も。
無い無い無い無い無い無い無い無い無い無い無い無い無無無無無……。
俺は眩暈がするのを感じた。
この世界に来て、五時間が経過していた。
時間の経過は歩き始めてから、携帯の内蔵タイマーで計った。
俺達が此処に来る前の時間が確か昼過ぎだったハズだから、外では既に夕日が沈む時間だ。
だがまだ、何も進展は無い。
岡部「ふぅっ……少し、休もう……ふー……」
萌郁「はぁ……はぁ……うん……はっ……」
既に五時間弱歩き通しだ。
疲労は肉体的にも、精神的にもピークを迎えていた。
……この白い世界は『終わりが無い』。
それが、この五時間弱での俺達の結論だった。
岡部「……」
萌郁「……」
俺達の間に言葉は無かった。
あるのはお互いの呼吸音と、この世界の一切音が無い事による、キーン、といった耳鳴りだった。
出口が無いとなれば、残るは自然と出るのを俺達は待つしか無かった。
この世界からいつまで出られないか分からないが、水と食料が無いのが致命的だった。
俺達は三日と生きられないだろう。
しかし、俺はこの時点でうっすらと感づいていた。
これだけ歩いたのに全く喉の乾きは無いことに。
この世界に来て24時間が経過した。
ここに来てようやく、萌郁が自身の異常に気付いたようだ。
萌郁「……? ……岡部、君」
岡部「……どうした」
萌郁「あ……お腹……空いて、無い……?」
岡部「……全く」
萌郁「……そう……」
萌郁はそれだけ言うと再び口を閉ざした。
顔が少し青ざめていたのは、俺の錯覚では無いだろう。
俺達はここに来て、言いよう無い恐怖に襲われていた。
48時間経過。
ここにきて、萌郁が自分から話し掛けてくるのが多くなったような気がする。
萌郁「岡部君……あの、ゴメン、なさい……」
岡部「……? 何を……」
萌郁「私が、あんな事を言わなければ……こんな……」
岡部「なっ……それを言うのならば、こちらの方だ……っ」
萌郁「……」
岡部「こんな、訳の分からない空間に閉じ込められて……俺が……あの時、俺さえしっかり止めておけば……ッ」
萌郁「岡部、君……」
岡部「くそっ……くそっ……」
おれは萌郁を巻き込んでしまった事による罪悪感に苛まれていた。
72時間。
携帯電話の電池は既に限界だった。
岡部「クソッ……」
画面の液晶には充電して下さいの警告。
フッ、と電源は落ち、携帯の画面が映る事は永遠に無かった。
岡部「(萌郁のは……既に電池切れだ。俺達は、時間を計る術を失った)」
小さな事のようだが、これは俺達にとって、とても重要なものだった。
いよいよ俺達はこの白い空間の恐ろしさをその身に感じ始めた……。
岡部「……区切りが、無くなった」
?時間
いよいよもって、俺達両名の限界が近かった。
無意味に動いたり、声を発したり、たまに気が付くと、俯せに倒れていたりした。
俺達は歩くのを止めた。
俺はふと、懐から鋏を取り出した。
そのまま手首に持って行き、手前にぐっ、と力を入れて引いた。
するとどろりと血が流れ出した。
痛い。
痛い痛い。
……。
萌郁がコチラに気付くと、悲しそうな顔を浮かべた。
俺達はそのまま、血で服が汚れるのもお構い無しに、お互いに涙を流して抱き合った。
??
俺達はキスをした。
ダルが聞いたらドン引きするくらいの、どろどろとした濃厚な接吻。
俺はチラリと、先ほど切り裂いた手首を見た。
血も傷も、跡形も無くなっていた。
俺達の服に付いた血も、気付いたら同様に、綺麗になっていた。
俺は気の向くまま桐生の服を脱がしその豊満な胸を暴く。
改めて、そのたわわに実ったモノの迫力に圧倒される。
当の萌郁は頬を赤らめ、なすがままといった具合に、蕩けた顔をしていた。
俺は再びキスをした。
俺は自分の文章を見、ドン引きした。
すいません、もえいくさんとのイチャらぶを書きたかっただけなんです、今日早いんです……
お休みなさい……
アレなんで、適当に終わらせます
??
俺達は互いの肌を重ね合う事に没頭した。
豊満な乳房とは逆に、若干な小ぶりな乳首を摘むと、桐生は敏感に身体を反応させる。
俺が肌を鋏で切り裂いた時、痛みはあった。
つまり、触覚はあるという事だ。
俺は口と右手で乳房をなぶり、左手は桐生のスレンダーな身体をマッサージしながら徐々にスカートのホックを外す。
そろりそろりとスカートを脱がすと、黒色の生地のパンツが見えた。
桐生は恥ずかしそうにむっちりとした太股を擦り合わせているが、俺は容赦無く黒い下着の上から桐生のその秘部をこねくり回す。
淫靡な声を上げる桐生の唇を再び強引に奪うと、俺は下着の中へ手を突っ込む。
余りの刺激に腰を浮かばせる桐生に、容赦無く乳首をこね、強く引っ張り追撃を食らわす。
桐生萌郁は甘い声を高らかに上げ、腰を踊る様に跳ねさせ、一度目の鋭い絶頂を迎えた。
二度目は続けざまだった。
桐生はもう一度強く腰を跳ね上げると、蜜蕾からくちゅくちゅといやらしい音を立てて、絶頂した。
いつもは眠たそうにしている瞼も、その時ばかりは見開いて涙を浮かべ、口元からはだらし無く涎を垂らして甘美な声を掲げていた。
女性の、それも凄い美人な部類の桐生の呆けきったその表情に、既に岡部の妖刀村雨も抜き身の状態である。
腰を下げながら岡部はズボンをずらす。
すると、ぼろんっ、と岡部のインテリジェンスソードが立ち上がった。
桐生は岡部のそれをその細い指で掴むと、おもむろに舌を出し、しゃぶりついた。
べちょべちょと白い空間に鳴り響きかせ、いやらしく口に頬張った岡部のソレを舌で激しく舐め尽くす。
まるで腰が抜けそうな快感に打ち震え、岡部は桐生にその身を任した。
岡部「ハァッ、ハァッ、ハァッ」
桐生「んむ…えろォ……ちゅぷっ……」
岡部「う……ぐっ」ビュルルルルルッ
桐生「! んく、ん……ちゅぱっ」
岡部、一度目の絶頂。
本来ならば、ここで性欲は薄れ、岡部のシュタインズゲートは開かれないハズだった。
しかし――――。
岡部のいきり立った凶真は、その醜悪な見た目を維持したまま、再び天高く舞い上がったのである。
間を置かず、岡部達はそのまま二回戦へ突入した。
岡部は再び桐生のきめ細かい肌をまさぐり、その敏感なヵ所を弄り始めた。
お互い服はとうに脱ぎさっており、生まれたままの姿での、獣の様な激しいセックスである。
岡部暫く桐生の身体をなぶった後、何を思ったのか、桐生の肛門を指で弄りだした。
これには流石に驚いたのか、桐生はいやいやと若干の拒否反応を見せる。
しかし岡部はその手を止めない所か、今度は自分の顔を桐生の尻の穴へ持って行き、舌でほじくり出した。
桐生は一瞬、大きな声を上げた。
はっ、と桐生は残った羞恥心からか、口を手で抑え、何とか淫声をあげまいと堪える。
しかし岡部のその執拗な『責め』は、桐生の唯一残った羞恥心をまるで解きほぐす様に甘く、情熱的に桐生を包んだ。
桐生萌郁は――――その唯一残った羞恥心を棄てた。
それを敏感に察知した岡部は、自らの一物を桐生の蜜蕾め当てやり、擦る。
明らかに焦らしている岡部のそれに、桐生は急かすように蜜蕾から愛液を散らす。
しかし岡部は焦らすのを止めない。
桐生は岡部の求めている『モノ』が分かると、即座に言った。
桐生「岡部君……来てぇ……っ!」
最早、羞恥心という言葉は残っていなかった。
岡部は焦らしていたマイサンを桐生の『穴』へ押しやり、勢い良く貫いた。
今まで焦らされていた分その期待は大きかったが、桐生は求めていた期待を上回る最高の快感に、今回一番の激しい絶頂を迎えた。
だが、岡部のそれは構わず激しいシャトルランを繰り返し、桐生は断続的に繰り返して絶頂を迎え、この世のモノと思えない快楽を体感していた。
いっそこれならば、一生この白い空間にいても構わないという風に……
性欲の塊end
くぅ~
このSSまとめへのコメント
五億年ボタン系の話好き。何か真理に触れてる気がして好き。