アニ「小さな幸せを」(128)



「アニ…父さんが悪かった…」

「今更許してくれとは言わない…」

「しかし、帰ってきてくれると約束してくれないか…?」

アニ「父さん…」

リーリー

アニ「……」

アニ「夢…か」

アニ「久し振りだね、こんな夢も…」

アニ「父さんか…」



アニ(私が訓練兵としてここに来てから3年近く…)

アニ(もうすぐ卒業を迎えるね)

アニ(私の今の成績は4位くらい…)

アニ(憲兵団には確実に行けそうだね)

エレン「おっす、アニ」

アニ「…」

エレン「おっすって言ってんだけど…」

アニ「気安く話しかけるんじゃないよ」

エレン「え…?」

アニ「…」チラ

ミカサ「……」

エレン「あ、そうか…悪い」

アニ「だから、もう行って」

エレン「ああ……今日、喫茶店の前な」

アニ「ん…」

スタスタ

ミカサ「エレン、アニと何か話していたの?」

エレン「いや、別に。ただ、挨拶しただけだよ」

ミカサ「そう、わかった」


アニ「…」

アニ(あいつは、やっぱり調査兵団に行くのかな…)

ミーナ「アニ、おはよ」

アニ「ミーナかい、おはよ」

ミーナ「エレンと話してたよね?」

アニ「まあね」

ミーナ「大変だよね~けっこう。ミカサ睨んでたし」

アニ「誰にも言ってないだろうね?」

ミーナ「言ってないよ、信じてない?」

アニ「そんなことはないけどさ」

街 喫茶店の近く

アニ「…」

アニ(全く…なんでこんなことになったんだろね)

アニ(今さら言っても、あれだけど)

エレン「おーい、待ったかアニ?」

アニ「そんなに待ってないよ」

エレン「でも、ちょっと遅れた」

アニ「いいさ、それくらい」

エレン「ああ、じゃあ行こうぜ」

アニ「うん」

アニ「ねえ」

エレン「ん?」

アニ「気をつけなよ、ミカサに知られたら面倒だろ」

エレン「俺たちが付き合ってることか?」

アニ「そうだよ」

エレン「俺たちの関係知ってるの、後はミーナとアルミンくらいか」

アニ「だろうね…」

エレン「内緒で付き合うのは難しいな…」

アニ「しょうがないさ」

アニ「どのみち卒業までの我慢だし」

エレン「…」

エレン「卒業したら、別れるのかよ?」

アニ「そういう意味じゃなくて」

アニ「隠す必要がないって意味」

エレン「ああ…そういうことか」

アニ「ただ…」

エレン「ん?」

アニ「エレンは調査兵団に行くのかい?」

エレン「ああ、それが夢だったし」

アニ「そっか…」

エレン「ミカサは良い顔してないけどな」

アニ「だろうね」

アニ「大切な人を、調査兵団には行かせたくないよ、誰も」

エレン「……」

アニ「とにかく行こうか」

エレン「そうだな」

その日の夕方

アニ「それじゃ、またね」

エレン「おう、またな」タタタ


アニ「まったく…二人で一緒に帰ることもできないか…」

アニ「秘密で付き合うのはけっこう大変だね…」


ベルトルト「アニ」

アニ「ベルトルト?」

ベルトルト「少し、時間いいかな?」

アニ「いいよ」

ライナー「よう」

アニ「なんだい、ライナーもいるんじゃないか」

アニ「この面子で揃うのはまずいんじゃない?」

ベルトルト「すぐにおわるよ」

アニ「で、なんだい?」

ライナー「計画の話だが…」

アニ「…!」

ライナー「俺たちが卒業した翌日あたりがいいと思う」

アニ「…」

ベルトルト「僕がローゼの壁を破って…」

ライナー「俺が内門を破る」

アニ「…」

ベルトルト「アニは、巨人を呼んでくれ」

アニ「…」

ベルトルト「アニ…?」

アニ「ああ…わかってるさ」

ライナー「……」

ベルトルト「故郷に帰らないとね」

>>1です。久しぶりの投稿になります。

ライナー「ああ…」

アニ「…話がそれだけなら、もう行くね」

ベルトルト「え、あ、うん」

ライナー「…」


食堂

アニ「…」

アニ(もうすぐ卒業か…)

アニ(卒業したら…またあれをしないといけない…)

アニ(大量虐殺に繋がったんだよね)

ミカサ「エレン、このスープ少しあげる」

エレン「いいのかよ?」

ミカサ「うん」

アルミン「エレン、間接キスになるよ」

エレン「?家族だし、問題ないだろ?」

ミカサ「うん、全然問題ない」

アルミン「いや、そうじゃなくて…」チラ

エレン「ん?」

アニ「…」

アニ(ったく、あの二人は…)

アニ(アルミンは気づいてるみたいだけど)

エレン「いただきまーす」

ミカサ「うん」

アニ(あの馬鹿…)

アルミン「あ…しーらない」

ミーナ「いやー、お熱いね、あの二人」

アニ「なに?」

ミーナ「アニも大変ね」

アニ「ふん…」

ミーナ「ぷぷ…なんか可愛い」

アニ「…」ギロ

ミーナ「ごめん、失言だった」

クリスタ「…」ジー

アニ「……?」


クリスタ「ねね、ユミル」パクパク

ユミル「どした?」

クリスタ「あの三人の仲ってどう思う?」パクパク

ユミル「あの三人って…?」

クリスタ「アニとミカサとエレン」

ユミル「どうって言われてもな…」

ユミル「ミカサとエレンが仲良くて、アニがミカサと仲悪いんじゃねぇのか?」

クリスタ「え~、絶対そんな単純な関係じゃないよ!」

ユミル「そうか?」

クリスタ「うんうん、私の予想では…」

夜 自由時間 

アニ「……」

アニ「いつもの場所で待ち合わせてるけど…遅いね」

エレン「アニ、すまん!遅くなった!」

アニ「遅いって…」

エレン「悪い…ミカサと話し込んでてさ…」

アニ「へえ」

エレン「ん?どうした…」

アニ「なんでもないよ、馬鹿」

エレン「馬鹿呼ばわりかよ…!」

アニ「あんたが悪いんだろ」

エレン「な、なんでだよ…!?」

アニ「…ははん」

アニ「あんた、なんで私達の関係をミカサに黙ってるかわかってる?」

エレン「え…そりゃ、ミカサが怒るからだろ」

アニ「なんで怒るの?」

エレン「だってお前ら仲悪いし…家族を仲良くない奴に渡したくないんだろ…?」

アニ「やっぱりね、そんなことだと思った」

エレン「なんだよ、違うのか?」

アニ「鈍感」

エレン「う…」

アニ「教えてあげるよ」

続きは夜にでも

エレン「なんだ…?」

アニ「ミカサはあんたのことが好きだよ」

アニ「もちろん、一人の男としてね」

エレン「…」

エレン「いや、そんなわけねぇだろ」ナイナイ

アニ「そんなことあるんだよ」

エレン「いや、しかし…」

エレン「今まで同じ家でも生活してたんだぜ?」

エレン「兄妹みたいな…」

アニ「でも、血縁者じゃないんだろ?」

アニ「それにずっと一緒にいたなら、好きになってもおかしくないさ」

エレン「うう…まあ、そうか…」

アニ「…馬鹿」

エレン「だ、だから機嫌悪いのかよ…」

アニ「…」

エレン「や、焼きもち…みたいな?」

アニ「うるさいよ」フイ

エレン「いや、その…うれしいけどさ」

アニ「蹴られたい?」

エレン「いや、遠慮しとく」

次の日

アニ「はあ…」

アニ(やっぱり、あの馬鹿の鈍感は直ってなかったんだね…)

アニ(付き合うようになって、少しは解消したのかと思ってたけど…)


ミカサ「エレン」

アニ(ん?ミカサか…)

エレン「あ、み、ミカサ…」

ミカサ「おはよう」

エレン「お、おう…おはよ」

ミカサ「?どうしたの?」

エレン「な、な、何が?」

ミカサ「なにかあせってるように見える」

エレン「い、いや…そんなことねぇよ」

エレン「ほら、飯行こうぜ」

ミカサ「うん」


アニ「…」

アニ(なんだろう…嫌な予感が…)

食堂

ミカサ「…」パクパク

エレン「なあミカサ」

ミカサ「なに?」

エレン「お前ってさ…」

ミカサ「うん」

エレン「いや、なんでもねぇ…」

ミカサ「?」

アルミン「エレン?」

ミカサ「どうしたの?」

エレン「スープうまいよな!」

ミカサ「…薄いから、おいしくはない…」

ミカサ「エレンも言ってた」

エレン「そうだっけ…」

ミカサ「よかったら、今日もいる?」

エレン「いや、は、恥ずかしいだろ…」アタフタ

アルミン(いつもと様子が違うなぁ)

アルミン「でも、今までは気にしてなかったよね?」

エレン「え…いやそれは…」

ミカサ「今日のエレンは、少しおかしい」

エレン「そんなことねぇよ…!」

ミカサ「熱があるのかも」ピト

エレン「うわ…!ミカサ、何するんだ…!」ワタワタ

アルミン(これって…エレンが意識してる…?)

アルミン(でもまずいなー)チラ


アニ「…」

>>1です 更新

格闘訓練

エレン「アニ…組むか?」

アニ「あたりまえだよ…」

ビュン ドカ

エレン「ぐわ!いてっ!」

エレン「な、なにすんだよ…!」

アニ「なにすんだよじゃないよ…」グルン

エレン「うげ…!く、苦しい…!」

ギリギリギリギリ

エレン「アニ…マジで苦しいって…!」グエ

アニ「ほら、抜け出してみな」ギリギリ

エレン「ど、どうしたんだよ…」

アニ「…ミカサ」

エレン「ミカサが、何?」

アニ「ずいぶん意識してるように見えたけど?」ギリギリ

エレン「うげげげげ…!」

アニ「まさか昨日の私の言葉で、意識し始めたなんて言わないよね?」

エレン「いや、だってあんなこと言われたらさ…」

アニ「やっぱりそうなんだ」ギリギリギリギリ

エレン「いててて!本当に痛いって…!」

アニ「あんたには、これくらい必要だよ」

エレン「ぐわわわ…!」

アニ「…」

アニ「ねえ、エレン」

エレン「な、なに…?」クルシイ

アニ「ミカサの方が好きになったとかないよね?」

エレン「え…」

エレン「なに言ってんだよ…」

アニ「だって…」

エレン「そんなことあるわけないだろ…」

エレン「俺はアニが一番好きだよ」

アニ「…これからも?」

エレン「ああ」

アニ「…ならいい」

エレン「どした?めずらしく気弱になってないか?」

アニ「ま…色々あるんだよ、私にもさ…」

エレン「…」

エレン「ちょっと、立て込んでるのかよ?」

アニ「まあね…」

アニ「だから、あんたに少し甘えたいというか…」

アニ「だから、すぐ、その…嫉妬しちゃったというか…」

エレン「…」

エレン「かわいいな、アニ」

エレン「惚れ直した」

アニ「な、何言ってんだい…!」


エレン「でもさ、辛いんなら相談に乗るぜ?」

エレン「俺だけじゃ心もとないなら、アルミンていうリーサルウェポンもいるし…」

アニ「ありがと…機会があったらね」

アニ(まあ、エレン達には相談できないことなんだけどさ…)

アニ(こいつは…口が悪かったりするけど…やっぱり優しいよね)

アニ(だから好きになったっていうのもあるけど…)

ユミル「う~む」ジ~~

ユミル「クリスタ、やっぱりあいつらデキてるかもな…」

クリスタ「でしょでしょ?」

ユミル「しかしよ、こりゃミカサが許さないんじゃねーか?」

クリスタ「だ、だよね…どうなるんだろ…」ドキドキ

ユミル(クリスタ、楽しんでるよな~)

ユミル(こういう浮ついた話に乗っかってくるとは…)

ユミル(まあ、自分は必要ないなんて落ち込んでるよりは、よっぽど健全だな)ウムウム

ミカサ「アニ…エレンと密着し過ぎ…」

アルミン「あの…ミカサ…ライナーが死んでるんだけど…」アタフタ

ライナー「……」

ミカサ「さあ…勝手に倒れていた」

アルミン「いや、君がやったんだよ…覚えてないくらい怒ってるね…」

ベルトルト「…」

夕方 食堂

ミーナ「ねね、アニアニ」ニヤニヤ

アニ「なんだい?」

ミーナ「格闘訓練のとき…エレンといい感じだったよね?」

アニ「よく見てるね、あんた…」

ミーナ「ま~ね、二人の仲、おもしろいし!」

アニ「まあ、いいこともあったよ」

ミーナ「ふ~ん、そっか」

ミーナ「アニが幸せそうでよかった」

アニ「…」

アニ「幸せ…か」

ミーナ「だってアニ、最初すごく恐かったし…」

ミーナ「無愛想だったし…死を享受してるみたいな印象もあったよ…」

アニ「そこまで…?」

ミーナ「うん…」

ミーナ「だから、エレンと出会えてよかったんじゃない?」

ミーナ「笑うことも多くなったでしょ?」

アニ「そうだね…」

アニ「それなら、あんたと出会えたのもよかったよ」

ミーナ「私もアニに会えてよかったよ!」

アニ「ふふ」

ミーナ「あはは」

続きは明日にでも

更新します

ミカサ「ねえ、エレン」

エレン「何?」

ミカサ「今度の休み、二人で出かけない?」

エレン「な…!二人でか…!?」

ミカサ「うん」

アルミン(やっぱり動揺してるよね、エレン)

アルミン(ははあ…ミカサのアプローチに気づき始めたのかな)

エレン「いや…まあ、いいけど…」

ミカサ「よかった…じゃあ予定を空けておいて」

エレン「ああ…」(アニとの約束は今のところないしな)

夕食後

ライナー「アニ」

アニ「ライナーかい…」

アニ「なにか用?」

ライナー「今日も楽しそうだったな」

アニ「…」

ライナー「エレンと」

アニ「…」

ライナー「しかし、お前がな…」

アニ「何が言いたいの?」

ライナー「付き合ってないのか?」

アニ「気づいてたの…?」

ライナー「まあな、無愛想なお前が一人の男にあんなに接してたらな」

アニ「無愛想で悪かったね」

ライナー「楽しんでるのか…?」

アニ「そうだね、あいつといるのは楽しいよ」

ライナー「楽しめてるんならいいんだが…」

ライナー「苦しんでるんじゃないのか?」

アニ「…」

ライナー「あいつの親御さんも俺たちがやったみたいなものだからな」

アニ「わかってるさ…」

ライナー「いずれにせよ、決行日までもうすぐだ」

ライナー「悔いのないようにな」

アニ「私は…」

ライナー「まあ、俺もな…」

男子寮の近く

エレン「ま、そんなわけでアニから指摘されてさ…」

アルミン「やっぱり、それでミカサを意識してたのか」

アルミン「アニも怒ってたんじゃない?」

エレン「まあ、少し…」

エレン「やっぱりミカサは俺のこと?」

アルミン「うん、僕の目から見てもそうだと思うよ」

アルミン「ていうか気づこうよ、鈍感にも程があるよ」

エレン「俺鈍感じゃねぇよ…!」

アルミン「絶対鈍感だよ…」


アニ「エレン」

エレン「アニ…」

アニ「あのさ、今度の休みだけど…あけといてね」

エレン「え?」

アニ「デートしようよ」

アルミン「あちゃ~」

エレン「あ…いや…その…」

アニ「どうしたの?都合悪い?」

アニ「アルミンとかと出かけるとか?」

アニ「まあ、それなら仕方ないけどさ」

エレン「いや、アルミンとじゃなくて…」

アニ「?」

エレン「ミカサと…」

アニ「…」

アニ「二人で?」

エレン「あ、ああ…」

アニ「どういうことだい?」

エレン「わ、悪い…アニとの約束なかったからさ…」

アニ「ふ~ん」

アニ「だったら、私も行くよ」

エレン「え…!?」

アニ「駄目なんて言わないよね?」

エレン「えっと…も、もちろん」アタフタ

アルミン「うわ~大変そうだね、エレン…」

今日はこのくらいで、あんまり進んでないですね

それから、休日…

ミカサ「…」

アニ「…」

エレン「と、とりあえず飯でも行こうぜ…」

ミカサ「待って、なんでアニも一緒なの?」

アニ「エレン、もうミカサに言ってもいいんじゃない?」

エレン「あ、いやでもアニ…」

エレン「ていうか、それが目的か?」

アニ「うん、ミカサと3人で出かけるなんて出来るわけないじゃないか」

エレン「アニ…」

アニ「それにミカサは勘付いてるだろうし」

ミカサ「…」

アニ「ミカサ」

ミカサ「なに?」

アニ「安心していいよ。別に今日二人で出かけるのを邪魔したりしないから」

ミカサ「もう邪魔している。先約は私なのに…」

アニ「それは悪かったよ」

アニ「私とこいつは付き合ってるんだ。それだけ言いたかっただけ」

ミカサ「…」

ミカサ「そう」

エレン「あの、ミカサ…?」

ミカサ「エレンはなぜ黙っていたの?」

ミカサ「私が許さないと思ったから?」

エレン「それは…」

アニ「そうだよ、あんたエレンに執着してたから…」

ミカサ「私はエレンが嫌がるようなことはしない」

ミカサ「納得はできないけど、引き裂いたりするつもりもない」

ミカサ「私をもう少し信頼して、早く話してほしかった…」

エレン「ミカサ…おまえ…」

アニ「…」

アニ「なんだか、子供なのは私の方だったみたいだね…」

ミカサ「ううん、私達なんてまだまだ子供」

アニ「だね…私はもう行くよ。邪魔してごめんね」スタスタ

エレン「ああ…」



エレン「ミカサ、その…悪かった…黙ってて」

ミカサ「エレンとアニが付き合っても、私の居場所は変わらない」

ミカサ「だから、問題ない」

エレン「もちろんだ。飯食いに行こうぜ!」

ミカサ「うん」

訓練庁舎

アニ「なんか、少し問題が解決したような感じだね…」

ベルトルト「アニ…」

アニ「ベルトルト…」

ライナー「…」

ベルトルト「いよいよ来週だね」

ライナー「そうだな」

ベルトルト「できれば、決行の手順の再確認をしておきたいんだけど…」

ライナー「俺は構わないが…アニは?」

アニ「……」

ベルトルト「アニ?」

アニ「すまない、今日は気分が優れないんだ…明日じゃ駄目かい?」

ベルトルト「別に構わないけど」

ライナー「それじゃあ明日にするか…」

アニ(本当の問題はこっちだね…)



エレン「アニ」

アニ「エレン」

エレン「どうしたんだよ?話って…」

アニ「ああ…えとこの前悩みがあるって言ってたじゃないか?」

エレン「ああ、言ってたな。相談か?」

アニ「そうだね…」

エレン「わかった、アルミンは必要ないか?」

アルミン「エレンだけに聞いてほしいんだ」

エレン「そっか、なんだ?」

アニ「エレンは自分に課せられた使命があったとしたら…」

アニ「それを最優先で行動するかい?」

エレン「…話がみえないけど…」

アニ「だろうね…」

エレン「使命ってのもよくわかんねぇしな…」

アニ「重要な仕事と思ってくれてもいいよ…」

エレン「そうだな…」

エレン「俺は外の世界を見たいっていうのもあるし、母さんの仇うちって意味でも調査兵団を志望してるけど…」

エレン「それよりも、大切なことができたら…方向転換するかもな」

アニ「…そう」

エレン「ああ」

アニ「そうなんだ、参考になったよ」

エレン「こんな簡単なことでよかったのか?」

アニ「十分だよ、ありがとう」

エレン「そうか、なら俺からも一つ報告があってさ」

アニ「なんだい?」

エレン「今日出かけてた時にミカサとも話したんだけどな」

…………

今日はこのくらいで

>>1です 書いて行きます。 レス感謝です。

翌日 

ライナー「よう、アニ」

ベルトルト「じゃあ、手順の再確認といこうか…」

アニ「手順…ね」

ベルトルト「…?アニ、どうしたの?」

アニ「あんたらに、聞きたいんだけどさ…」

ライナー「なんだ?」

ベルトルト「なに?」

アニ「私達がやってることって…未来はあるの?」

アニ「壁の中の人を全滅させてさ…ウォールシーナまで行く」

ライナー「未来は誰にもわからないな…」

ベルトルト「僕達は戦士だから…義務は全うしないといけない」

アニ「私はね…呪われた民の末裔に尽くすつもりはないけど…」

アニ「やっぱり、大半は関係のない人々だと思うんだ…」

ライナー「…」

アニ「だから…私は手を引く」

ベルトルト「なんだって!?」

ライナー「やっぱり、そうきたか…」

ベルトルト「ライナー!?」

ベルトルト「アニ、そんなことが許されると思っているのか!?」

アニ「思ってないよ。でも、これが私の決めた答えさ」

ベルトルト「君は壁の中側につくというのか!?」

アニ「さっきも言ったけど…そんなつもりは毛頭ないよ」

アニ「でも、あちら側につく気もない」

アニ「私はそんなしがらみから抜け出して、静かに人生を全うすることを選ぶ」

ベルトルト「僕達の手はもう血で染まってしまっている!」

ベルトルト「今更、許されるとでも思っているのか!?」

アニ「思ってないさ…」

アニ「でも、これ以上罪を重ねないことはできるし…」

アニ「これは、私のわがままだよ、わがまま」

ライナー「ははは。自分は出頭する気もないってことだな?」

アニ「当然だよ。中央の連中なんかに裁かれてたまるもんか」

ベルトルト「アニ…!」

ライナー「故郷はどうするんだ?」

ライナー「お父さんとの約束は…」

アニ「私はエレンの方が大事だからね…」

ベルトルト「…!じゃあ、君はエレンと?」

アニ「うん、付き合ってるよ」

ベルトルト「どの面下げて、彼と過ごせる!?」

ベルトルト「彼の母親を殺したのは僕達だぞ!?」

アニ「…」

アニ「話はしないよ…今はね…」

ライナー「本当にわがままだな、お前…そんなキャラだっけ?」

アニ「私達は、能力があるってだけでよくわかりもせずに、あんな大量虐殺をさせられたんだ…」

アニ「さらに、ここに入ってスパイ活動まで…」

アニ「小さな幸せを築くくらいダメかい?」

ベルトルト「君の望みはそれなのか…?」

アニ「そうだよ、エレンを支えていって少しでも罪滅ぼしをしていくさ」

ライナー「…」

アニ「何度も言うけど、これは私のわがままだから…あんたらが付き合う必要はないよ」

アニ「私が巨人を呼ばなくても、壁さえ壊せば巨人は入ってくるだろうし…」

ベルトルト「アニ…」

ライナー「…」

アニ「じゃあね…」スタスタ


アニ「…」

アニ(さて…どうなるかね…)

回想

エレン「俺さ、憲兵団に行くつもりなんだ」

アニ「え…?」

エレン「ミカサもなんだけどさ…」

アニ「いや、でもあんた…調査兵団なんじゃ…!?」

エレン「ああ、それなんだけど…」

エレン「アニに心配かけちゃうんじゃないかと思ってさ…」

アニ「え?え?」

エレン「この前言ってただろ?大切な人を危険にさらしたくないとかなんとか…」

アニ「た、確かに言ったけど…」

エレン「アニとこのまま付き合っていくって考えた場合…」

アニ「うん」

エレン「そ、その結婚とかもありえるんじゃないかと思ってさ…」

アニ「結婚…!?い、いやまあ…そうだね…」

エレン「だから、アニと一緒にいることを最優先にしようって結論になりました」

アニ「なんで敬語?」

エレン「そこはスルーしてくれ」

アニ「うれしいこと言ってくれるじゃないか…」

エレン「アニ」

アニ「なら、その前にやることしないとね」

エレン「ん?」

アニ「童貞と処女、卒業しなきゃね」

エレン「な…!」

アニ「なんで、女の私から言わせてるのさ…!」

エレン「わ、悪い…てかアニ、まだなんだな…」

アニ「あんたもだろ?」

アニ「ミカサと済ませてるとか言ったら、蹴り殺すけど」

エレン「ま、待て…!別に何もしてねぇよ!」

アニ「ホントかい?」

エレン「ただ…童貞じゃないというか…」

アニ「そうなんだ」

エレン「な、なんで蹴りのモーションになるわけ?」

アニ「誰なんだい?相手は」

エレン「いや…アニと付き合う前の話だから…関係ないというか…」

アニ「誰なんだい?」

エレン「相手にも悪いしさ…」

アニ「だ・れ・な・ん・だ・い?」

エレン「…ミーナです…」

アニ「ミーナ?」ピク

エレン「な、なんで蹴りのモーションになるわけ?」

アニ「誰なんだい?相手は」

エレン「いや…アニと付き合う前の話だから…関係ないというか…」

アニ「誰なんだい?」

エレン「相手にも悪いしさ…」

アニ「だ・れ・な・ん・だ・い?」

エレン「…ミーナです…」

アニ「ミーナ?」ピク

エレン「はい…」

アニ「あんたと付き合ってること言っても、ほとんどそんな素振りなかったけど…」

エレン「あいつ、そういうところしっかりしてるし…引きずらないんだろ」

アニ「…」

アニ「成程…ミーナのこと、よくわかってる物言いだね」

エレン「いや…そういうわけじゃ…」

アニ「あとで、ミーナにも話聞いておくよ」

エレン「アニ…大分前の話だしさ…」

アニ「そんなの知らないよ、馬鹿」フイ

エレン「あ、アニ~~~」アタフタ

朝 食堂

エレン「はあ…」パクパク

アルミン「元気ないね、エレン。ミカサと出かけたあたりから…」

エレン「そんなことはないんだけどな…」

エレン「二日前にミーナのことバレちまってさ…」

アルミン「うわ~~~ほんとに…?」

エレン「あれからアニが口聞いてくれないんだ…」

アルミン「いいじゃないか。嫉妬してるんだよきっと」

エレン「ああ…」

ミカサ「二人ともおはよう」

アルミン「おはよ、ミカサ」

エレン「おう」

ミカサ「今日はアニもいる」

エレン「え?」

アニ「…」

エレン「お、おはよ、アニ」

アニ「おはよう…」

アルミン「あははは、気まずいね…」

アニ「…」パクパク

エレン「…」

アルミン(どうなるのかな…)

ミカサ「…」

エレン「アニ…」

アニ「なんだい?」

エレン「その、悪かったよ…機嫌直してくれないか?」

アニ「別に怒ってないさ…ただ」

エレン「ただ?」

アニ「ずいぶん回数こなしてたみたいじゃないか」

エレン「あ、それは…その…」

ミカサ「アルミン、どういうこと?」

アルミン「あんまり、知らない方がいいんじゃないかな」アハハ


ミーナ「アニ~~おはよう…てなんでそこで食べてるの…?」

アニ「気分だよ気分」フイ

ミーナ(まだ怒ってるし…でもかわいい)

ミーナ(よーし、もっと意地悪しちゃおっかな)クスクス

今日はこんなところで。次くらいで終了かな

ミーナ「おはよ、エレン」

エレン「ああ、おはよう。なんかミーナも大変だな…」

ミーナ「ううん」

エレン「巻き込んじゃったみたいでさ…」

ミーナ「おもしろいから、全然いいよ」

ミーナ「でも、アニに言ったらダメって言ってなかったっけ?」

ミーナ「絶対こうなるって思ってたもん」

エレン「いや…成り行きでさ…」

>>1です。

アニ「…」

アニ「ちょっと…」

エレン「アニ?」

アニ「何二人で雰囲気作ってるんだい?」

エレン「ええ…!?」

ミーナ「そんなことないけど…ね、エレン?」

エレン「そ、そうだな…」

アニ「…そういうのを作ってるって言うんだけど…」

アニ「エレン」

エレン「な、なに?」ドキドキ

アニ「ずいぶん、仲良いように見えるよ…」ジロ

エレン「それは…班とか同じだしな…」

ミーナ「元彼氏だしね」クスクス

アニ「…」


ミカサ「エレン、ミーナと付き合っていたの」ジロ

エレン「え?ミカサまで…!?」

アルミン「ミカサの前で話すからだよエレン…」

ミーナ「ああ~なんだかややこしくなってきちゃった…」

ミーナ「じゃ、私向こうで食べてくるね」


アニ「あ、待ちなって…行ったか…全くミーナは…」

アルミン「…」

アルミン「投げキッスしてるよ…」アハハ

エレン「あ…//」

ムギュ

エレン「アニ、痛いって…!」

アニ「あんたが、鼻の下伸ばすからだろ?」

エレン「いや…それは…」

ミカサ「アニ」

アニ「なんだい?」

ミカサ「もっとやって」

エレン「お、おいミカサ…!」

アニ「ミカサからも許可が出たね」

ミカサ「エレン、浮気は駄目」

エレン「いや…浮気じゃねぇし…」

クリスタ「…」ジー

ユミル「クリスタ~?」

クリスタ「やっぱり、付き合ってたみたいだよ、あの二人」

ユミル「ああ、らしいな~」

クリスタ「卒業間近だし、二人共憲兵団に行くのかな~?」

ユミル「普通はそうなんじゃねぇか?」

クリスタ「そっか~」

ユミル「クリスタも憲兵団にしとけよ」

ユミル「10位確定なんだからさ」

クリスタ「うん…わかってるよ」


ユミル「あと、自分は必要とされてないとか思うなよ」

ユミル「そんな理由で調査兵団行って死ぬなんて、許さないからな?」

クリスタ「うん…ユミルはどうするの?」

ユミル「お前が帰れる家を用意してやるよ」

クリスタ「え~~~?」

ユミル「片田舎とかの家なら、安全だろうしな」

クリスタ「い、いいの…?」

ユミル「あたりまえだろ、私もクリスタと居たいしな」

クリスタ「ユミル~~」グス

ユミル「それより、クリスタ…」

クリスタ「え…なに?」

ユミル「お前、恋人いるだろ?」

クリスタ「ええ…な、なんのこと…?」ピュ~

ユミル「ウソつけない性格だな、クリスタは…」

クリスタ「え、え、でも…バレバレだった?」

ユミル「クリスタのことは何でも知ってるぜ」

クリスタ「恐いよユミル…」



別の場所

ベルトルト「アニ……」

ライナー「いい加減覚悟を決めたらどうだ?」

ベルトルト「君はいいのか?故郷に帰るという願いを捨てても…!」

ライナー「良くはないな…」

ライナー「しかし、俺はここの生活で使命を忘れていた時もあったからな」

ベルトルト「だろうね…だから、僕は必要以上の接触をさけてきたんだ…」

ベルトルト「なのに…アニまで…!」

ベルトルト「エレンと…!」

ライナー「結局はそこじゃないのかベルトルト…」

ベルトルト「え?」

ライナー「アニの為になるかで考えればいいんじゃないか?」

ライナー「お前も使命には苛まれてきたんだろう?」

ベルトルト「…」

ライナー「お前だって、ここのみんなを危険に晒したいとは思わないだろう?」

ライナー「ここの生活は楽しかったはずだ」

ベルトルト「当然だよ…全部がウソなわけない…」

ライナー「今、外への想いと壁の中の想いの大きさも変わってきてるんじゃないか?」

ベルトルト「…それは…」

ライナー「アニは使命なんて望んでない」

ライナー「それでいいんじゃないか?」

ライナー「俺たちはスパイとして、利用されている。その先に未来があるかわからない」

ライナー「だったら、答えは決まってるだろう」

ベルトルト「…ライナー、君もまさかアニを…?」

ライナー「ああ…」

ライナー「近くにあんな美人がいたんだ、惚れないわけないだろ?」

ライナー「お前がいつも、アニを見ていたから、表には出さなかったが…」

ベルトルト「な、気づいてたの…!」

ライナー「見過ぎだっての」

ベルトルト「ははは…しかし、失恋しちゃったけどね」

ライナー「まあな。二人仲良くな…」

そして、数日後 卒業の日

ジャン「よっしゃ!これで、内地での安全な生活が待ってるぜ!」

マルコ「おいおい、聞こえるよ、ジャン周りに…」

ジャン「はははは!」


ジャン「馬鹿マルコ!なんの為に厳しい訓練で上位にいったと思ってるんだ!」

ジャン「内地での安全で快適な生活の為だろうが」

ジャン「で、お前らはどうすんだ?」

アニ「…」

ベルトルト「…」

アニ「私は、憲兵団にするけど…あんたと一緒だとは思われたくないわ」

ジャン「ははは!ベルトルトはどうなんだ?」

ベルトルト「僕は……兵を退団するよ」

ジャン「お、おい…マジか!?」

ベルトルト「うん、もちろんだよ」

ジャン「せっかくの3位なんだぜ!?」

アニ「……」



アニ「ベルトルト」

ベルトルト「アニ…」

アニ「どういうつもりだい…?」

ベルトルト「僕もライナーも山でしばらく狩猟でもしようかなって話になって…」

アニ「え…じゃあ…」

ベルトルト「君の受売りだけど…」

ベルトルト「呪われた民の末裔に協力する気はないけど、壊す気もないよ」

ベルトルト「だから、僕達は一線から身を引く」

アニ「そうなんだ…」

ベルトルト「君を悲しませたくはないしね」

アニ「あんた…」

ベルトルト「僕だけじゃなくて、ライナーも君が好きなんだって」

アニ「そう…」

ベルトルト「だから、エレンのいる憲兵団に行っちゃうと、エレンを殴りかねないってさ」

ベルトルト「だから、僕達は山籠もりでもしてるよ」

ベルトルト「アニも暇なときに会いにきてね」

アニ「そうだね、そうさせてもらう」(二人が山籠もり…あぶない関係にならなきゃいいけど…)

アルミン「エレン」

エレン「アルミンと…」

クリスタ「えへへ」

エレン「クリスタ」

アルミン「パーティ楽しんでる?」

エレン「それって、俺のセリフなんだけど…」

エレン「いつの間に二人付き合ってたんだよ」

アルミン「あはは、少し前からかな」

クリスタ「うん、私から告白したんだ」

エレン「俺にも内緒にしてたし…」

アルミン「ごめん、クリスタと付き合ってるのがバレたら、みんなに何されるか…」

アルミン「クリスタはアイドルみたいなものだし」

クリスタ「もう、アルミンたら…」

エレン「はっはっは、かもな!」

クリスタ「もう、エレンまで!」

アルミン「ところで、アニは?」

エレン「さっき、外に出たけど…あ、あそこにいるな」

アルミン「ミカサと一緒か」

アニ「じゃあ、ミカサも憲兵団に来るんだね」

ミカサ「うん、エレンが心配だから」


アニ「アルミンの奴は?」

ミカサ「調査兵団へ行くって言ってたけど…駐屯兵団にしてもらった」

アニ「そう」

ミーナ「ヤッホー」

アニ「ミーナかい」

ミーナ「楽しんでる~~~?」

ミカサ「うん、楽しんでる」

アニ「いよいよ、卒業って思うと感慨深いね…」

ミーナ「だよね~~みんな共しばらく会えないって思うと…」

アニ「ミーナはどうするんだっけ?」

ミーナ「私は…憲兵団行きたかったけど…無理だから」

ミーナ「ウォールシーナの喫茶店で雇ってもらえることになったんだ」

アニ「それはまた凄いね…」

ミカサ「退団ということね」

ミーナ「うん、キース教官が取り繕ってくれたんだ」

アニ「ホントに?」

ミーナ「もしかして、あの人ロリコンかも…」

ミカサ「少し寒気が…」

アニ「私もだよ…」

エレン「アニ」

アニ「エレンかい…」

ミーナ「あ…じゃあ、お邪魔虫は消えてるね」ササ

ミカサ「私も行く」タタタ

アニ「やけに空気呼んでくれたね…」

エレン「今日で卒業か」

アニ「だね」

エレン「といっても、アニとは同じ兵団だけどな」

アニ「そうだね」

エレン「憲兵団では一緒にがんばって行こうぜ」

アニ「もちろんだよ離すもんか」

エレン「ところでアニ…悩みの方はどうなったんだ?」

アニ「…」

アニ「解決したとは…言えないかもね」

エレン「そうなのか?」

アニ「そもそも解決があるような事じゃないし…」

アニ「でもいい方向には行ってると思うよ」

エレン「そっか…なら良かった」

アニ「…」

アニ「そうだ、エレン。私告白されてさ」

エレン「え、だ、誰にだよ!?」

アニ「ライナーとベルトルトだね」

エレン「ええ!?あいつらホモじゃなかったのか?」

アニ「ひどいよそれ…」

エレン「そうか…しかしあいつら…!」

エレン「もちろん断ったよな?」

アニ「さあね」クス

エレン「お、おいアニ…!」

アニ「あいつらはあんたより背も高いしね。体格も大きいし…いい感じなんじゃないかな」

エレン「…」ムス

アニ「…」クスクス

エレン「アニ…楽しんでるだろ?」

アニ「この前の仕返しだよ」クス

エレン「く…」

アニ「…エレン」グイ
エレン「ん…!むぐ…」

アニ「ん…」チュウ

ザワザワ

アルミン「わ、こんな公衆の面前で…」

クリスタ「きゃーーーー//」

ミーナ「アニ、大胆~~~~~」

ミカサ「アニ…」ギリ


ベルトルト「…」

ベルトルト「僕やっぱり壁壊そうかな」

ライナー「…やめとけ」

エレン「ぷは…アニ、こんなところでキスとか…!」

アニ「いいじゃないか、もう卒業なんだし…」

エレン「まあ…そうか?」

アニ「あんたさえ良かったら、このあと馬小屋にでも行ってさ」

エレン「な…アニ…//」

アニ「卒業の日だし、私も初めてを失うにはちょうどいいかなって…」

エレン「馬鹿…場所が悪いだろ」

アニ「それもそうか。また今度にしようか」

エレン「ああ」

アニ「エレン」

エレン「ん?」

アニ「愛してるよ」

エレン「ああ、俺もだ」

アニ(憲兵団でエレンと過ごす…)

アニ(これが、私の望む小さな幸せ…)

アニ(父さんごめんね。しばらく、約束は果たせそうにない…)

アニ(私の進むべき道はこっちだって確信があるから…)

アニ(だから、父さん。少しだけ待っててね…)


おわり

これにて終了です。見てくださってありがとうございました~~

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