森夏「富樫くんが記憶喪失?」(151)

~部室~

六花「ドクターが言ってた」

森夏「ドクターって…何があったのよ?」

六花「それは昨日に遡る…」

六花「私とプリーステスの死闘の仲裁に入った勇太は…」

森夏「うん」

六花「プリーステスの武器(お玉)により頭を強く損傷…」

森夏「どんだけの威力よ…」

六花「10分程寝ていた」

森夏「気失ってんのよ」

六花「それで起きた頃には…」

森夏「記憶がなくなってたと…」

森夏「なんだか凄い無理矢理な気もするけど…それで納得しとくわ…」

六花「助かる…」

森夏「で、富樫くんいつから学校に来れるの?」

六花「明日には来れるとドクターが言ってた」

森夏「ならいいけど…」

~次の日~

勇太「……」スタスタ

森夏「……あっ」

森夏「富樫くんっ!おはよ」

勇太「……えーっと…」

森夏(あっ、そうだった)

森夏「えーっと、丹生谷森夏っていいます」

勇太「森夏…さん…?」

森夏「うん、よろしく」

森夏「あれ?小鳥遊さんは?」

勇太「…あー…あの眼帯の…」

森夏「そうそう!眼帯の!」

勇太「なんか先行っちゃいました…けど」

森夏「そうなのね」

勇太「……」

森夏「……」

勇太「あのー…」

森夏「なに?」

勇太「俺って…どんな人間でした…?」

森夏「どんな人間…」

勇太「何も覚えてなくて…それで性格さえ思い出せばなんとかなるかなって…」

森夏「ん~…そうね、簡単にいうと面倒見のいい性格だったわね」

勇太「なるほど」

森夏「なんか富樫くん、言葉使い変わってない?」

勇太「覚えてないから…」

森夏(これは大変そうね)

森夏「とりあえず今日部室に来て…って部活してたことすら忘れてるんだった」

森夏「今日の放課後みんなが集まってる部室に案内するから、それで思い出せるといいけど」

勇太「…なんかありがとう、丹生谷さん」ニコッ

森夏「うっ…」ポッ

勇太「?」

森夏(なんで若干赤くなってんのよ私!?)

~放課後~

森夏「富樫く~ん」

森夏「部室に案内するからついてきて、あと個性的な奴等ばっかりだから注意してね」

勇太「うん」

~部室~

森夏「みんないる~?…って誰もいない…」

森夏「とりあえず誰かくるまで待ちましょ」

勇太「はい…」


森夏「……」

勇太「………」

勇太「あの…」

森夏「なに?」

勇太「俺って学校でどんな人間関係築いてたんだろう?と思って…」

森夏「人間関係ねぇ…」

森夏「まぁ簡単に言うと一色くんっていう坊主は富樫の友達」

勇太「うん」

森夏「それで五月七日くみん先輩でしょ…」

森夏「くみん先輩はいっつも寝てるから変な気を起こさないように!」

勇太「起こさないよ!」

森夏「それもそうね、富樫くんだし」

森夏「ていうか今の突っ込み凄い富樫くんぽかった!」

勇太「そうなの?」

森夏「うん!そういう感じでガンガン突っ込んでいこ!」

勇太「う、うん」

森夏「あと、厨房もいたわね」

勇太「厨房?」

森夏「凸守早苗って名前でかなり個性的な奴よ」

森夏「大人しければ可愛いんだけどね…ハハ」

森夏「それであとは…」

森夏「あとは…小鳥遊さん」

勇太「眼帯の」

森夏「そう、眼帯のね。」

勇太「一つ聞きたいんだけど…」

勇太「俺と小鳥遊さんって…どんな関係だったの…?」

森夏「あっ、そうかそれも覚えてないんだっけ」

勇太「?」

森夏「富樫くんと小鳥遊さんは……」

森夏「………」

勇太「丹生谷さん…?」

俺がSS書いたら絶対ドロドロになるんだけど

一旦ここでセーブしとく?

森夏「えーっと…」

森夏(なんでちょっと躊躇ってるの私…小鳥遊さんと富樫くんは恋人同士…私は関係ないじゃない…)

森夏(なんでこんな苦しいの……)

勇太「?」

森夏「小鳥遊さんと…富樫くんは…友達…よ」

勇太「そうなんだ、朝家まで来てべったりだったから…」

勇太「恋人なんじゃないかって…ハハ…何言ってんだ俺…」

勇太「それで、丹生谷さんとも友達…でいいよね?」

森夏「いや」

森夏「富樫くんと私は…付き合ってるの…」

勇太「へ?」

  ┌┐         / //
 [二  ] __     〔/ /
   | |/,ー-、ヽ      /
  / /  _,,| |     ./
 レ1 |  / o └、  ∠/    ∧_∧

   .|__|  ヽ_/^     ,/     (`・ω・)       ))
      __       /      /つ( ̄`ヽO_ノ⌒ヽ
   [二二_  ]    /     ノ   )        \ ))
       //    {..    (__丿\ヽ ::    ノ:::: )

     / ∠__    ̄フ..      丿        ,:'  ))
    ∠___  /  /    (( (___,,.;:--''"´``'‐'

     _   / /  \
    / o ヽ/  /   /
    ヽ__ /    \

「富樫くんと私は…付き合ってるの…」

言ってしまった。

脳裏によぎるは、わずかばかりの罪悪感とそれを遥かに上回る多幸感。

……私が富樫くんの彼女。

……富樫くんが私の彼氏。

『彼氏』『彼女』という単語を脳内で反芻する。

反芻する都度、私の身体にえもいわれぬ心地好い電撃が走る。
彼氏、彼氏、彼氏……。

森夏「…………ゆうた」

勇太「えっ?」

>>104
いいね

>>114
はよ書いてや

森夏「だから…付き合ってたの…」

勇太「ほ、本当ですか…?」

森夏「何かしこまってんのよ、本当。私は富樫くんの…いや、勇太の彼氏…」ドキドキ

勇太「え、えぇ!?」

勇太「ありえないって!丹生谷さんみたいな綺麗な人が彼女だなんて…!」

森夏「本当なの…」

勇太「うっ…」

森夏(なんだろう…感じちゃいけないような…優越感…)

森夏(これは小鳥遊さんに対しての優越感なの…?)

森夏(もうわかんない…こうなったらいけるとこまでいくしかない…)

>>122
森夏「何かしこまってんのよ、本当。私は富樫くんの…いや、勇太の彼氏…」ドキドキ

訂正

森夏「何かしこまってんのよ、本当。私は富樫くんの…いや、勇太の彼女…」ドキドキ

このSSまとめへのコメント

1 :  くるひた@中恋ファン   2013年10月11日 (金) 17:03:43   ID: yn-V6ZMH

SSの丹生谷ってなんか黒いですね…

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