茂木健一郎「ドーパミン!!!」千石撫子「⁈」 (41)

茂木「ずいぶん山奥まで来ました」ザッザッ

茂木「すっかり迷ってしまいましたねぇ」ザッザッ

茂木「…」ザッザッ

茂木「おや、こんなところに神社が」

茂木「立派な神社ですねぇ」

茂木「せっかくですし道中の安全祈願をしましょう」オカネポイッ

撫子「撫子だYO~~~~!!!!!」

茂木「ドーパミン!!!!!」

撫子「⁈」

タイトルが文字化けしちまった
撫子「?!」でオナシャス

茂木「いやぁー驚きました!こんな事があろうとは!」

撫子「ど、どー??」

茂木「ドーパミンです」

茂木「人は心地よい驚きを感じると、脳内にドーパミンという物質が出るんですよ」

撫子「そうなんだ!おじさんは物知りなんだね!」

茂木「僕は脳科学者ですからね!」

撫子「おじさん、名前は?」

茂木「僕は茂木と言います」

撫子「私は撫子、この神社の神様なのです!」

茂木「ドーパミン!!!!!」

撫子「?!」

茂木「いやぁー、驚きました!まさか本物の神様に会えるとは!」

茂木「いま僕の脳内にはドーパミンがたくさん出てます!」

撫子「えへへーすごいでしょ!」

撫子「せっかく来たんだし、おじさん撫子と遊んでよ!」

茂木「そうですか、いいですよ。ちょうど面白いものがあります」

茂木「このモニターを見てください」アイパッド

撫子「写真?」

茂木「これからこの写真の一部が変化します」

茂木「どこがかわったか探してください」

撫子「うん!やってみる!」

茂木「いきますよー」

撫子「むむむ…」

………

茂木「はい、終了です」

撫子「全然わからないよー!」

茂木「これを見て考えるだけでも脳にいいんです。もう一度やってみましょう!」

撫子「今度こそ!」

………

撫子「分かった!」

茂木「ドーパミン!!!!!」

撫子「?!」

茂木「撫子ちゃん、分かった瞬間どう感じましたか?」

撫子「すっごく嬉しかった!」

茂木「ドーパミン!それがドーパミンの働きです!!!」

茂木「なにか課題を達成できたとき、脳内にドーパミンが出て快感を覚えるのです!」

撫子「おじさん、もっとやらせて!」

茂木「ドーパミン!!!!!」

撫子「?!」

茂木「一度この快感を覚えてしまうと、また快感を得ようとさらなる意欲が湧くんです!」

茂木「そしてまた課題を達成するとドーパミンがさらに分泌されてより大きな快感を得るのです!」

茂木「これが強化学習の仕組みです!」

撫子「撫子には難しいことはわかんないけど…これはいいことなんだよね?」

茂木「もちろんです!」

茂木「さあ、続いてやってみましょう!」

撫子「よーし!」

………

ワカッタ!!

ドーパミン!!!

……


ワカッタ!!

ドーパミン!!!

……

ワカッタ!!!


ドーパミン!!!!

………

茂木「いまので最後です!お疲れ様でした!」

撫子「楽しかったー!」

茂木「ドーパミンによる強化学習の仕組みを応用すれば、身の周りの様々なことに対してよい結果を得やすくなりますよ!」

茂木「撫子ちゃんもぜひ継続して脳を活性化させてくださいね!」

撫子「遊んでくれてありがとう、おじさん!」

撫子「撫子ね、この前すっごく楽しいことがあったんだよ!」

撫子「それが楽しくて、しかも次もまたやりたいって思うのはドーパミンのおかげなんだね!」

茂木「そうですよ!」

茂木「その楽しいことって、何なんです?」

撫子「撫子ね、好きな人をぶっ殺したの!」

茂木「?!」

撫子「正確には邪魔が入って殺せなかったから、3月になったらその人のことまたぶっ殺すの!」

茂木「?!」

撫子「あれは楽しかったなぁー!」

茂木「いや、そういう嘘を言うのは脳にとって良くないですよ!」

撫子「ほんとだよ?」

茂木「だいたい、なんで好きなのに殺しちゃうんです?」

撫子「だってね、好きな人を殺しちゃえば、撫子は永遠の片想い。そういうのって素敵だと思わない?」

茂木「」

茂木(ここは下手に刺激すると危険ですね)

茂木(あの手を使うしかありません)

茂木「撫子ちゃん、さっきの遊びは写真でしたが、こんどは動画の一部が変化するのを当てる遊びはいかがでしょう?」

撫子「それはもう疲れたからいいや」

茂木(失敗です!だれか助けにきてくれないでしょうか….)

ケータイ「ホニャララ!!ランランラランラー…」

茂木(ちょうどよく着信です!)

茂木「もしもし?!」

???「茂木先生いまどこにいるんです?」

???「こちらも迷ってしまいましてね」

茂木「近くに神社がみえませんか?」

???「あっ、あれですね!すぐいきますよ」

撫子「だれー?」

茂木「お友達です、もうすぐここに来ます」

???「茂木先生こんなところにいたんですかー」

茂木「でんじろう先生!武田先生!」

でんじろう「どうも!」

武田双雲「こんにちはー」

武田「むっ?!その子は…?!」

でんじろう「茂木先生!離れてください!」

茂木「どういうことです?」

武田「おそらくそれは、怪異と呼ばれるものです」

茂木「?!」

武田「私も山にこもって書道の修行をしていた際、取り憑かれたことがあります」

でんじろう「茂木先生、早くこちらへ!」

撫子「うるさいなー、あんまり騒がしくすると、撫子怒るよ?」

茂木「どうすれば?!」

武田「茂木先生は下がっていてください、私どもが退治します」

茂木「でも、まだ子供ですよ!」

でんじろう「おそらく怪異がその女の子の身体を乗っ取っているのでしょう」

武田「大丈夫、怪異を退治すればその子は元に戻ります」

茂木「ドーパミン!!!!!」

茂木「そんな方法があるなんて!」

撫子「おじさんたち、撫子の邪魔しないで!殺しちゃうよ!」

茂木「なんと、あの子が恐ろしい姿に!」

でんじろう「茂木先生、逃げて!」

茂木「はいっ!」

でんじろう「あれはたぶん、怪異を封じ込めたお札を飲み込んでいます」

でんじろう「退治するには、お線香の煙でお札を誘いだして、墨汁で上書きすれば大丈夫です」

武田「わかりました!」

武田「僕が援護します、でんじろう先生は煙を当ててください!」

でんじろう「ダンボール砲!」ベコッ!

茂木「ドーパミン!!!!!」

茂木「煙が輪っかになって飛んでいきます!」

撫子「撫子は神様なんだよ、こんなの当たるわけないでしょ」

武田「それ!」ピュッ!

撫子「!」ツルッ

茂木「ドーパミン!!!!!」

茂木「撫子ちゃんが飛ばされた墨汁で滑って転びました!」

茂木「これでいけます!」

でんじろう「もういっちょ!」ベコッ

撫子「!!」モワッ

茂木「やりました!」

撫子「……」

茂木「あれ?効いてません!」

でんじろう「煙の量が足りませんでしたか…」

でんじろう「仕方ない、アレを使います!」

でんじろう「巨大ダンボール砲!」

茂木「ドーパミン!!!!!」

茂木「鳥居ほどの大きさがある巨大なダンボール砲です!」

でんじろう「いきますよー!」ベコッ

撫子「!!!」モワッ!

撫子「あぁぁっ!」ズズズッ!

………

でんじろう「ハァ、ハァ、」

茂木「ドーパミン!!!!!」

茂木「撫子ちゃんが普通の女の子の姿に戻りました!」

撫子「ここは…?」

茂木「もう大丈夫ですよ!」

でんじろう「あとは武田先生の仕事です!」

武田「何を言いますかでんじろう先生、一人で書道しても面白くないでしょう?」

武田「ひとり一筆、書道リレーで怪異を封じ込めましょう!」

でんじろう「あれやってみたかったんですよー!」

武田「4人いるので、ちょうど4画の『化』を課題にします!」

武田「では私から!一画目!」イヨォーーーーーー!ポンッ!!

でんじろう「さすが、うまいですね!」

武田「でんじろう先生、2画目どうぞ」

でんじろう「緊張するなぁ」イヨォーーーーーー!ポンッ!!

茂木「ドーパミン!!!!!うまい!」

撫子「おじさん上手ー!」

武田「つぎ、撫子ちゃんどうぞ!」

撫子「えーい!」イヨォーーーーーー!ポンッ!!

撫子「ちょっと変になっちゃった!」

武田「大丈夫、まだ最後に修正できます」

でんじろう「茂木先生頑張って!」

茂木「その前に、ひとついいですか」

茂木「撫子ちゃん、転んでから巨大ダンボール砲が撃たれるまで時間はあった」

茂木「その間に逃げることはできたろうに、どうしてそうしなかったのですか?」

撫子「それはね、たぶん、ドーパミン!!!!!」

茂木「?!」

撫子「あんな煙の輪っか初めて見て、楽しくなっちゃったの!」

撫子「それをまた見たいと思ってたら、避けるの忘れちゃった」

撫子「楽しい刺激は、何度でも受けたくなるもんね!」

茂木「ドーパミン!!!!!」

茂木「僕の授業をちゃんと聞いていてくれたんですね!」

茂木「僕は嬉しいです!脳内がドーパミンでいっぱいです!」

茂木「最後の一筆、いきます!」イヨォーーーーーー!ポンッ!!

グチャ

武田「あ」

武田「これはまずいです、最後の一筆で台無しに…!」

武田「これでは怪異が…!」

でんじろう「まずい!」

撫子「きゃあぁぁぁ!」

茂木「」

ドドドドド……………

……………


………


…………


……





有田「っていう夢を見てさー」

上田「ブハハハwwwwww茂木先生はそんな頻繁にドーパミンって言わねえよwwwwwwwww」




脳物語
もぎドーパ


おわり

みてくださったかた、ありがとうございました。

SS書くのは2回目でしたが我ながらひどいSSになってしまったと反省しております。

また何か書くようなことがあったらよろしくお願いします。

タイトルの文字化けが悔やまれる

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年09月01日 (月) 00:35:24   ID: 2aLHcCMm

カテゴリタグのるろ剣関係ねぇよな?

2 :  SS好きの774さん   2014年09月20日 (土) 01:31:58   ID: m8EwrAG-

カテゴリ詐欺乙

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