美希「まーみー、そろそろ起きてよー!」 (28)
真美「すぅ……」
美希「そこ、ミキの特等席なの! なんで真美が寝ちゃってるの? ねーえー!」ユサユサ
真美「……むにゃ」
美希「……むー、ホンカク的にジュクスイなの。これはもう、ミキの手におえないってカンジ」
真美「……くぅ」
美希「あふぅ……もう、ミキだって眠いのに~……」
美希「まーみー、いい加減起きないとぉ……チューしちゃうよ? あはっ♪」
真美「……」
美希「……ダメなの、ドーセーにこれは通じないの」
真美「……すぅ」
美希「それにしても、ぐっすり寝てるの……」
美希「……そういえば、真美の寝顔って今までじっくり見たことなかったかも」
真美「……んぅ」
美希「こーなったら、このキカイにじっくり観察してやるの!」
美希「……」
真美「……」
真美(え、なにこれ……)
美希「じーっ」
真美(目が覚めたらミキミキがめっちゃ近くにいる、なにこれ、どういうジョーキョーなの!?)
美希「……あれ、起きてるの? 真美?」
真美(よくわかんないけど……ちょっと面白そうだし、寝たフリしてみよっかな)
美希「おーい、まーみー」ツンツン
真美「……くぅ」
美希「むー、起きない……気のせいだったみたいなの」
美希「……」
真美「……」
美希「今まで気にしたことなかったけど……」
真美「……?」
美希「真美って、けっこうカワイイ顔してるの」
真美「……!」
美希「って言っても、まだまだお子ちゃまなの。大きくなったら、もっと美人さんになるかもね」
真美「…………」
美希「お肌もキレイなの、ちゃんと手入れしてるんだね」
真美「……」
美希「ほっぺ、柔らかそうなの」
真美「……」
美希「えい、えい」プニプニ
真美「……んぅ」
美希「あはっ、やっぱり柔らかいの!」
真美(……ミキミキ、ちょっと楽しそう)
美希「髪もサラサラでいい匂いなの」
真美「ん……」
美希「すんすん」
真美(なんか恥ずかしい……)
美希「……こうして見ると、真美って意外と髪長いんだね」
真美「……」
美希「ちょっとシュシュ取ってみるの」スルッ
真美「んー……」
美希「んー、肩よりちょっと下くらい? 思ってたより長いの」
真美「……」
美希「でも、長さが違うだけでちょっと大人っぽく見えるね」
真美「……」
美希「これで、コーデも整えてちゃんとお化粧したら、すっごくキレイになるって思うな」
美希「キャラもちょっとだけカブってるし……うー、こりゃーミキもウカウカしてられないかも……」
真美「……♪」
美希「あふぅ……それより真美、まだ起きないの? ミキ、いいかげん眠いの」
真美(そっか、ここっていつもミキミキが寝てる場所だったよね……)
美希「ねえ真美、そろそろ起きないと、ホントにチューしちゃうよー?」
真美「!?」
美希「なーんちゃってなの……さっきもダメだったし、こんなので起きるわけ……」
真美「ふ、ふあー、よく寝たなぁー! あっ、ミキミキおはよう!」
美希「ナノッ!?」
真美「えへへ……ごめんねミキミキー、場所取っちゃって」
美希「ううん、別にいいの。真美にだってそこを使うケンリはあるの」
真美「でもミキミキ……さっきまで真美のこと、起こそうとしてたじゃん」
美希「えっ……真美、なんで知ってるの?」
真美「えっ……あーいや、なんでだろうねーえへへへ……」
美希「あふぅ……まあ、なんでもいいの……それよりミキ、もうゲンカイなのぉ……」
真美「あ、わかったよミキミキ、今どくから……」
美希「ナノォ……」ガバッ
真美「うあうあー!?」
真美「ちょ、ちょっとミキミキー、離れてよう……」
美希「ナノ……」
真美「だめだー、もうすっかりジュクスイだよー!」
真美「これじゃ真美、ちっとも動けないっしょ……」
美希「ぐぅ……おにぎりなの……うれしいの……」
真美「あはは……ミキミキ、おにぎりの夢みてるんだ」
美希「んん……まみと……いっしょにたべるの……むにゃむにゃ」
真美「ミキミキ……」
真美「……もうちょっと、このままでもいいかな」
完
短いけど
まみきという新提案
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