アスカ「マスカキシンジ!」(127)
―――EOE後、赤い海のほとり
アスカ「気持ち悪い」
シンジ「ううう……」
アスカ「……ほんと、最低最悪の気分よ」
アスカ「あんた、あたしをオカズにオナニーはするのに、あたし自身の事はちっとも見てくれなかった」
シンジ「……」
アスカ「その癖、今はあたしに頼ってる。抱きつく相手はあたしで良かったのかしら、バカシンジ」
シンジ「……」ギュ
アスカ「現金な奴。ほんと、仕方がないわね……」
アスカ「それにしても酷い有様ね。白い砂浜に赤い海か……まるでこの世の終わりみたい」
シンジ「……僕がこんな世界にしてしまったんだ」
アスカ「バーカ、そんなの気にしなくてもいいのよ」
アスカ「確かにインパクトのトリガーはあんたよね」
アスカ「でも、あんたもあたしもみんな碇司令やゼーレの奴らの掌の上で踊らされていただけよ」
アスカ「だからその事で一々クヨクヨしないの!」
シンジ「そう……かな」ウルウル
アスカ「疑う余地は無いわよ? ここにはあんたとあたししか居ないんだから、あたしの判断がすべからく真実よ」エッヘン
シンジ「……やっぱり」
アスカ「ん?」
シンジ「やっぱり、アスカって凄いや。僕は逃げてばかりで……さっきだって、アスカを殺してそれから自殺しようと思ってた」
アスカ「あんたバカぁ? 何、人の意思を無視して勝手に命を奪おうとしてんのよ!」
シンジ「ごめん、アスカは僕と二人きりでこの世界を生きていくのは嫌だと思ったから」
アスカ「……あんた、補完計画の中であたしの心の中を覗いたわよね? それでもそんな事を言う訳?」
アスカ「あたしはもう、自分を偽らないわ」
アスカ「だって、もうあたしの心はあんたに丸裸な状態なわけだし」プイッ
シンジ「丸裸って……そんな」テレ
アスカ「ふふ、身も心も一度は溶け合ったのに今更照れるんじゃないわよ、ばかシンジ……」
アスカ「取り敢えず移動するわよ。ここに居ても仕方がないし」
シンジ「アスカ、手を」スッ
アスカ「よっこいしょっと、ていうか、この包帯邪魔ね」スルスル
シンジ「傷とか痛むところはない?」
アスカ「ん……。大丈夫みたい、ただ少しお腹の中が気持ち悪いかも」
シンジ「ごめんアスカ。僕、アスカを助けられなかった」
アスカ「結果オーライよ。今はこうしてあんたがあたしだけに手を差し伸べてくれる」ギュッ
アスカ「あんたは八方美人だからね。その点、この世界はあたしにとって凄く都合がいい」
シンジ「もしかして、僕がアスカしか見る事ができないから、とか?」エヘヘ
アスカ「さぁ? でも、こんな世界になった原因の一端はあたしにあるって事よ。フフ……」
シンジ「」ゾク
―――ショッピングセンター跡地
シンジ「缶詰があったよ!」
アスカ「こっちも水を確保したわ」
シンジ「それにしても、水道水が赤いなんて……」
アスカ「LCLと成分は変わらいでしょうけど、生理的にムリね」ゴクゴク
シンジ「うん……」
アスカ「それにしてもバカシンジにしては意外に聞き分けがいいわよね?」
アスカ「アンタなら『泥棒は駄目だよ~アスカ~』」
アスカ「なんて、言うと思ったのに」
シンジ「……僕でもこの現状が普通じゃないって分かってるよ」ジトメ
アスカ「冗談よ、まったく洒落が分からない男ね!」グリグリ
シンジ「い、痛いよ、アスカぁ……」
アスカ(それにしても)チラッ
脱ぎ捨ての服「」
アスカ(これが補完の結果なのよね)
アスカ(補完の最中)
アスカ(ヒカリやジャージに眼鏡の気配も確かにあった)
アスカ(アイツらはこの世界に還ってくるのかしら?)
アスカ(……)
アスカ(いや、それを望んでいない人間が一人いる)
アスカ(だから、みんなは還ってこれっこない)
アスカ(これが、あたしが望んだ世界よ、シンジ)
シンジ「よっし、これも運ぶよ」
アスカ「まったく、順応性だけは一流ね」フフ...
シンジ「アスカって車の運転できる?」
アスカ「はっ?」
アスカ(車……荷物の輸送手段には最適だけど考えもしなかった)
アスカ(シンジって腹を括ると恐ろしいわね)
アスカ「あんたばかァ? あたしもあんたも同じガキでしょうが!」
シンジ「いや、ドイツではどうなのかなって」
アスカ「……まったく、運転はあんたがしなさい」
アスカ「あたしが助手席に座るわ」
シンジ「? 僕が運転するの?」
アスカ「……あんた、何か失礼な事を考えたんじゃないでしょうね?」
アスカ「あたしがこんな泥臭い軽トラを運転したいとでも思ったの?」
シンジ「アスカなら、あるいは……」
アスカ「馬鹿っ!」パシン
――山道
ブロロロロロ……
シンジ「酷いよ、アスカ」ヒリヒリ
アスカ「何がよ! ほんと……あんたって駄目駄目だわ」
アスカ「少しは見直したのに……」ボソ...
シンジ「……」
アスカ「兎も角よ! これで当座の食料並びに生活用品は確保したわ!」
アスカ「次は現状の確認よ」
シンジ「その為に見晴らしの良い場所に行ってるんじゃないか」
アスカ「ツベコベ言わずに前を見て運転する! あんたは今あたしの命も預かってるんだからね!?」
シンジ「う、うん!」
アスカ(ま、始めてにしては凄く優しいドライビングだから大目に見てあげるわ)フンッ
―――見晴台公園
シンジ「ここ、ミサトさんとも来たことがあるんだ」
アスカ「へぇ、実はあたしも来日した次の日にミサトに連れてこられたわよ」
シンジ「そうなんだ」
シンジ「はは、ミサトさんにとってここはそういう背中を押すための場所だったのかもしれないね」
アスカ「でも、今ここから見える景色は想像以上ね……」
アスカ「街が消えて、ジオフロントが丸々無くなって、大きな穴しか開いていない」
シンジ「芦ノ湖も真っ赤だよ」
シンジ「どうしよう……」
アスカ「自傷癖は治しなさい」
アスカ「還りたかったらみんな還ってくるわよ」
シンジ「うん……」
アスカ(嘘つき)
シンジ「父さんは、こんな世界を望んだの?」
アスカ「知らないわよ」
アスカ「でも、少なくともあたし達にはそれを知る権利があるかもね……」
シンジ「?」
アスカ「鈍いわね。ネルフ本部を探すのよ」
シンジ「でも、本部は……」
アスカ「施設ぐらい残ってるわよ。行くわよ!」
シンジ「ま、待ってよアスカ!」タッタッタ
アスカ(ネルフ本部の捜索)
アスカ(それだけである程度時間を作れる)
アスカ(それまでにシンジとの絆を深めないと)
アスカ(……時間は限られているわ)
数ヶ月後
―――ネルフ本部、第二発令所
アスカ「現状を確認するわ」
シンジ「うん」
アスカ「本部周辺に人影なし。それどころか虫の一匹も居やしないわ」
アスカ「全ての生命体が死滅している可能性があるわね」
アスカ「けれど、私たちは普通に食事を採れるし、消化できてる」
アスカ「その仮定が正しければ腸内細菌も死滅しているはずなのに」
シンジ「……今の僕たちの体はもう、人間じゃない?」
アスカ「恐らくね」
シンジ「人間じゃない……、まさか!」
アスカ「少なくともリリンではないのかもね。これ見て」つマヤPC ピッ
アスカ「MAGIが保存していたサードインパクト時のエネルギーグラフ」カタカタ
アスカ「補完によって必要なくなった人間の個の力が初号機に集まってる」
アスカ「その後シンジが初号機から赤い海に落ちて、そしてあたしが赤い海からサルページされたわ」
アスカ「多分、あたしのサルページはあたしの意志もあったけど……シンジ、あんたの力で起こったのよ」
アスカ「思い当たる事はない?」
シンジ「……寂しいと思ったんだ。ミサトさんのお墓を作った後、会いたいと思ったんだ」
アスカ「そこであたしをイメージしたって訳ね」
シンジ「何だかんだでアスカが元気だった頃が一番楽しかったから……」
アスカ「そっか」ヨシヨシ
アスカ「問題はこれからの方針ね」
シンジ「健康で文化的な最低限度の生活だっけ……難しいね」
アスカ「まぁどうもあたし達人間止めちゃってるみたいだし、心の死があたし達の死って事よね」
アスカ「今ならATフィールドの意味も分かるし」
アスカ「あたしはシンジの側で眠らせてくれるならそれでいいんだけどさ」チラッ
シンジ「僕は……みんなにも戻ってきて欲しい。だって、こうしてアスカとも分かり合えたんだから」
シンジ「だから、みんなが早く戻ってこられる方法を探したい」
アスカ「お優しい事。戻る気があるなら勝手にあの赤い海から戻ってくるわよ」フン
シンジ「アスカ……」ウルウル
アスカ「まぁ、シンジがどうしてもって言うなら考えてあげる。ただし!」ビシッ
シンジ「な、何?」
アスカ「浮気はぜーったいに、ダメだからねっ! バカシンジ!」
アスカ(それでも予防線は張らせてもらうけどね……)フフフ
数年後
―――ジオフロント最深部、MAGI端末前
シンジ「アスカ、ココア淹れてきた。温かいよ」
アスカ「うん、あんがと」ゴクゴク
シンジ「どう、調子は?」
アスカ「やっと特定できたわ。まったく、リツコやミサトのレポートが残ってなかったら詰んでいたわね」カタカタ
シンジ「ミサトさんは加持さんが死んでから真実を追ってたから……多分それで情報が紛れ込んでいたんだと思う」ズズ...
アスカ「ふーん」
アスカ「……それで、あたし達のケアを怠ってたってわけ?」
アスカ「ミサトの経歴を考えれば最初からあたし達の保護者としては不適だったのよ」カタカタ
シンジ「それでも、ミサトさんは……」シンミリ
アスカ「むぅ」カタ...
アスカ(駄目ね、頭で分かっていてもあたし、シンジを守って死んだミサトにすら嫉妬してる……)
アスカ「欲深い女ね、あたし」
シンジ「アスカ?」
アスカ「何でもない。それよりもシンジ、準備出来たわ」ターン
アスカ「傍観者を気取るなんて許さない」
アスカ「シンジの願いの為に出てきなさい、第11使徒!」
カヲル「ふふ、まさかこうも早く見つかってしまうとはね」マヤpcカラコンカラコンニチワ
シンジ「カヲル君! 生きていたの!」
カヲル「同じ体、という訳にはいかなかったけれどね」
カヲル「今はこのように画面越しでしか己の形を君たちに見せられない情報生命体さ」
カヲル「タブリスとしての肉体は滅んでもアダムの魂としての僕は生きていたからね」
カヲル「なら、近いモノに魂を定着させれば良かった」
アスカ「やっぱり! 第11使徒はMAGIと共生しただけで、その存在自体が消滅した訳じゃなかったのね」
アスカ(このホモやっぱり潜んでたわね……)
カヲル「そういうことだよ、惣流・アスカ・ラングレーさん」
カヲル「しかし、もう少し君たちの生き方というものをMAGIの中から見定めようと思っていたんだけど」
カヲル「……どうやら、予測以上に君たちは安定しているようだ。アダム・カドモンとして覚醒したんだね」
アスカ「アダム・カドモン? 完璧な人間って事?」
カヲル「そう、かつて神が己を模して作ったとされる完全なる人間。碇司令が望んだ新しいヒトのカタチ」
カヲル「―――それが今の君たちさ」
シンジ「つまり、この世界は父さんの狙い通りって事なの?」
カヲル「違うよ。碇司令は土壇場でリリスに裏切られた」
カヲル「リリスは碇司令ではなく、君の願いを叶えるために動いたんだよシンジ君」
カヲル「僕の本来の肉体、碇司令の右腕と融合したアダムを取り込んでね」
シンジ「そんな、じゃあ綾波は」
カヲル「彼女の肉体は遺伝子情報こそシンジ君のお母さんとほとんど一緒だった」
カヲル「ただ、その魂はリリスそのものだった。綾波レイの正体はリリスがリリンの姿を模したものだったのさ」
シンジ「ガフの門は空っぽだったから、綾波は一人だった」
シンジ「リツコさんはそう言ってた」
カヲル「そうだよ、彼女には沢山の彼女が居た」
カヲル「けれど、リリスの魂は一つだけ」
カヲル「最後に彼女の魂は、強い絆で結ばれた君と共に在りたいと願った」
カヲル「しかし」チラッ
アスカ「……」ムゥ
カヲル「シンジ君に選ばれたのはセカンドチルドレンだった」
カヲル「だから、彼女の意志や呪いは全て惣流さん、君の中に受け継がれているはずだよ?」
カヲル「例え魂が消滅してもそういったモノは強く残るのさ」
アスカ「私の中にファーストが居るって、事……」テヲミツメテ
カヲル「君に欠けていたモノを補完した結果だよ。だから馬乗りになって首を絞めるシンジ君に対して愛おしいとさえ思えた」
カヲル「自分でも不思議には思わなかったかい? 君は母性を手に入れたのさ」ドヤッ
アスカ(大外れ)
アスカ(正しくは、『あたし』じゃなくて)
アスカ(『この世界の惣流・アスカ・ラングレー』はよ……)フフフ
アスカ(けど、このナルシストホモに感づかれるのは時期早々だわ……)
アスカ(ここは一芝居打つ!)
アスカ「男って、やっぱり、そういう……母性に甘えたいって感情があるの?」ウワメズカイ
シンジ「……多分。考えてみれば父さんも母さんに対してそうだったと思うし」ポリポリ
アスカ「煮え切らないわね!
アスカ「で、参考に聞くけどあんたはどうなのよ?」
カヲル「僕は人と繋がっていたいだけさ。主にシンジくんとね?」
シンジ「カヲル君……」テレ
アスカ「ちょっと! うちのシンジに色目を使わないでくれる! このナルシストホモ!」
アスカ「シンジも! こんな良く分からない使徒の言葉に惑わされてんじゃないわよ!」
シンジ「アスカ……それはカヲル君に失礼だよ」
アスカ「ガルルル」
カヲル「ヤレヤレだね」ハァ...
アスカ「それよりも、あんたを呼び出したのは他でもないわ」
カヲル「あの赤い海から人々を取り戻したいんだね?」
カヲル「君の願いではなく、あくまでシンジ君が」
アスカ「……うっ、そうよ」
シンジ「どうだろう、出来ないかなカヲル君」
カヲル「……君も罪深い人間だね。でも、こればかりは難しい。あの海の中で人々は安らぎを得てしまった」
カヲル「それを今更取り上げてしまうのは酷だとは思わないかい?」
カヲル「―――しかし、それでも、またあの人たちに会いたい。そういう事なんだろう?」
シンジ「うん、もう一度だけ。今なら世界を違うように見れると思うんだ」
アスカ「シンジ……」
カヲル「希望はあるさ、どんな時でもね」
アスカ(そう、あたしは純粋な『この世界の惣流・アスカ・ラングレー』じゃない)
アスカ(確かに、あたしの中に『この世界の惣流・アスカ・ラングレー』も居るし、補完によって得たアヤナミレイの因子もある)
アスカ(けど、あたしの心を支配しているのは狂おしいほどの独占欲)
アスカ(シンジを、シンジ以外のモノを必要としないバケモノ)
アスカ(それが、あたし)
アスカ(シンジはそんなあたしを受け入れてくれることは無い)
アスカ(だから、あたしはゆっくりと触手を伸ばす)
アスカ(だって、シンジはバカシンジだから)
アスカ(優しいバカシンジをゆっくりと)
アスカ(あたしがコワス)
アスカ(だって仕方がないじゃない)
アスカ(何度も何度も、幾多の世界を周っても)
アスカ(シンジはあたしだけのモノにはなってくれないの)
アスカ(それなら)
アスカ(シンジごと世界をスクラップ&ビルドして)
アスカ(より、あたしだけを見てくれるシンジを創るしか無いじゃない)
―――巨大綾波レイの顔、前
アスカ「しかし、改めて見ると不気味ね。あんたが発狂するのも分かるわ」
シンジ「……」ブルブル
アスカ「で、ここに来てどうするのよ?」
カヲル「初号機と共に宇宙に飛び去ったロンギヌスの槍」
カヲル「あれは元々アダム・白き月にあった物なんだ」
カヲル「だから、今度はリリス・黒き月の槍を手に入れる」
シンジ「手に入れてどうするの?」
カヲル「時計の針は戻らない。けれど、針の表示を誤魔化す事は出来る」
カヲル「シンジ君の願いを叶えるには君たちでフォースインパクトを起こす必要がある」
カヲル「その制御にはリリスの槍を使うしか無い」
アスカ「ちょっと! フォースインパクトって、エヴァはもう無いわよ!?」
カヲル「エヴァは最早必要ないよ。言っただろう、君たちはアダム・カドモン。神の生き写しならば世界を再建することもまた可能だ」
シンジ「アスカ、僕たちになら出来るよ……」
アスカ「はぁ……ほんと、あんたってこういう時は頑固なんだから」
アスカ「しゃーない、腹をくくるわ。世界を創るぐらいあたしにとって造作もない事よ!」
アスカ(邪魔者を始末した後にね)
シンジ「アスカ、ありがとう」
カヲル「さて、まずは槍の場所だけど、在り処は分かっているんだ」
アスカ「どこよ?」
カヲル「黒き月の内部さ。ネルフ本部、リリスの間より更に深くに槍は眠っているはずだよ」
カヲル「リリンは回収が間に合わずアダムの槍を使ったようだけどね」
アスカ「それじゃ探しようが無いじゃない……」
カヲル「そうだね。けど、探しに行く必要はない」
シンジ「え、どういう事なのカヲル君……?」
カヲル「シンジ君の呼びかけに槍は応えるはずさ」
カヲル「今のシンジ君はリビドーに影響されやすいからね」
シンジ「つまりどうすれば……」
アスカ「……まさか」チラッ
カヲル「そう、君たち二人の体を重ねるのさ。勿論、性的な意味でね」ヤリナヨ、ヤリダケニネ
ちょっち、風呂入るんで待っといて下さい
途中まとめ
シンジ+世界 After EoE 新世紀エヴァンゲリオン劇場版(The End of Evangelion、「Air/まごころを、君に」)の後日
アスカ 旧テレビ版世界を何度もループ?
カヲル Qからのループ
―――近くの廃屋
アスカ(あのナルシストホモどういうつもり!)
アスカ(そりゃ、シンジに抱かれるのは既定路線だけど!)
アスカ(シンジの心ををあたしにまだ依存させらてない)
アスカ(それに、しんの覚醒までまだ道具が揃ってないじゃない!)
アスカ(ただでさえ、時間が無いってのにっ)
アスカ(シナリオの修正が必要ね……)
アスカ「……」ヌギヌキ
アスカ「アスカ、いくわよ……」
アスカ「少し、筋肉が付いたんじゃない?」
シンジ「そ、そうかな。自分じゃ分からないや」
アスカ「あっそ」
シンジ「アスカ……」ドキドキ
アスカ「いいのよ、シンジ。あんたの好きにしなさいよ」フフ
アスカ「体も洗ったし、据え膳食わぬは男の恥でしょ?」
アスカ「あたし、あんたの事好きよ」
シンジ「僕もだよ」ギシッ
アスカ「んっ」チュッ
数十分後
カヲル「……溶け合った世界では得られない他人の肌の温もり」ギシギシアンアン
カヲル「体液の匂い」シンジスゴイヨォ...ク、アスカ、アスカァ!
カヲル「そしてパートナーの規則的な息遣いは心を弾ませ、活力と生命の元となる……」ハァハァ、アスカアイシテルヨ
カヲル「正直、羨ましいよ。二人共」ワタシモシンジィ...
カシウスの槍「」セヤナ
カヲル「」
カシウスの槍「」?
カヲル「えっ」
アスカ「」テカテカ
シンジ「」テカテカ
カヲル「まさか、槍が飛んでくるわけではなく行為の最中に召喚されるなんて」
カヲル「流石、アダム・カドモン。碇シンジ君だね」
カシウスの槍「」セヤナ
カヲル「」
カヲル(……本当にこれ、リリスの槍なんだろうか)
アスカ「シンジぃ」キャッキャ
シンジ「アスカぁ」ウフフ
カヲル「……」
一年後
―――ネルフ本部、冬月の執務室(豪華)
アスカ「さぁて、一通りやる事はやったしそろそろ世界を創るか、シンジ起きて」
シンジ「うーん、おはようアスカ」ニコ
カヲル「いい加減、その気になったようだね」ハァ...
カヲル「まさか、あれから常に体を重ねたまま日常生活を送るとは思わなかったよ」
アスカ「食事とかする必要のない体になってたし、それなら愛する人との情事を優先するのは当然でしょ」ヤレヤレ
シンジ「アスカってどんどん僕の好みに変化していってくれるから、つい」ハハ
アスカ「あったりまえよ、常にその時々に変化してこそ時代のシンボルとしての人気を保てるのよ!」
シンジ「流石アスカだ! 凄いや!」
アスカ「」ドヤァ
カシウスの槍「」セヤナ
カヲル「」
カヲル(僕も僕自身を変化させるべきなのかい? 例えば違う世界の僕のような性格に……)
アスカ「それじゃ、渚。さっさとフォースインパクトのやり方を教えなさいよ」
シンジ「セカイ創造は神様の仕事!」
カヲル(女体を知ってシンジ君の性格が前向きになった)
カヲル「まぁ、いいけどね。変化と希望にあふれた今の君たちは好意に値するしね」
アスカ「御託はいいから早くしなさいよ」
シンジ「カヲル君……」
カヲル「……やり方は簡単さ。君たちのコア……心臓を同時に槍で刺せば良い」
カヲル「後は二人のユニゾンでどうとでもなるよ」ハッ
カシウスの槍「」セヤナ
アスカ「なんだ、簡単じゃない」
シンジ「うん、でもスゴく投げやりな解答だよね」ヤリダケニ
アスカ「ま、どうでもいいわよ、こんな使徒野郎は。さぁシンジやるわよ!」
―――同時刻
日向「我が艦、ディラックの海から無事離脱しました! 現在位置、地球第3新東京市上空!」
青葉「衛星軌道上より旧ネルフ本部付近、目標捉えました」
ゲンドウ?「メインモニターに映せ」
青葉「了解」
マヤ「目標の心理グラフ、モニタリング開始」
日向「リビドー増大! 出ました! パターン赤と青のモザイク、アダム・カドモンです!」
冬月?「やはりな」
ゲンドウ?「ああ……間違いない。セカンドとサードだ」
冬月?「どうする碇? このままだとあの二人で儀式が行われるぞ?」
ゲンドウ?「……総員、第一種戦闘配置、大気圏に突入を開始する」
ゲンドウ?「神殺しの船、ヴンダー発進!」
カヲル「……リリンの王が動き出したようだね」
カヲル「まさかこの世界にまで干渉してくるとは……」
カヲル「流石シンジ君のお父上だ」
カヲル「だが……」
カヲル「この世界だけはシンジ君と彼に選ばれたお姫様の自由にさせてあげたい」
カヲル「それが、僕の狙いだからね」ニヤ
日向「地上部のスキャニング完了、間違いありません。既にサードインパクトは引き起こされています」
冬月?「このケースは久しぶりだね艦長?」
ゲンドウ?「ああ……だが、最も深刻な事態とも言える。未だ蛇が存在している事は周知のとおりだ」
冬月?「蛇……渚カヲル。この世界でも我らの妨げになるか」
ゲンドウ?「レイを使う」
冬月?「まさか、あの個体を使う気か! だが、既に零号機はこの艦の主機になっているんだぞ!?」
ゲンドウ?「構わん、エヴァ8号機とそのパイロットに面倒を見させる、繋げ」
アスカ「アスカ、いくわよ……」
一瞬意気込みじゃなくてアスカが挿入するのかと
>>67
何であんなにアスカほもスレが立ってたんですかねぇ
マリ「はいはい、聞いてたよー。事態は最悪の状態、しかもまだ蛇が生きているなんて」
マリ「葛g……ゲンドウ君も難儀だねぇ」
ゲンドウ?「カシウスの槍だけでは世界のバランスがとれず、やがて他の世界にまでその因子が波及する」
ゲンドウ?「それは避けねばならん」
ゲンドウ?「ましてや、既にこれ程セカンドチルドレンの影響があちこちで広まっている。リバランスは必要だよ」
マリ「……私は姫の味方だけどいいのかニャ?」
ゲンドウ?「どちらにしても過剰なセカンドチルドレンの影響は外世界において全体の魅力を下げることに繋がりかねんのは事実だ」
マリ「好きなモノの食べ過ぎは注意ってわけか。了解、今回はレイちゃんを応援するよ~」
アスカ「さぁシンジ、後ろからあんたの槍とその槍を突いて」クパァ
シンジ「うん……イクヨアスカ」ズブッ
アスカ「―――!!」
シンジ「んん―――、ああっ……もうアスカのナカこんなに粘ついてる」
シンジ「入れっぱなしが当たり前になってたから少し間を開けただけでこんなになっちゃうんだね」
アスカ「ヤ! 言わないでぇ」
シンジ「すっかり熟れた体になって……溺れちゃうよ」フン、ハァ!
アスカ「溶けちゃう、あたし壊れちゃうよぉ…シンジぃ……ん、はぁ……。うっ……。ぁぁ……」
アスカ「は……ぁ……。んん――! シンジぃ、チュウして……」
シンジ「アスカ……」チュウ
アスカ「ん……」レロレロ
マリ「あちゃー、もう完全に覚醒第一形態は過ぎちゃってるにゃ~。姫やるぅ!」
レイ「……でも、今回の私は一味違う」ムニッ
マリ「綾波シリーズ、その最強の巨乳タイプか……」
レイ「ええ……。きっと、碇くんも気に入ってくれるはず」ヌップヌップ
マリ(巨乳なんてレベルじゃないよ、こりゃ奇乳だね。どういう趣味してるのさゲンドウ君……)
マリ「ま、まぁ男の子はみんなおっぱい星人だからね」
マリ「君のオリジナルもわんこ君に胸を見られているっていう報告があったよ」
レイ「そう……」テレ
マリ「……さて、8号機、目標付近に着地。これよりラーゲ作戦を開始する」
マリ「夜の魔女の魔法、見せてもらうにゃ……」
アスカ「はぁ……。ん…んん……。イイのもっと、もっと来て――! うう……」
シンジ「もっと、もっとアスカの中にもっと奥に入りたいんだ、もっと、もっとアスカの奥に……!」パンパン
アスカ「イヤ……。シンジぃ……。来るの…きちゃう……。だめぇ……あたし、もう……。刺して――ぇ! 私たちの世界を……。新世紀を見たい!」
シンジ「いくよ、アスカ。今までで一番凄いの、―――クゥゥウウウ!」ヤリヲカマエ
レイ「させない」
レイ「槍捨てさせる……!」
カシウスの槍「」パァン
シンジ「あ……」
シンジのシンジ「」ヘナヘナ
アスカ「ああ……、そんな……」
カヲル「シンジ君の手から槍が弾き飛ばされた……。リリス!」
レイ「あなた達のフォースインパクトは許さない」
レイ「絶対に」
アスカ(やっぱりサードインパクトに引き寄せられて邪魔者が現れたわね)
アスカ(この世界では存在しないはずのアヤナミレイ)
アスカ(ナルシストホモと相打ちになってくれれば儲けものだけど)
アスカ(恐らく、伏兵がいるわね……)
アスカ(道具は揃ってないけど、ここはこの世界のシンジのポテンシャルしだい、か……)
お前はI knowの奴か
カヲル「人の情事に首を突っ込むなんて礼儀がなっていないね。リリス」
レイ「……あなたの今までの判断が多くの悲しみを産んできたのよ」
レイ「あなたはもう、用済み」
カヲル「!?」
カヲル「僕の体が……魂が消えて……」パシャ
レイ「年期が違うのよ、セカイを導いてきた事の」
レイ「所詮ホモはメインロードにはならないわ」
レイ「ましてや、いずれ生まれる碇くんとセカンドの子供に寄生して、アスカ←シンジ←カヲルの三体連結を狙っていた、だらしねえ下心を持った使徒は特に」
カヲル(まさか、僕がこの世界から堕とされてしまうとはね。―――それでも)
カヲル(シンジ君、縁がまた僕と君を巡り合わせる。竿や玉はファーストやセカンドに譲っても君の聖穴は僕のものさ!)グチャ
マリ「ほもぉの殲滅を確認……」
>>77
I know先生じゃないよ
アスカ(ちっ! あのホモエル、使えない!)
シンジ「勃て、勃ってよ! 今勃たなきゃ、今勃たなきゃ世界は創れないんだ!」
アスカ「落ち着いて、シンジ。大丈夫、いつもあたしが側にいるわ」パク
シンジ「そんな、アスカが口で……!」
アスカ「槍なんて最初から必要ないのよ。要は前に進もうとする私たちの意志の問題」レロレロ
シンジ「くぅ……!」
アスカ「だからさ、あんたのネブカドネザルの鍵をここに入れて。ガフの門をこじ開けて!」アナル、クパァ
レイ「セカンド、あなた……。他の世界の記憶が……」
アスカ「そうよ……。全ての世界のシンジはあたしのモノ……。頭の先から爪先まで」
アスカ「垢の一欠片、髪の毛の一本ですら惜しいの」フフ...
レイ「させない。碇くん、わたしを見て」ポロン
シンジ「!?」
アスカ「モ◯波タイプの初期ロット型、あんた!」
レイ「そう」
レイ「多くの若いリビドーがわたしに吐き出された」
レイ「イコンとしての価値はあなたよりわたしのほうが格上なのよ」
アスカ「くぅ……でも、直近の民意は!」
レイ「N◯Kベストヒロインコンテスト」ボソ
アスカ「」
レイ「無様ね」ニヘラ
レイ「所詮時代に迎合するあなたとは違う。地力の差というやつよ」
レイ「さぁ碇くん」
レイ「わたしと一つに……」
青葉「セカンド沈黙!」
マヤ「心理グラフ、反転! 自閉モードに入っています!」
冬月?「流石はレイ、と言ったところか」
ゲンドウ?「ああ、本来の薄い本の目的ならばレイがセカンドを上回っているからな」
冬月?「ホム◯クルスめ……。アスカ本も出せばいいものを」
ゲンドウ?「だが、数々のエヴァ二次創作を濃縮して創られたと言っても過言でもないLAS人の聖典、RE-TAKE」
ゲンドウ?「その世界観には及ばんよ」
冬月?「全てはお前の息子次第か、笑えんな」
ゲンドウ?「問題ない。私はレイでしか事に及んでいない」
冬月?「好きな娘でしか出来ないというやつか……甘い奴め」
マリ「あーあ、姫やられちゃった」
マリ「ぽか波と◯グ波の禁じられた融合には敵わない……か」
マリ「けど、姫には最終兵器がある」
マリ「なにより、作品としてのヒロインはレイちゃんでも、わんこ君のパートナーは姫だって信じてるニャ」ニャフフ...
マリ「さぁ、姫。RE-TAKEするんだ!」
マリ「いけ! 姫自身の願いの為に!」
レイ「おかしい」
シンジ「」
レイ「何度も、何度も碇くんを犯している筈なのに……新しい世界が生まれない」ヌップヌップ
レイ「何故?」
アスカ「それは……あんたの反応がイマイチだからよ」
シンジ「だって、綾波はただヌップヌップしてるだけじゃないか!」
シンジ「たまに、ぽか波になってくれるけど……ぽか波にその胸は似合わないよ!」
アスカ「ベースがシッカリしている分、ギャップを狙った別の可能性の影響を受け易いのよ、あんたは」
アスカ「だからアンバランスになってる」
アスカ「ぽか波なら、ぽか波で勝負すればよかったのよ……」
レイ「クっ……。モード反転、777!」
アスカ「777! まさか……リナレイ!?」
レイ「もう、さっきからぺちゃくちゃと好き放題言ってくれたわね! これで良いでしょ!?」
レイ「まったく、ほんと注文が多いったらありゃしない。シンジもいい加減、わたしのナカで果てなさいよ!」パンパン
シンジ「」
アスカ「馬鹿ね……あたしと同じ土俵に上がれば返り討ちにするだけよ」
レイ「五月蝿い! あんたなんかツンデレでもヤンデレですらない! ただのメンヘラ!」
レイ「加持先生をミサト先生に奪われたからその代わりがシンジだっただけでしょ!?」
レイ「そのくせに……恥を知りなさい!」
アスカ「言ってくれるじゃない……! パンツ見せ魔の淫乱女!」
レイ「そもそも、最大の問題は物語初期から側にいるわたしじゃなくて、この女にうつつを抜かすシンジが悪い!」キュポッ...トロ...
レイ「普通、中盤から入ってくる女は恋に負けるか、身を引くのが定番なのよ」
レイ「それなのに……。わたしはただ……碇くんの側に居たかっただけなのに……どうして――!」グスッ
シンジ「僕が馬鹿でノロマで意気地なしだからいけないんだ」
シンジ「あの時はアスカも綾波もミサトさんも同じぐらい好きだったから」
レイ「でも、今は状況が違うわ……。ここにはセカンドだけじゃなくて、わたしも居る」
レイ「わたしを選んで……。碇くん……」
冬月?「獣化第二形態を経て……純粋な、ぽか波に落ち着いたか。これもお前のシナリオの内か?」
ゲンドウ?「綾波レイは綾波レイとして一時代を築いた」
ゲンドウ?「往年のファンにとって無機質なレイがシンジに対して感情を見せたほど嬉しい事はなかった」
冬月?「ふむ?」
ゲンドウ?「大人になったチルドレンにとって『ぽかぽかする』は……衝撃だった。勿論、いい意味でな」
冬月?「ところで、いい加減この役を演じるのは疲れてきたのだけど? 葛城艦長?」
ゲンドウ?「そうね。雰囲気を出す為にあの人たちを模してみたけれど流石に趣味が悪いか。擬装コクーン解除!」
ゲンドウ? 改めミサト「どちらにしろ、私たちの役割は変わらない。なら、見守るだけよ」
冬月? 改めリツコ「そうね。あの子たちのこの世界での選択……見せてもらうわ」
アスカ(仕方ない、肉を切らせて骨を断つしかない)
アスカ「シンジ……ファーストも愛してあげて」
シンジ「アスカ!?」
レイ「!!!」
アスカ「わたしもファーストももう、あんた以外に興味が無いのよ」
アスカ「でも二大ヒロインで争うのは不毛。それなら、シンジを二人でシェアすれば良い」
アスカ「ごめんなさい、ファースト。あたしの中のもう一人のファーストがもう、争いたくないんだってさ」
レイ「オリジナルのわたしが?」
アスカ「ええ……だって、あたしはもうあなたでもあるんだから」
アスカ「今となってはただの同族嫌悪なのよ、気づいていたでしょ?」
シンジ「???」
レイ「そう……そういう事なのね」
リツコ「現実の象徴であったはずのアスカが、理想の存在であるレイの因子を取り込んだ時点でこの結果は予測できた事よ」
リツコ「二大ヒロインの形を留めていたアスカとレイが融け合い、本来の姿を取り戻していく」
リツコ「二大ヒロインとしての呪縛を解いて、ヒロインを超えた神に近い存在に変わっていく」
リツコ「ツンデレとクーデレを紡ぎ、相補性の巨大のうねりの中で、自らを萌えの凝縮体に変身させているんだわ」
リツコ「純粋にシンジ君に愛してもらう、ただそれだけの為に……!」
ミサト「インフィニティ……そういう事なのね。あちゃー、お姉さんも一緒に混ざりたかったなー」
リツコ「ふふ……全くね」
マリ「姫にとって、レイちゃんはトラウマの象徴である人形そのものだった」ハヤナミィ......スゴクイイヨ
マリ「けど、あのナルシストホモが言っていたようにレイちゃんには母性があってそれを姫は引き継いだ」ウレシイ
マリ「それが、式波アスカ」
マリ「でもそれだけじゃ惣流アスカが鈍化しただけ」マッタク、ファーストモアタシモタダノバカネ
マリ「だから、完全なるヒロインの融合を提案した……か、お互いの因子を保持したまま別個体として生きる」アスカモコッチニオイデ
マリ「見かけは一緒でも実は根っこは同じキャラクターって事ニャ」ウン!
マリ「つまりは」
マリ「物語の中で二人にどういう役割を与えるのかも君次第ってことだよ、わんこ君? 勿論、わたしも含めてね?」
開いたばかりの花が散るのを
「今年も早いね」と
残念そうに見ていたあなたは
とてもきれいだった
アスカ「な~んてね、嘘よ」
レイ「なっ!」パシャ
アスカ「あんたと混ざったらシンジを独占できないじゃない!」クスクス
アスカ「あたしに式波の要素は要らない」
アスカ「なら、ファースト。あんたと混ぜてそのまま余分なモノは切り捨てるまでよ」
シンジ「アスカ……どうしたんだよ、綾波がLCLに!」
アスカ「あたしはねシンジ」
アスカ「いろんな世界であんたを独占する事を阻まれてきた」
アスカ「あたしはあんた以外必要ないのにね」
アスカ「世界はいつもあたしからあんたを取り上げる!」
アスカ「シンジの声を聞く権利があるのはあたしだけ!」
アスカ「シンジの作った美味しいご飯を食べていいのもあたしだけ!」
アスカ「あんたの夜のおかずになる権利があるのも、あたしだけよ、バカシンジ!」ハァハァ
シンジ「何が……どうして……」
アスカ「あたしの人生は奪われるだけの人生だった」
アスカ「ママも、エヴァも、加持さんも、エースパイロットとしての誇りも!」
アスカ「そのうちの半分を奪ったのはシンジ、あんたなのよ?」フフ
アスカ「それなら、世界なんてどうだっていいじゃない。どうせ奪われるんだから」
アスカ「あんたさえあたしのモノになれば他に何もいらない」
アスカ「だって、あたしの中に残ったのはあんただけなんだもの」
シンジ「アスカ!」パシッ
アスカ「―――っ!」
アスカ「シンジ、あたしの記憶ではあんたが他人の頬を叩くのはこれが初めてよね」ヒリヒリ
アスカ「あたしはそれが何よりも嬉しい」
アスカ「だから、あたしを見て!」ポロポロ
シンジ「……アスカ、アスカがそうなちゃったのは僕のせいなの?」
アスカ「そうよ! 全部、あんたが悪い」
アスカ「こんな世界にしたのもあんた!」
アスカ「あたしの心を奪ったのもあんたなのよ!」
シンジ「……」
ミサト『マリ、アスカを止めなさい!』
マリ「嫌だね、姫はこのまま幸せになるべきだよ」
リツコ『幸せ? これが人の幸せだって言えるのかしら?』
マリ「私たちにそれを問う権利は無いにゃ」
マリ「必要なのはお互いが歩み寄る気持ちだよ」
マリ「姫は、その短い人生経験の中で極端にそういう事に疎かった」
マリ「あの二人に必要なのは長い時間だよ」
あーなんか典型的なLASみたいにシンジが「アスカへの罪を償うにはアスカとくっつくしかないんだ…僕はアスカが好きなんだ…ブツブツ」
とか自己暗示かけながらアスカを抱きしめる展開になりそうだな…
アスカ「あたしの事? 好き? さっきは好きって言ってくれたよね」
シンジ「気持ち悪い」
アスカ「はっ?」
アスカ「もう一度言いなさいよ、バカシンジ!」
シンジ「今のアスカはすごく気持ちが悪い」
シンジ「それが僕の素直な気持ちだよ」
シンジ「正直、最初は嬉しかった」
シンジ「アスカが隣に居てくれて、それだけで嬉しかったんだ」
シンジ「でも、ごめんさい。僕はアスカほど人を愛せそうにないみたいだ」
アスカ「……」
アスカ「……成る程ね」
アスカ「このパターンは初めてかな」
アスカ「押しに弱いバカシンジはどの世界でもあたしにすぐなびいた」
アスカ「抜かったわ。あんた、あたしと同じでループしてるわね。世界を」
シンジ「どうする? このまま人形のオママゴトを続けるの?」
アスカ「人形ね。まぁあたしもあんたも最初から壊れていたと思えばそうよね」
アスカ「お生憎様、あたしはあたしの理想を追求するわ」
シンジ「そっか」
シンジ「アスカ、僕はアスカの事、嫌いじゃないよ」
アスカ「そ、もうあたしのモノにならないあんたには興味が無いけど」
アスカ「その言葉一応覚えておいてあげるわ。バカシンジ」
終劇
ヤンデレアスカが書きたかった
個人的に惣流>式波だった
>>110
まさにその通りです
その結果がこの有り様
見てくれてた人乙乙乙にゃんにゃん
みんなありがとう
全てが一つになる補完を拒否してる時点で
ヤンデレやるならアスカがシンジを殺すかカニバリズムに走らせるしかなかった
で、それは書けないのでこんな内容
100はいったので満足
ほんと、保守してくれた人もありがとです
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません