末原「安価で強くなります」(215)

末原「次こそ、宮永咲に勝ちたいんです」

末原「VIPPERの皆さん、力になってください」




末原「まずは>>5さんお願いします」

ハゲになって目眩し

末原「やっぱり宮永咲に勝つには、それなりの覚悟が必要…」

末原「分かりました、頭丸めようや無いですかっ!!」



赤阪「末原ちゃん、ホントにええの?」ジョリジョリ

末原「剃りながら言わないで下さい」

末原「それに、これは私が決めたことです」


ジョリジョリジョリジョリジョリジョリ



赤坂「出来たで」ニコニコ

末原「随分、頭スッキリしてもうたなぁ」ツルツル

末原「でも、踏ん切りつきましたっ!!」

末原「代行、ありがとうございますっ!!」

赤坂「ええってええって」

末原「頭丸めてスッキリした所で、次は何しましょか?」


末原「>>13さん、おねがいします」

燕返しの練習

末原「イカサマっ!?」

末原「でも宮永咲に勝つには、もうそれしか…」

末原「せやかて、いくらなんでも…」

末原「それに、どうやって習得すんねん…」

末原「誰かに教えてもらうにしてもなぁ…」





末原「いや、>>20さんなら知ってるかもしれへんな」

房州さん

房州「雨が降るな…」パタっ

末原「どういうことや房州さんっ……!!」

末原「うっうう…私に燕返し教えてくれる約束したや無いですかっ!!」

赤坂「末原ちゃん待ちぃ」

末原「代行…」

赤坂「房州さん の手牌を見てみるんや」




末原「これは、>>25やてっ!?」

熊の木彫り

末原「これはっ熊の木彫り ……!!」

赤坂「房州さんは末原ちゃんに、それを伝えたかったんや」

赤坂「熊のように強く、熊のように荒々しく」

赤坂「房州さんは最後の力で、末原ちゃんに道を示そうとしたんや」

末原「代行…」

末原「うっ…房州さんっ房州さああああああああああああんっ!!」




その日、雨に打たれながら末原は泣いた。喪失の痛みに震えながら叫び続けた。

そして、それはいつしか叫びへと変わり、ここに一匹の熊が生まれた。


末原「房州さん…、私、もっと強なります」

末原「そして、勝つんや宮永咲にっ……!!」

末原「別れを乗り越えたところで、一つ強なったけど…」

末原「結局、燕返し覚えられんかった…」

末原「>>33さん、どうしたらええと思う?」

うなぎ

末原「やっぱり精のつくものが一番ですよね」



末原「せっかくだから、>>40と一緒に食べに行きましょか」

セーラ

末原「千里山女子の江口セーラですか?」

末原「確かに、うなぎ食べ行くには誘いやすいですわ」

末原「それじゃあ、早速電話してと」prrr

末原「あの、もしも「バスガデルデー」」

末原「え?あのすいません江口さんですよね?」

セ■ラ「バスガデルデー」

末原「江口さん?」

セ■■「バスガデルデー」

末原「江口さんっ!?」

■■■「バスガデルデーバスガデルデーバスガデルデーバスガデルデーバスガデルデーバスガデルデー
バスガデルデーバスガデルデーバスガデルデーバスガデルデr・・・・・・・・・・」ツーツーツー

末原「急に電話が切れてもうた、一体どうなってるんや……」

末原「あの後、何度電話をかけても繋がらんかった」

末原「この前の練習試合のときは、元気な姿を見せてくれたんに…」

末原「一体どうなってるんや…」

末原「ああもうっ!悩んでる場合やないっ」

末原「今は状況の確認が第一や」

       


末原「教えてくれ>>50さん、江口さんの身に何が起こったんや?」

バスガデルデーバスガデルデーバスガデルデー

末原「>>50さんっ!?」

末原「一体どうなっとるんや」

末原「そういえば……」

末原「今日は、私だれとも会っとらへん……」



末原は急いで家を飛び出した。そこで末原が見たものは、この世のものとは思えない光景だった。


末原「なんやこれは……まさか>>56が、>>60になっとるなんてっ……!!」

シロ

クロチャー

末原が目にしたのは、小瀬川白望が松実玄へと変貌していく様だった。
体表が蚯蚓のようにうねり、苦悶にのたうち回る姿はとても真っ当な人間が直視できるものではなかった。

末原「うおえぇぇ…」ゲロゲロ

末原「うっ宮守の小瀬川白望が、阿知賀の松実玄に変わっとるやなんて……」

白望「うあああああああああああああああっ!!」




???「やっぱり、龍の因子は適合しなかったようだね」

末原「あんたは>>65っ!?」

千里山の監督

末原「主将のおかんっ!?」

末原「これはアンタの仕業かっ!!」

雅恵「せやで」

雅恵「うちら千里山女子が勝つためにな」

雅恵「松実玄の龍の因子を、部員に植え付けることで最強のドラ爆体質を手に入れる…」

雅恵「そのつもりやったんやが、今回は失敗のようや」

末原「アンタ、自分が何しとるんか分かっとるんかっ…!!」

雅恵「分かっとるよ、全ては咲様のために」

末原「!?」

雅恵「ほな、さいなら」

末原「待てっ!待つんや!!」

末原「行ってもうた…」

末原「しかし、なんでここで宮永咲の名前が出てくるんや……」

末原「あかん…結局、江口さんの事もわからへん」

末原「一体どないせいっちゅうねんっ!!」

末原「いや、答えなんか決まっとるやないか」





末原「>>72するしかないっ!!」

咲さんにけんかうる

末原「宮永咲が全ての黒幕…」

末原「それなら、話は早いやないか」

末原「清澄に殴りこみに行くっ!!」

末原「ここが清澄か…」


大阪から長野への移動中、頭に集まる視線に耐え末原はここへやってきた
だが、末原にとってはそんなことは些末事にすぎなかった
目的を果たすのみである
末原は熊なのだ

魔王に挑む一匹の獣なのだ


末原「誰も、おらへんなあ」

末原「仕方ない、人に聞いてみましょか」




末原「あの、すみません宮永咲さんはどこですか?」

>>80「宮永さんなら…」

キャップ

美穂子「宮永さんなら、ここにはいませんよ」

末原「え、でもここは」

美穂子「風越高校ですが…」

美穂子「何かお困りかしら?」

末原「あかん、道を間違えてしまいました」

美穂子「あらあら、困ったわねえ」

末原「すんません…」

美穂子「謝らないで、とは言えもう時間も時間だし…」

美穂子「あっ!>>85すればいいんじゃないかしらっ!」

風越に泊まって風越を援軍に進軍の準備

キャップなら清澄に居てもおかしくないだろ

美穂子「風越に泊まって、風越を援軍に進軍の準備すればいいんじゃないかしら 」

末原「え?でも、いいんですか?」

美穂子「私にも宮永さんと戦う理由があるの」

美穂子「華菜が、宮永さんと戦ったあの日…」


美穂子「あの日以来、華菜は体中の>>90>>93されて>>96になってしまったの…
…」

毛穴

拡張

故人

蓮コラ

美穂子「あの日以来、華菜は体中の毛穴を拡張されて故人になってしまったの……」

美穂子「それだけじゃないわ、宮永さんは拡張した毛穴という毛穴に七筒を詰め込んだわ」

美穂子「華菜は去年のことを最後まで気にしていたのにっ!!うっうぅ……」

美穂子「コーチも後を追うように、大量の七筒を飲み込んで自殺してしまったわ…」

末原「福路さん…」

末原「倒しましょう、宮永咲を」

美穂子「末原さん…」

末原「敵をとるんやっ!!」

久保りんェ……

末原「とは言え、相手はあの宮永咲や」

末原「迂闊に動くと、うちらが危ない」

美穂子「では、一体どうすれば…」

末原「私に考えがあります」




末原「>>108を呼びましょう、あの人なら宮永咲に対抗できるかもしれん」

すこやん

小走先輩

アラフォーは出たら試合終了だろ……

末原「小鍛治プロを呼びましょう」

美穂子「…!?」

末原「悔しいですけど、今の私たちじゃ宮永咲にはかないまへん」

美穂子「でも、あの2人が本気で争えば長野が…いえ日本が消滅するかもしれないのよ」

末原「そのことは百も承知です」

末原「でも、可能性はもうそれしかないんです」

末原「このまま放っておいても日本は…、いや世界が終わってまう」

美穂子「そんな…」

末原「実際に大阪はもうだめでしょう」

美穂子「末原さん……」

末原「小鍛治プロの封印を解きにいきましょう」



末原「小鍛治プロは>>118に封印されています」

ホストクラブ

クラブ「愛」

末原「小鍛治プロは『クラブ「愛」』に封印されとります 」

末原「今期を逃し、酒とホストに溺れた小鍛治プロはそこで柱に封印されとります」

美穂子「そこに行けば小鍛治プロに会えるのね?」

末原「はい、もう時間がありまへん」

美穂子「そうね、急ぎましょうか」

柱の女……ッ!!

―――クラブ「愛」


美穂子「ここが『クラブ「愛」』ね」

末原「そうです、気をつけて下さい」

末原「小鍛治プロから漏れる瘴気で、ヘタするとホスト狂いになりかねまへん」

末原「実際ここも誰も近づけへんくなって、小鍛治プロに近づけんとなっとります」

美穂子「そんな、どうすれば…」




末原「この瘴気をくぐり抜けるには>>130を捧げて通りぬけするしかありまへん」

末原「そして小鍛治プロの身体に>>135を打ち込みます」

漫ちゃん

イケメン童貞の精液(京太郎はロッカーで脱童貞済み)

ヒアルロン酸

末原「小鍛治プロは若い女の子に対して、異常な嫉妬があります」

末原「若い女の子を捧げて、注意を逸らす以外方法はないんです」

末原「ごめんな、漫ちゃん…」

漫「……」

美穂子「あなた、その子はっ!!」

美穂子「自分が何をしているかわかっているのっ!!」

末原「仕方ないんや…、もうこれ以外方法はあらへん」

美穂子「見損なったわ、あなたがそんな人だったなんてっ……!!」

末原「降りるなら今や、どうします?」

美穂子「……私は戦うと決めたの、今更それを覆すことはないわ」

末原「分かりました、もうとめまへん」






美穂子(これでいいのよね、上埜さん……)

アラフォーにつれられて~♪

末原の中で漫との思い出が蘇る
いつも自分を慕っていた可愛い後輩
その寝顔はとても安らかで、これから生け贄にされるとは思えないほど美しかった
上重漫は自ら生け贄となることを望んだ
消して死ぬわけじゃない
ホスト狂いになっても末原恭子という人間を忘れることはないと……


末原「私は漫ちゃんを運びます、福路さんはこれを」

美穂子「これは、ヒアルロン酸?」

末原「それを打ち込むことで小鍛治プロは目覚めます」

末原「ほな、私が漫ちゃんを運んだら、福路さんは全速力でヒアルロン酸を打ち込んでください」

美穂子「わかったわ」



末原「ほな、うおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ」ダッ

美穂子「っ!?」ダッ

末原「ごめんな…、ごめんな漫ちゃん……」

上重漫の身体に瘴気が集まる、髪を全て剃り落とした末原には目もくれずに
上重漫の身体は、やがて瘴気で見えなくなった

末原「今やっ早くっ!!」

美穂子「はいっ!!」


ブスッ


健夜「ここは……?」

健夜「あなた達は一体……」

末原「私は姫松女子の末原恭子です」

美穂子「私は風越高校の福路美穂子です」

健夜「福司さんに、末原さん…」

健夜「ごめんなさい、いったい今はいつなのかしら」

末原「西暦2013年です」

健夜「そんな……、2000年も眠っていたなんて……」

末原「話は後です、それより私たちに協力してください」

健夜「一体、私に何をさせるつもりなの?」

末原「宮永咲を倒して欲しいんです」

健夜「……やっぱり、この次代にも宮永の血族がいるのね」

末原「宮永咲を知ってるんですかっ!?」

健夜「宮永咲さんのことはしらないけれど、私を封印したのは宮永家のものよ」

末原・美穂子「っ!?」

あらトゥーサウザンド……

健夜「まさか、この時代でも宮永の人間と縁があるなんてね」

美穂子「一体、どういうことですか?」

健夜「話はあとよ」

健夜「宮永咲さんが私の知ってる宮永なら、早くしないと大変なことになる」

末原「待ってください、一体この後どうなるんかだけでも教えて下さい」




健夜「2000年前宮永は>>148の力を使って人々のを操り、地上を支配したわ」

健夜「そして、世界は>>153になってしまったわ」

チョコレ

ksk

乳牛

宮永が傀儡としたキリストによってキリスト教が中心の世界に

健夜「宮永はチョコレというアイドルグループを利用し、世界を支配したわ」

健夜「そして世界は牛乳になってしまったわ」

末原「は?」

健夜「文字通りの意味よ、世界中の人間が牛乳になるの」

健夜「そして、宮永はその牛乳…生命のスープから新たな人類を生み出した」

健夜「おそらく、それがあなた達の祖先ね」

美穂子「そんな…」

健夜「宮永の血族はもう何度も、同じ事を繰り返しているわ」

末原「一体どうしてそんな事をせなあかんのやろ?」

健夜「それは私にもわからないわ」

健夜「でも、急がないといけないことは確か」

健夜「末原さん、この時代でも有名なアイドルユニットが存在するはずよ」




末原「はい、確かユニット名は>>157メンバーは>>160>>161>>162です」

ガンバラナイ大阪

ワハハ

ちゃちゃのん

末原「はい、確かユニット名はガンバラナイ大阪」

末原「メンバーは蒲原智美、佐々野いちご、弘世菫の三人です」

美穂子「ユニット名も意味不明過ぎですし、メンバー構成も謎ですね」

末原「そうですね、漫ちゃんに比べたら……」

末原「漫ちゃんっ!!」

漫「……」スースー

健夜「大丈夫よ、眠っているだけ」

末原「よかったぁ…」

健夜「それよりそのユニットのもとへ急ぎましょう、また手遅れになる前に」

健夜「そこに宮永咲もいるはずよ」

――宮永アイドル事務所

健夜「随分大きな建物ね、それにしても露骨な名前ね」

末原「わかりやすくて、いいやないですか」

美穂子「この先に華菜の敵相手が…」

健夜「おそらく最上階に宮永さんはいるはずよ」

末原「そうと決まれば、早速行きましょ」



智美「ワハハ、そうはいかないのだ」

末原・美穂子・健夜「っ!?」

智美「咲様からここは通さないように言われているんだ、おとなしく家に帰り…」

健夜「邪魔よ」キュピーン

智美「なんだこれは、身体が勝手に……!」

末原「すごい、小鍛治プロが睨んだだけで蒲原さんが地面に跪いとるっ」

美穂子「まさか、これほどまでの力の持ち主だったなんて」

智美「待て、ここは通さな」

健夜「……」ギロッ

智美「ぎゃああああああああああああああああっ!!」グシャッ

末原・美穂子「ひうッ!!」

健夜「何をしてるの二人とも?早く行くわよ」

末原・美穂子「はいッ!!」





智美「……ワハハ」

末原「まさか、睨むだけで蒲原さんを肉塊にするやなんて…」

美穂子「一体どれほどの婚期を逃せば、あれほどまでの力を…」

末原「何年…!?十数年!?何十年!?絶え間無い婚期を逃し続けてようやくたどり着くはずの力!!」

健夜「なにか言ったかしら」ギロッ

末原・美穂子「っ!いえ、何も」

健夜「そう」


いちご「……………」チャチャノンオンドナノヨー




健夜「行きましょうか」

菫「咲様、小鍛治健夜とその一行がこちらに向かっているようです」

咲「へー、蒲原さんといちごさんは?」

菫「すでに敗れ去ったようです」

咲「ははは、弱いね―」

咲「卓に座らせてすら、もらえなかったようだね」

菫「いかが致しますか?」

咲「私が直接出るよ、伝承に聞く小鍛治プロ相手なんて…」




咲「ワクワクするよっ!」

健夜「二人とも止まってっ!!」

末原・美穂子「っ!」

咲「言い勘をしているね、それ以上進んだら後ろの二人は今ごろひき肉になってたよ」

末原「宮永咲……!」

美穂子「華菜の敵……!」

咲「そんなに睨まないでよ―」

咲「末原さんは二回戦ぶり、福司さんは県大会ぶりだよね」

咲「あの時の池田さんは傑作だったなあ、七筒が皮膚に埋まってて蓮コラみたいだったよ」

美穂子「宮永咲ぃいいっ!!」ダッ

健夜「いけないっ」


  ヒュンッ


美穂子「え?」ドスッ

咲「菫さんダメだよー、手を出さないでって言ったでしょ?」

菫「申し訳ありません」

咲「まあ、いいやこれでちょうど4人になったね」

健夜「あなた、まさかっ!」

咲「もちろん、そのつもりだよ」

末原「なんや、何が始まるんやっ」

咲「大したことじゃないよ」






咲「一緒に麻雀しようよっ!」

美穂子「………」

末原「福司さん……」

末原「私が代わりに敵をとったります、だから安心して眠ってください」

咲「お別れは終わったかな?」

末原「……」

咲「じゃあ、早速始めようか」

咲「ルールは東風戦、じゃないと私と小梶プロはともかく、末原さんは持たなそうだしね」クスクス

末原「馬鹿にしおってからに…!」

健夜「末原さん」

末原「すいません、少し熱くなってまいました」

咲「ルールの説明を続けるよ、喰い赤アリのアリアリで持ち点は25000点持ちの30000点返し」

咲「だけど、それだと末原さんは一瞬で飛んじゃいそうだからね」

咲「ハンデとして私の持ち点は末原さんに全部あげるよ」

末原「なんやってっ!!」

修正

× 小梶プロ

◯ 小鍛治プロ

咲「言ったとおりだよ、私は0点末原さんは50000点からスタートするんだよ」

末原「どこまでも舐め腐ってからに…!」

健夜「落ち着きなさい、末原さん」

末原「でもっ」

健夜「気持ちは分かるわ末原さん」

末原「小鍛治プロ…」

健夜「宮永さん、さっきの提案は私が居ることを忘れていない上での提案なのよね?」

咲「もちろん、なんなら小鍛治プロにも菫さんの点をあげましょうか?」

菫「咲様っ!?」

健夜「遠慮しておくわ」

咲「そっか、残念」

菫「ほっ」

咲「ルールについて、何か質問は?」

末原「ないで、その代わりに私達が勝ったらこの下らない茶番を止めるんや」

咲「いいよ」



咲「その代わりに、私達が勝ったら>>181してもらおうかな」

善野さんをレイプ

咲「私達が勝ったら、善野さんをレイプしてもらおうかな」

末原「なんやってっ!!」

末原「善野監督はいま療養中なんや、そないなことしたら死んでまうやろっ!!」

咲「嫌ならいいんだよ、私はどっちでもいいかな」

咲「このまま世界と一緒に牛乳にして、作り変えるだけだし」

末原「宮永ァァッ!!どこまで貴様はっ!!」

健夜「末原さん、この勝負受けましょう」

健夜「いままで犠牲になった人達のためにも、これからを生きる人達のためにも」

末原「小鍛治プロ……」

咲「話はまとまったみたいだね」





咲「それじゃあ、始めようか」

菫「私の親からか」トン

健夜「……」トン

咲「……」トン 赤五筒

末原(いきなり赤五筒やと…!)

末原(どういうことや、頭おかしいんか…)

末原(まさか、一巡目でもう張ってるんやないやろなっ!!)

末原「……」トン

咲「ポン」

末原(しまった、やってもうたわ……)

末原(仕方ない、ココは様子見でベタオリや)

菫「テンパイ」

健夜「テンパイ」

咲「テンパイ」

パタっ

末原「なっ!フリテンやとっ!!」

咲「どうしたのかな、末原さん」クスクス

末原「くっノーテンや」


菫 25000→26000

健夜25000→26000

咲 0→ 1000

末原50000→47000

末原(おかしい、あれから3連続で私だけノーテンやなんて…)



菫 26000→29000

健夜65000→29000

咲 1000→ 4000

末原47000→38000



咲「また和了れなっかったよー」クスクス

末原「こいつっ…!」

健夜「………」フラッ

末原「小鍛治プロっ!?」

修正

× 健夜65000→29000

◯ 健夜26000→29000

末原「小鍛治プロっ!?」

健夜「ごめんなさい末原さん…、少しめまいが」

末原「そんなっ!こんなに体が冷えとるやないですかっ!!」

咲「あらら、もう限界が来ちゃいましたか」

末原「どういうことや?」

咲「どういうことも何も、小鍛治プロは私から末原さんを守りながら戦っていたんですよ」

末原「そんな…、小鍛治プロっ!」

健夜「ごめんなさい…、これ以上はもう」

健夜「私が一人で打つだけでも精一杯なの…」

末原「こんなに冷たくなるまで私のこと……」

末原「小鍛治プロ、ここからは私自身の力で打ちます」

健夜「末原さん……、分かったわ」

咲「再開しても大丈夫ですか?」

末原「ええで…!」

健夜「大丈夫よ」

菫「………」バタンッ!!

末原「っ!!」

咲「あっちゃー、今度はこっちがダウンかあ」

咲「菫さんは末原さんと違って、生身で私と小鍛治プロの鬩ぎ合いにさらされてましたからね」

咲「こうなるのも時間の問題でしたが、ちょっと早すぎると思いませんか?」

末原「その人は、アンタの仲間や無いんかっ……?」

咲「うーん、どうだろ?」

咲「お姉ちゃんの知り合いだったから、それなりの扱いはしたけど…」

咲「特にそういうのはないかな」

咲「それにしても菫さんはもう打てそうにないね、心臓が止まってっちゃってるよ」

咲「なんか白けちゃったなー」

末原「お前ぇ・・・!!」

咲「もう私の負けでいいから、帰りなよ末原さん」

咲「約束のことなら、心配しなくてもちゃんと守るから」

末原「お前、それ本気で言っとるんか?」

咲「もちろん本気だよ、また次の宮永が繰り返すだけだからね」

末原「………」





末原「………続行や」

咲「ん?なにかな?よく聞こえなかったんだけど」

末原「続行やって言っとるんやっ!」

健夜「末原さん……」

咲「続行するのはいいけど、もう菫さんは死んじゃったんだよ?」

咲「小鍛治プロの体力ももう限界だよ?」

咲「それに、あなた達がそこまでして一体何の意味があるの?」








末原「そんな事関係ないっ!!」

末原「私は宮永咲…アンタを倒しに来たんやっ!!」

咲「はあ……わからない人だなあ」

咲「第一、どうやって決着を付けるの?」

咲「まさか、一騎打ちとか言い出さないよね?」

末原「そのまさかや……!」

咲「へえ」

健夜「ダメよっ!末原さんっ!!」

健夜「そんなことをしたら、あなたの命がっ!!」

咲「小鍛治プロは黙っていてください」

健夜「……ぐっ」

咲「いいよ末原さん、あなたの要求を飲むことにするよ」

末原「二人麻雀は通常のルールには無い」

末原「まず、親子のルールは無しや」

咲「そうだね、それに使う牌も多すぎるね」

末原「ああ、だから使う牌は萬子と字牌のみや」

咲「持ち点数はどうするの?」

末原「お互いに0点や」

健夜「…!?」

咲「一応どういうことか聞いていいかな?」

末原「この一局、縛りをかけさせてもらうで」







末原「役満縛りをな」

咲「それがどういうことか、末原さん分かって言ってるのかな?」

咲「さっきは小鍛治プロが抑えてたから何とかなっていたけど」

末原「分かっとる」

末原「アンタが役満を和了れば、下手するとこの世界が終わるかもしれへんいうこともな」

咲「それがわかっているなら、なぜそんな真似を?」

末原「言ったはずや」

末原「私は宮永咲…アンタを倒しに来たんや」

咲「それが世界の行く末を天秤にかけてでも、成し遂げたいことなの?」

末原「くどいっ!」

咲「はあ……」

咲「わかったよ、これで最後の勝負にしよう」

咲「私の親からだね」トン

末原「……」トン

末原(狙いやすい役満は四暗刻、国士無双、大三元やが…)

末原(今回は萬子と字牌だけやから国士無双はねらえん)

末原(そして今回は罰符で勝つことはできん、第一ツモを交代するだけや)

末原(どうする?)



咲「カン」パタっ

末原(なんやてっ!大明槓やと……!!)

末原(確かにそれなら、ドラが増えて数え役満を狙いやすい)

末原(しかし、宮永咲は槓ドラを乗せない筈……)

末原(宮永咲の鳴いたハイは中、ドラ表示牌は……)

末原(發やとっ……!!)

末原(槓ドラ4枚乗せおった!)

末原(どういうことや、一体何が起こっとるんや…!)

咲「末原さん、大阪で雅恵さんにあったよね」

末原「それがどないしたんや」

咲「その時、雅恵さんが何をしていたか覚えてる?」

末原「アンタまさか…」

咲「そう、龍の因子」

末原「でもあの実験は失敗したはずじゃ…」

咲「ん?そんなこと無いよ」

咲「私以外に適合者がいなかっただけ」

咲「実験に参加した人間はもれなく、松実玄のなりそこないになってるよ」

咲「最終的にはトカゲの化け物になっちゃった」

末原「………」

咲「どうしたの?怒らないの?」

末原「私もこの世界を質に預けて、賭けをしとるんや」

末原「そんな私に、アンタをとやかく言う資格なんてない」

末原「ドラ爆でもなんでも、好きにせーや」

咲「ノーテン」

末原「……テンパイ」

咲「末原さんやるねえ」

咲「私の支配によく耐えたものだよ」

咲「それに、私から第一ツモをもぎ取った」

末原「うるさい……」







末原「次で、終わりや」

末原恭子にとって、この一局が人生で最後の一局になるであろうことは疑いようがなかった
視界は霞み、指先は震えが止まらない
だが、末原恭子のその手には些かの迷いも無かった
そして引く、己が先ほど掴みとった第一ツモを


末原「ツモ」

咲「えっ」

健夜「末原さんっ!!」









末原「天和・九蓮宝燈や」

末原恭子は、最高のカタルシスとともにこの世を去った
後世に伝えられる伝承によると末原恭子は、自らの和了を宣言した直後に灰になって空に消えたという
空に登った灰ははやがて雲となり、三日三晩の雨を降らせた
どういう理由か、この雨を浴びた龍の因子の被験者たちは元の姿に戻ることが出来たという
小鍛治健夜は戦いの消耗から再び石化
そして、全ての元凶である宮永咲はあの戦いの後姿をくらまし、二度と人の目に触れることはなかったという




   スズチャン


漫「っ!!」

赤阪「漫ちゃん、どうしたん?」

漫「いま、末原先輩の声が聞こえた気がした気が……」

赤阪「?」

漫「いいえ」

漫「私の気のせいやったみたいです」



                       カンっ

途中で猿規制くらいまくってました

お疲れ様です

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