クラピカ「犯」(14)

ギイィ…
ドアの不気味な鳴き声があたり一面に広がる
やがてその声が収まるとまた不気味な音を鳴らしながらドアは閉まっていく

クラピカ「っ……」

彼はクルタ族の末裔であり唯一、
幻影旅団の襲撃から逃れた者であった

クラピカ「……」

彼は辺りを注意深く観察しながら奥へと進んで行く
”疑”をおこたらない事はハンターの基本であったからだ

クロロ「誰だ?そこに居るのは」

クラピカ「っ!!」

彼がふりかえるとそこには一人の男が立っていた
クラピカはすぐに臨戦体制に入った

別に疑をおこっていたわけではない
だが、そこに立っている黒服の男の気配はまったく感じ取れなかった

クロロ「この辺では見かけない顔だな、道にでも迷ったのか?」

クラピカ「……」

クラピカは黒服の男の様子を伺っている
こんな事になるのは予想がついていた、なぜなら今自分は幻影旅団のアジトへ潜入しているからだ

クロロ「…何も喋らない、か」

クラピカ「貴様は誰だ!何故ここに居る!!」

クロロ「何故?それは俺が言う事だと思うな、なんで俺達のアジトに知らないやつが居るのか…な」

クラピカ「……」

クロロ「お前こそ何故こんな所に居るんだ?ここに金目の物なんて一切ないぞ?」

クラピカ「っ……」

クラピカはこの男が幻影旅団の者だと確信した
右手に繋がれた鎖が揺れ擦りあった音を立て、
黒服の男に向けられたその瞬間ー

スパッ

クラピカの視界は途切れた

クラピカ「ん……」

彼が目を開けるとそこには先程と変わらない黒服の男が居た
クラピカはすぐに視界が途切れる前の事を思い出した

クラピカ「貴様!何をした!」

彼はすぐに立ち上がろうとした、
だが両手に縛り付けられた鎖によってその試みは打ち消された

クロロ「お目覚めのようだな」

クラピカ「なっ!何だ…これ…!!」

時系列いつなの?

クロロ「その鎖は切れないぞ、死者の念で強化した物だ」

クラピカ「放せ!この鎖を外せ!!」

クロロ「外すわけないだろ?何の為に鎖で繋いでおいたと思ってるんだ」

クラピカ「な、何の…為で……」

クロロ「まだ解らないのか、なら解りやすく教えてやろう」カチャ

黒服の男はナイフを取り出した
よくサバイバルゲームなどで用いられるような小型のナイフだ

クラピカ「何をするんだ!!?」

クロロ「大丈夫だ、痛いようにはしない」

ビリッ、ビリッ、
黒服の男は手慣れた手つきで服を破いていく

クラピカ「う…やめ………!」

>>7
旅団編中盤、クラピカが旅団のアジトを突き止めて一人で潜入したという設定で


クロロ「ほう…やはり男か」

クラピカ「ば!馬鹿にするな!!」

クロロ「いや、最初から女とは思ってなかったがな」

クラピカ「なんでだ!何故こんな事をする!!」

クロロ「……」

クラピカ「な、何を…ジロジロと見つめている……」

クロロ「なるほど…な」

クラピカ「っ……」

クロロ「さて、次は下だ」

クラピカ「な!?」

クロロ「何をそんなに驚いているんだ?」

今日はここまで、疲れたから寝ます

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